【夏祭り・鎮守の不知火】疾風怒濤(青ネコ マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「リア! 充! 吹っ飛べ―――――ッ!!」
 悲しく痛々しい叫びと共に、暴風が祭り会場を襲う。
「きゃああああああ?!」
「うおおおおおおお!!」
 捲れ上がる女性の衣服、それをばっちり見ている男性。他にも何か大切なものが吹き飛んでいく。
 ラッキースケベとアンラッキーは祭り会場に怒りと嫉妬と混乱を招く。

「ちょっと何見てんのよ!!」
「み、見てねぇよ! お前の縞パンなんて!」
「見てるじゃない!!」

「ねぇ、今あそこの美人のパンツ見てたでしょ?!」
「ち、違ぇよ! 腹チラを見ただけで!」
「この浮気者!!」

「くっそ! 何で咄嗟にパンツ見ちまったんだよ、ブスのパンツなんて価値ねぇよ!!」
「警備員さん、こいつです。反省してません」
「警備員さんは上司のカツラ探しで忙しいのでちょっと待って下さい!!」

 騒然となる祭り会場に響く高笑い。
 それは間違いなくさっきのむなしい叫び声と同じもので。
「風神……ッ」
 妖狐の一人が、遠ざかる笑い声にギリッと歯を噛み締めた。


「もうやだ……! 何でこんなに妨害ばっかり……ッ!」
 頭を抱えて呻いているのは、妖狐一族の長であるテンコだ。
 度重なる妖怪による被害で、祭りを運営する妖狐達はてんてこ舞いだ。その長を務めるテンコなど、休む間もなく動いている。まだたった八歳の子供にも拘らずだ。
 今までは他の妖狐達に助けられ、それなりに威厳を持って指示を出したりA.R.O.A.へ依頼を出したりしていたが、とうとうぷつりと限界を超えてしまったのだろう。
「あの……」
「だ、大丈夫じゃ。すまんがまた頼まれてくれぬか」
 声を掛けられると、背筋と耳と尻尾をピン真っ直ぐにして一つ咳ばらいをした。
「やたらと暴れまわってる風神がおるのじゃが、被害がその、何と言うか、甚大じゃがしょうもないのじゃ。恋人や友人の仲がギスギスしたり気まずくなったり。そんなのばかりなのじゃ。他の風神に奴を止めてくれと頼んでも『可哀想な奴なんだ』と目を逸らすし……」
「うーん、何とも言えませんねぇ」
 放って置いてもいいんじゃないだろうか。そんな気持ちで言葉を濁すA.R.O.A.職員に、テンコが涙目でギッと睨みつけて訴える。
「客が遠のいちゃうんだよ! そんなの絶対駄目なんだから!!」
 叫んで、もう一度テンコは咳払いをする。
「まぁそんなわけで、どうにかして欲しいのじゃよ」
「どうにか、と言いますと」
 やはりここは駆除だろうか。そう思ったA.R.O.A.職員だが、どうやら少し違うらしい。
「風神は空を自由に駆ける。捕まえるのは同じ風神や同じように空を駆ける者でなければ無理じゃ。なので、やってもらいたい事は二つ」
 一つ、風神が起こす暴風は、あくまで祭のイベントと思わせて欲しい。
「奴が暴風を起こしたら、今までの被害とは逆に恋人と仲良くなった、とか、友達同士で盛り上がった、とか、そういう雰囲気を強調して欲しいのじゃ」
 一つ、鎮守の森へ行き他の風神達へ「いい加減可哀想とか通用しないから奴を止めろ」と引っ張り出してきてほしい。
「もう知っておろうが、鎮守の森は今、炎龍王達のせいで時空が歪んでおる。普通の人間には入れなんだが、ウィンクルムがトランスすれば大丈夫じゃ。風神達のいる処まではこの者が案内いたすでの」
 言って、小さな妖狐の背を押す。出てきた少年妖狐はテンコと大して変わらない年頃。A.R.O.A.職員と目が合うと「ごめんなさいごめんなさい僕なんかが案内してごめんなさい!!」とぺこぺこ頭を下げた。
「あの……」
「だ、大丈夫じゃ。数年前から妙に謝り癖がついてしまっただけじゃ」
 何だか面倒臭い事になりそうだ。
 A.R.O.A.職員はそう思いながらも承諾する。
「まぁちょっとした手伝いと使いじゃよ。大して危ない事もないので、よろしく頼むのじゃ」

解説

リア充嫌いな風神を大人しくさせてお祭を成功させる為に、お手伝いとお使いをして下さい。
問題の風神は仲間の風神達が引き取ってくれるので、戦う必要はありません。
ただし、やる事は二つあるので、二組に分かれて行動して下さい。

●やる事その一 『風神が起こす暴風は、あくまで祭のイベントと思わせる』
・いちゃいちゃ恋人のフリをすれば困った風神はやってきます。
・いちゃいちゃ演技に使う小道具をどちらか選んで下さい。
 飲食チケット 300Jr
 (林檎飴、わた飴、チョコバナナ、たこ焼き、じゃがバター、カキ氷、ラムネ、ビールを各一つずつ購入できる)
 玩具チケット 500Jr
 (お面、風船、付け羽根、付け耳、光る腕輪セット、水笛を各一つずつ購入できる)
・暴風の威力は、帽子は吹き飛び、服は上も下も捲られ、しっかり立ってないとよろけて転ぶくらいです。
・勝負下着で挑むのもズボンの鉄壁ガードで挑むのもお好きなように。
・暴風が終わった後は怒らず恥ずかしがらず「楽しいイベントだね☆」という事を周囲に吹聴して下さい。

●やる事その二 『鎮守の森へ行き他の風神達を引っ張り出す』
・鎮守の森に入る前に必ずトランスして下さい。トランスしないと森へ入れません。
・少年妖狐は迷う事無く風神達のダベり場まで案内します。
・風神達は困った風神を可哀想に思ってそっとしておいて欲しいと思っています。
・説得でも力ずくでも何でもいいので、困った風神を止めるぞ、と決意させて下さい。
・風神達へ土産を渡す場合は以下のものでお願いします。
 ましろ亭特製 花蜜水セット 300Jr
・上手くいけば、風神達が空を駆けるのに同行できるかも……?

●風神
・風『神』とありますが、神様ではありません。
・嵐を起こし、農作物に被害を出したり、人に風邪をひかせたりする妖怪ですが、今回はひたすら暴風を起こしてます。
・暴れてる風神は一匹だけで、他の風神達は祭も神様も炎龍王もどうでもいいと思ってます。


ゲームマスターより

夏祭りです。
お手伝いとお使いをこなしながらも、お祭や空中遊泳を楽しんで下さい。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

篠宮潤(ヒュリアス)

  花蜜水セット300Jr

少年妖狐の口癖につられて一緒になって謝ってる
「あのあのっ、僕たちこそ、ごっゴメンねッ?」アワアワ

戦闘時以外のトランスはまだ慣れず
「説得、任務、説得…っ」言い聞かせながら

アスカさんの作戦にビックリしつつ、ハッここは協力!
野次馬声援担当
「い、いいなー!羨ましい、なーっ。やっぱり自分で、頑張らないと、ね…!」
棒読みだがこれでも必死

自精霊の台詞にギョッとするも表情から察し
信じて止めず(でも内心ハラハラ)

空駆けられたら言葉にならない感動味わいつつ
「ヒューリ…あれ、本気じゃなかった、よね」
「え?ヒューリでも…思うこと、あるの?」

(…僕、ヒューリをもっと知りたい…?)自分で不思議



八神 伊万里(アスカ・ベルウィレッジ)
  スキル:会話術

その二、他の風神を説得
お土産に花蜜水セット

…うん、トランスはもう大丈夫
行こうか、アスカ君

もう、アスカ君煽ったら駄目だよ
風神さん、貴方たちの仲間が暴れるのをやめさせてほしいんです
このままだと、あの風神さんはお祭りのために集まってくれた皆に嫌われてしまいます
それは今よりもっと可哀想な事じゃないでしょうか…
もしもですよ、お祭りがきっかけであの風神さんだけを見てくれる人が現れたら
それってすごく素敵なことだと思うんです
その機会を自分から失わせるなんてもったいないです
一緒にそれを伝えに行ってくれませんか…?

絆は本当に深まってるのかな…もしそうだとしたら、やっぱりあの風神さんが暴れたおかげかな



リヴィエラ(ロジェ)
  リヴィエラ:
使う小道具…飲食チケット300Jr
着ていく服…浴衣

『風神が起こす暴風は、あくまで祭のイベントと思わせる』のお手伝いをしますね。
ええと…チョコバナナを買って…えっ、ロジェ様、買うのは1本だけですか?
え、えええっ!? あ、あの、これって間接キ…ス、と言うのでは…?

きゃっ、暴風が…! あ、あわわわ、浴衣が…で、でもこれは『楽しいお祭りのイベント』ですっ!
はあ、はあ…皆さま、これは楽しいお祭りのイベントなんですよ~!(スキル『会話術Lv2』使用)
…あ、あら? どうしてロジェ様、怒ってらっしゃるの…?
え、怒ってはいない…ですか? ほっ、良かった…



エリー・アッシェン(ラダ・ブッチャー)
  心情
いちゃいちゃ恋人が襲われる? 素晴らしい! ホラー映画、王道の展開ですよ!
やってくるのは殺人鬼ではありませんが。うふふ。

小道具
林檎飴

服装
タイトロングスカート(形状的にめくれにくい)

行動
ラダさんの口元、飴の欠片がついていますよ。手でとってあげましょう。その飴を私の口に……は躊躇しますね。ラダさんに食べさせましょう。
風が吹いたらラダさんにしがみつき、楽しげな笑い声を出してみます。こういう時、筋肉って頼りになりますね。
楽しいイベントでしたね。おっと、髪が乱れて亡霊状態です。
……そういうことをされると調子が狂います。いえ、怒ったわけではないですよ。どんな反応をすれば良いのか、ちょっとわからなくて。



ラブラ・D・ルッチ(アスタルア=ルーデンベルグ)
 
飲食チケット使用

恋人のフリだって!何だか楽しそうね~
えっと、イチャイチャしているように見せなくちゃ
アス汰ちゃん手を繋いでおこう
この人混みで逸れちゃうかもしれないし
恋人って、手を繋ぐものでしょう?


はい、アス汰ちゃん あーん♪
チョコバナナだよ!狙ってないよ!!
もぐもぐしてるアス汰ちゃん可愛い♡ 
リスさんみたい
こぉ~らぁ~!
目の前に美人なお姉さんが居るんだからよそ見しないのッ


きゃーッ(下着がチラリ、無論確信犯)
なるべく大きい声で
わー楽しかったねアス汰ちゃん
暑い夏にはピッタリのすごい風!
こんなイベント初めて~
さすが紅月まつり 格が違うわね!

(チッ、さすがアス汰ちゃん 私のパンツぐらいでは反応しないか)




■祭りの前の
「いちゃいちゃ恋人が襲われる?」
 思わず確認したのは『エリー・アッシェン』と『ラダ・ブッチャー』だ。
「はいそうです、ごめんなさい!」
 少年妖狐が謝りながら言えば、二人はフルフル身体を震わせ、そしてバッと顔を上げた。
「素晴らしい! ホラー映画、王道の展開ですよ!」
「ヒャッハーッ! ホラー映画、定番のシーンだぁ!」
 斜め上の方向へ喜び、二人は恋人のフリを了承する。

「恋人のフリだって! 何だか楽しそうね~」
「あああこの少年妖狐たんも可愛い可愛い! そしてテンコ様のお願いですか!? 聞くに決まってるじゃないですかあまりの嬉しさに僕のお稲荷さんが爆発しそ」
「アス汰ちゃんアウト~」
「うごふぁ!?」
 斜め下の方向へ喜んでいた『アスタルア=ルーデンベルグ』を『ラブラ・D・ルッチ』がフルスイングで殴って止めた。

「やれやれ、困った風神だ」
「私達も『風神が起こす暴風は、あくまで祭のイベントと思わせる』お手伝いをしますね」
 頑張りましょう! ときゅっと握りこぶしを作るのは『リヴィエラ』だ。
「要は『恋人のフリ』をして誘き寄せ、暴風さえも『楽しい祭りのイベント』と見せかければ良いんだろう?」
 少し照れながらリヴィエラに微笑みかけるのは『ロジェ』。リヴィエラは頬を染めながら恥ずかしそうに小さく頷いた。

「吹っ飛べって……祭りは出会いの場でもあるのに、自分から潰してどうするんだ」
 呆れたような『アスカ・ベルウィレッジ』の物言いに、『八神 伊万里』は苦笑する。
 その伊万里の苦笑を見てアスカは「別に俺は新しい出会いはいらないけど」と小さく呟いた。
「ではこちらの二組を案内するという事で……お願いします、ごめんなさいごめんなさい!!」
「あのあのっ、僕たちこそ、ごっゴメンねッ?」
「……どちらも謝る必要はないだろう」
 少年妖狐の口癖につられ、一緒になって謝りだした『篠宮潤』を、少年妖狐共々『ヒュリアス』が止める。

 祭り会場は三組、風神達の下へは二組、このように分担された。
 抜けるような青空に立体的な白い雲。まだ日は高い。暑い日差しに涼やかな風が吹く。皆楽しげに祭り会場を練り歩いている。
 この風がもうすぐ疾風となる事を、まだほとんどの者が知らない。


■健全なる昼間のお祭り風景
「えっと、イチャイチャしているように見せなくちゃ。アス汰ちゃん手を繋いでおこう」
「て、手を繋ぐんですか!?」
「この人混みで逸れちゃうかもしれないし、恋人って、手を繋ぐものでしょう?」
「仕方ないですね」
 こほん、と小さく咳をしてアスタルアはラブラと手を繋ぐ。
(女性と手を繋ぐなんて初めてです……ど、どうしよう)
 表面上は平静を装っているアスタルアだったが、内心はぐるぐると緊張と動揺の波で溺れていた。

「ああん、こんなに太くて立派な黒いもの、お口に入るかしらぁ」
「……ラブさん」
「なぁに?」
 にっこり笑顔のラブラの手には、黒くて反った棒状のもの、つまりはチョコバナナが握られていた。
「ラブさんがチョコバナナを持っていると狙ったとしか思えません……」
「やだぁ、ただのチョコバナナよ! 狙ってないわ~。はい、アス汰ちゃん、あーん♪」
「あ、あーん……美味しい!」
 純粋に美味しかったらしく、もっとくださいと、幸せそうな顔でチョコバナナを食べ続ける。
「もぐもぐしてるアス汰ちゃん可愛い、リスさんみたい」
「んむ゛!? 男に向かって可愛いとはなんですか!」
「でも可愛いものは可愛いし」
「あ、ようじょ発見」
「こぉ~らぁ~! 目の前に美人なお姉さんが居るんだからよそ見しないのッ」
 ラブラはアスタルアの顔を両手で掴んでグキッと無理矢理自分の方に向かせる。


■甘い飴と指先と
 林檎飴を買って、ついうっかり、依頼の事を忘れて食欲のままバリバリと噛み砕いてしまった。
 あ、この空気じゃ恋人のフリ失敗だ。
 ラダがふと気付いて食べるのをやめるが、もう大分遅い。周囲からの視線が「ママ、あのお兄ちゃんすごーい」「こら、指差しちゃいけません!」みたいな感じで若干痛い。
「ウヒャァ……やっちゃった?」
 ぺたり、ブチハイエナの耳を寝かせたところで、横から白い、というより青白い細腕が伸びてきて、ラダの口元に触れてきた。エリーだ。
「ラダさんの口元、飴の欠片がついていますよ。手でとってあげましょう」
 なるほど、これなら恋人っぽい。ラダはほっとして寝かせた耳をもう一度立て、エリーに全てを任せた。
 エリーの細い指はラダの口元についた飴の欠片をそっと摘み、そしてそれを自分の口元へ……
(……というのは躊躇しますね。ラダさんに食べさせましょう)
「はい、どうぞ」
 口元の指がそのまま唇をぷにっと押してくる。そして唇に飴の欠片が張り付いたのを感じた。
 ラダは驚くが、すぐに恋人のフリだと思い出す。薄く口を開いてぺろりと唇に張り付いた飴の欠片をちらりと舐め取った。
「うん、美味しいよぉ」
「うふふぅ、よかったです」
 果たして自分達の行動が恋人のそれに見えているかは謎だが、とりあえず飴は美味しい。
 二人は顔を見合わせて笑った。


■二人の新しい距離
「ええと……チョコバナナを買って……」
 ロジェはリヴィエラの手元からチケットを取り屋台の店主とやり取りをする。
「これでいいか?」
 そしてミルク味のチョコバナナがリヴィエラに差し出される。
 リヴィエラはパッと笑顔になって「ありがとうございますっ」と受け取ったが、すぐに小首を傾げた。
「ロジェ様、買うのは1本だけですか?」
「充分だろう」
 言って、ロジェはリヴィエラが持つチョコバナナを一口パクリ。
「え、えええっ!?」
 動揺して顔を真っ赤にするリヴィエラの手からチョコバナナを取ると、リヴィエラに向けて「ほら、口を開けろ」と言ってきた。
「あ、あの、これって間接キ……ス、と言うのでは……?」
 恐る恐るといったふうに尋ねれば、ロジェはおかしそうに笑って「そういえばそうだな」と言った。
 気持ちとやるべき事が追いつかない。
 つい先日、ロジェと気持ちが通じ合ったばかり。そんな矢先のこの依頼。丁度いいと言えばいいのだろう。二人の新しい距離に慣れる丁度いい機会だ。
 そう思っているのだが、やはり恥ずかしさに体が上手く動かなくなる。
 そんなリヴィエラの様子に気付いたのか、ロジェは苦笑して「少しずつ、な」とリヴィエラの肩をそっと抱き寄せた。
 一気に近くなった距離にリヴィエラの顔が真っ赤になる。ロジェは愛しい人のそんな可愛らしい変化を間近で堪能する。
 そして。
「……来た」
 心地よく吹いていた風が、ぴたりとやんだ。


■リア充、吹っ飛ばない
「どいつもこいつもいちゃついてんじゃねぇよクッソ―――ッ!!」
 何とも悲しい叫び。しかしその叫び声が響くと同時に襲い来る疾風、暴風。
 悲鳴、歓声、悲鳴、悲鳴。
 轟々と音を立てて吹き荒れる風に、祭り会場は混乱しつつあった。
「きゃっ、暴風が……! あ、あわわわ、浴衣が……」
 リヴィエラはロジェに支えられているから倒れるような事はないが、髪が乱れ、浴衣の裾が捲れそうになっている。それでも。
「で、でもこれは『楽しいお祭りのイベント』ですっ!」
 笑顔で叫ぶ。やるべき事は忘れていなかった。

「風神きた! テンション高くいこう!」
「ええ!」
 エリーとラダはわくわくしながら暴風を待つ。
 そして痛々しい叫び声と共に、風が荒れ狂う。
「ヒャッハ―――ッ!!」
「ひぁ~れ~!!」
 ラダは両手を広げ、エリーはラダにしがみ付いて、全身で風を堪能していた。
「エリー! それ! 楽しげな声なの?!」
「風が強すぎて! 失敗しました……ッ! それにしても! こういう時、筋肉って頼りになりますねぇ!!」
 二人は笑いながら大声で話す。暴風を体中で楽しみながら。

「きゃーッ」
 ラブラは語尾にハートマークでもついてそうな、可愛らしい悲鳴だ。
 グラデーションワンピースが暴風に煽られ波打ち、その下に隠されていた艶かしい肢体を、下着を暴いていく。
「いや~ん!! 凄い風~!!」
 笑い含みの声とバタバタとはためくスカートに、近くにいた男性達が暴風に耐えながらもラブラに注目する。ちょっと待て、隣に彼女がいるそこの君は見ない方がいい。
「アス汰ちゃ~ん! 楽しいわね~!!」
「ようじょとしょたのパンツ!!」
 あらぬ方向をカッと眼鏡を光らせて見ているアスタルアを確認したラブラは、とりあえず風がやんだらもう一度殴らなければ、と思った。


■いざ、鎮守の森へ
「説得、任務、説得……っ」
 自分に言い聞かせながら、潤はインスパイアスペルを唱えてヒュリアスの頬にキスをする。
 戦闘時ならばともかく、それ以外のトランスにはどうも慣れないようだ。
 それに対し、伊万里は問題なくインスパイアスペルを唱えてアスカの頬にキスをした。
(……うん、トランスはもう大丈夫)
 間違ってアスカが伊万里の方を向かなければ、伊万里が手早く頬にキスをすれば、唇同士のキスになってしまわなければ、何も問題はないのだ。
「行こうか、アスカ君」
「おう」
 トランスをし、鎮守の森へ入る準備が整ったウィンクルム達は、少年妖狐を先頭に鎮守の森へ足を踏み入れる。
 そうして歩いて十分ほど経った頃、目的の場所に着いた。


■風神達
「あっれー? コタじゃん! どしたん?」
 少年妖狐を見て声をかけてくる五人の風神達。そこに棘や嫌悪感は一切なく、少年妖狐、コタは風神達と仲がよいのだろうとわかった。
「ごめんなさい、この人達はウィンクルムです。今、A.R.O.A.に揉め事に対応してもらってるんです。ごめんなさい!」
「何で謝ってんだよ! オラ! 遊んでこーい!」
「うわ、うわぁぁぁぁ?!」
 風神の一人がコタを荷物のように放り投げると、別の一人が空中で受け取り、また別の一人とコタをボールにしてキャッチボールを始めた。
 流れるようなその動きにウィンクルム達はあっけに取られた。
「で? 揉め事って風神が暴れてるから止めてーって奴?」
 一人が話を進めた事でウィンクルム達は我に返って交渉を始めた。
 しかし、どれだけ頼んでも風神達に反応はない。
「妖狐連中には言ったけど、あいつ数年前に女に振られちゃった可哀想な奴なんだよ、そっとしておいて欲しいんだよね」
「そろそろ気が変わるって。俺ら気まぐれ風任せだからな」
「祭りって言われても、俺達祭り関わってないし。というわけで、お話終了ー」
 くるりと踵を返し、勝手に話を終わらせようとする。
「何でそんなに非協力的なんだよ!」
 それに噛み付いたのはアスカだった。
「だーってどうでもいいしー」
 語尾をのばして馬鹿にしたような対応にこちらも腹が決まる。
「……アンタ達は祭りとかどうでもいいみたいだが……本当は羨ましいんじゃないのか?」
 ぴくり、風神の一人が片眉を跳ね上げた。空中でコタで遊んでいた二人も降りてくる。目を回しているコタを逆さ吊りにして。
「はぁ? 別に羨ましくなんてありませんけど」
 答える風神の声が少し震えていたのに、ウィンクルム達は気がついた。
「どうだか? 暴れてるアイツに同情してるとか言って、その実内心は「いいぞもっとやれ」とか思ってたりしてな?」
 アスカが鼻で笑いながら言うと、「違イマス、ソンナンジャアリマセン」「ソーダソーダ」と変に棒読みの早口で返された。
 明らかに反応している。
 それが分かったからアスカは勝負に出た。
「残念だったな」
 鼻で笑って、グイッと伊万里の肩を抱き寄せた。
「俺達の絆はあんな妨害程度じゃ揺らがない! 無駄だからさっさとやめさせろよ!」
「あ、アスカ君!」
 抱き寄せられた伊万里が顔を赤くして名前を呼ぶ。事の成り行きに驚いていた潤が、その声で我に返り、けれど協力しなければ! と行動に移した。
「い、いいなー! 羨ましい、なーっ。やっぱり自分で、頑張らないと、ね……!」
 さっきの風神と同じ位棒読みだったが、必死の応援は風神にも伝わったらしく、風神達は皆俯いて肩を震わせている。
「もう、アスカ君煽ったら駄目だよ」
 風神達が泣いているのかも、と焦った伊万里が、慌てて持ってきていた花蜜水の土産を差し出しながら続けた。
「風神さん、貴方たちの仲間が暴れるのをやめさせてほしいんです。このままだとあの風神さんはお祭りのために集まってくれた皆に嫌われてしまいます。それは今よりもっと可哀想な事じゃないでしょうか……」
 潤も伊万里に倣い花蜜水の土産を差し出す。風神達はそれらを受け取りながらもまだ俯いたまま肩を震わせている。
 伊万里は更に続ける。
「もしもですよ、お祭りがきっかけであの風神さんだけを見てくれる人が現れたら、それってすごく素敵なことだと思うんです。その機会を自分から失わせるなんてもったいないです。一緒にそれを伝えに行ってくれませんか?」
 お願いします。伊万里が頭を下げた、その次の瞬間。

「……ッブッフぅ―――ッ!!!!」

 風神達が全員吹き出した。
 呆気に取られるウィンクルム達を置いて、風神達はゲラゲラと腹を抱えて笑い続ける。
 そこでようやく目が回っていたコタが意識をはっきりさせて謝り出した。
「ごめんなさいごめんなさい、この人達こういう人達なんです、テンコ様がどんな人達が伝えてたと思ったんですが確認しておけば良かったですね、ごめんなさい!!」
 風神とは。
 嵐を起こし、農作物に被害を出したり、人に風邪をひかせたりする存在。
 人の生活に害を出す事こそが存在意義。
 考え方や欲求や価値観等は、人のそれとは、ずれているのだ。
「本当に祭も神様も炎龍王もどうでもいいんです。一瞬一瞬が楽しければそれでいいんです。ちゃんと伝えてなくてごめんなさい!!」
 つまり、ウィンクルム達の説得はどれも見当違いだったのだ。
 けれど。
「いやぁ、ひっさしぶりにここまで笑ったわ、あんたアスカだっけ?」
「マジカッコよかったわ、俺達の絆サイコー」
「アスカきゅん素敵、惚れそう、語り継ぐわ俺達の絆」
「大丈夫大丈夫、潤ちゃんも頑張れば俺達の絆が手に入るよ!!」
「伊万里ちゃんいいパートナーでよかったね! 俺達の絆!!」
 一瞬一瞬を楽しめれば満足。そんな風神達を充分楽しませる事には成功したらしい。
「だ、黙れ―――ッ!!」
 別にそんな事を狙ったわけではないアスカは、顔を真っ赤にさせて叫ぶ。それが余計風神達の笑いを誘って、下品な笑い声がやむ事はなかった。
 収拾のつかなくなった場で、ヒュリアスが溜息を一つ。
「ふむ、感性が違うのはわかった」
 低い冷静な声に、風神達も笑いを止めてヒュリアスを見る。
「だが、仲間との雑談は楽しかろう……さて、それを突然妨害されたらどう思うかね。分からんのなら試すかね」
 言いながら、ローズガーデンを発動させる。
 ぞろりと食人植物を自身と一体化させて脅しをかけるヒュリアスに、風神達は「うおお切れちゃったよ」「やべぇ勝負したいかも」「アホ、やめとけ」等と口々に言い、ようやく笑いを収めた。
「あーはいはいわかったよ、花蜜水も貰ったし、こんだけ盛大に楽しませてもらったしな、あのアホ回収するわ」
 こうして風神達は重い腰を上げることになった。
「そうだな、俺達の絆を見せてやろうぜ!!」
「だから黙れって言ってんだろ!!」
 アスカを弄る事はやめないまま。


■飛行時間
 地面が遠い。雲が近い。
 空の青を、大地に広がる緑を、こんなにも速く移動しながら見る事などあっただろうか。いや、きっとない。
 風を切って進んでいるのではない、風になって進んでいる。そんな心境だった。
 耳が拾うのは風の渦巻く音と風神達の自慢げな笑い声。
「……ッ凄い……!!」
 アスカに抱え込まれている形の伊万里の声は、それでもウィンクルム達皆が聞き取った。それは皆が思っている事でもあった。凄い。ただその一言。
『どうせだからお前達も一緒に飛んでくか?』
 風神達の申し出をウィンクルム達は有難く受け入れた。
 空を駆けるというなかなか味わえない感動を噛み締めながら、ポツリポツリとウィンクルム達は会話を交わす。
「ヒューリ……さっきのあれ、本気じゃなかった、よね」
 ヒュリアスは思わず潤の顔をまじまじと見る。
(……表情を読むようになったか)
 潤の成長と取れる変化に、けれど素直に喜べず苦笑する。
「まぁ、おかしかったら早く止めてやるのが……仲間としての思いやりではないかね」
 風神達への嫌味も含めながら言えば、今度は潤がヒュリアスの顔をまじまじと見た。
「ヒューリでも……」
「よし、着くぞ! ていうかあのアホいたぞ!!」


■疾風怒濤の大団円
「何で楽しそうにしてんだよ! 前はぐちゃぐちゃになってたじゃねぇかよ! 俺だって振られてなければ今頃……ッ瑞葉(みずは)ー!! 俺とやり直してく」
「うざいッ!!」
「いだぁッ?!」
 後頭部に廻し蹴り炸裂。空中から一気に地面へと叩き落された風神は地面にめり込んだまま動かなくなった。そこへ風神達がぞくぞくと降りていく。
 突然の出来事に誰もが不安や疑問に思ったが、次の瞬間全て消し飛んだ。
「お楽しみいただけましたか? 風神の風神による風神のための暴風イベント!!」
 地面に降りた風神達がバッチリポーズを決めてそう宣言する。
 すると、あらかじめ参加していたウィンクルム達が盛大な拍手を贈った。
 さっきから「これはイベントだ」とウィンクルム達に思わされていた事もあり、巻き込まれた客は祭りのイベントだったのだと完全に信じた。

「チッ、残念ながら居なかったかイッタイ!!」
「わー楽しかったねアス汰ちゃん、暑い夏にはピッタリのすごい風! こんなイベント初めて~! さすが紅月まつり、格が違うわね!」
「ああそうですね流石でした分かりましたから足踏むのやめろよこのババァ!!」
「あら~、ごめんね。ところでアス汰ちゃん、私の下着見た?」
「ああはい、ラブさんそんな布面積の少ない下着で寒くないですか? 風邪引きますよ」
 冷静な返しにラブラは(チッ、さすがアス汰ちゃん 私のパンツぐらいでは反応しないか)と思ったが。
 何故、嗜好とは正反対の自分の下着を見たのか。
 そこは考えないでおいてあげよう。

「はあ、はあ……皆さま、楽しいお祭りのイベントでしたね~!」
「……リヴィー、とりあえず裾を直せ、髪を直せ」
 風で乱れて色っぽくなったリヴィエラをいやらしい目で見る他の男共から隠すように、守るように、いや、独り占めするようにロジェはリヴィエラの傍らに立った。
「な、何か怒ってますか?」
 怯えたような目で尋ねてくるリヴィエラに、精一杯優しく微笑みかけ「怒ってない」と告げれば、リヴィエラも笑顔をほころばせた。

「楽しいイベントでしたね。おっと、髪が乱れて亡霊状態です」
「ウヒャァ……」
 ラダがぼさぼさになったエリーの髪を手で整えると、エリーが固まってしまった。
「……そういう事をされると調子が狂います」
「あれ、怒った?」
「いえ、怒ったわけではないですよ。どんな反応をすれば良いのか、ちょっとわからなくて」
 怒っているわけでも喜んでるわけでも照れているわけでもない。本当にリアクションに困った様子のエリーを見て、ラダはほっと息を吐いた。

「ヒューリでも、仲間とか……思うこと、あるの?」
 空を駆けている時には聞けなかったことを改めて口にすれば、ヒュリアスは目を細めて潤を見る。
 髪に飾られた二匹の金魚の簪。
 その二匹を指先で掬って「さて……」と答えた。
 潤はヒュリアスの遠くを見ているような様子に気付く。
 何を見てるかは分からない。だけど。
(……僕、ヒューリをもっと知りたい……?)
 湧き出る願望を自分でも不思議に思いながら、潤はヒュリアスを見つめた。

 風神の前でも、空中でも、抱きかかえるように肩を抱いてしまった。
(任務とはいえ、今日はくっつきすぎた……顔見れねえ……!)
 恥ずかしさを誤魔化すようにぱったぱったと緩く動く尻尾を見ながら、伊万里は伊万里で考える。
(絆は本当に深まってるのかな……)
 そうだったらいい。
(だとしたら、やっぱりあの風神さんが暴れたおかげかな)
 相変わらず地面に突っ伏したままの「瑞葉ぁ……」と泣く風神の姿に、苦笑しながらも感謝した。



依頼結果:大成功
MVP
名前:八神 伊万里
呼び名:伊万里
  名前:アスカ・ベルウィレッジ
呼び名:アスカ君

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 青ネコ
エピソードの種類 ハピネスエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル イベント
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 なし
リリース日 08月12日
出発日 08月19日 00:00
予定納品日 08月29日

参加者

会議室

  • [13]ラブラ・D・ルッチ

    2014/08/17-18:35 

    あらあら、ごめんなさい!私ったら全然気づかなかったわ。
    伊万里ちゃんに潤ちゃん、どうもありがとう。
    そうね~ロジェちゃんや伊万里ちゃんの言う通り、皆で頑張りましょ♪

  • [12]リヴィエラ

    2014/08/17-14:19 

    ロジェ:
    そうか、一時的に1:4になっていたんだな。気が付かずにすまない。
    伊万里、アスカ、潤、ヒュリアス。どうか説得を気を付けて。
    作戦については4人の考えに賛成だ。
    皆で楽しい祭りにできたら良いな(にこりと微笑って頷く)

  • [11]八神 伊万里

    2014/08/17-10:35 

    潤さん、ヒュリアスさん、調整ありがとうございます。
    な、なるべく穏便にいくように頑張ります…ので、その
    ヒュリアスさんの案は最終手段と言うことで、よろしくお願いします…!
    ともあれ、みんなで頑張って楽しいお祭りにしたいですね(微笑)

  • [10]エリー・アッシェン

    2014/08/16-23:55 

    篠宮潤さん。
    1と2の人数バランス調整など、気を配っていただき恐縮です。
    ありがとうございます。そして風神一族たちの説得、ガンバですよ~。

  • [9]篠宮潤

    2014/08/16-15:03 

    ヒュリアス:
    潤のパートナー、ヒュリアスだ。
    正直、俺たちが居ても居なくとも他3組が祭りの方へ行ってくれれば
    誘い出すのには十分だと判断した。
    故に、伊万里嬢たちと風神説得の方へ変更させて頂こう。
    ……まどろっこしい風神たちではあるがね。
    一人が暴れることで如何に周囲が迷惑を被るか、実践して味わわせてやれば
    いいのではないかね……

    潤:
    ヒューリなにする気っ!??;;ダメ、だから、ねっ!?;
    そ、そんなわけで、僕たちも伊万里さんたちに同行させてもらう、ね!
    アスカ、さん、の後ろから僕は、一緒に煽る台詞、
    叫ばせてもらう、から、ねっ。
    伊万里さんたちのサポート、に、回らせてもらうつもり、だよ。
    伊万里さん、ど、どうぞ、よろしく、ねっ。
    ※(誤字が酷かったorz、ので一回削除した、よ;)

  • [7]八神 伊万里

    2014/08/16-11:16 

    アスカ:
    んー…ハピエピだけど今回は少し相談した方がいいかもしれないと思ったので。
    暴れてる風神を放置してる仲間の風神、
    これは俺の勘だけど同情ってよりは同調、なんじゃないか…ってちょっと思った。
    「いいぞもっとやれリア充爆発させろ」的な。
    だから俺達はその…こ、恋人っ、のふりをして…
    「アンタ達も本当は羨ましいんじゃないのか?そんなことしても無駄だ」と煽ってみようかと思ってるんだ。

    伊万里:
    そ、そんなこと考えてたの!?
    私はちゃんと「折角のお祭りで新しい出会いがあるかもしれないのにもったいないですよ」って
    おだてる方向で説得しようと思ってたのに…うまくいくかちょっと心配になってきました…

  • [6]篠宮潤

    2014/08/16-01:12 

    ラブラ、さん、エリーさ、ん、初めまして、だ。どうぞよろしく、ね。

    ・・・2、の説得が、
    伊万里さん&アスカ、さん、しかいない、けど・・・・・・
    だ、大丈夫、かな・・・?;

  • [5]エリー・アッシェン

    2014/08/16-00:33 

    うふふ……。エリー・アッシェンです。
    皆さん、どうぞよろしくお願いします。

    1の「イベントと思わせる」方を希望です。
    ホラー映画定番の流れですと、イチャイチャするカップルのところには殺人鬼がやってくるものです。今回は風神がやってくるんですね。
    カップルのフリ、頑張ります。うふふ。

  • [4]ラブラ・D・ルッチ

    2014/08/15-22:57 

    こんばんは、ラブラ・D・ルッチです。
    あら~伊万里ちゃんにリヴィエラちゃん、お久しぶりね~今回もご一緒出来て嬉しいわ♪
    潤ちゃんは初めまして、宜しくね!

    うーん、お姉さん達はその1、祭りのイベントと思わせる方にしようかなぁ
    アス汰ちゃんが今回はすごくやる気を出しているみたいなの!私も頑張るわ!!

  • [3]篠宮潤

    2014/08/15-18:02 

    えっと、こんにち、は。
    篠宮潤、と、パートナーはヒュリアス、だよ。
    今回はよろしく、ね。

    ……ホッ(←見知った顔にやや安堵している人見知り)

    ぼ、僕たち、は、その一…はとてもお役に立てなそう、なんだけど…;
    ただ、説得に行ったとしたら……、(チラッと後ろの狼を見て)
    ……うん、力づくでいきそう……(ぼそ)
    伊万里さんたちの邪魔しちゃいそう、だから、……が、がんばる、よっその一……ッッ
    (頼り無さ満点に握った拳がプルプルしている)

  • [2]リヴィエラ

    2014/08/15-12:31 

    こんにちは、私はリヴィエラと申します。パートナーはロジェ様と申します。
    伊万里様、潤様、どうぞ宜しくお願いします(お辞儀)

    え、ええと、それでは…私たちは
    その一 『風神が起こす暴風は、あくまで祭のイベントと思わせる』
    をしようかと思います。
    うぅ、恥ずかしがらずに…ですね。が、頑張ります!

  • [1]八神 伊万里

    2014/08/15-09:05 

    八神伊万里と、パートナーのアスカ君です。
    みなさん、今回もよろしくお願いしますね。

    私達は、その二の『他の風神を説得』に行こうと思ってます。
    せっかくのお祭りなんですから、風神のみなさんにも楽しんでほしいんです…!


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