小熊のホワイトデー(草壁楓 マスター) 【難易度:とても簡単】

プロローグ

●ホワイトデー???

「ただいまなのぉ~」
 元気な良い声がA.R.O.A.本部に木霊する。
「あー皆お帰りなさい……お疲れ様」
 その声に反応するように職員たちが声の主に笑顔を向ける。
 声の主……6色のカラフルな小熊である。
 ピンク、青、黄色、茶色、赤、紫とこのA.R.O.A.本部には少し似合わないような雰囲気のほんわかとした雰囲気を漂わせている。
「慰問はどうだった?」
 数人の職員が小熊たちの下へと近寄りながら優しい微笑みを浮かべている。
 職員たちのにとって小熊はどうやら癒しの一つとなっているようだ。
「今回は……みんなにこにこしてくれたのよぉ~」
 と嬉しそうに話すのはピンク小熊。
「最初青たちがお話したら……ビックリされたのよ」
 少しションボリしている青小熊……知らなければ驚くというものだ。
「そっかそっか」
 よしよしと青小熊の頭を撫でている職員。
 ふわふわもふもふの感触に手は癒される。
「あとね~はちみちゅもらったの……村で作ったはちみちゅだって」
「おいしかったのぉ~」
 ねーと赤小熊と紫小熊がニパニパ笑顔で顔を見合わせる。
「よかったな!」
 そんな笑顔を見せられれば日頃の疲れもすっ飛んでいくように思う職員。
 
 この小熊……普段はスノーウッドにいるのだが、ウィンクルムの手助けをしたいと今はA.R.O.A.本部の一部を間借りして住み着いているようだ。
 ウィンクルムに人語を教えを請い、そして戦闘の訓練と今ではすでにA.R.O.A.の一員のような扱いを受けている。
 職員たちにも歓迎されているようで、皆笑顔で小熊たちに対応している。

「そういえば……とっくにバレンタインも終ったけど、ホワイトデーは皆はどうするの?」
 ふと思い出したように女性職員が微笑みながら小熊たちの顔を覗き込むように尋ねてきた。
 その質問に6匹全員が軽く首を傾げる。
「どうする?」
「バレンタインはチョコたべたのぉ~」
 のぉ~、と続けるように雄の小熊たちは頷いた。
「ホワイトデーって??」
 小熊たち全員はニパニパ笑顔で職員に尋ねている。
 どうやら知らないらしい……バレンタインは知っているのに、なぜだろう……最近ウィンクルム等と関わることが多くなったばかりなので仕方のないことかもしれない。
 ここは好奇心旺盛な小熊たち……「なんなのぉ~?」と瞳を輝かせながら職員達に迫っていく。
 またチョコが貰えるのでは!!なんて期待しているのかもしれない……。
「バレンタインのお返しをする日よ」
 最初に尋ねた女性職員がそう答えた。
「お返し…………お返し!!!」
 その答えを聞くと男の小熊たちはそこで慌てふためきだす。
 脳裏にはバレンタインのチョコをくれたおばあさんや女の子、美人な神人の顔が思い浮かぶ。
 男の小熊たちはお返しをしなければ!とそこで気付くのだ……女小熊は至って普通にしている。
 どうやらもらったのは男小熊だけのようだ。
「大変なのよ!!」
「大変!大変」
 お返しなんてあるなんて聞いてない!!と言いたそうにA.R.O.A.本部内は小熊達の声で溢れ返っていた。

 それから数時間後……A.R.O.A.本部掲示板には以下の記載がされた小熊の少し読みづらいひらがなの紙が貼られていた。

 『ほわいとでーのおかえしをいっしょにつくってくれるせいれいさん、ぼしゅうちゅう! 

  いっしょにおかえしつくりませんか?

  おねがいします!!

  つくってくれるせいれいさんはこぐままでれんらくください』

 以上である。
 さて男の小熊達と一緒に精霊もバレンタインのお返しは作ってはいかがだろう。
 そして女小熊はお返しを待っている……またお菓子が食べられると……。

解説

【目的】
 ・精霊は男小熊と一緒にお返しのお菓子を作る。(小熊は配る用とパートナー小熊に渡す用)
 ・神人は女小熊と一緒に談笑したり、遊んだり自由に過ごす。

【小熊について】
 ・二足歩行し、人語を解します。行動や思考は人と変わりません。
  好奇心旺盛で、フワフワの毛並みで人懐っこいです。優しく思いやりがあります。
  好物ははちみつ、木の実、とうもろこしです。
  個性を有しておりますが、甘えん坊で抱きつき癖等です。

  ・男小熊は『青、茶色、紫』です。
  ・女小熊は『ピンク、黄色、赤』です。
  ・小熊のペアは『青・ピンク』『茶色・黄色』『紫・赤』です。

 ・好奇心旺盛ですので、任務のことやウィンクルムについて質問、神人や精霊との関係も尋ねてきます。
  神人(精霊)とは恋人?、恋人って何するの?、任務で大変だったことは?等を聞きたいようです。(聞かれたいことなどありましたら記載ください)
  (精霊は他の精霊に、神人は他の神人に答えを聞かれます。また小熊が渡す際にパートナーに言ってしまうかも!)
  

【場所や時間】
 ・精霊は本部にある調理室で行ないます。
 
 ・神人は本部内にある庭で遊んだり、カフェ等でお茶になります。(女子会です♪)

 ・お菓子の制作時間はお昼過ぎの13時から17時までとします。

【お返しのお菓子や行き場所等について】
 ・精霊の皆様はお菓子は同じものでお願いします。多岐になりますと小熊たちが混乱し作れません。
  掲示板で話し合いをして決定してください。
  (お菓子は同じものですが飾り付けやラッピング等のアレンジはご自由に)

 ・神人の皆様は行く場所やすること等も掲示板での話し合いをお願いいたします。
  
【その他及び注意】
 ・描写は神人と精霊とで別描写の後に渡すところで合同となります。
 ・アドリブが入る場合がございます。NGの方はプランに「×」とお書きください。
 ・過激な発言や行動があった場合描写できかねます。

 ・材料費やお茶代などで500jrいただきます。

ゲームマスターより

草壁 楓でございます。
 ご閲覧いただきまして誠にありがとうございます。

 小熊たちもいろいろな世界を見てきているようです。
 少しずつ成長している小熊たちを今後も宜しくお願いいたします。
 そしてこの機会に精霊の皆様はバレンタインのお返しを作ってみてください。
 愛がこもった贈り物!しかも手作りなんて素敵♪(草壁は頂いたことないですが……)

 話し合いが多いため相談期間を長くしております。
 プランに書ききれない場合は今回掲示板を拝読しますので、その折は掲示板参照等とプランにお書きいただけますと助かります。
 EXとなります……細かく描写させていただきたく考えた末です。
 宜しくお願いいたします。

 それでは皆様のご参加お待ちしております!!  

リザルトノベル

◆アクション・プラン

かのん(天藍)

  天藍共に掲示板参照
本部内の一室借りて、お湯の入ったポットに紅茶の道具一式用意
甘い香りのするフレーバーティー小熊さん達喜んでくれるでしょうか
男性陣が来るまでここでおしゃべりしましょう?

小熊さんに質問
ハロウィンの時の怪我は治りました?
最近はどんな所に行きました?

私は…年末から天藍と2人暮らしを始めました
新しい発見色々で楽しいです

質問の答え
恋人?
天藍とは、今は…これからを一緒に過ごすパートナーという所でしょうか

任務の事
天藍が怪我をしないようにっていつも思います

天藍からのお返し
ありがとうございます
こんなに綺麗なクッキー初めて見ました
…1枚だけハート型?
囁かれた言葉に頬染めながら天藍に向けて笑みを向ける


水田 茉莉花(八月一日 智)
  ※掲示板参照、熊の一押し希望

お菓子はほづみさんに任せれば心配ないわ
食べられるものに関しては熱心だから
クマさんは待ってる間これでも食べる?(苺味のポップコーン差し出し)
皆さんもどうぞ

でもお返しかぁ…
あたしの場合はほづみさんが仕事で忙しかったから
あげるものもあげた?かどうか忘れちゃったなぁ
仕事も一緒だし、一緒に住んでるから
特にイベントっぽい準備もしなかったわねー

ええっ、恋人?あたしとほづみさんが?
ど、ど、どこをどう見たらそう見えるの黄色ちゃん!
てっていうか、どこから恋人づきあいになるんですか、皆さん!

はう、何だかうっとりするような話だなぁ

(お返し貰いつつ)あたし達にも、そんなことが起こるのかしら?


エセル・クレッセン(ラウル・ユーイスト)
  (小熊達の募集の紙を眺めた後、振り返って)
小熊達って調理とかできるんじゃないのかなあ?でも…。
なあ、小熊達のお返しを作る手伝い、してやってくれないか?
ラルは(お菓子作り)できるよな?

お茶会
女小熊にちょっとお洒落させたい。可愛いリボンつけたりとか…、この後があるし。
色は体色と同じか白かな?

話題に、バレンタインにどんなチョコを作ったか(渡したか)という話はどうかと提案。(小熊をなでなでさせて貰いつつ、小熊達や皆の話を楽しそうに聞いている)

…私もバレンタイン、渡しはしたんだ。買ったやつ。
作ってもみたんだけど。試食したら、まずいんだもん…。(手に微かに火傷の痕が…)

(お返しは貰えると思ってなくて吃驚)


アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
  噂に聞いていた小熊達に会えて嬉しい
触らせてもらっても…?
もふもふ
ギュー
念願叶って幸せ

他の方の話題は熱心に聞く

恋人か
こっ、恋人じゃないですよ…!(赤面

恋人は何するのか
うーん…想像ですが
幸せを贈り合うとか…でしょうか
バレンタインとホワイトデーはお菓子という形で幸せを贈り合う日でもありますし

大変だった事
EP50のデミギルティは強敵でした…
最初の頃ではEP4ですね…あれは心臓に悪いです…


渡され
す、凄い…
何倍にもなって返された気分

美味しい

違うそうじゃない感が言葉にならず渦巻く
伝えねばと身を乗り出し
が、ガルヴァンさんが作ってくれたから美味しいんだよっ
少しの沈黙の後
あ…
盛大に自爆した事に気付き羞恥で顔を覆う


●ご挨拶なのぉ~

 ある日の午後エセル・クレッセンはA.R.O.A.本部の掲示板を見ていた。
 その横にいるのは彼女の精霊のラウル・ユーイスト。
 彼はエセルが熱心に一つの貼り紙を見つめていることに気付いている。
 少し拙いひらがなで書かれたそれを。
「小熊達って調理とかできるんじゃないのかなあ?でも……」
 エセルが見ていたのは、カラフル小熊が書いたホワイトデーにお返しを一緒に作ってくれる精霊を募集している貼り紙。
 エセル及びラウルはこの募集をかけている小熊達に会った事があった。
 小熊達が器用なこと、あの器用さがあれば菓子作りなど容易ではないかと。
「なあ、小熊達のお返しを作る手伝い、してやってくれないか?」
 暫し思考した後にエセルは振り返りラウルに告げる。
 その顔には優しい微笑みが溢れている。
 そして更に微笑みを深めると、
「ラルはできるよな?」
 お菓子作れるよな!!と尋ねてくる。
 少し視線を彼女に送りつつ、思案顔の彼からの返事はない。
(なぜ……俺が?)
 と思考しているからである。
 返事はないがエセルは笑顔を向ける。彼女の中で決まったようだ……エセルに菓子作りは無理だというラウルの思考と共に。


 それから数日後、4組のウィンクルムがA.R.O.A.本部に集まっている。
「「「「「「今日はありがとうございます!なのぉ~!!!」」」」」」
 本部の玄関前には6色のカラフル小熊たちが待ち構え出迎えてきた。
「久し振り、元気だったか?」
 小熊たちに近付き、それぞれの顔を見、小熊が元気にしていることを確認しつつ天藍は1匹ずつ頭をわしゃわしゃと撫でる。
 小熊たちは撫ぜられるたびに顔をニパニパとさせて笑顔を天藍に返す。
「天藍!天藍」
 天藍の名前を連呼する青小熊に天藍は父親や兄のような気持ちで接する。そしてその様子を微笑みを浮かべてかのんは見守っている。
 一通り撫ぜられると小熊たちはアラノアとガルヴァン・ヴァールンガルドに小走りで駆け寄り軽く一礼する。
「はじめましてなのぉ~」
 そう元気に挨拶したのはピンク小熊。
「よろしくお願いしますなのぉ~」
 次に挨拶したのは赤小熊。
 アラノアは、
(小熊だ!!)
 どうやら小熊の存在を噂で聞いていたようで、会えたことに喜びを感じているようだ。
「宜しく頼む」
 そのガルヴァンの言葉に小熊たちはガルヴァンに注目する……そして瞳を輝かせている、1匹がいる。
「綺麗なのぉ~」
 紫小熊はそう言うとガルヴァンの足にスリスリと身を寄せる。
 どうやら葡萄色の髪が自分と同じ色であると認識し一目惚れしたようだ。
「う、うむ」
 その速度を増すスリスリ攻撃に、少しの戸惑いは見せているようなガルヴァンではあるが、悪い気はしていないようだ。
「その節はありがとうなの!」
 黄色小熊が水田 茉莉花と八月一日 智に声を掛ける。その横には丁寧にお辞儀をする茶色小熊。
「元気そうでよかったわ」
「茶色も元に戻ってよかったな!」
 2人の笑顔にもう一礼する2匹。
 その笑顔に茉莉花は優しく頭を撫でてやる。
「みなさーん!」
 そこにA.R.O.A.の職員が声を掛けてきた。
 声に全員振り返ると、
「調理室の準備とお茶会に会議室を準備しましたので移動をお願いします」
 と告げてきたのだ。
 どうやら職員は小熊たちのためにいろいろと準備をしておいてくれていたようで、それも小熊たちのニパニパ笑顔を見るために。
「では男性は調理室、女性は会議室へ移動をお願いしますー!」
 「こちらへ」と職員に案内されながら神人と精霊は「また後で」と別れたのだった。


●お返し作り準備なのぉ~

 調理室。
 4人の精霊と男小熊は案内されそこで室内と設備などを眺めている。
「では皆様小熊たちを宜しくお願いしますね」
 軽く笑顔でそう言うと、小熊たちに精霊の言うことを聞き迷惑を掛けぬようにと声をかけて部屋から消えていった。
 精霊それぞれは今回の作業に必要なものを机へと出す。
 ラウルは飾り付けとしてアイシングクッキー用に食用色素、卵白、粉砂糖、ステンドグラスクッキー用に彩り豊かな各色の飴、そしてナッツ類。
 更に先に流れを頭に入れておけば、小熊達もやり易いかもしれないとクッキーと飾り付けの作業手順の書かれたレシピを用意してきたようだ。
 そのレシピを小熊たちは念入りに読む、のだが。
「これ、なんて読むの?」
 そんな質問を数回され、その都度ラウルは快く読み方を教えていく。
「これか?これは「こねる」だ」
 一生懸命頭に入れようとしている小熊にラウルはその本気度を知っていく。
 この事前の作業が後に功を奏すこととなる。
 違う机ではガルヴァンがラッピング用の材料を綺麗に整列させている。
 彼が持ってきたものは、多種類の色や模様と太さのリボンと、ジュエルシールと、ビーズを何種類か、そして袋と箱をいくつも持ってきたようだ。
 その色合いやジュエルシールの揃え方も多種多様でさすがジュエルデザイナーといったところである。
 一通りクッキー作りの作業を頭に入れた小熊たちはそのキラキラとしたラッピングの材料が目に入りガルヴァンに近寄る。
「これなぁに?」
「ラッピングに使用するものだ」
「キラキラ、綺麗」
 ほぉ~と言う声が調理室に木霊する。
 これはこう使うのだ、と少し手本をみせつつ説明を始めるガルヴァン。
 その更に隣の机では智と天藍がクッキー作りの準備を着実に進めている。
「えっと、バターに小麦粉」
 材料と数を一つ一つ確認しつつ数えながら智はやる気十分の顔付きをしている。
「蜂蜜を持ってきた」
 また天藍は蜂蜜を取り出すとその材料の一部として並べる。
 生地の材料に不備はないか、作る量に見合っているのかも2人で確認すると……天藍の脳裏に浮んでいたことが起きるのである。
「は、はちみちゅ~~~~」
 3匹の小熊はガルヴァンからの説明を大凡聞いたタイミングで2人の下へと猛スピードで近付いてきた。
「これは材料だ、食べるものではないぞ」
 天藍は微笑み小熊たちに注意をする。
 もちろん少し多めに持ってきてはいるので少しは余裕がある……後で少しのつまみ食いは良しとする考えは持っている。
「了解なのぉ~」
 少し我慢するように体を震わせながら敬礼のポーズをし、小熊たちは何度も頷くのだった。


●女子会準備するのぉ~

 そんな準備をしている頃、調理室の一つ下の階にある庭が見える会議室。
 庭には冬の花と春の早咲きの花が風に揺れている。もう少しで春になるのだとその風が告げているように。
「女性の皆さんはこちらですよ!」
 神人と女小熊は中に通されると、
「これは……」
 かのんは口に手を当てて驚くと、他の神人も同じ反応をしている。
 椅子やテーブルには刺繍が施されたクロスやカバー、机の上には生け花が飾られている。如何にも女子会という雰囲気に仕上げていてくれていることに驚いているのだ。
「せっかくの女子会ですから……」
 照れたように男性職員は笑っている。
「いつもありがとうなのぉ~」
 赤小熊は職員に抱き付くと何度も謝礼を述べる。
「いいんだよ、憧れの神人たちと話せてよかったね」
「うん!」
 もふもふと撫でながら微笑む職員。
「では神人の皆さん小熊たちをお願いします」
「わかりました!」
 茉莉花は「もちろん!」と良い返事を返す。
「さて、皆で準備しよう」
 エセルの言葉に皆が頷くとテーブルの上へと用意してきたものを並べだす。
 かのんはお湯の入ったポットに紅茶の道具一式を用意し、その紅茶には甘いフレーバーの茶葉を用意してきた。
 また茉莉花は室内にあった花柄で少し深めの皿を手に取るとそこに苺味のポップコーンを。
 エセルとアラノアは全体的に話せるようにと机と椅子の配置を整えていく。
 その間にとかのんは人数分のフレーバーティーを用意するために茶筒を開けると、周囲には蜂蜜やバニラの香りが漂う。
 それに反応するように小熊たちが集まる。
「かのんちゃん!これなぁ~に?」
 ピンク小熊は小首を傾げてクンクンと鼻を動かしながら聞いてきた。
「これは紅茶ですよ」
 ニコリと優しい微笑みを浮かべて茶筒を小熊たちの顔へと寄せる。
「あまいのぉ~」
「のぉ~」
 どうやらこの香りの紅茶を気に入ってくれたようだ。
 かのんは自宅で紅茶を選ぶ際に小熊たちが喜んで貰えるようにと考え、甘い香りの物をチョイスしたのだ。
 安堵するように息を漏らしつつティーポットに茶葉をいれ、お湯を注ぎ蒸らしている間に人数分のティーカップの準備をする。
 その時机に苺味のポップコーンが置かれると、導かれるように小熊たちは今度は茉莉花の下へと集まる。
「茉莉花ちゃん!これはぁ~?」
「苺味のポップコーンよ!」
 そのピンク色のポップコーンは見た目にも愛らしく小熊たちは瞳を輝かせる。
「かわいいのぉ~!……でもポップコーンて何?」
 聞いたことはあったのだが見るのは初めてのようだ。
「ポップコーンはね、とうもろこしからできているお菓子なのよ」
 にっこりと答えられると、『とうもろこし』という単語に更にその瞳を輝かせる。
「後で一緒に食べましょ」
「うん!ありがとうなの!」
 そうこうしているうちにエセルとアラノアも準備が整ったようだ。
「さぁ女子会始めるよ」
 アラノアが静かにそういうと各々が小熊を挟むように椅子へと腰掛け、かのんは全員の前へと淹れたての紅茶を置いていった。


●クッキー作るのぉ~

 準備が完了したところで、A.R.O.A.の職員が4人分(大人用)と3匹分(子供用)のエプロンと三角巾を持ってきた。
「服と毛並みが汚れてはと」
 なんて言って持ってきた。
 それは有難いとガルヴァンが受け取ると子供サイズのものを小熊へと渡す。
 大人サイズは適当に配る、と……
「……これって」
 智は少し口角を引きつらせながらエプロンを広げて見ている。
 それに他の精霊も苦笑やらで同じ行動をしている。
「すみません……大人用はそれしかなくて……」
 職員はそういうと半笑いしつつその場を急ぎ足で去っていく。
 反論も何もさせない気でいるのだ。
 意見を言おうにももう既に足音さえも聞こえない。
「これは……」
 ラウルは暫く硬直していたが、やっと口を開けば職員はいないし、小熊たちを見ればいそいそとエプロンを着ているではないか。
 諦めたような息を吐くと精霊はエプロンを付けていく……なぜ諦めているかというと、
「これは女性物だよな……」
 天藍は細かい花柄のエプロンと三角巾を着用しながら困り顔。
「これは……フリルか……」
 フリフリがついた可愛いエプロンにこれまたフリル付き三角巾を持っているガルヴァン。
「ハート柄って……ないだろ」
 智はしぶしぶそれらを着る。
「……あ、あぁ」
 ラウルは眉間に少しの皺を寄せながら胸元や裾にリボンの付いた赤い水玉のエプロンと三角巾を見つめる。
「用意できたのぉ~」
 小熊たちはやる気満々に己と同じ色のエプロンと三角巾を着用している。
 そんな顔を見れば、としぶしぶのような諦めのような顔をして精霊たちはそのエプロンと三角巾を全員着用する。
 神人に見られるわけではない……問題ない……たぶん。

「おっしクマ達、クッキー生地作りすんぞー」
 智は勢いよく小熊たちにそう宣言する。
 エプロンの件は吹っ切れたようだ……皆真面目な顔付きで可愛い格好をしている。
 皆さんお似合いです。
「……やるのなら徹底的に、だな」
 ガルヴァンはそう言うとキリリと顔を引き締める。
 アラノアに喜んで貰うため、そこに心を込めて作ろうと心に想いを抱きながら。
 智はビニール袋を各々に配ると、
「小麦粉バター卵に蜂蜜を混ぜて」
 とそのビニール袋に次々と量っておいた材料を入れていく。
 智のクッキー作り説明の開始なのだが……そんな時、
「は、は、はちみちゅ~」
 当初の天藍の予定通り蜂蜜に反応する小熊たち。
 やはり我慢できないようだ。
「少しだけだ」
 そう言って天藍はスプーンに少し取ってやると小熊たちに渡す。
「ありがと!」
「天藍!天藍!」
 なぜか青小熊は名前を連呼する……癖にでもなっているのか、喜びを表しているのか。
 パクっと琥珀色の蜂蜜を口へと運べば小熊たちの意識は幸せの境地へと飛んでいく。
「おいしいのぉ~」
 茶色小熊は蕩けるという具合に瞳を閉じ、ほっぺたをもふもふさせている。
 もう少しと手を伸ばすと、天藍は微笑み、
「蜂蜜の味見も良いが材料にする分まで食うんじゃないぞ」
 と御代わりを差し出す。
 そんな様子に智は顔を綻ばせ、小熊たちが味見が終ったのを確かめると、
「こうやってビニル袋に入れて揉んで……」
 ともみもみもみと揉み作業……皆無言で揉んでいく。
「伸ばすのも袋のままでやれば手が汚れねぇだろ」
 小熊のふわふわの毛並みを考えての手段のようだ。
「これは簡単だ」
 ラウルは関心するようにそう呟くと、懸命にもみもみ作業。
「で、片っ方の袋にコレ混ぜて」
 取り出したのは、ちゃんと分量を量ったココアである。
 人数分を用意しており、それぞれに渡すと半分にしてもう一方の袋に入れるように促す。
「チョコチョコなのぉ~」
 小熊たちにとっては粘土ででも遊んでいる気分になったのか、ココアパウダーを入れたもう一つの生地をもみもみではなく、ムギュムギュしていく。
「あまり強く揉んでは袋が破れる」
 そのあまりのムギュムギュ作業にラウルが小熊たちに注意する。
 「はい」という声と共にもみもみ作業に戻る小熊たち。
 もみもみが終ったことを智は確認すると頷きながら、
「それぞれの生地を型で抜いたら、ナッツ押し込んだりあめ玉押し込んだりしてみな」
 と、ここからの作業の説明を始める智。
「あめ玉は焼くとガラスみたいになるんだぜ、アイシングってやつでお絵かきしたいクマはなんにもしないのを作るんだぞ」
 飴を取り出すと笑顔を向けつつ更なる説明をする。
 一つ一つ丁寧に説明してくれる智に感謝の心を持ちつつ小熊たちは真剣に頷きながら聞いていた。
 ここからは各々贈りたい人への想いをこめて飾り付けの開始である。

 
 まずは天藍。
 袋の中で均一に伸ばした生地をふるい粉を振った机の上へと置く。
 そこへ少し大きめ桜の形をした型で型抜きクッキーを作っていく。
 型抜きしたクッキーの中心に先程より小さい桜でさらに型抜きをして中をくり貫いていく。
 作業をしている天藍に小熊たちはこそーりと近付いて驚かそうとするのだが、
「どうした?」
 とすぐにばれてしまう……簡単に後ろを取ることはもちろん出来ないのだ。
「お花?」
「桜だ……」
 形が崩れないようにと慎重に作業する天藍の眼差しは真剣そのもので、小熊たちも息を潜めてそれを見守る。
 天板に並べると桜のくり貫いた箇所にピンク色の飴を置いていき、最後の一つのみハートに型抜いたものに赤色の飴をいれる。
 かのんへの愛を込めて。
「綺麗なの……」
「うまくできればいいんだがな」
 オーブンのスイッチを入れれば後は焼きあがるのを待つだけ。
「ねー天藍?」
 疑問符を投げかけられると天藍はオーブンから目を離し、小熊たちに視線を合わせるように屈む。 
「かのんちゃんとは恋人なのぉ~?」
「恋人?」
 率直な質問が飛び出すと、恋人という言葉に懐かしそうに瞳を細める。
「かのんとか?前はそうだったが……今は人生の伴侶だな」
 その言葉に少し考え込む小熊たち……しかし天藍の言葉と顔は幸せを表すような笑顔に変化していることに気付く。
「結婚したの?」
「そういうことだ」
 頭をぽむぽむと撫ぜながら天藍は肯定した。
「おめでとうなのぉ~」
 わーい!とその場でジャンプをして天藍の周りを飛び跳ねる小熊たち。
「じゃ~今は……2人で暮らしてるの?何をしてるの?」
「2人暮らしで何してる?」
 口元に手を当てつつ現在の暮らしを振り返る天藍。
 その顔には自然と幸福な笑みが深みを増す。
「何ってまぁ、至って普通に暮らしてる」
 最初は少し照れや気遣いなどもあったが、今ではそれも無く平穏な毎日を暮らしている。
「お互い仕事に行って、早く帰ってきた方が食事の支度して、たまに一緒に出かけたり」
 それは普段の日常ではあるが、その隣に優しく微笑むかのんの姿がいつでも見られることが心より幸せなのだと日々感じ、
「ああ、目が覚めた時隣に大切な人がいるのは幸せだと思うな」
 瞳をゆっくりと閉じれば安らかに眠るかのんの顔が浮んでくる。
 今天藍はその大事で宝物のようなかのんと共に生きていく幸せがあることが、心を満たしていくことを感じている。
「天藍幸せ!青うれしいのぉ~」
 と青小熊は天藍に抱き付くと、頬を摺り寄せてきた。
 天藍の頬にもそのふわふわとした毛並みが当たる、少しこそばゆいが暖かく小熊たちの心からの祝福に心の中で謝辞を述べていた。
 それと同時に天藍のクッキーが焼きあがる。
 その出来栄えに天藍は一つ頷いた。

 その隣の机では智が空いたオーブンに自分のクッキーを入れている。
 入れ終わった時にふと、天に瞳を向けると、
「そう言えばおれチョコ貰ったか?」
 と独り言。
「もらってないのぉ~?」
 ひょこっと現れたのは茶色小熊。
「確か会社でゲームのバレンタインイベのアプデやってて」
 ふむふむと智の言葉を聞き入るように聞いている茶色小熊。
 バレンタインデー当日、智は、というより会社自体バレンタインイベントで大忙し状態でその日がそうなんて考えてもいなかった。
 その会社には茉莉花もいて、彼女もそれどころではない忙しさの中を過ごしていた。
「修羅場だったし……アレ?差し入れチョコだったような?」
 当日を思い返してみると……、「お疲れ様です」と茉莉花がやってきてお菓子を差し出してきた。
 バレンタインよりバレンタインのイベントという頭から何の気なしに「サンキュー」なんて貰ったのだが……今考えればチョコレートだった。
 当時チョコレートの甘さは疲れた体には丁度良く、有難くいただいたのを覚えている。
 そう考えてみると、あれはバレンタインのチョコだったのかもしれない。
「だったら返す位しないとだけど」
 口角を少し上げて智ははにかんだ。
「もらったのね!」
 茶色小熊は肘でついついと冷やかすように智を突く。
「いや、その」
 グフフフっと笑う茶色小熊は次に質問をしてくる。
「茉莉花ちゃんとは恋人?」
 茶色小熊の気になることはそれだった。
「んがー」
 唐突な質問にそんな奇声を発する智。
 そんな智の声が調理室に木霊すると、ほかの精霊たちと小熊たちはビクっと体を硬直させて驚いた。
「八月一日、どうした?」
 ガルヴァンは作業している手を止めて智に声をかけてきたが、「問題ない!」と返事する。
 智の隣では茶色小熊がニマニマと彼を見つめている……。
「そんな顔をしておるのは!」
 と智は軽く拳を作ると頭をグリグリとしてやった。
「のぉ~~~~~」
 少し調子に乗ってしまった茶色小熊はそれからもクッキーが焼けるまでグリグリ攻撃をされていた。

 ガルヴァンは焼きあがったステンドグラスクッキーにラッピングしている最中である。
 少しクッキーを作るのに不安があった彼は智に教えを請い上手に焼き上げることができたようだ。
 アラノアを意識して、そしてジュエルデザイナーとして宝石のような蝶を模ったクッキーを。
「きれいなのぉ~」
 声を掛けてきたのは紫小熊である。
 同じ色をしているガルヴァンにすっかりほれ込んでしまったようだ。
「アラノアちゃん喜ぶのぉ~」
 宝石のようなクッキーに紫小熊は率直な意見を言ってくる。
「だと、良いのだが……」
 微かに唇に弧を描かせると紫小熊のキラキラした瞳を一瞬見る。
「絶対喜ぶのよ!」
 自信有り気に何度も頷きながらいう紫小熊に先ほどより口元を緩めるガルヴァン。
「アラノアちゃんとは恋人なの?」
 紫小熊は少し驚いて瞳を微かに開かせているガルヴァンにニコっと微笑みながら尋ねてきた。
「恋人ではない」
 ガルヴァンはきっぱりと言い切った。
 惹かれているのは確かではあるのだが、彼女にそれを伝えてもいないし、彼女からそのような言葉を聞いたこともない。
「仲良しなのに?」
「そうだ」
 アラノアへの想いはあるものの早計ではないかと心がまだ少し戸惑い、伏し目がちにそう答えることしか出来ない。
「でも恋人って何するの?仲良しとも違うの?」
 紫小熊は恋人と仲良し、お友達とさてそこにどんな違いがあるのかとガルヴァンに質問してみる。
 ふむ、と少し考え出てきた答えを紫小熊と視線を合わせてガルヴァンは答える。
「相合理解をし、共に歩む事だろうか」
「そうごう?りかい?」
 少し難しいようで、紫小熊の頭の上には?の文字がたくさん浮かび上がる。 
「手を取り共に歩んでいく……お互いを分かり合いながらな」
 なるほどーと手をポムっと叩いて数回頷く。勉強になったようだ。
「お仕事で大変だったことは?」
 質問に答えてくれるガルヴァンに気を良くしたのか紫小熊は次々と質問する。
「船で捕まった時だな」
 ムーンアンバー号で気付いたら精霊は捕まっておりオーガに痛めつけられた……アラノア他神人たちが助けに来なければ怪我だけでは済まなかったと、思い出すだけでその時の痛みが込み上げてきそうで。
 そしてその傷を見てアラノアは涙を流し抱き締めてきた……優しいアラノア。
 痛そうなのぉ~と紫小熊は瞳をウルウルとさせて身を震わせる。
「……だがある意味一番大変だったのは……海に行った時か」
 ガルヴァンは船での任務は大変だったと語った後に海の出来事も話し出す。
 自身が渡した蝶の髪飾りをし水着姿で現れたアラノア。
 その姿に自身の本音が聞こえる耳栓をした日の出来事である。
 自分のアラノアへの想いを自覚し、あれからずっと彼女のことを想い、アラノアを困らせてしまうのではと戸惑いの日々を過ごしている。
「好きなら!しゅき~~~って言っていいと紫は思うの……言わないと伝わらないから」
 純粋な紫小熊は笑顔でそう言う。
 いつかはそうできたら、とガルヴァンは微笑み、ラッピングを再開する。

 こちらはラウルの作業を青小熊が手伝っている。
 隣でラッピングを綺麗に完成させているガルヴァンのを見ては参考にしているようだ。
 渡す相手を想いそのイメージでやってはどうかと思案していたので、それを青小熊に伝えると、「凄いのぉ~」と喜ばれたばかりである。
 ガルヴァンの持ってきたラッピング用の袋やリボンを見ると、ふと2つの色に目が留まる。
 白と銀色。
 エセルをイメージしたい色。
 その色の袋とリボンを取ると、
「エセルちゃんのお色なのぉ~」
 とニパニパと告げてくる。
「そうだ」
 それに焼いたクッキーを小分けにして入れていく。
「チョコ貰ったの?」
「貰った」
 表情にあまり変化はないが、喜んでいないわけではないのだと青小熊はにこにこと笑顔を浮かべている。
「青も貰った人に配るんだろ?小分けにしてリボンを縛ってみたらどうだ?」
 ラウルの提案に「はぁ~い」と手を上げて智が多く焼いてくれたステンドグラスクッキーやアイシングのココアクッキーを入れていく青小熊。
 ラウルは白い袋には銀色のリボンを縛り、銀色の袋には白色のリボンを綺麗に縛っていく。
「あの、お手伝いありがとなの」
 青小熊はモジモジとラウルに謝辞を述べてくる。
「期待されるような話は無いな……」
 質問が来て答えられなかったら、とラウルは考え先に話しておく、これも彼の優しさからだろう。
「参加してくれてとっても嬉しいの……それにとっても親切」
 頬を赤らめてペコペコとお辞儀する様にラウルの口角が少し上がったのを青小熊は見逃さない。
「これ、エセルちゃんに?」
 ラッピングの出来上がった袋を凝視し、頭の中には彼女の笑顔がふと浮ぶ。
「エセルが一生懸命に小熊の手伝いをと言われて……」
「優しい人なのぉ~」
 あとでお礼を言わないと、と心に決める青小熊。
「言ってやるといい、喜ぶぞ」
 エセルに渡すラッピングが完成したのでそのまま小熊たちの分も手伝ってやるラウル。
 パートナー小熊には自分でやりたいと告げてきたので、それは心を込めてやれと言って任せる。
 他の人たちに配るものは少し趣向を凝らそうとガルヴァンの持ってきたバレンタインブックの解説見たり、合わせてガルヴァンに相談したりと進めていく。
「青、これでいいか?」
 一つ出来上がれば綺麗にラッピングされているクッキーを見て笑顔を向けてくる青小熊。
 それにつられるようにラウルの顔は優しい顔へとなっていた。

 これでお返し作りも終る、後は渡すだけである。


●女子会なのぉ~

 お返し作りの最中まで遡る。
 会議室では女子会が盛り上がりを見せていた。
 フレーバーティーを口に含めば蜂蜜とバニラの香りが鼻から抜けていく。
「小熊たち!ちょっとおいで!」
 エセルは小熊たちを呼び寄せると、鞄からカラフルなリボンを取り出した。
「おリボンなの!!かわいいの!」
 用意されたのはピンク、赤、黄色、白の4色。
 エセルは女小熊にちょっとお洒落させたい、とリボンを自宅から持参していた。
「色は体の色と同じか白かな?って思って持ってきたんだ」
 好きな色をと差し出されたリボンに小熊たちは各々気に入ったリボンを選んでいく。
 ピンク小熊は白、黄色小熊は黄色、赤小熊は赤と白の両方を選ぶ。
 丁寧に首下に結んでやれば、可愛いらしい小熊の出来上がり。
「わーい」
 と喜ぶ女小熊たち。
「この後があるだろう!おめかししなきゃな!」
「ありがとう!!」
 これで男性陣がいつ来てもよい準備はできた!
 そんな時そっとアラノアは赤小熊に声を掛ける。
「触らせてもらっても……?」
 初対面でいきなりこんなことを言われて赤小熊が困らないかと少し不安に感じでいたが、
「どうぞなのぉ~」
 と快く手を伸ばしてくる。
 しかし何を思ったのか赤小熊はアラノアの膝の上にちょこんと座った。
「え!?」
 驚きを隠せなくて少し戸惑っていたアラノアだが、もふもふと暫く手やら頭を撫でたりしてみる。
「同じ色なのぉ~」
 そう言って赤小熊はアラノアの瞳をジッと見つめてくる。
 アラノアの朱殷の色の瞳と自身の色が同じだと笑顔で言ってきたのだ。
 そんな笑顔が堪らず優しくふわりとギューと抱き締めてみる。
 ふわふわしたその毛並みのさわり心地に、念願叶って幸せだとアラノアは笑顔を浮かべていた。
「お菓子はほづみさんに任せれば心配ないわ」
 茉莉花はそう言って、食べられるものに関しては熱心だから、と付け加える。
 机に乗っている苺味のポップコーンを手に取ると、
「クマさんは待ってる間これでも食べる?」
 と小熊たちの前に差し出す。
 先ほど説明してもらったとうもろこしで出来ているお菓子だと瞳を輝かせるとふわふわの手で一つ摘み、同時に口に放り込む。
「おいしいのぉ~」
「美味~~~~」
「あまあまなのぉ~」
 かなりお気に入りらしい。その天国にいるような顔に茉莉花は笑顔で心から喜んだ。
「皆さんもどうぞ」
 また、茉莉花はそう言って他の神人たちにもポップコーンを差し出した。
「いただきます」
 かのんは手を伸ばしポップコーンを口に入れると、口の中に苺の甘い味と香りが広がるのを感じる。
「美味しいですね」
「私にも」
 とエセルも手を伸ばせば、その香りと味にご満悦のようだ。
「でもお返しかぁ……」
 続いて話題を振ったのは茉莉花である。
 今まさに男性陣はお返し作りの真っ最中……さてどんなものができあがるのか。
 次の話題にとエセルはバレンタインにどんなチョコを作ったり渡したかという話はどうかと提案をする。
 「いいね!」なんて茉莉花が言うと、
「じゃあ皆さんはチョコあげたのぉ~?」
 ピンク小熊はポップコーンを頬張りながら神人全員に質問をする。
「あたしの場合はほづみさんが仕事で忙しかったから、あげるものもあげた?かどうか忘れちゃったなぁ」
 茉莉花は目線を天に上げながらそう言う……智と同じゲームアプリの会社で働いている彼女は、智と同じくバレンタインイベントでてんてこ舞いの状態でバレンタインを過ごしたのだ。
「仕事も一緒だし、一緒に住んでるから、特にイベントっぽい準備もしなかったわねー」
 考えても特にバレンタインという名のチョコをあげた記憶はないし、所謂周りの男女がしているようなことをする余裕がなかったと語った。
「……私もバレンタイン、渡しはしたんだ。買ったやつ」
 買った物だったことを微かに残る火傷の痕を見ながら少し肩を落とすエセル。
「大丈夫?」
 ピンク小熊は心配そうにその火傷の痕を優しく摩る。
 ピンク小熊の優しさに「ありがとう、大丈夫」と答えてもふもふと頭を撫ぜてやる。気持ちいいのかピンク小熊は瞳を細める。
「作ってもみたんだけど。試食したら、まずいんだもん……」
 手作りに挑戦したものの渡せるレベルのものはできずなくなく購入したことを思い出す。
 普段はあまりしないことをすればラルが喜んでくれるのではないかと思ったのに。
「次頑張れば大丈夫なの!!」
 ぷにぷにの手を前に突き出し黄色小熊は笑顔でエセルに言う。
 そんな顔を見てエセルは一瞬目を丸くしたが、「そうだな!」って笑い返す。
「あ!そうだ!精霊さんは皆さんの恋人なの?」
 女の子である、恋バナがしたくなる。
 それは小熊とて同じである。
「恋人?」
 最初に反応したのはかのんである。
「かのんちゃんは天藍さんと恋人なのよね!」
 ピンク小熊のニパニパ笑顔にかのんは少し頬を赤くする。
「天藍とは、今は……これからを一緒に過ごすパートナーという所でしょうか」
 結婚をした2人……その言葉のニュアンスを察したのか小熊たちは「ほーほ!」と恋する乙女の眼差しでかのんを見る。
「私は……年末から天藍と2人暮らしを始めました。新しい発見色々で楽しいです」
 そしてと付け加えるように、
「天藍と……共にいると誓いましたから……」
 と、自分で言っているとどんどん恥ずかしさが増してくる。
 そんなかのんの脳裏には大事にしている万年筆が浮ぶ……胴軸に柔らかなラインを描いた銀の蔦葉に、青の薔薇が一輪咲いているデザイン。天藍からのプレゼントのそれを。
 天藍は今は恋人ではなく夫である。毎日共に過ごし眠る日々……幸せそうなその顔に女性陣全員が優しく彼女を見守る。
「アラノアちゃんは?」
 恋人か……なんてのん気にしていたアラノアに突如赤小熊が抱えられたまま質問する。
「こっ、恋人じゃないですよ……!」
 大いに赤面しつつ大いに否定する。
 心の中にガルヴァンの顔が浮ぶ……一目惚れし意識はしているものの、その想いは彼に告げてはいない。
 いつか言える日が来れば……なんて思い、赤小熊を抱く強さに少し力が入る。
「どうしたの?」
 心配そうに顔を覗き込んでくる赤小熊……「大丈夫だよ」と笑顔で返しているがその表情は少し切なげだ。
「茉莉花ちゃんは、智君と恋人だよね?」
 無邪気に黄色小熊は感じていたことを茉莉花に言うと、
「ええっ、恋人?あたしとほづみさんが?」
 率直に聞いてきた黄色小熊に立ち上がり明らかに驚く茉莉花。
「ど、ど、どこをどう見たらそう見えるの黄色ちゃん!」
「仲良しなのよ」
 確かに茉莉花と智は仲が良い。
 しかし恋人という間柄ではないのだ……。 
「てっていうか、どこから恋人づきあいになるんですか、皆さん!」
 さて何処からが恋人なのかと疑問を呈する茉莉花は全員を見回す。
「恋人って何するのかな?」
 どこからが恋人で何処までが友達なのか……黄色小熊は茉莉花の疑問ででは、と疑問をその場にいる全員に投げかけた。
 全員の話しを熱心に聞いていたアラノアは、確かにと頷きながら自分の考えを話しだした。
「うーん……想像ですが」
 と前置きをすると、
「幸せを贈り合うとか……でしょうか。バレンタインとホワイトデーはお菓子という形で幸せを贈り合う日でもありますし」
 なるほど!とその場の全員が頷いた。
 お互いに幸せを贈りあい、互いに幸せを感じ過ごす。
「はう、何だかうっとりするような話だなぁ」
 そんな幸せを感じたいというように茉莉花は瞳を細める。
「智君がいるのよ!」
「だ・か・ら!黄色ちゃん!」
 ニヤニヤとしている黄色小熊にまた驚かされる茉莉花。
 頭グリグリの刑に処すると、黄色小熊に近付けば軽くグリグリ。
 そんな様子を微笑みながらかのんが話題を移す。
「そういえば……ハロウィンの時の怪我は治りました?」
 心配そうな面持ちで小熊の体を遠目に見る。
「ありがと!もう大丈夫なのよ!」
 ピンク小熊はそう言うと、一回転して笑顔で答える。 
「心配していたんですよ……あまり無茶しないでくださいね」
 優しい微笑みを浮かべるかのんに深く深くお辞儀をピンク小熊は返す。
「かのんちゃんは任務大変?」
 小熊たちも任務ほど危険がないものの慰問として被害にあった村などを訪れている。
 それもあって任務について質問をしてくる。
「天藍が怪我をしないようにっていつも思います」
 愛おしい人の、いつも護ってくれている背中が傷つかないようにと。
 うん、と頷くピンク小熊を見ると、赤小熊はアラノアを見る。
「アラノアちゃんは?」
「デミギルティは強敵でした……」
 マントゥール教団の少年が助けを求めてきた依頼のこと。デミギルティである元精霊との戦闘は心に響くものがあり、戦闘も激しいものとなったと。
「最初の頃では耐久のアレですね…あれは心臓に悪いです……」
 それは精霊とひたすら見つめ合うというもの……まだガルヴァンとウィンクルムとなって日が浅く、羞恥やらいろいろと心の葛藤をしたことを思い出す。
 アラノアは鮮明に覚えているのかその顔は一瞬にして赤く染まっていく。
 あわわとしているアラノアに一同はなんだか微笑ましく感じながら、次の話題へと移っていく。
「あと、最近はどんな所に行きました?」
「マーメイド・レジェンディアに行ったのよ!乗り物たくさんで楽しかったの!!」
 興奮気味にグリグリの刑が終った黄色は元気よく答えた。
「職員さんがね、ご褒美っていって!」
 アラノアの膝の上に乗りながら赤小熊は笑顔で答えた。
 楽しかったねーっと3匹は顔を見合わせてニパニパ。
 それはよかった!と神人全員は小熊たちを優しく見つめる。
 
 女性陣の女子会はそんな風に優しく楽しい時間が流れていった。


●渡すのぉ~

 さて、ここは会議室の前。
 中では女性たちの楽しそうな声が聞こえてくる。
 調理室で可愛いエプロンを脱ぎ捨ててきたのは言うまでもない。
 そっとドアを開ければ中にいる全員が振り向いてくる。
 そして精霊はそれぞれ己の護るべき神人の下へと歩み寄る。

 白の袋に銀色のリボン、銀色の袋に白色のリボンをラッピングしたアイシングクッキーをラウルはエセルの前に差し出した。
「え?!」
 お返しが貰えると思っていなかったエセルは驚愕している。
 綺麗にラッピングされたそれはエセルをイメージしたもので、その色合いにエセルは満面の笑みをラウルへと向ける。
「ラル……ありがとう!」
 リボンを解こうとするとシャランと音が鳴る、ガルヴァンからの教えでビーズをリボンに通しクリスタルの星のチャームも先端に付いている。
「綺麗だな」
 それを見たエセルはラウルのその心遣いに感謝するように瞳を閉じる。 
「ガルヴァンに提案されてやってみた、気に入ってくれて何よりだ」
 そんなところへチャチャを入れてくる2匹が現れた。
「ラウルさんね、たくさんたくさーん手伝ってくれたのよ!」
 一緒に作業をした青小熊。そして、
「エセルちゃんね、手作り頑張ったんだけど失敗しちゃったから、次は頑張るんだって!!」
 とピンク小熊のお節介の言葉にラウルは微かに目を見開く。
「そうか……次を楽しみにしている、作ってくれるだろう?」
「もちろん!頑張るからからな」
 2人はお互いをしっかりと見ながら笑顔を浮かべた。

「ほらよ、みずたまり」
 さっと出した可愛らしいべピーピンクの袋に入ったクッキーを茉莉花の前に差し出す智。
「ほづみさん……私チョコあげましたっけ……?」
 そんな返事が返ってきた智は大きめに息を吐くと横目で茉莉花を見ながら頭を掻きつつ口を開く。
「バレンタインイベのアプデの作業してた時くれただろ……」
 茉莉花は回想する……そういえば、と。
 差し出されたそれを受け取ると茉莉花は微笑む。
「ありがとう、ほづみさん」
 こちらにも小熊たちが現れる。茶色小熊と黄色小熊である。
「ほら、やっぱり!」
「やっぱりなのぉ~」
 茉莉花と智が一緒にいたわけではないが、グリグリの刑は小熊にしているのだ……同じことを言われて。
「黄色ちゃん!」
「茶色クマ~」
 グリグリの刑再びである。
(あたし達にも、そんなことが起こるのかしら?)
(どうやったらみずたまりと恋人になれるんだよー?)
 と2人同時に心の中でそう思っていた。

 そっとかのんの前へとブルーの袋に入れたクッキーを差し出す天藍。
 それを優しい微笑みを浮かべてかのんは受け取る。
「天藍、ありがとうございます」
 その袋を覗き込めば桜の形をしたステンドグラスクッキーが目に飛び込んでくる。
「初めてだがなかなかうまくできた」
「こんなに綺麗なクッキー初めて見ました」
 覗きこみながら眺めていると、その中に一つ中心が赤く輝くハート型のクッキーを見つける。
「……1枚だけハート型?」
 1枚だけハートの形をしているクッキーを見つめながら首を傾げているかのんに天藍はそっと耳元へと顔を近付ける。
「バレンタインのお返しに愛を込めて」
 そっと囁かれたその言葉にかのんは頬を赤く染めると、今日一番の笑顔を天藍に向ける。
「おめでとうなの!」
「なの!!かのんちゃん幸せにしないとピンク怒るのよ!」
 そこに現れたのはピンク小熊と青小熊。
 2人の結婚を祝福しに来たようだ。
「ありがとうございます」
「ピンク小熊……かのんを必ず幸せにする、約束だ」
 指切りだ、と天藍は屈んで小指をピンク小熊の前に出すと微笑む。
 これからも2人の愛は消えることはない、ハートのクッキーのように赤く輝きながら。

「アラノア……」
 ガルヴァンはアラノアの前へと真剣な表情で立っている。
 そして差し出された箱を受け取るアラノア。
 ジュエルシールを貼り宝石箱風にされた白い箱。端にはビーズを通した赤いリボンで仕上げておりジュエルデザイナーのガルヴァンらしいラッピングがされている。
「す、凄い……」
 その完璧なラッピングに驚愕を隠せないアラノアは、何倍にもなってお返しが返ってきた気分だ。
 そっと開ければ中には蝶を模ったステンドグラスクッキーが入っている。
 一つ手に取ると口に運ぶ。サクッと音を立てて口の中に蜂蜜の甘さが広がる。
「美味しい」
 率直な感想を述べるアラノアの言葉にガルヴァンは安心したように息を吐いた。
「上手い者から生地作りを教えてもらったからな」
 美味しい、確かに美味しいのだが伝えたい言葉はそうじゃない、違うと心の中でアラノアは言葉にならない想いが渦巻きだす。
 彼女は伝えねばと身を乗り出し、ガルヴァンに顔を近付ける。
「が、ガルヴァンさんが作ってくれたから美味しいんだよっ」
 いつもとは少し違う様子のアラノアにガルヴァンは目を見開く。
 彼女の言った言葉を聞いたガルヴァンの心にも何とも言えない感覚が胸中を覆い何も言えなくなる。
「……そ、うか……」
「あ……」
 勢いよくいった自分が盛大に自爆したことを自覚したアラノアは恥ずかしさのあまり手で顔を覆う。
 そんな2人の下には赤小熊と紫小熊がやってくる。
 ついついとガルヴァンの服を引っ張ると耳打ちするように小さい声で紫小熊はいう。
「大丈夫、いつか言えるのよ……そうごう、りかいなのよ」
 また赤小熊は羞恥で顔を覆っているアラノアの耳元に顔を寄せれば、
「頑張ったの……ちゃんと伝わったのよ」
 2人の距離が縮まることを小熊たちは願っている……2人が笑顔で手を繋ぎ歩く未来を想像しながら。


 後日談……である。
 小熊たちはパートナー小熊にお返しを渡し、もちろんチョコをくれた人々にもお返しを無事に返せたようだ。
 共に過ごし、作ってくれたウィンクルムに感謝の気持ちを心に抱きながらラブラブニコニコとA.R.O.A.本部で今も暮らしている。



依頼結果:大成功
MVP
名前:アラノア
呼び名:アラノア
  名前:ガルヴァン・ヴァールンガルド
呼び名:ガルヴァンさん

 

メモリアルピンナップ


( イラストレーター: 越智さゆり  )


エピソード情報

マスター 草壁楓
エピソードの種類 ハピネスエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル ハートフル
エピソードタイプ EX
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用可
難易度 とても簡単
参加費 1,500ハートコイン
参加人数 4 / 2 ~ 5
報酬 なし
リリース日 02月24日
出発日 03月03日 00:00
予定納品日 03月13日

参加者

会議室

  • [18]かのん

    2017/03/02-23:11 

    こっちもプランは提出済みだ
    食事の支度はしてもお菓子づくりは殆どしないから、どんなことになるやらなんだが
    小熊達と神人達が喜ぶと良いよな

  • [17]アラノア

    2017/03/02-23:06 

    所々掲示板参照と書かねば入りきらなかった…今回のモ=ジスウには苦戦した。

    詰め込んだ結果どうなるか分からないが、お互い良い物を作れれば良いと思う。

  • [16]水田 茉莉花

    2017/03/02-22:17 

    うぇーい、こっちも強敵『モ・ジスウ』と戦った結果、あげるくらいしかできなかったぜ。(提出済み)
    まあなんだその、やるだけでもいんじゃねーかなとおれは思ってる。

    それじゃ、みんなで頑張っていこうぜー!

  • [15]エセル・クレッセン

    2017/03/02-21:47 

    プランは一応提出した。

    >お返し
    小熊達が配る用も作るなら余分はありそうな気もするが。
    天藍の言うように、どれでもいいと思う。

    >お茶会
    …『準備するものは思いつかなかったから、女小熊達にリボン結んでお洒落させてみる』、だそうだ。

  • [14]かのん

    2017/03/02-21:03 

    おつかれ、もう少しで出発だな

    >お返し
    モ・ジスウが強敵で、こっちはかのんが受け取るまでになってる
    その場で食べる、小熊達と一緒に食べる、受け取って大事に持って帰る、どれにしても良いんじゃないかと思っているが

  • [13]アラノア

    2017/03/02-19:05 

    そういえば神人達はお返しを貰ったらその場(お茶会)で食べる感じでいいのか?
    そういう事前提でプランを組んでいるが…。

  • [12]アラノア

    2017/03/01-22:10 

    >八月一日
    …同じ作る側の者として共感できる部分があるな…
    相手を満足させるだけの物を提供するにはそれ相応の苦労が付き物だからな

    バレンタイン…
    俺が貰ったのは何の変哲もない普通の手作りチョコだが…
    …(少し考え
    …味自体も普通だが、それよりも美味く感じるのは何故なんだろうな…不思議だ


    アラノアの方は用意できるものが特に思いつかなかったと少ししょんぼりしていた。
    恋愛の話自体は好きなので誰かの話題は熱心に聞くと思う。(但し自分の話題になるとキョドる)

  • [11]エセル・クレッセン

    2017/03/01-21:54 

    期待されるような話は無いな。
    俺は小熊達のお返しを作る手伝いをしてやってくれと言われて来ただけだ。(淡々と)

    八月一日が生地を担当してくれるから、俺は飾り付けの材料を準備しようかと思うが、いいか?
    アイシング用とステンドグラスクッキー用、ナッツ類か…?
    他にも必要な物があれば調達してくるようにする。

    それから、作業の手順を書いた物(レシピ)を準備した方がいいか?
    先に流れを頭に入れておけば、小熊達もやり易いかもしれない。

    …お茶会は…、『場所とお茶とお菓子があれば、後何がいるかなあ…?
    まだ思いつかないけど何か考えてみる』、だそうだ。

  • [10]水田 茉莉花

    2017/03/01-11:36 

    くーっそうらやましいぞ天藍っ!(ミトンくわえてギリギリ)
    そうなると、ユーイストとヴァールンガルドの話も期待していいよなぁ?(ФωФ)

    あ、そうだそうだ。
    お茶菓子だけど「クマ達が待ってられないかもと思うから、苺味のポップコーンを準備しようかな?」
    って、みずたまりが言ってる。
    他の神人は、なんか準備したいもんあんのか?

  • [9]かのん

    2017/02/28-21:44 

    お、ホワイトデーのお返しは、中身も外側も結構な物ができそうだな
    (当人は調理系も装飾系も一切スキルなしなので、上手な精霊の意見聞いて作業しようと思っているところ)

    バレンタインか……、アプリゲームとかは季節のイベント事には必ず乗っかってくるもんな、お疲れ
    俺はかのんから、ピンクの薔薇の花の形したチョコ貰ったな
    去年がばたばたの内にバレンタイン過ぎてたんで、今年はゆっくり過ごした……缶詰の話の後にこれで悪いが(にやり)

    今回のクッキー、折角だから花と色繋がりで春らしく桜の形にできないかと思っている
    中にピンクの飴入れたら綺麗だよなと思った

    >八月一日
    小熊達が黙って作業するとも思えないんで、精霊側も何かしら聞かれる流れだと思うぞ、これは

    恋人なぁ、経過云々説明するのもあれだよな
    俺とかのんの場合、……今は伴侶って言葉の方が正しいかな、なんて答えたら更に質問続きそうで、どうしたものかと考えてる

    ああ、そうだ
    神人側、お茶会でよければ、場所とお茶の用意こちらでしましょうか?とかのんが言ってる
    いろんな香りのするフレーバーティとかだと、楽しいそうじゃないです?だそうだ
    それと、後でお返し貰えるなら、お茶菓子は無い方が良いんでしょうか?って考え込んでるみたいだ

  • [8]アラノア

    2017/02/28-21:07 

    >ラッピング
    ああ、それならこちらで用意できそうだ。
    色んな色と太さのリボンと、ジュエルシールと、大きめのビーズを何種類か持って来よう。
    それと100均で買えるラッピング用の袋と箱もいくつかあった方がいいな。

    リボンにビーズを通してアクセントにするもよし。
    箱や袋、リボンにジュエルシールを張り付けデコレーションするもよし。
    勿論リボン+袋or箱のみのシンプルスタイルでもよしだ。

    もし困っているようならバレンタインブックの解説と合わせて包装の仕方も教授出来ると思う(デザイン4)

  • [7]エセル・クレッセン

    2017/02/28-19:07 

    バレンタインイベントのアプデ…。
    そうか、イベントに参加した者は楽しんだろうが、準備する者は苦労だな。

    クッキーの飾り付けはそれぞれで良いとして、ラッピングはどうするんだ?
    特に考えがある訳じゃないが…。

  • [6]水田 茉莉花

    2017/02/28-13:12 

    うっしゃ、そんじゃおれは生地作りを中心にプランまとめてみんぜー。
    飾りつけのセンスはみんなに任せた!

    あー、バレンタインの話かー(遠い目)。
    ユーイスト、その話はおれにとっては悲しい話でよー。
    アプリゲームの会社に勤めてんだけどさ、バレンタインイベントのアプデがあって
    缶詰だったんだよなー、そん時差し入れでチョコ貰った?気がする。
    …雰囲気もくそもへったくれもねえぜ。
    ってさ、おれ達もクマ達から聞かれる側になる流れなのか、コレ?

    みずたまりはお茶会でOKって言ってるぜー。
    んで、どこから恋人づきあいになるのか考えて頭抱えてる。
    んまあ、路頭に迷ったみずたまりを助けたのがおれ達の始まり?だからなー
    おれもどこからが境目だかわかんねぇ…うがーっ!
    (生地の材料を入れたビニル袋を揉みしだきつつ)

  • [5]かのん

    2017/02/27-23:37 

    ん、この感じだと同じクッキー生地作って飾り付けは各自って感じで良さげか
    ステンドグラスクッキーって綺麗だな(ここで初めて聞いて調べてみた)
    甘味を蜂蜜にするのも良さそうだな、小熊達きっと喜ぶだろう
    (……作ってる間に小熊達が蜂蜜の味見-となりそうな気もしている)

    神人達はどうする?
    これというのがなさそうなら、会議室なりスペース借りて、お茶の道具持ち込んでおしゃべりなんてのもアリかと思うが

    かのんは小熊達に近況を聞きたいみたいだ
    ハロウィンの時みたいに、危ない目に遭ってないか心配らしい
    小熊さん達に聞いたら、私達の最近の事も聞かれるかしらと首を傾げている

    ……俺達の近況なら、2人暮らし始めたこととか話せば良いんじゃないかと思うが

    恋人とか恋愛の話については、自分のこと話さなきゃいけないんでしょうかと頭抱えてる

    かのんの性格考えたら、たぶん小熊に請われて、ぽつぽつ答えるんだろうな

  • [4]エセル・クレッセン

    2017/02/27-22:46 

    ラウル・ユーイストと、パートナーはエセル・クレッセン。よろしく。

    作る物はクッキーで構わない。
    パートナーの小熊以外にも返すのなら、多少は日持ちが必要だろう。
    生地統一なら工夫の幅も広がるか…。

    待ち時間の話は本人に…、ああ、今回がホワイトデーだから、バレンタインにどんなチョコを作ったか(渡したか?)とかいう話はどうかと言っていたか…?

  • [3]アラノア

    2017/02/27-21:09 

    アラノアとパートナーのガルヴァン・ヴァールンガルドだ。
    よろしく頼む。

    …アクセサリーの類ならいくらでも作れるが、菓子作りに関しては初めてなものでな…
    生地統一であるなら助かる

    …アイシングクッキーにステンドグラスクッキーというのもあるのか…(ふむ…
    模様を描いたり色んな色の飴玉を荒く砕いて埋め込む事ならできそうだな…(創作意欲が湧いて来たらしい
    …やるのなら徹底的に、だな


    アラノアの方はとりやえず、以前から会ってみたいと思っていた小熊達に会えて嬉しいと同時にもふり倒したいらしい。(キラキラしている神人の顔を思い出しつつ)
    あと、恋愛に関しては不得手なので振られても実体験と言えば告白にさえ届かなかった失恋話しかできないらしい。(神人本人は苦笑はすれどさほど気にしていないようだ)

    …とりやえずはこんなところか。

  • [2]水田 茉莉花

    2017/02/27-10:17 

    うぇーい、八月一日 智でーっす。
    パートナーはみずたま…じゃねぇ、水田 茉里花でっす。

    おれも天藍のクッキー案に賛成するぜー。
    ってか、生地を統一してそれを加工するってのはどーかな、プレーンとココアを準備してさ?
    焼き上げた上にアイシングやったり、ナッツ類押し込んでから焼き上げたり
    あめ玉押し込んで焼いてステンドグラスクッキーってのも楽だぜ!
    生地の甘味をはちみつにすると、さらにクマ達喜ぶと思うぜー。

    待ってる時間に話すことは…みずたまりはノープランみてーだな。
    恋人かどうかきかれたらどうしようみたいなこと言ってるけどなぁ
    経験談?ってか、先人の知恵?を聞くかもしんねぇぜ?

  • [1]かのん

    2017/02/27-05:54 

    かのんとパートナーの天藍だ、よろしく
    小熊達本部間借りして住んでたのか、元気そうなら何よりだ
    とりあえず俺達が何作るかと、神人達が何するかは決めないといけないんだったか
    挨拶だけもなんだから、ひとまず提案を置いておく

    同じお菓子で飾り付けは自由の条件に合ってるのか?と思う所はあるんだが、アイシングクッキーはどうだろう?
    凝った柄を描くのも、シンプルにメッセージだけ書くのもできるからアレンジがしやすいかと思ったんだが

    かのんは小熊とおしゃべりがしたいらしいが、それ以上のどこで、何をといった提案は思いついていないらしい
    皆の意見を聞きたいみたいだ


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