プロローグ
ついに切って落とされた、オーガ達との最終決戦――。もしかしたら、世界は滅び、ウィンクルムも命を落としてしまうかもしれません。
命を落としてしまう前に、悔いのないように。
A.R.O.A.はウィンクルムの正式な結婚を認める運びとなりました!
そして、ウィンクルム達がお互いの気持ちを、本心を曝け出す場を用意しようと、
A.R.O.A.がウィンクルム達に少しの休暇と、リゾート地を提供しました!
プロポーズの場としても、デートの場としても利用可能です!
人々は、ウィンクルム達が向かう最終決戦に向けて、少しでも手助けになればと、快くリゾート地などの開放を行ってくれました。
最終決戦であることもあり、これまで助力をしてくれたスポットは提供をしてくださっています!
行きたかったけど行けなかった、という場所に行くのも、同じ場所に行くのも、良いかもしれません!
リゾート地は、すべてウィンクルム達の貸切!(一部リゾートホテルなどはスタッフがいらっしゃいます)。
ウィンクルム達のゴールイン・ひと時は、一体どのようなものになるのでしょうか!
プラン
アクションプラン
羽瀬川 千代 (ラセルタ=ブラドッツ) |
|
35:教会 ◆白のタキシードとヴェール着用 緊張で胸から心臓が飛び出してしまいそう 俺、きちんと此処に立てている?足が浮いたりしていない? !……ラセルタさんも、ドキドキしているの? 招待客の席では祝福してくれる両親と行儀よく並んだ子供たち 見守られながら並んで歩き出す 初めて出会った日から二人で重ねてきた日々が脳裏を巡る 年寄り扱いされていた頃 パートナーとして覚悟を決めた瞬間 初めての恋を自覚した日 衝動的に想いを告げた時 すれ違って離れていた期間 強い鎧の下にある繊細な一面に触れた事 ラセルタさんとの全部が俺のかけがえのない宝物だ 外を隔てたヴェールが捲られて 俺の視界にただ一人、ラセルタさんがいる それだけで何だか嬉しくて。なのに泣きたいような気持ちで 差し出された手に指輪を通して 生涯、貴方と共にあり続けることを口付けと共に誓う ありがとう。ラセルタさんに出会えて良かった 貴方を愛せて、愛してもらえて、本当に嬉しいんだ |
リザルトノベル
フィヨルネイジャの悪夢を、忘れたわけではない。
でも、あれは、所詮夢だと思えるようになった。
それはひとえに、傍らに愛する人がいることが、日常になったからだろうと、ラセルタ・ブラドッツは思う。
現に、今目の前にいる羽瀬川 千代は、夢の中の彼とはまるで違っている――。
「ねえ、ラセルタさん。俺、きちんと此処に立てている? 足が浮いたりしていない?」
結婚式を前にした、控室で。
白いタキシードの胸に手を当てて、千代はラセルタを見上げた。
いつもより早口なのは、それだけ緊張しているからだ。
「千代、少し落ち着け」
「そんなこと言われても……」
これから自分達の結婚式が始まるというのに、冷静になんてなれるはずがない。
「深呼吸でもしてみたらどうだ」
ラセルタに言われてチャレンジするも、鼓動の速さはまるで変わらず。
もう胸から、心臓が飛び出してしまいそうだ。
「まったく、仕方がないな、千代は」
ラセルタが苦笑する。
千代はその美しい笑顔に、唇を引き結んだ。
(そんなこと言われても……ラセルタさんがかっこよすぎるのもいけないと思う……)
視線の先、ラセルタは黒いタキシードに身を包んでいる。
同色の蝶ネクタイにドレープのシャツは、形式にのっとったものだ。
だがその衣装を彩る銀糸の髪や端正な顔、そしてなにより、ラセルタの品格が、彼を彼たる存在として魅せていた。
「そろそろ時間か」
壁の時計を見上げるラセルタに、千代が問いかける。
「ラセルタさんは、緊張しないの?」
言えばラセルタは、真顔で一歩、千代に寄った。
「教えてほしいか」
二人きりの部屋に、ラセルタの低い声が響く。
手招きに従い寄れば、その身をすっと、抱き寄せられた。
「あっ……」
タキシード越し、重なる胸の奥で、ラセルタの鼓動が、早い。
「……ラセルタさんも、ドキドキしているの?」
「……俺様とて湧き立たぬわけがない」
「全然、わからなかった……」
千代が、呟く。
これまで、ラセルタは千代に、迷う姿を見せたことなどほとんどない。
出会ったときからずっと、毅然と背を伸ばし、敵を前にしても、悪夢に迷っても、いつだって千代の前に立って、歩んできたのだ。
――と、ラセルタが、ぽつり。
「そんな姿、千代以外に見せるものか」
自身がどのように見られているか。
どのような存在でありたいか。あるべきか。
ラセルタは心得ている。
らしくない姿など、他人に見せるはずはない。
ましてや、自分の『誇り』すら与え、人生を分かつなど――
(……千代だけだ。これまでも――これからも)
※
チャペルの扉が開く。
並び、二人は、真っすぐに伸びるバージンロードを、歩いていった。
左右の席には、千代の両親と、行儀よく並んだ子供達。
女の子は目をキラキラさせて、男の子たちはてをぱちぱちと鳴らして、口々に「おめでとう!」と繰り返した。
ヴェール越し、かわいらしい参列者ににこりと笑みを向けてから、千代は両親へ視線を移す。
(これで、安心させてあげることができたかな)
ラセルタの招待客は、一人だけ。
再会を果たした、母親代わりのばあやだ。
彼女はラセルタを見ると、くしゃりと顔を歪めた。
喜びの涙と笑顔が入り混じった顔には、ラセルタへの愛情が満ち溢れている。
ラセルタの幼い頃を知る彼女だからこその表情に、ラセルタの口角が上がった。
(成長を見せてやれたな)
ラセルタに寄り添い歩きながら、千代の脳裏には、二人で重ねてきた日々の思い出が、巡っていた。
(初めて出会ったときは、ばあやにそっくりだなんて、言われたっけ)
でも千代は、ラセルタの目がきれいだなあなんて思っていた。
チョコレートフェスタに出掛けた頃、年寄扱いされていたのも、懐かしい。
(あのときは、ラセルタさんの幸運を祈って、ホワイトチョコの白鳩とダークチョコの四つ葉を贈ったんだよね)
それから、少女と小さな白い花を探しに行って、デミ・ウルフと戦って……。
初めて千代からトランスをお願いしたのは、古城に住むデミ・ゴブリンを退治しに行ったときだった。
(ラセルタさんは「さあ口づけしろ」と言ってきて……必要な儀式とはいえ、少し照れ臭かったな)
パートナーとして覚悟を決めたのは、いつだったか。
ずっと、役に立ちたいと思っていた。足手まといになりたくなかった。
(そしてだんだん、ラセルタさんを護りたいと思うようになった……)
恋を予感したのは、ともに流星群を眺めた日。
それからいろいろなことを、一緒に経験して。
タブロスの天空塔から、花火を投げたときに、想いを自覚した。
(あの頃は、このままずっと一緒にいられれば、それだけで満足だと思ってた――)
けれど、おかしな夢の中で、耐えきれず、衝動的に想いを告げた。
(そして、夏の海で本当に、告白したんだ)
甘い砂糖華に香りをつけた日に互いの心がすれ違い、でも、夜桜を一緒に見て。
桜祭りで、彼の強い鎧の下にある、繊細な一面に触れた。
(あのとき、ずっとラセルタさんの傍にいると伝えて……)
今は、一緒に暮らしている。
この全部が、千代にとってはかけがえのない宝物だ
ラセルタは、隣を歩く千代を、ちらと横目で見やった。
さっきまではどうしようもないくらいに緊張していたのに、今は真っすぐに前を見ている。
(ウィンクルムとして出会わなければ、こうして隣に居る事は無かっただろう。……何一つ欠けてもこの未来は無かった筈だ)
最初はただの年寄扱い。
それが、守るべき存在となり、所有欲が生まれ、愛情へと変わっていった。
(俺様のことを護りたいなどと言った男は、千代、お前くらいだぞ)
千代とともに経験した初めての出来事、心を満たした感情、そして、今もなお溢れ続ける愛情。
そのすべてが貴重で、それを与えてくれた千代を、誰よりも愛おしく思っている。
(だから……与えられたもの以上を、俺様はこれからも与えてゆく)
聖壇前。
ラセルタと千代は歩を止めて、牧師に問いに答える形で、誓いの言葉を口にした。
「それでは、指輪の交換を」
ヴェール越し、千代の視界に映るのは、ラセルタただ一人。
長く一緒にいて、家族になって。見慣れるほどに見てきた人だ。
それなのに――いや、だからこそ。
今、彼が目の前にいるということが、とても嬉しい。
(なのにどうして、目頭が熱いんだろう……。今泣いたら、絶対ラセルタさんを困らせてしまうのに)
千代は震えそうになる唇を、なんとか笑みの形に変えた。
千代の瞳に、涙の膜が張る。
だが彼は、それをこぼすまいと、懸命に笑顔を作っていた。
(無理をして笑わなくてもいいんだぞ、千代)
大丈夫だ、という気持ちを込めて、ラセルタは、千代の手をそっと握った。
それを持ち上げ、指に、丁寧に結婚指輪を通す。
そして千代もまた、ラセルタの指に、対の指輪をはめていった。
式の直前まで、銀の輝きがあった場所に、新たな誓いの証をつけて。
ラセルタは、千代の顔を覆うヴェールを、そっとまくった。
ゆっくりと上がる、千代の顔。その頬の上を、涙が一筋、零れ落ちる。
(千代……)
滴を拭ってやりたい気持ちを押さえ、ラセルタは千代に顔を寄せていった。
吐息がかかったのか。びくりと動いた唇に、そっと口づける。
(これからも、俺様は全身全霊で千代を護る。お前が泣くのも笑うのも、俺様のためだけだ、千代)
触れているのは唇だけ。それなのに、心まで抱きしめられている気がするのは、どうしてだろう。
(ラセルタさんの気持ちが、伝わってきているみたいだ)
千代は、閉じたままのまぶたを震わせた。
柔らかな感触が消え、ラセルタが、顔を離していく。
――と。
ラセルタを、金色が、見つめていた。
衆目での口づけが恥ずかしいのか、頬はうっすらと、桃色に染まっている。
しかしその口は、まっすぐに想いを伝えてきた。
「ありがとう。ラセルタさんに出会えて良かった」
「俺様もだ、千代」
柔らかな頬を手のひらで包み、伝う滴を、親指で拭う。
千代は、瞳に涙を湛えたまま、唇をほころばせた。
「……貴方を愛せて、愛してもらえて、本当に嬉しいんだ」
「永遠にお前は俺様のものだ、千代。愛している」
ともに歩く道には、困難も待ち受けているだろう。
だからこそ、最愛の人――唯一の伴侶とともに。
現在を、そして未来を分かち合い、二人は、並び、歩んでいく。
でも、あれは、所詮夢だと思えるようになった。
それはひとえに、傍らに愛する人がいることが、日常になったからだろうと、ラセルタ・ブラドッツは思う。
現に、今目の前にいる羽瀬川 千代は、夢の中の彼とはまるで違っている――。
「ねえ、ラセルタさん。俺、きちんと此処に立てている? 足が浮いたりしていない?」
結婚式を前にした、控室で。
白いタキシードの胸に手を当てて、千代はラセルタを見上げた。
いつもより早口なのは、それだけ緊張しているからだ。
「千代、少し落ち着け」
「そんなこと言われても……」
これから自分達の結婚式が始まるというのに、冷静になんてなれるはずがない。
「深呼吸でもしてみたらどうだ」
ラセルタに言われてチャレンジするも、鼓動の速さはまるで変わらず。
もう胸から、心臓が飛び出してしまいそうだ。
「まったく、仕方がないな、千代は」
ラセルタが苦笑する。
千代はその美しい笑顔に、唇を引き結んだ。
(そんなこと言われても……ラセルタさんがかっこよすぎるのもいけないと思う……)
視線の先、ラセルタは黒いタキシードに身を包んでいる。
同色の蝶ネクタイにドレープのシャツは、形式にのっとったものだ。
だがその衣装を彩る銀糸の髪や端正な顔、そしてなにより、ラセルタの品格が、彼を彼たる存在として魅せていた。
「そろそろ時間か」
壁の時計を見上げるラセルタに、千代が問いかける。
「ラセルタさんは、緊張しないの?」
言えばラセルタは、真顔で一歩、千代に寄った。
「教えてほしいか」
二人きりの部屋に、ラセルタの低い声が響く。
手招きに従い寄れば、その身をすっと、抱き寄せられた。
「あっ……」
タキシード越し、重なる胸の奥で、ラセルタの鼓動が、早い。
「……ラセルタさんも、ドキドキしているの?」
「……俺様とて湧き立たぬわけがない」
「全然、わからなかった……」
千代が、呟く。
これまで、ラセルタは千代に、迷う姿を見せたことなどほとんどない。
出会ったときからずっと、毅然と背を伸ばし、敵を前にしても、悪夢に迷っても、いつだって千代の前に立って、歩んできたのだ。
――と、ラセルタが、ぽつり。
「そんな姿、千代以外に見せるものか」
自身がどのように見られているか。
どのような存在でありたいか。あるべきか。
ラセルタは心得ている。
らしくない姿など、他人に見せるはずはない。
ましてや、自分の『誇り』すら与え、人生を分かつなど――
(……千代だけだ。これまでも――これからも)
※
チャペルの扉が開く。
並び、二人は、真っすぐに伸びるバージンロードを、歩いていった。
左右の席には、千代の両親と、行儀よく並んだ子供達。
女の子は目をキラキラさせて、男の子たちはてをぱちぱちと鳴らして、口々に「おめでとう!」と繰り返した。
ヴェール越し、かわいらしい参列者ににこりと笑みを向けてから、千代は両親へ視線を移す。
(これで、安心させてあげることができたかな)
ラセルタの招待客は、一人だけ。
再会を果たした、母親代わりのばあやだ。
彼女はラセルタを見ると、くしゃりと顔を歪めた。
喜びの涙と笑顔が入り混じった顔には、ラセルタへの愛情が満ち溢れている。
ラセルタの幼い頃を知る彼女だからこその表情に、ラセルタの口角が上がった。
(成長を見せてやれたな)
ラセルタに寄り添い歩きながら、千代の脳裏には、二人で重ねてきた日々の思い出が、巡っていた。
(初めて出会ったときは、ばあやにそっくりだなんて、言われたっけ)
でも千代は、ラセルタの目がきれいだなあなんて思っていた。
チョコレートフェスタに出掛けた頃、年寄扱いされていたのも、懐かしい。
(あのときは、ラセルタさんの幸運を祈って、ホワイトチョコの白鳩とダークチョコの四つ葉を贈ったんだよね)
それから、少女と小さな白い花を探しに行って、デミ・ウルフと戦って……。
初めて千代からトランスをお願いしたのは、古城に住むデミ・ゴブリンを退治しに行ったときだった。
(ラセルタさんは「さあ口づけしろ」と言ってきて……必要な儀式とはいえ、少し照れ臭かったな)
パートナーとして覚悟を決めたのは、いつだったか。
ずっと、役に立ちたいと思っていた。足手まといになりたくなかった。
(そしてだんだん、ラセルタさんを護りたいと思うようになった……)
恋を予感したのは、ともに流星群を眺めた日。
それからいろいろなことを、一緒に経験して。
タブロスの天空塔から、花火を投げたときに、想いを自覚した。
(あの頃は、このままずっと一緒にいられれば、それだけで満足だと思ってた――)
けれど、おかしな夢の中で、耐えきれず、衝動的に想いを告げた。
(そして、夏の海で本当に、告白したんだ)
甘い砂糖華に香りをつけた日に互いの心がすれ違い、でも、夜桜を一緒に見て。
桜祭りで、彼の強い鎧の下にある、繊細な一面に触れた。
(あのとき、ずっとラセルタさんの傍にいると伝えて……)
今は、一緒に暮らしている。
この全部が、千代にとってはかけがえのない宝物だ
ラセルタは、隣を歩く千代を、ちらと横目で見やった。
さっきまではどうしようもないくらいに緊張していたのに、今は真っすぐに前を見ている。
(ウィンクルムとして出会わなければ、こうして隣に居る事は無かっただろう。……何一つ欠けてもこの未来は無かった筈だ)
最初はただの年寄扱い。
それが、守るべき存在となり、所有欲が生まれ、愛情へと変わっていった。
(俺様のことを護りたいなどと言った男は、千代、お前くらいだぞ)
千代とともに経験した初めての出来事、心を満たした感情、そして、今もなお溢れ続ける愛情。
そのすべてが貴重で、それを与えてくれた千代を、誰よりも愛おしく思っている。
(だから……与えられたもの以上を、俺様はこれからも与えてゆく)
聖壇前。
ラセルタと千代は歩を止めて、牧師に問いに答える形で、誓いの言葉を口にした。
「それでは、指輪の交換を」
ヴェール越し、千代の視界に映るのは、ラセルタただ一人。
長く一緒にいて、家族になって。見慣れるほどに見てきた人だ。
それなのに――いや、だからこそ。
今、彼が目の前にいるということが、とても嬉しい。
(なのにどうして、目頭が熱いんだろう……。今泣いたら、絶対ラセルタさんを困らせてしまうのに)
千代は震えそうになる唇を、なんとか笑みの形に変えた。
千代の瞳に、涙の膜が張る。
だが彼は、それをこぼすまいと、懸命に笑顔を作っていた。
(無理をして笑わなくてもいいんだぞ、千代)
大丈夫だ、という気持ちを込めて、ラセルタは、千代の手をそっと握った。
それを持ち上げ、指に、丁寧に結婚指輪を通す。
そして千代もまた、ラセルタの指に、対の指輪をはめていった。
式の直前まで、銀の輝きがあった場所に、新たな誓いの証をつけて。
ラセルタは、千代の顔を覆うヴェールを、そっとまくった。
ゆっくりと上がる、千代の顔。その頬の上を、涙が一筋、零れ落ちる。
(千代……)
滴を拭ってやりたい気持ちを押さえ、ラセルタは千代に顔を寄せていった。
吐息がかかったのか。びくりと動いた唇に、そっと口づける。
(これからも、俺様は全身全霊で千代を護る。お前が泣くのも笑うのも、俺様のためだけだ、千代)
触れているのは唇だけ。それなのに、心まで抱きしめられている気がするのは、どうしてだろう。
(ラセルタさんの気持ちが、伝わってきているみたいだ)
千代は、閉じたままのまぶたを震わせた。
柔らかな感触が消え、ラセルタが、顔を離していく。
――と。
ラセルタを、金色が、見つめていた。
衆目での口づけが恥ずかしいのか、頬はうっすらと、桃色に染まっている。
しかしその口は、まっすぐに想いを伝えてきた。
「ありがとう。ラセルタさんに出会えて良かった」
「俺様もだ、千代」
柔らかな頬を手のひらで包み、伝う滴を、親指で拭う。
千代は、瞳に涙を湛えたまま、唇をほころばせた。
「……貴方を愛せて、愛してもらえて、本当に嬉しいんだ」
「永遠にお前は俺様のものだ、千代。愛している」
ともに歩く道には、困難も待ち受けているだろう。
だからこそ、最愛の人――唯一の伴侶とともに。
現在を、そして未来を分かち合い、二人は、並び、歩んでいく。
依頼結果:大成功
エピソード情報 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
リザルト筆記GM | 瀬田一稀 GM | 参加者一覧 | ||||
プロローグ筆記GM | なし |
|
エピソードの種類 | ハピネスエピソード | ||
対象神人 | 個別 | |||||
ジャンル | イベント | |||||
タイプ | イベント | |||||
難易度 | 特殊 | |||||
報酬 | 特殊 | |||||
出発日 | 2018年5月26日 |