


●旅人の提案
一人の旅人が、風に煽られながら荒れた道を歩く。
タブロスから西に馬車で数時間ほど行った先、広葉樹の深い森を抜けて、大きな川を渡った先に、その村は存在した。
『アマルラ村』と書かれた木の看板が、根っこからへし折れて地面に転がっている。
折れた看板の先、足場の悪い道を進んでいくと、古びた教会の灰色の壁が見えた。
近付いて見上げると、屋根は半壊しており、代わりに天幕が張ってある。
「おや、旅人か。こりゃ間の悪いときに来たな」
ちょうど教会から出てきた中年の男に、旅人は声を掛けられた。その男は教会とはミスマッチな、カーキ色の軍服を身に纏っている。
「酷い有様ですね、何があったのですか?」
「つい先日、オーガとデミオーガに襲われたのだ。騒ぎ自体はおさまっているのだが、復旧に手間取っていてな」
軍服を来た男は、腕を組んで悩むように顔を顰めた。どうやら、復旧支援活動の要請を受けてタブロスから派遣された軍人のようだ。
「隊長! 隣村から支援の要請が……」
部下と思しき青年が男に駆け寄ってくる。
「なに?」
「首都からの帰還命令で、一時的に人手が足りなくなるようでして。1日だけでいいから、こちらの人員を貸して欲しいと」
「このタイミングで帰還命令とは、こちらも手一杯だと言うのに。……上層部は何か言っていたか?」
「軍から新たな人員は送れないので現場で何とかせよ、とのことです」
隊長と呼ばれた男は、顔の皺をさらに深く刻む。深刻な様子を見て、旅人は苦い笑みを零した。
「軍部にも色々あるのでしょうねぇ。難しいことはわかりませんが」
「この方は?」
「通りすがりの旅人ですよ」
青年の疑問に、旅人自ら返答する。その後、ふと思いついた素振りで、旅人は言葉を続けた。
「1日だけ、臨時でアルバイトでも雇ってはどうですか? 例えばA.R.O.A.のウィンクルムとか……」
「オーガを駆除したあとだ。復旧支援だけでは、依頼するのは難しいだろう」
A.R.O.A.はオーガに関わる依頼を受ける専門機関だ。復旧支援だけなら、軍やその他の団体の仕事だろう。
「オーガ襲撃後の調査依頼を建前に、手伝っていただいたらどうでしょう? オーガの爪跡は、まだ色濃く残っているようですし……」
旅人がさらりと切り返す。隊長はしばし考えた後、ふむ、と頷いた。
「……上に許可を仰いでみるか。意見ありがとう」
「いえいえ。それではこれにて……っと?」
隊長の礼の言葉に旅人はにっこりと微笑んで踵を返し……そこで、ぴたっと立ち止まる。
「どうしたのかね」
奇妙に思い、隊長が首を傾げる。
「いえ、野良犬が横切ったようで。襲撃のあとですから、ついデミオーガかと思いましたよ」
旅人は冗談を言うように告げると、何事もなかったようにその場から立ち去った。
……草むらの内で、赤い瞳がギラリと不気味な光を宿す。
●復旧支援の依頼
「軍からの要請です。あなたたちには、アマルラ村の復旧支援に向かってもらいます」
A.R.O.A.職員が資料をめくりながら、淡々と告げる。
「仕事内容は、オーガ襲撃後の被害状況を調査しつつ、その他復旧支援活動を手伝ってほしい、とのことです」
職員は依頼の詳細が書かれた紙を、ウィンクルムたちに見せた。
食料の配給、家屋の修理、農地の整備など、様々な事項が記されている。
皆が目を通したところで職員はページをめくり、次にオーガ討伐時の資料を見せる。
「いないとは思いますが、念のため、デミオーガが残存している可能性も踏まえて、行動してください」
資料には、鋭い牙を剥き出したデミワイルドドックの写真が貼り付けられていた。
デミワイルドドックの上には、討伐されたオーガのイラストが描いてある。
熊に2本の角が生えたようなオーガだ。
「ああ、これは目撃情報に基づいて描かれたオーガの絵です。オーガについては討伐を確認済ですので、いないと判断してください」
補足するように付け足して、職員は資料を今回の依頼のページに戻した。
「期間は1日。朝から夕方まで、だいたい8時間くらい働いてもらいます。昼食は適当な時間に、各自取ってください」
昼食は軍が準備した『軍特製幕の内弁当』を配給してくれるとのことだ。
普通の『幕の内』と『軍特製』とで何が違うのかが、気になるところではある。
「支援に必要な道具は、村に設置された復旧支援本部に大抵は揃っているから、心配する必要はないでしょう。……ああ、あと」
職員は思い出したように資料から顔を上げた。
「村のはずれの丘に温泉が湧いているそうです。仕事が終わったら、そこで疲れを癒してもいいかもしれませんね」


■依頼
被害状況の記録、その他復旧支援活動を手伝う
■成功条件
1.村の状況を把握し記録する
2.村の人々から喜ばれるような復旧支援活動を行う
■アマルラ村について
人口100人程度の小さな村です。
村のはずれの丘には自然の温泉が湧き出し、岩風呂のようになっています。
村が一望できる場所です。
■村の状況
教会:現在は半壊しており、今は天井に天幕を張っています。
復旧支援本部を設置しており、村人たちの避難所でもあります。
また、礼拝堂の他、炊事場や職員の事務所、物資を保管する地下倉庫などがあります。
村の家々:無事な家もありますが、オーガによって壊されてしまった家もあります。
損壊状況は、部分的に壊れていたり、全壊していたりと様々です。
農地:オーガによって荒らされ、作物も傷んでしまっている状態です。
よく探すと、無事な作物が出てくるかもしれません。
村の人々:皆村の復旧に向けて頑張っていますが、心身ともに疲れています。
■デミオーガについて
存在の有無は不明ですが、警戒は怠らないようにしてください。
こんにちは、還源水(かんげんすい)と申します。
今回のお仕事は、オーガとデミオーガの襲撃により、被害を受けた村の調査と、復旧支援活動です。
被害状況については、村を歩いて観察すれば、おのずと状況が判明します。
支援については、とくに「これを絶対にしなければならない」という項目はありません。
考えられる支援プランがあれば、自由にご記入くださいませ。
ただ、多大な費用や8時間以上の時間が掛かると思われる支援プランについては、
ご希望どおりに採用できませんので、どうかご理解いただきますよう、
よろしくお願い致します。
それでは、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
皆様のご参加を、心よりお待ちしております!

◆アクション・プラン
木之下若葉
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俺に出来る事をしなくては、だね まずは農地へ行こうか 記録紙と筆記用具 ロイスさんに頼まれた鈴ロープも持って 道すがらの人の声と自分で見た内容を記録と把握 これもあとで相良さんへ渡さなくちゃいけないしね 農地に着いたら作物の被害状況を 荒れて倒れていても根がしっかりしているものは添木をして 本当に駄目になってしまったものは土から避け 村の人にも方法を教えて一緒に 駄目な物の中でも食べられる部分があるものはアクアへ きっと教会で炊き出しの手伝いをしているだろうし 捨てるだなんて事はしないよ 農地方面とその端、村と外の境に鈴ロープを張るのも忘れずに 後は臨機応変、皆で協力 出来る事を精いっぱいだね 「さて他にやることは、っと」 |
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俺達は家の修繕をやろう まずは教会の屋根から 作業は、普段からやりなれてるレーゲンをメインに行う 俺はあいつ程技術はないから、 作業がスムーズにいくよう釘や道具の準備、木材を切る役。 腕力が無い分スピードと回数でカバーしよう お昼は村人たちと一緒に食べる(俺達は弁当だけど) ウィンクルム達がしている復旧作業の説明したり 逆に不安に思うことがありそうなら、話をしっかり聞こう 初めてレーゲンと会った時、一つ一つ状況説明してくれたり、記憶喪失な俺の不安をいやな顔せずずっと聞いてくれた。それだけでも気持ちが楽になれたのを覚えてる 俺も同じようにできたらいいな 日暮れギリギリまで、作業頑張ろう。 温泉入れるかな…疲れて寝るかも |
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村人立ちが安心して暮らすためには、復旧作業を急ぐ必要もあるが、それ以上に安全確保が不可欠だ 聞けばデミオーガが生き残っている可能性もあるとか デミオーガが現れるとしたら暗くなってからの方が確率が高いのではないか 私は夕から夜にかけて村の警備をしよう 昼の作業で疲れた村人を休ませてやりたいという気持ちもある 被害状況の調査や襲撃時の目撃情報から推測を立て、事前に警備プランを詰めておきたい 上手く行けば襲撃ポイントや襲撃パターンを把握して待ち伏せかもしれないな 被害調査をしている他の仲間にも協力して貰おう なお村人には寝る前に温泉に浸かることを勧めておこう 肉体ばかりでは無く、精神面でも回復になるはずだ |
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■警報 本でみた「半鐘」と「鈴のつけた紐」 で警報代わりに設置。再利用もしくは家から援助 半鐘は村の中央に。鈴紐は村を囲むよう 協力してもらう 鈴で確認したら、危険を知らせ非難できるよう登って鳴らすんだ 「少し右に…ああ大丈夫」指示 ■休憩周り アクアの隣で初めて包丁を握る。恐々慎重 「こ、これでいいか…?」 炊き出し後、配給と共に台車で運ぶ 村を移動して分担した記録とりを兼ね 「あ…ご飯とか差し入れもってきて !余計だよ!……気を使わせたくないから…黙る(小声) ああ。タイガこそ体力に物を言わせて倒れるなよ」 カツサンドを忍ばせ ■疲れた人へ、オカリナで演奏 不器用な僕だけど初めての依頼頑張りたい 力のない僕でも癒せますように |
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俺の仕事はロイスさんの提案の鈴をくくりに行くのと被害状況の記録、まとめか。 出発前に 「これから、村のほうへと見回りに行くつもりなんだが…こういう状況だ、取りに行きたい物もあるだろう、俺で良ければ探しに行って来ようと思うんだが… 何かある人はいるかい?」 その特徴、場所を詳しくメモして、探しに行く 鈴は他の人に被らないよう村の外れのほうへとくくりに行く 記録の方は皆にお願いしたデータを集計、被害順に纏め見易い様工夫し提出する 時間を見て、お弁当休憩もはさむ オーガが出現の際はライナスに頼む 「坊主…頼めるか? 前に立とうとするなよ、気をつけてな」(と頭を撫でる) 心配、はあるからな、可愛い弟分だから |

エピソード情報 |
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|---|---|
| マスター | 還源水 |
| エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
| 男性用or女性用 | 男性のみ |
| エピソードジャンル | 日常 |
| エピソードタイプ | ショート |
| 難易度 | 普通 |
| 参加費 | 1,000ハートコイン |
| 参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
| 報酬 | 通常 |
| リリース日 | 03月07日 |
| 出発日 | 03月15日 00:00 |
| 納品日 | 03月23日 |

2014/03/14-23:16
こちらもアクション見直し完了だよ。
うん。そうだねー。
良い結果になりますように、ってね。
>記録・鈴ロープ他
一応、農地までの道すがらと
農地自体の被害状況は調べられたらって。
ロープも農地との境くらいまではカバー出来てるといいんだけれど…。
>料理
アクアが被害があって保存が難しい作物は
「酢漬け等に出来ないか」ってうなってたからその辺で
村の方のために何か出来ていればいいなぁって思うよ。
あ、教えるもの頑張るって。
2014/03/14-23:16
いや・・・力に不安ある僕としては
村人への気遣いを忘れるところだったし膨らんでよかったと。助かった。
最終調整も今済んだし、いい結果を祈ろう
2014/03/14-20:41
ーんと・・・15日って事はそろそろ出発になんのかな、色々とかき回してすまんな・・・
良い結果になるよう頑張ろうな
>記録、鈴等
俺のほうもそう書いておくつもりだぜ
ロイスさんに頼まれたよう、分担した地域に鈴をつけると
この状況だと、
木之下さんが農地のほうへ、ロイスさんが民家のほうへ、と言ってるから俺は村の外れのほうへくくりに行こうかな
その後は、予定通り探し物をしつつ、被害の記録と警戒って感じでさ
2014/03/13-02:23
木之下ありがとう。アクアも(微笑)・・・それじゃご指導願うな
鈴の件も。農場は外側に近いと思うし助かる
工作は得意じゃないけど・・・
タイガなら一緒に遊んだりできそうだ。木を利用したブランコつくるか
僕は・・・・簡単な演奏できるし、何かできたら
温泉はいきたいけど・・・詰めすぎかもな。入れたいが、さて
>記録、鈴ロープ
皆で話し合って分担してると書いておけばいいかな?
鈴ロープは発案は僕で頼んだ、
記録は相良に報告って
2014/03/12-10:33
そういえば、なんだが・・・
村の人についてもなんかいい案あるといいな
どうやら心身共疲れ切ってるようだしな・・・
すまんが俺の方ではなかなか思いつかなくてな
それと話は変わるんだがこういう村となると子供も数人居るだろうし
工作が得意な人で何か遊具とか作れないかな?
避難所近くにでも、あると子供の不安も紛れてくれるかなと。
叩き台位に参考になれば・・・
あ、よくみれば温泉あるらしいな、作業終わったら浸かりに行くのも
一つ、思い出になるかもな。
2014/03/11-23:34
記録の件について、了解。
俺の頭の中(プラン)がいっぱいいっぱいなので
レーゲンに頼んどく
お昼は村の人と一緒にゴハン食べる予定なので(俺たちは弁当だけど)
不安に思っていることとかがあったら聞いてみる
俺たちの担当した周囲の損壊状況・修繕状況、そして村の人の話を報告するよ
2014/03/11-21:35
相良さんまとめ有難う御座いますだね。
うん。探索で大丈夫だよ。
そうだね、じゃあ僕は農地に行く時一緒に作物の被害状況を見てくるよ。
村境等で柵があったりするならその状況も。
ロイスさんの鈴も出来るところは協力する。
あ、アクアが勢いよく頷いてるから
教える……ってほどの腕前じゃないけれども炊き出しご一緒しましょうか?って。
じゃあ見聞自分でまとめたら相良さんへ、だね。
了解だよ。
2014/03/11-19:19
そうだね。僕自身が迷走してたから汲んでくれて助かったよ
僕は復旧がやりたかったのか・・・あと警報システム
「警戒は怠らないように」とガイドにあるし中心でやってくれるのは助かるかな
一つ訂正
高台といったがイメージは江戸の鳴らす鐘、「半鐘」「火の見櫓」だね
「鈴紐」で確認したら届かない範囲でも危険を知らせれるよう、非難できるよう
登って鳴らすのを
鈴紐いいのか?
・・・助かる。復旧作業中心になると場所がはなれてそうだしね
プランとの相談だけどそのままアイディアを使ってくれても構わない
記録は了解した
配給やご飯届けに見て周ると思うし民家の方はまかせてくれ
全壊や半壊の壊れ具合とか聞き込みもしようと思う
2014/03/11-10:25
おし、ええとだ・・・
ロイスさんと信城さんは主に修繕作業
俺や木之下さんは探索
ドレイクさんは警戒
・・・って感じか?それぞれ細かくは違うんだけどな、一応。
鈴・・・なるほど、俺もいろいろ回るつもりだ、協力できるぜ?
手は早い方が他に回す時間も増えるしな
後・・・俺だけじゃ記録もすべては出来そうにないから
ざっとでいい、皆も少しでも書いてて貰ってもいいか?
後で纏めの作業はやるしよ
2014/03/11-07:49
スターリング・ドレイクだ。
精霊のアキラ共々よろしく頼む。
私達はデミオーガの警戒に村内の見回りを実行するつもりだ。
村人が安心して暮らしていく為にはこの機会に討伐してしまいたい。
復旧作業そのものは軽い手伝い程度になりそうだ。
2014/03/11-02:20
あ。木之下、もしアクアが料理することになれば
横で、僕が料理を習ってもいいだろうか。包丁使いをちょっと・・・
もちろん炊き出しにも協力する
2014/03/10-23:03
セラフィムだ。精霊はタイガっていう小さな馬鹿力なやつ
・村周りに鈴をつけた紐を張っての警報代わり
・高台の設置(一望できて知らせれる様に)
・家の修繕
・農地整備
・差し入れ
・台車の作成
のどれかをやろうと思ってる
記録を相良たちがやるのなら鈴ひももやりやすいかな、とは思ったのだけれど
発案者でもあるし高台をふくめ僕らがいいかな
タイガに関しては物運びか農地整備、か高台設置かな
僕は体力は全然だから技術を習ってするか
タオルや水分補給、サンドイッチの作成など休憩周りで村を移動して周るかも
・・・そう考えると記録は分担した方がいいかな・・・?
2014/03/10-23:02
木之下若葉だよ。
こちらこそ、どうぞ宜しくだねー
俺達は農地の方に行こうと思ってるよ。
まだ大丈夫な作物には支えや植え直しを。
傷んで売り物にならないもの等でも保存がきくなら対応をとりたいし。
それをも無理なら、村の方も疲れてるだろうしアクアが料理出来るから
その作物を使って炊き出しの手伝いでもと思って。
勿論、武器は離さず持ってるようにしてるからねー。
あ。村の状況把握で行って欲しい場所等あるなら別だけれど。
2014/03/10-21:32
信城いつきだ、どうぞよろしく!
うちのレーゲンは、普段から小さな物から大きなものまで
色んな物の修理とかやってるんで
今回もその流れで行こうと思ってる。
まずは、避難所でもある教会からかな。
その後は時間ぎりぎりまで民家の修理をやるよ
俺はあいつほど技術はないから、
材料や道具などの準備などのサポートにまわる予定だ
もちろん、オーガが出たらすぐ駆けつけるよ
ところで『軍特製幕の内弁当』ってどんなんだろう?気になる~
2014/03/10-12:15
おや、どうやら人手は揃ったようだな。
一番乗りですまんが相良と相棒のライナスというもんだよ、皆で良い結果になるよう頑張ろう。
とりあえず皆それぞれやりたい事もあるだろうからそれを挙げていくのはどうかな?
協力出来る所は協力するといいしな
俺と坊主は記録ついでに探し物があれば請け負うつもりでいるよ
この状況だ、取りに行けない大切な物もあるだろうからね
あ、オーガがきた場合は援護に徹するつもりだよ

