プロローグ
「山鳥の串焼き一丁あがり! 煮込みシチューね、はいよ! 兄さん方、ビールやワインのおかわりは?」
店の親父のドラ声が響く。
大勢の宿泊客で賑わう『金のリンゴ亭』は、南の砂漠より首都タブロスへ向かう街道筋にある旅籠の一つだ。
料理上手な店主の経営が評判を呼び、タブロスに用事はなくとも店にはあると、わざわざ此処にだけ訪れるファンもいる。
森が近い『金のリンゴ亭』は大組みの丸太作りで、中央には大きな鋳物のストーブが、常時赤々と燃えていた。
一階が酒場兼食堂、二階と宿周辺に建てられた小屋が客室になっており、満員の時は店の敷地に天幕を張る場合もある。
二階の大部屋で旅の話や世間の噂を語り合うも良し。
少しばかり金額を上乗せすれば、プライバシーの守れる個室も選べる。
商人、傭兵、若い者同士や家族連れなど客層も様々。
今夜も『金のリンゴ亭』は大入り満員だ。
「大変だァーッ!」
バタバタと騒がしい足音に、皆が一斉に入り口を向く。
転がるように駆け込んできたのは、袖無しの長衣を着た商人風の男。
取り乱した様子で店の中を見回し、ゼイゼイと荒い息を飲んで、カウンター内でぽかんとしている店主に縋る。
「あああ、あんた、親父さん、助けてくれ!」
「どうしたこんな夜更けに」
明かりに照らされた男の顔は真っ青だった。
「今其処で荷車をひっくり返されて、商売用の荷を奪われた! かみさんや子供達も一緒だが、私一人ではとても敵わなくて……!」
「なにィ!?」
店の親父は壁にかけてある猟銃を取り、憤然とカウンターを飛び越えた。
熊のような巨漢にもかかわらず、実に素早い動きであった。
腕に覚えのある客達も、各々得物を手に立ち上がる。
「強盗か? 盗賊団か? 俺の店の側で汚ぇ真似しやがって、ぶっ倒してやる!」
「気をつけてくれ、敵は人間じゃない。何かこう、もっと邪悪で汚らしい生き物だった!」
「なんだそれは」
「わからない。咄嗟のことで、私もはっきりとは見ていないんだ」
「むむ……こうしていても仕方がない。取り敢えず、現場へ行くぞ!」
彼らはたいまつを掲げ、勇ましく出発した。
いざ現場に着いてみると、敵は既に去った後だった。
街道の脇に座り込み、途方に暮れている商人の妻と、顔に泥をつけてわんわん泣く子供が三人。
いずれも怪我はなかったが、荷物は粗方盗まれてしまっていた。
「今日はもう遅い。暗くて周囲も良く見えない。宿へ戻ろう……」
商人の家族と合流した一行は、『金のリンゴ亭』に戻ってきた。
家族の無事を喜びつつも、荷を奪われた商人は浮かぬ顔であり、店主も渋い顔を崩さない。
それから『金のリンゴ亭』周辺の街道で、頻繁に強盗騒ぎが起きるようになった。
襲われるのは必ず夜。
狙われる荷は様々で、特に価値が高いものでもなく、手当たり次第。
木材や油といった、傍目にも分かる大荷物は手を着けられていない。
襲われた者はいずれも軽傷で、命を奪われるような大怪我に至った者はないが、被害額は相当なものである。
強盗にあった者達はは荷を回収するまで『金のリンゴ亭』より先に進む事が出来ず、非常に難儀していた。
暗い顔の客ばかりで、商売が滞ると店主も困っていた。
「これじゃ商売どころじゃない」
「みんな相当参ってるねえ」
カウンターに腰掛け店主と話しているのは、近くの森を狩り場にする猟師。
仕留めた獲物を売りに訪れたのだが、普段と違う店の様子に少々落ち着かない様子だ。
「しかし妙だな。盗賊なんてここしばらく見てないぞ。街道沿いで仕事する奴らは大抵あの森に根城を構えるから、すぐ目に付くんだが」
過去何度か似たような事件はあったものの、いずれもこの猟師が不届き者の本拠地をタブロスの警察に通報し、大きな事件にはならずに済んでいた。
「山側の洞窟はどうだ?」
「穴が小さすぎるよ。子供の頃はよくあの辺で遊んだものだがね」
猟師は昔を懐かしむように目を細める。
「親父に大目玉をくらったさ。あの穴はかなり深いところまで、森のあちこちに続いているらしいからな。今は子供が入って遊んだりしないよう封鎖してある」
「ただの盗賊なら事は簡単なのに」
商人が金は払う、と言っても奴らの手は止まらない。
片っ端から荷を盗んで、車をひっくり返し、通りかかる旅人を威嚇する。
人の言葉が通じない。
そもそも人ではないらしい。
数は五~六体、多くて十体程だが、暗闇に紛れ、素早い動きで用心棒達を攪乱し、毎回見事逃げおおせてしまうのである。
「やはりタブロスの警察に知らせるしかないか……」
それからしばらくして、不届きな強盗を捕らえるべく、タブロスより討伐隊が派遣されてきた。
周辺の森や、賊が潜んでいそうな場所の捜索は空振りに終わってしまい、小屋一つ見つけることが出来なかった。
なので武装した兵が夜の街道沿いをパトロールし、荷を運ぶ者が居れば護衛を務めようという向きになった。
街路にずらりとたいまつを並べ、万全の体勢で不届きな賊共を討とうとした彼らはしかし、ものの見事に返り討ちにあい、戻ってくる羽目になる。
『金のリンゴ亭』では大勢の兵士が頭に傷をこさえ、不意の襲撃と姿を消す盗賊の不可思議さに首を捻っていた。
「襲われたという場所に明かりを立て、交代で見張りについた。そのうち何処からかパタパタと足音が聞こえてきて、気がついたら目の前にあいつらが居たんだ!」
「ひとまわり図体のでかい奴がいて、ごちゃごちゃと訳の分からん言葉で怒鳴っていた。すると周囲のちっこいのが、荷車をひっくり返して物を次々奪っていく。捕まえようにも奴らすばしっこくて……! どうも未だに信じられんのだが、森に入った途端いきなり消えるとしか言いようがない」
「ボロを着た汚らしい小男だった。一瞬だけ、月明かりで見えたんだ。そいつが杖を振り回したかと思うと、何にもない空からたくさんの小石が降ってきた! 俺の頭は見ての通りたんこぶだらけさ。あれは魔法じゃないのかね?」
中でも一番怖ろしかったのは、討伐隊を束ねる隊長の言葉である。
「体の大きな一体と剣を交えたのだが……そうだ、奴め剣を持っていた! 受けた時、かなりの手応えがあった。額に一本角がある……あれはデミ・オーガだろう」
事件はすぐにA.R.O.A.本部へ伝わった。
首都に近い街道で頻発している強盗事件。
それにデミ・オーガが係わっているという情報が含まれていたからである。
数日後、正式に『金のリンゴ亭』の主人から依頼が届き、受理された。
内容は次のようなものである。
街道沿いに出現する正体不明の強盗を退治し、旅の安全を取り戻して欲しい。
盗まれた荷の行き先を確かめ、可能ならば回収を。
この犯人は貴重品に限らず実に様々な物を盗み、荒らしていく奇妙なところがある。
現場では人語ではない何かを喋る、小柄で怪しい影の目撃情報あり。
指示する者が居るなど奴らは明らかに組織だっており、中には魔法を使う者、更にデミ・オーガと思われる個体も含まれる。
犯人の逃げ足は速く、森の中へと追いかけると、その姿はまるで霞のように消えてしまう。
A.R.O.A.から依頼を受け取った貴方は、急ぎ旅支度を調えた。
街道に潜む怪しい影の正体を暴き、退治して、奪われた荷を取り戻すために。
目指すは『金のリンゴ亭』、旅人が集う憩いの宿場へ――。
解説
『金のリンゴ亭』をホームに、街道沿いに出る盗賊(ゴブリン)を発見、退治するクエストです。
酒場には被害者が大勢いて、情報を得る事ができます。
ゴブリン達はいずれも森の中に入り、姿を消します。
その消えた現場を丹念に調べると、怪しい穴が見つかります。
また森を狩り場にしている猟師に話を聞けば、山の洞窟の話をしてくれ、現場へ赴くと封鎖されている筈の入り口が壊されているのが発見できます。
山の洞窟はよく茂った草むらや倒れた巨木の中など森のあちこちに通じています。
ゴブリン達(デミ・ゴブリン含むゴブリン、ゴブリン魔法使い、ゴブリン王)は狭い洞窟を拡張し、その奥を本拠地にしています。
盗んだ後森の中へ逃げ、すぐに穴に入ってしまうので、追っている人間には姿が消えたように見えています。
洞窟を発見し、奥へ進むとゴブリン王と戦闘になります。
勝利すればゴブリン達は逃げ出し、プレイヤーは宝物庫の中を検めて奪われた荷を発見できます。
敗北すれば盗賊の正体と、本拠地の情報を持って帰還、後に討伐隊がゴブリンを退治します。
額の違いはありますが、いずれも報酬を得られます。
他に面白いプランやプレイヤー側の希望があれば、バランスを見つつ随時エピソードを足していく予定です。
ゲームマスターより
はじめまして、榎くむと申します。
ファンタジー大好き、RPG大好き、王道どんと来いの妄想GMです。
皆様と一緒にらぶてぃめっと世界を旅し、冒険できる事を楽しみにしております!
どうぞよろしくお願いします。
このシナリオは酒場の親父さんと、被害に遭った商人達からの依頼です。
皆さん思うように商売ができず、大変困っているようです。
姿の消える盗賊の正体を暴き、奪われた荷を取り戻してあげてください。
盗賊達は小柄ですばしっこく、人語ではないものを話すという噂。
また彼らが消えるのは、いずれも旅人を襲い、荷を奪って森に逃げ込んだ後のようです。
成功のあかつきには報酬の他、金のリンゴ亭名物『親父の手料理』が存分にふるまわれる筈です!
勇敢な食いしん坊さん、お待ちしております。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
田中太郎(黄泉)
「酒場の者達よ! 我輩は田中太郎である! 我輩が来たからには安心するのじゃ!」と酒場に入った瞬間に言ったあと事情を聞く。 常に筋肉をアピールするポーズは忘れない。 情報収集は仲間かませ。情報入手したら迷わずそこに向かう! 「ゴブリンよぉ! 出てくるのじゃ! 筋肉について語りあおうぞぉ!」 なお戦闘の場合は敵に筋肉的に強い抱擁。ベアハグで絞め落としたり。 飛び上がってのボディプレスなど。密着度の高い技を使います。 筋肉質のゴブリンがいたらどこでもいいのでどさくさにキスするかもしれません。 「なぁに! この子! めんこいのぉおおおおおう!」 |
神居(夢霧)
情報は大事だから、序盤はアオイさんたちに協力して情報収集するよ! でもきっと気になるものが見つかったら、(それが動くものなら特に)ぼくはそっちにヒョイっと走って行っちゃうだろうなあ。 しかたないね! 「なにあれ! 面白そう!」 スターリングさん発案のおとり作戦にもちろん全面協力するよ! 夜に決行だけどぼくはランタン持ってないや。 支給されないなら、亭のご主人から借りよう! 洞窟内の狭い場所では積極的に動くよ! 小柄なぼくの見せ場だもん!(夢霧も小柄だけどね) 「ここの地図作って遊び場にしちゃおうっかな」 正面からの戦闘は太郎さんにお任せして、サポートにまわるよ! 魔法使いゴブリンなどの背後や横撃を狙っていこー! |
シルヴァ・アルネヴ(マギウス・マグス)
心情 タブロスにもその名が知れた『金のリンゴ亭』名物を味わいたい! 行動 同じ目的で行動するメンバーの方針に従う 昼間は酒場で足止めをくらってる商人や、常連客の話を聞くとするさ 地形に明るい猟師に話を聞く人はいるだろうから、商人から強盗の様子を聞いて ゴブリンやデミ・オーガである事を特定したり、奪われた品物を聞いてリストを作っておこう 夜に囮作戦をするならもっと細かく特定できるだろう、強盗が消えた場所を 丹念に調べる提案。灯りは持って行く 強盗も品物を溜める場所は決めてるだろう 発光塗料つきの荷やリストにある品が落ちてたら、それを辿って探せるかもな 戦闘は 先手を取られないよう周囲の警戒重視 前衛で雑魚ゴブリンとの戦闘 |
スターリング・ドレイク(アキラ・エヴァンジェリスタ)
私は商人にでも化けて囮をやってみるつもりだ 盗賊ゴブリン達が出てきたら適当なところでわざと荷物を盗ませよう 荷には発光材を塗布しておいて目印にし追跡してみたい 上手く行くかは分からないが、その場で捕らえるよりも彼らの巣穴を発見、本拠地ごと叩くのが良いと考えている 戦闘はアキラの防御を主にして私が攻撃 アキラが持ち堪えられないようなら私が防御に回ろう 戦闘は初手で魔法 一旦敵全体を蹴散らしたら敵の親玉を狙うようにしよう 剣と盾によるスタンダードな戦闘中心で魔法は必殺技的に 戦闘に勝ったらゴブリンを痛め付けはするが殺すのは考え物 出来るならあまり殺生はしたくないな 懲りてくれれば良いのだが 但し奪った品物は返して貰うぞ |
アオイ・パブリカ(ロマス・ベルトーネ)
昼間に、猟師や店主などに詳しい話しを聞く(敵の数・洞窟の場所・洞窟の作り)。 ランタンと予備の油買う。 夜、盗まれた積み荷の発光剤を追ってアジトに向かう 失敗した場合は、猟師たちの情報を元にアジトへ。 戦闘時は、スターリンさんペアを盾にしつつ、 シルヴァ君ペアも前衛をお任せ。 俺たちは敵との距離を保ちつつ、首領を優先して攻撃。 田中さんペアが悪目立ちしていたら、その隙をつく。 かく乱してくれた場合も同様に、その隙をつく。 狭いところは、神居くんペアにお願いして、射程距離ぎりぎりから攻撃。 首領を倒したら、残党は死なない程度に痛めつける。 こんなとこかな。うまくいくといいな。 |
●金のリンゴ亭にて
太陽が真上に昇る頃、ウィンクルムたちは金のリンゴ亭に到着した。丸太造りの門をくぐり抜け、開口一番、田中太郎の大きな声が響き渡る。
「酒場の者達よ! 我輩は田中太郎である! 我輩が来たからには安心するのじゃ!」
覇気に満ちた声に、客たちが一斉に振り向いた。金のリンゴ亭の主人……親父も、これは頼もしいと言った風に立ち上がる。
「お主らがA.R.O.A.の! よろしく頼むぞ!」
「任せておくのじゃ!」
太郎は自慢の筋肉を引き締め、ふんっとマッスルポーズを決めた。
「ふふ、逞しい筋肉でしょう。日頃の鍛練の賜物なんですよ」
太郎のボディに目を見張る人々に、黄泉がクスリと愛嬌のある微笑を浮かべる。親父は感心するように太郎の筋肉を眺めた。
「相当の手練と見た……機会があれば、手合わせでもしてみたいもんだ」
「親父はここらで一番の実力者だもんな! 熊を素手で倒すんだぜ?」
常連客の男が、まるで自分のことのように嬉々と話す。その言葉に、 シルヴァ・アルネヴが瞳を宝石のように輝かせた。
「親父さん! 熊と闘ったことあるのか?」
紫の瞳をキラキラとさせ、親父を見上げる。親父は豪快に笑ってみせると、軽く首を横に振った。
「素手で倒すは言い過ぎだ。以前、近くに熊が出没したことがあってな。素手で殴ったのは最初の一撃だけだ。あとは、猟銃でドカンと……」
「すげぇ、親父さんマジすげぇ!! それでそのあとは……」
刹那、ガッ! とシルヴァの頭に衝撃が走る。
「仕事してください」
淡々とした声で、マギウス・マグスが短く告げた。彼がジョッキで、シルヴァの後頭部を殴り付けたのだ。
いつの間やら注文した金のリンゴ亭名物ドリンク、『スタミナゴールデンアップル』がジョッキの中で揺れる。
「いってぇ……ご、ごめんって。そうそう、敵のこととか、盗まれた品のこととか、教えて欲しいんだ」
シルヴァは商人たちから敵や盗品の情報を聞き、メモに取っていく。汚らわしい姿や謎の言語など、世間一般でいうゴブリンの特徴と、商人の証言は一致していた。
アオイ・パブリカも、食堂の隅に座っている猟師から情報を聞き出している。
「あそこの道は狭く、天井も低いから頭上に注意しないといけない。中も入り組んでいて、印なしでは迷うだろうね」
「なるほど……」
アオイはふと心配になって、連れのロマス・ベルトーネを見た。愛想の良い笑みを浮かべてはいるが、一言も喋らない。
しかし、話を聞き終えたところで、
「はあ……」
ロマスが大きな溜息を付いた。猟師に礼を言い、アオイはロマスを連れてすぐさま離れる。
「ベルトーネ、溜息は誰もいないところで付いてくれ」
「聞き込みとか面倒くせぇし」
「必要なことだ」
やる気がないロマスに、アオイは顔を顰めた。まだまだ、前途多難である。憂鬱な気分に浸る直前、神居の元気な声が木霊する。
「ランタン、貸してくれるって!」
小さな腕に、人数分のランタンをごちゃっと抱えながら、神居がにっこりと笑った。落とさないよう夢霧がサポートしつつ、テーブルにランタンを置いていく。
そのテーブルの隅で、猫が尻尾を揺らしていた。だいぶ前から居付いている親父の猫だ。神居と目が合い、ビクッと体を震わせる。
「猫だ!」
神居が猫を捕まえようと手を伸ばした。
「ふしゃーっ!!」
猫は威嚇するように鳴いてテーブルから飛び降りると、一目散に逃げ出す。
「待ってー!」
神居は楽しい玩具を見つけたと言わんばかりに、猫を追いかける。
「追いかけたら逃げるに決まってるだろう。神居、止まるのだよ」
夢霧が深く息を付いて、猫を追いかける神居のあとを追った。猫がテーブルを踏み台に高い場所に上った拍子に、テーブルから袋がボトッと落ちる。
神居は袋から零れた粉を見て、足を止めてそれを拾い上げた。A.R.O.A.から支給された、囮作戦に使う発光剤だ。
「落ちたよ!」
「ああ、ありがとう」
スターリング・ドレイクは袋を受け取りテーブルに戻す。次いで商人から借りた外套のサイズを確認する彼を、アキラ・エヴァンジェリスタが見守る。
「私に何かできることはありますか?」
「囮は私一人でやる。お前は他の皆と茂みに隠れ、敵が荷を奪ったあと追跡行動に移るんだ」
「わかりました」
アキラは心配そうな顔をするも、命令に従うように頷いた。
「作戦決行は夜になる。今のうちに体を休めておくのだ」
「はい。スターリングも、無理しないようにしてください」
スターリングの言葉に、アキラは気遣うような言葉をかける。
「わかっている。案ずるな」
アキラの言葉に淡々と答えると、スターリングは着々と囮作戦の準備を進めていく。こうして、各々の調査と準備が整い、作戦開始のときが刻々と近付いていた。
●囮作戦!
シルヴァが仕入れた情報を元に、一同は盗賊が現れた街道へと訪れる。太陽は西に沈みかけ、夜の闇が迫りつつあった。
「商人はこの辺で襲われたらしい。聞いた感じ、やっぱりゴブリンで間違いないと思う」
「敵はこちらと同数程度、とも言ってましたね」
シルヴァの言葉にマギウスが付け足す。シルヴァは周囲を見渡し、茂みの一角に何かの破片が散らばっているのを発見した。
「これって、もしかして盗品の……?」
「こちら側に逃げた可能性が高いですね」
シルヴァの横で、マギウスが茂みの奥を見据える。森の木々がざわりと風に音を立てた。
「準備完了だ。皆、物影に隠れてくれ」
道の中央に荷車を構え、商人の変装をしたスターリングが告げる。荷車や荷物は、金のリンゴ亭の協力を得て借りたものだ。
「囮役、任せた!」
「ああ、必ず成功させよう」
シルヴァの言葉にスターリングは強く頷いた。スターリングを残し、他の面々は破片があった方向を避けつつ、茂みへと身を忍ばせる。
「田中さん、頭が出てるぞ……!」
アオイがはっとして隣にいる太郎を見上げた。太郎の頭が、存在を主張するように茂みから突き出している。
「この茂み、ちと小さ過ぎんか?」
「あなたが大きいのですよ、もっと丸くなってください」
「うぬぅ……」
黄泉にぐいぐいと頭を押され、太郎は体を丸めて何とか茂みに収まった。
「ちょっとドキドキするね!」
神居の楽しげな囁きに、夢霧がしっと口元に指を当てる。
「もっと声を潜めるのだよ」
「……早く来るといいんだけどな。長いと疲れるし」
ロマスが小さく呟き、茂みから洩れない程度に息を付いた。アオイがその様子を、我慢してくれ、と願いつつ横目で見つめる。
「うまくいくといいのですが」
そう呟くアキラの視線の先には、商人に扮したスターリングがいた。
スターリングは変装用の帽子を深く被り、荷車に寄りかかって休憩するような素振りを見せている。
どれくらい時間が経っただろうか。太陽が完全に沈んだ頃、ガサガサと茂みを掻き分ける音が聞こえてきた。
間もなくして、何匹ものゴブリンが茂みから飛び出してくる。暗くてはっきりとした数はわからないが、10匹ほどいるだろうか。
「ギュアアアッ!!」
大きな影……恐らくはゴブリン王が、低い雄叫びを上げる。他のゴブリンたちが、スターリングを取り囲み、脅すように騒ぎ立てた。
スターリングは落ち着いた様子で、荷物を地面に投げる。ゴブリンたちはそれを奪い、あっと言う間に消え去った。
隠れていた面々が、急いでスターリングの元に駆け寄る。
「スターリング、大丈夫ですか?」
「問題ない。発光剤は……うまくいったようだな」
アキラの問いに淡々と告げ、スターリングはランタンで明かりを灯す。発光剤が森の奥に向かって、点々と続いていた。
「発光剤のことには気付かなかったみたいだな。あとを追おう」
アオイの言葉に、皆同意するように頷く。警戒しつつ、森の中に足を踏み入れた。
少し進んだところに、嵐か何かの名残だろうか……大木が道を寸断するように横たわっている。発光剤は、その向こうへと続いていた。
「よいしょ、と」
夢霧の肩に乗り、神居は何とか大木を乗り越える。
「あっ、あの洞窟じゃない?」
大木を越えたさらに奥に小さな洞窟を発見し、神居が駆け寄ろうとしたところで、夢霧がその腕を掴んだ。
「罠があるのだよ」
よく見ると、壊れた入口の傍には蔓が何本も張ってあり、石が吊るされている。
どうやら、蔓に触れると石同士がぶつかり、音を鳴らす仕組みになっているようだ。一同は、ゆっくりと洞窟に近付いた。
「気を付けて入らないとな……」
「下に気を付けてください」
シルヴァが足を置こうとした先。蔓があることに気付いたマギウスが声を掛ける。
「危なっ、踏むところだった……」
他の面々も、慎重に蔓をくぐり抜ける。
「頑張ってください、あなたならできます」
「ぬ、ぬうう……」
黄泉の応援に太郎が体をプルプルと震わせ、慎重に、実にゆっくりと蔓の間をくぐる。大きな体では、中々に難しいらしい。
何とかくぐり抜けた太郎を労うように、ぽんと黄泉が背中を叩く。
「この調子でいきましょう」
「これしきの罠、この田中太郎の前では無意味である!」
「……無意味な風には見えなかったけどな」
太郎を横目で見つつ、ロマスがぼそりと呟いた。
「ベルトーネ……」
アオイはロマスを諌めようとして……確かにそのとおりなので、諌めることを躊躇した。
●その先には
明かりを淡く灯し、発光剤の跡を頼りに洞窟を進んでいく。情報どおり、洞窟の中は狭く入り組んでおり、天井も低い。頭上に気を付けながら移動する。
「依頼解決したら、ここの地図作って遊び場にしちゃおうっかな」
盗品や罠など、妙なものがないか確認しながら神居が呟いた。
「……待て。光が見える」
スターリングが洞窟の奥に光を見つけ、皆に注意を促す。マギウスがとっさに明かりを服で覆い隠した。他の面々も、明りが外に漏れないように隠す。
足音を忍ばせて光に近付くと、開けた空間が見えた。覗き見ると、十メートル四方程度の狭い空間に、ゴブリンたちが集結している。
ゴブリンたちの中心には、デミオーガ化し、角が生えたゴブリン王がどっしりと座っていた。
空間のさらに奥には、盗品が積み上げられている。デミオーガ化したゴブリン王が、部下たちを使って強盗行為を行っていたのだろう。
「……デミオーガ化しているリーダーだけ倒す、というのは策としてどうだろうか」
スターリングの問いに、アキラは首を縦に振る。
「良策だと思います。統率を失えば、なし崩しにできるでしょう」
「そうと決まれば、あとは息を合わせて飛び出すだけだね」
神居が心得たように言う。
「うむ、筋肉の真髄、見せるときが来たのである」
太郎がフンッと筋肉に力を込めた。その様子に、黄泉が微笑を浮かべる。
「ふふ、頑張りましょうか」
「油断はしないようにするのだよ」
夢霧が念を押すように告げて、忍者刀を鞘から引き抜いた。
「やっとここまで来たか……」
やれやれと言った風に、ロマスが拳銃の安全装置を外す。
「しっかりやらないとな」
アオイが決意するように、剣の柄をギュッと握り締めた。
「……いつでも行けます」
ロングソードを鞘から引き抜き、マギウスが静かに告げる。
開けた場所と言っても、天井は2メートルちょっとしかない。それでも、ゴブリン相手であれば、多少動きづらくとも戦えるだろう。
今回の敵はデミオーガであり、誓いの口付けも必要ない。
「気合い入れて行こう!」
シルヴァが一歩足を踏み出す。ウィンクルムたちは息を合わせて、一斉に空間へと踊り出た。
●戦闘開始!
「まずは守備を崩す!」
シルヴァが不意を突き、手前にいたゴブリンを棍棒ごと斬り飛ばした。
斬り飛ばされた棍棒は弧を描きながら、偶然にもゴブリン王の目にヒットする。
思わぬ目潰しに隙を見せるゴブリン王にマギウスが接近、魂の一部を纏わせた剣で斬り付け、すぐさま間合いを取った。
「いい感じじゃないか、マギ!」
「まだこれからです」
「ブキィィ!」
奇襲にゴブリン王が激怒し、何やら喚き散らす。すると、杖を持ったゴブリン魔法使いたちが、奇妙な呪文を唱え始めた。
洞窟に転がる石ころが、ふわりと宙に浮き上がる。
シルヴァとマギウスが身構えた直後、アキラが盾を構えて2人の前に走り出る。上から小石の雨が降り注ぎ、アキラが盾を駆使してそれを受け止めた。
「お二人は攻撃に集中を。受けるのは、私の役目です」
頬に掠り傷を受けながらも、アキラは動じることなく敵と対峙する。スターリングが彼の横で凛と剣を構えた。
「厳しいときは我慢せずに言え」
「はい」
悠長に会話する間もなく、ゴブリンたちが容赦なく襲いかかってくる。さらには、小石の雨が立て続けに降り注いだ。
「くっ、魔法が厄介だな。こちらも、使えれば良かったんだが……」
スターリングはゴブリンを剣の柄で叩き、蹴り飛ばすことで何とか持ち堪える。しかし、遠方から放たれる魔法には対処しきれない。
「ぼくに任せて。奴らの気を引くよ! やーい! 弱っちい魔法使いさん! こっちだよ~!」
神居が跳ね回り、ゴブリン魔法使いを挑発する。小さい身体が、狭い空間でも小石の雨を避けることを可能にしていた。
神居が気を引いた敵を、夢霧が背後から刀で斬り倒していく。
「今のうちにボスを倒し、うわわっ!」
神居が小さな岩に、足を引っ掛け転倒する。それを予測していたように、夢霧が神居の前に走り出た。小石を刀で撃ち落としながら、神居を脇に抱えて救出する。
「気を付けるのだよ」
「ありがとう!」
神居は夢霧に礼を言いながら嬉しそうに笑った。神居がゴブリン魔法使いの気を引いたことで、ゴブリン王の守備が薄くなる。
「ベルトーネ !」
「言われなくても」
アオイの声に、ロマスがゴブリン王目がけて弾丸を放つ。鋭い弾丸がゴブリン王の肩に食い込んだ。
「ギイッ!」
ゴブリン王の雄叫びと同時、2匹のゴブリンが命令に従うように、アオイに飛びかかる。
「うわ、っ」
アオイが思わず身を竦めた直後、鋭い弾丸がアオイの横を通り過ぎた。
「ギウウッ!?」
ロマスが放った弾丸が、ゴブリンたちに命中する。ゴブリンたちは痛みに呻きながら後ろに飛び退いた。
「立ち竦むな、戦え」
「わ、わかってる……」
慌てて剣を構え直すアオイの横に立ち、ロマスは銃を構え直す。
「さっさと片付けるぞ、めんどく……」
「ゴブリンよぉ! 筋肉について語りあおうぞぉ!」
ロマスの『めんどくせぇ』を吹き飛ばす野太い声と同時、太郎がゴブリンたちに突進した。
「物騒なものは没収ですよ~」
黄泉が、太郎に気を取られたゴブリンの背後からそっと近寄り、ちゃっかり武器を奪い取っていく。
「筋肉を語り合うのに武器は不要!」
太郎はゴブリンの腰をガシッと掴み上げて、逞しい腕で強く抱き締めた。
「グ、グエエエ……」
抱かれたゴブリンは苦しげな呻き声を上げる。
「ぬぅん、お主華奢だのう、もっと筋肉を付けた方が良いぞ!」
「こっちの子なんてどうですか?」
いつの間に捕まえたのか、黄泉がゴブリンをぬいぐるみのように抱え、太郎に見せる。腹筋の割れたゴブリンだった。
「なぁに! この子! めんこいのぉおおおおおう!」
「ブキィィイ!?」
黄泉からゴブリンを受け取り、太郎は熱烈なキッスをゴブリンの顔に炸裂させる。
「ギャアアアアッ!?」
ブッチュウウウというお決まりなリップ音と共に、ゴブリンたちの統制が乱れた。異様な状況に、さすがのゴブリンたちも大混乱といったところか。
「……今ならボスをやれる!」
アオイは強張った体で剣を握り直す。真っ直ぐに睨み据え、部下を落ち着かせようと騒ぐゴブリン王に駆け寄ると剣を振り下ろす。
他のウィンクルムたちも大混乱に乗じ、攻撃を続けざまに撃ちこんでいく。
「ギイイイ……」
ウィンクルムたちの苛烈な連撃にゴブリン王は限界を迎え、その場に倒れ伏した。
王の死に気付いたゴブリンたちが、悲痛な叫びを上げる。盗品も置き去りに、彼らは逃げ出したのであった。
●素敵なご馳走
夜も更けた頃、ゴブリンを懲らしめ、盗品を取り戻したウィンクルムたちは、金のリンゴ亭に帰還した。
シルヴァが作った盗品リストが役立ち、ほぼすべての品を取り戻すことができたため、商人たちも大満足だ。
「リーダーがいなくなりゃ、今までみてぇな悪さはできないだろう。お前さんたち、感謝するぞ! これは礼だ。ちと遅い夕食だが、食べてってくれ」
親父はテーブルに人数分、大きな鉄のプレートにのせられた料理を置いていく。金のリンゴ亭特製、牛ヒレステーキだ。
醤油ベースに、行きつけの農場で取れたリンゴとハチミツ、香草を混ぜ込んだソースがヒレ肉と合わさり、スパイシーな香りを漂わせる。
程良く焼き上がった肉が、じゅうじゅうと音を立てていた。
「おおっ、美味しそうだ……いただきます!」
フォークとナイフを両手に、シルヴァがステーキを一口頬張る。柔らかな肉の甘みが、じゅわっと口の中に広がった。
「美味しいからって、早食いしないようにしてくださいね」
マギウスの冷静な言葉に、シルヴァはうんうんと頷く。もちろん、思考はほぼステーキに持っていかれているのだが。
「おいしいっ! 柔らかな肉と口に広がる味のハーモニー……最高だ」
「うむ、金のリンゴ亭の料理は逸品である!」
大興奮のシルヴァに太郎が強く頷き、大きめの肉をフォークに突き刺して、口に放り込む。
「たまにはこういうのもいいですね」
隣で上品に肉を切り分けながら、黄泉が和やかに呟いた。ふと太郎がフォークを止めて、黄泉にちらりと目を向ける。
「黄泉、その、今度の晩飯にカツ丼をお願いしたいのだが……だめかのぅ?」
「ん? 今回のご馳走で満足でしょう」
さらりと告げる黄泉に、太郎が力みながら声を上げた。
「たまには、お主の作ったド派手なものが食いたいんじゃぁぁ!」
どこか気合いに満ちた声に、黄泉は考えるように顎に手を当てる。
「うーん……今回は頑張っていましたし、考えておきます」
黄泉の返答に、太郎はムキッとガッツポーズを取った。
「良かったね、太郎さん!」
神居が口の周りにステーキソースを付けながら、にっこりと笑う。
「汚れるから、もっと気を付けて食べるのだよ」
夢霧が備え付けのナプキンで口元を拭ってやった。
「大丈夫だよ! ぼく、きれいに食べれるから」
はむっと自分の口より少し大きめの肉を頬張る神居を、夢霧は優しい眼差しで見つめるのだった。
「依頼を達成したあとの絶品……なんだか、格別ですね」
ステーキを味わう面々を眺めながら、アキラが穏やかな声で呟く。
彼の頬には、ガーゼが貼られていた。先ほど、スターリングが宿屋の親父から救急箱を借りて、手当を施したのだ。
「アキラ、怪我は大丈夫か?」
頬のガーゼを見ながら、スターリングが気遣うように問う。アキラは口元を僅かに上げると、笑みを作ってみせる。
「これくらいすぐに治ります」
「それならばいいのだが。食べ終わったらゆっくり休もう」
スターリングの言葉に、アキラはこくりと頷いた。
一方、和やかな空気の面々とは打って変わり、無言でステーキを食べているのが、アオイとロマスだ。
「カラーピーマン」
ふいに、ロマスがアオイに話しかける。
「……何だ」
「お前危なっかしいから、もう少し俺の近くで戦え。守るの面倒くせぇし」
一瞬息を詰めた後、アオイは静かに吐き出すように言葉を紡いだ。
「お前の足を引っ張らないようにはするさ」
思わず身が竦んでしまったことを思い出しつつ、アオイは眉を寄せる。ロマスはアオイの表情を見た後、軽く息を付いた。
「……ま、二回目の攻撃はいい感じだったかもしれないが、まだまだだな」
アオイはふと、ロマスが気を遣ってくれているのだろうかと思った。しかし確証はないし、聞いたところでロマスは答えないだろう。
アオイは何も言わず、目の前のステーキを口に入れるのだった。
こうしてウィンクルムたちは、デミオーガ化したゴブリン王を倒し、盗品を取り戻すことに成功した。
その夜の金のリンゴ亭は、深夜にも関わらず、ウィンクルムたちの帰還に沸き立ち、さながら宴会のようであったという。
(このリザルトノベルは、還源水マスターが代筆いたしました。)
依頼結果:成功
MVP:なし
エピソード情報 |
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マスター | 榎くむ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
難易度 | 簡単 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 02月16日 |
出発日 | 02月24日 00:00 |
納品日 | 03月05日 |
参加者
- 田中太郎(黄泉)
- 神居(夢霧)
- シルヴァ・アルネヴ(マギウス・マグス)
- スターリング・ドレイク(アキラ・エヴァンジェリスタ)
- アオイ・パブリカ(ロマス・ベルトーネ)
会議室
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2014/02/23-22:56
もう出発目前だけど、よろしくな。
よくよく確認してみると、シンクロサモナーは防御力と素早さが最低値に
近い感じだったので、パートナーには中衛位置から、首領相手に攻撃力の高さを活かして
貰う感じで書いてみた。初めての実戦だから上手くいくかどうか分かんないけどさ。
オレの方は前衛で雑魚を相手にさせて貰うんで、強そうな奴やとどめは任せた!
あと、奪われた品がどこにあるか分からないから、少し触れておいた。
それにしても、どうなるかドキドキするなー。 -
2014/02/23-22:00
これで定員か。
こちらこそ、よろしくお願いします。
前衛が増えるのは頼もしいな。首領戦闘のサポート、よろしく頼む。>シルヴァ君
さて、いよいよ明日が出発か。
オヤジの手料理食べられるように、みんなで頑張ろうな。
・・・・間違っても、田中さんが撃たれたり、殴られたりしませんように。
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2014/02/23-17:11
最後になったが、シルヴァだ。よろしくな。
昼は情報収集、夜に作戦決行。
スターリングさんが囮役で神居さんが狭い所での行動と
パブリカさんの纏めで、ゴブリンは殺さないと……(メモ)
うちの相棒はシンクロサモナーでおそらく前衛だし
首領戦闘のサポートさせて貰うつもりだが、良いか?
田中さんを、オーガと間違って殴らないように注意はしとく! -
2014/02/23-16:03
おとり作戦! あったまいー!(目をキラキラさせながら)
よーし!ぼくも頑張るぞー! 夢霧にも伝えておくね! -
2014/02/23-10:58
居場所探しは任せたぞい!
私はただ。仲間の情報等、ゴブリンの居場所と話を聞けば。とりあえずそこに行く!
ですました! ガッハッハッハ! 不殺やよしとした! -
2014/02/22-18:40
おっと、文字数が足りなかった。長くなりすぎたな。
ゴブリンを殺さない、ですか……。
そうですね。これ以上強盗しないようにすればいいわけですから、
一網打尽は撤回して、首領を狙うようにします。
まぁ、懲りなかったら、次はどうなっても知らないってことで。 -
2014/02/22-18:39
お、メンバーが増えた!
こちらこそよろしくお願いします>スターリングさん
じゃあ、昼間のうちにある程度情報収集して、夜にスターリングさんのプランを実行する感じかな。
そうなると、ランタン持って行かないとだな。
後衛はプレスガンナーのベルトーネに、責任もってやらせるんで、
スターリングさんペアに前衛してもらっていいですか?
狭い場所は神居くんペアにお任せしようかな。
田中さんペアは……できれば敵をかく乱してもらえれば……。
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2014/02/22-17:43
スターリングだ。
相棒のアキラ共々よろしく頼むぞ。
私は商人にでも化けて囮をやってみるつもりだ。
盗賊ゴブリン達が出てきたら適当なところでわざと荷物を盗ませよう。
荷には発光材を塗布しておいて目印にし追跡してみたい。
上手く行くかは分からないが、その場で捕らえるよりも彼らの巣穴を発見、本拠地ごと叩くのが良いと考えている。
戦闘に勝ったらゴブリンを痛め付けはするが殺すのは考え物。
出来るならあまり殺生はしたくないな。
懲りてくれれば良いのだが。 -
2014/02/22-16:34
フハハハハ!!!
触ってもいいのだぞ! むしろ私と一緒に筋肉しないか?
>>神居 -
2014/02/22-10:08
ふわぁ、すっげぇ……。(太郎の筋肉を眺めつつ)
ハッ……!(我に返る)
やっほー! 神居<カムイ>だよ、二人ともよろしくね!
人の物をとるなんて悪い奴ら、懲らしめてやる!
洞窟? 狭いところならぼくにまかせてよ! -
2014/02/22-02:08
うぬ。細かい事は任せた!
ならばワシは聞き出した場所に向かうのみじゃ!
フン! フン! フン! (筋肉ピクピク) -
2014/02/21-17:26
田中さん、キレてる!(ボディビル的な意味で)
詳しい場所と敵の数を割り出さないとですかね。俺たちで猟師たちに聞き込みしてみますね。
洞窟内は、暴れられるくらいの広さがあればいいですけど……その辺も聞き込みかな。
退治は夜にしましょうか?それとも活動のない昼間にします?
個人的には一網打尽にしたいですけど、無理そうな数なら、首領を狙い撃ちしようかと思ってます。 -
2014/02/20-14:04
フン! ウン! ヌゥゥゥウン! (筋肉ポーズ)
我輩は田中太郎である。
おやじ様の食事とやらが楽しみである!
盗賊の場所が判明しているのであれば。そのまま進むのみである!
我が筋肉に敵はないのである! -
2014/02/19-22:10
初めまして、アオイ・パブリカです。よろしくお願いします。
ああ、野菜のパプリカじゃなくて、「ぶ」だから間違えないように。
魔法を使うゴブリンに、デミ・オーがね。洞窟からあぶり出せればいいんだけどな。
宝があるから、穴に逃げた後に入口塞いであぶり焼きってわけにもいかないか…。
名物「親父の手料理」が食べられるように、頑張ろうな。