【ハロウィン・トリック】Goddess!(青ネコ マスター) 【難易度:簡単】

プロローグ

「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
「女王様ですぅぅぅぅぅぅうぅぅぅぅぅぅ!!」
 そのまま鏡は喋り続ける。別にもう女王は聞いてないのに。
「ああ、その完璧な湾曲を描く柳眉、くっきりとした二重の下には冷ややかながらも力強さを感じさせる黒曜石のような眼、それを縁取る扇のように豊かで長い上下の睫毛、通る鼻筋は気品すら醸し出し、蠱惑的な唇を開けば真珠のように静かに輝く整った歯が並ぶ。それらを収める滑らかな輪郭は鋭利ながらも柔らかさを」
「きもい」
「ありがとうございますッ!!」
 そこで声は途切れるのだが、鏡からのある筈もない熱視線に似た何かを感じて、女王は大きく溜息をつく。
「零れる吐息すら天上の音楽の如き響きとは!!」
「うざい」
「ありがとうございますッ!!」
 こんな筈ではなかった。
 女王は困惑する。
 そう、こんな筈ではなかったのだ。


「また一人、絵本の悪夢に取り込まれた被害者が見つかりましてー……」
 A.R.O.A.の職員は言いにくそうにウィンクルムに報告する。
「被害者は最近人気急上昇の若手小説家の男性で、見つかった絵本は『白雪姫』です。で、今どんな状況かと言いますと……話は何も進んでいません。というか、進みません」
 一体どういう事なのか。
 疑問を覚えるウィンクルム達に、職員はそっと絵本を差し出す。


 * * *


『白雪姫』

 昔々あるところに、とても美しいけれど実は魔女である女王がいました。
 女王は真実を語る魔法の鏡を持っていて、毎日毎日魔法の鏡に訊ねていました。
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
「それは女王様、貴方です」
 鏡はそう答えます。
 ある日の事です。女王はいつものように魔法の鏡に訊ねました。
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
「それは女王様、貴方です。貴方以外にいる筈もございません」
 鏡はそう答えます。
 またある日の事です。女王はいつものように魔法の鏡に訊ねました。
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
「女王様です。貴方が唯一にして絶対の美です!」
 鏡はそう答えます。
 またまたある日の事です。女王はいつものように魔法の鏡に訊ねました。
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
「女王様です! 世界中の花と宝石を集めても貴方の華やかさと輝きには敵わない!」
 鏡はそう答えます。
 またまたまたある日の事です。女王はいつものように魔法の鏡に訊ねました。
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
「女王様ですぅ!! 神の作りし究極至高の芸術品!! いや、貴方が神か!!」
 鏡はそう答えます……


 * * *


 ウィンクルムはぱたりと絵本を閉じた。そして困惑の眼で職員を見た。職員は目を逸らした。
「あの、A.R.O.A.の調べでは、被害者は魔法の鏡になってるだろう、と。それは分かるんですけど、でもまぁ、その後どんな悪夢に変わるのかがさっぱり、現状はご覧の通りなわけでして……」
 いつまでも魔法の鏡は女王が一番だと言い続ける。白雪姫? 誰ですかそれ、どうでもいいです女王様万歳。そんなふざけた状態である。
「絵を見る限り、奴の好みど真ん中どストライクですね。無駄に毎回違う褒め方してるのがイラッとするわこれ、さっさと戻って仕事しろよ暇人が」
 淡々とした口調で言ったのは、A.R.O.A.にこの依頼をしに来た女性だ。
 被害者との関係は、作家とその担当編集者。美しいと言うよりも可愛らしい容姿の女性だが、冷めた表情に感情の乗らない声で貶すので酷くシュールだ。
「困るんですよ、この人連載抱えてるし、発売日決定してる書き下ろし長編もあるし。とにかくさっさと起きてもらってまずぶん殴りた……先生のお体が心配なので、早く起きてとっとと仕事をさせ……して頂きたいんです」
 編集者、色々と本音が漏れすぎである。
「正直、物語が一切進んでいないので、オーガが何に化けてるかはわかりません。なので、調べるより無理矢理話を進めてみた方がよろしいかなぁと。つまり、まずはウィンクルム達が着飾って、魔法の鏡に女王より上がいると思わせるのが手かと!」
 職員が言う。いいのかそんな計画で。
「い、いえ、皆さんがもっといい計画があるならそちらで構いませんよ? ただ今夜ハロウィンパーティーの予定なので、つい、その……早く仕事終わらせてドレスアップしたいからそういう方法しか考え付かないわけじゃないですよ?!」
 職員、色々と本心が漏れすぎである。
 とはいえ、確かに物語が一切進まないと、ハッピーエンドにするのもオーガを倒すのも難しい。
「ち、ちなみにもし着飾るなら、必要な道具と衣装はすべて用意しますよ! ええ、A.R.O.A.が責任を持って!」
 何処となくわくわくした様子の職員の後ろで「化粧品会社から新商品のサンプル貰うチャンス……!」「あそこのブランドのドレスとかも……!」などという会話が交わされているのは聞かなかった事にしたい。皆真面目に仕事をしている筈だ。


 女王は溜息をつく。
 この男の好みは美しい女性より可愛らしい女性だった筈だ。そう、確か「先生締め切り分かってるんですか、分からないほど馬鹿なんですか、謝罪とかいらないんでさっさとして下さい」と責めたてていた女性、あの人物が好みだった筈なのに、何故系統の違う自分にここまで惚れ込んだのか。
 女王は知らない。
 男は外見の好みと内面の好みがはっきりとしていて、内面の好みで言えば女王が思っていた通りぶっちぎりで編集の女性が好みなのだが、外見の好みで言えばぶっちぎりで女王の容姿が好みなのだ。
 鋭利な美しさを持ち、ざっくりと自分を切り捨てる女性。それこそがこの男にとっての女神。可愛らしく愛らしく慈愛に満ち溢れた白雪姫など、お呼びではないのだ。
 よって魔法の鏡は答えを変えない。物語は動かない。ハッピーエンドにもバッドエンドにも辿り着けない。
 女王は考える。
 鏡を割ってしまおうか。駄目だ、多分鏡が喜ぶだけだ。そもそも『白雪姫』のバッドエンドとはとても言えない。だって主人公が登場していない。
 そう、まずは何としてでも主人公である『白雪姫』を舞台へ引っ張り出さねば。
 いや、もう娘の白雪姫は順調に成長してるんですけどね。魔法の鏡がその美しさを一切認めないだけで。
 ―――白雪姫をもっと飾り立てて……国中の娘を集めてその中に鏡が認める娘がいれば、その者を『白雪姫』に仕立て上げてもいいか。
 女王は動き出す。
 物語を動かす為に、魔法の鏡が認める主人公『白雪姫』を作り出す為に、本来ならば存在しない宴を開催する。
「姫の誕生祝の宴を行う! 可愛らしい姫をより飾るドレスを、装飾品を、化粧を用意せよ! また、この日に限って国中の娘達は城へ入る事を許す! 姫と並んでも恥ずかしくないよう着飾ってくるがよい!」
 期せずしてA.R.O.A.職員の読みと女王の動きは一致する。
 女王によって開催された宴。そこで白雪姫が魔法の鏡も認めるほどの美しさをあらわすのか、それとも集められた娘の中から魔法の鏡が認める美しい娘があらわれるのか。
「まぁ、『白雪姫』が舞台に出た時点で、すぐにこの毒林檎で殺してしまうがな」
 女王はひっそりと嗤う。
 ―――魔法の鏡、お前が選んだせいで『白雪姫』が殺されるのだ。鏡のお前は何も出来ない。自分が選んだ『白雪姫』が殺されるのを、ただ見てるだけしか出来ない。
 それこそが、女王、トラオム・オーガの描いているバッドエンド。

解説

●目標と成功条件
物語を進めて、眠ってしまった小説家を目覚めさせる
・夢をハッピーエンドにするか、トラオム・オーガを倒すと目が覚めます
・物語としてのハッピーエンドを目指してください。魔法の鏡(小説家)としてのハッピーエンドは無視して構いません
・バッドエンドになるとPCは夢から弾き出され、小説家は目覚めずに死んで石になります
・女王がトラオム・オーガだという事はPL情報です。PCは誰がトラオム・オーガか知りません

●女王
・クールビューティー。いるだけで周りの人間はひれ伏したくなります
・ただし、魔法の鏡に認められた『白雪姫』が近くに来ると、その効果も無くなります。

●白雪姫
・ラブリーキュート。百人中九十九人は「可愛い!!」と褒める位です
・いつも笑顔でとても優しい愛されキャラ

●魔法の鏡
・美しい者がいれば、その人が何処にいようが何をしていようが必ず感知します
・クールビューティーにローテンションでぶった切られる事にこの上ない快感を覚えるだけで別に変態ではありません(by本人)
・ラブリーキュートにローテンションでぶった切られる事も涎が出る位の快感を覚えるけれど別に変態ではありません(by本人)
・淡々とした言葉責めが大好きな面食いの変態ですよ(by編集)

●夢の中
・夢に入ったら国をあげての宴の開始前で、お城の中は自由に動けます
・装備している武器や道具、A.R.O.A.に頼んだ化粧道具やアクセサリーや衣類も持ち込めますが、『白雪姫』の絵本は持ち込めません
・役柄の『白雪姫』になる条件は、魔法の鏡に女王より美しいと認めさせる事です
・七人の小人は森で平和に働いてるよ!(つまり出てくる予定はありません)
・王子はまだ出発すらしてないよ!(つまり出てくる予定はありません)
・なので、『王子』に相応しい恰好ならば、自己申告で『王子』にはなれます。
・『白雪姫』と『王子』ですが、性 別 は 問 い ま せ ん 。

ゲームマスターより

ウィンクルムの誰かが『白雪姫』になっても、白雪姫をプロデュースして認めさせても、どちらでも構いません。
もちろん、それ以外の道を見つけてくださっても構いません。
物語を動かしてオーガの正体を暴き、ハッピーエンドにするかオーガを倒すかして、自称変態ではない小説家を起こしてあげて下さい。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

淡島 咲(イヴェリア・ルーツ)

  困った人もいるものですねぇ…でもそのおかげでバッドエンドにならずにすんでいるのかもしれませんが…。
さて鏡に選ばれるような女性を一人でも増やすためにも。
イヴェさんにも女装をしてもらいます!
大丈夫ですよロアさんが素敵なメイクをしてくれますし鏡さんのタイプのクールビューティーにイヴェさんは意外と近いんじゃないかと思うんのですが?
うーん…個人的にはマーメードドレスとか似合う気がします…私、ですか?私はクールビューティーからは程遠いですからねぇ。

できる限り神人か精霊が選ばれるように誘導して。
その後はバッドエンドを阻止です。
女王様が関わっていることは明らかですので気を付けて無事物語を終わらせましょう。



ロア・ディヒラー(クレドリック)
  事前に神人(自分も)や精霊にメイクをする(メイク1使用)クールさを引き立てるメイク
クレちゃんは切れ長の目を生かしヴィジュアル系女装メイクにする(クマ薄く)けばすぎないように
着用ドレスはAラインの大人っぽいドレス
ドレスの下に王子服も着ておく

宴では素のローテンションさを隠さずばっさりいく
無駄に会話術5フェイク1使用
鏡の人助けなくてもいいんじゃない?本人楽しそうだし、うわ…面倒くさい

(クレちゃん悪役系に見えるもののいい線いってんじゃん。見つめられると落ち着かない)
白雪姫に選ばれた人を護衛、万が一私が選ばれたら林檎は警戒して食べるフリで倒れる
オーガが正体現したらトランス、クリアレインで目くらましを狙う


吉坂心優音(五十嵐晃太)
  アドリブ可

淡いピンクふんわりドレス 下に王子服
いつも通りの髪型(可愛い系
ロアにメイク頼む

スキル
【変装・会話術・フェイク

「わぁ~美人さん似合ってるよ~(ニコニコ
一応王子服着てるから大丈夫だって♪」

行動
・白雪姫候補演じ鏡に認めさせる
・白雪姫に選ばれたら林檎を食べる振り
・晃太が選ばれたら素早く王子になりキス
・戦闘は神人達の盾になり守る

「あっアレが魔法の鏡みたいだね
美人さんがいると感知するらしいよ
キモいね(ニコニコ
ド変態過ぎて言葉責めよりももっと過酷な奴をやってあげたいなぁ(黒笑
てか体に叩き込みたい★
だけど晃ちゃん少し落ち着こうか
美人が台無しだよ」

晃太が選ばれたら
「あたしの晃ちゃんは渡さない絶対に…」


豊村 刹那(逆月)
  一体どんな小説を書く人物なんだが。

格好:紫のAラインドレス、髪はアップ

メイクはロアさんに控えめで頼む。
髪飾りや小物は動き易さ重視。シンプルに。
目つきの悪さを誤魔化す為の眼鏡も外す。
コンタクトは嫌いだが。この際は仕方ない。

戦闘を考え、会場の間取りを軽く確認する。
鏡の好みが冷たい美貌と辛らつな受け答えなら、今回は常に切って捨てるような敬語で淡々と話す。

逆月が選ばれた時の為、ドレスの下にシンプルな礼服着用。
美しい姫をお忍びで見に来た、でいいか。

林檎食べるのがフリでいいなら。口付けもフリで、いい、よな……?(たじろぐ

戦闘は中衛。
相手を見据え致命傷は避け、後衛の為に盾を務める。
夢なら動ける限り問題無い。



七瀬 琴子(エディス・アスター)
  メイクはお任せしちゃってドレスはまあ普通ので(お任せ)
姫って柄じゃないしね、参加者Dくらいで丁度いいわ
アスターさんは貴族Bくらいかしら…
なにこの人なんでこんな違和感なく着こなしてるの?

味方の位置は常時把握し有事にすぐ駆けつけられるように
本物の白雪姫の状態も把握しておくわ
鏡が興味ないだけで普通に可愛いみたいだからすぐわかるでしょ
白雪姫は私達が選ばれた方がやりやすいもの
遠巻きに見ていて鏡好みの行動をしそうだったら話しかけて阻止

白雪姫が倒れるような事になったら大げさに悲鳴をあげて相手を糾弾しとくわね

鏡を罵るのはみんなに任せるわ
だって罵られて喜ぶとかなんか気持ち悪いし…
関わり合いになりたくないというか


■魔法の鏡の正体は?
 依頼を受けた『七瀬 琴子』は笑顔を引き攣らせた。それをしっかりと見ていた『エディス・アスター』は困ったような顔で気を紛らそうと努力する。
「ええと、世の中色々な人がいるんですね」
 エディスの言葉に続くように『淡島 咲』も言う。
「困った人もいるものですねぇ……でもそのおかげでバッドエンドにならずにすんでいるのかもしれませんが……」
 咲の言う事は正しい。だが、『イヴェリア・ルーツ』は素直に喜べない。いや、素直に喜べないのは依頼を受けたウィンクルム全員だった。
 だってこれ、変態を助けるって事だよね?
 それでももう依頼を引き受けたのだ。やるしかない。溜息をつきつつ『豊村 刹那』はぼやく。
「一体どんな小説を書く人物なんだか」
「編集が置いていった」
 一冊の文庫本を指差したのは『逆月』だ。
 見れば、そこには『全タブロスが泣いた! 魂に触れる美しい恋物語!!』という宣伝帯がついた超純愛小説が。
「嘘やん?!」
 思わず『五十嵐晃太』が突っ込んだ。隣では『吉坂心優音』がその本と問題の絵本を「え? ええ?!」と何度も見比べている。
 動揺する者達の中、自身も小説を書く琴子だけが「あるある……」と遠い目をする。別に琴子の事ではないのに、何となく居心地が悪いのは何故だろう。
 A.R.O.A.から借りてきたメイク道具や衣装を抱えながら『ロア・ディヒラー』は考える。この依頼、精神的に疲れる気がする、と。だって被害者情報だけで既にちょっと面倒臭い。
 そんなロアの横では、『クレドリック』がどうするべきかを我関せずで思案していた。


■『白雪姫』は今いずこ?
 城の控え室で、ウィンクルム達は普段は着ないようなドレスに身を包んでいる。
 普段は、着ないような、ドレスに。
 身を包んでいるのは精霊の四名、イヴェリアと晃太と逆月とクレドリック。わぁ綺麗。
 イヴェリアが着ているのは、全体的にドレープを効かせ、肩と腰には布で出来た花を飾って男性の体の特徴を消している、クリーム色のマーメイドドレス。
 涙目になっている晃太は、朝焼けの空のような淡いグラデーションに、全体を包む秋桜刺繍のオーガンジーのドレス。さらに朱金の緩く波打つロングの鬘。
 白雪、というより氷雪を思わせる仕上がりになったのは逆月だ。薄青のドレープドレスは裾が長く足首まで届きそうなほど。頭には銀の鎖とアクアマリンの細いサークレット。
 そしてクレドリック。黒と紫を基調とした、レース重ねのゴシック風のドレスを着て、黒い造花の付いたボンネット型のヘッドドレスでもって角を隠している。
 唯一エディスだけは女装していない。立襟シャツにシルバーのタイ、グレイのパンツとベストに濃紺のフロックコート。髪は柔らかくオールバックにしている。
 こうなってしまったのは、夢の中に入ってすぐの事―――。
「さて、鏡に選ばれるような女性を一人でも増やす為にも」
 咲がくるりと全員を振り返って笑顔で言った。
「イヴェさんにも女装をしてもらいます!」
「何を言ってるんだその大きすぎるドレスは何だ」
 本能が危険を察して早口になる。しかし、心優音も笑顔だし、刹那も納得した様子だし、ロアはメイクの準備をしているし、琴子は達観した微笑みを浮かべている。
 駄目だ勝てる気がしない。このままでは女装だ。
「賛成だ」
 そこへまさかのクレドリックの裏切り。
「女装して傍にいれば宴の際襲われても即座にトランスして守る事が出来るではないか、問題あるのかね?」
 正論に精霊達は押し黙る。しかし実は彼の意見は、要約『ロアから離れたくない』である。
「大丈夫ですよ、ロアさんが素敵なメイクをしてくれますし、鏡さんのタイプのクールビューティーにイヴェさんは意外と近いんじゃないかと思うんのですが?」
「いや、別にクールビューティーじゃないし性別が」
「うーん……個人的にはマーメイドドレスとか似合う気がします……」
「いや、だから俺じゃなくてサクが」
「私、ですか? 私はクールビューティーからは程遠いですからねぇ、それよりイヴェさんですよ!」
「サクは何故俺が似合うと思ってるんだ!」
 抵抗は無駄に終わり、煌びやかな正装(含む女装)の精霊が出来上がった。
 勿論神人達も着飾っている。
 心優音は淡いピンクのふんわりとしたドレス。花の刺繍が胸周りに細かくされていている。髪はいつも通り横に一つで束ねているが、ピンクの花と白いレースリボンで飾られていた。
 刹那は鮮やかな紫色のシンプルなAラインドレスだ。普段下ろされている事が多い髪はきっちりとアップにされ、コサージュと同じルビーの髪飾りがワンポイントのように光っている。
 ロアも同じくAラインドレスだが、黒と紫のレースを幾重にも重ねた大人っぽいもので、クレドリックと似ている。だが、あちらは黒が多く配色されているが、こちらは紫が主体だ。
 琴子はオレンジのプリンセスラインドレス。他が長袖立襟のドレスの中、唯一一般的なローブデコルテ。パールネックレスに、アップした髪にはシトリンの髪飾りが光る。
 咲だけは普段着にガントレットやグリーブを着用してローブをつけている。ただ、化粧で柔らかな印象を消し、さらに長い黒髪を一つにまとめているので、男装の麗人で騎士のような凛々しさがあった。
「こんなとこか」
 少し残念そうに言うのはロアだ。
 全員の化粧をしたが、メイクの腕前はまだ初心者の域を出ない。スタンダードなメイクばかりになってしまったのだ。
「もっと皆のクールさを引き立てたかったのに……ところでクレちゃん、何であんなにガン見したの? 見過ぎだからね?」
「化粧をされるなど滅多に無いから、一瞬たりとも逃すまいと観察を」
「……確かに滅多にないね……」
 それでも実はクレドリックのメイクが一番上手く出来ていた。どんなメイクにするかはっきり決めていたからだろう。
 クマを薄くし、更に目を囲むアイシャドウとラインで誤魔化し、付け睫毛とマスカラで切れ長の目を強調、しかしケバ過ぎない美しさを完成させたのだ。
 こうして『白雪姫』候補の客人達が出来上がった。
「わぁ~美人さん似合ってるよ~」
「……恥ずい帰りたい脱ぎたい美人とか言われても嬉しくない」
「一応下に王子服も着てるから大丈夫だって♪」
 ニコニコと笑う心優音に、涙目の晃太。
「姫って柄じゃないし、参加者D位で丁度いいわって思って、アスターさんは貴族B位かしらって思ったのに……なにこの人何でこんな違和感なく着こなしてるの?」
「褒めてくれてるんですか? 貶してるんですか? というか琴子さんだって違和感なく着こなしてますよ」
 よくある『いつもと違ってカッコイイ!』『可愛いな緊張する!』という流れがどうしても訪れない琴子とエディス。
「やっぱりイヴェさんはクールビューティーですね」
「くっ、まさかこんな恰好をするはめになるとは……」
 予想通りと微笑む咲に、未だに受け入れられないイヴェリア。
 何名かの心を色々と抉りながら、ウィンクルム達は城の大広間へと向かった。


■女王と精霊の憂鬱なる宴
「できる限り神人か精霊が選ばれるように誘導して、その後はバッドエンドを阻止です」
 咲が確認するように言うと、皆真面目な顔でこくりと頷く。
「オーガが何処に潜んでるか判りませんが、女王様が関わっている事は明らかですので、気を付けて無事物語を終わらせましょう」
「正規の登場人物が全く出ていないので女王位しか警戒する人がいませんしね」
 咲の発言にエディスが補足する。物語に無い宴を行ったのは女王だ。更に、まだ七人の小人も王子もいない。魔法の鏡は被害者。女王を警戒するのは自然の流れであった。
 ウィンクルム達は行動に移る。
 刹那と逆月、琴子とエディスは、戦闘を想定して会場の間取りを軽く確認し、味方が何処にどう動くか把握していく。
「本物の白雪姫の状態も把握しておくわ」
 本来の主人公が気になっていた琴子が言う。
「『白雪姫』は私達が選ばれた方がやりやすいもの」
 白雪姫は探すまでもなく玉座の横の更に横、女王の隣にいた。
 もしも鏡好みの行動をしそうだったら、話しかけて阻止をする。その為に琴子とエディスは白雪姫の方へと向かう事にしたのだ。
「鏡への主張はいいのか?」
「鏡を罵るのはみんなに任せるわ。だって」
 刹那の問いに琴子が振り返りながら答えるが、途中からすっと視線を逸らした。
「罵られて喜ぶとかなんか気持ち悪いし……関わり合いになりたくないというか……」
「ああ……」
 刹那は深く同意した。
 変態には極力近づかない。実に正しい選択である。

「さて、鏡の好みが冷たい美貌と辛辣な受け答えなら、今回は常に切って捨てるような敬語で淡々と話そう」
 その決断に、逆月も喋って男とばれないようオーガが現れるまで口を噤むと決めた。
 刹那も了承し、二人は会場内を見回し把握しながら、鏡を探しに行った仲間達の後を追う。
 刹那は今回の作戦をもう一度頭の中で反芻する。
 まず、鏡に仲間達の中から『白雪姫』を選ばせる。そうすれば女王が白雪姫を排除すべく動き出すだろう。後はその流れに乗ればいい。
 一番警戒するものは毒林檎だ。
 渡されたら食べたフリをしよう、と皆で決めていた。
 後は王子を待てばいいし、来なければ自分達が『王子』となればいい。
 その間にオーガが分かればトランスして討伐だ。
 と、ここでふと気付いた。
「林檎食べるのがフリでいいなら。口付けもフリで、いい、よな……?」
 敬語で喋ると言った事も忘れて、ぼそり、小声で呟く。
 たじろぐ刹那を逆月は不思議そうに覗き見る。それに気付いて刹那もまた逆月を見る。
 眼と眼は通じ合ってしまった。刹那より人生経験豊富そうな男が何か言おうとしている。ような気がした。
 ―――接吻など、大した事では無いだろう。
 逆月がそう言おうと口を開きかけた時。
「すみません喋らないで下さい」
 聞きたくない何かを言われてしまう予感がして、さっくりと切り捨てた。

 ―――神人の側に居る為にはこの方が効率的かつ効果的な筈。任務だから仕方ない。サクを守る為だ。よし、行こう。
 自己暗示をかけたイヴェリアだったが、会場の全てが見渡せる場所の壁に隠すようにかけられた鏡を見つけた瞬間。
「女王以外の女性を選ぶんだ三秒だけなら待ってやる」
 うっかり八つ当たりの脅迫が口から零れ出てしまった。
 鏡がガタタッと揺れる。
 魔法の鏡で間違いないようだが、言い過ぎたか? そう思ったが。
「い、今の言い方もう一度お願いします!」
 酷い返事が来て咲と共にどん引いた。
 しかしめげずに心優音と晃太が行く。
「あっアレが魔法の鏡みたいだね、美人さんがいると感知するらしいよ」
「……キモッ大体誰のせいでこないな格好するハメになったんやないか言葉責めが好きやて? ふはっドMやん変態やんいい加減目ぇ覚ませや現実見ろや仕事しろよざけんなよ変態野郎話進めろやカスがちゅうかキモいねんてかテニスの練習の的にして鏡を粉々……いや生身で受けてもえぇで」
 晃太は見事ノンブレスで言い切った。途中からは真っ黒な笑顔で。
 そして更に口撃は続く。
「うん、キモいね」
 ニコニコと笑うのは心優音。彼女もまた真っ黒な笑顔に切り替わる。
「ド変態過ぎて言葉責めよりももっと過酷な奴をやってあげたいなぁ。てか体に叩き込みたい★」
 やだこの人達怖い。今は「だけど晃ちゃん少し落ち着こうか、美人が台無しだよ」なんて可愛く宥めているけど、さっきまで笑顔と発言怖い。
 しかし、鏡の反応は。
「ハハッ、いや、そんな笑顔でテンション高く言われても」
 なんとこの変態無機物には、あのどす黒笑顔が普通の笑顔に見え、テンションも高く感じたらしいですそんな馬鹿な。
「ぶち割るでこんクソ鏡がぁ!!」
「晃ちゃん落ち着いて!!」
 切れた晃太が涙目で拳を振りかぶる。慌てて心優音が止めに入る。
 騒ぐ二人を咲に任せ、イヴェリアは諭すように語りかける。
「現実では小説家と聞いた。小説家なら分かるだろう……物語が終わらないというのがどういう事か。小説家なら書き上げるべきだろう最後まで」
 鏡はしばし沈黙し、そして答える。
「終わらない物語は、浪漫。しかも理想の美女付きとか最ッ高!」
 ああ駄目だこの被害者。
 そんな様子を見ていたロアが切り込んでいく。普段の、素のローテンションさを隠す事無く。
「なんかさ、鏡の人助けなくてもいいんじゃない? 本人楽しそうだし。え、これ本当に助けるの? うわ……面倒くさい」
「おおぅ?!」
 ガタガタッと鏡が揺れる。何かがよかったようだこの変態。
「ほら、面倒だけどクレちゃんも説得」
 そう言ってクレドリックに話を振る。
(クレちゃん悪役系に見えるもののいい線いってんじゃん。だからかな、見つめられると落ち着かないんだよね……)
 さっきからずっと見つめられていたロアは、これで少し視線から逃れられると思ったが、クレドリックはロアから視線を外さない。
「ふむ、仕事ではあるが……鏡?」
 ロアしか眼に入らないと言わんばかりのその態度。それは演技なのか本気なのか。
 チラリ、一度だけ鏡を冷たい眼で見てから、すぐにロアへと視線を戻し、嘘偽りのない本音の声色で言う。
「そんなものに興味などない」
 私が興味があるのはロアだけだ、と鏡をガン無視した。

 魔法の鏡が強く反応したのは、この時だった。

 世界の変化を察したのは女王。
「鏡が……?」
 女王は立ち上がり、魔法の鏡へと足早に向かう。警戒していた琴子とエディスも、緊張しながら後を追う。ほぼ同時に、刹那と逆月も仲間達の所へ辿り着く。
「これは……!」
 ガタガタと震える鏡に、女王はたまらずぶわっと涙ぐんだ。
「ようやく『白雪姫』が選ばれ……ッここまで、本っ当に長かった!!」
 くぅッと涙を拭う女王に、咲とイヴェリアが力強く頷き、心優音と晃太が「よく耐えたで!」「頑張ったね!」と拍手する。だってこの変態とずっと居たなんて尊敬に値する。
「まだ、物語は始まってさえいない。さぁ、貴方の合図が必要だ」
 謎の連帯感を感じながらイヴェリアは女王を促す。女王もまたそれに導かれるように鏡の前に立ち。
 そして、始まりの言葉を紡ぐ。
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?!」
「すみません女王様貴方はとても美しいけれど今! たった今!! もっと美しい方が、いや! 新時代の美の女神が降臨されたのです!! ああ、その肌は白く白磁もかくやと言わんばかりの」
「そういうのいらないから早く言え」
「ありがとうございますッ!! ……今、この世で一番美しい方は!」
 ごくり、固唾を呑んでウィンクルム達が見守る中、鏡は己の真実を高らかに告げる。
「クレドリック・シュテルン様ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
「よおっしッ!!」
 その場のほぼ全員がガッツポーズで喜び。
「……って、ええええええええええ?!」
 すぐにウィンクルム達だけが驚きの声をあげた。


■神人は勇ましく
「深い銀の眼差し、紫の髪は絹糸、そして口から零れ落ちる微塵の情けも無い冷淡にして玲瓏な声と言葉!! ああ、貴方こそが美そのもの!!」
「ふむ、名乗っていない本名を何故か知っている辺り不愉快極まりない気もするし、現状の発言内容から実証実験をするまでもなく頭がおかしいとも思うが」
「ちょっとクレちゃん、何を冷静に」
「やはり興味がないな」
「ありがとうございまぁぁぁあぁぁすッ!!」
 最高にハイなテンションの荒ぶる鏡に微笑むのは、この時をずっと待っていた女王。
「私より美しい者を見つけるとは、やりおるではないか魔法の鏡! 褒めて遣わすそのまま黙れ!! クレドリックとやら、その美しさに褒美を与えよう! この宴で出会えた事を記念して今後は姫と揃いの『白雪姫』を名乗るがいい! ついでにこれも与えよう魔法の林檎だ美味しいから今すぐガッツリいけ!!」
 物凄い辻褄合わせと早送りとごり押しで来たよこの女王!!
 絶対こいつがオーガだ。ウィンクルム達はそう思うが、まだ明確な尻尾は見せていない。
 となると、皆の視線がクレドリックに注がれる。託される。
「これはありがたい。では『白雪姫』として林檎をいただこう」
 クレドリックは女王の手から林檎を受け取り、それを口元まで運び。
「きゃあああ!! 『白雪姫』が! 『白雪姫が』倒れたわ!!」
 林檎を落としながらクレドリックが倒れた。同時に琴子が大げさに悲鳴をあげ、会場中の視線が一気に集まる。
 女王は歪んだ笑みで倒れたクレドリックを見下ろし、そしてざわつく会場に響き渡る声で語る。
「何という悲劇! 誰もが愛したであろう『白雪姫』が死んでしまった! ああ、せめて私が責任を持って『白雪姫』を弔おうではないか!!」
 女王の叫びに呼応するように、来客達は泣き出し、どうか盛大な葬儀を! と女王に懇願する。
 物語は急速に強制的バッドエンドへと走り出す。
 しかし、全て作戦通りであったウィンクルム達が動き出す。
「待ちなさい!!」
 予期せぬ邪魔に女王は目を見開く。
 高く張り詰めた声はロアから発せられた。
「私はある国の『王子』です! この美しい人を一目見て気に入りました! 弔うのなら私が貰い受けます!」
 ドレスを脱ぎ捨て、下に着込んでいた王子の服装で告げる。
 世界がまた変動する。『王子』が生まれ、あるべきハッピーエンドへと舵をきる。
「馬鹿な、まだ王子は……!」
 動揺する女王を無視してロアは膝をつく。それを止めようと女王が近くにあったナイフを掴んで襲い掛かる。
 しかし、ずっと警戒していたエディスが素早く反応し、間に入って盾で防ぐ。
「どけぇッ!!」
 さっきまでの笑みを消し、女王は怒りの形相で何度も何度もエディスにナイフを振るうが、全て盾で防がれる。
「誰かぁ!! 女王様がご乱心よぉ!!」
 琴子の叫びに城の衛兵達がはっとするが、本当に捕らえていいものかと躊躇い動けない。それでも客人達は巻き込まれては困ると遠ざかり、魔法の鏡の前一角はウィンクルムと女王のみになる。
 その女王の姿が歪み、カボチャの被り物をした老婆に変わっていく。
「やっぱ女王がオーガか……!」
 ウィンクルム達が戦闘態勢に入ったその時。
 ロアが『永久(とこしえ)に誓う』と言いながら、クレドリックの頬へキスをした。
 二人を中心に光が噴き出す。
 輝かしい紫の光に包まれながら、クレドリックが眼を開く。
「まぁ、愛の力が奇跡を起こしたのね! 『白雪姫』が目を覚ましたわ!!」
 琴子が更に声を張り上げハッピーエンドの訪れを告げる。
 咲と心優音と刹那が大きく拍手をする。つられて遠巻きになっていた客人達も拍手をしだす。
「クレちゃん?」
 眼を開いたが立ち上がろうとしないクレドリックに、どうしたのかとロアが聞く。
「口へのキスではないのかね、これでは白雪姫は目覚めな……」
「もうオーガわかったからそこ重要じゃないの! いいから起きて! はい、白雪姫起きた!」
 無理矢理クレドリックを起こし、そのまま呪文詠唱をさせる。
 既に晃太が手裏剣で、逆月が弓矢で、逆上したオーガが魔法の鏡へ近づくのを邪魔し、神人が客人を、エディスが神人達を守り、イヴェリアが『ダブルシューターⅡ』を発動させようとしている。
 そこへ、ロアがクリアレインの矢を放つ。
 その矢の煌きはオーガの目を眩ませ、動きが鈍ったところへ幾つもの弾丸がオーガの身に降り注ぐ。
「ガァッ!!」
 叫び、ぼろぼろになった体で、それでもせめて魔法の鏡を砕こうと進むが。
「焼かれて踊り狂い息絶えるがいい、悪夢の女王よ!」
 クレドリックが放った『乙女の恋心Ⅱ』。
 オーガは身の内を焼かれるような熱に襲われる。
 次の瞬間、軽い破裂音と共にオーガの身が弾け、大広間に沢山のお菓子が降り注いだ。


■めでたしめでたし
 小説家は目を覚ます。
 周りには自分を助けてくれたウィンクルム達がいて、皆目覚めるところだった。
 いいネタが出来た。そんな事を思いながら小声で物語の終わりを紡ぐ。
「……こうしておかしくも歪な夢は終わりを告げ、愛の勇者達は憐れな子羊を救い、見事現実の世界へと戻って来たのでした」
 ウィンクルム達に感謝の言葉を贈るのは、あと数秒後の話。



依頼結果:成功
MVP
名前:ロア・ディヒラー
呼び名:ロア
  名前:クレドリック
呼び名:クレちゃん

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 青ネコ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル イベント
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 10月23日
出発日 10月31日 00:00
予定納品日 11月10日

参加者

会議室

  • [24]吉坂心優音

    2014/10/30-22:36 

  • [23]ロア・ディヒラー

    2014/10/30-22:29 

  • [21]七瀬 琴子

    2014/10/30-21:38 

    あまり顔出せてなくてごめんなさい。
    流れは把握したわ。
    私もそんな感じでプラン書いておくわね。

  • [20]吉坂心優音

    2014/10/30-21:20 

    心優音:
    わぁ皆さん女装するんですね~♪
    皆さんお綺麗で可愛くなるんでしょうね!
    出発が楽しみです~(ニコニコ

    晃太:
    えぇんかコレで…(汗)

  • [19]淡島 咲

    2014/10/30-19:21 

    豊村さんまとめありがとうございます(ぺこり)
    そのような感じで進めさせてもらいますねー。
    それでは最後の調節させて頂きます。

    イヴェリア:「…こうなったら仕方がない…俺も女装させてもらう…」

  • [18]ロア・ディヒラー

    2014/10/29-23:40 

    もういっそ咲さんのいっている通り全員で数押しでもいいかもしれませんね・・・(パートナーが女装している姿想像して遠い目)あ、ああでも無理はなさらないでくださいねっ!

    刹那さんまとめありがとうございます!凄く見やすくて助かります。

    みゆちゃん、刹那さん頼もしいですっ。戦闘時はクレドリックが後衛なので後ろの方にいるかもですが、私はクリアレイン持っていって、目くらましを狙いますねっ。

  • [17]吉坂心優音

    2014/10/29-22:51 

    心優音:
    遅くなりすみません!!
    豊村さん、まとめ有難うございます!
    はい、それで大丈夫かと思います~(微笑)
    それと、あたしも武術には自身があるので盾になりますよ~!
    豊村さんばかりに負担はかけられません!!

  • [16]豊村 刹那

    2014/10/29-20:12 

    現状出たのを簡単にまとめるとこんなとこか?

    ---(敬称略)
    【ハッピーエンドまでの流れ】
    鏡に認められる→王子役のパートナーがキスして復活

    オーガ:現れたら討伐

    【役割】
    女装:
     クレドリック、五十嵐晃太、逆月

    白雪姫の守り:
     七瀬琴子、エディス・アスター

    【注意】
    白雪姫役はドレスの下に、王子様的な衣装を着込む
    ---
    認識に間違いがあれば言ってくれ。

    戦闘になった場合だが。精霊も5人いるし。
    人数は足りていると思うが、人が足りなくなれば私が前に出て盾になるつもりだ。

  • [15]淡島 咲

    2014/10/29-17:09 

    >メイク
    ロアさんにお任せになっちゃいますけど。お願いしますね。
    えっと女装する精霊さんは3人でしょうか?
    それとも全員で数で押す!みたいな感じでもいいかもですが。
    そうなったら私も微力ながら精一杯フォローします!

    >ハッピーエンド
    今まで鏡さんに白雪姫が選ばれなかったということはやっぱり白雪姫では心の琴線に触れなかった。ってことだと思うので。あまり警戒はしなくてもいいかもしれません。
    神人もしくは精霊のどちらかが選ばれた方が事は進めやすいでしょうし。
    鏡に選ばれた後の女王様の行動がお話通りならば選ばれた方をしっかりまもらないといけませんね。

  • [14]ロア・ディヒラー

    2014/10/28-21:26 

    やっぱりロアって呼ばれたほうが落ち着きますね。
    みゆちゃんと刹那さん、琴子さんと呼ばせていただきますね。

    刹那さんクールビューティーいけると思いますよ!
    ええっとメイクですがつたない腕なりに皆さんのがんばります!!
    …他の精霊さんはいいとして、クレちゃんのメイクもしなきゃいけないのかー・・・(遠くを眺めつつ)

    毒リンゴをかじるフリをして気絶、それで王子役のパートナーがキスして復活!でハッピーエンドの流れですね。ただ、妨害が失敗したと分かればなりふり構わず襲ってくる可能性があるので気をつけないとですね。クレドリックは乙女の恋心2をパッシブスキルで強化して詠唱するみたいですっ。

    >本物が選ばれる可能性
    あの鏡ってどこでも見通せてるはずなので、今まで琴線に引っかかっていないという事は多分大丈夫なんじゃないかなーとは思いますが、念には念をというやつですね!
    白雪姫を会話したりなんだりして近くから監視&足止めするのをお願いします、琴子さん。

    >もしも女装した精霊が選ばれた場合
    …えっとそうしたら一応神人も下に王子衣装を着てた方が良さそうですね。そしたら安全かもですし!

  • [13]豊村 刹那

    2014/10/28-15:41 

    私がクールビューティーかどうかはわからないけど。
    ……まあ、クールビューティーにも色んなタイプがあるかも知れないしな。
    数揃えた上で高レベルにできれば、鏡も一人ぐらい反応するだろう。

    とりあえず、私は出来る限りで女王に見た目だけでも張り合えるようにするか。
    逆月は……。(顔を見上げて、考え込む
    女装に抵抗が無いなら、やってみるか?

    逆月「好きにすればいい」

    ああ、うん。(溜息

    >ディヒラーさん
    そうか?
    なら、ロアさんと呼ばせて貰うよ。

  • [12]七瀬 琴子

    2014/10/28-02:09 

    >メイク
    ありがとう。得意な人がいるなら心強いわ。
    よろしくお願いします。

    >ハッピーエンド
    私も王子様はパートナーが兼ねるでいいと思うわ。
    今回は女王主催の宴な訳だし、女王を確実に糾弾できる状況にしないとこっちが危険そうね。
    齧ったふりをして倒れるとかして女王が悪い人ですって明らかにしてからじゃないと、こっちが悪者扱いされちゃうかもしれないわね。

    私はどう行動しようかしら…。
    これって本物の白雪姫が鏡に選ばれる可能性もあるのよね?
    だったら私達は普通に参加客になって、白雪姫を目立たないように押さえとこうかしら。
    ウィンクルムが白雪姫に選ばれた方が行動しやすいでしょうし。

  • [11]吉坂心優音

    2014/10/27-22:56 

    心優音:

    >クレドリックさん
    なる程…なら晃ちゃんに王子の服も着るよう言っときますね!
    神人が選ばれたら戦隊モノみたいにバサァ!って脱ぎ捨てる…
    なんか格好良いですねぇ♪
    あぁでも、もし…もしですよ?例えばですけど…
    神人が選ばれず女装した誰かが選ばれたりしたりする場合も、ありますかね…?(汗)
    あぁ御免なさい、そうなった時の対処も考えた方が良いかなぁとも思ったり…(汗)

    >ディヒラーさん
    えっと、それじゃ…ロアちゃん…って呼んでも良いかなぁ?
    あたしの事も、みゆとか名前で呼んで…くれると、嬉しい、なぁ…(照れ笑い)

  • [10]ロア・ディヒラー

    2014/10/27-22:38 

    クレドリック:

    ロアのパートナーのクレドリックだ。
    私はロアの傍にいる為にもドレスを着て女装をしようと思っている。
    白雪姫役に選ばれたものが狙われるであろうことを考えれば、宴中に狙われないとも限らない。傍にいれば即座にトランスできて戦闘に移れることを考えれば利点は多い。
    ふむ王子役…白雪姫役に選ばれた者のパートナーがすればいいのではないか。仮に神人が選ばれた時に精霊が女装していたとしても、下に王子の衣装を着込み、すぐドレスを脱げるようにしておけば、ドレスを脱ぎ捨てて王子だと宣言できるのではないか?

    毒リンゴか・・・食べてそのまま目覚めなければBADEND直行だな。白雪姫に選ばれたものは、もしリンゴを手にした時には食べるフリ程度にとどめておいたほうが安全かもしれんな。

    ロア:く、クレちゃん、まともな事言っているようでいて、なんで女装する方向に推し進めてるの!?変な事いってると思うので意見お願いしますっ
    メイク、まだまだ初心者レベルの腕前ですが、それでよければがんばりますっ!あ、私のことはよければロアって名前の方でお気軽に呼んでください。ディヒラーだとかたいですし!

  • [9]吉坂心優音

    2014/10/27-15:35 

    心優音:
    確かに豊村さんはクールビューティーですよねぇ!
    それに逆月さんも似合いそうです!

    >ハッピーエンド
    やっぱり王子様がキーになるんですかねぇ…
    そうなると、誰が王子様役をするか…

    晃太:
    ほんなら俺がy…

    心優音:
    いっそのこと分けますか?
    白雪姫候補役と王子様役どちらがやりたいか…
    それか男女逆転とか?(爆)
    あっ晃ちゃんは女装一択だからそれしか認めないから(ニコリ)

    晃太:
    あっですよねぇ……(遠目 グスン)

  • [8]淡島 咲

    2014/10/27-14:32 

    クールビューティー…豊村さんがそんな感じですよね。
    私の中のクールビューティのイメージ、ですけど。
    逆月さんも女装しても似会いそうです…!

    イヴェさんはどうしましょう私よりはクールに見えそうですが…

    (イヴェ:「サク…本気で行っているのか…!?」)

    ハッピーエンドにするためにもやはりまずは前に進まないとですね。
    女王様以上に鏡にとって好みの白雪姫をつくらないとそのまま終わってしまいますから(苦笑)

  • [7]豊村 刹那

    2014/10/27-12:56 

    >メイク
    なら、ディヒラーさん。お願いできるか。
    めかし込まないと宴の場にいけない気がしてな。

    >ハッピーエンド
    悪い女王様を成敗とか。
    りんご齧る前に王子が颯爽と駆けつけて、助けるとか?
    王子が助けに入る場合は、誰か王子役をしないといけないけどな。


    クールビューティーねえ。(逆月を見上げる
    逆月も綺麗と言えば綺麗だよな。

    逆月「? 俺がその『白雪姫』をやれという意味か?」

    どうしてそうなるんだよ!?

  • [6]吉坂心優音

    2014/10/27-11:47 

    心優音:
    ディヒラーさん、メイク出来るんですか!?
    ならお願いしても良いですか!?
    晃ちゃんと一緒にお願いします!
    あたし達も白雪姫候補なので、一緒に頑張りましょうね♪
    大丈夫ですよ~
    晃ちゃんも女装しますし、何とかなりますよ(ニコニコ
    あっそれと久々に家にあった白雪姫の絵本を読み返してたんです、参考になると思って!
    あの、白雪姫って途中で魔女の毒りんご食べて死んじゃいますよね?
    今回はまだそこまで進んでないので無いですけど、注意しといたほうが良いと思うんです。
    もしかしたら、トラム・オーガが誰かに化けて見ていて鏡が誰かを白雪姫と認めた瞬間に毒りんごが…
    と考えたんですが杞憂だと思うので、ディヒラーさんの流れの認識で大丈夫だと思います!
    所でハッピーエンド目指すにはどうしたら良いんでしょう?
    白雪姫のハッピーエンドは最後に王子様と結婚ですよねぇ?
    今回のハッピーエンドは一体…?
    解説には鏡的ハッピーエンドは無視してOKと書いてますけど…
    むむっ分からなくなってきた…

    晃太:
    女装…俺が…
    俺が女装なんてやっても…キモイだけやろ……(未だに葛藤中←

  • [5]ロア・ディヒラー

    2014/10/27-10:12 

    初めましての方は初めまして!咲さんはお久しぶりですっ
    ロア・ディヒラーとエンドウィザードのクレドリックです。
    よろしくお願いいたしますね!

    メイク、レベル1なので心もとないですが一応スキルを持ってます。もしよろしければ本当に微力ですが、お化粧のお手伝いぐらいは出来るかもです。

    流れとしては自由に動ける宴の最中に鏡を探して目の前か、(もしかしたら宴の様子を見せるためにでーんと目立つところにあるかもしれないですが)どこでも見えるらしいので宴で鏡好みに振舞うかしてこちらの誰か一人でも白雪姫だと誤認させて、物語が進んできたら白雪姫を害そうとするトラオム・オーガがきっとなんらかの形で出てくるので、そこを退治の流れでいいのでしょうか?色々な手を尽くしてBADENDを狙ってくると思いますので気をつけないとですね。

    えっと、淡々と責めるのはよくわからないですけど白雪姫候補に変装しようと思います。
    ・・・クレドリックは無難に王子役でお願いしようとしたら、「傍にいた方が何かと危険を防げるであろう」とか言い出して、白雪姫候補に変装しようとしてるんですが、い、いいんですかね!?変装スキル(レベル2)はあるとはいえ、女装に無理がある気がするんですが大丈夫ですか?作戦に支障があるようでしたらがんばって言いくるめようと思います。



  • [4]七瀬 琴子

    2014/10/27-01:13 

    初めまして、七瀬琴子よ。
    今回はよろしくね。

    なんというかまあ、世の中には色んな人がいるものね。
    なんとかハッピーエンド目指して頑張りましょう。

  • [3]淡島 咲

    2014/10/26-15:48 

  • [2]吉坂心優音

    2014/10/26-10:04 

    心優音:
    皆さんお初ですねぇ
    初めまして~、あたしは吉坂心優音と言います
    よろしくお願いします~(微笑)

    晃太:
    全員初めましてやな!
    俺は五十嵐晃太や!
    宜しゅうな(ニカッ)

    心優音:
    あたし達もお姫様になって鏡さんを正気に戻しますね!!
    晃ちゃん、頑張ろうね♪

    晃太:
    えっ?みっみゆさん……?あたし達もお姫様っちゅう事は……(滝汗)
    いやいやまさか……うん俺の聞き間違いやね……!!

    心優音:
    ん?勿論晃ちゃんもお姫様の格好だよ?
    二人で潜入捜査だよ~(ニコニコ)

    晃太:
    …………嘘、やろ……(膝から崩れ落ちる)

  • [1]豊村 刹那

    2014/10/26-08:30 

    豊村刹那だ。よろしく頼む。

    何で私はこの依頼を受けたんだろうな。(右手で米神ぐりぐり
    まあ、小説家の好みの。
    女王より魅力的なクールビューティーを用意してやればいいんだろうけどな。

    もしくは、淡々と鏡に毒舌でも浴びせればいいのか?
    毒舌浴びせるにしても。まずは鏡に認識されるぐらいには、
    めかし込まないといけないのか。

    ああ、そうだ。
    私はあまり化粧が好きじゃなくてな。
    化粧道具は基本的な物しか持ってない。(というより極力しない
    どうなるにせよ。メイクに関しては任せる形になると思う。
    すまない。


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