少年 募集(あご マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「最近、少年が行方不明になる事件が多発しているんです」

 A.R.O.A.を訪れた警官が、受付嬢にそう漏らす。

「少年限定、ですか?」

 受付嬢が聞き返すと警官がそうそう、と相槌を打つ。

「なんでも、月が昇る頃になると家をふらりと出て行って
そのまま帰らない、というパターンが多いそうなんです
でね、話はここからが本題なんですが」

そう前置きをして、警官は話を続けた。

「いなくなった少年たちはみんな
その日の昼間に東の森に出かけてるんです」

 タブロスを出て少し東に行ったところに、小さな森がある。
子供の足で行ける距離なため、やんちゃな男の子たちは
親の言いつけを破って遊びに行く事も多かった。

「理由は様々ですよ
肝試し、かくれんぼ、鬼ごっこ、ウィンクルムごっこなんてのもいたかな
おつかいで薪を取りに行った子もいましたね
ともかく理由に関わらず、昼間に森に行った子の中から
夜家を出て行く子が一定数いたんです

森に行った子の中には勿論男女混合チームもいるんですが
不思議と女の子は被害に合わない
そこで、先日数名で調査に行ったんですがね」


 警官が声を潜めて受付嬢に耳打ちする。



「いたんですよ…………額に角の生えたラミアが」



 ラミアとは、下半身が蛇、上半身が人間の女性の姿をしたモンスターだ。
異性を魅了する歌を歌う事を得意とする。
額に角が生えているという事は、おそらくデミかそれ以上だろう。


「思うに、あのラミアの歌に魅了された少年たちが
次々にアイツにひきよせられて行方不明になってるんじゃないかと思うんです

そ・こ・で」

 警官が、手にした依頼書をバン、とカウンターに叩きつける。




「ウィンクルムたちにラミアの討伐と子供たちの奪還をお願いしたい
浚われた子供たちの居場所もわからないんだ、なんとか探してもらえませんか」

解説

●敵
少年フェチのラミア。
少年を魅了して誘拐している。
水の中では移動速度が地上の二倍。

●周辺環境
森の中に、綺麗な水を湛えた湖があります。
ラミアはその近くに居を構えているようです。
子どもたちの居場所は分かりません……

●ヒント
ラミアの魅了に捉われた者は、自然と同じ場所に足が向くようです。
ラミアの魅了をうまく使えば……
彼女は少年を狙います。


ゲームマスターより

某IL氏にインスピレーションを受けた結果です。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

リゼット(アンリ)

  昼間はいなくなった子供たちの家を回って情報収集
一緒に森に行っても無事でいる子がいれば
ラミアの数や遭遇場所
森に行った時にいなくなってしまった
男の子たちを見かけなかったか等の情報を聞く

日暮れ前には他の精霊と合流
囮役の二人をトランスしてから視認できるギリギリの距離で尾行
移動時にはマグナライトで足下だけ照らす

囮がラミアのところへ向かわなかった場合
森へ向かおうとする子供がいればそれについてくか
湖へ直接向かう

戦闘中
敵を湖に入らせぬよう
湖から遠い位置で弓で挑発
戦場に子供たちがいる場合は
神人の後方へ誘導して保護しつつ
ラミアの気をひきつける

アンリが魅了にかかった場合は
前に出過ぎないようにしつつ殴って正気に戻す


水田 茉莉花(八月一日 智)
  耳栓とランプ、方位磁針、依頼の場所の周辺地図2枚を申請
(湖と森の地形がわかるもの)

ほづみさん、方位磁針と地図1つ持って行って
あたし達神人組は街で子ども達に遊び場を聞き込んでくるわ

子どもと目の高さを合わせて
警戒心を解くように話すの
メモは地図に大きく書いて、話しやすくするわ

調査が終わったら精霊組と合流
両方のデータをすりあわせて、出現場所の目星をつけるわ

夜になったら、囮チームを追いかけていくわ
足下だけを照らすように、布をかけたランプを使ってね

男の子達を見つけたら戦闘開始
ほづみさんをハリセンで殴って正気に戻し
トランスして行動するわ!
男の子達は大人しいならそのまま
邪魔するなら、片っ端からハリセンで殴る!



ハガネ(フリオ・クルーエル)
  ※アドリブ歓迎
ガキが好きなんざ理解出来ないね
都合よく子供ぶりやがって…

■アイテム
耳栓(4人分)
ランプ

■昼は街で情報収集
警官に
・ラミアの数(群れか単独か把握のため)
・被害者の人数

合流後、情報共有

■夜は囮の尾行
引っ掛かってない精霊に耳栓を渡す(通常魅了対策)
ランプは布等で光量を落とす
ラミアと遭遇時、少年が見つかっていなければ囮の尾行を続ける
少年の位置が判明次第囮の魅了は解除してトランス、ラミアと戦闘

魅了の解除(物理)
手加減有り容赦無しの蹴り

■戦闘
ランプの光量上げる
気づかれる前にオトーリ・デコイ使用、湖と少年から遠ざける
湖側に回り込み、逃げかけたらクリアライトで目眩まし

■保護
衰弱した少年は担いでいく


アンダンテ(サフィール)
  誘拐されたのは少年だけ?
どうしてなのかしら

昼は街で情報収集
まずは警察に向かい具体的な情報を確認
行方不明人数・被害にあわなかった子の居場所など

夜行動開始前までに仲間で情報共有

申請:ランプ
囮役からある程度距離を保ち尾行
正面以外の気配も注意
子供達の居場所より先にラミアに接触した場合は少し泳がせ様子を見る

移動中明かりが多くて目立つようなら消しておく
平気そうなら布かけて明るさ抑え使用
戦闘になったら布外し光源に

ラミアと遭遇し戦闘になったらトランス
ランプを掲げて光源係
ラミアが接近してくるなら武器で対応

子供達が攻撃してくるようなら素手で押し戻して対応
怪我はさせないように注意
精霊の詠唱の邪魔をさせないようにする



「誰か、いませんかー」

「腹減ったー」

 わざと大きな声を出しながら
フリオ・クルーエルと八月一日 智が森の中を歩いて行く。
その手には武器は無く、服装も森の中では目立つ白っぽいものだ。

(どこからラミアが出てくるかわかりませんし
武器を持っている俺がしっかりしないと……)

その後ろを、茨の茂みに身を顰めながら
こちらはきちんと装備を整えたサフィールが地形を確認しつつ
二人とは距離を取ってついて行った。



三人は、ラミアに魅了される囮役になるため、そして森の地形を把握するために
昼間の間に森の偵察に来ていた。
足元を注意深く確認しながら、ラミアや子供たちの手がかりを探す。

「特に足跡があったりとかはねーな」

(地形も、どこにでもある森のようですね)

 智とサフィールが各々に周囲を確認する中、フリオが何かに気付いたように顔を上げた。

「ねえ、何か聞こえない?」







一方こちらは街に残った聞き込み部隊。

水田 茉莉花は子供たちに、リゼットとアンリは行方不明の子たちの家族に
そしてハガネとアンダンテは、本部にいた警官にそれぞれ聞き込みを行っていた。



「ねえねえ、ちょっといいかな
君たちが遊んでる森について聞きたいことがあるんだ
いつもどんな風に遊んでるのかな?」

 遊び場に現れた長身の女性に、子供たちは興味津々だ。
茉莉花が屈んで地図を出して広げて見せると、嬉しそうに森の中の様子や
お気に入りの遊び場を教えてくれた。


(みんな、あの森が大好きなのね)


その姿に、茉莉花は子供たちがいかにあの遊び場を気に入っているかを感じ
彼らのためにも、大好きな遊び場を取り返す事を強く決意するのだった。



「そうか、それは心配だよな」

 リゼットとアンリは、いなくなった子供たちの家族に聞き込みを行っていた。

この家の長男は弟と一緒に森へ遊びに行き、夜眠ったところまでは姿を確認されていたが
翌朝起きるとベッドがもぬけの殻になっていたという。
両親共に憔悴しきった様子で、まだ幼い弟もどこか不安げだ。
アンリが慰めるように幼い弟の頭を撫でてやる。


「ご安心ください」

リゼットの藤色の瞳が、決意を灯して輝いた。

「私達が、必ず息子さんを無事に連れて帰ってきます」





ハガネとアンダンテは事件の詳細を聞きに、未だA.R.O.A.本部にいる警察官の元を訪れていた。

「ったく、都合よく子供ぶりやがって……」

 ハガネはフリオの、オレが囮になるよ!だってオレ子供だし。
と言う言葉を思い出していた

今回の囮作戦を言い出したのはハガネだが、意外にもフリオは肯定的だった。
嫌がるどころか「さっさと終わる方法は、囮。そうだろ?」と言って乗り気な様子を見せたあたり
ハガネに感化されてきているのかもしれない。
深く吸った煙草の煙を吐きだし、石畳の上に吸殻を投げて踏みつける。



「あらハガネさん、ダメよ、ポイ捨てなんて
運気が下がってしまうわ」

 ハガネの行動を見たアンダンテが、吸殻を拾って道端の灰皿に押し込む。
あ、ああ、と少し驚いた様子のハガネを尻目に、アンダンテは本部への扉を開け、中へと進んだ。




「そうですね、今のところ確認できているラミアは一体です
いなくなった子供は5人、全員男の子ですよ」

 警官は手元の資料と照らし合わせながら話し出す。

「被害に合わなかった子たちは
森で遊んでいる際にいなくなった子だけ
何か聞こえない?と言っていた、と証言しています
その子以外は誰も何も聞いていないそうなんですよ」









夕方にはまだ少し早い時間、一同は宿の一室でそれぞれに集めてきた情報を共有することにした。

「俺は耳栓にちょうど良さそうな布を見つけてきたぜ!
これで今夜の作戦はばっちりだ!」

アンリが手にした布を持って得意げに報告する。
リゼットとの聞き込みの帰りに、手芸店で見つけたのだ。


「森はそんなに深いわけではないけど、かくれんぼとかが出来そうな洞や物陰は多そうね」

「子供たちは夜、家族が寝静まった頃に出て行くみたい」

「ラミアは確認できているのは一体のみだそうだ
ま、こんな変態ラミア、複数いられても嫌だしな」

「行方不明になった子たちは全員、その日の昼間に森でなにかを聞いているそうなの
……何かはわからないけど」

 茉莉花、リゼット、ハガネ、アンダンテが各々調べてきた内容を話すと
智が訝しげな表情を浮かべた。

「なにか聞いた、と言えば、フリオがなんか聞こえるって言ってたな?
おれはなんにも聞こえなかったけど」
 
「俺もなにも聞いていませんね、フリオ、何が聞こえたんですか?」

 智とサフィールが尋ねるが、フリオは聞こえているのかいないのか
視線を虚空に彷徨わせていた。

「おい坊主、質問に答えろ」

「えっ、あ、何?ごめん、聞いてなかった」

 ハガネが鋭く声をかけると、ようやく我に返ったフリオが話し始める。

「ええと、森の中、で……何を聞いたんだっけ
ごめん、なんか頭がボーっとするんだ」

「大丈夫?疲れちゃったのかしら
出発まで、部屋で休んでだらどう?」

 ごしごしと、手で目をこするフリオに、茉莉花が声をかける。
うーん、そうする、と部屋に戻ったフリオの背を見送ったリゼットが
扉が閉まるのを確認してから口を開いた。

「フリオさん、見張っておいた方が良さそうですね」

「そうだな、森で何を聞いたか知らないが
ラミアの魅了にかかっているのかもしれねぇし
動きだしたら後を尾けた方がよさそうだ」

「外に出られそうなところは全て見張った方がよさそうでしょうか?」

「じゃあ、部屋の出入り口、宿の玄関、それから窓ふたつの四か所ですね」

 リゼットの言葉にアンリも同意し、アンダンテとサフィールの案で
部屋のドアをアンダンテとサフィールが、宿の入り口をリゼットとアンリが
廊下の窓を茉莉花と智が、フリオの部屋の窓をハガネが見張ることになった。
リゼットとアンリはフリオが動かなかった場合
他の子供が動き出すのに着いて行くつもりでいたが、その心配は必要なかったようだ。









夜も更け、人々が寝静まった頃。



ハガネが口に咥えた煙草の灰が足元に落ちる。
腰には、フリオから取り上げたヘッジホッグが括りつけてある。
足で落ちた灰を散らした時、窓が開く音に気が付いた。

見れば、開いた窓から良く見慣れた小柄な影が顔を出している。

周囲をきょろきょろと見回した後、
フリオは窓枠を乗り越え庭へと降りると宿の門へと向かって行った。

軽い足音が芝を踏みしめていく音を聞き漏らさぬようにしながら
ハガネはその小さな背を追う。

途中、入口のところでリゼットとアンリに声をかけ
アンダンテとサフィール、茉莉花と智を呼んでもらって
一行は布をかけて光量を落としたランプを頼りに夜道を歩いて行った。


道中、リゼットとアンリは早めにトランスをすることにした。
どこから敵が出てくるかわからないため、用心することにしたのだ。

「リズの王子様」

 リゼットがアンリの頬に口付けると藤色のオーラが2人を包んだ。





森へと続く道をフリオは明りも無いのに迷わず歩いて行く。
その確かな足取りは、まるで初めから行き先がわかっているようだった。

「やっぱりあいつ、魅了されてたんだな」

「夕方、様子がおかしかったものね」

 小声で話すアンリの言葉に、リゼットも同意した。

「おそらく、昼間聞いた何かがきっかけだったんでしょう
俺が調べた限りでは、特に変わったものは無かったんですが……」

「何かっていうのは、ラミアの歌声かもしれないわ」

 サフィールとアンダンテもランプで最低限の足元だけを照らしながら歩いていく。

「このまま、行方不明の子達がいるところまで連れて行ってくれるといいわね」

 茉莉花が呟くと、智が首を傾げた。

「しかしなぁ……
おれも一緒にいたのに、なんでフリオだけ魅了されたんだ?」

 そういえばそうね、と茉莉花も頭を捻る。

「魅了されなかったんじゃなくて、そもそも歌さえ聞こえなかったのよね
どういうシステムなのかしら?」


「……待て、坊主が何かしてる」

 ハガネの声に一同は足を止め、フリオの様子を伺った。


フリオは、森の中にあった茨の茂みに近づいた。
……昼間、サフィールが身を隠していた茂みだ。

フリオが一輪だけ咲いていた真っ赤な薔薇の花を、手に棘が刺さる事も構わずぐいと引っ張ると
不思議なことに、茨が音もなく二つに分かれ、茂みの中に森の奥へと続く道が現れた。

道の先は暗くて良く見えないが、道の奥からは少年たちの泣き声が聞こえる。
その先に行方不明になった少年たちがいるのは明らかだ。

フリオが全く躊躇なく真っ暗な茨の道に足を踏み入れ、その背が道の奥に消えると
茨はまた音もなく動き、何事も無かったかのように元の位置に戻っていった。



「まさかこんなところに通路があるなんて……」

「この薔薇、造花だったのね」

 サフィールが茨の茂みを見て悔しげに呟き
薔薇の花を調べたアンダンテはその精巧さに驚きの声を上げた。

昼間、まさにその茂みに身を隠していたのだ、気づけなかったことを悔やむのは当然だが
見たところかなり巧妙な仕掛けのようだ。
植物への知識か、自然に対する知識が豊富で無ければ違和感に気付くことは難しかっただろう。
茉莉花も近くで眺めて感嘆の声を漏らした。

「へぇ……ちょっと見ただけじゃわからないわね
ま、とにかく、この薔薇を引っ張ればいいのね」

「引っ張りすぎて引きちぎんなよ」

「ちょっと、ほづみさんっ!」

 仕掛けを動かそうと薔薇の造花に手を伸ばした茉莉花を智がからかう。

智を一喝した茉莉花が薔薇の花を引くと、先ほどと同じく茨の茂みが分かれ
森の奥へと続く道が現れた。奥から、子供たちの泣き声が響いてくる。

「確かに、こんな暗い森に子供だけじゃ不安よね
早く助けてあげましょう」

「んじゃ、いくか!
……俺の自慢の耳がショタコン女のせいでこんな目に……絶対泣かす」

 リゼットの強い意志を込めた瞳が茨の道を見据えた。
隣では魅了防止に布を耳に詰めたアンリが私怨を込めて拳を握る。

「ガキが好きなんざ理解出来ないね」

ハガネが吸殻をアンダンテに持たされた携帯灰皿に押し込み、茨の道へと一歩踏み出した。






ランプとマグナライトはあるものの、意識して光量を落としているため
道のりは足元がようやく見える程度の明かりしかない。

「ぅわっ!」

「みずたまり、なにやってんだよ……フリオ、大丈夫だったかな」

 躓いて茉莉花の服の背中を掴んで智が転倒を防ぐ。

「リズ、お姫様抱っこしてやろうか」

 アンリがどこか嬉しげにリゼットに手を差し伸べる。
リゼットはふざけないでよ、と伸べられた手を振り払うが
耳栓をしているアンリには言葉は聞こえなかったようだった。

「俺も一応耳栓をしておきますね」

 アンリがハガネから預かった耳栓を装着する。
アンダンテはランプを持って足元を照らしておいてやった。

「ん、そろそろ道が終わるぞ」

 道の終わり、とはいっても
中よりもやや明るい程度の夜の明かりが進行方向に見えてきて
一同は表情を引き締め注意深く進むことにした。




道を抜けた先は少し開けた広場になっており
真ん中には澄んだ湖が水面に星を湛えている。

湖の向こう岸に、大きな木が聳え
茨で覆われた洞の中で子供たちが泣いているのが見えた。

湖の手前にはフリオと
フリオに巻きつく下半身が蛇の姿をした女がいた。

幸い、二人ともこちらに背を向けている。



「星の導きのままに」
 アンダンテがサフィールに近づき、そっとその頬に口づける。
紫紺のオーラと輝く星屑が二人を包み、力を与えた。


「五月蠅い、黙れ」
 茉莉花が身を屈め、智の頬に唇を落とすと
二人の足元に広がったオーラの水たまりが持ち上がって二人を包んだ。


トランスの気配に気づいたラミアが振り向くと
ぼうっとした表情のフリオもまたこちらを見る。

一行に気がついても表情を動かす事もなく
ラミアの甲高い鳴き声と共に地を蹴って一行に向かってきた。

ロイヤルナイトのフリオは速度こそ速くはないが
テイルス特有の運動能力で、一行との間合いを一気に詰めてくる。
振りかぶった拳は、防御力が低い相手にはそこそこのダメージを与えられるだろう。

サフィールは詠唱時間を稼ぐために、アンダンテは光源確保のために布を取ったランプを持って
リゼットは弓を構え後衛に下がる。

智はラミアの足止めを狙い、ラミアと湖の間に先回りする事にした。

茉莉花とハガネはフリオの魅了を解除すべく機会を伺っている。

前衛でフリオとラミアを迎え撃つのは、アンリ。
フリオは全身のバネを活かしてアンリを徒手空拳で狙うものの
アンリの素早さと防御力がフリオの素早さと攻撃力を上回っているためなかなか当たらない。

「うりゃあっ!」

 幼さの残る裂帛と共にフリオが思い切り振り下ろした拳を
アンリはわざと受け止め、そのまま手首を掴んで捻りあげた。

 くっ、と呻いて手首を外そうともがくフリオを正気に戻そうと
ダメージが響かない程度にぺちぺちと叩いてみるがフリオの瞳は無表情なままだ。

「もうちょっと強く……でも、こんな子供を殴るのは気が進まねえ……ん?」

 躊躇しているアンリに近づいたのは、ハガネ。

「手加減なんていらないよ、そのまま抑えてな」

「お、おいハガネ……」

 まさか、と身をすくめるアンリを気にも留めずに
ハガネはフリオの鳩尾に思い切り膝を叩きこんだ。

ぐえっ、と呻いたフリオは
アンリに腕を抑えられている為衝撃を殺す事も出来ず膝からその場に崩れ落ちる。

「オバサン……なに、すんだよ……」

 どうやらフリオは正気に戻ったようだが、ダメージも重いようだ。

「いつまで遊んでんだ、クソガキ……さっさと終わらせよう」

 辛うじて意識を保っているフリオを掴みあげ、頬に無理やり口づける。
チタンブルーの光が二人に宿った。

そのままフリオを置いて立ち上がったハガネは
ラミアを湖から遠ざけるために湖の方へと駆けだす。

後に残された息も絶え絶えなフリオに
ハガネの容赦なさにフリオに同乗したアンリが声をかけた。

「大丈夫か?お前のとこ、結構なスパルタだな~」

 フリオの百獣の王の尻尾が、ぱたり、と力なく揺れた。




「お前!なんでおれは魅了しないんだよ!」

 湖に向かおうとするラミアを、智がスタッカートで足止めする。
茉莉花も湖とラミアを見て、逃がさないように警戒する。

『だってェ、アンタ少年じゃないじゃん?
アタシおっさんには興味ないんだよねェ
見た目じゃなく、中身を見るタイプなの』

 甲高い声で話すラミアは、どうやら智の実年齢を見抜いたうえで魅了しなかったようだ。

「くっ、幼く見られなかったのはいいけど、なんか腑に落ちねえ
おっさんじゃねえ!ナイスミドルと呼べ!」

 そうじゃないでしょ!と茉莉花がツッコむ。
フリオを轟沈させたハガネが駆けつけ
湖を背に智の左右に茉莉花とハガネが立つ形でラミアを逃がさないよう壁となった。
後ろからリゼットがクリアレインでラミアを射ると
怒ったラミアはリゼットの方へ向かって行った。

『何すんのよォ!』

 突進してきたラミアにリゼットが慌ててその場を離れると
アンダンテがクリアライトで隙を突く。

『もぉ!やめてよね!』

 ラミアがアンダンテに向かってその尻尾を振るい
手にしたランプが弾き飛ばされてしまったところへ
やっと復活して駆けつけたフリオがその尻尾を抑えて動きを制限する。

「おい、フリオ!あんま無茶すんなよ!」

「早く皆を帰らせる為なら無茶くらいなんでもないよ!」

 一緒に駆けつけたアンリが腹部へのダメージを気にして慌てるが
フリオはなんでもないように振る舞っている。

『ちょっと、離してよ!』

もともとの体重の軽さと相まって、踏ん張りが効かないようだ
ずるずると少しずつ湖の方へとラミアが動いて行く。

アンリがグラビティブレイクでじわじわとラミアの体力を削っていくが
致命傷には至らないようだ。
ラミアが湖に到達するまであと少し。

「詠唱完了です!みなさん離れてください!」

 サフィールの言葉に、ラミアにしがみついていたフリオをはじめ
一行が一斉に離れた隙にラミアが湖に向かって勢いよく這っていった。

「みずたまり!アレだ!」

「わかってます!輝白砂!」

 茉莉花がかざした砂時計から真っ白な光が放たれ、ラミアの足を止める。
足が止まったラミアに詠唱を終えたサフィールがとどめを刺した。

「乙女の恋心!」
 
 体内から熱い炎に焼き尽くされたラミアは、その場に倒れた。






ラミアが倒れると同時に、木の洞を覆っていた茨が割れ
中にいた子供たちが泣きながら出てきた。

「はいはい、もう大丈夫よ~
皆でご家族のところに帰りましょうね」

 保育スキルのある茉莉花が子供たちに声をかけて落ち着かせてやる。
智もあれこれと話しかけては泣き止ませようと頑張っているようだ。

アンダンテとサフィールは森の入り口まで出て、あらかじめ手配しておいた警察へと連絡し
子供たちを迎えに来てくれるように頼んだ。


「どうだリズ、いつものかっこいい俺に戻っただろ」

「いつものっていつのことよ」

 耳の詰めた布を外したアンリが、得意げにリゼットの前で耳を動かして見せるが
リゼットの返事はつれない。



「オバサン、手加減なしで蹴ったろ!すげえ痛かったんだからな!」

「ああ、そうかよ」

 涙ながらに訴えるフリオをスルーしてハガネは煙草を咥える。






「ウィンクルムさんたち、ありがとう」

 そう言って手を振りながら車で送られていく子供たちに怪我はなく
一行はほっと胸を撫でおろしたのだった。



依頼結果:成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター あご
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 4 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 01月17日
出発日 01月24日 00:00
予定納品日 02月03日

参加者

会議室

  • [22]ハガネ

    2015/01/23-23:50 

    お疲れさん。耳栓は一応精霊の分だけ手配した。使えないなら使わないで構わん。
    残り時間わずかだが、プランの調整をするつもりさ。
    念のため保護したガキ共のアフターケアを坊主に任せておいた。

  • [21]水田 茉莉花

    2015/01/23-22:26 

    よっし、これで大丈夫かな?
    あたしはおちびさんへの聞き込みと、戦闘時の男の子対応を、
    ほづみさんは、地図と方位磁針でラミアがどっちに行ったかと
    戦闘時はラミアの足止め(湖に行かせない)をメインで書いておいたわ!
    これで大丈夫と思うんだけど・・・・・・

    智:おれ、耳栓考えねぇ立場でちょーど良かったぜ!
      おれの耳、どうやって耳栓すっかわっかんねーもん♪

    こら、バカチビ、アホな事言わないの。
    他に何かあったら言ってね、ギリギリまで調整するわ。

  • [20]リゼット

    2015/01/23-22:17 

    すまん、ここに来て大変なことに気づいたんだが
    俺は…耳栓ができなそうだ(耳ぺたん)
    昼間は神人と一緒に情報収集に回ることにするわ。
    戦闘中にも歌われるかもしれんが
    そもそも大人の男に興味がないならなんとか乗り切れる、と信じて。

  • [19]アンダンテ

    2015/01/23-21:51 

    ランプは私も申請しておくわね。
    数が多くて目立つようなら道中は消しておくような感じでプランを書いておくことにするわ。
    耳栓については昼の探索のうちからつけておくつもりよ。
    少年を狙うみたいだけど、歌自体は異性に効果があるようだから念のため。

    スキルは範囲技はちょっと危険そうだから、無難に乙女の恋心をセットしていくわね。

  • [17]リゼット

    2015/01/23-00:58 

    そんな感じで問題無いと思います。
    こんなに趣味の偏った敵が複数いるとはあまり考えたくないけど
    警戒しておくに越したことはありませんね。
    ランプの個数はとりあえず各々申請しておけばいいんじゃないでしょうか。
    いくつ貸してもらえるかわかりませんし。

    アンリにはグラビティブレイクで防御力を下げさせる定番の形で行くわね。
    私は今回は弓で後方から敵を刺激しようかと。

    あと、もしも囮二人が魅了されなかった場合だけど
    森に入っていく男の子がいないかどうか見張って
    その子についていく、というのも手かも。
    全員書く必要はないと思うから、文字数に余裕があればねじ込んでみるわね。

  • [16]ハガネ

    2015/01/23-00:01 

    わかった。夜はメンバーを分散させない方向でいこうか。

    一旦纏めてみたよ。見落としや余計なのがあったら突っ込んでおくれ。
    誰が担当するとかもわけていきたいしね。

    --------------------------------------
    【アイテム】
    ・耳栓(精霊人数分、被害者分は不要?)
    ・灯り(リゼットはマグナライト、他はランプ)

    ランプだが、ひとつか二つあれば充分かと思うが、神人の人数分用意するか?

    【昼】
    ・森の地図を入手
    ・子供達の遊んでいた場所を記入して智に共有

    ■街
    神人は情報収集
    ・居なくなった人数の把握
    ・一緒に遊んでいた女の子達から当時の状況
    (歌が聞こえたか等)
    ・森の水場について
    ・ラミアの数
    ・他

    ■東の森
    (囮組)智、フリオ
    ・子供達が遊んでいた辺りを調査
    ・歌が聞こえるか
    ・なにか引き摺った痕跡(ラミアの足?跡)が無いか
    ・他

    アンリ、サフィール
    ・囮とは距離を置く
    ・湖周辺の地形確認
    ・手分けして調査

    一度街に戻り合流、情報共有

    【夜】
    月が昇り囮が動くのを待つ
    白っぽい服を着て夜光テープも貼る
    アンリ、サフィールは耳栓装着?

    ■尾行
    ・魅了にかかって移動を始めた囮を尾行
    ・灯りの光量は落として足元を照らす

    ・少年達の居場所が解り次第囮の魅了も解除(物理)、耳栓つけてラミアと戦闘へ

    ・先にラミアに遭遇した場合も少年達発見まで尾行を続け、情報を集める
    (魅了が解けていてもかかったフリを続ける)

    ■戦闘
    ・灯りは光量を上げて視界を確保
    ・湖のから敵を遠ざけながら戦う
    →神人が誘引、撹乱
    --------------------------------------

    ざっとこんな感じさ。
    あたしが追加でできそうな事として
    ・戦闘の際気づかれる前にオトーリ・デコイを使って気を引く→不意打ち

    って所かね。

  • [15]リゼット

    2015/01/22-17:00 

    確かに子供たちを先に見つける可能性もあるわよね。
    とにかく戦闘中に子供たちを捜すためにチームを分けるというのは
    前に言った理由で私は反対、ということで。
    戦闘中に自分が集めた子供たちを連れて行かれそうになったら敵を必要以上に刺激しかねないし。

    かといって子供たちの居場所が全く分からないのは困るから
    しばらくラミアの行動を見張るのには賛成。
    囮の二人には危険だけどできるだけ情報を得るために他のメンバーが仕掛けるまでは
    自由に動けた場合でもできるだけ従順なフリを続けていて欲しいわ。

    昼間はアンリも森へ行かせるわね。
    単独行動も何があるかわからないから
    サフィールさんとあまり離れすぎない範囲で手分けをする形で行動させるわ。

  • [14]アンダンテ

    2015/01/22-02:23 

    じゃあ2人共魅了にかかる可能性もあるし、サフィールさんも森にいってもらおうかしら。
    散歩の体で湖の周辺をぐるっとまわってみて地形を確認することにするわ。
    2人とは少し距離を置いて様子を見て、変化があったりしないか観察しておいてもらうわね。

    湖から遠ざけるのは私も賛成よ。
    私は一応弓もあるのだけど、命中率的に暗がりで使うのは誤射が怖いから光源係に徹する事にするわね。
    一応最初から湖の中にいる可能性もあるけど、その時はみんなの言っている方法で誘導できそうね。

    先に遭遇するのがラミアにしろ子供達の場所だったにしろ、
    どういう形になるのか分からないし、とりあえずは囮精霊が終着点に付くまでは見守りたいわね。
    先にラミアを見つけても、尾行組が気づかれていない限りは泳がせておいて様子見がいいと思うわ。
    子供達とラミアが一緒にいる可能性もあるし、特に分散はしなくても大丈夫そうかしらと。

    待ち合わせ場所は同じ状況を作るのなら、一旦タブロスに帰った方がよさそうだと思うわ。
    ほぼ全員別行動だし、情報共有するのにもそれなりに時間が必要そうだから腰を据えた方がと。

  • [13]ハガネ

    2015/01/21-21:08 

    リゼット>囮精霊を使うなら、ラミアとの遭遇より拐われたガキが先に見付かるんじゃないかと見てたよ。

    ラミアと先に遭遇するから討伐優先という見方が多いならそっちで進めようか

    ■討伐優先
    戦力を四組(場合に寄り精霊二名魅了状態)に保てる
    ラミアが倒れたら魅了が解けるため、被害者の場所は不明のまま

    ■救出優先
    ラミアの捜索と救出(囮)でメンバーを分散することになる
    被害者発見時に囮精霊の魅了も解除済

    ■戦闘について
    湖から遠ざけるのは賛成だ。

    耳を塞ぐ以上は戦闘になったら明かりは確保しておきたいね。

    マグナライトがあるのか!
    あたしはクリアライトを持っていくから、組み合わせれば目眩ましができるね。
    必要ないかもしれんがね。

    >八月一日
    フリオ「じゃあ、オレと智さんで森に行くんだね。他に森に行く人はいる?

    囮だから、拐われた子たちと同じようにした方がいいかなって思ってたよ。警戒されたくないしさ。
    月が昇る頃に家を出ていくって言ってたし、一度街に戻るのも必要かなって。

    森の入口で合流するなら、月が昇るのを待ちながらラミアを捜す事になるのかな。
    オレとハガネが何かカン違いしてたら教えてくれるとうれしいな」

  • [12]水田 茉莉花

    2015/01/21-19:18 

    智:うぃす、智でっす!
    おれが魅了されるかで試金石になる存在でーっす、いよろしくぅ!

    で、だ。
    【昼】
    おれとフリオが森に行って痕跡探し&ラミアのエサ
    みずたまり他の面子は、街で情報探しだな。
    ちびっ子に話聞くのはみずたまりが上手だと思うから、任せた!
    あ、どの辺りでちびっ子が遊んでたか、地図に印付けといてくれっと助かる!
    森組と街組が落ち合うのは、森の入り口でどうだ?

    【夜】
    おれが魅了されてたらそれで。
    そうじゃなければ普通に戦闘だな。
    もしおれが動けてたら、湖に行かないようスタッカートで足止めするわ。
    魅了は・・・・・・肉体言語でなんとかなりそーかー、みずたまりー?

    茉莉花:いい度胸してんじゃない(バシーンバシーン)

  • [11]リゼット

    2015/01/21-16:18 

    戦闘についてだけど
    湖の中で行動されると圧倒的に不利だから、近づけたくないわね。
    神人は狙われやすいでしょうから
    戦闘中は後方から積極的に攻撃を仕掛けて囮役を担うのもいいかもしれない。

    魅了されている子供たちや精霊が戦場に出てきてこちらを狙ってくるようなら
    それもまとめて後方に引きつけられたら都合がよさそうね。

    子供たちの保護も必要だと思うけれど
    どこにいるかわからない状況で戦闘中に捜索のために戦力を減らすよりも
    ひとまず最初に遭遇できるであろうラミアの相手に集中するのがいいかと思ったわ。
    精霊が魅了されて数が半減しているならなおさらね。

    暗視スコープは高級品だから通らなそう…
    明かりはランプにして
    移動中は布をかけて光量を落として使う、というのはどう?
    マグナライトなら持っているからそれを足元だけに照らすようにするというのもありね。

  • [10]ハガネ

    2015/01/21-14:22 

    フリオ「はじめましてアンリさん、リゼットさん!それと、アンダンテさんとサフィールさんも、よろしくお願いします!」

    HBにEWが来たなら火力は心強いな。助かる。

    正気でいられるだろう精霊がいるなら囮が増えても対処できるし、八月一日にも囮を頼もうか

    意見変えてすまんが、坊主一人じゃ森の状況だの様子だの見切れるか怪しいからさ……
    明るいうちに現場を見ておく目が多いに越した事は無いね。

    森で気になる事がある奴はそっちに行ってくれ。
    森に複数人行くなら連絡役をしなくて済むからあたしも村で情報を集める方に回るよ。
    携帯の範囲もアンダンテが言うようなら役に立たない事だしな。

    ラミアの好む水場について聞いておくとしようか。
    あとは、これは入ればだが、季節的に拐われたガキ共が衰弱している可能性も踏まえて毛布でも持っていけたらと思う。
    人助けはどうでもいいがな。

    夜だが……
    フリオ「白っぽい服だね、水田さん!わかったよ!」
    というわけだ。

    灯りだが、暗視スコープが借りられるか試してみても良いが、借りられなかったら足元を照らす位でもあった方がいい。

    精霊二人と拐われたガキ共がこっちに敵対してきたら神人だけだと手に余る可能性があるし、人手も増えたから対処もしやすいな。

    ……あぁ、ハリセンって手があったねぇ…あたしは蹴り倒すつもりだったよ。

    フリオ「怪我しちゃうだろ!?」

    一応、手加減……足加減か?はするつもりさ。

    ガキ共の保護の後だが……
    衰弱している場合も考えたら戦えないガキは足手まといになる。

    連れ歩くのは避けたいから護衛組とラミア捜索組で分けるのはどうだ?
    ガキ共の近くにラミアがいたならそれに越した事は無いがな。
    遭遇したら発煙筒か何かで異常を知らせて捜索組は駆け付けるとかな。

    まとめはまた夜にでも他の意見も聞きながらしてみようか。

  • [9]アンダンテ

    2015/01/21-00:48 

    こんばんは、途中参加失礼するわね。
    私はアンダンテでパートナーはエンドウィザードのサフィールさんよ
    よろしくね。

    こちらも囮には向いていないから、囮はフリオさんと八月一日さんにお任せしちゃいたいわ。
    でもサフィールさんも頑張ればどうにか……ならないわね、うん。

    昼間は私は情報収集としてサフィールさんはどうしようかしら…。
    一応森でこっそり調べ物をしてもらおうかなと思っているけどもうちょっと考えてみるわね。
    それで私はいなくなった子と当日一緒に森にいた子に話を聞いてみようかと思っているわ。
    何か様子が変じゃなかったか、貴方も歌が聞こえたの、とかそのあたりかしら。
    ただこのあたりって警察がもう調べてたりしないかしら?って事で警察にも他に何か情報がないか確認してみるつもりよ。

    あとそういえば掲示板で見た事があるのだけど、携帯の有効範囲はかなり狭いらしいわ。
    引用するとこれね。
    森となるとおそらく繋がらなそうかなと…。
    集まって情報共有する必要があるだろうし、待ち合わせ場所と時間を予め決めておいたほうがいいかもしれないわね。
    私が何か使い方を勘違いしていたらごめんなさいね。

    >Q.携帯はどの程度普及しているのでしょうか。現代のように大抵の人は所持している状態でしょうか?

    ▼存在しますが、普及率は現代と比べると高くありません。
    理由としては、通話可能圏の狭さにあります。
    タブロス市内と限られた大都市のみで使用が可能で、タブロスでも少し市外へ離れてしまうと通話できなくなります。

  • [8]リゼット

    2015/01/20-22:20 

    よう。ハードブレイカーのアンリだ。
    出遅れたけどよろしくなー。

    俺らも来たことだし、智は囮でいいんじゃねえか?
    女がいてもかかった奴がいるなら、少々大きめのがいたっていけるだろう。
    いろんなタイプ揃えといてうまく相手のストライクゾーンに入ればその方が美味い。

    どう見ても大人の魅力に溢れすぎてる俺は
    昼間は囮を尾行するか、神人のガードにつくか悩みどころだな。
    この後どんな見た目の奴がくるか次第かねぇ。
    できれば明るいうちに冷静に森の様子を見られる奴はいた方がいいだろうが。

  • [7]水田 茉莉花

    2015/01/20-21:39 

    ハガネさん、作戦案ありがとう、助かります!

    昼の動きは了解したわ、問題は夜の動きよね・・・。
    ハガネさん、フリオさんには白っぽい服を着て貰うというのはどうかしら?
    あたし達は、光源の懐中電灯に布かぶせて足元だけ照らそうと思ってたんだけど・・・甘いかな?
    暗視ゴーグル申請できるか試してみるわ。

    それと、この際だから人数が増えなかったらラミア集中攻撃にしましょ!
    なるべく少年は避けて・・・ってか、あたしがハリセンでブン殴るから(威力低いです)
    その隙にラミア集中攻撃ってことで・・・・・・今のところはこんな感じかな?

  • [6]ハガネ

    2015/01/20-21:07 

    博打は嫌いじゃないがここは水田の言う通り安全策をとって坊主をエサにしていこう。
    獲物を罠にかけたつもりの蛇女を逆に罠にかけてやるのさ。

    昼の行動だが、あたしらは別行動を取る。
    あたしが一緒だと警戒されるかも知れないしな。
    何か異変があればすぐに呼び戻す必要があるし、下手に深追いされても面倒だから坊主と携帯で繋いで指示出しと情報共有をする。
    水田の所は一緒でもいいさ。村人からの情報収集は任せる。

    【昼】
    ■水田、八月一日組
    情報収集
    ・被害者の人数
    ・ラミアの棲息しそうな水場について
    他にあれば

    ■ハガネ
    情報収集
    ・探索中フリオとの連絡
    情報収集で手伝えることがあればそっちを受け持つよ

    ■フリオ
    囮兼森の探索
    ・引きずった跡(ラミアの足跡)が無いか
    ・なにか変わったことは無いか
    ・歌が聞こえたらすぐに帰る

    【夜】
    ■囮
    坊主には夜光テープを貼っておいて、それを目印に追いかけるのはどうだ?

    ランプはラミアに見付かる可能性があるが、どうする?
    囮以外の精霊に歌対策で耳栓を最初からつけてもらっておくなら、視界は残した方がいいが…

    ■ラミア討伐
    誘き寄せた獲物を奴さんが見に来るかどうかがネックだね。
    片方が被害者の護衛に回って一方が捜索となると、一組で戦う事になっちまう。
    敵が一体とは限らないしな。

    まあ、まだ余裕はあるから追々決めていこう。

  • [5]水田 茉莉花

    2015/01/20-12:48 

    夜にならないと魅了が聞いたかどうかがわかんないのも考え物よね、ハガネさん。
    人が増えないなら、博打のほづみさんは囮にしないで、フリオさんにお願いするのが堅実だと思うわ。

    智:・・・・・・バクチって、おれをなんだと思ってr

    はい、どチビは黙ってて。
    昼は二組とも、あえての神人・精霊別行動かしら?
    人数が増えたらそれが効率よさそうだけど、増えないならあたしとほづみさんは一緒に行動するわね。
    行方不明者の総数確認は、あたしの方でプランに書くわね。

    あとは・・・おいおい考えるとしますか!

  • [4]ハガネ

    2015/01/20-01:02 

    ああ、そういえば水田達とはハロウィンの時に一緒だったな。すまん。

    実際の年で作用するのか、森でラミアが見て決めてるのか八月一日が振り分けになりそうだな。

    とは言え、精霊が2人とも魅了されちまうと厄介だな。人が増え無いなら坊主はラミア討伐に回すか?
    ざっくり浮かんだ流れだが

    【昼】
    ◼︎囮精霊
    昼に東の森へ行く(ついでに引き摺った跡や足跡も探す)
    ◼︎他
    被害者の人数、ラミアが住処にしそうな水場の有無と位置等の情報収集

    【夜】
    出て行く囮精霊を追って被害者を救出
    ラミアがいれば討伐、居なければ被害者の所で獲物を見に来るラミアを待ち伏せ

    囮をやるなら攻撃に回られたら厄介だから武器は神人が預かっておいて魅了を解いてから耳栓させて武器を返す方が安全か。被害者を操られないようにも耳栓は被害者と精霊の数だけ用意しておきたいな。
    まだ人手も少ないし穴も多い。意見は色々出しておこう

  • [3]水田 茉莉花

    2015/01/20-00:38 

    あ、ハガネさん、お久しぶりです、茉莉花です!
    今回もよろしくお願いしますね。

    そうですね、あたしもほづみさんがチビだし童顔だし
    一応引っかかってくれたらいいなーって思って依頼に参加したんです。
    ラミアの魅了は耳栓で回避ですね!了解です!

  • [2]ハガネ

    2015/01/20-00:21 

    ハガネだ。こっちのチビガキが精霊さ。

    フリオ「オレ、ロイヤルナイトのフリオって言います!よろしくお願いします!」

    ……と、まあ見ての通りの13歳の嘴も黄色ければケツも青いガキさ。
    こいつを囮にして被害者のガキと同じようにラミアに引っかけさせれば、被害者のところに案内してもらおうって思った。魅了なら、少し小突いてやれば解けるだろうさ。

    過去の報告書を見るにラミアの魅了は歌によるもので、耳栓で防げるようだ。
    詳しくは、お互い顔合わせながらって事でどうだい


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