プロローグ
(詰まらない、詰まらない、詰まらないわ!)
お祭なんて大嫌い。人間なんて大嫌い。
つんと澄ました美女が、けれど目の前に人の気配を見つけて、ころりと笑顔に変わる。
「ねぇ、ねぇ。そこの貴方たち。暑いでしょう? 熱いでしょう? カキ氷なんて、いかが?」
美女に声を掛けられ、目の前にきらきらと氷の光るカキ氷を差し出された青年たちは、何の疑いもなくそれを手に取った。
にこにことしている美女が、客引きの類だろうと思い込み、折角だから一口、と口にすれば。
ぞっ、と、背筋から這い上がる悪寒。
硝子の器を取り落し、がたがたと蹲って震えだす青年を見下ろし、美女はくすくす、嗤う。
「あは。あははっ! 良い気味、良い気味よ!」
ひゅぅ。冷たい風と共に、美女が浴衣の袖を翻せば、吹雪が屋台の並ぶ境内を吹き抜ける。
「暑いでしょう? 熱いでしょう? 誰も彼も、凍えておしまいなさい!」
美女――雪女は、高らかに笑って、そのまま姿をくらました。
「うぐぐ、うぐぐ、祭は熱く盛り上がってこそなのに!」
握りこぶしを作りながら唸るのは、おかっぱ頭をした狐の少年。名をテンコと言い、これでも立派に長を努めている身だ。
妖狐の青年に抱っこされながら、興奮した様子で声を上げてから、はっとしたように周りを見渡して、コホンと一つ、咳払い。
「そ、それでな、雪女によって被害を受けた屋台は、何とか修繕したのじゃが……カキ氷を食べさせられた青年らの症状があまり思わしくないのじゃ」
この真夏の炎天下において、幾ら暖を与えても、一向に温まらない。
がたがたと震える者らは、何かしらの呪いに罹っているようにも見える。
「雪女と接触して、呪いの解除法を聞きだす事。それが今回の依頼じゃ」
「解除法が雪女の討伐に関係なければ、それで構わないのですが……場合によっては、討伐の必要性も視野に入れて頂きたく」
境内から立ち去った雪女は、鎮守の森へ向かったと思われる。
暗闇に包まれ、空間の歪んだ迷路のような森へは、妖狐たちも立ち入る事はない。
人間には酷な場所でもあるが、トランス状態のウィンクルムなら、立ち入る事が可能となる。
「雪女の足取りは、点々と凍った水たまりのようなものが出来ておるゆえ、追うこと自体は難しくないはずじゃ」
「森のどこにいるにしても、辺りは寒そうなので、防寒対策をしておいた方が良いかもしれません」
祭の最中ではあるが、浴衣一枚というのはあまりお勧めしないとのこと。
羽織り物ぐらいなら支給できるが、個人でも何らかの対策を取った方が、より確実だろう。
「あぁ、あとな、雪女は配下として雪童を連れているじゃろう。聞いた範囲では、3体程度じゃな」
「雪女自身は吹雪や氷柱を、雪童は雪玉を扱って攻撃してくるものと思われます。当然、雪女の方が強力ですので、ご注意ください」
一頻りの説明を終えた後、逐一補足を入れる妖狐の青年を見上げて、むむっ、とした顔をするテンコなのであった。
解説
●成功条件
雪女と接触し、呪いと思しき効果の解除法を聞きだす事
手段は問いませんし、雪女の処遇も問いません
なお、解除方法の如何に問わず、仕留めれば、呪いも消えます
●敵情報
雪女×1(エンドウィザード系)
吹雪による範囲攻撃
(類似スキル:カナリアの囀り。低威力範囲攻撃ですが、防寒対策が甘いと厳しいです)
氷柱による単体遠距離攻撃
(類似スキル:乙女の恋心。体の中心を狙い済ました物理攻撃。刺さります)
雪童×3(プレストガンナー系)
雪玉による遠距離単体攻撃
(類似スキル:ダブルシューター。顔面とか狙われたらちょっと行動に支障が出そうです)
●注意事項
寒いです。攻撃も冷たいものばかりなので防寒対策はしっかり
雪女の残した痕跡を辿る事で支障なく辿り付けます
リザルト開始段階でトランスは済ませたものとします
ゲームマスターより
妖怪と聞いて真っ先に出てきたのが雪女でした。
雪童はあれです。雪ん子。雪童子とも書くそうですね。
雪女を説得して聞きだすか
雪女を懲らしめて吐かせるか
雪女を已むなく討伐するか
雪女を問答無用で討伐するか
方針は、統一することをお勧めします
リザルトノベル
◆アクション・プラン
木之下若葉(アクア・グレイ)
ウインドブレーカー上下の上に長めのコート羽織り 手袋と裏地付きのブーツ そしてポケットには凍らせた保冷材とタオルを入れて、いざ森へ 雪玉が飛んできたら木々等の遮蔽物間の移動に切り替え 雪童に近づき隙を見て木々の間から飛び出し背中側から抱っこする ごめんね。確かに今の時期は暑いよね でも暑いうちにしか楽しめないこともあって そのために頑張ってる人達がいるから 少しお話聞いて欲しいな、なんて (膝上に抱き上げて 雪童が暑がっていたら持って来た保冷材等で冷やすよ 雪女さんも貴女が好きな冬にはお祭りが無くて 夏だけなんて不公平かもしれない けれど、扇子に団扇 風鈴にあんず飴 この時期だけの涼も沢山あるよ だから、お祭りどうかな? |
栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
ふふ。夏なのに寒いのが体験できる機会なんてそうそうないからね 雪女さんはどんな人…じゃないか どんな妖さんなんだろう 会うの楽しみだね 雪童達と雪合戦しながら距離を詰めて、抱っこ出来たら良いな とりあえず、顔面は守らないとね 可愛いんだろうな 冷たくて気持ち良さそうだから、説得に応じてくれたら祭りに降りてきても抱っこさせておいてくれるといいのだけど 雪女さん、お祭りの何が嫌なのですか? 一緒にお祭りを楽しみません? きっと、楽しいですよ とりあえず先ずは、お名前、教えてくださいますか? 温かい食べ物は苦手ですか?でしたら、冷やし飴をどうぞ 輪投げや的当て、金魚すくいもありますよ 雪童君達もやりたい? 楽しんで頂けました? |
ヴァレリアーノ・アレンスキー(アレクサンドル)
解除法が分かれば何をしてもいい、か …女の妖に手をかけるのは憚られるな 雪女がこんな事をするのも寂しさからか 本当は祭りを純粋に楽しみたかったが雪女という存在は人を遠ざけた など俺らしくもない戯言か 灯り持参 昔よく着た毛皮のコートや帽子、手袋やブーツ着用 寒さには慣れているが対策は万全に 森へ入る前に十字架に口付け 森の周辺を警戒 前衛 万が一の奇襲攻撃にも備える 雪女と遭遇したら説得し解除法を教えてもらう 何故祭りや人間が嫌いなのか、恨みがあるのか聞く 敵が問答無用で攻撃したら木々を利用して回避 雪玉を小刀で真っ二つにする 攻撃はなるべくいなし最低限に Mr.エルド達に被害が及ばないよう守護 和解出来たら雪女達と祭りを楽しむ |
エルド・Y・ルーク(ディナス・フォーシス)
方針 雪女を説得して聞きだす 防寒 精霊共に 手袋 マフラー 羽毛のダウンジャケット スパイクファー靴 陣形 後衛・精霊の更に後方 事前に 「雪女さんを連れ立って戻ってくる可能性がありますので その際には屋台の方と口裏を合わせて、VIP待遇のお客さんとして接してください 解呪方法の説得に必要ですので何卒」 人命第一テンコ説得 相手を攻撃した手では説得は聞き入れられない よって 戦闘発生時は「一切攻撃しない・攻撃を受けても反撃しない」状態で臨む 説得 「人の新しい面を探る為にも、一緒に祭に向かいませんか?」(こっそり楽しさアピール) 「ご意見が次回の参考になるかもしれませんので、是非ご一緒して頂ければ幸いなのですが」 懐柔後解呪法目指す |
鳥飼(鴉)
ダッフルコート、マフラー、冬用ブーツ、手袋。 屋台で小型クーラーボックスをお借りし、ラムネと手拭を4つずつ。 雪女さん達へのお土産です。(微笑 暑いときに冷えた手拭は気持ち良いんですよ? 雪女さん、少しお話をしたくて来ました。 冷たいラムネ、雪童さんの分もあるんです。 戦いは足元に注意し、借り物を壊さない為に後方へ下がります。 今の僕じゃ、足手纏いですから。 一緒にお祭りに行きましょう?(手袋を外し雪女へ手を差し出す、凍傷になろうと表に出さない チョコバナナも甘くて美味しいです。 理由ですか? 例え苦手でも、仲間外れは寂しいですから。 かき氷を食べた青年達が、ずっと寒いそうなんです。 彼らの助け方を教えてください。 |
●妖の森
森の入口は、夏の世界。雪女の残した氷の軌跡が点々と残ってはいるが、完全冬装備のウィンクルム達は、とかく、熱そうであった。
だがそれも、森の奥へと踏み込む程に解消される。ひょぅ、と吹いた風が、マフラーから覗いた頬を撫でた瞬間、ぴり、と痛むような冷気を感じて、鳥飼はそっとマフラーを口元まで引き上げる。
肩に下げたクーラーボックスを担ぎ直すパートナーを見て、鴉はこの先に間違いなくいるだろう雪女へ思いを馳せる。
「テンコ殿に伺いましたが、近年中に雪女と人間が接触したことはないようですよ」
「ふむ……急に人里に関わってきた、と言うことか。それも、何か理由があるのだろうか」
着慣れた毛皮に手袋をした指先で、ヴァレリアーノ・アレンスキーは思案めいた仕草を取る。
もし、例えば。雪女がただ純粋に祭りを楽しみたくて。だけれど雪女であるがゆえに、夏の祭には縁が無く。
(寂しさで、こんなことをしたんだとしたら――)
(――などと、甘い事でも考えていたりするのかね)
ヴァレリアーノの横顔をちらりと一瞥だけして、パートナーのアレクサンドルは口元に皮肉めいた笑みを浮かべる。
例えばそれが雪女の感情の本質だとしても、だからと言って何が変わるわけでもないと、アレクサンドルは思う。
人に害をなしたのは事実で、その発端が寂しさだというのなら、それは単なる、子供の八つ当たり。
(情に、絆されでもしたか)
アレクサンドルが『子供』とみなしているヴァレリアーノだからこそ、共感でもしたのだろうかと。人知れず肩を竦めた彼の視線は、またちらり、よそへ向く。
向いた視線の先には、ふかふかの羽毛ダウンジャケットに身を包んだエルド・Y・ルーク。……と、その背をじとりとした目で見つめる、ディナス・フォーシスの姿。
ディナスの怪訝な眼差しは、森に入る前のエルドとのやり取りに起因する。
すなわち、説得という主旨に準ずる、指示。
『僕に戦うなと? ミスター、正気ですか』
『ディナス、説得は最難度の戦闘ですよ。無論貴方の協力も不可欠な程です。この重みが分からないとはまだまだ若いですねぇ』
やれやれ、と緩やかに横に振られた首に、ディナスは不満を表情に残しながらも、エルドの言葉を素直に聞くことにした。
その指示とは、攻撃をしない事と、攻撃をされても反撃をしない事。
そして、癒しを展開する対象には、雪女達も含む事。
「上手くいけば、雪女さんと仲良く出来るかもね」
ふふ、と楽しげに笑う栗花落 雨佳に、マフラーを重ねて巻いてやりながら、アルヴァード=ヴィスナーは対照的に面白くなさそうな顔をした。
「雨佳、楽しそうだな……」
「そりゃぁ、ね。夏なのに寒いのが体験できる機会なんてそうそうないからね」
会うのが楽しみ、と素直に口にする雨佳に、アルヴァードはますます不愉快があらわになる口元を、誤魔化すようにマフラーで隠した。
ぱき、ぱきと。足元で氷の割れる音を繰り返しながら歩いていた一行の足元が、不意に、さくりと柔らかな雪の感触に変わる。
「あ」
滑りそうな足元を窺っていた木之下若葉の視線が不意に上がり。同時に、ひゅん、と空気を切り裂くような音を立てて飛んでくる氷柱が、近くの木に突き刺さった。
「雪女さん、ですね」
木々の影に身を潜めつつ、そろり、アクア・グレイは進む先を伺い見る。
暗くはないながら、見通しは良くない森の中で、追う姿は未だ目視には至らない。
けれど、真っ直ぐにぶつけられた敵意に比例するように辺りの気温は一段と下がったように、感じた。
「雨佳……もう一枚着とくか?」
「平気だよ。これで十分」
「お前気温の変化激しいとすぐ体壊すんだから」
拗ねたようなアルヴァードの口ぶりに、くす、とかすかな微笑ましさを湛えながら大丈夫と繰り返した雨佳は、若葉、アクアと視線を合わせ頷き合うと、こっそり、足元の雪を握り始めた。
薄暗い森の中に、白い雪玉が、ふわりと舞う。一つ二つでは出所のすぐ悟れるそれも、移動しながら幾つも幾つも繰り返されれば、充分な攪乱になった。
「来るなら正面からきたらどうなの!」
声だけが響いて、吹雪が吹き荒れる。木の影でやり過ごしながら眉をひそめたディナスは、老体であるパートナーへの労わりと同時に、懸念を湛えた視線を向けた。
「ミスター、本気で、抵抗せずに?」
「勿論です。ここが冬の雪山と思えば、なんてこともないでしょう」
さらりと応えたエルドは、ざくりと雪を踏みしめて、出来るだけ通るようにと声を張り上げた。
「雪女さん、お話があります。聞いては頂けませんか」
「話す事なんてないわ!」
「ないわないわー」
突き放す声に、幼い子供の声が続く。少し近づいた位置からそろりと覗いた若葉が見つけたのは、嫌悪を張り付けたような形相の雪女と、その周りでぴょこぴょこと雪玉を発生させている三人の子供の姿。
状況が良く判っていない様子の雪童達は、雪女とは対照的に楽しげである。
「……少なくとも、雪童の方に敵意はないようだな」
顔に飛んでくるようなら叩き斬るつもりで小太刀を構えるヴァレリアーノだが、武器を極力見せない姿勢のアレクサンドルやアクアのように隠しておくべきかとも、思案する。
「ともかく、話し合いに持ち込まなければ、ですね」
足手纏いと自称し、後方に下がりながらも、荷物を一瞥した鳥飼。
「渡すものも、渡せませんし」
じぃ、と様子を窺うように見つめる鳥飼を振り返り、うん、と一つ頷いた若葉は、道を挟んだ向かい側のアクアを手振りで促し、応じたアクアは、雪玉を低い位置から草むらへ目がけて、投じた。
がさっ、と音のした方へ雪女の視線が向き、興味津々に駆け寄ろうとする雪童。
それを見計らい、ぎゅっ、と。別の方向から飛び出した若葉は、雪童の一人を背後から抱っこした。
妹や弟をあやすように、優しく、それでも、力強く。
「わ、わ、わ」
ぱたぱた、暴れた雪童の頭を撫でて、大丈夫だからと、囁く。
きょとんとしている隙に、もう一人。雨佳が戯れるように抱き上げた。
「わー! わー!」
「何を、しているの……?」
驚きとも歓声ともつかない調子で騒ぐ雪童の声に、凍った声が、地の底から紡がれたように、重なり響く。
きらり、雪女の周囲で煌いた氷の粒が、瞬く間に収束し、ぱきぱきと音を立てながら、槍のごとく鋭利な氷柱と化した。
「流石に、逆上しますよね」
「判りやすい反応で助かりもするが」
「チッ、どのみち最初から問答無用だっただろうが!」
氷柱がけしかけられる前にと前衛に踊り出た鴉とアレクサンドルの冷静さとは対照的に、苛立ちもあらわに、アルヴァードは朝霧を展開させる。
視界を奪う濃霧の中で、雪女が氷柱を放てないまま、数歩後ずさるのを見つける。突然の霧にきゃぁきゃぁとはしゃいでいる様子の雪童は、アクアがひょいと抱え上げて。
「はい、どうぞ。冷たいラムネですよ」
一人一人に、鳥飼は持ってきていた荷物から冷えたラムネ瓶を取り出して、手渡して行った。
「熱かったら、ごめんね。冷たい氷もあるよ」
保冷剤や凍らせたタオルを取り出しながらあやす若葉らに、雪童はすっかり大人しくなっていた。
「何よ……何よ、何のつもりよ! 討伐しろって、言われて来たんじゃないの」
雪女は、困惑していた。
一戦交えるつもりで待ち構えていたはずなのに、訪れた相手は戦おうとする様子すらない。どころか、戯れるように抱きしめた雪童達に、ラムネまで配る始末。
「お話、聞いて頂けますかな」
向け所に困った氷柱が、一度だけ、口を開いたエルドへ向けられたが、唇をかんだ雪女はそれを収めて。
「良いわ」
話して御覧なさいよ。そう、促した。
●説き、誘う
鎮守の森の一角。真夏にも拘らず雪山さながらの情景の中で、ウィンクルム達は雪女と対峙した。
あわや戦闘になだれ込むかと構えた小太刀を収めながら、ヴァレリアーノは落ち着かない様子のディナスをちらと見る。
中空に浮いたままの氷柱が、一度はパートナーに向けられているのを見ているだけに、気が気では無いのだろう。ヴァレリアーノとしても、何かがあれば抵抗する気の無い者の代わりに攻撃を引き受ける覚悟でいる以上、警戒心は切らさないまま。
だけれど当の本人――エルドは涼しい顔で、コホンと一つ咳ばらいをした。
「では、まず。我々は戦いに来たわけではなく。まして討伐する意志など、ありません」
「見れば判るわよ」
それがどういうつもりなのかを問うているのだと、険しい表情のまま急くように促した雪女に、エルドは続ける。
「我々は、貴方に、人の新しい面を探るためにも、一緒にお祭を楽しみに行きませんかと、誘いに来たんです」
率直な申し出に、雪女の目が丸くなる。意図を推しはかろうとするかのように怪訝に細められる視線。見つめ返し、若葉が言葉を継いだ。
「雪女さんも貴女が好きな冬にはお祭りが無くて、夏だけなんて不公平かもしれない。けれど、扇子に団扇、風鈴にあんず飴……この時期だけの涼も沢山あるよ」
「チョコバナナも、甘くて美味しいです」
好物なのか。並べ挙げられた屋台の品物に加えるように、鳥飼が告げ、微笑む。
確かに美味しいよねと楽しげな台詞で同意を返し、若葉は首を傾げるようにして、問う。
「だから、お祭りどうかな?」
雪女は、何も言わない。じっ、と見つめてくる視線は、相変わらず、何かを図ろうとするように、怪訝。
「この者達が何故手を出さないのか、その意味をよく考えるといいのだよ」
穏やかな笑みを湛えたアレクサンドルが警戒心を解こうと歩み寄れば、きっ、と睨みつけられる。
肩を竦めつつ、それ以上近づくのはやめて。
「……信じて欲しい。我らを」
ただ、真摯に言葉を紡いだ。
雪女は、やはり何も言わない。紡ぐべき言葉を考えているのだろうか。観察するように見たアルヴァードの目には、葛藤が見えている気がした。
冷たい空気に漂う、重たい沈黙を、ウィンクルム達は黙って待った。雪女の中に生じる葛藤。それが信じるべきか否かの二択ならばと、願いながら。
幾ばくかの膠着の後に、鳥飼は不思議そうな顔で見つめてくる雪童達に微笑み返してから、荷の中の最後のラムネ瓶を取り出して、そっと雪女に歩み寄った。
「……興味を、抱いては頂けませんか」
近づいても、雪女は先ほどのように過剰には反応しなかった。
するり、手袋を外した鳥飼が、その手を差し出す。
「一緒に、お祭に行きましょう?」
微笑みを、見つめ返した雪女は。
その手を、ささやかに生じた期待ごと、冷たい手のひらで、弾いた。
「騙されないわよ。どうせどうせ、見世物小屋にでも売る気でしょう? それともお祭の屋台にでも?」
怪訝だった顔に、鋭利な笑みが浮かぶ。
肩を震わせてくつくつと喉を鳴らした雪女は、不意に爆ぜたように、高らかに嗤った。
「あぁそうね、そうね! 雪の子が日差しで溶けるさまは、人間様の目にはさぞ滑稽に映るのでしょうね!」
皮肉に嫌悪を混ぜて笑う雪女は、聞く耳を持たない。
黙した間の葛藤が至った結論は、否、だったのだ。
「お生憎様。お生憎様! 火龍王様のご加護があるから、簡単に溶けてなんかあげないわ!」
そもそも。彼女と人間の間にあった確執の要因が、根本的に払える物ならば。千年の時を超える鏡に、映し出されたはずなのだ。
だけれど今回は、そうではない。
それでも、と。彼女との溝を埋めようと思うウィンクルム達の言葉は確かに雪女の心を揺らしたけれど。
招くだけでは、足りなかった。
彼女は人とは違う存在で。既に人に害をなした存在で。そもそもが、暑い夏も熱い日差しも、厭う存在。
危険を冒してまで人の祭に混ざる道理は彼女にはない。
本気で、雪女を説き伏せたかったのなら。彼女の為の『祭』を、持ち込むべきだった。
そう、例えば幼子が手にしている、ラムネ瓶のような、ささやかな物を、全員で持てば、あるいは――。
「ヒサメねえさま、ヒサメねえさま」
「おまつり、おまつり」
「いっしょにいく、いっしょにいく」
若葉とアクア、そして雨佳に抱きかかえられた三人の雪童が、ラムネ瓶をしっかりと握りしめ、口々に、誘う。
初めて味わった人間からの優しさとラムネの味。幼い雪童たちのお祭への興味は、ふつふつ、静かに募っていたのだ。
きらきらの瞳に見つめられて、流石の雪女も動揺する。それに、彼らを抱えた三人の視線が加われば、なお、彼女の動揺は広がる。
「なによ……なによ、なによ! 簡単に騙されて、人間なんかに、懐くなんて……怖い目に遭うわよ。痛い目に、遭うわよ!」
「遭わせません。約束します」
きっぱりと言い切ったアクアは、勿論貴方も、と付け加えてから、柔らかく微笑む。
「大丈夫です。誰も、怒ってません」
だから。ぜひ。食い下がる純真は、雪女を後ずらせた。
信じたい。信じたい。
だけれど、信じたくない。
「……勝手にすればいいじゃない」
震えた声は、泣いているようにも、聞こえたけれど。
「勝手に、すればいいじゃない!」
確かめるより早く、雪女は吹雪を伴って森の奥へと消えてしまった。
やれやれと肩を竦めて見送ったアレクサンドルは、対に武器が振るわれる機会が無かった事に一先ずの安堵を覚えながら、残された雪童達を振り返る。
置いて行かれてことにぱちくりとしていたようだが、慌てたりする様子はない。勝手にすればいい、を、そのまま受け止めたのだろうか。
若干の戸惑いを覚えながらも、顔を見合わせたウィンクルム達は一先ず、そっくりな容姿をした雪童達に名を問うた。
「カズハー」
「フタバー」
「ミツバー」
「そして、ヒサメさん、だね」
雪童たちが口走った名前を思い起こし、若葉は一度だけ森の奥を見つめたが、手袋越しの小さな手のひらをそっと握り返して、視線を合わせて。
「お祭、楽しもうか」
きらきらと見つめてくる三人分の瞳を、促した。
●さよならまでの時間
熱いのは苦手だろうと、水や氷を使う屋台を中心に回る雪童達。
エルドが事前に雪女の来訪を想定した待遇を念押ししていたことに加え、因縁を付けそうな相手はアルヴァードが事前に遠ざけた事が上手く働いていた。
始めこそ動揺する者は居たが、雪童達が無邪気にはしゃぎまわる様子に和みもしたのだろう、微笑ましげに見守る視線が、あちこちから。
「つめたーい」
「あまーい」
「かわいいー」
氷で冷えたあんず飴を口にして、ぷかぷか浮かぶヨーヨーを釣りあげて、金魚にさらりと逃げられて。
祭を思う存分満喫した雪童は、雨佳に抱っこされながら、りりん、と音を立てる風鈴の下げられたテント下で一休み。
「楽しんで貰えたかな?」
ひんやりとした雪童に癒されながら尋ねる雨佳に、雪童達は満面の笑顔を返す。
良かったね、と微笑み返す雨佳の後ろに、他人に世話を焼く彼の姿が実に面白くないとでも言いたげな顔のアルヴァードが居た事は、余談である。
「あの頑なな姿勢は、結局何が起因だったのだろうな」
何も知らない様子の雪童達に聞いたところで、知らない、判らないと答えられるだろう。夏仕様に戻ったヴァレリアーノは、ついと森の方を見やり、ついぞ説得に至らなかった雪女に思いを馳せる。
「……あの妖の、凍った心までは、溶かすには至らなかったか……」
「この子供達を彼女の元へ返した後なら、判らぬがね」
祭の魅力を思う存分味わった子供達の声なら、届くだろうか。アレクサンドルの同意とも励ましとも取れる言葉に、ヴァレリアーノは小さく頷いた。
「ミスター……今回の作戦は、成功なのでしょうか」
「戦闘を回避できたという点では、成功ですが……」
肝心の雪女が居ない事には、と口元を撫でるエルドに、ディナスは小さく息を吐く。
なるほど、エルド程の手腕をもってしても、一筋縄ではいかない『説得』作戦。成功という最大の結果を得るには至らなかったが、その重さだけは、十分すぎる程に、伝わった。
「手、無事でよかったですね」
雪女に弾かれた手のひらをちらと見て、鴉は緩く首を傾げた。
薄い紫色に変色した鳥飼の手は、対照的にじんわりと熱い。凍傷の、初期症状。ほんの一瞬、触れただけだというのに。
「……彼女は、人の傍には相容れられないのかもしれませんね」
「だとしても、次があるならまた手を差し伸べるのでしょう?」
人の宜しい主殿の事だから。とは、暗に秘めて。問う鴉に、鳥飼は微笑だけを返して。そっと、雪童と目線を合わせた。
「……ヒサメさんのカキ氷を食べた青年達が、ずっと寒いそうなんです」
「おまじないの掛け方や、解き方を、知っていたら教えて欲しいです」
アクアもまた、眉を下げて苦笑しながら、尋ねる。じぃ、と丸い瞳で見つめた雪童達は、それぞれに顔を見合わせてから。
「ちゅー!」
揃って、告げた。
「……ちゅー?」
「ちゅー!」
尋ね返した若葉に、なおも繰り返す雪童。唇を突き出して言う様は、どう見ても、口付けのそれ。
「おとぎばなしのー」
「おうじさまとー」
「おひめさまー?」
ちゅー。ちゅー。と、すっかり鼠と化してしまった雪童達の言葉から察するに、どうやら御伽噺のキスシーンのような、所謂愛の口付け的なものが解除法らしい。
「……雪女さんの心も、キスで、溶けたりしないのかな」
「……だとしても、他の奴に託せよ」
雨佳のぽつりとした呟きに、アルヴァードが若干沈痛な面持ちで釘を刺して。
やだな、と冗談めかした顔が振り返った瞬間、ぱっ、と、その手に抱えられていた雪童は飛び降りて、駆け出した。
「ひょうぞうにくちづけるしゅみはないわー」
「ないわー」
「ないわー」
無垢で、無邪気な顔で、きゃらきゃらと笑って。
鎮守の森へと帰って行った雪童は、大きく手を振りながらも、「またね」とは、言わなかった。
依頼結果:成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 錘里 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 08月10日 |
出発日 | 08月17日 00:00 |
予定納品日 | 08月27日 |
参加者
- 木之下若葉(アクア・グレイ)
- 栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
- ヴァレリアーノ・アレンスキー(アレクサンドル)
- エルド・Y・ルーク(ディナス・フォーシス)
- 鳥飼(鴉)
会議室
-
2014/08/16-21:53
>あんず飴屋さん
エルドさん、教えて頂いて有難うだよ。
お店の候補に入れてみたよ。
どれか気に入るお店があるといいのだけれど……。 -
2014/08/16-21:29
>雪女さんへ候補として上げるお店
カキ氷……?と、ほと一瞬浮びましたが、
こちらは事件の発端アイテムでもあります。
何が雪女さんの怒りのトリガーとなるか分かりませんから、
こちらは敢えて避けても良いかとも。
文字数にご余裕があられましたら、
雪ん子さんのご機嫌取りに、『あんず飴屋さん』を追加していただいてもいいかも知れません。
小さいサイズの飴が氷の上に乗っているので、見た目としても涼が取れるかと……。 -
2014/08/16-21:21
>協力内容依頼
鴉さん、改めまして、ありがとうございますよ。
>足元への留意
そこまでは考えが到りませんでしたねぇ。
度重なりとなりますが、ありがとうございます。
殊自分のところの様に、
『後衛の後ろから、敵陣に移動するなどの移動』が挟まれる場合のある方は、
プランのどこかに、
立ち回りに関しての記載があっても損はしなさそうですねぇ。
自分も少し思案してみましょう。さて取捨選択ですねぇ。どちらを削れば収まるか、もしくは氷結判定が無い事を祈ってみるか……後者は危険ですので、やはりどこかを削りたいところですねぇ。 -
2014/08/16-21:12
>雪童対応
抱っこを試みるのは変わらないけれど
保冷材と凍らしたタオルも持って来てみたよ
これで少しは抱っこ中も涼しくなるといいのだけれど
>足元対策
俺は一応、裏地付きのブーツを履いて行くつもり
長靴とも迷ったのだけれど寒いかなと思って
>雪女さんへ候補として上げるお店
団扇・扇子・風鈴あたりの涼のものは書いてみたけれど
他は中々思いつかなくてね
まだあったらどんどん言ってね
-
2014/08/16-18:56
>テンコへの協力依頼内容
エルド殿の依頼内容はわかりました。
そういうことでしたら、こちらは伺いたいことに対して字数を割かせていただこうと思います。 -
2014/08/16-16:12
そうそう。
「森のどこにいるにしても、辺りは寒そう」ということですので。
戦闘になった際、「吹雪による範囲攻撃」で足元が凍る。あるいは雪が積もる可能性があります。
立ち回りには、少しばかり注意した方がよろしいでしょうね。 -
2014/08/16-00:33
>流れ
はい、ありがとうございます。
もしかすれば、戦闘は避けられないかも知れませんが、皆さんに最善を尽くしていただいているので、これで当たるようでしたら避けられぬ天の采配というものでしょう。
>テンコへの協力依頼
鴉さん、ありがとうございます。
万一重なりそうな可能性が発生しそうな時の為、こちらでテンコさんにお話しておきたい事を先にお伝え致しますね。
「雪女さんを連れ立って戻ってくる可能性がありますので
その際には屋台の方と口裏を合わせて、VIP待遇のお客さんとして接してください
解呪方法の説得に必要ですので何卒」
この様な旨をこちらからお伝えさせていただく予定ですので、もし重なるようでしたら仰っていただくか何かして頂ければ、と。
同内容でしたら避けられれば、文字数を有効活用できるかと思われますので、もし宜しければ、ぜひお目通しをいただければ幸いですよ。 -
2014/08/15-11:33
私のことは鴉、と。そうお呼び下さい。
主殿共々、よろしくお願い致しますよ。
>テンコへの協力依頼
私は、こちらについて記載させていただきましょうか。
少しばかり、伺っておきたい点がありますからね。
>戦闘
これにつきましては、私は片手本による通常の魔法攻撃しかできませんのでね。
戦うことになりましたら、後方へ下がらせて貰いたいと思います。
倒す訳では無いのでしたら、そこまで数は不要かと。
ただ、何か手が足りないようでしたら何なりと。(にっこり -
2014/08/15-02:03
鳥飼さんですね。はじめまして。よろしくお願いします。
流れはエルドさんのおっしゃった流れで大丈夫だと思います。
説得して、説得に応じてもらえばお祭りの楽しさを知ってもらうという流れで連れ出して良いんですよね?
-
2014/08/15-01:09
改めまして、エルド・Y・ルークと申します。どうぞ宜しくお願いしますよ。(丁寧にお辞儀を)
>朝霧の戸惑い
アルヴァードさんの朝霧の戸惑いは、命中率を下げることで、大変心強いです。
こちらは最悪、精霊も一撃にて戦闘不能となるかもしれません。頼りにしていますよ。
>説得は複数で
栗花落さんにはお手をお掛けいたしますが、この場合は幅広い範囲での説得+数はありがたい限りです。
こちらが尚もして、雪女さんのターゲットとして当たってしまった場合を含めましても、説得なさってくださる方が多いのはとても安心です。どうかよろしくお願いしますよ。
木之下さんの説得では、もし雪ん子さんさえ懐いてくだされば、逆に説得力が増すかと思われますよ。
……少々、考えすぎかも知れませんが、雪ん子さんにとって人の体温が暑かった場合も考えられますが……
しかし、周囲が防寒具必須の環境なので、こちらの体温は伝わらないかもしれないと思えば是非お願いしたいところです。
>暑いの駄目で、寒い所が好き
なるほど、それは確かに起こりえますねぇ。
私も屋台の店選びは敏い方ではありませんので、是非とも、木之下さんや鳥飼さんにお任せしたく思われますよ。どうぞ、宜しくお願いいたします。
>人間達が楽しそうなのが気に食わないのかもしれない
そうですねぇ……。これに関しましては、『人には様々な者がいる』事を説得の範囲内から認めてくださる事を祈るしかありませんねぇ。
(書き換え予定ですが、仮プランが300になってしまいました……(どんより))
>流れ【確認】
まずは『説得』→(相手が聞く耳を持たなかった。鬱憤が堪っている場合)牽制・回避・峰打ち等の接待バトル→一息ついたところで再度説得
この様な流れで問題ありませんでしょうか。違った場合は是非擦り合わせをさせていただければ幸いですよ。(改めて深々とお辞儀を一つ)
-
2014/08/14-21:27
これで面子は全員揃ったか。
鳥飼はお初にお目にかかるな。宜しく。
俺の事はアレンでもヴァレリーでも好きに呼べ。他の皆も同様に。
>寒い場所が好み
一理あるな。自分が楽しめないのに人間達が楽しそうなのが気に食わないのかもしれない。
店選びは俺より若葉や鳥飼の方が詳しそうだし、適任かもしれないな。
雪女達となるべく平和的に和解して解除法を聞き出したい所だ。
>説得
俺とサーシャも相手が攻撃してくるまでは武器は使わない方向で行く。 -
2014/08/14-21:09
おや、じゃあ俺も鳥飼さんと呼ばせて頂くね。
どうぞ宜しくお願い致しますだよ。
>暑いの駄目で、寒い所が好き
ああ!そうだよね。雪女さんだものね。
じゃあ、どうしようか。……女性だし店があれば扇子屋や団扇売りあたりに連れて行こうかな。
夏はどうしても暑いしね。飲み物飲みながら煽いだら少しは涼しいはず、多分。
>雪童だっこ
賛成してくれて有難うだよ。
なら一人は俺が。もう一人は栗花落さん。三人目は……人が居なかったらアクアがだっこするってさ。
>説得
俺も武器は持たない予定だし説得はしたいけれど、雪童抱えてる予定だから説得力が無いかもしれないんだよね。
何と言うか。こう、見た目が気が抜けると言うか。
それと、積極的に武器は使わない方向だね。了解。
それならアクアも銃は防寒具(長めのポンチョ)の中に隠して見せない形で行くって言ってたよ。
-
2014/08/14-20:18
初めまして。僕は鳥飼と呼ばれています。
お好きに呼んでくださいね。(にこ
会議の流れを見ると、まずは説得ということですね。(一つ頷く
僕の方で、雪女さんについて思ったことを少し。
雪女さんは、寒いところが好きだと思うんです。
雪女、というくらいですから。
なら、暑いところも熱いものも嫌いか苦手なんじゃないかと。
自分が好きじゃない夏という暑い時期に、熱気をあげて楽しんでいるのがとても楽しくない。
そんな部分もあるのかな、と。
暑い(熱い)のが苦手なら、雪女さんはお祭り楽しめないですから。
説得には、私も加えて貰って良いですか?
屋台で小型のクーラーボックスを使っているところがあればお借りして、冷たい飲み物を雪女さん達にあげたいです。
攻撃は……、そうですね。
頑張って避けたいと思います。 -
2014/08/14-16:01
>戦闘
戦闘回避が避けられない場合、攻撃はスキルを使わずに牽制・回避・峰打ち位で留められればいいのではないですかね?
本当に退治する気はないっていうのは、そういうので分かると思いますよ。
アル『まぁ、その為に俺が朝霧の戸惑いを乗せて区分けだしな。どちらにしろ俺は後衛だし』
>説得
僕も説得はするつもりですよ。やはり、こういうのは数で丸めこんだ者勝ちというか
アル『……(えげつねぇ…)』
説得が成功しないと作戦自体がうまくいかない事になりますからね…。
-
2014/08/14-06:12
>戦闘
ええ。その点に関しましては、ヴァレリアーノさんの仰る通りなのですよ。
『仲間が傷つくのは見ていられない』のは、恐らく妖怪の皆さんも同じなのではないかと思いまして。
攻撃しておいて、後から治したとしても「殺そうとしたくせに!」と言われては説得はもちろんのこと、反論すら出来ません(笑)
こちらが反撃しても、蚊程度のダメージしか与えられないという現実の壁も大きいですが……
もちろん、今回は全てにおきまして、皆さんの力量に頼ってというのは明確です。
ヴァレリアーノさんには、守護をして頂けるのでしたら、この上ない幸いです。
現状、皆さんと比較して力不足どころの騒ぎではありませんから、説得前に一撃で倒れてしまう可能性も起こりえますからねぇ…。
>説得
説得に応じて頂けることを祈るばかりですよ。
【やはり、人間と妖怪は相容れませんでした】は残念なものです。
成功を願い、こちらのプランには記載しないつもりですが、
【やはり、人間と(略)が発生した場合には、こちらの被害を最小限に全力で当たるのも已む無しかと。
その場合でも、『雪女を懲らしめて吐かせる』程度に収められれば良いですねぇ…
説得案は文字数と時間が許す限り追加・改良出来ればと思われますので、是非ご意見をいただければ幸いですよ。 -
2014/08/14-02:16
>戦闘
…!Mr.エルド達は攻撃を受けてでもあくまで説得のみで通すのか?
雪童達は顔面以外ならまだしも、雪女の攻撃をまともに食らってしまった場合が非常に心配なのだが。
そのスタンスで行くならば俺はもし雪女達から攻撃された場合、
Mr.エルド達に被害が及ばないよう守護させてもらう。
依頼達成が最優先事項だが、それで無抵抗に仲間が傷つくのは見ていられない。
本人達が分かってやっていてもだ。
雪女がどうしても説得に応じなかった場合…やはり割り切るしかないと俺は思う。
また、説得方面のみで対応する人はMr.エルド達だけなのだろうか?
>説得
若菜が言うように雪女に罪悪感が生まれれば自ら解除法を言ってくれるかもしれないな。
出来れば穏便に済ませたい所だ。
予め屋台の人に話を通しておくのは悪くない。
俺はとりあえずどうして祭りや人間を快く思わないのか、その理由を尋ねたいと思う。
>雪童の対処
逆に手加減出来るかが不安になるな…
攻撃には木々等の障害物を利用して俺も回避するようにする。
抱っこして落ち着かせる案も良案だと思う。
…それは若菜や雨佳達に任せたいところだが。
>防寒対策
俺は昔よく着ていた毛皮のコートやニット帽、手袋やブーツ等を着用予定だ。
>森へ入る際の陣形
今のところ前衛が俺、サーシャ、アクア、若菜
後衛がMr.エルド、ディナスだな。
勿論、臨機応変に移動する形で。 -
2014/08/13-23:49
まぁ、どっちにしろ俺は朝霧の戸惑いを付けていくか。下手に攻撃して当てちまったら結構なダメージだしな…。
相手の回避率と命中率を下げる魔法だ。懐には入りやすくなるだろ。
雨佳『ぎゅって抱っこするの良いですねぇ。つめたそうだし、お祭りに降りてきてくれたらすごくいいな(にっこり』
-
2014/08/13-21:00
>雪女さん懐柔時の、屋台の説得
こちらを忘れるところでした。
雪女さんに会う前に、
「雪女さんを連れ立って戻ってくる可能性がありますので、その際には屋台の方と口裏を合わせて、お客さんとして接してください
解呪方法の説得に必要ですので何卒」
と、テンコさんに説明をしておかなければなりませんね。
人命が掛かっています。『解呪方法に必要』だと言えば流石に協力してくださるでしょう。……この場合でしたら、協力して頂けると信じて。 -
2014/08/13-20:47
>防寒対策
こちらは、後衛・更に精霊の背後に待機する予定ですが、防寒対策だけはしっかりしたいところです。
攻撃を直下に受ける事となりそうですので、回避できれば幸いですが、そうでなければ氷柱による単体遠距離攻撃は脅威ですねぇ。(精霊の回避「-4」の数値を見てしばし沈黙)
こちらは、防寒対策と致しまして、精霊と共に『装備の上に手袋・マフラー・羽毛のダウンジャケットを2枚重ね着』をする予定です。
おやおや、真夏なのにサンタクロースになれそうな気分ですねぇ。
>雪ん子さん抱きしめ
素敵な案ですねぇ。プランに盛り込めさえすれば、是非利用させていただきたいところです。
プランの文字が収まれば良いのですが…… -
2014/08/13-20:46
それでは、ヴァレリアーノさんのご予定に合わせられるように、出来るだけ頑張らせていただきましょう。
>戦闘
確かに臨戦態勢のままでは、お話を聞いていただけないかもしれません。
しかし、加減とはいえ剣を交えた相手の言葉では聞いていただけるかも、若干むつかしいところです。
その為、偽善的ではありますが、説得の為に、私と精霊のディナスは「攻撃を受けても戦わない」というスタンスを取ろうかと。
皆さんに加減して戦って頂き、一息ついたところで、雪女さん側にサンクチュアリを展開して、説得を図るつもりです。
説得内容的には、
・「人の新しい面を探る為にも、一緒に祭りに向かいませんか?」(価値観が違う可能性がある為、あくまで「良い点」とは言わない)
・「次回の参考になるかもしれませんので、是非ご一緒して頂ければ幸いなのですが。その為のジェールは私が負担しますので」
この2点をプランに書き込めればと考えております。
追加・改良案があれば、どしどしと受け付けますよ。
サンクチュアリを展開した時点で雪女さんが「これでまだ戦える!」とうちの精霊みたいになりました際にはどうしましょうか。
……まあ、その際におきましては【人間と妖怪は相容れなかった】という事で…(のほほん)
長いので分割の程を→
-
2014/08/13-16:39
初めましての方もお久しぶりですの方もこんにちは。
木之下とパートナーのアクアだよ。
揃って宜しくお願い致します、だね。
ん。俺も妖怪方はあまり倒したく無いからエルドさんの意見に賛成だよ。
ただ、確かに鬱憤を発散させてから連れだした方が双方スッキリした気分でお祭りを楽しめそうだなとも思うんだよね。
常時雪状態ならば雪童達との全力雪合戦(雪玉による遠距離単体攻撃)でもしたいくらいだもの。
けれど発散させる軽い戦闘となると匙加減が難しいのも事実なんだけれどね……。
お祭りに雪女さんが行くならばカキ氷を食べさせてしまった狐さん方や
屋台を駄目にしてしまった狐さん方と相対する場面も発生するだろうし、
お互いピリピリしたままじゃ楽しめないって言うのもあるしね。
呪いの解除方法も雪女さんが「悪かったな」って思えば喋ってくれるんじゃないか、って言う下心もあるけれど。
>間髪入れずに雪童の攻撃
なるべく衝動を抑える……のも反射だから難しいよね。申し訳無い。
事前情報も一応狐さんから聞いているし『雪』玉みたいだし、
顔面クリーンヒットを避けて攻撃に気付いたら木々等の遮蔽物間移動に切り替えるとかかな。
雪童が童子と言うくらいだし子供くらいの大きさだったりしたらジタバタ暴れても神人が慌てず騒がず
こう、ぎゅっと抱っこしちゃえば大丈夫な気もするんだよね。ぎゅっと。
>森へ入る際の陣形
了解。なら俺…と言うよりアクアも前衛希望かな。
今回は戦い自体が目的じゃないから、もし撃つとしても音で敵の注意を逸らす形で使う事になるけれどね。
とは、言ったものの何かごっそと重要な部分が抜けている気がするし
陣形等も他の方のアプローチ方向や役割によってどんな場所にも行くから好きな意見をどしどし出してね。 -
2014/08/13-15:14
>方向性
まず説得を試みるのはいいと思う。俺は説得するのは苦手だが善処する。
こちらの訴えに少しでも耳を傾けてくれるなら、話し合いをすべきだ。
気になるのは雪童達が間髪入れず攻撃してきた場合だな。
その場合、俺は武器を取る事になってしまうと思う。
また、鎮守の森へ入る際の陣形を決めておきたい。
森でいきなり襲われる可能性を考慮して、の事だ。
現在だとこうなるな。
プレストガンナー1
エンドウィザード1
シンクロサモナー1
ライフビショップ1
俺達は前衛希望する。
それと私事で申し訳ないが、16日(土)夜は不在の為、
ギリギリだとプラン変更が出来ないので、前日か16日の午前中までには提出する予定だ。すまない。 -
2014/08/13-15:13
Здравствуйте、ヴァレリアーノ・アレンスキーだ。
見知った顔ばかりで頼もしい限りだな。今回も宜しく。
俺から見ればMr.エルド、貴方こそ…いや憶測で語るのはやめておく。
早速本題に移る。
今回の必須条件は「雪女に呪いの解除法を聞く」
それ故に聞き出せば何をしても構わないとの事だが、俺も無闇な殺生は好まない。
…雪女とて一応女だろうからな、手をかけるのは憚れる。
祭りや人間が嫌いなのは俺の推測だが、寂しさから来ているのかもしれないな。
雪女も祭りを純粋に楽しみたかった。だが雪女という存在は人を遠ざけた。
本当はこんな事はしたくないのかもしれない…など俺らしくない戯言か。
俺の願望にも近い発言が多すぎたな。流してくれていい。
Mr.エルドの案にもあるが雪女や雪童を祭りに上手い事連れ出せれば、
祭りの良さや人間への見方も少しは変わるかもしれないな。
正直に言うとそうすんなり行くとは思っていないというのが俺の意見だが。
まず鎮守の森から祭りの場所への距離がどれくらいあるのか不明でな。
祭りへ連れだすなら、全てが片付いてからでもいいのでは、と思う部分も少しある。
長いので続く→ -
2014/08/13-14:46
こんにちは。栗花落雨佳と相方のアルヴァード・ヴィスナー、エンドウィザードです。
よろしくお願いしますね。
僕もエルドさんの意見に賛成です。手荒なことはもともと苦手ですし、妖とは女性ですからね。
話し合いで解決できるのならそれに越したことはありません。 -
2014/08/13-06:35
連投にて申し訳無いのですが、覚えている内に書いてしまおうかと思いまして……この歳になると記憶力の低下が激しくて困りますねぇ。
『雪女さんを説得して、解呪方法を得て、皆で幸せになる方法』その1
>プロローグよりメタ情報
(詰まらない、詰まらない、詰まらないわ!)
お祭なんて大嫌い。人間なんて大嫌い。
でしたら、
『お祭りと人間の大嫌いなところを教えてもらって』そこに抵触しないように、
『雪女さんを雪童子ごと、お祭りに全員でナンパをして連れ回し、お祭りの良い所を知ってもらう』
という、眠る前に思いついた案を試しに一つ出させて頂きます。
根拠も無く、全てが失敗する可能性も当然ありますが、
もし宜しければ、出来れば「ここはこの理由で失敗しやすそうなので、こうしたら良いのではないか」
という、対案形式であれば、より良いものが出来るのではないかと思われます。元々足りている脳かといわれましたらそうでもないので、ご協力をいただけたら幸いですよ。
そして『やはり討伐で』の場合でしたら、多数決にて従わせていただきますよ。
まだまだ戦闘経験も浅いので、お役に立てるかは分かりませんが、最善を尽くさせていただきます。 -
2014/08/13-03:27
こんばんは、エルド・Y・ルークと申します。
連れは、ライフビショップのディナスと申します。
まだまだLv3のウィンクルムの末席では御座いますが、皆さんどうぞ宜しくお願い致しますよ。
ふむ、栗花落さんといい、ヴァレリアーノさんといいバトル慣れしておられますねぇ。
倒すのでしたら実は頼もしい限りです。
ですが、今回実は極めて個人的な要望なのですが、
『雪女さんを説得して、解呪方法を得て、皆で幸せになる方法』
を思案及び模索したいとおもっているのですが、如何でしょうか……?
(大成功の予想が、恐らく雪女を含む、全員無傷で事件解決となると予想)
是非他の皆様の意見も伺いたいところです。
私も幾つか思案したのですが、どれも墓穴を掘るような案しか出てこず、既に撃沈状態です。
お二人が居れば討伐は容易そうなだけに、
その前に、多少の説得の猶予はあるかと思われまして。
逆に『説得などいらん!』の場合は、多数決に沿って従いますよ。
それでは、どうか宜しくお願いします。(深々と)