プロローグ
黒い翼をもつ五人組が、ショコランドの木の下で何やら話している。
「さて……こっちに潜り込めたのはいいけど、さすがに毎日甘いものばかりっていうのはな」
黒い髪の青年“クロ”が手に持っていたチョコレートをかじった。
「んー?僕は甘いもの好きだから別にいいけどネ。ロクはどーなの?」
青い髪の青年はキャンディーをなめながら、ご機嫌だ。緑色の髪を持つ青年“ロク”はため息をついて答えた。
「さすがに……路銀が底をついてしまいましたからねぇ……」
ショコランドにあるお菓子で腹を満たすといってもこればかりでは太ってしまいますよ、とロクが赤い髪の青年“アカ”に目を向けた。
「ん……」
ふと後ろを振り返ると、そこにはいつのまにやら黒髪の女が。
「良いものをあげようか」
女の目がきらりと光る。
「なんですか、君は……」
白髪の青年、“シロ”が女を見上げると、女は妖艶な笑みを浮かべた。
「貴方たち、羽に良いものついてるじゃない」
先の戦いで壊されたものを除き、シロ、ロク、クロの翼にはアクセサリーが怪しげにきらめいていた。
「……あんた、なんなんだ?」
クロが鋭い眼光を女に向ける。
「取引をしようと言っているの。ボッカ様達のため、ウィンクルムを倒して欲しいのよ」
「私たちがウィンクルムの仲間とは思わなかったのですか?」
ロクの言葉に女は大きな声で笑った。
「無いわね。貴方たち、どこからどう見てもゴロツキよ。ウィンクルムなんて仕事の子たちと仲がいいとは思えないわ」
失礼な女だな、とアカが吐き捨てるように言った。
女は金の入った袋をちらつかせる。
「手付金はここにあるわ。やる?やらない?」
「んー、僕は一抜け!あいつら強いし、めんどくさいもん。お菓子好きだし、別にお金要らない」
アオが元気に叫んで立ち上がった。
「みんな、怪我しないでね!」
じゃあねぇー、と手を振り、次のお菓子でも探しに行ったのだろうか、アオが姿を消した。
「俺も、やる気はしない。……アオの面倒見るから、じゃあな」
アカもアクセサリーを破壊された身。その場から立ち去った。
シロ、クロ、ロクが顔を見合わせる。
「……あいつらも食わせないといけないしな」
クロが小さくため息をつく。
「で?いいものってなんなのです?」
ロクが問いかける、と。
女はニタリと笑ってガラス製の禍々しい冠を取り出した。
次の日、A.R.O.A.に泣きながら妖精たちがやってくる。
「大変!チョコレートの滝におっかないのがいっぱいいるの!チョコが、変になっちゃうよお!」
解説
目的:シロの操るデミ・シルバーウルフを討伐せよ。
舞台はチョコレートの滝のそば。
チョコレートの滝を瘴気で汚すのを目的としている彼らをやっつけましょう。
デミ・シルバーウルフの数は、シロが操る司令塔を含め五頭。
シロ、クロ、ロクは直接攻撃はしてきません。分が悪いとわかると逃げ出します。
*クロ、ロクは今まで同様謎の幻術を使ってきます。(シロは余裕があれば)
発動は翼が光った瞬間。一人につき、一人、術にかかります(異性にのみ有効)。
惑わされると、術者の言いなりになり、自我を奪われ青年の指示のまま自分の精霊に襲い掛かるようになります。
継続時間は10分程度とのことです。術が切れても、再度仕掛けてくるようです。
被害者によれば、10回近く何度も何度もしつこく術をかけられたとの情報も。
一度魅了された者は、効果時間(約10分)を過ぎるか、強烈なショック(物理、精神どちらでもOK)で目が覚めます。
*絶対に術にかからない!ということをプランに盛り込む場合は、正当な理由、作戦を明記してください。
*ヒント:術者のどこかを上手く攻撃すると、術の発生源を断つことができるかも?
デミ・シルバーウルフの攻撃は噛みつきや鋭い爪でのひっかきです。
怪我の恐れもありますので十分に気を付けましょう。
*ヒント:司令塔さえ潰せば統率がとれなくなるので、デミ・シルバーウルフの討伐がしやすくなるでしょう。
ゲームマスターより
まさかの彼ら再登場です。
読むと参考になるかもしれない過去エピ【惑わされしは】
術にかかると結構厄介ですね。
かかってもいいのですが、上手く立ち回れるようにお願いします。
チョコレートの滝っていいよね!余裕があればこのフィールドを上手く使っても
いいかな?と思います。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
開幕トランス 【対魅了術】 仮に攻撃してしまったとしても 只のトランスではダメージを与えられないナックルを装備してきました それでも、気分は良いものではないですが 策があるというディエゴさんの言葉を信じて前線にでて術を誘います、私を狙いますように! は…? …あ、作戦はわかりました 魅了されたままの演技してます、一応あの三人とは背中を向けるように立ち回りましょうか 誰が私に魅了をかけたのか、経過時間も意識して指示通りに動かないと。 盾になれ、攻撃の妨害をしろと言われたら …ディエゴさんの腕を信じます、私に攻撃が当たるわけがない。 【その後】 ディエゴさん あれ…本気ですか …あぁ、まぁ そうですよね…わかってます はぁ… |
Elly Schwarz(Curt)
・クルトの背後で出来る限りかからないよう尽くすが、万が一術にかかって場合、事前にどんな手でもすぐ解いて欲しいとクルトに伝える クルトさん、万が一僕が操られた時は どんな手でも構いませんから、すぐ解いて下さいね! 作戦の邪魔になる事の方が辛いですから! ・現場についたら即トランス ・トランス後クルトの背後に隠れ、術者を見ないよう心がける ・アクセサリー破壊後は警戒しつつクルトの援護 ・怪我人が出た場合の応急処置に備え、簡単な救急セットを持ち込む 僕達を操って見てるだけの戦闘スタイル、卑劣ですね。 足を引っ張らない為にも、彼らを見ないよう心がけなければ。 そんな卑劣な物でしか戦えないような覚悟、僕は断じて許しません。 |
ひろの(ルシエロ=ザガン)
チョコレートの滝って、なんかすごく甘い匂いしてそう……。 跳ねたチョコレートで足元滑る、かな。気をつけないと。 滝に辿り着く少し前にトランス。 最初はルシェの後ろにいて敵が見えない形。 他の神人の様子がおかしいことに、何かに操られてるのを察し警戒。 リックスさん達の方は見ないようにして、狼が来た場合に備える。 味方の攻撃を邪魔をしないように、少し後ろに下がっておく。 狼がの攻撃は盾で防ぐ。1頭だけなら攻撃を逸らせると思う。 無理に攻撃はしない。 動物との戦いは目を逸らした方が負けだから、絶対に逸らさない。 操られた神人を抑えるときは、盾で攻撃を防いで時間を稼ぐ。 パートナーの人じゃないと、やっぱり難しいと思うから。 |
アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
心情) 同じ神人… 傷付けたくはありませんが、躊躇っては全てが悪い方向へ流れてしまう 成すべきことを成すまでです 戦闘) 予めトランスしておき、臭いで気づかれにくい様に風下から接近 ハロルド、美園を囮とし 囮が魅了されるまではよりも後ろに控え、クロ達の翼を見ない 二人共に魅了され次第、前へ出て囮の抑え役を担う 精霊達への妨害阻止を目的としてジェンマを振るって攻撃 囮以外が魅了された場合も同様 魅了された神人の妨害優先順は下記の通りに ハロルド>Elly>ひろの>美園 デミ及び青年達が神人を狙ってきた場合は、 抑え役を他の神人に任せてそちらを牽制、及び盾となる 魅了) 嘘、だって、だって姉様は…姉様は、私の腕の中で…! |
花岡 美園(トラ)
互いの術がぎりぎり届くくらいの距離まで近付いたら、真っ先にシロ君達を非難します! 「みんなが大切にしてるチョコの滝を! 許せない…トラ君いこう!やっちゃっていいよ!」 それからトラ君の後ろに回ってお任せの姿勢 でも睨みつけ続けます いい幻術のカモになってます これで敵の幻術を使わせるのが目的 操られそうな時には咄嗟に手のもの落とすね 即座にトラ君に攻撃しないときにも、これで術にかかったってわかるから どんな命令されるか判らないけど、ちょっかいされてばっかりのトラ君に、この機会に反撃したいなぁ 抱きつくのとか、こんな時しかできそうにないし 幻術かかってる必要なくなったらトラ君、殴ったりしても怒らないから正気に戻してね |
チョコレートの滝に近づいてきた一同は、その香りに戦場が近いのだと知る。甘い、甘いチョコファウンテンの香り。
「跳ねたチョコレートで足元滑る、かな。気をつけないと」
ひろのがそう促すと、精霊、ルシエロ=ザガンは頷いた。二人は戦場に着く前に、とすぐにその場でトランスを済ませる。
「誓いをここに」
荒々しく舞う蒲公英色のオーラが眩しい。ルシエロの鶸色のオーラと相まって、美しくあたりを照らした。
「クルトさん、万が一僕が操られた時はどんな手でも構いませんから、すぐ解いて下さいね!作戦の邪魔になる事の方が辛いですから!」
神人、Elly Schwarzがそう告げると、精霊のCurtは困ったように眉を寄せながらも頷いた。
「わかった」
そして、二人もトランスを交わす。あたりに、虹色に輝く蝶の幻影と花弁が舞った。
アイリス・ケリーと、ラルク・ラエビガータもトランスを済ませる。
「猛き心を」
赤と黒のオーラが舞う中、アイリスが呟いた。
「気取られないよう風下から、……と思いましたが、滝ということは向かう道は一つしかありませんね」
幸い、チョコレートの匂いが強いおかげでそこまで気取られるのは早くなさそうだが。
そして、各々は顔を見合わせ作戦の確認をする。
「同じ神人……、傷付けたくはありませんが、躊躇っては全てが悪い方向へ流れてしまう。成すべきことを成すまでです」
依頼を受けた時に誰が囮になるか、改めて話し合っておいた。その対象が。
「策があるというディエゴさんの言葉を信じて前線にでて術を誘います」
ハロルド。彼女は決意を胸に頷いた。精霊のディエゴ・ルナ・クィンテロは、それでいい、という様に頷き返し、二人はトランスを交わす。
ここまで、皆移動しながらのこと。もう一人の囮候補、花岡美園が滝の傍に影をとらえた。
「……!人が、いる。オオカミも……」
慎重に近づかねば、と一同ゆっくりではあるが確実に距離を詰めていく。黒い翼をもつ青年が、三人。……狼が、二頭……?報告では、合わせて五頭とのことだったが……。
ウィンクルムの気配に気づき、白髪の長い髪を緩く肩に垂らした青年がこちらをゆっくりと振り返り、微笑んだ。
「おや。ようやく“邪魔者”が来ましたか」
喉の奥でククッと笑えば、緑の髪の青年、ロクが苦笑する。
「シロ、そういう言い方も……まぁ、違いないんですがねぇ」
狼を走らせながら、クロが呟いた。
「また、か。A.R.O.A.とかいう組織から派遣されてきたか?ご苦労なことだ」
フン、と鼻で笑えば、予定通りに美園が叫ぶ。
「みんなが大切にしてるチョコの滝を!許せない……トラ君いこう!やっちゃっていいよ!」
彼女の、全力の非難。この言葉の中の「行こう」の部分がインスパイアスペルとして機能し、文様がふわりと光った。そして、美園はトラの頬に口づける。
「……白だか黒だか知らねえが、エンドウィザードのオレの魔力で消し炭にしてやるぜ!」
トランスの光を纏いながら大きな声で罵倒すれば、クロのこめかみがピクリ、と動く。
「クロ、落ち着いて」
前に出ようとするクロを静かに制止し、シロはその口角をギュッとつりあげた。
「……クソ生意気なお言葉をありがとう?」
とりあえず今いる狼を片付けようと前に出たラルクとルシエロは、シロの様子の変化に目を見張った。
……まさか。
「素敵なご挨拶が出来たご褒美に……君から殺してあげましょう」
幻術をかけてくると踏んでトラの背中からシロを見つめていた美園が目を見開く。
チョコレートの滝が流れる崖の上から王冠をかぶった他より大きな狼が一頭、シロ達の背後の茂みから、二頭の狼が勢いよく飛び出してきたのだ。
完全にウィンクルム達からの死角であった崖の上からやってきた大きな狼は、前衛で初めからいた狼の相手をしていたウィンクルムを飛び越え、トラの頭に直撃するように右前脚で蹴りながら着地した。
「っぐ!!」
一瞬何が起こったのかわからないまま、避けることもままならずトラは地面にあおむけに倒れる。そのまま彼の上に覆いかぶさるように大きな狼はどすん、と鎮座した。
「嫌!トラ君!?目を開けて!?」
錯乱状態で美園が叫ぶ。他のウィンクルム達も慌ててそちらに目をやった。その瞬間。シロの翼が怪しく光る。同じく、クロ、ロクの翼も……。
幻術にかかったのは、当初から予定されていたハロルド。残りは、仲間を心配してそちらを咄嗟に見てしまったエリー、ひろのの三名だった。美園はトラの至近距離にいたため、トラの傍で狼を追い払おうと必死だ。狼は自分にまとわりつこうとする少女を邪魔だと言わんばかりに左腕で振り払う。
「きゃあぁっ」
乱暴に振り払われ、美園の体が大きく転がる。あたりにはねていたチョコレートで服も顔もドロドロだ。痛々しくすりむけた頬が無力さを強調し、悔しさに美園は唇を噛みしめた。
茂みから飛び出してきた狼たちも、その大きな狼に代わり好き勝手にトラの周りを囲み、前足で弄んだり噛みついたりしている。冠をかぶった大きな狼はというと、その場にいるのは得策でないとし、一度後方へ引いた。
対処しようとしていた狼を振り払い、トラを襲っている狼を何とかするのが先決と、ルシエロが飛んできた。ラルクの方は、とりあえず自分にかかってきていた一頭の狼の影をとらえ、『影法師』でダメージを与える。影を狙って放った攻撃は威力を増し、狼はその場に崩れ落ちることとなった。
「おい!トラ……!返事を、しろっ!」
群がる二頭の狼を切りつけながら、ルシエロはトラをかばう。トラはぐったりとしたまま、動かなかった。頭部と腕に傷を負っている。二匹の狼は切りつけられてギャン、と吠えながらトラの体からその身を離した。
ハロルドがゆらりと立ち上がり、ディエゴに殴り掛かる。
あらかじめ通常のトランスでは攻撃力を持たないナックルを装備したハロルドだが、攻撃する方もされる方も、味方に手を上げるというのはいい気分ではない。ディエゴは、ハロルドのその腕をつかみ引き寄せた。
「!?」
「愛している」
耳元で低く囁けば、ハロルドの膝の力がガクンと抜ける。
「……は?」
ハロルドから素っ頓狂な声が小さく聞こえる。それを気取られぬよう、ディエゴは小声で促した。
「このまま術が解けない振りをし俺に攻撃し続けろ」
なるほど、とハロルドは思った。他の神人や自分に再度魅了がかかると面倒だからだろう。彼女は一瞬ひるんだふりをしながら体制を立て直し、ディエゴにもう一度殴り掛かった。
「ん……?」
一瞬術が切れたようにみえたが、クロは小さく首を傾げ、もう一度攻撃を再開する彼女を見つめた。彼の側からだとハロルドは背中を向けているので表情はわからない。けれど、かなり本気で殴りを入れているところを見る限り、まだかかっている。彼はそう判断した。
ふら、とひろのが進行方向を変える。トラを助けに行ったルシエロの元へ、だ。
狼はそれを襲うようには指示されていないため、うろうろとまわりを彷徨う。
「ひろの……っ」
こともあろうか、ルシエロに『ジェンマ』を高く振りかざし殴り掛かる。
それを、横から飛んできたアイリスが同じく『ジェンマ』で受けた。
「ひろのさんっ……」
そのままジェンマを押し付けるひろのに負けじと、アイリスは両手でジェンマを支え続ける。ギシギシと杖同士が音を立てていたところ、アイリスの背後からルシエロの整った指が伸びてきた。
ビシッ。
かなり強い音を立てて、ひろのの額にデコピンが命中する。
「はぅっ!?」
強烈な痛みに、ひろのは額を押さえてしゃがみ込む。
「すまない、ひろのを頼む!」
ひろのを立たせて、アイリスに任せ、ルシエロはまた狼に向き直った。
このまま放置するのは、トラの命が危ない。何とかしてこちらに気を向かせなければ。
二頭の狼の背中に『エトワール』で切りかかりながら、注意をこちらに逸らす。少しずつ、トラからこの二頭を引き離すのが狙いだ。
「おい、エリー!?」
エリーは術にかかり、ふらりとその場に立ち上がる。クルトは術者の方へ向かおうとする足を止め、彼女に向き直った。
先刻の約束がある。エリーはうつろな目のまま、『エムシ』を大きく振り上げ、クルトに襲い掛かる。回避しきれず、その先端が僅かにクルトに掠った。クルトの防御力が、わずかに下がる。
「……悪いな、少し、痛むぞ」
ぼそ、と呟いてエリーのうなじを手刀で叩けば、彼女が意識を手放す。地に倒れ伏す直前に右腕で支えてやれば、その軽いからだが妙に重たく感じた。
シロが小さく舌打ちをうつ。エリーに幻術をかけていたのはどうやら彼だったようだ。
もう一度、誰かに術をかけようとシロが翼を広げる。その瞬間、クルトは『スナイピング』で彼の翼を射抜こうとした、が、片手に大切な神人を抱いているためそれは叶わない。彼がその手に携えるのは弓。その手を離してうつなど、到底無理な事。彼女を抱いて敵に狙われにくい後方へと下がった。
シロはターゲットを探しながらふわりとその翼で浮き上がった。向かった先は、アイリスのもと。ひろのと共にトラの傍でトラを守っている彼女を狙うといった魂胆だ。
トラをかばうように立ちはだかる二人に、シロがニヤリと笑う。瞬間、翼が怪しく光った。次に術にかかったのは、アイリスの方。アイリスが光を宿さない瞳で、ふらふらと立ち上がるのをシロは心底楽しそうに見つめていた。
そのパートナーのラルクはというと、冠を付けた大きな狼を追いまわし、影に攻撃を当てているところだった。こいつさえ潰してしまえば、あとの狼は連携が取れなくなるはずだ。そこへ、アイリスが走ってきたのものだから。
「っ、危ない!」
「……」
ふらふらと『ジェンマ』を振り回すアイリスに、ラルクは声を上げる。
大きな狼が足を引きずりながらこちらを見ていた。アイリスが狼の盾となる形で、攻撃をあてに行けない。
「……アイリス、アンタの姉貴は生きてる!」
ビクッとアイリスの肩が震えた。そして、へたり、とその場に座り込む。
「嘘、だって、だって姉様は……姉様は!」
ラルクを見上げ、震える声でアイリスは反論する。そのはずだ。彼女の姉は彼女の目の前でオーガに食い殺されたはずなのだ。“生きている”はずなどない。しかし、術を解くには上等なセリフだったようだ。司令塔の狼はグルル、と低く唸り、術が解けたとわかったためアイリスに飛びかかろうとした。が、その瞬間にラルクの手裏剣で仕留められてしまった。ドサリ、と体が横倒しになり、頭上の冠が地に落ちて割れる。これで狼たちの統率は崩れた。残り三頭、どう片付けるか。
「ん……う」
エリーがゆっくりと顔を上げる。
「気付いたか」
「僕……っ、ごめんなさい」
慌てて立ち上がろうとするエリーにクルトはゆっくり立ち上がるよう促す。
「立てるか」
「はい、……皆は!?」
エリーの目にいまだなお地に倒れ伏すトラと美園の姿が映る。
けが人の応急救護を、と言うとクルトが頷いた。
「翼を見ないように」
「わかりました。クルトさんは」
「俺は奴らの翼を狙う」
二人は顔を見合わせ、頷きあってそれぞれ駆け出した。
「美薗さん!大丈夫ですか!?」
エリーが駆け寄り、美園の頬の傷の消毒に当たる。応急救護、と呼ぶには足り無すぎる絆創膏と消毒液を持って美園を抱き起せば、美園がうぅ、と呻く。
「ごめんなさい、エリーさん……」
「挑発の効果がこんな風にでるなんて……痛みますか?」
どちらかというと何もできないという精神的なショックのほうが大きかったのだろう。美園は小さく大丈夫です、と返す。
「それより、トラ君が……」
ルシエロが『エトワール』でトラに襲い掛かっていた二頭と、ディエゴに襲い掛かろうとしていた一頭をひき付けながら隊列から離れていく。とりあえずは、安心だろう。シロ、クロ、ロクも深追いはしない。滝の傍でそれをただ見ているだけだ。次はどの神人に術を仕掛けるか、そんな相談でもしているのだろうか。
瞬間、クルトの弓が撓り、クロの翼を射抜いた。
「っ……!?」
離れた場所からでも的確に狙い撃つ。『スナイピング』だ。今や彼の手からエリーは離れている。自由に動くことができる。完全に油断しきっていたクロは翼に刺さった矢を引き抜きながら小さくうめいた。彼の翼についていたアクセサリーが音を立てて地に落ちる。
「クロ!痛みますか」
翼から血液が滴るのを、シロは心配してクロに駆け寄った。
「次はお前の翼だ」
クルトが言い放ち、シロを睨みつける。
「そうはいかない……ッ」
シロがその場にふわりと舞いあがった。
上空に向けて矢を放つのはかなり厳しい。重力的な問題で、命中率も落ちるだろう。クルトが歯を食いしばったその瞬間。
銃声が響いた。
「ディエゴ!」
先ほどまでハロルドと交戦、しているように見せかけていた彼が不意にシロの翼目がけて銃撃を放ったのだ。
ピンポイントでアクセサリーを狙い、撃ち抜いた。もちろん、弾丸の熱が掠り、翼にもダメージはあったようでシロは上空でバランスを崩す。あわやチョコレートの滝にまっさかさま、となる寸前で身をひるがえし、滝のほとりに受け身を取りながら落ちてきた。
「シロ……」
ロクが心配そうに駆け寄る。その様を見ながら、クルト、ディエゴの両名は各々の武器を構えた。
「……」
ふとロクが薄く笑みを浮かべる。そして、翼のアクセサリーを乱暴に取り去り、地に叩き付けた。
「はい、これが壊れれば満足ですよねぇ」
確かに、アクセサリーがなくなれば術者ではない。すでに攻撃する理由は失った。が、しかし。彼らを野放しにしてはまた同じことが起きるだろう、とクルトが前に進み出る。
「おっと、私達を捕まえようというんですか?」
「……理由は知らないが、立派な犯罪者だからな」
「待てと言われて待つ悪党はいませんからね、さようなら」
クルトがしかるべき手段を取ろうとすると、ロクはクロとシロの腕を掴み、ふわっと舞い上がった。どこにそんな馬鹿力が隠されているのか。シロも痛む翼を懸命に動かし、ともに上空へ上がっていく。クロも同様だ。ほとんど二人に助けられるようにして、崖の上へと上って行った。
「……っ、速い!?取り逃がしたか」
クルトが崖の上を睨む。背後では、狼の鳴き声が聞こえた。
忘れていたわけではないが、まだ、三頭残っていたのだ。始末しなければ。
ディエゴはくるりとそちらに向き直る。
「よし、ルシェ、下がってくれ!」
十分に引き付けたと判断し、ディエゴが合図を出す。ルシエロはそれに合わせてスッと三頭の狼の中心から抜けた。
ディエゴの『ダブルシューターⅡ』が放たれる。三頭の狼のサイドに着弾したそれは、追い詰めるように二頭の狼を狙い、撃ち抜く。ギャン、と悲痛な鳴き声を上げ、二頭はその場に頽れた。あとは、一頭。それも間もなく、すぐそばにいたルシエロにより切り裂かれてこと切れた。
デミ・シルバーウルフは全て駆除できた。厄介な術者たちには逃げられたが、依頼通り、チョコレートの滝は守ることができた。けれど。
「トラ君!トラ君!」
「下手に揺らさない方がいいかもしれません。救護を呼びます……!」
エリーが取り乱す美園を押さえる。トラは、戦闘が終わってもなお目を覚ましていなかったのだ。ショコランドは木を通過しなければタブロスへは戻れない。A.R.O.A.の応急処置を受けようにもすぐには受けられない。近隣の妖精の家に世話になるほかないだろう。一同はとりあえず近隣の妖精の家にトラを担ぎ込むことにした。
「皆さん、チョコレートの滝を守ってくれたのですね、ありがとうございます!」
チョコレート色のワンピースの妖精が頭を下げる。そして、ルシエロに横抱きにされたトラを見て息をのんだ。
「酷い……!傷だらけじゃないですか!」
「すまないが、この地域の医者……などが居れば呼んではもらえないだろうか」
妖精は黙って頷き、その集落の民間医を呼びつける。
程なくしてやってきた髭の長い妖精はトラの気を読み取り、安堵したように呟いた。
「……命に別状はないが、しばらくは休んだ方がいいじゃろな。頭を強く打ったのが良くなかったんだろう。あとは出血性のショックかの。傷薬をやるからこまめに塗っておくれ、本部に戻ったら浄化もな」
爪に毒が塗ってあったのかもしらんのう、と呟いて、出血している部分を包帯で強く巻き、強打した部分に氷嚢を当て、年老いた妖精は首を傾げる。
「しかして、なぜにこんな大怪我をしてしまったんじゃい?」
美園が震える声で告げた。
「挑発、したんです……魅了の術を使う人達だからって聞いてて、私にかければいいと思って」
「はぁ、災難じゃったな。……敵さんがどういう風に攻撃を仕掛けてくるか……今回はウルフを操れる奴がおったんじゃろ?そこまで注意せんと、危ないというわけじゃな」
早いところA.R.O.Aでも見てもらう様に、と告げ、妖精は姿を消した。
その後、トラの怪我はA.R.O.A本部にて診療され、彼は一日入院して目を覚まし、無事に復帰することができたという。
また、A.R.O.A.に報告に行くと、この依頼を出した職員もウィンクルム一同に大きく頭を下げた。
「今回は、お疲れ様でした。情報がいきわたっていなかったのでしょうか?」
一同は小さく首を傾げる。いや、情報は、来ていた。
「デミ・シルバーウルフは五匹、でしたが、すべてが群れで行動しているとは限りませんでした。それから、魅了の件、ですが、必ずしも戦闘開始と共に魅了してくるとは限らないと思うのです。彼らがどのタイミングで何をしてくるか、は、実際に対峙してみないとわかりませんしね」
一同、はっと息を呑む。今回の作戦では、リックスが魅了してきてから狼と対峙するという前提で進めてきた。蓋を開けてみれば、狼が奇襲を仕掛けてきたところに魅了をかけてくるという、卑劣な行動をとってきた敵方。
「相手の行動の順序を決め付けるのは、危険です。仮説を立てるのは大切なのですが、イレギュラーに備えることも考えるとより安全ですよ」
そのとおりなのだ。基本的に仮説を立てないことには始まらない。が、敵の攻撃パターンを読みきることは出来ない。
「そのために、皆さんでお互いの行動をよく把握しておく必要がありますね。今回は敵も多かったので、特に連携をしっかりしておけばけが人も出なかったかと」
今回で言えば、挑発に伴う危険に誰かが気づいて念のための護衛をつけていれば違ったのかもしれない……。
ハロルドはというと、何かが胸に引っかかるような気はしたが、この状況で聞くことも出来ず。ディエゴもディエゴで、ハロルドの何か聞きたそうな視線が気になってしまった。愛には異性愛だけではない、と思って誤魔化そうとしていたのに言うこともできず……。
(わかっては、いるけど……)
二人のもやもやも、募るばかり。
一方。
「うっわぁ!?シロもクロもひっどいけが!だいじょぶ!?」
アオが叫ぶ。
「あぁ、でも、……報酬は頂いたからな」
クロが苦笑いしながら金の詰まった袋を開ける。手付金とは別に、もう一つあるようだ。
「なんでも、ウィンクルムをうまく攪乱したからボーナスとのことですよ」
「あー、あのケッバイおばちゃん?ちゃんとお金くれたんだぁ」
アオがふーんと頷くとアカが嗜める。
「おばちゃんとかいわないの。あと、三人とも俺たちみんなが食いつなぐために頑張ってくれたんだよ。お礼は?」
「あ、そっか!にーちゃんたち、ありがとう」
アオが屈託のない笑顔でそういって頭を下げる。
アカは近くの家から盗ってきたタオルをクロとシロの翼に包帯代わりに巻きつけながらつぶやいた。
「いつまでもこんな生活じゃ……キツイな」
今はしのげても、きっといつかダメになる。
ウィンクルムは強い。どうやって生きていけばいいのか。彼らも彼らで、不安と悩みを抱えていくのであった。
依頼結果:普通
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 寿ゆかり |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 01月29日 |
出発日 | 02月05日 00:00 |
予定納品日 | 02月15日 |
参加者
- ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
- Elly Schwarz(Curt)
- ひろの(ルシエロ=ザガン)
- アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
- 花岡 美園(トラ)
会議室
-
2015/02/04-23:49
-
2015/02/04-23:49
こっちもどうにかこうにか。
スキルは影法師と朧月にしてある。
陽炎にしようかとも悩んだが、敵の数が多いんであんまり有効じゃなさそうなんでやめた。 -
2015/02/04-23:46
-
2015/02/04-23:45
クルト:
こちらもギリギリだが完了した。
スキルは結局パルパティアンとスナイピングで行く。
……改めてよろしく頼む。 -
2015/02/04-23:32
-
2015/02/04-23:04
わかった、ありがとう
俺もプランは大体書けた
一応ぎりぎりまで修正は可能…だと思う -
2015/02/04-22:02
少し、防御と回避を下げて命中を上げてみました。
ハロルドさんを抑えなくてはいけないことを考えると、命中は上げないと不安だったことと
逆に操られてしまった場合に回避が高いと手間かなと思いましたので。 -
2015/02/04-18:23
美園:
うーん、ダメかなぁ? シルバーウルフの司令塔がシロ君に操られてるって事は、
シルバーウルフ達が気付いても、シロ君が指示を出すまでは大人しく待機してるって期待してたんだけど。
別に、向こうはそんなにやる気なさそうだし……。
じゃあ、トラ君は最初から後衛にいて、そのすぐ後ろに私。
他の神人の皆さんがさらに後にいるところでシロ君たちを非難すれば、
トラ君を妨害させやすい私に術を使ってくれるんじゃないかなぁ? -
2015/02/04-15:04
クルト:
>アクセサリを狙う
それは俺が受け持とうと思うが良いだろうか?
その場合パルパティアンではなく、スナイピングの方が良いんだろうか。
もしくはパッシブではなくパルパティアンとスナイピングの組み合わせか。
少し迷っている。
>[26]の案
俺も交戦は直ぐだと認識しているし
……アイリスが言ったように、その案には反対だな。
(誤字があった為、再投稿した。すまない。) -
2015/02/04-13:25
>美園さん
どうでしょう…私は発見したら即交戦だろうなと。
デミ・シルバーウルフについての情報を過去の任務を遡って探しているところなので推測にすぎないのですが、
狼は鼻がいいものですし、風下から近づくなどで多少なりとも対策出来るかもしれませんが、先に気付くのは向こうだと思います。
先手を打てるという大きなイニシアチブがあるなら無駄にはしないかなと……。
それと、美園さんたちだけが大きなリスクを背負うことに対して、
得られるかもしれないメリットはさほど大きくないように感じましたので、私は美園さんの提案には反対させて頂きます。
ごめんなさい。
-
2015/02/04-12:25
>アイリスさん
戦闘は、お互いを発見したら即始まる、って事じゃないと思います。
だから、こんなのはどうでしょうか……?
敵 トラ 美園 他(実際には全員ほとんど固まり)
こうやって私がトラ君の後ろに隠れて敵を非難するので、
敵が邪魔臭がって戦闘を仕掛けてきたら他のみんなが出ていって、
敵 銀狼 前衛 中衛 トラ 美園 他神人
って隊列を整えれば十分かな、って思ったんだけど……。 -
2015/02/04-11:21
もしアクセサリーを狙うとすれば
命中補正のある俺かクルトだろう
そして狙えるタイミングは幻術を使うタイミングなんじゃないかと予想している
奴らも前の依頼で学習はしているだろうし、アクセサリを無防備に俺たちに見えるような所につけてはいまい
幻術をかける時に見える光がアクセサリによるものならば、俺たちにも狙える隙があるという考えだ。
-
2015/02/04-11:11
長くなってしまったので…連投失礼致します。
幻術自体はアクセサリーの効果のようですね。
ただ、アクセサリーのような小さなものを狙うのは正直、難しいのではないかなと。
美園さんが指摘されてるように、過去エピでは翼を狙ってアクセサリーも落としているので、素直に翼を狙うので問題ないと思います。
>美園さん
ごめんなさい、教えていただければありがたいのですが、美園さんは操られにいく為にどういう行動を考えてらっしゃいますか?
今のところ、誘導する為に「挑発する」「前に出る」などの案があがってます。
これらを実行されるのでしたら、美園さんはトラさんよりも少し前に出ることになるのではないかと思います。
仰るとおりエンドウィザードの高い火力は脅威ですので、妨害されないように可能な限り後方からの攻撃をされるものだと認識しているのですが…
間違いがありましたら申し訳ありません。
私はお二人が操られ次第、前へ出てお二人の制止を担うつもりです。
逆に、もし後方に控えている私が魅了された場合は、前に出ていらっしゃった方々がとめにきていただければ
多少なりともデミ・シルバーウルフとの間に距離が出来ますので、精霊の皆さんへの妨害を少しは阻害できるのではないかなと -
2015/02/04-11:07
個人的には、ですが。
誰が一番怖いというのは勿論、向こうも考えるでしょうが……それよりも個々に動く、潰しやすい相手から潰しにくるのではないかと思います。
シロさんが操るデミ・シルバーウルフを倒せば統率がとれなくなるということから、かなり高い連携をしてくるでしょう。
5匹がかりの猛攻は無視できないかと思います。
ラルクさんには司令塔を探していただき、そちらへの攻撃を優先してもらおうかと。
倒しにいくというよりも、撹乱目的ですね。
>Curtさん
いえ、私が言っていなかったので……申し訳ありません。
お気遣い、ありがとうございます。 -
2015/02/03-23:53
美園:
あっ……ところで今思ったんだけど、幻術を断つための攻撃って、
翼というよりも翼のアクセサリーじゃないかなぁ……?
でも過去エピ読むと、翼に攻撃すればアクセサリーまで落としてくれるみたいだから、翼でいいのかな? -
2015/02/03-23:41
トラ:
方向性は大体決まって、後は計画通りに上手くやる方法を考えりゃいいってところか?
奴らとしちゃ、一番怖い相手は当然ディエゴだから、まずハロルドが狙われるのは当然。
次に誰が厄介かって言ったら……悩ましいけど、多分オレじゃねえか?
エンドウィザードは、当たりゃ一気に計算を狂わせる。オレならそんなヤツ真っ先に潰す。
しかも後衛で、神人の一番近くにいる。美園に襲わせるのも楽って事だからな。
だからオレは、多少のハッタリを効かせてでも、オレの事を放置しちゃマズいって思わせるぜ。
こんな感じでどうだ? -
2015/02/03-21:57
クルト:
>操られる神人
誘いの方向だな。その他の神人の対応についても把握した。
よく考えれば解る事だったかもしれない。悪いな。
ただ意見するとすれば、態とらしいと思われないようにしないとと思う。
相手にかけても意味がないと思われたら別を狙うかもしれない。
あくまで憶測にしか過ぎないが。
まぁその前に術の発生源を撃てば良いと思うんだがな。
シルバーウルフは任せようか。
苦戦しているようだったら援護の形をとる。では俺は主に術者を対応だな。
後衛だがパルパティアンで移動しながら攻撃出来ないかと思う。
精度を上げる為にももう1つはパッシブの予定だ。
また何か違う事があれば指摘を頼む。 -
2015/02/03-21:54
ラルクも加勢してくれるのならばありがたい
…神人が幻術にかかってから10分以内にウルフをまとめ、撃破したいところだな
ルシェだけではなく、後衛である俺達もウルフの誘導に参加したほうが良さそうだ -
2015/02/03-21:37
あ、ごめんなさい、被ってしまいましたね。
Curtさんが懸念されているところに関しては
私は囮役のお二人を魅了してくれれば最良、無理であった場合に備えて対策を立てておく方がよいかなと思います。
ディエゴさんは後衛で、Curtさんも後衛として動かれるという認識でよろしいでしょうか?
それならばラルクさんには前へ出てもらいますね。
えっと、操られないする為のものを探されるということが……クロさん、ロクさん達の方の対処をされるということでしたら
ラルクさんにもデミ・シルバーウルフの方へ向かってもらおうかと思います。 -
2015/02/03-21:26
そうですね、大丈夫かもしれないという可能性には甘えない方が良さそうです。
同時に、こちらの思惑通りに美園さんとハロルドさんにかけてもらえるようにも考える必要はあると思います。
お二人以外は極力後ろに下がっておく、極力翼は見ないようにしておくなどでしょうか。
一応、シロさんが幻術を使いに来たときや、お二人を狙わなかった場合に備えて、私も操られた際の対策を仕込んでおくつもりです。
作戦は…ごめんなさい、朝にあげたもの以外は思いつきませんでした。
他に案がありましたらお願いします。
ラルクさんは前後衛どちらでもいけますので、他の方の動き次第で決めるつもりだそうです。
一応、今のところはルシエロさんの後方から
クロさん、ロクさんがハロルドさんと美園さん以外の神人へあまり注意を向けれないように牽制を行うと。
前回の報告書を見る限りでは、距離は大きな問題にならなさそうなので、出来るだけ注意を向けられないようにする必要があるかと。 -
2015/02/03-21:21
わざと挑発するか前に出る等で
注目を引き付けて術を誘う必要はあるだろうな
それ以外の神人は精霊の背に隠れるか
>戦闘
ルシェが引付をするのならばありがたい
成功したら退くように合図するから一旦退いてほしい
ウルフがまとまっている所に範囲攻撃をしかける
追加攻撃効果が発動すれば良いんだがな。 -
2015/02/03-21:16
クルト:
今回よろしく頼む。
……神人が操られて一番厄介な事は、手を出しづらいと言う事につきる。
俺もエリーを盾にされれば攻撃は出来ない、攻撃されたとしてもな。
だから俺ももしもの時は言葉か何かで戻す他ないだろうな。
……と言うか見てて気になったんだが
誰が操られるかはGM次第なんじゃないのか?
「もしも自分がなったらこう」と言う事だったらすまない。
ただ誰がなるか解らない、そこが難しいの要因の1つじゃないかと思っているんだが……。
それとも術を誘うのか?
あと俺の方は「操られないようにする理由」を探してみる。術者のどこか、か。
戦闘には慣れていないが、少しでも戦力でいられればと思うからな。
何か把握違いがあったら指摘してくれ。 -
2015/02/03-20:26
ハロルドさん、ディエゴさん。お久しぶりです。
え、と。
他の方は、初めまして。よろしくお願い、します。
>幻術
盾もそうなんです、けど。
神人側が契約してる精霊と組み合ってるときに。
デミ・シルバーウルフが襲って来ないとは言い切れないと、思います。
神人ごと精霊を攻撃すれば、どちらかは怪我する可能性が高い、です。
操っている神人が怪我をして、術が解けても。まだ術にかけれる神人はいます。
操るリックスさん達の性格次第では、あるんですけど……。
10分ぐらい経過したら術が切れるのは。向こうも自分の術なので、知ってると思います。
かかってる振りをする場合、時間の経過は、気をつける必要がありそうです。
>戦い方
ルシェは、前に言ったとおりで。
前衛としてデミ・シルバーウルフを引き付けるつもり、です。
スキルは「エトワール」と「アナリーゼ」で回避と手数を増やそうと、思ってます。 -
2015/02/03-14:26
ハイトランスの予定はない
武器も、ハイトランスをしないとダメージが入らないものにしてある
この状況で精霊の戦力が減るような事態は避けたいしな
-
2015/02/03-14:19
ごめんなさい、言葉不足でしたね。
盾にするというよりも……
クロさん・クロさん・ロクさんを狙う相手を、操った神人に攻撃させ、その後ろに隠れるのではないか、という懸念ですね。
私も美園さん同様、ただ単純に彼らの盾とするという可能性は低いと思いますが、
彼らを狙う精霊に対しては、ある意味においてはデミ・シルバーウルフよりも操った神人の方が有効かなと。
美園さんのご期待に応えたいところですが、絶対に盾となった神人を避けて彼らを攻撃できるという自信は無いので…
それならば最初から、盾にされる可能性を考慮した作戦だといいかと思います。
ハロルドさんが立候補されるのでしたら、私は構いません。
ただ、ハイトランスを予定されているのかだけは教えていただけないでしょうか?
魅了が解除されない、もしくは魅了をかけなおされた場合、
ハロルドさんがハイトランスされているのであれば精霊でないと止められないと思うので……。 -
2015/02/03-13:33
可能性の問題だ
「精霊に襲い掛かるようになります」 の前に「術者の言いなりに」とある
そう指示されれば盾に使われる「かもしれない」
難易度的にそういった警戒はしておいたほうが良い -
2015/02/03-12:48
美園:
はい、エリーさん、皆さん、初めまして!
改めて皆さん、よろしくお願いします。
うーん……「自分の精霊に襲い掛かる」だから盾にはされなさそうにみえるけど、
「襲い掛かる」のが「青年の指示のまま」の一例なんだと思うと、可能性はあるのかなぁ?
でも私、もし私が盾になるような事になったとしても、
皆さんならちゃんと避けてくれるって信じて大丈夫ですよね?
……一番心配なのがトラ君だけど。
トラ:
うるせー! しっかり避けてやるから見てやがれ!! -
2015/02/03-08:43
術にかかる神人にハロルドを推したい
というのも思いついた事があるからだ
俺は神人に手は上げられないから、言葉…精神的なショックで術を解きたいと思う
術が解けたらそのまま術がかかっている振りをしつづける
上手く騙すことができれば幻術にかかる神人の数を一人減らせるんじゃないかと。
盾になるように指示をするのならばウルフではなく
シロ・クロ・ロクをかばうように、だろうな
前回の依頼の報告書を読む限り
この手のタイプはそういうことを最前列で見て楽しむタイプだろうから
決め打ちはできないが、ウルフは連携すれば時間をかけずに討伐可能だと思う。 -
2015/02/03-08:15
Ellyさん、ディエゴさん、よろしくお願い致します。
美園さんがかかりに行かれると仰るのでしたら、甘えたいなと思います。
あと一人いると良いでしょうから、こちらは希望される方がいなければ私が向かおうかなとも。
最低二人、多くても三人が操られますので…
操られた神人を正気の神人が抑え、その間にデミ・シルバーウルフの数を減らし
残り2・3頭ほどになってから何人かの精霊がクロさん・ロクさんを狙いに行く。
シロさんは最後、デミ・シルバーウルフを倒し終えてから。
今、思いついた限りではこのくらいでしょうか。
遠距離からシロさんたちを狙うことも出来るかもしれませんが、
ディエゴさんが指摘なさってるように、彼らの盾になるよう指示されたときが厄介なので
それならば最初はデミ・シルバーウルフを優先した方が良いのではないかなと。 -
2015/02/03-01:12
こんばんわ。ディエゴさん方は先程ぶりになります。
ひろのさん方、アイリスさん方、美園さん方は初めまして……ですかね。
把握違いがありましたら申し訳ないです。
改めまして僕はElly Schwarz。パートナーはプレストガンナーのCurtさんです。
よろしくお願いします。
ディエゴさんが仰っているように、僕も指示がどう来るか気になります。
……敵の盾になるのは不本意ですが、可能性を考えると複雑です。
なんとか術にかからない方法も考えていきたいものです。
まだまだ把握出来てない事が多いので
情報を見つつ、もう少し考えますね。 -
2015/02/03-00:30
ディエゴ・ルナ・クィンテロとハロルド、着任した
よろしく頼む
最低でも一組はシロを封殺しておいたほうが良いだろうとは思う
ルシェがウルフを引き付けるならば、俺が連携して範囲スキルを放つ…とか
正直どの組の神人が幻術にかかろうと厄介なことに変わりはないと思う
襲い掛かるだけ、これならば良い
武器を奪えば良いだけだ
だが攻撃の妨害、たとえば敵の盾になるように指示されたらと考えるとな
…今はまだ有効な手立てが浮かんでいない
また後ほど -
2015/02/02-22:19
3組め、花岡 美園です。よろしくお願いします。
レベル低いかなって思ったけど、人が足りないよりはいいと思うので頑張ります!
術が切れたらどうこうってあるけど、自分で術を切れるって話はないみたいだから、
最初に私がかかっちゃえば、ある意味で敵の術を封じられる事になるかな……なんて。
どうかな? -
2015/02/02-21:16
そうですね…操られてしまいますが、
逆に考えれば私達が操られているうちは、デミ・シルバーウルフは私たちを狙えないんですよね。
物理ショックで魅了がとけてしまう可能性もありますし、魅了された私たちを狙っている隙に精霊達がクロさんとロクさんに攻撃を仕掛けられるようになってしまうので。
このまま二組だと考えるのであれば、ルシエロさんかラルクさんのどちらかを囮としてデミ・シルバーウルフ及び私たちを引き付け
残った一人がクロさんとロクさんを狙い、魅了の解除を狙う……でしょうか。
デミ・シルバーウルフを操っているシロさんよりも、残りの2人の方が狙いやすいでしょうし
何よりも手が足りないので早いうちに、魅了を解除して戦闘要員を増やしたほうが良いのではないかと思いました。
今思いついた限りではこれくらいです。
ごめんなさい、もう少し考えてみますね。 -
2015/02/02-20:32
あ。
アイリス、さん。ラルクさん。お久しぶり、です。
よろしくお願いします。
今のところ、二組だから。
何か対策しないと、私とアイリスさん。操られます、ね。
見ないようにするにも、デミ・シルバーウルフから目を離すと危険だし。ううん。
チョコレートの滝を。瘴気で汚染される前に、デミ・シルバーウルフを倒すのが今回の目的。
でも、先に冠を壊すにも。デミ・シルバーウルフが邪魔ですね。
ルシェが、デミ・シルバーウルフ5頭とも引きつけれたら。いいんです、けど。 -
2015/02/02-09:47
アイリス・ケリーと申します。
ひろのさん、任務で御一緒するのはお久しぶりですね。
今回もよろしくお願い致します。
・神人は魅了され操られる。特定の部位…恐らくは翼を攻撃すれば発生源を絶てる可能性も。
・デミ・シルバーウルフは、シロが操る司令塔を潰せば統率が取れなくなり連携を崩せる。
・ただし、シロに余裕を持たせてしまうと、シロも魅了の術を使ってくる。
シロさんがデミ・シルバーウルフを操っているのは冠の効果、でしょうか。
邪眼のオーブとは形状が異なるみたいですし、また違うアイテムのようにも思えますが…。 -
2015/02/01-21:45
えと。まだ、他の人がいないけど。
挨拶……。
ひろのと、テンペストダンサーのルシエロ=ザガンです。
依頼受ける人は、よろしくお願いします。