愛を賭けたデミ・オーガ狩り(木口アキノ マスター) 【難易度:簡単】

プロローグ

●幸せな誕生日……のはずだった
 タブロス郊外の大農園を営むマルフ家の庭では本日、華やかなパーティが開かれる。
 マルフ家の娘、サラの16歳のバースデイパーティ。付近の農園主や商売相手、その家族など多数が出席する予定だ。
 サラはある決心をしていた。
 このパーティで、密かに想いを通わせていたユーグリッド・ラムズとの仲を公表しよう、と。
 ユーグリッドは、近所の少し小規模な農園主の長男で、幼いころから家族ぐるみで交流があった。
 綺麗に整えられ飾られた髪、花をあしらった美しいドレス。
 すべては、ユーグリッドのため。

「お父様、お話があるの」
 パーティ準備がひと段落し、束の間の静寂に包まれる庭。
「おお、サラ。実は私からも話があったのだよ」
 庭のバラを愛でていたマルフ家当主がサラに向きなおる。
「大事な話だ。お前、アシュレをどう思う」
「お兄様を?自慢の兄よ。美しくて賢くて」
「男性としての魅力は十分かね」
「もちろん、そう思うわ」
「そうか、なら良かった。サラ、今日はお前とアシュレとの婚約を皆に公表しようと思っている」
「え?」
 ぐらりと、視界が揺れるような錯覚に陥った。今、この人はなんと言った?
「お前が16になった時に言おうと思っていた。お前は養子なのだよ」
「どういう、こと」
「我が家は昔、もう少し小さな農園だった。隣にあった農園を譲ってもらって、これほどの農園になった」
 マルフ家当主は、遠くに広がる広大な農園を眺める。
「土地を譲る条件が、隣の夫婦に生まれた娘を引き取り育て、我が農園の跡取りと結婚させることだった」
 借金で農園を営めなくなる者も多い。サラの実両親もそうだった。
 そして、せめて娘には楽な暮らしをさせたいと願い、大農園当主の妻の座を約束してもらい、土地を手放した。
「そんな……」
「幸い、アシュレはお前のことを愛している。もちろん、妹としてではなくだ」
「そんな、そんなのって……」
 サラが抗議の声をあげようとしたとき、庭に一番乗りの客人が現れ、サラは言葉を飲み込むしかなかった。

●友情の決裂
「ユーグリッド、私、どうしたらいいの……」
 美味な食事とアルコール、陽気な談笑。そんなパーティ会場で、主役のサラは今にも気を失いそうな表情で、恋人のユーグリッドに先ほどの父との会話を打ち明ける。
「そんなの、俺はいやだよ。アシュレと話をしてくる」
「待って、ユーグリッド!」
 大股で歩き去るユーグリッドをサラは必死で追った。

「アシュレ。今、いいかい?」
 両親、親族数人と共に談笑していたアシュレに、ユーグリッドは怒気を含んだ声をかける。
「やあ、ユーグリッド。どうした、怖い顔して。サラのバースデイパーティだというのに」
 アシュレの表情は、どこか勝ち誇っているようにも見えた。
「君とサラの婚約を止めに来た」
 アシュレはますます楽しそうな顔になる。
「君にそんな権利があるのかい」
「あるさ。俺はサラと、将来を約束しているんだ」
 そこでマルフ家当主が口を開く。
「ユーグリッド。君はまだ若いからわからない。愛や恋だけでは何もできない。おとなしく身をひいてくれないか」
「俺は、あなたがサラの親からもらった土地を買い取るくらいの財産をいつか築いてみせます」
 その途端、アシュレが声をあげて笑った。
「簡単に言うな。君の農園、去年ネイチャーが作物を食い荒らしてほとんど収穫がなかったよな。今年はうちから作物の種を大量に借りていたんじゃなかったかい」
 マルフ家に借金すらある状況で、土地を買い取る財を築くなんてよく言えたものだ、とアシュレは言いたいのだ。
 ユーグリッドの眉がぴくりと動いた。
「けど、このままだったらサラに恨まれそうだからね」
 アシュレは蒼白な顔をしてユーグリッドの後ろに立つサラを見る。
「最近、叔父の農園と隣接する森に、デミ・大ラットの群れが住み着いたらしい。どうやら作物の味を覚えてしまったらしく、時折農園を荒らしに来て参っているそうだ。どうだい、僕たちで駆除をしないか。デミ・大ラット狩りだ」
「狩り?」
「そう、どちらがより多くデミ・大ラットを狩れたか競おうじゃないか。勝った方が、サラと結婚する。これでどうだい」
 デミ・大ラットなどのデミ・オーガはオーガよりその能力値が低いため、ウィンクルムの特別な力ではなくとも、ある程度の攻撃は効果がある。
 しかし、一般人の彼らがデミ・オーガに立ち向かうのはあまりに無謀である。
「そんなの危険よ」
 サラは止めるが、ユーグリッドは聞かなかった。
「わかった、やろう」
「駄目よ。2人がそんな危険なことをするくらいなら……私は……お兄様と……」
「そんなことはさせない。アシュレ。俺は、君を友だと思ってた。けど、今からは違う」
 ユーグリッドはそう言ってアシュレに背を向けた。
「僕も、君は友達だったよ」
 サラが、ユーグリッドを特別な目で見ていると気付くまでは。
 アシュレは去っていくユーグリッドの背中にそう呟いた。

●2つの依頼
 事情を聴いたA.R.O.A.の受付職員は、「なるほど」と頷いた。
 事務机の前には、サラ・マルフが使用人らしき青年と共に悲痛な面持ちで立っている。
「あなたの依頼は、デミ・大ラット狩りに出たお兄さんたちを守って欲しいということですね」
「はい」
 サラは頷く。兄たちに思いとどまるよう説得するのは無理だった。
 2人は既に早朝森へと発っている。
 森には叔父が所有する小屋が丁度2軒あるため、それぞれを拠点として一週間森で過ごし、その間、できうる限りのデミ・大ラットを狩るつもりなのだ。
 もちろん、アシュレもユーグリッドも散弾銃などの装備を用意し、手伝いの使用人を数名連れている。
 それでも命の危険が無いとは言えない。
 居ても立っても居られなくなったサラは、A.R.O.A.に応援を頼もうと思ったのだ。

「できれば、マルフ家とラムズ家がそれぞれに出した、手伝いの補充要員の振りをして欲しいのです」
 申し訳なさそうにサラが言う。A.R.O.A.からの応援だと聞けば、兄たちは拒否するかもしれないからだ。
「努力はしましょう。しかし、守り切れる約束ではありません」
「ありがとうございます」

 これまでのサラの話をまとめると、以下の通りであった。

・森に住み着いたデミ・オーガは、デミ・大ラットの群れ約50匹
・デミ・大ラットを駆除するとともに、アシュレとユーグリッドの身を守って欲しい
・アシュレは森の東側、ユーグリッドは森の北西側の小屋を拠点としている
・どちらの小屋に何名行くか、などはA.R.O.A.に任せる

「よろしくお願いします」
 サラは深く頭を下げた。
 退席間際、使用人の青年が受付職員に耳打ちした。
「アシュレ様は、狩りに乗じてユーグリッド様に危害を加えるかもしれません。そうなれば、両家とも家の名に傷がつきます。お仕事の範囲外かもしれませんが、どうか、アシュレ様がおかしな気を起こさぬよう見ていただけませんか。もちろん、その分報酬は上乗せします」
 それだけ言うと一礼して、サラの後につき退出した。

 受付職員は、ふぅと溜息をついた。
 時折、こういった人間関係のもつれまで持ち込む依頼がある。困ったものだ。
 しかし最低限、デミ・オーガから人々を守り駆除をする、A.R.O.A.の本分である仕事だけはしっかり引き受けなければ。

解説

 ウィンクルムの皆さまはまず、アシュレ、ユーグリッドどちらの応援につくのか決めてください。
 駆除を兼ねた狩りですので、デミ・大ラットを生け捕りにする必要はありません。むしろ、倒してしまった方が後々安心です。
 デミ・大ラットは群れで行動します。集まっているところを攻撃すれば効率よく駆除できるでしょう。
  反対に、先にデミ・大ラットの偵察にこちらが見つかれば、一気に群れが襲ってくるので注意してください。
 デミ・大ラットは特殊な攻撃はしてきませんが、嗅覚が鋭いので注意が必要です。
 武器・防具等は各自の装備でお願いします。そのほか攻略のため必要な道具があれば、申し出てください。A.R.O.A.の備品で貸し出し可能であればお貸しいたします。


ゲームマスターより

 こんにちは、GM木口です。
 今回は、人を守りながらデミ・オーガを駆除するという仕事になります。
 その裏で、なにやら良からぬ企みもあるようですね。
 しかし、それを阻止できれば、報酬アップも見込めます。
 皆さまのご健闘をお祈りします。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

マリーゴールド=エンデ(サフラン=アンファング)

  アシュレさんの応援に向かいます
事前に仲間とメールアドレスを交換
ラット数や気になった事を連絡します

アシュレ達に会ったら挨拶し全員の顔と名前を把握
依頼は内緒という事ですから言動に気を付けますわっ

戦闘時はまず一般人の位置を確認し
前方の庇える配置について討伐をサポート
罠から逃れたラットがいれば手持ちの武器で攻撃

戦闘後は討伐したラットの処理をしながら人員のチェック
いない人がいれば連絡する

アシュレ達が対面した時は争いが起きた際
サフランが止めきれない事も考え止めに入れるよう構えておく
サラさんも含めて怪我をさせたくはないですわ

困った殿方達ですけど、でも…
アシュレさんは二人の事をどんな思いで見ていたのかしらね…



ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
  ☆心情
彼女の気持ちを考えてあげて
このままじゃサラちゃんの気持ちはどっちからも離れていっちゃうよ
きちんと話し合ってください

☆行動
・事前にアドレス交換
・アシュレイ側につく
・ラットの好きな作物を多めに用意
餌の中心にハロルドが用意したラットの模型を置き油断させ、食いついたところを奇襲
・アシュレイとユーグリッド側で同じ罠を使用
・正体がばれないよう慎重に行動
・アシュレイと周囲を常に警戒、臨機応変に動けるよう心構え
・討伐数を数える役につく(ユーグリッド側と同点になるよう調整)
・結果発表時サラに同行を頼む
・アシュレイ達を和解させる

☆戦闘
・アシュレイを守りつつダメージを多く受けている敵を優先して攻撃、確実に討伐



ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
  …んー
ユーグリッドの支援をするね
愛してるとか、よくわからないけど…何となくユーグリッドの方が話しやすそうだし。

ミサ、さんと協力して二人の為に対ラット用の罠を張ろうと思うの
ラットのレプリカと、ラットの好物であろうナッツを餌におびき寄せ、かかった瞬間に網で群れを拘束…って寸法
私はレプリカを用意するね、あとは…レプリカにラットの匂いをつけれると良いんだけど…。

討伐については網への配慮もあって剣や銃撃は避けたほうが良いかな?
A.R.O.A.からメイスやロッドなんかの打撲武器を貸してもらおうかな…。
……でも、デミとはいえ動物を叩き殺すなんて…
気分が良くないよね…仕事だから頑張らないと
…ごめんね



ブランシュ・フィンレー(アロイス)
  サラさんの気持ちを無視して話を進めちゃうなんて酷いです!
絶対私達でなんとかしてあげましょうね
もう、アロイスさんちゃんと聞いてます?

私達はユーグリッドさん側に行きますね
事前にアドレスを交換し合って連絡手段確保です
おかしな事柄は即相談・連絡です
単独行動は危ないから厳禁ですね

ラットは罠で一網打尽を目指しましょう
戦闘を避けられるに越した事はありません
準備の際はお手伝いしますよ
戦闘になったら銃の射線外を意識して行動しますね

ユーグリッドさんの行動にも注意しておきましょう
一人でいる時に何かあったら危険です
誰かが怪我をしたらサラさんきっと悲しみます
大体結婚なんて一生の事をこんな形で決着つけちゃダメですよ!



●作戦会議
 A.R.O.A.本部内小会議室に、今回のデミ・大ラット駆除にあたる面々が揃っていた。事前に打ち合わせやメールアドレスの交換をしておくためだ。
「みなさん、こんにちは。今回はよろしくお願いしますね」
 にっこり笑って皆に挨拶するマリーゴールド=エンデ。
「デミ・大ラットなんて余裕で片付けちまおうぜ」
 マリーゴールドのパートナーであるサフラン=アンファングが明るく言う。
「よろしくお願いします」
 ミサはマリーゴールドに挨拶を返したのち、少し心配げな表情でハロルドに小声で話しかける。
「ハロルドさん。ディエゴさん、今日、具合でも悪いのかしら」
 確かにハロルドのパートナー、ディエゴ・ルナ・クィンテロは、来たときからずっと押し黙ったままだ。
(というか、ディエゴさん、ちょっと怒ってるのかも)
 ハロルドはそっとディエゴの横顔を見つめた。
「頑張りましょうね、皆さん!サラさんの気持ちを無視して話を進めちゃうなんて酷いですよね!絶対私達でなんとかしてあげましょう」
 一際元気な声を放つのは、ブランシュ・フィンレー。
「はりきりすぎて失敗しないようにな」
 パートナーのアロイスがぼそりと呟く。
 それぞれがひととおりメールアドレスを交換し終えると、マリーゴールドが言う。
「それでは、私とミサさんがアシュレの応援へ。他の皆さんがユーグリッドさんの応援、でしたね」
「ミサさん、これ」
 ハロルドがミサにラットのレプリカ1体を手渡す。
「ありがとう。これ、どうしたの」
 ミサがレプリカを受け取る。
「A.R.O.A.に必要な物資を頼んだの。レプリカ2体と、ナッツ類」
「これで、ラットたちをおびき寄せて罠にかけるんだね。よくできてるレプリカだね」
 ミサのパートナーのエミリオが感心する。
「わぁ、ぬいぐるみみたいで可愛いですね」
 ブランシュが手を伸ばして、ミサが抱いているラットの模型をなでる。
「いやいや、凶悪なツメとか牙とかついているだろう」
 すかさず突っ込むアロイス。
「え、十分可愛いけど……」
 と呟くハロルド。どうやら動物全般が好きなようだ。
 A.R.O.A.から打撲系武器も借りられるか申請してみたが、武器については十分な備品がなく、調達はできなかった。
「それでは、お互いの情報交換、連絡を密にして、任務の成功を目指しましょう」
 マリーゴールドが言うと、全員しっかりと頷いた。

●東の小屋
 森といっても、一日もあれば外周をぐるっと回れるくらいの大きさで、人の足で踏み固められた路があり、陽の光も十分に届くため、歩行には全く支障がなかった。
「突然大ラットが襲ってきたりなんか、しないですよね」
 ミサが緊張した面持ちで辺りを見回す。
「大人数でいる限り、大丈夫だよ。デミ・大ラットは臆病な性質だからね」
 と、エミリオ。
「俺は大ラットよりマリーゴールドの方が怖いぜ」
「何か言ったかしら、サフラン?」
「い~え、な・ん・に・もっ」
「あ、ここで道が分かれていますね。私たちは北西の小屋だから、こっちですね」
 ハロルドが二股に分かれた道に気付く。
「じゃあ、また後ほど、ですね」
 ブランシュが手を振り、ハロルドたちと共に北西への道を行く。
 二手に分かれてから2時間ほど歩いただろうか、マリーゴールドたちの目の前に、よく手入れされている小屋が見えてきた。
「これが、アシュレさんの拠点ですわね」
「では早速~……っ」
「お待ちなさい」
 小屋に乗り込もうとするサフランの首根っこを摑まえるマリーゴールド。
「いいですか、くれぐれも軽率な行動は控えるんですのよ」
 念を押すマリーゴールド。
「わかってるって」
「じゃあ、行きましょうか」
 ミサが小屋の扉を叩く。
「こんにちは~……」
 小屋の中には、アシュレと、大ラット狩りの供が2人、小屋での生活を手助けする使用人がひとり、合計4人の男性がいた。
「私たちは、マルフ家の主人から頼まれて、アシュレさんのお手伝いに来ました」
 エミリオが丁寧に説明する。
「そうか。ありがとう。人手は足りているんだけれど、多いにこしたことはない」
 アシュレが謝意を述べる。
 マリーゴールドは自己紹介をしながら、小屋にいる全員の顔と名前を記憶する。
 この中の誰かが、ユーグリッドに危害を加えるかもしれないのだ。しっかりと覚えて、彼らの行動を把握しなければ。
 狩りの供の者は、バリーとゲイリー、使用人はカルロと名乗った。
「これだけ人数が増えると、料理のし甲斐があるね」
 と、カルロが言った。
 キッチンの端に、根菜類がぎっしり詰まった大きな木箱があるのが見えた。大人が3人は入れそうな木箱だ。
「こんなに……みなさん食欲旺盛なんですね」
 ミサが唖然とする。
「叔父が、陣中見舞いで農場の作物をたくさん届けてくれたんだ」
 とアシュレが言った。
「どうですか、ここまでの戦果は」
 サフランは明るい笑顔で尋ねつつ、小屋の中を見渡す。
 小屋の隅に頑丈な檻があり、中には弱ったデミ・大ラットが一匹、うずくまっていた。
「見てのとおり、まだコイツだけさ。群れからはぐれたのを3人がかりでとっつかまえた」
 バリーが言う。
「これは使えますね」
 と、エミリオ。
「私たち、こういう物を持ってきました」
 ミサが、ラットのレプリカを皆に見せた。
「この模型に大ラットの匂いをつけて、群れをおびき寄せましょう。そこに罠をはって一気に捕獲です」
 エミリオがアシュレたちに説明した。なるほど、と聞き入るバリーとゲイリー。
「では、そのレプリカを一晩この檻に入れて匂いをつけておこう」
 アシュレはそういうと、ミサからレプリカを受け取った。
「今日は腹ごしらえをして、明日以降に備えることにしないか」
 アシュレの提案に、皆賛成した。
「和気あいあいとしていますね」
 ミサがマリーゴールドに耳打ちする。
「でも、なんだか呑気すぎる気がしますわ……」

●北西の小屋
 一方、ユーグリッドの小屋では。
「応援に来てくれるなんて、助かるよ!もう、大ラットを狩るどころか、見つけるのも難しくて」
 ユーグリッドは苦笑しながらハロルドたちを歓迎した。
 こちらには、ユーグリッドが家から連れてきた使用人が2人おり、ユーグリッドと3人で狩りのほか料理や雑用などもこなしているそうだ。
 3人とも狩りのため森の中を駆け回っているのだろう、衣服や顔に無数の擦り傷がある。
「まったく見つからないのか?」
 アロイスが訊く。
「いや、一度だけ、狩りから戻ってきたときに、小屋の裏から、ニンジンをくわえた大ラット2匹が走っていくのを見つけたんだけど、それっきりさ」
「ニンジンをくわえた大ラット……可愛いかも」
 ハロルドが呟く。
「ニンジンねぇ」
 ディエゴは考え込む。
「何か気になるの?」
 ハロルドの問いに頷き、ディエゴはユーグリッドに提案する。
「少し、この周辺を探索したいんだが」
「いいよ。俺も一緒に行こう」
 夕食係の使用人1人を留守番に残し、6人で森に出る。
 森の中で、ハロルドとブランシュは罠をかけられそうな場所を探す。アロイスはその後方で、皆に危険がないよう周りに気を配っていた。
 そして、ディエゴも何かを探しつつ歩いていたようであった。
 1時間ほど探索すると、ディエゴが
「やっぱり、おかしい」
と呟く。
「何が?」
 ユーグリッドたちに聞こえないよう、小声で訊くハロルド。
「ああ。彼らはニンジンをくわえた大ラットを見たと言っていた。農場を荒らした帰りか?いや、普通なら大ラットは、その場でニンジンを食べてしまうだろう。くわえて持ち帰るなんてしない。だとすれば、小屋のすぐ近くにニンジンがとれる場所があるということだ。だが、そんな場所はなかった」
 ディエゴは一気に説明する。
「つまり、この付近にニンジンを持ってきた誰かがいる、ということだ」
「それって!」
「ブランシュ、声が大きい」
 アロイスが注意して、ブランシュは口を手で押さえる。
「それって、アシュレ?でも、なんのために?」
 ハロルドも考える。
「わからないけど、マリーゴールドさんたちに伝えておいたほうがいいね」
 ブランシュが手早くメールを送った。

●夕食会
 アシュレの小屋では、マリーゴールドたちの歓迎会を兼ねた早めの夕食会が開かれていた。
 カルロがずっと台所に立ち次々と料理をふるまってくれる。
「農場直送のお野菜って美味しそうだね。エミリオさん、ちゃんと食べるんだよ」
 と、ミサはエミリオの皿に野菜を盛る。
「おい、俺の皿だけ野菜が多くないか……」
 楽しく談笑しながらの夕食会。マリーゴールドがサフランの脇をつつく。
「サフラン、この機会にアシュレさんからいろいろ聞き出すのよ」
 サフランは軽薄な言動が多いが、観察眼はしっかりしている。世間話から重要な話を聞き出すには最適と言える。
 サフランはマリーゴールドにぱちんとウィンクをすると、葡萄酒の瓶を手にアシュレのそばへ。
「じゃあ俺はバリー、ゲイリーと話をしてくる」
 と、エミリオも席を立つ。
「あ、エミリオさんたらまたお野菜残して!」
 その時、マリーゴールドはブランシュからのメールに気が付いた。
 ミサもマリーゴールドの手元をのぞき込みメールを読む。
「ユーグリッドさんの小屋の周りに、不審なニンジン……?」
 2人は、台所の木箱を見た。
『叔父が、陣中見舞いで農場の作物をたくさん届けてくれたんだ』
 そうアシュレは言っていた。
 この森の大ラットは、アシュレの叔父の農場の作物の味、匂いをよく知っている。この作物を森の中に置けば、嗅覚の鋭いデミ・大ラットはすぐに発見するだろう。
「アシュレさんたちが罠を仕掛けたってこと?でも、どうしてユーグリッドさんの小屋のそばに?」
 小さな声でミサが疑問を口にする。
 マリーゴールドは、小屋に来たときから、なんだか呑気なアシュレたちに違和感を覚えていた。必死でデミ・大ラットを狩りたいという気迫がなかった。
「大ラットを狩るための罠じゃない。大ラットの群れに、ユーグリッドさんの小屋を襲わせたかった……なんて考えすぎかしら」
 マリーゴールドの推理にミサは息を飲んだ。

 夕食会が終わり、4人は「後片付けはまかせてください」と言って、アシュレたちを先に寝室に追いやった。
「アシュレさんはどうでしたの?」
 マリーゴールドがサフランに訊く。
「いや~、あいつ、プライド高いね。なんか、今回のことも、どっちかってぇと自分のメンツを潰されたからムキになったって感じだぜ」
「えぇ、それじゃ、サラさんのことは愛していないってこと?」
 ミサが憤慨する。
「愛してはいるんだろうけど。それよりも、自分のプライドが勝ってるみたいだな」
「なんだか、哀れな気もするね。愛情も友情も見えなくなるようなプライドなら俺はいらないな」
 と、エミリオ。
「いいえ、逆に自分に自信がないんですわ。だから、なけなしの自信が崩されそうになると必死で抵抗するんですのよ」
 マリーゴールドの分析に、エミリオは
「ますます哀れだ」
とため息をつく。
 そして後片付けを終えた4人は寝たふりをして様子をうかがうことにした。もちろんその旨をハロルドたちにメールで連絡することも怠らなかった。

 ユーグリッドの小屋では、皆で食事の用意をし、それをたいらげたところで、疲れがたまっていたユーグリッドと使用人たちは早々に寝室に入ってしまう。
 残ったハロルドたちは、マリーゴールドからのメールを読む。
「今夜は警戒しておかなければな」
 と、アロイスは表情を引き締める。
「でもアシュレさんひどい。友達だったユーグリッドさんを陥れようとしてるなんて」
 ブランシュが憤る。
「まったく、呆れた奴だな」
 ディエゴが吐き捨てるように言った。
「ディエゴさん……今回なんだか怒っている、よね」
 ハロルドが訊く。
「愛している相手をゲームの景品のように扱う根性が気に食わん。勝負を仕掛ける方も乗る方もな」
「そうですよ!大体結婚なんて一生の事をこんな形で決着つけちゃダメですよ!」
 ブランシュもディエゴに同意する。
 ハロルドたちは、交代で見張りながら休憩をとることにした。

●不穏な動き
 夜半過ぎ。
 アシュレの小屋で、小さな金属音が鳴る。
 誰かが、檻を開けている。檻の中から何かを取り出すと、その人は外へ出ていった。
 その様子を見ていたのは、エミリオ。
 すぐさまマリーゴールドとミサが休んでいる寝室のドアをノックする。
 慌てて身支度を整えた2人が出てくる。
 大ラットの檻を確認すると、レプリカがなくなっていた。
 足音を忍ばせ外に出ると、見張りをしていたサフランが、
「今、バリーが出ていったぜ」
と報告する。
「大ラットの匂いがついたレプリカを持って行ったみたいですわね」
「なんだか、すごく大ラットが寄ってきそう」
 そこで、4人ははっとした。
 アシュレは、レプリカでラットを集め、ユーグリッドの小屋を襲わせるつもりではないか?
「エミリオさん、後を追おうよ」
「サフラン、私たちはアシュレさんを起こして事情を聴くわよ」
 ミサとエミリオはバリーの後を追い、マリーゴールドとサフランはアシュレの寝室に向かった。

「あ……メール」
 ハロルドの声に、テーブルに突っ伏してうとうとしていたブランシュも顔をあげる。
「なにかあったの?」
「向こうのバリーって人が、ラットのレプリカを持ってこっそり外に出たみたい」
「レプリカを?」
「うん……。それでラットを集めて小屋を襲わせるんじゃないか、って」
「俺たちは、外で待機しよう」
 アロイスとディエゴがそっと外に出る。
 ブランシュは身を隠しながら窓から外を見た。
 しばらくすると……。
 怒号のような悲鳴が小屋に近づいてきた!
「どういうこと?」
 木陰から全速力で走ってくる男の姿。その後に続く、デミ・大ラットの大群!
「みんなを起こしてくるね」
 ハロルドはユーグリッドたちの寝室に向かう。
 ブランシュが外に出ると、デミ・大ラットの大群が今まさに男を襲おうとしていた。その男の腕の中には、ラットのレプリカ。どうやら彼がバリーのようだ。
 ディエゴが両手に銃を構えて威嚇射撃。一瞬ラットたちの動きが止まる。
 その隙にアロイスがバリーを助け出す。
「エミリオ、お願い!」
 バリーの後を追って到着したミサとエミリオ。
 エミリオがひらりと大ラットの大群の中に身を躍らせ、アルペジオを発動する。
 ごっちゃりと固まった大ラットの大群の中で、至近距離攻撃のアルペジオは有効だった。
 ディエゴとアロイスが援護射撃でエミリオに襲いかかる大ラットを倒す。
 エミリオがアルペジオを3度発動し、ラットの数が半分ほどに減った時。
「みんな、よけて!」
 ハロルドの声が響く。
 見ると、ハロルドと共に、網を構えたユーグリッドがいた。
 エミリオがさっと戦線を離れる。ディエゴとアロイスは、わざとにラットの群れの周囲を射撃し、群れを中心にあつめた。そこに、ユーグリッドが網を投げる。
 残ったデミ・大ラットは見事に網にかかった。
「みなさん、大丈夫でしたか?」
 遅れて登場したのは、アシュレを連れたマリーゴールドとサフラン。
「あれ、もうカタがついちゃってるみたいだな。残念、暴れ損ねたぜ」
「サフラン、不謹慎ですわよ」
 捕獲した大ラットの処理をディエゴとサフランに任せ、一同は小屋に入った。
「どういうことか、説明していただけますか」
 マリーゴールドが静かに言う。
「夜のうちに罠を仕掛けておこうとしたんだ。そうしたら大ラットの群れに見つかって、逃げていたらいつの間にかここに来ちまってたんだ」
 と、バリーが弁明する。
「そうですか」
 もちろん、それが真実ではないと、彼を追跡していたミサたちはわかっている。
 しかしここで真実を問いアシュレを追い詰めるのは得策ではない。
「倒した数、捕獲した数合わせて47匹だったよ」
 外から戻って来たエミリオが言う。
「大体群れは壊滅したってところかな。生きてる奴らは逃げないように網を何重にもしておいたぜ」
 と、サフラン。
「どちらの組がどれだけ狩ったかは、後日、公正に数えることにしましょうよ」
 と、ミサが言う。
「サラちゃんの前で数えた方が、みんな納得できると思うの」
 ミサの提案に反対する者はいなかった。
「それじゃあ、私たちは東の小屋に戻りますわよ」
 マリーゴールドの言葉に、アシュレ側の者たちは帰る準備を始める。
 ユーグリッドたちも寝室に戻ろうとする。
 アシュレはユーグリッドの背を見つめ、そっとズボンのポケットからナイフを取り出すが……。
「?」
 不意の眩暈に襲われ、その場に膝をつく。その肩にサフランの手がおかれる。
「野暮なことは考えずに、とっとと帰ろうぜ」
 サフランのもう片方の手には、マジックブック「眩暈」があった。

●大団円
 翌朝、アシュレ、ユーグリッド双方の組は、狩ったデミ・大ラットを運びマルフ邸に戻った。
 彼らが門をくぐると同時に、玄関からサラが飛び出してきた。彼女はこの数日でかなりやつれたようだ。
「ユーグリッド、お兄様!無事だったのね」
 サラは2人の姿を見て胸をなでおろす。
 後から使用人の青年が出てきて、マリーゴールドたちに小声で礼を言う。
「いいえ、まだまだ問題はここからですよっ!」
 と、ブランシュ。
「まずは、どちらがどれだけ大ラットを狩ったのか数えましょう」
 ミサが言い、エミリオ、アロイス、ディエゴが、自分の倒した分のラットを分け始める。
 最後に、ユーグリッドが網で捕獲した分だが、これは、双方の協力で捕獲したということで、半数ずつに分けることにした。
「なんと、ユーグリッドさん側が24匹、アシュレさん側が23匹でした」
 ミサが言うと、
「待って、先にアシュレさんたちが捕まえていた1匹がいますわ」
と、マリーゴールド。
「つまり、同じ数ですわね」
 アシュレとユーグリッドが困惑した表情をしている。先に口を開いたのはアシュレ。
「もしかしたら、森にまだデミ・大ラットの残党がいるかもしれない。もう一度、勝負しよう」
「いい加減にしてください!」
 びたーーーーん!
 アシュレに平手打ちをくらわせたのはブランシュだった。
 一同がぽかんとする中、1人焦るブランシュ。
「あ、あのごめんなさい、思わずっ。でもその、こんなことしてもサラさん悲しむだけです。だから、えぇとっ」
「ブランシュ……」
 後ろでアロイスが頭を抱えている。
「そもそも、だ」
 いち早く冷静さを取り戻したエミリオが口を開く。
「狩ったデミ・大ラットの数で結婚を決めようなどと、そんなのは男どもが勝手に決めたことだろう」
 アシュレとユーグリッドはばつが悪そうに視線を逸らす。
「サラ、お前はどうしたいの?サラにだって自分の意見を主張する権利がある筈だよ。ちゃんと話し合ったらどうだい。それができないのなら、どちらと結ばれても不幸になる」
 エミリオはサラに問いかける。
「わ、私は……」
 サラはくるりと皆に背を向けた。
「こんな勝負をする2人は、嫌いです」
「あーあー、はっきり言っちゃった」
 サフランが楽しそうに言い、マリーゴールドに睨まれる。
「私、ユーグリッドが好きでした。お兄様も尊敬していました。2人が楽しそうにしているのを見るのが好きでした。私の気持ちは、2人を変えてしまうようなものだったの?私の気持ちは、無いほうが良かったの?」
「なぁアシュレ」
 サフランがアシュレの肩を叩く。
「ここはさ、お前が尊敬されるお兄様としてふさわしい度量を見せるところだろ?」
「……そうだな。サラ、お前の気持ちを、優先しよう」
 アシュレが言うと、サラがこちらを振り返る。
「また、昔のように仲の良い2人に戻ってくれますか」
「すぐには無理だ」
 答えたのはユーグリッド。
「だけど時間をかけて、前よりも理解し合う友人になりたい」
 サフランがひゅぅっとはやしたてる。
「いいねぇ、アシュレ。兄としても友としても愛されてるんじゃないか」
 アシュレはうつむき、一言、
「ありがとう」
と呟いた。


デミ・大ラットを駆除し、アシュレもユーグリッドも無事、時間は必要だが和解も叶った。ウィンクルムたちはサラに感謝され、帰途についたのだった。



依頼結果:成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 木口アキノ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 日常
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 4 / 2 ~ 4
報酬 多い
リリース日 03月20日
出発日 03月28日 00:00
予定納品日 04月07日

参加者

会議室

  • こちらこそです!
    いい結果が迎えられるといいですね。
    では、現地ではよろしくお願いします。

  • [26]ハロルド

    2014/03/27-11:25 

    こちらこそ、よろしくお願いします!
    大成功目指して頑張りましょう~

  • [25]ミサ

    2014/03/27-09:21 

    >ブランシュ・フィンレー
    いえいえ、大丈夫だよ~
    皆それぞれ予定あるだろうし、気にしないで!(にこにこ微笑み)

    いよいよ明日出発だね!
    ハロルドちゃん、マリーゴールドさん、ブランシュちゃん、改めてどうぞよろしくお願いします(ぺこり)

  • わわ、間が開いちゃってごめんなさい!
    ミサさんまとめありがとうございます。
    では今の話の流れにそってプラン書いておきますね。

  • ミサさん、まとめ、ありがとうございます。

    武器を渡すの、良いですね!
    もし武器にA.R.O.Aの文字が書いてあれば、削るか塗るかして、見えないようにしておけば良いかしら?

    サラさんの同行も良いと思いますわ!
    結果発表時にサラさんがいてくれれば、お互い傷つけあうのを控えてくれるかもしれませんわね。
    それと、サフランの『目眩』も了解ですわっ
    プラン書いておきますね!

  • [22]ミサ

    2014/03/24-11:59 

    武器渡すのいいね!ハロルドちゃんが言うようにこっそり他の持ってたら終わりだけども
    結果発表時サラちゃんに同行をお願いしようと思うの
    それでも変な事しそうになったら、サフランさんの『目眩』で2人を止めてもらいたいんですけど、お願いできます?

  • [18]ハロルド

    2014/03/24-01:58 

    ラット討伐前にA.R.O.A.支給の武器(ロッドや鞭等の殺傷力が低い武器)を渡すというのはどうでしょう?デミ用の特攻武器という名目で。
    結果発表の前に回収してアシュレさんユーグリッドさんを丸腰にしちゃうんです。
    自前の武器じゃこちらで管理するのは難しいですし…

    こういう場においては、カッとされることが一番危ういんじゃあないでしょうか。

    とはいえ、渡した武器以外のものを持たない可能性もないですし
    何かあったらA.R.O.A.の責任も問われるリスクがありますが…
    プレイヤーが考えすぎるせいもあるので、突っ込みどころがあったら遠慮なく突っ込んでやってください…m(_ _)m

  • [17]ミサ

    2014/03/24-00:29 

    そうだね、2人とも自分の想い優先で大切なもの見えてないもん、何をするか分からないよね(はぁ、と溜め息)
    こっちも警戒は十分にするね!

  • [16]ハロルド

    2014/03/24-00:18 

    アシュレさんもそうですが、ユークリッドさんにも警戒すべきかと
    不正をするのは両方かもです

  • [15]ミサ

    2014/03/24-00:10 

    (連続失礼)
    >和解
    勝敗を引き分けにできないかな
    その為にどちら側も同じ罠を使うってプランに書いてみたよ
    私達が討伐数を数える役をかって、同じ数に合わせちゃうってのも考えてみたの

    >ユーグ側
    エミリオさんがね、『ユーグリッドが用意した使用人の中にアシュレイの息がかかった奴がいるかもしれない』って言ってたの
    アシュレイさんがどんな手を打つか分からないけど、警戒しといてくれないかな

  • [14]ミサ

    2014/03/23-23:51 

    私なりにまとめるね
    目的:各対象を守りながらラット50討伐
    アシュレイ達の和解

    準備:ラッドをおびき寄せる罠(作物とレプリカ)
    ↑私とハロルドちゃんが用意

    ユーグ側:ハロルドちゃん、ブランシュちゃん
    アシュ側:マリーゴールドさん、ミサ

    均等に別れた方がいいと思って私はアシュレイさん側につくね!

  • [13]ハロルド

    2014/03/23-23:35 

    >サラさんの気持ちを無視
    そこなんですよね…なんか今のままじゃサラさんゲームの景品みたいじゃないですか
    非常にもにょるんです
    例え本当に愛しているとしてもそれは許されることじゃあないですね

  • >連絡
    わあ、携帯あるんですね!それなら安心です。
    私もアドレス交換って書いておきますね。

    電波が入らなかった場合は、小屋に外部との連絡用に電話があると思うのでそれをお借りしましょうか。
    こっそり行わなきゃなので場所によっては目立つしこちらは最終手段な感じですね。

    >和解
    私も賛成です!このままじゃどちらに転んでもサラさんが可哀想です。
    三人で落ち着いて話し合える状況を作ってみるのはどうでしょうか?
    ラット退治も売り言葉に買い言葉で成立している状況ですし、これで決着つけちゃうのは早計だと思うんです。

  • >連絡
    了解しました!アシュレさんの様子にも注意して連絡しますわねっ
    何か分かった事があれば、それも一緒に。

    >和解
    賛成ですわっ
    このままですと三人とも悲しいままですものね。

  • [10]ミサ

    2014/03/23-22:01 

    >ハロルド
    知らなかった!びっくり!
    ならナッツ類のエサを用意してみるよ
    レプリカはハロルドちゃんお願いできる?

    アシュレさんもユーグリッドさんもサラちゃんの気持ち無視して何やってんだろうね!(こしに手を当て怒る)
    仕事外になっちゃうけど、できたらアシュレさん達を和解させたいな

  • [9]ハロルド

    2014/03/23-21:49 

    と、連投失礼します

    ブランシュさんよろしくお願いします~

    アドレスの件了解しました
    プランにそのように書いておきますね

  • [8]ハロルド

    2014/03/23-21:47 

    好物とレプリカですか、なるほどです!
    確かに警戒される可能性もあるのでそちらで考えますね
    因みに…今調べてわかったのですが、ネズミってチーズは苦手なんだそうです(びっくり)
    あとは穀物とかナッツでしょうか…ナッツなら匂いも結構しますし良さそうです。

    アシュレさん&ユークリッドさんは…
    思うところがあってどっちにもつきたくないんですが
    どちらかっていうと、ユークリッドさんがまだまと(略)なのでそちらで考えようかなと…

  • [7]ミサ

    2014/03/23-21:40 

    >連絡(連続失礼)
    前に依頼で森に行った時、連絡手段の一つに携帯を用意したんだ。でも電波がつながらなかったの
    一応アドレス交換しとこっか!
    他の連絡案も考えた方がいいね

  • [6]ミサ

    2014/03/23-20:53 

    >罠について
    ラットのレプリカか~いいね!
    けど死臭だと警戒されちゃうかも
    提案なんだけど、好物の中心にハロルドちゃんの考えた模型置いたらどうかな?
    これは安全だよって油断させておいて、エサに食いついた瞬間上から網がかかってくる仕掛けはどうかな

    おびき寄せるエサはチーズか、可能なら売り物にならない作物をわけてもらおうと思ってるよ

  • はじめまして!ブランシュ・フィンレーです
    パートナーのアロイスさんは闇・火のプレストガンナーです
    みなさんよろしくお願いしますね

    私も罠を仕掛けるのいいと思います
    守りながらという事ですから奇襲を避けられれば安全度はぐんと上がりますもんね

    ラットの数もそうですがアシュレさんが何か企んでいるかもとのことなので連絡は取り合いたいですね
    事前に分かっていれば対処も取り易くなりますし何としても未遂で済ませたいです
    ただどうやって連絡取りましょう、携帯とかってあるんでしょうか?
    ない場合は定期的に落ち合う時間を決めておくとかでしょうか

    付くのは心情的にはユークリッドさんかなーって思ってます
    でも相談状況を見て対応しますね

  • はじめまして。マリーゴールド=エンデと申します。
    パートナーはマキナのサフラン、光・風のトリックスターですわ。
    どうぞよろしくお願いします。

    罠、良いと思いますわ!
    嗅覚が鋭いという事ですから、身につける物も匂いがする物は気をつけた方が良さそうですわね。
    討伐したラット数は連絡を取り合った方が良いかしら?

    どちらにつくかは……ちょっと迷いますわね。
    ひとまず勝敗云々は置いておいて、アシュレさんかしら。
    私も相談次第で臨機応変に動こうと思いますわっ

  • [3]ハロルド

    2014/03/23-14:31 

    ミサさんよろしくお願いします~

    なるほど…こちらはもうちょっと物騒な罠を考えてました
    ラットの死体を模したものを放置しておく、といったものです。
    臭覚が鋭くで襲いかかってくるということは、仲間の死臭には敏感?
    …てのがディエゴさんの考えのようです。

    あと、アシュレ&ユーグリッドさんどちらにつくか、ですが
    心情的にはどちらにもつきたくないですねえ…こちらも臨機応変に対応したいと思います。

  • [2]ミサ

    2014/03/23-13:43 

    ミサです、どうぞよろしくね!
    パートナーのエミリオさんは闇・火のテンペストダンサーです

    とりあえず私はユーグリッドさんの方につきたいなと思ってるよ(最終的に皆の意見を聞いて臨機応変に動きます)

    罠は『好物を置いて一カ所に集まったラットを袋叩きにすればいいんじゃない』ってエミリオさんが言ってたけど、どうかな?

  • [1]ハロルド

    2014/03/23-01:53 

    はじめましての方は初めまして
    そうでない方はこんばんは、ハロルドと申します
    よろしくお願いします(PL口調で申し訳ありません)
    精霊はマキナ・光風のガンナーのディエゴさんです。

    今考えているプランの方針なのですが…罠を張りたいなーと考えています。
    なので討伐中心に動くかも?


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