【奪還】いいか、みんな。つまり巨乳だ!!(上澤そら マスター) 【難易度:とても簡単】

プロローグ

●11081
 イベリンの花は、人を少し素直にさせる効果があるという。

 イベリン領で一息つくために立ち寄ったお店。
 少々怪しげな店構えではあったけど、郊外のため見渡しても他に店はありそうもない。
 店の軒先に咲く華美な花に見惚れるうちに、まぁ、いいか、と貴方達は店内へと誘われた。

 貴方達は一息着くためにハーブティーを注文した。
 店主曰く、一番人気だというハーブティーは柔らかな甘さと芳醇な香りで、口に流し込むと柔らかな喉越しが幸せを感じさせる。
 その幸せな味は、思わずパートナーに対する秘めた思いを告げてしまいそうになる程、に。

 必死にその思いを胸の内に留め、サービスだと渡されたクッキーを口に頬張った。
 やや厚めのクッキーはサクリとした食感だが、口に入れるとホロホロと砕け、蜂蜜の甘みが広がっていく。

 瞬間、心臓がドクン!と激しく跳ねた。
 目の前にいるパートナーも同じように眉間に皺を寄せ、己の胸に手を充てている。
(毒、か……!?)
 しかし、その胸に痛みはない。

 代わりにあったのは……巨乳。それは実に良い、おっぱい。
 目の目にいるパートナーにも、良いおっぱい。
「なんじゃこりゃあああああああ!!!」
 思わず叫べば、店主がビクゥ!!と身体を強張らせた。
「ちょ、貴方達、看板見てないの?」
 穏やかだった店主(巨乳)は口元に手を充て驚きの表情を見せる。

 慌てて店の外に行けば、そこには
『ここでは貴方も巨乳の女の子! 女性になりきる夢のお店☆ララバイ イベリン8号店』
 店名が長い。
 店名が長すぎて文字が小さい。
 つまり、パッと見よくわからない。

 ひとまず店内へ戻り、店主に説明を求める。
 まぁつまり、女体化したい人が集うお店だったようだ。そんなのあるのか、大丈夫なのか。
「せっかくだし、様々な衣装もありますから、ぜひ着用なさってください。新たな世界が……」
 開けなくていい。と思ったが、あれれ。
 己の手は衣装を探しに行っている。

 イベリンの花は、人を素直にさせる効果があるという……。

●緊急警報!緊急警報!
 言われるがままに、衣装に身を包む。
 これは悪い夢か、それともフィヨルネイジャか。

 そんな最悪なタイミングで、持たされた無線に連絡があった。
「敵に市民が襲われているそうだ! 近くに居る者、今すぐ出動してくれ!」
 そう。
 彼らウィンクルムが此処に訪れていた理由。
 最近多発する、イベリン領内での人攫い事件の調査だったのだ。
 

解説

●流れ
 どう見てもコメディです。

 女体化した姿のまま敵と戦ってください。
 各ウィンクルム個別の戦闘になります。

 描写は敵に向かうあたりからになるかと思いますが、プラン次第です。
 そして巨乳です。
 大変申し訳ございませんが、今回は皆様巨乳です。

 敵との戦いよりも、慣れぬ身体、動けば弾むたゆんたゆん、また
 戦いづらさに苦悩したり、可愛く戦う相棒にキュンとしたり、吐息が荒くなったり、を
 全年齢対象レベルで書く予定です。

 プランは女体化した心情や、相棒の姿に対する想い、どんな風に相棒と連携取るか、などなど
 書き連ねていただきたいところ。


●ハイパーダイスタイム
 10面サイコロをA&B両方振ってください。
 下記対応衣装になります。王様の命令は絶対だそうです。

1:セーラー服
2:ナース服
3:チャイナ服
4:メイド服
5:シスター服
6:ウェディングドレス
7:水着
8:バニーガール
9:1~8で好きな服を選択
10:上記以外も含めて、PL様の好きな服。男性服も可。

 A、Bの結果を神人、精霊どちらに割り当てても構いません。
 プランに数字をご記載ください。服装の詳細があると悦びます。


●戦闘
 ウィンクルム様が共に戦って勝てる、いい感じの敵が出てくるハズです。
 敵の指定はできません。
 装備品は武器のみ反映します。
 戦闘シーンはありますがそこまで気にしなくて良きと思います。

●他
 巨乳同士でトランスしてね!
 
 女体化は時間が立てば戻る、と店主から説明済みです。
 ひと時の夢、と思いはっちゃけて戦うも、恥じらいながら戦うもよし!
 
 アドですがハピ寄りですゆえ、初心者様も中級者様も、上級者様もぜひ!
 親密度気にせず戦ってください!

ゲームマスターより

お世話になっております、上澤そらです。

どうしてこうなった。

イラストでの性別転換企画に乗っかりたいがためのエピソードです。
別に巨乳派ではありませんが、たゆんたゆんを書きたかっただけであります。

琴線に触れましたら、何卒よろしくお願いいたします。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

瑪瑙 瑠璃(瑪瑙 珊瑚)

  (どうもあずましくない、この体で戦えるのか?)
揺れる胸を片手で抑えながら、敵の元へと走る。
一先ず、珊瑚と今回の依頼内容を復唱しよう。

敵に出会う前にトランス。
武器は予め胸の谷間から取り出しておく。

エンパイアラインのウェディングドレスを着て移動。
動き辛い場合は、両裾を持ち上げる。

遠くから攻撃する時は、小刀で敵の目を狙って投げつけ、
近くで攻撃する時は、両目を真一文字に斬りつけて視力を奪おう。

だが、敵の周辺に人がいる時は駆け寄り、避難させる事を優先。
立って歩けるか、怪我をしているかどうか尋ねよう。
返答次第で臨機応変に対応する。

敵の討伐が終わったら、他の仲間と無線機で連絡。
状況によっては援護に向かおう。




フレディ・フットマン(フロックス・フォスター)
 
クラシカルメイド
パフスリーブの長袖
フリルエプロンで胸下から背中に通してリボンで締めてる
白ガーターとブラ装着

心情
なんだか、自分が自分じゃないみたい…
僕、男なのに…

フロさんも胸がおっきくて…
女の人になってヒゲがなくなったからかな
鼻も高くて凛々しくて…綺麗かも

直前
フロさんなの?スゴく綺麗、だよ?
…可愛いの方がよかったかな

急ぐのは解るけど、フロさん激しく動くから胸が…!(赤面


戦闘
交戦前にトランス
残響のペンデュラムを鳴らして悪い事がないように祈りつつ…

フロさんが討ち損じた相手に追撃しにいくよ
それ以外の時は防御に専念するね

直後
お店に戻ろ…うわっ!?(転倒
あれ、柔らか…ごめんなさいごめんなさい…!!(半泣



暁 千尋(ジルヴェール・シフォン)
  アドリブ歓迎
2
ミニスカ+黒ストッキング

やはり重いものですね…
あいにく、このような事態は2度目なので慣れました…
見た目がどうなろうとそんなことはどうでもいいんです
問題なのは、この衣装です
どうして!僕は!これを選んだんだ!!!

と、とりあえず目の前の事態の解決ですね(何の疑問も持たずトランス)
どうしました、先生??
!!?…ナンカスミマセン…

先生、何してるんですか
万が一見えたら、その…困るでしょう、色々と!
(指摘されて自分の姿を再自覚)
あああ本当どうしてコレ選んだ!?み、見ないでくださいね!(裾を押さえつつ)

戦闘:クリアライトで視界を遮りつつ翻弄…させたかった

いつの間に…データ削除してください
今すぐ!



フラウダ・トール(シーカリウス)
  10:アラビアンなスケスケ衣装
さて困ったな(困ってない)
こんな格好ではあるが行くしかあるまい

しかし(ふと胸を見下ろし)実に見事だ
(両手で左右から挟みこんでみる)うむ。見事だ
(急かす精霊に)
ほう?この姿で外に出るのか楽しみか?
(くすっと笑って)冗談だ

(現場着後)
はは…初トランスがまさかこんな格好とはな
(固まっている精霊のうなじに手をかけて引き寄せ、口づける)
『契約は為った』さあ、行って来るといい

精霊が動きやすくなるよう、市民を敵から避難させよう
「こっちに避難してくれ。急いで」
市民の安全が第一だ
必要ならば、私も戦おう

戦いが終わったら肩をたたいてやろう
「お疲れ。肩がこったんじゃないか?」


ローランド・ホデア(リーリェン・ラウ)
  ナース

な…なんだ、これは…(愕然)
(ふに、と触ってみて)っ…自分の体ながら罪悪感が…(女体に無体をした気がして自己嫌悪)

リェン、なんというはしたない格好を…
はしたない真似をするな!(うろたえる)

敵には女王様モード
敵に跨ってナイフを突き立てるなどSっぽい戦い方
純白の衣装が返り血で汚れて壮絶に美しい
クリーニング代くらい払ってやるよ

世界の癌には死んでもらわねばな(ニヤ)

くそっ、(胸が)邪魔だ
足元が見えん上に、揺れて走リにくい
(手で押さえるも、痴漢みたいでまた自己嫌悪)


お前が女性だと調子が狂う
他人行儀になりそうだ
俺は、女性には紳士として振る舞うように躾けられたからな
【意訳:リェンが他人みたいで嫌】


●メイドフレディ×セーラーフロックス
(なんだか自分が自分じゃないみたい……。僕、男なのに)
 そこに居たのは、美少女メイド。
 パフスリーブの長袖仕様のメイド服。フリルのエプロンは胸下から背中に通され、後ろでリボン結びされているため胸がより強調される。
 元々中性的な、見た目15歳のフレディ・フットマンは正統派美少女巨乳メイドさんと化している。
(坊主が完全に女にしか見えん……。こうして見ると女顔だな)
 精霊であるフロックス・フォスターは不安気な彼を見つめる。
 だが勿論、フロックスもバッチリ女体化中なわけで。
 髪はウィッグによりロングの三つ編み姿。
 黒を基調としたミニスカセーラー服は紺のハイソックスとローファー装備で、正統派女子高生姿だ。
 だが、見た目年齢三十歳のナイスバディセーラー服はなんとも妖艶な雰囲気を醸し出している。知的な眼鏡も相まって、お店の香りがするのは内緒だ!
 
(フロさん、胸がおっきい……)
(……俺より、巨乳だろ)
 フレディの瞳にはフロックスの大山脈が。
 フロックスの視界にはフレディの谷間が。
 そりゃあお互いの視線はソコに集中しますよね!
 しかし乳から目を離し、フレディは思う。
 ヒゲがなくなりスベスベなフロックスの肌。鼻も高く凛々しい雰囲気。
(……綺麗、かも)
 改めて彼の顔の作りの良さを実感すれば、みるみる頬が桜色へと染まる。
(あぁっ、もじもじすると更に谷間が深くなるから……っ。止めろ、直視できない……!)
 そんな神人の様子に思わず天を仰ぐ眼鏡巨乳。
 そこへ、フレディの声がかかる。
「フロさん……スゴく綺麗、だよ?」
 恥じらいながら上目遣う美少女巨乳メイドの破壊力は抜群だった。
 フロックスは鼻を押さえつつ
「な、何言ってんだ……っ。ほら、行くぞ坊主。さっさと終わらせて店に引っ込むぞ」
 先を急ぐ精霊の後を、フレディは残響のペンデュラムを鳴らしつつ追うのだった。
「……可愛い、の方が良かったのかなぁ」
 こっそりメイドさんは呟いた。

 ばいん。ばいんばいん。
 二人が走れば、巨乳は揺れる。
 白いオトーフがシャカシャカと足元を走ってガッツポーズしている気がするが気のせいだ。
 フレディのスカートの中は純白のガーターが装着されているのは本人しか知らないはずだ。
「坊主、止まれ。見えたぞ」
 しばし走れば、敵が現れたという目的地。
「……急ぐのは解るけど、フロさん激しく走るから胸がっ……」
 息を切らし、メイドさんが頬を染める。
 吐息と共に上下する胸は服を着こんでいるからこその色気が……と、フロックスが精神を持ってかれそうになった時、ガサッと音が聞こえた。二人は木の影へと隠れる。
「ワイルドドッグが二体、か……フレディ」
 彼の言葉にメイドさんは頷き、インスパイア・スペルを唱えた。
「発動します!」 
 唇を寄せるフレディの乳が思い切り腕に押し付けられているが、フロックスは理性を保つ。大人だ。
 そして此方に気付かぬ敵の一体に目がけてシノビのスキル「双葉」を放った。
 真っ直ぐに飛ぶ二つの手裏剣はワイルドドッグの顔を掠める。
(ちっ、腹と腿がスースーするわ胸が揺れて重いわ……女って大変だなおい)
 いつもの動きとの違和感を覚えながら更に手裏剣を繰り出せば、今度は敵の脳天へと突き刺さり。一体は絶命した。
 もう一体を見れば、敵はフレディへと向かっている。牽制の手裏剣を放ち、敵の足へ攻撃を当てる。
 メイドフレディが敵がよろけた一瞬を狙い、踊るように剣を振るった。
 華麗に操られた刃は敵の腹を捉え、呆気なく事切れたのだった。
 
「動いたら、汗かいちゃった」
 メイド服姿のフレディが息を吐く。上気する頬は艶やかで……目に毒だ、とフロックスは眉間に皺を寄せる。
「早く帰るぞ」
「あ、はいっ……ってうわぁっ」
「うぉっ!?」
 急ごうとしたフレディが草に足を取られ……地面に倒れるかと思いきや。
 顔に広がるのは柔らかな感触。
「……おま、人の胸に……っ!」
 ワナワナと震え赤面する女子高生に、半泣きで謝るメイドさん。
 これがペンデュラムのラッキースケベ効果だなんて……二人が知る日は恐らくない、だろう。


●ナース千尋×チャイナ・ジルヴェール
「……はぁ」
 盛大な溜息が暁・千尋の唇から吐かれた。
「やはり重たいものですね……」
 下を向けば、視界に入るのは真っ白な双丘。
 本日の千尋さんの姿は純白のミニスカナース姿だ。
「ふふ、これはさすがに初めての経験だわ」
 隣でジルヴェール・シフォンが頬に手を添えて呟いた。元々女性に近い容姿を持つジルヴェール、違和感は全くない。
 艶やかでサラリとした真っ赤なサテン地に金糸で刺繍が入ったチャイナドレスを着用したジルヴェール、際どいスリットからはチラチラと白い生足が見え隠れ。
「チヒロちゃんは意外と冷静なのね?」
「あいにく、このような事態は二度目なので慣れました……。見た目がどうなろうとそんなことはどうでもいいんです」
 もう受け入れ態勢なのね……とジルヴェールは思う。
 以前も女体化する神の悪戯を受けたが、その時は普段ジルヴェールが着こなしている漢服だった千尋。
「問題なのは、この衣装です。……どうして!僕は!これを選んだんだ!!!」
 あぁあぁぁあっ!と頭を抱える千尋に
「わかるわ、白衣の天使って憧れだもの」
 そっと千尋の肩に手を添える、赤チャイナ美女。
 千尋が生足ではなく、黒いストッキングを着用しているのがこれまたマニア心に火を点けるわよね、と心の中で賞賛する。
「大丈夫、チヒロちゃんも十分天使よ!」
 ジルヴェールが満面の笑みを携え、親指を立てる姿を見て……どうにでもなぁれ!という気持ちにさせられる千尋だった。

 気を取り直し、敵の姿を探せばすぐに敵は見つかった。
「……ヤックアドガ、ですね。とりあえず目の前の事態を解決しましょう」
 そう言い、千尋はごく自然に赤チャイナジルの頬に唇を寄せる。
「あぁ、そうね……」
 一瞬複雑な表情を見せるジルヴェールの表情に千尋が気づく頃には、既にインスパイアスペルは唱えられており。
『アレルヤ』
 二人の身体をオーラが包み込む。
「先生、どうしました?」
「……うん、あのね一応ワタシも男だったから気になるっていうか……この状況じゃ仕方ないんだけど……」
 ジルヴェールの視線が、今も押し付けられている千尋の柔らかな膨らみをチラリと見る。
「……当たったりするわけよね」
「!!??」
 慌てて密着していた身体を離す千尋ちゃん。
「……ナンカスミマセン……」
「ふふ、役得よ」
 にんまりと笑い、弧を描くジルヴェールの口元。
 色気を感じさせるその姿に、千尋が複雑な思いを抱けば
『グモモモモモモ!』
 ヤックアドガが千尋達に気付いたようで、重たい足音を響かせながら近づいてきた。
「行くわよ、チヒロちゃん」
「はい、先生っ」
「……せっかくだから、サービスでもしとく?」
 見えそうで見えないスリットから、ジルヴェールがしなやかな足をはだけさせた。
 その瞬間、足元を白いオトーフが走り抜けた気がする。
「せ、先生何してるんですかっ。万が一見えたら、その……困るでしょう、色々と!」
 オーガよりまず、千尋の視線を奪うのには大成功だ!
「あらぁ、見えるのが困るって言うならチヒロちゃんの方が危ないんだけど」
「あああ、本当どうしてコレ選んだ!?み、見ないでくださいね!」
 短いスカートを改めて認識し、顔を真っ赤に染める千尋に可愛らしさを感じる余裕のジルヴェール姉さんだった。

 スカートの裾を抑えつつ、千尋はクリアライトを構え敵に向かっていく。
 背後ではジルヴェールが詠唱準備を始めた。
『グモモー!』
 クリアライトで視界を奪おう……と考えていたが、前の敵からも後ろの詠唱者からもスカート裾に視線が感じられる。
「いやぁあぁ、見ないでえぇぇえ!」
 思わず紡がれる女言葉。
 そしてぺたん、と千尋が座り込めば、飛びかかろうとしたジャンプしたオーガは目標を失い、千尋を飛び越えた。
 目の前に飛んできたオーガをジルヴェールはピンヒールで踏みつけ。
「あっけないわねぇ」
 乙女の恋心Ⅱで一気に抹殺したのだった。

「早く戻りましょう……」
 戦闘以外の疲労感がたっぷりの千尋が呟けば、パシャッパシャッと異音が耳に入る。
「ふふ、いい写真が撮れたわ!」
「ちょっ、先生、データ削除してください!今すぐっ!」
「嫌ぁよぉ~」
 たゆんたゆんと大きな乳を揺らしながら、ナースVSチャイナの戦いが始まるのだった。
 決着は、神のみぞ知る。 


●アラビアンフラウダ×水着シーカリウス
「さて、困ったな」
 フラウダ・トールの紫色の髪が風に揺れた。
 それと同時に、彼がエキゾチックに着こなしているアラビアンな衣装の飾りがシャンシャンと音を立てる。
 台詞の割には全く持って困っていないような晴れやかな表情で、彼は左後ろへと振り向いた。
 そこにはホルターネックのビキニにパレオを装着した巨乳美女が死んだ目で空を見つめている。
 見事なナイスバディに変貌を遂げたのはシーカリウス。
 いつもは黒系の衣服が多いが、今日はカラフルで南国なイメージの水着を着用中だ。先日女子高生化したばかりの彼にはショックが大きいようで。心、此処に在らず。
「こんな格好だが、行くしかあるまい」
 薄いヴェールに包まれたアラビアン美女が妖艶に微笑めば、シーカリウスは任務だということを思い出した。
 だが、目の前にあるのはフラウダの巨乳。
 ヴェールで肌が包まれているかと思いきや、濡れてなくてもスケスケであり、中の衣服は露出度が高い。
 思わず目を逸らすシーカリウスの反応をフラウダは見逃さなかった。
 フラウダは己の胸の見事さに感嘆の声を上げてみる。
「しかし、実に見事だ」
(……いや、確かに外見はアレだが要は男だ。変に意識しなければ)
「うむ、見事だ」
 続けられるフラウダの声に、水着美女が思考の海から脱却し、視線を遣れば。
 モギュムムッ!と、フラウダは己のオパーイを両手で挟んで谷間を強調していた。
「な、何をやってる?ふざけてる場合か……っ!行くぞ」
「ほう?この姿で外に出るのが楽しみか?」
 ニヤリとフラウダが笑えば朱を塗った唇が弧を描いた。
「お前は無駄口が多すぎる」
 ワナワナと震えるのを堪え、シーカリウスは彼を睨み付けるが
「冗談だ」
 気にすることなく、フラウダはくすっと艶やかな笑みを浮かべた。

 現場に到着すれば、そこには1体のコボルド。そして敵の前では1人の男性が震えている。
「はは……初トランスがまさかこんな格好とはな」
 お二人の初めてをいただいていいの!?となぜか草原に居たそらめぇが鳴く。
 シーカリウスは思わず足が止まり、絶句する。二人だけならともかく、市民がいる。
 公衆の面前でのキスだって恥ずかしいのに、実は男だなんて知られた日には……と脳内に色んな想いが一瞬で渦巻けば、有無を言わさずフラウダのしなやかな手がシーカリウスのうなじを捉え、顔を引き寄せた。
「契約は為った」
 頬に口づければ、二人の身体はオーラに包まれる。
 未だ固まったままのシーカウスに
「さぁ、行って来るといい」
 フラウダの声がかかるが、その瞳は真剣なもので。
(くそ……)
 シーカリウスはコボルドへと走り向かった。

「こっちに避難してくれ。急いで」 
 アラビアン美女がたゆんたゆんさせながら向かってくれば、寄ってこぬ男などいない。
 怯えて居た男の表情は一転して突然現れた南国&アラビア美女達に鼻の下を伸ばした。
 安全な場所への避難が完了したことをシーカリウスは確認し、スキルの双葉を発動する。
 腕を振れば、己の胸がぷるん。
 コボルドの腹に手裏剣が刺さる。
 市民を見やれば、隣にいるフラウダの胸がたぷん。
 あまりのデカパイに赤面する。
 腹に手裏剣が刺さったままのコボルドは傷で動けないのかと思いきや……シーカリウスの乳をガン見していた。
 無表情でシーカリウスが止めの手裏剣を投げつければ、コボルドは幸せな表情で息絶えるのだった。

 こうして、市民の安全がガッチリと守られた。
「お疲れ。肩が凝ったんじゃないか?」
 フラウダが満面の笑みを浮かべながらシーカリウスのむき出しの肩をポムポムと叩く。
 叩けば揺れる、シーカリウスの乳。否応なく己のたゆんたゆんの存在を感じる。
「……わざとだろう?」
 キッと睨むシーカリウスに
「おや。そう思われるのは大変遺憾だ」
 どこか悪戯な笑みを浮かべるフラウダだった。

 一番の役得は、肩を叩くフラウダの揺れる巨乳、叩かれて揺れるシーカリウスの巨乳を眺められた一般市民だったのは言うまでもない。


●ナースローランド×チャイナリーリェン
「な……なんだ、これは……」
 己の胸を、ふにりと触る黒髪巨乳ナースはローランド・ホデア。
 白のナース服に、ナースキャップ。唇を彩る赤い紅が更に艶やかさを増している。
 柔らかな膨らみから伝わる感覚は、間違いなく己自身の身体であることを自覚させる。それと同時に女体に無体をする気がし、自己嫌悪に陥った。
 そんなナースとは真逆に、彼の精霊であるフェネック型テイルス、リーリェン・ラウは。
「おおー、すっげぇでけえ!やらかい!楽しい!」
 大興奮だ。
 バインバインふにゅにゅと己の乳を弄ぶ。その姿は真っ赤なロングのチャイナ姿。
 スリットは両足部分が開き、なんというかもう、色々見えている。
「リェン、なんという格好を……しかもそんな、はしたない真似するなっ!」
 狼狽えるご主人様だが、リーリェンは通常運転だ。
「なあなあほらほら、ゴシュジンサマ触ってみろって!サービスサービスゥゥッ!」
 ケケケケケ!と満面の笑みで乳を押し付けてくるリーリェンをローランドは必死に引っぺがした。
「ちぇーツマンネ」
 唇を尖らすその姿さえも魅惑的なリーリェンに、ローランドは複雑な想いを抱くのだった。

「ヒャッハーー!!敵だっ!猪の丸焼きにしてやんぜえええ!!!」
 草原にリーリェンの声が響く。
 対峙しているのはデミ・ボアが一頭。先に敵を発見したリーリェンは力一杯にバーニングクレイモアを猪に叩きつけた。
 ギャン!という叫び声と、よろめく敵。
 ローランドがやや遅れ、敵にクリアライトを振りかぶる。
「くそっ、足元が見えん上に走りにくいっ」
 ローランドの攻撃は猪にヒットするが致命傷には至らない。振り下ろす剣の感覚が巨乳のせいで鈍る。
「走り難いのはロゥがピンヒールだからってのもあると思うヨ?」
 そう言いながらリーリェンは己に向かってきた猪を思いっきり蹴り上げた。
 ロングチャイナのスリットから見えたのは、腰部分が紐で結ばれた下着。一本の紐を引いたら全てが露わになる、そうHIMOPAN!
「この格好暴れやすくていいだろ?ほら足もこんなに上がる」
 どこか挑戦的な表情で生足&下着を見せつけられ、ローランドの動きが一瞬止まる。
 動き辛さに己の乳を押さえ、その行為にまた背徳感を感じていたナースだったが敵は猪でもリーリェンでもないことに気づく。
 そう、己の自我だ!とローランド氏覚醒す。
 リーリェンに蹴り上げられた猪が目の前に落ちれば、その猪の上にローランドは跨った。
 そして渾身の力を込めてクリアライトを突き立てる。
「世界の癌には死んでもらわねばな」
 口元がニヤリと歪む。彼の艶やかな笑みにリーリェンはゾクリとした感覚に襲われた。
「狼狽えてた割にロゥ、ノリノリじゃん」
 ローランドが突き刺した短剣を猪から引っこ抜けば、そこから鮮血が飛沫を上げた。ローランドの真っ白なナース服が朱に染まりゆく。
 歪んだ笑顔のままにローランドは更に短剣を何度も何度も突き立てた。
「クリーニング代くらい払ってやるよ」
 敵が絶命しても尚、剣を差し込むご主人様。リーリェンはただただ恍惚の表情を浮かべるのだった。

「……ロゥ、嫌々言う割にイザとなるとノリノリだよな」
 仕事の後の一服を吸いながら、隣にいるローランドに視線を送る巨乳チャイナ。
 軽口を叩くリーリェンに対し、ローランドはなんとも言えない表情で煙草をふかす。
「……お前が女性だと調子が狂う。他人行儀になりそうだ」
 実際、女体化したリーリェンの姿や服装をローランドはマトモに見られない。
「ロゥは女の俺は気に入らねーか」
 しょんもりとした表情を見せるリーリェンに
「俺は、女性には紳士として振る舞うように躾られたからな」
 女体化したリーリェンではなく、やはりいつものリーリェンが良い。
 そう思うローランドの想いは、今はまだ届かなかった。


●ウェディング瑠璃×セーラー珊瑚
(やしが、この胸囲……)
 オーソドックスなセーラー服に身を包み、ポブルスの瑪瑙 珊瑚が自分の両胸を下から持ち上げてみる。
「へへっ、デージいっぺー上等やっさ」
 ぼいんぼいん、と弾む乳。上からしっかりと覗ける谷間に思わず己の鼻を抑えた。
「あぎじゃ」
 このまま眺めていては鼻血が出かねない、と珊瑚は気を取り直す。
 その隣で神人の瑪瑙 瑠璃も己の身体に驚きを隠せなかった。しかし珊瑚以上に仕事熱心な瑠璃の意識は。
(どうもあずましくない、この体で戦えるのか?)
 歩けば動くたわわな胸。そして服装はウェディングドレスというこれまた動きにくい格好。
 バストのすぐ下に切り替えの入ったエンパイアラインのドレスはいやがおうにも巨乳を目立たせる。
 出来るだけ平静を装い、通達された内容を瑠璃と珊瑚は確認した。
「どうやらヤグナズルが一体現れたようだ。場所は……」
「うわああああああ!」
 途端に響く、男性の悲鳴。その悲鳴に二人は顔を見合わせた。
『ラピスアトゥイ・ウルマヌナダグァ』
 インスパイア・スペルを詠唱し、二人は男性の元へ急行するのだった。

「クヌヒャー!」
 この野郎!と叫びながら珊瑚はヤグナズルに立ちはだかった。
 蝙蝠型の頭を持つそのオーガは、突然現れた巨乳双子に見える瑠璃と珊瑚に驚きを隠せない。
「お怪我はありませんかっ?」
 珊瑚が敵の気を引いている間に瑠璃は逃げ遅れた男の元へ。
 足を攻撃されたようだが、意識はしっかりとしている。
「あ、ありがとございます…!」
 瑠璃は男に寄り添い、岩場の影まで避難させる。男の胸に当たる瑠璃の巨乳。逃げ遅れて良かった、と男が思ったのは内緒だ。
「ここに隠れていてください」
 そう男に向かって瑠璃は笑むと、真剣な表情へ変わり珊瑚の援護へと向かって行った。
「走りづらいっ……!」
 片手で揺れる胸を押さえ、片手で裾を持ちあげる。戦うお嫁様は大変です。  

 一方珊瑚は双剣「伏龍・昇龍」を携え、ヤグナズルと対峙していた。
 セーラー服に双剣、非常に浪漫だ。
 エトワールを使い、踊るように敵の攻撃をかいくぐれば、スカートが翻り太腿が露わになる。
 敵の視線がそこを捉えるあたり、多分コイツ雄だ。
 珊瑚は主に引き付ける役割を担っていたが、向かってくる瑠璃の姿を見つければ攻勢へと変わる。
「珊瑚、待たせたなっ」
「瑠璃、おれスカート直すっ。動き辛ぇ」
 瑠璃がエムシとマンゴーシュの二刀流で敵の攻撃を受け流す間、珊瑚はセーラー服のスカート丈を直した。膝上まで丈を直しご満悦。
「いよぉっし、一気にいくやっさ!」
 瑠璃が珊瑚の気配を感じ、一歩引けば珊瑚はオスティナートを発動させた。
 ヤグナズルの周りを取り囲むように回転し、次々と切り付けて行く。
 ゆれるおっぱい!見えそうで見えないチラリズム!
「いっちょあがり!」
 こうして、あっという間に敵は崩れ落ちたのだった。

「……ん、他の敵も大したことないそうだ。援護は大丈夫らしい」
 援護が必要な所があれば向かおうと思っていた瑠璃だったが、他の地帯も概ね片付いたということで安堵の笑みを浮かべ、珊瑚へと向きなおった。
 すると。
「瑠璃とおれ、どっちがマギーかなぁ?」
 珊瑚の手がガガッと瑠璃の乳を鷲掴みにする。
「な、何言ってんだ!?どっちが大きいかなんて関係ないだろっ」
 赤面する瑠璃に対し、珊瑚はまた己の乳を揉みしだく。
「んじゃあ、この胸囲さ、いくつあると思う?てーげーでいいからさぁ。あ、触ってもいーぞ?」
「断るっ」
 そんな美人巨乳双子に見える瑠璃と珊瑚の掛け合いを、助けられた男は鼻血を出しながら見つめていましたとさ。
 めでたしめでたし。 



依頼結果:大成功
MVP

メモリアルピンナップ


( イラストレーター: 渡辺純子  )


( イラストレーター: オボロ  )


エピソード情報

マスター 上澤そら
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 男性のみ
エピソードジャンル イベント
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 とても簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 06月23日
出発日 06月30日 00:00
予定納品日 07月10日

参加者

会議室

  • [13]フラウダ・トール

    2015/06/29-23:34 

    プランは提出できたよ。
    さて、どうなることやら(くすくす)

  • [12]瑪瑙 瑠璃

    2015/06/29-23:32 

  • プラン、出来ました…オジさんどうなっちゃうのかなぁ…
    あの、個別になっちゃうけど、皆頑張ろうね…?

  • [10]ローランド・ホデア

    2015/06/29-00:22 

  • [9]暁 千尋

    2015/06/26-09:04 

    ・・・・・・はぁ。

    瑠璃さん達はお久しぶりです。他の方は初めましてですね。
    暁千尋とパートナーのジル先生です。
    宜しくお願い致します。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ。(2回目)

  • [8]暁 千尋

    2015/06/26-08:57 



    【ダイスA(10面):2】【ダイスB(10面):3】

  • [7]瑪瑙 瑠璃

    2015/06/26-00:38 

    フレディさん、フラウダさん、ローランドさんは初めまして。
    瑪瑙瑠璃♀と、相方の珊瑚♀です。
    千尋さんはお久しぶりですね(床どん以来)。
    改めまして、皆さんよろしくお願いします。

    今回は慣れない体での戦いになるので、
    いつもと同じ感覚で動き回るのは避けたい所てすね。

  • [6]ローランド・ホデア

    2015/06/26-00:15 

    な ん だ これは……!!(ナース服を着ている)
    ゴ、ゴホン……俺はローランド。隣でチャイナ服着てご満悦なのはSSのリーリェンだ。
    よ、よろしく……、って重い!邪魔だッ!!(たゆんたゆんする胸を手で押さえる)

    リーリェン「うおお、ロゥ、これめっちゃやわらかい!!!」(もみゅもみゅもみゅもみゅ……)

    揉むな!見せるな!やめろっ!(赤面)

    リーリェン「俺のパイオツなんだから、俺が何してもいーじゃん……?」(もみもみ……)

  • [5]瑪瑙 瑠璃

    2015/06/26-00:15 



    【ダイスA(10面):1】【ダイスB(10面):6】

  • [4]フラウダ・トール

    2015/06/26-00:12 

    全員、はじめましてだろうか。
    私はフラウダトール。そこで_| ̄|○ il||lになっている精霊はシーカリウスだ。
    よろしく頼む。

    まずはダイスかな。

    【ダイスA(10面):7】【ダイスB(10面):10】

  • フレ「ふえぇぇ…ごめんなさいごめんなさい……!」
    ……。(神人から目を逸らし)

    俺はシノビのフロックスだ、そっちの坊主が神人のフレディ。
    ローランドはパピュッぺのときぶりだな。他は初めましてか、よろしくな。

    んで、これ振るの?ほいさほいさ……

    【ダイスA(10面):4】【ダイスB(10面):1】

  • [2]ローランド・ホデア

    2015/06/26-00:07 



    【ダイスA(10面):2】【ダイスB(10面):3】

  • [1]フラウダ・トール

    2015/06/26-00:05 


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