プロローグ
「毎年恒例! 笑う事は禁じられている障害福競争ー!!」
進行役の声に一般観光客達が歓声と拍手を送る。見学に来ていたA.R.O.A.職員達は、聞こえてきた内容に耳を疑った。
歓声と拍手を一身に浴びているのは、参加するウィンクルム達と。
……金色に光り輝き爽やかな笑顔を振りまく、謎のマッチョオーガ。
こんなふざけた事態に陥ったのには、わけがある。
「大変です! 恋愛成就のご利益がある神社が塞がれました!」
現在、初恋宮に就任した女神、甕星香々屋姫(みかぼしかがやひめ)が大暴走して『人間界風紀粛清大作戦』を実行している。様々なデートスポットに自身の配下である塞の神を置き、カップルが入れないようにしている。
そんな中にその情報は飛び込んできた。
体は一般人の1.5倍ほど、全体的に光り輝いているムッキムキのマッチョで、オーガらしからぬ爽やかな笑顔を振りまいている。そんな謎のオーガが、誰かを襲うでもなく、何かを壊すでもなく、ただひたすらに。
正々堂々と、スポーツ勝負を挑んでいるのだ。
幸いにも『人間界風紀粛清大作戦』で塞がれていないものの、なんとなくこそこそとお参りしていた人達に「どうしたどうした! 顔が暗いぞ! そんなんじゃ何にも勝てっこないぞ!」と絡んできてはスポーツ勝負をふっかけてきたのが始まり。
繰り返されるうちに次第に参拝客の足は遠のき、もはや恋愛成就のご利益名高い神社の面影など何もないくらいに、謎のオーガのスポーツ会場にされてしまったのだ。
ちなみに今のところ、どんなスポーツ勝負で挑んでも、オーガの全勝である。
「困るんですよ、新春恒例の福競争をやるのに、このままだとあの謎のオーガが参加して勝ってしまいます!」
どうやらこの神社では年が明けると『福競争』という神事があるようだ。
境内を一周して本殿前に置いてある榊の枝を取る。それだけの内容だが、途中で障害物等がありすんなりと進むのは難しい。
その難しさゆえの面白さと、一着の者は恋愛運が上がるという言い伝えから、通年ならば参加者が多数いるのだが。
今年は、問題のオーガを恐れて参加者がほとんどいない。
オーガをどうにかして欲しい。神社の神主がそう泣きついてきても仕方がない。
そうしてA.R.O.A.はウィンクルム達に参加を依頼したのだが。
「ルールは簡単、走者は数々の障害に負けず境内を一周! ただし! 絶対に笑ってはいけません!! それとは逆に、演者は数々の笑いの障害を作り出してください! 是非とも走者を笑わせて下さい!!」
進行役がスタート前の最終確認でルールを説明すると、後ろから補助役がガラガラと牛乳の入ったコップが並んでいる荷台を押してくる。
「また、スタート前に走者にはこの牛乳を口に含んでもらいます! 一滴でも零したらマイナス五点、飲み込んでもマイナス五点、そして笑った場合は! マイナス十点でさらにケツバットの刑! ただし! ケツバットの際に『ありがとうございます!』の一言をいただければマイナス五点とします! そして給水ならぬ給牛乳ポイントで含みなおして再びゴールを目指していただきます!」
ろくでもないルールが新春の青空の下に響き渡る。
「走者はより早く! よりゼロに近い状態でゴールした方が勝ちとなります! 演者は一人でも多くの走者を笑わせた方の勝ち! 今年一年の恋愛の運試しと御加護を願って、それでは皆様、位置について、用意……!」
遠い目をする者あり、やる気を見せる者あり。様々な表情を見せるウィンクルム達を見て、一般観光客は盛り上がっていたが、A.R.O.A.職員達は合掌した。
「はじめ!!」
解説
●目標と成功条件
福競争に参加してオーガに勝つ
・プランに『走』か『演』の文字を入れる
・二人とも同じ枠でも可、わかれて協力しても可、仲間と協力するのも可
●障害福競争
□共通
・境内一周500m程
・障害は
スタート直後(長さ5mの平均台(途中落下はやり直し))、
中間地点(高さ4mの壁越え(高さ2.5m辺りにグリップあり、滑りやすい))、
ゴール手前(長さ5mの網くぐり(エロネタ入れるならここオススメ))の三つ
・トランス済みでスタート
□走者
・他走者の邪魔をしたら失格
失格覚悟で他走者の邪魔をする事は可能
・給牛乳ポイントはスタート地点、そこから100m毎の計五箇所
必要時は現地点から一番近い給牛乳ポイントへ戻る
現地点より先の給牛乳ポイントは使えない
・今回に限り、足の速さと笑いの忍耐力は、ステータスのHP、(A)、抵抗力、(B)の数値を参考
また、メンタルヘルスかスポーツのスキルを持っていると有利
・プランに障害物の突破方法、笑いの耐え方を書いて下さい
□演者
・何処かで笑わせるのも可、走者と併走して笑わせるのも可
・走者に触ったら失格
失格覚悟でライバル走者の邪魔をする事は可能
・今回に限り、足の速さと笑わせる力は、ステータスのHP、(A)、段取力、(C)の数値を参考
また、メンタルヘルスか(D)のスキルを持っていると有利
・プランに何処で誰をどう笑わせるかを書いて下さい
※A~Dが何かは予想して下さい
●特殊ルール
・ダイス(10面でも6面でも可)を一回だけ振り、出た目を神人か精霊の参考数値に追加出来る
追加出来るのは『足の速さ』『笑いの忍耐力』『笑わせる力』
一つに追加しても振り分けてもよい
これはプランに書かなくとも、会議室で書いてあれば確認します
・ダイスを振らなくても問題なし
●謎のオーガ
・走者として参加、ルール違反は絶対しない
・怪力で、純粋な力勝負では勝てませんが、動きは人並み
・笑いのツボはベタ、ただし我慢強い
ゲームマスターより
初笑いは終わりましたか? 初笑わせは終わりましたか?
まだの人ももうやった人も、恋愛運上昇を祈願して、是非福競争へご参加下さい。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
手屋 笹(カガヤ・アクショア)
『演』 カガヤの用意したこのネタは一体… …これもオーガを倒す為…! 【何処】 100メートル地点牛乳ポイントの手前で待ち構える。 相手が行ってしまうようなら併走。 【笑わせる相手】 謎のオーガ 【笑わせ方】 目出し帽(黒)を被ります。 ウサギパペットを顔の前に構え可能な限り低い声で話します。 ウサパペ「どうも、ウサ彦です。後ろの人なんて居ません」 (振り返るもウサパペと 一緒に笹も移動しウサギからは見えない) ウサパペの話の途中でパペットの横から顔を出して 謎のオーガの方をじっと見ます。 (3回目でフェイントのように振り返りぶるぶるして驚いた様子で) ウサパペ「い、いたーーーーー!!!」 (内心:何してるんでしょう…わたくし) |
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
【使用スキル】 スポーツ5 【障害物の超え方】 平均台:脚力を信じて一気に駆け抜ける 壁:少し前から助走をつけてグリップめがけて壁をけりながらジャンプ 網:人がもぐりこんだ後にスライディングで滑り込む スピード重視 障害物に引っかかったとしても直線で抜く方向性 給牛乳は忘れずに ケツバット時 「ぐ…ありがとうございます」 【笑いの耐え方】 手の甲を力の限りつねる 笑いより痛みを感じるように 【心情】 スポーツ勝負、それもレースとなれば黙ってはいられませんね これでもスポーツ選手の端くれだった身ですから、運動能力には自信があります。 謎のオーガなんかには負けてられませんよ そしてディエゴさんにもね。 誰にも負ける気はありませんけど。 |
上巳 桃(斑雪)
スポーツは苦手だしー 私とはーちゃんは演者でいこう 私がボケるから、はーちゃんはツッコミやって モノボケという夢のお告げを受けたので、手持ちをいろいろ試そっと はーい、スタート地点でまずはカンケツセン使いまーす よーいどんでぴゅっと(濡れ透け迷惑だから、人のいない方向に おー、私たち見事に出遅れたぞ さ、追い掛けよっか 取り出だしたる、魔力のオーブ これを直線路で蹴りながら… 「オーブは友達さ!」 これはセーフだろうか(悩) おっと、こんなことばっかだと遅れちゃう やっぱり私に体育会系って合わないんだよね あ、ゴール手前にいいものあるじゃん 網とかいいハンモックになりそう はーちゃんおやすみー ぐさっとな(オモチャの短剣刺して |
向坂 咲裟(カルラス・エスクリヴァ)
走 A→MP B→活発性 カルさん、牛乳を口に含むそうよ 美味しい牛乳だと嬉しいわね ワタシは足の速さでは他の走者に負けているから…失点しない事に徹するわ 牛乳を吹き出して零してしまったら勿体ないもの 障害には落ち着いて対応したいわね 平均台はしっかり前を向いて一気に挑戦よ 壁登りは難しそうね…ハンカチで手汗を拭いてから昇ればいいかしら 網潜り…引っかかると大変ね 他の走者に巻き込まれない様にしたいわ 笑いそうになったら…牛乳の大切さについて考えるわ 牛乳牛乳牛乳…無駄にする訳にはいかないの…! ケツバットされてもありがとうとは言えないわ…牛乳が… カルさんの演奏は素敵だったわ 今度はチェロを聞かせてね ●スキル メンタルヘルス |
アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
『演』 福競争、縁起も良さそうですしとても楽しそうです 「何故か」ラルクさんが自棄になってますし、ここぞとばかりにあれこれやって頂きましょう 行動) 中間地点のすぐ先にある給牛乳ポイント付近で待機 オーガの姿が見え次第、声を張り上げてテレビ通販の真似を開始 「本日御紹介しますのはこのプロテイン! これさえ飲めば一日200ワットも発電できる体になる優れもの! 12万ジェールの品ですが、今ならタイムセールでなんと100ジェール!!」 大仰な身振り手振りで熱弁し、オーガが通過する時に直前に死んだふり オーガが戻ってくるたびに同じことを繰り返す オーガが慣れてきたならば死んだ振りしながらとりあえず万歳三唱 |
■スタート前の一幕
「カルさん、牛乳を口に含むそうよ、美味しい牛乳だと嬉しいわね」
目を輝かせながら言ったのは『向坂 咲裟』で、その隣で溜息をついたのは『カルラス・エスクリヴァ』だ。
「何故こんな事になったのか……はぁ」
それぞれ、走者と演者でエントリーを終え、今はそれぞれのスタート地点へと移動中だ。
同じように移動してる者の中に、同じように溜息をついている者がいる。『ラルク・ラエビガータ』だ。
「クソッ、アイリスに騙された……」
ラルクのそんな呟きを聞き取ったカルラスが思わずそちらを向く。そして目が合う。
ああ、同じように振り回されてる人だ。
二人は何故か通じ合って悟った。そして同情の眼差しで頷きあった。
「福競争、縁起も良さそうですしとても楽しそうです」
そんな精霊達のやり取りに気付いていない『アイリス・ケリー』は張り切った様子で目的の場所へと向かう。ラルクはもう一度溜息をつく。
「オーガ退治の任務だって言われて来てみりゃこれかよ……えぇい、こうなりゃ自棄だ!」
とことんやってやる。張り切るこのパートナーに負けない位に。そう心に誓う。
自棄っぱちなやる気を見せ始めたラルクに、流石のアイリスも気付く。
(何故かラルクさんが自棄になってますし、ここぞとばかりにあれこれやって頂きましょう)
気付いたが、斜め上の方向に持っていくアイリス。その手には先程神社から借り受けたビニールを付けたままの煙草の箱が握られていた。
「全力で走ってくるよ!」
そう言って準備運動をするのは『カガヤ・アクショア』で、困惑した表情なのは『手屋 笹』だ。
「カガヤの用意したこのネタは一体……」
既に神社に、これこれこういうネタをやるからこれを貸してくれ、と頼んだいたカガヤ。やるのは笹である。
「笹ちゃんは演者頑張ってね! あまり無理に色々ネタを作らない方がいいと思う。今回はオーガだけど、笑わせたかったら自分が楽しくないとね」
爽やかにガッツポーズで応援をし、スタート地点へと向かうカガヤ。やるのは困惑している笹である。
「……これもオーガを倒す為……!」
自分を騙すように言い聞かせた。
そんな笹の後ではのんびりとした会話がされている。
「私がボケるから、はーちゃんはツッコミやって」
スポーツは苦手だし、二人とも演者でいこう、と決めたのは『上巳 桃』で『斑雪』は「主様が仰るなら!」と従った。
従ったが、『ツッコミ』がよく分からない。
「モノボケという夢のお告げを受けたので、手持ちをいろいろ試そっと」
持ってきた荷物や神社から借りたものを覗き込んで色々考える桃に、斑雪はうーんと唸る。
(行動を細かく指摘して、訂正を入れればいいそうですけど……主様にツッコミなんて恐れ多いですっ)
考えながら、スタート地点の近くに来た。一番初めの障害物、平均台も見えてくる。それをじっと見る斑雪に、桃が「どーしたの?」と尋ねた。
「えと、ツッコミは自信ないですが、拙者シノビですから、平均台も壁越えも多分楽勝です、楽しそうです」
ちょっと自慢げに宣言してから「主様、がんばってクリアしましょう」と言う斑雪に、桃はこてんと首を傾げた。
「はーちゃん、演者は障害物やらなくていいんだよ」
「?!」
既にスタートしてたら、きっと今のやりとりで誰かを笑わせる事が出来ただろう。
現に、それらが聞こえていた『ディエゴ・ルナ・クィンテロ』が、ぐっと口を引き締めて笑いを堪えた。
「スポーツ勝負、それもレースとなれば黙ってはいられませんね」
笑いを堪えたディエゴの横で『ハロルド』がアキレス腱をよく伸ばす。
「これでもスポーツ選手の端くれだった身ですから、運動能力には自信があります。謎のオーガなんかには負けてられませんよ。そしてディエゴさんにもね」
強気な表情を向けられ、ディエゴは「俺も負ける気はない」と返す。
(オーガにも負けられないが、ハルにも負けられない)
ディエゴは隣の自分より小さな少女に、けれど自分より運動能力が高そうな少女に、密かに闘志を燃やす。何故なら、ここで負けたら数日は頭が上がらないような気がするからだ。
ハロルドは今回の敵であるオーガをピタリと見据える。
「誰にも負ける気はありませんけど」
その発言にオーガが反応するよりも早く、
「というか、エントリーされましたか?」
神社の運営がハロルドとディエゴに尋ねた。
「あ!!」
「ちゃんとエントリーして下さいねー、まぁ今回はOKです」
競争の対策はしっかり考えていたが、肝心のエントリーを忘れていた二人だった。
「駄目だぞ、しっかり確認をしなければ! まぁ、私が勝つのだから誰が参加しようがしまいが結果は一緒だがな!」
光り輝くオーガの勝利宣言が、ウィンクルム達の本気に更なる火をつけたのは言うまでもない。
走者達が牛乳を口に含み、スタート地点へと立つ。
進行役の宣言と解説がマイクとスピーカー越しに流れてくる。
笑う事は禁じられている福競争が、始まる。
「それでは位置について、用意……はじめ!!」
■スタート、第一関門、そして
進行役の「用意……」という声と共に、桃が片耳を押さえながら高々と銃を上に向けた。
「はじめ!!」
声と共に銃から破裂音が、聞こえない。水がぴゅっと飛び出した。
「ど、どうして、水鉄砲なんですか!」
斑雪がぎこちなく突っ込んだ。しかし残念ながら、走者は桃達に気付かず一斉に走り出していた。
「今年も始まりました『笑う事は禁じられている福競争』! 解説は私達、黒ネコ軍団がお送りします! さて、今年は光り輝くオーガというオーガにあるまじき強敵が……って、速ッ! 速いぞ何だあの二人は! これは見事な『素早さ』だー!」
スタート地点から弾丸のように飛び出したのはハロルドとディエゴ。
その次にオーガ、カガヤ、そして遅れて咲裟の順だ。
「おーっと、平均台をハロルド選手は一気に駆け抜ける! これは独走状態!」
盛り上がる福競争だが、スタート地点では桃と斑雪がプチ反省会をしている。
「ツッコミって難しいですよー」
「そんなことないよ、はーちゃん、初めてにしては上手いよ」
「え、本当ですか」
「本当本当、って、おー、私たち見事に出遅れたぞ」
「わ、急ぎましょう!」
「さ、追い掛けよっか」
次なる笑いを炸裂させようと、二人は走者達を追いかけ始めた。
スピード重視。ハロルドの作戦はシンプルだった。
平均台はバランスよく走れる者にとっては容易く駆け抜ける事が出来る。運動神経がよく、スポーツのスキルも有しているハロルドは、容易く第一障害物を突破する。
ディエゴは慎重に、そしてオーガも慎重に渡る。カガヤは手を左右に軽く広げてバランスを取り、慌てず進む。ハロルドを追うように三人が第一障害物を終える。
少し遅れたのは咲裟。しかし、咲裟はそんな自分を自覚していた。
(ワタシは足の速さでは他の走者に負けているから……失点しない事に徹するわ)
メンタルヘルスのスキルを持つ咲裟は、自身を落ち着かせて平均台にあがる。そしてしっかり前を向いて一気に進む。
(何より、絶対に笑わない。だって、牛乳を吹き出して零してしまったら勿体ないもの!)
牛乳への熱い想いを胸に、咲裟も遅れたものの第一障害物を突破した。
「今のところ圧倒的速さでハロルド選手、続いてディエゴ選手、カガヤ選手、オーガ選手、そして咲裟選手。ここから演者がどう絡んでくるのか……あれは、笹選手……?」
解説の声が疑問の音を含むのも仕方がない、一つ目の給牛乳ポイントの手前で待ち構えていた笹は、黒い目出し帽を被っていたのだ。
狙いは一つ、オーガ。
「どうも、ウサ彦です」
併走する笹の顔の前にはウサギのパペット人形。パクパクと口を開き、精一杯の低い声で自己紹介をする。
「後ろの人なんて居ません!」
(居るよ!)
オーガ、たまらず心の中で突っ込んだ。だが耐えた。
「オーガ選手狙い撃ちだ! これは地味に辛い!」
頑張って語りかけるものの、オーガは笑わない。ウサ彦の横から顔を出してオーガをじっと見つめたりしてみるが、これにも耐える。
なので、笹は勝負に出る。
「居ないって言ってるのに、信用できませんか? ほら、居ませんよ」
言ってウサ彦は振り返る。しかし、笹も一緒に振り返る。ウサ彦の視界には誰も居ない。
「居ないでしょう? ほら」
もう一度振り返る。笹も一緒に振り返る。誰も居ない。
「ね、ウサ彦嘘つかない、後ろの人なんて、いませ……!」
唐突に、ウサ彦だけが振り返る。
そこには、笹(ただし目出し帽装備)の姿が。
ウサ彦はぶるぶると震えながらゆっくりと前へ向き直り、そして叫ぶ。
「い、いた―――――!!!」
「ぶふぇッ!」
「オーガ選手、おこぼしー!」
解説が言うと、バットを持った黒子が出てきてオーガの尻を叩く。
「ぐぅ! ありがとうございます!」
痛みに仰け反りながらオーガは感謝の言葉を叫ぶ。異様な光景だが仕様です。
給牛乳ポイントへと向かうオーガの背中を見て、笹は我に返る。
(何してるんでしょう……わたくし)
「笹選手、早速笑いを『命中』させて一人笑わせましたー!」
解説の心底嬉しそうな声が、馬鹿馬鹿しさを増幅させた。
■第二関門
「さぁトップは既に第二障害物の壁に取りかかるところ! 何処からかトランペットによる素敵な音楽!」
第二障害物の付近では、カルラスが走者を応援するような曲をトランペットで吹いていた。
「トップのハロルド選手、今、グリップ目掛けて壁を蹴りながらジャンプー!」
勢いに乗っていたハロルドの跳躍は、グリップを掴むのに余裕だった、が。
「そのまま落下ー!」
残念、グリップは滑りやすくなっていた!
ハロルドが体勢を整えている隙に、ディエゴが壁へ挑戦する。
「次に来たのはディエゴ選手! グリップの様子を観察しながらの跳躍!」
しっかりと掴めるグリップを見つけたディエゴが、腕力でグイッとのぼろうとしたその瞬間、軽快に流れていた音楽が『ぽふぃッ!』と間抜けな音に変わる。
一瞬がくりと力が抜ける。だが笑うまでにはいかなかったようで何とか壁を突破する。
「ディエゴ選手、一位で壁を突破! そしてカガヤ選手もやってきた! 助走をつけて大きくジャンプー!」
精霊であるカガヤの跳躍は、グリップを掴むのに余裕だった、が。
「そのまま落下ー!」
残念、グリップは滑りやすくなっていたその2!
カガヤが体勢を整えている間に、ハロルドが再挑戦、そしてやってきたオーガ。
「ハロルド選手再挑戦、そしてオーガ選手も挑戦! これはオーガ選手有利ですね、手を伸ばしただけでグリップに届いてしまう! おっと、音楽が気になるようですね?」
スキル『アプローチ』を使ったカルラスの音楽はオーガの気をひいたが、かえって音楽を警戒する結果になってしまったようだ。そしてその様子を見ていたハロルドにも。
「ハロルド選手、今度はグリップを掴めたようです、二人とも見事に壁突破! そしてカガヤ選手の再挑戦と咲裟選手が到着!」
先程の失敗を繰り返すまいと慎重に確認してからカガヤはグリップを掴む。咲裟はハンカチを取り出して手を拭く。少しでも滑らないようにしたおかげか、咲裟は滑らずにグリップを掴む事ができた。
そして二人とも壁を登ろうと力を込めた瞬間、世にも間抜けな音が二人を襲う。
『ぷひッふぃ!』
「ぶは!」
「ぶふッ!」
「カガヤ選手、咲裟選手、おこぼしー!」
二人とも、見事カルラスの作戦にはまってしまった。そして現れるバット持ち黒子。
「って! ありがとうございます!」
感謝の言葉を叫んでカガヤは給牛乳ポイントへ走る。しかし、咲裟は黙って給牛乳ポイントへ向かう。
「咲裟選手は無言! マイナスポイントが10になります!」
感謝の言葉など言えない。
(……牛乳が……!)
こぼしてしまった牛乳は戻らない。覆牛乳口に返らず。牛乳を愛する咲裟には幸せだが辛い福競争であった。
壁を越えてすぐの給牛乳ポイント付近、そこで待ち構えていたのはアイリス。
トップのディエゴを見送り、壁を乗り越えたオーガの姿が見えると、牛乳が置いてある机の前で声を張り上げた。
「本日御紹介しますのはこのプロテイン! これさえ飲めば一日200ワットも発電できる体になる優れもの! 12万ジェールの品ですが、今ならタイムセールでなんと100ジェール!!」
身振り手振りで熱弁。突然始まった小芝居に、オーガもその後からやってきたハロルドも目を向けるが、笑いはしない。二人は横を通過しようとする。その瞬間。
「うっ!」
アイリスはバタリと倒れた。
すると何処に隠れていたのか、ラルクがパトカーのサイレンの音真似をしながら飛び出す。
「事件発生事件発生! 筋肉の金ぴか被疑者はプロテインを奪って逃走!」
ビニールのついた煙草の箱に口を付けて喋りながら、オーガと併走を始めた。
オーガとハロルドの腹筋に大ダメージ。もし二人に『演技』のスキルがあったら勝てなかっただろう。だがまだ大丈夫だ。ハロルドは手の甲を力の限り抓る。痛みだけを感じる。そうして笑いを『回避』した。
しかし、オーガは。
「こちらは追跡を行っている! 止まりなさい! 君はもう完全に包囲されている!」
「ぶひぇッ!!」
見事に腹筋を砕かれた。
出てくる黒子。叩かれる黄金の尻。
「ありがとうございますッ!」
戻っていくオーガは知らない。このアイリスとラルクの小芝居が、戻った給牛乳ポイントで再び行われ、もう一度オーガの腹筋を壊す事を。
「アイリス選手、ラルク選手、見事なあわせ技でオーガ選手を撃沈ー!」
一方、トップのディエゴが最後の障害物に向かう途中。
先回りしていた桃が『魔力のオーブ』を取り出した。
「さぁ桃選手、一体何を……オーブを地面に置いた? これは……!」
桃はその場でとある球技のようにオーブを蹴り始めた。
「オーブは友達さ!」
「誰の腹筋を狙っているのか?! 正直黒ネコの腹筋がヤバイです!」
ディエゴは桃達を見ないように通り過ぎようとする。
笑いそうなら見なければいい。そう考えていたが、笑いは耳からもやってくる。
「うわあ、主様! 大事なオーブを蹴らないでくださいーっ!」
斑雪の声がディエゴの腹筋を擽る。しかし耐える。そこへまさかの増援、観客席のA.R.O.A.職員。
「やめてそれ結構使える武器ー!」
「ごふっ!」
悲鳴混じりのツッコミと武器を蹴っていたという桃の予想外さに、ディエゴの腹筋は崩壊した。
「ディエゴ選手、おこぼしー!」
颯爽と現れる黒子。叩かれる尻。
「屈辱だ……あ、ありがとうございます」
謝意を述べてディエゴは給牛乳ポイントへ戻る。何度も言いますが仕様です。ご馳走様です。
■第三関門、越えて、ゴールへ
「やはり速いハロルド選手! 再びトップに! 残るは最後の障害物、網くぐりだー!」
ハロルドは一瞬戸惑う。
網くぐりの突破する作戦は立てていたが、それは誰かがもぐりこんだ後にスライディングで滑り込むというものだったのだ。
それが、トップで到着してしまった。
仕方なく普通に網を上げて中に潜り込む。とにかく速く進めばいいのだ。
上手く動けないハロルド。そこにディエゴとカガヤがほぼ同時に到着する。
二人は順調に網の中を進む。ディエゴは身をかがめ、腕を前方の斜め上に出し、網を上げながら。カガヤは耳と尻尾が引っかからないように、片手で尻尾を押さえ匍匐前進で。
「網の中で三人並んだ! さぁそこに更なる刺客が!」
現れたのは、先程ディエゴを沈めた桃と斑雪。
「やっぱり私に体育会系って合わないんだよね。あ、ゴール手前にいいものあるじゃん、網とかいいハンモックになりそう」
現れた二人はそんな会話を繰り広げ。
「はーちゃんおやすみー」
そう言って、桃は自らの胸にぐさっとオモチャの短剣刺して死んだように眠り始めた。網の上で。
(刺した意味がわからない!)
すぐ近くで見ていた三人が内心突っ込みを入れる。そこへ斑雪が後追いする。
「周りの皆様すいません、お静かにお願いします」
何故かハリセンをメガフォン代わりにして周囲に知らせる斑雪。思わず見入る三人。
胸に短剣を刺した主、桃を前に斑雪が取った行動は。
そっと予備の網を布団のように被せた。
「いや起こせよ!!」
うっかり笑い声で突っ込んでしまったカガヤ。ギリギリと手の甲を抓り続けて耐えたハロルド。咄嗟に目を背けたディエゴ。
「カガヤ選手、おこぼしー!」
「くそ! ありがとうございます!」
網の上から尻を叩かれたカガヤは感謝してからずりずり戻る。笑いに耐えたハロルドとディエゴは前へ進む。
「ハロルド選手ディエゴ選手、二人ほぼ同時に最後の障害物を突破……いや、突破できていません!」
網をほとんど抜け出たと同時に走り出したハロルドだったが、速さばかりを考えてしまったせいか、足元に絡んだ網に気付かず転倒してしまう。
(ハル?!)
網から抜け出たディエゴは倒れたパートナーを振り返る。ハロルドは網を外して立ち上がるところだ。だが、その僅かな動きでも不自然さがある。その表情にも。
それらを見てしまったディエゴが取る行動は、一つだった。
「ディ、ディエゴ選手、ハロルド選手を抱き上げたー?!」
「ぶふっ?!」
「ハロルド選手、ディエゴ選手に牛乳を吹き出してしまったー!」
俗に言う『お姫様抱っこ』を突然されたハロルドは動揺したが、ディエゴは顔を歪めながらも動じない。そのままゴールを目指そうとする。
「やめてください!」
ハロルドは降りようともがく。ディエゴが立ち止まり、口の中の牛乳を地面へと吐き捨てハロルドに言う。
「バカ言え、自分の神人の怪我放って先行く精霊がいるか」
「―――ッ」
給牛乳ポイントへ戻り出したディエゴの腕の中、ハロルドは不思議な敗北感を味わっていた。
「さぁ、ディエゴ選手、ハロルド選手が逆戻り、その間にやってきたのは……今度こそ網を抜け出した、カガヤ選手だー!」
追いつきそうな走者はなく、もう笑わせにかかる演者もいない。
「カガヤ!」
本殿前に置かれている榊の枝、そこで待っている笹が最後の応援の声をあげる。
それに応えるようにラストスパートをかけた。
「カガヤ選手、今、榊を獲得ー!!」
■ゴール後
「私が負けるだなんて!」
福競争の結果はウィンクルムの完全勝利に終わった。
走者の一位はカガヤ。二位は最後に怒涛の追い上げを見せたディエゴ。三位は堅実に進めた咲裟。そして最下位がオーガ。
演者の一位はカルラス。他は同二位となった。
ハロルドは怪我による棄権となったが、途中までの圧倒を考えれば、オーガは少しも勝てた気はしないだろう。
「ありえない、鍛えねば、今度こそこの黄金の筋肉に相応しい黄金の勝利を掴むのだ! そうだ、それしかない!」
言いながら勝手に復活していく。そしてスタート前に見せていた爽やかな笑顔に戻ると、ウィンクルム達に宣言する。
「次こそ私の輝く筋肉にひれ伏すがいい! さらばだ!」
「ちょっと?!」
誰の静止も間に合わず、オーガはバヒューン! としか表現できない音を立てて消えてしまった。
「えーと……」
「ありがとうございました!」
戸惑うウィンクルム達に声をかけたのは神社の関係者達だ。
「皆さんのおかげで伝統ある神事が穢されずにすみました、本当にありがとうございました!!」
涙を流さんばかりの喜びように、ウィンクルム達は顔を見合わせた。
もう笑いは禁じられていない。
ウィンクルム達は晴れやかな気持ちで笑った。
「笑いそうになったら、牛乳の大切さについて考えるつもりだったの。それなのにカルさんのあの音」
「悪かった悪かった」
変に肩が凝った任務は終わらせたが、咲裟からの可愛いお小言がカルラスには残っていた。
「でも、カルさんの演奏は素敵だったわ。今度はチェロを聞かせてね」
「はいはい」
応えると、咲裟は残った牛乳をもらえないかと神社の関係者へ向かう。
平和な光景を見ながら、カルラスにふと疑問が浮かぶ。
(……お嬢さんは何故私がチェロを弾くと知っているんだ?)
首を捻るが、とりあえずは自分も牛乳を一杯貰おうかと歩き出した。
今年が笑顔溢れる一年になるよう、祈りながら。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:手屋 笹 呼び名:笹ちゃん |
名前:カガヤ・アクショア 呼び名:カガヤ |
名前:向坂 咲裟 呼び名:サカサ、お嬢さん |
名前:カルラス・エスクリヴァ 呼び名:カルラスさん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 青ネコ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 01月13日 |
出発日 | 01月20日 00:00 |
予定納品日 | 01月30日 |
参加者
会議室
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2015/01/19-23:43
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2015/01/19-23:08
プラン、提出したわ。
ぎりぎりまで修正には対応するけれど、報告しておくわね。
サキサカサカサはこの任務の成功を祈っているわ。
みんな、お疲れ様。 -
2015/01/19-23:04
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2015/01/19-23:03
とりあえず完了しましたが、あまり自信があるとは言い切れないですね…>主に笑わせる側
カガヤの走りで頑張って貰わなくては…
それでは…
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2015/01/19-23:02
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2015/01/19-21:15
あまり書き込みできていなくて申し訳ありません。
>待機場所
待機地点は特にこことは決めておりません。
どこでも良いので牛乳の補給地点の手前を狙いたいと思っています。
うまくいけばオーガを大幅に逆走させられるかもしれませんしね。
とはいえネタに自信があるわけではないので始めの方が良いでしょうか…
中間地点希望の方が多いですし、100メートル地点の牛乳補給所手前にしましょうか。
もしくはオーガの我慢強いという特性を踏まえて近い範囲で連続でネタを出せるように200メートル地点が良いのでしょうか… -
2015/01/19-21:02
あ、スタンバイ地点書いたほうがいいのか。
私んとこは最後の網で倒れるけど、そこまではちゃんと走る予定。
でも、遅れるかもしんない。
いちおうプラン出したよー。
こっから微調整していきます。 -
2015/01/19-20:46
ぎりぎりになってごめんなさい。
おじさんが中間地点の壁登りの場所でスタンバイしたいそうなの。
他にこの場所でスタンバイする予定の人が居たら教えてくれないかしら。
他の場所を考えるわ。 -
2015/01/19-20:01
私の『足の速さ』に自信がないので、10はここに全振りすることに決めました
モノボケしながらだと、どうしても遅れちゃう未来しかみえないんで
プランは現在絶賛作成中です☆ -
2015/01/19-19:07
悪い、漏れがあったんで削除した。
っと、一箇所に片寄ったときが面倒かもしれんので、一応表明しとく。
俺達は中間地点の先にある給牛乳ポイントでスタンバイするつもりだ。
といっても拘りがあるわけじゃないんで、人が多けりゃ移動する。
>ステータス予想
俺も悩んだんだが、結構字数を食うことになるし書かないつもりだ。 -
2015/01/18-21:55
2ポイントの振り分け先を決めましたのでご報告です。
カガヤの『笑いの忍耐力』に2ポイント振ります。 -
2015/01/18-00:10
そういやアイリスさん達とはユニパで一緒だったよね…忘れてた…ごめんなさい
>カンケツセン
さすがに進路妨害には使わないよー。
なんかネタで使えるかなーと思って。要は、水鉄砲だし。
というわけで、私たちはいわゆるモノボケに挑戦したいと思ってます。
振り分けはどうしようっかな。
たぶん私だけに振り分けると思うけど……。
私は予想ぜんっぜん分かんないので、天にお任せ☆の方針で -
2015/01/18-00:06
さて、振り分けね。
向坂 咲裟に7のポイントを振り分けるわ。
向坂 咲裟の『笑いの忍耐力』へ7ポイントすべてを。 -
2015/01/17-23:59
>走者と演者
ディエゴさん、まとめありがとう。
演者の方が多いのね。
みんなの色々な芸をたくさん見られそうで楽しみだわ。
おじさんは最初演者の方に名前が無くてほっとしたそうだけれど、改めて追加してもらったのを確認して頭を抱えていたわ。頭を抱えるほど楽しみなのかしらね。
>ステータス
【追加出来るのは『足の速さ』『笑いの忍耐力』『笑わせる力』】
3項目の一つでもバランス良く振り分けても良いみたいだから、別々に振り分けても良いと思ったわ。
A=MPとは考えられないかしら。
精神力…つまりMPも関係するのではと思ったの。
そういえば、ABCDの予想ってプランに書くのかしら。
もしそうならば、ワタシの方はあまりスキルも無いから…あるスキルを当て嵌めて予想する事になりそうだわ。 -
2015/01/17-21:17
っと、俺らのところは
ラルクに『笑わせる力』7を全振りで。 -
2015/01/17-21:14
ディエゴ、まとめ助かる。
>桃
走者と演者は一人と九人のような極端な偏りがあるわけでもないし、問題ないと思う。
カンケツセンあたりは、走者に対して使うんだったら失格覚悟じゃなかろうか。
触る訳ではないといえばそうなんだろうが、邪魔と判断されて失格っていうのはあり得るし。
逆に演者仲間に使うんならいけるんじゃないか?
ハリセンがダメなら俺は白目剥くぞ…。
>ステータス
「神人『か』精霊の参考数値に追加できる」ってあるからなぁ。
俺はどちらか一人にだと認識してた。
A:素早さ B:知性 C:力 D:演技かサブカルチャー、文学
あたりとか考えてるな。
走者側の段取力に対し演者側のC。
演者側の抵抗力に対し走者側のBが対応してんじゃなかろうかと思ったんだが、あんまり自信はないな。
Dは完全になんとなく。
そういえば芸人はコントをするからか演技が上手いのが多いような…とか思っただけなんでな。 -
2015/01/17-15:23
走者ハロルドとディエゴ、9のポイントを振り分ける
ハロルドに笑い忍耐性5
ディエゴに笑いへの忍耐性4
もし誰か一人にのみへの振り分けなら
ハロルドに足の速さ4、忍耐性に5振り分ける -
2015/01/16-23:55
すまない、演者の欄にカルラスの名前を入力し忘れていた
走者
ハロルド
ディエゴ
カガヤ
咲裟
演者
笹
アイリス
ラルク
カルラス
桃
斑雪
こうなるな -
2015/01/16-23:49
走者と演者と偏りはなさげ?
なら、私もはーちゃんも演者行って大丈夫かなあ。ちょっと演者が多くなっちゃううけど。
でも、変更もだいじょうぶだよ。
アイテム使用はありかなあ。
オモチャの短剣「殺人鬼ダガー」とかハリセンとか2丁拳銃「カンケツセン」とか、
捨てきれずに取っておいたものがあるんすが……。 -
2015/01/16-21:10
ふむ
では今のところ
走者
ハロルド
ディエゴ
カガヤ
咲裟
演者
笹
アイリス
ラルク
考え中
桃
斑雪
AからDのステータスはなんだろうな
考えられるのは
A素早さ
B回避?(スルー力?)
C知性か社交性?
D話術?
あたりだろうか… -
2015/01/16-20:47
向坂咲裟よ。
笹さん、ハロルドさん、アイリスさん初めまして。よろしくね。
桃さんは今回もよろしく。
牛乳を口に含んで走る、という事で私は走者になりたいと思っているわ。
カルラスさんは演者で参加したいそうよ。内容は…まだ決まってないみたい。
ワタシもダイスを…(ころころ)
【ダイスA(10面):7】 -
2015/01/16-10:00
あら、7。
どちら側か確定したら、改めて振り分けますね。 -
2015/01/16-09:58
あら、演者、走者の希望を忘れていました。
わたくしは演者、カガヤは走者を希望です。
さて何をしましょう…ベタな笑いとは…(調べ始める -
2015/01/16-09:56
アイリス・ケリーと申します。パートナーはシノビのラルク。
咲裟さんは初めまして。
桃さんは任務での御一緒は初めてですね。
笹さん、ハロルドさんは今回もよろしくお願い致します。
私たちは二人とも演者側を希望させていただきます。
では、早速……
【ダイスA(10面):7】 -
2015/01/16-03:40
斑雪:
やりましたー10でーすっ。
うーんうーんどうしましょう。 -
2015/01/16-03:40
ちはー、上巳桃と斑雪でーす。
笹さんとアイリスさんは初めましてでいいのかな?
私達はどっちでもいいよー。あ、そういや、私はメンタルヘルス3持ってた。
そいじゃあ、ダイスをえいっ。
【ダイスA(10面):10】 -
2015/01/16-00:43
10面ダイスで2…さてどこに振るか考えましょうか…
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2015/01/16-00:43
手屋 笹です。
桃さん、咲裟さんは初めましてですね。
よろしくお願いします。
ハロルドさん、アイリスさんもよろしくお願いします。
詳細は後で詰めるとしてとりあえずサイコロを振ってみますね。
えいっ
【ダイスA(10面):2】 -
2015/01/16-00:31
これは任務なのか…ともあれ、よろしく頼む
俺たちの希望としては二人とも走者で行きたい、今のところは
ギャグなんて…思いつかん。
【ダイスA(10面):9】 -
2015/01/16-00:21