散り散る花びら、ひらひらり(キユキ マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

●うたう、うたう

 ♪散り散る花びら ひらひらり
 吹く吹くそよ風 ふわふわり♪

 可愛らしい歌声が聴こえる。

 ♪ひらひらり ふわふわり♪

 幼いながらに甘さの乗った声。
 楽しげにリズムを紡ぐ、歌。
 耳に残る可憐な歌を、併せて口ずさんでみたくなる。

 ♪散り散る花びら ひらひらり
 さらさらせせらぎ ゆらゆらり♪

 くるくると、幼い姿が花びらと戯れる。


 ♪咲く咲く紅白 きらきらり
 香り 忘れなかれーー…♪


 その姿は、ざあっと吹いた風に掻き消えた。



●困惑と、
「…ええっと、それで」
「はい。どうかあの子を、この世から解き放ってあげてください」

 どうしたものか。
 A.R.O.R.の受付職員(今回は男性だ)は、思わず指で頬を掻いた。
 彼の前には、今日も今日とて『オーガが関連するのではないか』と相談に来た者が居る。憂いを帯びた青年であったが、名はなぜか言い淀んだのでまだ聞いていない。
 青年は歌うように話す。

 ーー町の名はセリージア。
 20年前、ここでオーガとの大規模な戦闘があった。
 町の北部に広がる森の中、犠牲者が出てしまうほどに激しい戦闘が。

 20年前といえば『流星融合』が起きた年であり、オーガによる被害が異様なほどに酷かった頃。
 多くの人々と多くのウィンクルムたちが、命を落とした。
「森の中に、川の源流となる湧き水があります。そこに白と紅に近い桃、2色の花を咲かせる桜がありました」
 紅白の桜の元に、歌う少女が居た。少女は一頻り歌うと、風に紛れてふわりと消えてしまったのだという。
 その消えた少女が20年前の事件に関わる神人だと、目の前の青年は言っているのだ。
(2色の色がある桜? 生物学的に、そんなものが存在するのか…?)
 そして消える人間というのは、俗にいう『幽霊』だろうか。
 男性職員は手持ちのノートパソコンで、A.R.O.R.のデータベースを検索する。検索条件は『セリージア』『20年前』、そして『神人』。
(これは…)
「見つかりましたか?」
 目を見張った男性職員を見透かしたように、青年が穏やかに彼を見つめていた。
「…ええ」
 男性職員は目を伏せた。

 >>検索結果

 年号:(20年前の年号)
 場所:セリージア北部の森
 発見時刻:午後5:10頃
 詳細:C級およびB級オーガ複数体の討伐任務。
    討伐には成功したものの、任務にあたったウィンクルムの内2名の精霊、1名の神人が死亡。
    残る1名の神人が重症を負い、タブロス市総合病院へ緊急搬送される。

 追記:(8年前の年号と日付)
    セリージアにおける討伐任務で重症を負った神人***が、後遺症から端を発した病で永眠。享年ーー…

 男性職員は画面から視線を外し、青年へ向き直る。
「…オーガの死骸が残ったことで土が変異し、元々存在していた桜が影響を受けたのかもしれません。討伐数も多く、当時のA.R.O.R.でも事後影響の調査を行っていたようです」
 私は幽霊を見たことはありませんが、と彼は続けた。
「見えないからと言って、存在を否定するのも違うと思っています。その少女についても調査しましょう。我々の弔いでどうにかなるかは不明ですが、手を尽くします」
 青年は彼の真摯な眼差しを受けて、ホッとしたように微笑んだ。
「彼女は歌が好きなんです。何か惹かれる歌があったのかもしれません」
 独り事のように呟いて、青年は腰を上げる。
「では、僕はこれで」
 どうぞお願いします、と頭を下げて、彼は相談室を出て行った。
 青年を見送ってから、男性職員ははたと気づく。

「…なぜ、『20年前』の人物だとはっきり指定したんだ?」



●同じ話が、
 続いて男性職員が応対したのは、20歳前後の女性だった。伸びやかで溌剌とした中に、どこか影のある女性だ。
「私、ヴィシニアと云います。セリージアという町の者なんですけど」
「え?」
 思わず声を上げた男性職員に、ヴィシニアが首を傾げた。彼はコホンと咳払いする。
「あ、いえ。つい先程、同じセリージアから来られた方が居まして」
 失礼しました、続きをどうぞ。
「町の北に森があるんですが、そこにタチの悪い…鳥? が棲み着いて」
「鳥、ですか?」
「あっ、鳥ではないです。鳥の羽と足で、女みたいに見えるんですけど鳥みたいに鳴いて」
 鳥の手足を持ったモンスター、『ハーピー』のことだろう。
「そいつらが、森に入ろうとすると襲ってくるんです。しかもあいつらが歌う歌、変な効果があるみたいで」
 身体が動かなくなったりするんです。
「なるほど…。ちょうど同じ森で調査を行う予定がありますので、そのときに貴女の依頼も遂行しましょう」
 オーガには関係なさそうな話だが、森への道案内も兼ねてくれるというので問題ないだろう。
「ところで、ヴィシニアさんは森の奥には何の御用で?」
 差し支えなければと尋ねると、彼女は視線を自分の手元へ落とした。

「…私にとって、とても特別な場所なんです」

 あ、さっきセリージアから別の誰かが来たって言ってましたよね?
 問われ、男性職員は先ほどの青年の特徴を話す。そういえば名前を聞かずじまいだった。
 彼の話を聴いていたヴィシニアは眉尻を下げ、困惑する。
「…そんな人、町には居ないと思うんですけど」
「えっ?」

 ヴィシニアが去った後、男性職員は頭を悩ませるばかりだった。

解説

不思議な桜と、歌う少女。
ハーピー(3体〜5体)の討伐と、皆様の先輩にあたるウィンクルムのお話です。
ハーピー討伐後に、森の奥へ『歌う少女』を弔いに行ってください。
※森へはヴィシニアが案内してくれますが、危険ですので戦闘前に彼女を町へ返してあげましょう。

●討伐対象
ハーピーは鳥の手足を持った、空を飛ぶモンスターです。
光るものが好きなので、その特性を上手く使うと作戦が立てやすいかもしれません。
ただしハーピーの『歌』に魅了されてしまうと上手く動けなくなりますので、ご注意を。

●「大成功」判定
キーワードは『歌う少女』となります。
判定条件は複数ご用意しておりますので、「これだ!」と思いついたものをお書きくださいませ。

ゲームマスターより

キユキと申します。
はじめましての方もそうでない方も、プロローグをご覧下さりありがとうございました。

春です。桜の季節です。戦う皆様へ、桜の景色をお届けいたします。
日本の桜といえば「ソメイヨシノ」が主流ですが、名前の由来は「染井村の吉野桜」だそうですよ。
私は「染井さんちの吉野桜」だと思ってました(笑)

リザルトノベル

◆アクション・プラン

ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)

  ディエゴさん達が準備をしている間に私は調査をするよ
戦闘直前に合流するつもり

ハーピーの歌の内容ってなんだろう?女の子と同じもの?
桜の外観や少女の目撃談を聞いてみたいな
もし、桜や少女にオーガの影響があるなら禍々しいものになるんじゃ?
…私は少女がハーピーの味方には思えない
戦闘時に少女の歌をうたってハーピーの歌をかき消してしまうっていうのはどうかな?私は少女が道を示してくれていると信じたい。

精霊と神人のデータベースも洗ってみよう
その男性職員に接触した青年と少女の目撃談が二十年前に死亡した精霊と神人に一致すれば…
少女はオーガの影響から桜を守っている?
青年はその役目から彼女を開放してあげたい?




七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
  持ち物:通信機2個、光り物、録音機

ヴィシニアさんにお時間を頂きたいと許可を取り、質問
彼女が特別な場所だと言う理由を尋ね、歌う少女の話が出たら少女との関係や思い出や発言を録音する

調査後、セリージアの森に集合し情報交換
これに基づき、翡翠さんに罠の内容を伝言
北の森まで案内された後、ヴィシニアさんに、討伐したら報告しますと言ってスペアの通信機を渡す

戦闘には出ず、遠方から光り物を投げてハーピーの気をそらす作戦に集中
攻撃されると感じたら光りものをぶつけ、外したら草むらへ避難

弔いの後
「いつかは……失う日が来るのでしょうか?」
そう思いながら、翡翠さんにいきなり「離れないで下さいね」と言うかもしれません



マリアベル=マゼンダ(アーノルド=シュバルツ)
  『なんだか、分からない事がたくさんあります…。一つづつ、しらべてみた方がいいですね…』

20年前のウィンクルムの詳細(写真などあるか)
担当した職員の証言と合わせる(青年は20年前の精霊ではないか)
※ハーピーは何故森に群れ始めたか(少女の霊に呼び寄せられた?歌に秘密があるか?)
ヴィシニアに森に何があるのか尋ねる(森で何か歌を歌っていたか?20年前の事件を又はウィンクルムを知っているか)

『もしかしたら、ヴィシニアさまは、ゆうれいさんを見た事があるのかもしれませんね…。さくらの花には、どんなひみつがあるのでしょう…。ゆうれいさんは、こわいですけど……おともだちに、なれます…?』



キャロル・エテュアン(ジスカルド)
  幽霊はその神人さんなのでしょうか?
ここに何か未練でもあるのでしょうか…

敵を知り己を知れば百戦殆うからずですの
ジスがいなくても私頑張りますわ

私は聞き込み中心でセリージアの周辺調査を行いますわ
20年前にあった事を知りたいですの
幽霊や少女の歌に何か心当たりはございませんか?
例え小さな事でもどうか教えて欲しいのです

戦闘は後方からサポートに徹します
数が不明瞭ですし奇襲警戒や残数確認を行います
敵に近寄られると危険なので孤立には気をつけますわ

飛ばれると厄介ですの
無理のない範囲で光り物を利用して誘導してみますわ

ハーピーと歌う少女には何か関連があるかもしれません
状況を見て私も少女の好きな歌を歌ってみますの



●桜と共に、謎解きを
 ひらひらと、薄紅色の花びらが途切れることなく舞い散っている。
 セリージアの町の傍を流れる川沿いは見渡す限りの桜並木で、壮観のひと言に尽きた。
「素晴らしい処ですの…」
『キャロル・エテュアン』が思わず零した感嘆を、誰が覆せるだろう。
「あっ、あの方がヴィシニア様では?」
『ジスカルド』が町の入口に立つ女性の姿に気づく。彼女は一行に、名をヴィシニアと名乗った。

「ようこそ、セリージアへ」

 早速、彼女へ今回の計画を話す。するとヴィシニアは、『森で罠を張る』という部分で首を横へ振った。
「罠を張るのは無理よ。A.R.O.A.でも言ったけれど、あいつらが居るのは森の入口だもの」
 先に見てみる? と聞かれ、一同はヴィシニアの後を付いて町の北側へ。
 町の北は森から流れ出る川が境界線のように流れており、橋の向こうに森の一端が見えた。どうやら、森は町よりも小高い位置にあるらしい。
「川を渡って少し歩くと、森の中に続く道があるわ。そこまで行くと、襲ってくる」
 聴こえるでしょう?
 彼女の言うとおりに耳を澄ませると、ピィピィ、ギャアギャア、と落ち着かない鳥の声が幾つも聴こえてきた。
「鳥のモンスターですが、数は分かりますか?」
『七草・シエテ・イルゴ』が問うと、ヴィシニアは指を3本立ててみせた。
「3羽よ」
 きゅ、と服を掴まれる感触がして、『アーノルド=シュバルツ』は目線を下へ向ける。
「マリー? どうしました?」
 彼の声で他の面々の視線が集まり、『マリアベル=マゼンダ』はまたぎゅっとアーノルドの服を握った。
「あ、あの、ヴィシニア、さま」
「なぁに?」
 マリアベルは、この中の誰よりも小柄だ。だからこそ、彼女にだけとても気になってしまうものがあった。
「それ……は、いつも、身につけているのでしょうか……?」
 それ、と彼女が指差したのは、ヴィシニアの左手首。問われて自身の左手首を上げた彼女に、皆があっと声を上げた。
「どうやら……ヴィシニアさんが襲われてしまうのは、それが原因、みたいですね」
『ハロルド』の言葉に、ヴィシニアが首を傾げる。
「え? これ、ただの数珠よ?」
 彼女が左手首に嵌めていたのは、水晶造りの美しい数珠だ。
「森に棲み着いたモンスターは『ハーピー』と言って、光り輝くものが好きなんです。きっと、その数珠を狙って襲ってきていたのでしょう」
 シエテの言葉に思い当たる節があったか、ヴィシニアは自身の数珠をまじまじと見つめている。
「お手柄だな、嬢ちゃん!」
『翡翠・フェイツィ』に褒められたマリアベルは照れたようで、今度こそアーノルドの後ろへ隠れてしまった。
 しかし、ここに来て状況が変わってきている。
「罠を張らない、という前提で、作戦を練り直した方が良さそうだな」
『ディエゴ・ルナ・クィンテロ』の提案に、否やの声は上がらない。
「そうですね。作戦の練り直しとこちらの情報収集も合わせて、二手に分かれましょうか」
 シエテの案により、神人と精霊の二手に分かれることとなった。彼女はそのまま、ヴィシニアへと問い掛ける。
「ヴィシニアさんにも、お伺いしたいことがあるんです。よろしいでしょうか?」
「ええ。私に分かることなら」

 神人の面々とヴィシニアは、町の土手沿いにある休憩テラスへ入る。
 シエテはA.R.O.A.の調査のため、と聞き取り内容の録音の許可を取った。
「なんだか……分からないことが、たくさんあります……」
 マリアベルの小さな声に、キャロルが頷く。
「その通りですわ。まず、ハロルドさんが20年前の話を調べてくださいましたの」
 頷きを返したハロルドが、4枚の用紙をヴィシニアへ差し出した。
「この4人を、ご存知ですか?」
 20年前、北にある森で戦ったウィンクルム。ヴィシニアはその中のひと組を指差す。
「……この2人は、知っています。いえ、男性の方は……名前だけ」
「なぜ、と伺っても?」
 彼女は自身が指差したひと組のウィンクルムを、じっと見つめていた。

「私の、父と母」

 誰もが目を見開く。
「父のことは、名前と写真しか知りません。母は……8年前に亡くなりました。楽しみにしていた桜が咲く前に」
 ハロルドとキャロルは顔を見合わせる。
「A.R.O.A.で対応した職員は、『貴女の前に相談に来たのはこの男性だった』と」
 シエテは、ヴィシニアが父だと言った精霊を指し示した。
「ゆうれいさん……この方も、ゆうれいさん」
「えっ?」
 マリアベルの呟きに戸惑うヴィシニアへ、キャロルがもう1つ問う。
「で、では、♪散り散る花びら ひらひらり♪という歌はご存知ですの……?」
 ヴィシニアの目が、僅かな怯えを見せた。
「……なぜ、貴女たちがそれを?」
 母が好きな歌、私も好きな歌、私と母しか知らない歌なのに!



●桜の前に、勝利を
 ハーピーたちの声は、森の方角から途切れることなく聞こえてくる。
「あの姉さんの話しぶりだと、森が見えたら向こうはばっちりこっちを捕捉するってことか」
 翡翠はハーピー対策に持ってきた光り物を、手持ち無沙汰に手で弄んだ。
「誘き寄せるのは僕がやりましょう」
 キャロル様から預かったネックレスを盾に括り付ければ、とジスカルドが自身の盾を軽く掲げる。
「向こうが狙うのは盾ですから、僕自身へのダメージも少ないはずです」
「……なるほど。まず、俺たちで光り物を投げて気を逸らす。その後、ジスカルドの兄さんが一箇所に集める」
「ですが、その間はキャロル様たちが無防備になります」
 翡翠とジスカルドの視線を受けたアーノルドが頷き、先を請け負った。
「分かりました。私は神人の皆さんの守護に回りましょう」
 攻撃はあまり得意ではありませんし、と彼は苦笑する。
「ハーピーが一箇所に集まったところを、俺が羽を撃ち抜いて落とせば良いな?」
 そう言ったディエゴに対し、翡翠が笑った。
「飛べなくなれば、こっちも攻撃が当たるからな」
 ハードブレイカーの攻撃力なら、一撃で片を付けることも不可能ではない。
「光り物は断続的に投げ、相手に歌う隙を与えぬようにした方が良いかもしれませんね」
 確かに、と皆がアーノルドの発言に同意する。

「ジス!」
「アルさま!」

 呼び声に顔を上げると、それぞれのパートナーが足早にやって来た。
「作戦はどう……?」
 問うたハロルドに、大方決まった、とディエゴは返す。
「そちらはどうだった?」
「うん……。森の奥に、桜の大樹があるのは間違いないみたい……」
 でもどの人に聞いても、2色あるなんて見たことがないって。
 幽霊の目撃談も、おかしなことにまったく無かった。ただ、森奥の桜は、ヴィシニアの母のもっとも思い出深いものだと。
「アルさま……。ハーピー、たおせそうですか?」
 不安を隠さないマリアベルの頭を、アーノルドはそっと撫でた。
「マリーと皆さんをお護りするのは私ですから、安心してください」
 ヴィシニアへ渡した通信機の具合を確かめて、シエテが顔を上げた。
「翡翠さん。ハーピーは確実に仕留めてくださいね」
「当然だ。シエ、お前はちゃんと隠れてろよ」
 ジスカルドの盾にネックレスを括り付けたキャロルは、よし、と満足の息を吐く。
「ジスたちの攻撃の前に、私があの歌を歌ってみますの」
 大切な歌があのモンスターを惹き付けているのか確かめて欲しいと、ヴィシニアに懇願されていた。
 ジスカルドは彼女の言にこくりと頷く。
「承知しました」

 町の北の橋を渡り、小高い草原を登る。大きな森の中へ続く道の樹上に、ピィピィとけたたましい『ハーピー』が止まっているのが見えた。
 誰ともなく頷き、翡翠が大きく手を振り被る。キラキラと日光を反射する放物線。途端、バサバサと忙しない羽音が響く。
 シエテとキャロルも続いて手を振り被り、新たにキラ、と放物線が光った。
 ピィイッ! ピギャア!
 3羽のハーピーが、放物線を描いたものを追って地面近くまで舞い降りてきた。その内の1羽が、一行の姿を認める。
「キャロルさん!」
 シエテの声に、キャロルはすぅと息を吸った。

 ♪散り散る花びら ひらひらり♪

 ピィピィ! と一行を見るハーピーが応えるように鳴いた。
「えっ、応えた…?」
 キャロルは続きを歌う。

 ♪吹く吹くそよ風 ふわふわり♪

 ピューイ! と、やはり相槌のようにハーピーが鳴く。相手の気を逸らす為、シエテはまた光り物を投げた。
「歌に惹かれる……というより、呼ばれたと思ってる?」
 仲間だと思って集まったのかな、とハロルドが首を捻る。ディエゴはハーピーを見据えた。
「考えるのは後だ。作戦を開始するぞ」
 彼の声を合図に、ジスカルドは皆から離れるように森へ向かって走り出す。盾に巻いたネックレスが日を反射し、キラリと輝いた。
 ピィイ!
 輝き目掛けて、ハーピーがジスカルドへ爪を振り上げた。キィン、ガキン! と鋭い爪が盾を引っ掻き、弾く。想定よりもハーピーの力が強い。
 目の前のハーピーを押し返すように腕に力を込め、ジスカルドは片手剣カットラスを突き出した。空振りした剣の腹が光を返し、そちらに惹かれたかもう1羽。
 ピュイッ、ピピィッ!
「くっ…」
 2羽まではジスカルドに食いついた。だがもう1羽は。
 光るものではなく敵意に引かれ、キャロルたちの方へ向かってきた。その疾さに誰かが息を呑む。
「…っ、アルさまっ!」
 恐怖に思わず叫んでしまったマリアベルに応えるように、バチッ! とハーピーの伸ばした爪が空(くう)で弾かれた。驚いたハーピーがピギャッ! と羽をばたつかせる。
「マリーたちに手出しはさせませんよ」
 マジックブック・目眩を構え、アーノルドがハーピーを睨み据えた。彼の唱えた加護の祈りは神人たちを包み、守る。
 ハーピーが怯んだ隙に、翡翠がロングソード・ギルを振り下ろした。
「おらぁ!」
 ガッ! と大きく地面を抉った剣はハーピーを捉えられず、だが神人たちから引き離すことは出来た。シエテは間髪置かずに、ジスカルドの方へと光り物を投げる。するとハーピーはあっという間に気を取られ、そちらへ飛んでいく。
「う、わっ?!」
 一方で3羽の攻撃を一身に受けたジスカルドは力負けし、大きく後ろへと弾き飛ばされた。背中から地面へ倒れ、呻く。
「ジスっ!!」
「大丈夫です!」
 キャロルの叫び声に振り返らず、素早く身を立て直す。ジスカルドは盾を構え、3羽のハーピーたちの気を引き続けた。
「『覚悟を決めろ』」
 トランス状態に入ったディエゴが、両手銃M6-32を構えた。光る何かが幾つか、今度はジスカルドよりも更に森の側へと放物線を描く。
 ピィイッ! ギャアギャア!
 ひとつ、ふたつ、みっつ。キラキラを追い掛け、ハーピーたちがバサバサと羽音を上げジスカルドから離れた。飛び退くように、ジスカルドはハーピーから距離を取る。
 その瞬間を狙い撃った。

「『ダブルシューター』!」

 ガガガガンッ! とハーピーたちの声を押し退ける発砲音が連続で鳴り響く。ハーピーの視界には、突然に両側から向かってくる弾丸が映っただろう。
 ピギャアァッ!!
 金切り声に近い啼き声と羽毛が派手に散らばるが、はたして3羽とも飛べない状況にまで追い込めたか。ディエゴは素早く引き金を引き、再度『ダブルシューター』を放った。
 再び上がる啼き声、新たに散った羽毛。地面に落ちたハーピーも居たのか、土煙が上がる。
「ディエゴの兄さん、ナイスアタック!」
 ニヤリと笑みを浮かべた翡翠は、体勢を崩したハーピーたちへと間合いを詰めた。叩きつけるように剣を振り下ろす。
 ピイィーッ!!
 一際甲高く上がったのは、断末魔だ。だがその間から鋭い爪が翡翠へ伸び、彼の肩口をザクリと斬り付けた。
「……っ! さすがに3羽同時は無理か!」
 思わず傷口を抑えた翡翠から、生き残っていたハーピーが距離を取ろうと散らばる羽で羽ばたく。
 ガンッ、ガァンッ!
 ディエゴの放った弾丸はハーピーの頭部を撃ち抜き、断末魔を上げる余地さえなくその身体は地面へと倒れ伏した。
「トドメは、もう必要ないか?」
 油断なく問われた翡翠は目の前の状態を確認し、首肯した。
「ああ。もう要らないだろう」

 ハーピーの討伐は完了したが、やはり無傷での達成は難しい。翡翠の怪我の治療をアーノルドに任せ、シエテは気もそぞろながらヴィシニアへ連絡を入れる。
 彼女は町の北で待っていたらしく、程なく丘を駆け上がってきた。



●散り散る花びら、ひらひらり
 森の中に見つけたせせらぎを遡り、森の奥へと足を進める。ひら、と目の端に映った何かを追ったマリアベルは、見つけた人影に驚きアーノルドの袖口を引いた。
「アルさま、あのひと……!」
 彼女が指差した森の暗がりに、青年がひとり立っている。ハロルドは自らが調べたA.R.O.A.のデータを思い出した。
(ここで亡くなった精霊……。ヴィシニアさん、の……お父さん?)
 青年は一行の姿を見て微笑み、先導するように森の奥へと姿を消す。
「待って!」
 駆け出したヴィシニアを追い、皆も森の奥へと急ぐ。すると樹々が鬱蒼と茂る中、ぽかんと開けた空間が現れた。
「な、なにこれ……!」
 ひらひら、と桜の花びらが一面に舞っている。絶えることのない花吹雪、一行はその色合いに目を見開く。
「紅い……?!」
 舞い散る花びらは白に近い桃と、ほぼ紅に近い桃。まったく色の違う桜の花びらが、同じ場所で舞っている。その花びらの先へと目を向けて、言葉を失った。

 小さな川の始まりに、堂々たる桜の大樹が鎮座している。満開の盛りの桜は樹々の間から溢れる光を浴び、いっそ畏怖を覚える神々しさ。白い花びらと紅い花びらが混ざり合い、これはまるで……。
(ここじゃないモノの、ような)

 ♪散り散る花びら ひらひらり♪

 不意に聴こえた歌声に、もう一度花びらの向こうへ目を凝らした。
 ーーーこの桜は、『此の世(このよ)』のものでは無い。
 誰もがそう胸中で結論づけた上で、対峙した。

 ♪吹く吹くそよ風 ふわふわり♪

 忽然と、少女の姿が在った。桜の大樹の周りを、歌いながらくるくると踊っている。
 その姿は、とても一人娘を持つ女性とは思えない。が、それはおそらく。
「20年前の姿、ですの……」
 A.R.O.A.のデータに残っていた写真と、同じ。キャロルは声を張り上げた。
「そこの歌う御方!」
 少女は振り向かない。
「貴女が歌う理由を、教えて欲しいのです!」
 歌も途切れない。
「聴こえていないのか……?」
 まるで柳に風だ、とディエゴはごちる。シエテやハロルド、マリアベルが呼び掛けても、変わらない。
「歌うお嬢ちゃん、どうしてほしいか言ってごらんよ」
 君の力になりたいのに、と翡翠は呟く。この場の誰もが、そう思っているというのに。
「おや、あれは……」
 アーノルドが、いつの間にか大樹の傍に立っていた青年に気がつく。青年はこちらに対し、困ったように笑んだ。
「彼には私たちが見えていて、けれど少女には見えていないということでしょうか?」
 ジスカルドはアーノルドの疑問に、考える。
「ヴィシニア様は今まで、あの少女を見たことがないんですよね?」
 呆然としていたヴィシニアは、それでもはっきりと肯定した。
「……ええ。今、初めて」
 ということは、少女が現れたのは今回だけ。
(8年前、桜が咲く前に亡くなった方。それから、娘のヴィシニアさん)
 シエテの視界では、青年に気づいた少女が嬉しそうに顔を綻ばせ、彼の周りを踊っている様が見える。

「不躾ですが、ヴィシニアさんはお幾つですか?」
 ヴィシニアはシエテを振り返り、不思議そうに答えた。
「冬の初めに、20歳になりました」
「そうだったんですね。おめでとうございます」
 案外、簡単な理由なのかもしれない。シエテが隣の翡翠を窺い見ると、彼はひょいと肩を竦める。
「あの嬢ちゃんが答えてくれないんじゃ、正答は不明だ」
「そうだな。だが俺は、それが正解なのではと思う」
 合わせたディエゴに、ハロルドは表情に出さずとも驚いた。
「ディエゴさん……」
「私も、そう思いますよ。20歳というのは、法令的にも親の手を離れる歳ですから」
 アーノルドも賛同を示す。幼いマリアベルやまだ子どもの分類である面々には、いまいちピンと来ていない。それでも何となく、すべきことは解るもので。
 キャロルがヴィシニアの手を取った。
「歌いましょう。ヴィシニアさん」
「きっと、お歌はきこえます」
 マリアベルも彼女の手を取り、見上げる。即されたヴィシニアは、少女の歌声に合わせそっと歌い出した。
 彼女に触発されるように、皆も歌を口ずさむ。ある者は声に出して、ある者は心の中だけで。


 ♪散り散る花びら ひらひらり
 吹く吹くそよ風 ふわふわり♪

 ♪ひらひらり ふわふわり♪

 ♪散り散る花びら ひらひらり
 さらさらせせらぎ ゆらゆらり♪

 ♪咲く咲く紅白 きらきらり
 香り 忘れなかれーー…♪


 ザアー…ッと強い風が吹き、桜の濃紅の花びらが散ってゆく。風と花びらで、前が見えない。
 ちらちらと見え隠れする向こう側で、少女と青年が微笑っている。今までこちらに気づく様子のなかった少女が一行を見、そしてヴィシニアの姿を、確かに認めていた。
 花びらに乗って、声が。

『ヴィシニア』
『どうか』
『しあわせにーーー』

 吹く風音と共に、声が遠くなる。
「お母さん……お父さん……!」
 ヴィシニアがその場へ崩れ落ちた。それでも涙を零す目は悲しみよりも喜びに輝き、口許は笑みを浮かべて。
「ありがとう……っ、わたし、絶対に、」
 しあわせに、なるから。

 風が止んだ後にはヴィシニアの泣き声と、本来の淡い桃色をした桜の大樹が残っていた。
 かつての戦いの色を覆い隠し、桜は静かに佇んで。



●桜の見送る、帰り道
「♪ひらひらり ふわふわり♪ 素敵なお歌でしたわね、ジス」
「はい。それにあの大きな桜は、本当に素晴らしいものでした」
 歌を口ずさむキャロルの半歩後ろを、ジスカルドが付き従うように歩く。
『歌う少女』の歌は、しばらく彼女のお気に入りになるだろう。

「ヴィシニアさま……。泣いていたけど、笑っておられました。ふしぎです……」
 首を捻るマリアベルに、アーノルドはくすりと微笑む。
「嬉しいときにも、涙は出るものなんですよ。マリー」
 そうなのですか? と考え込む彼女は、やはりまだまだ幼さが抜けないようだ。

「桜も、あの少女も……無事に解決して良かったね、ディエゴさん」
 ハロルドは川沿いの桜並木を振り返りながら、隣を歩くディエゴへ声を掛ける。
「ああ。それにハルの提案した慰霊碑、町長も前向きなようで何よりだ」
 普段は冷静さが先に見えるディエゴの表情も、今は穏やかなものに見えた。

(いつかは……失う日が来るのでしょうか?)
 シエテは20年前の事件と今回の依頼の因果を思い出し、そっと自らの腕を撫でる。
「……離れないでくださいね」
「シエ?」
 小さな呟きに翡翠が困惑しても、彼女がその意味を口にすることはなかった。

 ひらり、ふわり。
 咲き綻ぶ桜が、ウィンクルムたちを見送るーーー。



 End.



依頼結果:大成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター キユキ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 冒険
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 4 / 2 ~ 4
報酬 通常
リリース日 03月26日
出発日 04月03日 00:00
予定納品日 04月13日

参加者

会議室

  • 300文字となると、もう要点だけ絞らないと提出できませんね……。
    私もできる限り、プランを練ります……。

  • 了解ですわ、頑張って詰め込んでみます。
    切実に600文字くらい欲しいですの…。

  • ああ、キャロルさんありがとうございます。
    簡易プラン、とてもいいですよ。

    ただ、光り物で誘導する際、ハーピーに狙われたら間違いなく当たります。
    (ステータスの回避が「0」であるという事は、避ける能力が全くない事になる為)

    警戒したり、確認するのは
    出来るだけジスカルドさんや他の精霊の近くにいた方がいいかもしれません。

  • ぎりぎりで申し訳ありません。
    まだ切り貼り中なので変更があるかもですが早いうちに簡易プランを置いておきますの。
    では皆様現地ではよろしくお願い致します。

    キャロル
    ・セリージアの周辺調査、主に20年前の事を中心に
    ・少女の好む歌について確認
    ・戦闘中は後方から周囲を警戒、残数確認。場合によっては光り物で誘導

    ジスカルド
    ・近距離攻撃、前衛、連携重視
    ・罠の準備、準備中の周辺警戒
    ・敵のばらけ方によっては光り物を身に付け誘導

  • あと1時間になりますが、ギリギリまで粘ろうと思います。
    些細な質問や意見でもお気軽に言って下さいね。

    ちなみにラジカセの案は、却下しました。
    ラジカセを出す前にハーピーに襲われたり、ラジカセごと持っていかれたりする可能性がありと思ったからです……。

  • 了解しました、明日は皆さん、よろしくお願いします。
    こちらも要点をかいつまんで、プラン出しますね。


    ・ヴィシニアさんの調査、終わったら情報交換
    ・ハーピーの情報、翡翠さん達に連絡
    ・ヴィシニアさんには、ハーピー討伐後に報告予定(通信機渡します)
    ・主に光りものを投げて、敵を誘導

    翡翠
    ・近距離攻撃、罠の準備
    ・攻撃基準は低空時、墜落寸前、接近時
    ・光りものを投げ、隙ある所を攻撃
    ・空振り覚悟で剣を振る可能性アリ

    何かありましたら、お早めに申し上げて下さい

  • [29]ハロルド

    2014/04/02-07:22 

    連投失礼します
    これから仕事なので相談に参加できません…申し訳ありません

  • [28]ハロルド

    2014/04/02-07:21 

    簡易プラン

    ハロルド
    神人&精霊のデータベースがあれば青年と少女の洗い出し
    青年はちょっと会えるかどうかわからないので
    桜の現状を確認し少女の存在がどういうものか推測
    現状によっては歌の効果を検証

    ディエゴ
    遠距離攻撃、及びトラップ張り
    ダブルシューターでの羽の撃ち抜き
    村と掛け合い慰霊碑の設置を相談

    以上です

  • 精霊さん達の行動まとめ。
    キャロルさんの意見で、精霊メンバーは全員、森の奥で罠の準備作業です。
    ハーピーの出現有無と特徴によって、罠は臨機応変。

    ・ディエゴ:後衛。遠距離攻撃、直接可。無防備になったハーピーの羽根を狙う。場合によっては、光りものを投げて誘導。

    ・翡翠:前衛。ハーピーとの距離が近い場合のみ近距離攻撃。攻撃力が一番高いが、空振り、攻撃を受ける可能性アリ。場合によっては、光りものを投げ、おびきだされた所を攻撃。

    ・ジスカルド:前衛。キャロルさんが狙われた場合、彼女を優先。隠し持った光りもので誘導アリ。

    ・アーノルド:後衛。シールド魔法を貼り、討伐組の回復も兼任。

    こんな所でしょうか。

  • 現在の皆さんの行動まとめです。

    ハロルドさん
    ・調査:男の人へ聞き込み、桜の現地調査

    マリアベルさん
    ・調査:ハーピーについて調べる

    キャロルさん
    ・調査:セリージアの周辺調査


    ・調査:ヴィシニアさんへ聞き込み

  • キャロルさん>
    了解しました、私はヴィシニアさんに聞き込み調査しにいきますね。

  • キャロルさん>
    ああ、装備と意見についてありがとうございます。
    そうですね、調査は神人だけでも十分ですし、
    精霊には、現地とハーピーの情報に応じて、罠(ハロルドさんと私の)の準備も臨機応変に対応します。

    ところでキャロルさんは、ヴィシニアさんに聞き込みをするか、セリージアの周辺調査をするか、どちらにしますか?
    それか、両方とも2人で一緒に調査しますか?

  • はい、私はそんな感じになりますの。
    あ、ごめんなさい。私、七草さんとほぼ同じ事を調べようとしてますわね。
    でしたら分担した方が効率がよさそうですし私はセリージアの周辺調査を主に行おうかと思います。
    まだ書き途中ですのでまずいようならご指摘頂ければ修正しますので。

  • そしたら、皆さんの行動は、こんな感じでいいですか?
    既にプランを出している方は、簡潔でもいいので話して下さると助かります。

    ハロルドさん
    ・調査:男の人へ聞き込み、桜の現地調査

    マリアベルさん
    ・調査:ハーピーについて調べる

    キャロルさんと私
    ・調査:ヴィシニアさんへ聞き込み、セリージアの周辺調査

    調査が終わった後、セリージアに集まります。
    それから、森の奥でヴィシニアさんと別れて、ハーピーの討伐に向かう。
    ハーピーの情報を基に、必要であればアルミシートを地面に敷きますが、そうでなければ、そのまま草むらに隠れる。

    女の子の歌は、録音してラジカセで流すという案があるのですが、悩んでいます。

  • 連投失礼いたします。

    ハロルドさんの案の光り物の罠は神人側が調査している間に精霊さんに頑張って貰うのはどうでしょう?
    難しいようなら早めに引き上げてもらって七草さんの案に切り替える形で。
    アルミシート自体がきらきらしているなら光り物の条件は満たしていると思いますわ。

    基本的には設置した光り物に頼ることになると思いますが、いざという時用にジルカルドに光り物を隠し持って貰い他の方のほうにハーピーが寄っていくようなら身に付けて注意を逸らせないか試してみます。
    どのぐらい耐えられるか不安なところはありますがその間に攻撃して頂ければと。

  • 失礼しました、自分の装備の事をすっかり忘れていましたの。
    とりあえず買えるものだけ買ってきましたわ。

    ハーピーは森に入ろうとすると襲ってくるとの事ですから侵入者には敏感な気がいたします。
    見つからない状態で歌うのは中々難しいかもしれませんね。
    ハーピーが精霊さんか光り物に注意がいっている状況下で歌うのが比較的安全かと。
    後は七草さんが既に述べた通りでいいと思いますの。

  • ハロルドさん>
    銃撃の成功失敗に関わらず、ハーピーの何対かは、襲うかもしれないので、
    接近される前に、出来る限り離れながら、銃撃した方がいいかもしれません。

    マリアベルさん>
    そうですね。罠をはる事でハーピーの気を惹ければいいと思っています。
    けれども、光り物を置いて待ち伏せるよりは、それぞれ何個か手に持って、自由に投げた方がいいかも……?
    地面に張るのは、アルミシートだけで十分そうです。



  • えっと、光り物を置く、というのは、罠をはる…という事でしょうか?
    アルミシートの上に光り物を置く…のは、アルミシートもキラキラしているので、光り物のキラキラが、あまり目立たない……、かもしれません…。

    どちらかというと、おそわれた時の目くらましに有効ではないかな…と、思います…。
    こちらに飛んできたら、光り物を投げて、ちゅういを反らす……とか…。

  • [17]ハロルド

    2014/04/01-20:35 

    了解です
    光り物で足を止めた時に銃で羽根の撃ち抜きを狙ってみます

  • うーん。
    今回、攻撃と回復は精霊メンバーに任せ、神人は、調査・ハーピーを誘う方法と歌を封じる作戦を考えた方がいいかも。

    ハロルドさんの、女の子の歌をハーピーにぶつけるという作戦ですが、
    向こうに見つからない状態で歌わないと、どう襲われるかわかりません。
    もしかしたら、もっと大きい声で歌われる可能性もあります。
    仮に私達の歌でハーピーに変化があった場合は、事前調査した事を元に対応しましょう。

    光りものはハロルドさんの案が難しいようでしたら、
    地面に大判のアルミシートを貼り、その上に光りものを撒く事を提案します。

    ハーピーが食いつき、無防備になれば背後を攻撃できる……はずです。

  • 皆さんのステータス上、こういう立ち回りになると思います。

    ハーピー討伐側
    ・ディエゴ  :後衛。遠距離による攻撃、直接可。
    ・翡翠    :前衛。ハーピー低空時のみ近距離攻撃。
            攻撃力が一番高いが、空振り、攻撃を受ける可能性アリ。
    ・ジスカルド :前衛。キャロルさんが狙われた場合、彼女を優先して守る。
    ・ハロルド・私:前衛。ハーピー低空時のみ近距離攻撃。

    回復・援護側
    ・アーノルド:後衛。シールド魔法を貼り、討伐組の回復も兼任。

    ちなみに現在のステータス上、キャロルさんは無防備です。
    安全な所に隠れないと、ハーピーの攻撃が必中しますよ。

    連続投稿すいませんでした。

  • 加えて、セリージアの村を調査する方
    (セリージアに女の子、男の人、ヴィシニアの関係をもう少し掘り下げる為)。

    つまり、皆それぞれ調査した上で集まり、北の森に向かう事になります。
    ヴィシニアさんと男の人で、それぞれ尋ねる役割を振ったのは、2人一緒に会えるかどうかわからないからです。

    ……といっても、もしかしたら男の人に関しては、尋ねる必要がないかもしれません。

    それと、すいませんが……戦闘について、もう1件投稿させて下さいね。

  • 今回はメンバー全員、半々で戦闘と調査を兼ねた方がいいかもしれません……。

    調査は
    ・ハーピーについて調べる方
    (特徴、出現場所、弱点、光りものは特に何が好きか?、森に群がる理由)

    ・ヴィシニアさんに尋ねる方
    (森の奥を特別な場所だと言う理由、弔いたい神人の特徴、森の奥で何をしたいのか)

    ・男の人に尋ねる方
    (女の子との関係、女の子が20年前の神人とわかった理由、彼が精霊なのか違うのか)

    字数が足りなくなりそうなので、もう1件投稿しますね。

  • ……えっと、プレイングが300文字なので、両方だとわたくしの方はちょっときびしい…です…。
    で、でもっ!ちょうさの事だけではなく、せんとうの事についても、書いておきます!
    わり合いが、ちょうさの方にかたよりますが……。

    お姉さま方の、あしでまといにならない様に、がんばりますっ!

  • [11]ハロルド

    2014/03/31-01:40 

    >七草さん
    その節はご迷惑をおかけしました・・・;

    プランをそれぞれ戦闘と調査にわけて、調査の部分を割り振りすれば真相に近づけるし
    戦闘でなにをすべきなのかPC情報に落とし込めるんじゃないかなーと思います。
    とりま調査でしたら自分は組織のデータベースから男性職員が話をした青年を探すか
    桜を実際に見て調査したいかな?

    どちらの神人が幽霊として現れているのか、私にはまだイマイチわかりませんが
    どちらにせよ村とかけあって慰霊碑を作りたいですね。
    四人が戦って命を散らしたのは事実ですし…

  • ……わ、わたくしとアルさまは、たたかうことより、まもる事の方がとくい、ですので……
    すこしでもみなさまのお役にたてるように、じょうほうしゅうしゅうに、つとめようと思っています……。

    役わりぶんたん、です…。
    せんとうになったら、わたくしとアルさまは、ぼうぎょのバリアをはって、みなさまをえんごします。

  • 遅参申し訳ありませんの。
    初めまして、キャロル・エテュアンと申します。
    今回はよろしくお願い致します。

    七草さんは纏めありがとうございます。
    私も事前に調べてみるのいいと思いますわ。
    男性も「何か惹かれる歌があったのかも」と曖昧な様子ですから。
    男性とヴィシニアさんの面識がないというのも不思議ですものね。
    予め調べておけば私達も推測が立てやすくなると思いますの。

    20年前なら当時の事を知る人もまだご存命でしょう。
    調べてみれば少女のうたや人となりが分かりそうですの。
    男性の事も誰か心当たりのある方がいらっしゃるかもしれませんわ。
    ヴィシニアさんの方が村の人でない可能性もありますが村に行けばはっきりすると思いますの。

  • マリアベルさんの考えも考慮しますと、以下の事を事前に調べた上で、
    ハーピーを討伐しに森へ行った方がいいかもしれませんね……。

    A:ハーピーが森に群がった理由
    B:ヴィシニアさんが森の奥を特別な場所だと言う理由
    C:ヴィシニアさんが弔いたい人は、どっちの神人の事か?
    D:ハーピーの歌と女の子の歌には、どういった関係があるか?
    E:男の人が女の子を「解き放ってほしい」と言う理由

    ハロルドさんの「少女の歌をハーピーにぶつけるように歌う」という作戦は、
    それからでも実行できると思いますから……。

  • ハロルドさん>
    こんばんは。ドロシーさんの件ではお世話になりました。
    今回もどうぞよろしくお願いします。

    マリアベルさん>
    初めまして、七草シエテといいます。
    こちらこそ、よろしくお願いしますね。

    ※字数が足りなくなりそうなので、もう1件連続投稿します。

  • はじめまして……。マリアベル=マゼンダともうします…。
    お姉さま方、よろしくおねがいいたします。

    そもそもなぜハーピーさん達が森に群れるようになったのでしょう…。
    今回の依頼にちょくせつ関係ないかも知れませんが、わたくしはそのあたりから調べてみたいと思います…。

    最初に依頼に来たお兄さまやヴィシニアさまの森と女の子のかんけいなどにも、何か共通する所があるかもしれませんし…。

  • [5]ハロルド

    2014/03/30-04:13 

    連投すみません

    インカムは訂正します
    その少女の歌をうたうという案を提示します。
    少女がハーピーを操るような存在ではない、と信じ
    ハーピーの歌にぶつけるようにうたうんです、博打ではありますが…。

    その前に声帯をダメにすればよいことですが
    念のための対策にと

  • [4]ハロルド

    2014/03/30-03:24 

    ハロルドと申します、宜しくお願いいたします。

    インカムをつけるのはどうでしょうか?歌対策に
    離れていてもお互いにリアルタイムで状況報告できる利点があり…
    ハーピー同士による会話があった場合、聞き取れないデメリットがあります

    光り物による引き付けは
    自分達のギリギリ上位に光り物を取り付けたワイヤーを木々に巻いておき
    ハーピーが引き寄せられたら追い込み漁の要領で退路をワイヤーでふさぐ、という作戦も考えてました。
    準備期間が必要ですが…

  • 初めまして、七草シエテです。
    まだ5日ほどありますが、先に意見をあげますね。

    まず、ハーピーを倒す作戦を幾つか。
    3体以上は現れる事、歌声を聴くと動けなくなる為、卑怯な作戦も……。

    A:捕縛網が入ったキャノン砲で一気に捕えた所を一斉攻撃。

    B:光るもので惹きつけ、気を取られている所を背後から口封じ。
     または声帯を狙い、歌えなくしてから攻撃。

    C:メンバーの5人が光るものを纏って死体のフリをする。
      近づいてきたら、気づかれないよう手足を掴んで、それぞれ反撃。
      または背後から口封じ、声帯を狙い、歌えなくしてから攻撃。

    これはハーピーが高い所、低い所のどちらも飛んでいる事を想定しているのですが……。


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