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フェスティバルイベント

『侵略の悪鬼羅刹、新たな絶望の影』

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リザルトノベル【女性側】VSグノーシス・ヤルダバオート チーム

チーム一覧

神人:かのん
精霊:天藍
神人:ハロルド
精霊:ディエゴ・ルナ・クィンテロ
神人:ミサ・フルール
精霊:エミリオ・シュトルツ
神人:クロス
精霊:オルクス
神人:メイ・フォルツァ
精霊:カライス・緑松
神人:手屋 笹
精霊:カガヤ・アクショア
神人:八神 伊万里
精霊:アスカ・ベルウィレッジ
神人:アイリス・ケリー
精霊:エリアス
神人:桜倉 歌菜
精霊:月成 羽純
神人:ルン
精霊:テヤン
神人:アマリリス
精霊:ヴェルナー

リザルトノベル


 建物の崩壊が著しい一角へと、ウィンクルムたちは急行した。
 そこには、くたびれた白衣を身に纏った、張り着いただけの笑顔を浮かべたグノーシス・ヤルダバオートの姿。
 その近くには、二つの人影――ゼノアール・ジ・アートと、ミーシャ・レミレスの姿も確認できた。
 ウィンクルムに気付くと、グノーシスは体を向けて作りものの笑顔を崩すことなく口を開く。
「待ちかねましたよ」
 眼鏡を押し上げて、張りついた笑顔をウィンクルム達へと向ける。
「皆さんは、立派にボクの役に立ってくれると信じていますよ」
 ゼノアールが右腕を斧へと変化させる。
「ぶっ殺してやる!」
「それでどれだけの被検体を使えなくしたのですか、ゼノアール」
 ミーシャが諫めるようにゼノアールに声を掛ける。
「うるせぇ。俺はウィンクルムを皆殺しにする!」
「――ほどほどにしてくださいね」
 ミーシャが言い終えると同時に剣を構える。
「楽しませろよ、ウィンクルムども!」
 開戦の合図のように、ゼノアールとミーシャが攻撃態勢に入った。


●VSゼノアール
 仕掛けられるより先に一手でも多く動かなくてはならない。
 手屋 笹がカガヤ・アクショアとトランスへ移行する。機を窺う為、笹は後方へ位置取り、建物の影に身をひそめる。
 トランス状態を保って戦闘の突入した天藍がゼノアールへと距離を詰め、攻撃を仕掛けた。
 その背後を、かのんが護符「水龍宮」で自らも含めて防御する。
 追撃を掛けるようにカガヤが切り込み、それぞれが距離を一気にとると、ゼノアールの様子を窺う。
「おい、真面目にやる気あんのか?」
 狂喜を孕んだゼノアールの目が、異様な寒気を誘う。
「まるで効いてないな」
「とにかく、もう少し様子を見ましょう。弱点を探れるかもしれません」
 天藍の言葉をかのんが受ける。
 後方には月成 羽純が桜倉 歌菜と共にトランスし、回復に当たれるよう布陣する。
「かかってこいよ」
 ゼノアールが挑発する。
「そこまでおっしゃるなら」
 アイリス・ケリーがアヒル特務隊「オ・トーリ・デコイ」で対応すると、ゼノアールは面倒くさそうにそれに目を向ける。
 それが故意であろうと、そうでなかろうと、攻撃する機会を逃すことはできない。
 視線が逸れた隙を狙って、八神 伊万里が射撃を仕掛ける。
 注意を四方へ向けるように、伊万里から少し離れた場所からアスカ・ベルウィレッジがグラビティブレイクを撃ち込む。
 ゼノアールを絶好の位置で捕らえた。だが、それが逆に、ゼノアールの余裕を知らしめるのだ。
 攻撃がダメージへと繋がらない。だから、避ける必要がない。
「避けるくらいしろよな……!」
 ゼノアールは重撃であるアスカの攻撃すらをも直撃で受け止めた。
 それでも崩れない絶望色のオーラの壁は、計り知れないほど厚い。
 ルンがトランスへ移行すると、テヤンにコンフェイト・ドライブをかける。テヤンのオーラが、色を増す。
 そのままテヤンが陽炎でゼノアールをかく乱する。
 ゼノアールが目を眇め、テヤンの動きを避けると、斧をぐっと振り上げる。
「本気ってのは、こういうことだぜ!」
 勢いをつけてゼノアールが距離を詰めた。素早い動きに、姿を追いきれず、かのんがゼノアールの姿を真正面に捉えた。
「かのん、避けろ!」
 かのんが回避行動を取るより先に天藍が動く。ゼノアール目掛けて斬りつけるが、勢いが衰えることはない。
 猛撃が、かのんに降り落ちる。
「きゃああっ!!」
 弾かれ、吹き飛ばされたかのんに、羽純が身を挺してその身体を受け止める。
 もろとも、建物へ激突したが、すぐさま羽純がチャーチを発動させる。
「かのん! かのん、しっかりしろ!」
 服を朱に染めるかのんは、羽純の声に頷き、途切れそうな意識を懸命に保っていた。
 ダメージの大きさにその場の空気が凍り付く。
 攻撃の妨害を僅かなりともしたとはいえ。
 かのんが自らを護符で守っていたとはいえ、このダメージだ。直撃したなら、完全に命すら持っていかれてしまう。
「羽純くん、かのんさんが……」
「かのん」
 天藍がかのんに近づく。一番心配なのは天藍のはずだ。それでも冷静さを保ち、かのんの傍に跪く。
「すみません……天藍」
「今は回復に専念しろ。羽純、庇ってくれてありがとう」
 もしも羽純がかのんを庇っていなければ、もっとダメージは甚大だったはずだ。
 天藍がゼノアールに斬撃を繰り出す。
 意識がそちらに向いた瞬間を狙い、笹がカガヤとハイトランス・ジェミニで力を分け合うと、カガヤが、マグニライズを撃ち込む。
「これならちょっとは……」
 カガヤの一撃に、ゼノアールは余裕の素振りで斧を振る。
「遊んでるつもりなら、てめぇもくたばれ!」
 ゼノアールがカガヤを捕らえる。
「……っ!?」
 グランドクラッシャーに酷似した攻撃が、カガヤを巻き込んで地面を粉砕する。
 石の礫が更にカガヤに降り注ぐ。
「あ……、がはっ……」
 歌菜が宝玉「魔守のオーブ」を使い、力場を展開させる。
 即座にアスカがカガヤの救出に向かうと、それを援護するようにテヤンがゼノアールに手裏剣を投げる。
 ルンが追い撃ちとばかりにゼノアールの足元に銃撃を放ち、天藍が連撃を繰り出し、距離を取るように立ち回る。
「少しくらいは時間が稼げるかな」
 アイリスがエリアスにコンフェイト・ドライブを発動させる。
 その上でエリアスが朝霧の戸惑いを撃ち、辺りに霧を発生させると、ゼノアールの視界を奪う。
「い、ってぇ……」
 カガヤがぼんやりと宙を仰ぎながら率直な感想を述べると、視界に飛び込んできた笹に手を伸ばす。
「笹ちゃん、ごめんね、ドジった」
「そんなの怪我のうちじゃありません……カガヤなら、大丈夫……」
 実際、かのんよりも重症なのだが、そんなことをわざわざ今言う必要もない。
 羽純がカガヤにインベル・ヴィテを掛けると、後方を守っていたルンとテヤンに声をかけた。
「ここ、任せていいか?」
「は、はいっ」
 思わずルンが緊張したのは、羽純の空気が先ほどより鋭くなったからだ。
「オイラたちがここちゃんと守るぜ!」
「ああ、頼んだ」
 羽純が歌菜を呼び寄せ、らぶてぃめっとトランスへと移行し、最前衛へと打って出る。
 シャイニングアローIIを発動させ、一手でも多くゼノアールの攻撃を凌ぐ。
 笹が【片手剣】スプーンオブシュガーを構えると、分け合ったカガヤの力も込めてゼノアールに攻撃を仕掛けた。
「援護します!」
 アイリスが鉱弓「クリアレイン」でゼノアールを狙い撃つ。
 天藍の周囲に護符「水龍宮」が舞うと、思わず目を向け、そこに戦線に戻ったかのんの姿に安堵の息を漏らす。
 二人が連携を取って攻撃を繰り出すと、ゼノアールが反撃に出る。
「やっと本気か? やればできんじゃねぇか」
 愉快そうに斧を振り上げる。
 全員がその攻撃に警戒し、距離を取る。
 標的にされたアスカがその攻撃を受け止めようとするが、重く斬りつけられ、弾き飛ばされた。
「うぐあっ」
 アスカが身体に、燃えるような熱さを感じたかと思うと、どっと血が噴き出した。
 勢いそのままにゼノアールの斧が地面を抉った衝撃で、石礫が舞い上がる。
「アスカ君!」
 伊万里が慌ててアスカに駆け寄り、舞い上がる石礫からアスカを覆うように庇った。
 二人にそれらが降りかからないように、ルンとテヤンが礫の軌道を逸らす。
「アスカ君……、しっかりしてください!」
 極力、揺らさないように注意しながら、伊万里はアスカの様子を窺う。
「受け止められると、思ったんだけどな……」
「無茶し過ぎです」
「……悪い」
 伊万里の不安そうな顔に、アスカが目を眇める。大丈夫、と伝えたところで真実味はないに等しい。
 エリアスがゼノアールに向けて魔法弾を放つ。
 さすがに、このまま仲間が傷つけられるのを黙って見ているわけにもいかない。
「ハッ! ウィンクルムってのはどいつもこいつも雑魚揃いかよ!」
 天藍がトーベントを繰り出し、ゼノアールに斬りつける。
 傷を負わない余裕から、避けることをあまりしないゼノアールに、アイリスが弓を放つ。
 ふっとそちらに目を向け、一歩踏み込むゼノアールに、笹が対峙する。
「勝つ気なんだろうが、羽虫風情がいくら集まったって俺には勝てねぇよ」
 ゼノアールの言葉の悪さは、十分にウィンクルムを刺激する。
 分かっていて使っているのか、無意識なのかはこの際どうでもいい。
 右腕を横に薙ぎ、笹を巻き込む。
「くっ……!?」
 避けきれない――。
 そう悟った瞬間、かのんが笹の前に立ち、護符「水龍宮」で防御する。
 衝撃にかのんが弾かれたが、ぎりぎりで踏みとどまった。
「かのんさん……っ」
「笹さん、大丈夫ですか」
 もしかしたら、とは誰ともなく思っていたのだ。
 かのんは戦線復帰できる程度の傷だった。しかし、カガヤやアスカは回復までの時間を要する程の深手だ。
 たとえば、純粋に相性が悪かったとすれば、どうだろうか。
 土が水を吸い込むように、風が炎を煽るように――。
 弱点を突けないなら、可能性を探って時間を稼ぐしかない。
 ゼノアールに武器を向け、再び苛烈な猛攻を繰り広げる。


●VSミーシャ
 弱点を突くことが、ミーシャ撃破への最短ルートだ。
 それぞれがトランスを発動させると、ミサ・フルールは古文書ウィクネスを開いた。
 成功は確約されていない。だが、今はこれだけが頼りだ。
 ミサが狙われないようにミーシャから隠すようにエミリオ・シュトルツが前へと出る。
 同時にディエゴ・ルナ・クィンテロが後方へと下がりながらミーシャに発砲する。
 牽制に半歩下がったミーシャを、エミリオがすかさずトーベントで狙う。
「オルク、ミサさんの解析までの時間を稼ぐぜ」
 クロスがオルクスと共にハイトランス・ジェミニで力を得ると大きく踏み出して飛びかかった。
 呼吸を併せ、オルクスがミーシャの手を狙う。跳弾を避けるようにハロルドが最前列でリュングベル・フォースを構える。
 連携を取りながら、ヴェルナーが前に出てフォトンサークルIIを展開させた。
 それを意識しながら、アマリリスがルーチェフルスタを振るう。
 続けざまにエミリオがミーシャへ斬りつけると、軽いステップで距離を取る。
「全くダメージに繋がってる気配がしないな」
 ディエゴがぽつりと漏らしながら、弾丸を放つ。
「オレも弾かれてる感じがする」
 オルクスが険しい表情でつぶやく。
 ミーシャへのダメージが、黒いオーラで阻まれ弾丸も、斬撃も通らないのだ。
「それでもやるしかないから、倒すわよ」
 メイ・フォルツァがミーシャに斬りかかるが、当然のようにその攻撃は遮られる。
 ミーシャが、ふと目を向ける。
 半ば、やや後方に位置取ったウィンクルムを目掛け、素早い動きで、前衛を縫うようにぐっと距離を縮める。
「回復が出来なければ、あなた方は絶望的、なのですよね?」
 回復は長期戦においての要の一つだ。今は――。
「カライス、横へ飛べ!」
 ディエゴが咄嗟に声を発するが、ミーシャがカライス・緑松を確実に捉えた。
「っ……!」
 圧力に気圧されてカライスが動けずにいると、ディエゴとオルクスがミーシャへ銃撃を放つ。
 その後をエミリオが追うが、ミーシャは剣を振り上げると、一気に振り下ろした。
「――あああっ、ぐあっ!」
 ディエゴが反射的にカライスの腕を引いたが間に合わず、どうにか直撃を避けられた程度。
 肩から腰にかけてを深く切りつけられたカライスの身体からは、溢れるほどの鮮血がしたたり落ちる。
「メイ、見ててやってくれ。オレたちは――あいつを止める」
 オルクスがカライス達から離れた場所に位置を取る。
 蹲り、力を失くしたカライスに、最低限の止血処置だけを施したディエゴが、不安そうなメイを安心させるように呟く。
「大丈夫だ。急所は外れてる。頼んだぞ」
「う、うん……」
 真っ先に狙ったのが弱点を探っているミサではなく、ライフビショップのカライスだった。
 探られない自信があるのか、あるいは単純に追い詰めたいだけなのか。
 いずれにせよ、ミーシャの攻撃の威力はすさまじいことだけが、まざまざと痛感できた。
 メイは頷いては見せたが、カライスに心配そうな目を向ける。
「メイがそんな顔をしていると……すごい重症、みたいなのでやめてください……」
 それは、カライスなりの気遣いだったのだろう。傷は、間違いなく深い。
「あたいがどんな顔してるっていうのよ……」
 眉根を寄せて、呟く声にカライスは答えなかった。
「いいから、早く傷治してよね……」
「……分かってますよ」
 カライスが自分自身にファストエイドを掛ける。
 距離を詰めて、エミリオが再びミーシャへ斬りつけると、後方へ飛んで距離を取る。
「お腹……」
「え?」
 ミサが古文書ウィクネスをぱたりと閉じて、小さく呟く。
「お腹に弱点があるよ。そこを狙えば……」
「倒せるかもしれないね。でも……」
 身体のど真ん中だ。おそらく狙っても防御されるだろう。
「他の2体の弱点は?」
 エミリオが声を低めて問う。
「そこまでは分からなかったよ」
「そう……じゃあ、みんなにこっそりと伝えよう」
 ミーシャに気取られたなら、弱点が分かっても当てることができなくなる。
 可能性があるとすれば、後方からの高精度の射撃での不意打ちくらいだろうか。接近戦では気を引くだけで手いっぱいだ。
 ミサが後方へと下がり、ディエゴとオルクスに弱点を告げ、前衛にはエミリオが伝えた。
 弱点の共有はできた――。
 だが、どこまでうまくいくかはわからない。
 クロスが斬りかかると、それに続いてエミリオが波状攻撃を仕掛ける。
 とにかく後方に意識を向けさせてはいけない。
 ハロルドがミーシャの意識が逸れている隙を狙ってディエゴの元へと向かう。
 アマリリスが更にかく乱するようにミーシャの視界を遮り、ヴェルナーがイージスの盾を展開する。
「ディエゴさん」
「ああ。3発が限度だ。ハル、頼むぞ」
 ハロルドとディエゴが隙を窺いながら、戦線のさらに後方へと下がる。
 ディエゴが射撃しやすい位置を探すと、二人がらぶてぃめっとトランスへと移行し、爆発的な力を得る。
 二人の行動を読まれないように、オルクスがミーシャへと銃撃を放つ。
「どっからでもかかってこい!」
 クロスがミーシャを挑発する。
 ぐるりと目を向けたミーシャが、ウルフファングに似た何かを憑依させると、挑発に乗るかのようにクロスへと向かった。
「クー!」
「クロスさん!」
 オルクスとアマリリスがほぼ同時に叫ぶ。
「お望み通りの結果です」
 身体を食らい尽すかのようにミーシャのウルフファングに酷似した攻撃が、クロスの身体へと命中する。
「ぐ、あああぁぁっっ!!」
 激痛に声を上げるクロスが、ミーシャの腕を掴みにかかる。
「オルク! 撃て!」
「――!」
 その言葉に、オルクスは頭を振った。
 確かに、クロスがしがみついてミーシャの動きをある程度止められれば、攻撃は当たるかもしれない。
 だが、少しでもタイミングを外したら、ミーシャがクロスを盾にしたら――。
 できる訳がない。
「もしも外したらどうする!?」
「オルク、なら……大丈夫だ!」
「――……」
 そこまで信頼を寄せられて、血が滴る身体で無理を推して、告げられる言葉に首を横に振ることはできなかった。
 緊張感から、震える指先でオルクスがミーシャに狙いを定めると、スナイピングを撃ち込む。
 ミーシャが引き剥がすようにクロスを弾き飛ばす。その瞬間、エミリオが動いた。
 弾かれたクロスの身体を素早く回り込んで受け止め、オルクスの弾道から外れるようにエトワールで距離を取った。
「……こんな怪我でよく言えたね」
「はははっ、……悪い……」
 エミリオの言葉の通り、クロスの傷はかなり深い。
 それでも身を挺して活路を作ったその姿に、仲間の士気が爆発的に上がるのを感じる。
 ミーシャを目掛けて放たれた弾丸は、狙い通り腹部に命中する。
「!? くっ……ウィンクルム……、よくも……!」
 魂の器が破壊されると、ミーシャを取り巻く黒いオーラが掻き消えた。
 ミサが弓を放ち、回避行動を取るミーシャに、アマリリスが追撃を掛ける。
「さすがに、オーラがなくなると動きが変わりますわね」
「あとは信じるだけです」
 ヴェルナーも攻撃を仕掛けながら、その瞬間を待つ。
 後方でハロルドが風を読み、ロングレンジでディエゴがミーシャを狙う。
(――もう少し……)
 一発のミスも許されない。
 ディエゴに与えられた機会は3回分のロングレンジの射出。
 それでも、ミーシャを仕留めきることは難しいかもしれないが――。
 弾道に障害はない。
「ディエゴさん、今です!」
 ハロルドの合図に、ディエゴが真っ直ぐに狙いを定めて放つ。
 弾丸が、ミーシャを捕らえた。
「ぐっ、う……」
 よろめくミーシャに、ディエゴがさらにもう一発を撃ち込む。
「ああぁぁあっ!!」
 続けざまの攻撃に、蹲るミーシャをそれぞれに集中攻撃する。
 確実にダメージへとつながる手応えに、勝利への光が射す。
 だが。
「アマリリス、危ない……!」
 ミーシャが剣を振るい、最も近くにいたアマリリスを斬りつけると、すぐさま下がって距離を取った。
 ヴェルナーのフォトンサークルで緩和されても、オーラが消えたとしても、攻撃の威力が下がるわけではない。
「う、くぅっ……」
 アマリリスを庇うようにヴェルナーが前に立つ。
「ここからが正念場だ」
 当たりさえすれば、体力を奪える。あとは、どれだけ耐え凌げるかだ。
 傷を負ったミーシャへと、最後の猛追を掛ける。


(執筆GM:真崎 華凪 GM)

戦闘判定:成功

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