プロローグ
●闇夜の乱闘
今日は久々に呼び出しも掛からず、平和に過ごせた……マキナのエドガーと、その神人シャルロッテは肩を並べながら家路に就こうとしていた。二人はウィンクルムになって3年目、後輩も出来てそろそろ自分達も一人前にならなくちゃね、と思い始める時期のペアである。
「今度の新人たちは活きの良いのが揃っているな」
「ボンヤリしてると抜かれちゃうよ~? 年功序列は関係ない、実力至上主義の世界なんだから」
「ふん、易々と後進に道を譲るほど甘くは無いさ」
そんな事を話しながら、二人は外灯りの少ない雑木林に差し掛かった。それほど広さは無いが、薄暗く、中央を通る道の両側に木が生い茂った、夜はあまり通りたくないと誰もが思う場所である。
「……どうかした?」
「シッ!」
シャルロッテの口を封じると、エドガーは精神を統一して神経を研ぎ澄ます。そして『こっちだ!』と小声で叫ぶと、いきなり木々の間を縫って林の中に入って行った。
「何なの?」
「ゴブリンだ……数匹いるようだが、何か様子がおかしい」
見ると、3匹のゴブリンが1匹の仲間を取り囲んでいるようだ。どう見ても、平和的なやり取りをしているようには見えない。
「仲間割れ?」
「いや、奴らにそんな高度な知能は無い……だが、あの1匹を敵視しているのは間違いなさそうだな」
「纏めて退治しちゃう?」
「……それは簡単だが、何故あのような構図になっているのか興味が湧かないか?」
思わないよ……とシャルロッテは呆れ顔を作った。しかし、どうもエドガーは囲まれている1匹に強烈な興味を覚えたらしい。
「スピード勝負だな……待っていろ、直ぐに片を付けて来る」
言い出したら聞かない性格なのは既に分かっているので、シャルロッテは『あーあ』と傍らの木に寄り掛かり、見物を決め込む事にした。そして案の定、一瞬で勝負はついてしまった。ソードの一振りだけでケリである。
「……ぬるい。トレーニングにもならん」
ソードを鞘に納めると、今度は何があったのか分からない、と云った感じの残った1匹……最初に囲まれていたゴブリンに接近して様子を伺う事にしたらしい。
「さて、どうして仲間に囲まれていたんだ……って、話の通じる相手じゃないよな。よしよし、何もしない、敵じゃないから」
迷子の子犬を手懐けるかのような仕草で、エドガーは残った1匹に接近していく。脚を負傷しているのか、その一匹は逃げようとはしない。ただ、何かを懐に隠し持っているように見える。
(……何を護っているのか……ともあれ、アレが仲間割れの原因とみて良さそうだな)
怯えるゴブリンに『敵意は無い』事をアピールする為に目の前で武装解除し、防具まで外して接近するエドガー。そんな彼を、ゴブリンは不思議そうに見ている。攻撃して来ないのか、自分を倒しに来たのではないのか……と。
「どれ……あー、脚が折れているな。これでは逃げようにも逃げられないな。おいシャル、手を貸してくれ。応急手当てをして本部に連れ帰る」
「……本気?」
「……ああ、本気だ」
また悪い病気が始まった……と、シャルロッテは諦めの表情を浮かべながら近付いて来た。エドガーが傍らに落ちていた木の枝を添え木代わりに選び、それを宛がってシャルに手渡された包帯を巻いて行く。手当てなど受けた事の無いゴブリンはその行動を不思議そうに見ていたが、本能的に『自分を助けてくれている』と分かるのであろう。どうやらエドガーとシャルは敵ではないと認めたようだ。そして自らの体格より遥かに大きなゴブリンをおぶって、彼らはA.R.O.A.本部へと逆戻りして行った。
●約束
「……何を拾って来たのかと思えば……」
上官は呆れ顔でエドガーを見やる。さながらそれは、捨て犬を拾って来た子供に対する親のそれによく似ていた。が、そんな上官を抑えてエドガーは主張する。
「奴が懐に抱えているモノ……帽子ですよね? 女の子の」
「ん? あぁ、そのようだが……それがどうかしたかね」
「奴は、あれを護って仲間に囲まれ、袋叩きに遭っていたんですよ。何か事情があると思いませんか?」
「むぅ……?」
やがて薬をかがされて眠ったゴブリンの手から、その帽子をそっと取り上げると……裏側に名前と連絡先が書かれていた。エドガーはシャルを連れて、その家を訪ねる事にした。
「これ、解決してもギャラ出ないんだよ?」
「そう云う問題じゃない。どうして化け物が人間の女の子の持ち物を、大事に護っていたのか……気にならないのか?」
エドガーは、モンスターと少女の帽子というミスマッチがどうも臭い、と当たりを付けたようだ。そして夜も更けた街角の、民家のドアをノックする。この時刻に訪問する者に対し、警戒心を抱かぬ者は居ないだろう。ややあって、玄関脇の窓から明かりが漏れ、漸く男性の声が聞こえて来た。どうやらこの家の主に違いない。
「A.R.O.A.の者です。遺失物をお届けにお伺い致しました」
「……何ですか? それは……」
「女の子の帽子です。ビアンカちゃんと云う名前と、此方の住所が裏側に記されています」
娘の名を正確に口に出したドアの外の来訪者に、やや驚きの表情を見せながら……主は扉を開け、二人を中に招き入れた。そして、騒ぎを聞き付けて起きてしまったのか……テディベアを小脇に抱えた可愛らしい女の子が顔を出した。彼女がこの帽子の持ち主らしい。
「……私、お散歩から帰る途中で、角の生えた男の人に追い掛けられたの。でも、途中でお化けがその男の人に体当たりをして、私を守ってくれたの。直ぐに大人の人が集まって来て、角の人もお化けも逃げちゃったけど……その時に帽子を無くしたの」
「それが、これなんだね?」
「うん……」
「……そのお化けは、この帽子を返しに来ようとして、仲間と喧嘩をして怪我をしたよ。今は手当てを受けて寝ているけどね。そうか……モンスターにも、色々いるんだなぁ……」
ここでエドガーは、最近話題になっている少年少女連続誘拐事件の主犯とみられているギルティの存在を思い出した。
(相手が奴だとすると……このまま諦めて引き下がるとは思えない。隙を狙って、また襲って来る筈だ……)
思考の中で、エドガーは『何故、あのゴブリンは少女を助けたのか』という点が気になった。
「ビアンカちゃん、あのお化けとお友達なの?」
「ううん……ただ、お化けがウサギとかを捕まえる罠に足を挟まれて、痛がっていたから外してあげた事はあるの。同じお化けかどうかは知らないけど……」
(成る程、お化けの恩返し……か)
ニヤリと笑うエドガーの口許が僅かに吊り上がる。
「ビアンカちゃん、またあの角の生えた奴が襲って来るかも知れない。でも安心していいよ、僕らの仲間が見張っているからね」
ニコッと微笑んで、ビアンカの頭を撫でるエドガー。このような幼気な少女を襲う悪魔は許せない……化け物にすらこうして恩返しをする律儀な奴が居るんだ、それを分からせてやる……と。
●挑戦状
本部に帰り着いたエドガーたちは、即座に指令室に呼び出された。何と、例のギルティから犯行声明が届いたという事であった。
『好みのエサの手掛かりを奪い返す為に差し向けた手下を、倒してくれたお礼をさせて貰う。そしてあの少女は必ず頂く』
手紙にはそれだけしか書かれていなかった。が、その手紙を握り潰し、怒りに燃えるエドガーがそこに居た……
解説
●目的
子供を好物として付け狙うギルティの手下から、女の子を護るミッションです。犯行声明を受け取り怒りに燃え、本編では指揮官役となるエドガーを支援し、任務にあたって下さい(エドガー本人はリザルト中に登場しません)。
枝葉の雑魚を何匹倒しても、解決にはならないんじゃない? とお思いの貴兄も居られるでしょう。しかし、降り掛かる火の粉は払い除けなければなりませんし、雑魚を送り込んでも無駄だぞと云う『A.R.O.A.ここにあり』の意気を示し、容易に攻め込ませはしないという事を相手に知らしめる目的もあります。
●手段
何処が戦場になるかは分かりません。が、なるべく民家の近くや人通りの多い所は避けましょう。無論、相手も直ぐに助けが来ると分かっている場所や目立つ場所で襲っては来ないでしょう。
何故、迎撃戦に限定されるのか? それは、敵の拠点は分かってはいるけど、まだそこに攻め込むだけのスキルがPC各位に無い為です。
少女の自宅付近は住宅街という事で人家が密集していますが、彼女が好んで遊び場にしている野原とその帰り道は人気の少ない寂しい所となっています。網を張るとしたらこのどちらかでしょう。
●諸注意
まず、ギルティは昼間と夜中は行動しません。薄暮の一定時間にのみ姿を現します。何故なら、昼間は目立ちやすく、夜中は子供が出歩かないからです。
そしてギルティは手下を囮として差し向け、自分は目標を探して徘徊している筈です。なので囮を倒す主力部隊と、本命を探す偵察部隊に分かれて行動した方が良いと思われます。本命のギルティを倒すスキルはまだありませんので、威嚇の為の技を繰り出し、派手なアクションで人目を引いて退却に追い込むのが良策でしょう。
囮として送り込まれるモンスターは、恐らくネイチャーのゴブリンかアンデット、デミ・オーガ辺りの小編成と思われます。これは遠慮なしに倒してしまって構いません。
ゲームマスターより
今回は『迎撃戦』をご用意してみました。ただ、拠点防衛や街の警護ではなく、言わば『要人警護』に相当するミッションとなりますので、いつ、何処で戦闘になるかは分かりません。
相手の規模も実力も分からない、目隠し状態での任務ですが、市民の安全を守るA.R.O.A.隊員たるもの、このような任務にも慣れておく必要があります。
少々異端となるミッションではありますが、宜しければ参加を検討してみてください。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
信楽・隆良(トウカ・クローネ)
ビアンカはいつも通りに楽しく遊んでろな あたしたちが絶対守るからさ! 事前に住民に依頼 防犯ブザーや爆竹の音が聞こえたら 野原に向かう道の住宅街側に灯りを持って集まって貰えないかな 人がいっぱい来る演出ができればそれでいいんだ 野原には近づかなくていいからな 怪我させたくない 主力部隊 野原で見張り 樹の陰に隠れてトウカと背中合わせ でぇーい!(投げやりキス 荒事は任しとけ 囮を全部倒してやる あたしを越えられると思うな! 体力には自信あるんだっ 気になるのは例のゴブリン ここまで駆けつけてきたりしないかな そしたら何が何でも守る 最後は無事に守れたって報告しに行きたいな あたし義理堅いヤツは好きなんだ 囮迎撃でピンチの時笛をピーッ! |
油屋。(サマエル)
怖い、けど……逃げてるだけじゃ何も成長出来ない この子は絶対に守ってみせる ギルティなんかに渡すもんか! 持ち物 爆竹 防犯ブザー 点火棒 行動 ・野原で迎撃準備、偵察班としてビアンカちゃんの警護(以下 彼女) ・彼女の手を握って安心させる「大丈夫、アンタの事は絶対に守るから!」……なんて言っておいて、自分が一番落ち着きが無い。 ・囮が現れたら周囲を警戒、ギルティが接近するのと同時に防犯ブザーを鳴らす。発見後、トランス ・爆竹に着火する等して騒ぎを起こす。 ・彼女には傷一つつけさせない。身を挺して守るよ。 泣くな、泣くなッ……くそ、かっこ悪い……。 |
葵(レント)
偵察班として、少し散開してビアンカちゃんの周りを遠巻きに警戒しつつ、ギルティを探します 見つけたらビアンカちゃんとギルティとの間に入り、発煙筒に火をつけて「この子には手は出させません」「大人しく帰って下さい」など、目立つように大きな声で騒ぎ立てます 怯まないようなら時間稼ぎと興味本位の両面から敵の目的を聞いてみます ただ可愛い子が好きなだけなら話を合わせてたくさん喋らせてみようかと もし主力班の方からピンチの合図があったら、素早く合流してアプローチで敵を集めるように戦います 全部倒せたら速やかにギルティとの対峙に向かいます 戦闘になったらレント君からあまり離れず、 基本的にはヒットアンドアウェイで戦います。 |
かのん(天藍)
ビアンカちゃんの身の安全を最優先に考えましょう ギルティを発見した際の対応をA.R.O.A.に伝え、可能であれば有事の際には近隣のウィンクルムに対し助勢の要請を依頼 両親と本人の了承を得て、ビアンカちゃんの側で警備 野原で彼女の遊び相手になりつつ、物陰等人目のつかない所に行かないよう誘導を行う 囮の襲撃の際には、彼女の安全を第一に戦闘場所から距離を取り周辺の警戒を行い、ギルティの襲撃に備える ※戦闘シーンを彼女が目にしないよう配慮(抱きしめる等) ギルティへの対応は、防犯ブザーの使用で人目を引き、打ち上げ花火を上げ(点火具持参)、周囲に対して襲撃の場所を目立たせる 最悪の場合、彼女を抱き抱え人が多い所へ退却 |
シェリー(アーサー)
偵察部隊の人たちが動きやすいように、主力部隊でなるべく派手に暴れるね。 そうすれば多分、敵の親玉のギルティにも ギリギリまで偵察部隊の存在に気づかれないと思うんだよね。 戦闘になったら、追手の敵の数にもよるけど 他の主力部隊の人と連携しないと危ないよね。 あたしは戦闘では役に立たないから、アーサーに任せる事になっちゃうかな。悔しいけど。 でもあの人、ロイヤルナイトだから、他の人を守ってくれると思うんだよね。 |
●散開
ビアンカが何時ものように遊びに出る。それを追って、3人の女性が小走りに付いて行く。『かのん』『油屋。』『葵』の3名である。
「思惑通りに行きますかね?」
「子供は気紛れだからね。でも、あの子は言いつけを守る良い子だよ。アブない場所には近寄らないと思うよ」
「兎に角、野原に出たらさり気なく彼女に近付いて、一緒に遊ぼうと誘うんですよ。怪しまれたらアウトです」
3名の神人は、精霊たちが待機している野原へと足を向けるビアンカの後を、コソコソと付いて行く。女子の集団が固まって物陰に潜む姿は、傍から見ると非常に滑稽であるが、本人たちは至って真面目なのだ。茶化してはいけない。
「……あれで、隠れてるつもりなんかね?」
「さぁな……ただ、一所懸命なのは認めてやろうぜ。それに、俺たちだって同じ穴のムジナだ。しっかり身を隠さねぇと、奴らを笑えねぇぞ」
野原に続く小道……そこに生い茂る雑木林の木陰で、『シェリー』と『アーサー』の二人がヒソヒソと話し合う。彼女たちはビアンカに近付くモンスターを防ぐ為の護衛役だ。そして、野原の向こう……丁度対角に位置する木陰にも、もう一組のウィンクルムが潜んでいる。『信楽・隆良』と『トウカ・クローネ』のペアである。兎に角、護衛対象は無防備そのもの、露天に身を晒して遊んでいるのだ。しかも、そこは身を隠す場所の無い野原。それを護るのだから容易な事では無い。だからこそ、密着してその身を守る役割に3名も裂いているのだ。更に、彼女たちの付近にはそのペアである精霊たちも身を隠しつつ待機している。
野原を中心として、対角に戦力を配置したのには訳がある。一か所に固まって待機したのでは、反対側から襲撃を受けた場合に対処が遅れる。それに、対角線上から見張れば野原全体をフォローでき、また片方が奇襲を受けても、もう片方が援護に回る事が出来る。兎に角、彼ら二組の任務は『ギルティの手下を野原に近付けない事』である。万一、手薄になっている方向から襲撃を受けた場合は警笛を鳴らして危険を知らせ、ビアンカ直衛の神人たちが彼女を安全地帯に誘導、その後に不届き者を成敗する手筈になっている。
「しかし……奴ら、ホントに来るんかね?」
「来ますよ。あのギルティは都合3日間、子供を襲えていない。そろそろ痺れを切らす頃です」
「それにしても、悪趣味だな。ロリコン趣味のギルティとは」
「男の子も襲いますよ?」
「じゃあ、貴様なんか危ないんじゃないのか?」
なっ……! と膨れ面になるのは、『サマエル』にからかわれた『レント』である。確かに彼は童顔で可愛らしい部類に入る顔つきをしている。だが年齢は14歳、ロリ・ショタの範疇からは外れる筈だ。が、サマエルは敢えてそこを付いて彼をからかったのである。
「おいおい、ここで俺らが目立っちゃあ作戦が台無しだろが……静かにしろ、二人とも」
二人の言い争いを見て呆れたかのように、『天藍』がボソリと呟くように注意を促す。彼らの任務はそれぞれのペアである神人から目を離さず、有事の際にはサッと飛び出して戦闘態勢を整え、警護対象を護る事だ。加えて、ビアンカをピンポイントで狙って来るであろうギルティを撃退するのも彼らの役目である。
「しかし、ご本命の奴は夕暮れ時にならないと出ては来ない。それまでは主力班のお手伝いをしながら、待機と洒落込もうぜ」
木の幹に寄り掛かり、今から騒いでるとイザという時に動けなくなるぞ、という警告を目で告げる天藍の指示に従い、レントとサマエルも体力温存の為に楽な姿勢を取った。無論、目線は常に互いの神人に向けられてはいたが。
●邂逅
「んー、気持ちいい! ねぇ、皆も横になって御覧よ!」
「ふん……悪くないね。たまにはこういうのも良いモンだよ」
「素直じゃありませんね、楽しいって顔に描いてありますよ」
クスクスと笑みを浮かべながら、赤面して目線を背ける油屋。の顔を覗き込む葵。無論、これは偶然を装って野原に来た彼女達が、自然にビアンカと接触する為の演技である。
「あら……一人なの?」
「うん、お姉ちゃんたちは?」
「私たちはお友達同士なの。今日は天気がいいから、皆でお散歩をしてたのよ」
「そしたら、寝っ転がったら気持ち良さそうな野原があったんでな。邪魔……だったか?」
ううん! と首を横に振り、無邪気に彼女たちに近付いて来るビアンカ。彼女としても、遊び相手が欲しい所だったのだろう。
「私、ビアンカって言うの! お姉ちゃんたちは?」
「私はかのん。宜しくね、ビアンカちゃん」
「『油屋。』って呼んで。本名は別にあるんだけど、まぁアダ名みたいなものだから」
「私は広小路葵よ。葵でいいわ。ところでビアンカちゃんはいくつなの?」
ビアンカは指を6本立てて、誇らしげに胸を張る。もうお姉さんなんだよ、エッヘン! と言わんばかりのその仕草は、その年頃の女の子にありがちな物だけに、思わず自分達も懐かしくなったのか、彼女たちも自然に表情が綻んでいた。
「……育ったらかなりの美形になりそうだな……今のうちに手懐けておくか」
「不謹慎ですよ、サマエルさん!」
「お前も相当なロリコンだぞ、サマエル」
ジト目になった二人に睨まれ、思わずたじろぐサマエル。お、俺はただ、可愛いもんは可愛いと言っただけでだな……と必死に言い訳をしながら、失言を誤魔化そうとして視線を泳がせる。と、その時!
「……お客さんだ、4時半!」
「!!」
背後を取られた3人は、それでも野原で遊んでいる彼女たちに奴らを近づけちゃならねぇ! まだ気付かれてもいけねぇ! と、トランス状態にもなれないまま各々に装備を手にして身構える。敵はアンデット4体、十中八九ギルティが差し向けたものだろう。
「あの程度、軽く伸せるよな?」
「自信はありますが……数で負けてます、討ち漏らしたら……」
「四の五の言ってねぇで、先手必勝!」
両手にベク・ド・コルバンを装備したサマエルがいの一番に飛び出す。刀剣を装備した二人よりリーチが短いので、自分から飛び込んで攻撃を仕掛けた方が有利になるためだ。そして瞬く間に先頭のアンデットを行動不能にしていた。
続いて天藍のダブルダガーが2体のアンデットを横凪に一閃。二体同時に仲良くお陀仏だ。動きの鈍いネイチャーなど、彼の敵では無かった。
最後にレントが、正面からアンデットの胸を貫くようにソードで突きを入れる。これまた一撃で急所を捕え、戦いは10秒と経たずに、しかも誰にも気付かれずに済んでしまった。
「あの程度の敵なら、何とかなるな」
「しかし、数で圧されたら不利になります。油断は禁物です」
「それに、俺らの本来の任務は雑魚退治じゃない……親玉の撃退だ」
そこは俺の場所だぜと言わんばかりに、倒れ込んだアンデットを足で蹴飛ばして場所を空け、元通りに寛ぐサマエル。彼は来るべき大決戦に備え、体力の温存に努めるのだった。
●迎撃
「わぁ、上手!!」
シロツメクサで編まれた冠を、満面の笑顔で見せているのはビアンカである。誰に教わったのか、いつ覚えたのかは神人達の知るところではない。が、しかし、いつも遊び相手も無く、一人で遊んでいるうちに熟練したのであろう事は良く分かった。
「誰に教わったのかな?」
「おともだち……でも、この前、角のお化けに……食べられちゃった、って……」
「!!」
まずい、と思った時にはもう遅かった。彼女にその冠の作り方を教えた友達は、先にギルティの餌食となっていたのである。それを思いださせてしまった……誰の所為でもない、それは分かっている。しかし、この雰囲気だけは急いで打破しなくてはならない。
「……ねえ、私も……私も食べられちゃうの!?」
「安心しなよ……そうはさせないから! ね、みんな!」
「そうね。お友達は可哀想だったけれど、ビアンカちゃんは生きている。そのお友達の分まで、一所懸命に生きなきゃダメよ」
皆で、恐ろしい過去を思い出してしまったビアンカを勇気づけようとする。が、幼い少女の記憶に刻まれたその恐怖は、簡単に拭い去れるものではない。しかも彼女は、実際にギルティに襲われ掛けているのだ。その時彼女は、何を思いながら逃げ回っていただろう。それを考えると……神人達はいたたまれない気持ちになった。
「……おい、何だか様子が変だぜ?」
「元気、ありませんね……」
「誰かヘマこきやがったか? 仕方ねぇ、テコ入れだ! すまんサマエル、留守番を頼む」
「……あいよ。ただ、ミイラ取りが何とやら……だけはしてくれるなよ」
任せろ! と親指を立て、天藍がレントを追って走り回る。それも、相当賑やかに。
「てめぇ! 俺のとっておきのハムサンドを……返せ、返せ!」
「ボーっとしているのが悪いんですよ。同じバスケットの中に入っているからには、誰が取ったって良いんですー!」
その様を、女子たちが唖然として見ている。が、その真意にいち早く気付いたかのんが、喧嘩を収めるべく大声を張り上げる。
「ちょ……やめなさい、二人とも!! ビアンカちゃんが見ているでしょう!?」
「ビアンカ……? あ、い、いけね! 悪いお手本を見せちまった!」
「もう……サンドイッチなら、また作ってあげます! だから、ケンカはダメですよ?」
「あ、あぁ、すまん」
アハハハハ……と笑いに包まれ、どうやらビアンカの頭からギルティの恐怖は去ったようだ。
しかし、その頃……野原の外の死角では、ビアンカに悟られぬようネイチャー退治が行われていた。各々は弱いのだが、何せ数が多い。しかも、気取られぬように倒さねばならないので、大仕事だった。
「クッ……見渡す限り、ネイチャーだらけか! これも奴の差し金だってのか?」
「向こうも必死、って訳だね。しかし、女の子一人狙うのにこの数を動員するとはね。呆れるよ」
アーサーの呟きに、シェリーが応える。そして反対側、野原の対角線上にも多数のネイチャーが詰めかけていた。
「数だけは多いけど、所詮は雑魚! 一匹も通しちゃダメだよ!!」
「了解です。しかし……討ち漏らしたその時は?」
「だーかーらー! 討ち漏らしちゃダメだっての!」
「……無理難題を仰る……」
些か興奮気味の隆良に対し、トウカは冷静だった。多勢に無勢、この劣勢をカバーするには、スピードで勝負する他にない。己が武装であるロングソードに龍の力を召喚し、一度の攻撃で十匹を薙ぎ払う。相手の殆どはアンデット、龍の炎で簡単に消し飛んでしまう。だが、敵は後から後から、無尽蔵に出て来る感じだ。これではキリが無い。
そして遂に、取り逃がした一匹のグレムリンが野原に飛び出してしまった。
「いかん!」
「クッ……かのんさん、ビアンカちゃんを!」
「承知!」
サッとビアンカを抱き止め、グレムリンから離れるかのん。そしてその間に、レントがグレムリンを一刀両断、そして遺体が恐怖を煽るといけないので、彼はそれを足で蹴飛ばし、まるでサッカーボールをパスするかのような動きで場外に待機していたトウカに向けて送り出した。それを受け取ったトウカは『サンキュ!』というジェスチャーを返した。
「い、今の……お化け?」
「あぁ、この近所もだいぶ数が増えて来たようだ……警戒はしているんだけどね。でも大丈夫! お兄さんたちが、ちゃーんと見張っているからね!」
ニコッと笑みを作り、ビアンカの頭を撫でながら天藍が優しく説明する。しかし、これで天藍やかのんたちの正体がビアンカに割れてしまった。仕方なく、皆を代表してかのんが事情を説明した。
「ビアンカちゃん、私たちはあなたをあの角のお化けから守るよう、頼まれてここに来たの」
「ま、またあのお化けが来るの?」
「だから! あたし達が来たんだよ。安心して、指一本触れさせやしないから」
グッ! と力こぶを作るジェスチャーでビアンカを安心させようとする油屋。だが、ビアンカはすっかり怯えてしまったようだ。私はまだ狙われている、いつか食べられてしまう……と。
「大丈夫……って、幾ら口で言ったってダメだよね。実際に追い返してみせないと」
「ああ、特にこのぐらいの年齢の子は感受性が強い。この時期に植え付けられた恐怖はトラウマとなって、酷くなると生涯の傷として残ってしまう」
天藍が渋い顔で答えたその刹那、警笛の音が鳴り響いた! 周囲をネイチャーの大群に囲まれた、という事だ。
「おいでなすった、か……!」
「主力隊だけでは抑えきれなかった、という事ですね。手強いですよ!」
「って言うか、雑魚の大群だろ? 勇者一人に雑魚百匹じゃ、雑魚百匹の方が強いからな」
「しかし、勇者が複数いたら……話は違ってきますよね!」
その通り! と、隠れていたメンバーも合流して、盛大な雑魚退治が始まった。アーサーがロイヤルナイトのジョブを活かしてネイチャーを蹴散らし、天藍もダブルダガーで手当たり次第に雑魚を斬り捨てる。トウカも同じくソードで相手をメッタ切りにし、サマエルは両の拳で相手を殴る、殴る!! レントも負けじとソードを振り回し、体格で優る相手にも怯まず斬り込んでいく。
その間、かのんはビアンカを護りつつ、戦場の外へと回避を開始していた。
●脱走
「た、大変だ! ここに縛っておいたゴブリンが居ない!」
「な、何だと!? 探すんだ、直ぐに!」
「待てい!!」
慌てふためく隊員たちを一声で抑え、司令官が口を開く。
「奴の行先は分かっている……無事に済めばいいのだが」
「……!?」
訳が分からん……と云う顔の隊員たち。あのゴブリンは一体、何の為に捕縛を解いて逃げ出したのか、何処へ向かったのか。その答えを司令官は知っていたが、彼は応えようとはしなかった……
●ギルティ
気が付けば周囲は薄暗く、薄暮の時間帯となっていた。そう、アイツが……親玉が餌を求めて徘徊する時間である。
「お姉ちゃん、私、食べられちゃうの?」
「そんな事はさせない! だから私たちは此処に居るんだから!」
「ククククク……さて、それはどうかな!?」
「!!」
見付かった……かのんは思わず唇を噛んだ。よりによって皆と離れたこんな場所で見付かってしまうなんて、何てタイミングの悪い……と、自らの運の悪さを呪いながら。しかし……
「……ほう、あれだけの数を片付けたか……なかなか侮れんようだな、貴様の仲間たちは」
粗方の雑魚を片付けたのか、本来の偵察隊が此方に向かって走って来る。しかし、彼らが間に合ったとて、ギルティを倒す手立ては無い。追い返す以外に現状を打破する手段は無いのだ。そして、ギルティの右手がかのんの頬を直撃。思い切り張り倒されたかのんは、背後に隠したビアンカを残して吹き飛ばされてしまった。そしてギルティの手から黒いゲル状の物がビアンカの頭部へ伸びようとした……その時!
『ガルルゥ!!』
「なっ、よ、横合い!?」
ビアンカに意識を集中しすぎていたか、ギルティはその伏兵の接近に気付かなかった。しかも、その伏兵は……
『グルル……』
「あ、あの時の……お化けさんなの!?」
そう、タックルでギルティを退けたその伏兵は、あのゴブリンだったのだ。A.R.O.A.本部から此処まで、僅かな匂いを頼りにビアンカを追ってやって来たのだ。が、何故かビアンカは泣いている。
ゴブリンの心を表現するなら、こうだろう。
『女の子、いじめた……コイツ、許せない!!』
刹那、咆哮と共にゴブリンはギルティに向かってボロボロの剣を振るう。が、そんな物で太刀打ちの出来る相手ではない。
「……下等生物の分際で、この私に刃向うとは……身の程を知れ!!」
抜き手、一閃。ゴブリンは一発で急所を突かれ、その場に崩れ落ちた。
「お化けさん! お化けさあぁん!!」
「ククク……虫ケラにも一寸の魂、と云うが……その虫ケラにも、僅かだが情があった……という事かな?」
不敵に笑うギルティを、かのんが……そして遅れて到着した天藍が、油屋。が、サマエルが、葵が、レントが……砕けんばかりに歯を食い縛り、睨み付ける。
「そうさ、虫ケラにも……その一匹のゴブリンにも、少女を慈しみ、守ろうとする心があるんだぜ……」
「それを踏みにじった貴方を、私は絶対に許さない!」
「……まぁ、最初から許す気は無いけどね……ね、サマエル?」
「無理すんな、膝が笑ってるぜ。 ま、俺に任せとけや……お前にゃ指一本触れさせはしない、無論、あのお嬢ちゃんにもな!」
「吐き気がするわ……ここまで腐った奴を相手にするとね」
「貴方は……貴方はあのゴブリンにも劣ります!!」
それぞれが、それぞれの意志を言葉に変えた時、甲高い笑い声が周囲に木霊する。それを聞いた者が皆、心底から身震いして竦んでしまいそうな、恐ろしい声色で。
「クククク……言いたい事はそれだけかね? 虫けら諸君。如何に君たちが勇敢であっても、絶対的な力の差というものは存在するのだ。そう、君達に私を倒す手段は無い……どんなに足掻こうともな」
「それは……どうかな? さっき誰かが言ってたなぁ。勇者も、百匹の雑魚には勝てねぇって」
その声を発したのはトウカだった。どうやら主力隊も雑魚討伐を済ませて駆け付けたらしい。そして……けたたましいまでの爆竹やブザーの音が、寂しい薄暮の道に響き渡った。流石にこれを聞き付けて、驚かぬ者は居ないだろう。ランプの炎が十重二十重、いや、数百の数を成して周囲を取り囲んでいた。
「なッ……!?」
「一人一人には大した力は無い……だが、それが数を成したら? それでもアンタは、勝てるって言うのかい!?」
アーサーが剣の先をギルティに向けながら、ニヤリと笑みを零す。これだけの数に取り囲まれては、流石のギルティも打つ手なし。魔力で吹き飛ばしてしまう事は容易だが、それでは彼の好みの少年少女まで吹き飛んでしまう。それは好ましくない事態だった。
「……人里に出ての徘徊時に、貴様らは邪魔だ……次はこうはいかぬぞ!!」
トン、トン! と、階段を駆け上がるかのようにステップを踏みつつ、空へと駆け上がって行くギルティ。そしてその姿は薄暮の空へと消えて行った。
「……何かアイツって、いつも逃げてばっかじゃね?」
「その台詞、一対一の時に言えたら褒めてやるよ」
アーサーの台詞に、シェリーがツッコミを入れる。ウィンクルム一同はそれを聞いて思わず笑みを零すが……その背後には、自らを守って散って行った勇者の英霊に、心からの涙を流す少女の姿があった……
●追悼
「おーらい、おーらい……ストップ!」
しっかりとした木で作られ、白い塗装を施された十字架が、いつもの野原の片隅に立てられた。そしてその前の穴に、人間のサイズよりやや大きい棺が納められた。
「ビアンカちゃん、ここに来れば、いつもあのお化けさんに会えるからね」
「うん。私、あのお化けさんの事、一生忘れない! そして私も強くなって、お友達を食べちゃったあの悪魔を倒すの!」
そう言いながら、彼女は十字架に、彼が命懸けで守り通した白い帽子を被せ、笑顔を作りながら涙を流していた。
「なーんか、一番美味しいトコを持ってかれた気分だな」
「そう言わないの! 誰の活躍で勝利できたかなんて、些細な事なんだから」
「そうそう! あたし、勝利は皆で分かち合うモンだと思ってるよ」
「うむ。皆で勝利を勝ち取ったのだ、誰がMVPか等というのは無粋だろう」
「皆が頑張った、それで良いと思うよ」
「あのネイチャーの数だけでも、相当な物でしたしね」
「どうでも良いじゃん、大事な物は守れたんだからさ」
「だな。そして少女は大事な事を学び、大人になる……んー、良いセリフだな」
「……最後の一言が無かったら最高だったのに……」
「照れ屋さんなんですよ、彼は」
各々に感慨を述べながら、今回の勝利に大きく貢献し、散って行った一つの小さな命に対して、皆で黙祷を捧げるのだった。
<了>
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 県 裕樹 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 日常 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 03月26日 |
出発日 | 04月01日 00:00 |
予定納品日 | 04月11日 |
参加者
会議室
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2014/04/01-07:39
あ、そっか、私も広範囲で偵察するイメージでいました
あんまり離れないで待ち構える感じならそうですね、
偵察多めで間違いないかもです。
余裕があったら、場を見てシフトするプランも盛り込めたらベターでしょうか?
騒ぎを起こすタイミングは、少しでも動揺を誘えるかもならかのんさんに賛成です。
その場合先にご近所にも呼びかけて、
それぞれで思い思いに騒ぎを大きくしてもらうよう頼む、とかどうでしょう? -
2014/03/31-23:36
かのんもありがと、わたしが笛でトウカに発煙筒お願いしてみた。
そっちのが危険度高そうだし、天藍に助けに来てもらわなくても大丈夫なようにがんばる。
あともうちょっとで出発だな。相談お疲れ様。
ビアンカ絶対に守りきろうな! -
2014/03/31-22:52
発煙筒、成る程、音以外の対策も良いですね、是非お願いします。
短めですが、主力部隊が形勢不利になった場合の対応を天藍にお願いしてみました。
万が一があったとしても何とかなる、はずです。 -
2014/03/31-22:31
あっ、笛で書いちゃった。
発煙筒の方が確実っぽい気もするな。文字数なんとかしてトウカにお願いしてみる! -
2014/03/31-22:21
合図としては笛だけじゃなくて発煙筒なんかもいいかな、と
かのんさんの言うとおり、騒がしくなってると思いますし、
目と耳と、両面の合図があればよりベターだと思います。
そういう感じで私も騒ぎの元、盛り込んでみますね。
うーん、油断させるなら主力側にいた方が良いのかもですけど…
アプローチで囮の集約もできそうですけど、
時間もないですし、宣言通りの偵察班でいきますね。
-
2014/03/31-22:06
持ち物
爆竹・点火棒・防犯ブザー
行動
・ギルティ接近までビアンカちゃん(以下彼女)の警護・周囲を警戒
・ギルティが接近して来たら防犯ブザーを鳴らす。(ギルティ発見後にトランス)
・爆竹に着火する等して騒ぎを起こす、彼女を守る
精霊
・周辺の警戒、偵察
・ギルティに対してはハッタリや威嚇攻撃を仕掛け、彼女に近づけさせないようにする
ざっくりこんな感じで提出してみたけど、問題点があったら指摘してくれると嬉しいな。
-
2014/03/31-21:27
りょーかい!
んじゃ、そんな感じでプラン考えてくるな! -
2014/03/31-21:21
油屋さん。の提案に賛成。
囮を問題なく倒せた後でも、笛は対ギルティの騒ぎにも使えそうですし。
防犯ブザー鳴らした後だと、周囲が騒がしくなっていると思うので、もしもの時には思いっきり鳴らしてくださいね。 -
2014/03/31-21:14
主力部隊の人が笛とか持って行けば合図になるんじゃないかな?
ピンチの時はそれで知らせる!
って……思いつきなんだけどね(汗) -
2014/03/31-21:03
忘れてた。
そうだな、油断させておびき寄せることを考えたら
トランス状態にはなって無い方がいいかも。
…ただ、気をつけてくれよな。ギルティがどんだけ強いのか、あたしには想像もつかないから。
それから盛大に勘違いしてた。葵とレントは捜索班だよな。
ビアンカちゃんの所にギルティが現れる可能性が高いことと、囮が4人で抑えきれない可能性も考えて、シフトチェンジがあるとしたら「主力→捜索」だと思ってたよ。
どうしよ、主力部隊がピンチだった時の合図でも作るか(むむ) -
2014/03/31-21:03
>トランス
そうだね、じゃあトランスは現れてからって事で。
申請お願いします!
灯りをつける以外にも大声で叫んで貰ったり?なんかも効果的だったりするのかな?
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2014/03/31-20:43
油屋。もまとめありがとな!
じゃ、住人への協力要請はあたしが書いてもいい?
主力部隊からの合流は葵にお願いしたいから、文字数的に分担がいいかなって。
あと、もちろん囮全滅が前提だけど、こっちが葵とレントが抜けても余裕がありそうなら合図と一緒にそっちに駆けつけてもらっていいんじゃないかなって。例えば、囮があと2体とかなら4人もいればなんとかなりそうだろ? -
2014/03/31-20:23
あ、トランスですが、ビアンカちゃんの警備を行っている神人は、ギルティを見つけるまではトランス状態にならない方が良いんじゃないでしょうか。
神人がトランス状態だということは、相方の精霊もトランス状態になって近くにいると思われてしまいそうな気がします。
まず私は終始ビアンカちゃんの警護について、ギルティ見つけ次第ブザーを鳴らすことに集中しようと思います。
状況に応じて対応をシフトする部分については、皆さんにお任せしても良いですか? -
2014/03/31-20:19
こんばんは
すごい!作成内容が進化している。
信楽さん、葵さん、油屋さん。ありがとうございます。
確認ですが、途中で主力(の一部?)も合流とありますが、囮は全部倒すのが前提で良いですか?
ギルティと囮が合流されたりすると、注意を払う対象が増えるのでそれは避けたい気がします。
騒ぎの手段は、周囲に被害を与えない物であれば、種類が多いに越したことはないと思うので、皆でそれぞれ提案のあったことを書いておくと良いのではないでしょうか。 -
2014/03/31-16:46
①主力・偵察部隊に分かれて行動(戦力バランス)
②主力班は囮殲滅、偵察班神人はビアンカちゃんの警護 精霊は離れた場所から偵察・警戒
③ギルティが接近するのと同時に偵察班神人は防犯ブザーを鳴らす→(主力班も合流)
④偵察の精霊も加わって騒ぎを大きくする
◇ 爆竹等の使用・(住人協力)・ハッタリ 等
今出てる案を流れとして書いてみたよ。間違ってたらごめんね。
トランス出来る人は最悪ギルティと揉める事も考えて事前にトランスしておいた方が良いのかな。 -
2014/03/31-14:55
【概ね決定?案】
・野原で迎撃
・ビアンカちゃんの護衛に神人を(精霊は離れた場所から偵察)
主力の人達もブザーの合図で合流って事ならそちらが多めの構成で良いと思う。
騒ぎを起こす方法は目立つって意味で粉塵爆発を考えたけど被害が出そうだし却下かな……。
-
2014/03/31-08:11
なんか引っ掻き回しちゃったみたいでごめんな。
改めて見ると、ギルティを誘いこむには油断させる必要もありそうだし、神人だけで護衛でいいかも。
後から戦力が来た方が焦るだろうしさ。
ただ、そうなると逆に3人神人がいたら警戒されるかも?とか。
もし途中でシフトチェンジできるなら、最初主力部隊で、
防犯ブザーなんかの合図があったら(囮の戦力次第で)そっちに向かうってのでもいいんじゃないかな。
【住人のお手伝い】
お願いできるなら、合図があったら灯りを持って
帰り道の付近(街に近い安全な位置)に集まってもらうとかはどうだろ。 -
2014/03/31-00:14
かのんさんの案良いと思う!
その作戦でいくなら精霊はちょっと離れたところに居て貰った方が良さそうだね。
色々意見が出て来たけど『 野原で迎撃 』っていうのはとりあえず決定で良さそうかな。
騒ぎを起こす方法か~、最初出ていた爆竹や防犯ブザー、葵さんの意見にもあるように危険が及ばない範囲ならご近所さんに協力して貰ってもいいかも。
-
2014/03/30-22:34
あ、そっか、私も広範囲で偵察するイメージでいました
あんまり離れないで待ち構える感じならそうですね、
偵察多めで間違いないかもです。
余裕があったら、場を見てシフトするプランも盛り込めたらベターでしょうか?
騒ぎを起こすタイミングは、少しでも動揺を誘えるかもならかのんさんに賛成です。
その場合先にご近所にも呼びかけて、
それぞれで思い思いに騒ぎを大きくしてもらうよう頼む、とかどうでしょう? -
2014/03/30-20:48
かのんはまとめありがとな。
そっか、そういうイメージなら、最初は全員で野原で待ち構える感じでいいのかもな。
あたしもビアンカが目の届く位置にいてくれたら安心だしな!
人気のないとこだから人目を引くのは難しいけど、
騒いでればギルティも人がくるかもって思って逃げるかもしれないってことだよな?
精霊との別行動については、他の人の意見も聞いてみたいところかな。
「偵察」だから、てっきり目に見えないくらいの位置まで探しに行くのかと思ってたってのもあるし
目で見える距離でも、ビアンカのところにたどり着くまでの間は精霊は攻撃できないもんな。 -
2014/03/30-15:48
たびたびすみません、ビアンカちゃんのことを考えると本当は良くないのですが、当初の目論見はこんな感じでした。
・野原で囮の襲撃を受ける、主力が囮に対応、警護班とビアンカちゃんは主力から少し離れて警戒
・「神人とビアンカちゃんしかいない」所に、ギルティが接近してくる
※偵察の精霊がこちらの様子がうかがえるように見通しの良い所である事が必須
・警備班神人が準備していた防犯ブザーを鳴らし、精霊が追いつき騒ぎを大きくする
行動は野原とその周辺のみで想定していました、これで駄目だった場合、天藍にビアンカちゃん抱えてもらって脱兎のごとく退却するしかないかしらと
-
2014/03/30-15:26
アタシも偵察班の行動についてはそんな距離を空けて偵察させるつもりはなかったんだ。
言われてみると確かに不安だよね。サマエルもビアンカちゃんの護衛に回そうか?
戦力分配はギルティを中心に考えた方が良いんじゃないかな?
①かのんさんの言う通り、囮に気を取られた隙に手を出してくる
→なので、死角のない野原が良い
②適当な場所に囮を送り込んで、ギルティはその隙にビアンカちゃんを捜す
→なので、ギルティを迎え撃つには野原が良い
のどちらかだと思って野原に賛成したんだけど……。
チョット頭ガ混乱シテキタ
-
2014/03/30-15:08
続きの続き
・囮の小編成という規模次第ですが、現在の役割分担を見る限り、確かに主力部隊にもう少し攻撃力があった方が良いのかもと思います
・精霊との別行動については、何かあればすぐに合流できる距離だろうと思っていたので、あまり気にしてなかったのが正直なところです
ギルティが何か行動をする前に、こちらが先手を取って騒ぎを起こさなきゃと思っていたので、探索班と護衛とは別行動の方が動きやすいかなと
ギルティと戦闘状態になってしまうと実質こちらの力不足確定のように感じたので、その前に何とかするのが今回は肝心なのかしらと
・・・すみません、無駄に長いのに纏まっていません。
皆さんの意見をお聞かせください。 -
2014/03/30-14:21
続き
「検討課題」
・主力部隊への戦力バランス
・偵察班で、2組神人と精霊が別行動になる点
こんな感じでしょうか?もれ、認識違いがあれば指摘をお願いします。
ここから個人の意見ですが、
・ギルティに考える暇をあまり与えないように、囮の殲滅と、騒ぎを起こすのは同じ位のタイミングが良い
・野原に関しては、ビアンカちゃんが野原にいるので、
「囮」がビアンカちゃんに向かって襲ってくる
襲って来た際の混乱の隙に乗じて、ギルティがビアンカちゃんに手を出してくる
(ギルティは野原の周辺に潜んでこちらの隙を窺っている?)
ので、死角が無い分範囲が少々広がることから、探索の手が多い方が良いのかなと
すみません更に続きます -
2014/03/30-13:56
葵さんの参加で全員ですね、よろしくお願いします。
当初から人数が増えたのと、信楽さんから提案があったので、一度現在の方向性と検討課題を纏めてみても良いでしょうか。
「全体の方向性」
・囮に立ち向かう主力部隊とギルティを探し見つける偵察部隊に分かれる
・主力部隊は囮の殲滅に専念
・偵察部隊はギルティを見つけ次第、人の目を引くような騒ぎを起こしてギルティ側の退却に持ち込む
「役割分担」
・主力部隊:信楽さん、トウカさん、シェリーさん、アーサーさん
・偵察部隊:サマエルさん、葵さん、レントさん、天藍
ビアンカちゃんの護衛:油屋。さん、かのん
「迎撃場所」
・遊び場にしている野原
・・・ごめんなさい連投します。 -
2014/03/30-00:48
あたしのイメージが間違ってるかもだから確認してみたいんだけど
・「野原」か「帰り道」で待ち構えるのがいい。
・ギルティはビアンカを探しているのでビアンカの近辺に現れる可能性が高い。
野原で待ち構えるのはあたしも異議なし。これは「囮」を待ち構えるって認識であってる?
最初はあたし、ビアンカは家で匿うのかと思ってたけど、それじゃ家の辺りで戦闘になる可能性が高いもんな。 -
2014/03/30-00:27
皆よろしくーっ。
あたしの感覚としては「主力」っていうくらいだから
パワーバランスは囮掃討に寄せといた方がいいんじゃないかって思う。皆はどうだろ?
あと偵察を精霊に任せるとすると、かのんや油屋。が近くにいないときにギルティ遭遇する可能性があるわけだろ。
最初からトランス状態で偵察し続けることができるならいいんだけど、そうじゃなかったら危険じゃないか?
そのまま戦闘にならないとも限らないし。
もちろん見つけた合図を出せば合流はできるだろうけど、その間戦う術がないってことになったらさ。
そう思うと最初から神人と精霊でペアで行動する方が安心なんじゃないかって思うけど、どうなんだろ? -
2014/03/29-22:35
遅めの参加ですみません、葵っていいます。
ロイヤルナイトのレント君と一緒です、よろしくお願いしますね
とりあえずここまでお話さらってみまして、一通り大丈夫、です。
入る分にはどっちの班の方が良いんでしょうか。
確実に実戦があるのは主力班ですけど、いざとなったら危なそうなのが偵察班ですし…
とりあえず、偵察班が人員多めで捜索出来るのも良さそうな気もしますし、
そちらのつもりで考えてみます。逆が良ければ言ってもらえるとっ -
2014/03/29-22:19
かのんさんお久しぶりです!了解しましたー。
ではでは、偵察班に回らせて頂きます。
アタシはビアンカちゃんの護衛を。サマエルには天藍さんと同じく偵察を。
こんな感じで問題なければお願いします。
確かに野原の方が色々やりやすいかも!同じく野原が良いと思うな。
-
2014/03/29-21:23
油屋。さん、ホテル・エンプーサ以来ですね。よろしくお願いします。
そうですね、今のところ偵察班は実質1人の状態なので、手を貸していただけると嬉しいです。 -
2014/03/29-20:54
油屋です。途中参加ですが宜しくお願いします!
相方はハードブレイカーのサマエルです!!
二人が主力部隊ならアタシは偵察部隊の方が良いかな?
-
2014/03/29-15:45
信楽さん、シェリーさん、よろしくお願いします。
お二人とも主力部隊を担当いただけるということなので、デミオーガ等の対応お願いします。
その間は私がビアンカちゃんを警護して、天藍に偵察を行ってもらってギルティを見つけ次第、大騒ぎするようにしますね。
解説を見る限り、襲撃は時間と場所が限られるみたいですね。
それであればビアンカちゃんが遊び場にしている野原の方が、帰り道の街路よりは、まだ死角が少ない分対応しやすいでしょうか。 -
2014/03/29-09:52
初めまして、シェリーっていいます。
こっちはロイヤルナイトのアーサー。口が悪くて顔も怖いけど、気を悪くしないでやってね。
小さい子を狙うギルティなんて許せない!
ガツンと追い返してやらなきゃ!
かのんさんの作戦に賛成するよ!
あたしも作戦考えるの得意じゃないから、主力部隊でデミ・オーガをやっつけるね。
主力部隊が派手に暴れれば、かのんさんも動きやすくなると思うんだ。
-
2014/03/29-09:44
よっす、隆良だ。よろしくな。
作戦考えるのは得意じゃないんだけどさ、暴れる方面で役に立てればいいかなって思ってるぞ。てなわけで、主力部隊に回ろうか。
偵察部隊の位置は任せるけど、ビアンカを巻き込まないように気をつけないとだよな。ビアンカが室内かそうでないかでも違うだろうし。 -
2014/03/29-00:28
※続き
・探索班というよりもSPのごとくビアンカちゃんに張り付いての警備希望です。
・ギルティへの対応としては、爆竹での牽制、防犯ブザーの使用で人目を引くなど襲撃の場所を目立たせてみようかと思ってます。
高レベルのウィンクルムが来る手はずになっているというはったりを使い、とりあえずギルティがこの場をいったん引く形に持って行けないかしらと。
好き放題書いておりますが、とりあえず意見の一つとして書き込みさせて頂きました、よろしくお願いします。 -
2014/03/29-00:26
はじめまして、かのんと申します。皆様よろしくお願いします。
いきなりで申し訳ありませんが、あまり時間もありませんので、現在の私の行動希望をお知らせしますので、他の皆様の行動予定と調整を図れればと思います。
※文字制限のため、連投させてください