プロローグ
●伝説すらその日の糧として
「オーガの石棺を調査して欲しいのですよ。ええ、はい。ちゃちゃっと」
テルム温泉会長と名乗るその男は、さも小事であるかのように微笑みながら、オーガという言葉を出した。
タブロスから送迎バスで2時間。テルラ川の両脇にあった2つの温泉街を束ねて作られた、テルラ温泉郷。
傍から見れば活気に溢れたこの温泉地も、川で区切って片方ずつ見ると、明暗くっきり分かれている。
活気に満ちたテルメラ温泉と呼ばれる温泉街は、龍の口温泉、107温泉、そして温泉の女神スワロが実際にその身を預けたとされる女神の湯があり、歴史と物語に溢れる素晴らしい湯殿が人々の心を掴んで離さない。
対してテルム温泉は、オーガの湯と呼ばれる赤みを帯びた鉄分を含む源泉がある。
200年前、ある英雄がオーガを倒し封印した場所から湧きだしたという女神の湯に負けず劣らずのエピソードがあるものの……そもそもの知名度と立地の悪さという極めて現実的な理由でイマイチ盛り上がっていない。
ならば! 知名度がないなら! 上げちゃえばいいじゃない!!!
今テルム温泉観光協会ではこのオーガ伝説になぞらえて、村おこしならぬ温泉おこしをしてやろう!! との思いに燃えているのだ。
テルム温泉会長はにこやかに笑いながら禿げ上がった頭をぺこぺこさせ、なんとか調査だけでもと押してくる。
「ほんの簡単なものでいいんです。安全ですよーって言ってもらえれば。ああでも、オーガに関わる伝説なんかが新しくあればいいですけど……欲張りすぎですかねぇ? アッハッハッハ!」
伝説の真偽など、観光客の増加が得られれば些細な事なのだ。
A.R.O.A.としてはその背景……即ち観光協会の求めるもの。
『対オーガ組織が調査したというお墨付きが欲しい』
ってのが嫌んなるくらい透けて見えるものの、オーガに関わるものの調査と建前を構えられては、無碍に断るにもいかない。
「お願いしますよぉー。ホテルとお食事と、温泉も用意しますから! ね? ね?」
調べておくこと自体は不利益ではないのだ。多分。きっと。
●ブリーフィング
「……というわけで、皆さんには調査に向かってもらいます」
A.R.O.A.職員は眉根を動かさず告げた。
ばさりばさりと音を立て感情なく書類をめくり、ウィンクルム――神人と精霊のペア――達の前に写真を見せる。
やや古い写真のようで色あせてはいるものの、モノや周辺の様子を見るには十分だろう。
広げられたそれには、鬱蒼と茂る木々の間、大きめの四角い岩が写っている。
それは縦に立ち上った長方形で、高さは3m程あるだろうか。更に山の斜面に深々と突き刺さっている。
形状は角ばっており、相当な重量がありそうだ。
ツタのような植物に絡みつかれ、何やら時代の遺物のようにも思える不思議な雰囲気をしていた。
「これがオーガの石棺。テルム温泉側の山奥にあるらしい、大きな岩。皆さんにはこの調査をしてもらいます」
A.R.O.A.職員はきびきびと話しだす。
「あなた達は全員まとめて同じ送迎バスでテルラ温泉郷の入り口までお送りします。午前中には到着するでしょうから、その日のうちに調査を完了させてください。それが任務です」
調査方法は任せる、とそっけなく言った。
準備したいものがあれば、前日までにタブロス市内で買っておくといいとのこと。
「山奥とはいっても石棺までは獣道になっているので道に迷うことも少ないでしょう。ただ多少険しいので、時間はかかるかもしれません」
資料をペラペラとめくりながら、イチャイチャしてると怪我しますよ、と加える。
「あ、山犬なんかは出てくるかもしれません。戦える準備だけはしておいたほうがいいですよ」
石棺の周りも含め、調査の間も警戒が必要なようだ。
資料を閉じ、説明は終わりだと雰囲気を出す。
「山での作業は危険が多い。ルーメンとテネブラが沈むまでには、調査を終えて人里にいてくださいね」
ついでに温泉でも入って帰ってくればいい、と結んだ。
●其
それは待っていた。
それは、光を受けることなく。
それは、伝説に語られる過日を想いて。
それは只管に。
力よ。今はただ、ただ湧き上がるままに……。
解説
?●目的
・『オーガの石棺』を調査し、日暮れまでに情報を持ち帰ること
●オーガの石棺
人の背丈よりはるかに大きい四角い岩。
この真下にオーガが封印されているという噂があるものの、テルム温泉会長はじめ周辺の人は全く信じていない様子。
テルム温泉側の山の中にあるらしい。
●テルム温泉
テルラ温泉郷の流行ってない方。
『オーガの湯』という赤みを帯びた温泉があるも若干立地が悪いため観光客も少ない。
地元の人はそこそこいるため、なにか話を聞くことも出来るかもしれない。
●テルメラ温泉
テルラ温泉郷の流行ってる方。
3種の名湯と活気に満ちた温泉街があり、観光客でいつも賑わっています。
テルム温泉とは川を挟んで反対側です。
●テルム温泉会長
妙に頭の輝くおっちゃん。
今回テルム温泉の発展のため尽力する。
喋り好きで情報もあるだろうが、オーガの伝説自体は信じていない。
●『ホテル・テルムの朝日』
今回一泊お世話になるホテル。会長提供のため料金タダ。
調査が早く済めばここでの時間や温泉郷の観光デートも楽しめるでしょう。
和洋室あり。夕食は川魚と山の幸。
※持っていけるアイテムは一人で問題なく運べ、現実世界のコンビニで買える程度のもの。
また1000ジェール程度消費します。使えるのは今回のシナリオのみです。
ゲームマスターより
皆様はじめまして。鷹折 曖と申します。
初らぶてぃめっと依頼は調査系です。がさごそ。
皆様が送迎バスでテルラ温泉郷入り口に到着した時点からスタートです。
情報収集するもよし、いきなり突撃するもよしです。
オーガの石棺を見つけたら、しっかり調べてくださいね。
ただし山には野犬が出る可能性があり、他にもなにか出るかもしれません。
特別強くはないですが、戦う備えをしておくといいかもしれません。具体的には軽い戦闘プランとか。
また夜になると非常に危険です。調査打ち切りや下山の選択は早いほうがいいかもしれません。
それでは、ご縁がありましたらよろしくお願いします。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
アルマ・ブロイル(テオ・クライシェ)
私達はテルム温泉周辺で地元民中心に聞き込みをしてから石棺に向かおうと思う 聞く事はオーガの石棺に関する話と、 出没している野犬の数や大きさ、確認されている被害の情報等 野犬の数が多いなら、合流後四方に注意を払おう 火を焚くようお願いしたゆえ、杞憂で終わるだろうが… 石棺に着いたら仲間と情報の交換 調査はなるべく時間をかけて行うとしよう …温泉でゆっくり出来ても、調査不足で何かしら被害が出ては夢見が悪くなるからな 野犬対策は瓶入りの酢 遭遇した際はそれを野犬の鼻にかける もし効かないorデミ・オーガ化している場合は戦闘も止むを得ない ・温泉 もし時間があるなら入ってゆこう テオも羽を伸ばせ …ああ、さすがに兜は取るんだぞ |
シュヴァルツレーベ(ヴァンクレーヴェ)
持っていくもの 懐中電灯(または、無ければ光源にできる物) 行動 話聞いたりなんて面倒な事せずにとりあえず石棺の所にいってみよう。 出来れば何かと戦ってみたいとは思ってるんだ。 石棺はとりあえず石棺自体をノックしてみたりして見るかな? 動かせるかどうかも試そう。 話しかけて見たりして見てもいいな。 戦闘が起きた場合 積極的に戦う。 積極的に声を出して相手の注意を自分に向ける。 他のみんなに注意が出来るだけ向かないように。 本当は夜も調べたいけど夜間の調査は禁止って言われてるし・・・ でもやっぱり気になるんだよな。 |
葵(レント)
事前に買って用意する物 ・マッチと新聞紙のような燃え易い物 ・ホイッスル ・霧吹きに移した酢 ・蛍光色のテープ 温泉郷についたらシュヴァルツレーベさんと石棺へ 途中小さく切ったテープを木に貼って道標に 到着後、あまり掘り返さない様に地面の落ち葉や小石を取り除いて火を焚く 調査は地面を重点的に観察、少しでも変な所があったらメモ 基本シュヴァルツレーベさんと離れないように声掛け 危険が迫ったら吹鳴、他のホイッスルの音が聞こえたら吹き返して駆け付ける 後発の3人と合流したらメモを見せ相談、注意しながら検証する 野犬には酢を吹きかけ逃がすように、逃げない場合は追い返すよう戦う 戦闘は主に精霊の後ろに位置取ってヒット&アウェイで |
クローエ・ル・カリエ(ゼノン・ゼイエル)
ふむ、学者としては中立の立場で調査しなくてはね。会長の思惑は兎に角、石棺と思しき物は、何らかの人工物と見て概ね間違い無さそうだ。論点はまず伝説通りオーガに関する物なのか、それとも別の何かなのか、だな。 情報を纏めて置けるように手帳と筆記具は用意。後は、何かあったら直ぐに知らせられるようにホイッスルを持っていくよ。 テルム温泉に着いたら、まず地元の人に伝説について知っている話を聞かせて貰おう。何が手掛かりになるか解らないから、詳しそうな人を中心に幅広く聞いていく。 石棺に辿り着いたら調査を開始。同士達と情報を交換、連携を取りつつ、手掛かりを探ろう。 オーガに関する新しい文献が手に入れば良いのだが。 |
信道 妙子(モロトフ)
・目的 テルメラ温泉で情報を集めたあと オーガの石棺で他の神人さんと合流します ・動機、心情 どんな形であれ、私達が必要とされているんです がんばらないと。 ・行動 テルメラ温泉街でオーガに関わる伝説を聞き込みます。 観光客が多いので、資料にある情報しか得られないかもしれませんが…とにかく足を使って数をこなします。 いい頃合になったら石棺の方に向かい、神人の皆さんと情報交換します。 野犬はデミオーガ化しているかもしれません。 スピードでは敵わないので、襲ってきたら半身だけ避けて犬の腹に剣の柄を使った当て身をしていきましょう。 抜いてしまうと犬相手に盾として使えませんからね。 お金がないので水筒に水でも入れていきます…。 |
●湯けむりの先に
バスステップを色とりどりの靴が踏んでゆく。
少し湿った気配の土が足跡を刻み、人の訪れを受け止める。
ここはテルラ温泉郷。バス停前。
「わあー。温泉の匂いですねー」
ググっと身体を背伸びさせながら『信道 妙子』が空気を感じる。
「ヌシ、気を抜いてはいかんぞ。経緯はどうあれ仕事だ。しっかりやらにゃならん」
「はい。どんな形であれ、ですね。がんばります」
彼女の精霊『モロトフ』が大きな身体で声を響かせた。
居並ぶ彼らはウィンクルム。絆で結ばれた神人と精霊。
「では、各自目的の通りに」
『クローエ・ル・カリエ』の投げた言葉に各々頷き温泉郷へ足を向ける。
と――
「いやぁー! A.R.O.A.の皆さんですよね? ね? お待ちしておりましたぁー!」
温泉郷入り口から駆けつけたテルム温泉協会会長がはっぴ姿で満面の笑み。
さぁさぁお仕事前に美味しいお茶でも! 観光でも! と荒ぶるおっさんを淡々とすり抜け、彼らは至極真っ当に仕事へ取り掛かるのだった。
●人ありき
「この道の先が石棺のある山ですね。それじゃ、私達は先に向かいます」
『葵』と『シュヴァルツレーベ』の二人は、それぞれの精霊を連れて山道へ向かう。
物腰柔らかで女性的な魅力の葵と精悍な男性らしい振る舞いのシュヴァルツレーベ。なんとも対照的ながら、石棺へいち早くたどり着きたい気持ちは同じだった。
残った6人もまたそれぞれの思惑に従い分散。
まだ日は高い。
「よし、テオ。私達は地元民を当たろう」
「わかった、アルマ」
ごくシンプルなやりとりを交わし『アルマ・ブロイル』と『テオ・クライシェ』はテルム温泉の往来を進む。
なるほど人が少ない。静かといえば聞こえはいいが、建物は古く、派手派手な色合いのモニュメントも錆付き塗料が剥がれている。
通りがけに目にしたテルメラ温泉とは全く別の地域のようだ。
「それじゃ、それぞれ色んな人に声をかけてみようか。見つけたら連れてきてくれ」
鐘を打つように彼の返事が届く。それを背に、彼女は一組の若い父子を見つけた。
「失礼」
「……はい?」
一瞬怪訝な顔をされるも、A.R.O.A.の人間であることを伝えるとその緊張がほぐれたようだ。
「オーガの石棺の伝説か、この辺り……特に山で野犬などが出るなどという話は知っているだろうか?」
若い父親はうーんと唸ると、息子を抱き上げて答えた。
「……石棺の伝説は皆が知っているようなことしか知らないなぁ。でも野犬は確かに増えたね」
「数などはわかるだろうか?」
父に代わり4、5歳くらいの子が強い調子で主張する。
「あのね、山で、いっぱい! ゆびがたりないくらい!」
喧嘩もしてるんだよー! と小さな身体いっぱいに野犬の真似をしている。
「……なるほど」
「すまないね。ま、アンタ達なら大丈夫かな」
「ああ。ご協力感謝する」
と軽く頭を下げるアルマ。と――背後から何やら悲鳴が聞こえる。
「……? あっ!」
アルマが見やると、そこには身を強張らせ恐縮した様子の若い女性と、どうしたものかとこちらを(兜の奥から)見つめるテオの姿があった。
自らを抱くように両腕を構えた女性。……やはりテオの隆々とした体躯と力強い振る舞い、そしてその……ちょっとぶっ飛んだ見た目は、柔らかな対話より先に威圧感や怯えを感じさせたようだ。
相方たる彼女は、比較的慣れた様子で声をかける。
「ああ、これはすまない。彼は精霊でね……驚かせたなら、許してやって欲しい」
早足で彼らの間に割って入るアルマ。テオは彼女の背後から「も、申し訳ない」とぎこちない様子で言葉を投げかけた。
女性は多少警戒を解き、その場を足早に去った。
いつもは自分の世話ばかり焼こうとするくせに……。全く。
そんな心地を目線一つで投げかけ、アルマはもう一人にしておけんとテオを連れ、次の相手を探す――
「すいません!」
突然後ろからかかった声に怪訝な顔して振り向く男性の一団。振り返っても厳つい爺さんしかいない。
「あっこっちですこっち」
目線を下ろすと、ちっちゃな大和撫子がいた。妙子である。
「おっ、可愛いじゃん。何何?」
一番チャラそうなお兄さんが返事をする。
「あの、テルム温泉ってあるじゃないですか。あっちの山にあるオーガの石棺について何か知りませんかっ」
一息にしゃべり倒す。頑張った。
「知らない」
「知らないなぁ」
「さぁー……」
「それよりお嬢ちゃん、俺達と一緒に温泉行かない?」
一番チャラそうなお兄さんが妙子の肩に手を回そうと――
「こおおおおおおらあああああああぁー!!」
落雷の如き轟音! 仁王の如き厳つい爺さん! あちゃーという顔の妙子!
一気に気圧される男性4人。
「君はどういう神経をしているのだええっ! 天誅だ天誅! そこへ座れぇ!」
チャラそうなお兄さんがモトさんの逆鱗に触れた。さぁ、説教の始まりである!
ひいいと怯える仲間の男性3人。
その内の一人がはっとした。
「……あれっ、もしかしてオーガの石棺って、こう、縦になったでっかい岩のこと?」
両手で形を作るロン毛のお兄さん。
そうそうそんなですと妙子。
「それ、何か変わったことありませんでした?」
「んー昨日テルムの山歩いたけど……」
「その辺りってめっちゃ草枯れてなかったっけ?」
「あー枯れ草でフッカフカだったね」
短髪と眼鏡のお兄さんが記憶を持ち寄った。
「草が枯れてる……?」
首を傾げる妙子にロン毛と短髪と眼鏡のお兄さんが説明する。
なんでもその石棺の周囲だけ、著しく植物が枯れていたという。それ以外は特別珍しい感じはなかったとのこと。
「こんなことしか覚えてないけど、大丈夫?」
「はいっ。ありがとうございますっ! モトさん行くよ!」
「――っとらん。大体最近の男はこんな細っこい体で……お、おう!」
散々声をかけ回ってこれで11組。ようやく情報らしき情報だ。
妙子は更なる数をこなすべく、僅かに中天を過ぎたテルメラ温泉を駆け回る。
アルマらと同じくテルム温泉周辺で聞き込みをしていたクローエは、地元で、なるべく詳しそうな人をターゲットにしていた。
この際、同行する精霊『ゼノン・ゼイエル』が大いに役立った。
若年ながらしっかりとした振る舞いと言葉遣いで粛々とした雰囲気を醸し出す彼は、大方彼女の予想通り、土地の妙齢なご婦人達に大人気だった。
「どんな小さなことでも構いません。あなたの知っていることを、教えてください」
口を開くたびに嬌声の上がる中「私の可愛い子」なんて呟くクローエは実に満足そう。
そんな中、一人の老婆が声をかけてきた。
「もし、あんたらオーガの石棺について調べとるんかい?」
「ええ。御婦人、伝説は本当なのかな?」
老婆は顔を曇らせながらも、はっきりした声で返事をする。
「ああ、本当のことじゃ」
クローエ、ゼノン共々意識が一気に研ぎ澄まされる。
老婆は続けた。
「……あの場所は、むかしの英雄がオーガを封印したと、わしも小さい頃からよう聞かされておった」
だが、全く信じちゃいなかったんだと。
クローエは手帳へ素早く話を聞き取っていく。
「ある時、仲良うなった男性がおってな。わしも若かったから、二人っきりになりたくてな。手に手をとって、あの山へ登ったんじゃ」
「……オーガの石棺のところへ?」
ゼノンの言葉に頷く老婆。山にまだ煙は立っていない。
「そこまで行った時な、その人が突然青い顔をして、山を降りようと言い出した。『ここは危険だ』とだけゆっての」
「危険……」
「それからその人は突然姿を消してしまいおった。それだけの話じゃが、あんたら、神人と精霊じゃろ? ……その人も精霊じゃったから、何か判ったのかもしれん」
十分気をつけるんじゃよ、と言い老婆はその場を去った。
その場にはクローエがメモをとる音だけが鳴る
「……お嬢様」
手が止まり、パタンと音が鳴る。
正午を過ぎてそこそこになるか、という時間だ。
「ああ、急ごうか」
●光ありき
先行してオーガの石棺へ向かう葵とシュヴァルツレーベの二人は、順調に山道を進んでいた。
道中葵は蛍光テープを木々や岩へ張り付けていく。目印として後続を導いてくれるだろう。
「葵さん、僕にしっかりついてきてください!」
「うん、よろしくね、レント君」
精霊『レント』は可愛らしい見た目に似合わぬロイヤルナイトらしい台詞を発する。
それもまた背伸びのように思えて、彼女はほのかに笑う。
「なぁクロよぉ。聞き込み、よかったのか?」
「ボクには話し聞いたりなんて面倒なことは向かないよ」
それよりも早く石棺に向かいたい。そこに戦いがあるかも知れないから。
問うた『ヴァンクレーヴェ』も本音は同じ気持のようで、どこから襲われるか期待しているかのようにすら見えた。
現場まではほぼ一本道。テープを貼るという作業自体が周辺を見渡すことにも繋がり、問題なく進む。
野犬のたぐいにも、出くわすことはなかった。
昼飯時を一回りほど過ぎたころか、彼ら4人は歩みを止める。
目の前には巨大な白い岩。山の斜面に楔の如く打ち込まれ、異様な気配を発している。
それは艶やかに艶めかしく光を吸い込み、周辺から遊離した奇妙さを持っていた。
「あれが、オーガの石棺……」
葵の唇から漏れたつぶやきには不穏な色が乗っていた。シュヴァルツレーベがずいと足を進める。
「あっ」
レントの驚きの声と同時に精霊ヴァンも続く。
言い知れぬ不安感を携えたまま、二人はその背を見送る。
「感じるね、ヴァン」
「ああ……嫌な感じだぜ」
笑みが浮かぶ。
歩みを進める度に感じるこの重苦しさ。
近づけば近づくほど判る。このプレッシャーは、明らかに石棺からだ。
後ろの二人も感じている。だからこそ、レントは石棺から想い人をかばうように剣を構えているのだ。
それは歩みとともにどんどん強くなる。真横から突き飛ばされる斥力のような、強引な何か。
しかしそれは、彼女には心地よさにもなりえるものだった。
「……きっと、とても強いんだね」
石棺の白い肌に近寄ったシュヴァルツレーベは拳を握り、手の甲を軽く打ち付けた。
こんっ、こんっ。
刹那、濁流のように彼女へ流れこむものがある。イメージだ。石棺と触れた皮膚が脈動するように熱い。
それは漆黒の空間に紫色のよどみ。奥に何かが胎児のように体を丸め横たわっている。
豪奢にすら見える真紅の空間。紫紺の何かが踊る中で、それは明らかに呼吸をしていた。
細長く痩せた身体、伸びた髪。伏せられていた瞼が――ぎょろりとこちらを『視た』
「――ロ! く――クロッ!!」
カッと目を見開いたシュヴァルツレーベは、ヴァンの逞しい両腕に抱かれて天を仰いでいた。
「クロッ!」
案ずるような声音に変わる呼び声はまさしくヴァンのものだ。わずかな安堵が生まれる。
飛び起きた彼女は、絶え絶えの声で何があったのか問う。
「何が……?」
「わかりません。ただ、石棺を叩いてすぐ、ばったりと倒れて……」
彼女の身体は激しく痙攣を起こしていた。
「だ、大丈夫ですか! た、焚き火へ」
動揺するレントの案内で当たる焚き火は、石棺から数メートルの距離をとっている。
「……クロ、何を見たんだ?」
彼女の隣にヴァンも、何か強烈なイメージがぶつかってきたと言う。
それはとにかく黒くて邪悪で、強いものだと。
「……説明、できそうにない。あとで、聞いてもらうよ」
今この身の疲弊は嘘じゃない。間違いない。
これは危険だ。
黒獅子の胸に、ほんの僅かな昂揚感。
「とにかく、これがロクなもんじゃねぇのは分かった。葵、笛吹いて連中を呼ぼう」
「は、はい!」
ヴァンに促され彼女は力いっぱいホイッスルを吹鳴させる。
鳴らしながらも、彼女の目は石棺の周囲……地面へ向いていた。
近づいた二人の足跡が明らかに深く付いている。石棺周辺の地面が柔らかくなっている証拠だ。
周辺で枯れ続けた草が腐葉土のように積み重なっている。傷が膿んで柔らかくなっているように。
それに、はじめA.R.O.A.職員から見せられた写真。アレには石棺に絡みつくツタのような植物があった。
あんなに生命力の強い植物が、完全に枯れ果てて石棺の周囲にとぐろを巻いている。一時はこの石棺を包み込んでいたはずなのに。
まるで石棺へ手を伸ばしている亡者のように、枯れ果てたツタはそこにあった。
わずか離れた自分のいる場所は、瑞々しい緑に満ちているというのに。
ホイッスルはまるで希望のように、情報という武器を構えた仲間を導く。
ホイッスルの音で駆けつけたのは、クローエとゼノン、アルマとテオのテルム温泉側で作業していた二組だった。
彼ら二組はクローエの声掛けで早くに山へ踏み込んでいたため、到着も速かったよう。
「……なるほど。やはり、予想通りだったな」
……オーガの石棺が人工物であると目星をつけていたクローエは、脂汗を流しながらもギリギリまで近づき石棺を見回している。
かなり風化した部分があるものの、石棺には何らかの装飾や削り出しの跡が見られた。
特に形状は完全に何らかの意図が含まれ作られたものだろう、と。
一方ゼノンとテオは周辺の警戒をし、アルマは葵やシュヴァルツレーベへ情報を伝えている。
「野犬は10を超える程はいるらしい。活発に動いているようだし、下山の準備だけはしておきたいな。ところで……彼女は大丈夫か?」
「なんとかね。ボク、鍛えてるから」
シュヴァルツレーベは身を起こし、身体をしなやかに動かしてみせる。タフだなぁとレントが笑った。
それなら何より、とアルマは石棺を見やる。
淀んだような気配。空間が歪んでいるような錯覚がある。
葵は一瞬、さっきまでとは違う気配を感じる。
その瞬間だった。
「お嬢様」
「アルマ!」
ゼノンとテオがほぼ同時に戻ってきた。
「案外早かったな」
「……どこから?」
彼らの声音一つで意図を察した二人は、臨戦態勢へ切り替えた。
――獣の臭がする。紫斑の湧いた毛並みを持つ、薄茶の野犬が、周りに、いる。
速かったのは同じくその身に獣を伴う精霊……レントとテオ、そしてヴァン。
木陰から飛び掛ってきた野犬をそれぞれターゲットシールドとロングソードで受け止める。
「葵さんッ離れて!」
「こいつらは俺達が食い止めるぜっ!」
守るための二人に対し、ヴァンは力強く長剣を振り抜き、一瞬刀身分の空間をつくりだした。剣は当たっていない――が、それでいい。
滑らかにその身を刃の切っ先から躱した野犬へ、強烈な一撃が振り下ろされる。
獣顔負けの勢いで飛び出したシュヴァルツレーベが、中空に三日月を作るように回し蹴りを食らわせた。
堪らず仰け反り弾かれる野犬。
「丁度いいっ。ボクと戦えッ!」
とんでもなく強いのがいたんだ。でもそれは残念ながら、殴ってもつまらない岩の下。
この胸の中にくすぶった、この昂揚をもっと高ぶらせたいから。
彼女の攻撃は、まさしく怒涛の勢いであった。
「アルマさん!」
「ああ、これだな!」
葵とアルマが互いに取り出したのは酢を入れた霧吹きと瓶。
野犬が続々と集まり、数を増していく。葵は飛びかかるそれの鼻先へ、アルマは群れの密度ある場所へ蓋を開けた瓶を放り投げる。
強い酢酸臭が辺りに充満し、人の鼻にすらキツい。レントが思わず鼻を覆った。
しかし襲いかかる野犬達は、まるで意に介さぬように爪や牙を振るってくる。
「!! まさか」
「……この犬共。あの石棺と同じ気配がするぜ、アルマっ!」
野犬の一頭を切り伏せながら叫ぶテオ。
焚き火すら踏み越えて飛びかかってくる犬を払い退ける。
「嗚呼。もうこれは、デミ・オーガ化しているということだね」
「お嬢様、下がって」
忍者刀を小刻みに振るう相方に守られ、石棺側でクローエは自らの知識を深めていく。
「デミ・オーガとなった生き物は、自らをそうさせたオーガへ従属する。……つまり、この『オーガの石棺』の下には」
クローエは野犬に背を向け石棺の表面模様をスケッチしていく。
ゼノンは言葉少なに、確実に野犬を切り払っていた。
「居るのだね」
老婆の言葉通り――自分の見識通りに――確信は脳に早鐘を鳴らした。
ウィンクルム達は確実に犬の数を減らしていった。周囲へ充満する強い酢酸、煙、そして鉄混じりの液体の臭い。
しかし、どんどん増えていくのだ。野犬達は。
逐次何処かから補給されるように、何らかの意図があるかのように。
既に空は射陽が差し、木々の影が長々と山を舐める。
石棺が不気味に揺らいで見える。
「か、囲まれてますよっ葵さん!」
「大丈夫、落ち着いて」
焦りを隠せなくなったレントが、小刻みに震えながら精一杯の声をだす。
守るべき人の声も、どこか不安定さが混じる。
「……こうなれば、一斉に退路へ向かうか。ゼノン君」
「はっ」
クローエが退路に目をやると、何か大小の足音が聞こえてきた。
何事かと身を乗り出した瞬間、可愛らしい叫び声が響いてくる。
「たあああああっ!」
妙子は腰の刀を鞘から抜かず、柄を直接当てにかかる。体全身を使った当て身だ。
退路を塞いでいた野犬が弾かれ、即座に襲い来る、狼の一撃。
「ぬううんッ!」
モロトフの鉄拳が強かに野犬を打ち付け、動かなくさせる。
「やはり人里近くの犬ごとき、狼であるワシの相手にもならん!!」
シンプルな頼もしさを背に、ぱっと顔を上げた妙子は、自らきた道を指さす。
「皆さん! 早く山を降りましょう!!」
一組だけテルメラ温泉側で山ほど声掛けしてた二人。ホイッスルの音を微かに感じたモトさんのおかげで、なんとか辿り着いたのだ。
「ああ。テオ、先頭を任せる」
「了解だぜ!」
長剣を肩に担ぎ駆け出すテオ。その後ろにアルマ、葵、レントが続く。
「ボク達が殿をとるよ。ねぇヴァン!」
「っしゃあ任せろァ!」
浅黒い肌と漆黒の髪を互いに乱れさせ、振るう剣は周りの木々をなぎ倒さんばかりに野犬を切り刻む。
そんな彼らを最後尾に、ウィンクルム達は足早に山を下っていく。
太陽は既にオレンジ色を過ぎ、暗く、狭間の時間の藍色を描く。
足元は悪いが、僅かな光を受ける蛍光テープが最後の最後まで効力を発揮した。
幸いというべきか、野犬達は石棺から一定の距離を過ぎたあたりで、鳴き声すら聞こえなくなった。
宵闇が辺りを塗りつぶす頃。
山の麓、傷だらけで息を荒くさせる彼らを、慌てふためいた顔の温泉境界会長が迎えた。
●初任務後
ウィンクルム達は、ホテル『テルムの朝日』の大部屋を借りて、最期のミーティング……という名のだらだらタイムを交わしていた。
「……やっぱり気になるなぁ。夜の調査。それに……もっと戦いたかったし」
「はっ、それでこそクロだぜ」
シュヴァルツレーベとヴァン。からりとした顔は、石棺からのプレッシャーを感じた事を忘れさせる。
「でも、伝説は本当だった……そういうことなんですね」
「ああ。相当な上級オーガだろうね。研究のしがいがある」
「くれぐれも気をつけてくださいね」
「ぬう。犬っころ共め、喚いておるわ」
どこか緊迫感を湛えた妙子に、別所の興味を見せるクローエ。
ゼノンはお嬢様の身を案じ、モロトフは今からでも飛び出しそうな様子だ。
「……会長さんのお願いは、難しそうですね」
「葵さんが気に病むことはないですよ!」
レント君は、葵さんが気になって仕方ない。耳と尻尾がそう言ってる。
「……さて、せっかくだから、温泉でも行かないか?」
「よっしゃ、行こうぜ!」
声音と共に喜びを全身で表したテオの服から、一枚のメモが零れ落ちた。
――後日、そのメモを含め報告を受け取ったA.R.O.A.上層部は、テルム温泉協会へオーガの石棺付近の隔離を指示。
オーガについては、現時点では封印をそのままに監視を施すことを決定した。
デミ・オーガ化した生物については定期的に処理がされるだろう。
尚、彼らの報告から鑑みるに、封印されしオーガは既に力を取り戻している可能性が高い、とのことだった――
――其れは、夜へ紫紺に煌めく――
依頼結果:成功
MVP:なし
エピソード情報 |
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マスター | 鷹折 曖 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 02月16日 |
出発日 | 02月25日 00:00 |
予定納品日 | 03月07日 |
参加者
- アルマ・ブロイル(テオ・クライシェ)
- シュヴァルツレーベ(ヴァンクレーヴェ)
- 葵(レント)
- クローエ・ル・カリエ(ゼノン・ゼイエル)
- 信道 妙子(モロトフ)
会議室
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2014/02/24-02:30
まとめありがとうございます。
対策をすべて入れる事はできなかったのですけれど(300文字は少ないです…)
テルメラ温泉で聞き込んだあと石棺で情報交換するようにしました。
あ、そうそう。大丈夫かとは思うんですけれど
白紙のまま提出期限がきちゃった人がよそで何人かいるみたいです。
確認はしておきたいですね。 -
2014/02/23-22:35
クローエは纏めをありがとう、分かりやすくてありがたい。
任意で音の出せる物、もそろそろ具体的に決めた方が良さそうだな。
音も通るしホイッスルでどうだろうか。
これなら荷物に入れていても誤って鳴る事はないと思うのだが……。
それと、聞き込み時に得た情報は合流した際、
皆に行き渡るよう話したいと思っている。
野犬の数が多い場合、奴らが出てきた時に円陣を組むようにするのはどうだろう。
バラけるより背中を守った方が良いような気がする。 -
2014/02/23-15:08
クローエさんは纏めありがとうございますー
怪しい所は揃ってから確認で良さそうな感じなので、
色々観察して、集まるまでに整理しておきますね。
シュヴァルツレーベさんと私は、危険に備えてなるだけ離れない方が良いですよね。
良かったら、普通に話して声が届く範囲での探索を心がけたいと思うんですけど…どうでしょうか?
うーん、野生動物以外だと確かに、音で寄ってくる物もいるのかもしれないですよね。
そう思うと、自分の意思で音が出せる物を、あくまで緊急時に備えて持っておくと良さそうですね。
そうですね、燃え移る物もきっと多いですし、気をつけて火を焚かなきゃですね。
マッチか何かと、火種も少し用意しておいた方が、でしょうか。 -
2014/02/22-10:53
何やら情報が錯綜している気がするな。
僭越ながらもう一度纏めさせて頂くと、
先発は葵君とシュヴァルツレーベ君、
後発は聞き込みを終えた順に信道君とブロイル君と私になると思う。
先発は辿り着いたら野犬避けと狼煙として火を起こす、
野犬対策にはお酢を用意、
連絡手段の代わりとして音の出るもの用意(自分の意思で音を出せるもの、とすればホイッスル等かな?)。
プランを考えるにも限りがあるし、出発日も迫っている。各々やりたいことも有るだろう。
必要なもの全てを皆が用意するのは難しいだろうから、後は役割と目的に添って各自で動く…ということでどうだろう。
初任務が成功するよう、頑張ろう。 -
2014/02/21-12:48
お酢なら瓶にはいってればそれなりに武器にもなる気がするぜ。
振り回すにしても、投げるにしてもな。
音のなる物は野犬程度なら有効かもしれないが魔物になると逆に呼び寄せたりすることにもなりかねないと思ったけど、まぁ心配するほどの事でもないか。
火はちゃんと始末できるなら問題ないんじゃないかな。
水なりなんなり、ちゃんと用意してしっかり消火。
山火事は怖いからな! -
2014/02/21-12:37
連絡・・・電話でできたらいいんですけどね。
>>葵さん
お酢が効くのは普通の野犬までで、飢えて即座に飛び掛ってくるような野犬や
デミ・オーガとなってしまった動物には効かないかもしれません。
お守り程度に思っていたほうがいいかもです。
>>るかりえさん
観光客が多いので深い情報はないかもしれませんけど、数を当たって情報交換できるようがんばりますね。
>>ぶろいるさん
よろしくおねがいしますね。
他所様の山中で火を焚いちゃってもいいんでしょうかー・・・
かまいませんよね。うん。 -
2014/02/20-08:14
>調査の時間
うむ、出来る限り慎重にいった方がいいと思う。
オーガの石棺に最初に着いた者は火を焚いておいてもらえないだろうか、
野犬避けになるし、のろしとして目印にもなると思うのだが。どうだろう? -
2014/02/20-08:14
挨拶が遅れてすまない、アルマ・ブロイルだ。宜しく。
>聞き込み
私はテルム温泉周辺での聞き込みをしてから向かおう。
地元民が持つ情報も耳に入れておきたい。
それと野犬に関する事柄も聞いておくとしよう、
何頭確認されているか知れるだけでも対策を立てやすいかもしれない。
>連絡手段
音の出るものというと、熊避けの鈴みたいなものだろうか……。
1000ジェール消費するならもっと良い物の方がいいかもしれないな。
鈴のように常に鳴るのではなく、自分の意思で音を出せるものがあればいいんだが。 -
2014/02/20-07:10
>信道君
嗚呼!宜しく頼む。
テルメラ温泉側に、テルム温泉の伝説に被るような話が無いか聞いてくれると助かる。少し気になるものでね。
>葵君
確かに時間に余裕は無いが、私は万全を期す為にも単独行動は避けた方が無難だと思う。
何せ『伝説』に語られるオーガの石棺だからね。その場で対処出来なければ、温泉街の方にまで被害が及ぶ。
分かる範囲の到着順としては
葵君とシュヴァルツレーベ君が着き石棺と周辺の調査を開始、
私と信道君が聞き取りを終えて辿り着く事になるかな。
連絡手段については、場所が場所だけに難しいが…お互いに音の出る物を装備していくというのはどうだろう?
一種の獣避けにもなるし、互いの居場所は把握出来るだろう。 -
2014/02/20-00:18
そういえば、手軽に持ち運べる連絡手段なんかって、用意できたりするんでしょうか?
できるなら、情報の共有とか、少しでもできたらとは思うんですけど…
おー、酢なんか効くんですね。鼻が利くとやっぱり辛いんでしょうか…
そっちのが携帯もしやすそうですし、ちゃんと用意して持っていかなきゃですね。
石棺の調査は、ちょっと危ないな、おかしいな、っていう所については、
注意はするけどヘンに混ぜ返さないようにし置いておいて、
人が揃ったら一緒に確認してもらって触ってみるのが良いかな、とか思ってるんですけど…
時間の余裕を考えたら、手早くさっさと触ってしまった方が良いんでしょうか?
ちょっとご意見聞きたいです。 -
2014/02/19-23:50
・・・あら? 石棺の周りに3人も集まっちゃうと偏っちゃいますね。
テルメラ温泉で聞き込んだあとに石棺に向かうようにしますね。
>>葵さん
ごめんなさいね、アテにしていただいていたみたいで。
野犬を追い払えるほどの火を山に持ち込めるかしらー・・・。
酢を薄めずに、霧吹きや水鉄砲などに入れてうてば退治はできると思いますけれど。
精霊さんもいますけれど、万が一には備えたいですよね。 -
2014/02/19-14:17
あ、ボクは調査とか苦手だから皆に任せるぜ!
調査してて壊したりしたら後で何言われるかわかんねぇからな。
とりあえず石棺の付近のあたりを探してみる。
といっても、皆のほうがちゃんと調べられるだろうから皆の護衛でもできたらいいんだけどな~。 -
2014/02/19-08:34
うむ。決まったね。
紳士淑女の皆、宜しく頼む。
私は少しテルム温泉内で聞き込みをしてから、石棺に向かう心算だよ。
フィールドワークに情報は不可欠。会長の話とあの写真だけでは、情報としてはやや心許ないからね。
出来ればテルメラ温泉の方にも足を運んで情報収集をしたいが…どうしたものか。
戦闘は得意な御方にお任せ…、
とするのも怒られてしまいそうだ。
ま、最善を尽くすさ。 -
2014/02/19-08:16
よろしくお願いします、初めてのお仕事、頑張りましょうね。
私も「オーガの石棺」調査に時間を掛けたいですね。
本当に危険があったら困りますし、
もし問題なかったら整備して観光スポットにもできそうですし。
ないですよね、多分…も、モロトフさんをアテにしようかとっ
相手が野犬だったら、火とかで怖がらせたりもできたら良いんですけど… -
2014/02/19-00:57
はいはい、初陣ですね。
皆さんよろしくおねがいします。
私の方はというと「オーガの石棺」をできるかぎりの時間を使って調べてみたいと思います
会長さんにお願いされちゃいましたし。
石棺の傍に長い間いますので、もし戦闘になったらアテにしてくださ…
ないですよね、多分そういうの。
早めに帰ってホテルでゆっくりしたーい。 -
2014/02/19-00:02
ん、戦えるかもってことで参加してみた。
みんなよろしくな!