プロローグ
●旅人の提案
一人の旅人が、風に煽られながら荒れた道を歩く。
タブロスから西に馬車で数時間ほど行った先、広葉樹の深い森を抜けて、大きな川を渡った先に、その村は存在した。
『アマルラ村』と書かれた木の看板が、根っこからへし折れて地面に転がっている。
折れた看板の先、足場の悪い道を進んでいくと、古びた教会の灰色の壁が見えた。
近付いて見上げると、屋根は半壊しており、代わりに天幕が張ってある。
「おや、旅人か。こりゃ間の悪いときに来たな」
ちょうど教会から出てきた中年の男に、旅人は声を掛けられた。その男は教会とはミスマッチな、カーキ色の軍服を身に纏っている。
「酷い有様ですね、何があったのですか?」
「つい先日、オーガとデミオーガに襲われたのだ。騒ぎ自体はおさまっているのだが、復旧に手間取っていてな」
軍服を来た男は、腕を組んで悩むように顔を顰めた。どうやら、復旧支援活動の要請を受けてタブロスから派遣された軍人のようだ。
「隊長! 隣村から支援の要請が……」
部下と思しき青年が男に駆け寄ってくる。
「なに?」
「首都からの帰還命令で、一時的に人手が足りなくなるようでして。1日だけでいいから、こちらの人員を貸して欲しいと」
「このタイミングで帰還命令とは、こちらも手一杯だと言うのに。……上層部は何か言っていたか?」
「軍から新たな人員は送れないので現場で何とかせよ、とのことです」
隊長と呼ばれた男は、顔の皺をさらに深く刻む。深刻な様子を見て、旅人は苦い笑みを零した。
「軍部にも色々あるのでしょうねぇ。難しいことはわかりませんが」
「この方は?」
「通りすがりの旅人ですよ」
青年の疑問に、旅人自ら返答する。その後、ふと思いついた素振りで、旅人は言葉を続けた。
「1日だけ、臨時でアルバイトでも雇ってはどうですか? 例えばA.R.O.A.のウィンクルムとか……」
「オーガを駆除したあとだ。復旧支援だけでは、依頼するのは難しいだろう」
A.R.O.A.はオーガに関わる依頼を受ける専門機関だ。復旧支援だけなら、軍やその他の団体の仕事だろう。
「オーガ襲撃後の調査依頼を建前に、手伝っていただいたらどうでしょう? オーガの爪跡は、まだ色濃く残っているようですし……」
旅人がさらりと切り返す。隊長はしばし考えた後、ふむ、と頷いた。
「……上に許可を仰いでみるか。意見ありがとう」
「いえいえ。それではこれにて……っと?」
隊長の礼の言葉に旅人はにっこりと微笑んで踵を返し……そこで、ぴたっと立ち止まる。
「どうしたのかね」
奇妙に思い、隊長が首を傾げる。
「いえ、野良犬が横切ったようで。襲撃のあとですから、ついデミオーガかと思いましたよ」
旅人は冗談を言うように告げると、何事もなかったようにその場から立ち去った。
……草むらの内で、赤い瞳がギラリと不気味な光を宿す。
●復旧支援の依頼
「軍からの要請です。あなたたちには、アマルラ村の復旧支援に向かってもらいます」
A.R.O.A.職員が資料をめくりながら、淡々と告げる。
「仕事内容は、オーガ襲撃後の被害状況を調査しつつ、その他復旧支援活動を手伝ってほしい、とのことです」
職員は依頼の詳細が書かれた紙を、ウィンクルムたちに見せた。
食料の配給、家屋の修理、農地の整備など、様々な事項が記されている。
皆が目を通したところで職員はページをめくり、次にオーガ討伐時の資料を見せる。
「いないとは思いますが、念のため、デミオーガが残存している可能性も踏まえて、行動してください」
資料には、鋭い牙を剥き出したデミワイルドドックの写真が貼り付けられていた。
デミワイルドドックの上には、討伐されたオーガのイラストが描いてある。
熊に2本の角が生えたようなオーガだ。
「ああ、これは目撃情報に基づいて描かれたオーガの絵です。オーガについては討伐を確認済ですので、いないと判断してください」
補足するように付け足して、職員は資料を今回の依頼のページに戻した。
「期間は1日。朝から夕方まで、だいたい8時間くらい働いてもらいます。昼食は適当な時間に、各自取ってください」
昼食は軍が準備した『軍特製幕の内弁当』を配給してくれるとのことだ。
普通の『幕の内』と『軍特製』とで何が違うのかが、気になるところではある。
「支援に必要な道具は、村に設置された復旧支援本部に大抵は揃っているから、心配する必要はないでしょう。……ああ、あと」
職員は思い出したように資料から顔を上げた。
「村のはずれの丘に温泉が湧いているそうです。仕事が終わったら、そこで疲れを癒してもいいかもしれませんね」
解説
■依頼
被害状況の記録、その他復旧支援活動を手伝う
■成功条件
1.村の状況を把握し記録する
2.村の人々から喜ばれるような復旧支援活動を行う
■アマルラ村について
人口100人程度の小さな村です。
村のはずれの丘には自然の温泉が湧き出し、岩風呂のようになっています。
村が一望できる場所です。
■村の状況
教会:現在は半壊しており、今は天井に天幕を張っています。
復旧支援本部を設置しており、村人たちの避難所でもあります。
また、礼拝堂の他、炊事場や職員の事務所、物資を保管する地下倉庫などがあります。
村の家々:無事な家もありますが、オーガによって壊されてしまった家もあります。
損壊状況は、部分的に壊れていたり、全壊していたりと様々です。
農地:オーガによって荒らされ、作物も傷んでしまっている状態です。
よく探すと、無事な作物が出てくるかもしれません。
村の人々:皆村の復旧に向けて頑張っていますが、心身ともに疲れています。
■デミオーガについて
存在の有無は不明ですが、警戒は怠らないようにしてください。
ゲームマスターより
こんにちは、還源水(かんげんすい)と申します。
今回のお仕事は、オーガとデミオーガの襲撃により、被害を受けた村の調査と、復旧支援活動です。
被害状況については、村を歩いて観察すれば、おのずと状況が判明します。
支援については、とくに「これを絶対にしなければならない」という項目はありません。
考えられる支援プランがあれば、自由にご記入くださいませ。
ただ、多大な費用や8時間以上の時間が掛かると思われる支援プランについては、
ご希望どおりに採用できませんので、どうかご理解いただきますよう、
よろしくお願い致します。
それでは、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
皆様のご参加を、心よりお待ちしております!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
木之下若葉
俺に出来る事をしなくては、だね まずは農地へ行こうか 記録紙と筆記用具 ロイスさんに頼まれた鈴ロープも持って 道すがらの人の声と自分で見た内容を記録と把握 これもあとで相良さんへ渡さなくちゃいけないしね 農地に着いたら作物の被害状況を 荒れて倒れていても根がしっかりしているものは添木をして 本当に駄目になってしまったものは土から避け 村の人にも方法を教えて一緒に 駄目な物の中でも食べられる部分があるものはアクアへ きっと教会で炊き出しの手伝いをしているだろうし 捨てるだなんて事はしないよ 農地方面とその端、村と外の境に鈴ロープを張るのも忘れずに 後は臨機応変、皆で協力 出来る事を精いっぱいだね 「さて他にやることは、っと」 |
信城いつき
俺達は家の修繕をやろう まずは教会の屋根から 作業は、普段からやりなれてるレーゲンをメインに行う 俺はあいつ程技術はないから、 作業がスムーズにいくよう釘や道具の準備、木材を切る役。 腕力が無い分スピードと回数でカバーしよう お昼は村人たちと一緒に食べる(俺達は弁当だけど) ウィンクルム達がしている復旧作業の説明したり 逆に不安に思うことがありそうなら、話をしっかり聞こう 初めてレーゲンと会った時、一つ一つ状況説明してくれたり、記憶喪失な俺の不安をいやな顔せずずっと聞いてくれた。それだけでも気持ちが楽になれたのを覚えてる 俺も同じようにできたらいいな 日暮れギリギリまで、作業頑張ろう。 温泉入れるかな…疲れて寝るかも |
スターリング・ドレイク
村人立ちが安心して暮らすためには、復旧作業を急ぐ必要もあるが、それ以上に安全確保が不可欠だ 聞けばデミオーガが生き残っている可能性もあるとか デミオーガが現れるとしたら暗くなってからの方が確率が高いのではないか 私は夕から夜にかけて村の警備をしよう 昼の作業で疲れた村人を休ませてやりたいという気持ちもある 被害状況の調査や襲撃時の目撃情報から推測を立て、事前に警備プランを詰めておきたい 上手く行けば襲撃ポイントや襲撃パターンを把握して待ち伏せかもしれないな 被害調査をしている他の仲間にも協力して貰おう なお村人には寝る前に温泉に浸かることを勧めておこう 肉体ばかりでは無く、精神面でも回復になるはずだ |
セラフィム・ロイス
■警報 本でみた「半鐘」と「鈴のつけた紐」 で警報代わりに設置。再利用もしくは家から援助 半鐘は村の中央に。鈴紐は村を囲むよう 協力してもらう 鈴で確認したら、危険を知らせ非難できるよう登って鳴らすんだ 「少し右に…ああ大丈夫」指示 ■休憩周り アクアの隣で初めて包丁を握る。恐々慎重 「こ、これでいいか…?」 炊き出し後、配給と共に台車で運ぶ 村を移動して分担した記録とりを兼ね 「あ…ご飯とか差し入れもってきて !余計だよ!……気を使わせたくないから…黙る(小声) ああ。タイガこそ体力に物を言わせて倒れるなよ」 カツサンドを忍ばせ ■疲れた人へ、オカリナで演奏 不器用な僕だけど初めての依頼頑張りたい 力のない僕でも癒せますように |
相良・光輝
俺の仕事はロイスさんの提案の鈴をくくりに行くのと被害状況の記録、まとめか。 出発前に 「これから、村のほうへと見回りに行くつもりなんだが…こういう状況だ、取りに行きたい物もあるだろう、俺で良ければ探しに行って来ようと思うんだが… 何かある人はいるかい?」 その特徴、場所を詳しくメモして、探しに行く 鈴は他の人に被らないよう村の外れのほうへとくくりに行く 記録の方は皆にお願いしたデータを集計、被害順に纏め見易い様工夫し提出する 時間を見て、お弁当休憩もはさむ オーガが出現の際はライナスに頼む 「坊主…頼めるか? 前に立とうとするなよ、気をつけてな」(と頭を撫でる) 心配、はあるからな、可愛い弟分だから |
●復旧活動、午前の部
ウィンクルムたちは、依頼先のアマルラ村を訪れた。天気は曇り。雲が太陽を覆っているために少々肌寒い。
「君たちがウィンクルムか。本日はよろしく頼むよ」
復旧支援本部のある教会に向かうと、復旧支援隊長が出迎えてくれた。
「これから村のほうへと見回りに行くつもりなんだが……こういう状況だ、取りに行きたい物もあるだろう、俺で良ければ探しに行って来ようと思うんだが、何かある人はいるかい?」
相良・光輝は、教会にいる村人に聞こえるよう大きめの声で問う。すると年配の女性が歩み出た。
「家の金庫を、取ってきてはいただけないでしょうか?」
「わかりました、任せてください」
丁寧に言葉を返すと光輝は場所のメモを取り、ライナス・エクレールに声をかける。
「坊主、行くぞ」
「オッケー」
ライナスは薄くなった飴をぱきりと歯で砕いた。
ウィンクルムたちは、各々の持ち場へと移動する。木之下若葉は記録用紙から顔を上げ、村の端に作られた農地をぐるりと見渡した。
鈴を付けたロープを張りつつ、状態を確認する。抉られた土から作物がちらほらと見え、踏み荒らされた形跡も見受けられた。
畑を眺めていた村の青年が、困り果てた様子で若葉に話しかける。
「収穫時期のものもあったんですが、こんな有様で……」
「食べられるものが残っているかもしれないから探そう。それと折れた作物は添え木を。やり方を教えるから、手伝ってほしい」
「わかりました、他の連中も呼んできます」
若葉の言葉に、青年は他の村人に声をかけに行く。
「僕もお手伝いします」
アクア・グレイが、無事な作物を収める袋を広げた。袋は復旧支援本部から借りたものだ。
二人は共に作業を開始する。折れた根には添え木を、無事な作物を見つけしだい、袋に入れていく。
「さて、次の仕事は……」
隣の農地に移ろうと腰を上げたとき。若葉の耳に、ガサリ、と草を揺らす大きな音がした。音がした方向に視線を走らせると、赤い何かが一瞬だけ、キラリと光る。
若葉とアクアは顔を見合わせ、さっと武器を構えた。音がした茂み……鈴ロープを張った向こう側を覗きこむ。
「……いないね」
覗き込んだ先は、何の変哲もない草むらだった。
「念のため、本部に戻ったら報告しましょう」
草むらを見つめるアクアに、若葉は同意するように頷いた。
若葉たちが農地で作業する一方、村の中心部では、村人に協力を頼み警報代わりの半鐘を設置している最中だ。
「少し右に……ああ大丈夫」
セラフィム・ロイスが半鐘の位置を確認しながら、指示を出す。梯子ですぐ登れる程度の高さの木を探し、半鐘を太めの枝に括り付けた。
「これで問題ないな」
うまい具合に取り付けられた半鐘に満足しつつ、ふと気になって、火山タイガの姿を探す。
「オレが持つよ! これでも力持ちなんだ!」
瓦礫処理の手伝いをしているようだ。大きな板を持ち上げて、荷車にのせている。
「ありがとうございます、助かります」
「おう! 任せとけ~」
村人に感謝されるタイガを眺め、セラフィムはふっと灰色の瞳を細めた。
(僕も頑張らなければ)
心の内で呟くセラフィムに、ロープと鈴を取りに来た光輝が話しかける。
「ロイスさん、鈴とロープ持ってくよ」
「ああ、頼む」
セラフィムの返答に光輝はロープと鈴を受け取り、足場の悪い道を慎重に進んでいく。
「さて、この家だな」
光輝は手元のメモを確認し、半壊した家の前で立ち止まった。瓦礫で埋もれた所から、重厚な木材で作られた四角い金庫が覗いている。
崩れないよう気を付けつつ、慎重に瓦礫を取り除いた。ライナスが、崩れそうになった場所をそれとなく支える。
「お、ありがとな」
「怪我されちゃ面倒だしな」
素っ気ない口調のライナスに表情を緩ませつつも、光輝は慎重に金庫を掘り起こした。
「よ、っと」
一呼吸置いて抱えたいかにも重たそうなそれに、ライナスがちらりと視線を落とす。
「……おい、こっちよこせ」
「ん? ああ、これくらいなら俺が……」
「よこせ」
ぶっきらぼうに言うライナスに、光輝は思わず笑みを零した。
「そうか。それじゃあ、頼んだぞ」
つい構いたくなる気持ちを抑えつつ金庫をライナスに渡し、光輝は被害状況の記録に集中する。
●復旧活動、昼の部
教会の修繕工事は少しずつ、しかし着実に進んでいた。信城いつきは螺子や杭などの工具が入った箱を、梯子の傍にてきぱきと置いていく。
「レーゲン! 道具とか、ここに置いておくなー」
「ああ、ありがとう」
いつきの明るい声に修繕作業の手を一度止めて、レーゲンが礼を言う。これで工具の補充は十分だ。いつきは次に何ができるか考えを巡らせる。
「……板が足りなくなりそうだな」
教会には修繕用に用意された木材が、未加工のまま積み上げられていた。切り揃えることで、屋根の板として使えるだろう。
「よいしょ、と」
いつきは積み上がった木材を一つ持ち上げようとした。だが、木材は予想より重く、ズルズルと端を引き摺るかたちになってしまう。
「いつき、一緒に持つよ」
レーゲンが駆け付けて端を持てば、木材は軽々と持ち上がった。
「ありがとうレーゲン、助かる!」
修繕作業が進む中、教会内部に設置された会議室では、スターリング・ドレイクが村周辺の地図を広げていた。
情報共有のため若葉や光輝たちも教会に戻り、テーブルを囲んでいる。
「以前の襲撃の際は日中でも、外が暗ければ出現していたそうです」
アキラ・エヴァンジェリスタが聞き込みで得た情報を、スターリングに報告する。
「ふむ。それでは、今日のような日も、日が傾けば危ないかもしれないな」
窓の外に見える曇り空を見上げながら、スターリングは思慮深く眉を寄せた。
「農地付近の草むらで変な影を見たよ。ただの野生動物かもしれないけど……」
若葉が、農地で起こった出来事を口にする。
「報告ありがとう。……農地側の森を拠点にして、敵が残存している可能性もあるな」
スターリングの言葉に、地図を囲んでいた一同は緊張した面持ちで頷いた。
ふと、張り詰めた空気を縫うように、香辛料の良い香りがただよってくる。香りの出所は、教会の炊事場だ。
炊事場ではアクアとセラフィムが仕事に励んでいる。
「こ、これでいいか……?」
セラフィムが慣れないながらも、ニンジンをイチョウ切りにする。
「もう少し薄く……そうそう、いい感じです」
厚さに少々の差はあるも、切り幅は安定しつつあった。その様子に、アクアがにこりと笑みを浮かべる。セラフィムはほっとしたように肩の力を抜いた。
炊事場には、野菜を煮込んだスープの香りが充満している。
「これ、流石に入れられないよなあ」
村人が傷んだ作物を見て溜息を付いていた。それに気付き、アクアがすぐに声をかける。
「食べられる箇所は残ってますから、加工して保存しましょう。野菜なら塩漬けや酢漬け、ソースにできますし、果物ならジャムにしましょう」
アクアの説明に村人は頷き、食べられる部位を探し始める。様々な作業を並行して行ううち、野菜を煮込んだスープが完成した。
「外にいる村の人々に配ってこよう。教会内は任せる」
セラフィムはスープの一部を別の鍋に移し、借りた台車にのせた。タイガと自分用に支給された『軍特製幕の内弁当』は、台車の下の方に置いておく。
「わかりました。気を付けていってらっしゃい」
アクアがセラフィムの後ろ姿を見送った後、炊事場の様子を見に来た若葉がアクアに話しかける。
「アクア、そろそろ昼食にしない?」
「そうですね。教会の人たちに食事を配りしだい、ご飯にしましょうか」
お昼時を迎え、他のウィンクルムたちも各々昼食を取ることにした。
「おい、相良ぁ……俺疲れた、休憩しようぜ?」
「そうだな。そろそろお弁当食べるか」
ぐたっと脱力するライナスに、光輝は軍から支給された『軍特製幕の内弁当』を広げた。
迷彩柄の包装紙に包まれた箱の向こうから、真っ先に視界に飛び込んだのは、ふっくらと炊けた白飯の上にのせられた胡麻だ。
通常ならば均等にかけられているはずのそれは、戦車の形をかたどっていた。
おかずも卵焼きが戦闘機の形にかたどられていたり、爆弾でもイメージしているのだろうか……はち切れんばかりに具を積め込んだコロッケが入れられている。
現に、具が少々はみ出ている。
「……なんか、新手のお子様ランチみたいだな」
ライナスがコロッケを箸でつつけば、きらめく肉汁がぶしゃっと弾け飛んだ。
他方、いつきやレーゲンは、食事がてら村人たちの会話に混ざって情報を収集する。
「またデミオーガが出ないか、不安でたまらんのじゃ」
「デミオーガが出たら、俺たちが何とかします。ですから安心してください」
「頼もしいのう」
いつきの明るい言葉に、不安を口にしていた老人の表情が和む。いつきの隣で、レーゲンが会話内容のメモを取っていく。
「レーゲン、まとまった?」
「ああ。いつきが色々聞いてくれたおかげだよ」
紙上には整理された情報が、細やかに書かれている。
「ありがと。……俺、こういったサポートしか役に立てないと思うからさ。精一杯やりたいんだ」
いつきの強い意志を宿した瞳を見つめ、レーゲンは優しげな笑みを浮かべた。
「とてもいい心掛けだと思うよ」
そっと手を伸ばせば、ぽふりといつきの頭を撫でる。温かなそれに、いつきは少々照れくさくなるも力強く微笑んでみせた。
「……さて、私たちは村周辺の警備に向かう。とくに、目撃情報のあった農地付近を重点的にあたるつもりだ」
食事を手早く済ませたスターリングが、アキラと共に席を立つ。教会を出ようとして……ガシャンと、何かが崩れる音に足を止めた。
見ると、作業中に転んだのだろう。男が床に尻もちを付き、腰をさすっていた。
「大丈夫か?」
「あ、ありがとうございます……いたた」
「疲れが溜まっているのだろう。今日は早めに上がって、温泉で疲れを癒してはどうだ」
痛みに顔を顰める男に、スターリングは提案する。
「ありがとうございます。ウィンクルムさんがそう言うなら……」
男は恐縮したように繰り返し辞儀をし、その場を去っていく。
「……威厳がある証ですね」
穏やかな声で呟くアキラに、スターリングは静かに息を付いた。
●復旧活動、午後の部
太陽が少しずつ西に傾き始めた頃。村人への配膳を終えたセラフィムは、タイガの姿を探す。タイガは農地と隣接している広場で、子どもたちと戯れていた。
「じゃーん!」
ちょうど遊具を作っていたようだ。木に丈夫なロープと板で作ったブランコが吊るしてある。
「おっ、セラ! お疲れーっ」
セラの姿に気付いたタイガが、すぐさま駆け寄ってくる。タイガの手には、車の形だろうか、少々いびつな木製の玩具が握られていた。これもきっと、彼が作ったのだろう。
「あ……ご飯とか、差し入れ持ってきて! ……調子はどうだ?」
セラフィムがタイガの様子を伺うように見れば、タイガはにかっと笑った。
「おう順調じゅんちょう! セラはどんな感じ? つか立ち眩みする前にいうんだぜー」
「余計だよ! ……タイガこそ、体力に物を言わせて倒れるなよ」
照れ隠しに目を逸らしつつ、セラフィムは弁当を渡す。出発前に作ったカツサンドも取り出し、背に隠しながらいつ渡そうかとタイミングを計る。
「わあ! いただきまーす! ……?」
タイガは歓声を上げた後、セラフィムへと目を向ける。カツサンドの存在に気付き、キラキラと瞳を輝かせた。
「カツサンド! セラ、ありがとう!」
嬉しさ余ってセラフィムに飛び付く。
「こら! くっつくな! っもうこんな時間だ、さっさと食べるぞ」
セラフィムはタイガを引き剥がし、広場のベンチに腰かけた。タイガもその隣に座り、共に弁当を開く。食材の良い香りがふわりと鼻を掠め、二人の食欲を刺激するのだった。
ちょうど食事を終えた頃、巡回警備中のスターリングとアキラが広場を通りかかる。
「二人ともここにいたのか」
スターリングは周囲を注意深く見回していた。空になった弁当箱を片づけて、セラフィムが問いかける。
「デミオーガについて、何かわかったのか?」
「ああ、敵はどうやら昼夜関係なく、暗い時に出没するらしい。それと、農地付近の森を拠点にしている可能性がある」
淡々と説明して、スターリングは空を見上げた。灰色の雲が太陽を覆い、光も弱くなっている。
「……広場の子どもを家に帰した方がいいだろうな」
「もうおうち帰らないといけないの?」
唐突に下の方から声がした。スターリングが視線を落とすと、いつの間にいたのだろう。少女が大きな瞳で見上げていた。僅かに潤んだ瞳は「まだ帰りたくない」と訴えているようだ。
答えは簡単だが、下手に答えれば泣かせてしまうかもしれない。
ふと、アキラが屈みこんで少女の目線に自分の目線を合わせ、ふわりと微笑む。
「暗くなると危ないですからね。お母さんやお父さんも心配しますよ」
優しい声音で諭し、少女の頭をそっと撫でてやった。少女はジッとアキラを見つめた後、こくりと頷いて広場をあとにする。
「……アキラ、すまないな」
ホッとした顔のスターリングに、アキラは柔らかな笑みを返した。
「いえ、これくらいお安い御用ですよ。さあ、引き続き巡回を……」
アキラの言葉を遮るように、突如として鈴の音が鳴り響く。甲高く鳴り響く音……それは緊急事態を知らせる警告音だ。音源はすぐ近く。
「やはりこのあたりだったか……!」
「急ぎましょう」
スターリングとアキラは武器を手に取り、音がした方向へと走り出した。
「鐘を鳴らしてくる。タイガ、行くぞ!」
セラフィムの鋭い声に、タイガは強く頷くと共に村の中心、半鐘を備えた場所へ向かう。
梯子を駆け上り、半鐘を激しく掻き鳴らした。
「デミオーガがでた! 皆避難してくれ!」
●生き残りを駆除せよ
村の空気を揺らすように、半鐘の音が鳴り響いている。逃げる人々の間を縫って、スターリングとアキラは農地へと足を踏み入れた。
農地の復旧作業に戻っていたのだろう、若葉とアクアが畑の前で身構えている。
「スターリングさん、アキラさん!」
二人に気付き、アクアが振り返る。
「村人は無事か?」
「無事だよ、全員避難してもらった。あいつら……残った作物を荒らしてる」
ギュッと剣を握り締め、若葉は畑の内側、添え木を施した作物の一部を食い荒らすデミ・ワイルドドックを睨み付けた。数は3匹。他に敵はいないようだ。
よく見ると毛の一部が禿げており、戦闘の痕跡が見受けられる。以前の傷が癒え、今日この日に再襲撃したのだろう。
「あちらは3匹、こちらは4人だ。援軍が来るまで持ち堪えるぞ」
村人に危害を加えていないのは幸いだが、これ以上作物を荒らさせるわけにはいかない。スターリングは剣を構え、敵を見据えた。
「いきますよっ!」
照準を合わせ、アクアが銃弾を放つ。高速の弾が敵の胴体を掠め、黒い毛を散らした。
「グルル……!」
弾を受けた敵が血走った目をアクアに向け、牙を剥き出しに襲いかかる。
「させません」
アキラが即座に前に出て、盾で敵の体を弾いた。次いで盾に食らいつく敵の横腹を、スターリングが剣で薙ぎ払う。敵は横に吹き飛びつつも地面に着地し、荒い毛をさらに逆立てた。
背後に回った別の敵が、スターリングに喰らい付かんと跳躍する。
「っ、うしろ!」
若葉がとっさに気付き叫ぶ。若葉の視線の先にいる敵を捉え、アクアが再び銃弾を叩き込んだ。スターリングも、振り向きざまに剣を素早く振るう。
敵は細い鳴き声を上げて後ろに飛び退きつつも、凶暴な光を瞳に宿したままだ。
「少し傷付けただけでは足りんか」
3匹は4人をトライアングル状に囲い、攻撃する機会を窺っている。
張り詰めた糸のような空気を引き裂いたのは、トライアングルの外から放たれた銃撃の音だった。3匹は4人から離れ、警戒するように身を低くする。
「待たせたね」
レーゲンが拳銃を構えつつ、いつきと共に4人の傍へと駆け寄る。途中で合流したのだろう、光輝とライナス、セラフィムとタイガも一緒だ。
「4人とも大丈夫か?」
「ああ、問題ない。……さて、総攻撃と行くか」
いつきの問いにスターリングが言葉を返す。一同は同意するように頷き合うと、各々の武器をしっかりと持ち直した。
「坊主……頼めるか?」
光輝がライナスの目を見て、柔らかに問う。
「ちっ、しかたねぇな」
ライナスは面倒そうに眉を寄せるも、しっかりとマジックブックを開いた。
「前に立とうとするなよ、気をつけてな」
あやすように頭を撫でる光輝にむすりとしつつも、ライナスは目の前の敵に集中する。
「くらえ!」
本が鳥のように飛翔し急降下、敵に体当たりを繰り出した。
衝撃に動きを止めた敵目がけ、アクアとレーゲンが銃弾の集中砲火を浴びせる。対象は力なく崩れ落ちる……まずは、一匹目。
「あと二匹……」
残る敵の位置を確かめながら、セラフィムが呟く。
「オレに任せとけ!」
すかさずタイガが接近し、生き残りのもう一匹を切り裂いた。
銀色の閃きが敵に深い傷を負わせ、息の根を止める。これで、二匹目。
「残り一匹……、っ!?」
いつきが剣を握り直そうとした瞬間、最後の一匹が弾けるように跳躍した。
悪あがきとでも言うべきだろうか。ガバッと顎を開き、いつきに襲いかかる。
(反応が……!)
噛まれる。いつきの全身にビリビリと悪寒が走った刹那、視界にレーゲンの背中が飛び込んだ。
「いつきっ!」
ガリッと金属の擦れる音が鼓膜を打つ。敵はレーゲンの拳銃の片方に噛み付いたのだ。無事な方の拳銃で、レーゲンは至近距離から弾を撃ち込む。弾は喉元で炸裂し、敵は痛みに地面をのたうち回った。
「レーゲン! 大丈夫か!?」
「拳銃に噛み付かれただけだから、大丈夫だよ」
驚愕と焦りに目を見開くいつきに振り返り、レーゲンは強気に笑ってみせた。
「これで終わりですね」
地を這いずる敵にアキラが刀を突き立て、最後の1匹を絶命させる。
村を騒がせたデミオーガたちは、復旧隊の手によって命を引き取ったのであった。
●終幕
ウィンクルムたちは、見事デミオーガを駆除することに成功した。
復旧作業と被害状況の記録も、できるだけのことをこなし、今は帰りの馬車が来るまでの時間を過ごしている。
スターリングはアキラと共に、丘上の温泉から村を見下ろしていた。
「アキラ、今日も色々と世話になったな」
湯気が立ちのぼる中、隣で湯に浸かるアキラにスターリングは労わるように告げる。
「こちらこそ。今日も一日お疲れ様でした。これで、村も無事に復旧するといいですね」
湯でほんのりと染まった頬を冷ますように立ち上がると、アキラは明かりが灯り始める家々を眺めた。
帰りの馬車を待つ他の面々も教会に戻り、静かな時を過ごしている。
「あ~、疲れた……」
光輝が皆から受け取った記録をまとめている間、ライナスはテーブルに顎をのせてぼんやりと呟いた。
「あと少しで帰りの馬車が来るから我慢な?」
ライナスの頭を光輝はぽんぽんと優しく撫でてやる。
同じく教会に戻り、仕上げとばかりに作業場を掃除していたアクアが額の汗を拭った。
「これでよし、と」
「よく働くよなぁ、お疲れさま」
「ありがとうございます」
若葉が労いの言葉をかけると、アクアは菫色の瞳を細めふわりと微笑んだ。
教会の片隅……長椅子の上では、いつきが穏やかな寝息を立て、レーゲンの肩に寄りかかっている。
「……頑張ったね、いつき」
レーゲンは静かに呟き、寒くないようにといつきに教会から借りた毛布をかけてやった。
ふと、教会を包むように、優しい音色が響き渡る。セラフィムの奏でるオカリナの旋律だ。
(少しでも、皆を癒せますように……)
そっと心の内に願いを込めて、音色を紡ぎ出す。
「やっぱ……セラのオカリナ、好きだ」
村人たちと共に演奏に聞き入りながら、タイガはセラフィムに聞こえないくらい小さな声で、ぼそりと呟いた。
こうして、ウィンクルムたちの忙しい一日は、ゆっくりと幕を閉じるのであった。
依頼結果:成功
MVP:なし
エピソード情報 |
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マスター | 還源水 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 日常 |
エピソードタイプ | ショート |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 03月07日 |
出発日 | 03月15日 00:00 |
納品日 | 03月23日 |
参加者
- 木之下若葉(アクア・グレイ)
- 信城いつき(レーゲン)
- スターリング・ドレイク(アキラ・エヴァンジェリスタ)
- セラフィム・ロイス(火山 タイガ)
- 相良・光輝(ライナス・エクレール)
会議室
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2014/03/14-23:16
こちらもアクション見直し完了だよ。
うん。そうだねー。
良い結果になりますように、ってね。
>記録・鈴ロープ他
一応、農地までの道すがらと
農地自体の被害状況は調べられたらって。
ロープも農地との境くらいまではカバー出来てるといいんだけれど…。
>料理
アクアが被害があって保存が難しい作物は
「酢漬け等に出来ないか」ってうなってたからその辺で
村の方のために何か出来ていればいいなぁって思うよ。
あ、教えるもの頑張るって。
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2014/03/14-23:16
いや・・・力に不安ある僕としては
村人への気遣いを忘れるところだったし膨らんでよかったと。助かった。
最終調整も今済んだし、いい結果を祈ろう -
2014/03/14-20:41
ーんと・・・15日って事はそろそろ出発になんのかな、色々とかき回してすまんな・・・
良い結果になるよう頑張ろうな
>記録、鈴等
俺のほうもそう書いておくつもりだぜ
ロイスさんに頼まれたよう、分担した地域に鈴をつけると
この状況だと、
木之下さんが農地のほうへ、ロイスさんが民家のほうへ、と言ってるから俺は村の外れのほうへくくりに行こうかな
その後は、予定通り探し物をしつつ、被害の記録と警戒って感じでさ -
2014/03/13-02:23
木之下ありがとう。アクアも(微笑)・・・それじゃご指導願うな
鈴の件も。農場は外側に近いと思うし助かる
工作は得意じゃないけど・・・
タイガなら一緒に遊んだりできそうだ。木を利用したブランコつくるか
僕は・・・・簡単な演奏できるし、何かできたら
温泉はいきたいけど・・・詰めすぎかもな。入れたいが、さて
>記録、鈴ロープ
皆で話し合って分担してると書いておけばいいかな?
鈴ロープは発案は僕で頼んだ、
記録は相良に報告って -
2014/03/12-10:33
そういえば、なんだが・・・
村の人についてもなんかいい案あるといいな
どうやら心身共疲れ切ってるようだしな・・・
すまんが俺の方ではなかなか思いつかなくてな
それと話は変わるんだがこういう村となると子供も数人居るだろうし
工作が得意な人で何か遊具とか作れないかな?
避難所近くにでも、あると子供の不安も紛れてくれるかなと。
叩き台位に参考になれば・・・
あ、よくみれば温泉あるらしいな、作業終わったら浸かりに行くのも
一つ、思い出になるかもな。 -
2014/03/11-23:34
記録の件について、了解。
俺の頭の中(プラン)がいっぱいいっぱいなので
レーゲンに頼んどく
お昼は村の人と一緒にゴハン食べる予定なので(俺たちは弁当だけど)
不安に思っていることとかがあったら聞いてみる
俺たちの担当した周囲の損壊状況・修繕状況、そして村の人の話を報告するよ -
2014/03/11-21:35
相良さんまとめ有難う御座いますだね。
うん。探索で大丈夫だよ。
そうだね、じゃあ僕は農地に行く時一緒に作物の被害状況を見てくるよ。
村境等で柵があったりするならその状況も。
ロイスさんの鈴も出来るところは協力する。
あ、アクアが勢いよく頷いてるから
教える……ってほどの腕前じゃないけれども炊き出しご一緒しましょうか?って。
じゃあ見聞自分でまとめたら相良さんへ、だね。
了解だよ。 -
2014/03/11-19:19
そうだね。僕自身が迷走してたから汲んでくれて助かったよ
僕は復旧がやりたかったのか・・・あと警報システム
「警戒は怠らないように」とガイドにあるし中心でやってくれるのは助かるかな
一つ訂正
高台といったがイメージは江戸の鳴らす鐘、「半鐘」「火の見櫓」だね
「鈴紐」で確認したら届かない範囲でも危険を知らせれるよう、非難できるよう
登って鳴らすのを
鈴紐いいのか?
・・・助かる。復旧作業中心になると場所がはなれてそうだしね
プランとの相談だけどそのままアイディアを使ってくれても構わない
記録は了解した
配給やご飯届けに見て周ると思うし民家の方はまかせてくれ
全壊や半壊の壊れ具合とか聞き込みもしようと思う -
2014/03/11-10:25
おし、ええとだ・・・
ロイスさんと信城さんは主に修繕作業
俺や木之下さんは探索
ドレイクさんは警戒
・・・って感じか?それぞれ細かくは違うんだけどな、一応。
鈴・・・なるほど、俺もいろいろ回るつもりだ、協力できるぜ?
手は早い方が他に回す時間も増えるしな
後・・・俺だけじゃ記録もすべては出来そうにないから
ざっとでいい、皆も少しでも書いてて貰ってもいいか?
後で纏めの作業はやるしよ -
2014/03/11-07:49
スターリング・ドレイクだ。
精霊のアキラ共々よろしく頼む。
私達はデミオーガの警戒に村内の見回りを実行するつもりだ。
村人が安心して暮らしていく為にはこの機会に討伐してしまいたい。
復旧作業そのものは軽い手伝い程度になりそうだ。 -
2014/03/11-02:20
あ。木之下、もしアクアが料理することになれば
横で、僕が料理を習ってもいいだろうか。包丁使いをちょっと・・・
もちろん炊き出しにも協力する -
2014/03/10-23:03
セラフィムだ。精霊はタイガっていう小さな馬鹿力なやつ
・村周りに鈴をつけた紐を張っての警報代わり
・高台の設置(一望できて知らせれる様に)
・家の修繕
・農地整備
・差し入れ
・台車の作成
のどれかをやろうと思ってる
記録を相良たちがやるのなら鈴ひももやりやすいかな、とは思ったのだけれど
発案者でもあるし高台をふくめ僕らがいいかな
タイガに関しては物運びか農地整備、か高台設置かな
僕は体力は全然だから技術を習ってするか
タオルや水分補給、サンドイッチの作成など休憩周りで村を移動して周るかも
・・・そう考えると記録は分担した方がいいかな・・・? -
2014/03/10-23:02
木之下若葉だよ。
こちらこそ、どうぞ宜しくだねー
俺達は農地の方に行こうと思ってるよ。
まだ大丈夫な作物には支えや植え直しを。
傷んで売り物にならないもの等でも保存がきくなら対応をとりたいし。
それをも無理なら、村の方も疲れてるだろうしアクアが料理出来るから
その作物を使って炊き出しの手伝いでもと思って。
勿論、武器は離さず持ってるようにしてるからねー。
あ。村の状況把握で行って欲しい場所等あるなら別だけれど。 -
2014/03/10-21:32
信城いつきだ、どうぞよろしく!
うちのレーゲンは、普段から小さな物から大きなものまで
色んな物の修理とかやってるんで
今回もその流れで行こうと思ってる。
まずは、避難所でもある教会からかな。
その後は時間ぎりぎりまで民家の修理をやるよ
俺はあいつほど技術はないから、
材料や道具などの準備などのサポートにまわる予定だ
もちろん、オーガが出たらすぐ駆けつけるよ
ところで『軍特製幕の内弁当』ってどんなんだろう?気になる~
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2014/03/10-12:15
おや、どうやら人手は揃ったようだな。
一番乗りですまんが相良と相棒のライナスというもんだよ、皆で良い結果になるよう頑張ろう。
とりあえず皆それぞれやりたい事もあるだろうからそれを挙げていくのはどうかな?
協力出来る所は協力するといいしな
俺と坊主は記録ついでに探し物があれば請け負うつもりでいるよ
この状況だ、取りに行けない大切な物もあるだろうからね
あ、オーガがきた場合は援護に徹するつもりだよ