プラン
アクションプラン
セイリュー・グラシア (ラキア・ジェイドバイン) |
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よし、遊ぼう!行き先は9→6だ。 9 迷路がそこにあるならば、突破するのがウィンクルムの務めだろ。 樹氷でキラキラで迷路じゃん。わくわくするじゃーん。 樹が氷で覆われてる、すげー。 はぐれたくないからラキアと手を繋ぐ。 オレ、方向感覚はいいからさ。迷路地図はラキアに任せた! 同じトコ巡ってもラキアが樹を見て気づいてくれるし。 オレのサバイバル能力が萌えてくるぜ(超ワクワク)。 いざとなったら足跡も探れば完璧だ。 雪の精霊に道教えて貰ったら笑顔でお礼を言うぜ。 6 スポーツ全般得意だからさ。スケートもそこそこ出来る。 ラキアと一緒に滑るなら、やりたかったことがあるんだ。 一緒に滑ろ、と手を取って。 ラキアをうまく誘導して、くるっと回転させたり。 ラキアを軽く持ちあげてみたり。 他の人にぶつからないようにちゃんと距離とるし速度上げすぎないし。 こんな体験も良いだろ? 綺麗に滑ってラキアを自慢したいし! キモチ良いじゃん! 楽しいだろ! |
リザルトノベル
ノースガルドの様々なデートスポットの情報を聞いて、セイリュー・グラシアはなるほどと大きく一つ頷いて。
「よし、遊ぼう!」
ラキア・ジェイドバインへ向けて、とびきり晴れやかな笑顔を見せた。
●煌めく迷い路
防寒準備はバッチリ整え、雪の降り積もる樹氷の迷宮へと辿り着いた二人は、入り口から続く幻想的な煌めきに感嘆をこぼす。
幾つも設置されたキャンドルライトが暖かな光を放ち、入り組んだ木の枝を覆う氷がそれらを反射する。
光の枝が伸びるように見える箇所もあれば、氷柱のように氷が伸びる箇所もあり。
一見するとどこに道が続いているのかもわからない迷宮の入り口は、しかしセイリューのわくわくとした冒険心を押さえ込むには至らない。
「迷路がそこにあるならば、突破するのがウィンクルムの務めだろ」
「や、そんな務めはウィンクルムに無いから!」
律儀にツッコミを入れつつも、ラキアもまた、目の前の幻想に心を奪われていた。
今回は食べ物に釣られなかったのかい、なんて軽い冗談を言いながら選んだ行き先だったが、その選択が正しかったのだと、二人は確信する。
一歩、セイリューが迷路に踏み込む。
歓迎するように揺らめいた炎が、頭上の氷と共にきらきらと踊るのを見上げていると、まるで現実から切り離されたかのようで。
「樹が氷で覆われてる、すげー」
くるくる、その場で回るようにして視界を巡らせる。
迷宮を抜けた先に何があるのか、そんな想像を掻き立てるようで、心が逸ってしまいそう。
「ラキア、ラキア!」
未だ入り口から美しい光景を眺めているラキアへ手を差し伸べて、手招く。
くすりと笑った彼が歩み寄ってきても、変わらず差し伸べられたままの手のひら。
意図を察し、ふわりと微笑んだラキアは、セイリューの手に手を重ねて、そっと握る。
手袋越しに、暖かな体温。
「はぐれたくないからな!」
「迷宮だものね。地図は書いてあげるよ」
マッピングセットを片手に提げて、任せて、と頼もしく笑うラキアに、任せた! と、ぐっと親指を立てて見せて。
いざ、冒険へ出発である。
揺れる炎は暖かな装いを窺わせるが、同時にその揺らめきが道を曖昧にしてしまう。
方向感覚には自信のあるセイリューだが、初めの内は何度か同じ道を回ってしまい。その度に、ラキアの手元の地図が精度を増した。
「んー、またぐるっと来たっぽい? ここは確か……あっちかな」
「うん、合ってるはずだよ。さっきはこの樹の所を右に行ったから」
あっちから来たしこっちだろう、と指で確かめるようにしながら道を探るセイリューに、ラキアがお墨付きを添える。
この樹、と言われてもセイリューにはピンとこないが、ラキアからすればどれもこれも個性豊かで。幹の太さや枝の角度などをしっかりと確かめながら記憶していく。
頼もしいパートナーもさることながら、セイリュー自身もまた、冴え渡るサバイバル力を発揮する。
「ここ、多分こっちだな」
「初めての道だけど、分かるの?」
「雪の積り具合が違うからさ、こっちの方が人が一杯通ってる感じだろ」
左右それぞれの道を見比べて、なるほど、とラキアは頷く。
少なからず踏破者の居る迷宮だ。絶えず新雪の積もる道の足跡は殆どが掻き消えているけれど、ヒントはいくつも散らばっているのだ。
二人で協力して進むお陰様で、大きく困ることのない攻略。
新雪を踏みしめる感触や樹木に張り付いた氷の冷たさを楽しむ余裕を滲ませながら、そろそろゴールというところ。
「ここも夏になったら緑に覆われるのかな」
「なるのかな。これ見てると想像つかないけど、緑の迷宮も凄そうだな!」
「うん、きっと凄い。生命の営みって素晴らしいよね」
めぐる季節に思いを馳せ、樹々を見上げたラキアの鼻先に、ちらりと氷の粒が落ちる。
つめたい、と思わず手を宛てがったそこに、またちらちらと氷の粒。
けれどそれはラキアに冷たさを与えることはなく。
二人の周囲一帯に、炎の光を反射しながらきらきらと散りばめられた。
「わ……」
「すっげー!」
それは風に踊るように揺れ、瞬きをするようなほんの短い時間の後には、ふわりと掻き消えた。
感動に心震わせていた二人が、最後のひと粒が消えるのを見届けた先には、迷宮の出口。
迷宮攻略、お疲れ様。そんな労いを、雪の精霊が与えてくれたのだろうか。
顔を見合わせ、二人は揃って迷宮を抜けると、くるりと振り返る。
「楽しかったぜ、ありがとう!」
煌めきの迷い路の出口には、笑顔の花がひらり。
●氷上の華
迷宮を後にした二人が続いて訪れたのは、グリッグレイク。
広い湖に一面氷の張ったその場所は、樹氷の迷宮に負けず美しくライトアップされたスケートリンクと化している。
思い切り遊ぶプランその2。スポーツ全般が得意なセイリューは、貸出のスケート靴をしっかりと装備して、一足先にリンクに降りる。
まずは軽く、肩慣らし。すぃ、と軽やかに氷の上を滑っていくセイリューに、思い切り初心者であるラキアはリンクの端の壁に捕まりながら目を瞠る。
「セイリュー、随分スケート上手だね。驚いたよ」
「滑るだけならそこそこは」
体幹がしっかりしてるのかな、なんて思いながらセイリューの滑りを眺めていたラキアだが、すいすいと旋回するように滑ってきたセイリューが手を差し出すのを見て、小首を傾げる。
「一緒に滑ろ」
提案に、ラキアは嬉しそうに微笑んで頷くと、迷宮の時と同じように、しっかりとその手を握って。
そろり、慎重に氷の上に乗る。
初めの内は不安定なスケート靴に翻弄され、ぐらぐらと倒れそうになっていたラキアだが、セイリューがしっかりと手を握って支えてくれたおかげで、すぐに安定して滑れるようになる。
だが、ここからが本番である。
向かい合ってラキアの手を引いていた状態のセイリューが、わくわくとした顔で笑う。
「やりたかったことがあるんだ」
「うん?」
告げるや、ぱちくりと瞳を瞬かせているラキアをよそに、ぐいとその手を強く引いた。
「うわわっ!?」
抵抗のない氷上で強い力を加えられ、ラキアのスケート靴がスピードを増す。
そのままセイリューを軸にするようにくるりとターン。
「せ、セイリュー、大丈夫なのこれー!?」
慌てるのはラキアばかり。靡く髪に満足気な顔をしたセイリューは、お次はと言うようにラキアの手を引いたまま勢い良く滑り出す。
安定したところで、ひょいとラキアを抱き寄せ軽く持ち上げて、ゆっくりと旋回。
まるでフィギュアスケートのような滑り方に、ラキアは周囲の注目が集まるのを感じてしまう。
遠巻きに拍手されるのは、少し気恥ずかしかった、けれど。
「こんな体験も良いだろ?」
見透かされたように掛けられた声に、君って人は、と微かに頬を染めてラキアは笑う。
彼の言う通り、良い体験だ。自分一人では絶対にこんな風に軽やかに氷上を滑ることなんて出来ないのだから。
「綺麗に滑ってラキアを自慢したいし!」
「いきなりでびっくりしたけどね?」
「キモチ良いじゃん! 楽しいだろ!」
言葉通り楽しげなセイリューも、ちゃんと周りは見えているようで、他の人にぶつからないように距離を取ったり、勢いがつきすぎないようにしながら、思いつく技を試していった。
やっぱり彼の言う通り、ラキアも十分に楽しい心地に浸っている。
驚かされたり、思いつきに振り回されたりがないわけではない。
だけれどそれも全部『二人が楽しい』に帰結するのだ。
自分一人では絶対に得られない驚きと感動。それをセイリューは与えてくれる。
「新しい世界を開いてくれる君が大好きだよ」
願わくば君に貰ったのと同じくらい、驚きも感動も与えられていることを。
二人で歩む毎日に、喜びが続きますように。
「よし、遊ぼう!」
ラキア・ジェイドバインへ向けて、とびきり晴れやかな笑顔を見せた。
●煌めく迷い路
防寒準備はバッチリ整え、雪の降り積もる樹氷の迷宮へと辿り着いた二人は、入り口から続く幻想的な煌めきに感嘆をこぼす。
幾つも設置されたキャンドルライトが暖かな光を放ち、入り組んだ木の枝を覆う氷がそれらを反射する。
光の枝が伸びるように見える箇所もあれば、氷柱のように氷が伸びる箇所もあり。
一見するとどこに道が続いているのかもわからない迷宮の入り口は、しかしセイリューのわくわくとした冒険心を押さえ込むには至らない。
「迷路がそこにあるならば、突破するのがウィンクルムの務めだろ」
「や、そんな務めはウィンクルムに無いから!」
律儀にツッコミを入れつつも、ラキアもまた、目の前の幻想に心を奪われていた。
今回は食べ物に釣られなかったのかい、なんて軽い冗談を言いながら選んだ行き先だったが、その選択が正しかったのだと、二人は確信する。
一歩、セイリューが迷路に踏み込む。
歓迎するように揺らめいた炎が、頭上の氷と共にきらきらと踊るのを見上げていると、まるで現実から切り離されたかのようで。
「樹が氷で覆われてる、すげー」
くるくる、その場で回るようにして視界を巡らせる。
迷宮を抜けた先に何があるのか、そんな想像を掻き立てるようで、心が逸ってしまいそう。
「ラキア、ラキア!」
未だ入り口から美しい光景を眺めているラキアへ手を差し伸べて、手招く。
くすりと笑った彼が歩み寄ってきても、変わらず差し伸べられたままの手のひら。
意図を察し、ふわりと微笑んだラキアは、セイリューの手に手を重ねて、そっと握る。
手袋越しに、暖かな体温。
「はぐれたくないからな!」
「迷宮だものね。地図は書いてあげるよ」
マッピングセットを片手に提げて、任せて、と頼もしく笑うラキアに、任せた! と、ぐっと親指を立てて見せて。
いざ、冒険へ出発である。
揺れる炎は暖かな装いを窺わせるが、同時にその揺らめきが道を曖昧にしてしまう。
方向感覚には自信のあるセイリューだが、初めの内は何度か同じ道を回ってしまい。その度に、ラキアの手元の地図が精度を増した。
「んー、またぐるっと来たっぽい? ここは確か……あっちかな」
「うん、合ってるはずだよ。さっきはこの樹の所を右に行ったから」
あっちから来たしこっちだろう、と指で確かめるようにしながら道を探るセイリューに、ラキアがお墨付きを添える。
この樹、と言われてもセイリューにはピンとこないが、ラキアからすればどれもこれも個性豊かで。幹の太さや枝の角度などをしっかりと確かめながら記憶していく。
頼もしいパートナーもさることながら、セイリュー自身もまた、冴え渡るサバイバル力を発揮する。
「ここ、多分こっちだな」
「初めての道だけど、分かるの?」
「雪の積り具合が違うからさ、こっちの方が人が一杯通ってる感じだろ」
左右それぞれの道を見比べて、なるほど、とラキアは頷く。
少なからず踏破者の居る迷宮だ。絶えず新雪の積もる道の足跡は殆どが掻き消えているけれど、ヒントはいくつも散らばっているのだ。
二人で協力して進むお陰様で、大きく困ることのない攻略。
新雪を踏みしめる感触や樹木に張り付いた氷の冷たさを楽しむ余裕を滲ませながら、そろそろゴールというところ。
「ここも夏になったら緑に覆われるのかな」
「なるのかな。これ見てると想像つかないけど、緑の迷宮も凄そうだな!」
「うん、きっと凄い。生命の営みって素晴らしいよね」
めぐる季節に思いを馳せ、樹々を見上げたラキアの鼻先に、ちらりと氷の粒が落ちる。
つめたい、と思わず手を宛てがったそこに、またちらちらと氷の粒。
けれどそれはラキアに冷たさを与えることはなく。
二人の周囲一帯に、炎の光を反射しながらきらきらと散りばめられた。
「わ……」
「すっげー!」
それは風に踊るように揺れ、瞬きをするようなほんの短い時間の後には、ふわりと掻き消えた。
感動に心震わせていた二人が、最後のひと粒が消えるのを見届けた先には、迷宮の出口。
迷宮攻略、お疲れ様。そんな労いを、雪の精霊が与えてくれたのだろうか。
顔を見合わせ、二人は揃って迷宮を抜けると、くるりと振り返る。
「楽しかったぜ、ありがとう!」
煌めきの迷い路の出口には、笑顔の花がひらり。
●氷上の華
迷宮を後にした二人が続いて訪れたのは、グリッグレイク。
広い湖に一面氷の張ったその場所は、樹氷の迷宮に負けず美しくライトアップされたスケートリンクと化している。
思い切り遊ぶプランその2。スポーツ全般が得意なセイリューは、貸出のスケート靴をしっかりと装備して、一足先にリンクに降りる。
まずは軽く、肩慣らし。すぃ、と軽やかに氷の上を滑っていくセイリューに、思い切り初心者であるラキアはリンクの端の壁に捕まりながら目を瞠る。
「セイリュー、随分スケート上手だね。驚いたよ」
「滑るだけならそこそこは」
体幹がしっかりしてるのかな、なんて思いながらセイリューの滑りを眺めていたラキアだが、すいすいと旋回するように滑ってきたセイリューが手を差し出すのを見て、小首を傾げる。
「一緒に滑ろ」
提案に、ラキアは嬉しそうに微笑んで頷くと、迷宮の時と同じように、しっかりとその手を握って。
そろり、慎重に氷の上に乗る。
初めの内は不安定なスケート靴に翻弄され、ぐらぐらと倒れそうになっていたラキアだが、セイリューがしっかりと手を握って支えてくれたおかげで、すぐに安定して滑れるようになる。
だが、ここからが本番である。
向かい合ってラキアの手を引いていた状態のセイリューが、わくわくとした顔で笑う。
「やりたかったことがあるんだ」
「うん?」
告げるや、ぱちくりと瞳を瞬かせているラキアをよそに、ぐいとその手を強く引いた。
「うわわっ!?」
抵抗のない氷上で強い力を加えられ、ラキアのスケート靴がスピードを増す。
そのままセイリューを軸にするようにくるりとターン。
「せ、セイリュー、大丈夫なのこれー!?」
慌てるのはラキアばかり。靡く髪に満足気な顔をしたセイリューは、お次はと言うようにラキアの手を引いたまま勢い良く滑り出す。
安定したところで、ひょいとラキアを抱き寄せ軽く持ち上げて、ゆっくりと旋回。
まるでフィギュアスケートのような滑り方に、ラキアは周囲の注目が集まるのを感じてしまう。
遠巻きに拍手されるのは、少し気恥ずかしかった、けれど。
「こんな体験も良いだろ?」
見透かされたように掛けられた声に、君って人は、と微かに頬を染めてラキアは笑う。
彼の言う通り、良い体験だ。自分一人では絶対にこんな風に軽やかに氷上を滑ることなんて出来ないのだから。
「綺麗に滑ってラキアを自慢したいし!」
「いきなりでびっくりしたけどね?」
「キモチ良いじゃん! 楽しいだろ!」
言葉通り楽しげなセイリューも、ちゃんと周りは見えているようで、他の人にぶつからないように距離を取ったり、勢いがつきすぎないようにしながら、思いつく技を試していった。
やっぱり彼の言う通り、ラキアも十分に楽しい心地に浸っている。
驚かされたり、思いつきに振り回されたりがないわけではない。
だけれどそれも全部『二人が楽しい』に帰結するのだ。
自分一人では絶対に得られない驚きと感動。それをセイリューは与えてくれる。
「新しい世界を開いてくれる君が大好きだよ」
願わくば君に貰ったのと同じくらい、驚きも感動も与えられていることを。
二人で歩む毎日に、喜びが続きますように。
依頼結果:大成功
エピソード情報 | ||||||
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リザルト筆記GM | 錘里 GM | 参加者一覧 | ||||
プロローグ筆記GM | なし |
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エピソードの種類 | ハピネスエピソード | ||
対象神人 | 個別 | |||||
ジャンル | イベント | |||||
タイプ | イベント | |||||
難易度 | 特殊 | |||||
報酬 | 特殊 | |||||
出発日 | 2016年12月18日 |