プラン
アクションプラン
月野 輝 (アルベルト) |
|
スポット番号8→7 スキー久しぶりだわ 少し上の方から滑ってみる? なに、その不思議そうな顔? スキーも上手なんでしょうね!って言われてたから イメージ壊さないように練習したんだもの…… もう、そんなに笑わないで! でもおかげでアルと楽しめるんだしあの頃頑張った自分を褒めてあげたいわ ふふっ こうやってたくさん一緒に過ごして楽しい思い出を積み重ねていいなって思うわ せっかくだからナイターも滑っていく? え、温泉に行くの?わあ、それは楽しみだわ 素敵なホテル…!と思ったのだけど 部屋に入ってベッドを見てドキッ これって、えっと……そういう、事、よね? チラッとアルの顔を見てもいつものポーカーフェイスで さ、先に温泉入ってもいい? 慌ててそそくさと露天風呂へ 空を眺めて、とても綺麗な星を見てるうちに落ち着いて 一緒に暮らし始めた時から覚悟は決めてたんだし アルがお風呂に入ってる間にベッドに潜り込んで 待ってたんだけど、気付いたら朝!? |
リザルトノベル
空は快晴。深呼吸をすれば、冷たく澄んだ心地よい空気が胸を満たす。
「スキー久しぶりだわ」
月野 輝は雪の眩しさに目を細めながらそう言った。
スキー板を装着した足を前後に滑らせ足慣らしをしていたアルベルトを振り返る。
「少し上の方から滑ってみる?」
するとアルベルトは意外そうな顔で輝を見返した。
「なに、その不思議そうな顔?」
もしかして、スキーが上手くないと思ってるんじゃないでしょうね、と少々頰が膨れる。
「輝がそこまでスキーが得意とは思っていなかった」
アルベルトは正直に告白した。
「もしかしたら教える事になるかと思っていたのだが」
「スキーも上手なんでしょうね!って言われてたから、イメージ壊さないように練習したんだもの……」
輝は少女時代を思い出して苦笑する。
見た目が大人びていたせいか、級友たちからは「しっかり者で頼れる、なんでもできるお姉様」のように見られていたのだ。輝も輝で、周りのイメージに応えるべく振る舞うのが癖になっていた。あの頃は。
「はは、なるほど、輝らしいな」
輝の答えにアルベルトは声をあげて笑う。
「もう、そんなに笑わないで!」
頰を赤らめ唇を尖らす輝に、アルベルトは優しい笑みを返した。
「いや、私も似たような理由で練習して滑る事ができるようになったからな」
アルも?と、輝は目線で問う。
「周りから馬鹿にされないように、涼しい顔で何でもこなせる振りをする為に、必死になっていた頃を思い出したんだ」
当時を思い起こしているのか、どこか遠い目をして懐かしげに笑う。
アルベルトが自分と同じような過去を持つことに、輝は嬉しくなり双眸を細める。
「でもおかげでアルと楽しめるんだし、あの頃頑張った自分を褒めてあげたいわ」
輝はふふっと笑う。
「こうやってたくさん一緒に過ごして楽しい思い出を積み重ねていいなって思うわ」
「そうだな」
頷くアルベルトの輝を見つめる瞳は優しかった。
まずは小手調べに中級者コースから挑戦し、互いに良い調子で滑れることがわかると、次からは上級者コースを楽しんだ。
2人で笑い合って滑れば寒さなんて感じなかった。むしろ、風が心地良かった。
何本目かの滑走を終え、陽の光が弱まってきた頃、輝はこの『スノーウッドヒョウスイ』が、ナイターもとても綺麗でホワイト・ヒルの夜景が一望できるのだという話を思い出す。
「せっかくだからナイターも滑っていく?」
アルベルトの顔を見上げて問う。
輝の予想に反して、アルベルトは首を横に振った。
不思議そうな顔になった輝だが。
「この後、温泉でもどうかと思ったんだが」
というアルベルトの言葉に、ぱあっと表情を明るくする。
「え、温泉に行くの?わあ、それは楽しみだわ」
寒い冬、スポーツで程よく疲れた身体に温かい温泉。なんと魅力的なのだろう。
2人は早速、白馬岳の頂上にある和風リゾートホテル『そらのにわ』へ向かった。
「素敵なホテル……!」
ホテルの洒落た外観に瞳を輝かせた輝を見て、アルベルトは満足そうに頷く。
きっと輝なら、こういう雰囲気のホテルを気に入るだろうと思っていたのだ。
「部屋もとってある」
「そうなの?」
並んでホテルに入った2人を、恭しく頭を下げた従業員が部屋まで案内してくれる。
廊下も美しい調度品があちこちに飾られており、輝を楽しませてくれた。
「こちらでございます」
通された部屋に、輝は目を見張った。
広々として、ゆったりとしたソファや飾られた観葉植物。心地の良い空間だった。
従業員は一礼して去っていく。
「お部屋も素敵ね!」
輝は室内を見渡しながら一歩中へ入る。
そして、気づいた。
ない。1つしか、ない。部屋の隅から隅まで見渡しても。
ベッドが1つしかない。
どきんと心臓が跳ね上がる。輝は笑顔のまま固まった。
上質な織物のカバーがかかったふかふかの大きなベッド。でも、1つだけ。
(これって、えっと……そういう、事、よね?)
輝はちらりと視線をアルベルトに向ける。
輝の心中を知ってか知らずか、アルベルトはいつものポーカーフェイス。しかし、輝と視線を合わせてこないということは、おそらく輝の様子に気付きながらも見ないふりをしているのだろう。
「さ、先に温泉入ってもいい?」
アルベルトの返事を聞く前に、
「露天風呂があるのよね、あー楽しみー」
なんて少し上擦った声でそそくさと温泉へ入る準備を始める輝。顔は笑顔だがそれは先ほど固まったままの笑顔だったりする。
短時間で準備を終えると。
「行ってきまーす」
くるりと踵を返し何かに追い立てられてでもいるかのように部屋を出るのであった。
ちゃぽん。湯面が静かに揺れる。
ちらほらと降る雪は湯に触れるとその瞬間溶けて消える。
輝は露天風呂に肩まで身を沈めると、ほうっと息を吐いた。
身体はじんわり温まるけれど、頭はすっきり冷えてくる。
辺りはすっかり暗くなり、空を仰げば満天の星。
「綺麗……」
思わずそう口をつく。
この季節に見られる星座はなんだったかしら、なんて思いながら星空を眺めているうちに、先ほどまでざわついていた心もだんだんと落ち着いてくる。
そうして改めて思い返す、ホテルの部屋。
半ば逃げるように部屋を出てきてしまったけれど。
(一緒に暮らし始めた時から覚悟は決めてたんだし)
「……」
輝は湯の中で自分の脚を抱え込み、湯面から出た膝の上にことりと頰を預ける。
その格好のまましばらく何事か思案していたが、やがて、両手で湯をすくうと、ぱしゃりと顔にかけ、何かを決意したように、こくりと小さく頷いた。
「お待たせ、アル」
努めて平静な顔で部屋に戻ると、アルベルトはわずかに目を見張るがすぐに微笑みを返してくれた。
「露天風呂気持ち良かったわよ。アルもどうぞ」
輝も、何もなかったかのように笑顔を作る。
「ああ、そうさせてもらおう」
輝が温泉に行っている間に用意していたのだろう風呂道具を手に持つと、アルベルトは
「ゆっくり寛いでいるといい」
と言い置いて、部屋を出ていった。
部屋のドアが閉まると、輝は大きく深呼吸した。
荷物を置いてベッドの傍に立つと、そっと掛け布団の端を捲る。
小さくひとつ頷いて、その中に足を滑り込ませる。
糊の効いたシーツの上に身を横たえ、清潔な枕に耳を付けると、いつもより少し早い自分の心臓の音が聞こえてきた。
(落ち着こう、落ち着こう)
心音に合わせてこころの中で呪文のように呟くと、そっと目を閉じ深い呼吸を繰り返す。
(落ち着け、落ち着け、落ち着け……)
温泉で、湯に浸かりながらアルベルトはひとり笑う。
(何だか覚悟を決めた顔をしていたな)
輝はいつもと変わらぬ様子を装っていたのだが、アルベルトにはお見通しだったらしい。
無理強いをする気はないのだが、と苦笑する。
けれど、もし輝が納得して心の整理ができたのであれば。
アルベルトは先ほどの輝の表情を思い出すと、改めて、愛しさが胸を満たすのであった。
しかし。
やれやれ、またこのパターンか。
予想し得る未来のひとつとして、このパターンも想定済みではあったが。
温泉から戻ってきてみれば、静かな部屋を輝の寝息が包んでいた。
昨年の寝台特急の時の事を思い出し苦笑する。
(まあ、いい)
アルベルトは苦笑いを柔らかな微笑みに変えると、眠る輝の傍にそっと身を屈める。
こうして眠っている輝をよく見ると、幼い頃の面影がある。
3歳の頃の輝。アルベルトを「お兄ちゃん」と慕ってくれていた幼い少女が美しい女性に成長し、人生を共に歩むことになるとは。
「ゆっくりおやすみ」
小さな小さな声で言うと、輝の額にそっと口づけてその艶やかな黒髪を撫でた。
アルベルトはベッドの反対側に回り、輝を起こさないようにそっと身を横たえた。
「ん……」
瞼越しに柔らかい朝の陽射しを感じ、輝は目を開ける。
「!?!?!?」
輝はがばりと身を起こす。
(気付いたら朝!?)
ベッドの中でアルベルトを待っていたはずなのに。
混乱のさなか、くっくっ、と喉を鳴らした笑い声が聞こえる。
目を向けると、ベッドから上体を起こしこちらを窺っているアルベルトがいた。
輝はかーっと頰が熱くなった。
ひとしきり笑ったアルベルトと視線が合う。
「何なら今からでも構わないが?」
笑顔を向けられ、輝は更に赤くなる。
「えっ、今から……ってあの、それは……!」
昨晩できていたはずの心の準備も、一晩経ったうえにこんな不意打ちをくらってはどこかに行ってしまったようだ。
ひとりあたふたする輝に、アルベルトはまたくくっと喉を鳴らす。
それに気付いた輝は、
「もうっ」
と頰を膨らませ、真っ赤な顔のまま、拳で軽くアルベルトの胸を叩いた。
アルベルトがそれを優しく受け止めると、2人は見つめ合い……そして、「おはよう」のキスを交わすのだった。
「スキー久しぶりだわ」
月野 輝は雪の眩しさに目を細めながらそう言った。
スキー板を装着した足を前後に滑らせ足慣らしをしていたアルベルトを振り返る。
「少し上の方から滑ってみる?」
するとアルベルトは意外そうな顔で輝を見返した。
「なに、その不思議そうな顔?」
もしかして、スキーが上手くないと思ってるんじゃないでしょうね、と少々頰が膨れる。
「輝がそこまでスキーが得意とは思っていなかった」
アルベルトは正直に告白した。
「もしかしたら教える事になるかと思っていたのだが」
「スキーも上手なんでしょうね!って言われてたから、イメージ壊さないように練習したんだもの……」
輝は少女時代を思い出して苦笑する。
見た目が大人びていたせいか、級友たちからは「しっかり者で頼れる、なんでもできるお姉様」のように見られていたのだ。輝も輝で、周りのイメージに応えるべく振る舞うのが癖になっていた。あの頃は。
「はは、なるほど、輝らしいな」
輝の答えにアルベルトは声をあげて笑う。
「もう、そんなに笑わないで!」
頰を赤らめ唇を尖らす輝に、アルベルトは優しい笑みを返した。
「いや、私も似たような理由で練習して滑る事ができるようになったからな」
アルも?と、輝は目線で問う。
「周りから馬鹿にされないように、涼しい顔で何でもこなせる振りをする為に、必死になっていた頃を思い出したんだ」
当時を思い起こしているのか、どこか遠い目をして懐かしげに笑う。
アルベルトが自分と同じような過去を持つことに、輝は嬉しくなり双眸を細める。
「でもおかげでアルと楽しめるんだし、あの頃頑張った自分を褒めてあげたいわ」
輝はふふっと笑う。
「こうやってたくさん一緒に過ごして楽しい思い出を積み重ねていいなって思うわ」
「そうだな」
頷くアルベルトの輝を見つめる瞳は優しかった。
まずは小手調べに中級者コースから挑戦し、互いに良い調子で滑れることがわかると、次からは上級者コースを楽しんだ。
2人で笑い合って滑れば寒さなんて感じなかった。むしろ、風が心地良かった。
何本目かの滑走を終え、陽の光が弱まってきた頃、輝はこの『スノーウッドヒョウスイ』が、ナイターもとても綺麗でホワイト・ヒルの夜景が一望できるのだという話を思い出す。
「せっかくだからナイターも滑っていく?」
アルベルトの顔を見上げて問う。
輝の予想に反して、アルベルトは首を横に振った。
不思議そうな顔になった輝だが。
「この後、温泉でもどうかと思ったんだが」
というアルベルトの言葉に、ぱあっと表情を明るくする。
「え、温泉に行くの?わあ、それは楽しみだわ」
寒い冬、スポーツで程よく疲れた身体に温かい温泉。なんと魅力的なのだろう。
2人は早速、白馬岳の頂上にある和風リゾートホテル『そらのにわ』へ向かった。
「素敵なホテル……!」
ホテルの洒落た外観に瞳を輝かせた輝を見て、アルベルトは満足そうに頷く。
きっと輝なら、こういう雰囲気のホテルを気に入るだろうと思っていたのだ。
「部屋もとってある」
「そうなの?」
並んでホテルに入った2人を、恭しく頭を下げた従業員が部屋まで案内してくれる。
廊下も美しい調度品があちこちに飾られており、輝を楽しませてくれた。
「こちらでございます」
通された部屋に、輝は目を見張った。
広々として、ゆったりとしたソファや飾られた観葉植物。心地の良い空間だった。
従業員は一礼して去っていく。
「お部屋も素敵ね!」
輝は室内を見渡しながら一歩中へ入る。
そして、気づいた。
ない。1つしか、ない。部屋の隅から隅まで見渡しても。
ベッドが1つしかない。
どきんと心臓が跳ね上がる。輝は笑顔のまま固まった。
上質な織物のカバーがかかったふかふかの大きなベッド。でも、1つだけ。
(これって、えっと……そういう、事、よね?)
輝はちらりと視線をアルベルトに向ける。
輝の心中を知ってか知らずか、アルベルトはいつものポーカーフェイス。しかし、輝と視線を合わせてこないということは、おそらく輝の様子に気付きながらも見ないふりをしているのだろう。
「さ、先に温泉入ってもいい?」
アルベルトの返事を聞く前に、
「露天風呂があるのよね、あー楽しみー」
なんて少し上擦った声でそそくさと温泉へ入る準備を始める輝。顔は笑顔だがそれは先ほど固まったままの笑顔だったりする。
短時間で準備を終えると。
「行ってきまーす」
くるりと踵を返し何かに追い立てられてでもいるかのように部屋を出るのであった。
ちゃぽん。湯面が静かに揺れる。
ちらほらと降る雪は湯に触れるとその瞬間溶けて消える。
輝は露天風呂に肩まで身を沈めると、ほうっと息を吐いた。
身体はじんわり温まるけれど、頭はすっきり冷えてくる。
辺りはすっかり暗くなり、空を仰げば満天の星。
「綺麗……」
思わずそう口をつく。
この季節に見られる星座はなんだったかしら、なんて思いながら星空を眺めているうちに、先ほどまでざわついていた心もだんだんと落ち着いてくる。
そうして改めて思い返す、ホテルの部屋。
半ば逃げるように部屋を出てきてしまったけれど。
(一緒に暮らし始めた時から覚悟は決めてたんだし)
「……」
輝は湯の中で自分の脚を抱え込み、湯面から出た膝の上にことりと頰を預ける。
その格好のまましばらく何事か思案していたが、やがて、両手で湯をすくうと、ぱしゃりと顔にかけ、何かを決意したように、こくりと小さく頷いた。
「お待たせ、アル」
努めて平静な顔で部屋に戻ると、アルベルトはわずかに目を見張るがすぐに微笑みを返してくれた。
「露天風呂気持ち良かったわよ。アルもどうぞ」
輝も、何もなかったかのように笑顔を作る。
「ああ、そうさせてもらおう」
輝が温泉に行っている間に用意していたのだろう風呂道具を手に持つと、アルベルトは
「ゆっくり寛いでいるといい」
と言い置いて、部屋を出ていった。
部屋のドアが閉まると、輝は大きく深呼吸した。
荷物を置いてベッドの傍に立つと、そっと掛け布団の端を捲る。
小さくひとつ頷いて、その中に足を滑り込ませる。
糊の効いたシーツの上に身を横たえ、清潔な枕に耳を付けると、いつもより少し早い自分の心臓の音が聞こえてきた。
(落ち着こう、落ち着こう)
心音に合わせてこころの中で呪文のように呟くと、そっと目を閉じ深い呼吸を繰り返す。
(落ち着け、落ち着け、落ち着け……)
温泉で、湯に浸かりながらアルベルトはひとり笑う。
(何だか覚悟を決めた顔をしていたな)
輝はいつもと変わらぬ様子を装っていたのだが、アルベルトにはお見通しだったらしい。
無理強いをする気はないのだが、と苦笑する。
けれど、もし輝が納得して心の整理ができたのであれば。
アルベルトは先ほどの輝の表情を思い出すと、改めて、愛しさが胸を満たすのであった。
しかし。
やれやれ、またこのパターンか。
予想し得る未来のひとつとして、このパターンも想定済みではあったが。
温泉から戻ってきてみれば、静かな部屋を輝の寝息が包んでいた。
昨年の寝台特急の時の事を思い出し苦笑する。
(まあ、いい)
アルベルトは苦笑いを柔らかな微笑みに変えると、眠る輝の傍にそっと身を屈める。
こうして眠っている輝をよく見ると、幼い頃の面影がある。
3歳の頃の輝。アルベルトを「お兄ちゃん」と慕ってくれていた幼い少女が美しい女性に成長し、人生を共に歩むことになるとは。
「ゆっくりおやすみ」
小さな小さな声で言うと、輝の額にそっと口づけてその艶やかな黒髪を撫でた。
アルベルトはベッドの反対側に回り、輝を起こさないようにそっと身を横たえた。
「ん……」
瞼越しに柔らかい朝の陽射しを感じ、輝は目を開ける。
「!?!?!?」
輝はがばりと身を起こす。
(気付いたら朝!?)
ベッドの中でアルベルトを待っていたはずなのに。
混乱のさなか、くっくっ、と喉を鳴らした笑い声が聞こえる。
目を向けると、ベッドから上体を起こしこちらを窺っているアルベルトがいた。
輝はかーっと頰が熱くなった。
ひとしきり笑ったアルベルトと視線が合う。
「何なら今からでも構わないが?」
笑顔を向けられ、輝は更に赤くなる。
「えっ、今から……ってあの、それは……!」
昨晩できていたはずの心の準備も、一晩経ったうえにこんな不意打ちをくらってはどこかに行ってしまったようだ。
ひとりあたふたする輝に、アルベルトはまたくくっと喉を鳴らす。
それに気付いた輝は、
「もうっ」
と頰を膨らませ、真っ赤な顔のまま、拳で軽くアルベルトの胸を叩いた。
アルベルトがそれを優しく受け止めると、2人は見つめ合い……そして、「おはよう」のキスを交わすのだった。
依頼結果:大成功
エピソード情報 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
リザルト筆記GM | 木口アキノ GM | 参加者一覧 | ||||
プロローグ筆記GM | なし |
|
エピソードの種類 | ハピネスエピソード | ||
対象神人 | 個別 | |||||
ジャンル | イベント | |||||
タイプ | イベント | |||||
難易度 | 特殊 | |||||
報酬 | 特殊 | |||||
出発日 | 2016年12月18日 |