プロローグ
イベリン王家直轄領内の、とある湖。
その湖面に、豪奢なデザインの船舶が優雅に漂っている。
この船舶はその形状と役割から、『湖面音楽堂』という通称でひとびとに親しまれていた。
通常の音楽堂をそのまま船体上に構築したコンサートホール型の船舶である訳だが、その他にもラウンジや客室、レストランなど、設備は十分に整っている。
青く抜けるように澄み渡った晴天のその日も、湖面音楽堂は多くの乗客を乗せて、静かに航行していた。
コンサートホール内では愛をテーマとした数々の曲が、新進の若手音楽家達の手によって奏でられている。
乗客達は堂内に流れる美麗なメロディーに心を委ね、至福のひと時を味わっていた。
ところが――。
この幸せな空間が、突如として破られた。
強い震動が船体を激しく揺らし、堂内は一瞬にして怒号と悲鳴が渦巻く阿鼻叫喚の地獄へと一変した。
一体、何が起きたのか。
コンサート客も音楽家達も、不安と恐怖に彩られた表情を浮かべてただ、右往左往するばかりである。
そんな中、ひとつの黒い長身が悠然と舞台上に姿を現し、指揮台に登って混乱の極みにある音楽堂内を可笑しそうに眺めていた。
「やぁ、こんにちは、紳士淑女の皆様方。俺はデーモンリップス。あんた達がいうところのデミ・ギルティって奴さ」
突如現れた高スケールオーガに、堂内に衝撃が走った。
ところがその男――デーモンリップスは指揮棒を手に取り、軽い調子で言葉を続けた。
「いつもいつも同じような毎日じゃあ、少しばかり退屈だろうと思ってな。そこでこのデーモンリップスが、ひとつあんた達にエンターテイメントを用意して差し上げたぜ」
通りの良い渋みのある声が、堂内に殷々と響き渡る。
その直後、船体が再度、大きく揺れた。
何か巨大なものが湖面音楽堂を左右から激しく叩いているような、そんな衝撃だった。
しかしながらデーモンリップスは驚く程の身体能力を発揮し、絶妙なバランス感覚で指揮台上に悠然と仁王立ちを続けている。
「今この船を、二匹のデミオーガ化した超巨大クロコダイルが襲っているんだがね。長ったらしいから、デミダイルとでも呼んでおこうか」
デーモンリップスは尚も指揮棒の先を宙空に軽く走らせながら、ひとり機嫌良く語り続ける。
逆に乗客や音楽家達は恐怖のあまり、その独演を前にして身動きひとつ取れなくなっていた。
「元々あの二匹は、動物園で飼育されていた大人しいワニだったんだよ。そこで俺が飼育員を殺してその肉を与えてやったら、あら不思議。すっかり人肉のとりこになっちまってねぇ」
つまり、だ。
今この湖面音楽堂にはデミダイルの大好物である人肉の群れが、まさに据え膳の如くひしめき合っている、という構図になる訳である。
ひとびとは、二匹のデミダイルが自分達を食い殺す為に攻撃してきている事実を悟り、更なるパニックに陥った。
その時、銃声が鳴り響いた。
堂内は一瞬にして静まり返ったが、その中でひとりだけ、黒塗りの拳銃を握り締めた男がデーモンリップスと対峙する格好で黙然と佇んでいた。
「おやおやおや、こいつぁとんだ偶然だなぁ、フィンチ警部補」
僅かに頭を傾けて銃弾をかわしたデーモンリップスは、腹の底から湧き上がる愉悦を堪えるかのように、喉の奥で低く笑った。
「偶然だとしても、趣味の悪い冗談だな。お陰で久々の休暇が台無しだ」
デミ・ギルティを相手に廻して、全く怯んだ様子を見せないその男性はタブロス市警のレオン・フィンチ警部補。
彼はまた、刑事であると同時にウィンクルムでもあった。
フィンチ警部補の傍らには、年の離れた妻がイブニングドレス姿で厳しい表情を浮かべている。
更にその隣には、まだ十代前半ぐらいの、正装に身を包んだ少年の姿がある。
少年は、ウィンクルムとしてのフィンチ警部補のパートナーであった。
既にフィンチ警部補と少年は、トランス状態に入っていた。
デーモンリップスはその凶悪な外観からは想像も出来ない程の恭しい仕草で、優雅な一礼を見せた。
だがその視線はフィンチ警部補でもなければ少年でもなく、美しい妻に対して注がれている。
「フェリル夫人、ご無沙汰ですなぁ。十年経っても見目麗しい貴婦人殿のままであらせられる」
「お前の相手は家内ではなく、俺だ」
フィンチ警部補が拳銃を構えたまま、妻フェリルとデーモンリップスの間に割り込む位置へと一歩踏み出し、サングラスの奥から挑戦的な鋭い視線を漆黒の長身に叩きつける。
これに対してデーモンリップスは直立不動の姿勢で、不敵な笑みを湛えたまま、フィンチ警部補を指揮台上から静かに見下ろした。
「折角のタイマン勝負ご希望に水を差すようで悪いんだがね、フィンチ警部補。俺の予測じゃあ、この船はデミダイル達の攻撃には三十分と持たない。あくまで俺との勝負にこだわるか、乗客を救う為にデミダイル対策に廻るべきか……賢明なあんたなら、何をすべきか分かっている筈じゃあないかね?」
「勿論その通りだが、この船に乗っているウィンクルムは、俺達だけじゃない」
ここでフィンチ警部補は、たまたま近くの席に座っていた神人であるあなたと、あなたのパートナーである精霊に、ちらりと目線だけで合図を送ってきた。
共に協力してこの難局を切り抜けてくれ――フィンチ警部補はサングラスの奥から、言葉ではなく意志の光で語り掛けてきていた。
解説
湖面音楽堂を強襲する二匹のデミダイルを撃退し、乗客、乗員、音楽家達を守り抜いて下さい。
但し、デーモンリップスは早々に退散する為、倒すことは出来ません。
あくまでも人命第一ですが、展開によっては全てのひとびとを救うことが出来ない可能性もあります。
下手に完璧を目指そうとはせず、現時点に於ける最善の結果を目指して行動して下さい。
<デミダイル>
体長15メートル程の超大型デミ・オーガ化クロコダイルです。
性格は極めて凶暴で、少々のことでは退きません。二匹とも鼻っ面に黒いキスマークのような紋様が刻まれています。
<デーモンリップス>
デミ・ギルティのオーガです。
外見的には三十代の男性で、二メートルを超える長身と引き締まった筋肉が鎧のように全身を覆う非常に頑健な体格、額から伸びる短い三本の角、そして全身の皮膚が真紅と漆黒の二色で隈取のように彩られているという特徴があり、普段は黒ずくめの衣服に身を包んでいます。
<レオン・フィンチ>
五十二歳、男性。
タブロス市警の警部補あると同時に高レベルのウィンクルムでもあります。
妻のフェリルは三十五歳の妙齢の美女で、夫からは常に一歩引いた位置で静かに控える典型的な淑女です。
ゲームマスターより
本プロローグをお読み下さり、誠にありがとうございます。
今回は、巨大ワニが襲いかかるモンスターパニックです。
ストーリー的には下名が担当した過去のエピソードと諸々の関連性がありますが、特にこれといった参加条件等はございません。
もしよろしければ、参加をご検討頂けますと幸いです。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
信城いつき(レーゲン)
皆の前でハイトランス 今からワニ退治行ってくるから。ちょっと騒がしくなるけど大丈夫だよ ワニが危ないから甲板へは出ないでね 安心させるように笑顔で言って甲板へ 戦闘: 消化器を甲板に行く際に確保 不意打ちを食らわぬよう水音や足音に注意 甲板にワニが来たら会場に近づけないように位置どりして攻撃 噛みつきや尻尾の動きに注意 レーゲンの攻撃を意識、数秒でも止められれば当てやすくなる 外套の効果を使いつつ躱しながら攻撃 一番は開いた口だろうけど、足だって当たれば動きを鈍らせられる 隙を見て消化器を目や口に噴射 空容器は口閉じ防止で放り投げちゃえ 戦闘後すぐに会場へ戻り、お客の前に立ち少しでも壁になる 怪我人がいれば手当てする |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
最初からトランス。 デミオーガ化したモノを逃がすと後がヤバイ。 観客・スタッフを護りつつ、デミも倒さなきゃ別の所で被害が出るかもだ。 オレの役目はこの2つ。 ・デミダイルを拘束・スタンさせて動きを止める ・他メンバーへ敵攻撃が行かないよう敵の気を引く 特にダイルの噛みつきは脅威だ。 ダイルが口を閉じた時を狙って神符「詠鬼零称」で口を拘束し口を開かせないようにするぜ。 ハンマー攻撃は敵をスタンさせる事を目的に行う。 ヒット&アウェィで敵攻撃を直接喰らわないように注意するぜ。 それと味方PGの射線を塞がないように気をつける。 敵へダメージを入れるのは高攻撃力の味方に任せる。 ネカットさんの魔法発動時は効果範囲内から離脱。 |
俊・ブルックス(ネカット・グラキエス)
トランスしてHTG 客には、ワニとは甲板で戦うと告げ、精霊と一緒に甲板へ 落下防止と万が一落ちた時のために、甲板にロープや救命道具等あれば使わせてもらう ロープは腰に結び、邪魔になったら切る 叛逆ノ黒外套の殺気感知も使用して敵出現を警戒 敵が現れたら、まずはオ・トーリ・デコイを放ち隙を作る 敵から見て、味方の壁役に隠れるような場所に立つことを心がける 基本戦法は槍を前方に構え牽制、精霊の攻撃を当てやすくする 攻撃時はネカが攻撃している方を優先 敵の目や腹、口の中等、柔らかい部分を狙う もし倒す前に沈没確定になったら ロープ繋いだままだったらそのまま戦闘続行 ボートに向かうのを妨害し、客が狙われないようにする |
ユズリノ(シャーマイン)
警部補の視線に応え行動開始 船員に船長への連絡依頼 事態の説明 AROAへの救援要請 状況に応じして欲しいと船長に相談 船内放送で 甲板には出ない呼掛け 避難準備の指示 救命ボートでの避難はオーガを倒すまで待って欲しい 沈没が確定した場合は避難開始タイミングの判断はお任せする 船員に船内の通信方法(内線電話等)聞き借りたい 必要なら仲間にも周知したい トランス 優先行動 乗客がいたら甲板からの退避を促す 落水警戒し揺れる時は柱等に掴まり届く仲間も掴んで支える デミダイルを見失ったら殺気感知で探り方向を指し知らせる 敵の位置や討伐状況を船長に通信報告 攻撃機会あれば鞭攻撃で効果付加 尻尾を呪符で拘束し鈍らせたい 彼のMP不足にDI |
ルゥ・ラーン(コーディ)
彼の手に触れ毅然と「コーディ行きますよ」 ホール出てすぐトランスします 「戦えます私達は」 ホール外に乗客がいらっしゃいましたらコーディは先に行かせ対応します 甲板に出ない様促し船内放送に従って下さいとお伝えします オーガはウィンクルムが抑えます 皆さんはどうぞ気をしっかり行動してください 船員の方にお任せできれば戦場へ合流します 甲板では物に掴まる等して落水に注意したい 戦場の甲板にも乗客がいましたら庇い隙を見て船内に連れて行きます 難しいならそのまま庇います 戦闘ではクリアレインを放ち目眩ましして隙を作りたい 彼のMPが不足しましたらDI 彼を励ます「戦えますよコーディ、あなたといれば私は怖くない」 |
●それぞれの役割
「コーディ、行きますよ」
囁くように呼びかけてから、ルゥ・ラーンはトランスに突入した。
一方のコーディは思わず口の中で、
「なんて日だ」
などと呟いていたが、ルゥに触れられて、すぐに我に返った。
デミ・ギルティの姿を間近に見た為か、その強烈な鬼気に圧倒されていたのだが、ルゥの冷静な呼びかけによってコーディは、すぐさま自分を取り戻していた。
幸い、ホール外にはスタッフや船員ばかりで、乗客はひとりも出ていない。
誰もがデーモンリップスの狂気の眼差しに射抜かれ、身動きひとつ出来なくなっているのが、この場のウィンクルム達には幸いした格好となった。
甲板に飛び出すと、柵の向こうの碧い水面上に、鋼の如き漆黒の鱗が山のように盛り上がり、次なる体当たりの為に水中を助走しようとしているところだった。
ここで再び、コーディの足が止まった。
お世辞にも戦闘経験が豊富とはいえないルゥとコーディだったが、ルゥはまるで歴戦の勇者のように、落ち着いて穏やかな笑みを浮かべた。
「戦えますよ、コーディ……あなたと居れば、私は怖くない」
「あ……当たり前だッ!」
募る恐怖を打ち消すかのように、コーディは短く叫んだ。
ルゥの微笑は、ある意味ではプレッシャーとなり、また別の意味では最大の励ましでもある。
ここで何も出来ずにただ突っ立っているのは、ルゥに対しても申し訳が立たない。
コーディは手早くパペットマペットIIを発動して赤い鳥を生成し、大空に放った。
赤い鳥は即座に二匹居るうちの一方のデミダイル上空に張り付き、旋回しながらその行方を追う。
やがて、その赤い鳥は舳先側の甲板方向へと舞う。恐らく、デミダイルが『湖面音楽堂』の広大な甲板に飛び乗ろうとしているのだろう。
いよいよ、ここからが本番だ――ルゥとコーディは覚悟を決め、舷側通路を走り、舳先方向へと向かう。
少しだけ、時間を遡る。
コンサートホール内では依然としてデーモンリップスとレオン・フィンチ警部補の睨み合いが続いているのだが、その両者とコンサート客の間を遮るようにして、俊・ブルックスと信城いつきのふたりが立ち上がり、動揺が収まらない客席に向かって高らかに宣言した。
「ワニ共は、俺達が甲板で戦う」
俊がやや抑え気味の声で告げれば、
「今からワニ退治行ってくるから。ちょっと騒がしくなるけど、大丈夫だよ。でもワニが危ないから、甲板へは出ないでね」
いつきが余裕の笑みを浮かべつつ、レーゲンを傍らに立たせてハイトランス・ジェミニを発動させる。
俊もまた、ネカット・グラキエスと共にハイトランス・ジェミニで戦闘力を高めていた。
「それにしても……全く、無粋なワニですね」
ネカットはデミ・ギルティ出現というほとんど極限に近しい状況の中でも、余裕の笑みを忘れない。
戦闘を好む性格がそうさせるのかは余人には計り知れないところではあるが、ネカットは二匹のデミダイル出現を、寧ろ楽しんでいる風にさえ思わせた。
少なくともデーモンリップスがいうところのエンターテイメントを、ネカット自身は心の底のどこかで楽しんでいるきらいがある。
一方、レーゲンは甲板に飛び出す前に、手近のクルー二、三人を捕まえて、乗客を落ち着かせること、全員をホール内にとどめさせること、甲板側に面した扉は施錠することなどを指示。
更に踵を返し、フィンチ警部補の奥方であるフェリル夫人にも呼びかけ、兎に角乗客を落ち着かせることに協力して欲しい旨を伝えた。
「矢張りウィンクルムとその関係者の言葉にこそ、一番重みがあるからね。ウィンクルムではない奥方にこのようなことを依頼するのは心苦しいけど、今は協力をお願いしたいんだ」
「勿論……是非もございませんわ」
レーゲンの言葉に、フェリル夫人は四の五のいわず、即答で頷き返した。
これで後顧の憂いは無い――レーゲンは、いつの間にか消火器を抱えていたいつきに、上へ向かうと口早に叫んだ。
「上? 何しに行くんだ?」
「全体を見たいんだ。敵がどういう動きをしているか……相手が巨大なら、尚更俯瞰しての状況を掴んでおきたいんだよ」
レーゲンの戦術眼に、いつきは改めて感心する思いだ。
この混乱の中でも、大局に立った物の見方が出来ようとは。
いつきはレーゲンに頷き、俊とネカットに対しては後から合流する旨を告げた。
俊とネカットは、いつきとレーゲンが四階から五階に連なる上部デッキへの階段へと駆けてゆくのを尻目に、甲板へと飛び出した。
と、そこでルゥとコーディが慌てて舳先方向へと走ってゆく姿とぶつかった。どうやらデミダイルの一匹が、前方部甲板に乗り上げようとしているらしい。
「オ・トーリ・デコイに、食いついてくれると良いんだが……」
「ま、やるだけやりましょう。見向きもされなかったら、その時はその時です」
呑気に笑うネカットに複雑な表情を見せながら、俊は甲板の隅から救命用ロープを担ぎ上げ、他の面々と共に舳先方向へと走った。
その視界の先で、黒々とした鋼のような巨影が、水面に近い舷側から甲板に乗り上げようとしている光景が映る。
矢張り接近戦は避けられないか――担いだロープの端を自身の腰周りに結び付けながら、俊は気合を入れるように奥歯を強く噛みしめた。
一方、階段を駆けに駆けたいつきとレーゲンは、テラス状の四階デッキから甲板と水面方向に視線を走らせ、思わずあっと声を漏らしそうになった。
鉄道車両にも匹敵しそうな黒々とした巨躯が、碧い水面を割って甲板にのし上がろうとしている。
その巨大さに、ふたりは息を呑んだ。
●甲板の巨影
ユズリノもまた湖面音楽堂のクルーを捕まえ、協力要請を船長に伝えて貰うことと、A.R.O.A.への救援要請の発報を依頼していた。
「甲板にはまだ出ないようにという呼び掛けと、避難準備の指示。それから、救命ボートでの避難はオーガを倒すまで待って欲しいことを船内放送で流すよう船長にお願い出来るかな」
勿論、沈没が確定した場合は避難開始タイミングの判断は船長にお任せする、との言葉も付け加える。
ユズリノの依頼を受けて、クルーは即座に内線へと走った。
出来れば自分達ウィンクルム間の連絡方法も確立しておきたいところだったが、流石にそこまでの時間的余裕は無かった。
既にフィンチ警部補やフェリル夫人が、乗客達に落ち着いて行動するようにとの呼びかけを開始しているが、それでも矢張り恐怖に駆られた一部の乗客が、慌ててホール出口に向かおうとしている。
シャーマインはそういったひとびとの間を掻き分けて扉まで辿り着き、懸命に説得を試みた。
「外には狂暴なオーガがいる。甲板には出ないでくれ。俺達ウィンクルムが、必ず倒す」
いってから、シャーマインは壇上で尚も呑気に佇むデーモンリップスをひと睨みし、そして踵を返した。
まずは敵の注意を、自分達に引き付ける必要がある。
ロイヤルナイトであるシャーマインならば、その役目にはうってつけだろう。
「シャミィッ! ワニが一匹、甲板に乗り込んできたみたいだよッ!」
外部からの情報を、ユズリノが口早に叫んだ。
その報告に、ホール内には更なる動揺が走る。今出ていけば、確実に食い殺されるという恐怖が、乗客の間で等しく認識されたといって良い。
それは、全乗客にはこの場にとどまっていて欲しいというユズリノとシャーマインにとって都合の良い展開でもあったが、同時に、早くあの化け物共を始末してくれという大勢からのプレッシャーが圧し掛かる場面でもあった。
だが兎に角は、外に出ないことには始まらない。
「さぁ皆さん、なるべくホール中央へ」
フィンチ警部補が、拳銃片手に声高に呼びかけてきた。
自身は尚も壇上に居座り続けるデーモンリップスに牽制の姿勢を取りながらも、乗客達を現時点で最も安全と思われるホール中央へと集めにかかっている。
その言葉の重み、説得力の所以は単に熟練のウィンクルムだから、というだけでもなさそうだった。
(まずは甲板に……救命ボートを破壊されると、色々厄介だ)
ユズリノが自身の間合いに駆け込んできたところでフォトンサークルを発動しながらも、シャーマインは喉の奥で声にならない不安を密かに漏らしていた。
セイリュー・グラシアとラキア・ジェイドバインの両名は別段、抜け駆けしようとしていた訳ではない。
デーモンリップスの口上と、その後に続いた船体への衝撃から、敵は恐らく然程の時間を置かずに甲板辺りへと乗り込んでくるだろうとの予測を立て、考えるよりも先に予想戦場へと走り出していただけの話だ。
そして他のウィンクルム達が後方から投げかける警鐘の声を尻目に、眼前の巨大な怪物を相手に廻して、早くも戦闘態勢に入っていた。
ラキアが立て続けに仕掛けたシャイニングスピアとシャインスパークで防御を徹底的に向上させたセイリューは、サベージソウルハンマーをやや腰だめの姿勢で構えつつ、デミダイルの周囲を、辛うじて間合いに入らないぎりぎりのところで駆けまわる。
巨大な顎による絶望的な破壊力と、大木をも薙ぎ倒してしまいそうな尻尾の攻撃には、特に注意したい。
セイリューはラキアを後方へ退かせ、自らが前衛として機能するスタイルを取っているが、しかし流石にこの怪物を相手に廻して、単独で挑むのは無謀に過ぎることを自分でもよく分かっていた。
(デミ・オーガ化したせいでこんなにデカくなったのかどうかは知らないが……こんな化け物を取り逃がしちまったら、後が面倒だ)
出来れば早い勝負を仕掛けたいところだが、味方の数が揃うまで、焦りは禁物。
今は兎に角、敵との間合いを知ることが大事だ。
すると、後方から他のウィンクルム達が追いついてきたが、伝令の役目を受けたと思しきクルー数名もホールを飛び出してきた。
そのクルー達が、デミダイルの余りの巨大さに言葉を失う。
ここでその脅威をありのままホール内に伝えられると、余計な混乱が生じるだろう。
ラキアはクルー達に振り向き、にっこりと笑みを浮かべた。
「大丈夫、対処方法はよく心得てます。安心して」
そのひと言は、矢張り効果抜群だったようだ。
我を失いかけていたクルー達は、辛うじて恐慌の闇へ陥落する寸前で踏みとどまり、青ざめた顔を見せながらも、何とかその場で耐えることが出来た模様。
後は、自分達ウィンクルムがデミダイルを始末するだけだ。
尤も、それが一番難しいのだが。
●一気呵成に
セイリューがデミダイルとの間合いを測っているところへ、アプローチIIを発動したシャーマインがひとの頭程もあろうかという大きな鼻先に突撃を仕掛けてきた。
「お前もまた犠牲者なのだろうが……許せ」
デミダイルが上下に顎を開いたところで、次々と弾丸を叩き込む。
口の中は比較的柔らかく、弱点になるだろうと思われていたのだが、意外と効果が薄い。
或いは、デミ・オーガ化で体表のみならず、口腔内もそれなりに強化されているのかも知れない。
それでも、デミダイルの意識を自身に向けさせることには成功した。
すかさずネカットが、お日様と散歩を仕掛けて打撃を加えようとしたが、その破壊力は範囲が広過ぎた為、甲板、引いては船体にも余計な損害が広がる動きを見せた。
「案外、やり辛い相手ですね」
ネカットは頭を切り替え、乙女の恋心IIでの攻撃に手を変えたが、デミダイルの動きに変化はなく、効いているのかどうか、よく分からない。
いや、恐らくは効いているのだろうが、致命的な一撃にはなり得ていないと表現した方が正しいか。
「内が駄目なら、外からだッ!」
オ・トーリ・デコイでの囮が不発に終わった俊が、チエーニ軍専用槍を振りかざしてデミダイルの右目に一撃を加える。
眼球自体は、どんな生物でも鍛えることは出来ない。
それはデミ・オーガ化した生物でも例外ではないという仮説は、正論だった。
俊の槍はデミダイルの右目に確実なる打撃を加えることが出来た――が、それも一瞬だった。
驚く程の急速回復力を見せたデミダイルは、右目の視覚機能が失われたのはほんの僅かな間だけで、気が付くと、もうその目線は復活して俊をじろりと睨みつけている。
反撃がくるか、とも思われたが、その前にセイリューがデミダイルの脳天付近にハンマーを叩き込み、動きを止めた。
この援護がもうあと一瞬でも遅かったら危なかったかも知れないが、ともかく俊は、セイリューが造り出してくれた隙を利用して一旦、間合いの外へ離れた。
その後もデミダイルは、シャーマインに照準を絞って攻撃を続けた。
見上げる程の高さから振り下ろされる巨大な顎の噛みつきを、シャーマインは時には体捌きでかわし、時にはイージスの盾でこれを防いだ。
頭上からの攻撃は、ある意味、飛び道具にも近しい。
イージスの盾が上手く反応してくれたのは半ば幸運ともいえるが、それでもシャーマイン単独での守りには矢張り、限界があった。
「もう一匹が、接近中ッ!」
四階のテラス状デッキから、レーゲンが血継界離による掃射を雨あられと降り注がせつつ、大声で呼ばわってきた。
この湖面音楽堂の前部甲板は、とにかく広い。
デミダイルが二匹揃って乗船しても、まだまだ余裕がある程の面積を誇る。
だが流石に、この巨大な怪物を二匹同時に相手取るのは、至難の業だった。
「もう一匹の対処は、任せろッ!」
セイリューが、甲板にのし上がりつつある二匹目のデミダイル目がけて転進した。
シャーマインにサンライズでの回復を仕掛けていたラキアが、慌ててセイリューの後に続く。
「何とも、落ち着きのない戦場だね……ッ!」
「だが、敵は待ってはくれねぇさッ!」
そしてセイリュー自身も、敵の出方を待つつもりは無い。
ラキアが改めて仕掛けた防御性能向上に身を委ねつつ、舷側の向こうから山のようにせりあがってくる二匹目の巨大な鼻先から顎元へかけて、神符『詠鬼零称』での拘束戦術で挑んだ。
果たして、二匹目は顎を封じられたことに危機感を抱いたのかどうか。
途中まで甲板に登りかけたのを早々に諦め、水柱を激しく噴き上げながら、再び水中へと消えた。
●仕留められた牙
セイリューが二匹目の接近を阻んだことで、他のウィンクルム達は一匹目に全力を集中することが出来た。
シャーマインがデミダイルの注意を奪っている隙にユズリノが後方に走り込み、こちらは詠鬼零称を、必殺の破壊力を誇る長大な尾に仕掛け、その動きを封じた。
これでデミダイルの攻撃手段は、顎を駆使した牙列のみ。
だがその為には、比較的防御の弱い口腔を相手に晒すことにもなる。いわば諸刃の剣のようなものであったのだが、ワニにそこまでの知能は無い。
最早高所からの俯瞰は不要と判断したレーゲンが、いつきと共にデッキ外側の螺旋階段を駆け下りながら、弾丸を放ち続けた。
兎に角、手を休めてはならない。
継続して打撃を加える必要がある。
その為には少しでも火力を揃えなければならないということで、ルゥが目くらましを兼ねるクリアレインを側方から、コーディの罰ゲームが炸裂するタイミングに合わせて叩き込んでいた。
正直なところ、ルゥとコーディの火力は他のウィンクルム達に比べると若干見劣りするのだが、それでも数を重ねれば、それは結構な破壊力となって敵に襲いかかる。
「もう一度、顎の内側を徹底的に狙いましょう」
ルゥの提案に、ウィンクルム達は一斉に頷く。
デミダイルは怒り狂っているのか、甲板上でその巨体を右に左にと激しく揺すり、船体のバランスを崩しにかかった。
多くのウィンクルムはロープを支柱やベンチなどに巻きつけて命綱としていたが、レーゲンといつきは時間的制約の為、落水対策が取れていない。
ふたりは危うく水中へ飛ばされるところだったが、コーディが発動させたパペットマペットIIでの大きな熊が身を挺して守ってくれた。
「ありがとう、助かったよ」
「いや……今の僕じゃ、これが精一杯だから」
謙遜するコーディに、レーゲンは感謝の笑みを向けた。それから、すぐさま表情を引き締めてデミダイルに鋭い視線を飛ばす。
「こいつは、どうだッ!?」
いつきがデミダイルの口元目がけて、消火器を噴射した。
大量の粉末化消火剤を受けて、デミダイルは攻撃の為ではなく、気道を確保する為に、喉の奥まで見える程に大きく口を開いた。
ここが、千載一遇のチャンスだ。
ユズリノのルーチェフルスタ、俊の槍、ルゥの矢、いつきの緋矛が、一斉にデミダイルの喉目がけて至近距離からの攻撃を連続で叩き込む。
デミダイルの動きが、極端に鈍くなった。
尚も顎は上下に開いたままなのは、いつきが空になった消火器をつっかえ棒のように、顎の根付近に挟み込んだからだ。
シャーマインとレーゲンがとどめとばかりに、全弾掃射で甲板上の空気を激しく震動させた。
やがて――開けっ放しの顎が横倒しに倒れ、デミダイルは完全に動きを止めた。
「もう一匹は?」
ひとり余力を残していたネカットは、素早く左右に視線を走らせた。
そして即座に、発見。
二匹目のデミダイルは、ようやく顎の拘束を振り払い、今まさに船体に再度の突撃を仕掛けるべく、水面上を滑走しつつあった。
だが、その前に二匹目のデミダイルは、動きを止めた。
甲板上でなければ最大出力での攻撃が可能と判断したネカットが、今度こそ、お日様と散歩による強烈な熱線照射を浴びせかけたのだ。
この熱線が、デミダイルの分厚い皮膚を相当に脆くした。
ルゥがクリアレインから文字通り矢継ぎ早に矢を放ち、弾倉を再装填したレーゲンとシャーマインが、水面上に浮き出ているデミダイルの脳天に対空砲火ならぬ対水砲火での迎撃を加えた。
「やりましたかッ!?」
ルゥが甲板の柵から身を乗り出すようにして、効果の程を探る。
やがて二匹目のデミダイルはすっかり動きを止め、白い腹を上にして、力無く湖面に漂い始めた。
死んだ、と見て良いだろう。
ウィンクルム達は、次なる敵の掃討にかからんとしてホール内に駆け込んだ。
残る敵はあのデミ・ギルティただひとり――だが、彼らが再びホール内へ足を踏み入れた時には、既にその内部は平静を取り戻していた。
「あいつは……逃げたのかな?」
いささか意外そうな面持ちで、レーゲンが左右を見渡した。
すると、フィンチ警部補が苦笑を浮かべつつ、レーゲンの肩を軽く叩いた。
「どうも奴は自分で楽しむつもりが、君達が意外な程の健闘を見せたことですっかり興醒めした様子でね。一匹目が死んだところでさっさと退散してしまったよ」
デーモンリップスと息詰まるような間合い戦を続けていたフィンチ警部補だが、流石にデミ・ギルティをひとりで押さえ続けるのは、相当に辛かったらしい。
額に脂汗を浮かべ、ウィンクルム達が早々にデミダイルを仕留めてくれたことに、心底感謝する旨の台詞を口にしていた。
それから、小一時間程が経過。
ユズリノが救援要請を出していたA.R.O.A.の警護部隊と救急隊が駆けつけてきて、少なくない怪我人を次々と船上から搬送していった。
デミダイルによる犠牲者は、奇跡的にひとりも出なかった。
だが船体の損傷、或いはデミダイルとの戦闘の際に生じた衝撃により、ホール内で備え付けの器具に体を打ち付けるなどして負傷した乗客は、少なからず発生した模様だった。
尤も、乗客は誰ひとりとして恨み言は口にせず、全員がウィンクルム達の勇敢な戦いぶりに、惜しみない称賛を贈っていた。
華やかなコンサートは中止となったが、ウィンクルム達が得た充足感は、それに劣らぬ値打ちがあったといって良いだろう。
依頼結果:成功
MVP:
名前:セイリュー・グラシア 呼び名:セイリュー |
名前:ラキア・ジェイドバイン 呼び名:ラキア |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 革酎 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 06月13日 |
出発日 | 06月22日 00:00 |
予定納品日 | 07月02日 |
参加者
- 信城いつき(レーゲン)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- 俊・ブルックス(ネカット・グラキエス)
- ユズリノ(シャーマイン)
- ルゥ・ラーン(コーディ)
会議室
-
2017/06/21-23:57
プラン提出できたー!
いい結果になるよう後は祈るばかりだな。
人数も埋まったし、きっとうまく行く!
ルゥさん達、一緒に頑張ろうぜ。
相談その他あれこれ、お疲れさまでした。 -
2017/06/21-23:47
プラン提出してるよ。
みんな無事に帰ろうね、おつかれさまでした!! -
2017/06/21-12:01
埋まったな。皆よろしく。
客への呼びかけとかは皆や警部補に任せて、俺達は攻撃に専念することになるかな。
縫いとめもデメリットが大きいからやっぱりなしで、槍で間合いを計りつつ柔らかい部分を狙って攻撃する。
ネカは基本的にEOT2で一体ずつ攻撃、
甲板に支障がなさそうなら水中に逃げられるまではEOHでもよさそうかな。
あとは緊急回避用にEAMをセットしていくから、狙われたらその後ろに避難で。
あとは、敵が暴れて船体が揺れたりした時に俺達が落ちないように気を付ける…とかかな。 -
2017/06/21-11:30
やった5組そろった!改めてみんなよろしくね!
>シャーマイン
看板に出ないよう呼びかけ ありがとう
ホール客への働きかけはこっちでするから安心して
俺達は、ホール客への働きかけの後は、(妨害やサポートは他の人を頼りにして)できるだけ攻撃に集中して動こうと思う
レーゲンの攻撃も避けられると船に穴あきそうでむやみに撃てないので、命中率を上げつつ少し高い位置に陣取って、そこからワイルドショットやロングレンジで攻撃しようと思ってる
これなら周囲も見渡す事もできるし、ロングレンジなら水中に逃げられても多少はダメージ与えられるかなって
拘束とか足止めはたとえ数秒でも成功すると、弾が命中しやすくなるのですごく頼りにしてるよ -
2017/06/21-01:58
失礼します、ルゥ・ラーンとTSのコーディです。
相談最終日ですが、最後の枠に入らせて頂きました。
どうぞよろしくお願いしますね。
私達の行動について、私はクリアレインの目眩ましで相手の行動の妨害を致しましょう。
コーディにはt4で赤いトリを出しデミ・ダイルの追尾を。
姿を隠したりした時に目印になるかもしれません。
船からの落下防止にクマを出しガードします。
他にできそうなサポートと攻撃にも参加したいと思います。
黒いキスマークは私も気になります。
こそぎ落としたらオーガ化が解けたりするんでしょうか。
例え解けた所で…ですが。 -
2017/06/20-23:09
シャーマイン:
セイリューさん達か、今回もよろしく頼む。
船内通信手段だが、もしかしたら内線電話かもしれないなと思い直し
プランには何でも通用する表現にしてみた。
ユズリノの現在のプラン一部、すまないベタ張りする。
────────────────────────
クルースタッフに船長へ連絡依頼
事態の説明
AROAへの救援要請
状況に応じ船長に相談
船内放送で 甲板には出ない呼掛け 避難についての指示
救命ボートでの避難はオーガを倒すまで待って欲しい
沈没が確定した場合は避難開始タイミングの判断は任せる
クルーに船内での通信方法(内線電話等)聞いて借りたい
必要なら仲間にも周知したい
────────────────────────
船長に対して出過ぎた発言にも思うが言っておかないとな。
ホール客への働きかけ方面の協力要請はこっちじゃ文字数が足りない。
信城さんの方でやってもらえるとありがたい。
ユズリノは他に
状況の懸念として船から落ちない様に多少対応に触れた。
甲板の非戦闘員の声掛けも入れた。
殺気感知でダイルの位置を皆に知らせる
攻撃は機会があれば鞭で防御下げと尻尾拘束で泳ぎ鈍らせられないかと。
俺はr4で前の方の甲板にダイル誘導。r5併用。
まさかの遠距離攻撃あるならr8も併用
という感じになっている。
ちなみに船舶スキルがあるが、使う所はないかな。
多少船の設備に知識がある程度か。 -
2017/06/20-21:09
とりあえずオレはサブ武器に神符「詠鬼零称」を持っていく。
それ以外に鞭系武器・拘束効果のあるモノを持っていないからさ。
これで頑張るぜ。
クロコダイルの皮(防御力)の高さを考えると、
剣よりハンマー系でスタンさせる方が
「敵の足どめ」という点では良いかも。
与ダメージは皆(精霊達)の攻撃に期待しているぜ。
口を縫いとめるのもなかなか良い・・と思ったけど、
それで逆上して尻尾振りまわしたりされると、被害が広がりそうな気も。
それならいっそ首・心臓狙って仕留めた方が良くね? -
2017/06/20-11:39
お、また人が増えた。
セイリュー達もよろしく。
>口閉じる
神符で拘束したところを槍で刺して縫いとめるとかどうだろう。
ちょっと甲板に穴が開いちまうが、ダメージも与えつつ口を閉じさせて、
なおかつ一瞬足止めできるんじゃないかと思った。
問題はそれやった後に俺の武器が使えなくなるってことだな…抜くのも一苦労そうだし。 -
2017/06/19-00:31
セイリュー・グラシアとLBのラキアだ。
回復要員居た方が良いかな?と思っての参戦だ。
みんな、ヨロシク!
相談いい感じに進んでいるのでそれに合わせてオレ達の行動も考えるぜ。
オレ達は遠距離武器はないので中・近距離武器で敵対応の予定。
ハイトランスするかはまだ検討中。
ラキアのMP確保のほうが優先なのでスキル編成によってはディスペンサだな。
ワニの口、閉じる力は凄いけど、閉じた口を拘束してしまえばまた開くの苦労するらしいじゃん。
神符「詠鬼零称」で閉じた口を拘束できないかなと思ってみたり。
鞭・紐状武器や実際に縄等で拘束できるほうが確実だろうけど。
正直なところ相手の大きさ15mってのは思った以上にデカイ。
乗客、乗員、音楽家達を守るのを優先して行動を決めたいと思ってる。
ラキアは回復以外にl5での目くらましかな。
l8は効果範囲の狭さや維持するにはスキル効果範囲から出られないので
使うのはあまり現実的ではないと思っている。 -
2017/06/18-15:12
人数増えたな、ありがたい。
あらためてよろしくな。
流れ把握した。
攻撃手としては、いち早く甲板に向かいたいところだ。
そこでならEOHが使えそうだし。
殺気感知は俺も使えるのと、あとはオ・トーリ・デコイで
一瞬でも敵の気をそらすのに使ってみようかと思う。
武器は俺も槍かな。ハイトランスで攻撃力上がるし。
どっちとは決めずに、ネカが攻撃する方に向かうつもり。
それとネカは基本遠距離魔法攻撃だけど
閃光効果の外套着てるから、いざとなったら前に出て敵の目をくらませたり
口に杖を立てて嚙みつきを防いだりしてもらう。
ネカット:
その時は尻尾はシュンやみなさんにお任せしますね。 -
2017/06/18-11:56
うん、流れはシャーマインと同じように考えてるよ
ただ、デミギルティと同じ部屋にいるって事はスタッフ含めて相当怖いだろうし、「パニックを起こさせない」というのも大事だと思うんで、
スタッフの協力に加えて、
フィンチ警部補や(一般人の中で一番肝がすわってそうな)フェリルにも協力してもらって、お客に落ち着くよう声かけしてもらおうって思ってる
ホール以外にいる人達に対しては、船長の館内放送で甲板に出ないように注意してもらえば危険は減らせるかな
・デミダイル
突然水中から現れるかもしれないから、不意打ち防止でも殺気感知あったら助かるよ
二匹同時に現れるとは限らないから、別々に現れたらまずは先に相手に向かうよ
(レーゲンの方が先に攻撃できるんで)
攻撃は噛みつきと尻尾振り回しとかかな…?
表皮固そうだし、四つん這いで重心低めだから
物理攻撃なら、遠距離で口の中とか目を狙うのが一番ダメージ与えられそうだよね
俺は槍で相手しつつ、隙をつくれないかやってみる
あと船に消化器があれば、噴射か噛みつかせるとかして使ってみようかなって思ってる
デミ化してても消化剤が目や口に入れば影響ありそうなんで。 -
2017/06/17-15:59
シャーマイン:
仲間が来た! よろしく頼む。
>装備
ああ、ガチ装備で俺達はコンサートに参加していた。
(そこは考えない事にした)
>キスマーク
デーモンリップスに聞けば教えてくれるんじゃないか?
(メタですが女性側と同じならただのマーキングらしいです)
状況をよくよく想像してみたんだが、
デミダイルは湖の中から襲ってきてるなら、遠距離武器じゃないと攻撃は届かない可能性があるのか?
この部分が気になるので俺は片手銃装備でいこうかと考えてる。
ユズリノは弓か、鞭と拘束呪符、どちらかで考えている。
水に潜られた時の為に殺気感知も使えるかもしれない。
ホールの客については、会場外に出すよりも、デミギルティはいるが、そこに留まっていて貰う方がいいような気がする。
パニックで出口に殺到している可能性もあるが、
どこにいても危険ならホールの客には留まって貰うようスタッフに協力仰ぎたい。
避難についても、ダイル倒すまでは救命ボートは出しても乗り込むのは待ってもらった方がいいかもしれないな。
ボートの方にダイルに行かれたら手が出せなくなるからなんだが。
流れとしてはこんな感じでイメージしている↓
◆ホールの客とデミギルティをスタッフとフィンチ警部補たちに任せホール内で待機してもらう。
・船長に事態説明し館内放送して貰う(内容未定
・船のクルーに無線借りる(船長や仲間との連絡に使用
・AROAに救援要請(携帯か船長に依頼
・他何か
◆左右のデミダイルに手分けして駆けつけそれぞれ対処
◆倒したら救命ボートでみんな避難
見落としや、考えの足りていない所もあると思う、意見歓迎だ。
余談
神人の件修正されたな、良かった。
正直トップインフォに載せるのはやり過ぎだと思ったので抗議してきた。 -
2017/06/17-11:42
信城いつきと相棒のレーゲンだよ。
久しぶりの戦闘な気がするけど、よろしくね!
基本的に、武器や防具は普通に所持していたと考えていいんだよね?
今のところハイトランス・ジェミニでデミダイル相手にする予定だよ
デミダイル:
体長15メートル…でっかい
甲板に誘導は助かるよ、お願い。
二匹とも鼻っ面に黒いキスマークのような紋様が刻まれてるみたいだけど
これ何か意味あるのかな?
デミオーガだから「黄金の鱗」とかではないと思うけど…
フィンチ警部補:
デーモンリップスは積極的に手出しはして来なさそうだけど、かといってそのまま放っておくのも危ない気がするので
そのまま動向見張って(抑えて)もらえた方がいいと思う -
2017/06/16-21:07
ネカット:
久しぶりのアドエピ!
というわけで、神人のシュンとEWのネカットです、よろしくお願いします。
敵の誘導はありがたいです。
二体いるので、片方に攻撃している間にもう片方がお客さんの方に…なんてことになったら大変ですものね。
範囲魔法を使うとうっかり船まで壊してしまう恐れがあるので、私はEOT2をメインに攻撃でしょうか。
シュンはもう片方の牽制をやってもらおうかなと思います。
まだ参加人数が少ないので、支援に回る余裕もなさそうですし、あとは他に人が増えたら考えるということで。
フェリルさん、実は男の娘疑惑!?
女性の神人はとても遠い所にいるとは聞いたことはありますが…
(メタな話ですが、おそらくただのGMの間違い&運営の確認漏れだと思われます) -
2017/06/16-13:52
シャーマイン:
神人はユズリノ、俺はRKのシャーマインだ、よろしく。
折角コンサートを楽しんでたのに、とんでもない事になったな。
巨大デミクロコダイル2体か、船の沈没は考えて動く必要があるな。
俺はr4でダイルの誘導をしたいと思う。
前の甲板に引っ張ればいいだろうか?
敵をこっちに引きつけて安全を図れれば客の避難は船のクルーに任せていいんじゃないかと考える。
携帯が通じればAROAに救援要請したいと思うし、船長とも連携したいからクルーの無線を借りたいな。
先に動いてくれたフィンチ警部補は拳銃所持という事はプレストガンナーらしいな。
高レベルという事なら、自身の判断でサポートしてくれそうだが、戦力として何か頼んでもいいのかもな。
デミギルティの動向見張って(抑えて)いてくれればいいのか?とも思うが。
余談だが、個人的に夫人の性別が気になるんだが…女性の神人は存在するのか?
人も集まらん内からいろいろ喋ってすまんな。
さて、人待ちながら考えるか。