【奪還】愛する恋人奪還依頼(櫻 茅子 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

●騒ぎに巻き込まれて
「すごい賑わいだね。クー、はぐれないように手をつなごうか」
「えー。ちょっと恥ずかしいんだけど……」
「大丈夫、大丈夫。誰も気にしないって」
「……シャル、そんな悲しそうな顔しないでよ」
「クーが手をつないでくれたらやめるよ」
 クーと呼ばれたその人は、数秒沈黙した後、「仕方ないなぁ」と言った。
 かたわらに立つ最愛の人・シャルに手を重ねると、ふわりとした笑顔が向けられる。花が咲くような、という表現がこれほどしっくりくる人を、クーはシャル以外知らない。
 ただ、付き合いはじめてもう三年がたつけれど、人前で手をつないだり、くっついたりするのはやはり恥ずかしい。クーは頬を桃色に染めた。
 小柄な体に柔らかな金色の髪、澄んだ青い瞳と愛らしいクーは、無意識のうちに通行人の視線を集めている。それに気づいたシャルは、黒髪に長身と、これまた整った容姿で周囲を軽く牽制すると、愛らしい恋人へと目を向けた。
 シャルの行動に気づかないクーは、「これではいけない」と深く考えていた。これだけの年月をともにしていながら、恋人同士のささやかな――クーにとっては全然『ささやか』じゃないのだが――触れあいに戸惑いを見せる恋人を、面倒に思わないわけがない。
 クーはシャル以外と生涯をともにする気はない。シャルじゃなきゃだめなのだ、と確信している。
 だから今日、『ウェディング・ラブ・ハーモニー』へとやって来たのだ。
 今日こそ、ずっと一緒にいてほしいと、シャルに伝えるために!
「ねえ、シャル」
「ん、なに?」
「大事な話があるんだけど」
 クーが話をはじめた、その時だった。

 ――キャー!!

 どこかから、甲高い悲鳴が聞こえてきた。それだけでは終わらない。ざわめく声はどんどん大きくなっていく。
「何かあったのかもしれない、クー、こっちに……!?」
「シャル、逃げて!」
 クーの言葉に驚いたシャルは、騒ぎの方へ向けていた視線を急いでシャルへと戻す。
 そして、とびこんできたのは。
 錆びた鎧に身を包んだゴブリンの肩に担がれた、クーの姿だった。
「貴様っ、クーを離せ!」
「シャル、無茶しちゃだめだ!」
 シャルは掴みかかろうとしたものの、さらに現れた二匹のゴブリンに阻まれる。
 その間に、クーの姿はすっかり小さくなっていた。
 ――最愛の人が攫われた。
 シャルは近くにいながら、守れなかった自分を激しく責める。だが、後悔しても仕方がない。助けを求めに行かなくては。
 そして、『大事な話』の続きを聞かなければいけない。絶対に。

●事件のはじまり
「また誘拐事件か……」
 寄せられた依頼を確認していたA.R.O.A.の男性職員は、苦い顔でため息をついた。
 イベリン王家直轄領のハルモニアホールの完成、この時期にあやかった『ウェディング・ラブ・ハーモニー』の開催、初恋宮の神が祝福したという花々……。明るい話題はそこかしこから聞こえてくる。けれど同時に不穏な事件の話も聞こえてくるのだから、困ったものだと職員はため息をつく。
「結婚を控えた恋人がオーガに攫われたから取り戻してほしい、か」
 最近になって、オーガが人を攫うという事件が頻発していた。
 今回の依頼も、一連の誘拐事件に関係があるのだろう。だが――
「ん? 攫われたのは……」

●恋人奪還依頼
「オーガによる誘拐事件が発生した。君たちには、デミ・オーガの討伐および被害者の救出を頼みたい」
 男性職員の説明を、ウィンクルムたちは真剣に聞き入っている。
「被害者は観光に来ていたクードという人物だ。依頼主はクードの恋人・シャルフィン。また、タブロス市近郊にある街近くの森に、人を抱えた三体のデミ・ゴブリンが駆け込む姿が目撃されている。時期と特徴から考えて、クードはこの森にいる可能性が高い。それと、別の依頼にあったのだが、その森では二体のデミ・トレントが確認されている。負担をかけて悪いが……そちらもあわせて討伐を頼みたい」
 資料を見直しながら、職員は眉間にしわを刻む。
「男を攫って……オーガどもは何をしようとしているのやら」
「えっ?」
 困惑の声をあげたのは、現場の一部始終を見ていたウィンクルムだ。その場にいながらゴブリンを阻止できなかったことを悔やみながらも、せめて情報を持ち帰れればと思ったのだが。
「攫われたのは、女性じゃないのですか?」
「ああ。俺もシャルフィンさんの話を聞いていろいろと驚いたが……正真正銘の男性だ。……ああそうだ、忘れるところだった。救出に向かうのは女性限定で、と依頼者から指定があった。『女性であれば、彼に惚れる子はいないだろうからね』と言っていたな。『男性であることを忘れないで』とも」
 事情を知らない神人は、ことりと首をかしげた。
 彼氏を助けてほしいけれど、惚れられたら困る。そう思う気持ちはわからないでもないが、だとしたら、なぜ女性を指定するのだろう。
 ちぐはぐな依頼内容に困惑するウィンクルムたちに、職員は「戸惑う気持ちもわかるが」と続ける。
「助けを求められていることに変わりはない。頼りは君達だけだ。どうか、よろしく頼む」
 職員の言葉に、ウィンクルムはその瞳に強い意思をにじませる。
 そして、引き裂かれた恋人を助けに向かうべく、森へと向かうのだった。

解説

●成功条件
デミ・ゴブリン三体の討伐
デミ・トレント二体の討伐
クードの救出


●デミについて
・デミ・ゴブリン
三体で活動しているようです。
うち一体が錆びた鎧と剣を装備しており、指揮をとっていると考えられます。
クードを攫った後、森の外を警戒するような動きが見られたようですが……。

・デミ・トレントについて
二体確認されています。
動きが遅く、攻撃を避けることは容易だと思われますが、擬態を見抜く力が必要になりそうです。


●クード(被害者)について
デミ・ゴブリンたちに森のどこかへ連れていかれたようです。
とはいえ、デミ・ゴブリンの動きを見る限りずっと見張られているということはなさそうです。
簡単に逃げ出せない場所であることは確かですが……。


●戦闘場所について
鬱蒼とした森です。
育った木々が葉で空を隠しているため薄暗く、足元も湿っています。
ですが、姿を隠す場所がたくさんあるとも言えるので、うまく活用すれば奇襲をしかけることもできるかもしれません。


●他
一体一体はそれほど強くないですが、数がいるので立ち回りが重要になるかと思われます。
また、成功条件が複数となっているため、うまく役割を分担し、それぞれが役割を遂行できるかもカギになるかもしれません。


●余談
アドリブを入れる可能性があるので、アドリブNGの場合はその旨の記載をお願いいたします。(特にNG記載がない場合、アドリブを入れる可能性がございます)
男性としか聞いていないウィンクルムたちは、クードを見てどんな反応をするのでしょうね……?

ゲームマスターより

閲覧ありがとうございます。
お世話になっております、櫻茅子です。

男女で容姿が逆転しているけれど、仲良しカップルのクード&シャルフィン。
二人が「大事な話」をできるよう、攫われたクードの奪還をお願いします。

では、よろしくお願いします。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

クロス(オルクス)

  ☆インカム(人数分)、小型懐中電灯申請

☆マーク
・十字架

☆班
B班

☆行動
・エリー達と一緒に敵の捜索とクード捜索
・敵の殺気感知してからトランス
・優先は敵を捜索し見つけ次第討伐
・合流はせず、残数や連絡等をインカム又はエリーのサイバーヘッドで確認し合う
・敵を全て殲滅後クード捜索へ移行(クード未発見時)
・クード探索は神人のみ、精霊達は後ろからついて行く
・神人は分かりやすい様に木や地面にマークを付けながら移動
・クードを発見したら神人達が合図を送り救出

☆戦闘
・ホロケウの殺気感知機能で敵の居場所や奇襲を察知
・敵の方向を東西南北と時計に見立て報告
・オルクに射撃して貰う
・場合によってハイトランス
・自分も敵に攻撃する



テレーズ(山吹)
  誘拐とは物騒ですね
クードさんが心配ですし、急ぎましょう

班毎にわかれて救出と討伐
A班として行動
サイバースノーヘッドでB班と連絡取り合う
森に入る時トランス

移動中はマグナライト未使用
敵の奇襲に注意し、周囲の木々をよく観察しながら進む
違和感を感じたら近づく前に石を拾い投げてみる
途中でクード見つけた場合は声掛け保護

戦闘中は後方でマグナライトで照らして視野広く取る
精霊のMP切れたらディスペンサ

討伐後は神人が先行
クードの名前を呼びつつ探す
自分の目印はTのマーク
クード発見したら精霊に合図

外見見て首傾げ
ええと、誘拐されたクードさんでしょうか?
…何でしょうこの敗北感
男性に見せないでといった気持ちが分かる気がします


エリー・アッシェン(ラダ・ブッチャー)
  心情
性別が気になりますが……、依頼遂行が優先です!

行動
探索直前にトランス。
地面を見て、何かが通った痕跡や落とし穴などの罠がないか探します。木は根本の土の状態を確認。
先にクードさんを発見した場合、ウィンクルムが救助にきたこと、森にはトレントもいて危険なため安全が確保できるまで待っていてほしいと告げます。近くに留まり、ゴブリンを待ち構えたいです。
別行動の仲間とは装備のインカムで連絡します。
確認されている敵を全て倒した後、クードさん捜索へ移行。武器の柄で自分の進行方向とEの文字を地面に目立つように記しておきます。
クードさんを見つけたら精霊は離れるように、仲間の神人に居場所がわかるように、大声で合図。


リオ・クライン(アモン・イシュタール)
  攫われるのは女性だけと聞いていたが、まさか男性が攫われるとはな・・・。
それにしても、女性なら大丈夫とは・・・一体どういう意味なのだろう?

<行動>
・インカム装備
・2班に分かれて敵を捜索し、随時討伐
・合流はせず、残数や連絡等をインカムで確認し合う
・A班に所属
・森に入る時にトランス
・捜索時は奇襲を警戒
・周囲や地面を見て、痕跡がないか探る
・戦闘時、近くにクードがいないか、巻き込まれていないかと辺りを見渡す
・敵を全て殲滅後、クード捜索へ移行
・分かりやすい様に「R」のマークを付けながら移動
・クードを発見したら、精霊に合図を送り救出

※アドリブOK!



アンジェローゼ(エー)
  戦闘は初めてで緊張する…
頑張ろうね、エー!貴方と一緒なら大丈夫
…人の恋路の邪魔する奴は首を絞められて逝ってしまえっていうやつね

*A班(テレーズさんとリオさん
・エーに連絡用インカムを渡す
精霊と一緒にクードを攫った敵を探し討伐
奇襲に合わぬよう気を配り地面や草木に足跡や傷といった痕跡がないか確認
敵から遠くない所にクードもいる可能性もあるし注意しよう

トランスは戦闘が開始後すぐに
迅速にできるようエーの傍に
足手まといは嫌、自分の身と詠唱中のエーは私が守る!
討伐後B班と合流し本格的にクード捜索

捜索
Aの印をつけつつ精霊とは一定の距離を置いて神人だけで行う
木の洞や上もくまなく探し発見したら怪我がないか確認するわ




●不思議な依頼
「誘拐とは物騒ですね。クードさんが心配ですし、急ぎましょう」
「ええ、必ず救出しましょう」
 森へと向かう道中、『テレーズ』の言葉に同意した『山吹』だが、依頼内容を思い出し、内心(なぜ男性は見てはいけないのだろう)と不思議に思っていた。その疑問を抱いているのは、山吹だけではないようだ。
『エリー・アッシェン』の隣では、『ラダ・ブッチャー』が頭を抱えている。
「クードは男の人? でも救出は女限定? 混乱するよぅ」
「性別が気になりますが……、依頼遂行が優先です!」
「攫われるのは女性だけと聞いていたが、まさか男性が攫われるとはな……。それにしても、女性なら大丈夫とは……一体どういう意味なのだろう?」
 首をかしげる『リオ・クライン』とは対照的に、改めて依頼について考えていたらしい『アモン・イシュタール』は「あー……」とどこか納得したような声をあげた。
「なるほどな。なんとなくわかった気がするわ」
「何だ? 一人で納得していないで私にも教えろ」
「まあ、とりあえず見てみればお嬢様でもわかるだろ。……ぶっちゃけ気になるが、オレは見れねーしな」
 アモンの返事に、リオは納得がいかないというように眉を寄せた。だが、言われた通りだと思ったのかそのまま口をつぐむ。
 そんな彼らの後ろを、『アンジェローゼ』と『エー』は歩いていた。
「戦闘は初めてで緊張する……」
 小さく呟くアンジェローゼに、エーは胸が締め付けられるようだった。彼女が言う通り、初めての戦闘が伴う依頼だからだ。エーは危険がある場所にアンジェローゼを連れていくのは嫌だった。だが、ウィンクルムとなった以上、そうも言っていられないのが現実である。それはアンジェローゼも十分にわかっており、頼れる先輩たちの背を見つめ、ぐっと両拳を握る。
「頑張ろうね、エー! 貴方と一緒なら大丈夫。……人の恋路の邪魔する奴は首を絞められて逝ってしまえっていうやつね」
「はい。ロゼ様は僕が命に代えても護ります」
 にこっと笑いながらそう言ったアンジェローゼだが、エーの返答にぽっと頬を赤くした。
 そんな二人の様子を見ていた『クロス』は、思わずというようにふっと噴き出す。
「なかなか過激なことを言うんだな。だが、俺も同じ気持ちだ。フォローは任せてくれ」
「班は違うけどな」
「細かいことは気にするなって!」
『オルクス』には笑顔で返したクロスだが、すぐに「さて」とまじめな顔つきになる。
 それは、他のメンバーも同じ。
「到着ですね」
 テレーズの言う通り、一向はクードが誘拐されたという森の入口に立っていた。
 鬱蒼としたその森は、まるで来る者を拒んでいるような雰囲気だ。だが、強い意思を持って立つウィンクルムたちの目に怯えは見えない。
 クロスは用意してきたインカムを全員に配ると、こう続ける。
「ここからは班毎の行動だ。連絡はこのインカムで頼むな。……じゃあ、時間も惜しいし、行くか」


●敵影を探して
 ウィンクルムたちは、A班とB班、二つの班に分かれて敵の捜索、およびクードの救出を行うことにしていた。
 A班はリオとアモン、テレーズと山吹、アンジェローゼとエーの三組だ。
『汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に』
『全ては未来のために』
 森へ足を踏み入れると同時に、リオとテレーズはインスパイアスペルを唱え精霊へと口づけを贈ると、トランス状態へ移行した。
 アンジェローゼとエーは敵と遭遇し、戦闘になった時に移る予定だ。エーは非常時に備え、渡されたインカムを装備しながら、へなりと眉尻を下げて言う。
「ロゼ様……心配で死にそうです。森では絶対に僕から離れずにいてください。念のため手も繋ぎましょう」
「そんなに心配しなくても大丈夫よ、エー。たしかに、戦うのは初めてで緊張しているけれど……精いっぱい、頑張るから」
 どこか慌てたようなアンジェローゼに、エーの不安は募るばかりだ。そして、自分の覚悟を口にする。
「ロゼ様は僕が命に代えても護ります」
 まっすぐ向けられた言葉に、アンジェローゼは視線をうろうろとさまよわせた。だが、エーはそんな彼女の傍を離れず、背後をとられぬよう警戒しながら進んでいく。
 二人の会話を聞いていたリオは、インカムを装備しながら「なんというか、すごいな」と、恥ずかしいというような、感心したというような声をあげる。アモンもおもしろそうに会話を盗み聞いていたが……神経は、しっかり周囲へと向いていた。
 山吹も後方側面へと強く意識を向けながら、足を進めていく。奇襲を受けてもすぐ攻撃へ移れるよう、手には片手本は握られていた。その隣で、テレーズは通信機としても使用できる装備品・サイバースノーヘッドを起動した。B班と連絡をとるためだ。
「こちらA班です。今のところ、敵との遭遇はありません。そちらはいかがでしょうか?」
『こちらも、敵影は見当たりません』
「わかりました。では、また後ほど」
 短いやりとりを済ませると、六人はB班と状況を共有しあいながら薄暗い森の更に奥へと進んでいく。奇襲を十二分に警戒し、そのうえで地面や草木に足跡や傷といった痕跡がないか、注意深く観察する。
 敵から遠くない所にクードがいる可能性もある。
 そう思えば、神経は自ずと鋭く研ぎ澄まされていった。

 B班はエリーとラダ、クロスとオルクスの二組だ。
『身は土塊に、魂は灰に』
 エリーとラダは早々にトランス状態へと移行する。
「じゃ、照らすぜ」
「はい、お願いします」
 クロスはインカムと同様、持ってきた小型の懐中電灯で周囲を照らした。
 薄暗さから解放された、しっとりと水気を帯びていた地面を、エリーはじっと見つめる。 何かが通った痕跡や落とし穴などの罠がないか、確認するためだ。ラダはエリーが地面に集中している分、遠方や樹の上を見渡すように警戒をしていた。デミ・トレントが木に擬態していることも視野に入れ、木は根元の土の状態をしっかりと見る。また、デミ・ゴブリンの中には鎧を身に着けている個体もいるとの話だったから、錆びた金属の音がしないかにも注意していた。
 テレーズと同様、サイバースノーヘッドを装着しているエリーはこまめにA班と連絡をとりあいながら森を歩く。
 クロスとオルクスも、敵を、そしてクードを見つけるべく、周囲へ意識を向けている。
 と。
「オルク」
「エリー」
 クロス、そして少し遅れてラダがパートナーの名前を呼んだ。クロスは懐中電灯の灯りを消すと、オルクスの傍へと寄りインスパイアスペルを唱えた。
『我等が絆、桜の如く永久に咲き誇れ』
 口づけを贈ると同時に、淡く輝く、水色の桜吹雪のようなオーラが二人を包む。
 瞬間、じわり、と。肌を焼くような、殺気を含んだ不快な視線が注がれる。
「来るぞ」
 オルクスはいつでも応戦できるよう、ホルスターに収めていたマグナブレイクを引き抜いた。
 木の影から、三体の影がじりじりと迫ってくる。そして確信する。
 影は、話にあったデミ・ゴブリンのもので間違いない。

 クロスとオルクス、エリーとラダの四人がデミ・ゴブリンと邂逅を果たした、ほぼ同時刻。
「……ちょっと待ってください」
「テレーズ?」
 鬱蒼と茂る木々の中、テレーズはある木に違和感を覚えた。その違和感が杞憂でないことを確かめるため、足元の石を拾い、ぽいと投げる。
 途端、盛り上がる木の根。うごめく枝葉。それも、一本だけでなく――
「デミ・トレント……しかも二体同時か!」
 リオはざっと、近くにクードの姿がないか周囲を見回した。一般人を戦いに巻き込むわけにはいかない。人影がないことに、とりあえず息をつく。
 敵の出現をうけ、アンジェローゼとエーはインスパイアスペルを唱える。
『あなたと紡ぐ、明日のために』
 そして頬へ――一瞬のためらいを見せた後、口づけた。
 トランス状態へと完全に移行した六人は、デミ・トレントと向かい合う。

 役者は揃い――森に、殺気が満ちた。


●VS 堕ちた森の守護者
 テレーズはデミ・トレントから距離をとると、持参してきたマグナライトで周囲を照らした。強力な光は、敵の位置を鮮明にする。
 事前の話し合いで、それぞれの役割は決めていた。
 エンドウィザードであるエーは、アンジェローゼに守られながら、後衛で詠唱を開始する。
「足手まといは嫌、自分の身と詠唱中のエーは私が守る!」
 言葉の通り、アンジェローゼはエーに敵を近づけまいとウィンクルムソードⅡを構えた。彼女に守られながら、エーは改めて強く思う。
 ――ロゼ様には……ロゼには、指一本触れさせない。
 山吹はテレーズとともにアンジェローゼたちの前に立ち、≪シャイニングアローⅡ≫を展開する。後衛を護りながら前衛を援護するのが、彼らの役目だ。光の輪に囲まれながら、まるで門のように位置する敵の動きを見極め、前衛が不覚をとられないようにする。
「こちらは私達にお任せください」
 山吹の心強い言葉を背に、前衛を担当するアモンとリオは、しわがれた奇怪な枝を触手のように蠢かせるデミ・トレントに向き直った。アモンはにやりと不敵に笑う。
「さーて、いっちょ遊ぶか雑魚共?」
「出すぎるなよ、アモン」
「わあってるって」
 短くも、信頼に満ちたやりとり。アモンは早速、右に位置する一体に狙いを定めた。
≪インプロージョン≫で自身を強化すると、両手斧・氷魂神-断を固く握りしめ――≪グラビティブレイク≫を放つ。リオはアモンの攻撃を追うように、自身の武器をたたきこむ!
 二人の連携は、デミ・トレントの動きを止めるのに十分な威力を持っていた。
 そこへ、ソフトボールほどの大きさを持つプラズマ球が放射線を描き、敵へと炸裂した。エーの≪小さな出会い≫だ。術は的確に動きを妨害する。
 そんなエーに負けまいと、アンジェローゼも奮闘していた。アモンたちが相手をしているのとは別、左に位置する個体の枝がエーに近づいてこようものなら、山吹の周囲を舞う光の輪とともに振り払う。
「おらよ!」
 アモンの雄叫びとともに、一体のデミ・トレントが地に倒れ伏した。
 残る一体は、追いつめられたと悟ったのか――しわがれた枝を、滅茶苦茶に振り回しはじめた。だが、枝は光の輪に反射され、自らを傷つけることになっている。
 じわじわと追いつめられていく敵。だが、アモンとリオの猛攻も止まらない。
「これで……終わりだっ!」
 ――アモンの斧が、とどめを刺すべく振るわれた。
 重い一撃をうけ、かつて森の守護者だったそのモンスターは、鈍い音を響かせながら、大地へと沈んでいく。
 元より、経験を積んだウィンクルムばかりだ。油断さえしなければ勝てる相手である。
「いっちょあがり、だな」
「ああ。……これで、残るはデミ・ゴブリン三体だけになったな」


●VS 迷惑な小人たち
 クロスは装備品で強化された殺気感知能力を駆使し、こちらと距離を置くデミ・ゴブリンたちの立ち位置を割り出した。
「三、九、十二時の各方角に一体ずつだ」
「了解」
 クロスの報告を受けたオルクスは簡潔に返事をすると、銃を構え寸分の狂いもなく影を撃ち抜いた。攻撃をうけたデミ・ゴブリンたちの敵意が濃くなる。と、次の瞬間、十二時の方角にいた者以外――鎧をまとわない二体が襲い掛かってきた。
 だが、こちらに揃うのはいくつもの修羅場を超えてきたウィンクルムだ。冷静に次の一手を放つ。
「ラダさん」
「わかってるよぉ。ヒャッハー!」
 エリーの呼びかけを聴き、ラダは駆け出した。独特な雄叫びを上げながら、一番近くにいたゴブリンに斧を振りかぶる。遭遇した敵がゴブリンであった場合は、攻撃を命中させることに重きを置くと事前に決めていたのだ。
 ラダの剛腕に振るわれる斧は風を切り、一体のゴブリンに重い一撃を与える。鎧すら身にまとっていないゴブリンにとって、それは脅威以外の何ものでもなかった。
 オルクスはラダたちの動きを常に把握するよう気を付けながら、距離を置いたままの、鎧と剣を装備したデミ・ゴブリンへと意識を向けた。隙あらば奇襲を仕掛けようと企んでいるのであろうその敵を、高圧高温の魔法弾で牽制する。
「よ、っと」
 クロス自身も、敵を刈りつくすべく前線へと躍り出た。明確な殺意を持ったクロスに応え、大鎌「斬月」は羽のような軽さと、軽さに見合わぬ威力を授ける。
 怪しく煌めく刀身は、確かな破壊力を持ってデミ・ゴブリンを追いつめていく。
 一体、二体。
 ラダの斧が、クロスの斬撃が。デミ・ゴブリンを沈めていく。
 戦闘開始からわずかな時間で、残すは鎧をまとった一体のみとなった。
 追いつめられたと理解したのか、残ったデミ・ゴブリンは後退をはじめた。だが、オルクスの弾丸がそれを許さない。
「逃がさないよぉ!」
 ラダの斧が古びた鎧を打ち砕き――クロスの大鎌が、最後の敵を狩る。
 どさり。
 そんな音とともに、ゴブリンの身体は動かなくなった。ふう、と、誰からともなく息をつく。
「これで、ゴブリンの討伐は終わったな。残るはデミ・トレントか」
「ああ、早くケリをつけてクードの捜索に本腰を入れたいものだが」
 クロスとオルクスがそう言うと同時に、エリーのサイバースノーヘッドからテレーズの声が届いた。A班の状況が伝えられる。
「はい。……はい、わかりました。こちらもゴブリン三体の討伐が完了しましたよ。どうやら、同じくらいに敵と出会ったようですね」
 エリーの穏やかな声と言葉に、A班もデミ・トレントを討伐できたらしいと察する。ラダは嬉しそうな笑顔を浮かべ、クロスとオルクスは顔を見合わせほほえみあった。
 だが、任務はこれで終わりではない。
「では、一度合流してクードさんの捜索に移りましょうか」


●クードを捜して
 A班とB班は合流を果たすと、休む間もなくクードの捜索へと乗り出した。
 ただし、ここから先は『探すのは女性のみで』という条件がついている関係上、神人のみの仕事となる。困惑を浮かべる者もいるが、仕方がない。
 精霊達はそれぞれ、神人から距離を置いて歩き出すのだった。

 エリーは武器の柄を使い、「E」の文字と進行方向を地面に目立つよう記しながらクードの姿を探していた。ラダはエリーと一定の距離を置き、しかし危ないことが起きたら手助けできるよう後ろを歩く。また、クードを発見したら送られる合図――仲間の神人に居場所がわかるような大声――がないか耳を澄ませてもいた。
 別の場所では、クロスが「十字架」のマークを木や地面に刻みながら進んでいた。
「にしても、クードさんはどんな格好をしているんだろうな」
 見てすぐにわかればいいのだが……と、クロスはひとりごちる。 
 同じように、リオも悩みながら捜索を進めていた。アモンが森に来る時言っていた、「とりあえず見てみればお嬢様でもわかるだろ」の意味はいまだにわからない。
「いったいなんだというんだ……?」
「R」のマークをつけながら、リオは深く考えこむ。
 そんな彼女とは対照的に、アンジェローゼはハキハキと捜索にあたっていた。
「クードさーん!」
「A」の文字を刻みつつ、木の洞や上をはじめ、周囲にくまなく目を配る。そんな彼女がつけた印を追いながら、エーは眉間にしわを刻んでいた。
(僕はロゼ様以外は芋にしか見えないのに)
 男にロゼ様を近づけるなど言語道断。側にいられないのが不安で仕方がなかった。
「T」の文字を刻みながら進んでいたテレーズは、デミ・トレントと戦った場所を少し行ったところに生えていた大きな木の影に、不自然に動く影を発見した。急いで駆け寄ると、小柄な人物と視線が合う。
「あ……人間……?」
「はい、そうですよ」
 怯えたように身体を小さくする人物に、テレーズは首を傾げた。
「ええと、誘拐されたクードさんでしょうか?」
 小柄な体に、柔らかな金色の髪。瞳は空のように澄んでいて……可愛らしい人形のような人だ。男性と聞いていたテレーズは、間違っていたらどうしようと不安に思いながらも返事を待つ。
「はい。……えっと」
「すみません、説明が遅れてしまいました。私はテレーズ。シャルフィンさんからの依頼をうけて、あなたを助けにきました」
 探していた人物であることを知り、テレーズはほっと肩の力を抜いた。そして断りを入れ、仲間に向けて合図を送る。
 不思議そうに自分を見上げるクードは、少々服が破れているけれど、大きな外傷はなさそうだった。けれど、恐怖からか潤んだ瞳に見つめられると、なんだかいけない現場を見てしまったような、謎の罪悪感を覚える。
「……何でしょうこの敗北感。男性に見せないでといった気持ちが分かる気がします」
 テレーズはぼそりと呟くと、こてりと小首をかしげたクードに手を差し伸べた。
 そして、仲間に無事保護した旨を伝えると、依頼主であるシャルフィンに恋人の無事を知らせるべく、歩きはじめるのだった。


●その後の話
 事件解決から数日後。
 解決に尽力したウィンクルムたちは、依頼人・シャルフィンとクードに招かれ、あるレストランに集まっていた。
 初めてクードを見た精霊たちは、目を丸くしたり興味深そうに眺めたりと、反応は様々だ。そんな視線を気にせず、クードとシャルフィンは頭を下げた。
「皆さん、本当にありがとうございました」
「何度お礼を言っても足りないくらいです!」
 二人の薬指には、きらりと輝く指輪が光っている。救出時は見られなかった輝きに、神人たちは嬉しそうな顔を浮かべた。
「おめでとうございます」
 次々と向けられる心からの祝いの言葉に、クードは恥ずかしそうに「ありがとうございます」とかえした。長身でかつ整った容姿を持つシャルフィンの隣ではにかむクードは、「夫」より「新妻」といわれた方がしっくりくる。……と、ウィンクルムの心が一つになる。
 それからほどなくして、クードが用事のため席を外したのを確認したシャルフィンは、もう一度、深く頭を下げた。
「今回は、無茶な注文を付けて申し訳ありませんでした」
「とんでもないです。……それで、その。なぜあのような条件をつけたのか、お伺いしても?」
 リオがそう尋ねると、アモンが「まだわかってなかったのか」というように目を丸くした。リオはむっとしながらも、返事を待つ。
 シャルフィンは笑って、「ここだけの話にしてほしいんですけど」と前置きをして語りはじめた。
「クー……クードって結構、繊細なんです。悩まなくてもいいことを悩むというか。それで、精霊さん達を見て自分に自信をなくしたり、女っぽいとかって言われたりしたら、『結婚してほしい』って言うのをためらってしまうんじゃないかと思って」
「クー」という呼び名に思わず反応したクロスに、シャルフィンは首をかしげる。
「俺も普段、クーって呼ばれてるんだ」
「ふふ、なるほど。クーはクーでも、やっぱり全然違いますね」
 楽しそうに笑って、シャルフィンはさらに続けた。
「それと、もしもの話ですけど、間違って精霊さんがクードに惚れてしまったら困るなって思ったんです。でも、そんな必要、なかったみたいですね」
 顔を見渡されたウィンクルムは、笑顔を浮かべたり、恥ずかしそうに頬を染めたりしている。
 だが、一つ共通しているのは――皆、相棒といられて幸せそうであるということ。
「繰り返しになってしまいますが、本当に、ありがとうございました。今、私がこんなに幸せでいられるのは、皆さんのおかげです」

 こうして、ちょっと変わった依頼は無事に解決したのだった。



依頼結果:成功
MVP
名前:テレーズ
呼び名:テレーズさん
  名前:山吹
呼び名:山吹さん

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 櫻 茅子
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル イベント
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 3 ~ 5
報酬 通常
リリース日 06月05日
出発日 06月14日 00:00
予定納品日 06月24日

参加者

会議室

  • [29]リオ・クライン

    2015/06/13-23:58 

  • [28]クロス

    2015/06/13-23:49 

  • [27]アンジェローゼ

    2015/06/13-23:40 

    私もプランできましたっ
    足手まといにならないように頑張りますね!
    よろしくお願いいたします。

  • [26]リオ・クライン

    2015/06/13-23:10 

    とりあえずプランは出来上がりました。

    戦闘では私達は前衛にまわろうかとおもっています。

  • [25]クロス

    2015/06/13-23:02 

    クロス:
    プラン出来た
    俺の方も奇襲には気をつけている
    ホロケイロ着用してるから敵の殺気感知で探ろうと想っている
    後、一応小型懐中電灯も申請してみる
    こっちの班も必要かと思ってな

  • [24]アンジェローゼ

    2015/06/13-22:15 

    まとめありがとうございました!

    捜索時は私も奇襲を警戒してみようと思います。
    あとは、何か草木に傷や痕などできていないかも見てみようかと。…薄暗い中ですので、不安はありますが…。
    私達のトランスは戦闘はじまってすぐになりますが、戦闘時は後衛で…エーに詠唱がんばってもらいますねっ…!

  • [23]テレーズ

    2015/06/13-21:35 

    遅くなりました。
    すみません、なぜかすっかり発言したつもりでいました。

    クロスさんまとめありがとうございます。
    では私はTのマークですね。

    最初の方でもちらっと言ったんですが、私は明かりに懐中電灯持っていこうと思ってます。
    戦闘中には照らして見やすくできればと。
    移動中には奇襲警戒で消しておくつもりですが、そういえばトランスしてるとオーラが出て目立つんでしたね。
    一応奇襲受ける前提でプラン書いてみます。受けなければそれでよし、ですので。

    >戦闘
    スキルはシャイニングアローⅡとサンクチュアリⅠとあと何かの予定です。
    基本的には回復役で後方位置にいる事になると思いますので、
    カウンター技のシャイニングアローⅡで神人及びEWのエーさんを守る動きになりそうです。

  • [22]エリー・アッシェン

    2015/06/13-12:26 

    私のプランはこんな感じです

    エリー
    ・地面の痕跡を探しながら索敵
    ・敵発見より先に囚われたクードさんを見つけた場合、クードさんに声をかけてから、その周囲でデミ・ゴブリンを待ち構えたい
    ・(クードさん未発見の場合)敵を全部倒した後、本格的な捜索へ移行。武器で地面などに進行方向を記しておく
    ・クードさんを見つけたら大声で合図。精霊は離れ、神人のみで救助

  • [21]リオ・クライン

    2015/06/12-23:38 

    クロスさん、まとめ感謝です。

    班分け了解しました。
    では、私は「R」をマークにしよう。

  • [20]クロス

    2015/06/12-23:02 

    クロス:
    取り敢えずここまでのをまとめてみる

    ☆班
    ・A班
    テレーズ(LB)
    リオ(HB)
    アンジェローゼ(EW)

    ・B班
    エリー(SS)
    クロス(PG)

    ☆作戦
    ・2班に分かれて敵を捜索し随時討伐
    ・合流はせず、残数や連絡等をインカム又はサイバーヘッドで確認し合う
    ・トランスは各自のタイミング
    ・敵を全て殲滅後クード捜索へ移行
    ・クード探索は神人のみでやるが、その場合精霊達は後ろからついて行く
    ・神人は分かりやすい様にマークを付けながら移動
    ・クードを発見したら神人達が合図を送り救出
    ・合図があったら精霊達は回れ右等して見ないようにする

    大雑把だけどこんな感じで合ってるか?

  • [19]アンジェローゼ

    2015/06/12-07:46 

    班分け、インカムの申請要求ありがとうございます。
    問題ないと思います。私はA班ですね!テレーズさん、リオさん、よろしくお願いいたします。

    *マーク
    では私は、アンジェローゼの「A」をマークにしますね

    *トランス
    うむむ…私たちはまだそんなにもちそうにないので、申し訳ないですが戦闘に突入したら…になりそうです。もしくは、敵を発見したらでしょうか。
    奇襲をかけられた時にロスが出てしまうのが心配ではありますね…。

    *戦闘
    私も、各班で捜索と敵の撃破を行う…という認識でいました。
    合流は、敵撃破後や非常時、クードさんを発見した際と考えておりました。

  • [18]エリー・アッシェン

    2015/06/12-02:53 

    >テレーズさん
    トランスの情報、ありがとうございます! 助かりました。
    意外と持続するみたいなので、私は森に入る時にトランスすることにします。

    >班わけ
    はい。私からは、その分け方で特に異論はなしです。

  • [17]テレーズ

    2015/06/12-02:42 

    返答ありがとうございます。
    間違えていなかったようで安心しました。

    >班
    私とエリーさんが別班前提ですので、職のバランスを見るとこんな感じでしょうか?
    ご意見受付中です。あ、班の名前も暫定です。

    ・A班
    テレーズ(LB)
    リオさん(HB)
    アンジェローゼさん(EW)

    ・B班
    エリーさん(SS)
    クロスさん(PB)

    >作戦
    特に合流はせず各班で討伐を続けて、残数などを連絡し確認し合うのかと思ってました。
    私もこれで合っているのかわからないので、みなさんの認識もお聞きしたいです。

    >トランス
    掲示板を見てきた所、以下のような感じらしいです。
    私達の所は救助まで持ちそうかなと思うので、最初からトランスしておく予定です。

    親密度20→2時間程度
    親密度50→3時間程度
    親密度100→6時間程度

  • [16]エリー・アッシェン

    2015/06/12-00:16 

    はい! クロスさん、インカムの申請よろしくお願いします。

    目印にするマークは、エリーを横文字にした時のEにしますね。

    そういえば、トランスのタイミングに少し悩んでます。
    継続時間や、一度トランスが切れたらその日はやり直しはできないことを考えると、温存した方が良い気もします。
    けれど、トレントの奇襲にそなえて、森に入る前からトランスして戦闘態勢を整えておいた方が良いような気もしてきます……。
    トランス持続時間って、具体的に何分まで続くんでしたっけ……。

  • [15]クロス

    2015/06/11-23:09 

    クロス:
    中々顔出せずすまん…

    >班
    アッシェン班とテレーズ班に別れるんだな
    了解した
    3:2で別れるのが妥当だな
    SS、HB、PG、LB、EW…
    見事に被ってない…
    後衛二人と前衛一人で3人にして、残り前衛一人と俺達PGと組むのはどうだ?

    >作戦
    優先順位は
    全員で敵の殲滅→討伐後クード捜索→救出
    大雑把だけどこんな感じだよな?
    敵を見つけ次第インカムで報告し班の所へ向かう感じか?

    >インカム
    取り敢えず俺達の方のプランにインカム申請しといても良いか?

    >捜索
    神人がマークを描いて移動
    いいと思う
    俺は、十字架みたいなマークを書こうかなー

    >救出
    俺もテレーズの案に賛成だ

  • [14]アンジェローゼ

    2015/06/11-07:33 

    ありがとうございます、では二手に分かれ捜索と討伐をする…という方向性でよさそうですね。
    班は、サイバーヘッドを所持しているテレーズさんの班とエリーさんの班、二つにわけて行動ということですね!とりあえず精霊用にインカムを申請してみて、ダメだった時の保険として精霊がわかるように目印を置いていくというのも、わかりやすくて良いかと思いました。
    一度通った道ならば何かしらの痕跡は残されていそうですね。
    私も物音にも気をつけて見ようと思います。

    …私はまだレベルが低く戦力として心許ないのが本当に申し訳ないです……。

    救出
    テレーズさんの、クードさんを救出したら、精霊さん達には見ないように回れ右していただく、という案に賛成します

  • [13]エリー・アッシェン

    2015/06/11-04:00 

    デミ・ゴブリンたちは三体で固まって行動しているので、あまりこちらの戦力を分散させずに済みそうですね。
    デミ・トレント二体は一緒に行動しているのか、別行動をしているのか不明です。

    敵を探す時、周囲の警戒は精霊に任せて、私は地面に不審な痕跡がないか探してみようと思います。

    >テレーズさん
    >まずウィンクルム単位、2組と3組で別行動し敵討伐優先
    >で、討伐完了次第神人でクードさんを探す、という認識で合っていますでしょうか?

    はい。私もその認識といっしょでした。

  • [12]テレーズ

    2015/06/11-01:15 

    二手にですね。私も賛成です。
    ちょっと色々混ざってしまったので確認なのですが

    二手に別れるというのは
    まずウィンクルム単位、2組と3組で別行動し敵討伐優先
    で、討伐完了次第神人でクードさんを探す、という認識で合っていますでしょうか?

    この認識で合っていた場合は、討伐中は耳付きインカム持ち同士で別の班になれば連絡は問題なさそうです。
    私も探したらサイバースノーヘッドは持っていたので、現状ですと私とエリーさんが別の班になれば大丈夫そうでしょうか。
    エリーさんの仰っている通り、目印を残していくのもとてもわかりやすそうだと思います。

    >救出
    女性だけというのは悩ましいですね。
    ちょっと思いついたのですと、神人が先行して周辺確認。
    精霊はだいぶ距離をあけて後を追う。
    クードさんを発見したら神人に合図してもらって、精霊は回れ右してみないようにする、というのもありかなと思いました。

  • [11]エリー・アッシェン

    2015/06/11-00:29 

    原始的な方法になってしまいますが、
    敵の殲滅後、安全になった森で神人たちが移動する際に
    湿った部分での足あとをたどったり、神人が森の木や地面などに印をつける、などすれば
    多少不便ですが、インカムなしでも精霊が神人の居場所にむかう手がかりになるかな、と。

    印をつける場合は、神人ごとにマークを決めておくと良さ気ですね。

  • [10]クロス

    2015/06/10-23:04 

    クロス:
    あっ…
    しまった、そうだった!
    精霊が付けられる装備ねぇじゃん!
    んーしょうがない、こうなったらサイバーヘッドが二人いたら連絡手段として精霊グループ入ってもらうしかないか?
    インカム申請が通らなかったらの場合…

    アッシェンが持ってるんだな(メモる

  • [9]エリー・アッシェン

    2015/06/10-22:43 

    神人同士は装備品で連絡がとれますが、精霊が装備できるインカム系アイテムって存在してなかったはずですよね?(間違ってたらごめんなさい
    なんらかの連絡手段または合流の手はずを考えておいた方がよさそうですね

    依頼者さんの希望の、クードさんの救出にいけるのが神人限定っていうのが、なかなか難しいですね

    >クロスさん
    神人装備でサイバースノーヘッドを持ってます。

  • [8]クロス

    2015/06/10-21:00 

    クロス:
    遅くなってすまない!

    >作戦
    二手に分かれる、良いと思うぜ
    それが一番だろうしな
    俺は賛成だ
    それと、連絡手段だけどこの中でサイバーヘッド持ってる奴いるか?
    二人いたらそれを使うことは出来ると思う
    いなかったら申請するしかないな、インカム…
    通らなかったら皆で行動するしかないな…

  • [7]アンジェローゼ

    2015/06/10-17:03 

    確かに、精霊とは一緒に行動したほうがいざという時の為にも良いですね。
    …何があるか、わからないですし…。
    エリーさんのおっしゃるように、皆で敵を倒してからクードさんを私達で救出する、という流れがいいのではないかと思います。
    やはり、敵の近くに囚われている可能性も高そうですよね。
    どうやって敵を見つけるか…ですが…。
    それぞれのペアでの捜索ですと敵に囲まれたりする可能性もあるのではないかと…。班を作るならそれぞれ精霊とペアになり二手(3:2)に分かれる、などしたほうがよろしいでしょうか?その際は何かしらの連絡手段はあったほうがいいかと思います。
    皆で一緒に行動して探す、というのもありかと思いますし、どうしましょうか?

  • [6]リオ・クライン

    2015/06/10-10:37 

    遅くなってすまない。
    リオ・クラインとアモンだ。

    神人ペアと精霊のペアで分かれるなら、何かしらの連絡手段は持っておいた方がいいな。

  • [5]エリー・アッシェン

    2015/06/10-00:28 

    【救出に向かうのは女性限定で】が依頼書の指示でしたね。
    うふぅ……。鬱蒼とした森の中で精霊と別行動をするとなると危険なことも多くなると思いますが、なんとか上手く工夫して、依頼者シャルさんの要望と私達の安全を両立させたいところです。

    テレーズさんがいってくれたように、敵との交戦があるまでは神人と精霊のペアで動き、敵を倒して森が安全になったら神人が救出に専念するのが良いように思います。
    敵を全て倒した後なら、神人が精霊と離れたことで万が一トランス状態が解除されたとしても、もう敵襲の危険はないわけですし。

    他の方のご意見も聞きたいです。

  • [4]テレーズ

    2015/06/09-01:32 

    テレーズとライフビショップの山吹さんです。
    どうぞよろしくお願い致します。

    薄暗いようですが奇襲を警戒するのでしたら、明かりを使うかは悩む所ですね。
    照らしながら歩くと、こちらの居場所を伝えてしまいそうです。

    分担する場合はどうわかれるかが問題ですね。
    土地勘もない所ですし、探したとしても必ず目当ての相手を先に見つけられるかが不明かなと。
    とりあえずは最優先はクードさんの救出だと思うので、そこを意識して行動できればなと思います。

    シャルさんの意向を汲みますと、クードさんの救出は神人が行うのがよさそうですね。
    ただ、距離が離れるとトランスが継続しない事もあるらしいので、精霊と神人は基本セットで行動の方が安全かなと。
    クードさんを攫ったのはデミ・ゴブリンのようなので両者は近くにいそうですし、
    ゴブリンを発見次第、神人が近くにクードさんがいないか探してみるのがいいのではと思います。

  • [3]クロス

    2015/06/08-22:53 

    クロス:
    顔出しが遅くなっちまって御免なっ!
    所用で出かけていたから…

    今の所話が出てるのが、森の中デミ・トレントの擬態と不意打ちに注意か
    てか何で女性だけで救出とか、なんでだろうな…

  • [2]アンジェローゼ

    2015/06/08-07:30 

    はじめまして。アンジェローゼと精霊のエーと申します。エーはエンドウィザードです。
    戦闘依頼は初なので不慣れな面もあるかと思いますが、精一杯がんばりますので、よろしくお願いいたしますっ!
    デミ・トレントの擬態や不意打ちは要注意、ですね。
    数が多いとのことで、どう役割を分担するのかも大切でしょうか?

  • [1]エリー・アッシェン

    2015/06/08-00:36 

    うふふぅ……、エリー・アッシェンとラダ・ブッチャーです。
    ご一緒に戦う皆様、どうぞよろしくお願いします。精霊のジョブはシンクロサモナーです。

    場所が鬱蒼とした森ということなので、デミ・トレントの擬態と不意打ちに注意したいですね。


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