リザルトノベル
◆アクション・プラン
手屋 笹(カガヤ・アクショア)
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【心情】
ウィンクルムとしての関係がまだ理解できていないのですが、
これからのお近づきの印という事で。
【手段】
戦闘大好きなカガヤがお茶を飲むようなデートを好むとも思えなかったので冬スポーツのツアーに参加してみました。
200ジェールをお支払いして。
エリナ・ウェリデさんにお誘い頂きましたし、
ゲレンデの一部で雪合戦することにしましょう。
雪玉を相手の神人と精霊に合計で
3個当てれば勝ちです。
カガヤに投げてもらった方がいいかもしれませんわね。
わたくしは雪玉を作ってはカガヤに渡すという事で。
最後にエキシビジョンを見ながら市販物のラッピングしたチョコを渡しましょう。
バレンタインですから何も無いのも寂しいですしね。
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エレナ・ウィリデ(シロウ・タチバナ)
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最初に、笹さんを年下だと思って頭を撫でる。「だって背が低いから」って身長の事をいじる。
笹さんチームと雪合戦!
雪玉を投げ合って、神人&精霊に合計3つ当たったら負けってルール。ボクはとにかく数ぶつけようかな。数うちゃ当たるだろ。
時間が余ったら、スノボ。
リフト乗ってる間は、会話もつかなぁ。
タチバナさんは絶対自分から話してこないだろうから、
質問しながら、他愛のないこと話そうかな。
夜は…そうだな、レストランで食事してる時にチョコ渡そうかな。
何も考えないで、食べ終わった後に「末永くよろしくお願いします」って言って、ストレートに渡そう。渡すチョコは……せっかくだからカカオの精にもらったのにするか。
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●雪山到着
外は一面の雪景色だ。純白の雪を日光が照らし、キラキラと輝いている。山は白く染まり、上に向かってリフトが設置されているのが見える。
今日は絶好のスキー日和だ。山の天候は気分屋だが、今日は山の神様がデートを応援してくれているように感じる。
エレナ・ウィリデはボーイッシュな出で立ちで、雪の上を駆け回る。
「タチバナさん、たのしいですよ」
エレナは雪のように白い肌にブラウンの髪が美しい。緑の瞳が綺麗だ。
「エレナさん、あんまりはしゃぐと危ないですよ」
シロウ・タチバナは仏頂面だが機嫌は悪くない。シロウは体の線は細いが筋肉質だ。ワインレッドの短髪に、サファイアのような青い瞳が特徴的。エレナからは身長が低いと言われいる。
シロウも雪化粧された山に来て開放的な気持ちになっていた。
エレナはクールにしているシロウの頭を撫でる。シロウはいきなり頭を撫でられて少々驚いた様子。
「どうしたんです?」
「だって背が低いから」
「そうですね……、あまり背が高い方ではないです。普通だと思っていたのですが」
「やっと着きましたのね」
エレナに誘われてやってきた、手屋 笹は深緑のふわっとしたロングヘアをかきあげる。雪の白に対して黒い瞳が対照的で美しい。
「雪、すごいな。今日はたっぷり遊べそうだぜ。そうだろ、笹ちゃん?」
カガヤ・アクショアはバスの中で凝り固まった体を伸ばした。カガヤはいわゆる細マッチョで、ぼさぼさ気味のこげ茶の短髪だ。身長が高く、バスの中は窮屈だったのだろう。
エレナがシロウの頭を撫でているのを見て、カガヤも笹の頭を撫でる。
「なっ、なんですの?」
「笹ちゃん、ちっこいなぁ」
笹はカガヤを鉄拳でどついた。
●雪合戦で対決
早速、四人は前もって雪合戦対決をしようと決めていたとおりに実行する。
神人と精霊のコンビで陣営に分かれ、雪玉を相手に合計3つ当てたら勝ちというルールだ。
下準備として、盾となる雪山を作っていく四人。
場所はゲレンデの初心者コース側の一番麓の所だ。雪合戦などしてもいいように、柔らかい雪が大量に残っている。
シロウとカガヤが率先して、フィールド作成を進めていく。
「陣地作りは任せてください」
シロウはサファイアのような青い瞳でエレナを優しく見つめるとそういった。
「よしっ、俺も陣地作るぜ。笹ちゃんは休んでていいぜ、肉体労働は任せておけ!」
精霊たちはやる気満々に作業を進めていく。力仕事は任せておけとのこと。細マッチョなシロウとカガヤにとってはたいした作業ではない様子。
雪の山を作る精霊たちの姿は男らしく逞しく見えた。
(タチバナさん、小さいと思っていたけど力持ちだなあ)
エレナはシロウが仏頂面で淡々と雪山を作っていくのを見て、逞しく思った。
(普段、空気が読めないのに、こういうときは頼りになりますわね)
笹は楽しそうに雪山を作っていくカガヤを見て、頼もしく思った。カガヤはノルウェジアン・エルクハウンドのような三角犬耳をピコピコと動かし、くるりと丸まった尻尾を楽しそうに振っている。
ものの数分でフィールドの準備が終わる。しゃがんで隠れられるくらいの高さの雪山が1つと明らかに大きすぎる雪山が1つ、少し距離を置いて作られていた。
シロウが作った雪山の盾はエレナとシロウが隠れるのに丁度いいサイズだ。
一方、カガヤが作った雪山は非常に大きく、笹もカガヤも立っていて隠れられるくらい大きい。
それぞれ陣営に向かい、相手陣営と対峙する。
「手屋さん、手加減しないよ」
「エレナさんこそ、覚悟はよろしくて?」
エレナと笹はお互い、雪合戦が楽しみで笑みがこぼれる。
「よーし、始めるぞ!」
カガヤがそう叫ぶと、一斉に雪山の盾の裏に隠れて、それぞれ雪玉を作り始める。
エレナ陣営は雪玉を作っては投げを繰り返す、数撃てば当たる作戦で勝負に出た。
「おりゃ、おりゃ、おりゃー」
エレナは笹とカガヤに向かって次々と雪玉を投げる。それに従い、シロウも仏頂面で雪玉を淡々と作っては投げている。表情からは読み取れないが、どうやら楽しんでいる様子だ。
笹陣営は、笹が雪山に隠れて雪玉を作る。それをカガヤが投げる戦法だ。
「ははは、コレ楽しいぜ」
カガヤはものすごいスピードで雪玉を投げまくったのだった。
笹陣営は、雪の盾の外に出ているのはカガヤだけなので自然と攻撃が集中する。ところが、カガヤはすばしっこくなかなか当たらない。
それどころか、笹の作った雪玉をどんどん投げつけてくるのだ。
エレナとシロウは雪の盾に隠れてうまく躱し、反撃を繰り返す。
「このままじゃ、負けちゃうよー。どうしよう、タチバナさん」
「私に考えがあります」
雪玉をもって雪山の盾の外に出るシロウ。
「降参か?」
カガヤが勝ち誇っていると、シロウは表情を変えずに明後日の方向に雪玉を投げる。
「とってこい」
すると、カガヤの丸まった尻尾が左右に勢いよく振られる。カガヤは投げられた雪玉を全力疾走で追うのだった。
「さすが、タチバナさんだね」
エレナはシロウの機転に感心した。カガヤは犬のように――いや、犬以上のスピードで雪玉に向かってダッシュしていってしまったので、笹陣営はがら空きだ。
「ちょっと、カガヤ、なにやってますの!」
「手屋さん、かくごー」
エレナとシロウは両手に雪玉を持って笹を集中攻撃した。
終わってみればあっという間の3連続ヒットだった。
「タチバナさんの作戦にまんまとはまっちまったぜ」
「もう、なにをやっていますの」
笹は特に怒っていなかった。カガヤのおもしろい一面が見られて親近感がわいたのだった。
「ボクたちのコンビネーションは最高だね」
「そうですね……、エレナさんの作戦がよかったのでしょう」
「いやいや、タチバナさんの機転もよかったよ」
エレナは勝利の余韻を味わいながらも、シロウのお茶目なところに惹かれたのだった。
●リフトでおしゃべり
エレナとシロウはスノーボードの道具をレンタルして、リフトに乗っていた。
リフトは二人乗りで密着感が結構ある。無意識にも鼓動が高鳴るのを感じた。どこか気恥ずかしいようなそんな感じだ。
エレナは会話の間が持つか不安に思いながらも、他愛のない話を始める。
「タチバナさんはスノーボード出来るんですか?」
「そうですね……、人並みにはできます」
淡泊な切り返しに屈することなく、エレナは会話を模索していく。
「こういうツアーとかって、参加したりするんですか?」
「いえ、友人と来るくらいで、こうしてツアーで参加したのはエレナさんとが初めてです」
「ボ、ボクとのツアーが初めてですか」
「そうですね……、そうなりますね」
普段は行かないというツアーにシロウが来てくれて、エレナは嬉しい気持ちで不思議と胸の奥が暖かくなった。
雪山にいるというのに不思議な感覚だ。
「楽しく滑れるといいですね」
エレナはにこやかにシロウに微笑んだ。
シロウはエレナを見つめながら、微笑み返した。普段クールで仏頂面のシロウにしては珍しい。
エレナはシロウの普段は見せない一面にどきりとする。
「着きましたよ」
「あ、うん、そうだね」
リフトから降りてもエレナは少しドキドキしていた。
●スノーボードを満喫
エレナとシロウはリフトを降りてから、後ろ足の固定場所を探して移動する。ゲレンデは混雑していなくて、好きな場所を選ぶことが出来た。
後ろ足をボードに固定する。
「行きましょうか?」
「そうですね……ゲレンデの状態をまずはみてみましょう」
エレナとシロウはある程度勾配がきつい斜面を難なく滑っていく。
綺麗にターンを決めながら、減速させずにスピード感を味わう2人。
エレナの滑りはなかなかのものだ。途中に簡単なトリックを決められるポイントを見つけては、回転技を決めていく。
人並みに滑れると言っていたシロウが想像以上の滑りを見せる。男らしいパワフルな滑りがかっこいい。年下に見えていたシロウが大人びて見えた。
ゲレンデの具合を見ると言っていた滑りにもかかわらず、スピードに乗った華麗な滑りを見せる。力のある滑りに魅せられるエレナ。
2人とも体の動きがしなやかで、ボードの真ん中にしっかりと乗れていた。ボードがまるで体の一部になったかのように自在に言うことを聞く。
何本か滑ったあと、コースのなだらかなところの隅に座って休憩した。
「タチバナさん、すごく滑れるじゃないですか」
「そうですか? 私はエレナさんの滑りが上手で驚いていたのですが」
エレナとシロウはスノーボードで気持ちよく汗をかいて、自然と笑みがこぼれた。
普段は仏頂面ばかりのシロウも、エレナの喜怒哀楽でコロコロ変わる表情につられてか、自然と笑みが出ていた。
エレナはシロウと一緒に来てよかったと思った。普段は見ることのできないシロウの一面を見られたからだ。
オーガを討伐するだけの生活だったら、シロウのこのような表情は見ることはなかっただろう。
「どうですか、もう一滑り?」
珍しくシロウの方から誘ってくる。エレナは微笑んで「やりましょう」と答えた。
●レストランでチョコプレゼント
レストランの中はストーブで暖かかった。外は日が沈み、一日充分に遊び尽くしたエレナとシロウはくつろいでいた。
日が沈むと山の麓でも気温は下がる。ストーブの暖かさと、ランプの明るさが心地いい。
レストラン内の雰囲気は落ち着いていて、ゆったりと食事を楽しめる。
「今日は楽しかったね」
「そうですね……、こういうデートも悪くないですね」
クールに返してくるシロウだが、楽しんでいたように感じる。
一緒に雪合戦をやって、そのあとスノーボードを楽しんで、充実した時間だった。
食事は温かいスープや、季節の旬を取り入れた料理で味がいい。前評判通りにおいしい食事が楽しめている。
こういう落ち着いた場所では、クールなシロウは一気に大人びて見える。エレナはシロウは背が低く、年下のように感じていたが、シロウの纏う雰囲気はいつものイメージとは違って見えた。
フォーマルな服装をして、きちんとマナーを守った食べ方をするシロウに品を感じる。エレナは少しの間、シロウに見とれていた。
「どうしました?」
シロウが尋ねると焦って視線をそらすエレナ。後頭部をかいてごまかすのだった。顔が少し熱く感じる。赤面していないか不安だった。
シロウは特にそれ以上追求することなく、食事を続けた。
エレナも食事に戻る。
オーガを倒すパートナーだが、こうして一緒にデートをすると新しい発見が多いと思うエレナ。
人は多面的な側面を持っていて、いつも同じ事を繰り返していると、相手の一つの面だけを見てしまう。シロウを見ているようで知らないことが多いと思った。
エレナは食事が一段落付き、デザートが運ばれてくる合間に、出発の前に準備したモノを渡そうと思った。
カカオの精がからもらったチョコを持ってきている。いざ渡そうと思うと、緊張する。胸が高鳴るのを感じた。
勇気を出してチョコを渡そうときりだすのだった。
「あのね、プレゼントがあるんですけど」
「プレゼント?」
シロウは何だろうと小首をかしげる。
バレンタインの季節だが自分がチョコをもらえるとは思っていない様子。
シロウが何を渡されるか気がついていないと思うと、少し落ち着く。
チョコをシロウに差し出しながらエレナはいった。
「末永くよろしくお願いします」
シロウはクールな表情を崩し、少し驚いた様子。すぐにバレンタインの季節だと気がついたようで、エレナが顔を真っ赤にしているのを見て優しく受け取るのだった。
「ありがとうございます」
エレナはチョコを受け取ってもらえて嬉しかった。まだ心臓がどきどきしている。
「これから長い付き合いになるんです。よろしくお願いしますね」
シロウはエレナの緊張具合から、特に発言自体に深い意味はないと思ったようだ。
デザートが運ばれてくる。
「今日は楽しかったですよ、エレナさん」
シロウはめったに見せない優しい顔をした。
●エキシビションを見ながらチョコをプレゼント
「エキシビションが始まったら麓のたき火のところで待っていてください」
笹に言われてカガヤは気温が下がった外で待っていた。日が落ちて一気に寒くなった。
麓でエキシビションを快適に見られるようにと、現地のはからいで薪が焚かれている。揺らめく炎が夜の闇に溶けて綺麗だ。
薪をたくさん焚いているだけあって、寒さはほとんど感じない。
「カガヤ」
笹がカガヤの元に現れる。笹の計算通りムードはバッチリだった。
「始まるみたいだぞ」
カガヤはゲレンデを指さした。ゲレンデが色とりどりのライトで照らされて幻想的な色に輝く。
上からたいまつを持ったプロスキーヤーがストックを使わずに列を作って降りてくる。竜が山から降りてくるかのごとく、たいまつの明かりが連なっている。
リズミカルなミュージックが流れている。エキシビションに合わせた音楽は聞き心地がよく、自然と雪山の麓はムードがよくなる。
日中は4人で遊んでいたのに、今はカガヤと2人きりなので自然と緊張した。単純な性格なカガヤは見ていて飽きない。普段、身長のことで喧嘩することもあるが、こういうときは流石に喧嘩にはならない。
カガヤはエキシビションに夢中だった。
スノーボーダーの華麗なトリックが始まると、一気に盛り上がる。
こうして一緒の時間を楽しむのは新鮮だった。
オーガと戦うためのパートナーなのだが、こうして一緒にいると、オーガを前にしたときよりも頼もしく感じるのはなぜなのだろうか。
「笹ちゃん、いまのトリックすごかったな!」
カガヤは純粋に場の雰囲気を楽しんでいる。笹はチョコを渡すタイミングを考えながら、いつ渡そうと緊張するのだった。
そう長い時間は待ってくれない。プロスキーヤーとプロスノーボーダーの演技はどんどんプログラム通りに進んでいく。
このまま渡せないまま終わってしまうのは絶対に嫌だ。
丁度、演技の切れ目ができる。このあと一気に場を盛り上げるエキシビションが始まることは容易に想像できた。
渡すなら今しかない。そう思ったら吹っ切れた。
「カガヤ、これ、バレンタインのプレゼントよ」
カガヤは純粋にプレゼントに喜ぶ。
「ありがとう、笹ちゃん」
ラッピングされた市販のチョコをカガヤに渡すと、一気に胸がどきどきと高鳴る。
純粋に喜ぶカガヤを見ていると、ムードなどを計算しなくても喜んで受け取ってくれたのではないかと思ったからだ。
笹はカガヤが自分のことを小動物のように可愛いと思っている事に気がついていた。
でもそれは、好きではなく、可愛いという別の感情だ。
いまの笹はカガヤにどういう風に思って欲しいのかわからなかった。いつもなら回転のいい頭脳もこの瞬間だけは鈍っているように感じる。
それでも、悪い気はしない。
カガヤと一緒にエキシビションを楽しむ余裕が生まれると、予想通りに最高のフィナーレが始まった。
花火が上がり、ゲレンデをいろいろな彩色のライトが照らし、純粋に綺麗だと感じた。
雪というモノはなんでこんなに綺麗なのだろうと感動する。
笹とカガヤにとって最高の一日になったことは間違いなかった。
依頼結果:成功
MVP: