プロローグ
●波乱の予感……?
「勇敢なウィンクルム諸君、よくぞ来てくれた! 今回の脅威、儂も惜しみなく力を貸すぞ!」
と高らかに宣言し、乳白色の液体が入った小さな紙コップを次々と神人たちに配るのは……そう、何かとお騒がせな下川博士です。
下川博士?
誰それどんな人?
説明しよう!
下川博士とは、自称『ウィンクルムを勝手に応援し隊』隊長を名乗るマッドサイエンティストで、ウィンクルムたちの幸福のためと言い怪しげな発明品を作っては時々A.R.O.A.本部に持ち込んでくるという、何とも受付職員泣かせな困ったじーさんなのであるっ!
黙っていればそれなりの知識を持ったそれなりの研究者なのだが、黙っていられずこうして時々訳の分からぬ物を開発しているのだっ!
ちなみに、A.R.O.A.に公認されるような、効果と安全性を兼ね備えた発明品はこれまで1つも無ーいっ!
しかーし!
彼の発明品を使用しているウィンクルムも多少は……いるとかいないとかっ!
そのため、彼はマントゥール教団のごく一部の構成員に『ウィンクルムたちに手を貸す厄介なブレーン』と超過大評価され、時々命を狙われているのだっ!
――と、少し横道に逸れてしまいましたね。
本題に戻りましょう。
今、皆さんは胡散臭い博士のラボに来ています。
博士の暴走に何かと巻き込まれるA.R.O.A.本部の哀れな受付職員に懇願されたのもありますが、一番の理由は、とある村に出現する非常に厄介なオーガに対抗するためなのです……。
●小一時間前
「皆さんに集まって頂いたのは、他でもないオーガ打倒の依頼が入っているからです」
依頼を受けて集まった皆さんの前で、受付職員は眉間に皺を寄せています。
「討伐対象はオーガ・ヤグルロム1体のみ、そのためまだ実戦経験の浅いウィンクルムたちが何組か現場に向かいましたが、全組とも任務失敗しました。そこである程度の経験を積んだウィンクルムたちにも協力してもらったのですが、彼らも任務に失敗しています。死者が出ていないのが不幸中の幸い、といった状況です」
ヤグルロムは幻影のデミオーガを出現させることの出来る面倒くさい能力を持ったオーガではありますが、単体であれば打倒にそれ程手を焼かない相手の筈です。
経験の浅いウィンクルムならまだしも、何故実戦を積んだウィンクルムたちまで返り討ちに遭っているのでしょうか……?
「実際に現場に行ったウィンクルムたちによると、全組とも共通して『神人が突然行動不能に陥った』と。実際、戻ってきたウィンクルムたちのダメージは、精霊は外傷が殆どですが、神人は皆、外傷に加えて頭痛や耳鳴り、嘔吐など内科的症状を訴えています。何とか会話に応じられる程度にまで回復した神人から聴取したところ、『突然おかしなノイズが耳をつんざき、それっきり動けなくなった』との事なのですが、そのノイズについて精霊たちに確認しても、誰ひとりとして聞いていないと言うのです……」
――つまり、
神人にしか聞こえない特殊なノイズが現場で流れ、そのせいで神人が行動不能に陥りヤグルロムにやられた、という事でしょうか。 しかし、それなら途中で神人が耳を塞げば防げたのではないでしょうか?
「もちろん、すぐに耳を塞いだそうです。それでも全く効果がなかったと……」
受付職員のこの説明は、耳栓無効を意味しました。
その時、困り果てたあなたたちの耳を、ノイズならぬ高笑いがつんざいたのです。
「ふははははっ! それなら儂が開発したばかりの秘薬『U・E・F』を提供しようではないか!」
「は、博士!?」
そうです、ちょうど下川博士が最近の発明品を持参してA.R.O.A.本部に来たのです!
「博士、取り込み中なので話は後で……」
受付職員はやんわりと博士を黙らせようとしましたが、博士は完全無視です。
「受付嬢よ、その村はどの辺にあるのじゃ?」
「あ、ええとですね、その村はここから徒歩1時間程度の……」
いつもの如く博士のペースにすぐに巻き込まれた受付職員が地図を広げました。
「おおっ、ここからじゃと儂のラボのちょい先ではないか! 今回は絶対に役に立つぞぃ! 『U・E・F』はまだ治験段階ゆえラボに置いてある、いざ行かん!」
博士、やる気MAX。
受付職員、ダメージMAX。
「皆さんすみません、博士はああなるともう手が付けられないんですよ……帰り道でマントゥール教団に狙われても困りますし、護衛がてらラボに寄ってもらえますか? それに、怪しい薬ではありますが現時点では唯一の有効手段かもしれませんし……」
●起死回生の……秘薬?
こうして、博士と共にA.R.O.A.本部から博士のラボに移動してきたあなたは今、乳白色の液体『U・E・F』をまじまじと見つめています。
「『U・E・F』――『ウルトラ・イヤー・フィルター』は内服型耳栓じゃ。全聴覚器官を完全に麻痺させるでな、おかしなノイズは絶対に聞こえん。じゃが、動物実験では即効性はあるものの効果持続時間がたったの2時間じゃった。皆の場合もその程度と認識しておいてくれ」
あなたは意を決して『U・E・F』を飲み干しました。
* * * * *
「それにしても、毎度毎度奇っ怪なモンをこしらえるのね……まぁ、依頼してるのは私だけど」
タブロスから少し離れたとある町の、とある建物の地下室。
様々な機材や薬品が所狭しと置いてあるそこは、さながら何かの研究室のよう。
そこに佇む2人の女性。
1人は過去に『ニキータ・ルドルフ』と名乗り、神人に破滅と孤独をもたらす事を目的に動いている者です。
これまでにも、神人限定で害を及ぼす蛇毒入りの人工雪を降らせたりと、神人をターゲットに悪行を働いてきました。
「蛇毒入りの人工降雪機の次は、特殊ノイズ発生スピーカー……神人を黙らせたい私のニーズにほんと良く応えてくれてるわ。さすが、『似たもの同士』ってとこかしらね?」
ニキータの言葉に、もう1人の女性は眼鏡の位置を直しながら複雑な表情を浮かべ俯きます。
「……私は、研究と開発だけ……どう使うかは……貴女次第……」
「それで構わないわ。この手を血に染めた経験のある私と、そうでないあなたが、同じ事をする必要はない。他人の血にまみれるのは私だけで十分よ、楓ちゃん」
俯いたままの女性『楓』を尻目に、ニキータは歪んだ笑みを浮かべるのでした……。
解説
今回のメインテーマは、『ヤグルロムの討伐』です。
皆さんは現在下川博士のラボにいて、このラボから現場に向かう事となります。
以下、詳細を補足説明させて頂きます。
■周辺環境
天候:曇り
時間帯:昼
気温:半袖では肌寒く感じる程度
地形:ありふれた農村
A.R.O.A.本部から徒歩1時間程度、下川博士のラボから徒歩30分程度の場所。
主な戦闘場所は村役場近くの空き地となる模様。
■敵について
敵はオーガ・ヤグルロム1体です。
村役場近くの空き地に陣取り、皆さんを迎え撃つようです。
ヤグルロムの特徴は以下のとおりです。
・アンコウのような頭部に触手状の突起があり、先に魔力を帯びた光体が付いている。
・光体が発する光は催眠効果を持ち、幻覚を見せる。
・幻影のデミオーガを出現させ、相手を攻撃させることができる。
・幻影のデミオーガは実物同様の攻撃(能力)を持つが、攻撃を受けると自爆する。
・ブヨブヨした胴体は弾力があり、表面を覆う粘液と相まってダメージをある程度吸収する。
■『U・E・F』について
聴覚を司る器官を一定時間完全に麻痺させる内服型強力耳栓です。
服用後すぐに効果が現れますので、ラボで服用したあなたは既に聴覚が完全に働かなくなっている状態です。
効果持続時間は2時間、現場までの移動時間も考えると実際に聴覚麻痺状態で戦闘できるのは1時間30分程度です。
安全性については問題ないものとお考え頂いて大丈夫です。
■ノイズについて
神人限定で作用するノイズで、精霊や神人以外の人間には何故か聞こえません。
ノイズを発生させるスピーカーは村のどこかに隠されており、発見は非常に困難かと思われます。
ニキータは皆さんにノイズが通用しないと分かればこの先スピーカーを使う事はないでしょうから、スピーカーを探すよりオーガを倒す方を優先されるのが賢明でしょう。
聴覚麻痺効果が切れた後も戦闘は可能ですが、神人は確実に行動不能に陥ります。
ゲームマスターより
マスターの北織です。
お待たせしてしまいましたが、ようやく次のエピソードをご用意する事が出来ました。
え……誰も待ってない……?
それでも出します、エピソード!
お前、またアドベンチャーかよ……というツッコミはご容赦下さい。
また下川かよ……というツッコミもご容赦下さい。
今回は『神人の聴覚が麻痺している』という縛りがございますが、相手はDスケールオーガ1体です。
経験の浅いウィンクルムさんも、他の皆さんと連携すれば活路は見出せるかと思います。
そして……聴覚麻痺状態でのトランス、ちょっとドタバタ・あたふたしそうですねぇ♪
それに、精霊さんは神人さんを戦闘中どのようにフォローするのでしょうかねぇ……♪
北織は皆様のプランが今から楽しみでなりませんっ!!
……ハッ! とんだ妄想に走ってしまい、失礼致しました。
皆様のご参加、心よりお待ち申し上げております。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
博士 こんにちは 今回はよろしくお願いしますと笑顔で挨拶 事前に皆と 役割分担や接近・退避・本体発見等のハンドサインを周知 >戦闘 敵の姿が見えたら シリウスと目を合わせタイミング合わせてインスパイアスペルを唱えトランス シリウスにCD 前衛 敵が中後衛へ行かないよう抑え担当 神符での拘束付与しながら本体を探す 周囲に溶け込んでもオルガスコープには映るかも? わかればサインで仲間に周知 仲間の動きに注意 シリウスに庇われたら目をぱちくり ありがとう ロスト・マシナリーソードで光源を攻撃 本体の回避を下げ攻撃が当たるよう 本体がわからない場合は拘束付与しながら盾役 >戦闘後 怪我をした人がいれば手当て 怪しい物や人が近くにあるかもと探す |
シルキア・スー(クラウス)
事前 AROAに先発隊の敵遭遇場所を聞いておき皆と共有 村民の避難状況確認 避難出来てないなら要請 携帯電話に薬切れの20分前にアラームと振動セット 服用後彼に合わせスペル唱えトランスし感覚覚える 赤リボンを矢文の様に矢に括っておく ハンドサイン 敵本体発見時「OKサインの後に位置を指す」を皆と共有 他のサインも彼と把握しておく 村入り 遭遇場所目指す 殺気感知か敵出現時HTG 後衛 対ヤグルロム 姿が見える内にリボン付の矢で射る リボンが目印になればいい 姿消してるなら殺気感知併用でl5の光での影を探してみる 発見時声掛けとハンドサイン 戦後 ノイズ元探し彼と手伝う 不自然な電源コードないかな 「あなたの存在がとてもクリアな世界(笑 |
八神 伊万里(蒼龍・シンフェーア)
そーちゃんが何を言ってるのかは分からないけど 何だかすごく意気込みを感じるような気がする 出発前にあらかじめ通常のトランスしておく 戦闘中は基本、精霊のそばについて身を守る 精霊のMPが切れたらDI 攻撃されたら鉄扇で防御 聴覚の分まで視覚や風向き等から敵の動きを予測 幻影の出現中で敵本体が見えづらい時も 叛逆ノ黒外套の効果も使って位置を予測しながら観察 皆のハンドサインは事前に確認して全部覚えておく ど忘れした人がいたらジェスチャー等でフォロー 精霊に伝える時は短い言葉で言う 聞こえないだけで喋れるはず 戦闘後 一応スピーカーを探してみる 撤収済みだとは思いますが何か痕跡から相手の手がかりでも見つからないでしょうか… |
アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
聞こえなくなっても意思疎通が図れるよう事前にハンドサインを皆で決め憶える まるでこのためだけにあるような薬ですね… 服薬前にトランス 戦闘前になったら口の形を意識して発音しHTG 幻影が来たら自爆に巻き込まれないように位置に注意し呪符で迎撃 近い場合は神符で拘束したり外套の閃光効果で怯ませてから離れる この時神人同士の位置関係に気を付けつつ予め決めたハンドサインで他神人さんと連携できればなと思います 本体が背景に紛れている時 隠れた場所判明時に呪符の六道封印を試し本体を炙り出せないか試す 本体自体は幻影を生み出すらしい提灯の光体部分を狙って攻撃してみる 時には神符で拘束し他の方の攻撃サポートになれればいいなと思う |
西島 紫織(新藤 恭一郎)
村に到着したらトランスとCD 聴覚が麻痺してても声は出せるし、スペルも簡単なので何とかなるかと 精霊は敵の幻影にPDS2で対処するので、私はその援護 攻撃に集中出来るようバックを守りたい でも、援護と言うより今の私には仲間の迷惑にならないよう自己防衛が関の山かと 仲間のハンドサインを見逃さないよう注意 幻影が複数で、精霊が挟み撃ちされそうなら後ろに引っ張るとかして知らせる 仲間で幻影に攻撃しようとする人がいたら、そのタイミングを読んで精霊に知らせる 幻影全滅後、皆でオーガ本体に攻撃となったら光体を切り落とせないか剣で立ち向かってみる 運動音痴で空振り確実だけど、オーガの気を逸らす事くらいは出来るんじゃ… |
●序
何人もの神人を行動不能にした謎のノイズが流れる村。
そこに現れたヤグルロム討伐の依頼を受け、5組のウィンクルムたちが下川博士のラボに集まった。
討伐前に博士のラボに寄った理由は他でもない、厄介なノイズ対策の為だ。
服用すればたちまち聴覚を完全麻痺させる秘薬『U・E・F(ウルトラ・イヤー・フィルター)』を、博士は意気揚々と神人たちに配る。
「博士こんにちは。今回はよろしくお願いします」
とにこやかに挨拶するリチェルカーレに、三度の飯よりウィンクルムを愛する博士もウハウハだ。
「ふおぉっ! これはいつぞや世話になった神人さん! こんなに可愛らしい神人さんじゃ、精霊殿も幸せじゃろうのぉ!」
「……」
博士の熱い視線の先では、シリウスがいつもの無表情で佇んでいた。
(そんな胡散臭い薬、本当は飲ませたくないけれど……)
傍目には無表情だが、リチェルカーレには彼の機嫌が今ひとつである事はお見通しだ。
「リチェ、分かってるな? これを飲んだら周りの音が聞こえなくなるんだ、現場では絶対に前に出過ぎるなよ」
無愛想な顔のままであるが、シリウスはリチェルカーレが心配でたまらず念を押す。
「うん、大丈夫だよ」
(……極寒の海にさらわれそうになったり槍取られたり、こっちはその笑顔の『大丈夫』が不安で仕方ないのに……)
「はぁ……」
シリウスはリチェルカーレの笑顔に溜め息を吐くのだった……。
「博士、その節はどうも。今回も有り難く発明品を使わせて貰います」
クラウスが博士に挨拶すると、その横でシルキア・スーも丁寧にお辞儀する。
「『S・S・L』で絆を強めたお二人も来てくれたか。儂ゃ嬉しいぞ!」
以前、博士の『S・S・L』でとんだ騒動に巻き込まれたシルキアとクラウスは、当時の事を思い出し苦笑した。
博士に挨拶を済ませたシルキアは、紙コップを受け取りながらA.R.O.A.本部に電話を掛ける。
任務失敗に終わった先発隊がヤグルロムと遭遇した場所と村民の避難状況を確認する為だ。
「……分かりました、ありがとうございます」
シルキアは携帯電話を切ると、仲間たちの方を向いた。
「撤退した精霊の話では、村役場の空き地で戦闘になったそうです。本体はやはり幻影を出し背景に紛れながら攻撃してきたと。村民の避難は完全に済んでいるそうなので、そこは安心できますね」
「今のうちに共通の合図とかハンドサインとか決めておきましょうか。これを飲んだら何も聞こえなくなる訳だし」
紙コップを軽く掲げながらのアラノアの提案に皆が頷く。
「まるでこの為だけにあるような薬だなぁ……」
と、ぼそっと呟くアラノアの隣で、ガルヴァン・ヴァールンガルドも同調した。
「『U・E・F』……凄いのかそうでないのかよく分からんな……」
「上手くスペルを唱えられないと困るから、今のうちにトランスだけでも」
『U・E・F』服用後は自分の声すら認識できなくなる。
言い慣れたインスパイアスペルではあるが、上手く唱えられずトランス出来ないという万一の事態を想定し、アラノアは服用前にガルヴァンとトランス状態に入った。
「本体発見時はOKサインの後に指で方向を指しましょう」
とシルキア。
「それと、危険を知らせる時はこう、前進を促す時はこうで……あまり多くても混乱しますし、この程度で十分でしょうか」
リチェルカーレが幾つかのハンドサインを付け足した。
数々の戦闘を経験し自分たちの動きを想像出来るウィンクルムたちにはハンドサインも難なく受け入れられる。
更に、八神 伊万里は得意の記憶力でそれらを完璧に脳内にインプットした。
しかし……
「現場では仲間のサインを見逃さないよう集中しろ、いいな」
「は、はいっ! ええと、これが『危険』、これが『前進』……」
この依頼が初めての対オーガ戦となる西島 紫織は新藤 恭一郎に返事をしつつも既に混乱状態だ。
恭一郎はそんな紫織の様子に額を押さえる。
「忘れてもフォローします、大丈夫ですよ」
「ありがとうございます……」
伊万里の言葉で安心したのか、紫織はようやくその顔に僅かに笑みを浮かべる事が出来た。
聴覚を麻痺させる前に配置や役割分担など一通りのミーティングを済ませた神人らは、いよいよ『U・E・F』を口に含む。
服用後、程なくして無音の世界の住人となった神人たちは皆一様に小さな困惑や驚きの表情を見せた。
クラウスは、携帯電話にアラームをセットするシルキアの顔をそっと自分に向かせ、ゆっくりとインスパイアスペルを唱える。
シルキアが彼の口の動きに合わせ唱えるとトランスは無事成功、クラウスは微笑しながら頷いた。
伊万里と蒼龍・シンフェーアもトランスを済ませ、一行は村へと移動を開始した。
●あなたの声が、聞こえなくても
「何も言わなくても思いは伝わる……以心伝心か、憧れちゃうよねイマちゃん?」
伊万里の手を引きながら村に向かう蒼龍が彼女の顔を覗き込む。
(……そーちゃん、何て言ってるんだろう?)
「うーん……憧れるけど、やっぱり僕の声がイマちゃんに聞こえないのは寂しいね。この依頼、早く片付けちゃおう」
蒼龍の言っている事が分からない伊万里は曖昧な笑みで返し、それを見た蒼龍はやや物憂げになりながらも闘志を燃やした。
(そーちゃんが言ってる事は分からないけど、何だか凄く意気込みを感じるような気がする……)
憧れには少し遠いが、これもまた『以心伝心』である。
村に入り、一行は中心部の村役場の空き地を目指す。
アラノアの手を引き、周囲の物音に注意しながら進むガルヴァンが足を止めた。
(近いな……幻影か本体かまでは分からんが)
禍々しい殺気を感じ取ったガルヴァンがアラノアと向かい合い、彼女の手に己の手を乗せ、目で訴える。
「……も、う、き、の、ふ、ぼ、く、う、ど、ん、げ、の、は、な……」
いつもの発音を思い出しながら、アラノアはガルヴァンの口の動きに合わせゆっくりとインスパイアスペルを唱え、彼の手に口づけた。
無事にハイトランス・ジェミニを発動させる事は出来たが、それまでの時間はいつもより酷く長いものに2人には感じられた。
同様に、手を繋ぎ歩いていたシルキアとクラウスも立ち止まる。
「殺気だ……」
クラウスが前方を指して皆に注意喚起し、シルキアにも目配せした。
既にラボでタイミングの合わせ方を確認していたシルキアらは、それを確かめるようにスペルを唱え、ハイトランス・ジェミニの状態に入る。
●現の力、幻に挑む
恭一郎が紫織とどうにかトランスとコンフェイト・ドライブを済ませ、蒼龍と共にパーティの前衛に出た時だ。
前方からデミ・ワイルドドックの幻影が3体真っ直ぐに突進してきた。
シリウスが敵の幻影を認識し、リチェルカーレの手を軽く引いて知らせる。
2人は目を合わせると上手くインスパイアスペルを唱え、スムーズにトランスに入った。
それからすぐに、リチェルカーレはシリウスの頭に触れ、コンフェイト・ドライブまで済ませる。
シリウスは美しいステップで己の能力を上げながら、幻影を引き付けるべく移動を始めた。
幻影はシリウスにつられて進路を変える。
「イマちゃん、僕から離れないでね?」
蒼龍は伊万里が傍にいる事を確認し、彼と変わらぬ大きさのイヌのパペットを出すと、シリウスに引き付けられている幻影に向かわせた。
伊万里もまた、使えない聴覚を補うように視覚を研ぎ澄ませ風向き等を感じながら蒼龍の傍で構える。
恭一郎は散弾銃を構え、幻影に照準を合わせる。
蒼龍の放ったパペットが幻影のひとつに体当たりし、恭一郎の散弾はもう1体の幻影の逃げ場を封じ確実に着弾、幻影は一気に2体自爆した。
残る1体をアラノアが呪符で迎撃、自爆時の爆風すら届かない距離で見事に消滅させる。
しかし、安堵の暇は与えられない。
本体の姿を捉える前に、次の幻影が現れウィンクルムたちに襲い掛かる。
「今度はデミ・ウルフ3体か」
シリウスはまたも陽動的に動いて幻影を引き付け、一カ所にまとめようとした。
その間に、リチェルカーレは素早く動く幻影の背後をオルガスコープで凝視する。
(……いたっ!)
目視出来ないオーガをオルガスコープが認識し、Dスケールと判定する。
だが、そのシルエットを浮かび上がらせる事までは敵わず、ピンポイントでの位置特定には至らない。
それでも、ある程度の方向が絞り込めただけでも大きな収穫だ。
リチェルカーレが皆にOKサインと方向指示でそれを知らせるが、その時シリウスにおびき寄せられていた幻影が急に動きを変え神人たちに攻め入った。
リチェルカーレに勘付かれたと本能的に察したオーガが、幻影を操ったのだろう。
さすがのウィンクルムたちも僅かにその対応に後れを取り、あっという間に間合いを詰められた。
リチェルカーレは他の神人たちに『危険』のハンドサインを送るが、前衛で真っ先に危険に晒されているのはそのリチェルカーレだ。
(くっ、迂闊に倒すと自爆に巻き込まれかねない距離だ! だから前に出過ぎるなと言ったのに!)
シリウスは血相を変えてリチェルカーレの腕を掴んだ。
それを見たクラウスが片手本から光を放ち幻影の目を眩ませて援護すると、その隙にシリウスは掴んだ腕を引きリチェルカーレを後退させ、咄嗟に背中に庇う。
何も聞こえないリチェルカーレは突然の事にその円らな瞳をぱちくりさせるが、すぐに状況を理解し、
「ありがとう、シリウス」
と笑顔を見せた。
(またそうやって笑う……)
シリウスはリチェルカーレの笑顔にまたも溜め息を吐き、聴覚の麻痺した彼女に伝わるようゆっくりと
「気・を・付・け・ろ」
と忠告するのだった。
後衛でその様子を目にしていたシルキアは、クラウスが放った光がオーガの影を映し出した事に気付き、その影と感知した殺気から推測される本体の位置に向け弓を構えていた。
アラノアもまた、クラウスが炙り出したオーガの影に気付き、呪符の六道封印を試す。
アラノアの六道封印は、その拘束力をフルに発揮出来るまでには至らなかったが、Dスケールオーガの動きを著しく鈍らせるには十分な攻撃だった。
アラノアの絶妙な援護もあり、シルキアの射た赤いリボン付きの矢はまだ見えぬオーガの本体に見事にヒットした。
だが、幻影はその数を減らす事なく再び神人たちを襲う。
リチェルカーレが神人らに再び『危険』のハンドサインを送った。
伊万里は外套の殺気感知能力でオーガの位置を大まかに予測しながら幻影から距離を取り、アラノアは即座にサインに反応し外套の閃光を幻影に浴びせその隙に距離を取ったが……
(このサイン何だっけ!?)
紫織は緊張のあまり覚えた筈のサインが飛んでしまっていた。
「き・け・ん!」
紫織のピンチを救ったのは伊万里だ。
伊万里は口を動かしジェスチャーも交えて紫織に教える。
(そうだ、『危険』だ!)
サインの意味を思い出したものの、反応が遅れた紫織は恭一郎に半ば引きずられるように後退した。
しかし、幻影の動きは想像以上に速い。
紫織と恭一郎の動きに常に気を配っていたクラウスが2人と幻影の間に割り込み、シャイニングアローⅡで幻影をはね返した。
はね返された幻影の自爆による爆風をクラウスの光輪で凌ぎながら、蒼龍はクマのパペットで幻影のデミ・ウルフを爆破する。
その間に、残った幻影が蒼龍の背後に回り込むが、蒼龍はタロットカードの幻影でまやかしの狼を囲った。
正位置・逆位置双方の戦車のタロットカードに囲まれた幻影のデミ・ウルフに、蒼龍が力強く、そして不穏に宣言する。
「神人の声が聞こえなくても勝利は僕らのものだ。お前はここでもがき苦しみ、二度と先を見る事は無い」
正位置の戦車の絵図に隠れて攻撃する蒼龍に、幻影は為す術無く自爆した。
幻影を全て滅せられ本体を晒したヤグルロムは明らかに疲弊していたが、今度はデミ・シルバーウルフの幻影を3体出現させ、自らも姿をくらました。
とはいえ、背景に溶け込み見つかる筈のないヤグルロムの位置は、シルキアの矢によって付けられた赤いリボンが動く事で容易に特定出来る。
本体打倒の邪魔をされないように、蒼龍は幻影にトリのパペットを出して飛ばした。
だが、幻影であっても相手はデミ・シルバーウルフだ。
パペットの攻撃を躱し、術者である蒼龍……ではなく彼の傍にいる伊万里を狙う。
「イマちゃん!」
蒼龍が伊万里の方を向くと、彼女は他の神人たちの動きを把握し連携させる方に集中しており幻影の接近に気付いていない。
蒼龍は即座に伊万里と幻影の間にネコのパペットを割り込ませ、危険を知らせた。
突如出現した蒼龍のパペットに驚いた伊万里は慌てて後退するが、幻影は既に跳躍し伊万里に迫る。
「この距離で撃ったら彼女も自爆に巻き込まれる……!」
近くにいた恭一郎も伊万里を守ろうと銃を構えるが引き金を引けない。
蒼龍は伊万里を抱き寄せ、彼女に迫る幻影だけは仕込み刀で辛うじて牽制したが、残り2体の幻影がこれ以上術を使えない状態の蒼龍に牙を剥く。
危機的状況の中、伊万里は鉄扇を広げ自身と蒼龍を防御するが、このまま3体の幻影から同時攻撃を受け一気に自爆されたら、鉄扇の防御力でもひとたまりも無い。
「一旦退けっ!」
ヤグルロム本体を狙っていたガルヴァンがこの危機に気付き、エネルギーを一挙に放出する大技で幻影3体を一気に吹き飛ばす。
続けて、ガルヴァンの攻撃に合わせクラウスが光輪を出し爆風の盾となった。
「2人ともありがとね。ねぇ、イマちゃん……」
蒼龍は伊万里を振り向かせ、自らの額をトントンと指でつつく。
「そーちゃん、分かった」
伊万里は蒼龍の額に口づけ、ディスペンサで力を分け与えた。
●暴かれし者の最期
幻影を出す力を失ったヤグルロム本体を倒すのみとなった所で、シルキアの携帯電話がアラームを鳴らした。
「あと20分で『U・E・F』の効果が切れる。ここからは真の時間勝負だ」
シルキアの携帯電話の表示を確認したクラウスが皆に周知すると、一行は険しい顔でヤグルロムを睨む。
追い詰められたヤグルロムは、爪を立て牙を露わにしながら向かってきた。
(触手を撃ち落とす自信はないが、足止めくらいなら出来るだろう)
恭一郎は触手ではなく、あえてヤグルロムの下半身を狙い、散弾銃の引き金を引く。
恭一郎の撃った弾丸はヤグルロムの両脛に命中したが、弾力のあるヤグルロムの皮膚は小さな散弾では貫けない。
それでも彼の思惑通りヤグルロムの動きは僅かに鈍った。
恭一郎がヤグルロムに隙を作ると、紫織は頭部にある触手目がけて剣を振る。
彼女もまた、ヤグルロムの気を逸らし少しでも仲間を援護しようとしたのだ。
紫織の剣を躱したヤグルロムは彼女に攻撃の的を絞る。
「危ない! そーちゃんお願いっ!」
伊万里の指示で蒼龍は即座にヘビのパペットを繰り出し、紫織とヤグルロムの間に滑り込ませる。
パペットがヤグルロムに攻撃を加えている間に、恭一郎は紫織の二の腕を強く掴んでグイッと後ろに引き、後退する。
「こっちは防御の策を持ってないというのに、何故君はそう無茶をする!?」
(頼むから俺の気持ちも考えてくれ……!)
(何て言ってるか分からないけど、凄く怒ってる……ううぅ)
項垂れる紫織だったが、ヤグルロムの注意が新人ウィンクルムの2人に向いた事で他の者たちは余計に動きやすくなった。
リチェルカーレが果敢に挑み、手にした剣でヤグルロムの光源を狙う。
光源から放たれる不気味な光が彼女に幻覚を見せるせいで触手への攻撃は当たらないが、外した攻撃は代わりにヤグルロムの肩口や腕に当たり、その度にヤグルロムの攻撃回避力は落ちていく。
すると、これを好機と捉えたアラノアが神符を投げつける。
拘束力の高い神符がヤグルロムの動きを止めると、今度はシリウスが高速で突進し、その勢いでヤグルロムの防御を突き崩しに掛かる。
更に、シリウスは間髪を入れずヤグルロムの目や光源である頭部の触手に集中攻撃を浴びせた。
シリウスの怒濤の連続攻撃で足元をぐらつかせるヤグルロムに、
「一気に畳み掛けるっ!」
と、ガルヴァンがいよいよダブルハートで能力を急激に跳ね上げ斧を振りかぶり突進、強烈な一撃を脳天に打ち下ろす。
触手は無残にちぎれ落ち、ヤグルロムは両膝を着いた。
シリウスによって防御の力を削ぎ落とされたヤグルロムに、最早ガルヴァンの攻撃を耐え凌ぐ術はない。
「これで終いだっ!」
斧を打ち下ろした際の流れに任せ身を翻すと、ガルヴァンは渾身の力を込めてヤグルロムの顎の下を切り上げる。
ヤグルロムは、断末魔の悲鳴を上げながら仰向けに倒れ、二度と動かなくなった。
●終
ヤグルロムを倒したウィンクルムたちはノイズの音源を探し始めた。
クラウスは村役場近辺の柱や屋根、ポストの中等を探し、彼の隣ではシルキアが不自然な電源コードが伸びていないかと目を凝らす。
シリウスとガルヴァンが周辺に敵が潜んでいないか警戒を続ける一方で、伊万里と蒼龍は物置小屋のような建物がないかと村役場の裏手に回った。
すると、2人の予想通り村役場の裏には小さな物置があり、その引き戸は数センチ開いている。
「待ってイマちゃん、僕が開ける」
伊万里を止めて背に隠し、蒼龍が警戒しながら一気に戸を開け放つと……
「そーちゃん、何これ……」
物置の中には、無残に破壊された大きなスピーカーが転がっていた。
蒼龍が戸を開けた音を聞きつけた精霊たちが、それぞれの神人を連れ駆けつける。
「これがノイズの発生源だったのか?」
駆けつけた恭一郎が怪訝そうに呟いた直後だった。
「皆、気を付けろ! ……いるぞ!」
背筋が粟立つ程の殺気を感じ取ったガルヴァンが声を張る。
精霊たちが揃って神人を庇うように立ち周囲を見回すと、頭上から聞き覚えのある声が降ってきた。
「今回は神人が誰かしら消えるんじゃないかと思ったんだけどねぇ」
「ニキータ……」
村役場の屋根の上に立つ人影――ニキータを、シリウスが眼光鋭く睨んだ。
「神人にしか聞こえないノイズなど流して、貴様の目的は一体何だ?」
ガルヴァンが怒りに震える声で問うと、ニキータはその顔を冷笑に歪ませる。
「言った筈よ、あなたたちに『破滅と孤独』を与えるためだと。まだ分からないなら、次はもっと分かりやすく教えてあげるわ。神人ってのが、脆弱なくせに精霊を苦しめるのだけはいっちょ前の災厄だって事をね。それにしても……」
ニキータは壊れたスピーカーを見下ろしながら溜め息を吐いた。
「奇抜な発想の割には詰めが甘いと言うか……ほんと、血は争えないわね」
「誰と誰の血が争えないと?」
「……また会いましょう、愚かな神人たち」
ニキータはクラウスの問いに答える事なく、屋根の裏へと姿を消した。
「神人が精霊を苦しめる存在だって思い知らせたいって事は、そろそろ僕ら精霊を直接狙ってくるかもね」
ニキータが去った後、蒼龍は壊れたスピーカーを見つめながらそう口にする。
「精霊を窮地に立たせる事で神人を追い詰めようという訳か」
ガルヴァンがこぼした一言に精霊たちの表情が凍り付いたが、ようやく聴覚を取り戻したらしい神人らの面には静かな闘争心が垣間見える。
「そんなの、絶対に許せない……私たちの絆は、その程度で壊れるものじゃないですよね……」
アラノアの言葉に、彼女たちは強く頷くのだった……。
「ところで……」
A.R.O.A.本部に戻る道中、既に聴覚が元に戻ったシルキアにクラウスが尋ねる。
「どの様なものなのだ? 音無き世界とは」
クラウスらしい真面目な質問に、シルキアはクスッと笑って
「あなたの存在がとてもクリアな世界」
と答えた。
そのやり取りを傍で聞いていた他のウィンクルムたちは、互いを見つめ合ったり、余裕の笑みに溜め息で返したり、はたまた互いに赤面し目を逸らしたり、穏やかに微笑み合ったり……。
反応はそれぞれだが、そこには邪な謀略に屈することの無い確かな絆が存在していた。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:リチェルカーレ 呼び名:リチェ |
名前:シリウス 呼び名:シリウス |
名前:シルキア・スー 呼び名:シルキア |
名前:クラウス 呼び名:クラウス |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 北織 翼 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 04月06日 |
出発日 | 04月13日 00:00 |
予定納品日 | 04月23日 |
参加者
会議室
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2017/04/12-23:48
なんだか、間際にすいません。
大丈夫そうですね。
プランは提出しました。
成功祈ります。 -
2017/04/12-23:40
す、すみません…
ハンドサイン、どういう時にどういったものを出すとか全然想像できなくて、皆さんのサインを見逃さないように注意するとしか書けませんでした…
あああ、ポンコツですみません…………。 -
2017/04/12-23:28
ハンドサイン、一応ですが攻撃、退避時にはハンドサインで連絡と書き込みました。
あと少しですね。頑張りましょう。 -
2017/04/12-22:54
>西島さん
いえいえ、引込めたのは取りたい方法が複数あってどちらが場に貢献できるのか迷っての発言だったので
どうぞお気になさらず。
>ハンドサイン
「本体を見つけた時」のハンドサインは私の方で「OKサインの後に位置を指す」とプランに入れさせて貰ってます。
他のサインについてはどなたかプランに入れているんでしょうか?
いない様なら私の方で受持てますが。 -
2017/04/12-22:28
プラン提出してきました。
恭一郎さんは、前衛には出るものの出来るだけ距離を取りつつ幻影を狙うそうです。
恭一郎さんの攻撃だけで自爆するような幻影なのか、初めての戦闘で全然見当が付かないので、とにかく足を引っ張らない事と幻影対処の方の援護に動きます。
幻影を早くに全滅させられたら、本体を叩く方の援護に回ります。
光体を狙いたいですが、命中するかどうかかなり不安なので、難しいようなら下半身狙いで動きを妨害する形で援護出来れば、と恭一郎さんが言ってました。
それと、新人の私たちがギリギリになって参戦してしまった事でかえってシルキアさんを迷わせてしまったかもしれません。
せっかくいい方向に作戦がまとまっていたかもしれないのに、すみませんでした……。
私たちは防御も貧相なので、危ないなと思ったら下がるようにして、負傷して動けなくなるとかで邪魔にならないよう援護したいと思います。 -
2017/04/12-21:56
人が揃いましたね。
皆さんよろしくお願いします。
私は後衛で幻影処理及び本体攻撃、ガルヴァンさんは普通に本体狙いで行こうかと思います。
前衛側と後衛側の意思疎通が潤滑になるよう配慮したいですね。
耳が聞こえないという特殊条件ですが早めに倒せるよう頑張りましょう。 -
2017/04/12-21:21
よかった、うまりましたね。
西島さん、よろしくお願いします!
ブレストガンナーさんが来てくれると心強いです。
>ハンドサイン
難しい内容は無理だと思いますし、「本体を見つけた時」「敵を囲む時」「危険な時」くらいの緊急用を皆で周知しておいたらいいんじゃないかと。
細かい部分はパートナーの精霊さんと呼吸を合わせて、になるのかしら。
>戦闘
わたしたちふたりは前衛で。わたしはシリウスにコンフェイト・ドライブを使った後、オルガスコープを使って本体の場所がわからないか試してみます。頭の光源も狙ってみますね。
シリウスは中後衛に近づけないよう抑えと引きつけ、本体がわかればd12(防御力下げる)とd11(急所狙い)を使う予定です。 -
2017/04/12-21:20
>シルキアさん
ありがとうございます。
これをもとに次の手を予想したいなとも思います。
プランは提出しました。
皆さん、頑張りましょうね。 -
2017/04/12-18:58
西島さん新藤さん、よろしくお願いします。
>八神さん
スピーカー探し、お手伝いします。
今後の為にも見つけたいです。
-
2017/04/12-18:00
ごめんなさい、[14]の発言引込めました。
時間もないし、迷ってる場合ではないなと。
失礼しました。 -
2017/04/12-14:11
埋まりましたね。
改めて、皆さんよろしくお願いします。
>ハンドサイン
こう、自分では、どの状況の時にどのサインにするか
どうやって自分の方を向いてない人にも伝わるようにするか、が
いまいち曖昧なままなので
皆さんの考えてくれたサインを記憶スキルで全部完璧に覚えて
忘れた人のフォローや、全体指示を出すようにしたいなと考えています。
あと、聞こえなくても喋れると思うので、最悪先に精霊さん達に伝えて
各々の神人さんに伝えてもらおうかな…とか。
他には、ヤグルロム本体を攻撃するときはまず頭の触手を狙うのと
戦闘後、一応スピーカーを探してみるのもプランに盛り込みたいと思います。
あ、殺気感知の装備、私も持ってました。
これも合わせて使ってみますね。 -
2017/04/12-10:57
出発直前の参加ですみません、西島紫織です。
パートナーは、プレストガンナーの恭一郎さんです。
まだまだ新人で戦力と言えないレベルなので参加すべきかどうかずっと迷ってたんですが、恭一郎さんが散弾銃を何とか使えるようになったので、少しでも皆さんのお役に立てればと思って思い切って参加しました。
私も恭一郎さんも未熟者ですが、よろしくお願いします。
ハンドサインの件、承知しました。
恭一郎さんは、ダブルシューターⅡが使えるようになったので、散弾銃で皆さんを援護出来れば……と言ってます。
私も恭一郎さんも、装備も経験値も本当に乏しいので、せめて幻影を足止めして蒼龍さんのパペットが確実に幻影を爆破させられるように出来ればと思います。
幻影を前に出して本体が後ろにいるようなら、恭一郎さんは積極的に前衛に出て幻影対策をして、本体を狙う方がそれに集中出来るようにしたいと言ってます。
私も恭一郎さんも出来る限り皆さんの足を引っ張らないよう、そして今のレベルでも最大限援護出来るよう頑張ります!
-
2017/04/12-01:20
>聴力対策
ハンドサインいいと思います。
こちらでは良ければ、本体発見のサイン「OKサインの後に位置を指す」で皆さんと共有しようかと思います。
パートナー間でもサインを決めておけばなんとかなるかな。
私達の行動予定
時間制限があるので、守りを固めるよりも攻撃に動いた方が良いかと思うので
チャーチは使わない方向で考えています。
2人共殺気感知装備持っていきます。
感知したらお知らせしますが、精霊さんに伝われば精霊さんから神人さんにも伝わるかな、と思うので
ハンドサインは考えていません。
私は弓装備でハイトランス・ジェミニ使用予定で、多分中衛~後衛で動きます。
本体が姿を見せている時は本体狙って印つけ試してみます。
クラウスはサポート+本体探しにl5。
l4で幻影対処と爆風が後ろの人へ行かない様、前衛~中衛位で動く事になりそうです。 -
2017/04/12-00:29
増えましたね。よろしくお願いします。
前衛か後衛か…うーん、私も前衛が少ないようだったらハイトランス槍を持って前に出る事も可能です。
前衛が足りている場合は呪符とかクリアレインも持っているので後衛にも行けると思います。
…あ、そういえば呪符と弓ってどっちが射程長いんでしょう…?
あとレベルが足りず確率は下がりますが、呪符の六道封印が決まれば本体の背景に紛れる特殊効果?を消せないかな、と思ってたりもします。
上手くいけば攻撃が当てやすくなるかもしれませんし。
今のところ
前衛が足りなければ前衛に、足りていれば後衛な感じです -
2017/04/11-22:28
あ、確認してみたら精霊のレベルが足りなくてもハイトランスはできるみたいでした。
なので前衛が足りないようなら私も前に出ようかと…
他に行ってくださる方がいれば、当初の予定通り中衛にとどまるつもりです。
>聴力対策
そうですね、簡単なハンドサインを決めておくの、いいと思います。
前進は手を前に、後退は胸の前に持っていく、回り込むのは手を横に…
とかだと分かりやすいでしょうか?
蒼龍さんはパペットでジェスチャーしようかとか考えてるみたいです。 -
2017/04/11-21:34
(連投失礼します)
>幻影対策
わたしたちはあまり効果的なものが…と思っていたのですが、オルガスコープを使ってみようかしらと思っています。
あれならオーガのランクが見てわかりますから、本体の場所も上手くいけばわからないかしら。
駄目でも幸いDスケールオーガですし、防御力が低くて致命的なことにはならないと思うので試してみますね。
>聴力対策
字を書いている余裕は戦闘中にはないだろうし、唇の動きを読むとか高等技術は無理でしょうし…ハンドサインが一番いいかなと思います。
大まかな作戦は事前に周知しておいて、合図をサインで出す形でしょうか?
敵を囲むとか、離れろ、とか? -
2017/04/11-21:28
わ、4組になりました!嬉しい!
伊万里さん、シルキアさん、よろしくお願いします。
>陣形
ええと、ジョブとか表明されているのを拾うとこんな感じでしょうか?
前衛
シリウス、ガルヴァン
中衛or後衛
伊万里、蒼龍、アラノア(?)、シルキア(?)、クラウス(?)
ちょっと前衛が少なめしょうか?
それなら、前にあげたようにわたしは前衛に行きますね。
シリウスが危なくなったら首根っこ掴んで後ろに下げる、と言っています。
…猫とかじゃないもん。
ハイトランスをするとわたしの攻撃は上がっても、シリウスが下がるのが悩みどころです。
防具はそれなりだから、普通のトランスでいこうかしらと思っています。 -
2017/04/11-04:02
蒼龍:
呼ばれた気がした!
のでこんな時間にお邪魔します。
TSの蒼龍と神人のイマちゃんだよ。よろしくね。
わーい、お供えいただきます!
かわりに僕からはこれを…
(ちょっとお高い焼き鳥缶詰めを置く)
>幻影
僕のパペットをぶつけて相殺しようかなって思ってるよ。
あらかじめ先行させておけば、前衛に自爆ダメージも行きにくいし
本体の方に集中してもらえるかなって。
伊万里:
神人の八神伊万里です。よろしくお願いします。
私はギリギリでまだハイトランスが使えないので、
蒼龍さんのそばでひかえて防御役、ディスペンサで支援する予定です。 -
2017/04/11-02:35
シルキアとLBのクラウスです。
今回もどうぞよろしくお願いします。
…食べ物につられた訳じゃありませんよ?
えと、考えている事を。
>ヤグルロム
幻影は一度に3体まで出せるんだったかと認識してます。
幻影を出している間、本体は背景に紛れて見つけづらくなる能力があったかと。
なので見失ったら、l5で照らして影を探せないかな?と思います。
殺気感知で感知できればいる方角もなんとなく掴めると思うので試したいです。
弓に紐付けて当てたら、隠れても見つけやすくなったりしないかな?とか。
防御の高い相手に刺さる威力が必要そうなのでハイトランス必要かな…?
>幻影への対処
クラウスは自爆されてもl2の光輪で防げると思うので、積極的に対応可能そうです。
他に、l8を張って遠距離攻撃手段のある方は中から攻撃仕掛けるとかでしょうか。
皆さん前に出て戦闘する様でしたら、クラウスはl2で爆風避けに動いて貰おうかと。
という感じでぼんやり考えてます。
>こちらの事前行動予定
薬の時間制限があるので、早くオーガを発見する為に
先発隊がオーガと遭遇した場所をAROAに聞いておきます。
(解説情報はPL情報かもしれないので)
もう一つ、村民の避難も完了しているのかも確認しておきたいかなと。 -
2017/04/10-23:32
必殺、「ひとがいないときはお供え物」作戦ですね。
わたしも苺タルトとか置いてみましょう(いそいそ)。
>幻影への対処
ええとですね、わたしもちょっと記憶が怪しいですが…
光体部分?が幻の元っぽい感じもしたので狙っていくのは悪くないのじゃないかしらと。
ただ、催眠や幻覚効果があるので以前はなかなか命中しませんでした。
レベルの問題なら、今はわたしたち…アラノアさんたちも、あの時のわたし達より強いので…なら狙う価値はあるかなと思います。
幻影も無限ではないので、前は一体ずつ各個撃破になりました。
こちらだと持久戦の形に、なりますね。
ガルヴァンさんのコスモ・ノヴァ狙いで、幻影も本体も含めなるべく一か所に集めておいて「どーん」も有効な作戦かも?
その場合はシリウスとわたしで、あんまり敵が広がらないよう一か所に集めましょうか。
それで合図で離れるとか…?
-
2017/04/10-22:44
リチェさんシリウスさんよろしくお願いします。
中々人が増えませんね…
…折角なので人寄せ祈願(?)にお団子添えましょう(三色団子とお茶を添える)
…実を言うと対ヤグルロム戦は初めてなので、最初に言った連携などはどうすればいいのか想像の範囲内でしか語れないのが痛いです…
・耳の聞こえない神人が出来る事は何か、ポジションはどこがいいのか
・幻影が出たらどう対処するのか
私の中のイメージ的には連携の際にはハンドサイン等予め決めといた方が意思疎通しやすいかなとぼんやり思ってたりします。
実際に戦った事のあるお二人に意見を乞いたいです
…人が来たら戦略も自然と組み上がる気がしますが、現時点だと神人は遠くから遠距離武器で幻影の処理及び本体の攻撃に徹するのがいいのか神人も精霊と一緒に行った方が良いのか悩みます…(うーんと考えながら三色団子もぐもぐ)
ガルヴァン:…まあいざとなればSSNで幻影諸共吹き飛ばすのもアリか…?(お茶ずずー) -
2017/04/09-18:53
リチェルカーレです。パートナーはTDのシリウス。
どうぞよろしくお願いします。
ヤグルロム…何回か戦ったことがありますが、厄介ですよね。
アラノアさんが言うように、遠くからの攻撃とか幻影含め一斉に倒すとかでしょうか。
ちなみに以前は持久戦(幻影一体ずつ潰す形)になりました。
ただ、ヤグルロム自体の防御力もそこそこあるんですよね。
ーシリウスはどのみち、近接攻撃しかないので被弾織り込んで足止めをするそうです。
わたしは神符で拘束か、足止めが足りなければロスト・マシナリーソード(対象の回避を下げる)での攻撃をと思っています。
大丈夫、装備品のおかげでそこそこ防御力はあるのです。
本体が早めに見つけられるといいんですが…何か方法、あるかしら。
>トランスについて
インスパイアスペル自体はそこまで難しい言葉じゃないですし、トランスは大丈夫かなと思っています。連携をと思うと方法がいりますよね。
攻撃、とか、回避、とか。何かサインを決めておくとか? -
2017/04/09-11:54
まだ人がいませんがアラノアとSSのガルヴァンさんです。
よろしくお願いします。
とりやえず思った事を
神人の戦闘可能時間は1時間30分程度なので、トランス自体については服用前にしておけば問題なさそうですが、戦う直前にハイトランスに移行したい場合などはちょっとあたふたしそうですね…
耳が聞こえないという事は自分の声も聞こえないので、自分の声がどう出ているかの認識がし辛く、インスパイアスペルも正しく唱えられるか難しいかもしれませんね…
さる情報では口パクでもいける(精霊が視認する必要有)そうなので、ハイトランスしたい場合は口パクでやるのも一つの手かなと思いました。
戦闘について
幻影の対処法については遠くから射撃して処理する等やりようはあると思いますが、戦闘中は視覚情報しか頼るものがないので死角からの攻撃には注意したいですね。
精霊側の戦闘自体は普通だと思うので、神人側の戦闘方法の連携など考えられればなと思っております。
人が来るまでとりやえずここまでで。