(イラスト:きのった IL


吉坂心優音のウィンクルム達のゴールイン!
寿ゆかり GM

プロローグ

 ついに切って落とされた、オーガ達との最終決戦――。
 もしかしたら、世界は滅び、ウィンクルムも命を落としてしまうかもしれません。

 命を落としてしまう前に、悔いのないように。
 A.R.O.A.はウィンクルムの正式な結婚を認める運びとなりました!

 そして、ウィンクルム達がお互いの気持ちを、本心を曝け出す場を用意しようと、
 A.R.O.A.がウィンクルム達に少しの休暇と、リゾート地を提供しました!
 プロポーズの場としても、デートの場としても利用可能です!

 人々は、ウィンクルム達が向かう最終決戦に向けて、少しでも手助けになればと、快くリゾート地などの開放を行ってくれました。
 最終決戦であることもあり、これまで助力をしてくれたスポットは提供をしてくださっています!
 行きたかったけど行けなかった、という場所に行くのも、同じ場所に行くのも、良いかもしれません!

 リゾート地は、すべてウィンクルム達の貸切!(一部リゾートホテルなどはスタッフがいらっしゃいます)。

 ウィンクルム達のゴールイン・ひと時は、一体どのようなものになるのでしょうか!


プラン

アクションプラン

吉坂心優音
(五十嵐晃太)
21

ねぇねぇ晃ちゃん!
今日、タブロス・モール行かない!?
てか行こう!?
新しい服欲しくて!
それに今日は依頼者もいないし!
ねっ!
本当!?
直ぐ準備するから待ってて!
(メイクしてから晃太の元へ)
晃ちゃんお待たせ!
ふふっ、ありがとう♪
うん分かった!
失礼します!
(ヘルメットを被りバイクでタブロス・モールへ)

わぁ大きいねぇ…
さぁて何処から回ろうかなぁ♪
あっでもその前にお昼食べてからにしよっか

(フードコートでオムライスを頼む
お互い食べさせ会い)

(食べ終わったら色んな店を回る)

うーんそうだなぁ…
新しい夏用のワンピースとかバック欲しい、かなぁ
あっここにもあったんだ!
うん!

(店に入って物色)

どれも可愛いなぁ…
えっこれ? うん良いよぉ
(晃太に言われて試着)
えっとどう、かな?
本当?
晃ちゃんにそう言ってもらえると嬉しいな♪
(薄いピンク色の小さめなショルダーバッグも付けられ)
晃ちゃんこれも良いの!?
晃ちゃん大好き!(微笑

リザルトノベル

 五十嵐晃太は、自室のベッドの上で事件の報告書に目を通しながら小さくため息をついた。少し没頭しすぎたか、と肩を軽く回したところで、電話のベルが鳴り響いた。ディスプレイに映るのは、最愛のパートナーの名前。
「はい」
「ねぇねぇ晃ちゃん!」
 吉坂心優音は、晃太の声が聞けてうれしいとばかりに声を弾ませる。
「ん、どないした?」
 そんなところが可愛いなぁと思いつつも報告書から視線を逸らさず、晃太は問うた。
「今日、タブロス・モール行かない!?」
「あー、本部から近いどでかいショッピングモールの事やんなぁ?」
 ぺらり。報告書を読みながらでも、心優音の話はきちんと入ってきている。いや、どちらかというと晃太の中での重きは心優音の話になってきていた。
「てか行こう!?」
 有無を言わせぬ勢いで、ぐいぐいと心優音は提案を勧める。その勢いがなんだか子供みたいで、可愛くて、晃太はふっと吹き出してしまった。
「新しい服欲しくて! それに今日は依頼者もいないし! ねっ!」
「せやなー、最近事件続きでデートらしい事しとらんかったし……」
 もはや断ったらこの子立ち直れないんじゃないか。そんな勢いの心優音。晃太は報告書をテーブルへ置くと、
「ほな行こか!」
「本当!?」
「おう」
 断らせない勢いだったのはみゆやんか。心の中でツッコミを入れたくなるほど、素直に喜ぶ心優音の声に、晃太は笑う。
「直ぐ準備するから待ってて!」
「おー、俺も準備して来るわ」
 バイクの、ということは晃太の家の前集合。言わなくてももうわかっている。二人の『いつも』が始まる。

「晃ちゃんお待たせ!」
 入念にめかしこんで、心優音が現れたのは、程なくしてだった。つややかな唇に、ぱっちりと上がった睫毛。わざとらしくない程度に染まる頬は、チークかそれとも彼との逢瀬に高潮したためか。どうであれ、可愛らしいことに変わりない。晃太は一瞬見とれそうになったがすぐに答えた。
「そないに待っとらんから気にせんでえぇよ」
「ふふっ、ありがとう♪」
「メット被って後ろ乗りぃ」
 ほれ、と差し出されたヘルメットを、心優音は受け取る。
「うん分かった!」
 バイクに乗ることをわかっていた心優音は、細身のデニムパンツでひらりとタンデムシートに跨った。
「失礼します!」
「おお、しっかりつかまっとけよ」
「うん!」
 晃太の腰に手を回すと、自然と抱きつく格好になる。晃太はミラーの調整をすると、メインキーを回し、エンジンスタートボタンを押した。慣れた手つきでクラッチ操作、ヴン、と音を立ててバイクは走り出す。風を感じながら、心優音は晃太の背に身を預けた。

 バイクを停めると、晃太は心優音にゆっくり降りるよう促し、ヘルメットを外した下の髪を軽く撫でて整えてやる。
「へへ」
 擽ったそうに笑うと、心優音はタブロス・モールの入り口を見つめてほぁーっとため息をついた。
「わぁ大きいねぇ……」
「ホンマ大きいなぁ。流石超大型ショッピングモールやで」
 こんだけ店があると何から見てええかわからんなという晃太に、心優音はわくわくをおさえきれないというふうに入り口の門をくぐる。
「さぁて何処から回ろうかなぁ♪」
 こういうところは、本当に女子である。晃太はなんとなく振り回されそうな気配を察知しながらも、それでいいと笑った。
「あっでもその前にお昼食べてからにしよっか」
 腹が減ってはなんとやら。心優音の提案に、晃太はゆっくりとその手を取って軽く持ち上げ、ニッと口角をあげた。
「姫さんの仰せのままに……」
「……! も~……」
 無駄にカッコイイんだから、ずるい。心優音は晃太の少しわざとらしい王子様っぷりに軽く頬を染めたが、なんとなく悔しいのでその先は言わないことにした。
 フードコートに入ると、二人は額を寄せて悩む。
「うーん、何食べよ?」
「こんだけいっぱいあるとなぁ……」
 あっ、と心優音が声を上げた。
「じゃあさ、お互い食べたいものを好きなお店で買ってこよーよ! それで、一緒に食べよ!」
「ええで、したらこの席でええかな?」
 水だけ汲んで席に置くと、二人は各々カウンターへ注文しに行く。そしてトレイに乗せてきたものは……。
「お、オムライスか」
「晃ちゃんのはお好み焼きと、たこ焼き?」
 めっちゃ粉もんだねぇ、と笑うと、晃太は笑い返す。
「たこ焼きなら、二人同時につまめるやろ? さ、ランチといこか」
「うん!」
 席に着くと、それぞれ頼んだものを食べ始める。
「ねぇねぇ……お好み焼き、少し頂戴?」
 小首を傾げて可愛らしくねだる心優音に、晃太は箸で一切れつまんだお好み焼きを差し出す。
「ほい」
「ふぇ?」
「あーん」
 きょろきょろとあたりを見回し、少し恥ずかしそうに心優音は口を開けた。
「ん!」
「どや、美味いか?」
「うん!」
 ソースとマヨネーズのバランスが良い所を選んで寄越すあたり、わかっている。
「じゃあ、晃ちゃんもね!」
「ん?」
「あーん、して!」
 スプーンですくったオムライスを、ずい、と晃太の口元に持っていく。
「はは、敵わんわ」

 食事を終えた二人は、歩きながら店を探す。といっても、目的が明確ではないのでぶらぶらしていると言った方が近いか。
「んで? みゆはどんな服見たいん?」
 しっかりと心優音の手を握ったまま、晃太は問う。
「うーんそうだなぁ……新しい夏用のワンピースとかバック欲しい、かなぁ」
 でも、どんなのがいいかなぁと悩む心優音に、晃太はスッと奥の方の店を指さした。
「ほならあそこの店行こか」
「え?」
「確かみゆの好きなブランドやったろ?」
「あっここにもあったんだ!」
 提案してくれたことはもちろん、自分の好きなブランドだということをしっかり覚えていてくれたことも嬉しい。
「早速行くか?」
 心優音は、無意識のうちに繋いだ手にきゅっと力を込めると大きく頷いた。
「うん!」
 早速店に入ると、お決まりの店員の挨拶を受けて心優音はハンガーの海をかき分けるように服を探す。そっと後ろから見守るように、晃太も彼女に似合いそうな服を探し始めた。
「どれも可愛いなぁ……」
 目移りしちゃうよぉ、と言う心優音の肩を、晃太が軽く叩いた。
「みゆ」
「ん?」
「なぁ、これ試着してみてくれへん?」
 彼の手には、淡いグリーンのふんわりとしたワンピース。透け感のあるオーガンジーの半袖が、露出を程よく抑えていて上品だ。
「えっこれ? うん良いよぉ」
 とてとて、と試着室に入る彼女の後姿に、晃太は確信を持っていた。――絶対似合う。
「着れたか?」
「ん、もうちょっと。……よしっ」
 サッ、とカーテンが開く。
「えっとどう、かな?」
 くるり、と回ってみせる彼女に、晃太は深く頷いた。
「やっぱり睨んだ通りや。似合うとるで、みゆ」
「本当?」
「もちろん」
「晃ちゃんにそう言ってもらえると嬉しいな♪」
 あ、と心優音は恥ずかしそうに後ろを向く。
「最後これ、上がんなくて……ファスナー、閉めて?」
「っはは、仰せのままに」
 軽く笑うと、心優音の赤みがかったしなやかな髪を軽くよけて、ワンピースのファスナーをあげる。
「よし、と……あとはこれもやな」
 持ってみ、と手渡されたのは、薄いピンク色の小さめなショルダーバッグ。
「わぁっ……可愛い! このワンピースと合わせると、ぱっとお花が咲いたみたい!」
 いいなぁ、と頬を綻ばせる心優音に、晃太はぽんっと手を打った。
「よしこの二つ買ったるわ!」
「え!?」
 本人も気に入ってるし、似合っているし……買わない手はないやろ。晃太は軽く胸を反らす。
「偶には彼氏面せぇへんとな」
「えっ、え、晃ちゃんこれも良いの!? 晃ちゃん大好き!」
 心優音が微笑むと、晃太はいたずらっぽく笑う。
「バッグ買うてやるから?」
「ち、違うよぉ……や、嬉しいけど……そーじゃなくて!」
 店員が見ていないのを確認すると、心優音はぐっと晃太の手を引っ張った。
「わ、と!」
 さすがの体幹だ。倒れ込むことはなかったが、晃太の顔は心優音の目の前に。その頬に、軽く心優音の唇が落とされる。
「あたしのぜーんぶ、お見通しなとこ、だよ」
 したいことも、すきなものも、似合うものも、ほしいものも。この王子様はなんだって叶えてくれる。
「そか? まあ、名探偵にはぜーんぶ……お見通し。ってとこか?」
 つん、と心優音の頬を軽くつつく。
「へへ、……あたしも晃ちゃんにお返ししたいよぉ」
「ほなら、次のデートではそのワンピース着てきてや。今日はバイクやから着れんやろ?」
「うん!」
 とびっきりおめかしして、次のデートも楽しもう。
 そう、その約束は、未来のため。二人がずっと一緒にいるためのおまじない。また、こうして二人で出かけて、穏やかな時間を過ごすための。




依頼結果:大成功

エピソード情報
リザルト筆記GM 寿ゆかり GM 参加者一覧
プロローグ筆記GM なし
神人:吉坂心優音
精霊:五十嵐晃太
エピソードの種類 ハピネスエピソード
対象神人 個別
ジャンル イベント
タイプ イベント
難易度 特殊
報酬 特殊
出発日 2018年5月26日

開催中のイベント・キャンペーン

>>>煉界のディスメソロジア
キャラクターコンバート!


>>>ファンレターキャンペーン開催中!


>>>チュートリアル漫画むーびー公開!


>>>4thアニバーサリー!情報告知!




PAGE TOP