プロローグ
「お料理コンテスト……?」
A.R.O.A.職員が、カウンターに置かれたチラシに目をやった。
『あなたの腕前!試しませんか。パートナーに喜んでもらえるお料理を作れるのは、あなただけ!』
(あ、なーんだ……パートナーがいる人向けか)
ちょっとしょんぼりして職員は息を吐く。
「どしたの。そんな顔して」
「あー、いや、料理はそこそこ自信があるんだけどさ~……パートナーがいないのよね」
「俺がいこっ……」
いこうか?というのを阻止される。
「いや、事前打ち合わせなしで相手の好みを予想して料理しないといけないんだと」
「あー……そ、そっかぁ」
なんか難しそうだねー、なんていいながら彼は笑う。
「こういうのはウィンクルムの皆なら楽しめそうよね」
「あー、否応なくパートナーだもんな!うん」
そうして、彼女はこのチラシを配布、ポスターを張り出したのであった。
*****
『熱血!お料理コンテスト』
参加費:一律400Jr(食材のグレードアップを希望の方は600Jrとなります)
女性が男性のパートナーにお料理をつくってあげてください☆
和洋中、なんでもかまいません。もちろん、創作料理も可。制限時間60分
材料は、参加費に含まれていますのでご持参の必要は御座いません。
エプロン等はご持参ください。(お持ちいただかない場合貸出で50Jrいただきます)
ルール:審査員は、参加者の男性側全員とプロ料理人のエーゴシェフです。
ポイントは、味・見た目から総合的に割り出して、一人10点満点でつけます。
(シェフのみ、20点満点です)
*特殊ポイントとして、自分のパートナーに作ってもらった料理には、
自分の好みを把握しているか、ということで、別途5点分追加できます。
流れ:女性側には、お料理を作っていただきます。
男性陣は円卓に座り、
その様子をモニターで見ることができます。
料理ができたら、女性自らテーブルにお料理を運んでいただき、
料理の説明をいただいて試食会を開始します。
食べ終わった直後に男性側にはポイントを発表していただき、
ランク付けしていきます。
★勝利のコツはおいしい物を作ることはもちろん、男心を揺さぶるものを作ること!
自分のパートナー以外も視野に入れてうまく立ち回ろう!
優勝者にはトロフィーが贈られます。ふるってご参加くださいませ!
解説
目的:お料理コンテストを楽しもう
参加費:400Jr、ですが、食材をすごい食材シリーズにグレードアップする場合600Jrになります。少なくとも、シェフのポイントは少し上がります。
ルールにありますとおり、結構ガチンコなお料理バトルです。
お料理を作る制限時間は60分まで。
プランには
・何を作るのか
・どんなふうに作るのか(手順) は、必ずお書きください。
ウィッシュプランには精霊側の食べた感想をお書きくださいね!
(参加者全員分の料理を試食しますので、感想は全員分あると好ましいです)
それぞれの精霊が神人全員分ポイントを出すことになるので、
お忘れなく明記してください。
(忘れた場合、リアクションで適当につけることになります)
*精霊はお一人10点満点で評価します。(自分の神人の場合、15点満点)
そのポイントの合計点で勝敗を決します。
*モニターで神人の料理中の様子を見ることができますので、その間のセリフや感想もお書きいただくと盛り上がるかと思います。
(もちろん神人には聞こえてないよ。のろけてもいいし、野次ってもいいのよ)
☆今回のエピソードでは「料理」のスキルがある人のポイントを底上げできます。
ない人は一律ふつうレベルからスタート。
なくても全然OKですが、あると有利だよ!くらいのものです。
お書きいただかなくても、神人のスキルからチェックしますので、
ほかに文字数を使ってくださいね。
☆何をどんなふうに作るのか、神人は料理上手なのか……
会議室で相談しておいてくださいね。
でないと、精霊さんはポイントつけられないからね!
★お料理下手だよ!という方の参加もOKです。散々な結果になるかもですが、
それもまたよし。でも、試食一番初めにすると大変なので後回しにはなると思いますよ。
★その時間内にそれはちょっと……というものはガンガンマスタリングされますので気を付けてね!
ゲームマスターより
男をつかむにはまず胃袋から(ドヤ
どうも、寿です。
初のEXが食べ物かい!という突っ込みは全力で受け止めます!
美味しくてもおいしくなくても、きっと彼なら食べてくれるよ!
他の審査員はどうか知らないけど……(白目)
お料理している場所はお料理対決番組的なものを想像してね。
神人同士やり取り、会話はできるけど、助け合ったりはできないです~。
いつもの通りアドリブが結構あるかと思います。結構交流させると思います。
NG口調や行動のある方は自由設定やプランに明記してあるかご確認くださいね。
みんなでワイワイレッツクッキング。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
音無淺稀(フェルド・レーゲン)
※グレードアップ まずは七草と椎茸を一口大に切り 鍋に豆乳を入れて火にかけ 様子を見ながら煮込みます その間にアスパラとブロッコリーを一口大に 玉葱と人参を微塵切りにして炒めます 玉葱がしんなりしてきたら一度半分に分けて フライパンに残した方にホールトマトとひき肉を入れて炒めます ニンニクと塩胡椒で味を整えます ベーコンを一口大に切って もう半分に入れてバターで炒めます ご飯をそれぞれと混ぜます 卵を溶いて薄焼き卵を作ります チキンライス、卵、バターライスとなるように器に入れて お皿に型を出します(5人分切り分け オムレツを作り真ん中を切ります 上に旗さしときますね 豆乳スープを生姜と塩胡椒で味を調えてから 長葱を散らします |
エリザベータ(ヴィルヘルム)
600Jr使用、エプロン装備済 心情 お、お菓子だって料理だし(ガタガタ メニュー(上から優先 ・ボンゴレビアンコ パスタが茹で上がるまでにサラダを作る アサリ、輪切り唐辛子、ニンニクを オリーブオイルで炒めパスタも混ぜる ・生ハムサラダ 水菜、レタスを切って混ぜ薄切生ハムを乗せる バルサミコ酢とオリーブオイル、塩を混ぜてかける ・鰆のムニエル さわらの切身に小麦粉をまぶしバターで焼け目がつくまで焼く マヨとケチャップを混ぜオーロラソースで味付け パセリを添える 行動 楽しくわいわいやりてぇな 余裕があったらカメラにVサインとか。 調理は丁寧に…ってビビってねぇし! 焼き物してる間は火から目を離さねぇぜ ポイントは彩り、バランス重視 |
七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
エプロン持参でお料理頑張ります! (以下、料理スキル使用) アロス・コン・ポーヨ ・適量の米を洗い、ザルにあけて水切り 大蒜は潰し、ピーマンと玉葱は微塵切り 深めの大きな鍋で、熱したラードを溶かした後 潰した大蒜、微塵切りのピーマンと玉葱を炒めたら火を通す 鶏の腿肉を入れ表面を狐色にし、水3杯(約600ml)加えて煮る 食塩、サフラン、ローリエを加え、スープの味を調整 鶏肉を煮て、水を切ったお米を加え、鍋に蓋して弱火で煮る 炊けたら完成 アロス・コン・レチェ ・米と、5倍程の牛乳を鍋に投入し、檸檬の皮も投入 沸騰させ、ごく弱火で20分程煮込んだら、 米を柔らかくドロドロにし、砂糖を投入 小鉢に盛ったら、シナモンを入れて完成 |
紫月 彩夢(紫月 咲姫)
メニューは春キャベツのクリームリゾットとサーモンのマリネ マリネ用の玉ねぎは切ったら水に浸けて… 調味料も野菜も整えたし、よし、リゾットにかかるわよ 細かめに切った人参から順に、春キャベツ、舞茸、ベーコンを炒める 火が通ったらお米も混ぜて炒めて、透き通ってきたら白ワイン投入 アルコールが飛ぶまで火を通したら、お水を加えて 水気が飛んだら牛乳を入れて、焦げないように注意しながら煮詰める そ、その間にマリネの仕上げ…! サーモン多め・厚めにカット オリーブオイル、お酢、レモン汁、砂糖、塩胡椒を混ぜて、玉ねぎとサーモンを混ぜて完成 水気が無くなるまでリゾットを煮込んだら盛り付けて… ドライパセリも降らせてこんなもん、かな |
桜倉 歌菜(月成 羽純)
食材グレードアップ 料理 肉じゃが 野菜のお味噌汁 ご飯 菜の花のおひたし テーマは彩りお袋の味 手際良く愛情込め 米は土鍋で炊く 材料は一口大に纏めて切る 肉じゃが…ほくほくお芋 新じゃが 人参 玉葱 茹でた菜の花→おひたしに流用 豚肉 砂糖・酒・醤油・生姜の薄切、肉を鍋に投入し炒め 肉色が変わったら材料と水 煮立ったら灰汁を取り落し蓋。中火で煮る ・味噌汁…野菜の旨味 油揚げ キャベツ 玉葱 人参 さやえんどう(筋取る 出汁は煮干と昆布 人参→キャベツ・さやえんどう・油揚げの順で加え煮る 火が通ったら味噌を溶き入れ お好みで七味 ・おひたし…さっぱり箸休 出汁の素を少量の湯で溶き、醤油・味醂・柚子胡椒と混ぜ合わせ 菜の花を混ぜ、味を馴染ます 鰹節を上 |
■開幕
コンテスト開催当日。スタジオに集まった一同はスタッフから説明を受ける。精霊は半円状の大きなテーブルにカーブを描くように着席。テーブルの真ん中に大きなモニターが降りてくる。
「こちらに、神人の皆さんがお料理なさっているところが映し出されます」
そういってモニターを指示されて精霊たちはモニターを見た。パッと映し出されたのは調理スペース。神人ひとりにつき、1ブース用意された調理場は、整然としていて使いやすそうだった。先ほど別れたばかりの神人が映る。少し緊張した面持ちの者、余裕の笑みを浮かべるもの、頭の中でレシピを反復する者……。精霊は皆一様にパートナーに心の中でエールを送った。
「やー、皆さんもうスタジオ入りしたんだね~。今日はよろしく!」
ゆったりと歩いてきたのはコックコートに赤いタイを結んだ青年。エーゴシェフだ。
一同が軽く頭を下げると彼はにっこりと笑った。
「みんなの大事なパートナーの手料理に、僕も点数をつけるなんてなんだか馬に蹴られて死んじゃいそうだけど、お手柔らかに頼むよ~」
精霊たちが集っているテーブルの一番端にエーゴはゆったりと腰かけた。さて、コンテストの始まりである。
■いざ調理開始。
青いエプロンをしっかりと着こなし、キッチンの前に立ったのはエリザベータ。緊張した面持ちでレシピを思い出す。
(お、お菓子だって料理だし……)
趣味としてお菓子は普段から作ってはいるが、料理を本格的にやろうというとやはり緊張するらしい。グレードの高い食材を目の前に、彼女はよし、と腕まくりをした。
その様子を精霊ヴィルヘルムはモニター越しに見つめていた。
(手料理とか超楽しみ☆)
普段から神人にご馳走してもらう機会など滅多にない。こんな企画でもなければ、彼女
の手料理を食べられるのは一体いつになってしまうのか。彼はこのチャンスに胸を期待に
弾ませていた。
桜倉歌菜も青いエプロンを身に着けて食材の前に立つ。『ねむれるおいも』と書かれた袋
に入ったジャガイモを手に取り、歌菜は小さく頷いた。
(うんうん、これ!)
モニター越しに見守っている精霊、月成羽純は初めて見る神人の料理をする姿に、少し
心配しながら、そして期待しながら頷き返した。歌菜は土鍋を手に取り、米を研いでそこ
に入れる。
「おぉ、桜倉さんはお米を土鍋で炊くつもりみたいだね」
エーゴが感嘆の声をあげた。
「お米を炊くなら、本当は冬場なら1時間は吸水させたいところだけれど……」
彼が言いかけたところで、その声は歌菜には聞こえない。歌菜はそのまま、土鍋を火に
かけた。
「あ~、まぁ、そうなるよね!今回は制限時間一時間だからね~」
羽純が少し残念そうな表情を見せる。吸水させなくてもご飯はそこそこ美味しく炊けるよ。そういいながらエーゴは微笑みかけた。
紫月彩夢はスタジオから借りたシンプルな白いエプロンい身を包み、真っ先に玉ねぎに手を伸ばした。まずは、サーモンのマリネに着手するらしい。
「彩夢ちゃんのご飯~♪」
ご機嫌でモニターを覗き込むのは精霊、紫月咲姫。
(他の神人さんのご飯も食べれちゃうなんてお得ね。楽しみ)
他の神人の調理の手つきも見ながら、彼は自分のパートナーを応援する。
(皆手際が良いわね……彩夢ちゃんファイトー!)
グッと握ったこぶしは彩夢からは見えない。けれど、確かにその思いは伝わっているだろう。手際よく玉ねぎをマリネに使うため横薄切りにしていく。シャキッとさせるため、甘味を引き立たせるため水に浸けると調味料を準備し、彼女は別の食材へと取りかかった。
「うん、そうそう。玉ねぎは水に浸けるとシャキッとして美味しいね~。ただ、長時間浸すと栄養が流れてっちゃって風味も落ちるから気を付けたいね」
エーゴがいちいち能書きを垂れる。そういう番組だから仕方ないと言えば仕方ないが。
音無淺稀も、高級七草セットを手に取り手際よく刻んでいく。
「ん?七草を手に取ったね。七草粥……?」
エーゴが興味津々で見つめる。彼女の手からボウルにセリ、ナズナ、ハコベラ、ゴギョウ、仏の座、スズナ、スズシロが投入されていく。続いて、シイタケ。鍋に豆乳を入れて、火にかけ、具材を入れて煮込み始めるとエーゴは感嘆の声を上げる。
「へぇ、おかゆじゃなくて、スープかぁ」
(どんなご飯ができるか、楽しみだね……)
各参加者の手元をモニター越しに見ながら、フェルド・レーゲンは興味深くあれこれ考えた。
(オトナシは……豆乳スープと何を作るんだっけ)
全員、ここに集まる際に事前に少し打ち合わせておいたが詳しい内容は食べてのお楽しみ。番組的にも、最後にメニュー名を発表する流れなので(まぁ、エーゴが時々ぽろっと言ってしまうが)、完成まで視聴者はドキドキわくわくである。よって、参加者も知っていても口には出さず黙々と進めている。
淺稀は次にアスパラとブロッコリーを手に取り、一口大に刻んでいった。これもまた、手際が良い。玉ねぎと人参はみじん切りにし、薄く油を引いたフライパンにそれらをあけて炒め始めた。ジャァッと良い音がする。モニター越しにも良い香りが伝わってきそうだ。
エプロンを身に着け、七草・シエテ・イルゴが流しに立つ。彼女が手に取ったのは、生米だった。
(……あれ?)
モニターを見つめていた咲姫が頭にクエスチョンマークを浮かべる。
(……和食って聞いていたけど……)
生米を洗ってざるで水切りをしている間、彼女はニンニクを潰して、玉ねぎとピーマンをみじん切りにする。そして取り出したのは大きめな深鍋。ラードを鍋におとし、熱する。ラードが溶け切ったのを確認すると、次は先ほど潰したにんにくとみじん切りの玉ねぎ、ピーマンを投入した。
(吸い物や鯛の姿蒸しを作ると聞いていたんだが……)
カメラがこちらを向いていないのを確認し、羽純がフェルドにこっそり耳打ちする。
(アロス……?なんとかっていうお料理に変更したみたいだよ)
(そうなのか……アロス……なんとか、も、楽しみだな)
頭を寄せ合い、羽純が小さく笑う。和食が好みの彼だったので、ひそかに楽しみにしていたお吸い物だったが、変更になってちょっぴり残念がっていたのはまた別のお話。
精霊、翡翠・フェイツィも期待の目をモニターに向ける。
(楽しみだ。嬢ちゃんたちや姉さんの料理が食べられるし……)
もちろん、自分のパートナーのものも気になるけれど、普段食べることは叶わないであろう自分のパートナーではない神人の料理を口にできる。その非日常に、普段は冷静な彼でも心が弾むのだろう。
■さて、お手並み拝見
シエテは、アロス・コン・ポーヨの鍋の他に片手鍋を取り出し、米とその五倍の量の牛乳をその中に投入する。沸騰する前に檸檬の皮も投入し、ぐつぐつと音を立てさせて煮込み始めた。
「これは……」
米と、牛乳と……。エーゴは少し考え込んだ後、ぽんっと手を打つ。
「アロス・コン・レチェだね!遠い国のお米のデザートだったかな」
さて、米が煮えるまでにアロス・コン・ポーヨの方も作り進めなければならない。お次は大なべに鶏もも肉が投入される。香ばしい良い香りがキッチンに充満する。表面を狐色になるまで焼いて、カップ3杯の水を加えた。じゅうぅ、と良い音が鳴る。くつくつと煮込みながら、食塩、サフラン、ローリエを加え、スープの味を調整していく。鶏肉が十分に煮えたらおたまでスープを小皿に取り、味を確認すると次に彼女は水を切った米を投入した。あとは鍋に蓋して弱火で煮るのみ。
「パクチーは入れないんだね~、苦手な人も多いから考慮したのかな?」
本場レシピとはちょっと違うけどいい感じだね、と言いながらエーゴは頷いた。
その後、アロス・コン・レチェを20分ほど煮込み、米が溶けはじめたら木べらで混ぜながらつぶしてトロトロに仕上げていく。砂糖を加え、小鉢に盛ってシナモンをふりかけ、完成へと持って行く。
トントンと小気味よい音が聞こえてきたのは歌菜のキッチン。食材を一口大にまとめて切ると、彼女は砂糖、酒、醤油、生姜の薄切、豚肉を鍋に投入し炒め始めた。
(案外手際がいいんだな……)
羽純は感心しながらその様子を見つめる。
歌菜は鍋の中をしっかりと見て、肉色が変わったのを確認し、人参、ジャガイモ、玉ね
ぎ、そして水を加えた。くつくつと煮込まれていくそれを見て、エーゴが感嘆のため息を漏らす。
「いいね……、いいね!肉じゃが!よくわかってるじゃないか!」
どこから目線だ、とツッコミたいのを抑え、一同はモニターに目を向けた。
次は、味噌汁。出汁は煮干しと昆布でしっかりと取っている。
「おおっ。最近の若い子だとインスタント出汁を使っちゃうんだけど、えらいね~!」
エーゴはそこにも感心してうんうんと頷く。
煮えにくい人参から入れて、キャベツ、丁寧に筋を取ったさやえんどう、最後に油揚げの順で水を張った鍋に投入するさまは手馴れている。精霊一同はやるねぇと言いたげな目でそれを見つめていた。
火が通ったのを確認し、味噌を溶き入れれば完成。味噌汁を盛り付ける器の横に七味をスタンバイして、歌菜は次に菜の花のおひたしに取り掛かった。
出汁の素を少量の湯で溶き、醤油・味醂・柚子胡椒と混ぜ合わせて、茹でておいた菜の花を混ぜ、味を馴染ませる。鰹節を上に散らせば、古き良きおかあさんの味。
(がんばれよ)
羽純は、歌菜のその真剣な眼差しに思わずエールを送っていた。一生懸命でいじらしい神人の姿に、ぽそ、と呟いたその言葉。歌菜に伝わることは無いけれど。
忘れてはいけない肉じゃが。煮立ったら灰汁を取り落し蓋。中火で更に煮てゆく。十分に火が通ったと判断できたら、あとは茹でておいた菜の花と合わせて完成。ふぅ、と安堵のため息をつく彼女に、羽純はモニター越しに微笑んだ。
淺稀のフライパンの中の玉ねぎがしんなりしてきた。良い香りが漂ってくる。一度その玉ねぎの半分を取り出し別の器へ。フライパンに残った方に、ひき肉とトマトを入れて更に加熱。
「おっ。これは……」
ニンニクと塩コショウで味を調え、また別の器に移す。次は、先ほどの避けておいた玉ねぎを、脂ののった厚切り高級ベーコンを一口大に切ったものと共にバターで炒める。
「これだけでもおいしそうだねぇ!」
エーゴはわくわくしながらモニターを見つめた。
ほぼ一人暮らしのような生活をしていた淺稀。慣れた手つきでそれらを器に移し、それぞれをご飯と混ぜ合わせる。
「あっ!チキンライスだね~!バターライスも!」
エーゴのテンションが上がる。
「二つも作ってどうするのかな~」
今度は、フライパンに油を薄く敷いて薄焼き卵を作り始めた。
「んっ?薄焼き?」
焼きあがった卵をフライパンから上げて、淺稀は器に底から順にチキンライス、卵、バターライスになるように詰めた。そして、お皿に出して五人分に切り分ける。断面は綺麗に層になっており、精霊たちからおおっと声が上がった。
これで終わらない。オムレツを作り、ご飯の上へ。そして、真ん中にナイフを入れ、開いてご飯を包む。
「本格的だね~。オムライスの卵、上手に作れない女の子って多いんだけど、音無さんプロみたいだね!」
エーゴが小さく拍手をする。フェルドはそーなの?と言いたげな目で見るが、その直後にそれぞれのオムライスに淺稀がほどこした装飾に目を奪われた。
(……!旗!)
丁寧に作られた、オシャレなレストランで出てくるようなオムライスに、旗。どことなくアンバランスな気もするが、これがフェルドの心をがっちりとらえたようだ。
慣れない手つきながら、彩夢は人参を細かく刻み、他の食材も適宜切り刻んでいく。 深めのフライパンに、人参から順に、春キャベツ、舞茸、ベーコンの順で入れて炒めていくと、エーゴがうんうんと頷いた。
「そうだね~、火の通りにくいものからってのは基本だね。舞茸が入ってるのがまたいいねぇ~」
火が通ったら次はお米。生米をそこへ投入し、透き通ってきたら白ワイン。
無言で黙々と作業を進める彩夢に咲姫も真剣な眼差しで応援する。
白ワインのアルコールが飛んだのを確認したら、次は水。水気が飛んだら牛乳。レシピ
通り、きちんとできている。あとは焦げないよう注意しながら煮詰めていくだけ。
(そ、その間にマリネの仕上げ……!)
パタパタと忙しなく動く彩夢。先ほどさらしておいた玉ねぎを水から上げて、水を軽く切る。サーモンを多めに、厚めにカットして器へ。オリーブオイル、酢、レモン汁、砂糖、塩胡椒を混ぜて、スプーンで掬って一口味見。……うん、大丈夫だ。
そこへ、玉ねぎとサーモンを入れてトングでしっかりと混ぜる。あとは味がなじむのを待つだけ。その間もリゾットの方の焦げには気を配りながら。
(焦げちゃう焦げちゃう!)
パタパタ。またリゾットのフライパンに戻ると、中身を確認。
(よかった、焦げてないわね)
ホッと一息。水気がなくなるまでリゾットを煮込み、器へと盛り付ける。仕上げにドライパセリを振りかけて、完成。
(……こんなもん、かな)
エリザベータはというと、ペーパーで軽く水気を切った鰆に小麦粉をまぶし、フライパンにバターを落とした。
「お、これはムニエルだね~おいしそう~」
じゅう、と良い音が聞こえる。
「中しっとり、外さっくりのコツは水気を切ることと……」
焼け目がつくまでしっかりと焼き、最後は弱火でじっくりと火を通す。その間、蓋はせずに火の元から離れず、きちんと焼き加減をはかっていた。
「そうそう、蓋をしちゃうとべちゃってなるんだよね、彼女、そこんとこちゃんとわかってるね」
だからこいつは何様なんだ。その呟きは誰からも出ることなく。
焼きあがったムニエルを器に移し、マヨネーズとケチャップを混ぜてオーロラソースを作ってその上にとろり、とかけた。彩に、パセリを添える。
「お~、盛り付けオシャレだねぇ」
次は、パスタ鍋にパスタを投入。タイマーをセットし、その間にサラダへ取り掛かる。水菜、レタスを切って軽く混ぜ、薄切生ハムを乗せる。簡単なサラダだが、付け合せにはもってこいだ。そこへ、バルサミコ酢とオリーブオイル、塩を混ぜてかければ出来上がり。お菓子作りで培った手際の良さが発揮される。サラダが仕上がる頃、ちょうどパスタも茹で上がった。ピピピ、とタイマーの音が響く。
「よしっ、次はパスタ!」
エリザベータはさっとパスタ鍋に駆け寄る。少し早めに設定しておいたタイマーのおかげで、慌てずとも丁度良い茹で加減。パスタを湯から上げて湯切り。
フライパンにアサリ、輪切り唐辛子、ニンニクを入れてオリーブオイルで炒める。
「あ、ちょっと時間見誤ったかな……パスタ茹でてる間にソース作ったほうが良かったね」
サラダはむしろ後回しでも間に合ったよ~とエーゴが少し残念そうにつぶやく。アサリが開くまで蒸し煮で熱すること3分程。カメラが寄ったのに気付き、エリザベータはニッと笑って軽くピースサインを送った。
「エルザちゃーん!余裕ねッ。かわいいわよ~」
ヴィルヘルムも相手に聞こえないのはわかっているがモニターに向かって手を振る。
(やー、しかし、パスタもうちょっと後に茹でればよかったわ……)
たははと苦笑しながら、仕上がったソースにパスタを入れる。絡めて、完成。
■実食!
「さて、各神人の皆様お料理が完成したようです!運んできていただきましょう!」
司会の男性が元気に言い放つ。少し緊張した面持ちで、料理をお盆に乗せた神人がテーブルの前へやってきた。
「まずは、エリザベータさん&ヴィルヘルムさんペアです!」
エリザベータはにっこり笑って宣言する。
「生ハムサラダとボンゴレビアンコ、鰆のムニエルオーロラソース添えです」
精霊皆で頂きます、と頭を下げ、実食。
「エルザちゃんの手料理って初めてだわ。盛りつけは色合いを気にしてるのね、超おシャンティよ♪」
皿の上に盛りつけられた生ハムのサラダは、瑞々しいグリーンに高級ハムの薄桃色が良く映えている。鰆のムニエルは色が地味になりがちだが、オーロラソースとパセリがその視覚情報の寂しさをカバー。ボンゴレビアンコには鷹の爪が散っており、さながら本格イタリアンだ。羽純がパスタを一口。
「アサリの旨味が出てて美味い。見た目も華やかで、食べやすいな」
にっこりとほほ笑む。エリザベータは照れくさそうに笑ってサンキュ、と答えた。
生ハムのサラダを食べながら、咲姫が口をきゅっとすぼめる。
「ん。咲姫さんはどうしたのでしょうか~」
司会の声に咲姫は申し訳なさそうに答えた。
「ん~っ、ごめんね、酸っぱいのが苦手で……」
なるほど。バルサミコ酢にやられていたらしい。
「ほんとだ、出汁の風味が美味しい……」
フェルドが味の感想を的確に伝える。
「ムニエルも、風味がいいね。バターで焼いてるの?ソースも合ってる。生ハムサラダ、初めて食べるかも……」
おいしい、と零せば、自然エリザベータは笑顔になった。
司会者顔負けのしっかりとしたコメントに、司会者も頷くばかり。
「そうだな、バターにオーロラソースがよくあってる。ムニエル美味しいな。サラダは生ハムのアクセントが利いてる」
翡翠も彩とバランスの良さに頷く。
「全体的にとっても美味しいわ~!バランスも良いわよね」
鰆のムニエルをフォークとナイフで丁寧に切り分けて一口サイズにし、端正な唇へと運ぶ。パスタも器用に一口分フォークに取り、ぱくりと一口で。なんとも映像映えする食べ方だ。
「ん~、欲を言うなら、生ハムもうちょっと増やしてくれたら嬉しかったかも?」
食べ終えてヴィルヘルムはニッと笑った。エリザベータは呟く。
「あー、ウィル、肉好きだもんな」
でも、入れすぎるとバランス悪くなるだろ?と笑うエリザベータにエーゴが乱入。
「うんうん、そうだねぇ、僕はこのくらいでちょうどいいかな?って思うよ。でも、ボリューム的な意味ではもう少し生ハムが乗ってても悪くはなかったかな~、というか、ドレッシングがね、おいしい!」
「お!ありがとうございます!」
こんなゆるーい奴だがエーゴは一応プロ。褒められて嬉しくないわけがない。
「パスタを茹ではじめるのが早かったのかな、ちょっと伸びちゃってるかもね。パスタソースは文句なし!美味しいよ。鰆のムニエルは中ふわっ外カリッ。理想的だ」
何やら少しまともなコメントになってきている。
「そして、彩りに気を使っているのがわかるよ。いいね。料理は目でも楽しむもの。素晴らしいね」
グッと親指を突き立てるエーゴ。そんな講評の間に、一同もフリップに点数を書き終えた。
「えーと!ヴィルヘルムさん12、、羽純さん9、咲姫さん7、フェルドさん7、翡翠さん8!さて、シェフは?」
「味8、彩り5、バランス4。計、17かな!」
いきなりの高得点に歓声が上がる。エリザベータはカメラに向かってニッと笑ってありがとうございました!と元気よく挨拶した。
お次は、歌菜。
「はい!肉じゃがと菜の花のお浸し、野菜のお味噌汁です!」
肉じゃがの器の蓋をあけるとほこほこと湯気と共に甘い醤油の香りが充満する。会場のみんながほぅっとその香りにうっとりした。
「おおぅっ、彼女が作ってくれる手料理定番の肉じゃがですね!」
司会者、何気にさらりと失礼ないい方をしたような。
「肉じゃが嫌いな人はいないと思うんだよね、僕。さすが、わかってるね」
エーゴがニッと口角を上げる。
「健康的ね、優しいお味だし、なんだか安心するわ~」
ヴィルヘルムが肉じゃがを食べながら笑顔で感想を伝える。
(でも、ちょっとボリュームが欲しかったかしら)
器の中のお肉が少ないので、ちょっぴり物足りない様子。
咲姫がふわっと微笑む。
「家庭料理、大好き!菜の花のお浸しって可愛い響きよね」
肉じゃがを食べていた手を休め、菜の花をひょこっとつまんで口の中へ。美味しい、歌菜に伝えると歌菜も笑顔になる。
「……肉じゃが」
いつもはキリッとしたフェルドの顔がほわわっと緩む。
「カレーの具と似てて好き、かも。これだと人参もちゃんと食べられる」
あまり人参は好きではないフェルドも、これならば大丈夫らしい。
「お味噌汁も野菜が沢山入ってて栄養が取れそう」
キャベツをもぐもぐしながら歌菜に頭を下げると、歌菜も嬉しそうに会釈を返した。
司会者はフェルドがすべて説明してくれたので手持無沙汰でうんうんと頷くばかり。
翡翠もうんうん頷きながら箸を進めた。
「味噌汁、言う事なしだ。野菜たっぷりだと箸が進むんでね」
ニッと笑うと、照れくさそうに歌菜が会釈する。
「うんっ、美味しいね~肉じゃがって結構基本的なお料理だけど、煮崩れちゃったり味が濃すぎたり難しいんだよ。でも、その点上手にできてる。それに、一汁一菜って考え方も満たした献立で、言うことなし!ただ、土鍋で炊いたご飯、もっと美味しくなると思うよ~。味9、彩3、バランス5。僕からは17点かな!」
会場から歓声が上がる。歌菜はいいんですか!?というような顔でエーゴを見た。
「あ、ありがとうございます!」
「さて、お次は精霊君たちの点数だね!」
皆、フリップを上げる。ヴィルヘルム8、咲姫9、フェルド9、翡翠10。そして……羽純15。
「おおーっとぉ!お二方から満点が出ました!」
司会者の煽りに翡翠が当然だというように答える。
「肉じゃがをチョイスするとは、センスあるね!」
肉じゃがはやっぱり定番だろ?というように翡翠は口の端を釣り上げて笑う。
「して?パートナーさん、満点の理由は~?」
ニヤニヤしながら聞いてくる司会者に羽純は少し照れながら答えた。
「……いや、甘いのは自覚してる。けど、わざわざ俺の好物の肉じゃが。嬉しくない訳はない。……ご飯も甘くて美味い」
ふっと微笑むと、歌菜はその微笑みにわずかに頬を染めた。
(よかった、喜んでくれた……!)
「なるほど~!パートナーの好みをガッチリつかみつつ、オトコノコの憧れ定番料理をチョイス。歌菜さん、なかなかやりますねぇー!」
司会者はこのこのーとでも言いたそうな感じではしゃぐ。
「こら、あんまりからかうなよ。さあ、お次の方に行こうじゃないか」
エーゴが諌めると、次に歩み出てきたのは。
「彩夢さん、どうぞ!」
緊張した面持ちで彩夢が一歩前に出て料理をテーブルに置く。
「春キャベツのクリームリゾットと、サーモンのマリネです」
ふわりとしたミルクの香りが鼻をくすぐる。
スプーンで掬って、一口。ヴィルヘルムが頷く。
「ヘルシーで色合いもイイわね!……でも量が少ない~」
そこはやはり男子。肉と甘味が好きなヴィルヘルムにとっては物足りないようだ。
もう一品作ればよかったかな?と彩夢は頬を掻く。
リゾットを食べて、羽純が微笑んだ。
「甘みのあるキャベツが優しくて良い……」
少し薄味なリゾットだが、キャベツの甘味が功を奏しているらしい。
「柔らかくて食べやすいね」
フェルドが羽純の意見に頷いた。
「マリネも酸味が効いてて美味しい」
両方とも食べ終えた翡翠が微笑みかける。
「春キャベツという旬の野菜でリゾットは食べ応えがあった。箸休めでサーモンのマリネは最高だよ」
一足先に春を感じられた、と礼を言うと、彩夢はありがとう、と礼を返す。
「生米からちゃんと作ってて、えらかったね。リゾットを冷ごはんで作る子が多いんだけど、本格的だったよ!……ただ、コンソメとか塩コショウとかは敢えて入れなかったのかな、ベーコンの塩味と舞茸の風味は際立っていたけどやっぱり物足りない、かな?」
その横で、咲姫がうぅーと唸っている。
「彩夢ちゃん、私、酸っぱいの苦手って知って……」
マリネを食べた直後の彼に彩夢はピシッと言い放った。
「何よ。ちゃんと砂糖多めにしてあるでしょ」
「うぅ……確かにリゾットは濃厚クリームだしさっぱりで美味しいけど」
司会者に促され上げたフリップには、順にヴィルヘルム6、羽純9、咲姫7、フェルド8、翡翠9。
「ちょっ、低くない?」
彩夢が咲姫にジト目を送ると咲姫はしどろもどろになりながら答える。
「すっぱかったんだもん」
「ははは。マリネってそういうもんだからねぇ。僕からは味5、彩5、バランス3で、13点かな」
司会者が元気よく切り替える。
「どんどん行きましょう!次は淺稀さん!」
淺稀が前に進み出てぺこ、と会釈をする。
「七草の豆乳スープと、二色オムライスです」
ふわり、とチキンとバターの良い香り。
精霊たちがオムライスにスプーンを入れると、中のご飯は見事に薄焼き卵で仕切られており、同時に食べることも分けて食べることもできる。
「わぁ、ヘルシーね!」
中のお野菜も美味しい!とヴィルヘルムは笑顔になる、が。
「お肉とボリューム欲しいかも」
てへ、と本音を零す。ご飯に含まれているお肉の要素はベーコンとひき肉。こう、なんというか、肉が食べたいのだ。肉!という感じの肉が食べたいのだ。
「ウィル、肉食べたすぎだろ」
エリザベートが苦笑する。
「男子はお肉すきだよね、僕も好き」
エーゴがニコッと笑った。
「ふわふわ感がクセになるな」
ご飯の上でとろけるオムレツに、羽純は笑顔になる。彼の好みは和食だが、これはこれでかなり気に入ったらしい。
「豆乳のスープ、好き!野菜一杯で美味しいわよ」
七草の入った豆乳スープは初めてだったが、優しく丁度良い味付けに咲姫はほっと一息ついているようだ。先ほどのすっぱさが癒されていく。まるで女子会で美味しいものが出た時の女子のような表情でほっぺたを抑える咲姫は女子顔負けの女子力を発揮している。
「オムライスに春野菜のシャキシャキした歯ごたえがイイね」
翡翠が淺稀に微笑みかける。
「スープも美味いし、最高だよ」
淺稀はそんなに褒められると思っていなかったのかすこし慌てながら会釈した。
フェルドが珍しくふわっとした笑顔を浮かべる。
「オムライス2種類の味があって飽きないね」
淺稀は頷く。
「はい、ちょっと工夫してみたいと思って」
スープを飲んで、フェルドが小首をかしげた。
「七草は胃に優しいんだよね、生姜でさっぱりしてるし体に良さそう」
「わぁ、気付いてくれたんですね。体をいたわったものをと思って」
みなさんいつも任務でお疲れでしょうし、元気が出るオムライスと、ほっと安らぐスープ。淺稀は小さな声でそうつぶやいた。
「なるほど~!そういった点に気をまわしていたのですねえ」
司会者は手をぽんと打ち鳴らす。その傍らでフェルドは食べる前に回収した旗を紙ナプキンに包んでいた。
「でもなによりも……旗」
小さな小さな声で言ったのを淺稀は聞き逃さなかった。
(ああ、やっぱり旗で喜んでもらえましたね)
「オムライス、二色にしたのは斬新だったね~!卵もふわっととろけてとても美味しかったよ。スープもヘルシーだし、七草を使ったあたり季節も意識したのかな?仕上げの長ネギもいい味出してたよ~!味10、彩4、バランス4、18!」
会場内からどよめきがあがる。エーゴシェフが15点以上を連発するのはめったにない事らしい。精霊たちも順にフリップに書いた点数を出す。ヴィルヘルム7、羽純9、咲姫8、フェルド13、翡翠10。
「いいなぁいいなぁ!そんなにおいしいなら私も食べたいですっ!」
司会者が駄々をこねる。
「ならばこっち側の人間になればいいのだよ。それか、良い人でも作って振る舞ってもらうんだね」
エーゴの冷たい切り返しに司会者はがっくりと肩を落とした。
「さ、さて!気を取り直して最後はシエテさん!おねがいします!」
シエテが歩み出て、紹介したのは……。
「アロス・コン・ポーヨとアロス・コン・レチェです」
聞きなれない料理名に会場がざわつく。司会者が説明を求めた。
「えーと……」
「遠くの南の国で親しまれているチキンライスみたいなものでしょうか。レチェの方は、ライスプディングの感じですね」
食べてみてくださればなんとなくわかると思いますので、とシエテは精霊たちに勧める。
もぐもぐとアロス・コン・ポーヨを食べて、食べ終わると次はアロス・コン・レチェへ。アロス・コン・ポーヨのスパイスの風味が鼻を抜ける。そして、デザートは甘い甘いミルク風味のアロス・コン・レチェ。
(お肉多いけど甘くて辛くて極端過ぎよぉ!)
彩りとバランスを重要視してきた(あとお肉と)ヴィルヘルムにとっては、ちょっと極端すぎたようだ。美味しいけれど、うーん、と複雑な気持ち。
「うん……肉ががっつり来るな」
そして、サフランとニンニクの香りが口内に広がる。デザートのアロス・コン・レチェの甘味がニンニクの辛みを癒すが、和食の味付けが好みの彼としてはどのような評価が出るのか……?
「アロス……こん?美味しいわね!ニンニクが利いてて、がつんっ!て感じ!」
咲姫がニコッと笑った。
「あ、でもぉ、私臭くないかな?ねぇ、彩夢ちゃん、大丈夫かな~?」
「後でガムでも噛めばいいでしょ」
女子かアンタはとツッコミを入れると、咲姫はふふふと笑ってアロス・コン・レチェの方のスプーンにも口を付ける。
「あま~い!シナモンも利いてておいしい~!」
(女子か!)
彩夢の心のツッコミが飛ぶ。
(豪勢なおさかなが食べれるって聞いてたからそっちも楽しみにしてたけど、これもなかなか♪)
ご機嫌で咲姫はアロス・コン・レチェを平らげてしまった。そのあと、使ってるのは両方ともほぼお米と聞いて、太っちゃう~!と慌てていたのはまた別の話。
「アロス……?えっと、オートミールの甘い奴かな。あったかくて不思議な味」
敢えてアロス・コン・ポーヨの感想が出てこなかったのは、子供舌の彼にとってはスパイスやニンニクが利いた味はちょっと大人の味だったのかも。甘いアロス・コン・レチェはデザートとして気に入った様子。
「……」
翡翠はというと、少し眉間にしわが寄っているような……?
アロス・コン・レチェが残っている。
「ん~僕としては珍しい料理が食べれて嬉しいけど、ちょっと重たかったかな!スパイスの味も良かったし、単品としては全然OKなんだけど、米に米が来ちゃうとどうもね~。えーと、味8、彩2、バランス1、で、11点!」
続いて、精霊たちもフリップに点数を出す。ヴィルヘルム5、羽純9、咲姫9、フェルド7、……翡翠6。
ざわっと会場がざわついた。
「おっと!?パートナーさんがまさかの6点!パートナーは15点満点なのですが、なぜなのでしょうか!」
司会者が慌てて翡翠にマイクを向ける。
「ポーヨは美味しいけど、レチェは俺の好みじゃない」
少し不機嫌そうに一言そう告げると、彼はその次の言葉を言えなくなった。
司会者もうーんと考え込む。
「でも、あれじゃないですか?好み点は5点です、素点は10点なんで、……味、よかったですよね?」
シェフだって8点出してるよ?と慌てる司会者。
「僕は嘘はつかないよ。食材がふつうだったから8だったけど、グレードアップしてればまぁ9は行ってたろうし」
翡翠がちょっと待ったというように右手で制止する。
「それなんだけど、……シエは自分の店で客に料理を出したり、家庭菜園の物を使って普段から料理してるんだ。だから、俺から言わせればプロの端くれなんだよ」
シエテがハッと息をのむ。
「だから、バランスとか、色合いとか、もっと気を付けられたんじゃないかって思うんだよな。厳しくつけたのはそういうことだ」
シエの料理は美味くて当たり前だろ?と視線が言っている。
「なるほど、愛の鞭というわけだね~?」
エーゴがニヤッとわらって翡翠を見る。
「な、そういうことでは……」
「いーのいーの!ごちそうさま!」
ぺろ、と舌を出すエーゴに会場から笑いが起こった。
「では、結果発表に移りましょう!」
■栄冠!
「今回のお料理コンテストで合計点トップを得ましたのは……」
テーブルの前にペアで並ぶウィンクルム達。
照明が薄暗く落とされ、ドラムロールが響く。
パッとスポットライトが当たったのは歌菜だった。
「桜倉歌菜さんです!!」
わぁっと歓声が上がった。点数は計算されていたので皆誰になるのかはわかっていたはずだが、そこはご愛嬌だ。
「え?え、私……?」
歌菜は驚きと喜びで羽純の顔を見上げる。
「私、って歌菜、計算してなかったのか?」
「うん、なんか、夢中で……」
ぽんぽん、と羽純の手が歌菜を撫でる。
「よく頑張ったな、お疲れ。……美味かったよ」
「……うんっ!」
優勝も嬉しいけれど、何より聞きたかった言葉、そして、何より欲しかった表情が手に入った歌菜は心からの笑顔でカメラにも向かって頭を下げた。
「ありがとうございます!」
司会者とエーゴからも割れんばかりの拍手が響く。
「おめでとう、歌菜さん!」
エーゴがお野菜の盛り合わせをかたどったクリスタルのトロフィーを抱えてくる。
「合計点68点。二位の淺稀さんと3点差だ。接戦だったよ」
淺稀の方を向いて、エーゴは惜しかったねと笑う。
優勝を取れなかったのは残念だが、パートナーや皆に喜んでもらえたならよかったと淺稀も微笑み返した。
「おめでとう!」
エリザベータも大きく拍手する。今度は自分もごちそうになりたいな、なんて思いながら。その傍らで、カメラが自分たちを映していないのを確認し、ヴィルヘルムが彼女の腕を軽く引いた。
「ん、なんだよウィル……ッ」
少し引き寄せて、耳元でこっそり告げる。
「エルザちゃん、今度は個人的に手料理食べさせてね♪」
「へ?
「……他の男に食べられるの、結構ジェラシーよ?」
いつもより少し低めの声で囁く。
ぴく、とエリザベータの肩がふるえた。
「あ、あー、うん。機会があれば、な」
「うん、よろしくね♪」
いつもの調子でにっこり笑っておどけて見せるヴィルヘルムだが、ふとした時に気付かされる。ああ、男性なのだ、と。
拍手をしながら、彩夢が咲姫を見やる。
「……酸っぱくて、悪かったわね」
パートナーの点数が低かったことを気にしているらしい。
「……個人的に苦手なだけよ、っていうか、……それでも、甘めに作ってくれてたのね彩夢ちゃん」
ニコッと咲姫が笑う。
「そ、そうだけど」
「その気持ちが嬉しいわ」
だって、それじゃないと食べられないでしょ、と彩夢はそっぽを向く。ほんのり、頬が染まっているような。
「照れてる~!」
「照れてないっ」
フェルドが拍手をする淺稀を見やった。
「惜しかったね、オトナシ」
「はい、でも、楽しかったです」
「うん、それならよかった……」
優勝者に拍手を送る淺稀のエプロンの端っこをフェルドがくい、と引っ張った。
「なんですか?」
「……オムライス、また作って?旗、立ってるやつ」
ぽそ、と蚊の鳴くような声でのリクエスト。淺稀はふわりと笑って答えた。
「もちろんです」
こうして、料理大会は幕を下ろした。
帰り道、シエテは翡翠に告げる。
「翡翠さん」
「ん?」
「……もっともっと美味しいお料理、つくりますね」
「……」
少し前を歩いていた翡翠が立ち止る。そして振り返り、少しだけ意地悪く笑った。
「なんだ?今日の点数不満だったか?」
「……残念じゃないっていうと嘘になりますけど、好みじゃないアロス・コン・レチェを出したことや見目の点と思えば、まあ」
「じゃあ、味には自信があるんだな?」
シエテが静かに頷く。
「わかった」
翡翠が静かに歩み寄ってきた。
「作れよ。……味見、してやるから」
二人は少し見つめあい、そして同時に微笑む。さあ、帰ったらまた料理の研究だ。
***
「んー!美味しかったなー!」
エーゴシェフが鼻歌交じりでスタッフに笑いかける。
「ねぇねぇ、僕のパートナーの愛がこもった料理食べたくなっちゃったから、もう帰っていい?」
「ちょ、次のスケジュールの打ち合わせが」
一応売れっ子シェフの彼。次の収録についての打ち合わせがあるというのに。
「んー、やだ~帰る~!なんかウィンクルムのみんなにあてられちゃったかも☆じゃあねぇ~!」
すたこらさっさと帰っていく彼にスタッフは嘆きの声を上げる。
「ひどいっ!私には料理してくれるパートナーもいないってのに更に残業を強いるなんてっ!」
余談だが、エーゴのパートナーは普通の女の子。プロシェフの彼には到底敵わない料理の腕だが、それでも一生懸命に作ってくれるらしい。結局のところ、お料理は『愛』なのだ。(エーゴ談)
依頼結果:大成功
MVP:
名前:桜倉 歌菜 呼び名:歌菜 |
名前:月成 羽純 呼び名:羽純くん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 寿ゆかり |
エピソードの種類 | ハピネスエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | ハートフル |
エピソードタイプ | EX |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 簡単 |
参加費 | 1,500ハートコイン |
参加人数 | 5 / 3 ~ 5 |
報酬 | なし |
リリース日 | 03月03日 |
出発日 | 03月11日 00:00 |
予定納品日 | 03月21日 |
参加者
- 音無淺稀(フェルド・レーゲン)
- エリザベータ(ヴィルヘルム)
- 七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
- 紫月 彩夢(紫月 咲姫)
- 桜倉 歌菜(月成 羽純)
会議室
-
2015/03/11-00:00
浅稀さん、レスありがとうございます。
それでは明日、お互い全力をつくして美味しいものを作りましょう。
よろしくお願いします。 -
2015/03/10-23:58
-
2015/03/10-23:51
シエテさんは献立変更了解です!
ライスプティングって言われてる奴ですよね!
オートミールみたいで好きです♪
甘くて美味しいですよね♪
なんとかぎりぎりですがプラン仕上がりましたー♪
他献立変更ございましたら日付変わるまで待機しておりますので―! -
2015/03/10-23:22
浅稀さん、お問い合わせありがとうございます。
うーん、下準備もコンテストの内のようですね。出来る限り作って見ましょう。
というわけではないのですが、大変遅れてすみません。
私が作るお料理が大幅に変わるのでお知らせさせていただきます。
作るお料理は、アロス・コン・ポーヨとアロス・コン・レチェです。
コスタリカ料理の一つですが、お名前が長いので、米料理とお菓子で覚えていただければと思います。
プランを出した方にはお手数おかけしますが、どうかよろしくお願いします。 -
2015/03/10-22:49
問い合わせお疲れさん。
その場の食材で作れーってのが定石だろうしね、
事前準備も制限時間外になっちゃうししゃーない。
とりあえず全部いけるだろうとタカくくって行くぜー
プランは今書いたやつで最終決定ってことで、お手柔らかにな。 -
2015/03/10-22:31
-
2015/03/10-22:30
-
2015/03/10-22:30
淺稀さん、お問い合わせ有難う御座います!
こちらにも運営さんからメールが届きました♪
上手く出来るか心配ですが、精一杯プランに詰め込みましたっ -
2015/03/10-21:13
はい!歌菜さんと羽純さん、エリザベータさんとヴィルヘルムさん彩夢さんと咲姫さん
皆さん、宜しくお願いします!
自分の料理だと切る材料が多すぎて時間内に終わるか不安だったので
切った状態で持ち込めるか、あく抜き等の下処理を済ませた状態で持ち込めるか
運営様にお聞きしてみたのですが
「下拵え含めての一時間となります。
会場について材料が生野菜とかお肉とか魚とかが置いてあるイメージです。
魚は切り身を選ぶことも出来ますし、姿を選ぶこともできますが
加熱して有るものはございません。
会場側が下ごしらえはなし、下ごしらえしたものの持ち込みはできない
となります。」
という回答を頂きましたので…切る材料を減らそう、うん。
あと、サラダまで作る時間はなさそうでしたので献立は
・春野菜のオムライス
・七草の豆乳スープ
になりそうです…。
2種類オムライス…は…切る材料を同じにすればいける、かな。
あと3時間程度なのに書き込むのが遅くなってしまい申し訳ありません;
-
2015/03/10-01:55
音無さんたちと、七草さん達は、初めまして、どうぞ宜しくね。
5人分の料理食べれたら、流石にみんなお腹一杯になって貰えそうね。
あ…ごめんなさい、献立、わざわざありがとう。
それなら、あたしは当初の予定通り、春キャベツのリゾットで行くわ。
時間足りそうならコンソメのスープもつけたいけど…足りるかしら。 -
2015/03/10-01:11
おう、2人ともよろしくなー。
献立はあたしも2番目の奴で確定として、
盛りつけとかこだわりてぇなー。
ボンゴレビアンコはそのまんまでもどうにかなるけど
気にするなら生ハムサラダか鰆のムニエルだよな… -
2015/03/10-00:46
淺稀さん、フェルドさん、
シエテさん、翡翠さん、いらっしゃいませ♪
よろしくお願いいたしますっ!(喜)
献立は前回宣言通りで、お米を土鍋で炊いてみる事にしましたっ
文字数が強敵過ぎます…!(ぐぬぬ← -
2015/03/09-01:41
最後の一枠で参加させていただきました、七草シエテです。
エリザベータさん達と彩夢さん達は初めましてですね。
浅稀さん、歌菜さんはお久しぶりです。よろしくお願いします。
料理の腕前……野菜や果物は自給自足ですので、調理の自信は、ある方です。
毎回、旬の野菜や果物を使って自炊したり、お客さんに召し上がってもらっています。
献立は今のところ、あさりのパエリアに、
キャベツとわかめとじゃがいもと椎茸の吸い物、それに鯛の姿蒸しを考えています。
食材にアレルギーや苦手なものがある場合は、避けて作らせていただきますので、
どうぞお気軽にお申しつけください。 -
2015/03/09-00:00
結構ぎりぎりになってしまいましたが…参加させて頂きます。
皆さん初めまして、ですね。
宜しくお願いします(ぺこり
【料理の腕前】
ええと、一応…一人暮らしではないのですが、それに近い状況でずっと暮らしてましたので…。
お料理はそれなりには出来ると思います。
【献立】
・春野菜のオムライス
・七草の豆乳スープ
・アボガドのサラダ
でいってみたいと思ってました。
…オムライス、チキンライスだけですと味に飽きてしまうので(※主にPLが)2種類の味を試したいですが…時間間に合うかなぁ…(遠い目 -
2015/03/08-21:33
彩夢さん、咲姫さん、またご一緒出来て嬉しいですっ♪
今回も宜しくお願いいたしますっ!
ヴィルヘルムさん、有難う御座います…!(感涙)
美味しいご飯を食べて頂けるよう、頑張りますっ!
えへへ、頑張りましょうねっ
私は今のところ、献立に変更はありません
メニュー被りは歓迎です!
だって、作る人によってその人の色が出て、食べ比べるのも楽しいかなって思うんです♪
皆さんの献立を見ていたら、お腹が空いて来ました…! -
2015/03/08-12:04
ヴィ:あらやだ、ワタシそんな小さいこと気にしないわよー?
おいしい料理待ってるわね☆>歌菜ちゃん
はじめましてだなー、よろしくー>彩夢
なんならあたしメニュー変えてもいいぞ?
(ロールキャベツやりづれーと思ったとかは内緒)
【献立(変更)】
「鰆のムニエル」「生ハムサラダ」「ボンゴレビアンコ」でどうよ。
主食の存在をうっかり忘れてたし、これくらいならいけるかな?
バランスを考えつつ魚介類にしてがらーっと色を変えてみたぜ。 -
2015/03/08-03:10
紫月彩夢。そっちは姉の咲姫よ。
桜倉さんはこないだのバザーのお話ではお世話になりました。おかげでゆっくり考えれたわ。
エリザベータさんは初めまして…よね。どうぞ宜しく。
【料理の腕前】
食べれないものは出さないわ。
人に振る舞うってなるとまた勝手が違うとは思うけど…
簡単めなレシピ本くらいは、ちゃんと読んで作ってるから大丈夫だと思う
【献立】
和洋があるから中華…とか思ったのは内緒よ。内緒。
中華やるとどうしても咲姫の好みで味付けが辛めになるから、やめとくわ。
それで…えと、結構悩んでるけどキャベツ被りしてもいいかしら…
一応、春キャベツのリゾットとサーモンのマリネでそれっぽくなるかと思ってるところなんだけど…。 -
2015/03/07-15:21
歌菜:はわっ!!(気付いた)大変失礼しましたー!!
ヴィルヘルムさん、あらためて宜しくお願いいたしますっ(ぺこぺこ)
羽純:このドジ。(ぺしっと歌菜の背中を叩いた)
歌菜:た、確かに時間制限がネックですよね…!
上手に料理が同時進行出来るよう、手際よく行かなきゃです…!(拳ぐっ -
2015/03/07-12:57
(もしかしてディアボロって名前だと思われてんのかな……?)
おう、よろしくなー。あと一人は気長に待とうかね
そして真面目に主食の存在忘れてたわ…
ガーリックトーストとか洋風にまとめてみるか。
一時間だとどんだけ出来るかなー……(ぐぬぬ -
2015/03/07-00:47
桜倉歌菜と申します。
パートナーは羽純くんです。
エリザベータさん、ディアボロさん、宜しくお願いしますっ!
出発まであとお一人来て下さる事をお祈りしつつ、
エリザベータさんにならって、以下記載しておきますね♪
【料理の腕前】
日々、お祖父ちゃんのお弁当屋さんのお手伝いをしているので、
そこそこ自信はある…!つもり、です(ちょっと弱気)
得意料理は、家庭料理です。
【献立】
「肉じゃが」、「野菜たっぷりのお味噌汁」とご飯。
時間が足りそうなら、これに簡単に出来る「菜の花のおひたし」を付けようかと
考えています。 -
2015/03/06-19:50
やべやべ、見逃してた(汗)
【料理の腕前】
お菓子作りはそこそこやるぜ。
料理も……家庭料理くらいならいけるんじゃね?
さっきも言ったけど食えないモンは出さないから。
【献立】
春っぽい食材にしようかなーと思って、ロールキャベツつくろうかなと。
もう一品付け足せるならキャベツサラダも付けるつもりだよ。 -
2015/03/06-16:51
一番乗りだぜっ。
あたしはエリザベータ、そっちはディアボロのヴィルヘルムだよ。
お菓子作りはちっとばかし自信があるけど、
料理とはまた違うしなぁ…どうにかこうにかやってみっか。
食えないモンは出さねぇからよ。
うちの精霊は好きそうなもの解りやすいんじゃねぇかな?
とりあえず誰か来るまで正座待機しておくぜ。