セラフィム・ロイスの『ウィンクルムだらけのサマードリーム!』
如月修羅 GM

プラン

アクションプラン

セラフィム・ロイス
(火山 タイガ)
14 タイガ兄弟作成ログハウスにお引越し

力持ちなのはわかったから!
一人でソファ持ち上げるなんて。丈夫なのはわかってるけど無茶しないでよ
くす)御飯のリクエストある?

■サンドイッチ各種と麦茶。切り株に置いて野原に座る

家に居ないから捜したよ
お客さん?鳥か。自然豊かだもんね
いただきます
よかった
家もだけど、この風景もタイガがくれたものなんだよね
うん気に入ってる。春には花、夏には緑が、お客さんもこうしてきてくれて、隣にはタイガがいて
(僕も何か…すぐに釣り合うほどのものは見繕えないとは思うけど

ほしいものある?
じゃなくて僕にしてほしいことというか・・・(照
考えておくね
■愛してる、ぎこちないキス。初めてセラから唇
今はこれしかあげられないけど…
いつもありがとう

いっぱいいっぱいだよ!!


そうだ。鍵をくれた時はもう完成してたの?
タイガらしい。次は僕の意見も盛ってよ?
木のテラス席がほしいな。そしたらお昼が食べやすいし

リザルトノベル

 澄み渡る青空、きらきらと輝く太陽、そして風にそよぐ木々の葉音……。
 一身にそんな日差しを浴びながら、セラフィム・ロイスは銀色の瞳を眩しげに細めた。
 それは太陽光の所為だけではなく、タイガ兄弟作成ログハウスが目に入ったからかもしれない。
 ログハウスには、既に火山 タイガがしなやかな尻尾を揺らしながらガタコトと音をたて荷物を入れていて。
「タイガ!」
 咄嗟にセラフィムが声をあげたのは、いつの間にやらなくなっているソファーに気がついたからだ。
 一緒に入れようと思っていたのに……! と眦を釣り上げてしまう。
「力持ちなのは分かったから!」
 一人でソファーを持ちあげるなんて! と言えば、タイガが振り返る。
 緑の瞳がセラフィムを映せば、ほわんと細められて。
 大丈夫だよ! って体全体で伝えてくれるけど、そうじゃないんだとセラフィムははぁっと息を吐いた。
「丈夫なのはわかってるけど、無茶しないでよ」
 大切な人だからこそ、無茶をしようとすれば心配もする。
 その心配を浮かべた瞳をじっと見つめ、タイガが頷けば、それと同時に鳴ったのは盛大な腹の虫。
「あはは……」
 ぐぅぅっとなった音にかちあった視線。
 ふっと笑いを浮かべたセラフィムは、鋭かった視線を緩めて優しい声音でタイガへと問いかける。
「御飯のリクエストある?」
 優しい声音に耳をぴくりと動かしたタイガは、ぱぁっと瞳を輝かせた。
 セラが作るご飯……! わくわくと高鳴る気持ちを抑えられない。
「サンドイッチ! カツサンド頼む!」
 自然と尻尾もぶんぶん動けば、しょうがないなぁ……なんて言いながらも、その声音も視線もとても優しい。
 彼が喜んでくれるのがなによりも嬉しい。
「分かった、作ってくるから……タイガは?」
「もう少し、ここら辺片付けておく」
 勿論、無理はしないと言うのに頷いてセラフィムはキッチンへと彼の願いをかなえるために向かっていく。
 そんな彼を見送り……暫し荷物を入れていたタイガは、ふぅっと溜息をついた。
「ふーむ荷物はいれたし、セラのは自分でやりてぇかな」
 残っているのはセラフィムの荷物と……あと、新しい家具は買いたせばいいだろう。
 二人で選んだ家具が、この家の中を彩る。
 そんな未来にタイガは瞳を細めた。
 さて、まだご飯が出来るまで時間が掛りそうだと暫し悩んだ後。
「よし、ちょっと出るか!」
 外回りでもしようかと尻尾を揺らしながら出れば、ぱたぱたとやってくる「お客さん」の姿が見えるのだった。


 ご飯も作り終えて、家の中。
 名を呼んでも反応のないタイガを捜してセラフィムは外へ出て……そして愛おしい人を見つけて、瞳を細める。
 彼は青々とした木々を背に、なにやら楽しげだった。
 どうしたんだろう? と首を傾げつつ向かえば、ぱさぱさと羽根音をたてて小鳥たちが飛び去っていく。
「家に居ないから捜したよ」
「お客さんの相手してた!」
 木から吊るされたブランコに腰掛けたタイガがそう言って笑う。
 お客さん? と辺りを見渡した後、タイガの肩に落ちた羽根に視線を向けながら微笑みを浮かべるセラフィム。
「自然豊かだもんね」
 だろー? と頷くタイガへとほらサンドイッチ作ったよ、と麦茶と共に切り株へおけば、野原に座るセラフィムの元へ駆け寄ってくる。
 いただきます、と二人声を揃えて食べ始めれば、ぱぁぁっとタイガは満面の笑みだ。
「うん、今日もうめぇ!」
 じわぁっと広がる風味に、しびびっと尻尾も喜びに震えれば、そんな様子にセラフィムの瞳も幸せそうに和む。
「よかった……」
 ほぅっと息をはきつつ、自分も一口食べればとても美味しく感じて。
 それはタイガが傍にいるからというのもあるけれど、大自然を感じるからというのも勿論あるだろう。
 辺りをゆっくりと見渡し、この美しい景色に瞳を細める。
 この美しい風景は、自分だけでは見つけ出せなかったもの。
「家もだけど、この風景もタイガがくれたものなんだよね」
 青々とした木々を見つめ……青空を見つめセラフィムは感慨深げにそう囁く。
 タイガは、ふっと視線をセラフィムの風に靡く青色の髪へと視線を向けて、目星をつけていたからと微笑んだ。
「セラがおもいっきりオカリナを吹けるように、静かで自然に溢れた所ならお客さんも来てくれるし」
 お客さん、という言葉にピチピチと小鳥の鳴き声が返って、二人で視線を合わせて微笑みあう。
「俺が居ない時でも寂しくないかなってさ」
 その心遣いと愛してくれているという実感に照れたように口元を緩めて微笑み、セラフィムがそうかと頷く。
 そしてもう一口、二口と食べながら唇を開いた。 
「うん気に入ってる。春には花、夏には緑が、お客さんもこうしてきてくれて、隣にはタイガがいて」
(僕も何か……すぐに釣り合うほどのものは見繕えないとは思うけど)
 こてん、とタイガの肩に体を預けて、セラフィムが瞳を伏せる。
 その視線の先には食べかけのサンドイッチ。
「ほしいものある?」
「……食いもんの話?」
 そんな様子を視界にいれて、首を傾げるタイガにふるふると首を振る。
 今度はちゃんとタイガにと視線へ向けて。
「じゃなくて、僕にしてほしいことというか……」
 真っ赤に染まっている耳に視線を向けて、タイガがふっと笑みを浮かべた。
 セラフィムの照れた様子が、その想いがとても嬉しくて。
 緩みそうになる口元に力を入れつつ、唇を開いた。
「何でも! セラが俺をこと考えてやってくれることなら全部嬉しいぞ!!」
 考えておくね? とその言葉に瞳を瞬いたセラフィムに、首を傾げる。
 今すぐというわけではないらしい。
「えー? 今くれねーのー?」
(なーんてヘソ曲げるか)
 そう思って苦笑を浮かべたタイガへ、セラフィムがそっと近づく。
 どんどん近くなっていく距離に、きょとんと瞳を瞬いたタイガは、その瞳を見開くことになった。
 何かを秘めたその瞳が、そっと伏せられ……。
「愛してる」
 唇に触れた温もりは、初めてのセラフィムからのキス。
(あぁ……)
 愛おしい。そんな思いがじわじわと胸に広がって行く。
 これはセラフィムだから、彼だからこそ感じる思いだ。
 ぎこちないキスに、尻尾がゆらりと揺れて。
「今はこれしかあげれないけど……いつもありがとう」
 瞳を伏せてそんなことを言うセラフィムに、タイガが愛おしそうに瞳を細めながら首を振る。
「十分嬉しいって」 
(温もりを感じられるだけで俺は頑張れる。報われる気がする)
 でも、もうちょっとだけおねだりを。
 指先を唇にあてて、セラフィムをじっと見つめる。
「……もう一回。っていうかそれ以上セラからされてーなー」
 それ以上、と言われればぼっと耳まで赤く染まっていく。
「いっぱいいっぱいだよ!」
 あはは、とそんなセラフィムに対して、とても穏やかな、そして愛おしいと聞いている者が分かるような。
 そんな笑いを返すタイガだった。


 やや落ち着いてから、セラフィムがそうだったとお茶を飲みながらタイガへと問いかける。
「そうだ。鍵をくれた時はもう完成してたの?」
 このログハウス……と問いかければ、タイガが耳をへたんとさせて苦笑を浮かべた。
 視線をログハウスの方へ向けて、あの時は、と唇を開く。
「外観は辛うじてだった」
 ……言うだけでも後に引けなくなるかな、と思ったけど。
 そう言葉を紡ぎ、セラフィムへと視線を向ける。
「セラの親父にあって「一人前を証明するんだ!」って張り切って盛りにもったんだぜ~」
 そんな彼の言葉に、セラフィムがふっと微笑みを口元へ浮かべた。
 タイガらしい、と一言呟いて。
 でも……と瞳をちょっとだけ険しくして。
「次は僕の意見も盛ってよ?」
 そうだな、と殊勝な表情で頷くタイガへとセラフィムが告げる。
 その瞳は先程とは違い、とても穏やかなものだ。
「木のテラス席が欲しいな」
 ゆっくりと銀の瞳をタイガ兄弟が作ったログハウスへ走らせて……そして、視線をタイガへと移す。
 どうして? というタイガの視線での問いに、小さく微笑んで。
「そしたら、お昼も食べやすいし」
 でしょう? とどこか誇らしげにそう視線で言うセラフィムに、ぱっと笑顔が浮かぶ。
 こくんと大きく頷いたのはそうだと思ったから。
「いいな! 屋根もつければ雨天でもやれることも増えるし」
 ぱぁっとその時を思って、セラフィムにも笑みが浮かぶ。
 晴れの日も、雨の日も、きっとそこでは楽しい笑い声が響くのだろう。
 二人の視線が絡みあえば、自然と微笑んで。
「楽しみだな」
「うん、楽しみだね」
 沢山の幸せで暖かな未来を思い、微笑みあう二人を小鳥たちがぴちぴちと鳴きながら見守っている。
 こうやって、これから先も二人で時を刻んでいくのだろう……。




依頼結果:大成功

エピソード情報
リザルト筆記GM 如月修羅 GM 参加者一覧
プロローグ筆記GM なし
神人:セラフィム・ロイス
精霊:火山 タイガ
エピソードの種類 ハピネスエピソード
対象神人 個別
ジャンル イベント
タイプ イベント
難易度 特殊
報酬 特殊
出発日 2017年5月13日

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