プロローグ
至る所に花が咲き誇り、音楽が溢れる都、イベリン。
「華やか、だね……」
あちらこちらで行われている催し物を眺め、フレアは呟く。セミロングの赤毛ウェーブヘアが風に揺れる。
「集落から出たことがなかったから、こんな煌びやかな所があるなんて想像したこともなかった」
彼女の手の甲には未契約の神人の印が刻まれていた。
しかしそれは、隣に寄り添う少年、ミストの手によって覆い隠され、人目に触れないようになっていた。
イベリン近くの小さな集落。
フレアとミストはそこで生まれ育った幼馴染だ。
閉鎖的な集落で、住人のほとんどが、集落を出ずに一生を過ごす。
「世界には、まだまだたくさん、華やかな場所や綺麗な場所、楽しい場所があるんだよ」
ミストが言うと、フレアは彼をちらと見遣る。
「……意地悪」
「………ごめん……」
ミストは鳶色の瞳を伏せた。
フレアがこの先、世界を見ることは、ない。
2人の間に訪れる沈黙。遠くからパレードの華々しい音楽が聞こえてくる。
集落から出られるのは、マントゥール教団の幹部のみだ。
そう、集落のほぼ全員がオーガを信仰するマントゥール教団員だった。A.R.O.A.の目を誤魔化すために、公にはされていないが……。
そして、集落で神人が顕現すれば、その者はオーガへの生贄として、差し出される。
その儀式の日は目前に迫っていた。
儀式の日までのフレアのお目付役を言い渡されたミストは……1日だけ、自由になれる日をもらったとフレアを騙し、イベリンに連れてきたのだ。
フレアはミストの嘘など見抜いていたが、騙されたふりをしてついてきた。
ミストは手にきゅっと力を込める。
「あのさ……」
ミストが言いかけた時、騒々しい足音が2人の背後に迫る。
はっとしてミストは振り返る。
オーガの角を模したペンダントを提げた2人組が喧騒の中、人を掻き分け怒鳴りながら迫ってくる。
「逃げよう!」
反射的にミストはフレアの手を乱暴なほどに引っ張り、駆け出した。
ぶつかる人に謝る余裕もなく。
しかし、前方からも同じペンダントの別の2人組が恐ろしい形相で走り寄ってくる。
後方から迫る2人組はもうひと組増えていた。
「ね……無理だよ」
切れ切れにフレアが言うが、ミストは構わず建物と建物の間の細い路地に入り込む。
出鱈目に走って、建物の裏口らしき扉を見つける。
一か八かで取っ手を回せば、扉は抵抗なく開いた。ミストはフレアを引っ張り扉の中へ駆け込む。
時間稼ぎにしかならないだろうが、内側から鍵をかけ、目の前の非常階段らしき階段を2階まで登り、建物内部へと続く扉を開けた。
そこは、小さなホテルのようだった。
速度を落としてカーペット敷きの廊下を早足で進む。
急に走らせたせいか、フレアがごほごほと咳き込んだ。
「大丈夫?」
ミストは立ち止まり、繋いでいた手を離すとフレアの背を摩る。
「君たち……何かあったのかい」
突如声をかけられて、ミストはキッと顔を上げる。
そこにいたのは、部屋の扉から顔を出している、温厚そうな中年男性だった。
「いや、具合が悪いならなにか手助けできるかと……」
男性は、フレアとミストの姿を眺め、フレアの手の甲に目を止めた。
「君は……神人?」
問いかけられ、ミストは警戒の態度を隠さずに、フレアを庇うようにして彼女の前に立つ。
男性は困ったように頭を掻いた。
「すまない、私はA.R.O.A.の職員でね。不快な思いをさせたのなら謝るよ」
「A.R.O.A.の……」
A.R.O.A.のなんたるか程度は、マントゥール教団ばかりの集落で育ったフレアとミストも知っている。
「未契約の神人だというなら尚更、何か困っていることがあるなら、力になれると思うんだが」
ミストは警戒を緩めない。目の前の男性が本当にA.R.O.A.職員であれば、フレアを任せても良いかもしれない。が、果たして信じられるかどうか。
それでも。
小さく、非常階段を数人が登ってくる足音が聞こえる。
そう、あいつらに捕まるよりはマシだ。
「お願いします、僕たちを、匿って……!」
口早に言うと、男性の承諾も聞かずミストはフレアを連れ男性の部屋に押し入った。
男性は目を丸くしたが、しっかりと扉を閉めると、
「詳しく事情を聞かせてくれないか」
と、真剣な面持ちで尋ねた。
解説
・任務
マントゥール教団から追われているフレアとミストを無事にイベリンから脱出させよ
・概要
プロローグ登場のホテルからA.R.O.A.の車両が待機するイベリン北部の街外れまでフレアとミストを連れて行くこと。
イベリン市内は至る所でイベントが催され、交通規制が激しいため車両は入れない状態。
スタート地点となるホテルはイベリン中心部にある。
デパートやホテル、ビジネスビルなど大型の建物が立ち並ぶ中心部から、商店街、住宅街を抜けた場所が車両待機場所である。
中心部は舗装された大きな道路が主だが、通行人が多く混雑している。
商店街は碁盤の目状に街路樹のある道が広がる。
住宅街は入り組んだ道が多く、地理に不案内な者には迷路のようにも感じるだろう。未舗装の道も多い。
フレアとミストを追うマントゥール教団は2人組が3組の合計6人。
うち1組が女性2人組。皆、オーガの角を模したペンダントをつけている。
全員20代で体力のありそうな者ばかりである。
基本は素手だが、中にはナイフ、スタンガンを所持している者もいる。
フレアとミストを無事に車両に乗せた後も、捕縛していない教団員がいた場合、彼らが車両を使用し追跡する可能性があるため注意されたい。
フレアとミストはイベリン脱出後、A.R.O.A.本部で保護の予定。
・人物
フレア
マントゥール教団が支配する集落に住む15歳の少女。赤毛に碧眼。背丈は平均並み。ひと月ほど前神人として顕現するも、集落の皆がひた隠しにしていたため、A.R.O.A.本部では彼女の保護に至っていなかった。
ミスト
フレアの幼馴染である16歳の少年。亜麻色の髪に鳶色の瞳。年齢の割に小柄。フレアの監視役を申しつけられていたが、淡い恋心を抱くフレアがオーガの生贄になることに耐えきれず、彼女を伴い集落から逃げようと計画する。
ゲームマスターより
こんにちは!
ウィンクルムの愛の力を深めるためのイベント開催中のイベリンで、マントゥール教団から逃走中の2人が捕まるなんて悲しい事件が起これば……愛の力は弱まってしまうかもしれませんね!
未来ある神人のためにも、皆様の力を貸していただけないでしょうか。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
出石 香奈(レムレース・エーヴィヒカイト)
申請:捕縛用ロープ人数分 事前にフレア達のことを偽名で呼ぶこと 自分が「フレア」と呼ぶのは敵に偽情報を流す時だけと伝えておく 先行してホテルを出て教団員を探す 黒外套で殺気感知 フレア達の護衛を装い、おびき寄せる 「フレア、こっちよ!」 「フレアどこ?早く行かないと追手に見つかるわ」 等、わざと名前を呼んで、近くにいるように見せかける 教団員を見つけたらトランスしHTG レムに引き付けてもらって背後等死角を取りやすくし 後頭部などを狙って殴りつけたり 輝白砂を閃光弾のように投げて怯ませる 気絶させるか無力化できたらロープで縛り AROAか警察に通報し引渡す 全員捕まえるまで気は抜かない 捕縛した相手から他の組の情報を聞き出す |
シルキア・スー(クラウス)
事前にインカム人数分申請し皆に渡しておく 皆の作戦や地理について彼と把握しておく 開始地のホテルの外でトランス済ませて警戒待機 私とクラウスはフレアさん達の後方で付かず離れずの距離で警戒 私は花弁入れた籠を持ち観光客装う 彼と左右分担警戒し殺気感知か教団のペンダントしてる人目視したら示し合せ行動開始 花弁振りまき視線集めl5で眩む+ペンダントで教団員把握 周りの人に紋章見せ下がる様告げ教団員に迫り 封樹の杖を使い植物で教団員の手足拘束(植物無ければ呪符で足拘束 二人なら逃走防ぐ為遠い方優先 加勢待ち拘束維持 車両で追跡された場合 植物(あれば木)に働きかけ追跡車の進路妨害を 神人にはいずれ精霊が… 二人の幸をそっと祈る |
かのん(朽葉)
事前準備 周囲から車両待機場所までの地図 変装用の着替え・リボン・紋章隠しの化粧品 マント ホテルから車両待機場までの道程を複数候補確認 裏道等含め範囲内の主な街路を記憶 ホテル入口からおじ様と宿泊者のふりして中に入る フレアさん、ミストさんと合流 車両待機場まで移動ルート等説明 持ってきたリボンで2人の髪を結い雰囲気に変化を 追っ手の特徴聞き仲間に周知 裏口からおじ様とマントを頭から被りフレアさん達より一足早く外に出て追っ手を引き付け 人目のない路地裏に引き込み捕縛 神符の拘束活用 此方が犯罪者等に周囲から誤解されないよう追っ手の目がない時にトランス 場合により紋章を周囲に見せ教団に追われている人の護衛を行っている事周知 |
アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
フレアさん達の護衛 護衛中お二人を偽名で呼ぶ事を説明 ミストさんはキリさんと呼ぶ ミストだけに 精霊家族+α?に付いて来た体で …ところで何でリエなの? へえ妹の…ってガルヴァンさん妹さんいたの…?! 意外な所で個人情報が出てきてびっくり 護衛中 キリさんリエさん、折角イベント中なので移動しながら少し楽しみませんかと提案 …楽しい事を素通りするのは勿体ないと思うんです それにお金なら私かお兄さんが持ちますよ(グッ 人混みではぐれないよう二人を精霊と挟む形で手を繋ぎ人の流れに沿う 途中お互いに似合いそうなプレゼントとか選んでほしいな 対教団員 二人を守る 呪符を投げ武器落とさせ 神符で拘束 終了後 お疲れ様です、フレアさんミストさん |
西島 紫織(新藤 恭一郎)
超運動音痴の為皆さんの邪魔にならないように 序盤は精霊に追従してビルかホテルの屋上に 屋上到着後トランスしてCD 屋上から目視で索敵・警戒 他の方が申請してくれた通信機器で皆さんに敵の位置や周辺の状況を報告 保護対象は予め用意された偽名で呼ぶ 人が多くても敵のペンダントを手掛りに血眼で捜します! 見つけたら「○○さんの前方、花屋の陰にひと組潜伏」の様な感じでしょうか 精霊が狙撃出来そうならここで1人でも敵を減らしたいです フレアさんたちの移動に伴い私たちも商店街~住宅街と転進、住宅街では紙吹雪や花びら入りの籠を手にイベントの一興を装い屋根に登らせて貰えれば… ビルと違い足場不安定で動けなさそうですが…頑張ります! |
観光客たちで賑わうイベリン中心部は、老若男女が思い思いの姿でイベントを楽しんでいる。
つまり、どんな者がいようと、なんら不自然はない状況というわけだ。
市内各所のホテルも多数の観光客が出入りしている。
フレアとミストが匿われているホテルに、若い女性と年配の男性が足を踏み入れた。
側から見れば親子の観光客。しかしそれは、A.R.O.A.職員からの要請により駆けつけたウィンクルム、かのんと朽葉であった。
2人は、和やかな表情でイベリンの賑わいについて語らっていたが、職員の宿泊する部屋の扉を叩き、中に招き入れられた途端に、表情を引き締める。
室内で不安そうにしているフレアとミスト、そして、一足先に到着していたアラノアとガルヴァン・ヴァールンガルド、出石 香奈とレムレース・エーヴィヒカイトが顔をあげてかのん達を見る。
「それじゃあ、あたしたちは先に行っているわね。これ、捕縛用のロープ。他の皆にも渡してあるわ」
香奈はかのんにロープとシルキア・スーから預かっていたインカムを渡し、レムレースと共に部屋を出る。
「気をつけるんじゃよ」
朽葉の言葉に、レムレースは頷き部屋の扉を閉める。
「じゃあ、始めましょうか」
かのんは手荷物から変装用の着替えやリボンを取り出す。
フレアとミストにはこれから、軽い変装をしてもらう。ミストは女性っぽく見えるように。
これは、かのん達が来る前にアラノアから説明を受けていたので、フレアとミストは不安そうな面持ちながら、かのんと朽葉の指示通りに変装を済ませた。
服装と髪型を変えただけでも雰囲気は変わる。
お揃いの花柄チュニックを羽織り、頭にはお揃いのリボンを飾る。フレアの髪はシニヨンに。
「変装の極意は、身だけではなく心もなりきることじゃ。観光を思い切り楽しんで、観光客になりきると良いぞ」
朽葉がふぉっふぉと笑った。
最後にかのんが、ドーランでフレアの手の甲の紋章を消す。
「もう一度言うが、これから迎えの車両に乗るまで、フレアのことはリエ、ミストのことはキリと呼ばせてもらう」
ガルヴァンの説明に、フレアとミストはこくりと頷く。
(『ミスト』は『霧』だから『キリ』ね……じゃあ『リエ』って?)
ふとした疑問が頭を過ぎり、アラノアはガルヴァンに尋ねた。
「……ところで何でリエなの?」
「……妹の呼び名を拝借した」
ガルヴァンとアラノアは、フレアをガルヴァンの妹とという体裁で護衛に当たる。
ガルヴァンとフレアは同じ波打つ赤毛同士である。違和感はない。
さらに呼び慣れた妹の名前を使えば、任務中偽名を呼び間違えることはないだろう。
「へえ妹の……ってガルヴァンさん妹さんいたの……?!」
任務中に思いもよらずパートナーの個人情報を知り、アラノアはワンテンポ遅れて驚く。
「ああ、言ってなかったか……リエラという5歳下の妹が一人、今はタブロスの大学寮で生活している」
「そうだったんだ」
短い付き合いではないはずだが、まだまだお互い知らないことは多いのかもしれない。
「さて、行動前に今一度、道程を確認しましょう」
かのんが、ホテル周辺から車両待機場所までの地図を広げる。
「裏道等含め範囲内の主な街路を記憶しておいた方が良いと思います」
皆は、真剣な面持ちで地図を覗き込んだ。
その頃。
新藤 恭一郎はシルキアから受け取ったインカムを装着しながら、街を見下ろしていた。
風が髪をふわりと揺らす。
西島 紫織が緊張した面持ちで恭一郎の横に並ぶ。
ここは、フレア達がいるホテルの道路を挟んで向かいにあるホテルの屋上。
ここからなら、人の流れがよく見える。
紫織たちは短時間ながらも周辺で屋上に登れそうな建物をいくつか選び、使用させてもらえるよう建物所有者に掛け合っていた。その中で、許可を得ることが出来たのが、この場所だった。
2人はトランスを済ませると、お互いの頭を撫で合い、能力を上昇させる。
紫織は高さに怯えつつも、街を見下ろした。
「教団員の目印は、角モチーフのペンダント……」
呪文のように唱えながら、紫織は目を凝らす。
と、隣からため息と冷ややかな視線。
「この距離で見えるわけないだろう」
「そ……そうですね」
ずーんと沈んだ表情になる紫織に恭一郎はぼそりと呟く。
「やる気だけは認めてやろう」
シルキアとクラウスは、ホテル近くを観光客のふりをして散策していた。
シルキアは花籠を持ち、いかにもイベリンのイベントを楽しんでいます、という風体ではあったが、すれ違う人々の人相着衣を注視し、尚且つ装着したインカムにも神経を集中させている。任務に当たる仲間全員に配備したインカムである。
華やかな街中では、トランスの淡いオーラも目立たない。加えてクラウスは、ターバンなどを用いて上手く耳と尻尾を隠し、精霊であることを秘している。
『追っ手の特徴を送ります』
インカム越しに、かのんの声が聞こえる。フレアとミストから聴取した敵の特徴だ。
1組目。男性2人組。1人は黒のロングコートでもう1人はカーキ色のショートジャケット。
2組目。男性2人組。1人はツナギ様の作業着、もう1人は白タオルを頭に巻いている。
3組目。女性2人組。1人はデニムパンツにまとめ髪、もう1人はトレーニングウェアのショートヘア。
聴取したウィンクルムの面々は各自了解の旨を伝える。
『作戦開始よ』
インカムに香奈の声が伝わり、皆は僅かに表情を引き締めた。
ホテル裏口から、香奈とレムレースは武器を隠そうともせず、足音高く外に出る。
叛逆ノ黒外套を翻した香奈が、呼びかける。
「フレア、こっちよ!」
大きな動作であちこちをきょろきょろと見回す。
「フレアどこ?早く行かないと追手に見つかるわ」
その声に呼応するように、裏口からマントを被った2名がちょこちょこと出てきた。
対してレムレースは無言であった。嘘の苦手な自分は余計なことを口にしないほうが良い、と判断してのことだ。
香奈だって、特に演技力があるわけではない。が、それが却って喧騒の中では目を引く。
自分たちに向けられた、ぴりぴりとした殺意が叛逆ノ黒外套から香奈の身体に伝わる。
「3時の方向に、殺気!」
インカムのマイクに短く告げる。
その声は電波に載って紫織と恭一郎の耳に。
香奈の指示した方向へ目を走らせ、恭一郎が見つける。
「女性2人組だ」
「このまま引きつけよう」
レムレースは小声で香奈と後ろの頭から暗赤色のマントをかぶった姿の2人に言うと、彼らはこくこくと頷いた。
レムレースとトランスを済ませ、さらにハイトランス・ジェミニへと移行した香奈は声を高め、より強く殺気を感じる方へと進む。
「逸れちゃダメよ、フレア!」
屋上から様子を見ていた恭一郎は口角を上げる。敵は狙い通りに動いている。
女性2人組は、香奈たちの姿をはっきりと認識したらしく、足取りを早め人混みの中をかき分け始めた。
「向こうは“フレア”に気付いたようだ」
恭一郎の言葉にレムレースは頷くと、「こっちだ!」と声をあげ、アプローチⅡを発動させる。そしてマントの2人の手を引き、ホテルと女性2人組の両方から離れるように駆け出した。
女性2人組は慌てて香奈たちを追いかける。
香奈たちは走る。追いつかれないように。かといって、逃げ切らないように。2人組は、アプローチⅡの影響で香奈たちを見失うことはないだろう。
「右手前方、人気が少ない」
「わかった」
インカム越しの恭一郎の助言にレムレースが短く答える。
仕掛けるなら、そこか。
一方、香奈たちがホテルから充分に離れた頃合いを見計らって、正面から堂々と出てきたのはアラノアとガルヴァン、そして本物のフレアとミストであった。
「キリさんリエさん」
アラノアは笑顔で2人に語りかける。
「折角イベント中なので移動しながら少し楽しみませんか」
フレアとミストは躊躇いがちに顔を見合わせる。
だが、ホテルを出る前に朽葉から言われた「変装の極意」を思い出し、ぎこちないなごらも笑顔を見せて頷いた。
「……楽しい事を素通りするのは勿体ないと思うんです。それにお金なら私かお兄さんが持ちますよ」
冗談めかして親指をぐっと立てるアラノアに、ミストはふっと吹き出し、自分たちもお小遣いを持って来ているから大丈夫だと答えた。
人混みで逸れないよう、フレアとミストに手を繋いでもらい、それをアラノアとガルヴァンでさらに挟むようにして手を繋ぐ。
そして4人は、賑やかな人の群れに溶け込んでいった。
その少し後ろを、シルキアとクラウスが周囲に目を光らせながらついていく。
女性2人組は香奈たちが引きつけてくれている。
しかし、あと4人の教団員がどこかにいるのだ。
香奈たちは、人気の無い路地裏に足を運ぶ。
途中で香奈だけが抜けて建物の陰に身を潜めた。
しかし、追ってきた女性2人はアプローチⅡのおかげでレムレースしか目に入っていなかったようだ。陰に隠れる香奈の前を通り過ぎていく。
香奈はふふっと不敵に笑うと、女性2人の後をそっと追いかけた。
路地裏の先には大きな通りが見える。だがレムレースたちは通りには出ずに足を止め、女性2人を待つ。
「観念しなさい!」
ショートヘアの女性が声をあげる。
レムレースが振り返ると閃光ノ白外套が翻り眩い輝きを発した。
女性2人は目を細めて怯む。その直後、ショートヘアの女性は後頭部を押さえ蹲った。
「な……!」
まとめ髪の女性が振り返る。そこには、拳を構えてにっこり笑う香奈がいた。
まとめ髪の女性は反射的に香奈に殴りかかるが、香奈はそれを受け流す。
そして、時の砂「輝白砂」を投げつければ、まとめ髪の女性は目を押さえてよろめいた。
その隙を逃さず、レムレースはセレモニーナイフの柄をまとめ髪の女性の首筋に打ち込み、気を失わせる。
不意打ちの衝撃からなんとか立ち直ったショートヘアの女性は、マント姿の人物へと飛びかかるが。
ばさり、2人同時にマントを脱ぎ捨てる。
「こちらはハズレじゃよ」
マントの下から現れた朽葉の手元から蛇のぬいぐるみが飛び出し、ショートヘアの女性の足元に絡みつくと、女性は足を縺れさせ転ぶ。
「残念でしたね」
かのんが神符「詠鬼零称」でショートヘアの女性を拘束した。
「まずはひと組ね」
香奈たちは女性2人組をロープで捕縛した。
その際、ショートヘアの女性の懐から出番がなかったスタンガンが零れ落ちた。
「A.R.O.A.の職員に連絡してこやつらを回収してもらうとしよう」
朽葉がふぉふぉふぉと笑った。
初めは躊躇いがちだったフレアだが、やはり若い女の子である。
立ち並ぶ屋台と、アラノアの「あのスイーツ美味しそうだよ」「このアクセサリー素敵!」という言葉に、だんだんと瞳をキラキラさせてくる。
ついにはアラノアと共にミストも巻き込んで楽しげな笑い声をあげつつ花のカチューシャを試着したりするまでになっていた。
そんな3人を見守る仏頂面のお兄さん。はたから見れば、微笑ましいひとコマである。
だが。
シルキアが身に纏った叛逆ノ黒外套が、彼女に殺気を伝えている。それは、まだ遠いが確実に存在する。
しかも。
「2方向から……右側前方と、後方から殺気を感じるよ」
シルキアが呟けば、それを傍受した紫織と恭一郎が屋上から該当する方向へ視線を走らせる。
紫織が、ロングコートの男性を見つけた。目を懲らせば、その隣にはカーキ色のジャケットの男性もいるのがわかる。
かのんからの通信で教えてもらった教団員の特徴に一致する。
「フレアさんたちから50メートルほど離れた場所に、それらしき2人組がいます……!」
震える声で告げる紫織。
その声はインカム越しにガルヴァンの耳にも届く。
「キリ、リエ。あちらにも店が並んでいるぞ」
と、ガルヴァンは脇道を指し示し、フレアとミストを教団員がいない方向へと導く。
それを見送ってから、シルキアとクラウスは教団員2人組へと距離を詰める。
人の流れに揉まれ、なかなか進めない時にはウィンクルムの紋章を見せ、道を開けてくれるよう頼んだ。
ロングコートとショートジャケットの2人組を視界に捕らえると、向こうに気づかれる前にクラウスは先手を打つ。
マジックワンド「パラライズスネーク」を掲げると、そこから眩い光が溢れた。シャインスパークである。
「うわぁ!?」
突然の光に、男性2人は目を覆いのたうつ。
すかさずシルキアが封樹の杖を掲げると、店先の観葉植物の枝が伸び、2人の手足を拘束した。
「大人しく縄についてもらおうか」
クラウスが捕縛用のロープを手に、呻いている男性2人に近づこうとする。
「ぐぅ……っ」
ロングコートの男性は枝を軋ませながら無理やり腕を動かすと、コートの内側から刃渡り20センチほどのナイフを取り出し、腕を締め付ける枝を切断しようと試みる。
枝が切断される前にその手首をクラウスが杖で叩き、ナイフは地面に落ちた。クラウスが杖をもう一振りし、ロングコートの男性の頭にクリーンヒットさせると、男性はそのまま前のめり倒れ、突っ伏した。
その間に、シルキアも神符「詠鬼零称」の力でショートジャケットの男性の動きを封じていた。
クラウスは改めて、男性2人をロープで捕縛する。
周囲でその一部始終を見ていた観光客たちは、わっと歓声をあげた。
誰かが呼んできてくれたらしい地元警察官の姿を見つけ、クラウスは教団員2人を警察官に引き渡す。
ひと組の敵を倒しほっとするも、シルキアは、もうひとつの殺気がかなり小さくなっていることに気づく。
「もうひと組、どこに行ったのかな……」
辺りを見回し不安を口にする。
ウィンクルムの存在を知り逃走したのか。
それとも、どこかに身を潜め機を伺っているのか。
「あたしたちが敵の検索に向かうわ」
「シルキアさんたちは、引き続きアラノアさんたちの後方から警戒してください」
香奈とかのんがインカム越しに言う。
シルキアとクラウスが了解の意を伝えると、アラノアから、現在地は商店街の北側だと連絡が入る。
この後住宅街を抜ければゴールだ。
シルキアとクラウスは、握手をねだる観光客たちを苦笑いで振り切りながら、アラノアたちの後を追った。
「俺たちも場所を変えるぞ」
ホテル屋上の恭一郎も、紫織を促し移動した。
緊張を伴いながらも、一行は北へと向かう。
フレアとミストは、いつの間にかお揃いの花のブレスレットなんかを身に付けていたりしていて、アラノアは初々しいカップルに心が温かくなる思いであった。
「楽しんでもらえたみたいで良かった」
と言うと、フレアが複雑な笑みを返す。
「初めは、迷っていたんです。集落に戻ったほうがいいんじゃないか、って」
「……」
アラノアは神妙な面持ちになり、口を噤むことでフレアの言葉の先を促した。
「私が、逃げたら。きっと私の家族に迷惑がかかる。ミストの家族にも。でも」
フレアは空を仰いだ。
「きっとこの先も、あの集落では顕現した人が生贄にされる。けど、私がここで逃げることで、何かが変わる一端になるんじゃないかって、思ったの。変わるのは今すぐじゃなくても」
「或いはお前がウィンクルムになって、変えることもできる」
ガルヴァンが静かに言うと、フレアは「そうですね」と控えめに笑んだ。
紫織と恭一郎は、アラノアたちの先回りをする形で、住宅街に入る。
花籠を持った紫織は、「イベントの一環として、屋根から花弁を降らせたいのですが……」と、屋根に登らせてもらえるよう交渉するが、なかなかうまくいかない。
痺れを切らせた恭一郎が、ぐいと自分の左手で紫織の左手をひっ掴み、互いの紋章を家主に見せた。
「すまない。俺たちはウィンクルムだ。事情があって屋根を借りたいんだ」
すると、とある家主が目をキラリとさせ、自分が所有している集合住宅の屋上なら使っても良いと言ってくれた。
そこは運良く、車両待機近くにある集合住宅。
ぐるりと視界を動かせば、北側に待機している車両と、南側からやってくるアラノアたちの両方を確認することが出来る。
問題は。
「いやー、ウィンクルムの皆さんのお仕事現場に遭遇出来るなんて!あ、あとで一緒に写真撮らせてください!」
やかましい家主がついてきてしまったことだった。
「危険だから、下がっていてくれ」
恭一郎が言うと、はいはい、と屋上から出て行くが、扉の隙間からチラチラこちらを見ている気配は消えなかった。
「もうひと組が見つかりませんね」
「中心街近辺からは、もう殺気が探知できないわ」
かのんと香奈から、残る教団員の足取りが掴めない旨の連絡が入る。
「もう少しで車両待機場所に到着するよ。どうしようか」
フレアたちを車両で逃すには、教団員を探し出し捕縛してからのほうが安全だ。
だが、捕縛を待つのも得策とは思えない。
「到着したら、迷わず車を出して」
答えたのは、シルキアだ。
「こっちは、まだうっすらと殺気を感じるの。きっと、距離を置いて様子を伺っているんだと思う。車が出たら何らかのアクションを起こすはずだから、そこを、私たちが止める」
シルキアはちらとクラウスを見た。クラウスは、シルキアの意気を汲みしっかりと頷く。
「俺たちも加勢する」
恭一郎が、ナブサ・M12ポンプショットガン20ゲージをぽんと叩いた。
「私たちもそちらに向かうわ。間に合うといいけど」
香奈とレムレース、かのんと朽葉も住宅街へ向かった。
アラノアたちの前方に、目指す車両が見えた。
「もう少し、だよ」
アラノアは励ますように、フレアの手を握る手に力を込める。
未来を変える第一歩は、あともう少し。
「殺気が、急に大きくなってる」
シルキアが緊張した声で告げる。
「急ぐぞ」
ガルヴァンが足を早めた。
半ば駆けるようにして、フレアとミストは車両に辿り着く。
追っ手の姿は、まだ見えない。
運転席に座る職員がこちらに会釈する。
「お疲れ様です、フレアさんミストさん」
「……外の世界にようこそ、と言っておこう」
アラノアが微笑み、ガルヴァンが車両のドアを開けた。
フレアは車両のステップに足をかける。
「殺気がすごい速さで近づいている!」
シルキアが叫ぶ。
「車で来やがったのか!」
屋上から、暴走車両を発見した恭一郎が武器を構える。
すぐに、アラノアたちの耳にも荒々しい走行音が届いた。
ミストがフレアを、ガルヴァンがミストを押すようにして、車両に乗り込ませた。
「出発して!」
叫び、アラノアは車両のドアを閉める。
暴走車両が迫り、クラウスはシルキアを抱えて道の端に退避した。2人の目の前を車両か通過し、フレアたちを乗せた車両へ襲いかからんばかりに接近する。
シルキアは腕をいっぱいに伸ばして封樹の杖を振った。届けと祈りながら。
あちこちの庭先から植物の蔓が伸び、暴走車両に絡みつく。
暴走車両はぶちぶちと蔓を千切りながら進むが、その速度は落ちている。
フレアたちを乗せた車両は一気にスピードを上げ走り出す。
「恭一郎さん……!」
紫織が叫ぶと同時に、恭一郎のナブサ・M12ポンプショットガン20ゲージが火を吹く。
遠距離からの連続射撃。ダブルシューターⅡで確実に車両を狙う。
暴走車両の後部窓に蜘蛛の巣状の亀裂が入り、衝撃で車両は大きくスピン。と、そこへ前部窓にも弾丸が当たり、細かなヒビが窓一面に広がった。
止まった車両から、作業着の男性と頭にタオルを巻いた男性が転がり出た。胸に角のペンダントが揺れている。
彼らが体勢を立て直す間も与えず、駆けつけたクラウスとガルヴァンが2人を羽交い締めにし、シルキアとアラノアがロープで捕縛した。
教団員たちは逃れようともがくが、後からレムレースと香奈、朽葉とかのんも駆けつけて来るのを見て、諦めて大人しくなった。
シルキアは、フレアたちを乗せた車両が走り去った後をじっと見つめた。
(神人にはいずれ精霊が……)
その時、2人の関係はどうなるのだろう。今それを考えても仕方のないことなのだろうけれど。
シルキアは目を閉じ、2人の幸せをそっと祈った。
依頼結果:成功
MVP:
名前:西島 紫織 呼び名:紫織 |
名前:新藤 恭一郎 呼び名:恭一郎さん |
エピソード情報 |
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マスター | 木口アキノ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 06月26日 |
出発日 | 07月04日 00:00 |
予定納品日 | 07月14日 |
参加者
会議室
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2017/07/03-23:59
プラン提出しました。
上手くいきますように。 -
2017/07/03-23:11
こんばんは、もう少しで出発ですね
ひとまず[6]と[13]の内容でプランは提出してます
……変装の方はあわよくば、兄弟or姉妹風
最低限、髪型と上着を着替えるようにしました
あと、変装の作業中、フレアさん達に追っ手の特徴で覚えていることがないか聞ければと思っています -
2017/07/03-11:42
私達も[2]の感じで教団員対応に当りますね。
こちらも殺気感知使ってみます。感知か目視で教団員を見つけたら対処に。
逃げたら追います。離れる時はインカムで連絡しますね。
何となく後ろの警戒が手薄そうな気がするので、
私達はフレアさん達の後ろで距離を取って警戒していようかと思います。
見失わない様にガルヴァンさんを目印にさせて貰おうかな。
出石さん、ロープの申請ありがとうございます。
捕まえた教団員はどうしたらいいのか私も気になっていたんですが、
かのんさんのAROA職員の派遣が通れば職員に、もしくはウィンクルムだと身分証明して事情を話し警察に引き渡す、これでいいかな?と思います。 -
2017/07/03-04:00
>出石さん
ロープの存在には全く考えが及びませんでした……デッドオアアライブ問わず仕留められればそれでいいとばかり……
ロープの申請よろしくお願いします。
インカムから流れる情報も了解しました!
私たちの間で流す真正の情報は偽名、こちらもうっかり本名で呼ばないよう気を付けます。
……恭一郎さんは「君が一番やらかしそうだ」と言いますが……皆さんはもちろんフレア(リエ)さんたちの命も懸かってますから、防げるミスは犯しません!
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2017/07/03-00:12
>変装
成程…ではミストさんに赤いカツラ被せるとかで姉妹風とかできますかね?(出来るか否かは判断に任せます)
勿論雰囲気を変えるだけでも構いません。
私達は人混みに紛れて移動しながらイベントを楽しむ一般客として馴染めるように、フレアさんもといリエさん達に働きかけてみます。教団員の対処は一応しますが詳しい部分は対処班に任せる形になりそうです。 -
2017/07/02-22:49
改めてよろしくお願いします
>インカム
シルキアさん申請ありがとうございます
今回は皆さん固まっての行動ではないので助かります
>ロープ
こちらも捕縛に必要ですもね、香奈さんありがとうございます
私達の方では、周辺地図の申請と車両待機場所までの経路(複数)の検討と、経路周辺にA.R.O.A.の職員さんの派遣を要請しようかなと思っています
付近にいる職員さんに連絡して捕縛した教団員引き渡して、私達はフレアさん達の周囲の警戒を続けられればと思うので
……おじ様の変装の件なのですが、できればフレアさんとミストさんのどちらかに男装か女装させて、兄弟or姉妹風の2人+ガルヴァンさんとアラノアさんの一組で行動されたら、教団員の目を躱しやすくならんかのうって言ってます
……実現するかどうか怪しげですが、試してみても良いですか?
それとも、上着と髪型変えて雰囲気変える位にしておいた方が無難でしょうか?
おじ様のジョブスキルですが、先にお知らせしたファンファーレとパペットマペットIIを考えています
攻撃というより、蛇のぬいぐるみで足元や手元に絡んで邪魔したり、鳥のぬいぐるみを顔の周りに飛ばせて妨害したりというようなことを考えているみたいです
※一部脱字が気になって削除再投稿しました -
2017/07/02-21:40
埋まったわね、皆改めてよろしくね。
>インカム
シルキアは申請ありがとう。
これが通ればだいぶ楽になると思うわ。
それで、先に言った「あたしたちがフレアを護衛していると思わせる」ように声を出して
教団員を誘導したいなって話。
あたしが喋るフレア達の情報は、基本全部嘘だからねって申告しておくわ。
だからインカムからそういうのが聞こえても気にしないでね。
本物は偽名の方で呼べばいいわけだし。
レムは教団員を見つけ次第、RAP2で引き付けて応戦。
白外套で目くらましして、剣の柄や盾で殴ったりして動きを止める。
相手は飛び道具は持ってなさそうだから、他のスキルはRPRで防御を固める。
あ、捕縛用にロープ申請していくわ。
本当はボコボコにしてやりたいところだけどね。
…ところで、捕縛した後の教団員はどうしよかしら。
北まで連れて行くのもあれだし、適当な所に縛り付けておいてAROAに通報? -
2017/07/02-14:57
シルキアさんよろしくお願いします!
インカム、あると便利ですね!
すみませんが申請の方、よろしくお願いします。 -
2017/07/02-12:02
枠埋まりましたね。
改めてよろしくお願いします。
連絡用にインカム人数分申請しておきます。 -
2017/07/02-11:17
アラノアさん、アドバイスありがとうございますっ!
私、すっかりカ○オストロの城で屋根の上を走るル○ンみたいな事を恭一郎さんにやってもらうつもりでいましたが、そもそも登らせてくれるかどうかが問題ですよね……。
えっ、引っ込んでろってそんな……ぎゃあっ!
……騒々しくてすみません、新藤です。
紫織じゃ話にならないので、代わります。
アラノアさん、ありがとうございます。
それでは、俺は紙吹雪や花びらの入った籠を紫織に持たせて、なるべく高い建物に目星を付けて家主と交渉から始めます。
上手く上がらせて貰えたら、紫織には目視になりますが地上を警戒させて、黒ずくめの動きを電話やメールなりで皆さんに知らせるようにしてみます。
紫織のフィジカルじゃそれが限界でしょう。
俺が何とか登らせたとしても、そっから自力で動けるとは思えませんから……本当に、使えない神人ですみません。
俺は獲物が姿を晒してくれればすかさず狙撃しますが、そうでなければ基本警戒と報告メインで行こうと思います。
もしアラノアさんのアドバイスを勘違いして解釈している点がありましたら、すみません。
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2017/07/02-10:25
揃いましたね。皆様よろしくお願いします。
>屋上から援護
ビル街ならともかく、商店街とか住宅街とか屋根に上らせてくれるでしょうか…(イベント中なので屋根から花を降らせるとか祭のお手伝いという体でいけばワンチャン?)
登れたとして、狙撃タイミングを計る際、私達(護衛組)が狙撃できないポイントにいる場合は上から視点での周囲の監視も兼ねた方がいいかもしれませんね。(人混みの中私達の方に向かって来る怪しい二人組等を見つけた場合教団員対処班に電話やメールなどで知らせるとか)
あと護衛中、ミストさんの事は「キリ(キリさん)」と呼ぶことにしました。ミスト(霧)だけに(安直でごめんなさい)
変装でフレアさん達の雰囲気を変えて下さるのはありがたいです。
フレアさん達には外の世界の輝きを知ってほしいですね… -
2017/07/02-08:52
かのんとトリックスターの朽葉と申す
飛び込み参加になるが人手の足しになれればと思うての、よろしゅうに
今の所、我等は教団員対処を行おうか
一度ホテルの中に入った後に、マント被るとかあからさまに身を隠してる体で裏口から出たら、何かしらの反応を起こす輩がいたりせんかのと思うての
1組でも引き付けて早々に捕縛できると良いんじゃが、ひとまず教団員達がどんな輩か確認したいんじゃよな
後はフレア達とは少し距離を取りつつ、移動経路の周辺で怪しげな動きをする者がいないか見張り、対処する感じかの
レベル的にどの程度有効かはわからぬが、変装のスキルを持っておるんで、フレアとミストの外見に少し手を加えたいかの
時間もあまりなさそうじゃし、上着を着替える、髪を束ねる等、変装というより雰囲気を変える程度になりそうな気はするんじゃが
フレア達が襲撃を受けた場合用に、t7は用意して行こうかの
悪目立ちするが、瞬間教団員達の不意をつくことができるじゃろうから、その隙にその場から脱出ができるかと思うてな -
2017/07/01-22:34
フレア達についててくれる人がいるなら、あたし達も教団員の対処に回るわ。
先行してホテルを出て、敵を陽動できたらなと思っているの。
できれば教団員は全員捕まえたいから、
黒外套の殺気感知能力も使って方向の見当つけて、そっちに向かうつもり。
アラノアの、偽名で呼ぶ案すごくいいと思うわ。
それに合わせて、あたし達は「フレア達とはぐれて探している」風を装って
名前を呼びながら教団員の気を引こうって考えたんだけど、どうかしら?
あ、これをやるならホテルを出る前にフレア達に伝えておかないとね。 -
2017/07/01-14:22
遅れての参加ですみませんっ、西島です。
パートナーは、PGの恭一郎さんです。
恭一郎さんには、建物の屋根とか屋上によじ登ってもらって、遠距離での狙撃で、逃走するフレアさんたちと護衛される皆さんの援護を出来ればと思っています。
ただ、今の恭一郎さんで使える命中率の高い狙撃(PDS2)となると2回しか発動できないので、使う場所やタイミングを選ばないといけなくなりますが…。
い、いないよりマシくらいに思って下さればっ! -
2017/06/30-18:27
アラノアとSSのガルヴァンさんです。
よろしくお願いします。
えと、私達はフレアさん達の護衛に専念しようかなと思ってます。
私は呪符と神符で主にミストさんを守り、ガルヴァンさんは月虚(手甲)を使った体術を主体にフレアさんを守る感じで行こうかなと。(流石に人混みの中で両手斧とか振り回せませんし…)
それと少し考えている事がありまして、ガルヴァンさんはフレアさんと行動するにあたり、こう…フレアさんのお兄さんみたいに振る舞って人混みに溶け込めるようカモフラージュ出来ないかなと思っております。同じ赤毛ウェーブヘアですし。(因みに一目で精霊と分かる容姿ですのでいきなり襲われないよう牽制できないかという狙いもあります。周囲で機を窺うような怪しい動きをする二人組が見つかれば僥倖)
この時フレアさんの事を「リエ(リエさん)」と呼んで、呼び掛ける際に位置がばれないようにしたいなと考えています。(ミストさんに関してはまだ考え中です)
あと…折角イベント開催中のイベリンなんですから、ミストさんやフレアさんには楽しんでほしい気持ちがあります。急ぎたい気持ちも分かるんですが、急がば回れ。急いては事を仕損じる。です。
商店街で何か帽子とか買い与えてみたいです。カモフラージュの一環にもなりますし。
ひとまずはここまで。 -
2017/06/30-14:14
シルキアとLBのクラウスです。
よろしくお願いします。
えっと、基本はフレアさん達に随行して、教団員察知したら対処、かなと思っています。
大勢で移動したら教団員仕掛けてこない懸念もあるかもなので、
付かず離れずの距離取りながら等、考えています。
フレアさん達にずっと付いてくれる方がいるなら、私達は教団員対処に当ります。
私の装備は封樹の杖と拘束呪符、クラウスは麻痺杖とスキルはl5。
l5は教団員は目が眩み、一般人には影響がないので、人の中に紛れられた時の選別に使えたらな、と思っています。
ひとまずここまで。 -
2017/06/29-22:53
マントゥール教団と聞いて!
出石香奈と、RKのレムよ。よろしくね。
心情的には、あたしは教団員をぶちのめ…捕縛役に回りたいんだけど、
レムは護衛役の方が向いているかもだから、フレア達を車まで送り届ける方でも構わないわ。
まあその辺は相談してから決めるわね。
とりあえず今はこれくらいで、ご挨拶までに。