プロローグ
「ジョー、こら、どこにいくんだ!」
山道を進む愛犬を追って、トキオは走った。
持ち上げる足は遅く、腰がきりきりと痛んだ。トキオは、今年で六十歳。先日うっかりぎっくり腰をしたばかりで、まだ腰椎ベルトを離せない。ジョーが散歩に行きたいと鳴き声を上げるから、ちょっとだけと出てきたら、このざまだ。
追いかけるべきではないかもしれないと思いながらも、トキオはジョーを放ったままにはできなかった。この山には、最近デミ・ウルフが出るという噂だからだ。
「山の手前で帰るつもりだったんだが……。ジョー、待て、待ちなさい!」
しわがれた声で叫んでも、ジョーは止まらない。茶色のゴールデンレトリバーの背中は、どんどん遠く小さくなっていく。
ああ、こんなことならば、田舎暮らしなど、望むのではなかった。
トキオはタブロスで、教師をしていた。定年まであと五年、勤めるつもりだったが、最近の学生に嫌気がさした。課題を出せば、誰かの意見の丸写し。質問すれば、逆に聞き返される始末だったからだ。
「最近の若者は、なんでもすぐに聞いてくる。まずは自分で考え、調べる。それこそが学びの基本だろうに。そんなことすらわからないほど、阿呆になってしまったのか?」
トキオは何度も、若い彼らに告げた。
「いきなり答えを求めるのはたんなる怠惰だ。間違ってもいい。私はけして、君たちを馬鹿にしない。だから、君たちの考えを聞かせてほしい」
しかし学生たちは、正解を求めた。ちょっとの検索でわかる他人の回答を自分の物にした。そこに立派な頭脳を持っているのに、それを使おうとすらしないまま。
どんなに繰り返しても、彼らは同じことを繰り返した。その結果、トキオは思ったのだ。考える事を放棄している事すら気づかない彼らに、教師は不要だと。
トキオは長く生活をしていたタブロスを捨て、老人ばかりが住む田舎に引っ込んだ。もう、若者の顔は見たくなかった。
しかし、その結果がこれか。愛犬ジョーにも見放されそうになっている。
「ジョー、待ってくれ」
痛む腰、重い足でトキオはよろよろと走る。しかし、そのとき。
「あっ……」
山道の、飛び出た根っこにつまづいた。
トキオは山の斜面を転がり落ちた。その先にあるのは、川である。
「うわっ!」
びしょびしょに濡れた体。そしてまたひねったらしい腰。起き上ることができないまま、ひたすらジョーを呼び続けた。
「ジョー! ジョー! 助けてくれ!」
――はたして、愛犬はやって来た。トキオの濡れた体に寄り添い、鼻を鳴らす。
「お前は、私を見捨ててはいなかったんだね」
どのくらいの時間が経過しただろう。いつのまにか、数メートル先も見えないほどの雨が降り始めた。
冷え切り動かない体に、トキオは目を閉じた。冬の山だ。このままここにいれば、自分は死ぬかもしれない。
そこに、見知らぬ男女の声がかかった。
「だ、大丈夫ですか!?」
「この崖を落ちたのか? 今から助ける!」
オオーン、と。
雨音に混じり、動物の鳴く声が聞こえた。
解説
ウィンクルムはデミ・ウルフの討伐依頼を受け、山へ入りました。数はわかっていません。
道中、川に落ちたトキオを救出。
トキオは腰を痛めており、1人では歩く事ができません。右足ふくらはぎに裂傷があり、発熱もしています。
レトリバーのジョーは元気です。
現在は、トキオとともに崖の上にいます。
時刻は21時。天候は豪雨。
ウィンクルムは雨合羽を着用。
今日はいったん山を下りる予定だったため、特別なものは持っていません。
所持品は装備品のみです。
【ここから右手に進むと】
徒歩15分先に洞窟。
徒歩30分先に廃屋同然の山小屋。
(場所はわかりますが、内部事情は不明です)
【ここから左手に進むと】
徒歩2時間で山から出ます。道なりに進めば迷う事はありません。
※所要時間は、健康な成人男性が歩いた場合の時間です。
【トキオ】
60歳の元高校教師。新卒採用されてから、教師一筋。
身長175センチ。体重65キロ。
趣味はキャンプで、若い頃は学生たちとよく活動していました。
近年は、若者のことを嫌っています。
しかし元教師なので、人としての良識、常識は持ち合わせています。
今の発熱38℃。足の裂傷は15センチほど。
腰はぎっくりが悪化した様子です。
ゲームマスターより
持ち込み品は装備と携帯品のみ。
状況は今出ている限りです。
選択はいろいろあると思います。
トキオを守れれば任務達成。
彼の命が危険にさらされれば失敗です。
様々な可能性を考えてみてください。
『普通』のエピなので、ひねりはありません。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
楓乃(ウォルフ)
☆ ■心情 限られた状況で自分が出来る精一杯のことをしよう! ■行動 ・トキオさんを運ぶ羽純さんの足元をマグナライトで照らす ・洞窟内で治療道具を準備 (衣類を剣で引き裂いて即席の布を作る、盾で水を掬う、川で拾った石を並べ火おこしの風よけに) ・各ペア交互に洞窟入り口で見張り ・翌朝、山小屋探索班が戻るまで洞窟待機 ・山小屋班の指示に従い下山 ※なるべく自分達で考えてみるけれど、トキオさんにこの方針で問題無いかなど確認をとる。 何か教えてもらえればそれに合わせて行動。 ■戦闘 敵の姿を確認次第すぐにトランスするが、なるべく戦闘は避ける方針。 進路を阻む敵や追ってくる敵のみ対処。 トキオさんのすぐ側で剣を構えて守りを固める。 |
桜倉 歌菜(月成 羽純)
羽純くんにトキオさんを背負って貰い、私はジョーを守りながら、洞窟を目指す トランス化しておき、デミ・ウルフの襲撃に備える 魔守のオーブで力場展開、ジョーを守りながら盾に 洞窟で火打ち石に出来る石を探す 【サバイバル知識】 木の枝を拾い濡れてる樹皮を剥ぐ 羽純くんに小剣を借り、これを火打金にして石へ打ちつけ火花を散らしてマニュアル本「特殊騎乗」に火を付け、木の枝を燃やす 焚き木でトキオさんの服を乾かし身体を温める ジョーも寄り添ってあげてね 可能なら、崖に落ちた経緯を聞いてみよう トキオさんにも意見聞きつつ木の実や山菜を採って焼いて食べよう 皆と交代で見張り 翌朝、山小屋確認組が戻る間、洞窟でトキオさんとジョーを守る |
ユラ(ルーク)
デミに見つかる前で良かった…! 移動中:ライトで足元を照らす 洞窟内:入り口付近で待機 安全を確認後手当(医学スキル2 体を横にして楽な姿勢になってもらう 水で汚れを洗い流し傷口を確認 出血が酷いようなら、布を当てて圧迫止血 腰の方は濡らした布を当ててなるべく冷やすように 熱が上がってきたら脇の下など患部も冷やす 水分補給も忘れずに 「止血しますね」等、こまめに声をかけながら 私は医者じゃないけど、できることがあるなら精一杯やるよ 助言や注意を受けたら、素直に受け止める 明朝、雨が弱まっていたら山小屋へ トキオさんは小屋のこと何か知らないかな? シーツとか大きな布と木があれば即席担架作れるんだけど 何か残ってるといいなぁ |
名生 佳代(花木 宏介)
ぶっちゃけ熱血先生とかチョーうざいんだけど、 だからといってガチで死ねとか思わないしぃ。 ウチラのために言うのも分かるっちゃぁ分かるしぃ…。 とにかく、今回はアタイたちを頼れしぃ! 先公っていつも言うじゃん、「助け合い」をしろってぇ! 困ってる人がいたら助けるのは当たり前だしぃ! 夜は交代で警備…だけどなるべく火の近くで。 そーいえばさぁ、ウチラはデミ・ウルフが出るって聞いて その討伐依頼に来てたんだけどさぁ。 トキオ先生はなにか聞いてない? いつ出るかとか、どこで出るかとか、 どのぐらいの群れだとか。 朝になったら小屋でいい物資がないか探しに行くしぃ。 トキオを運ぶ担架…布に棒に紐に…。 物を運ぶための袋も欲しいねぇ! |
「助けてくれたことに、礼は言う。しかし、君たちは……なんだ? 若い男女が、こんな遅くに山中をうろついているなどと」
月成 羽純に支えられながら、トキオはウィンクルムを見回した。だるい体でも小言が漏れるのは、元教師の性か。雨合羽のフードがウィンクルムの頭を隠している。そのためトキオは、精霊たちが持つ、人とは違う耳を見ることができなかった。
「こんな天候だし、きっと親御さんたちは心配しているぞ」
トキオは告げる。その言葉に、桜倉 歌菜が首を振った。
「私たちは、ウィンクルムです。この山に、デミ・オーガを退治しに来たんですけど、途中であなたを見つけて」
「君たちがウィンクルム? ……確か、オーガを戦う人間をそう呼んだな。こんな若いのに、戦っているというのか」
タブロスを離れており、最近まではオーガの噂すら聞いたことのなかったトキオにとって、彼らの存在は慣れ親しんだものではない。不満顔で、まったく世の中どうなっているんだ、と呟く。
「君たちなんて、私が昔教えていた学生と、たいして変わらない年齢なのに!」
トキオは大きな声を上げた。頭が重いし、腰が痛い。そして目の前には、好まぬ年頃の子供たちとなれば、自然と険しい顔になる。それを見、名生 佳代が叫んだ。
「ああ、もう!」
トキオの眼前にびしっと人差し指をつきつける。
「あんた先生してるわけ? ぶっちゃけ、熱血先生とかチョーうざいんだけど! だからといってガチで死ねとか思わないしぃ。ウチラのために言うのも分かるっちゃ分かるしぃ……。 とにかく、今回はアタイたちを頼れしぃ!」
「おい佳代、目上の方相手だぞ!」
花木 宏介が相棒を止めにかかる。しかし佳代は先を続けた。
「先公っていつも言うじゃん、『助け合い』をしろってぇ! 困ってる人がいたら助けるのは、当たり前だしぃ!」
トキオは佳代をじっと見つめた。興奮した佳代は、トキオをガンつける勢いである。宏介は彼が憤慨したらと内心ひやひやしていたが、トキオははっと小さくため息をついただけだった。
「確かに、協力をしろとはよく言った」
羽純が口を開く。
「それなら、あなたを助けたいと思っている俺たちに、協力してくれませんか。任せてください。必ず無事に、送り届けます」
「……まあ、偉そうにいったところで、私は満足に動けやしないしな」
トキオは渋々頷き、ウィンクルムに頭を下げた。
「私はトキオと言う。よろしく頼む、若者たち」
※
早口で名前のみの自己紹介をした。頼まれた以上、どうあっても、彼を守らなくてはならない。そのためには、現段階ではライフビショップの羽純に頼るのが一番だろう。
「茜さす」
歌菜は背伸びをして、腰を曲げた羽純の頬に口づけた。トキオは顔をしかめたが、それがこのキスのためか、腰の痛みのためかはわからない。言葉にして何かを言うことはなかった。
羽純が、支えるトキオのために力を発動する。『ファストエイド』だ。仄かな光が彼の体を包むと、白かったトキオの顔に、少しばかり赤みが戻った。その間に、歌菜は宝玉『魔守のオーブ』に念を送る。一メートルの護りの円。これでしばらくは、トキオを守ることができる。隣ではユラが、ルークと向かい合っていた。
「最善を尽くせ」
このインスパイアスペルを口にするたびに、ユラは背筋が伸びる気がする。雨で濡れたルークの頬に唇を押し当て、彼の体温に触れる。薄いオーラが闇を照らした。
「とりあえず、応急処置はこれだけで……すみません。まずは、この雨から逃れないと」
羽純が言い、その言葉には誰もが頷いた。
「確か、歩いて15分ほどのところに洞窟があったな。雨宿りをするには、そこが一番近いか」
ウォルフが、自分達がやって来た方向に目を向ける。しかし視界は悪く、先は見通せなかった。同じように雨の中を見つめていた楓乃が、呟く。
「もう少し先には、山小屋もありましたよね」
「でも、そこまで行くのは、トキオさんの体力的に、厳しいんじゃないかな」
「確かにぃ、先生かなりしんどそうだしぃ」
ユラに佳代が同意を示し、一同はトキオを見やる。彼の様子を確認するため、ユラはマグナライトに手を伸ばした。これまでは、敵に気付かれては厄介と、光を付けずにいたのだ。周囲がぱっと光に包まれる。
トキオは辛そうな顔をしていた。眉間に寄ったしわと、脱力した体。ユラが、仲間を見る。
「やっぱり洞窟に行こうよ」
「私もユラさんに賛成。ねえ、羽純くん」
「わかっている。俺がおぶって行こう」
「じゃあ私、これで月成さんの足元を照らしますね」
ユラ、歌菜、羽純が順に言い、最後に楓乃が、持参したマグナライトのスイッチを入れた。二倍になった明るさに、トキオが目を瞬く。
「では隊列を組もう。俺は先頭を行く。さっき動物の鳴き声も聞こえたし、デミ・ウルフの気配がないか、用心しないとな」
眼鏡についた雨の滴が、光を反射して見づらい。それを拭きながら宏介が言うと、ルークはトキオの体を、羽純の背中に載せた。
「なにかあっても、俺が守るぜ」
「わんちゃんも、危ない目にはあわせませんから! えっと……お名前は?」
トキオに、歌菜が尋ねる。トキオは短く答えた。
「ジョーだ」
「よろしくね、ジョー」
歌菜は濡れた犬の背中を撫でた。後ろから、楓乃も手を伸ばす。ジョーは二人の女性たちを交互に見上げ、わん、と一度だけ吠えた。
「無理しねーといいけど」
ウォルフが呟く。なにせ、デミ・ウルフを探して散々歩き回った後である。トキオやジョーもではあるが、神人たちの体力も心配だった。しかし余計なことを言えば、大丈夫と言われそうな気はする。
とりあえず今は、自分にできることしなければならない。そう考え、隊列の最後尾に位置を決めた。
「俺は後ろを守るぜ」
雨で視界が悪い上に声も聞こえづらいこの状況。敵がいた場合すぐに対応できるようにと、ウォルフは斧に手をかけた。
※
遠吠えが、聞こえている。
山道を歩きながら、宏介は前方に目を凝らした。ユラが足元を照らしてくれているお蔭で、ずいぶん歩きやすい……が、眼鏡が水滴まみれなのは、いかんともしがたい。
どうせ伊達だからと、外して荷物に入れてしまうことにする。あたい、外したら見えないしぃ。隣で佳代がぼやいた。
羽純の背では、雨に濡れるままのトキオが体を震わせている。雨傘でもあればよかったが、任務での外出のため、誰も持ちあわせていなかった。
「洞窟に行ったらまずトキオさんを温めないといけませんね。誰か、火をつけられるものって持っています?」
最後尾、ウォルフの前から、楓乃が前方のメンバーに尋ねる。一同は首を横に振った。こんな事態は想定外で、荷物は必要最低限しか持っていない。
「でも洞窟なら石がありますよね。それなら何とかなるかな……」
歌菜が答え、
「火打石か」
羽純の背から、トキオが問うた。
「それなら白樺の木を使うと、火をつけやすいんだが……残念ながら、このあたりにはないな。枯葉……は濡れてしまっているだろうから、木の枝を薄く削いで使うか」
歌菜は左右に立ち並ぶ大木を見上げた。木ならたくさんある。きっと足元には、枝も落ちているだろう。マグナライトの光の中で、羽純を見上げる。
「洞窟に行ってから、近くで拾えばいいかな」
「ああ、いいんじゃないか」
――その時、オオーン、と声が聞こえた。
「近くないか?」
ウォルフが言い、振り返った直後。
数メートル先に、光る眼玉が二つ見えた。
「デミ・ウルフだ!」
駆け寄る足音を聞きながら、ウォルフはすぐさま、月皇兵『満』を振り上げた。隣に楓乃はいるが、トランスをしている時間はなかった。闇の中から、マグナライトの光の中に現れる、狼の体。その頭を狙って、刃を落とす。しかし、手ごたえがない。外れたのだ。
敵は、攻撃に驚き、その体を後退させたようだった。だが、撤退はしていない。グルグルと低く喉を鳴らす音がする。
羽純は『シャイニングアロー』を発動させた。輝く光輪が、自分とトキオの周囲に生まれる。前方からルークが駆けていく。ルークは、ウォルフを越えた後方で体を回転し、グレートアックス「ランドブレイカー」を、敵の体に叩きつけた。キャウン、という細い声とともに、デミ・ウルフが地面の上に倒れる。絶命したかはわからない。確認する間も惜しかったのだ。ここに仲間が押し寄せては困る。今は何としても、トキオを守らなくてはならない。
一行は歩みの速度を上げた。進むうちに他にも光る眼が見えたが、それはすべて無視をした。相手が仕掛けてこないのならば、わざわざ向かって行く必要はない。戦いはないに限るのだ。
「私が足手まといですまないな」
トキオが呟く。小さな声は羽純の耳に届いたが、彼は聞こえないふりをした。
※
洞窟に真っ先に立ち入ったのは、宏介とルークだった。
「中に敵がいないとは限らないからな。先に様子を見てくるぜ」
ユラにマグナライトを借り、ルークたちは奥へと進んでいく。残りのメンバーは、入口付近で雨を避けながら、彼らを待った。ウォルフが山の中へと目を向ける。敵が追って来ていないとは限らない。しかし雨以外の音は聞こえず、動くものは見えなかった。
その後、十分もたたないうちに、偵察隊の二人が戻った。
「そんなに深い洞窟ではなかった。生き物も気配はない」
眼鏡をかけた宏介が言う。一同はほっと安堵の息を漏らした。それならば、ここで夜明かしができる。
「トキオさん、お疲れ様でした」
羽純はトキオを洞窟の石の上へとおろした。すぐさま、今まで大人しくしていたジョーが、彼に身を寄せて座りこむ。
「で、火を起こすためには、木が必要なんだよな」
探して来る、と背中を向ける羽純に、歌菜が声をかける。
「ねえ、羽純くんの小刀を貸してもらえないかな。それを使って、火打石に使える石を探したいの」
「この小刀で? わかった」
羽純は歌菜に刀を渡した。俺も行くぜ、と言うルークには「ユラを手伝ってやってほしい」と告げた。ユラは今、トキオの怪我の様子を確認している。
「わかった。気を付けろよ」
「ああ」
羽純が外に出て行く。歌菜はそれを心配そうに見送ったが、自分にはやることがあるのだと、借りた刀の柄を握りしめた。白っぽい石が使えるというトキオのアドバイスに従い、目で探しながら、周囲の石を刀で叩く。マグナライトの光だけでは、すべてがはっきり見えるわけではない。金属製の刀で叩いて火花が散れば、その石が火打石に使えるということだ。
「傷は、そんなに深くはないみたいね。血もほとんど止まってる。でも砂が入ってしまっているから、洗わなくっちゃ」
「じゃあ、私、雨水をくんできます」
楓乃が立ち上がり、ウォルフの盾を手に、洞窟入口に向かった。盾の窪みに雨水をためようと思ったのだが、盾は勢いの強い雫をはじいてしまう。ルークが雨合羽を脱ぎ、楓乃の隣に立つ。両手で広げて持ち、ビニールで雨を受けようという考えである。
「なるほど……そうすればよかったんですね」
「ただ、水がたまったら地面には置けないけどな。零れちまう」
ユラは、ルークが持っていった水で、トキオの傷を洗浄した。手伝う楓乃は、包帯がわりにと、自らの服を破ろうとしている。それを、ウォルフがとめた。
「女が服を破る必要はないだろ」
ウォルフはそう言って、ためらいもなく、自らの服の裾を破いた。ルークも同じように服を裂き、それぞれがユラに渡す。ユラはありがとうと受け取って、トキオの傷の上にそっと当てた。
「泥とか入っても困るので、傷を縛りますね」
洞窟内には、歌菜が石を叩く音が響いている。それを聞きながら、宏介は入口付近で、外を見つめていた。他の精霊が皆ユラを手伝っているから、監視役をしているのだ。
「あっ!」
不意に、歌菜が叫んだ。どうしたものかと振り返れば。
「みんな、見つかったよ。これで火がつけられる!」
歌菜は満面の笑みで、手のひら大の石を握っていた。
火打石で火をつけるためには、石と金属、それに、小さな火花を受け止める火口(ほくち)となるべきものが必要である。
最初は、荷物の中に入っていたマニュアル本を破って使おうとした。しかしこれには宏介が反対した。本を燃やすな、と言うのだ。さらにはトキオも「拾った木の枝で十分だ」と言った。
「ごぼうのささがきの要領で、木の周りを削って……ああ、切り落とすんじゃない。皮をごわごわにするんだ」
「ささがき……なるほどな」
料理を得意とするウォルフが、すぐに実行する。薪に使うものも濡れていてはいけないだろうと、他のメンバーはせっせと木の皮を向いていた。その間、歌菜はひたすら石と剣をぶつけていたが、火花はなかなか生まれない。トキオがくしゅん、とくしゃみをした。
羽純は合羽を脱ぐと、トキオの服を脱がせ、自らの上着を着せた。火はなくとも、濡れた体のままでいるよりはましなはずだ。
火はまだつかない。歌菜に焦りが生まれる。しかしトキオは気にした様子もなく、その手もとに目を向けていた。
「大丈夫だ、諦めなければ、いつかはつく。君の知識は間違っていない」
――それから十数分後。火が生まれた。
「やった、ついた!」
火花を火種に、火種を焚火に、歌菜が育てる。
「熱……上がらないといいんですけど」
暖かくなりつつある洞窟内で、もとは服だった布を雨水で濡らして絞り、ユラはトキオの額に当てた。傷の治療と、熱の対処。できる限りのことはした……が。ここはけして、安全というわけではない。
「ウィンクルムごと、順番で見張りをしないか?」
ウォルフが提案し、
「じゃあ俺たちが最初に」
真っ先に名乗り出たのは、宏介と佳代だった。
※
火の一番近いところには、トキオが横になっている。その傍らに、宏介と佳代は座っていた。他のメンバーは、もう少し奥で、思い思いに体を休めている。
佳代はトキオに話しかけた。
「うちらはデミ・ウルフが出るって聞いて、その討伐依頼に来てたんだけどさぁ、ほら、さっき攻撃してきたやつ。トキオ先生はなにか聞いてない? いつ出るかとか、どこで出るかとか。どのくらいの群れだとか」
「……出る、という噂は聞いていたが、細かい事はわからないな。ただ、オーガといっても、その名前からして、動物が変異したものなのだろう? だったら、この雨だ。匂いをたどって追ってくることはないんじゃないか」
トキオは熱に頬を染めながらも、質問に答えてくれている。宏介は彼の精神力に感心しながら、額の上の布きれを、雨水で濡らした。
二番目の順番は、楓乃たちだ。
楓乃は、ぼんやりと焚火を眺めていた。こんな時にと思っても、眠くて眠くて、仕方がなかった。
「楓乃、大丈夫か?」
「……平気です。まだ頑張れます」
ウォルフにはそう答えたが、限界が近いというのは、自分でもわかっている。だからこそ、楓乃は自分の両頬を、ぱちんと叩いた。突然の所作に驚くウォルフに目を向け「歌を歌ってもいいですか」と問う。
「小さな声にしますから……やっぱり、このままだと眠ってしまいそうで」
「だが……まあ小声なら、邪魔にはならねえか?」
逡巡するウォルフ。しかし彼に反して、トキオが嬉々とした顔で、口を開いた。
「それはいいな。気晴らしにもなるし、ぜひ聞かせてくれ」
「はい。……では」
目を閉じ、静かなメロディーを唇に載せる。
楓乃の声は、高く低く、洞窟内の空気を揺らした。
ユラたちは、三番目だった。
トキオは、眠っている。腰が痛むのか、時折うめき声を上げているのが気になったが、ぎっくり腰では、固定する以外どうすることもできない。
どうしたら、トキオさんの痛みを軽減できるんだろう。
考えるユラの正面で、ルークがため息をついた。ルー君も、一緒に悩んでくれてるんだ、と思いきや。
「腹減ったー。この近くに山小屋あるんだろ? 食べられるものとか、残ってないかな」
ユラは一瞬真顔で彼の顔を見つめてしまった。しかし、腹が減ってはなんとやら、という言葉もあるし、トキオにはしっかり食べて欲しいという気持ちもある。それになにより。
「山小屋かあ……。大きな布とかないかな。あれば即席担架が作れるんだけど」
それぞれの思いを抱え、顔を見合わせる。
「明日、山小屋に行こうっていってみるか」
最後に見張りに立ったのは、歌菜たちだった。
トキオはぐっすり眠りこんでいた。横になっているのは地面の上だから、明日腰が悪化していないか心配だ。
「でも眠れるならまだいいのかな」
「腰は仕方無いにしろ、熱が下がるといいな。発熱は体力を消耗する」
羽純は、ぶるりと肩を震わせた。上着を貸してしまっているので、火の前にいても肌寒い。ジョーが顔を上げる。ジョーは、ここに来たときからずっとトキオに寄り添っていた。
温かそうだな、と呟いたのは無意識。しかし、隣にいる歌菜には、その声がはっきりと聞こえた。薄着の彼にためにできること、と考え――立ち上がる。
「これで、少しはあったかくなるかも」
歌菜は、羽純の横にぴったりとくっついて、腰を下ろした。
互いに目は合わせない。二人は赤々と燃える炎と、大人しいジョーを見つめていた。
※
翌朝である。
「いい天気になったなあ」
ルークは真っ青な空を見上げた。どうやら考えていたことはみんな同じだったようで、まずは山小屋に行き、使えるものや食べられるものがないか、探ってくることになったのだ。
捜索隊に選ばれたのは、ユラとルークに、佳代と宏介。残りの四名は、洞窟でトキオと一緒に待機している。
「担架が作れるもの、何か残ってるといいなあ」
「布に棒に紐に……物を運ぶための袋も欲しいねえ」
「非常食もあるといいな」
ユラと佳代、ルークが思いのままに口にする。宏介はそれを聞きながら、黙々と最前列を進んでいた。
「それにしても、本当にいい天気だ」
一方こちらは、洞窟待機班である。
「トキオさん、服が乾きましたよ」
歌菜はそう言って、彼の服をトキオの肩にかけた。腕を通しやすいよう手伝う傍らで、羽純はトキオから返された自分の服を羽織る。
「山小屋捜索隊、なにか持ってきてくれるといいですね」
「何もなかった時のために、その辺の木でも切っとくか? 最悪、服を使えば担架くらい作れるだろ」
楓乃とウォルフが二人して、洞窟入口から外を覗く。と、おーい、と手を振っている宏介と佳代が見えた。その少し後ろには、ユラとルークもいる。
「毛布があったぞ!」
「木も切ってきたしぃ」
「これで、担架が作れるよ」
「食い物はなかったけどな……」
その後一行は即席の担架を作り、トキオを載せて洞窟を出発した。時折昨日と同じ鳴き声が聞こえたが、デミ・ウルフの姿を見ることはなかった。
道中トキオは、ウィンクルムに「君たちはまた山に入るのか?」と尋ねた。
「まだデミ・ウルフがいるようですから」
羽純が答える。その返答に、トキオは残念そうに顔を歪めた。
「そうか。もしよければ、家で食事でもと思ったんだが」
せめてもの礼に、ということなのだろう。しかしそれには、全員が突っ込んだ。
「その前に病院に行ってください!」
「若い者もまっとうなことを言う……」
トキオは不満顔だ。しかしその口から発せられたのは。
「ありがとう。君たちがいたから、私は助かった」
「誰かを助けるのに、理由なんて必要ねえからな」
ルークが言う。直後、彼の腹がぐうと鳴り、トキオが苦笑する。
「まあ、何かを用意する。任務の帰りにでも、寄ってくれ」
「って、あんたそう簡単に、腰治んねえだろ。台所さえ貸してくれれば、オレが最高の料理を作るぜ?」
言ったウォルフに賛成するように、ジョーが、わおんと尻尾を揺らした。
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 瀬田一稀 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 02月07日 |
出発日 | 02月15日 00:00 |
予定納品日 | 02月25日 |
参加者
会議室
-
2015/02/14-23:30
>洞窟待機
皆さんが出かけている間の守りは任せてくださいっ!
物資探して頂けると助かるかなって思いました♪
リロードしてなくて、お返事遅くなってすみませんっ><
上手く行きますように! -
2015/02/14-23:27
-
2015/02/14-23:27
-
2015/02/14-23:17
まとめありがとう!超わかりやすくて助かるしぃ!
アタイもプラン提出したしぃ。
>山小屋を確認or洞窟待機
これは半々か、確認の人数が多めのほうがいいのかなぁ?
ウチラはいい物資がないか確認しに行こうかなぁって思うんだけど、
歌菜姐さんのプランに合わせるしぃ!
>陣形
楓乃姐さんの提案してくれたのでいいと思う!
じゃあウチラが前を見る感じでぇ!
んんー、背後から襲われるのも怖いし、ハードブレイカーがいると心強いねぇ。
「デミ・ウルフから撤退する時は俺が引き付けて適当なところで巻くようにする。
状況にもよるが、こちらと同数あるいは数が多い様だったら逃げる方針だ」
うぅーんと、デミ・ウルフの情報もトキオさんなら知ってるかもしれないねぇ。
うちらはデミ・ウルフの言を聞いてみるしぃ! -
2015/02/14-22:58
こちらもプラン提出済みです。
楓乃さんの発言を見て、私も山小屋についてトキオさんに尋ねてみることを追記してみました。
事前に何もないことが判れば、無駄足を踏むこともなくなる…かな?
では少し早いですが、皆さんお疲れ様でした!
無事帰還できることを祈りましょう。 -
2015/02/14-22:44
今までの内容にて、こちらもプラン提出しました!
作戦とか纏めとか、本当に有難う御座いますっ♪
ギリギリまで調整致しますので、何かあれば是非っ! -
2015/02/14-21:50
プラン提出いたしました…!
先程書き込んだ流れに付け加えて、
もしトキオさんから指示が得られれば、
それに合わせた行動もするようプランに追記してみました。
よくよく考えてみると、私達より山に詳しそうだと思ったのと、
ちゃんと自分達で考えてみてからなら、
トキオさんも嫌がらないで相談にのってくれるかなっと…。
亀の甲より年の功!と言いますし!(失礼
山菜とか教えてもらえたら、
美味しいご飯にありつけるかもしれません。(ぐぅぅー(※お腹の音
ウォルフ:
お前、それが目的だろ…。
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2015/02/14-15:36
あはは、発言被っちゃってましたね~
でも楓乃さんと考えが同じだったようで良かった!
こういう被りはなんだか嬉しいですよね♪
ではこれを基準にプラン埋めてきます。
会議室はこまめにチェックするようにしますので、何か思いついたことがあれば皆さん仰ってくださいねー -
2015/02/14-15:11
わわっ…。ユラさんの発言に被ってしまいました…!
(けれど、すごい!ちゃんと発言がコラボしている感が…!(一人で感動))
>敵と遭遇した場合の対処
ユラさん!ケース毎の対応まとめありがとうございます!!
異議なしです。それで行きましょう。
>山小屋
それじゃあ分散ということで、私は一旦待機ペアに手をあげておきますね。
うまくまとめきれるか不安ですが…!
今夜出発頑張りましょう!
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2015/02/14-15:06
個人的な考えを…。
ごちゃごちゃしていて読み辛かったらごめんなさい…!!
>移動時の陣形配置
前にユラさんペア&名生さんペア
続いて歌菜さん(&ジョー)、羽純さん(トキオさん)で、
後ろは私達…みたいな形ですかね?
前方と後方に接近職のハードブレイカー、
そして同じく前方をちょっと強めに警戒しておきたいので、もう一ペアを配置。
…って考えてみたのだけれど。
>敵と遭遇した場合の対処
私たちはデミ・ウルフ討伐依頼で来ている訳だけれど、
「トキオさんを守れれば任務達成」ということだし、
敵と遭遇した場合は、あくまでトキオさんを守ることを優先、ということでいいのよね?
だとしたら深追いはしないで、敵を牽制するイメージでいいのかしら?
とりあえず、ウォルフには敵が複数接近してきた時でも対応できるように
「トルネードクラッシュⅡ」をセットしておきますね。
敵があまり近づいてこないように、距離を意識して戦うようにプランに書きこんでみます。
>山小屋確認ペアと待機ペア
私はどちらでも大丈夫なので、皆さんのご希望に合わせて変えさせていただこうかと思います…!
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2015/02/14-15:05
楓乃さん、纏めありがとうございます!とても分かりやすいです。
それから歌菜さんもサバイバル知識ありがとうございます!心強いです!
★敵と遭遇した場合の対処
・移動時 → 逃げる事を優先。進路を阻む&追いかけてくるものは対処。
・洞窟内 → 先行組が牽制している間に後発組も合流・対処(トキオさんと神人は入口付近で待機?)
・見張り時 → 向こうが気付いてないなら、こちらからは仕掛けない。
数も不確定だし、無理に戦う必要もないかなぁと思って考えました。
元々依頼があったわけだし、個人的には殲滅してしまいたけどね(苦笑
逃げる時は花木さんの忍法霞を使ってもらえれば移動しやすいかなーとか。
色々ぼんやりなので、他に何か案あれば仰ってください!
★陣形
上記をベースにするなら、せっかくハードブレイカーが二人いるし前後に別れるべき?
★見張りの順番
参加順で良いと思います!
★山小屋
言い出しっぺだし、一応確認組に立候補しておくね。
他に行きたい方がいれば譲りますので、気軽に声をかけてください。
穴あきだらけだけど、とりあえず思いついたことだけ書きこんでおきます。
ぼんやりしてたけど今夜出発なんだね…プラン詰めなきゃ… -
2015/02/14-11:24
確認遅くなってしまってごめんなさい。
それじゃあ一旦、流れを整理してみますね。
・羽純さんがトキオさんをファストエイドで小回復
(念のために警戒を解くため&移動の際の負担を軽減するため)
・羽純さんがトキオさんをおぶり、歌菜さんがジョーを魔守のオーブで護りながら洞窟へ向けて移動
・陣形を組んで移動(★誰をどこに配置するかと敵と遭遇時の対応が未確定)
・洞窟に到着したら、ルークさんと宏介さんが先行して洞窟に入って敵がいないかを確認
(★敵がいた場合の行動はまだ未確定)
・洞窟内の安全を確認後、ユラさんがトキオさんの治療を出来るように準備を開始
(火をおこしたり、水を確保したり、即席の布を作ったり)
・ユラさんがトキオさんを治療
・各ペアで交互に洞窟入り口で見張りをし朝まで待機
(★順番は未確定)
・朝になったら山小屋を確認しに行くペアと洞窟待機のペアと別れ、(★ペアは未確定)
山小屋確認では、トキオさんを運ぶために使える物が無いかを調べる
(シーツやカーテンなどの布があったら、木と布で即席担架を作ったり)
…こんなところかしら?
見落としあったら教えてください…!
今時点で、ちゃんと方針が定まっていないのは
★移動時の陣形配置
★敵と遭遇した場合の対処(移動時、洞窟内、見張り時)
★見張りの順番 →ここは拘らないし参加順でいいかな?
★山小屋確認ペアと待機ペア
かしら?
敵と遭遇した場合の対処は一番優先して決めた方がいいわよね。
それと一緒に陣形も決められそうですし。
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2015/02/14-00:44
>火を起こす方法
火打ち石に出来る石が落ちていれば、短剣を火打金にして火が起こせるかも…とかも考えました!
メモ帳はとっても良いですねっ!
ただ、冒険携帯品じゃないからNGかもしれません…が、マニュアル本なら行けるかも!
初級マニュアル本「特殊騎乗」を携帯しておこうと思います!
>移動時の陣形
宏介さんと同じ認識です!
私はそれで問題ないかとっ
>山小屋
洞窟内でトキオさんと一緒に待つ組が必要なら、立候補しておきますね!
防御力には自信ある…つもり…(ちょっと弱気)ですっ
>トキオさんの手当
ユラさんに指示頂き、お手伝いしようと思いますっ
精霊さん達の服をちょびっとずつ貰えば、布は何とかなりますよねっ(ぁ)
ちょっと個人的に時間がなくて(涙)
これまでの内容でプランを書き進めますねっ
掲示板の書き込みは、以降締め切り前ギリギリになりそうですが、確認はマメにいたしますっ
宜しくお願いします! -
2015/02/13-03:22
発言に間が開いてしまってすまない。
歌菜は久しぶり。雪の次は雨だが互いに頑張ろう。
由良ははじめまして、よろしく頼む。
>洞窟
先行して偵察なら、俺達が行くか。
俺はシノビだから、スキルを使って姿を消したまま敵がいるか探りながら移動できると思う。
ただ、マグナライトを持っていないんだ。
そこは任せる。すまない。
サバイバル知識取得は本当に助かる。ありがとう。
火起こしは頼りにするな。
「…メモ帳を燃やしちゃおっかぁ、濡れてなければ簡単に火が点きそうだしぃ!」
山小屋は「次の朝雨が上がっていたら」且つ「トキオさんの容態が良ければ」見に行く
…ということでいいかな?
怪我人をむやみに動かすのも良くないだろうし、
護衛含め洞窟内でトキオさんと一緒に待つ組がほしいところだな。
あー…移動時の陣形だが、前に1人、真ん中に羽純(トキオ)歌菜、後ろに1人。
洞窟へ到着したらルークと俺が偵察へ入る…という形で合ってるだろうか
理解力不足で申し訳ない。 -
2015/02/13-01:17
ジョーの事、確かに任されました!
>洞窟
羽純くんがトキオさん、私がジョーを連れている関係上、佳代さん達か、楓乃さん達にお願いできたらなって思いますっ
>サバイバル知識
ポイント割り振っていないのがあったので、私がサバイバル知識を取ってみました!
れ、レベル1ですけど、無いよりは…!
樹皮を剥いて、火を起こすのを試してみますねっ
>山小屋
おお!即席担架って素敵なアイデアです!ユラさん、凄いっ
その方が絶対トキオさん、楽に移動できます!
精霊さんの力があっても、やっぱり大変だと思いますし…うんっ
私的には、空振りもあるだろうけど、確認しに行くのは賛成ですっ
何だかとっちらかった書き込みですみません>< -
2015/02/12-23:16
>陣形
私も楓乃さんの意見に賛成です!
あと、ジョーの事すっかり忘れてました。
お言葉に甘えて歌菜さんにお願いしてもいいでしょうか?
>洞窟
確かに単独行動は危ないですね。
どなたか一緒に行ってくれる方がいればお願いします。
マグナライトは私が持ってるので、最悪一つは確保できます。
>手当
楓乃さんがあげてくれた通り、清潔な水と包帯代わりになるものがあれば応急処置はなんとかなると思います。
手近で揃えるなら服を破るしかない、よね…うん。(精霊を見つつ)
寒さを凌ぐのは上着を貸してあげるくらいしかできないかなぁ。
ぎっくり腰の方は横になって動かないことと…本当は冷やした方がいいんだよね。
保冷剤なんてないだろうし…水で濡らした布を当ててあげるくらい?
>見張り
では、それぞれのペアで順番にということで。
>山小屋
洞窟内だけでなんとかできそうなら、それで全然構わないですー
わざわざデミと出会う危険性を高める必要もないですし。
私も火は絶対必要だと思います。
トキオさんだけでなく私達も雨で冷えてますよね、きっと。
歌菜さんの提案してくれたように落ちている木の枝で火をおこせれば一番いいんだけど。
どなたかサバイバルに長けた人はいませんかー?
あと…私もまだグルグル悩んでるんだけど。
朝になって雨が止んでいたらでもいいので、同意が得られるならやっぱり一度は確認しにいきたいなって。
徒歩2時間強の道のりを成人男性おぶって下山するのって大変だと思うんだ。お互いに。
山小屋に大きな布でもあれば即席担架が作れるし、その方がお互い楽かなぁって。
もちろん何もない場合もある。
うーん…自分でも固執しすぎてるというか、細かく考えすぎてるかなぁと思うんだけど、気になっちゃって。
他に良い意見があれば、私も全力で乗っかります!
なので、皆さんの意見聞かせてもらえると嬉しいです。 -
2015/02/12-01:52
ユラさん、宜しくお願いしますっ♪
>山を下りるのは朝になってから
はい、私もその認識でした!
怪我人が居るので、無茶は禁物ですもんねっ
>マグナライトで足元を
心強いです!有難う御座いますっ
羽純くんにはくれぐれも慎重に歩いて貰います!
そして、ジョーの事を書くのを失念していたのですが、私がジョーを連れて歩けたらなと
一応、いざという時の魔守のオーブを私が持っていきますので、
これでジョーを守れるかなと考えております。
勿論、他にもっといい案があれば、全力でそちらに乗っかっていくスタイルです!(ぐっ
>移動時の陣形
楓乃さんのご意見に賛成です!
バッチリだと思いますっ
>見張り役
ペアでローテーション組んで、2時間交代で見張りすれば、朝を迎えられそうかなって思いました!
>洞窟の奥
単独行動は確かに危険ですよね…!
先行組と、入り口に残り警戒する組とで、別れた方が良さそうです。
生憎とマグライトを持っていないので、持っている方々にお願い出来たらいいかなぁとぼんやり思いました(中はきっと暗いので)
あ、でもトランス化しておけば、その光で少しは見えるかも?
>山小屋へ行くか
楓乃さんの仰る通り、洞窟で何とか出来るかで判断するのが良さそうです…!
最悪、森に落ちている木の枝とかで火をおこせないかなって思います
湿ってるけど、樹皮を剥けば何とかなるかな…とか
火をおこす事が出来れば、トキオさんを温めて濡れた服も乾かせますし
ジョーにもトキオさんを温めるのを手伝って貰ったらなって
>手当
うーん、服を破る以外に方法が思い付かないです…!
私も考えてみますねっ
取り留めないですが、思った事を発言させて頂きました! -
2015/02/11-23:48
(すみません。文字数オーバーしてしまったので続きます…。)
それから山小屋ですよね…。私も悩んでいます…。。
あるかどうかわからない物に頼るのはちょっと怖いですよね…。
デミ・ウルフ達を倒し終わった後に確認…ならいいかなと思いましたが、
数がわらかない以上、倒し終わったのかの判断はつかないですし。
山小屋へ行くかは、一旦洞窟で自分達が持っている物を使って
どうにかすることが出来ないか検討してみてからでもいいのかなって思っています。
ユラさんの医療レベル2を発揮してもらって、
トキオさんを治療するには最低限何があれば可能そうでしょうか…?
傷口を洗う綺麗な水と、出血がひどかったら止血するために何か縛れるもの、包帯代わりになりそうなもの、寒さを凌げるようなものとか…ですかね。
水は雨合羽か盾など窪みがある物を使って確保できそうですね。
止血は装備している服を裂いて布二つをロープみたいに編んで使う…とか?
破れるかしら…(服をじっと見つめ)
うーん…もうちょっと考えてみます…!
あ、それから私も山を下りるのは朝がいいと思っています。
とてもそんなハードな条件をクリアできる自信が無くって…!
そうですね。すっかり見落としてしまっていましたが、そうなると見張りも必要ですね……。
ユラさん、大事なことに気付かせてくれてありがとうございます…!
それぞれのペアでローテーション組んで見張り、ですかね。
-
2015/02/11-23:44
歌菜さん、ユラさん!ご参加ありがとうございます!
お二人が来てくれてとても心強いわ!
そして早速色々ご意見くださってありがとうございます。
それでは、トキオさんを運ぶのは羽純さんにお願いしますね。
雨で足元滑りやすくなってしまっていると思うので、
うっかり転んでしまったりしないよう、私はマグナライトを装備して、
羽純さんの足元を照らして歩くようにしますね。
ギックリ腰に響いてしまわないよう、慎重に行きましょう…!
移動時は前方へばかり注意が向いてしまって、
後ろがガラ空きになる可能性があるので、
羽純さんの後ろに一人、そしていざ敵と遭遇した際の牽制役に前に一人という隊形で
移動するのがいいんじゃないかなって思っているのだけれど、どうかしら?
それから移動先は一旦、洞窟へ。ということで決定してしまっていい…のかしら?
それならば、私もユラさんがおっしゃるように、
まず洞窟の最奥部まで、事前に安全を確認をした方がいいと思っています。
名乗り出てくださったルークさんに、是非先行して確認をお願いしたいと思いますが、
敵の数がわかっていない以上、単独行動は危険そうですね…。
いざ洞窟で敵と遭遇してしまった場合のことを考えて、部隊を分割しますか?
皆さんのご意見を聞かせていただけると嬉しいです。
-
2015/02/11-19:07
どうも、ユラとハードブレイカーのルークです。
途中参加失礼します&よろしくお願いします。
ここまでの流れは拝見しました。
私も「ひとまず洞窟へ向かう」ことに賛成です。
まずは雨風しのげる場所で怪我の具合を確かめなくちゃね。
レベル2だけど医学スキル持ってるから、私も簡単な手当のお手伝いくらいはできると思う。
それから羽純さんがトキオさんをおんぶしてくれるなら、ルー君には先行して
洞窟内を確認してきてもらおうかなーと思ってます。
辿り着いた先でデミ・ウルフ潜んでたら大変だもんね。
その後は山小屋の方も確認してきた方がいいかな、と。
火を起こすものとか、大きな布とか、使えるものが残ってるかもしれないし。
意外と山小屋の方が安全そうなら、そっちに移動した方がいいかなと思ったけど、
怪我人を何度も移動させるのは止めた方がいいかな…うーん。
その辺はトキオさんの意見を聞いてからかなぁ…
あと、山を下りるのは朝になってからって認識でいいのかな?
真夜中+豪雨+デミの可能性+怪我人を抱えてはちょっとハードだよね…
えーと、長々と書き連ねちゃったけど、思いついたのはこれくらいかな。
見落としとかあったら指摘してくれるとありがたいです。
…朝までいるなら見張り役も必要か… -
2015/02/11-00:24
桜倉歌菜と申します。
パートナーはライフビショップの羽純くんです。
途中参加失礼します!
皆様、宜しくお願い致しますっ
佳代さんの纏めと、楓乃さんのご意見拝見しました。
分かりやすいですっ 有難う御座います♪
ご意見拝見し、私も『ひとまず洞窟へ移動』に賛成いたします!
ええっと、羽純くんがライフビショップで、少しだけでもトキオさんの回復と、
いざという時に、シャイニングアローで守る事も出来るかなって思いますので、
トキオさんのおんぶは、羽純くんにさせて頂けないかなぁと。
回復する事で敵ではない事は分かって貰えると思うし、
そこで嫌がるような事はないかなって思うのです。何と言っても非常事態ですしっ
トキオさんをおぶわない場合も、デミ・ウルフとの戦闘となったら、
シャイニングアローで皆様も盾になれるかなと思ってます。
取り敢えず、思いついた事を書かせて頂きました! -
2015/02/11-00:03
あぁ。ごめんなさい。私ったら…!!
ジョーのこともちゃんと頭に入れておかなくちゃですね。
ジョーもトキオさんも、ちゃんと無事にお家に帰してあげたいものね…!
-
2015/02/11-00:01
こちらこそ、ショコラティエの時はありがとうございます。
また名生さんと花木さんとご一緒できて嬉しいです。
それからまとめもありがとうございます!
まずはそうね。トキオさんを安全な所に連れていくことが大事そうね。
出来れば力のある精霊にトキオさんをおぶってもらって、
着用していた雨合羽を脱いでトキオさんの上にかけてから、
雨を防ぎつつ移動…というのがいいかなって思っているのだけれど…。
いきなり現れた得体の知れない人達にトキオさんがすぐに体を預けてくれるかしら…?
(若者嫌いはPL情報かなと思ったので)
それから、向かう先はどちらがいいかしら…?
出来ればすぐにでもトキオさんを休めたいというのと、
山小屋の事情が一切わからない中に移動するのは逆に危険ということから
ひとまず洞窟へ移動がいいのかなって思っているのだけれど……。
洞窟の中きっと寒いわよね。どう暖めるかはごめんなさい。まだ考えついていないです。
デミ・ウルフとの戦闘のところは、一旦もう少し人を待ってからにしようかなって。
まだざっくり考えているだけで見落としもいっぱいあると思うから
色々指摘していただけると助かります。
脳みそフル回転で頑張ります!! -
2015/02/10-20:23
(ゴメン!見づらかったんで再投稿しました!)
おほほ、わたくし名生佳代と申しますわ。
それと、パートナーはシノビの花木宏介でございます。
…ゲフン、そんなわけでよろしくぅ!
よっしゃぁ、楓乃姐さんだ!
ショコラティエ依頼じゃありがとうね!
(熱血先公とか超ウザイんですけどぉ…だからと言って死ねとは思わないけどね)
具体的な相談はもうちょっと待った方がいい感じぃ?
とりあえず目的だけまとめておくしぃ。
【目的】トキオを守る。(彼の命が危険にさらされれば失敗)
【状況】夜。豪雨。ウィンクルムの所持品は装備品のみ。
【トキオ】川に落ちた。発熱、ぎっくり腰、裂傷あり。
【地理】(所要時間は健康な成人男性が歩いた場合の時間)
右手…徒歩15分先に洞窟。徒歩30分先に廃屋同然の山小屋。(内部事情は不明)
左手…徒歩2時間で山から出る。(道なりに進めば迷う事はない)
【出現?】デミ・ウルフ(数不明)
「雨でトキオの体力が奪われているのが心配だな。
暖める方法を考えたほうが良いと思う。
それと、トキオを運びながらの移動になるから、移動は通常より時間がかかるだろうな」 -
2015/02/10-08:13
こんにちは。楓乃です。
名生さん、花木さんお久しぶりです。
今回の依頼でも、どうぞよろしくお願いしますね。
もう少し人が集まるのを待ってみましょうか。
その間、頭の中で情報整理をしておきます。
(すみませんが、以降の発言は夜になります。)