プロローグ
昔々あるところに、それは美しい姫君がおりました。彼女の名は『のばら姫』しかし、彼女には悲しい呪いがかかっていたのです。それは、齢15の誕生日に糸車の錘に刺されて死んでしまうという恐ろしい呪い。清い妖精が呪いを和らげ、姫の死を回避し、眠るだけというまじないをかけたおかげで、姫は今も昏々と眠り続けています。しかしながら……。
「ずっと眠り続けていたら、この夢に取り込まれた被害者は現実世界で死んでしまうわね」
依頼を受けた受付嬢が絵本を読みながらそう呟いた。この絵本、トラオム・オーガの仕業によるものだが、原作とはやはり少々異なるよう。被害者の母親は涙をこぼしながらこう訴えます。
「どうすればロゼッタは目覚めるのですか?」
「まあ、本来の物語通りにいけば……王子様のキスで目覚めるのでしょうけど、この絵本は違いますね」
ページをめくり、暫定での最後のページを見ると。
『王子様のキスで、姫は目覚めませんでした』
「どういうことですの!?」
夫人は顔を真っ青にして絵本を指さした。王子の顔は……。
「この王子の顔、ロゼッタの婚約者のフレッドにそっくりですわ」
「この者の救いではダメということですね」
では、呪いをかけた人物は?ページをめくっていくと。
「まぁ」
「この人物をご存じなのですか?」
真っ黒なローブを纏ったいかにも“悪い魔法使い”の出で立ち。それは女性ではなく。
「当家の使用人の一人ですわ……」
「あら」
「この者も今朝から見かけておりませんの……。まさか!?」
「そのまさかでしょうね。一緒に夢に連れられてしまったのでしょう」
使用人の名前はユリス。ロゼッタの身の回りの世話をよくしていたのだそうだ。
「まさか……ロゼッタは故意に目覚めてこないの……?」
夫人は顔を覆う。
「私がユリスとの仲を許さず、婚約者を決めてしまったがばかりに……!」
「夢の中でユリスさんがロゼッタさんを助ける……それか、夢の中のオーガを倒す。それしかなさそうですね」
至急ウィンクルムに依頼を出しましょう。受付嬢は情報を纏めはじめた。
***
昔々あるところに、それは美しい姫君がおりました。彼女の名は『ロゼッタ』しかし、彼女には悲しい呪いがかかっていたのです。それは、齢15の誕生日に糸車の錘に刺されて死んでしまうという恐ろしい呪い。
「ああ、ロゼッタ。僕達が結ばれないというのならばせめてあの世で共に生きよう」
生まれたばかりのロゼッタに、黒い少年『ユリス』の呪いが刻まれます。けれど、ロゼッタの希望の力がその呪いを和らげたのでした。
「大丈夫。必ずあなたが救ってくれると信じているわ、ユリス」
こうして、15の誕生日ロゼッタは予告通り錘に刺されて深い深い眠りにつくこととなったのでした。
***
解説
目的●ロゼッタを目覚めさせる
<情報>
ロゼッタとユリスは現実世界では恋仲でしたが猛反対され、ロゼッタに婚約者を宛がわれてしまい引き裂かれてしまいました。
母親は無理矢理に二人を引き離した自らを反省し、二人が目覚めるのを願っております。
<登場人物>
ロゼッタ(15歳の少女)
ユリス(21歳の青年。ロゼッタの家の使用人。おとなしい性格で優しく、控えめ。現実世界ではロゼッタに婚約者が決まってしまったことに抗えず、夢では反して募る思いが暴走した模様)
フレッド(夢の中に出てくるのはそっくりさん。本物は現実世界でピンピンしてます。23歳青年。良家の跡取り息子。ロゼッタは婚約者ではあるが、それ以上でも以下でもなくほとんど知らない)
塔の周りを飛ぶカラス(攻撃力はさほどではありません)
<状況>
ロゼッタが眠る塔の元にウィンクルムたちは召喚されます。
ロゼッタの部屋には外のらせん階段を上り、てっぺんにたどり着けば入ることができます。
塔は茨に包まれており、うかつに近づくと体を引き裂かれてしまいますので何らかの方法で茨を排除しながら塔を上ってください。
塔のすぐ近くのさびれた民家にユリスが身を隠しています。彼女が死んだら自分も後を追うか、彼女を救えるのは王子の真実の愛のキスと思い込んでいるので、自分は出る幕がないと沈みきっております。
(彼は王子を知らないので、皆さんのことを王子?と思っています)彼自身は凶暴な性格ではないので、なんとか彼を説得し、ロゼッタを救う術を伝え、彼にロゼッタを救わせましょう。
同時に、王子も塔を上ろうと奮闘しています。邪魔かもしれませんが好きに扱ってください(笑)
今回はトラオム・オーガがどこにいるのか全く分からない状況です。
ロゼッタを目覚めさせることに専念したほうが良いかと思われます。
バッドエンドパターン→ロゼッタが永遠に目覚めない=現実世界での時間経過により死亡。・ユリスの死亡。
ゲームマスターより
一風変わった眠り姫。王子様ではなく悪い魔法使いこそが……。
引き裂かれた二人を再び会わせてあげてください。
卑屈になっちゃってるユリスを助けてやれるのはあなたたちだけ!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
シルヴァ・アルネヴ(マギウス・マグス)
物語のハッピーエンドを目指す マギが掃った茨を素早く片づけ カラス(オーガ?)が襲ってきたら弓で追い払ってみる フレッド王子に 「王子はなんで塔を昇ろうとしてるんだ?」 素朴な疑問を口にして色々話しかけてみる もしオーガでも悪い人でもなく『王子様』らしい人なら 姫の為に必死になったユリスの姿に、最後の茨を切り開く協力とかしてくれないかな…? そうだったらオレも王子様カッコイイ!!って思うんだけど! 寝台の周りで面々の話を聞き 「ロゼッタさんの『希望』って、つまりは『信じてる』って事なんだよな?」 強いなぁ…と感心しつつ 「現実に戻ってやる事いっぱいあるな…二人ならきっと大丈夫さ」 茨で傷ついてる?ユリスの背をバシバシ。 |
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
茨にまみれるのが城じゃなくて助かったな 道に迷わず済む(笑 ●塔外 魔女は近くに居るだろう、と、ユリスを探す 大声で名を呼ばず建物や足跡を見てだ(隠れられると困るので 民家にユリスを発見したら仲間を呼ぶ ロゼッタを目覚めさせるべく力を貸してほしいと頼む 茨が繁茂してて、あれでは誰も近づけないのだと 茨を刈り取る手助けだけでもいい…と建前を翳してでも手を伸ばす 本内に持参した長鎌をユリスにも託し協力して伐採しつつ塔を登る 俺はデスサイズで薙ぎ切る ●塔内 再度ユリスを説得 一度きりの人生に後悔してはならないんだ これはロゼッタのためでもある 彼女は君が好きなんだ ”ホワイトクラウン”を被せよう 「ロゼッタにとって王子様は君だ」と |
栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
ふふ、本当に夢の中なのかな?凄いね 茨の塔か…上るのも大変そう、取敢えず、ユリスさんを探さないとね 丁度塔の外側に居る事だし、周辺から探してみよう えっと…(荊姫の絵本を取り出し)絵本だと城下の人達は眠りについてるみたいだから人の気配がしたらユリスさんと思っていいかな? はじめまして、ユリスさんですね? …うーん…どちらかというと妖精?魔法使いの方ですかね?アルはエンドウィザードだし…? 貴方の掛けた呪いは完璧じゃない 現にロゼッタさんは死んでなく眠っているだけ それはロゼッタさんが希望を見出したから 貴方も気付いているのでしょう? だから王子がどんな存在だか知っている …そして、ロゼッタさんが望む王子は貴方ですよ |
アレクサンドル・リシャール(クレメンス・ヴァイス)
明るく元気な「わんこ」 王子も含めてハッピーエンドを目指したい 茨刈り用に枝きり鋏を用意 塔の下で王子を待ち、来たら一礼 フレッド王子様ですね、お待ちしてました 枝きり鋏で茨を刈り、王子に状況説明しつつ共に上へ向かう ・姫はお妃様に恋仲を反対され引き離された ・絶望した恋人、魔法使いの呪いで姫は眠り続けている ・呪いを解けるのは魔法使いだけ 勿論、話だけでは納得できないと思います 口付をお試しになるのは止めませんが、姫はお目覚めになりません この状況を納得して下さったなら 魔法使いが呪いを解きに現れたら どうか二人を祝福して欲しい ※絵本内の話だけでは辻褄合わない(赤子と少年が恋仲?等)ので 王子への説明に現実混ぜてます |
豪奢な塔に、茨が巻き付いている。暗雲立ち込めるその世界には、美しい姫君が眠っているのだという。
「ふふ、本当に夢の中なのかな?凄いね」
そう言って塔を見上げたのは栗花落雨佳。そのパートナーのアルヴァード=ヴィスナ―は小さく頷き、興味深そうな瞳で塔を見つめる雨佳を諌めた。
「お前……本当危機感ねぇよな……取敢えず、時間がねぇ。さっさとユリスって奴をみつけるぞ」
この物語において姫に呪いをかけた張本人であるユリス。彼を探し出して呪いを解かせるほかに方法はない。
「丁度塔の外側に居る事だし、周辺から探してみよう」
そうだな、と傍らにいたアキ・セイジが頷く。
「しかし、茨にまみれるのが城ではなく塔で助かったな。迷わずに済む」
不幸中の幸いと言わんばかりに笑うと、その精霊であるヴェルトール・ランスも塔を見上げた。
「しっかし、すごい茨だな。先発隊とユリスを探すので分けるか?」
アレクサンドル=リシャールが枝切り鋏をしゃきしゃきやりながら答えた。
「茨を切るのにこんなん持ってきたんだけど」
「おっ、準備良いな」
ヴェルトールの褒めにアレクサンドルはニッと笑う。精霊であるクレメンス・ヴァイスも同じように枝切鋏を持って提案した。
「そういうわけで、あたしらは先に道を作っておこう思うんやけどええやろか?」
シルヴァ・アルネヴも頷く。
「俺もそっちで茨を払うよ」
精霊のマギウス・マグスも同じように頷いた。
「王子のフォローも頼んだぞ」
アルヴァードの一言に四人は頷いて、塔の元へと駆け出していく。作戦実行である。
「えっと……絵本だと城下の人達は眠りについてるみたいだから人の気配がしたらユリスさんと思っていいかな?」
絵本の内容を思い出しながら、雨佳はあたりを見回した。
「住民が眠っているかどうかは諸説あるみてぇだし、一概には言えないけどな」
アルヴァードの言葉に、ヴェルトールはきょろきょろとあたりを見回す。そして一言。
「やたらと静かだし、案外簡単に見つかって……くれねぇかな?」
アキが離れに民家の煙突から煙が立ち上るのを見つけた。
「おあつらえ向きな民家があるじゃないか」
「あ」
他の民家はすべて眠り静まっているのだろう。煙突からの煙もなければ人のいる気配もない。煙突から煙が立ち上る=そこに生活があるということだ。一行はそちらを目指して進むことにした。ややしばらく歩みを進めると、小さな小さなさびれた民家がぽつりと立っているのが目に入る。
「いやー、なんというか……」
「わかりやすすぎる」
苦笑しながら扉を叩くと、真っ黒なローブを身にまとった青年が応答した。
「はい……」
四人の顔を見て息をのむ。特に、明らかに武装しているアキをみて少しおびえているようだ。
「……僕を、捕まえにきたのですか?それとも、殺しに?」
雨佳がふわりと微笑んで挨拶をした。
「はじめまして、ユリスさんですね?」
「はい、僕がユリスです。……あなた方は、姫を救うためにこの国へ?」
「まあ、そういうことになるな」
アキが頷くとユリスはそのまま俯いて言葉をつづけた。
「王子……達、ですか?真実の愛で呪いを解くという」
雨佳が小首を傾げ答える。
「……うーん、どちらかというと妖精?魔法使いの方ですかね?アルはエンドウィザードだし……?」
ちら、とアルヴァードを見やると彼はそれに応えてくれる。
「ま、そんなとこか?どちらにしろ、姫の眠りを覚ますのは俺たちじゃねぇんだ」
ユリスはわからないという風に首を傾げ、その話の続きを促す。
「ロゼッタを目覚めさせるべく力を貸してほしい」
アキの言葉にユリスは首を横に振った。
「知っているでしょう、ロゼッタに呪いをかけたのは僕だ。……僕が彼女を目覚めさせることなどできない」
「じゃ誰が目覚めさせるんだよ」
ヴェルトールが尋ねると静かにユリスは続ける。
「彼女は錘に刺されて永遠の眠りにつくはずだった。けれど、真実の愛をもって口づければ目覚めるなどと噂になっているようですね」
「ああ」
「そう、貴方の掛けた呪いは完璧じゃない。現にロゼッタさんは死んでなく眠っているだけ」
雨佳が優しく語りかけた。
「それはロゼッタさんが希望を見出したから。貴方も気付いているのでしょう?だから王子がどんな存在だか知っている」
“真実の愛をもっての口づけ”……噂などとユリスは言うが、国民は皆眠りについている。いったいどこからそんな噂を聞くというのか?噂などではなく、彼がそれを知っているだけということ。
「そう、だから僕は王子が彼女を救えばいいと思っている。それで、ここに身を潜めているんです」
「王子が助ける?なら、なんでお前はそんな悲しそうなんだ」
ヴェルトールが焦れたようにそう言ってユリスの顔を覗き込む。その青い瞳には深い悲しみが宿り、本来の輝きが失われていた。深い深いため息とともに。
「彼女が、王子から本当の愛を得て目覚めるのなら、それで……」
「王子も玉子も知らねぇよ。お前がどうしたいか聞いてんだ」
少し大きな声で、ユリスにはっきりと告げた。そのヴェルトールの瞳は真剣そのもので、逸らすことを許されない。ユリスは小さく唇を動かす。
「聞こえねぇな」
「……ロゼッタを、……救いたい……っ。諦めたくない……」
よし、とヴェルトールは頷いた。アルヴァードもほっとしたように息をつく。雨佳が静かに告げた。
「……ロゼッタさんが望む王子は貴方ですよ」
貴方に愛されるという未来を望み、その死の呪いを和らげたのだから。と微笑むと、ユリスは一雫涙を零し、それでも確かに、力強く頷いた。
「まずは塔に上がらなければならない。茨が繁茂してて、あれでは誰も近づけないんだ」
アキが頼むと、ユリスはすぐに納屋にある鎌を取り、一行に続いて塔へと足を向けた。
一方、塔の元ではアレクサンドル達が訪れるであろう王子を待ち構える。その時、白馬に乗った王子がまみえた。白馬は塔の前で前足を高く挙げ、軽く嘶く。
「フレッド王子様ですね、お待ちしてました」
アレクサンドルが一礼すると、王子は驚いて目を見開いた。
「おや、私の名前をご存じなんですか?あなた方はいったい……」
「この世界を大団円へと導くもの……とでも言えばいいかな」
シルヴァが説明に困ると、王子は苦笑しながら答える。
「よくわからないけど、君たちが手に持っているそれは枝切り鋏だね、手伝ってくれるのかい?」
そういって指をさす先には茨の塔。四人は頷いた。王子も嬉しそうに頷き返す。
「心強いよ!私ひとりではさすがに厳しいと思っていたところなんだ」
「事は一刻を争います。さあ、こちらへ」
マギウスが先頭切って進んでゆく。手にした装備の斧を駆使し、太い枝を伐採していけば道が開けていった。その残骸を、シルヴァが跳ね除けていく。
「王子は、なんで塔を昇ろうとしてるんだ?」
シルヴァが鋏で枝を切りながらふと問いかけた。
「なんで?……うーん、なんで、だろうね?」
本人もよくわかっていないようだ。
「え?」
「私はね、この塔で眠る姫君と幼いころから婚約を交わしていたそうなんだ。けれど今じゃあ全然顔も覚えていない。だから姫がどんな子かは知らないんだよ」
「……」
世にいう政略結婚というやつだ。クレメンスはすべてを悟り納得した。
「彼女を愛しているとかではなくて?」
シルヴァの問いに王子は少し笑った。
「うーん、物心ついてからは会ってないから、愛しているって言ったらうそになるよね」
「王子、その件についてお話があるのです」
アレクサンドルは枝を切る手を一度止め、王子に向き直った。王子はそのまなざしに居住まいを正す。
「何かな」
「実は、姫は恋仲の男がいたのですが、その仲をお妃様に引き離されてしまったのです」
「……なんと」
王子が驚きに目を見開く。
「それで、何故呪いにかかっているんだい?」
「彼女の恋人は魔法使いなのです。彼が絶望してかけた呪い、それがこの眠りです」
王子は、ん?と考える。……姫を救う、と意気込んでここへ来たけれど、どうすれば救えるのか?
「……ねぇ、どうしたら姫を救えるのかな」
「愛する者の口づけ、ただそれだけが姫を救う手段です」
ふ、と王子が自分の唇を指でなぞる。そして、小さくため息をついた。そう、もう気付き始めているのだ。
「それは、“私”ではないね?」
アレクサンドルが告げるより前に、彼は悟ってくれた。
「その、愛するものというのは、きっと……」
「そうです、魔法使い、その人なんです」
アレクサンドルの言葉に王子は静かに頷いた。
「そうか」
「この状況を納得して下さったなら、魔法使いが呪いを解きに現れたらどうか二人を祝福して欲しい」
にっこりと王子が笑う。
「そうだね、それがいいと思う。私も協力するよ」
ただ、その笑顔には何処か寂しさが宿っていた。クレメンスが枝を払いながら、ゆっくりと問いかける。
「王子には、『真実の愛』を向けあう相手はいらっしゃらんのやろうか」
「え……?」
自分のことを心配してくれるのか、と王子はクレメンスに向き直る。クレメンスは小さく頷き、視線を合わせた。
「そうだね、今はいないかな。姫君を婚約者と決められてからは他の女性と会うことを父に禁じられていたからね」
でも、今回のことで姫が魔法使いと結ばれたのなら、頑固な父や大臣たちも広い世界を見て相手を選ぶことを認めてくれるかな?と笑う。
「今現在おらんでも、出来ればそういう相手と結ばれるとええね」
「うん、……ありがとう」
ギャアギャアとカラスの鳴き声が響いた。塔の中腹あたりだろうか。トランス済みのマギウスが降り立ってきたものを斧で振り払い、シルヴァは弓で射て追い払う。
「……っ、そんなにしつこく来ないってことは」
「オーガではない、ね」
クレメンスは考える。万一オーガが出てきても、そこで夢からはじき出して終わらせるより、あの二人のわだかまりや苦しみを解いてのハッピーエンドを迎えてこそだと。
「そろそろユリスはん達が向かってくる頃や、こっちも茨の道をもっと開きましょか」
王子も含めた一同が頷く。姫の眠る部屋まで、あと少し。
「取敢えず、この塔を上らねぇとな……先に上がってる連中が道をあけといてくれるといいんだが、荊の妨害があるかもしれねぇ……」
アルヴァードがぼそりと呟き、塔を見上げる。何はともあれ、登らなければ。ユリスはすっと前へ歩み出た。
「これは僕が蒔いた種だ。僕も責任を持って行きます」
その顔は決意に満ちて、先ほどまでの弱弱しい青年はもういなかった。
一同は鎌を駆使して迫りくる茨を切り払い先に進んでいく。
「くっ、これでも先発隊がいるからマシになってんだよな!?……切っても切ってもまた伸びてきやがる、キリがねぇ」
アルヴァードが僅かにイラつきながら雨佳の手を引いた。
「雨佳、トランスだ、燃やすぞ!」
「うん、……我等は請う。栗の花散らし潤いを与えん」
インスパイアスペルを唱え口づけると、アルヴァードは『乙女の恋心Ⅱ』を放ち、茨を内部から燃やすことで枯らしていった。
「すごい……!」
ユリスは驚きに目を見開く。そして、ありがとうと頭を下げた。
「礼はいい、急ぐぞ!」
一方、姫の部屋の前では。先発隊が困り顔で立ち尽くしていた。
「扉の前が一番の難関か」
シルヴァがんー、と唸る。なかなか鎌では歯が立たない強い茨だった。マギウスが斧で叩き付けても、傷はつくものの切断まで行かず。その時、階段の下を見ると息を切らし走りくるユリスの姿が見えた。真っ黒なローブがなびいている。襲い掛かるカラスを物ともせず、手で払いながらただひたすら勇敢に。
「負けていられないね」
王子が不敵な笑みを浮かべた。腰に差していた剣に手をかけ、すらりと引き抜く。
「みんなも手を貸してくれるか、一気に畳み掛ける」
顔を見合わせ、頷く。大きく振りかぶり、王子がその大剣を振り下ろした。ザン、と音を立て、中心部の茨が真っ二つに割れる。マギウスの斧が周囲の細かい茨を薙ぎ払い、シルヴァは危険なとげを鎌で落としていった。クレメンスも同様に通れる幅を作る為剪定していく。
「王子、かっこいい」
シルヴァがニッと笑うと、汗だくになりながら王子もニッと笑った。
そうして一行は扉に手をかける。重々しい音を立てて部屋の扉が開いた。ステンドグラスの窓にビロードの絨毯、そして、寝台に横たわる美しい少女。
「……彼女が、ロゼッタ」
王子が枕元へと歩み寄った。本当に美しい少女。絶世の美女とはこういう女性のことを言うのだと誰もが納得できるその美貌だが、心を揺り動かされるものはなかった。
「……口づけないのですね、王子」
アレクサンドルがそっと傍らに寄り添うと、王子は静かに頷いた。
「だって、それは私の役割ではないからね。それに、彼女を見ても美しいとは思うけれど愛しいとは思わないよ」
クレメンスがアレクサンドルの横にスッと並ぶ。そして顔を見合わせて頷いた。万一オーガが姫を襲いに来た場合、すぐに対応できるよう傍を離れないつもりだ。
ロゼッタの寝台の横で、シルヴァが静かに微笑む。
「ロゼッタさんの『希望』って、つまりは『信じてる』って事なんだよな?」
こく、とマギウスが頷いた。愛ゆえに、全てを呪わしく思う気持ちとの板挟みになっただろうユリスだが、それは死というある意味楽な方向への逃げだったのかもしれない。
(でも、それは間違いって気付いたから彼もこちらに向かってくれている……)
昏々と眠り続ける美しい姫のかんばせを見つめれば、そこからは強いオーラが伝わってくる。
こうして、ユリスからの口づけを待つ事の意味は、彼に決意を固めさせ、改めてよく話し合い、手を取り合って先へと進む事も含むかもしれない。そう思ってマギウスはぽつり呟いた。
「意外としっかり者で、手厳しい方なのかもしれませんね。ロゼッタさん」
答えぬ彼女は、長い睫のその奥にどのような瞳を隠しているのか。
ざくざくとデスサイズで薙ぎ切りながらアキが道を拓いてゆく。ヴェルトールはその茨の再生を止めるべく、『乙女の恋心Ⅱ』で確実に道を作っていった。息を切らし、ユリスがそれに続く。たどり着いた扉の前。すでに開かれた茨の前で、ユリスは立ち尽くした。
「どうした」
アルヴァードの声に震える手を伸ばす。
「……」
「ユリス?」
アキの問いかけに、ユリスは手を引っ込める。
「僕なんかが、彼女の呪いを本当に……」
「一度きりの人生に後悔してはならないんだ。これはロゼッタのためでもある」
アキが説得するも、ユリスは戸惑いに唇をかみしめる。
「この想いが僕の独りよがりだったら」
「彼女は君が好きなんだ」
もう一度よく考えてみろ、と促す。雨佳も横で頷いた。
「どうして、彼女が生きているかわかるでしょう?」
ユリスがふと顔を上げた。
「……心配かけて、すみません」
アキが『ホワイトクラウン』をそっとユリスの頭に乗せる。その際にかぶっていたフードを脱がせると、美しい白髪が靡いた。
「ロゼッタにとって王子様は君だ」
なお震える手を扉に強く押し当てる。その背をヴェルトールがトン、と押した。
「正直になれ。好きな人を待たせんなって」
ユリスがほんの少しだけ口角をあげ、しっかりと扉を見据えて頷く。ギィ、と音を立てて扉が開いた。西日を受けて光るステンドグラス、その下に照らされる寝台の上。そこには愛しい人が眠っていた。
慌ててシルヴァが寝台の傍から飛び上がり、道を開ける。
「あ、わり!どうぞどうぞ!」
その様子にぷっと笑いながらマギウスが手招きをした。
「さぁ、お待ちかねですよ」
一歩一歩、緊張した面持ちでホワイトクラウンの王子は歩みを進める。そして、少し離れたところに下がっているフレッド王子に視線をやった。
「呪いを解くのは君、だろう?本当の王子」
切なそうに、けれど優しくフレッド王子は微笑む。ユリスはありがとう、と頭を下げ、寝台横に屈みこみ、ロゼッタの頬に手を添えた。本当に自分の口づけで?もし目覚めなかったら?悪い方に考えて、その唇が震える。
雨佳が優しく囁きかけた。
「ふふ、キスって不思議ですよね。……誰かに希望を与えたり、与えられたり……まるで魔法みたいに……。この魔法は、貴方も使えるはずですよ」
アルヴァードも横でふと微笑んだ。なんだ、良いこと言うじゃねェか。と。
「……ロゼッタ、ごめんね、そして、待っていてくれてありがとう」
ユリスは静かに、それでいてこの上なく優しくロゼッタの唇に自分の唇を重ねる。
「……あ……」
クレメンスは小さく感嘆の声を上げた。部屋の中にはふわりとした優しい光が舞い、暖かなオーラに包まれる。冷え切った部屋の花瓶に活けられたつぼみは一つ一つ花開いていった。
「……ユリス……?」
ロゼッタのまつ毛が震え、静かにその藍色の瞳が開かれる。生気を失っていた唇は薄紅に色づき、青白かった頬は薔薇色に上気していた。
「……!ロゼッタ!良かった!」
ユリスはたまらず彼女を抱き起こして強く抱きしめる。
「ねぇ、ユリス、ローブがボロボロよ。手から血が出てる」
「あ……」
「そんなにまでしてきてくれたのね、ユリス」
ありがとう、と微笑んで彼女はユリスの頬を撫でる。
「現実に戻ってやる事いっぱいあるな……二人ならきっと大丈夫さ」
シルヴァが茨で傷ついてるユリスの背をバシバシやると、ユリスは苦笑いした。
「そうですね、……学びました。ありがとう。大切な人を諦めてはいけないですね。僕は、ロゼッタを諦めない」
その一言を発した瞬間、あたりがまばゆい光に包まれ一行は現実へと引き戻された。
「あ、あぁ!ロゼッタ!」
母親がベッドの横で喜びに涙を流す。ロゼッタが隣に目をやると、そこには。
「……お母様……ユリスを隣に寝かせてくれてたのね」
ユリスも夢と現実の境界で頭がぼんやりとしたままだったのを一気に引き戻され、上体を起こす。
「奥様、このような失態をおかし、お嬢様をお守りできず申し訳ございませんでした」
「ユリス……!無事でよかったわ」
「このような姿で言うことではないのはわかっています、後日また改めてお話します。けれどこれだけは伝えさせてください」
そうして彼はまだおぼつかない足のまま立ち上がり、深く頭を下げた。
「私、ユリスはロゼッタお嬢様を深く愛しております。しがない使用人と思われるかもしれませんが、また、それは事実でしょうが、彼女を愛していることは変わりありません
しそれについては誰にも負けない所存です」
「ユリス……」
ウィンクルムも揃っての前で、堂々の宣言だ。いつも控えめな彼が、こんな大胆な行動
に出るのはロゼッタも初めてのこと。
「必ず、彼女を幸せにします。今はまだ認めてもらえなくても、かならず。ですからどうぞ彼女の結婚を急がないでください」
「お母様、私からもお願い」
そう、その言葉を待っていたの。とロゼッタはユリスに微笑みかける。二人は顔を見
あわせて微笑みあった。その表情に、迷いはない。
「……そうね、母さんが急ぎすぎてたわ。ちゃんと、二人の気持ちを確かめないとね」
交際を許すと断言したわけではないが、これは立派な二人の一歩だ。
「必ず最後に愛は勝つ……ってか」
ヴェルトールが小さくつぶやいた。アキが「単純」と笑う。
「なんとでも言え」
そういうところが、いいんだけど。とアキは小さく小さく笑った。
その後しばらくして、ウィンクルムたちに手紙が届く。
『ロゼッタが18になるまで守れたなら、結婚を許すと言ってもらえた』と。きっと、あ
の困難を乗り越えた二人ならば、問題ないのだろう。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:アキ・セイジ 呼び名:セイジ |
名前:ヴェルトール・ランス 呼び名:ランス |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 寿ゆかり |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 10月17日 |
出発日 | 10月25日 00:00 |
予定納品日 | 11月04日 |
参加者
- シルヴァ・アルネヴ(マギウス・マグス)
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- 栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
- アレクサンドル・リシャール(クレメンス・ヴァイス)
会議室
-
2014/10/24-23:36
-
2014/10/24-23:33
相乗効果あるといいよな。
プランは出せているよ。うまくいっているといいな。 -
2014/10/24-23:29
まぁ、ランスは俺よりレベル高ぇから、単体攻撃の魔法ならなんでも良いと思う。
技合わせて相乗効果のロマンが……いや、なんでもねぇ……。 -
2014/10/24-23:23
ちょっと訂正な。
乙女の恋心は無属性魔法だから物理的に燃やすわけではないんだが、『炎の様に焼けつき、心臓部に穴が開いた様な感覚』になる魔法だから、表現的には燃やすっつーより、枯れさせるが正しいかもしれねぇ。 -
2014/10/24-23:21
「城」じゃなく「塔」なのでは…という突っ込みをしつつお返事だ。
鎌で伐採したあとが”自動再生した場合”は魔法で焼き払う旨は書いてあるよ。
石造りなので《恋心》じゃなくても大丈夫な気もするけど、そこはよくわからないや。
-
2014/10/24-23:06
雨佳『シルヴァさん達は先にお城に上がる方ですね。了解です』
あー……もう出発まで一時間切ったから、修正不可ならそのままでいいんだが。
折角エンドウィザード二人居るんだから、もし荊の邪魔が酷かったら、『乙女の恋心Ⅱ』で荊燃やしちまわねぇか?
城焼きすんなっつー話だったが、アレは範囲攻撃じゃなく個別攻撃だから荊だけ燃やせると思うんだよな。城ってフツー石造りだろ?何とかなる気がするんだが…。
-
2014/10/24-22:56
そーだなー、二手に分かれた方が安全だろうし
オレは王子(ロゼッタさん方面)に行くって事で書いておくから
アレックスはよろしくなー。 -
2014/10/24-22:43
セイジさんランスさん、マギウスさんシルヴァさんこんばんは。
よろしくお願いしますね。
物語の強制終了で現実での禍根を残さない為にも、夢の中でハッピーエンドですね。
僕達の出発地点がどこかは分かりませんが、たぶん城に上る前だと思うので、城周辺から探していくことにしましょう。
えっと……ロゼッタさんの方へ向かう(王子の説得に当たる)方はアレクサンドルさんだけですかね?他の方はユリスさんの方へ行かれます?
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2014/10/24-16:18
ところで、ガイドではなくコメントに書かれている、
「塔のすぐ近くのさびれた民家にユリスが身を隠しています」は”PL情報”だな。
とすると「ユリスを探す」ってのを一言混ぜておく必要がありそうだ。
茨が繁茂していることからロゼッタが塔にいるのは推測できるんだがなぁ(笑)
オーガが、王子だろうがカラスだろうが茨(何w)だろうが、まあ、なんとか食い止めるよ。
目覚めるまでの間… -
2014/10/24-08:44
>シルヴァ・アキ
よろしくな
人数増えて心強いよ
鎌は茨を手に持って刈る形になると思うから
手の保護をする物も用意した方がいいと思う
後はオーガを倒しちゃうと物語が強制終了になるから
もし出ても『倒す』じゃなくて、『ユリスがキスするまでの時間稼ぎ』になるって感じかなあ
土壇場に来てぐだぐだキスしようかどうかって悩まれると困っちゃうけどな
本当に、無事に目を覚ましてくれるといいな -
2014/10/24-00:10
とりあえず、ユリスが塔を昇る時の手助け役って感じで行動しようかと思ってるぞ。
オーガが現れた時には、対処って感じかな。 -
2014/10/24-00:07
追加で参加のアキ・セイジだ。よろしく。
相棒はウイズのランス。
王子だという嘘をついて接近しない件了解した。
茨を刈り取るために俺も鎌を持ち込む予定。
説得はあまり得意ではないので、行動的には茨払い的なものになるかなと思う。
なお、念の為オーガにも警戒しておく。 -
2014/10/24-00:06
シルヴァ・アルネヴと精霊のマギだ。
出発前のぎりぎりの参加だから、決まってることひっくり返さないように
行動するつもりだけど、よろしくなー。 -
2014/10/23-22:19
鎌って言っても、農作業で使う様な小さい奴ですよ?
手で持てる範囲でしか持っていけないみたいですし……
アル『ケーキぐらいいつでも持ってってやるよ』
……うーん、そうゆう問題じゃない気がするけど……(苦笑)
そうですね。時間を稼ぐことが重要になってくるのですが……(不安げ)
…うん、アルの詠唱が終わるまで、僕頑張るからね
アル『……いや、お前の頑張りはいらないだろ……逆にどうなるかわからねぇから怖ぇ…(汗)』
無事に、目が覚めてくれるといいですね -
2014/10/23-00:33
外で襲ってくるとしても、
塔の周りを飛ぶカラス(攻撃力はさほどではありません)
だけだと思うから、鎌でぺちぺち叩いてたら問題なさそうな気もする。
っていうか、鎌って凄いな。
アルヴァードは城炎上は勘弁してくれ(笑
火傷してもアルヴァードお手製ケーキ持って見舞いに来てくれるなら
なんか許せそうな気もして怖いんだけど
ユリスが到着した時点でオーガ出現されたらどうしようっていうのがあったんだけど
そういえば、キスで目が覚めたらオーガなんてどうでもよかったんだっけ
なら、万が一オーガが出ても、ユリスがキスをするまでの時間が稼げたらいいんだな
もし出たら倒さなきゃいけないって思ってたから、認識ちょっと間違ってた、ありがとう。
オーガが出ないで終了してくれたら、本当に一番いいよな……物語的にも。 -
2014/10/22-23:40
そうですね。ユリスさんと一緒に城に上がる方が妨害されそうですよね。そうなるとやっぱり近距離戦得意な方が来てくれると嬉しいのですけどね…。
どうしてもエンドウィザードは初動が遅いですし、僕はあまり戦闘得意な方ではないので…。
荊はどうしよう…。鎌でも持っていこうか?
アル『面倒だから乙女の恋心で燃やしちまいたいんだがな』
欲を言うと、戦闘にならないでキスで目覚めて貰うのが一番いいのですけどねー…。
そうもいかないでしょうか…。
目覚めれば直ぐに夢から覚めると思うので、ロゼッタさんを逃がすとなると眠っている所をって事になると思うのですが、それはなかなかに難しそうです…。
寧ろ王子がオーガだった場合、ロゼッタさんから引き離してユリスさんだけをロゼッタさんの部屋へ向かわせた方が良いかと。
それか、ロゼッタさん達を守りながらの戦闘…ですかね…。
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2014/10/22-22:07
そうだなあ、俺たちは枝切り鋏を持ち込んで、茨を刈りながら上がるつもりだけど
王子が塔に上がって姫にキスをする所までは描写されている以上
カラスが襲ってきたりっていう妨害はないと思うんだ
だけど、ユリスが姫にキスをする事は妨害されるだろうから
俺たちより栗花落達の方が危険だな
後、俺たちが茨をきれいに刈ってはいくけど、
妨害の一環で伸びてくる事も考えられるし、一応茨を刈る用意はした方がいいと思う
オーガが王子でも、カラスだとしても
広さは判らないが塔の上の部屋で戦う事になると思う。
現状、ライフビショップとエンドウィザードだから
うちが『シャイニングアロー2』で抑えている間に、詠唱準備をしてもらう事になるのかな
ローザとユリスは塔の外に逃がしたほうがいいだろうか?
それとも、部屋の中で俺たちが守った方がいいだろうか -
2014/10/22-08:24
取敢えず僕達はユリスさんに、死の呪いはロゼッタさんの希望の力で弱められた事、王子のキスでは目覚めない事、そして、ロゼッタさんの希望はユリスさんを待っている事を伝えるつもりです。
話は分かってくれそうな人なので、問題は城へ上る方ですかね。妨害など無ければいいのですが。
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2014/10/21-21:21
僕達は王子様っていう柄じゃ無いですからねぇ(苦笑)
アル『寧ろこっちから願い下げだ』
こちらからの要望は特にありません。
無事に二人とも目が覚めてくれるといいですね…。 -
2014/10/20-23:31
まあ、数日あるしその間に埋まるだろうけどな。
分担は了解
一応、俺は王子に快く身を引いて貰って
更に二人を祝福して貰えるような感じに持って行けたらなあと思う。
メタな話だけど、王子がオーガじゃないなら
何も悪い事してないのに、邪魔者扱いされた上、目の前で嫁さん掻っ攫われるとか
あまりに哀れでならなくてさ……。
そういう人物を出さない事も『ハッピーエンド』に必要じゃないかなって思うんだ。
勿論、オーガの可能性はあるから、警戒はするつもりだけどな。
ユリスの方は頼んだ!
俺の都合で申し訳ないけど、王子が塔で待ってる事になると思うから
できたら『王子だ』って偽らずに説得にあたって欲しい。
栗花落の方も要望があったら遠慮なく言ってくれ。 -
2014/10/20-22:59
うーん、今現在二組ですし、それじゃぁ、王子側とユリスさん側とで別れましょうか。
アレクサンドルさんが王子側にいくのなら、僕達はユリスさんの説得に行きますね。
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2014/10/20-08:46
アレックスと、相方のライフビショップ(Lv.8)のクレメンスだ
栗花落は久しぶりだな、よろしくな。
オーガは多分、出てこないって事はないだろうし
フレッド王子かカラスなんだろうな
出来ればカラスがオーガであってほしいなあ
たとえ王子がオーガだとしても、あまり邪魔者扱いでコケにしたくないし
一応、ユリスだけじゃなくて王子の側も状況説明して説得したいなと思う
「姫を愛しているのか」とか、「本当に姫を愛する人が他にいるんだ」とか、
「王子が愛する人はいないの?」っていう感じかなあ
『王子様のキスで、姫は目覚めませんでした』っていうのは確定してるし
納得して貰うために一度はキスも仕方ないのかもしれない
あ、俺は手が足りない所に行くつもりだから
王子側でやりたい事や、上の流れでは不安があったら言って欲しい -
2014/10/20-01:45
まだ誰も居らっしゃらないようですが。
栗花落雨佳とアルヴァード・ヴィスナーです。
どうぞよろしくお願いします。
悲しいすれ違いですね。妨害があったとはいえ。
ユリスさんには王子のキスでも目覚めなかったと、説得してぜひとも眠り姫の所へ行っていただきたいですね。