プロローグ
ついに切って落とされた、オーガ達との最終決戦――。もしかしたら、世界は滅び、ウィンクルムも命を落としてしまうかもしれません。
命を落としてしまう前に、悔いのないように。
A.R.O.A.はウィンクルムの正式な結婚を認める運びとなりました!
そして、ウィンクルム達がお互いの気持ちを、本心を曝け出す場を用意しようと、
A.R.O.A.がウィンクルム達に少しの休暇と、リゾート地を提供しました!
プロポーズの場としても、デートの場としても利用可能です!
人々は、ウィンクルム達が向かう最終決戦に向けて、少しでも手助けになればと、快くリゾート地などの開放を行ってくれました。
最終決戦であることもあり、これまで助力をしてくれたスポットは提供をしてくださっています!
行きたかったけど行けなかった、という場所に行くのも、同じ場所に行くのも、良いかもしれません!
リゾート地は、すべてウィンクルム達の貸切!(一部リゾートホテルなどはスタッフがいらっしゃいます)。
ウィンクルム達のゴールイン・ひと時は、一体どのようなものになるのでしょうか!
プラン
アクションプラン
柳 大樹 (クラウディオ) |
|
7 「ほんと、全部青いや」 静かだし、話すにはいい場所かも。 「ねえ、クロちゃん」 最初の頃よりは何考えてるかわかるようになった。 「死ぬかもだって。今までも散々言ってきて、今回もだよ」 「でも、次は本拠地に乗り込むようなもんだし。勝っても負けてもこれで最後かな」 「俺は……」 先生には、しっかり話し合うように言われたけど。 「正直、オーガを倒し切れた後とか考えてない」 目の事だって、割り切れてない。(眼帯に左手で触れる 「戦うときはさ、いつだって死んでもいい気でいたんだ」(屈んで花に触れる (相手の反応に小さく笑う 「簡単にやられる気はないけど」 「なあ、クラウディオ」(軽いノリを消す 「全部終わったらさ、改めて話そうか」 死亡フラグかも知れないけど。きっと、後の方がいい。 いつもと違って別の意味があるように聞こえた。(きょとんと見返す 「俺も、あんたには死んで欲しくないわ」(息を零す様に微笑む 俺も随分こいつに慣れたなあ。 |
リザルトノベル
●オールブルーハート
青い青い夢想花咲き乱れる『時雨の愛唄』。青い石柱が囲み、ひんやりとした清涼な空間を見回し、柳 大樹は感嘆の息を吐いた。
「ほんと、全部青いや」
と大樹が振り向いた先のクラウディオは、油断なく空間を確認している。
A.R.O.A.からデートスポットとして推奨されるくらいなのだから、安全地帯に違いないのに、護衛を自負する彼はいつでも警戒を怠らない。
二人きりの青の空間は、二人の呼吸音すら聞こえるくらいに静かで。
この静寂を破って大樹は、長く付き合ってきた自分の精霊と、これからの話をしようと思う。
「ねぇ、クロちゃん」
切り出した大樹の方を見たクラウディオは、何も言わず、ただ目だけでじっくりと大樹を観察するように見つめる。
おおかた、大樹の精神状態などを見極めようとしているのだろう。
大樹は内心笑う。
――最初の頃よりは、何考えてるかわかるようになった。
最初の頃から、クラウディオは変わっていない。
「死ぬかもだって。今までも散々言ってきて、今回もだよ」
軽い口調だ、とクラウディオは思った。
次の戦いは最終決戦に近いと聞いている。なのに大樹からは気負いも苛立ちも感じられず、ただ凪いだ海のように平静だ。
「でも、次は本拠地に乗り込むようなもんだし。勝っても負けてもこれで最後かな」
とコトの深刻さは分かっているらしいのに。
青い光に照らされる神人は、薄ら寒い。寒色系の色のせいだ、とクラウディオは冷静に思うが、しかしそれだけではないような、理屈ではない寒さを感じる。
理屈ではないことなどクラウディオは信じないタチなので、すぐに振り切るが、好ましくないという感覚は払拭できなかった。
普段から、どこか希薄で、儚い、脆い、危うい、そんな印象をまとう大樹。
――気持ちは言葉に出すものだよ。
と、もうひとりの契約精霊であるファータからのアドバイスを思い出したものの、クラウディオは脳内で反駁する。
――何を言えというのだ。
そんな記憶との言い合いを、大樹の言葉が中断する。
「俺は……」
大樹も同様にもうひとりの契約精霊から、クラウディオとしっかり話し合うようにと助言を受けていた。
『先生』には、大樹とクラウディオ二人共に言葉が足りないと思われているらしい。
だからこそ、ここで大樹は口を開いているのだけれど。
「正直、オーガを倒し切れた後とか考えてない」
そっと手を、自分の左目を覆う眼帯に当てる。デミウルフに襲われ失った視力。二度と戻らないものをオーガに奪われたことを、大樹は今も割り切れていない。
神人としての大樹を支えていたのは、この喪失への怒りだった。喪失の元となったオーガが、復讐の対象が、いなくなった後の世界を想像できない。支えが消えてしまったあとの自分の生き方も。考えられないから、考えない。考えていない。オーガが存在しているという現状に加え、ウィンクルムがギルティ達を倒せるかもわからないなら、今はいかに敵を倒すかに思考を割いたほうが合理的だ。
クラウディオはその様子を静かに見ている、というよりも観ている。はたして観察することで、どこまでクラウディオは柳 大樹という神人を理解できているのだろうか。
正直、観察では大樹の精神のゆらぎくらいしかわからない――見ていてもわからないなら聞けばいいのに、と『先生』なら言うのだろうか。
クラウディオは、あの眼帯の下には眼球がないことを識っているが、何故それを鴻鵠館の温泉で彼が見せてくれたのかは未だに理解らない。
ふとクラウディオからの視線を外すかのように、大樹が腰を落とし、足元の夢想花にふれた。
可憐な青い花を見つめながら、
「戦うときはさ、いつだって死んでもいい気でいたんだ」
と大樹は呟く。
単身で相対したクートという狂信者の痛いところを突いた結果、逆上されて首を締め上げられたこともある。あの時、間一髪間に合ったクラウディオが狂信者を殺したから、大樹は今も生きている。逆に言えば、クラウディオがいなければ死んでいた。
守るためとは言え、本人は気にしていないとは言え、自分のために殺人させる結末にしてしまったと、大樹は心の傷として抱えていた。――今後はそのようなことは無いようにしようと、クラウディオは言ってくれたけれど。
大樹が『アイノアカシ事件』と称される一連の出来事を回想していた時、クラウディオも図らずして同じ事件を思い出していた。
――大樹の希薄さは、生きることへの執着の薄さからくるのかもしれない。
大樹は、敵を言葉で刺して挑発することが上手すぎる。それが戦況を有利にすると思ったなら、危険な位置にあえて踏み出すことも厭わない。傍目から見れば、自殺行為に近いことも平然と行う。自暴自棄の行動に見えてしまうことも多々あった。
だがクラウディオとて、長年共に戦ってきた身だ。それが大樹の戦い方であることは分かっている。彼の自棄に見える動きにも理由があり、むしろ冷静な思考を重ねた上での行動だということも。
しかし、やはり大樹は『結果的に死んでもいい』と思って動いていたのか。
そう思いあたると、どうにも是とできなくて、クラウディオの呼びかけは自然と険しくなる。
「大樹」
クラウディオの厳しい声が飛んできて、大樹は小さく笑った。
護衛を自称しているのに積極的に護衛対象に死地に飛び込まれるのは、クラウディオとしても不本意だろう。
もちろん、大樹とて自殺願望があるわけじゃない。死んでもいいが、進んで死にたいわけじゃない。
眉間にシワを寄せる精霊を宥めるために、大樹は口端を上げながら続ける。
「簡単にやられる気はないけど」
しかし、クラウディオは笑い混じりに返されたことに戸惑った。
――何故笑みを浮かべる?
その笑みの理由を探らんと大樹を見つめていたら、大樹は真顔になってまた立ち上がり、クラウディオを見据える。
「なあ、クラウディオ」
「……なんだ」
次に紡ごうとするセリフを脳内で確認し、大樹は少し滑稽に思った。
まるで死亡フラグを自ら立てる演劇の登場人物になったようなセリフだ。
しかし、言い切る。
「全部終わったらさ、改めて話そうか」
と。
――俺には、あんたを気にする余裕なんて無いんだ。
あの時、睨みながら放った言葉。
きっと、全てが終われば大樹にも余裕ができる。だからクラウディオと向き合うことを約束する。
しかし、ますますクラウディオは戸惑う。この神人は、何を『改めて』話すのだろう。
――大樹が私を気にする必要はない。
『恋心を抱くほどに酔う』飲み物を飲んで酔ってしまったことで、図らずも暴露してしまったが、クラウディオは神人を『好き』だという感情も抱いている。
クラウディオの秘めた想いを知った上で、大樹は何も言わなかった。だから、それは一抹の寂しさと安堵をクラウディオに残して、終わった話なのではないのか。
クラウディオは未だに、柳 大樹という男のことがわからない。わからないなりに、今言える精一杯を口にした。
「私は、……大樹の護衛だ」
いつもの決まり文句だ。しかし、死なせたくないという気持ちの表現が、無口なクラウディオの引き出しにはこれしかなかった。
そうだ、護衛だ。クラウディオにはそれ以外がない。全ては神人である大樹を守るために。……というよりも、それ以外の趣味や嗜好、人生の目的、そんなものが……今のクラウディオには無いに等しい。
以前、雨に降られてクラウディオの家に避難してきた大樹が呆れるほどに、『個』のない殺風景な部屋。クラウディオのパーソナリティもあの部屋と同じようなものだ。
逆に言えば、護衛として大樹を守るのがクラウディオという精霊なのだ。大樹を守ることは、クラウディオという者のアイデンティティである。
だが、今のクラウディオは、その『個』を表すための言葉というよりも、『柳 大樹という男に死んでほしくない』という気持ちを表したかった。
それに。と、クラウディオは自問する。
好意を抱く対象に死んでほしくないのは、道理のはずだ。一般常識の無さは多少なりとも自覚しているが、これは確かなはずだ。
大樹はキョトンとクラウディオを見返す。
クラウディオの言葉に、普段のそれとは少し違う色を感じた。大樹には、その色が何かは、わからないけれど。
「俺も、あんたには死んで欲しくないわ」
不思議と通じた。
ふっと零すように微笑む大樹に、クラウディオは目を見開く。
動揺する胸を押さえ、クラウディオはまた自問自答を繰り返す。――私は大樹に何を求めている?
心中ざわめくクラウディオを背に、大樹は清涼感のある青の石柱による絶景を楽しむ。
――俺も随分こいつに慣れたなぁ。
大樹の心は不思議とすっきり晴れていた。
青い青い夢想花咲き乱れる『時雨の愛唄』。青い石柱が囲み、ひんやりとした清涼な空間を見回し、柳 大樹は感嘆の息を吐いた。
「ほんと、全部青いや」
と大樹が振り向いた先のクラウディオは、油断なく空間を確認している。
A.R.O.A.からデートスポットとして推奨されるくらいなのだから、安全地帯に違いないのに、護衛を自負する彼はいつでも警戒を怠らない。
二人きりの青の空間は、二人の呼吸音すら聞こえるくらいに静かで。
この静寂を破って大樹は、長く付き合ってきた自分の精霊と、これからの話をしようと思う。
「ねぇ、クロちゃん」
切り出した大樹の方を見たクラウディオは、何も言わず、ただ目だけでじっくりと大樹を観察するように見つめる。
おおかた、大樹の精神状態などを見極めようとしているのだろう。
大樹は内心笑う。
――最初の頃よりは、何考えてるかわかるようになった。
最初の頃から、クラウディオは変わっていない。
「死ぬかもだって。今までも散々言ってきて、今回もだよ」
軽い口調だ、とクラウディオは思った。
次の戦いは最終決戦に近いと聞いている。なのに大樹からは気負いも苛立ちも感じられず、ただ凪いだ海のように平静だ。
「でも、次は本拠地に乗り込むようなもんだし。勝っても負けてもこれで最後かな」
とコトの深刻さは分かっているらしいのに。
青い光に照らされる神人は、薄ら寒い。寒色系の色のせいだ、とクラウディオは冷静に思うが、しかしそれだけではないような、理屈ではない寒さを感じる。
理屈ではないことなどクラウディオは信じないタチなので、すぐに振り切るが、好ましくないという感覚は払拭できなかった。
普段から、どこか希薄で、儚い、脆い、危うい、そんな印象をまとう大樹。
――気持ちは言葉に出すものだよ。
と、もうひとりの契約精霊であるファータからのアドバイスを思い出したものの、クラウディオは脳内で反駁する。
――何を言えというのだ。
そんな記憶との言い合いを、大樹の言葉が中断する。
「俺は……」
大樹も同様にもうひとりの契約精霊から、クラウディオとしっかり話し合うようにと助言を受けていた。
『先生』には、大樹とクラウディオ二人共に言葉が足りないと思われているらしい。
だからこそ、ここで大樹は口を開いているのだけれど。
「正直、オーガを倒し切れた後とか考えてない」
そっと手を、自分の左目を覆う眼帯に当てる。デミウルフに襲われ失った視力。二度と戻らないものをオーガに奪われたことを、大樹は今も割り切れていない。
神人としての大樹を支えていたのは、この喪失への怒りだった。喪失の元となったオーガが、復讐の対象が、いなくなった後の世界を想像できない。支えが消えてしまったあとの自分の生き方も。考えられないから、考えない。考えていない。オーガが存在しているという現状に加え、ウィンクルムがギルティ達を倒せるかもわからないなら、今はいかに敵を倒すかに思考を割いたほうが合理的だ。
クラウディオはその様子を静かに見ている、というよりも観ている。はたして観察することで、どこまでクラウディオは柳 大樹という神人を理解できているのだろうか。
正直、観察では大樹の精神のゆらぎくらいしかわからない――見ていてもわからないなら聞けばいいのに、と『先生』なら言うのだろうか。
クラウディオは、あの眼帯の下には眼球がないことを識っているが、何故それを鴻鵠館の温泉で彼が見せてくれたのかは未だに理解らない。
ふとクラウディオからの視線を外すかのように、大樹が腰を落とし、足元の夢想花にふれた。
可憐な青い花を見つめながら、
「戦うときはさ、いつだって死んでもいい気でいたんだ」
と大樹は呟く。
単身で相対したクートという狂信者の痛いところを突いた結果、逆上されて首を締め上げられたこともある。あの時、間一髪間に合ったクラウディオが狂信者を殺したから、大樹は今も生きている。逆に言えば、クラウディオがいなければ死んでいた。
守るためとは言え、本人は気にしていないとは言え、自分のために殺人させる結末にしてしまったと、大樹は心の傷として抱えていた。――今後はそのようなことは無いようにしようと、クラウディオは言ってくれたけれど。
大樹が『アイノアカシ事件』と称される一連の出来事を回想していた時、クラウディオも図らずして同じ事件を思い出していた。
――大樹の希薄さは、生きることへの執着の薄さからくるのかもしれない。
大樹は、敵を言葉で刺して挑発することが上手すぎる。それが戦況を有利にすると思ったなら、危険な位置にあえて踏み出すことも厭わない。傍目から見れば、自殺行為に近いことも平然と行う。自暴自棄の行動に見えてしまうことも多々あった。
だがクラウディオとて、長年共に戦ってきた身だ。それが大樹の戦い方であることは分かっている。彼の自棄に見える動きにも理由があり、むしろ冷静な思考を重ねた上での行動だということも。
しかし、やはり大樹は『結果的に死んでもいい』と思って動いていたのか。
そう思いあたると、どうにも是とできなくて、クラウディオの呼びかけは自然と険しくなる。
「大樹」
クラウディオの厳しい声が飛んできて、大樹は小さく笑った。
護衛を自称しているのに積極的に護衛対象に死地に飛び込まれるのは、クラウディオとしても不本意だろう。
もちろん、大樹とて自殺願望があるわけじゃない。死んでもいいが、進んで死にたいわけじゃない。
眉間にシワを寄せる精霊を宥めるために、大樹は口端を上げながら続ける。
「簡単にやられる気はないけど」
しかし、クラウディオは笑い混じりに返されたことに戸惑った。
――何故笑みを浮かべる?
その笑みの理由を探らんと大樹を見つめていたら、大樹は真顔になってまた立ち上がり、クラウディオを見据える。
「なあ、クラウディオ」
「……なんだ」
次に紡ごうとするセリフを脳内で確認し、大樹は少し滑稽に思った。
まるで死亡フラグを自ら立てる演劇の登場人物になったようなセリフだ。
しかし、言い切る。
「全部終わったらさ、改めて話そうか」
と。
――俺には、あんたを気にする余裕なんて無いんだ。
あの時、睨みながら放った言葉。
きっと、全てが終われば大樹にも余裕ができる。だからクラウディオと向き合うことを約束する。
しかし、ますますクラウディオは戸惑う。この神人は、何を『改めて』話すのだろう。
――大樹が私を気にする必要はない。
『恋心を抱くほどに酔う』飲み物を飲んで酔ってしまったことで、図らずも暴露してしまったが、クラウディオは神人を『好き』だという感情も抱いている。
クラウディオの秘めた想いを知った上で、大樹は何も言わなかった。だから、それは一抹の寂しさと安堵をクラウディオに残して、終わった話なのではないのか。
クラウディオは未だに、柳 大樹という男のことがわからない。わからないなりに、今言える精一杯を口にした。
「私は、……大樹の護衛だ」
いつもの決まり文句だ。しかし、死なせたくないという気持ちの表現が、無口なクラウディオの引き出しにはこれしかなかった。
そうだ、護衛だ。クラウディオにはそれ以外がない。全ては神人である大樹を守るために。……というよりも、それ以外の趣味や嗜好、人生の目的、そんなものが……今のクラウディオには無いに等しい。
以前、雨に降られてクラウディオの家に避難してきた大樹が呆れるほどに、『個』のない殺風景な部屋。クラウディオのパーソナリティもあの部屋と同じようなものだ。
逆に言えば、護衛として大樹を守るのがクラウディオという精霊なのだ。大樹を守ることは、クラウディオという者のアイデンティティである。
だが、今のクラウディオは、その『個』を表すための言葉というよりも、『柳 大樹という男に死んでほしくない』という気持ちを表したかった。
それに。と、クラウディオは自問する。
好意を抱く対象に死んでほしくないのは、道理のはずだ。一般常識の無さは多少なりとも自覚しているが、これは確かなはずだ。
大樹はキョトンとクラウディオを見返す。
クラウディオの言葉に、普段のそれとは少し違う色を感じた。大樹には、その色が何かは、わからないけれど。
「俺も、あんたには死んで欲しくないわ」
不思議と通じた。
ふっと零すように微笑む大樹に、クラウディオは目を見開く。
動揺する胸を押さえ、クラウディオはまた自問自答を繰り返す。――私は大樹に何を求めている?
心中ざわめくクラウディオを背に、大樹は清涼感のある青の石柱による絶景を楽しむ。
――俺も随分こいつに慣れたなぁ。
大樹の心は不思議とすっきり晴れていた。
依頼結果:大成功
エピソード情報 | ||||||
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リザルト筆記GM | あき缶 GM | 参加者一覧 | ||||
プロローグ筆記GM | なし |
|
エピソードの種類 | ハピネスエピソード | ||
対象神人 | 個別 | |||||
ジャンル | イベント | |||||
タイプ | イベント | |||||
難易度 | 特殊 | |||||
報酬 | 特殊 | |||||
出発日 | 2018年5月26日 |