


日頃頑張るウィンクルムのために、特別に宿が提供された。
通常だったら一泊数千Jrはかかるであろうそのお宿。
しかし今回は、ウィンクルム一組につき300Jr!という大盤振る舞い。
美味しい料理に舌鼓。
海の幸、山の幸。そして美味しいスイーツ。上質なお酒も用意されていた。
宿から見える良き羨望。
窓からは一面、海が見える。季節、ということもあってか海沿いの通りにはライトアップが施され
夜になれば幻想的な風景が広がる。
そして、風流な温泉。
露天風呂は広く、またいくつもの湯船がある。
飲み物のサービスも行われているため、湯に暖まりながら一杯、というのもオツだろう。
流石一流!と唸ってしまうほど、宿の従業員達のサーヴィスが良く、
何不自由なく快適に過ごせることだろう。
だが、少なからず制約がある。
泊まる部屋は8人が全員一緒の大部屋だ。
部屋は綺麗だし、とにかく広い。
パーテーションの準備もできるため、プライバシーもそれなりに守ることはできよう。
そして……その部屋には奇妙な伝説があった。
『イケメンが集まりその部屋で寝ると、全員が同じ夢を……しかも、奇妙な夢を見てしまう』
快適な時間を過ごし、眠ったウィンクルム達の見た夢、とは果たして…!!


※注意
このノベルは皆様が見た夢の内容を描きます。
アドリブ推奨どころかアドリブだらけ。むしろアドリブだけです。
キャラクターはもれなく弄ばれます。カオスになります。
普段物静かなキャラクターが饒舌になるかもしれません。
精霊がボインちゃんになってるかもしれません。
むしろ神人さんが他の誰かの精霊になってるかもしれません。
宿での描写は一切ありません。
ひたすらにカオスです。でも、全部夢です。
皆同じ夢を見た、ということ後でなんだかモニョっとした気持ちになるかもしれません。
でも全部夢です、忘れてください。
※プランについて
自分以外、そして自分の精霊を含む他の参加者さんへの印象を書いていただきたいです。
例
参加者タロのプラン。
精霊はジョン。
他参加者はジロウ、ジロウの精霊、山田
【ジョン】あんまり話しかけてくれない。嫌いではないが怖い。
【ジロウさん】初対面。優しそうな人だと思う。多分。
【山田くん】目つきがいやらしい……!
かっこ【】内は呼び方を。その後ろに印象を。
出来れば他の全員の参加者さんの印象を書いていただけたら助かりますが、
ギリギリまで参加者さん埋まらなかったりあるやもしれませんので
書けなかったらその時はその時で。
あと文字数余ったら好きな食べ物とかチャームポイントとか、
来年の抱負とか好きなコスプレとかお好きに何かアピールしてください。
来年のプロローグ作成の参考にするかもしれません、しないかもしれません。
どんな弄び方でも笑って許せるわよ!心は広くてよ!な方、よかったらぜひ……!
お世話になっております、上澤そらです。
相変わらずの新米ですが実験大好きです。
なんだこれ、ですよね。本当自分でもそう思います。
恐らく年が開けてからの納品になるかと思われますゆえ、
明るく馬鹿馬鹿しい内容になるかと……!
果たして参加してくださる方がいるのか物凄く不安ですが。何卒よろしくお願いいたします。
あ、特に相談することもないので暇かと思いまして。
宿に出発する前のウィンクルムさん達の会議室に
コタツ2組とたくさんのみかんを用意しましたのでよかったらゴロゴロしてください。


◆アクション・プラン
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
|
全員ファータだったらどーなるんだ、と最初思った。ディアボロさんもいて少し安心したぜ。 ファータといっても色々なタイプが居るなぁ。 オレはラキアが一番好きだけど! 皆の印象? 【ラキア】一挙一動が気になる。 【暁さん】先日の依頼(ゆるぼ・らぶ/錘里MS)でも一緒だったな。謎解きの様子から見るに、とっても気真面目さん。 【ジルさん】暁さんをいじるのが凄く楽しそう。 【シグマさん】あんなに蹴られて平気とは、実は凄い体力あるんじゃないか? 【オルガさん】ホント蹴りに容赦ねぇ。 【アルクトゥルスさん】見た目イケてる執事なのに喋りはオネェ?(困惑 【ベテルギウスさん】筋肉系ファータって初めて見た!すげぇ!筋トレ方法聞きたい! |
|
■印象※筋肉しか見えない 【グラシア様】元気なお方。腕と下半身にボリュームがあるとより素晴らしいかと 【ジェイドバイン様】たおやかな方。背も高いのできっと筋肉映えすることでしょう 【シグマ様】ヒールに耐えるためにも肉体作りをお勧めしたいです。まだお若いので延び代は沢山ありますから 【オルガ様】そのヒールをはきこなすおみ足は素晴らしい鮃筋をお持ちに違いありません。 【暁様】日頃弛まぬ鍛錬をされていると筋肉が囁きます。インテリマッスル、素晴らしい響きです 【ジル様】服の下には素晴らしい肉体美をお持ちとお見受け致します この中での最年長、筋肉に刻まれた歴史が気になるところです 【ベルたん】奥ゆかしい筋肉天使!! |
|
・オルガ】呼:オルちん 印象:パートナー。最近蹴られてばかりなのでビクビク ひぃ!ちょ、吃驚しただけだって! なんで蹴る体勢に入ってるの!?ちょ、んぎゃあ!? (オルちんって、俺の事…嫌いなの?) ・セイリュー】呼:セイリューちん ・ラキア】呼:ラキアちん 印象:何でもプラスに持っていく感じを尊敬 俺もあれくらいはっちゃけないとかなぁ。 ・アルクトゥルス】呼:アルクちん ・ベテルギウス】呼:ベルちん 印象:筋肉凄い! どうやったらあんなに…とにかく凄いね! ・千尋】呼:千尋ちん ・ジルヴェール】呼:ジルちん 印象:お、女の人?あ、男の人かー 美人だからナンパしようかなーと思ったのにぃ…って い、いいい痛い!冗談だよぉオルちん‼ |
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初めての方もいるので先生以外は第一印象をメインで 【先生】尊敬する人。外見はともかく憧れの人です 【セイリューさん】明るくてしっかりした頼れる先輩 【ラキアさん】綺麗な方。どこにいても画になりそうです 【アルクトゥルスさん】初対面。非常に丁寧な人で男の僕から見てもイケメンです 【ベテルギウスさん】初対面。見た目で判断するのは失礼ですが、少し近寄りがたいというか…悪い方ではないと思いますが 【シグマさん】元気な方ですね。ムードメーカー的で場の雰囲気が和みます 【オルガさん】シグマさん相手には厳しいですが、まさに仕事のできる人という感じです 好きな食べ物はトマトです 世界にはトマトをぶつけ合う祭りがあるとか |
●これは全て夢の中の出来事です。何か不都合が生じても当方は一切責任を負(略)
ウィーーーン、ウィーーーーン、ウィーーーーン、ウィーーーーン…………
サイレンが鳴り響き、赤いランプが点灯する。
「ふぁあ、こんな朝から召集かぁ」
ベッドから飛び起き、ピンク色に近い髪を持つ少年が背伸びをする。
彼の名はシグマ。
簡単に身支度を整え、赤いベルトを手早く腰につけると急いで自室を出た。
シグマが本部に到着すると既に仲間は揃っていた。
「遅いッ」
隣にいた黒いベルト巻いた青年がシグマの尻を蹴り上げる。
「ぎゃんっっ!……朝っぱらからオルちん強烈」
シグマは慣れた痛みに己の尻をさする。オルちん、と呼ばれた青年、オルガは涼しい顔。
「はいはーーーい、シグマちゃんにオルガちゃん、朝から濃いぃプレイしない、のっ☆」
ウィンクと共に、メッ!と人差し指を立てるのは、ロングのチャイナドレス風の服装をした女性……に見える殿方、ジルヴェール・シフォン。
「ジル司令官、いったいどうしたんですか?」
そんなシグマとオルガの掛け合いをよそに、緑のベルトを身に着けている赤髪ポニーテールの女性……に見える、こちらも男性ラキア・ジェイドバインがジル司令官に問う。
「そうそう、名家のご子息が誘拐されてしまったので至急人質を解放して頂戴」
ジル司令官が近代的なモニタースクリーンを操作すれば、人質の情報が出てくる。
「まず、囚われたのはチヒロちゃん。街一番の可愛い子ちゃんよ」
モニターに映るのは青緑色の髪にショートカット、金色の瞳をした暁 千尋。
どう見ても盗撮された風の参考写真が何枚もスライドしていく。
「なんで狙われたんだろうな……勿論、困ってる人は助け出すけどな!」
気性的には赤ポジション、しかしカラーリング的な問題で青いベルトをつけたセイリュー・グラシアが気合を入れる。
「そうね、なぜかしらね……。そして犯人は、アルク伯爵と名乗る……」
ジル司令官が更にモニターを動かそうとすると……画面がザザザッと混線しだす。
「あらやだ、どうしたのかしら?」
ジルが小首を傾げるとモニターは砂嵐となり……映像が直ったかと思えば、人影が現れた。
「ふ、ふふふふふふふふふ……!」
金髪のオールバック、マントで身を包んだ上品な紳士が画面に映る。
「あ、あれは……」
オルガが息をのむ。そして隣にいたシグマはあくびをする。オルガは蹴りを与える。この間1秒程の出来事だ。
「御機嫌よう、皆さん。毎日筋トレはかかしていませんか?」
モニターの中で優雅な微笑みを浮かべるのは……アルクトゥルス。ベロア調の豪華な椅子に座り、膝にいるシャム猫を撫でている。
そして、その後ろに。
「暁さん!!」
セイリューとラキアが同時に声を出す。口を塞がれ、椅子に体を縛られ、眠っている模様だ。
「ふ、ふふ……素晴らしいインテリマッスルをお持ちの暁さんには少々眠っていただいております。貴方方が我が屋敷に訪れるのを心待ちにしおております」
そう言うと、回線はプチッと切れた。
「まだ危害は加えてないみたいだが……何されるかわかんないな」
セイリューの言葉にその場にいた皆が頷く。
「彼の屋敷の場所はすでに割り出しているわ」
モニターに屋敷の場所が現れれば。
「……ッス(あ、ここ……配送で行ったことがあります)」
今までずっと黙っていた、この中で一番の高身長、ムキムキワガママボディを持った筋肉天使、ベテルギウスが声を上げた。
「あぁ、ベルちゃんはこのお屋敷に行ったことがあるのね。心強いわ♪」
ベテルギウスの言葉にジル司令官が頷く。
「流石ベルちん、伊達に表の顔は配送員やってないね!」
シグマがベテルギウスの厚い胸板をポム、と叩く。
「……シャス……ッス(ありがとうございます。そんなに褒めないでください、恥ずかしいです)」
ベテルギウスは頬を染め、感謝の意を呟く。
「そんな謙遜することないよ、ベルちん!」
コンビニ店員経験のあるシグマにはベテルギウスの話す言葉は理解ができるようだ。
「行くのよ、ファータ★ファイブ!世界の平和を守るためっ!」
ジル司令官がズビシッ!と入り口を指せば、五人は駆け出していった。
ちなみにシグマたんの耳も尖っている。それはもうビンビンだ。
●これは全て夢の中の出来事です。何か不都(略)
ベテルギウスの先導により、難なく屋敷へと辿り着いたファータ★ファイブ達。
「……ッス(皆さん、ここです)」
「なんともわかりやすい……」
オルガが眼鏡がずり落ちそうになるのを指で押さえる。
それもそのはず、屋敷には『おいでませ ファータ★ファイブ御一行様』と宿泊旅館の入り口案内ばりに歓迎されている。
心配された敵もおらず、屋敷の豪華な門戸は開かれている。
「……ッス(自分が来たときは、黒服の人がたくさんいました)」
「ここまで来るとなんとも怪しいですね」
ラキアが赤いポニーテールをなびかせた。
「ま、ウロウロしてても始まらないし、乗り込もう!」
セイリューの言葉に、皆が頷く。
「よーし、突撃だー!」
シグマの言葉に、皆が屋敷に乗り込んでいった。
●これは全て夢の中の出来事(略)
「ふふ、皆さん屋敷に入ってきたようですね」
モニターからアルク伯爵が様子を伺う。すると、後ろに座らされていた千尋が目を覚ました。
「ん?んんっっ?」
むぐむぐ、と何かを講義する千尋にアルク伯爵が近づくと、彼の口枷を取り外す。
「ん、はっ……いきなり何をするんですか……」
苦しそうに声を上げる千尋にアルク伯爵は笑顔を浮かべる。
「暁様。私としても手荒な真似はしたくありませんので、どうか大人しくしていてくださいね」
もがいても取れそうにない、千尋を縛る縄。
「お、面白いものが見られそうですよ」
そう言うアルクの言葉に、千尋もモニターに目を向けた。
●これは全て夢の中(略)
五人が屋敷に入っていく。
広い屋敷は迷路のように入り組んではいるが、途中途中に「次を右」「このまま真っ直ぐ」と案内書きがされている。
そのまま進むのはどうかと思う、と思うものがいたが
「お、わっかりやっすい!よかったねー」
とシグマがニコニコと案内書き通りに進んでいく。リーダーカラー、レッドの言うことは、ぜったーい!である。
そして見えてきた次の案内書き。
『注意!この先の部屋に敵! 変身せよ、ファータ★ファイブ』
「こ、これは素直に変身しちゃっていいもんなのか……?」
セイリューが頭を抱える。
「まぁ、とりあえず変身しときましょう、か……」
ラキアも苦笑する。
「おっし、それじゃ変身だー!」
シグマが己の腰元から赤いペンを取り出し、頭上へと掲げた。
「ファーーーータ レッドパワーーーーー レリゴーーーーーーー!」
シグマが大声で叫ぶと、彼の体が赤い煙で覆われる。なんか中でクルクル回ってるようだが、まぁ見えない。
そして煙が晴れると、そこに立つのはファータ・レッド。
赤を基調とした魔女っ娘風衣装。
真っ赤なミニスカートにはフリル盛りだくさん。ピンク色のニーソックスは絶対領域を魅せる。
ぴったりとしたトップは肩出しスタイル。胸の真ん中には赤いリボン。首輪はなんだかいつもよりトゲトゲ倍増。
可愛らしい魔法のステッキを握りしめ。
「さぁ、皆も!」
真剣な瞳のリーダーの声に、皆が肩を落とす。そしてそれぞれ変身しだした。
「ファーーーータ ブルーパワーーーーー レリゴーーーーーーー!」
青い煙がセイリューの身体を包む。そして煙が晴れると、青を基調とした魔女っ娘風衣装に変身だ。
これまた青いミニスカート。しかしスパッツを履いているのがチラチラ見える。そして此方はハイソックス。
胸には青いリボン。シグマと違い肩は出ていないがシースルー素材でこれもまた艶めかしい。
手に持つのは二本の剣。頭に飾られてるは大きな青いリボン。
ファータ・ブルーことセイリューが苦笑交じりにポージング★
「ファーーーータ グリーンパワーーーーー レリゴーーーーーーー!
ラキアの叫びと共に緑色の煙が彼の身体を包む。
そして煙が晴れれば緑を基調とした魔女っ娘風衣装。レッドやブルーに比べたらスカート丈はやや長め。
全体的に知的で大人な雰囲気だ。
しかしまぁ、髪型が赤いポニーテールから赤いツインテールへと変わっている。可愛い。どう見ても女の子です。
そして手に持つは魔法書『入門!株取引』
「さぁ、早く、オルガも!」
目を輝かせたシグマがオルガを急かす。後で覚えておけ、と心の中で呟きながらオルガも変身した。
「ファーーーータ ブラックパワーーーーー レリゴーーーーーーー!」
真っ黒い煙に包まれるオルガ。煙が晴れると、そこにはショートカット×黒髪×眼鏡な、凛々しい女の子がいた。
女の子風、ではない。まぎれもなく女性だ。
「他の皆は男の身体のままなのに……なぜ俺だけ女の身体ッ……」
あああ、と頭を抱えるファータ・ブラックことオルガ。
似合うよ!と親指を立てるレッドシグマにピンヒールで蹴りをくらわす。
しかし、男の身体でスカートはかされるぐらいなら、むしろ女体でお願いしたい、と思うものもいる。
あぁでもラキアならどっちでも俺は幸せだ、とセイリューはこっそり思う。
オルガは黒いアシンメトリーなスカートに、ぴったりとしたボディスーツ。
胸の部分が一文字に空いている。今流行の胸開きなんたらネック仕様だ。
そこからおっきな山と谷が見える。軽く見積もってもD以上確定だ。
シグマの鼻の下は当然伸び、その表情を見るや否やオルガは己の武器、マジカル★ウィップでバチンバチンとシグマを叩く。
「ぎゃぁん!ご褒美デスッ」
とシグマが言ったとか言わないとか。
そして。
「……ス。ダァ シエリイェス」
頬を赤らめ、ファータ・ピンクことベテルギウスも変身をする。
彼の身体が桃色の煙で包まれた。
そして煙が晴れれば、ベテルギウスも魔法少女へ。
ピンクのミニスカートから覗くのは見事な太腿!ヘソ出しルックから見える、割れた腹筋!
チューブトップな布から薄ら透けて見える見事な胸筋!
「…ッス(この服は慣れないです……)」
慣れたらアカン、とセイリューが生暖かい目でピンクを見守る。
そしてピンクの手にはドでかい棍棒。鬼ヶ島の鬼を彷彿とさせよう。
やけに短いスカートは動けば下着が見え隠れ。クマちゃん柄だ。
「じゃあ、皆、進むよー!」
そんなこんなでどこか晴れやかな笑顔でシグマは扉を開けた。
一方その頃。
「う、かかか可愛いよ、今日も可愛いよボクの天使ベルたぁぁんっっ!今日も外側広筋が輝いてるよっ」
部屋のモニターでベテルギウスの変身シーンのみをバッチリ録画し、先程まで涼し気だった目元はすっかり下がるアルク伯爵。
ハァハァと荒い息まで噴出する姿に囚われ千尋ちゃん、ド・ン・引・き★
「ねぇ見てっ、ほら。絶妙に薄筋がスカートに隠れ……見えそうで見えない……かと思いきや、思いっきりクマちゃんパンツが見えてるところが、ファンタスティック!ベルたん今日もきれてるーーっ!!」
千尋は、ボディビルダーには 「きれてる」 と言うことが褒め言葉だと知った。
いや、ベルちんは別にボディビルダーではない?かもしれないが。とにかく、アルク伯爵はベテルギウスに並々ならぬ情熱を持っているのが見て取れた。
●これは全て夢(略)
ファータ★ファイブが部屋に入ると、一匹のオーガが待ち構えていた。
特大サイズの羊のオーガ。
ふわっふわのもっこもこ、柔らかく気持ちよさそうな毛並みだが、その眼光は鋭い。
「めめめめぇーー!」
でか羊オーガが5人に向かって突進!
「まずは俺がっ」
セイリューが羊の前に立ちはだかり、二本の刀をクロスさせる。
「必殺の……ブルーファイアーコーン!」
クロスした刀を思い切り振り上げれば、真空波状に青白い炎が羊オーガへと向かっていった。
「めぇめめー!」
羊ご自慢の毛がチリチリと焦がされ、若干の異臭。
怒りと共に攻撃してくるが、あっさりかわす5人。
「セイリューさんの炎を喰らってもあんなに動けるということは、外部からの衝撃には強いようですね」
オルガが冷静に判断し、ラキアに耳打ちをする。
ラキアも了解、と首を縦に振った。揺れるツインテール。
「喰らえ、ウィップオブラブ!」
オルガが叫び、羊がいる方向の地面を鞭でピシャリと叩く。
すると地面に亀裂が入り、一直線に羊の元へ。
開いた穴に羊の足が取られた。それを見越し、移動していたラキアが魔法書を開き、唱える。
「覇 酸 戦 酷 ! !」
ラキアが叫ぶと、羊は断末魔の叫び声を上げながら魔法書「入門!株取引」にスッポリと吸い込まれていった。
「退治、完了」
「さっすがだぜ、ラキア!」
「ふぅー、やれやれだね」
ラキアが微笑めば、セイリューがラキアの肩をパンパンと叩き労う。そしてシグマが汗を拭う。
「何もしてないくせに馬鹿面を晒すな」
オルガがシグマに水平チョップ。
「…ッス(奥に進め、と書いてあります)」
ピンクなベルたんが指さす先には、案内書き。
やはり素直に進んでいく一行であった。
一方。
「あぁぁ、ベルたんっ!走り回るベルたんも可愛いよ!汗をかきながらモフモフ触れないかとチャンスを伺うベルたんは天使だおおお!」
相変わらずモニターに見入っているアルク伯爵。
「しかし、そろそろ私の出番のようですね。暁様はもう少しここで大人しくしていてください」
アルク伯爵は立ち上がり、千尋に体を向ける。そして己の身を包んでいたマントをふぁさっとなびかせた。
そこに見えたのは……マントの中は素っ裸な変態紳士の姿だった。仕方ないじゃない、だってアルクトゥルス様ったらノーパン派なんだから。
そのまま暁 千尋は気絶した。いや、気絶させられた。
●最後の戦い
ファータ★ファイブがたどり着いたのは大広間。
中央まで歩みを進めると、皆に声がかかる。
「よく辿り着きました。お待ちしておりました」
ホールに響く声に皆が回りを見渡せば、ゴンドラから降りてくる全身をマントで覆ったアルク伯爵。
「私を倒せば人質は返しましょう。しかし、私が勝ったら……」
どんな要求を出されるのか、と皆が息を飲む。
「ベルたんは僕だけの天使になってもらいます!」
え?どういうこと?
皆の視線がベルたんに集まる。
「……ッス(そういえば、朝晩問わずいつも視線を感じてました)」
「ベルちん、下着盗まれたって言ってたよね!タンクトップとか、靴下も」
「はっはっは、それならば此処に」
アルク伯爵がマントを広げれば、マントの内側に下着や靴下が貼り付けられている。
しかしそれ以上に……紳士の中身が全裸なことも大問題なようで。
「はふぅ……」
ラキアが卒倒した。そりゃあ倒れたくもなる。
「ラキアーーーーーー!!」
セイリューの声がホールに木霊した。そして倒れたラキアを抱きかかえ。
「オ、オレのラキアを…仇は必ず取るッ」
セイリューの目に青白い炎が灯る。大丈夫だよ、ラキアちん生きてる。
「さぁ、本気でかかってきてください」
身軽なアルク伯爵がプラプラさせながら向かってくる。
「ちょっ、近づくなっ」
オルガが鞭を振り振りするも、華麗なジャンプでその鞭をよける。
セイリューが必殺技「ブルーファイアーコーン」を叩きだすも、スルリと避けられてしまう。
「秘儀・イタヅラツムジカゼ!」
アルクトゥルスの掌から突風が舞い起こった。
皆のスカートはめくれまくりだ!
「オルガ様は、良い鮃筋をお持ちですね。グラシア様は足と下半身にもっと筋肉的ボリュームがあれば良きかと」
それぞれの筋肉を一瞬で目に焼き付け、品評するアルク伯爵。
「……ッス(なぜ皆の名前を知ってるんですか?)」
突風に耐えきったベルたんがアルク伯爵に棍棒を振り上げる。
咄嗟にアルク伯爵もジャイアントハンマーを手に取り、ベルたんの攻撃を受ける。
「こんな近くでベルたんの上腕三頭筋が震えるところを見られるなんてボク昇天☆」
ベテルギウスの力も去ることながら、流石ラスボス、アルクトゥルスも負けていない。
ギリギリと睨み合いが続く中、
「(……ッス)…質問に、答えてください」
「ベルちん、下がって!」
シグマの声が響いた。そして魔法ステッキをクルクルと回し、可愛くポージング。
「不埒なモノ見せつける悪い子にはお仕置きだよ!マジカル・ショーキニモドーレ!」
七色に輝く光がアルク伯爵とベテルギウスを包み込んだ。ベルたんよけきれてないね。
「あ、あぁあ…!私の属性:ノーパンが属性:白ブリーフに……!なんと恥ずかしい……!」
いや、ノーパンのが恥ずかしいですから、と横たわったままのラキアがツッコむ。
「そうです、恥ずかしくなどないです。人を浚うことの方がよっぽど恥ずかしいです」
ブリーフを履き、膝から崩れ落ちているアルク伯爵の肩にそっと手を置くベルたん。
「あ、あれ?ベテルギウスさんの話してる言葉が容易にわかる……!」
セイリューが驚きの声を上げる。やっぱりわかってなかったんだネ!
「上出来だ、馬鹿面」
オルガの言葉にシグマはタートルの胸開き部分に手を差し込もうとして激しくボコられた。
「アルクさん。人質を解放してください。そして服を着てください」
ベテルギウスの言葉にアルクトゥルスが頷き、千尋を捕まえていた部屋へと向かった。
●本当の敵
「誰もいないじゃないか?」
アルク伯爵と部屋に入れば、千尋の姿はない。
セイリューが声を上げればシャム猫がニャーと鳴いた。
「もしかして……」
アルクが考え込むと、モニターの中に見覚えのある顔が浮かんだ。
「ちゃんと倒してって言ったじゃなーい!」
そこに映っていたのは。
「ジル司令官っ!どうしてですかっ!?」
ラキアが問う。ジル司令官は眠ったままの千尋を担いだ姿だ。
「皆、ごめんなさいね……」
ジル司令官は遠い目をして空を見つめる。そして語り出す。
「本当ならば、チヒロちゃんがファータ・ピンクに収まるハズだったわ。しかし。運命の悪戯か、ピンクになったのはベルちゃん」
ベテルギウスが視線を逸らす。
「ベルちゃんは悪くないの、良い子だわ。でも、アルク伯爵のベルちゃんへの愛情を知り、今回のことを思いついたの」
「僕の耳を尖らせファータ・ピンクとしてデビューさせ、ベテルギウスさんをこの屋敷に残そうとしていたんですよね、先生」
いつの間にか起きていた千尋がジル司令官の言葉を続ける。
「チヒロちゃん……!」
「先生。僕はファータ★ファイブなんてやりたくないです。っていうか皆やりたくないと思います」
そうなの?とジル司令官がモニター越しに皆を見れば、首をぶんぶんと縦に振る。
「自分も、こんなコスプレ慣れはしたくないです。でもアルクさんと一緒に過ごすのは嫌じゃないです」
ベテルギウスが優しい眼差しをアルク伯爵に向ければ
「あぁあ僕の心を惑わす小悪魔!奥ゆかしく優しい筋肉天使!」
筋肉同士がガッチリと抱擁。
「先生。外見はともかく、先生は僕の憧れの人です。側に居られるならば……色々学べて、嬉しいです」
「チヒロちゃん……!」
モニター画面の中で二人も抱擁。
「えーと、ってことは……」
「今日をもってファータ★ファイブは解散ってことでいい……よね?」
セイリューの呟きにラキアが同意を求める。
「無論、問題ない。早くこの姿を解きたい。反吐が出る」
「えぇーオルちんの女体姿見られなくなっちゃうのー?」
不満げなシグマの声にオルガの鞭が飛んだ。
「ぎゃひぃん!オルちん、俺のこと嫌いなのっ!?」
涙目でオルガのことを見上げるシグマ。その瞳を見れば……イジめたくなるS心。
質問には無言を貫き、鞭を振るう。
「……こういう愛の形もあるもんなのか?ラキア」
「ちょっと俺には理解しがたい……ね」
ツインテールをほどき、いつもの髪型に整えたラキア。
「やっぱ、ファータと言っても色んなタイプがいるなぁ……オレはラキアが一番好きだけど!」
ニカッと笑うセイリューに、ラキアの頬が赤く染まった。
●これは全て夢……だったらいいね
この旅館にはもう一つの伝説がある。
この旅館に8人のイケメンかつ無謀なものが集まると……皆、夢遊病にかかるとか、かからないとか。
おしまい。
| 名前:暁 千尋 呼び名:チヒロちゃん |
名前:ジルヴェール・シフォン 呼び名:先生 |



エピソード情報 |
|
|---|---|
| マスター | 上澤そら |
| エピソードの種類 | ハピネスエピソード |
| 男性用or女性用 | 男性のみ |
| エピソードジャンル | コメディ |
| エピソードタイプ | ショート |
| エピソードモード | ノーマル |
| シンパシー | 使用不可 |
| 難易度 | とても簡単 |
| 参加費 | 1,000ハートコイン |
| 参加人数 | 4 / 2 ~ 4 |
| 報酬 | なし |
| リリース日 | 12月24日 |
| 出発日 | 12月31日 00:00 |
| 予定納品日 | 01月10日 |

2014/12/30-04:10
さて、私共はプランを提出いたしました。
なので、存分に炬燵で蜜柑を堪能致します。魔性の牢獄、炬燵は人々の下半身を捕らえて話さず、時には全身すら飲み込む……恐ろしい箱です(みかんムキムキ)
2014/12/27-20:42
セイリュー・グラシアと精霊ラキアだ。
アルクトゥルスさんは初めまして。
今回も皆ヨロシク!
何が起きようとも夢の中の出来事だからきっと大丈夫!
参加精霊のファータ率の高さにビックリしたが、
ジルさんの存在に和んだ(ほっこり。
ファータも色々なんだなぁ・・・とか。
多分そんな印象をつらつらと?
2014/12/27-19:49
シグマ様、オルガ様はごきげんよう。
グラシア様とジェイドバイン様、暁様とシフォン様はお初にお目にかかります。
アルクトゥルスと申します。
こちらの奥ゆかしいナイスマッチョのワガママボディ筋肉天使はベルたんことベテルギウスです。
以後お見知り置きを。
さて、中々素敵な旅館ですね。人目がある以上はあまり開放的になり過ぎないよう気をつけなくては。
とはいえ、夢の中でも保てるかはわかりかねますね。
皆様の印象についてですが、私は主に体型や筋力について言及するかと。
ベルたんはあまり人付き合いが得意では無いので怖がったりするかもしれませんね。
2014/12/27-10:06
こんにちは、暁千尋です。
アルクトゥルスさん達は初めまして。
セイリューさん、シグマさんは今回も宜しくお願い致します。
皆さんの印象ですか・・・ふむ。
あまり絡んだことのない方ばかりですし、第一印象ということで書かせて頂きますね。
ジルヴェール:
ふふ、なんだか楽しそうなことになりそうねぇ。
あ、そうそう!
ワタシの名前ちょっと長いから「ジル」で構わないわよ。
あと皆さんのこと「ちゃん」付けで呼んじゃうけど、嫌な方は教えてね。
コタツとみかんがあるって聞いたから焼酎持ってきたわ。
未成年者はごめんなさいねぇ。飲める方は一緒に楽しみましょう。
2014/12/27-00:31
皆会った事あるねー!
先日ぶりのお久しぶりだよっ!
改めて俺はシグマ、パートナーはオルちん事オルガだよ。
よろしくねー!
伝説なんて信じたくないけど、もし本当だったらイケメンって事!?
なら信じちゃおうかなぁ~?
(バシィッ)ぎゃん!?
オルガ:
……下らない。
取り敢えず印象呼び方中心のプランをとの事ですね。
シグマは馬鹿っぽく
俺はクールめに印象を書く次第ですので
よろしくお願いします。

