


『あなた』は、パートナーを見つめた。
パートナーも『あなた』を見つめている。
だが、そこに甘いものはない。
あるのは、緊迫感だけ。
たまには、外でゆっくり時間を過ごそう。
休日、『あなた』達は連れ立って出掛けた。
出掛けた先は人それぞれだが、『あなた』達はその時まで休日を楽しんでいたのは間違いない。
だが……、時は来てしまった。
残酷な戦い(多分)で、勝者を決める必要があるのだ。
時には、譲れない時だってある。生きてるんだもん。
『あなた』は残酷な戦い(希望的観測)をどうすれば勝つことが出来るか、必死に考える。
時には、パートナーとだって戦わなければならない!
世界は、何て残酷に出来ているんだろう。
残酷のレベルはこの際置いておくとして(ぽそり)
戦わなければならない。
だが、どちらかが涙を流さなければならない。
何より、実力(ということにしておく)は拮抗している。
いつ果てることかも分からない戦いを無為に繰り広げるだけになるかもしれない。
戦いの先に何があるかを考えれば、長い戦いを繰り広げるべきではない。
それは、『あなた』もパートナーも同じ意見。
今更、折れることなど出来ない。譲りたくない。
双方、無言で指し示したのは、ゲームセンター。
ゲームで、勝負をつけよう。
そして、自分の目的を達成するのだ!
尚、本人達としては真面目なので、あんまりツッコミしないであげてください。


●場所
・タブロスのどこか
※時間帯は、選択肢によって変わります。
●プランの書き方
・パートナーと下記のいずれかで意見が分かれましたので、プランにどうぞ。
分かり易く書いていただければ特に記入方法は固定しません。
(アを例にすると、神人が回転寿司、精霊が焼肉というように選んでいるものが分かればOK)
ア:昼食は焼肉にするか回転寿司にするか(昼前)
イ:フルーツパーラーのデザートバイキングにするか、カフェコーナーに行くか(午後3時頃)
ウ:夕飯はカレーにするかグラタンにするか(午後5時頃)
エ:お土産に焼き芋を買うかモンブランを買うか(午後5時頃)
オ:夜食はアイスかポテトチップスか(午後8時半頃)
・勝負の決着方法は下記のゲームから1種選ぶ形となります。
こちらも分かり易く書いていただければ特に記入方法は固定しません。
ア:音ゲー
イ:格闘ゲーム(タイプまでは指定OK)
ウ:レースゲーム
エ:クイズゲーム
オ:エアホッケー
・勝敗の決定
会議室で10面ダイスを振っていただきます。
数値が高い方が勝利となります。
同数の場合、プランの執念度でこちらで判定します。
・勝った時と負けた時の反応
譲れない戦いですので、その辺りよろしくお願いします。
●消費ジェール
・選択したものを得た他、ゲームで勝負したので、500jr消費しました。
●注意・補足事項
・今回は基本個別描写です。ただし、同じ選択肢で参加者同士の合意がある場合のみ、同じゲーセンに足を運んでいたとして遭遇、絡み描写があります。
・ゲーム勝負して、選択肢のどっちかを勝ち取るだけになります。他にも勝者にお前をよこせ(がばっ)はアウトとなります。
・公共の場が舞台ですので、TPOにはご注意ください。
こんにちは、真名木風由です。
今回は、ちょっとした戦い(?)の話です。
勝利を目指して頑張りましょう。
そして、勝者として自分が譲らなかったものを誇りましょう。
それでは、お待ちしております。


◆アクション・プラン
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
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◆神人が回転寿司・精霊が焼肉⇒エアホッケーで勝負 ◆俺は 昼間から焼肉は重たいな 安い寿司を自分の量で軽くでいいよ どうしても嫌って程じゃないから俺が折れても良いけどさ(うーん 調子付かせるのも良くないしなあ… ならば勝負だとゲーセンを指す ◆勝負 勝負に拘るなら俺にブが有るクイズで行く所だが(考え どうせならお腹をすかせようとエアホッケーだ これなら負けてもお腹がすいて肉が入るだろうという目論見があるがそれは内緒 俺も上着を脱いで真剣だ トランスしてなきゃそれほど差は無いぞ ただでは負けないっ 起死回生の一撃が台の角で跳ね返りランスの鳩尾に!? あ…悪い ★負けたーっ よし焼肉だな(乗り気 ん?楽しかったから良いんだよ(ぽふっ |
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先日開店した印度料理屋のカレーが絶品だと聞いた。 晩飯それを食いに行こうぜ!って言ったのに。 貰ったクーポン今日までだし。 なのに、ラキアがあんな事言うとは。 これは・戦うしかないっ! 勝負だ! エアホッケーあるじゃん。 これで勝負だ(指さしビシッ!) オレは勝機を持っている。必ず勝てる! (という超ポジティブ思考) ウマいカレーがオレ達を待っているぜ! ごちゃごちゃ考えるより来たパットを無心に弾く。 あのゴールに向かってパットを叩きこむぜ! 数々のスボーツで鍛えた反射神経とスタミナを信じろ。 勝てる勝てる、勝利は引き寄せるものだ! くっ、体を使うゲームなら、という慢心があったとでもいうのかっ!? 超悔しい。次回は負けない! |
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ウで勝負 無性にデザートバイキングでデザートを思う存分食べたい だから、絶対譲れない! けど…フィンが譲って来ないのって、ちょっと新鮮だ 大体、俺の意見に合わせてくれるのに…これって、我儘を俺に言ってくれてる…って事だよな? 嬉しい…余計に手は抜けない! 俺だってゲーセンなんて付き合いでしか来た事ないから、条件は同じ 行くぞ! 開幕ダッシュ! アクセル全開、強引なライディングで突っ走る 俺の勝ち! ガッツポーズで勝ち誇る 純粋にフィンに勝てたのが嬉しい フィンの手を引いて、意気揚々デザートバイキングへ 給仕してくれるので、勝者の美酒に酔う 美味しいし、良い気持ちだ でも、フィンもちゃんと食べろよ 勝者からの命令だ ほら、口開けろ |
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ウ・イ 外食というのも良いですね しかし人参、君はダメです 僕は人参嫌いというだけで百ページ越えの論文を書いた男です だからバルト!あっちのグラタンフェアに行きましょう 秋野菜を使った旬の味覚!ね! 暫く睨みあい 決着はゲームで決めましょう 格闘ならフェアかな?僕もあまりやった事ないですし 連続攻撃が得意な素早いタイプのキャラを使いますかね さぁ、いざ勝負! 必殺ガチャプレイ、でもリズムを掴んだらいけるいける 勝てば鼻高々 3本勝負ですか?宜しい受けて立ちましょう! それでも勝って見せますからね 男に二言はありません ● 勝ってハイテンションでご飯へ もちろん全部食べますよ!戦利品ですから そして気づく …あ、スープに人参入ってる… |
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オ(夜食)/ア(音ゲー)Aダイスが神人。勝利 サフィニア、夜食にポテトチップスが食べたい ふむ、ポテトチップスの良さが分からないのかいサフィニア? 素晴らしいんだポテトチップスという…薄い食べ物 出先でよく見かける …何故君はそんなにアイスの拘るのさ 勝負? 何をするんだい? おとげー? なんだいその……。とにかく、なんだいおとげーとは ……ふむ。あぁ、分かった 喜んで受けよう君のその挑戦状 容赦はしない ・ゲーム対決後 ふむ、これは僕が勝ったんだね。……やった…! おとげーというのはなかなかだね サフィニア、ぽてち買いに行こう 五袋くらい あぁ、分かってる。歯磨きね。それより早く行こう これでぽてちが最高なのが証明されたね |
●実益も兼ねて
「いや、肉だろ。肉肉肉肉、肉が食べたい!」
「昼間から焼肉は重たいな。安い寿司を自分の量で軽くでいいよ」
アキ・セイジは、ヴェルトール・ランスの主張に眉を寄せる。
「良い店なんだよ。奢るぜ? 少な目にしとけば重くないだろ?」
ヴェルトールは最近出来た焼肉の店で昼食希望。
ここはランチの時間帯……サラダ・スープ・デザート込みで食べ放題。
しかも、結構美味しいそうだ。(どうやら肉の問屋と提携した店らしい)
値段もお手頃らしいが、自分の量を調整し易いのは回転寿司の方だろう。
近くに安めだが、割と美味しい回転寿司屋があり、アキはそこにしたいという希望を出したのだ。
(どうしても嫌って程じゃないから俺が折れても良いけどさ)
アキはそう言いながらも肉から食欲の秋、更にこの名を引っ掛けつつ、焼肉を主張するヴェルトールを見る。
「季節であってセイジじゃないし」と嘯いているが、見抜けない俺じゃない。
(調子づかせるのも良くない……)
アキは、ちらっとゲーセンを見た。
「ならば勝負だ」
「だな。ゲームで勝負だ!」
アキの申し出を勝負事大好きのヴェルトールが断る筈もなく。
2人は連れ立って、ゲーセンへ入っていった。
昼前でもゲーセンは結構賑わっていた。
(勝負に拘るなら俺が有利であろうクイズで行く所だが)
アキが一瞥したクイズゲームは得点を競う形式のもの、勝負がはっきり出易い。
が!!
(どうせなら身体を動かして空腹になった方がいいな)
それならば、負けてもある程度焼肉が入る。
目論見は口に出さず、アキは視線を巡らせ……それを見つけた。
「……セイジ」
「……ランス」
2人がビシッと指したのは、エアホッケー台。
協議するまでもなく、勝負方法はエアホッケーに決定!
「トランスしてなきゃそれほど差はないぞ」
アキが上着を脱ぐと、真剣な眼差しをヴェルトールへ向ける。
(クイズゲームって言わないんだな)
アキの視線の先にあったものをチェックしていたヴェルトールは、アキからの提示が少々意外だった。
が、上着を脱ぐ位本気で勝負しようとしてくれるのが、嬉しい。
故に───
「手は抜かない」
ヴェルトールは、キリッとした顔で自身の上着を脱いだ。
エアホッケーは、こうした場で広く楽しまれる遊びだ。
が、結構奥が深く、外壁に反射させて攻撃の軌道を変えたり、時には心理戦に持ち込んだりということも出来るそうで、スポーツとして確立させる向きもあるとか。
(スポーツなら俺が有利!)
ヴェルトールは心の中で呟き、パワーとスピードを活かした攻撃を選ぶ。
その方向性が良かったのか、ヴェルトール優位でゲームが進んでいく。
が、アキも一方的にやられている訳ではない為、周囲に観戦者が集まり出した。
そうして、更に白熱した勝負が続き、いよいよ次に得点を取ればヴェルトールが勝利する所まで進んだ。
「セイジ……悪いが、これで勝負を決める!!」
ヴェルトールが最後は小細工なしにとばかりにゴールを直接狙う鋭い攻撃!
「ただでは負けないっ」
迎え撃つアキは鋭く打ち返した、が!!
「あ」
起死回生を願った一撃は勢いがつき過ぎたらしく、台の角に跳ね返って、ヴェルトールの鳩尾へクリーンヒット。
アキの自爆でヴェルトールの勝利が確定した瞬間だが、綺麗かつ的確に決まったらしく、ヴェルトールは悶絶している。
「わ、悪い」
アキは慌ててヴェルトールへ駆け寄り、痛みが収まるようさすってやる。
痛みが収まった後、ヴェルトールは「うおおおおって位見事だった」とその鮮やかな一撃を褒めた。
勝負も終わり、焼肉に決定となった昼食。
「よし焼肉だな」
「焼肉嫌じゃなかったのか?」
ヴェルトールが乗り気のアキへ尋ねてみる。
すると、アキはヴェルトールの頭をぽふっとして笑った。
「楽しかったからいいんだよ」
「そっか♪ なら、思い切り好きなの食っていいからな」
「そうさせてもらう」
ヴェルトールの笑顔に笑って応じるアキ。
2人の姿は、焼肉屋へ消えていった。
●勝利に酔う
蒼崎 海十とフィン・ブラーシュは、互いを探り合うように見つめていた。
「カフェコーナーにしようよ」
先に口を開いたのは、フィン。
「デザートバイキングで食べ過ぎると、夕飯が入らなくなるじゃない。それに、一緒に美味しい珈琲が飲みたい。……あと、ここのカフェコーナーのパフェ美味しい」
「デザートバイキングはその分色々な種類を楽しめる。カットフルーツも美味だ」
キリッとした顔でフィンに反論したのは、海十。
2人は、あるビルの前にいる。
果物屋さんとして有名で、このビル全てがそう。
お土産を買うフロア等々に分かれていて、最上階はカフェコーナーとデザートバイキングコーナーに分かれてある。
カフェコーナーはゆったりとしたスペースで果物屋さんならではのフルーツパフェやケーキなどを珈琲紅茶で楽しむことが出来、デザートバイキングではフルーツ系のミニケーキ、ムース、ゼリーといったスイーツやカットフルーツを種類豊富に楽しめる。
「無性にデザートバイキングでデザートを思う存分食べたい。だから、絶対譲れない!」
何とか凌いだけど、学校で苦手科目の抜き打ちテストがあったことなんて……大量の癒しがなかったら、俺は癒されない。
尚、フィンの方もちゃんと理由があり、先日掃除していたらお気に入りの珈琲豆がダメになっていることに気づいた。
通販しないといけないものだが、売り切れてた。(なので、手に入るまで海十に淹れて貰う珈琲は近所で安売りしていたインスタントだ)
ちゃんとしたものが飲みたい。
(海十、引かないな……。ふふ、我儘になってくれてるのが嬉しい)
(フィンが譲って来ないのって、ちょっと新鮮だ。大体俺の意見に合わせてくれるのに……。これって、我儘を俺に言ってくれてる……ってことだよな?)
(双方譲らない真実を知らない部分もあるが)それを嬉しく思う両者、フッとした笑みを口元に浮かべた。
「なら、勝負だ!」
「ああ、男と男の勝負だ!」
(嬉しい。……余計に手は抜けない!)
真実と懸けているものは別にして、真剣勝負はゲーセンへ。
「ゲーセンなんてほとんど来たことないよ」
「俺だってゲーセンなんて付き合いでしか来た事ないから、条件は同じ」
フィンに応じながら、海十はレースゲームのシートへ身を沈める。
(ハンドル捌きは普通の自動車に似てるからイケる……かな?)
フィンはそう思っていたが。
「行くぞ!」
「うわ、海十速過ぎ!」
スタートと同時に海十はアクセル全開でスピードを出していく。
フィンも追うが、カーブや障害物をぶつからないよう丁寧にハンドルを切っている間に海十は強引に突っ走って先へ進んでいく。
結果───
「俺の勝ち!」
ガッツポーズで勝ち誇る海十、そして……
「うぐ……悔しいな、コレ!」
1度も追い越すことなく負け、ハンドルに突っ伏すフィン。
(こんな気持ち、いつ振りだろ……)
勝てて純粋に嬉しい様子の海十を見ながら、フィンは思う。
今、純粋に悔しい。
「海十なんか免許取る時、教習所の教官に怒られればいいんだ」
負け惜しみの嘆きは、ゲーセンの賑やかさの中に消えていった。
勝負も終わり、海十はフィンの手を引いて意気揚々とデザートバイキングへ。
「分かった。俺が取ってくるね」
敗者フィン、店内の混雑もあり給仕役も担うことに。
(食べ過ぎない監視にもなるからいっか)
フィンがそう思いながらデザートや飲み物を取りに行っている間、見送っていた海十は。
(……執事服を着たら、夢の実現……って、公共の場だぞ)
言ってから、セルフツッコミしていた。
「飲み物もどうぞ、王様」
「フィンもちゃんと食べろよ?」
勝利の美酒(という名のフルーツジュース)と美味しいデザートでいい気分でもそこは忘れない海十は、王様らしい命令もする。
「ほら、口開けろ」
小さく切られたタルトタタンを食べさせて貰ったフィンは咀嚼しながら、帰りにもう1回勝負を持ちかけようと心に決めたのだった。
●笑顔の脅威
セイリュー・グラシアとラキア・ジェイドバインは、真剣な顔で向き合っていた。
「貰ったクーポンが今日まで。だからカレー!」
「今日はグラタンを食べに行くって決めてたんだ。今回は譲れないよ」
夕飯を開店したばかりのカレー専門店にするかラキア馴染みの洋食屋にするか。
それが、現在の彼らの議題である。
セイリューは、その専門店では辛さも選べるから辛いのがあまり得意ではないラキアでも美味しく食べられるだろうという思いがあったし、ラキアも馴染みの洋食屋で期間限定のグラタン(本日最終日)を出している、食べてレシピ研究し、家でも作ろう(セイリュー喜びそうだし)という思いがあったりする。
「これは……戦うしかないっ! 勝負だ!」
セイリューの言葉に頷くラキア。
こうして、彼らの戦場はゲーセンへと移されていった。
「エアホッケーあるじゃん」
ゲーセンに入り、いい勝負方法はないかと探すセイリューがそれに気づく。
決着を早くつけ、夕飯を食べ、帰宅。
クロウリーとトラヴァースがオレの勝利の凱旋を待っている……!(ただし、ラキアの勝利の凱旋であっても彼らは喜ぶ)
「あれで勝負だ」
セイリューはエアホッケー台をビシッと指差した。
ラキアが「エアホッケー」と口の中で呟き、口元に笑みを浮かべる。
「君、スポーツ得意だものね。……いいよ、受けて立とう」
にこっと笑うラキア、勝つ気満々のセイリューの背中を追うように歩きながら、頭の中で勝つ為の算段を立て始める。
(俺は今回譲らないって言ったからね?)
……本気出すよ。
(オレは勝機を持っている。必ず勝てる!)
目をキラッとさせるセイリューは、スッゴク(強調)ポジティブに物事を考えていた。
(ウマいカレーがオレ達を待っているぜ!)
その為には、勝たねば。
ごちゃごちゃ考えても仕方がない、無心にゴールを狙っていくだけ!
……しかし、ラキアはそれを計算していた。
ストレート勝負のセイリューに、搦め手で対抗してきたのである。
ラキアは外壁の反射を使う以外にも打つタイミングを調整することで、セイリューの攻撃のリズムを崩しに掛かったのだ。
守りつつ、攻撃のリズムを徐々に狂わせる方法を取ったのは、ラキアがセイリューの性格を熟知している部分が大きいだろう。
(セイリューは、爆発力がある。その爆発力を生むのは集中力だからね)
なら、まずその集中力を揺さぶる。
それには、攻撃のリズムを狂わせた方がいい。
(これも秋の旬豪華グラタンの為……悪く思わないでね!)
勝負の世界とは非情、全身全霊で勝負!
一方、ゴール一直線狙いのセイリューもラキアが頭脳を使った勝負に出ていると気づいていた。
(流石ラキア……ゴールするのが難しいぜ)
現在、ラキアが徐々に得点を重ねてきている。
差が開きつつあるが、セイリューはゴールを見据えた。
(数々のスボーツで鍛えた反射神経とスタミナを信じろ。勝てる勝てる、勝利は引き寄せるものだ!)
セイリューのポジティブ思考は、天気や気温にも影響しそうな位熱い。
そして───
「くっ、体を使うゲームなら、という慢心があったとでもいうのかっ!?」
セイリューが膝から崩れ落ちた。
カツカツという靴音が近づいてくる。
見上げると、ラキアがにっこり笑っていた。
「本気になった精霊の恐ろしさが解ったかい?」
「男に二言はないぞ!」
「うん。分かってる。じゃ、行こう」
ラキアに促され、セイリューはクーポン券に謝りつつもラキア馴染みの洋食屋へ。
「ウマー! 野菜多いけど、鮭も入ってる!」
「今日最終日だったんだよね」
「そうだったのか、ナルホド」
2人は、旬の野菜と鮭が沢山入った期間限定のグラタンを食べていた。
折角だからと同じグラタンにしたが、ラキアが食べたかった理由を察するセイリューである。
でも───
(負けたのは超悔しい。次回は負けない!)
次は勝つともぐもぐ食べるセイリュー。
尤も、ラキアにはその考え、バレバレなんだけど。
●人参攻防戦
「今夜はカレーを食ってかないか」
新月・やよいがバルトの声に立ち止まると、バルトはポスターを眺めていた。
折角の休日ということもあり、夜も外食しようという話になった矢先のこと……「外食というのもいいですね」と話していたやよいはバルトが見ていたポスターを見る。
なるほど、野菜沢山のカレーが売りの店のようだ。
(新月の好き嫌いを直す良いチャンスだ。自分じゃ人参料理は作らない男だからな)
目標は、人参を食べさせること。
バルトは、この夕飯にも自身へミッションを課していたのだ!
「カレー……ですか。野菜が沢山食べられそうですね」
ふっと笑みを浮かべるやよい。
「しかし人参、君はダメです」
「やっぱりか」
「僕は人参嫌いというだけで100ページ越えの論文を書いた男です」
やよいはどこか誇らしげな口調でその過去を語る。
そう、彼は人参が嫌いなのだ!
それ故にポスターを見ただけでバルトの思惑を完璧に読んだのである。
「だから……、あの店のグラタンフェアに行きましょう、バルト!」
「あなたが好きそうなグラタンだな」
「秋野菜を使った旬の味覚、いいじゃないですか! ね!」
「だが、人参がない」
「人参がないからいいんです!」
2人の間に火花が散る。
「決着はゲームで決めましょう。勝った方の店へ行くということで」
「ああ」
やよいが近くにあるゲーセンを見ると、バルトもそれを受け入れた。
「格闘ならフェアかな? 僕もあまりやったことないですし」
「新しいものの方がいいだろう。どちらも全くやったことがない方が平等だ」
やよいとバルトはそう話し合い、新しく入った格闘ゲームの台を選んだ。
(連続攻撃が得意な素早いタイプのキャラを使いますかね)
キャラ説明を読んだやよいは攻撃させないよう考慮してキャラを選択。
(必殺技が強い重量型のキャラにするか)
対するバルトは勝負を一気に決め易いタイプのキャラを選択。
視線を交わすやよいとバルトの火花が一瞬散った。
さぁ、いざ勝負!
「くっ、ゲームのが難しいな。ゲージが堪らない……!」
バルトは思った以上に操作が難しいと四苦八苦。
慣れていないのもあるが、ゲージを多く削る必殺技程何度も使えるようにはなっておらず、そして、操作が難しかった。
対するやよいは分からないなりに操作、次第にリズムを掴んで手数重視で押していく。
「必殺ガチャプレイが功を奏しましたか」
「おい、新月もう一回だ!」
鼻高々の勝者やよいへ、ボコボコにされた敗者バルトが食い下がる。
「3本勝負ですか? よろしい……受けて立ちましょう! それでも勝ってみせますからね!」
男に二言はないといった様子のやよいへ、バルトが再戦を挑む。
その結果───
「くっ……!」
流石に悔しいらしく、あっさり負けたバルトが震えている。
「くそっ! あと少しなのに!」
「扱ったことがないからこそ、扱い易さを重視しました」
テンション高いやよいを見、バルトはますます悔しい。
(あなたに人参を食わせられない自分に苛立つ……!)
訓練(何の)をし、絶対人参を食べさせる……!
やよいとバルトは希望通り、グラタンフェアを開催している店へ入った。
(負けたものは仕方がない。……あ)
バルトはメニューを見て、『それ』に気づいた。
勝ってハイテンションになっているやよいは気づいていない。
何食わぬ顔で同じグラタンセットを頼むと、バルトは「勝ったからには残さず食えよ」と先に言った。
「勿論全部食べますよ! 戦利品ですから」
笑顔のやよいは、やがてグラタンセットの到着でバルトが何故それを言ってきたかに気づいた。
「あ……」
スープに人参……!
硬直したやよいの手からフォークが落ちる。
「男に二言はない……そうだろ?」
バルトが自分のを使えと差し出してくれたフォークをやよいは無言で受け取る。
その頭の中で人参が何故嫌いかという新しい論文の構築に入っていたのは言うまでもない。
●最高の証明
咲祈は、コンビニの前で足を止めた。
それに倣い、サフィニアも足を止める。
「サフィニア、夜食にポテトチップスが食べたい」
今日は散々遊び、ただいま帰宅途中……咲祈は帰宅後の夜食を所望した。
これに対し、サフィニアは「えー」と反対の声を上げる。
「夜はアイスでしょー……って、いうか! 夜食にポテトチップスって……だめでしょ脂っこいしカロリーが危ない! ……じゃなくて違うっ! 大体、コンビニはスーパーと違って定価だしってそれでもないっ!」
記憶がない咲祈のオカンポジションだけあり、サフィニアの反対意見はちょっと迷走していた。
「ふむ、ポテトチップスの良さが分からないのかい、サフィニア?」
「やっぱりアイスだよ。甘いし美味しいし。そりゃあ、歯磨きは怠れないけど」
「素晴らしいんだ。ポテトチップスという……薄い食べ物。出先でよく見かける。そして、こういう店の方が高くとも種類が多い」
咲祈が言うように、コンビニには期間限定やコンビニ限定といったポテトチップスも珍しくない。
が、サフィニアとしてはポテトチップスよりアイスの方が魅力的に見える訳で。
「この時間も開いているスーパーでアイスを……」
「……何故君はそんなにアイスの拘るのさ」
「咲祈もそうだよね?」
咲祈へサフィニアは人のことは言えないと返すと、「お母さんはああ言えばこう言うね」と咲祈は切り返してくる。
このままでは平行線、埒が明かない。
「……よし! 咲祈、勝負しよう?」
サフィニアが指し示した先は、コンビニの向かいにあるゲーセン。
「勝負? 何をするんだい?」
「それは勿論! 音ゲーでしょ!」
ゲーセンに首を傾げつつ入る咲祈へサフィニアはそう語る。
が、記憶がない咲祈はよく解らないらしく、「おとげー?」とサフィニアの言葉を反芻している。
サフィニアが連れてきたのは、ルールも簡単な音ゲーだ。
リズムに合わせ、ランダムに光るパネルをタイミングよくタッチする、ただそれだけのルールだが、音楽や選択する難易度によって全く違ってくるもので、初心者から上級者まで親しんでいるものである。
「何だいこれ……。とにかく、何だいおとげーとは。これはどういうもの?」
「あぁ、そっか。咲祈、音ゲー知らないっけ」
咲祈の質問でサフィニアもそのことに気づく。
音ゲーとは音楽ゲームの略、という簡単な説明をすると、サフィニアはゲームのルール説明をじっと見た。
「……ふむ。分かった。君の挑戦状、喜んで受けよう。容赦はしない」
「俺だって容赦しないよ」
サフィニアは、勝つつもりで楽曲選択。
音ゲーが何なのかも分からなかった咲祈よりアドバンテージはある筈!
(近所のスーパーの高級カップアイス、確か安かったよね。ラムネ味のアイス、は、乗り越えるには必要なのか逆にダメージが出るのか……)
腰がじんじんと痛くなったあの衝撃を思い出しつつ、トラウマ克服にはそれを選んだ方がいいのか、逆にトラウマが深くならないかを悩み出すサフィニア。
しかし、その悩みで困ることはなかった。
光るパネルを押すという理解をした咲祈が、勝ってしまったのだから。
「ふむ、これは僕が勝ったんだね。……やった…!」
「嘘でしょ…!? まさかのまさかで俺が負けるなんて……!」
詳しいルールやコツも何も知らない咲祈への敗北にサフィニアは愕然となった。
が、何度見ても咲祈の勝ちだ。
「おとげーというのはなかなかだね。サフィニア、ぽてち買いに行こう」
咲祈がサフィニアを促す。
「どのポテトチップス買うの?」
「種類違うのを5袋位」
「5袋!? まぁ……良いけどちゃんと歯磨きするんだよ?」
「あぁ、分かってる。歯磨きね」
そう応じながらも咲祈は早歩きになっている。
(どんだけ待ち遠しいの)
サフィニアは咲祈へ追いつくように歩調を速めた。
「これでぽてちが最高なのが証明されたね」
(俺としてはアイスの方が最高なんだけどねぇ……)
誇らしげな咲祈へサフィニアはそう思ったが、敗者なので黙っておいた。
譲れない戦いは、今日の所は終わった。
だが、きっとまたどこかで戦いは起こるだろう。
それを、譲れないが故に。
| 名前:アキ・セイジ 呼び名:セイジ |
名前:ヴェルトール・ランス 呼び名:ランス |
| 名前:咲祈 呼び名:咲祈、相棒 |
名前:サフィニア 呼び名:サフィニア、相棒 |



エピソード情報 |
|
|---|---|
| マスター | 真名木風由 |
| エピソードの種類 | ハピネスエピソード |
| 男性用or女性用 | 男性のみ |
| エピソードジャンル | コメディ |
| エピソードタイプ | ショート |
| エピソードモード | ノーマル |
| シンパシー | 使用不可 |
| 難易度 | とても簡単 |
| 参加費 | 1,000ハートコイン |
| 参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
| 報酬 | なし |
| リリース日 | 09月26日 |
| 出発日 | 10月02日 00:00 |
| 予定納品日 | 10月12日 |

2015/10/01-23:47
プランは提出できているよ。
なんだかんだと仲が良い皆の光景が見られるのかな?
楽しみにしている。
2015/10/01-00:37
2015/09/30-00:24
2015/09/30-00:23
蒼崎海十です。
パートナーはフィンです。
皆様、宜しくお願い致します。
フィンには悪いが、デザートバイキングは譲れない!
行くぞ!(ダイスAを振る)
フィン:
俺だって、カフェコーナーは譲れないんだからね。
行くよ!(ダイスBを振る)
【ダイスA(10面):8】【ダイスB(10面):2】
2015/09/29-19:51
セイリュー・グラシアと精霊ラキアだ。
今回も皆ヨロシク。
夕食に何を食べるか・・・負けられない戦いが、ここにはあるッ!
勝負、だアァァ!
(ダイスA:神人 ダイスB:精霊)
【ダイスA(10面):3】【ダイスB(10面):10】
2015/09/29-10:29
ふむ、セイリューは前に会ったね。
他の人は初めましてだろうか。僕は相方に咲祈(サキ)って呼ばれるよ。だから好きに呼んでくれれば。よろしくね(ぺこり
サフィニアと夜食はアイスかぽてちかで意見がね、ばっさりと。
ちなみに僕はぽてち派さ。
なんでもカロリー面をお母さんは気にしているらしい。
…おとげー? おとげーとはなんだか分からないがそれで勝負しようとサフィニアが言ってる。
【ダイスA(10面):8】【ダイスB(10面):7】
2015/09/29-01:42
俺の勝ちぃ!(うっしゃ!
2015/09/29-01:41
俺は軽く回転寿司でって思ったんだよな。昼からガッツリ肉まみれってのは一寸ヘビーだろ?
けど、あいつが肉肉肉肉肉主張してとまらなくてさ…(溜息
俺が折れてもいいんだが、でもなあ、ワガママを許してばかりなのもさあ(やれやれ
だからまあ、主張してみようかと。
ゲームで勝負なら分かりやすいしな。
苦労するよ(ふふふ
ランス「ナニカころがせ?」ほりゃ⇒ダイスB
セイジ「運試しだな」えい⇒ダイスA
【ダイスA(10面):1】【ダイスB(10面):9】
2015/09/29-01:03
こんばんは。犬も丸まる食欲の秋ですね。
はじめましての方ははじめまして。
新月とバルトです。好きな秋は読書の秋です。
神人がA、精霊がBで良いのでしょうか。
それではいざ勝負(ころんころーん)。
【ダイスA(10面):10】【ダイスB(10面):3】
2015/09/29-00:18

