桜宴亭でお花見を(上澤そら マスター) 【難易度:簡単】

プロローグ

●春の夢
 タブロスから少々離れた小さな町。
 普段は脚光も浴びない小さく何もない町だが、この時期だけは朝も夜も人が絶えることなく訪れる。
 それはこの季節、この町以外ではなかなか見かけない『昼夜桜』が咲くからだ。

 『昼夜桜』はその名の通り、一日だけしか咲き誇らない桜である。
 朝から蕾が少しずつ開き始め、午後には桜の花びらが満開となる。
 そして夜には桜の花びらが少しずつ散り始め、日をまたぐ頃には緑の葉っぱとなる。
 次に花が開くのはまた来年の春だ。

「っていう、儚い桜なんですよぉ!」
 A.R.O.Aの職員がうっとりとした表情でガイドブックをウィンクルムに見せる。
「桜自体、儚いイメージが私にはあるのですが、それ以上に短い花の命……」
 そんな桜を大事な人と見られたら幸せですよね、と職員は笑う。
「で、ですね!今回、その桜を一望できる料亭の予約が取れたんです、うふふふふふふふー!!」
 その料亭の名は「桜宴亭」
 パンフレットを見ればしっぽりしっとり、和の趣きの料亭の写真が載っている。
 この時期はなかなか予約が取るのが難しいらしく、どうやら職員は抽選に当たり席を確保できたようだった。
 なんだ、ただの自慢か……そう思いつつ話を聞けば。
「そぉんな!そぉんな素敵料亭に!代りに行っていただく権利を!差し上げます!でも、料金は自腹ですよ!」
 
 和食の会席料理。成年していればお酒も飲める。
 デザートの和菓子も格別だ、と職員は言う。
 しっぽり花を見るもよし、花より団子!花より酒!花より相棒!を満喫するもよし。
「ご飯は美味しいし、桜は見事ですし、そりゃあ楽しいことこの上ない!ですよねぇ!」
 なぜにそんな権利を譲ってくれるのか、と訪ねれば。

「 急 な 仕 事 が 入 り ま し た 」

 表情は笑顔だが、それはそれはオーラが黒い。
 着物着て行こうと思ったのに……桜餅食べたかったのに……そう呟く職員の目は果てしなく遠くを見ている。
 ご愁傷様だ。いいことあるといいね!

 せっかくのご厚意。ウィンクルム達は甘えることにしたのだった。

解説

●場所
 「昼夜桜」が見られる、趣きのある料亭で宴会です。
 「おうえんてい」と読むそうな。
 2人用の個室が5部屋。その部屋からでも桜が咲いていく様子が見られます。 

●時間
 ランチタイム。到着する頃にポツポツ花開き、デザートの頃には満開かと。
 散る時間までは居られませんのであしからず。

●流れ
 桜宴亭にてお食事。
 とにかく食べるもよし、春の思い出を語るもよし。酔うもよし。

 デザート食べ終えた後は庭に出て桜に近づくことができます。
 食事は完全個室ですが、お庭に出たら他のウィンクルムさんにも会うかもね!

●お食事
 和食の会席料理です。
 天ぷら!煮物!刺身!お吸い物!ご飯!デザートは桜餅!
 苦手なものや好物あればなんなりと。
 成年してればお酒も飲めます。昼からお酒、良いですね。

●お食事代
 ウィンクルムお二人様で600Jrいただきます。

ゲームマスターより

ご無沙汰しております、まだまだ新米!上澤そらです。
ほんのりひっそりタブロスに帰ってまいりました。

桜を見ながらしんみり語るもよし!酒に酔ってみるもよし!相棒に酔ってみるもよし!
とにかく食べ物に夢中になるもよし!服装気合入れてみるもよし!

お庭に出られる方は予め会議室で伝えるといいやもね!
特に絡みたい人とかいたらプランに書くといいよ!
恥ずかしい場合はウィッシュに書くといいよ!
皆を交流させたいだけだよ!
庭はアドリブだらけになるかもしれない諸刃の剣だよ!
アドリブ不可の場合は部屋から眺めるが吉だよ!

ほっこりのんびり、春の日を。
何卒よろしくお願いいたします。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

蒼崎 海十(フィン・ブラーシュ)

  個室で桜を見ながら、食事を楽しもう

あっという間に咲いて、あっけなく散る
潔いとも言えるその姿に、心惹かれる

フィンに酒を勧める
「普段家では酒を飲んでる所、見た事ないけど…もしかして苦手なのか?」
俺の知らない所で飲んでいると聞いて、何だかムカッ
酔い潰してやる
「今日は遠慮しなくていいぞ。俺は絶対飲まないから」
お酌してガンガン飲ませる

けど、全然顔色変わらないし、態度も変わらないし…これがウワバミって奴か?

ご機嫌な様子のフィンと外へ
他の皆さんに挨拶
こんにちは
賑やかな花見も良い

今なら、少しは酔ってるフィンになら、言える気がする
「…いつも家事をしてくれて…助かってる
有難う」
…フィンが俺のパートナーで良かった



ヴァレリアーノ・アレンスキー(アレクサンドル)
  桜か…こうしてゆっくり眺めるのはいつぶりか
香水はつける
サスペンダー着用

和食料理を珍しげに美味しそうに見る
顔が自然と綻ぶが咳払い
ふと王様ゲームであーんされた時の事を思い出して逆に仕返そうと企む
後々恥ずかしくなったので桜餅を持って庭へ

近くで桜を見てると珠樹の声に振り向く
その声は…誰だ?知り合いか、サーシャ
…もう酔ってるのか珠樹は
変態に効く薬は持ってない
身の危険を感じたから半径1m以内には近付かないように
否…どちらにせよ変わらなかった

珠樹の視線に悪寒
珠樹に対しては冷たい態度+罵倒、じと目多め

他の人と普通に桜を楽しむ
桜餅もぐもぐ

戦闘依頼に対して心構えなど聞きたい
髪に花弁がついたら誰かに取ってもらいたい



明智珠樹(千亞)
  ★他参加者絡み&アドリブ大歓迎

●飯
個室でお花見…!
美味しそうに食べる千亞さん…愛しいです。
お酒は遠慮します、千亞さんに酔いたいので、ふふ…!

●食事後、庭へ
見てください、千亞さん!
綺麗です、うっとりです…!
気になる美人さんでいっぱいです…!(熱い眼差し)

褐色美人ハーケインさんに妖艶シルフェレドさん…!
正統派イケメン海十さんにハンサムフィンさん…!
美マッチョスコットたんに美坊主ミストさん…!

あぁ!氷の如き美しさのヴァレリアーノさん…!
こんな所で拝見できるとは…!ふふ、美しい…!
隣はサーシャさんです。
アレクサンドルさんの愛称なんですよ…!

眺めるだけでも幸せです、ここは桃源郷でしょうか…!(悶え)



スコット・アラガキ(ミステリア=ミスト)
  だーから、俺は君と来たかったんだってばぁ

あ。いま無駄遣いって言おうとしたね?
今日は俺の奢りなんだからいーでしょ!何が無駄かは俺が決めますっ

おっ。うまいこと言いますねぇ
でもこの肉団子みたいなのには負けるね!

……。

みっ、ミストこれ本当においしい…
このお粥っぽい奴もいける…かゆ、うま
和食怖いよぉ!

ちょ、ちょっと落ちつこう
外の空気に当たれば気分も変わるよ

…どうやら真相が見えてきたようだね
最初からおかしいと思ってたんだ!

職員さんは独り(悪意ある誤字)なのに席を譲られたのは五組十名!
俺たちは…まんまと嵌められたって訳さ…

彼女は暗黒和食パワーによってウィンクルムの堕落を目論む
饅頭売る教団のスパイだったのさ!



ハーケイン(シルフェレド)
  ◆目的
初の和食、和風文化を味わう
食事の前後の空いた時間に庭へ

◆心境
変わった場所だな
だが変に華美な物よりよほどいい
むしろ静かで落ち着ける

食事も美味い
薄味で素材の味がよくわかる
見た目もいいな
この野菜はどうやって切ったんだ?
……シルフェレド、貴様は諦めてフォークを頼め
俺は料理で普段からハシを愛用している
この程度造作もない
これを食べ終わったら庭に行くぞ
サクラは一度直に見てみたかったからな

しかし、見知った顔が多いな
まあ邪魔にならなければいい
……何か、妙なオーラが流れてきたような
気のせいか?奴か?
一応ヴァレリアーノ辺りには注意するよう言うか
大丈夫だとは思うが、サクラを楽しむ邪魔になったときは容赦せん





●和桜
 和の佇まいが美しい老舗の料亭。
 一日で蕾が開き、夜には散ってしまうという昼夜桜。
 その桜が一望できる畳の個室に案内されたのは褐色の肌にサラサラな銀髪の映えるハーケイン。
 隣には長い黒髪を風に揺らす精霊のシルフェレド。
「変わった場所だな」
 ハーケインが窓から見える桜に目をやり、呟く。
「徐々に桜の蕾が膨らんでいるな」
 シルフェレドも言葉を続ける。
「変に華美なものよりも余程いい」
 落ち着いた料亭は他の部屋と離れており静けさに包まれている。時折吹く風が開きかけの桜の蕾をサワサワと揺らしていた。
(むしろ静かで落ち着ける)
 穏やかな空気に身を委ねていれば、程なく会席料理とシルフェレドが頼んだ酒が運びこまれた。

 会席料理は煮しめやお吸い物、お浸しや刺身など……正直、濃い味が好きなシルフェレドには物足りなく感じられる。
 だが薄味志向な神人には丁度よく感じられるようで、器用に箸を使い食事を味わっている。
「どれも美味いな。薄味で素材の良さがわかるし……盛り付けや見た目もいい」
 エキゾチックな外見だとは思えない和の箸捌きにシルフェレドはしばし見惚れた。
(ハーケインは料理を大層気に入ったようだな)
 普段彼が作る料理や好む料理も薄味だ。
 心なしか楽し気に見えるハーケインを酒の肴に、シルフェレドは酒を喉に通す。
(……これは美味い。酒精は強いのに香りは良いし、のど越しもスッと水のようだ)
 美味しい水を嗜むように、スルリと酒を飲み干す。
 笑みを浮かべるシルフェレド。だがハーケインには気になることがあった。
「シルフェレド。……貴様は諦めてフォークを頼め」
「結構だ。しかしなぜそうも上手なんだ?」
「俺は料理で普段から箸を愛用している。造作もない」 
 そうか、凄いなと無味な返事を返し、シルフェレドは丁度顔を出した仲居に酒のお代りを注文した。
 そしてハーケインも仲居を呼び寄せる
「この野菜はどうやって切ったんだ?」
 料理の疑問を仲居に聞けば、興味のないシルフェレドはお猪口を片手に酒をあおる。
「あと、ついでに……」

 その後、酒と共にフォークが供されたが頑なに手を触れず箸で通し切ったシルフェレドだった。


●香桜
 開け放たれた窓からは大きな一本の桜の木。
(桜か……こうしてゆっくり眺めるのはいつぶりか)
 ヴァレリアーノ・アレンスキーが徐々に蕾を広げていく桜を見やり、思いを馳せる。
 柔らかな風が吹けば、ヴァレリアーノが身に纏う香水も微かに風に乗り。
「気に入ったようで嬉しいのだよ」
 香水の送り主、精霊のアレクサンドルが笑んだ。着物にも似たような和柄のローブを身に纏っている。
 ふん、とヴァレリアーノが無言の肯定を示せば精霊の笑みは更に深まった。

 和食は二人とも馴染みがなかったが、その珍しさと美味しさにヴァレリアーノは顔を綻ばせた。
 サクリとした天麩羅はピロシキとはまた違う香ばしさがある。
 そんな神人の表情に穏やかな笑みを浮かべる精霊。視線に気づき、咳払い。
 ……そういえば、とヴァレリアーノがとある一日を思い出す。他のウィンクルムとの宴席。
「サーシャ」
「どうした、アーノ」
 ヴァレリアーノの呼びかけにアレクサンドルが小首を傾げる。
 次の瞬間、彼の口元にヴァレリアーノの箸が近づいた。箸先には、天麩羅。
 戦いを挑むかのような彼の表情に、アレクサンドルは笑いたいのを堪え。
(……まったく、初いことをする)
 彼はヴァレリアーノから視線を外さず、箸先の天麩羅を頬張った。
「ふむ、海老か。アーノは我の好物を知っていたのかね?有難くいただいたのだよ」
 彼の余裕な表情と視線。唇をやや舌なめずりする魅惑的な表情にどこか気恥ずかしさを感じるヴァレリアーノ。
「前、海老のサンドイッチを食べてるのを見ただけだ」
 そう呟き視線を外した。

 まだまだアレクサンドルが何枚も上手なようである。


●酔桜
 あっという間に咲いて、あっけなく散る。
 咲き誇る桜を前に蒼崎 海十は目を細めた。
 潔いともいえるその姿に心惹かれるものがある。
 隣にいる彼の精霊、フィン・ブラーシュに目をやれば、海十と同じように満開に咲き誇る桜に目を奪われているようだった。
 
 しばし窓越しの桜に見惚れた後、仲居に促され席へと付いた。
 料理前に飲み物の注文を聞かれ。
「へぇ……お酒の種類って豊富なんだな」
 海十がメニューを見れば、多種多様な酒。そういえば、フィンが酒を飲む姿を見たことがないと思う。
「本当だ。あ、でも海十は未成年だからもう少し待つんだよー。20歳になったらオニーサンと乾杯しようね」
 フィンがおどけた調子を見せれば、仲居がクスリと微笑む。
「……フィン。せっかくだから頼めば?」
 海十の勧めにフィンが少し目を見開き驚きを表す。一瞬考えるも……
「じゃあせっかくだからいただくよ」
 フィンが人懐こい笑みを見せた。
 
 酒と料理を待つ間、海十はフィンへと尋ねる。
「普段家では酒を飲んでる所、見た事ないけど……もしかして苦手なのか?」
「海十は未成年だし、悪影響与えちゃ駄目でしょ?だから飲みたい気分の時は外で飲んでるよ」
 へぇ……と呟きつつも、海十の胸の中にどこかモヤッとした気持ちが渦巻いた。
(俺の知らない所で飲んでいる?俺に遠慮して?それとも見せたくないのか?……何だかちょっとムカッときた、酔い潰してやる)
 心の中でメラリと炎を灯す海十の様子に気づかず、フィンは桜を見る。
(とはいえ、それ程酒が好きな訳でもないし。頻度もそう多くはないけどな……)
 フィンにとって酒は――苦い記憶。
 海十と出会ってから一人酒を飲む頻度も減ったかもしれないな、とフィンは1人考えた。

 美味しい料理に、綺麗な桜。目の前には海十。
「今日は遠慮しなくていいぞ。俺は絶対飲まないから」
 ……なんだか海十が優しい。
 口元に笑みさえ浮かべて、海十は日本酒をフィンのお猪口へと注ぐ。
(お酌されたら飲まない訳にはいかないな)
「ありがと」
 目尻を下げ、笑むフィンは酒を一気に飲み干す。
(……何だろう。今日は酒が美味しく感じる)
「いい飲みっぷりだな。ほらフィン、もう一杯」 
 そう言い海十が酌をすれば、ご機嫌にフィンは酒をあおるのだった。

●艶桜
「綺麗な桜を見ながら美味しいご飯……料亭なんて緊張したけど、格別だったね」
 和食料理に舌鼓を打ち、残るはデザートの桜餅のみとなった。
 デザートを待ちつつ、桜を見上げる兎テイルスの千亞。
「ふふ、そうですね。美味しそうに食べる千亞さんは格別ですね、愛しいです……!」
 桜を見る彼とは対照的に、神人の明智珠樹の視線は千亞に釘づけで。
「……おい珠樹、僕をジロジロ見るなっ。桜を見ろっ」
 熱すぎる珠樹の視線に千亞は頬を赤らめ桜を指さす。
 程なく桜餅が供され、甘いもの好きな千亞はまさに花より団子モード。
「ああ、美味しい……!」
 うっとりとした千亞の表情に珠樹も満足げな表情を浮かべた。
「千亞さん、せっかくですし庭に出てみませんか?丁度満開のようですよ」
 柔らかに笑む珠樹に千亞も頷いた。
 桜を背に笑む珠樹は妖艶で。
(マトモにしてれば少しは見れるのに)
 心の中で呟く千亞だった。


●狂桜
 緑色の短髪、柔らかな青色の瞳を持つ神人、スコット・アラガキは出された料理をモグモグムグムグと平らげていく。
「桜も綺麗だし、天気もいいし、最高だね!あ。ミスト見て、花が開いてきてる!」
 目を輝かせキャッキャと楽しむスコットは対し、フォークを装備したミステリア=ミストは溜息をついた。
「だーから、こういう洒落た場所には女の子とさぁ……」
 チラリと桜の花開く様子に目をやるも、ミストはまた食事へと意識を戻す。
「だーから、俺は君と来たかったんだってばぁ」
 ミストの口真似をし、更にぷくぅと頬を膨らませるスコット。
「まーたそれだよ。俺は親切心で言ってやってんのに。そういやほら、職場の女の子!あれ、どーなった?」
「えー、それよりもミストと来たかったの!なんでわかってくれないのかなぁ」
 ぽんぽんと続く会話にスコットは笑みを見せる。
 子供のような純朴な笑顔を見せる彼に、今度はミストが頬を膨らませる。
「忠告してくれる相手がいる内が花だぜ。ったく、こんな……」
「あ。いま無駄遣いって言おうとしたね?今日は俺の奢りなんだからいーでしょ!何が無駄かは俺が決めますっ!」
 己の厚い胸板をポム!と叩くスコットに
「……いつまでもあると思うな俺と金!」
 すかさずそう言い放つと、ミストは鯛の刺身を口に入れた。身が引き締まりながらも噛めば甘み溢れる味。美味い。
「おっ。うまいこと言いますねぇ。でもこの肉団子みたいなのには負けるね!」
 スコットが甘酢あんかけ肉団子をムグムグ。
 その時、スコットの身体に稲妻が走った。
「みっ、ミストこれ本当においしい……!」
 その言葉にミストも振るえながらこっくりと頷いた。
「……だよな。う、旨いよな……俺も無駄口叩くことで平静を装ってたけど……」
 更にスコットは雑炊を口へと運ぶ。
「このお粥っぽい奴もいける……かゆ うま……」 
「それに盛付けがすごく精巧……これひとつひとつ手作りしてんの?一口で食われちゃうのに、どんだけ手間かけてんの?」
「和食怖いよぉ!」
 2人の間に会席ハザードの緊張感が走る。あな恐ろしや和会席!
「あ、頭おかしい……旨くて箸がガ止まラなナナ……オカシクナルウゥ!」
 スコットももはや『ミスト、それフォークやない。箸や』と突っ込む余裕もない。
 頭を抱えウアオアオと震えるミストを宥めるのに精一杯だ。
「ミスト、ちょ、ちょっと落ち着こう。外の空気に当たれば気分も変わるよ」
「そ、そうだな、桜を見てクールダウンしよう……」
 フーフーと息を吐き、汗を拭い。2人は庭へと下り立つのだった……!


●花見だよ!全員集合
 食事を食べ終え、ハーケイン達は庭へ向かった。
 桜は丁度満開となり、幹の近くへ行けば頭上が淡いピンク色に覆われる。
 小さな池や灯篭が飾られた和風の庭。見慣れぬ者には不思議な光景だろう。
「庭は随分変わっているが……桜は悪くない」
 シルフェレドが呟く。色合いは淡いが実に鮮やかで自然と目が惹かれる立派な桜。
「こんなに近くで見るのは初めてだ」
 ハーケインも呟けば
「おや」
 と背中に声がかかった。
 2人が振り向けば金髪に紫色の瞳を持つファータ、アレクサンドル。隣には桜餅を持ったヴァレリアーノも佇む。 
「こんなすぐに会えるとは思わなかったのだよ」
 彼らは先日、仮想空間で対戦相手となった。
 普段は他者にツンツンとした雰囲気を出すヴァレリアーノだが見知った2人に
「こないだの戦闘での話だが……」
 とシルフェレドに戦術や心構えを尋ねる。
 ハーケインもアレクサンドルとはデパートで顔を会わせていたこともあり、多少柔和な受け答えをしている。
「まさか二度目の逢瀬で牙をむかれるとは思わなかったのだよ」
 そう悪戯に笑むアレクサンドル。
「実践経験も大事だろうが……先日の戦いはオーガと戦う以上に経験となったものだった」
 ハーケインが返す。
(敵には回したくないものだ)
 2人は同じ思いを抱き、視線を絡ませた。

「間近で見ても綺麗だな」
 しっかりとした足取りでフィンと海十は桜の元へやってきた。
(全然顔色も変わらないし、態度も変わらない……これがウワバミってやつか……)
 傍目には何本もの酒を空にしたとは思わないだろう。
 フィンが庭のベンチに目を向ければ、見知った面々が桜と共に会話を楽しんでいた。
「ハイトランスが使えるようになれば、より実践的に……」
「……桜の下で物騒な会話してるね」
 ハーケインの言葉に笑みを見せ、フィンと海十は皆と挨拶を交わす。
 アレクサンドルやシルフェレドは桜の下で酒を楽しんでいる。
 そしてアレクサンドルに勧められ、更に酒を飲むフィンに
(精霊は酒に酔わないものなのか……!?)
 海十が間違った認識を持ってもおかしくない程、彼らは酒豪であったのだ。

(……見知った顔が多いな)
 ハーケインが手に持つお茶を飲みつつ、周りを見渡す。
 酒が入ってるものの、場は乱れず穏やかな空気が流れている。
 少しずつ桜の花弁がヒラリと舞う。
 その瞬間、ハーケインは一つの気を感じた。

「見てください、千亞さん!綺麗です、うっとりですよ……!ふふ」
 庭に出た珠樹と千亞。
「そうだな、綺麗だな」
 桜を見上げる千亞に対し、珠樹の視線は真っ直ぐで。しかもハァハァと息遣いが荒い。
「おい、何を見てるんだ?」
「ほぅら千亞さん、気になる美人さん達でいっぱいですよ……!」
 珠樹が手を向ける方向に視線を移せば、花見を楽しむ見知ったウィンクルム達。
 即座に千亞は珠樹のマントの裾を掴み
「いいか珠樹、皆の邪魔をするんじゃないぞっ」
「ふ、ふふ……!眺めるだけでも幸せです、ここは桃源郷でしょうか千亞さん……!」
 こいつ部屋に戻そう……と珠樹のマントをグイグイ引っ張る。
「褐色銀髪ぷるつやゼリーはヒレ派ハーケインさんに、妖艶大人チョコフォンデュシルフェレドさん……!正統派イケメン、でもバニガでらめぇ!な海十さんに少年時代もハンサムで天使なフィンさん……!」
 珠樹が恍惚とした表情でブツブツと喋っている。
 もう嫌だ、こんな神人……!
 千亞のライフはもうゼロよ!
「ああ!氷の如き美しさのヴァレリアーノさん……!こんな所で拝見できるとは……!サスペンダーも良く似合うっ」
 確かに出会ったことない人もいるな、と千亞は思い足を止める。
 銀髪の少年の儚い美しさに千亞も見惚れ。
「隣にいるのはサーシャさんです。あ、アレクサンドルさんの愛称なんですよ!」
 得意げに胸を張る珠樹に
「おまえなんでそんなにヴァレリアーノさん達に詳しいんだっ」
「ご主人様にしたい少年ナンバーワンだと、我々の業界では有名です……!」
 誇らしげに胸を張る珠樹に
「あぁもう、変な視線送るなド変態!」

 謎の男の『ごふぅっ!』という喜びを含んだ声に一同が目を向ければ、見覚えある男。
「ふ、ふふ……!」
 集まる視線に恍惚とした表情を浮かべる珠樹。変態さんだ。
「ああっ、すいません、お邪魔しちゃってっ」
 ぺこぺこと千亞が謝ればその白い耳が揺れ動く。
「良い桜ですね、ふふ……!」
 そう言いつつ珠樹の視線は皆……特にヴァレリアーノへと向けれらているように思え。彼の背中にゾワワと悪寒が走る。
「気のせいではなかったか……」
「あいつは……なんだ?」
 ハーケインの言葉にヴァレリアーノが首を傾げた。
「はじめまして、明智珠樹と申します」
 優雅に一礼し。
「ヴァレリアーノさんにアレクサンドルさん。やっと……巡り会えたね……!」
 笑みを浮かべる珠樹に千亞がすかさず
「気持ち悪いこと言うなっ!あ、僕は千亞です。ご迷惑おかけして申し訳ございません」
 珠樹に裏拳打ちつつ自己紹介。
「おや、明智珠樹」
 アレクサンドルがポム、と手を叩いた。
「知り合いか、サーシャ?」
「名は存じている」
「おや、光栄です……!サスペンダーがお似合いですね、ふふ……!」
 うっとりとした珠樹の表情に
「……もう酔ってるのか珠樹は」
「この人はこれが通常だよ」
 フィンが楽しそうにやり取りを見ながら酒を飲む。そして珠樹に向かい、飲む?と瓶を上げ。
「有難いですが、今日はお酒は遠慮します。皆さんと千亞さんに酔いたいので……!」
 冗談とも本気とも取れない言葉に海十が呟いた。
「誰か酔い止め持ってないか……」
「変態に効く薬は持っていない」
 とヴァレリアーノ。
「売ってるならどこまでも買いに行くよ……」
 とげんなりとした表情を見せる千亞を見、アレクサンドルは
(翻弄される兎も面白いものだ)
 と微笑んだ。

「あ?知った顔が居るじゃん……ちょっとホッとした」
 そう言いつつ現れたのはミストとスコット。春の風にあたり会席ハザードから持ち直したようだ。
 そんな彼らに反応する珠樹。
「ああ!高露出度美坊主ミストさんに、純朴美マッチョスコットたん!」
 ミストはそんな珠樹をスルーし、他の者に声をかける。
「お前らも職員のあの娘に誘われたの?」
 フィンや千亞が頷けば。
「……どうやら真相は見えてきたようだね。……最初からおかしいと思ってたんだ!」
 その場にいた者達が名探偵スットコの言葉を待つ。
「職員さんは独……一人。しかし譲られた席は五組十人」
 皆に衝撃が走る。
「そう!俺たちは……まんまと嵌められてたってワケさ……」
 ミストが桜を見上げ……憂いを帯びた表情を浮かべる。
「あの職員こそが暗黒和食パワーによってウィンクルムの堕落を目論む……饅頭売る教団のスパイだったのさ!!」
「「ナナナナ!ナンダッテーーー!!」」
 ミストと珠樹が叫ぶ。他はまぁ、なんというかポカーンだよ。
「つまり、皆さんが飲む酒やアーノたんが頬張る桜餅には魔の手が……!さぁその食べかけを私にください!」
 千亞の無言の蹴りにハーケインの水平チョップ。ヴァレリアーノの元から引きはがされる珠樹。
 ミストがガラケーを持ち出すが、残念圏外だ。
「仲居に聞いたのだが、元々夜に大広間で宴会の予定だったらしいが、巡り巡って昼間に個室となったようなのだよ」
 アレクサンドルがスコットとミストに言えば
「あ、そうだったんだ」
 あっさり納得する2人。仲居の名札には上澤と書いてあったよ。
「そういえば……褌とは……浪漫なのかね?」
「浪漫だよ!TFCっていうファッションショーもあるんだよ!」
 アレクサンドルの言葉に名探偵モード終了のスコットが笑みを浮かべる。
 モグモグと桜餅を堪能するヴァレリアーノにバグ仕様が修復されたミストが
「ん?髪に花弁ついてるぜ」
 ヴァレリアーノの髪につく花弁をそっと取る。
 ありがとう、と返すヴァレリアーノ。見た目よりも穏やかな彼にやや面食らう。
「ミスト、僕もほら!髪に花弁がー取ってー」
「自分で取れ」
「ちぇー。ミストは花弁ひっかからないもんねー」
「なんだとコラ」

「二人とも仲良いね」
 千亞が笑いながら珠樹を見れば、珠樹は彼らに熱い眼差しを送る。 
『スコットさんの筋肉触りたい、ミストさんの頭撫でくり回したい……!』
 珠樹の心の声が聞こえるようで、千亞は睨みをきかせる。
 すると珠樹が千亞へと視線を向け、熱い眼差しを送った。
『でも一番千亞さんが愛し子ちゃんですよ、この魔性兎さんめ!唇奪わせてください……!』
 何も言われてないのに何故だか頬が赤らむ千亞だった。

 周りの喧騒も落ち着き、シルフェレドは散り始める花弁を目で追う。
「桜の美しさは儚いな」
 そう言う彼にハーケインは意外そうな視線を向けた。
「……私にも美的感覚と言うものはあるぞ」
 シルフェレドは一歩歩み寄り、彼の耳元で囁く。
「……この桜の下でならより楽しく味わえそうだな」
「な、なんのことだ……」 
 彼の言葉と間近に感じる吐息にハーケインは身体を固くするのだった。

 酒を飲みかわし、楽しく過ごす仲間達を見てフィンは笑みを零す。
 酒は、自棄になってた時期に溺れるように飲んだ。
 酔えば、失ったものや胸を抉る痛みを忘れられる気がして。
 けど。
 これっぽっちも救われる事は無かった。
 けど、今日は違う。

 ほんのりと上気したフィンの頬を見て、海十が意を決した。
「フィン」
 名を呼べば、彼はきょとんとした表情で海十を見る。
「……いつも家事をしてくれて……助かってる。有難う」
 突然の感謝にフィンは目を見開いた。
「……フィンが、俺のパートナーで良かった」
 そう伝え終わると、視線をフィンから外す海十。
「……うん。どういたしまして」
 ニッコリとした笑みを浮かべるフィン。
「海十。桜の花言葉、知ってる?」
 いや……と首を振る海十に。
「何個かあるんだけど……例えば……『純潔』」
 へぇ、と海十が満開の桜を見上げる。
「海十に合うなぁって思った……酔ってるな、俺」
「酔わせたのは俺だから……気にするな」
「二十歳になったら、一緒に飲みに行こう」
 その言葉に、海十は頷いた。 

「昼間から酒など贅沢の極み、時折ならば悪くないのだよ」
 アレクサンドルの持つ酒に、ヒラリと桜の花弁が舞い落ちた。
「これが風流というものか」
 そして盃をグイッと煽った。

 桜を囲った宴は、まだまだ終わりそうにない。



依頼結果:大成功
MVP
名前:蒼崎 海十
呼び名:海十
  名前:フィン・ブラーシュ
呼び名:フィン

 

メモリアルピンナップ


( イラストレーター: さやまさや  )


エピソード情報

マスター 上澤そら
エピソードの種類 ハピネスエピソード
男性用or女性用 男性のみ
エピソードジャンル ハートフル
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 なし
リリース日 04月01日
出発日 04月08日 00:00
予定納品日 04月18日

参加者

会議室

  • [21]明智珠樹

    2015/04/07-23:57 

  • [20]明智珠樹

    2015/04/07-23:57 

    恥ずかしい場合はウィッシュに書くといいよ、を真に受けて
    なんだか僕の脳内に珠樹の妄想が溢れているよ…(頭痛)

    何はともあれ、皆と親交を深められるといいな。できれば穏便に!

  • [19]蒼崎 海十

    2015/04/07-23:50 

    ふふ、美味しくお酒をいただけそうだよ。

    こちらも庭での絡みは主にGM様に委ねる事になってます(←文字数の負けた)
    楽しみだね!

  • [18]蒼崎 海十

    2015/04/07-23:47 

  • [17]スコット・アラガキ

    2015/04/07-22:20 

    プラン出ーしたよっ。俺たちのとこは懐石料理でミストがバグる予定です!
    …うん自分でもなにゆってるか よくわかんない …えへ。

    庭での絡みはGMさんにおまかせの度合いが高い感じ!
    さあどんな結果になるかな?
    海十とフィンの攻防の行方も密かに楽しみ!

  • [16]スコット・アラガキ

    2015/04/07-22:13 

  • [15]明智珠樹

    2015/04/07-22:05 

  • [13]明智珠樹

    2015/04/06-19:20 

    ふ、ふふふふっふふふふふふふふうふふふふふふふふふふふふふふふふう

    文字数が足りません…!!

    ひとまず皆様のお邪魔をしてはならないと思いますのと、
    騒いで出入り禁止になったらいけませんゆえ、
    ひたすらに熱い眼差し、それはそれは熱い眼差しを皆様に向けていることになりそうです。
    脳内妄想に耽っているかと思われます。
    気付いたら構っていただいたり蔑んでいただければ本望です。ふふ…!
    千亞さんが謝りに行くことになるかと思います、ふふ。

    楽しみですね、ふふ。下着はふんどしです。

  • [12]ハーケイン

    2015/04/06-01:02 

    俺とシルフェレドは特に騒ぐ予定はない。
    食事と観賞は静かに楽しむものだ。
    庭に出たら静かに過ごせるか甚だ疑問だがな。

    あまり妙な事をしている者がいれば蔑むか罵るかするかも知れん。(ボソリ)

  • [11]蒼崎 海十

    2015/04/06-00:42 

    はい、こんばんは!
    俺もご挨拶しておくよ。
    フィンです。皆、宜しくね。
    個性的な面子で、今から一堂に会する場面が楽しみで仕方ないよ。
    これは酔っ払ってる場合じゃないね!(拳ぐっ
    …えーっと、海十は俺を酔い潰す気なんだけど、オニーサンはそう簡単には酔いません。
    ほろ酔い気分くらいで、皆の様子を見てると思います。

    割りとプランがぎゅうぎゅうで、皆との絡みはGM様任せになりそうかも…
    もうちょっと文字数と戦ってみるよ。

  • …千亞も色々大変そうだな(察し
    ハーケインには妙な心配をかけてしまったらしいな。
    俺なら多分大丈夫…だと信じたいが、もしかしたら手を借りるかもしれない。
    あとさりげなくスコットに子供扱いされたような気がしたのは気の所為だろうか(むすー
    珠樹と千亞は…そのなんだ、俺はお似合いだと思う。

    フィン次第では海十も介抱が大変になるかもしれないのか…。
    賑やかになりそうで楽し…(こほん)サーシャが楽しんでそうだ。

  • では我も挨拶をしておこうかね。アレクサンドルだ。
    汝らとも話す機会が設けられそうで楽しみなのだよ、宜しく頼む。

    千亞はわざわざ有難う。こちらこそアーノが世話になる。
    ああ見えて内心楽しんでいるようだから、気にしなくて大丈夫だ。
    珠樹も恍惚とした表情(?)をしているようだし、我は見守らせてもらおう。
    主人…らしいかね?我はあくまでアーノの保護者的立ち位置なのだよ(ふふり

  • [8]明智珠樹

    2015/04/05-13:08 

    改めてこんにちは、千亞だよ。
    なかなか皆とお話しできる機会って少ないから凄く楽しみだ…けど、
    珠樹に関しては首に紐を付けさせてでもご迷惑はかけないようにするからね!

    あと、ヴァレリアーノくんは既知設定の了承ありがとうだよ(ぺこ)
    よろしくお願いするね。ご迷惑かけないようにさせるからねっ。

    明智
    『アレな態度…勿論ウェルカムです…!むしろ今から胸のトキメキが止まりません…!ふふ。
     そして千亞さんとも犯罪臭いだなんて、スコットたんたらなんという褒め言葉★
     照れちゃいますね、ふふ!』

    褒め言葉じゃない(蹴り)
    おまえ犯罪臭いとカップルぽいを間違えてんのかド変態。

    明智
    『アレクサンドルさんもハーケインさんもシルフェレドさんもいいご主人様の香りですし
     酔われたフィンさんも楽しみです、ふふ…!
     海十さんは困惑させてみたいですしミストさんは呆れさせてみたいですし
     スコットたんは友情を育みたいものですね、ふふ、ふふふふふふふふ』

    もうやだこんな神人。

  • [7]蒼崎 海十

    2015/04/04-22:31 

    あらためまして、蒼崎海十です。パートナーはフィン。
    皆さん、宜しくお願いします。

    俺達も食事の後は外に出ようと思ってます。
    ええっと……凄く賑やかで楽しそうですね(目が泳ぎつつ←

    フィンはお酒飲みたいらしいので、酔い潰してみようかなとか思ってるんですが…
    皆さんへはご迷惑をおかけしないよう、俺が見張っておきますので(拳握り)

  • [6]スコット・アラガキ

    2015/04/04-13:38 

    わあ、挨拶の時点でなかなかの混沌ぶりだね!
    スコットとミストさんじゅうろくさい(推定)だよー、よろしくー。

    せっかく桜が見られるんだから庭に出ない手はないよねー。
    俺たちも食事のあとは顔を出すと思うよ。

    大丈夫だよ、ハーケイン!
    確かにヴァレリアーノは非合法ショタだけど
    明智と千亞の並びだって十分犯罪臭いから!
    ちゃんとお店の人が通報してくれるよ!

  • [5]ハーケイン

    2015/04/04-09:27 

    ハーケインとシルフェレドだ。意外と見知った顔がいるな。
    (とある二人を交互に見て)……非常に心配になる組み合わせが。
    他は大丈夫か。大丈夫だな、十代半ばを越えている。

    俺も桜を側で眺めたいので外に出ている。
    大丈夫だとは思うが、危険を感じたら手を貸してやってもいいぞ。

  • Здравствуйте、ヴァレリアーノと胡散臭いファータのサーシャだ。
    俺達は挨拶スタンプを持っていないので、普通に挨拶させてもらう。
    俺の事はアレンやヴァレリーなど好きに呼んでもらって構わない。

    珠樹達以外は一度は一緒になった事があるな。
    …(妙な悪寒)珠樹達は初めましてか。
    どうやら今まで偶然(強調)にも一緒にならなかったからな。別に避けていた訳じゃない。

    俺達も主に庭にいると思う。ご飯はしっかり食べるつもりだが。
    絡む絡まないも自由だ。折角だから皆と交流出来たら嬉しいと思ってる。

    あと珠樹の質問に対する答えだが、俺の事は前から知っていてもらっても大丈夫だ。
    また恐らくお前に対する態度が他の人より…アレかもしれないがそれは問題ないか?

  • [3]明智珠樹

    2015/04/04-01:08 

    皆様こんにちは、明智珠樹とウサギっ子倶楽部の千亞さんです。

    海十さんとフィンさんは「わすれておしまい」ぶり
    スコットさんとミストさんは「真実の虚像」ぶり
    ハーケインさんとシルフェレドさんは「【灯火】繋いだ手で見るその過去は」ぶり、
    そしてヴァレリアーノさんとアレクサンドルさんは…やっと、巡り会えたね…!!

    そんなこんなで【庭に出る】派です。それはそれは庭に出る派です。
    絡んでいただける方はぜひぜひ。うざかったら大人しくしてます。
    ヴァレリアーノさんは
    「嗚呼!あれはご主人様とお呼びしたい美少年ナンバー1のヴァレリアーノ様!」と
    勝手に知っていてもよいでしょうか…!!

    そしてそして通報も大歓迎です、ふ、ふふふふふ…!
    皆様と絡み合えたらうれすぃです、ふふ。

  • [2]蒼崎 海十

    2015/04/04-00:52 

  • [1]明智珠樹

    2015/04/04-00:46 


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