


「あけおめ!ことよろ!」
「ん。今年もよろしく」
人込みから少し離れたところで、二年参りを終えた一組のウィンクルムが甘酒を片手に挨拶を交わしていました。いつもならもう夢の中の神人も、
「今日は眠くねーし、このまま初日の出見に行こうぜ」
と元気な様子。朝まで持てばいいが。と思いながらも、せっかくの機会だからという彼に押し切られ二人は初日の出を見に行きました。
そして、
「流石に少し眠らないか。君もだいぶ眠そうだ」
ここは精霊の家。神人の何度目かのあくびに隣に座っていた精霊が声をかけました。
温かい部屋でソファに座りまったりとお正月の特別番組を見ていた神人を睡魔が襲っているのです。
「ん……でも、テレビ……」
「録画している。起きたら最初から見直そう」
「ん。じゃあ、ちょっとだけ……」
「じゃあ、ベッドへ……仕方ないな」
もう寝息を立てているパートナーを抱きかかえ、ベッドへ移動すると精霊は自分も隣へと潜りこみます。髪を優しく撫でながら寝顔を眺めていると、彼の口が自分の名前を呼ぶのが聞こえました。
「ん?……寝言か」
ふと、年が明けて初めて見る夢が初夢なんですよ。とテレビで言っていたのを思い出します。彼が見ているのが初夢になるのだろうか。と彼は思い表情を見ると、とても素敵な夢のようです。
「良い初夢を」
そっとパートナーの額に口づけると眠気がうつったのか精霊からも小さくあくびが。自分も思ったより眠いようだ。と、精霊は瞳を閉じました。


・概要
未来の夢を見ましょう。
・プランについて
未来であれば、数日後でも50年後でも構いませんが、どの位未来なのかをプランに記載して頂けると幸いです。
途中で出会う等、ずっと一緒でなくても構いませんが、パートナー様と共通の夢になりますので、一緒に過ごす未来をお書き下さい。
また、目覚めた後それについてお話される場面を入れて頂いても構いません。
・ジェールについて
初詣などでお一人様300ジェール消費致しました。
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
新年最初のエピソードは初夢エピソードになります。
皆様はどんな未来を夢に見るのでしょうか。
素敵なプランをお待ちしております。


◆アクション・プラン
信城いつき(レーゲン)
|
夢: 落ち着かなくて部屋の中を歩きまわってる ずっとあっためてきた俺の『野望』がやっと叶うんだ 最後の確認はできた、後は扉を開くだけ 大丈夫だよね、忘れてること無いよね あ、うん。深呼吸。少し落ち着こう ドアノブに手を掛けるとどきどきする。 扉を開いたら…始まるんだ。 目覚め後:自宅の部屋 同じ夢見たみたいだね……レーゲン、この夢 正夢にしてもいい? あのね…(そっと耳打ち) まだまだ未熟なのは分かってるよっ 『夢』というより『野望』ってぐらい遠い望みだけど、 いつか本当の本物にしたいんだ ミカにも話してないよ、最初にレーゲンに一番に言いたかったんだ できると…思う? レーゲンならそう言ってくれるかなって思った…ありがと |
|
夢の中:5年後位あと。時期は春。 自宅庭で花見しながらバーベキュー。 ラキアが丹念に育てた花を愛でつつ。 猫達やレカーロも一緒に家族みんなで焼いた肉を食うぞ! うんうん。ちゃんと野菜も食べるからさ。 猫達にはタレのついてない肉を焼いてあげよう。 毎年綺麗な春の花が見れて俺は嬉しい!今年は肉もあって最高だ。(超笑顔) クロとトラはこの木の下に居たんだよな。 あれから8年位?家族が増えて嬉しかったんだぜ。 変わらずお前達が元気で可愛くてオレは超嬉しい(と猫達に頬ずり。 バロンが居たのはどの樹だっけ?ユキシロ、バロンを見付けたお前はとてもいい子だ!(と2匹一緒に抱きしめる。 みんな俺達の可愛い家族、長生きしてくれよ! |
|
全てが終わった後の未来 ……本当に、行かないとなんだよ、な……? あ、ああ、分かってる。けど……あんたは? 僕がいなくなっても 寂しくもなる。……長いこと帰る場所が同じだったから ……というか、寂しいのはサフィニアだって同じだろう それもそう、だな。じゃあもう行く 目覚めた後 ……夢を、見たんだ どんなのって。……実家に、帰る夢だ (いつか、夢のように、あの家に帰る日が来るのか……?) そう思いながら相方を見た ……。アネモネや村のこともあるし、今更帰りづらい(EP30詳細有) それに、今はあんたといる方が気が楽 だからサフィニアさえ良ければもう少しここにあんたと居させてほしい |
|
夢 僕とシャミィが兄のお墓参りしてる 僕は色々近況報告 この前スイーツコンテストで賞を貰ったんだ リノは菓子職人を目指して頑張ってる と彼が相槌してくれる 沈む僕 春に咲く花がそよいでる 村には忍ぶ様に入った 実家へ向かうのが気が重い 躊躇する僕の肩を抱いて彼が 大丈夫だ と言ってくれる そして改まって 挨拶の席でご両親にきちんと報告したい事がある その為にも リノ、俺と 僕はその時幸福の予感を抱いた 目が覚めた 夢? はわっと驚く 隣で彼が薄目で見てる 超セクシーで心臓が 今の夢を話し同じ初夢と知る 最近の不思議体験は兄からの暗示? 正夢に? 彼が僕の道を応援してくれる うん 里帰り 少し前向きになれそう だって言葉の続き聞きたい 彼はさあねと笑ってる |
|
10年後の未来を夢に見る あれ?ここ…何処だ? 見知らぬ部屋に瞬きして 「やっと起きたー」と子供の声に驚く こちらを見ているのは金髪に水色の瞳のよく似た二人の幼い男の子(双子) 「もうすぐ帰ってくるよ」 「お腹空いたー」 二人に揺すられソファから身を起こす リビングには夕食の下準備が既にされていて チャイムの音に二人に手を引かれ玄関へ 「…那音?」 微笑む那音と目が合って、理解した 俺達…家族になったんだ この子達は俺達の… 目が覚めたら、そこでも那音と目が合って 夢、見た 那音と…家族になっている夢 …子供が二人居て…双子と思う。那音に似てた はは、なんて夢見てるんだろうな、俺 家族なんて…もう二度と手に入らないと思ってたけど… |
●平穏の予感(セイリュー・グラシア&ラキア・ジェイドバイン 編)
オーガの脅威は去り、世界に平和が訪れた。
ラキア・ジェイドバイン邸の庭にバーベキューセットがおかれたのは、そんな春のとてもいい天気の日のことだった。
事の発端は、庭に咲く花を手入れし終わったラキアが、パートナーであるセイリュー・グラシアに花見を提案したことだった。花見には焼き肉パーティが必須だという地域の話を聞きつけていたセイリューがそれなら、とバーベキューを提案し花見バーベキューが決行される運びとなった。
(自宅庭なら準備も楽だし、たまにはイイでしょ)
「家族みんなで焼いた肉を食うぞ!」
肉を焼くセイリューの声に応えるのは彼らの愛すべき家族であるレカーロや大きくなった猫達だ。
「でもセイリュー、野菜も忘れず食べてね」
「うんうん。ちゃんと野菜も食べるからさ」
にこにこしながら釘をさすことも忘れない相棒に頷きながら
「猫達にはタレのついてない肉を焼いてあげよう」
そう言ってタレのついた肉から離れたところで家族用の肉を焼き始めるセイリュー。その隣ではラキアが今持ってきたキャベツや椎茸、人参、もろこしを焼いていく。
焼き肉なら焼き玉ねぎも美味しいのだが、猫達にとって玉ねぎは猛毒。二人が美味しそうに食べていれば食べたくなってしまうかもしれないので今回は玉ねぎ抜きの焼き肉なのだ。
「毎年、綺麗な春の花が見れて俺は嬉しい!今年は肉もあって最高だ」
セイリューはそう言いながら満面の笑顔を家族達や庭の花達に向ける。
「クロとトラはこの木の下に居たんだよな」
春雨の中、肩を寄せ合うように二匹で震えていた事を思い出しながら木の近くまでやってくると、今ではすっかり大きくなった二匹が同じ木の下で気持ちよさそうにしている姿に笑った。
「あれから8年位?家族が増えて嬉しかったんだぜ」
変わらずお前達が元気で可愛くてオレは超嬉しい。と声からも表情からも感じられる程に嬉しさ全開で、猫達に頬ずりすると、二匹も嬉しそうに声を上げた。
「あの時小さかったクロとトラがこんなに大きく育って俺も嬉しいよ」
クロウリーとトラヴァースと名づけられた彼らは、家主であるラキア、彼らの世話をするからと一緒に暮らし始めたセイリューの愛情を彼らの子供であるかのようにめいいっぱい受けて成猫へと育った。
「バロンが居たのはどの樹だっけ?」
きょろきょろと庭を見渡すセイリューにラキアが指さしたのは、クロとトラがいたのとは反対側の樹。
「バロンが居たのはこっちの樹」
ユキシロが衰弱していたバロンを見つけたのも先猫をセイリューが見つけたのと同じ春のことだった。前の晩に降った雨のせいか衰弱して動けなくなっていたバロンをレカーロのユキシロが見つけ保護したのだ。
「ユキシロ、バロンを見付けたお前はとてもいい子だ!」
「ユキシロがしっかり面倒見てくれて、元気に育って良かったね」
今でも一緒にいる二匹をセイリューが一緒に抱きしめると、こちらの二匹も嬉しそうに鳴く。四匹ともまるで言葉が分かっているかのようだ。
「みんな俺達の可愛い家族、長生きしてくれよ!」
穏やかな春の陽、柔らかい風に揺れる花々、争いのないのんびりとした日々。
「こんな穏やかな日々が嬉しいよ」
ラキアはそう言って目を細めた。
●別れの予感(咲祈&サフィニア 編)
「……本当に、行かないとなんだよ、な……?」
「……ちょっと咲祈?咲祈が決めたんでしょ?ティミラさんと家に帰るって」
戦いも何もかもすべてが終わって、一緒にいない選択をしたのか。自分の言葉を咲祈は直観的にそう理解した。
「あ、ああ、分かってる。けど……あんたは?僕がいなくなっても……」
寂しくないのか?そこまでは言葉にできなかった。肯定されるのが怖かったのではない。その言葉を言ってしまったら本当に寂しくなってしまう気がしたのだ。
「永遠の別れじゃないんだから。それとも、寂しくなった?」
苦笑しながら揶揄うようにサフィニアは言う。多くの時間を共にした相棒だからこそ分かるのだろうその言葉に図星をつかれ、咲祈の表情が少しだけ曇る。
「寂しくもなる。……長いこと帰る場所が同じだったから。……というか、寂しいのはサフィニアだって同じだろう」
これから帰る家族の家よりも、自分の家の様に染んだ家とも今日で別れる。母親のようなこの相棒とももう気安くは会えないかもしれない。
「……ああ、うん。確かにそうだよ。咲祈が居なくなるのは寂しいな」
それなら、と言い訳を探す子供の様にもう少しだけここにいる理由を並べる神人に、咲祈らしくない。と精霊は真面目な声で言った。
「だけど、帰るって決めたのは咲祈だ」
その言葉に咲祈は、はっとなる。決めたのは自分だった。誰に強制されたわけでも、誘導されたわけでもない。自分で考え自分で決めた。
「それに一人じゃないでしょ、ティミラさんがいるよ」
「それもそう、だな。じゃあもう行く」
いつもの自分らしくなかった。と喉まで出かかった詫びの言葉を別れの言葉に替え、咲祈は扉を開けた。
「ぐっすり眠ってたね。もう夕方だよ、咲祈」
「……夢を、見たんだ」
「へえ、どんな夢か訊いていい?」
初夢ってやつかな。そう思いながらサフィニアは相棒の次の言葉を待つ。
「どんなのって。……実家に、帰る夢だ」
「……そっか。家に……」
(いつか、夢のように、あの家に帰る日が来るのか……?)
斜陽の中、まだ少しぼんやりする頭で咲祈はそう思いながら相方を見る。一方のサフィニアは自分の見た夢、彼と同じ夢を見た事の意味をぼんやりと考えていた。
「ねえ、咲祈。やっぱり、いつかは帰るんだよね」
同じ夢を見たことは告げないまま視線を合わせ発する言葉にはどこか寂しさのようなものが混ざっている。
「……。アネモネや村のこともあるし、今更帰りづらい」
先程の夢が実現する日がくるのだろうか。と考えていた神人がそれには気が付かないまま返した言葉に、少なくとも、今はまだ帰る気がないことに安心しながら、サフィニアは相槌を打つ。いつか別れが来てしまうとしても、理由が消極的なものであっても、今はまだそれだけで十分だと思いながらベッドから起きだすサフィニア。そろそろ夕食の時間だ。
「……それに、今はあんたといる方が気が楽。だからサフィニアさえ良ければもう少しここにあんたと居させてほしい」
言い忘れた言葉を付け足す様な咲祈の言葉にサフィニアは少しだけ目を見開いて彼の方を見た。ダメか?と首を傾げる咲祈の様子を見るに、彼にとっては大した意味のない他愛無い言葉なのだろうなとサフィニアは思う。それでも、
「ああ、もちろんだ」
今はその言葉がとても嬉しい。
●家族の予感(歩隆 翠雨&王生 那音 編)
「あれ?ここ……何処だ?」
歩隆 翠雨が目を覚ましたのは見知らぬ部屋だった。何が起きたのか分からないままに瞬きをしていると、
「やっと起きたー」
少しだけむくれたような声と共に、金の髪に水色の瞳の幼い男の子が二人、翠雨の顔をのぞき込む。双子なのだろう顔のよく似たその男の子たちは、その髪の色のせいかどこか恋人に似ているような気もする。
「もうすぐ帰ってくるよ」
「お腹空いたー」
誰が帰ってくるのか、ここはどこなのか、君たちは誰なのか。そんな質問を挟ませる余地を与えず、男の子たちは翠雨の身体を揺する。分かった、分かった。そう言ってソファから身を起こし、辺りを見渡すがやはり部屋に見覚えはない。差し出された水を飲みながら、夕食の下準備が既にされたリビングを見ていると、チャイムの音が部屋に響いた。
「帰ってきた!」
ぱぁっと表情を明るくした子供たちに、手を引かれ玄関へ向かう。開いた扉の向こうにいたのは……。
薄闇を白い粉雪が舞っている。鞄を手に少しだけ息を弾ませながら、王生 那音は足早にどこかに向かっていた。角を曲がり、温かな光を灯す家が視界に入った瞬間、那音は自分がその家に向かっている事を理解した。
(ここは『俺』の家だ)
そう確信しながら、表札を見る。
(ああ……)
そこにあったのは彼の名前と、翠雨の名前、その下に書かれた二つの名前が誰なのかもわかる。それは自分たちの子供の名前。
胸にこみあげるものを感じながら、逸る気持ちで呼び鈴を鳴らすと、おかえりなさーい。と笑う二人の子供と、
「…那音?」
少し驚いた表情の愛しい人と目が合う。
「ただいま」
(ここが俺の『家』なのか)
(なんて幸せな夢だろう)
そう思いながら那音は目を覚ました。傍らで眠る翠雨の髪に触れると、小さく身じろぎして彼も目を覚ます。
「おはよう、翠雨さん」
夢の続きかの様に、自然と合う瞳。穏やかに微笑む恋人に微笑み返して、翠雨は口を開く。
「夢、見た」
「翠雨さんも夢を?」
「那音と……家族になっている夢。……子供が二人居て……双子と思う。那音に似てた。はは、なんて夢見てるんだろうな、俺」
こくりと頷き、夢の内容を告げる。言葉にすると予想以上に照れくさく翠雨は苦笑する。
「……驚いた。俺も……きっと翠雨さんと同じ夢を見ていた。子供達の瞳、翠雨さんに似てたよ」
二人はお互いの面影がある金糸の髪と空の様に綺麗な水色の瞳の子供たちを思い出していた。思い出せば思い出すほど、自分のパートナーに似ていたように思う。
「家族なんて…もう二度と手に入らないと思ってたけど……」
『家族』
それは、お互いにとってそれぞれ特別な意味を持っている。
「……いつか、いや……必ず、俺達はあの未来に辿り着く」
希望や願望ではなく、これは、この夢は自分たちが手に入れる未来なのだと那音は確信めいたものを持っていた。
「俺は、翠雨さんの手を絶対に離さないと決めているからね」
那音は決意表明をするように、恋人の指に自分の指を絡め離れないように握ると、そのまま手の甲に口付ける。
「末永くよろしく」
●始まりの予感(信城いつき&レーゲン 編)
レーゲンが意識を取り戻すと、そこは見慣れない一室だった。
どうやらどこかの家の様だが、全くと言っていいほど見覚えがない。目の前では恋人の信城いつきがそわそわと落ち着かない様子で部屋の中を歩き回ってる。
「……最後の確認はできた、後は扉を開くだけ……大丈夫だよね、忘れてること無いよね」
(ずっとあっためてきた俺の『野望』がやっと叶うんだ)
いつきの頭の中は不安と期待で混乱しそうだった。この為にずっと準備してきた。忘れていることはないはず。何も心配することはない。そう分かっていてもやはり落ち着かず、忘れていることがないか何度も声に出して確認してしまう。
(ああそうだ、今日がいつきの始まりの日じゃないか)
少し不安そうな表情で、うろうろと部屋の中を動き回りながら何度も何度も何かを確認するいつき。その様子を見てレーゲンは今日が何の日か思い出す。
「いつき……。はい、深呼吸。落ち着いて」
「あ、うん。深呼吸。少し落ち着こう」
パートナーの落ち着いた声に、いつきはすーはー。と大きく深呼吸する。新しい空気と入れ替えに不安が少しづつ消えていく気がした。
「時間だよ」
レーゲンは時計に目をやり、いつきに視線を戻すとレーゲンは声をかける。
恋人の助言でだいぶ落ち着きはしたが、ドアノブに手を掛けるとやはり心臓が飛び出しそうな程どきどきする。レーゲンも一緒に。不安そうな表情で振り返るが
「扉をあけるのはいつきの役目だよ」
大丈夫。レーゲンはそういうだけ。
(扉を開いたら…始まるんだ)
勇気を振り絞り、いつきは扉を開け、辺りは光に包まれた。
「こんな夢を見たんだ」
ベッドの中でレーゲンがそう言った。何が始まるのかは最後まで分からなかったけど。そう続ける彼にいつきはびっくりした表情を向ける。
「同じ夢見たみたいだね……」
「いつきも同じ夢を見たの?」
その言葉にびっくりがうつったかのようにレーゲンも驚く。
「レーゲン、この夢……正夢にしてもいい?」
この夢の意味を知っているかのような恋人の口ぶりに、ん?とレーゲンは首を傾げる。
「あのね……」
内緒話でもするようにこっそりといつきは自分の小さくて大事な野望を打ち明ける。
「え?」
「まだまだ未熟なのは分かってるよっ。『夢』というより『野望』ってぐらい遠い望みだけど、いつか本当の本物にしたいんだ」
(いつきの『野望』、初めて聞いた。誰もいないのに小声でそっと言ったのは、叶えられるかどうか不安なのかな?)
ここは、いつきの自宅。耳打ちなどしなくても誰かに聞かれる心配はない。
ミカには?そう尋ねるレーゲンにいつきは首を振る。
「ミカにも話してないよ、最初にレーゲンに一番に言いたかったんだ。できると……思う?」
彼の表情から、反対されるかもしれない。という言外の不安を感じ取ったレーゲンは微笑んだ。
「できるよ。止めたりもしない。むしろ協力させてほしいな」
「レーゲンならそう言ってくれるかなって思った……ありがと」
嬉しそうに笑ういつきに、レーゲンはどういたしまして。と返した。
●幸せの予感(ユズリノ&シャーマイン 編)
「この前スイーツコンテストで賞を貰ったんだ」
ユズリノがそう言葉を投げかけた先には一つの墓。墓碑銘には彼の兄の名が刻まれている。
「リノは菓子職人を目指して頑張ってる」
「……」
隣にいるシャーマインが相槌を打つがユズリノから続きの言葉はない。表情暗く俯いたままのユズリノと春に咲く花を温かい風が撫でていく。
こっそりと忍ぶように入った村は時間が止まったように何も変わっていなかった。両親がいるであろう家へ向かうユズリノの気持ちに呼応するように足も重い。
「……」
暗い過去がこれ以上歩を進める事を躊躇わせ、あと少しというところで足を止めてしまう。
「大丈夫だ」
シャーマインの大きな手が肩へと回される。そっと引き寄せられると彼の温かさと香りがユズリノの心を優しくほぐしてくれる気がした。
「挨拶の席でご両親にきちんと報告したい事がある。」
改まった声に首を傾げ、顔を向けると恋人と視線がかち合った。
「その為にも……リノ、俺と……」
彼の言葉に幸福の予感を抱きながらユズリノは微笑む。そして、二人は止めた足を動かし始めた。
「夢?」
幸せな気持ちで目を覚ますと、うっすらと開いた金の目が視界に飛び込んできた。夢で見た真剣な視線とはまた違うセクシーなそれに心拍数は一気に上昇してしまう。
「おはよう」
はわっと小さく声を上げ大きく目を見開いて自分を見つめる愛しい子のおでこに優しくお目覚めのキスを落として、シャーマインは昨夜ソファで熟睡してた彼を自分のベッドに連れ込んだと説明した。
「リノの部屋の冷たいベッドに運ぶのは可哀そうだと思ってな。嫌だったか?」
そう尋ねればふるふると首を横に振る恋人はとても可愛らしく見えた。
ベッドの中で話すのは先ほどまで見ていた夢の話。どうやら二人とも同じ夢を見たいらしいと分かりユズリノは考え込む。
A.R.O.A.主催のクリスマス会の時に手に入れたブレスレット。次の日には消えてしまったが、あれは確かに昔貰った兄からの贈り物だったとユズリノは確信している。そして二人で見た初夢……。
このところ続いている不思議な体験は兄からの暗示ではないかとユズリノは感じていた。
(お兄ちゃんが僕達を呼んでるの?)
確信が持てず問う様な視線を恋人に投げかけると
「正夢にしてみるか?」
「正夢に?」
予想外の言葉に聞き返すとシャーマインは頷いた。その真面目な視線に少し考えて、実はコンテストには心当りがあるとユズリノは言った。出場メンバーに誘われているのだという声はどこかすまなそうだ。
「2人の時間が減る事を気にしてるのか」
こくりと頷く恋人にシャーマインは微笑んでそっと抱き寄せた。
「それなら解決法はある。眠る時は一緒にいよう。今みたいに」
「うん」
世界で一番大切な人が自分の道を応援してくれる。それが心から嬉しい。
「里帰り、少し前向きになれそう」
彼の大きな腕の中でそう言うと恋人は首を傾げた。
「だって言葉の続き聞きたい」
ユズリノの言葉にさあね。と笑いながらシャーマインは自分の夢を思い出す。彼の夢の終わりも恋人に重大な話をするところだった。あの夢が迷いに光を差した気がしていた。愛しいからこそ、大切だからこそずっと抱えていた迷いに。
(春か)
もうそこまでやってきているだろう春を感じながら二人はもう一度、夢の中へ降りて行った。



エピソード情報 |
|
|---|---|
| マスター | 龍川 那月 |
| エピソードの種類 | ハピネスエピソード |
| 男性用or女性用 | 男性のみ |
| エピソードジャンル | イベント |
| エピソードタイプ | ショート |
| エピソードモード | ビギナー |
| シンパシー | 使用可 |
| 難易度 | とても簡単 |
| 参加費 | 1,000ハートコイン |
| 参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
| 報酬 | なし |
| リリース日 | 01月01日 |
| 出発日 | 01月09日 00:00 |
| 予定納品日 | 01月19日 |

2018/01/07-22:50
信城いつきと相棒のレーゲンだよ、よろしくね
なんだかいい夢見た気がする……
みんなもいい夢見れてるといいな。
2018/01/07-22:49
2018/01/07-20:53
2018/01/06-22:13
2018/01/06-22:13
歩隆翠雨だ。パートナーは那音。
皆、よろしくな。
初夢か…去年はどんな夢みたっけか?
良い夢が見られるといいな!
2018/01/06-00:02
ユズリノとシャーマインです。
よろしくお願いします。
2018/01/04-21:22
咲祈とサフィニアだ。
夢……
この初夢は、いつか本当になるかもしれないな。
うん、よろしく。

