ホテル・エンプーサの憂鬱(巴めろ マスター)

プロローグ


●ホテル・エンプーサの災難
ホテル・エンプーサは、テルラ温泉郷のテルム温泉にある、伝統あるホテルだ。テルム温泉の中では一番奥まった場所に位置していて、立地はあまり良くない。けれど、ホテルから見える景色は温泉郷随一のものだとエンプーサの三代目社長は自負している。ラウンジから見える庭園だってそれは見事なもので、ガラス壁から自慢の庭を眺めるのが社長の日課の一つでもあった。
(この庭園や客室から臨める素晴らしい景色を、どうにか多くの人に楽しんでもらいたいものだ)
庭の緑を眺めながら、社長は独り嘆息する。
正直なところ、ホテルの経営はとても順調とは言えない。昔からの馴染みのお客のおかげで、何とかやっていけているといった具合だ。当初は立派だった建物も、随分とくたびれてきてしまっているし、そもそも温泉郷を訪れる客は、大抵がテルム温泉ではなくテルメラ温泉を目当てにしている。今日などは特に、ホテルは開店休業としか言いようのない侘しい状態だった。
社長が再び息をついた、その時。
「しゃ、社長!」
古くから庭の手入れを任せている老人が、息せき切って社長のもとへと走り込んできた。思考を乱され、社長は僅か眉をひそめる。
「何だね、騒々しい」
「た、たた、大変なんです! に、庭に、野良犬が……!」
「野良犬?」
何だそんなことかと社長は呆れたような声を出した。愛する庭園への侵入者は勿論好ましくはないが、野良犬など追い出してしまえばいいじゃないか。
「さっさと、追い払いなさい」
「そ、それが、その……」
「何だね」
「その犬どもの頭に、つ、角が! 角が生えておるんです!」
老人の狼狽の意味が、社長にもやっと伝わる。角の生えた犬、すなわちそれは――。
ぞくりと寒いものが、社長の背を這った。
「き、君! いいかね、このことは、絶対に他言無用だ。すぐにホテルを閉めて……ああ、とにかく一刻も早く、A.R.O.A.を呼ばなくては!」

●ホテル・エンプーサの決断
「テルム温泉にあるホテル・エンプーサの社長から、デミ・オーガを退治してほしいとの依頼があった」
A.R.O.A.職員の男は、集まった面々に向かってそう切り出した。
「ホテルの庭園に、角の生えた野犬――デミ・ワイルドドックが出没したらしい。庭師の老人の話によると、敵の数は数匹。退治に向かう者は、気をつけて事に当たるように」
それから、と男はきびきびと話を続ける。
「今回の依頼は、事は秘密裏に運んでほしいとの条件付きだ。まあ、妥当な判断だな」
デミ・オーガが出たことが公になれば、ホテルの評判はガタ落ち。経営が成り立たなくなることは必至だろう。
「温泉郷までは、客を装って送迎バスを利用して向かってもらう。事件が解決したら、可及的速やかに報告に戻るように。温泉をちょっと楽しんでから……なんてこと、考えるんじゃないぞ」
本部に戻るまでが任務だと男は真面目な顔で言い切り――しかしその直後、ふと表情を和らげる。
「あー、その、だなぁ。あくまでも可及的速やかに――つまり『可能な限りで』早く帰ってくるように、という話だ。温泉に浸かる余裕は残念ながらないだろうが、事件を解決した暁にはウィンクルムたちにぜひエンプーサ自慢の景色と心尽くしの食事を楽しんでもらいたいと、依頼人も言っているしな」
それでは気をつけて向かってくれと、男は話を閉じた。

解説

●目的
デミ・ワイルドドックの討伐。
なお今回の依頼では、必ず秘密裏に事件を解決するようにしてください。

●敵
ホテル・エンプーサの庭園に出没した数匹のデミ・ワイルドドックの群れ。

●ホテル・エンプーサ
テルラ温泉郷のテルム温泉にある歴史あるホテル。
景色はいいのですが立地条件が悪かったり建物が古かったりで、経営状態は芳しくありません。

●戦闘後のお楽しみ
事件解決後は、ホテル・エンプーサ最上階にあるレストランにて、自慢の景色を眺めながら豪華お食事をいただくことができます。
事件解決の折には、パートナーたちと楽しい時間を過ごしていただけると幸いです。

ゲームマスターより

お世話になっております、巴めろです。
このページを開いてくださり、ありがとうございます!

今回は温泉郷でデミ・オーガ退治。
温泉には残念ながら入れませんが、由緒あるホテルをどうぞ危機から救ってやってください。
事件解決後には、楽しいお食事タイムがウィンクルムの皆さまを待っています。
(戦闘と食事シーンの割合は、皆さまのプレイング次第となります)
皆さまに楽しんでいただけるよう力を尽くしますので、ご縁がありましたらよろしくお願いいたします!

リザルトノベル

◆アクション・プラン

シュヴァルツレーベ

  ・目的
戦闘したい!強くなりたい!

・行動
内装や配置が判らないので何とも言えない。
とりあえず事前に通路などを塞ぐなどしておく。
野犬が元になってるので、素早い動きが怖い。
対策として相手が飛びかかってくるのに合わせて攻撃。
撃ち返す要領で攻撃する。
できればおびき寄せるための餌のようなものもほしい。
ドッグフードとかじゃダメなのかな?
それとも生肉?

・戦闘終了後
まずはかたずけ。できるだけ戦闘が有った痕跡を残さないほうがいいだろうからね。
ご飯はそれから!
美味しい物がいろいろあるんだってね!
楽しみだぜ!


油屋。
  相手はワンコロだけど油断は出来ないな。今回はサポートに徹するよ、協力して早めに片づけようぜ。食事かー本当は温泉に浸かりたかったけどまぁこれもアリだよな!サマエルの奴も最近疲れてるみたいだし、少しでも気晴らしになれば良いんだけど…。

【持ち物】

ブルーシート 張り紙


【行動】

・仲間の作戦に協力、ホテル側に協力を依頼
・ブルーシートで庭全体を隠す
 張り紙をして庭が改装中であると見せかける
・敵発見後→罠付近で仲間と合流し、敵を囲み罠へ誘う、牽制する などして敷地内から逃げ出さないようにする
・戦闘後は血等の痕跡を処理

呼び:年上 名前 ~さん その他 名前呼び

「油屋。様だ!いい加減憶えようねサマエル君!!」


かのん
  基本方針
秘密裏ということですから、根回しと準備と証拠隠滅を徹底しましょうか

事前準備
A.R.O.A.を通じ、可能であれば依頼主に周辺に整備作業を行うという建前を流してもらい、庭園に部外者が近付かないよう画策

当日
敵に気付かれないよう庭園要所(出入口等)に外部からの目隠し目的のブルーシートをト設置
第3者が違和感を持たないように、シートには庭園整備中ご迷惑をおかけしますの張り紙
群を外に逃がさないような牽制を行う等、皆と協力し、敵を囲む体型にて戦闘

討伐後
戦闘の痕跡が残る庭園の事後処理作業
準備段階に周知した建前もあるので、戦闘前より綺麗にする心構えでしっかり行う

食事
まずは作戦が成功したことに対して皆と乾杯


河上 夏樹
  せっかく温泉郷に来たのに温泉に入れんなんてそんな殺生な…。
んでも綺麗な景色を見ながらご飯食べれるみたいやし、楽しみやわ♪

▼戦闘
出入り口を封鎖後、うちはソルの罠張りのサポートにつこうと思う。
うちら火力があんま無くて、敵が罠張り中にわいてきたら若干不安やったけど、罠張り中に敵がきても集合場所を近いとこにしてもろたからなんとかなるやろと思う!
さっくり倒して、何らかのキッカケでこのホテルにたくさんのお客さんが来てもらえるようになったらええなぁ。

▼戦闘後
ごはんごはんごはーん♪
皆とわいわいしたいなぁ。
ソルにもなんやかんやちょっかい出してみよかなぁ…(不適な笑み


八神 伊万里
  ・心情 初めての任務で緊張、でもアスカ君のこと信じます

・行動
あらかじめ、ホテルの方に「少しの間庭園入口を封鎖します」と断りを入れます
その後、かのんさんの用意してくれた張り紙とブルーシート張りに協力、途中で敵に見つかるか、罠が張られたら合流場所に突入
戦闘では敵が庭園から出ないように牽制、足止め
外から見えないよう気を付けて、短期決戦を目指します
「アスカ君、みんなもいるんですから、一人で突っ走ったり無茶しないでくださいね」
倒した後、血痕等、戦闘の痕跡を片づけます

・終了後
みんなで食事、好きなもの(肉)は後から
離れた所にいたアスカ君を見付けて労う
「お疲れ様でした、ドリンクのおかわりどうぞ」


●おいでませ、ホテル・エンプーサ
ウィンクルムたちが件のホテルに辿り着くと、いてもたってもいられなかったのだろう、やや挙動不審気味のエンプーサ社長が、ホテルの外でウィンクルムたちの到着を待っていた。
「おい。あれ、いいのか? 超怪しいと思うんだけど」
「うーん、せやなぁ。うちもあれはちょっとどうかと思うわぁ」
こそりと傍らの相棒に声をかけるのは、ソル=デザストル。整ったかんばせには呆れの色が滲んでいた。応じる河上 夏樹も、普段は快闊な表情を乗せている顔に、苦笑いを浮かべている。
「救いようのないお馬鹿さんですね★ いやぁ、うちの乳女といい勝負……」
「だーれーがー乳女だってぇ? しかもアタシは馬鹿じゃねぇっつの!」
サマエルがパートナーだけに聞こえるようにやれやれとのたまえば、『乳女』と呼ばれた油屋。がそれに噛みつく。
それでも彼女らが落ち着いていられるのは、ホテルの周りは既に整備作業という名目での人払いを済ませてもらっているからだ。
「人払い、早速役に立ってるんじゃねぇか?」
A.R.O.A.を介して庭園周辺の人払いを頼んだのは、かのんだ。パートナーの天藍に褒められて、かのんはくすぐったいように笑みを零した。
「おお、お待ちしておりました!」
社長が、ウィンクルムたちに気づいて顔を輝かせる。彼に促されるまま、一行はホテルの中へと足を踏み入れた。

ホテルの中はがらんとしていた。客どころか従業員の姿もない。
「デミ・オーガが庭園に出てすぐ、ホテルは閉めております。ええ、庭園の整備が必要になったということにいたしまして」
「あの……ということは今このホテルにいるのは、社長さんと私たちだけ、という解釈で構わないでしょうか?」
初任務を前にした緊張を心の底に押し込めながら、八神 伊万里は丁寧に確認した。ホテルに他に人がいるかいないかは、秘密裏の遂行が求められている今回の任務では特に重要な事項だ。
「それと、最上階のレストランの厨房に、シェフが一人。大切なお客さま――あなた方をおもてなしするために控えさせております。もう随分長いことうちに勤めてくれている、口の堅い信用できる男です。事情は話しております」
こともなげに社長が言う。
「……不用意すぎる」
アスカ・ベルウィレッジの口からため息混じりの言葉が漏れた。戦う力のない者を守ることが信条の彼にしてみれば、不安どころか危険すら招きかねない社長の行動は理解しがたい。
「まあ、いいさ。オレたちは角付きの野犬共をぶっ倒すだけだ!」
「ああ! 腕が鳴るよ。これでボクはもっと強くなる!」
普段は喧嘩が絶えないヴァンクレーヴェとシュヴァルツレーベだが、いざ戦闘となれば意気投合する。
ある者は緊張を、またある者は高揚感を抱きつつも、目的は同じ。
十人はすぐに、デミ・オーガを退治するための準備に入った。

●事前の準備も抜かりなく
庭園をブルーシートで隠す・改装中の張り紙をする許可はあっさりと出た。人払いをしているとはいえ、何も知らない観光客がやってきてしまう可能性もある。戦闘中、庭園を覆い隠すことのメリットはホテル側にもウィンクルムたちにも少なくないだろう。
確認したところ、庭園の温泉街側に面した部分は侵入者を防ぎ、かつ多くの人に庭園の風景を楽しんでもらえるようにとガラス張りになっていた。変わって山側は開けており、デミ・ワイルドドックたちはそこから庭園に足を踏み入れたようだ。
一行は庭園とホテルを繋ぐ唯一の出入り口を厳重に閉じると、庭園の中側から、シートを張る作業と罠の準備に入った。目隠しすべきガラス壁は、二面。一行は、罠係と合わせ、三組に分かれて行動することとなった。いざという時のため、罠周辺を集合地に定める。

「おい、悪魔野郎! もうちっと真面目に手伝いやがれ!」
油屋。は、サマエルと二人で一組目のブルーシート班を担当することになった。一人ではいかんせん大変な作業だが、パートナーの手伝いっぷりは何ともおざなりである。吠える油屋。をちらと見やって、サマエルはわざとらしく盛大なため息をついた。
「周囲を警戒する係も必要だろう? 相変わらず考えが足りないな。脳にいくはずの栄養全部、その無駄にでかい胸に取られちゃったのかなっ★」
サマエル、他のメンバーがいないので言いたい放題である。
「くっそ、この陰険性悪悪魔野郎め……。仕事が終わったら、覚悟しとけよ!」
「やだぁ~。サマエルちゃん大ピンチ~★」
「うぜぇっ!」
掴みどころのない相棒の相手はしながらも、油屋。は着々と仕事を進めていく。

その頃、かのん・伊万里・アスカの三人も、シート張りに精を出していた。かのんのパートナーである天藍は罠班に協力しているので、かのんとはしばし別行動である。
「ガラス壁があったのは幸いでしたね。よほどのことがなければ、デミ・オーガもこの壁を突き破って温泉の方へと逃げ出すことはできないでしょうし」
穏やかにそう言って、かのんは手近のガラス壁を軽く叩いてみせた。かなり分厚い壁だ。デミ・オーガでも、そう易々と壊すことはできまい。
「だな。ちゃんと気をつけておけば、温泉郷を訪れている人たちが襲われる危険はなさそうだ」
アスカの声音も、最初にホテルへやってきた時よりも幾分か柔らかい。懸念が一つ減ったことで彼の肩の荷も多少は軽くなったようだった。そのおかげか、相棒の心中を察する余裕も、彼の心に生まれていた。
「で。アンタ、大丈夫? 緊張してるみたいに、見えるけど」
指摘され、伊万里は澄んだ緑の瞳を丸くする。しばしの逡巡の後軽く目を伏せ、紡ぐ言葉は。
「緊張は……正直、しています。でも、私はアスカ君のことを信じているから」
「……そうかよ」
たどたどしくも微笑ましい二人のやり取りを見て、かのんは密かにふわりと微笑んだ。そして、そっと伊万里へと言葉をかける。
「緊張、しますよね。でもきっと、大丈夫ですよ。八神さんには素敵なパートナーさんがいらっしゃいますし、それに、私たちもいます。私はちょっと頼りないかもだけれど……でも、天藍たちは頼りになりますよ」
言いつつ、かのんは今は行動を別にするパートナーのことを想った。

一方の罠班は、というと。
「せっかく温泉郷に来たのに温泉に入れんなんてそんな殺生な……」
「おい夏樹。ぼやいてないでちゃんと手ェ動かせっての」
「うるさいなー。手はちゃーんと動かしてますー。ソルよりも仕事してますー」
夏樹の軽口にはそれ以上乗ってこず、ため息をついて無言での作業に戻るソル。
(ありゃ。怒らせてしもたかな?)
自分も仕事の手は休めないままにちらと相棒の様子を窺えば、ソルは日頃なかなか見られない真面目な顔で罠の設置に取り組んでいて。
「……ソル、ずっと罠作ってたら結構イケてるかもしれんよ」
「おいそれどういう意味だよ?!」
賑やかなコンビのやり取りに軽く笑みを零しながらも、天藍は着々と網型の罠を設置していく。
(かのん……大丈夫なんだろうな?)
仕事に抜かりはないが、行動を別にすることとなった相棒のことが、気にかからないはずはなく。戦闘に慣れていないかのんの傍にいてやれないのが一番の心配の種ではあるが、やや人見知りの気のある彼女が、班のメンバーと上手くやれているかも気にかかるといえば気にかかる。
(……って、かのんの父親か、俺は)
心の中で自分に突っ込みを入れつつ、天藍はとりあえず今はその心配を頭の隅に追いやることにした。全員の安全のためにも、この仕事を手早く済ますことは急務だ。
「なあ。これ、どこに設置したらいい?」
シュヴァルツレーベが取り出したのは、分厚いステーキ肉数枚。敵を誘い出すための餌である。流石にホテルにはドッグフードはなかったが、代わりにと社長が用意してくれたのがこの立派なお肉なのだった。
「罠の中心に頼むぜ」
トラップに精通している、トリックスターのソルが答える。頷き、指示に従うシュヴァルツレーベ。
「しっかし、高そうな肉だな。犬っころに食わせてやるには勿体無いぜ」
太い腕を組んでヴァンクレーヴェが感心半分呆れ半分の声で言う。それを聞いて、シュヴァルツレーベはからりと笑ってみせた。
「これでデミ・オーガが釣れるなら、安いもんだろ?」
「ああまあ、それは言えてるな」
シュヴァルツレーベの笑顔につられるようにしてヴァンクレーヴェが口の端を上げた、ちょうどその時だった。
――グルルルルルルル。
山側の方から、重なり合うようにして低い唸り声が聞こえた。
「おいでなすったか…!」
天藍が、ダブルダガーを両手に構えながら後ずさる。
「ソル、罠は?」
「ばっちりだ」
さりげなく夏樹を背に庇いつつ、ソルも罠のこちら側に下がった。シュヴァルツレーベとヴァンクレーヴェも、それぞれの武器を手に同様に動く。
罠班の前にゆらりと現れたのは、九匹のデミ・ワイルドドックだった。どの個体も体が一般的な野犬に比べ一回りは大きく、額にはぬらりと光る小さな角が生えている。
緊張感に包まれる一行を前に、一匹の野犬が動く。忌まわしい野犬は飢えていた。ゆっくりとステーキ肉へと近づいて……それに食らいついた瞬間、罠が発動する!
「やったぁ!」
夏樹が思わず声を上げる。彼女も設置を手伝った網の罠は効果抜群、一匹の動きを完全に封じた。
――オオオォォォォォオン!
残りの八匹が、怒り狂ったように吠え声を上げる。そして、遂に一同へと凶悪な牙を剥いた。油断なく剣を構え、シュヴァルツレーベはにやりと口の端を上げる。
「待ってました、だ!」
野犬共の吠え声を聞きつけて、ブルーシート班も間もなく現場へと駆けつけるだろう。

●掃討作戦、開始!
かのんや伊万里は敵が逃走しないよう牽制するのを自分たちの役目と考えていたが、仲間を捕えられたデミ・ワイルドドックたちはウィンクルムたちを完全に標的と見定めたようで、注意を引く必要はないように思われた。彼女らの主な仕事は自分たちの身を守ることとなり、まだ手に馴染まない剣を手に果敢に野犬と渡り合おうとする。しかし、
「きゃ……!」
「あっ……!」
野犬の猛攻に、かのんと伊万里が怯む。これぞ好機とばかりに二人へと躍りかかろうとした野犬を、二本の鋭い刃が舞うように切りつけた。
「お前の相手はこっちだ、かかってこい!」
静かな怒りを瞳に湛えて、天藍がかのんたちを襲っていた個体を挑発する。単純な野犬は、攻撃の対象を天藍へと切り替えた。襲いかかる野犬の攻撃を、天藍は流れるような動きで回避する。焦れる野犬を、アスカの剣が背後から突き刺した。
「アンタらには誰も傷つけさせねえよ」
しかしその言葉は、既に絶命した相手の耳に届くことはなく。
「アスカ君、みんなもいるんですから、一人で突っ走ったり無茶しないでくださいね」
「無茶するなって、それはこっちの台詞だ! アンタこそ危なっかしいんだよ!」
伊万里からかけられた言葉に、アスカは苦虫を噛み潰したような顔で言い返す。襲われる相棒を見て自分がどんな思いをしたと思っているのか。
「天藍……ありがとうございます」
「ああいや……無事で、よかった」
かのんへと言い捨てて、天藍は踵を返し、戦場へと戻った。

「相手はワンコロだけど油断は出来ないな。今回はサポートに徹するよ、協力して早めに片づけようぜ」
「ふむ、デスクワークが続いてウンザリしてたところだ。ストレス発散にはちょうどいい。行くぞ、乳女」
「油屋。様だ! いい加減憶えようねサマエル君!」
喧嘩慣れした油屋。は、デミ・オーガ相手に心中の怖じは覗かせない。相棒のサマエルはといえば、余裕綽々で武器を構えている。
「困ったワンコはまじかる★ステッキでお仕置きよッ!」
しかし、手にした武器はステッキではなく鈍器である。威力は抜群、けれどその重さゆえ、的に当たるか当たらないかは五分五分。――彼が一人なら、の話だが。
「おら、行くぜっ!」
剣を手に、油屋。が走り野犬の気を引く。充分に敵を引きつけたところで――油屋。に気を取られていた野犬の頭部をサマエル曰くの『まじかる★ステッキ』が捉える。辺りに鈍い音が響いた。
「おい犬。――伏せだ」
口元には酷薄な笑みを浮かべ、もはやぴくりとも動かない野犬のなれの果てに吐き捨てるサマエル。
「まずは一匹撃破、か……」
油屋。は額の汗を拭った。

「どど、どっからでもかかってこーいっ!」
剣を手に、威勢良く啖呵を切る夏樹。しかし、腰はやや引けている。そして、デミ・オーガはそんな彼女の隙を見逃さない。
「わ、わわわっ?!」
野犬が向かってくる。けれど、足は震え、動いてくれない。
(うそっ?! うち、めっちゃピンチやん!)
それでも、剣の柄を握った手は離さない。しっかりと、敵と向き合う。
(やるしか、ないっ!)
夏樹が剣を振るおうとした、その時。
――ギャン!
サイドからの攻撃で、野犬が吹っ飛んだ。その体は庭園の大木にぶつかり、打ちどころが悪かったのか気を失い動かなくなる。
「そ、ソル?! 何やってるんっ?!」
夏樹を救ったのは、ソルの全力の蹴りだった。
「それはこっちの台詞だ! そんな構えじゃ、俺が助けてやらねぇとガブリとやられてたぞ」
「う……。で、でもソルやってうちが敵の気ィ引いてなかったら危なかったやろっ! ソル、非力やもん」
「うっせ! 倒せたからいいんだよ、倒せたから! あーもう、足が痛ぇ!」
やっぱり非力やんと零しつつも、夏樹はくすりと笑みを零した。

シュヴァルツレーベとヴァンクレーヴェは、二匹の野犬に囲まれていた。しかし、二人の顔に不安の色はない。むしろ、どこか生き生きとさえしていた。
「ボクの背中は預けたよ、ヴァン。ヴァンの背中はボクが守るから」
「おう、頼りにしてるぞ、クロ!」
背中合わせで敵と相対し、二人は同時にふっと笑みを漏らす。それが、戦いの合図となった。
素早く跳びかかってくる野犬を、剣で正確に打ち返すシュヴァルツレーベ。戦闘慣れした彼女にとってもデミ・オーガは強敵でなかなか決定打を与えることはできない。が、彼女はその命のやり取りすらも楽しんでいるようであった。
「ははっ。この犬っころ、結構やるじゃないか! 面白いな」
「同感だな。楽しいぜ、なあ、クロよ!」
ヴァンクレーヴェがぶんと武器を振るう。両手剣の重たい一撃が野犬を打ち、一匹を昏倒させた。
「おい、こっちは終わったぜ。そっちの獲物も奪っちまうぞ」
「せっかちだな。ボクの方ももう終わる、よっと!」
打ち飛ばした野犬の腹を、剣で貫く。地に落ちた野犬は、もう息をしていなかった。ヴァンクレーヴェも、自分が昏倒させた野犬にとどめを刺す。
「さあ、次、行ってみようか」
黒き獅子の血は熱くたぎり、とどまるところを知らなかった。

間もなく、一行はソルが気絶させた一匹や最初に罠にかかった一匹を含む、全てのデミ・ワイルドドックを駆逐した。

●お仕事の後はご褒美です
戦闘後の後始末は随分と呆気なく終わった。
ウィンクルムたちは戦闘の痕跡を残さないことも任務の内と考えていたが、彼女らには野犬たちの死骸を処理する手立てがなかった。社長によると、デミ・オーガの死骸はウィンクルムたちが本部へ帰還次第、A.R.O.A.の専門の職員が秘密裏に処分しにくるらしい。戦闘の痕跡の処理も、その時に行われるとのこと。つまり、今回の任務はここまでで無事終了、ということとなった。
「レストランに、お食事をご用意しております。どうぞ、ごゆるりとお楽しみになってくださいませ」
社長ににこやかに促され、一行は最上階に位置しているというレストランへと向かった。

レストランでは、最高の景色と豪華ビュッフェが一同を待っていた。各々が好きな物を皿に盛り席へと着いたところで、かのんが一言。
「あ、あのっ。乾杯、しませんか? 作戦の成功を祝して」
異を唱える者はいなかった。ある者は高々と、ある者は軽くグラスを掲げる。
「乾杯!!」
幾つもの声が重なり、楽しい食事会が始まった。

「……力仕事があれば、手伝うつもりだったんだがな」
料理を口に運ぶかのんの隣で、赤ワインを片手に天藍が言った。
「え?」
「任務の、後処理の話だ」
答えて、天藍はワインを口に含む。かのんは、そっと微笑んだ。
「天藍は、優しいですね。今日も、たくさん助けられてしまいました」
ありがとうございますと笑いかければ、天藍も柔らかく目を細めて。
「あの……そのワイン、美味しいですか?」
「ん? 何だ、いける口なのか?」
「はい。その、良ければ、一緒に」
予想外のかのんからの誘いに、天藍はしばし目を丸くし、その後ふっと口元を緩め。
間もなく、本日二度目の乾杯の音を、かのんと天藍は響かせた。

シュヴァルツレーベの皿には、美味しそうな料理が山盛りだ。どれを食べても外れがないが、ジューシーなローストビーフは特に絶品だった。
「なあ、ヴァン」
傍らのヴァンクレーヴェに呼びかける。
「ほら、これ美味いから食べてみなよ!」
自分の箸でローストビーフを摘まみ、相棒に勧めるシュヴァルツレーベ。
「あ? ……あー、そんなに美味いんなら、自分で取ってくる」
流石のヴァンクレーヴェがややたじろぐが、シュヴァルツレーベは快闊に笑い飛ばし。
「別に同じ箸使ったりとか気にするような事もないだろ? ほらほら!」
口元までローストビーフを運ばれて、ヴァンクレーヴェは躊躇いつつもそれを口にした。
「……美味い」
「だろっ?」
シュヴァルツレーベの笑顔が、ますます明るくなった。

「どうよ、悪魔野郎。楽しく食ってるか?」
油屋。が今回の依頼を受けたのには、最近疲れ気味に見えるサマエルの気晴らしになればという配慮もあった。
油屋。の問いに、サマエルはふっと柔らかな笑みを浮かべてみせて。
「ああまあ、悪くはないな。付き合い以外での外食は久しぶりだ」
珍しく優しい笑顔に素直な言葉。
遂にこいつとまともなコミュニケーションが取れるようになってきたかと油屋。が感動しかけたその時。
ひょいぱく。
皿から、大事に残しておいたデザートのチョコタルトが奪われた。
「成程、これは美味だな。貴様が最後に食べようととっておいただけのことはある」
「あ、あああ、アタシのチョコタルトぉー! 最後の一個だったのに!!」
荒れる油屋。に向かって、サマエル、いつものぶりっこモードで一言。
「流石ラスト一個、特別な味がしたぞっ★」

「アスカ君」
輪から少し離れたところでひとりプリンをすくっていたアスカに、伊万里は声をかける。
「……何?」
「お疲れ様でした、ドリンクのおかわりどうぞ」
差し出したジンジャーエールを、アスカは仏頂面のまま受け取って。
「今日は……助けてくれて、ありがとうございました」
「別に……。あれは、アンタが危なっかしいから……」
「私、強くなりますね。アスカ君の隣に、胸を張って立てるように」
伝えられるのは、真っ直ぐすぎる、言葉。
「……まあ、頑張れば? 怪我、しない程度に」
守る側が大変だからさ、と付け足して、アスカはプリンをぱくり。伊万里はその隣にそっと腰を下ろして、自分の皿のポットローストを口に運んだ。

「足大丈夫?」
相棒のことを案じて、夏樹はソルへと声をかける。
「ん? ああ、平気だ平気。この程度、何でもねぇよ」
「そりゃよかったわぁ。心配してたんよ。ソル、非力やからねぇ」
「何度も非力非力言うんじゃねぇよ。終いにゃ怒るぞ」
あははと笑って、夏樹はソルの隣に腰を下ろす。
「このホテル、素敵やね。景色はいいし、ごはんは美味しいし。何らかのキッカケで、このホテルにたくさんのお客さんが来てもらえるようになったらええなぁ」
そうだな、と小さい声でソルが応える。それが何だか嬉しくて、夏樹はそっと笑みを漏らした。

それぞれの思いを胸に、楽しい食事の時間は過ぎていくのだった。



依頼結果:大成功
MVP

名前:かのん
呼び名:かのん
  名前:天藍
呼び名:天藍

 

エピソード情報

マスター 巴めろ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
難易度 簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 03月06日
出発日 03月17日 00:00
納品日 03月19日

 

参加者

会議室

  • [27]河上 夏樹

    2014/03/15-16:54 

    八神ちゃん、その案は助かるわぁ。
    うちとソルは火力型じゃないから複数の敵に遭遇したらちょっときつそうやし…。

    出発日までもうすぐ。
    皆、わんちゃん退治頑張ろなぁ!

  • [25]八神 伊万里

    2014/03/14-22:22 

    それなら、罠付近を合流場所にするのはどうでしょう。
    途中で敵と遭遇した場合も、設置が無事完了した場合も、敵を罠にかけながら戦うという方針は変わらないと思いますし。
    私たちも、ブルーシート張りながらなるべく警戒するようにしますね。

  • [24]河上 夏樹

    2014/03/14-16:18 

    一時的な出入り口の封鎖に賛成や。
    その間に出来るだけ時間をかけずに上手く連携して退治→事後処理してまおう。

    とりあえずうちはソルの罠張りサポートをしながら警戒にあたろうと思う。
    その後皆と合流してわんちゃん退治って流れになるんかなぁ。
    罠張り中に敵が出てきたら全速力で皆のとこに走っていくわ。
    いや…罠に向かって走った方がいいんかこれは…?

  • [22]八神 伊万里

    2014/03/13-21:50 

    確かに、プロローグには「ホテルを閉めて」とありますから、他に人はいないか、いても少なそうですね。
    それなら対策は封鎖程度で厳重な人払いはいらないのでしょうか?
    ホテル側への説明は「少し閉めます」くらいになりそうですね。

    事後処理は、みんなでやれば早く片付くのではないでしょうか。私は賛成です。

  • [21]シュヴァルツレーベ

    2014/03/13-01:14 

    せめて敷地内の見取り図なんかがあれば作戦も立てやすかったんだけどな。
    無い物を言っても仕方ないか。
    元々さびれている事と社長の「すぐにホテルを閉めて」からボクも人はほぼ居ないんじゃないかなって思ってたな。
    だから、ボクとしてはとりあえず大きな音など立てずに殲滅すればいいのかなってイメージだったかな。
    とりあえず出入り口の封鎖は賛成。
    とりあえず意見はこんな感じだよ。

  • [20]油屋。

    2014/03/12-22:38 

    準備→ アタシはブルーシートを貼る作業を、サマエルには、もし途中でワンコロと遭遇してもすぐ行動出来る様にって事で周辺を警戒させておく。

    戦闘→ 一撃必殺ぐらいの勢いで敵を叩く。庭もなるべく荒らさないように気を付けないとな~。
    自分は犬の牽制(サポート)に回るよ。主な戦闘は精霊にお任せする。

    成程、事後処理か。プランには『血、その他の痕跡処理をする』って書こうと思ってたんだけどちょっと簡単すぎるかな……?

  • [19]八神 伊万里

    2014/03/12-22:29 

    他のお客様……どうなんでしょう。
    常連さん等は利用しているみたいだからまったくいないわけではないようですし、もしいたら念のため人払いを、と考えてました。
    気付かれないように秘密裏且つ迅速に、という依頼内容でしたので、休業でもないでしょうし……
    なるほど、戦闘が見えないようにというためのシートなら、私が思っていたのよりは少なくて済みそうですね。
    うまくシートの陰になるように位置を取って戦闘ができればいいですね。

  • [18]油屋。

    2014/03/12-22:26 

    一応ホテルは閉めてあるみたい?多分大丈夫だとは思う。
    じゃあアタシの行動予定も載せておくよ。
    何か修正した方が良い個所があったら教えてくれ。

  • [17]かのん

    2014/03/12-21:48 

    たびたび出没失礼します
    今更ながらふと思ったのですが、ホテル・エンプーサ内に私達以外のお客様いらっしゃるのでしょうか。
    勝手にホテル内は開店休業状態だと思い込んでいました・・・
    ブルシートの件は、ホテル内部から庭園の目隠しというよりは、ホテルの敷地外から庭園内での戦闘が見えないようにと思っての提案でした。
    思ったことを文章にするの、難しいですね。

  • [16]八神 伊万里

    2014/03/12-21:26 

    ブルーシートは、張るのに結構手間がかかりそうですね。
    あまり大掛かりになって時間を取られたり他のお客さんに感づかれたりしたらいけないので、罠周辺に限った方がいいのかなと思います。
    私とアスカ君もシート張り作業組になる予定です。それから、
    ・ホテルの人に、討伐中少しの間『改装作業』ということにしてくれるようあらかじめお願いしておく
    ・もし罠設置組が途中で敵に遭遇した場合すぐに合流出来るように、中を警戒しつつ作業する
    戦闘については
    ・アスカ君…罠に引っ掛かってない敵を優先して攻撃
    ・私…敵が外に出ないよう牽制

    こんな予定です。
    痕跡処理…!そういえば後始末のことを忘れていました。食事のことは書いたのですが……

  • [15]かのん

    2014/03/12-20:24 

    続き
    持ち物~ブルーシート、張り紙、罠

    行動予定
    準備~ブルーシートを張って庭園外からの目隠し設置、罠設置の協力
      ※シートの方は私が作業を行うつもりです、罠設置の協力を天藍にお願いします
    準備後~群を囲むような体系を作って攻撃
      ※天藍~群の注意を自分に引きつけながら攻撃
       私~予定外の方向に進む犬の牽制
    今のところ、このような内容で検討中です。
    本当は、討伐後の食事についてや戦闘の痕跡処理(血痕が残っていたらそのままは良くないと思うので)も書き込みたいのですが、字数制限という敵を前にして挫折気味です。
    皆さんは、どのようなご予定ですか?

  • [14]かのん

    2014/03/12-20:23 

    八神さん、まとめありがとうございます。
    まとめていただいた内容基本に、各自分担ができると良いのではないでしょうか。
    あと、油屋。さんから確認のあった件に関して、こちらの予定についてお知らせします。
    (字数制限に引っかかるので、2回に分けます)

  • [13]油屋。

    2014/03/12-01:30 

    まとめありがとう!良い感じだね!!
    あ、そうそう……持ち物は何か準備しておいた方が良いってものはある?
    えっと、今出てる案通りいくならブルーシートは必要になるか。
    後はそれぞれの神人と精霊の役割分担をもう一度ハッキリさせた方が良いかな。

  • [12]八神 伊万里

    2014/03/09-22:54 

    私も後者の案がいいと思います。
    まずは準備段階として、

    ・ホテル側の人に庭園周辺に人が来ないようにお願いしておく(改装中の張り紙はいいと思います)
    ・敵の逃亡防止&行動阻害のため庭園(通路等、通りそうな場所)に罠を張る
    ・罠設置中もし敵に遭遇した場合に、すぐに合流できるように他の方は庭園の入り口あたりで待機、警戒

    そして準備ができたら

    ・突入、罠周辺に位置取って群れを囲むようにして攻撃

    大雑把ですがこんなところでどうでしょうか?
    攻撃段階では、囲んで罠に誘導したり外に出ないように牽制する役も必要そうですね。
    ハードブレイカー以外の方で担当、でしょうか。
    もっと細かく詰めたり、修正案などあればよろしくお願いします。

  • [11]油屋。

    2014/03/09-22:22 

    逃げ道を塞ぐってのは良い考えだと思う。特に異存はないよ!
    かのんさんの作戦案でいくなら後者が良いんじゃないかな?
    サマエルは攻撃専門でワンコロを叩く役に回らせるよ。
    アイツ打撃だけは一丁前らしいからな……ん?誰か来たみたいだ。

  • [10]かのん

    2014/03/09-21:20 

    こんばんは
    現在検討状況としては、ソルさん(罠設置)、ハードブレイカーのお三方(罠にかかっていないのを直接攻撃)という感じでしょうか?
    こちらの天藍は攻撃力低め、素早さそこそこ?のようなので、こちらに群の注意を引きつけつつ攻撃しているその隙に、打撃の強い方々に1匹づつ仕留めていただくのが確実でしょうか。
    ・1カ所に罠を張って、その反対方向から罠に向かう方向へ群を追い込む形で攻撃する
    ・(庭園の外に逃げないように保険的な意味で)通路等めぼしいところに罠を張って、全員で群を囲むような陣形で攻撃する
    他にどのような方法が良いでしょうか

  • [9]八神 伊万里

    2014/03/09-20:50 

    そうですね…現状、敵は複数いるようですし、ソルさんに罠を仕掛けてもらって、残りのメンバーで引っかからなかったものを優先して撃破、という風にすれば戦いやすくなると思います。
    ただ、庭園の広さや時間、途中で遭遇する可能性などを考慮して全面に張るのは無理そうなので、私たちが突入する一角に仕掛けておいて、うまく誘導できるといいんですけど。

  • [8]河上 夏樹

    2014/03/09-17:17 

    夏樹です。よろしくね!

    精霊のジョブは「ハードブレイカー3人・テンペストダンサー1人・トリックスター1人」みたいやね。
    秘密裏に退治って事はどうしても短期決戦になってまうなぁ。
    けど構成的に考えたら丁度いいんかもしれん。
    ソルはトリックスターでトラップが得意分野みたいやから、サポート役にまわせたらと思う。

    可能な限りで早く帰ってくるようにって言われてもーてるし、さくっと倒してご飯楽しみたいわぁ♪

  • [5]油屋。

    2014/03/09-14:32 

    油屋。です。宜しく!
    相方はハートブレイカーだ。スキルも使えないし、武器で殴るしかないか……。
    うん、戦闘に関してはちゃっちゃと終わらせた方が良いかもな。その方が周りにも気づかれにくいだろうし。


  • [4]八神 伊万里

    2014/03/09-14:31 

    八神伊万里です。皆さん、よろしくお願いしますね。
    確かに、庭園の中だけで戦うようにしたいですね。
    秘密裏に、ということはもちろん、他のお客さんや従業員の方に被害が及ぶことは絶対に避けなければいけませんから……
    庭園周辺の人払いと、犬を外に出さない工夫をするというのはいいアイデアだと思います。
    精霊さんたちを見ると、結構前倒れな構成みたいなので、短期決戦は必至ですね。
    私たち神人側で周囲の警戒などをやって、メインアタッカーには戦いに専念していただければな、と。

  • [3]かのん

    2014/03/09-14:07 

    皆様初めまして、よろしくお願いします。
    秘密裏というのが気を使うところですよね。
    依頼の内容を伺って、いくつか思うことがありますので、ご意見いただければと思います。
    ・第3者に犬と戦う私たちの姿が見えないように、木と木の間等にブルーシート等で庭園の外からの視界を遮る。
    ・ブルーシートを張るのも、周囲から見れば何事かと思われると思うので、庭園改装中の張り紙も掲示
    ・庭園外に逃すことのないように、念のため罠を設置。
     (網状の罠で全身に絡まるようなタイプなら、動きを封じることができるのでは)
    長引くとその分周りに気付かれる可能性が高くなりそうなので、戦いそのものは短時間で決着をつけたいですね。

  • [1]シュヴァルツレーベ

    2014/03/09-12:42 

    さてまずは挨拶をっと。
    みんなよろしくな!
    今回は犬退治だな。まぁ犬っころなんてさっさと倒してご飯にしようぜ!
    秘密裏にって事だからあまり大きな音とか立てる物は使えないのかな。
    大掛かりな物はできなそうだな。やっぱりガチンコで戦うしかないね!


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