


とある町のバスターミナルでの事でした。
「一度家に戻るよ」
そう言ったトールに、ラキは安堵の表情を浮かべます。
「持って来た金も底を尽きたしね。偶には実家の様子も確認しないと」
「ついでに少し休むべきです」
「……ラキには、我儘言って付き合わせて、悪いと思ってる」
「俺は別にいいんです。好きで付き合ってるんですから」
ラキは首を振って、僅かに疲れの見えるトールの肩を軽く叩きました。
二人は、マントゥール教団員となり、家を出て行ってしまったトールの弟を探しています。
冒険家と称し、マントゥール教団について調べて回っていますが、手掛かりは中々掴めずに居ました。
二人は、手元の資金が底を尽きたため、タブロス市にある自宅に戻るべく、バスを待っています。
「そこの方、タブロス市へ行かれるのですか?」
不意に声を掛けられ、トールとラキが視線を向けると、そこにはバス会社の制服を着た男性が。
「臨時バスが出ますので、そちらに乗ってください」
「臨時バス?」
そんな事は、バスターミナルの何所にも掲示されていません。
「事故がありまして、通常来る筈だったバスが遅れているのです。そこで急遽臨時バスをご用意しました」
「事故……」
ならばそんな事もあるのだろう。
二人は男性に案内されるまま、そのバスに乗り込みました。
車内は、男性だらけでした。
二人乗りの座席へトールとラキが腰を掛けると、扉が閉まりバスが動き出します。
「予定より早く着きそう。臨時バスが出て、ラッキーだったね」
そんな会話が聞こえてきました。
トールとラキも緊張を解いて、のんびりと背もたれに寄り掛かり、心地良い睡魔が襲うのを感じていました。
しかし。
「ラキ、おかしい」
トールの険しい小声が、ラキの眠気を吹き飛ばしました。
「トール?」
「タブロス市と違う方向に走ってる」
トールの言葉通り、バスは『タブロス市方面』の標識を無視して、反対方向へと走っています。
車内も訝しげに思う客達で、ざわめき始めました。
「……ラキ、A.R.O.A.へ連絡を。周囲に気付かれないようにそっとだ」
トールはそう囁くと、席から立ち上がり、揺れる車内を運転席の方向へと歩いていきます。
そして、運転手へと語り掛けました。
「運転手さん。僕の勘違いだったら申し訳ないが……走る方角、間違ってないかい? このバスはタブロス市行きの筈だが」
「いいや。このバスは……オーガ様行きだ。全ては、クート様のために!」
その声と同時に、銃声が響き渡ります。
ラキは血を流して倒れるトールを見て、血の気が引きました。
「全員、動くな! 携帯電話や通信機器を持っているヤツは、電源を切って全員差し出せ!」
バスの前後で、銃を持った男たちが立ち上がり、そう叫びます。
「この男のように撃たれたくなかったら、大人しく言う事を聞くんだ!」
ラキは震える手で、素早く携帯電話を座席の隙間へと隠します。
※
A.R.O.A.本部から、ウィンクルム達に依頼が出されたのは、その直後でした。
「マントゥール教団らしき男達にバスが乗っ取られた。至急、救出に向かってくれ」


マントゥール教団らしき男達に乗っ取られたバス。
乗客を助ける事が目的のエピソードとなります。
自称冒険家のラキ(27歳)の通報により、事件が発覚。
皆様へ依頼が出されています。
以下、二種類の立場で参加が可能です。
1.偶然、そのバスに乗り合わせた。
2.依頼を受け、乗客を助けに向かう。
1の場合、乗っ取り犯にウィンクルムだとがバレた場合は、即座に標的となりますので、注意が必要です。
犯人達は全部で8人。
前方に5人(運転手役含む)、後方に3人、いずれも銃で武装しています。
また、姑息な彼等は、負傷したトール(29歳)と、彼の止血をかって出たラキを人質に取っています。
幸い、現在のところはトールの怪我は命に別条はないですが、不穏な動きがあれば、命が危ない状況となるでしょう。
ラキは、ウィンクルム達にバスの位置を伝えるため、携帯電話を座席に隠しました。
これが発見されると、追跡が困難となる事が考えられます。
2の場合、A.R.O.A.から、車かバイクを借り受け、ラキの携帯電話を頼りに、バスを追跡します。
何とかバスを止め、人質を救出する事を目指してください。
シナリオの性質上、どの立場で参加するか、掲示板での宣言をお勧めいたします。
※神人が1、精霊が2と分かれて行動する事も可能です。
※以下はPL情報です※
男達は、オーガを崇拝する狂信者教団【マントゥール教団】の一員です。
全員、銃とナイフで武装しています。
オーガに生贄を捧げるため、バスを乗っ取り、オーガの元へ運ぼうとしています。
追跡に気付いたら、デミオーガ達を使い、妨害してくるでしょう。
彼等は、デミオーガを服従させる【邪眼のオーブ】を所持しています。
【デミ・大ラット】(デミオーガ)
体長が30cmほどのデミオーガ化したネズミです。群れで行動します。
【デミ・ボア】(デミオーガ)
デミオーガ化した野生の猪です。
強力な突進からの体当たりに、注意が必要です。
ゲームマスターを務めさせていただく『車酔いが激しい!』方の雪花菜 凛(きらず りん)です。
あき缶GM主催のマントゥール教団シリーズ依頼です。
連動シナリオですが、本作だけでも楽しめるよう、全力を尽くさせて頂きます。お気軽にご参加頂けたらと思います!
マントゥール教団の企みを、是非皆様のお力で阻んでください。
皆様の素敵なアクションをお待ちしております!


◆アクション・プラン
羽瀬川 千代(ラセルタ=ブラドッツ)
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出発前にバスの扉の数、窓の可動範囲等を予め聞いておく 小売店で煙幕花火とライター、縄を購入 車で追跡、免許持ちの俺が運転でラセルタさんは助手席に バス発見時は一定の距離保ち慎重に追跡、トランスしておく アキさんの合図でバスに突撃し、車を出来るだけそばに近付ける 停車しない場合はバス前方に移動し進路妨害を試みるよ 車は止めたらエンジンを切り鍵を抜いておく 犯人と戦闘が始まったら乗客の人達の元へ向かい庇いながら戦う もう二度と人質になんてさせない、俺たちが守るから 犯人を捕まえた人に捕縛用の縄渡す 制圧完了後は速やかにA.R.O.Aへ連絡 きっと、皆心配している人が居ると思うから…早く知らせてあげたいなって |
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聞こえる状況ではウィンクルム達も実質人質だ 撃たれたら終わり…何とかせねば… ◆概要 敵追跡→交戦(救助優先) ◆詳細 バイク2人乗りで追跡 人質の安全のため、なるべく気付かれず距離を開けて追跡 ・目的地までバスを追えた場合 降車した犯人と客の間に割込む形でバイク突入し戦闘開始 ・追えないと判断した場合 携帯から聞える状況を見極め、バス止め決行を指示 俺は前に回りこみバイクを置石的に使う 開いてる窓から手分けして煙幕花火を連続投入 「バスは爆発する」と降車させるべく仕向ける *フェイク活用 魔法から意識を逸らし、手下(デミ)と客が混在しないように、攻撃だ! *客には「離れてろ」と強く叫ぶ ★オーブを落とさせ攻勢の機会も作りたい |
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バスに偶然乗り合わせた。 暑いから窓は開けてる。(外を見て喜ぶタイプ) 手の文様は普段から指抜き手袋で隠してある。 ヤバイと思ったのでトールさんが撃たれた時には オレの携帯電話をセイジへコール入れ、通話状態のまま座席に隠すぜ。 こちらの音声を聞けば、あいつならこの異常事態を解ってくれるはずだ。 「俺達オーガの生贄にされちまうのかよ」 など、こちらの状況が判るような会話をする。 犯人達へ「俺達どこまで連れて行かれるんだ」 など喋り、彼らの注意を引きつける。 バスから降ろされた場合はトランスする。 バスが強制的に止められたら即トランス。 バスの非常コックを空け、扉からトールさんを担いで外へ即座に脱出。2人の安全を確保。 |
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クートとはオーガなのか? この男達は明らかに人 前にもオーガを崇拝する輩が居た様な…まさか例の教団か? 殺さず捕獲し企みや拠点を吐かせる 不穏な空気に一早く気付き、窓を開け外に声を洩らす 常備している小刀は服の袖の中に忍ばせる 縄で縛られたら小刀で縄を切る トールとラキの救出が最優先 次に乗客の保護 座席は偶然後ろから二番目の窓側 敵らしき人物と味方の位置や様子を把握 犯人は刺激せず隙が出来るまで待機 前の依頼で見た物と同様で且つ信者が持つオーブに気付いたら、 煙幕で車内が混乱の際に奪取 二度操作した経験生かしオーガの動きを封殺 安全な場所に乗客を外へ避難誘導 小刀で犯人の腕狙う ラキや乗客達に危険が及びそうになれば身を挺す |
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1、偶然乗り合わせた立場で行動 ちょっと出かけるだけのつもりだったってのに、まさかこんなことになるなんてな…ついてない 幸い車内に見知った顔も数人いることだし、ここはなるべく落ちついて行動しよう 神人だと気づかれないように左手の紋様は隠しておこう 追跡組がなんらかの方法で助けにくるだろうことを考慮して、窓をこっそり開けておく もしこのことを犯人に怪しまれたら…誤魔化す 一度目をつけられたら、下手なことできないからな… あとは追跡組の到着までどっしり構えていようと思う 追跡組が攻撃を仕掛けてきたら、行動開始 他のウィンクルム達と協力しつつ、犯人達を捕まえたいと思う ……なんでこんなことしてんのか、話きけたらいいな |
●1.
不意に鳴り響いた電子音に、アキ・セイジは食事の手を止めて懐から携帯電話を取り出した。
「誰からだ? セイジ」
ラーメンの麺をツルッと飲み込み、向かいに座っているヴェルトール・ランスが首を傾ける。
「セイリューからだ。……もしもし」
ラーメン店の中という事もあり、少し抑えめの声で応答する。
「……」
聞こえてくる筈のセイリュー・グラシアの声がせず、セイジは眉を潜めた。
そして、次の瞬間、電話を持ったまま立ち上がる。
「ランス……緊急事態らしい」
電話の通話口をそっと手で押さえ、ランスを見下ろすセイジの紅瞳が険しく光った。
セイリュー・グラシアは、バスの中に居た。
見知った顔が運転席へ歩いていくのを見て、声を掛けようと思った矢先の凶行。
倒れたトールを見て唇を噛み締めながら、友人へ通話状態にした携帯電話を座席の隙間へ隠す。
彼、アキ・セイジなら、こちらの状況を正しく解釈してくれるだろう。
銃を持った男達は、乗客から通信機器を取り上げて回っていた。
「セイリュー」
不安げに瞳を揺らすラキア・ジェイドバインに一つ頷いて、お互いの左手が手袋で隠れている事を確認する。
予め開けていた窓からの風が、ラキアの紅い髪を揺らした。
「頼む。その人の止血をさせてくれ……!」
蒼白となったラキが、男達に懇願していた。
「ああ、いいぜ。ただし、変な真似をしたら二人ともズドンだからな」
ラキは頷いて、椅子に凭れるように倒れたトールへと駆け寄り、自らの上着を破って止血を始める。
その様子を見てから、セイリューは立ち上がった。
「俺達オーガの生贄にされちまうのかよ」
わざと声を張ったセイリューに向け、一斉に銃口が向けられる。
「状況を飲み込むのが早いな」
ヘラヘラと笑いながら、一人の男がセイリューへ歩み寄った。
「お前達は偉大なるオーガ様への生贄だ。光栄に思いな!」
「じゃあ、このまま皆殺しって訳か?」
「オーガ様の元へ付くまでは、命は保証してやるさ」
男の言葉に、乗客達の顔が強張っていく。
ヴァレリアーノ・アレンスキーは、後ろから二番目の窓側の席に座っていた。
一早く不穏な空気に気付いた彼は、まず窓を開けた。
そして、常備している小刀は服の袖の中に忍ばせる。
一連の動作は流れるようで、トールが撃たれる騒動の中だった事もあり、周囲で彼の行動に気付いた者は居なかった。
風に舞う銀の髪を押さえながら、周囲の様子を観察する。
前の方で立ち上がっているのは、セイリュー。隣には彼の精霊も居るようだった。
真ん中の方にも、見知った紅髪と黒髪も見える。彼等もウィンクルムだ。
自分を合わせて、5人のウィンクルムが居たのは、幸運な事だと思えた。
(前にもオーガを崇拝する輩が居た様な……まさか例の教団か?)
浮かぶのは、オーガを崇拝する狂信者軍団『マントゥール教団』。
(『クート』とはオーガなのか?)
運転手役の男が言った言葉が気に掛かる。
思考しながら、バスの出入口にさりげなく視線を向けた。
前扉のみのバス。
普通に出入り出来るのは、前扉しかない。
勿論、前扉前には、武装した男達が居た。
ヴァレリアーノは、犯人は刺激せず、隙が出来るまで待機を心に決める。
「……ついてないぜ」
天原 秋乃は口の中で小さくぼやいた。
(ちょっと出かけるだけのつもりだったってのに、まさかこんなことになるなんてな)
セイリューが立ち上がり話をしているのを見ながら、左手の紋章が見えないよう、ハンカチを巻き付けておく。
そんな秋乃の様子を横目に見ながら、イチカ・ククルもまた、左手にハンカチを巻き付けた。
(ウィンクルムが数人居る……何とか出来る筈だ。なるべく落ちついて行動しないとな)
脱出口は、前扉か窓。
いざという時に迅速に動けるようにしなければ。
秋乃はそっと窓に手を掛け、限界まで開いた。
「おい、お前!」
そこへ客の通信機器を回収していた男が銃口を向ける。
「何してる!」
「あーあーゴメンねー」
すかさずイチカが、秋乃と男の間に入った。
「ちょっと彼暑がりでさ。窓から飛び降りて逃げようだなんて思ってないから安心してよ」
男はイチカと秋乃を交互に見遣る。
「こんなスピードが出ている状態で飛び降りたりしたら、死んじゃうよ」
身振りを加え重ねて主張すると、男は『それもそうか』という顔をし、
「携帯電話や通信機器があったら渡せ。隠すと為にならんぞ」
そう言って、銃口で急かしてきた。
イチカと秋乃は、持っていた携帯電話を大人しく男に渡す。
「フン。大人しくしている事だな」
男は鼻を鳴らし、秋乃達から銃口を外したのだった。
●2.
A.R.O.A.本部の会議室には、依頼を受けたウィンクルム達が集まっていた。
「バスの扉の数、窓の可動範囲等を教えて頂けますか?」
羽瀬川 千代の質問に、A.R.O.A.職員はバス会社から提供されたバスの見取り図を広げる。
「トップドア車か。面倒だな」
ラセルタ=ブラドッツが千代の隣から見取り図を見つめ、眉根を寄せた。
「ガラス2枚をスライドさせて開閉する仕組みの窓みたいだね。これなら窓からも出られるかも」
千代は左右にある窓ガラスを指差す。
「この路線は……」
「どうしました?」
独り言のようなアレクサンドルの呟きに、千代が首を傾ける。
「このバス……アーノが乗っている可能性があるのだよ」
「え!?」
千代とラセルタは思わず顔を見合った。
「失礼するぜ」
その時、軽いノックの音と共に、息を切らした一組のウィンクルムが会議室へ入ってくる。
「バスには、他にもウィンクルム達が乗ってる」
ランスがきっぱりと言い切った。彼の隣には、携帯を手に、耳にイヤホンを装着したセイジが居る。
「今、バスに乗ってるセイリューからの電話が繋がってるんだ」
ランスがセイジの携帯電話を指差す。
「では、中の状況が分かるんですね?」
思わず千代が身を乗り出した。
「セイリューは、通話状態にした携帯を何所かに隠してるみたいなんだ。会話は出来ないけど、音は聞ける」
音に集中しているセイジに代わり、ランスが大雑把に経緯を説明する。
「上等だ。中の様子が分かれば、有利に動ける」
ラセルタの蒼い双眸が強い光を宿した。
「ただ……聞こえる状況ではウィンクルム達も実質人質だ」
セイジが控えめな声で口を開く。
「撃たれたら終わり……何とかせねば……」
「彼の手当を、俺達に手伝わせてくれませんか?」
ラキアが立ち上がり、男達に声を掛けた。
「応急手当に必要な薬や包帯などの道具を持ってますから。服で縛るだけでは、不十分と思います」
「何だ、兄ちゃん。医者か?」
男達が興味深そうにラキアをじろじろと観察する。
「医者ではありません。けれど、生傷が絶えない相棒が居るので、慣れてるんです」
ラキアの答えに、隣でセイリューがポリポリと頬を掻いた。
男達は考えるように互いの顔を見る。
「別にいーんじゃない?」
そこへ、イチカが声を上げた。
「オーガ様の所へ行くまでは、命の保証をしてくれるんでしょう? なら、手当てくらいさせてくれなきゃ」
「大事な生贄が一人減る事になる、よな」
しれっと秋乃も付け加える。
男達は顔を寄せて、何事かを相談し合うと、ラキアに銃口を向けた。
「いいだろう。来い。変な真似、するんじゃねぇぞ」
「セイリュー、行こう」
「足元、気を付けてな、ラキア」
ラキアとセイリューは、トールと彼の手当をしているラキの元へ歩み寄る。
『もう大丈夫』
ラキと目が合うと、こっそりとラキアは微笑んでみせた。
ラキの肩の震えが止まる。
「セイリュー、彼を支えてくれる?」
「ほい来た」
(あくまでオーガへの生贄。オーガの所へ運ぶまでは、命は取らないという事か)
そこに付け入る隙がありそうだ。
ヴァレリアーノは油断なく、男達の動きを観察する。
千代の運転する普通乗用車が、スピードを上げて走り抜けた。
「初のドライブがバスの追跡とはな、まったく傍迷惑な話だ」
助手席で、ラセルタが不満そうにぼやく
全開の窓から入る風に、彼の銀髪がキラキラと輝いた。
二人の乗った車の前方には、二つのバイクの影がある。
アレクサンドルが運転するバイクと、ランスが運転しセイジが後ろに乗った二人乗りのバイクだ。
「ラセルタさん、ラキさんの携帯の位置は?」
「このまま道なりに真っ直ぐ行け」
ラセルタは、A.R.O.A.から借り受けてきた端末に視線を落とす。
地図に、ラキの携帯電話の位置情報が赤い点滅で示されていた。
早いスピードで道を突き進んでいる。
「もっと速度を上げろ」
ラセルタの言葉は、インカム越しにバイクに乗るウィンクルム達にも届いた。
アレクサンドルとランスが、了解の意で手を振っている。
「了解です。飛ばしますよ……!」
千代はぐっとアクセルを踏み込む。
二台のバイクもまた、スピードを上げた。
やがて、前方にバスが見える。
●3.
「な、なぁ……命だけは助けてくれないか?」
不意に、乗客の一人が立ち上がり、銃を持つ男達へ声を掛けた。
男達の銃声が一斉にその乗客へ向けられる。
仕立てに良いスーツに身を包んだ中年男性は、慌てて両手を上げた。
「か、金なら幾らでも払う! これでも会社を経営しているのでね。悪い話ではないだろう?」
「金?」
ピクリと男達の眉が上がる。
「そうだ! 幾ら欲しい?」
中年男性は、脈ありと判断したのか明るい声を上げた。
「ふざけるなよ、おっさん」
目つきの鋭い男が、中年男性に歩み寄るとぐっと銃口を当てる。
「ひ、ヒイィ!?」
「すべてはクート様の為に! 金なんかに靡くと思うなよ? アァ!?」
「わ、悪かった……!」
ぐいぐいと銃口を腹に当てられ、中年男性が恐怖に竦み上がった悲鳴を上げた。
「おい、コイツ、殺っちゃってもいいか? オーガ様に捧げるのも汚らわしい」
目つきの悪い男が、仲間へ同意を求める。
「そうだな」
「一人ぐらい、減ってもよかろう」
男達から次々と同意の言葉を得て、目つきの悪い男は口の端をニィッと上げた。
「だとよ」
男の指が銃の引き金に掛かる。
「……ッ!」
ヴァレリアーノの決断は一瞬だった。
勢いよく座席から飛び出すと、銃を持つ男の手を後ろから蹴り上げた。
上を向いた銃口がバスの天井を撃ち抜く。
振り向いてくる男のこめかみ辺りを、隠し持っていた小刀の柄で殴り付けた。
よろける倒れる男の後ろへ回り、その首筋へ刀をヒタリと当てる。
「動くな」
一瞬の出来事にフリーズしていた男達は、金縛りが解けたように銃口を一斉にヴァレリアーノへと向けた。
「何だ、お前は!?」
「動くなと言った。仲間の命、惜しくないのか?」
銀色の瞳が険しく細められる。
「た、助けてくれッ……」
目つきの悪い男が、仲間たちへ懇願した。
しかし、男達は。
「すべてはクート様の為に」
「その為に死ぬなら、本望だろう?」
躊躇わず、笑った。
「マズイ……!」
携帯電話から聞こえてくる会話に、セイジはぐっと唇を噛む。
このまま目的地まで追跡出来たらと思っていたのだが、最早一刻の猶予も無かった。
「ランス。皆へ合図を。バスを止めるぞ。アーノと乗客の命が危ない……!」
「了解だ、行くぜ、皆!」
ランスはインカムで情報を伝えると、予め打合せていた作戦の合図を出す。
(アーノ……!)
アレクサンドルは内心吹き荒れる嵐を必死に抑え付けながら、煙幕花火を用意した。
「千代、行くぞ」
「はい……!」
ラセルタが煙幕花火を持ち、千代は真っ直ぐバスを見据える。
2台のバイクと車がアクセル全開で、一気にバスへ並んだ。
窓は三箇所空いている。
「!? 何だ、あのバイクと車!」
気付いた運転手役が叫ぶ。
しかし、ウィンクルム達の方が一瞬早かった。
三箇所から、火を着けた大量の煙幕花火が投げ込まれる。
白色の煙が広がり、バス内を満たした。バチバチと火花が散った。
混乱した男達の怒号が響き渡る。
『力よ集え』
『滅せよ』
混乱の中、二組のウィンクルムの力ある言葉が密やかに紡がれた。
「そのバスは爆発する!」
「バスを降りろ! 死ぬぞ!」
セイジが叫び、ラセルタが煽る。
そうしながらラセルタは、窓から身を乗り出し銃を構えた。
狙い澄まされた弾丸が、フロントガラスを撃ち抜き、破壊する。
タイヤを軋ませ、バスが停止した。
●4.
停まったバスの前に、ランスがバイクを滑り込ませた。
続けてラセルタが、バスのタイヤを銃で撃ち抜いた。
「皆さん、気を付けて! 何か来ます!」
周囲から聞こえてくる無数のけたたましい足音に、千代が叫ぶ。
ラセルタと車を降りた瞬間、その獣達は姿を現した。
全身から瘴気を立ち上らせている猪達。デミオーガだ。
「千代。こいつらを殲滅するぞ!」
「えぇ、ラセルタさん!」
ラセルタと千代は、襲い掛かるデミ・ボアに応戦する。
「セイジ、扉が開いた!」
ランスが指差す先で、バスの前扉が開いた。
ランスが杖を、セイジが刀を構え待ち構える。
キィ!
獣の鳴き声に、ランスが詠唱と共に杖を振るった。
プラズマ球が飛び、扉から飛び出してきた獣を弾き飛ばす。
キィキィキィキィ!
次々扉からデミオーガ化したネズミ達が飛び出して、セイジ達へ襲い掛かった。
続けて、デミ・大ラットの後ろから、銃で武装した男達が姿を見せる。
その腕の中に、乗客らしき男性を盾のように抱えていた。
一方、アレクサンドルは、騒ぎに紛れ、バイクからバスの上へと飛び移っていた。
屋根を破壊し、中へ突入する。
車内は、ようやく花火の効果が収まり、視界が晴れてきた所だった。
「誰だ……!?」
武装した男達が、驚いてアレクサンドルへ銃口を向ける。
乗客を捕まえ人質にし、外に出ようとしていたらしい。
「卑怯者め」
男達の様子を眺め、アレクサンドルはわざと挑発するように口の端を上げた。
男達が激昂し、注意がアレクサンドルへ向く。
その瞬間を、車内に居たウィンクルム達は見逃さなかった。
ラキアのシャインスパークがバス内を包む。
男達は堪らず目を閉じた。
「その銃、没収だよ」
イチカが踊るような滑らかで素早い動きで、男達の手から銃を叩き落としていく。
「糞がァ!!」
「危ないっつーの!」
闇雲に銃を撃とうとした男を、秋乃が後ろから小刀の柄で殴り倒した。
「こっちも守れ!」
運転席から声が響く。
運転手役の男が青白く光る玉を手に叫ぶと、車内にデミ・大ラットが姿を現す。
「皆、下がってろ!」
セイリューは乗客達に叫ぶと、ラキアと共にトールとラキを守るべく前へ出た。
「やらせないよ」
イチカはダブルダガーを構え、襲い掛かるラット達を次々と切り倒していく。
秋乃は、イチカの攻撃を避けて出てくるラットを確実に仕留めた。
「くッ……!」
青白い玉を持った男は、歯噛みしながらバスの外へ出ようと運転席を出る。
この瞬間を、ヴァレリアーノは待っていた。
隠れていた座席から飛び出し、男に体当たりすると玉を奪取する。
「お前……!」
男が銃を撃とうとするが、振り返り際のヴァレリアーノの蹴りに吹き飛ばされた。
(これが、『邪眼のオーブ』なら……)
ヴァレリアーノは玉を手に念じる。
『デミオーガ達よ、止まれ!』
しかし、青白い玉は何の反応も示さなかった。
「どうして……」
(操作には、何か他に必要なものがあるのか?)
「アーノ……!」
アレクサンドルの声にハッと我に返る。
倒れ伏した男が、ヴァレリアーノを銃で狙っていた。
アレクサンドルの剣が振り下ろされるのと、銃声は同時。
「……!」
男の撃った弾は青白い玉を粉々に砕き、男の手にはアレクサンドルの剣が刺さっていた。
「逃げられると思うなよ?」
ラセルタは銃口を男達に向ける。
バスの外では、現れたデミオーガ達を殲滅したウィンクルム達が、バスから降りた男達を包囲していた。
男は3人。
それぞれ乗客を人質に取っている。
(隙さえ出来れば、俺が『小さな出会い』で何とかする)
ランスはセイジに目配せした。
セイジは心得た表情で頷き、次に、バスの窓から手を振るセイリューの姿に気付くと軽く目を見開いた。
『バスの中は、犯人制圧完了』
セイリューの身振り手振りからそれを確認したセイジは、男達へと口を開いた。
「諦めた方がいい。もう勝ち目はない」
「ここで引く訳には行くかッ」
男達は血走った目でセイジを睨む。
「無駄に命を捨てる事はないだろう」
「この命はクート様に捧げるのだ! 無駄に捨てるつもりはない!」
男達は人質に銃を押し付ける。
「お前達こそ、こいつらがどうなってもいいのか?」
「……では、取引をするか?」
「取引だと?」
男達はセイジの言葉に引き付けられる。
その間、バスからそろりと出てきた3つの影があった。
セイリュー、イチカ、アレクサンドル。
男達に奇襲を掛けるべく、その背後に回る。
「どうすれば、人質を開放してくれるのか。貴方達の望みを聞かせてくれ」
「場合によっては、叶えてやらん事もないな」
ラセルタも微笑んで手を広げてみせた。
「望みは……」
男達が一斉に銃を持ち上げる。
次の瞬間、思い掛けない事が起こった。
「なッ……?」
男達は自らの頭へ銃口を当てると、言ったのだ。
「クート様、万歳!!」
そして、銃声。
3人の男達は、血を流してその場へ倒れ込んだ。
「何て事だ……」
呆然とセイジが呟く。
「皆さん、大丈夫ですかっ?」
腰を抜かして恐怖に震える乗客達に、千代が駆け寄った。
ラセルタも駆け付け、乗客達に手を貸す。
「……駄目だな」
ランスもまた、倒れた男達に歩み寄り、その絶命を確認した。
「いけない……!」
とある考えに至ったセイジが、ハッと顔を上げてバスを見遣った。
「他のメンバーも、もしかして……」
「早く逃げろ!!」
秋乃の声が響き、乗客とウィンクルム達が転げるようにしてバスを出る。
と同時、セイジの目に紅が映った。
バスが、黒い煙を上げていた。
●5.
「すまない。もっと早く気付けてたら……」
秋乃が悔しげに眉を寄せる。
先に乗客を避難させ、それから男達を拘束するつもりだった。
最後の乗客を送り出した時、物音へ振り向いたら。
倒れていた男の一人が、手榴弾を握っていたのだ。
燃えたバスの中、生きている人間は恐らく居ない。
ウィンクルム達はA.R.O.A.へ救援を要請してから、乗客達の怪我の手当を行う。
ラキアのシャインスパークで、軽傷の乗客達はほとんど完治していた。
トールもまた、会話が出来るまでに回復している。
「助かったよ、有難う」
「でも、きちんと病院でも治療を受けてくださいね」
ラキアはトールに釘を刺す。
「ついでに、ゆっくり休みましょう」
ラキも安堵の表情で微笑んだ。
「無理と無茶は全くの別物なのだよ」
アレクサンドルの言葉に、ヴァレリアーノは軽く瞬きしただけだった。
「俺はやるべき事をやったまでだ」
「汝に万が一の事があれば我は、」
「……万一の事なんて、考えていられない。そうだろう?」
平然と言い切るヴァレリアーノに、アレクサンドルは溜息を吐くしかない。
胸を焦がすこの感情は、彼には分からない。
一つ首を振ってから、アレクサンドルはラキの元へ足を運んだ。
「少し、宜しいだろうか?」
「はい。何でしょう?」
「探しているという、トールの弟。特徴などを伺いたのだが」
その問いに、ウィンクルム達の視線が集中した。
「では写真を」
ラキは懐から一枚の写真を取り出した。
ウィンクルム達はラキの周囲へと集まる。
3人の青年が写っている。
一人はラキ。
残りの二人は……。
「そっくり、ですね……!」
千代が思わず呟いた。
ラキを挟んで並ぶ青年二人は、とても良く似ていた。
「髪が長い方がトール、短い方が……弟のテュール。2歳違いの兄弟です」
「似てないよ」
トールがきっぱり笑って首を振る。肩口まである黒髪が揺れた。
「あいつの方が良い男だ」
ラキはちらりとトールを見遣り、写真へ視線を落とし微笑んだ。
その表情は、淋しげだった。
「クート、とは何者なんだろうな」
燃えたバスを眺め、ラセルタが呟く。
「分からない。ただ、奴らに盲目的に崇拝されているのは、確かだ」
セイジは双眸を眇めた。
「自らの命を捧げる程に」
最後、彼等はクートの為に、自ら命を断ったのだ。
自分達から情報を漏らさない為に。
これで終わりではない。
そんな予感がした。
Fin.



エピソード情報 |
|
|---|---|
| マスター | 雪花菜 凛 |
| エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
| 男性用or女性用 | 男性のみ |
| エピソードジャンル | 戦闘 |
| エピソードタイプ | ショート |
| エピソードモード | ノーマル |
| シンパシー | 使用不可 |
| 難易度 | 普通 |
| 参加費 | 1,000ハートコイン |
| 参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
| 報酬 | 多い |
| リリース日 | 09月03日 |
| 出発日 | 09月10日 00:00 |
| 予定納品日 | 09月20日 |

2014/09/09-23:58
相談に顔をだせなくてすまない…!
アキはもちろん、みんないろいろと提案してくれて本当にありがとう
俺は考えなしに動いてしまうタイプだから助かるよ
今、プランを提出してきたところだ
うまくいっているといいな
2014/09/09-23:41
プランは提出した。
後は巧く行く事を祈っている。
相談その他諸々、お疲れさまでした。
2014/09/09-22:48
相談の波に乗りそびれたぜ・・・。
顔出しできなくて済まない。
窓の件は何とかしよう。
催涙系か煙幕系の何かが飛んでくるだろうと思っているから。
ヴァレリアーノさんや天原さんにもこっそり開けてくれる事を期待。
オレやラキアがトールさん達の傍に行くから、
俺達2人も犯人の間近にいて人質ポジションの可能性高いからな。
犯人達と出来るだけ会話して色々と聞き出したいと思っている。
2014/09/09-22:48
>アーノ
それじゃ今のままで。
ランスの欄に書けたから大丈夫だ。
>羽瀬川さん
ありがとう。
タイミングの見極めの件もOK。
>ALL
プランは提出し終えた。うまくいっているといいな。
2014/09/09-22:39
>アキ
オーブの件については非常に助かる。
文字数の余裕があるならそのように記載してもらえると有難い。
2014/09/09-22:14
アキさん>
大丈夫、寧ろドライアイスはちょっと心許ないかなと自分でも思っていたから
提案してくれて凄く有り難いです。解説も勉強になりました(ぐっ)
じゃあ花火と着火する物を買ってから追跡開始、ですね。
ついでに犯人捕縛用の縄あたりも購入しようと思っています。
決行のタイミングは車内と通話が繋がっているアキさんにお願いしても良いでしょうか?
2014/09/09-22:09
>アーノ
そう言ってもらえると心が軽くなるよ。
なお、「戦闘の中でオーブを拾ったらアーノに放り投げる」とランスのプランの中に記した。
ダメだったら言ってくれ。消すから。
2014/09/09-21:53
成程、アキは博識だな。そこまでの原理は理解していなかった。
指摘感謝する。俺は思った意見を言ってくれた方がより依頼成功に近付くと思うし有難い。
>花火
火花の音や煙に犯人達も流石に驚く筈だからな。良案だと思う。
窓の件は了解だ、開けておく。
2014/09/09-21:39
ドライアスの煙は二酸化炭素で重たいから、床の近くにしかたまらない。
第一、煙が出るのに時間が掛かるうえに静かで、ちっとも慌てさせてはくれないと思う。
よく歌謡番組で行ってるドライアイスのスモークを実現させるなら、
大量のドライアイスと、強い送風の仕組みが必要になる。
つまり、ドライアイススモークは、この状況では現実的ではないんだ。
(申し訳ない、好んで否定的な意見を書いているわけではないんだよ。本当に申し訳ない。)
煙幕に使うなら「煙幕花火」を提案する。
20個入りで1500円程度だ。
コンビニには無いが(苦笑)、その辺の小売店(ホームセンター)にはゴロゴロしている。
白濁した煙とシューという音に火花が出るので、
火をつけた煙幕花火を窓からドンドン放り込めば効果は有るかもしれない。
火傷の心配も多少有るが、ビックリして払い落とせば大事には至らないとおもう。
バスの窓ガラスは大変頑丈なので、簡単には割れない。
なので、中に居る人達に、窓をあけておいて貰えるととても助かる。
何箇所か窓が開いていると、手分けして煙幕花火を投入しやすくなるからだ。
2014/09/09-21:23
>車内に物を投げる
大量のドライアイスの白い煙で車内の視界を悪くして撹乱させるのは良案だと思う。
刺激臭がするものの方が犯人から自発的に降りてくれそうだし効果は高そうだが、
それをすぐ準備するとなると手に入るか怪しいかもしれない。
もしやるならドライアイスの方だな。
サーシャにも持たせてやらせる。
2014/09/09-21:09
確かにバスの中で戦闘になったら乗客にとっては危険でしかないですね。
でも追跡に気付かれて引き離されたら、警戒が強まって
ますます助けに行くのは困難になるのではないでしょうか。
一つ、見方を変えて思い付いた事を。
どこかの窓を攻撃して壊し、中に物を投げ入れるっていうのはどうでしょう?
例えばドライアイスを大量に詰めた箱とかを投げて、それは睡眠薬だ!って言い逃げするとか。
つまり、自発的に犯人がバスを止めて降りたくなる状況を作ってしまえばいいんじゃないかなって。
(正直運転手が居るから睡眠薬は使えないし、よくよく考えたらバレると思うんだけど…
ガスマスクとか付けたりして信憑性を高める事は出来そうかもと)
いっそシュールストレミングとか匂いのきつい物を入れたら、自然と降りてくれるかもしれませんね。
きっとバスの中は密閉状態だろうし、窓を開ける事になればお客さんは自力で逃げる事も出来るかも。
……死傷者じゃない何かが出る可能性はあるんだけれど、ね(遠い目)
2014/09/09-21:05
OPには書いていなかったが、
俺は勝手に犯人が乗客の手を縛る方向で行くのではと推測していた。
あくまで俺の勝手な推測なので杞憂で終わってほしいが。
それに今回は足止めにオーブで操っているオーガ達がいるので、
信者で足止めをする必要性がないのではとも思っている。
(俺が知らない情報になるが、乗客はオーガの生贄に連れていくつもりらしいしな)
具体案が提示出来なくて申し訳ない。
俺も犯人が早々に自発的に乗客を降ろし、尚且つ敵の増援がない場所でバスを止めてくれるなら、
無理に止めなくても良いのでは、とも思ったのだが…(悩
2014/09/09-21:03
アキが言うのも一理ある。
確かに追跡に気付いた犯人がバスを止めて、自発的にバスの外に出してくれればいいのだが、
俺としては犯人がバスを止めて乗客を外に出してくれる保障がないと思っていてな。
寧ろ追跡されている事に気付いたら追跡者とバスを引き離そうと、
バスを止める所か目的地に早く辿りつくためにスピードをあげるのではないだろうか。
また既に負傷しているトールがいるので、
外部から何とか止める方向で動き、早々に救助したいと考えていた。
バスを強制的に止め、外から扉を壊せれば信者達を外へ連れだす事ができる。
車内で乱闘は極力避けたいしな。
2014/09/09-19:47
意見感謝だ。
俺はバスを途中で止めようが、止まるまでまとうが「客が無事なら」それでいい。
◆質問
で、途中で止める、バスの中に居る、といった人達に聞きたい。
「どうやってあの状況で、客に危害を出さずに行動できるのか」を教えて欲しい。
バスの中に自分がいると想像してみてほしい。
・バスは動いている(=足場は不安定)
・バス内の空間は狭い(=銃以外の武器は満足に振り回せないし仲間と位置交換も出来にくい)
・犯人は銃で武装しているから狭くても問題無い
・前後から犯人に挟み撃ちされている状況
・犯人は手近の客にとりあえず撃てばOK(=同士討ちを狙うのも厳しい)
・犯人は中に居るウィンクルムの人数より圧倒的に多い(=1人が1人の犯人を取り押えることすらできない)
この状況で客に死傷者をださずにバスの中で戦ってどうこうできるというのは、一寸考え難い。
どんな、当たり判定ゼロの無敵ゲーだよ。
なので止まった後で犯人が自発的に客をバスの外にだしてくれる方が客を無傷で助けやすいとは、思うんだ。
が、途中でバスを強制的に止める。
俺達がバスの中で犯人と戦っても、誰も客は怪我しない方法がある。
…というのであれば、大歓迎だ。
なので、方法が有れば、是非教えて欲しい。
その方法の実現に向けて俺も行動をしたいからだ。
◆目的地について
ところで目的地は、それほど遠くないと思うよ。
理由は、客の手が縛られていないからだ。
長距離を武器を突きつけて見張り続けるのはとっても疲れるんだよな。反抗されたら困るしさ。
手だけでも縛ってしまえば長距離の輸送がとても楽だ。
俺が犯人なら、だから長距離移動の場合手を縛るよ。その方が効率的だろ?
◆メタ話
ちなみに、PLとしてもメタな目線だと、
マスターはバスをアジトまで走らせて、アジトを俺達PCに知られる予定をしているわけではないと思う。
なので、もし目的地につれてってもらうつもりで追跡していたとしても、
途中で犯人が俺達の追跡に気付き、途中でバスが止まるんじゃないかな。
…と想像をしているよ。
俺が犯人なら、追跡に気付いたら一旦バスを止め、追跡者と同程度の人数何人かを足止めに残し、
残りはバスにのせたまま、客を乗せて走り去る。
2014/09/09-18:59
締切間際になってしまったが、バスは途中で止める方向で進めていいのだろうか?
とりあえずラセルタがスナイピングでタイヤを狙っての狙撃後、
サーシャにはバスの側面へ向かわせる。
狙撃でどちらにせよ追跡に気付かれると思われるので、
オーガの来襲が来ると思うが車内の体勢が崩れている間に近づきたいと考えている。
2014/09/08-22:19
悩んだがサーシャは2の「追跡」側で行かせる事にする。
サーシャにはアキや千代達と一緒に慎重に追跡させる。
>バスを止めるタイミング
俺も「バスを途中で止める」に投じる。
俺としては敵の目的地まで連れていってもらい所ではあるんだが、
目的地=敵の拠点と考えていいだろうから秋乃も言っているように敵の仲間がいるだろう。
未知数な敵を俺達だけで抑えるのは恐らく厳しいし危険度が更に増すと思う。
外からの攻撃で犯人達が少しでも混乱してくれたら俺達も動きやすいしな。
2014/09/08-14:25
精霊のイチカは「偶然乗り合わせた」の立場で参加することにするぜ。
で、バスに関してなんだが、俺も「バスを途中で止める」方に一票だな。
車外からの攻撃によって異変が起きたら、犯人達も隙をみせると思う。
その隙に武器だけでも奪ってしまえれば、中からの制圧は容易だと思う…んだがどうだろう?
乗客全員非力な人間ということもないと思うし
犯人たちが「このバスはオーガ様行きだ」と発言している以上、目的地になんらかの敵がいる可能性が高い。
乗客を危険に晒すリスクに関しては五分五分だと思っている。
どちらにしても、追跡組はなるべく犯人達に気づかれないように動くのがベターかな…
2014/09/08-04:13
発言の順番が前後するけれど、俺の意見をまとめておきますね。
>バスに関して
俺は「バスを途中で止める」方に一票です。
目的地についての記述は特にありませんでしたが、教団の関わりが深い場所だとするなら
入口は閉鎖、もしくは警備されている可能性があると推測します。
気付かれない距離で追跡を行っている後発組がすんなり入るのは難しいのではないかと。
それに、目的地までどの程度距離が離れているかが分からないのも不安です。
命に別状が無いとはいえ、負傷したトールさんや緊張状態が続くであろう皆さんを
長時間バスの中に拘束させるのは後々の戦闘にも影響が出るのではないでしょうか。
セイリューさんが仰る通り、武器が見つかったりする危険も高まりますし。
パンクは厳しくても、何かしら追跡組でバスに急ブレーキを掛けさせる事が出来れば
車内で立っているであろう犯人たちの体勢を一時的に崩して
中にいる人達に反撃の隙を与える事は十分に可能だと思います。
考え過ぎかなとも思うのですが俺個人の考えとしてはこんな感じでしょうか。
今のところは目的地へ向かう案が優勢だと思いますので、作戦の穴を埋める手助けになれば幸いです。
2014/09/07-22:48
セイジさん
『2の場合、A.R.O.A.から、車かバイクを借り受け、
ラキの携帯電話を頼りに、バスを追跡します。』
とあるので準備してもらえると思う。
携帯電話から何とかバス車内の様子を窺ってくれ。
2014/09/07-22:35
>セイリューさん
通話先了解だ。
俺はバイクで追う(二人乗りだ)。
コンビニにバイクは売っていないのでマニュアル的には用意できないのだが、
乗り物がないとバスは追跡できないので、本部に事情を話してバイクをなんとかしたいと思う。
あ、解決したらバスは運転して帰るよ。
こうみえてもバイクや自動車の運転は好きなんだよ。旅行が趣味だから…。
2014/09/07-22:19
連投済まない。
◆ウィンクルムだとバレるリスクを減らすため
手の甲の文様は手袋で隠すぜ。
トールさんが撃たれているごたごたの間にそーっと。
(そもそもオレいつも付けてるけど)
◆バスの中の状況を外に伝えたいから
オレの携帯は通話状態にしてそっと座席に押し込む。
通話相手は独断でセイジさん、いいかな。
彼なら形態に元気良く出るタイプじゃないし
聞こえる会話からこちらの異常を冷静に察してくれそうだから。
◆長く乗っていると拘束されたりすると困るな。武器見つかったりとか。
腹くくってジタバタせずに落ち付いてどっしり構えているけど。
◆ラキアはトールさんの「応急手当を手伝う」と
ラキさん達に接近できたらいいなと。
それで2人に何か合図したり身の安全を確保してあげたいなと。
シャインスパークは持って行くけどもう一つはどうしようか検討中。
2014/09/07-12:00
セイジさんと書き込みがすれ違ってしまった。
目的地まで連れて行かれるという発想は無かった・・・。
「敵の目的地まで連れて行ってもらう」というのも魅惑的な響きだな。
少なくともさっき示した「バスの行き先を知りたい」ははっきり判るかも。
その場合、追跡組はバス側に気取られぬように尾行してもらうとして。
途中で止めるより犯人がバスを止めるまで待つほうがリスクが少ない気がする。
だから目的地まで追跡に一票かな。
(や、オレはバスに乗っている方だけれど)
2014/09/07-11:51
今現在で考えた事を少々。
◆神人と精霊が分かれていると合流・接触できない限りトランス出来ない。
「囚われている神人を助けるため、追跡した精霊がスキルを使い敵と戦う」
事が難しくなる。
ただし、通常戦闘は出来る。
その場合バイク・車を自分が操るのか、
他の人に運転を任せて自分は戦うことに専念するのか。
◆バスの大きさは全長10~12m、幅2.5m
ここに武装した敵8人(運転手含)とトールさんとラキさん、
とれて乗り合わせた人達がいる。結構ぎゅうぎゅう。
ポールウェポン系は使用するのが厳しいかも。
バスの乗降口は前方1カ所はほぼ確定。
ただもう一つの扉が後方と真ん中、どっちのケースも結構ある。
後方には非常用扉もあるから実質3カ所扉があるけど
敵も前後に居るんだよなぁ。
敵が前後に居たから真ん中に扉が無い可能性も。
(非常コック開けて出ちゃえるだろ)
バスのエンジンは多くが後部にある。
追跡組みの人達にバス停止は任せるのは賛成。
◆バス乗客の安全第一はもちろんだけれど、
敵もできるだけ殺さずに制圧したい。
少なくともこのバスの行き先や
どんなオーガの餌にするつもりだったのかとか、
教団の情報は出来るだけ引き出したいから。
ラキアはシャインスパークで
敵の命中率低下と味方回復をしたいと思っているので、
車内の皆との行動もアイコンタクトで
色々とタイミングを合わせられると良いな。
(幸い、顔見知り多いし)
2014/09/07-11:51
アキ・セイジだ。よろしく。
俺は現在の所「追跡」で動く予定だ。
犯人が全部で8人もいる上に、前後に別れて存在し、全員がナイフと銃で武装しているのだから、
バスの走行中にバスの中で取り押さえるのは止めたほうが良い。
銃を撃たれたら被害者多数になってしまうからだ。
バスが止まり、犯人も人質もバスを降りるとき、その時がチャンスだと思う。
移動中にバスを強制的に停止させた場合、
犯人は警戒し、用心のためにバスの中に人質を残したまま自分達の一部を降ろし、まず(犯人にとっての)周辺の安全を確認すると思う。
乗客が人質に容易にとられる危険性が高い。
バスが自然に停止した場合、警戒せずに乗客を降ろすと思う。
この場合、救出側が犯人を襲撃し、乗客と犯人の間に割って入り、
犯人から守りつつ乗客を遠ざけることがわりと可能だと思う。
なので、バスが自然にとまるまで追跡することを提案する。
それに、パンクなどでとめた場合、羽瀬川さんも危惧しているが横転の危険性があるしな。
ただし、バスが目的地に着いた場合は、敵の増援がありうる。そこは留意しておきたい。
バスを途中で止めるか、目的地まで追跡するか、どちらかに決めたうえで動きたい。
皆はどう思う?
2014/09/07-01:31
天原秋乃だ。よろしく頼む。見知った顔がほとんどでよかった…
千代さんは初めまして、俺のことは好きに呼んでください。
>立場
俺は「1.偶然、そのバスに乗り合わせた」でいくつもりだ。
イチカをどうするか決めかねているんだが、現時点だと2のほうがよさそうか?
>戦法
人質2人、その他一般人の安全確保が最優先…でいいよな?
運転手が教団の一員ってことを考えると、こちら(車内)からバスを止めて乗客を逃がすってのは難しいと思う。自動車や特殊車両等の運転スキルがあれば別だが、生憎と俺は持ってない…
なんで、バス停止に関しては2の立場で動く人に任せた方がいいかなって思ってる。
「ウィンクルムだとバレると即標的にされる」ってことは、逆にウィンクルムだってバラしてしまえば囮になれる…?
うーん、でもこのやり方だとリスクが高すぎる気がするんだよな…
あ、そういやこのバスの乗り口って前扉と中扉の2か所って考えてていいんだよな?
乗客は全員男みたいだから、窓からも脱出できると思うけど一応
2014/09/07-00:45
こんばんは、羽瀬川千代とパートナーのラセルタさんです。
天原さん達とは初めましてですね、皆様宜しくお願い致します。
>立場
俺とラセルタさんは「2.依頼を受け、乗客を助けに向かう」側での参加予定です。
>戦法
俺たちはバスの停止を第一目標に動くつもりです。
車で追跡を行い、スキル:スナイピングでタイヤをパンクさせるのはどうかと考えています。
横転等の危険があるので全てのタイヤを狙うのは厳しいと思いますが…。
ただバス車内と連絡が取れるか分からないので、狙撃がタイミング的に邪魔になるようなら
何処かしらで追跡に気付いてもらう手立てが必要そうですね。
それと、運転スキルが無い場合の運転技術がどの程度のものなのか少し気になっています。
こちらに関しては問い合わせをしようかなと現在検討中です。
2014/09/06-14:35
Здравствуйте、ヴァレリアーノ・アレンスキーだ。
全員見知った顔で心強い。今回も宜しく頼む。
>立場
俺は今回1の「偶然バスに乗り合わせた側」で行きたいと考えている。
サーシャは1か2で迷っているので、手薄な所に行かせる。
>戦法
乗客の保護が最優先の依頼だが、人質が取られているとなると動きが取りづらいな。
まず人質を助ける方法を優先的に考えたい。
常套な手段としては、誰かが囮になってその隙にトールとラキを助ける、だろうが、
狂信者とはいえ数が多いのがネックだな。
銃で武装しているから誰が狂信者かは把握しやすいのは有難いが。
今回俺達は参加メンバーの顔を全員知っているので、
他にもバスに乗っている側がいたら仕掛けるタイミングや合図等を出したい。
また、流れとしては狂信者達を全員倒してから、乗客達を解放する形でいいんだろうか。
バスを無理に止めて扉を壊して(開けて)先に乗客達を逃がす方法も取れなくないだろうが、
それはそれで危険な気もする。
>その他
狂信者が持っている【邪眼のオーブ】は、
以前別のエピ(キィキィKEY、マダムはご機嫌ななめ)で見たものと類似してると睨んでいる。
なので所持してるのが分かれば、隙を見て狂信者から【邪眼のオーブ】を俺は奪取したい所だ。
二度触れた事があるのでもしかしたら上手く操作が出来るかもしれない。
気になるのは【邪眼のオーブ】が一つだけなのかということと、オーガの数だな。
2014/09/06-14:27
見知った顔ぶればかりで心強いぜ。
オレ達は2人とも
1.偶然、そのバスに乗り合わせた。
の立場で参加予定だ。
具体的にどうしようか、考え中。
2014/09/06-07:59

