プロローグ
●誘拐
「ゆうかいはっせいよ」
「ルルちゃんがさらわれたのよ」
「きょうはくじょうもあるわよ」
「はやくたすけてあげてちょうだい」
イベリン領に数棟ほど存在するA.R.O.A.支部、そのひとつにて。
齢十に達するか達しないかぐらいの少女が二人、躍起になって爪先立ちし、受付の卓へ首から上をぬっと突き出し、代わる代わるに訴える。
ここ最近のイベリン領において、誘拐だの拉致だのが増加傾向にあることは、紛れもない事実だ。オーガ等が関わっているのではないかというはなしもある。しかしながら、それらの事件に関連して脅迫状が届けられたというはなしは、ほとんど聞かない。
訝しみながらも、A.R.O.A.職員は、少女らのさしだす書簡を引き取った。詳細は脅迫状とやらを読んでからでもよかろうとの、親心めいた発心は、しかし三分も経たず、粉微塵に打ちのめされる。
「こ、これは……」
ビドーさんちのルルちゃんはあずかった
かえしてほしかったら、あしたのゆーがたまでに10000000000(←なんてよむの?)じぇーるよういしてちょうだい(はぁと)
ばしょは、がっこうのひろばだよ
おやつのじかんにきてね
おやつはひとり30じぇーるまで
オーガより がおー\(▼▼メ)
たどたどしい字体で綴られた、いろいろな意味で、衝撃的な内容。
これは脅迫状っていわないしいえないだろ、普通は。
「ねえ、キミたち。ビドーさんちのルルちゃんって誰?」
だがしかし、彼は忍耐強かった。だしぬけに怒鳴りつけるような非礼は避け、疑問点を順繰りにほぐしてゆく。
「わたしたちのおともだち」
「とってもなかよしなのよ」
ねぇ、と、互いを見澄ましながら頷き合う、少女二人。よくよくみればどちらも、それなりに品のいい身形をしている。さだめしルルちゃんとやらも、似たような素性の『おともだち』ではなかろうか。それなりに無邪気で、それなりに育ちが良く、それなりにおませな性格の。
「ルルちゃんって、二人の学校でのお友達?」
ためしに問えば、二人、計ったようにいっぺんにうなずいた。
「どうして、これをキミたちがここまで持ってきたの?」
「ルルちゃんをさらったやつがおいてったのよ」
「むりやりルルちゃんをつれてったわるいやつ」
さて、ここからが本題だ。秘密の会話でもはじめるかのよう、職員は声の調子を低める。会話に疲れたからとか、そういう理由ではないはずです(希望)。
「……そいつに、角、あった?」
「あったわよ、ぴーんとしたのが」
「つのみたいなの、あったわよね」
つの、みたいなの。
なにそれそのすっごい曖昧な言い方は。
「でも、まずはビドーさん? のところに届けたほうがよかったんじゃないかな。これ、この手紙……じゃなかった、脅迫状。たぶん、うち宛ての文面じゃないでしょう」
職員のもっともな指摘に、二人はまごまごと口を噤ませる。そろってつむりを下げる。日に当たりすぎた花のように、しょんぼり萎れる。
「いちおうもっていったの」
「でも、おいかえされたの」
「いたずらはよしなさいって」
「だから、こっちにきたのよ」
「いたずらじゃないのに、ね?」
「すっごいほんきだもの。ね?」
だから、誰よ。けっきょく誰の本気なの。
職員は頭をかかえる。いたいけな少女達を傷付けたくはないが、かといってまともに相手取るのも、端的にいって、ナンセンス。いったいどうすれば、八方に角を立てず、円満に収めることができるのだろうか……。
●愉快
「というわけで……。おそらくオーガは関係ないと思うんだけど、もしかすると彼女たちが舌足らずで上手く説明できなかっただけかもしれないし、万が一のなにかもありうるし、行ってくれるかな?」
誰が、何を、どうすればいいか。
職員は、事の収拾を放棄した。とどのつまり、A.R.O.A.を訪れたウィンクルムらに、一切の成り行きを任せることにしたのである。
ビドー家の連絡先、家族構成、経済状況、そして、二人の少女のプロファイル。最低限の資料をウィンクルムに押し付けると、彼はすみやかに事務へと戻る。残されたウィンクルムたちの苦労なぞ省みるゆとりは、彼にはなかった。
解説
0は十個書きました。百億です。テンビリオン。
・ぶっちゃけオーガは出てきません。
・ですから「どう丸く収めるか」がポイントです。
・成功条件は敢えて決めてません。プランにおける「目的」から逆算します。
・新聞紙で作った10000000000jr分の偽札は貸してくれるそうです。
・その他、ホームセンターで調達できる程度の備品も、貸与可能です。
・おやつは……任せた。
●ビドー家
外国との貿易で財を成した、そこそこお金持ちの商家。父母ともに仕事人間で、いろいろ忙しく、一人娘の世話を焼いてやれないでいる。でも、ウィンクルムが尋ねてきたとあれば、おそらく会ってくれます。長時間は無理ですけど。
●ルル
ビドー家の一人っ娘。8歳。両親がかまってくれないので、最近は拗ね気味。誘拐されてますから、行方不明(?)。
●ジョワ&モネ
ルルの学校での友人。同学年の女子。脅迫状を持ってきたのは、こちらの二人。この子達には学校で会えます。脅迫状のなかにある学校とは、彼女等の通う小学校です。全校生徒50人いるかいないかの、こぢんまりした学校。
ゲームマスターより
ラノベっぽいタイトルにしたかったんですが、ずいぶん昔のセンスになってしまった。
そして、平仮名ばっかりで読みにくいですね。ごめんなさい。
ノリが軽いわりに、事態はちょっと面倒な気もします。
でも、ウィンクルムの皆様ならきっとハッピーエンドに導いてくださると信じてます。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
かのん(天藍)
支部で学校とビドー家周辺の地図を確認、写し貰い皆にも配る 学校に向かいヒヨリさんがジョワさん達に接触し十分な時間が経った所で3人が居る場所に近付く こんにちは、支部に相談に来たのは貴方達の中のお2人ですか? ジョワさん達が構えないように穏やかに話しかける 天藍が自己紹介をする間に彼の背の影でヒヨリさんからルルさんの居場所等の情報聞き取り ヒヨリさんがルルさんの所へ向かった後ジルベールさんの所に向かいルルさんの居場所を連絡 ジルベールさんがルルさんの所に向かうのに同行 第三者に不審がられた場合は紋章を見せ模擬訓練の一環なのでご容赦をと説明 ジルベールさん乱入の後は近くで周辺を警戒 今後の交流に交換日記を親子に提案 |
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
【調達物】 おもちゃの剣(神人) おもちゃの銃(精霊) ルルちゃんのご両親にあって説得します これは叶えてあげるべき我が儘だと思うんです 寂しい気持ちはよくわかる、不安な気持ちも だからご両親にはルルちゃんが作った事件に一緒に乗っかってあげて欲しいんです。 かのんさんから連絡が来たら少し深刻そうにして どうやら、ルルちゃんは嘘ではなくたった今…ギルティに捕まったようです。と告げます 後でこちらの確認ミスということで謝罪し ルルちゃんにはご両親の注意がいかないようにします ジルベールさんと対峙するときも最後まで演じきります 本物が出たらやりますけどトランスはしたふりで ディエゴさんのセンス… やたら長い上に無駄に熱いです |
ヒヨリ=パケット(ジルベール=アリストフ)
★設定 生前両親がお世話になった 夫妻に2人はルルの親友だと聞いた ルルのために焼きたてのアップルパイと紅茶を持参 湿気る前に食べてほしい 「3時のお茶会にはもう少しありますけれど よろしければ、ご一緒しませんこと?」 おませな2人を一流のレディとして扱う 誘拐を知らない事にした方が話してくれるかもしれない 案内される場合も必ず場所を聞き出す ★仲間に報告 すれ違いざまに耳打ち 声を出せない場合 手文字 ★ルル 同い年で親近感 差し入れを一緒に食べて歓談 ジルの到着を待つ 素直な気持ちと願いを聞きたい 「私も両親が生きていた頃はルルさんと同じでしたのよ」 ★和解 ルルの味方になって一緒に謝罪とお願い どうか家族の時間が増えますように |
●1
夏空に澄む、終業のベル。バターケーキのかたちの校舎が、下校の学童を一斉に吐き出す。
ヒヨリ=パケット、青やかな人いきれに当てられ、両のまなこをくるくるさせる。
少年少女とは、なんと野放図なエネルギーに満ちているのか。往時の賑わいを失った屋敷で暮らすヒヨリには、彼等がまるで幻想の生き物もかくやにおもえる。
かといって、いつまでもぼんやりしているわけにもいかぬ。ジョワとモネ、依頼者を探さねば。めあての二人はじき見付かった。彼女等に近付き、貴族の末らしく「ごきげんよう」と会釈した。
「はじめまして、ヒヨリ=パケットと申しますの」
ヒヨリの『設定』は、こうだ。
ヒヨリの両親は生前、ルルの両親にたいへん世話になった。ヒヨリ自身もルルやルルの両親と面識があり、二人がルルの親友だと、小耳に挟んだことがある。思い立って遊びに来たが、ルルの姿がみえない。そこで二人に声をかけたのだ、と。
「3時のお茶会にはもう少しありますけれど、よろしければ、ご一緒しませんこと?」
二人は顔を見合わせる。ごしょごしょと相談を終え、改めてヒヨリに向き直った。
「一度かえってからでもかまわない?」
「もちろんですわ」
「じゃあまってて」
復路を馳せる二人を送り出すと、ヒヨリはうしろを振り返る。親しい気配を感じたからだ。
その正体は、かのんと天藍。お疲れ様です、と、かのん、明け方の薔薇のように微笑んでみせる。
「無事に接触できたようですね」
付近の地図を片手に、周囲を回ってきたのだという。地図の写しをヒヨリに差し出し、かのんは問う。
「ヒヨリさん、地図でいえば、お茶会はどのあたりなさるおつもりでしょうか」
ヒヨリ、我に返る。ロケーションについて、殆ど掘り下げていなかったのだ。
かのん達が行き掛かるのに不便のないところ、それでいて秘密の相談ができるところ、が、望ましい。なかなかどうしてデリケートな条件だ。
世馴れぬ彼女だけでは、解決できなかったかもしれない、しかし、救い主は思いのほか身近にいた。といっても、断じて、彼がヒヨリより世事に長けているわけではないのだが。
「広場のはじの、あの木の下をお借りすればいかがです?」
ジルベール=アリストフ、サーカスのクラウンのように、大荷物を抱き込んで現れる。荷の殆どは、大なり小なりのショッピングバッグだ。そのひとつから、ジルベール、レジャーシートを引き抜いた。
「ピクニックみたいで、きっと気持ちいいですよ」
「子どもあつかいしないで」
ぷっとむくれる、ヒヨリ。ジルベールは苦笑しながら、ヒヨリに手渡す品物に、携帯用の魔法瓶をくわえた。
「紅茶を入れておきました。熱いので、カップに注ぐときは十分気を付けてくださいね、ピヨ」
「子どもあつかいしないでって、言ったでしょう。ピヨって呼ぶのも、止めて」
ヒヨリのほやほやの頬が、ますます膨らむ。アップルパイの甘い匂いとあいまって、彼女自身がまるで砂糖菓子のようだ。かのん、きゅっと下腹が竦むように感じた。下見のために方々歩いたからか、身体が甘さを欲しているらしい。
「お疲れ様です」
先ほどのかのんを真似てか、ヒヨリ、ずいぶんとかしこまって彼女に声をかける。「これをどうぞ」と、バスケットからレースペーパーのラッピングをさしだした。アップルパイだ、ちゃんと二切れある。一切れは無論、天藍の分だ。
「ありがとうございます」
年下だからといって粗末な感謝で済ませる、かのんではない。上体をていねいに折って、礼を示す。そして、笑み咲く。白昼の高貴なる薔薇のように。
●2
ほぼ同時刻、ハロルドとディエゴ・ルナ・クィンテロは、ビドー家を訪れようとしていた。
此度の依頼者の動機がなにから来たか、二人共になんとなく承知していた。それこそが、ここに来た理由でもある。しかし、また別の理由により、彼等は、否、正確にはハロルドだけが、ビドー家の玄関を眼の前にして二の足を踏んでいた。
「あの、ディエゴさん……」
「どうした、なにか問題があるのか」
口籠るハロルドは、たぶん優しい。「大問題です。大火傷です」と明言しないだけ、とてつもなく優しい。
ディエゴの容姿は、マキナの模範といっていいだろう。過不足なく鍛え上げられた全身。猛禽めいた琥珀の瞳は抜かりなく、周囲を見通す。
そんな彼が偽札を納めるためのアタッシュケースを、片方の手に提げている。もう片方の腕には、古めかしく無骨なしつらえの、愛用のライフル「アルマスクロペトゥム」引っ掛けて。
つまり、こう、ホンモノなかんじの風貌になっているのだ。「報酬はタブロス銀行の口座に振り込んでくれ」とか言い出しそうな、そういう意味で。
「武器はしまったほうがよくないですか?」
「ああ、そうだな」
無難にその場をまとめ、一安心のハロルド、ようやく扉を叩いた。
●3
3人の少女が、喫茶をたしなむ。アップルパイを口のすさびに、たわない雑話を交流の糧に。
「おかわりはいかがでしょう」
ありったけの礼法を尽くし、ヒヨリは二人の少女をもてなした。お気に入りのティーセットを持ち込めないのは寂しかったけれども、気高き精神をもって臨めば、紙製の食器であろうと、王侯の重宝にも等しくなるものだ。
ジルベールは、秘蔵の茶葉を用いたらしい。濃やかな薫りと味が、心身の底でふんわり広がる。
ジョワとモネ、けっこう口が堅かった。ヒヨリはルルの誘拐を知らないふりして事情を聞き出そうとしたが、初対面の者にはやはり警戒があるのか、「ルルは今は来られないけれど、心配しなくてもいい」と、言葉にするとそれぐらいだ。
だが、彼女等は人としてまだまだ未熟。合間合間の不自然な素振りまで、隠しおおせるものでもなかった。
――……校舎裏ですね。
目線の行方を読む、ヒヨリ。校舎裏の植え込みあたりには、現在ジルベールが潜んでいるはずだ。
ヒヨリ、ひとまずアップルパイの残りを一口啄んだそのとき、かのんと天藍が姿を現した。
「こんにちは。支部に相談に来たのは、貴女達のなかのおふたりですか?」
彼と彼女の登場をとっくに承知していたヒヨリですら、二人を目に入れた一瞬、はっとした。そんなにも二人は紳士と淑女であり、そしてウィンクルムであった。オーラ等のあからさまな印でなく、彼女等の存在そのものが、ウィンクルムとして成り立っていた。
天藍、手の甲の赤い紋様をかかげる。
「こっちは、神人のかのん。俺はパートナーの精霊で天藍、テンペストダンサーだ」
かのんが揃いの紋様をなにげなくかざせば、二人の少女は納得した。天藍、背を低くして、彼女等と目の高さをおなじにする。
「誘拐された子のことを、俺達にも教えてくれるか?」
小首を傾げて、二人の目を覗き込むようにする。美男子に微笑まれて悪いおもいをしない少女は、少ない。二人、すぐに打ち解けた。
「ルルちゃんはいいこよ」
「うん、それで?」
「でも、さいきんげんきがなかったの」
あどけないやりとりを、しかし、かのんは少々複雑な気持ちで見下ろす。
天藍が二人に尋ね、かのんがヒヨリに尋ねる。打ち合わせたとおり事が運んでいるのだから、やきもきする理由はなにもないが、かんたんに割り切れないものが体の中で沈下する。それを振り払うのに躍起になって、かのん、危うくヒヨリのアイコンタクトを見落とすところだった。
「……あ、すみません。どうかしましたか?」
「あちらですけど……」
待ち合わせの場所ならばとまれ、近いといっても、方向としては反対のところを、二人は気にかけていた。そのように、ヒヨリが告げる。地図に寄れば、学校の裏口からも校舎裏へ回ることができることを、かのんは思い返す。
ルルという少女のあれこれ、近頃は如何に寂しい様子であったか、を聞き出した天藍、言葉のおしまいにとびきりの笑顔を付け加えた。
「じゃあ、俺達は事件の調査に行く。あとのことはウィンクルムに任せて、二人とも家に帰った方がいいな」
「んー……」
はかばかしくない返事だ。帰りたくない、それとも離れたくない理由があるのだろうか。
ヒヨリがルルの居場所を訊きだしたあとで二人を帰宅させ、ヒヨリはそちらに向かい、かのんはジルベールのフォローに回る、本来はそういう手筈であった。
もしかすると、このあと、ジョワとモネはルルと落ち合うつもりかもしれない。ヒヨリ、ふいに、その可能性に思い至る。
そこで少々段取りを変える。ヒヨリはこのまま二人に流れにのって付き添う、かのんは裏口からジルベールのところへ赴く。天藍に関しては、始めの段取りと同じだ。このままディエゴ達がいるビドー家を尋ねる。
細かな内談を、かのんとヒヨリ、視線と手振りのみで着々とすすめる。
「お茶会ならしかたがないな。でも、後片付けをちゃんとしろよ」
男っぷりもすがすがしく天藍が言い放てば、ジョワとモネ、はーいと返事だけは元気いっぱいだ。ヒヨリは天藍におくゆかしく目礼を返す。こうなればとことん食らい付くつもりだ。
●4
「率直に申し上げます。あなたがたの御息女は、誘拐されました。犯人はルル嬢御自身です」
難なくルルの両親と対面を果たした、ハロルドとディエゴ。
ウィンクルムらが結論は、たんなる当てずっぽうではない。十全たる真実だ。だから、曖昧な言辞で逃げるような真似はせず、ハロルドは敢えて直截に言い切った。
「いわゆる狂言誘拐ですね。ですが、これは叶えてあげるべきわがままだと思うんです」
白猫のような金銀妖瞳が、ピンクブロンドの髪のあわいから、相手をまともに射竦める。彼等はなにも言葉を返さない。突然の現実に、右往左往するばかりだ。
「寂しい気持ちはよく分かります、不安な気持ちも。」
「……たしかに、お二方はルル嬢を愛しているのでしょう。しかし、」
行き詰まる空気にきっかけを促したのは、ディエゴの言明。
臨床心理に通づるディエゴは、神人より、ずっとおとなしい抑揚で語る。が、彼の炯々たる眼光は、あふれんばかりの熱量を深く閑かに湛えていた。
「一緒にいれば気持ちは通じる、とは、必ずしもそうではない」
そこでいったん言葉を切り、彼のBest Friendをひとしきり見やる、束の間。彼女がこちらを見返す寸前、ふたたび正面に向き直った。
「時には行動や言葉で見せてやらねば伝わらないものもある。家族が豊かに暮らせるように仕事に力を注ぐのはわかる、だが、家族愛は金では買えない」
言葉を、切る。
ふたたび空気が停まる。ウィンクルムとビドー夫妻の間合いを、ほつれた糸にも似た半端な緊迫がふらふら揺らぐ。糸の始末を付けるのは、さて、どちらの務めであろう。
広々した客間に延びる沈黙を、ふと、ざんばらと不躾に裁つ、電子音。携帯電話の着信音だ。ハロルドはどこからともなく携帯電話を取りだし、
「天藍さん? 何かありましたか?」
電源を落とす。いやな匂いを嗅いだように眉を寄せ、口を固く締める。
「……こちらの不手際です。どうやらルルちゃんは嘘ではなく、たった今……ギルティに捕まったようです。」
「俺達は『仕事』へ出掛ける。そのあいだ、あなたがたは何をすべきか考えていてくれればいい」
ハロルドとディエゴ、ビドー家を辞去する。午後2時半。ぼつぼつと口寂しくなる時分だ。
●5
「天藍さん、お待たせいたしました」
種明かしをすれば、先ほどのあれも、少女たちのそれと同様の芝居だ。
例の『おやつのじかん』まで時間がない。然程の長さでない道のりとはいえ、どんなトラブルに巻き込まれるか未知数だ。ハロルドとディエゴ、天藍と合流したからには、先を急ぐべく――……、
「いや、すこし待ってくれないか」
「どうした?」
ディエゴの頼みに振り返るのは、天藍だ、ハロルドでなく。ハロルドは聞く耳持たず。必死の形相して、可及的速やかに行き過ぎようとしていた。
神人と精霊は、彼の、彼女の、心の端を共有するもの。二人の歴史が、せつせつと訴えるのだ。こういうときのディエゴは多分、放置したほうがいい。
「ハロルド。念の為に、偽のインスパイア・スペルを組んでおいたほうがよくないか」
何故、どうして。
天藍の同席するここで、天藍の同席する今、何故、言い出すのか。
「私が道すがらでっちあげます。ディエゴさんは余計なことを考えないでください」
ハロルドはとうとう上半身を捩じ向ける、しかし、手遅れだった。
余計なことを考えないどころか、ライフルを上段の構えに、脚はかっちりと前後に開き、無駄に洗練された無駄のない無駄な構えをとるディエゴ。
天藍の目視する、往来の衆目を集める、今、そこで。
「『蹂躙された世界に降り立つ 紫電一閃の剣二振り 非情な鬼を殺めてくれよう オーガスレイヤー、サバイブ!』」
ふっ、と、物語のようなタイミングで息を吐く。
「ディエゴさん、」
様々な感情を込め、ハロルド、その人の名を口にする。
「その、やたら長くて無駄に熱い台詞を、私が言わなきゃいけないんでしょうか」
トランスは、神人がインスパイア・スペル口唱が前提だ。まあ、きっちり再現しなければいけないケースではないが……。
「そのとおりだが?」
が、そのあたりの偽装という選択肢は、ディエゴの中に存在しないようだ。これまでの人生でいっとう澄んだ瞳(※推定)でハロルドを見る。
一方、とても悲しい瞳で、助けを乞うようにハロルドを見るものもある。巻き込まれたかたちになった、第一の被害者の天藍だ。
「……考えておきます」
ハロルド、それだけ宣言するので精一杯。あとのことは、例えばおしおきとか、あとできちんと考えよう。
●6
「ジルベールさん、そこにいらっしゃいますか?」
びくりとまぶたのゆれる、ジルベール。植え込みの陰にうずくまった姿勢で、待ちくたびれて、まどろんでいたらしい。が、今し方の呼び掛けは、白昼夢のたぐいではない。かのんが彼の肩に手を置いたのだ。ジルベール、かのんを通じ、大本の計画がいくぶん書き換えられたことを聞かされる。
ヒヨリはルルの隠れ場所を教えてもらうことはできなかったが、対話に次ぐ対話の末、その場所への同行は許された。じきに依頼者といっしょにここへ来るだろう、と、告げる。
「では、このあたりにルルさんが……」
「あれ、でしょうか?」
かのんが指した先には、頑丈なつくりの物置がある。その存在にはジルベールも気付いていたが、鍵がかかっていたから、かまわないでおいたのだ。かのん、指を頬にあてて、考える。
「依頼者の方たちは、合い鍵を持っておられるのかもしれませんね」
「僕は、どうしましょうか」
「本当にルルさんが物置にいるようでしたら……そのまま、作戦どおりでいいんじゃないでしょうか?」
かのん、彼女にしてはずいぶん茶目っ気のある顔になる。愉快そうに、口許をしならせる。
「折角いろいろ準備したのですから」
「ですね!」
ジルベールが大いに頷く頃、折好く、といっていいのだろうか。「ここ?」「そう、ここ」と、少女らのささやきが届いた。ヒヨリ、それからジョワとモネ。彼女等は物置の鍵をあける。すると、ジョワでもモネでもない少女がひょっこり顔を出した。あの子がきっとルルだろう。
頃合いだろうか。
ジルベールはゆるりと立ち上がる、「はーははははは!」と肺臓を振るわし、精一杯悪辣な笑いを作る。わさわさした恰好になっていたものだから、彼女たちの前に出るまで、思いの外骨が折れた。
「お前がビドーの娘だな!」
作り物の角に悪魔の翼、黒装束――実にわさわさした恰好のビドー。先ほどのショッピングバッグの中身は、これである。ギルティのパブリックイメージを、ジルベールなりに体現してみたのだ。
「お前の両親が泣こうが喚こうが、知ったことか! 百億はもらいにきたぞ!」
凄んだ顔付きで、自分の悪役演技もまずまずではないか、と、内心すこし悦に入る。おもちゃの短剣を突き付ける
しかし、
「あ、へんたいだ」
少女らの手酷い指摘を受け、彼女等を縛り上げようとロープを握るわさわさは、つんのめった。おもむろに。
「だって、テレビで見たとおりだもの」
「ボッコさま? あれもへんたいだったものね」
風評被害である。このままではギルティ(種族)というよりギルティ(性癖)だと、通報されかねない。
困ったのは、ヒヨリとかのんだ。ジルベールが事案の当事者になるような流れは避けたいとはいえ、正体を明かすわけにはいかない。
「ジルさ、じゃなくて、え、ええと、ギルさまは『今』は悪い人ですけど、変態ではないですっ」
「そのとおりです。変態ではないギルティも、ごく稀にいるかもしれません」
焦りのあまり、フォローがフォローになっていない。特にかのん、一見、正論なようでその実、ギルティすなわち変態、を常識にしてしまっている。
「かのん……。気持ちはとてもよく分かるが、そこじゃない」
と、駆け付けた天藍、彼女をようよう宥めた。よく分かる、と、言の葉を滑らせる束の間、天藍の目がちろりと同行者、つまるところディエゴとハロルドを射通したようにみえたのは、おそらく気のせいだろう。
ディエゴとハロルド、例のインスパイアスペルを誦すと、おもちゃの剣とおもちゃの銃でジルベールに斬りかかる。ジルベール、言い掛かりに近い悪評にすこし挫けていたけれど、彼の役割を辛くも思い出す。少女達に向けた偽の剣をディエゴ達にかざせば、ディエゴ、龍の如く哮る。
「変態滅すべし!」
「あの、だから、」
言いたいことは多々あったが、それはあとでヒヨリに聞いてもらおう、と、ジルベールは作り物の血糊を振り散らしつつ、黒衣の裾で顔色を覆いながら退場した。
だが、一件落着とはまだまだいかぬ。狂言が発覚した後ろめたさを自覚した少女たち。逃げ場も見いだせずもじもじする彼女等のため、天藍はふたたび屈まる。優しく言葉を紐解いた。
「あのな。如何して俺達がこんな真似をしたか、分かるか?」
「へんたいだから?」
「……すくなくとも俺は、変態じゃない。先刻、話しただろ。信じられるか?」
「しんじるよ」
「よし。ついでにいうと、怒ってるわけでもない。みんなが心配してたからだ」
天藍、ディエゴから受け取った菓子を少女等に差し入れる。一人30ジェール分の、合わせて90ジェール分の。それらを手渡しながら、順繰りに頭を撫でてやる。少女らの頬がぽっと赤みがのぼる。
エスコートの要領で、天藍がゆるりと利き腕を差しのばす。かのんのいるそれより向こう側に、たった今、ルル嬢の父母が馳せ参じたところだ。最良のタイミングともいえよう、彼等にまで不審者の疑いをかけられてはたまったものではない。
あちらに駆け足で向かう、少女達。途中で一度体をねじり、さようならの合図をつくる。
「もてますね、天藍」
「そうだな、大事にならずにすんでよかった」
生返事に深い意味はない。天藍としては、妙な疑いをかけられなくてめでたしだ、ぐらいの意味で応えたのである。だから、彼の台詞をかのんがどう捕らえるかは、また別の話だ。
「終わったみたいですね、ピヨ」
黒装束のままで、ジルベールがぐったり呟くのも、また別の話。
「帰ったら、ピヨは僕に甘えて下さいね」
思わず知らず、ヒヨリは小さくなったジルベールの頭に手をやる。よしよししてやる。待ち遠しだった彼の方が、自分より疲れているのだろう。ふ、と、ビドー、息を吐く。
「僕やピヨの両親と違って、ビドー夫妻は生きているのだから……。感謝も不満もお願いも伝えられるようになってほしいですね」
うん、と、ヒヨリは頷く。だったら、彼のいうとおり今日は沢山甘えよう。彼を甘えさせるみたいに、彼に甘えてみよう。
後日、交換日記帳を差し入れに行ったかのんは、幾許か多く休暇をとるようになったビドー夫妻から、ありがとう、と、礼を伝えられた。そして、ルルという少女が、彼等の傍らで、やはり、ありがとう、と、頭を下げたのだった。
依頼結果:成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 紺一詠 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 日常 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 3 / 2 ~ 4 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 06月24日 |
出発日 | 07月02日 00:00 |
予定納品日 | 07月12日 |
参加者
会議室
-
2015/07/01-23:19
-
2015/07/01-23:04
-
2015/07/01-21:40
-
2015/07/01-20:46
こんばんは
私も昨日までのお話を元にプラン提出致しました
出発までには何度か確認行きますので、何かあったらお知らせくださいね
ジョワさん達なのですが、心情的にはディエゴさんと同じなのですが、万が一ルルさん含めた3人に本気の悲鳴出されてしまったら、模擬訓練で誤魔化すのもつらいかしらと思って、軽く帰宅を促す内容を残しています -
2015/07/01-20:02
かのんさま、ありがとうございます。
連絡の件はお任せいたします。よろしくお願いいたします。
遅くなりましたが、私も今までの流れで提出いたします。 -
2015/07/01-19:45
-
2015/07/01-08:20
度々すみません
連絡についてお伝え忘れていたので少し
今のところ、天藍の方が素早さの値が高いので、
天藍:ハロルドさん達の所へ
かのん:ジルベールさんの所へ
で、考えています
-
2015/06/30-21:55
一度下記の流れで仮プランを作成した
ジョワとモネにはできれば近くにいてほしい気もする
ルルのことを気にかけて協力したのだろうし
ああ、学校周囲には模擬訓練で通していいんじゃないか
-
2015/06/30-21:27
あ、すみません
[23]ジルベールさんの発言確認していませんでした
……午後三時
ルルさん達の学年だと授業は終わっていそうな気もしますが、ジョワさん達がいる事を考えると他の子供や先生もいそうですよね
ジルベールさんがルルさんと遭遇したら、静かにしないと……等で脅して物陰に隠れるとかでしょうか?
戦闘の振りで人が集まってしまった場合は、ウィンクルムの紋章見せて模擬訓練を行っていました-とかで誤魔化してみるとか?
……かなり思いつきですので、皆さんの意見をお聞きしたいです -
2015/06/30-21:21
ディエゴさん、ヒヨリさんお返事ありがとうございます
そうですね、ジョワさん達に会った時に、一度私達の方から今日は帰宅するように伝えてみます
それでもヒヨリさんと一緒にルルさんの所に向かってしまったら……
この場合は仕方ないということで、ジルベールさんに頑張って頂く感じでしょうか?
誘拐の件
新たに移動はしないという事ですね
では、ジルベールさんに連絡に行った方のその後は、周辺の様子を見ながらハロルドさん達の到着を待とうかと思います -
2015/06/30-21:17
(連投すみません)
時間について考えるのを忘れていました。
おやつの時間だと午後三時。他の生徒や教師もみんな学校にいますかね?
少人数の学校という事で避難などしていただけるかなと簡単に考えていましたが
あまり大事にすると、ご両親にもご迷惑がかかるでしょうか・・・ -
2015/06/30-20:59
>ジョワさんとモネさん
2人は学校にいるようなので、かのんさま達が事件の話を聞いた後
「脅迫状によるとオーガは広場にくるようだ、危険だから帰宅するように」と伝えたら
素直にお帰りいただけるかなと漠然と考えておりました。
きっとルルさんも学校、もしくは学校付近にいるとは思うのです。
ご両親が自分のために来てくれるのか見たいと思いますし。
場所だけ聞き出せたら動きやすいのですが
2人に直接案内された場合はどうすればいいのか・・・、。
小学校の先生に2人を呼びだしていただければ、別行動にはなりますが
その場合、私もかのんさまにお会いできないし、と。
まとまっていない事を長々と申し訳ありません。
ジル:
ええ。僕もかのんさんが仰られるように
学校に留まろうとおもっていました。
脅迫状の指定が広場ですので、和解の場所はそこがいいかなと。
僕は退場して陰で着替えますけども(笑) -
2015/06/30-20:26
かのんの認識する流れ、そして意見に賛成する
移動したらジルベールの変装に周囲の人間が不振がるかもしれないしな
立てこもりで良いと思う -
2015/06/30-20:10
連投すみません
認識違いがあると大変なので、確認したかった事を忘れていました
偽装誘拐から両親のお迎えの流れなのですが、偽装誘拐の部分でルルさんがいる居場所からどこかに移動するのかどうか確認したく思いまして……
ルルさん、ヒヨリさんがいる所に、ギルティに扮したジルベールさん乱入
↓
(ジルベールさん、2人を連れて集合場所へ移動?(この場合どこにと言う疑問も)
↓
ルルさんの居場所の連絡を受けたハロルドさん達が、ルルさんの両親と一緒にルルさんの所に向かう
↓
到着したらハロルドさん達がジルベールさんに攻撃の振りをして、やられた振りのジルベールさん退場
↓
ルルさんと両親を引き合わせ、和解のフォロー
といった感じでしょうか?
ジルベールさんが2人を連れてどこかに移動するなら、先に全員の合流場所を決めておく必要があるかもとか、私達にこの町の土地勘があるかどうか疑問があるので、それならいっそ今の居場所で立てこもるで良いのかしらと思ってしまいまして……
ジルベールさんの所に連絡に行った方の行動として、どこかに移動するのであれば、その間、第三者にジルベールさんが不審がられないようにフォローをするとか、立てこもるのであれば、ハロルドさん達が来るまで居場所の近くで周辺の様子を気にしておく等した方が良いのかしらとちょっと悩んでしまってます -
2015/06/30-20:07
こんばんは
ヒヨリさんは知人としてジョワさん達に接触されるのですね
では私達は、ジョワさん達が相談に行かれたA.R.O.A.の支部から派遣されたウィンクルムとしてヒヨリさんがジョワさん達に接触した後に頃合いを見計らって、合流で良いでしょうか
(A.R.O.A.の職員と名乗るだけよりも、手の甲の紋章見せてウィンクルムですと言った方が信頼得れそうかと思いました)
ルルさんの居場所は自己紹介を天藍がしている間に、ヒヨリさんから私がこっそりと聞く感じですね
ちなみに、ヒヨリさんがルルさんに会いに行くとき、ジョワさん達はどうしましょう?
その後の偽装誘拐の事を考えると、ルルさんの所にジョワさん達がヒヨリさんと一緒に行ってしまうと、ギルティ役のジルベールさんが大変そうな気がするのですけれども……
連絡手段は、携帯が持ち込めない・持ち込めても電波が通じない可能性もあるので、確実な手段という事で、ジルベールさんとハロルドさん達の所まで直接行って伝えようかと思っていました
私と天藍がウィンクルムですという事で合流した場合でしたら、ヒヨリさんがルルさんの所へ向かう間に、2人で手分けしてジルベールさんとハロルドさん達の所に行けるかしらと -
2015/06/30-15:22
かのんさま、天藍さまごきげんよう。
ご参加ありがとうございます。とても心強いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
かのんさまが仰ったとおりの流れで間違いございません。
私は親同士(私とルルさんの)が知人という事にしてジョワさん達に近づこうと思っていました。
誘拐事件を小耳にはさんで心配して会いに来たという設定で。
ルルさん達とは年齢が同じですし、境遇は違いますがひとりぼっちの寂しさも分かるので
ルルさんの作戦の仲間に入れてもらう感じでご本人に会いにいけないかと・・・。
私が職員と名乗っても説得力がないですし
本当の誘拐なんだと言い張って真相を聞きだすのが難しいかもしれないと思っておりました。
でも、かのんさまと天藍さまが職員として話を聞いてくださるなら安心ですね。
大人が現場まで出てくれば、ちゃんと事件として扱ってもらってると思えるでしょうし。
私が仲間に入れてもらえた後、捜査に来た風を装って合流というのはどうでしょうか。
そのとき、こっそりかのんさまに情報をお伝えするとか・・。
私が信じて貰えるかがカギなので、かなり不安ではありますが;
-
2015/06/30-12:28
かのん、天藍
久しぶり
>天藍の役割
なるほどな、良いと思う
可否はヒヨリとジルベールの判断に任せるよ
>連絡
携帯電話でのやりとり、で間違いないか?
こういうのってどうなんだろうな、ふつうは持っていてもおかしくない代物だが
調達扱いになってしまうんだとしたら難しいのかもな。
かのんには忙しない思いをさせるかもしれないが、連絡してもらって良いか?
-
2015/06/30-06:57
こんにちは、出発が迫る中の飛び込み失礼します
かのんとパートナーの天藍です
ヒヨリさん達ははじめまして、ハロルドさん達はおひさしぶりです
おやつは紅茶とドライフルーツたっぷりのスコーンがあると幸せかも、です
街中ですので携帯電話等が使えるのかもとは思ったのですが、確実な所で皆さんの間をつなぐ連絡役がいた方が良いのかなと思い参加致しました
どうぞよろしくお願いします
今までの相談の経過を拝見しました
現状は、
ハロルドさん、ディエゴさん~ルルさんの両親の所へ行き、事情説明と説得
ヒヨリさん~ジョワさんとモネさんにルルさんの居場所を聞き出し、ルルさんに接触、偽装誘拐で一緒に攫われる
ジルベールさん~偽装誘拐のギルティ役、ルルさんの居場所が分かるまで見つからないよう待機、ルルさんとヒヨリさん接触後偽装誘拐を実行
この様な分担だという認識で良いでしょうか?
認識違いがなければ、なのですが、
私達はヒヨリさんと同行して、ルルさんの居場所が分かった時点でジルベールさんとハロルドさん達に、その場所の連絡を行おうかと思っています
あと、ヒヨリさんが依頼を受けたA.R.O.A.から派遣されたウィンクルムとしてジョワさん達に接触するのなら、ジルベールさんには申し訳ないのですが、男女ペアの方が信憑性が高くなるかと思いますので、天藍がパートナーを誘拐される情けない精霊役もありだろうか?と言っています
この場合、私はA.R.O.A.の職員の振りして一緒にお話聞いた後、支部に報告する等言ってその場を離れ、皆さんにルルさんの居場所を伝えに行くなんてどうかしらと思ってみたりしています
ウィンクルムである事を隠して接触されるのであれば、不自然にならない応に周辺で聞き耳立てる事になるでしょうか……(この場合でしたら、もう少し考えますね)
初めから長々とすみません(見当違いの事言っていないと良いのですけれど……)
思いつきで提案を出してしまいましたが、まずはできる限り皆さんの動きのサポートを行いたいと思っています
むしろこっちの事をして欲しいといったことがありましたら、是非お知らせくださいね
どうぞよろしくお願いします -
2015/06/29-19:35
ませているようだから、頼られると弱いかもしれないな
そこを突いてみるのも良いかもしれん -
2015/06/28-22:27
そうですね。
私もジョワさん達を説得というか、上手く乗せられるか自信がありません。
お菓子を持って仲間に入れてとお願いしてみましょうか。 -
2015/06/28-22:25
Σ・・・そ、それもそうですね。
とんでもない格好で行くところでした(何故か残念そう
それでは角をつけて精一杯悪ぶって誘拐します。 -
2015/06/28-22:24
そうだ
二人がルルの場所を言わない場合も考えたほうが良いかもな
お菓子で釣るとか( -
2015/06/28-22:16
…ギルティを名乗っていいんじゃないか
それなら喋るし、そこまで奇抜な変装が必要になることもないだろう -
2015/06/28-22:04
ええ、もちろん!
ホームセンターで、変装グッズを買ってきます♪♪
衣装と化粧もそれっぽくしてみます♪♪
承知しました。出番が来るまでは気配を消して待機しておきますね。
そういえば、オーガって喋って大丈夫なんでしょうか。
悪い子はいねえがあー!?とか。
-
2015/06/28-21:56
そうだな
その場合、ジルベールがオーガ役になるがそれで大丈夫か?
(オーガっぽく角とかつけたり)
聴きだす際もヒヨリとつながりがあることはばれてはいけない
ハロルド・ディエゴ組
親の元へ行き、事情説明と説得
ヒヨリ・ジルベール組
ジョワ&モネにルルの居場所を聞き出し、ルルに接触 -
2015/06/28-21:37
まずルルさんの居場所を聞き出さないといけないと思いますので
ディエゴさま達がご両親のところへ行っている間に
私がジョワさん達に接触してみてもよろしいでしょうか
ルルさんに会えたら、こっそり居場所を連絡いたします
(携帯電話などで連絡できるのでしょうか)
私も一緒に誘拐されたふりをして、ルルさん側の気持ちを聞いてみたいのです。 -
2015/06/28-21:20
だな
終わった後でお詫びに菓子でもあげればいいだろう -
2015/06/28-21:11
>ターゲット
ご両親と協定を結ぶのですね
ルルちゃんは可哀想な気もしますが、怖い思いをしたとなれば
ご両親もそんなにお怒りにならないかもしれませんわね
>おおまかな流れ
ルルちゃん自作自演の誘拐事件→ご両親へ報告、説得→偽装誘拐→ご両親のお迎え→和解という流れでしょうか
-
2015/06/28-20:24
多忙だそうだし偽装誘拐はルルにまで怒りが及ぶかもしれないな
にルル達の意図を説明したうえで、時間を割いてこの事件に真剣に取り組むべきだと指摘するほうがいいかもしれない。
親が理解しないとダメな件だろうし。
親や周囲の人間に心配をかけるような悪戯への御仕置として
偽装のターゲットはルル達でも良いと思う(本当に攫われたとルルに思い込ませる)
-
2015/06/28-20:09
>偽装誘拐
私もディエゴさまと同じことを考えました。
ジョワさんとモネさんからルルさんの居場所を聞き出して
全員で一芝居打ちたいのですが、よろしいでしょうか。
まず、ルルさん達に信頼していただかなければいけませんけれど。
ご両親の説得はディエゴさまにお任せいたします。
私が出ていくと、ジョワさん達のように追い返されてしまうかもしれませんので。
>備品貸与
オーガが誘拐犯の場合、何を使うのでしょうか
スモークや楽器などで演出する事しか思いつかないですわ;
誘拐犯が金銭目的の人間だったら
目出し帽や銃やナイフ、縛るロープ、逃走用の車などと想像できるのですけれど。
>目的
ご両親の愛情の再確認。
ルルさんの寂しい気持ちをご両親に分かっていただいて
もう少し、家族の時間が増えると嬉しいですわね
偽装だったと分かった時、とてもお怒りになるとは思うのですが
全員で謝罪と説得をしたら許していただけるでしょうか。 -
2015/06/28-12:45
備品貸与の所が気になるな…
ホームセンターか
誰かがオーガの振りをして本当に誘拐に見せかけるか?
他ウィンクルムの武器はおもちゃにしておいて
愛情の再確認だろうから、方法は考えないとな
親への説得は、情に訴えかけるという点で俺のメンタルヘルスが使えないかと思ってる。
-
2015/06/28-00:48
ハロルドさま、ディエゴさま、お久しぶりです。
今回もどうぞよろしくお願いいたします。
ルルさんの寂しい気持ち、とても良く分かります。
ジョワさんとモネさんはお友だち思いなのでしょうね。
実は同い年なので、仲良くなりた…いえ、
全力で力になりたいと思います!
おやつは紅茶のクッキーが好きです
シフォンケーキも好きですっ -
2015/06/28-00:05
ハロルドとディエゴ・ルナ・クィンテロ、着任した
よろしく頼む
この子たちが何を目的としているのか、何となく察した
これはルルの親を説得し引っ張ってくる必要があると思う
俺としては、真剣に扱ってあげたい事案だな。
(おやつはポテトフライのフライドチキン味が好き)