プロローグ
照明が消えているその部屋は荒れ果てていた。
唯一豪奢なベッドだけが奇妙とも思えるほど綺麗に整っていて、その上に少年が一人、赤ん坊のように丸まって寝転がっていた。
「はろはろ~ルードゥスちゃん元気~? 元気じゃないわよねぇ、知ってるぅ!」
静まりかえっていたその部屋に、やたらと明るい声が飛び込んでくる。ただし、口調に合わない低く野太い声だ。
リズブール。レースとフリルをふんだんに使った可愛らしい衣装が嵌っている可愛らしい少女の姿をしている、オーガだ。
「家畜にやられたんでしょ? あっは、わーらーえーるー!」
キャハハ、と低い声をあげて嗤う。完全に馬鹿にした口調。それを受ける少年、ルードゥスは、あからさまな顰め面で起き上がる。
彼もまた、リズブールと同じく、オーガ。
「……うるさいよ、おばさん。ちょっと相手したくないから帰ってくれる」
「やぁねー。引きこもりのルードゥスちゃんにいい話持ってきてあげたのにー」
ルードゥスの不機嫌さなど気にもせず、リズブールは笑顔で近づいて顔を近づける。
「なんでもさぁ、タブロスの旧市街ってとこでウィンクルムが演習してるらしいのよね。そんで、そこにグノーシスさまが襲撃したって言うじゃない」
引きこもっていたルードゥスには初耳の情報。彼は『ウィンクルム』という単語にピクリと眉を動かす。
「べつにー、このまま放っておいてもいーけどぉ……ルードゥスちゃんの殺したい相手も、ころされちゃうんじゃなぁい?」
さぁ、どうするの? と挑発するような、誘うような発言。
「……何? あいつら集まってるの? それ、グノーシス様の邪魔しなければ、何やってもいいの?」
ゆらりと首を傾げながら確認をすれば、明るく声が返ってくる。
「あはっ、邪魔って。どうせ皆殺しにするのに邪魔も何もないでしょぉ? ほーらぁ、引きこもってカビ生えた頭で考えたらぁ? 目障りなあいつらを、どう、殺してやろうかって……♪」
今、ルードゥスは傷を癒す為に仕方なく引きこもっている。こんな状況にしたのは、誰だ。
「……ボロボロにしてやりたい」
ぼそり、呟けば、ぐらぐらと煮え滾る憎悪が膨れ上がる。
「どいつもこいつも罠に仕掛けて絶望の中で引き裂いてゴミみたいに殺してやりたい……殺してやる」
自分を傷つけたのは、ウィンクルム。格下で、脆弱で、塵芥にも等しいと思っていた存在。消えるべき、消すべき存在だ。
「殺してやる! 絶対に、あんな目障りな連中、皆殺しにしてやる!」
叫びながら強くベッドを叩きつければ、綺麗に整えられていたベッドが音を立てて割れる。
少しずつだが力は戻ってきている。完璧ではない。それでも、ウィンクルムを殺せるだけの力は充分にある。
「そうそう、そうこなくっちゃ♪」
そんなルードゥスの様子を見て、リズブールは満足げに楽しそうに笑う。
「さ、そうと決まれば行きましょ。こーんな楽しい機会、逃しちゃ、損よ」
リズブールは扉を全開にして先に部屋を出る。薄暗かった部屋に光が差し込む。
「そうだね、こんな最高の機会、誰が逃すもんか」
歩き出したルードゥスの顔は、暗い笑みの形を作っていた。
そして光が差し込んで露わになったその部屋は、餌となったであろう沢山の人の石像が転がっていた。
タブロス旧市街はウィンクルム達が多数いた。瘴気を祓う為にデートを重ねたり、住民を助けたり、そして、オーガを倒したり。
その廃屋の扉を開けたのは、そんなウィンクルムの一組だった。
奇妙に惹き付けられ、気がつけば手が勝手に扉を開けていた。中は暗闇なのに、何故か足は前へと進んだ。
「痛ッ」
暗闇の中どれほど進んだだろう。不意に、神人が声をあげて躓き倒れた。精霊は数歩先に進んでいたが、振り返って手を伸ばそうとし。
「ん……?」
そこに、二人を別つ壁が出来ていることに気がつく。
さっきまではなかった。たった数歩、それだけの距離が出来た途端、堅くびくともしない壁が出来上がっていた。
「間違ってたんだよねぇ」
神人が倒れているその後方から、少年の声が響き、パッと明かりが灯る。
そして、気付く。
壁はガラスのように透明だという事に。
そして躓いたと思ったその足は。
「な、なん、で……!」
足は、石になっていた。
まるでオーガの食べられた人のように。
「お前達は皆家畜で、玩具でも遊び相手でもない。オレ達からただ搾取される為だけに存在してるんだよねぇ」
コツリコツリ、少年が神人に近づく。神人は起き上がろうとするが、足は完全に石となっていて上手くいかない。
それでも上半身を捻って持っていた剣で少年に切りつけるが、少年は難なく軽く避けた。ただ、不自然に左腕だけが飾りのように動かなかった。
「絶望しろ」
乾いた声が響く。
「思う存分嘆き悲しめ、助けは来ない、お前はこのまま死ぬ。よかったねぇ、オレの糧になれるなんてさぁ」
そう言ってふわりと笑った。
「ふざけるな!!」
精霊が壁の向こうで叫ぶ。同時に壁に扉が現れる。
『扉は一度だけ開く。命には命を。片割れを救いたいのなら、目の前の命を捧げよ』
扉にはそう書かれていた。何かの罠かとも考えた。それでも神人を助ける為にと思い、急いで扉を開ければ。
「――あれ、お兄ちゃん? どうしたの?」
「……え?」
扉を開けたそこには、自分の妹がいた。家にいるはずの妹が。
「だからさぁ、命には命を、だよ。そいつを殺せばこいつを食べるのをやめてあげる。どっちでもいいんだよ、オレはお腹が減ってるだけなんだからさぁ」
手には武器を持っている。妹がここにいるわけがない。そして何という事だろうか、扉を開けたその瞬間から、神人の石化はじわじわと広がり始めた。
「何やってるんだ! 早く殺せ!!」
神人が叫んだ。
――殺せ? 妹を? 自分が助かる為に俺に妹を殺せと言ってるのか?
混乱する精霊はきょとんとした妹を前に動けない。
けれど神人の目には別の光景が見えていた。のろのろと精霊に近づいていくデミ・リビングデッド、それが神人が見ているもの。
「お、俺には、妹を殺すなんて、でも……!」
「妹?! 何を言ってるんだ!」
かみ合わない会話。近づいてくる双方の死。
「ごめ、ごめん! 出来ない! ごめん!」
「嫌だ、死ぬな! 早く殺せ! 殺してくれ! 助けてくれ!!」
「ごめ……ッが?!」
「あ、ああ! 嫌だ、嫌だぁ!!」
絶望が二人を襲い、死が訪れる。
そして残るのはただ一人、ぺろりと舌なめずりをするオーガ。
「……ふ、はは、あはははは! あーあ! どいつもこいつも死ねばいい! 絶望でその魂を歪ませてオレを楽しませてオレに食べられればいいんだよ!!」
哄笑が響かせ、ルードゥスは石像を砕き欠片を弄ぶ。
その空間に次に足を踏み入れたのは――。
解説
●目的と成功条件
パートナーを助け出し、ルードゥスを倒す
●ルードゥス
・Bスケールオーガ
・特に武器は無く、エネルギー弾の様なもの射出して、トリックスターのスキルと似た攻撃をする
・以前、ウィンクルムに心の器を壊され、今は魂を別に移した
・心の器はこの空間のどこかに必ずある
●状況と廃屋のルール
・参加者全員がトランスしている状態で同時に訪れた
・魂を食われかけている側と、幻を見る側とでわかれる(それぞれプランの頭に『魂』と『幻』を付けてください)
・扉は参加者の数だけ表れ、一人一つしか開けない
■魂を食われかけている側
・ダイスAを振り、偶数なら神人が、奇数なら精霊が魂を食われかける
・扉を開けるまで……両足の脛位まで石化
扉を開けたら一分ごと
…膝まで
…腿の中ほどまで
…足全部
…腰まで
…肋骨下まで(腕は無事)
…胸まで(腕は無事)
…肘まで
…肩まで
…首まで
…完全石化
となる
・扉までは遠く、這って行く事は難しい
・ルードゥスは暴言を吐きに近よる
■幻を見る側
・ダイスBを振って、偶数なら死んでしまった大切な人(自分の意思で殺した人は除く。事故や仕方なく見殺し等はあり)、奇数なら生きている大切な人
・大切な人がいない場合は、無事なパートナーに見える
・違和感なく不自然な行動もしない本人そのままの幻
・会話はできるが何故自分がここにいるのかわからず困惑していたり助けを求めたりする
・実際は鈍いデミ・リビングデッドで、扉を開けた瞬間に現れ、開けた人以外にはそう見える
攻撃されても幻は消えず、大切な人が攻撃してきてるように見える
・幻を殺した人だけ扉をくぐって片割れのもとへ行け、石化も止まるが、ルードゥスを倒さない限り戻らない
●廃屋
・ルードゥスが座る豪奢な椅子と、何かの石の欠片を入れた宝石箱と、宝石箱が置いてある小さな丸テーブルだけがあり、他は何もなく、現状で入り口もないとても広い空間が広がっている
・ルードゥスを倒せば出られる
ゲームマスターより
錘里GMとのコラボ第三段となります。
そして今度こそルードゥスを仕留めるチャンスです。
ルードゥスを倒せばそれまでに食べられ石化してしまった人も戻ります。
全員食べられてしまったら、その時は……どうなるのでしょう?
どうか協力して片割れを助け出し、ルードゥスを倒してください
リザルトノベル
◆アクション・プラン
叶(桐華)
桐華さんを追って扉を開けたのに なんで、あなたが、そこにいるの…? 僕のせいで死んでしまった育ての親 俺の、一人目 でも…もう、貴方は要らないんだ 察してくれた?でも、止めないでね桐華 一颯さんは君が消してくれた 俺は、君が居なくなることの方が怖いんだ だから…泣かないでよ 動かなくなるまで切ったら、扉を潜ろう 桐華、君の力を頂戴。ハイトランスオーバーでルードゥスに挑むよ 君の器はどれ?ある物全部、片っ端から壊してこう。何なら扉も 止めに来いよ。殺してみせろよ 今度こそ終いだ 俺の桐華を泣かせた罪は重いんだからな 他の子が来るまでの繋ぎになろう 精霊の子が来るまでに、心の器が破壊できてれば理想 早く皆を元に戻してあげないとね |
羽瀬川 千代(ラセルタ=ブラドッツ)
嫌な予感ほど当たってしまうもの、だね 一刻の猶予も無いなんて 同じ姿に同じ声。軽く眩暈すら覚える 頼りにされるのは嬉しい でも今は、こんな時でも見栄っ張りな貴方を信じる …もう迷わないよ。見ていて 確実に心臓を狙って攻撃、とどめを刺す 精霊と合流後にハイトランス 情報共有後、心の器探しに移行 大切な物を入れるなら宝石箱かな 見覚えがあるなら石は取り出し、先に箱を破壊する この欠片は貴方の大切な物?どうでもいい者? どちらにしろ返しはしないけれど 誰かの為じゃなく俺自身の為にルードゥスを倒す 前衛に配置、防御は捨てて攻撃一択。仲間の動き見て追撃を狙う 持てる力をすべて注いで痛手を負わせたい 飛び道具の直撃を警戒、盾で回避試みる |
ヴァレリアーノ・アレンスキー(アレクサンドル)
魂 心の器の捜索と破壊を最優先 体が動かず内心歯痒い サーシャを見るが信じて我慢し余裕の表情 ルードゥスが近くに来たらルードゥス自身が心の器を持ってるか探る サーシャと合流後は廃屋へ 敵と距離取る 手が動かせるなら這って器捜索 宝石箱と椅子を確認 器見つけたら大鎌で破壊 ルードゥスが使うスキルにイサークを思い出す サーシャにある程度攻撃を予測して指示 中盤ディスペンサ使用 台詞 サーシャは俺と違いそう易々と惑わされない お前にはいないのか、心から信頼出来る存在が…哀れな奴だ 最初に出会った時からお前は人の命を玩具のように扱っていたが、初めから望んでやっていたのか?キッカケは? 人は玩具じゃない 行動の真の意図が図れないが幕引きだ |
柳 大樹(クラウディオ)
魂 いいように罠にかかった自分に腹が立つ。 一度やられてから気づくとか、ざまぁないね。(ルードゥスに 絶望? そんなの今更だろ。 俺の護衛だって言うなら、さっさと助けてみればいいんだ。 「クラウディオ!」(八つ当たり気味に叫ぶ 目が無くなってから、生きたいのか死にたいのか。よくわからない。 けど、オーガに何もできずにいるのは嫌なんだよ! 助かったけど。「今は俺より、ルードゥスだろ」 両手が使えたら、可能な範囲で室内の原型が残ってるものを順に撃つ。 次いで、ルードゥスが身に着けてるものを狙って攻撃。 弱点破壊後は、嫌がらせに行動妨害。 ルードゥスの攻撃直前や、動いた後に攻撃。 討伐後、どっちの怪我が酷くてもサクリファイス。 |
■招
暗闇の中で躓いた。
足元を見れば石化した自分の足があった。
片割れとの間には透明な壁。
何が起こったのかと驚くのと同時に近づいてくる気配。
「へぇ、知ってる顔ばっかりー」
楽しげな声で語ったのは、上級オーガ、ルードゥス。
ここに集まったウィンクルムは全員、ルードゥスと面識があった。だからこそわかる。これは間違いなく、このオーガが仕掛けたものだ。
「……なるほど。小癪な真似をしてくれる」
現状を把握した『ラセルタ=ブラドッツ』は、すぐに『羽瀬川 千代』の方を向いて壁越しに告げる。
「聞け、足を石に変えられた。恐らくこちら側にいる者は全員。気をつけろ、ルードゥスがいるぞ!」
状況を知らせる冷静な声。それはルードゥスに恐怖している事を悟られぬ為のラセルタの矜持と積み重ねてきた経験がなせた事。
その声を聞いた壁の向こうにいるウィンクルム達に緊張が走る。
そして明かりがつく。
「いいね、これだけ一度に食べれば、きっと元の力が返ってくる……!」
捕食者の笑みで語るその内容に、壁の向こう側のウィンクルム達が壁を叩く、パートナーの名前を叫ぶ、どうにかこの状況を打開しようとして、そして。
表れた扉に気が付く。扉の数は四つ。丁度一人一つ。
『扉は一度だけ開く。命には命を。片割れを救いたいのなら、目の前の命を捧げよ』
罠だとわかりきっていた。それでも開ける事に躊躇いは無かった。
■罠
真っ先に扉を開けたのは『叶』で、開けた瞬間に凍りついた。
「なんで」
『桐華』の元へ行く為に開けた扉。けれどそこにいたのは。
「なんで、あなたが、そこにいるの……?」
呆然と呟く。
僕のせいで死んでしまった育ての親。
俺の、一人目。
――一颯さん……!
名前は喉に張り付いて、声にはならなかった。
(嫌な予感ほど当たってしまうもの、だね)
目の前の命、という文面に感じた不安は、最悪の形を作った。
「千代、無事だったか」
ほっとした様子で言う目の前の存在は、何処からどう見てもラセルタだった。
けれど変わらず壁の向こうには動けないラセルタも見える。しかも石化が進んでいるのがわかりぞっとする。
(一刻の猶予も無いなんて)
どちらが本物かなんて、この短い間にどうして判断が付くだろうか。
「一度引くぞ、このままでは無理だ」
「ま、待って……!」
二つの同じ姿と同じ声に、千代は軽く眩暈を覚えた。
この男を知っている。
『クラウディオ』は記憶を手繰る。
『柳 大樹』との契約の1年前、オーガ確認の任務を共に受け、そして死んだ同僚。
同じ年で、同じ境遇で、けれど自分とは違い軽いノリを見せていた。
組む事が多かった、赤茶髪に黄色いバンダナのポブルス。
「ん? ここ何処だ? おい、クラウディオ、今どういう状況だ?」
困惑した様子で話しかけてくるその様も、声も、全て記憶のままで。
死んだ筈なのに、まるで生きていたかのように、何もかもがそのままで。
(これは如何に?)
扉を開けた『アレクサンドル』の前にいたのは、パートナーの『ヴァレリアーノ・アレンスキー』だった。
壁の向こうを見れば、こちらを見るヴァレリアーノがいる。
同じ存在が、二人。
「サーシャが扉を開けた途端、何故かここに……」
現れたヴァレリアーノは混乱した様子だ。
(目の前のアーノの命を捧げよと……少しゆすりをかけようか)
「狼狽えずとも我が傍にいるからには安心だ、落ち着くのだよ」
頭を撫でながらアレクサンドルは微笑む。
「一緒に出る為にアーノの協力が必要だ、答えて欲しい」
そしてアレクサンドルは尋ねる。
ヴァレリアーノがやる癖と、口癖、それらは何か、と。
言われた側は右瞼から頬にある傷にそっと触れる。無意識にやる癖はこれ。
「だが、口癖と言われても……」
困惑した声。これにはアレクサンドルも目を眇めた。
(アーノに口癖はない、故に答えればその時点で偽物と判断できると思ったが……)
扉から現れたのは、何の不自然さも何の違和感もない、まったくヴェレリアーノと同じ存在だったのだ。
■砕
扉を開ければデミ・リビングデッドが出てきた。驚いたが、それでもすぐに倒されるだろう見守っていた。
しかしどうしたことか、誰もが立ち尽くしてしまっている。
聞こえてくる困惑した声と様子から、彼らには別の何かの幻を見てしまっていると予測できた。
「ねー、がっかりだよ、オレ」
ルードゥスは冷めた声で言った。
「何も考えずに扉開けちゃうとか、馬っ鹿じゃないのー?」
誰か一人が試しに開けていれば、他の者には扉から出てくるのはデミ・リビングデッドとわかったのだ。扉を開けた者には違う何かが見えていたとしても、他の者が容赦なく倒してしまえばいい。
こちら側の石化が扉を開けるのと同時に進み始める事も、開けるタイミングをずらせば分かった筈だ
けれどそれも、ほぼ同時に開いてしまえば分からない。皆、自分の前の幻に手一杯で、石化は全員ほぼ同時に進み始めた。
「まぁいいけどねー、お前達が片割れに見捨てられてオレに食べられるだけだしー」
にこりと笑うルードゥスに。
「サーシャは俺と違いそう易々と惑わされない」
ヴァレリアーノがはっきりと言い切る。
アレクサンドルの困った様子を見るが、信じて我慢し、努めて余裕の表情を見せながら。
(今の俺に出来る事は、こいつの心の器を探し出し、出来れば破壊する事だ)
思うように動けない体に歯痒さを覚えながらも、ヴァレリアーノはルードゥスの気を引こうとする。
「お前にはいないのか、心から信頼出来る存在が……哀れな奴だ」
「それ必要?」
ルードゥスは一言で言い捨てる。
それでもそれを会話の切欠にしてヴァレリアーノは更に続ける。
意図に気付き、ラセルタもまた辺りを注視し心の器を探り始める。桐華は神人達を守ろうと這って二人に近づいていく。
「最初に出会った時からお前は人の命を玩具のように扱っていたが、初めから望んでやっていたのか? キッカケは?」
「望んでたよー。まぁ、玩具じゃなくて家畜だって気付いたけどさぁ」
歪んだ笑みを見せるルードゥスに、今度は大樹が噛み付いた。
「一度やられてから気づくとか、ざまぁないね」
いいように罠にかかった自分に腹が立っていた大樹は、八つ当たりも兼ねてルードゥスを挑発する。
咄嗟に桐華が双剣『ポトリーダブルナイフ』を構えたが、ルードゥスはおかしそうに笑うだけだった。
「家畜なんて咆える位しか出来ないもんねぇ」
笑って、少し離れたところにある椅子へ向かう。
「好きなだけ咆えなよ、そして絶望しろ」
そこは恐らく、絶望劇の特等席なのだろう。
(絶望? そんなの今更だろ)
大樹はルードゥスの言葉が頭の中で回っているのを感じた。
今更だ。絶望なんてものはとうに味わった。
「俺の護衛だって言うなら、さっさと助けてみればいいんだ」
口の中で自分にだけ聞こえるように呟いてから、ギッと扉の向こうを見る。
「クラウディオ!」
そして、八つ当たりのように叫ぶ。
その叫び声を聞いて、クラウディオは意識して瞬いた。
何故この目の前の存在を見て動揺したのか解らない。大樹の声に篭る感情もクラウディオにはよく解らない。
けれど今の任務は分かっているし、死人は生き返りはしない。そんな当たり前の事実を判断材料にすれば、自分が取るべき行動が見える。
(大樹を護る事が今の任務だ)
顕現の切欠となったデミ・ウルフの襲撃。そこで大樹は左目を失った。それ以来、生きたいのか死にたいのかがよくわからなかった。
今だって、迫る死への実感も恐怖もあまりはっきりとしない。
けれど、それとは別に、しっかりと一つだけ解る事。
「オーガに何もできずにいるのは嫌なんだよ!」
大樹の声を同時にクラウディオは霞斬りを発動させ、首を切り捨てて扉をくぐった。
(私がお前を殺す事になるとはな)
背後で崩れる気配を感じながらクラウディオは大樹へと走り出す。
「私に適応する神人はいたぞ。ガルシア」
口布の下で、ボソリと呟いた。
ラセルタは千代を改めて見るが、まだ動けていない。
(ならば、さっさと一喝してやる)
ラセルタは出来る限り体を起こして声を張り上げる。
「千代!」
呼ばれた千代は目の前の存在から目を離し、ラセルタの方を縋るように見た。
「何を見ているのかは知らないが、醜悪な其れと一緒にされては心外だ」
動かなくなっていく体への恐怖はあるが、ラセルタは普段の傲岸な態度を崩さない。
「俺様に覚悟を見せてみろ、千代」
その言葉で千代の心は決まる。
(頼りにされるのは嬉しい。でも今は、こんな時でも見栄っ張りな貴方を信じる)
「……もう迷わないよ。見ていて」
本物のラセルタへと告げ、千代は妖刀『恋慕』を構え目の前のラセルタへ向かう。
そして心臓を狙って、しっかりととどめを刺した。
辺りを探り、神人達を守る体制をとりながらも、桐華は叶の様子が気になった。
叶が動けなくなる幻とは何だ?
信じられないものを見ている目。そして叶の呟き。
嫌な予感は広がる。違う、もう気が付いている。認めたくないだけだ。それを見た時の叶を考えたくないだけだ。
声にならなかった口の動き、あれは、誰かの名前を呼んでいたのではないか。
「でも……」
動けなかった叶の様子が変わる。短剣『マンゴーシュ』を強く握り締め、ある決意をする。
「……やめろ」
桐華の口から制止の声が漏れる。
だってきっと、叶の前には、一颯が。
「でも……もう、貴方は要らないんだ」
「やめろ、叶。それは、お前が手にかけていいものじゃない」
ただのデミ・リビングデッドだ。
例えお前に誰かが見えていても、お前がその誰かを殺すわけじゃない。お前の手に罪は残らない。過去も、今も!
「村がなくなったのも一颯が死んだのもお前のせいじゃない!」
叫ぶ。その叫びを聞いた叶は泣きそうに微笑む。
(察してくれた? でも、止めないでね桐華)
動けない桐華に、けれど叶は心からそう願う。
(一颯さんは君が消してくれた。俺は、君が居なくなることの方が怖いんだ。だから……泣かないでよ)
桐華が自分の事を思って叫んだ事実を宝物の様に覚えながら、叶は思い切り短刀を振るう。動かなくなるまで切りつける。
過去の大切な人を。桐華に見せ付けるように。
次々と扉をくぐっていく仲間達に気付いたアレクサンドルは、苦笑して目の前のヴァレリアーノへと斧『ゴシックチャペル』を向けた。
「どうやらお前は偽物のようだ」
「サーシャ、何を」
幻のヴァレリアーノは警戒したように鎌『デビルズ・デス・サイズ』を構えたが、アレクサンドルの動きの方が早かった。
迷いの無い斧の動きは幻のヴァレリアーノを両断した。
幻とはいえ、ヴァレリアーノを殺した。
その手応えを、血を、死体を、アレクサンドルは全て受け止め、そして扉をくぐる。
たった今殺してしまったヴァレリアーノとまったく同じ、けれど本物のヴァレリアーノの元へと向かって。
■手招く罠を砕く者
駆けつけたクラウディオは、すぐに大樹の状態を確認する。
石化は膝までで止まった。助かっただろうが、とても動けない。
「今は俺より、ルードゥスだろ」
大樹が言えば、クラウディオは一瞬の逡巡の後、ルードゥスへと向かった。
クラウディオと入れ替わりのように千代と叶がやってくる。
「この部屋にあるのは椅子、テーブル、その上の宝石箱の様な物だけだ。恐らくそのどれかが心の器じゃないのか」
情報を共有し、二人はハイトランス・オーバーを発動させる。
「あとはあの扉かな」
叶はラセルタの情報に補足するように言って、桐華と向き合う。
「桐華、君の力を頂戴」
「……ああ」
そして叶達もハイトランス・オーバーを発動させる。
「気をつけろ、桐華が切り落とした筈の左腕がある。動かしている様子はないから義腕かもしれんが」
ラセルタの助言を受けて二人が走り出したところへ、遅れてアレクサンドルが到着した。
アレクサンドルは腿の中ほどまで石化してしまったヴァレリアーノを抱え、より仲間達の近くへと移動させた。
「頼めるだろうか」
「盾くらいにはなれる」
桐華が言って、大樹とヴァレリアーノを庇う位置へと動いた。
それを確認してからアレクサンドルはデーモンズアイを発動させてルードゥスへと向かう。ヴァレリアーノは既に始まった戦いの様子を注視していた。
ルードゥスは眉根を寄せる。向かってくるのは以前の心の器を壊したクラウディオ。
手裏剣『ヴァイパークロス』を構えたクラウディオへと右手を伸ばす。すると、クラウディオの動きがビタリと止まった。
「ッ?!」
そのままルードゥスが右手を動かせばその動きに合わせてクラウディオも動く。まるで出来の悪いパペットショーのようだった。
だがそのクラウディオの背後から、もう一人のクラウディオが飛び出てくる。スキル陽炎が発動されていたのだ。
「ホント、お前って厄介」
しかし飛び出てきたクラウディオは分身だったので、ルードゥスが生み出した小さなエネルギー弾に飛ばされ吹き飛んだ。
「君の器はどれ?」
その消滅した影から飛び出てきたのが叶だった。
「教えると思ってんのー?」
「思ってない」
軽口のような会話を終わらせれば、叶はルードゥスではなく、横にあるテーブルを妖刀『恋慕』で薙ぎ払うように切る。
脚部分を切られたテーブルは、載っていた宝石箱ごと天板が床へとガシャンと落ちる。
「あ~、せっかく集めたのに」
宝石箱を拾おうと椅子から立ち上がったルードゥスよりも早く、千代が宝石箱に飛びつき拾い上げる。蓋を開ければ、ただの石の欠片が幾つか入っていた。
「この欠片は貴方の大切な物? どうでもいい物?」
どちらにしろ、返しはしないけれど。そう思いながら言えば、ルードゥスはニヤニヤと笑って答えた。
「どうでもいいかな~、喰った奴らコレクションだし」
つまり、既に犠牲になった、完全に喰われ石化した人達の。
「――ッ!」
怒りか、恐怖か、千代の顔が歪む。その反応にルードゥスは弾けた様に笑い出す。
「いつまで笑ってられるのかな」
叶が、ルードゥスが座っていた椅子を切り壊しながら言う。
「ある物全部、片っ端から壊してこう。止めに来いよ。殺してみせろよ。今度こそ終いだ」
「お前達が?」
「お前が。俺の桐華を泣かせた罪は重いんだからな」
両手銃『ネイビーライフル』で扉を撃ち壊していた大樹は、叶の声に思わず桐華を見る。
「桐華さん、泣いたの?」
「泣いてなんかない」
即答。
それ以上踏み込めずに大樹は扉を壊す作業を再開させた。
(叶が決めたことだ)
執着した一人目より俺を選んだ。叶が。
それなら俺は、それを喜んでやるよ。
(この程度で泣いてたまるか。あれを殺すのは俺だ。ざまぁみろ)
心の中での声を聞いたものはいない。桐華はただ自分へ、そして叶へ語りかける。
(だから、そんな奴に傷一つ付けられるなよ……!)
千代が石の欠片と宝石箱を、そして叶が椅子とテーブルを更に壊そうとしていると、ルードゥスが「邪魔」と一言言って細かいエネルギー弾を大量に作り出して一気に弾けさせた。光と音がファンファーレのように炸裂する。
瞬間的に目を閉じて動きを止めてしまった千代と叶に、人の頭ほどのエネルギー弾が迫る。
だがそれを、ブラッディローズを発動させたアレクサンドルが間に入り、全て代わりに受けた。
カウンター攻撃がルードゥスへと向かうが、それは黒いオーラに弾かれる。
(やはり心の器を壊さねば無理か)
叶と千代は短く謝意を伝え、そのまま物の破壊へと向かう。
「さて、汝と我の本質は似て非なるものか……相見えれば分かる」
アレクサンドルがそう言うと、ルードゥスの支配が解けたクラウディオも横に立つ。
向かってくる敵をルードゥスは鼻で笑い、エネルギー弾を幾つも作り出した。
あらかた物質らしきものを壊しつくした千代と叶だったが、ルードゥスに変わった様子は無く、そもそも破壊行動を気に止めた様子も無い。
まだ隠された何かがあるのか。それならば探さなければ。
ヴァレリアーノはルードゥスの戦い方をよく見ていた。
(……イサークを思い出す)
自分のもう一人の契約精霊、トリックスターのイサーク。先程からルードゥスの攻撃は、トリックスターのスキルを思わせた。
(もしそうなら、攻撃も予測できるのか?)
大樹とヴァレリアーノの方まで攻撃は来ない。それでもいつ来るか分からない。だからこそ桐華は警戒して戦いをよく見ていた。
仲間達の動きを、それに対するルードゥスの動きを。
遠くからのラセルタの援護射撃、クラウディオとアレクサンドルの直接攻撃。それら全てをルードゥスは片手でいなしていた。
(左腕は動かないのか?)
前回の任務の時、ルードゥスの左腕は切り落とされた。それが今はあるので、てっきり復活したのかと思ったが、ただの義腕のようだった。
(オーガが、ただの義腕?)
クラウディオは確信にも近い何かに突き動かされ、霞斬りを発動させる。
狙うのは、動かない左腕。
クラウディオが何処かに狙いを定めたのが分かったラセルタは、それに気付かせない為にもう一度ファスト・ガンで援護する。
弾丸はルードゥスの顔へ。直前で気付いたルードゥスが右手で弾く。
そこへクラウディオの左腕を目掛けた霞斬りが。
その攻撃を、ルードゥスは左腕を守る様にぐるりと体を半回転させ、無理矢理右手で跳ね除けた。
「左腕だ!!」
桐華の声に、全員の視線がルードゥスの左腕へと注がれる。
一気に空間に殺気が満ちた。次の瞬間。
「上!!」
ルードゥスの攻撃パターンを呼んでいたヴァレリアーノの声が響く。
その警告で稼げたのは、一秒にも満たない準備時間。
けれどそれは戦いに身を置いている者には充分な時間。
全員の頭上に現れた重く強いエネルギー弾が落ちてくる。
それを、クラウディオと千代が盾で防ぎ、アレクサンドルが横に飛びのく事で防いだ。
「クソが……ッ」
ここで初めて、ルードゥスが焦りを滲ませた。
もう一度ルードゥスがエネルギー弾を生み出す。
だが、攻撃を防いだ三人は既に動き出していた。
クラウディオと千代が両サイドから刀と大型手裏剣を振りかざす。ルードゥスがそれを避けて弾く瞬間、距離をつめたアレクサンドルがタイガークローで一気に畳み掛けた。
左腕が粉砕される。
同時に、黒いオーラが霧散する。
心の器は左腕の義腕。それを打ち砕いた瞬間だった。
攻撃の手を止めなかったアレクサンドルはそのままもう一撃ルードゥスに叩き込む。今までと違い、手ごたえがあるものだった。
「……ックソがぁあ!!」
怒りに満ちた声が空気を震わす。ルードゥスは生み出していたエネルギー弾をアレクサンドルに集中させ飛ばしていく。
クラウディオがアレクサンドルを盾で庇っている間に、ラセルタが急いでスナイピングを発動させようとする。
しかし攻撃を受けた頭はぐらぐらして視界もはっきりせず手元も安定しない。
それを、桐華が、大樹が、ヴァレリアーノが支え、押さえつけ、力ずくで安定させた。
全員が近くにいたからこそ出来た協力だった。
「遊びは仕舞いにしよう」
片手銃『ラブフォースエヴァー』が火を噴いた。
「ッしまっ……!」
頭に血が上りアレクサンドル達を攻撃していたルードゥスはそれに気付かず、気付いた時には自分の命を落とす攻撃を受けてしまった。
ルードゥスは動かなくなっていた。
石化も徐々に解けていった。
ウィンクルム達は警戒しつつも近づいていく。
「家畜に殺されるとか、最悪だ……」
掠れた声でルードゥスが言った。
「人は家畜でも玩具でもない」
ヴァレリアーノの言葉をつまらなそうに聴くと、ルードゥスは口を開いた。
「お前達にとって、オレ達、が、敵のように、オレ達にとっては、どうしたって、家畜なんだよ」
どうしたって分かり合えない。
ヴァレリアーノは目を閉じて呟いた。
「行動の真の意図が図れないが幕引きだ」
もうすぐ死ぬだろう。それは誰の目からも明らかだった。
ルードゥスはもう一度口を開く。
「あーあ、最悪、だけど……」
自棄になった様にも、心からの想いの様にもとれる、子供のような笑顔。
「まぁ、いい暇潰しには、なった、か、な……」
それが最期の言葉だった。
依頼結果:成功
MVP:
名前:柳 大樹 呼び名:大樹 |
名前:クラウディオ 呼び名:クラウ、クロちゃん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 青ネコ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 05月25日 |
出発日 | 06月02日 00:00 |
予定納品日 | 06月12日 |
参加者
- 叶(桐華)
- 羽瀬川 千代(ラセルタ=ブラドッツ)
- ヴァレリアーノ・アレンスキー(アレクサンドル)
- 柳 大樹(クラウディオ)
会議室
-
2016/05/31-22:46
クラウディオ:
ルードゥスの動かぬ左腕が気に掛かる。
以前の傷が癒えていないと考えられるが、合流後はルードゥスの左腕を破壊可能か試す。
大樹は両腕が使えた上で可能ならば、原型が残る室内のものを撃っていくそうだ。 -
2016/05/31-01:11
ラセルタ:
攻撃は通せるものの、心の器を壊さない限り然程ダメージは与えられないだろう。
前回より多少脆くなっているか試しても良いが期待は出来ない。
再び不意打ちで飛び道具を使われぬよう警戒は怠らずにいるつもりだ。
トランスに関してはハイトランス・オーバーか、らぶてぃめっとトランス。
威力は後者が圧倒的だが持続時間が3Rしか持たないためタイミングを検討中だ。
回避出来ない味方が半数、出来るだけ短期戦に持ち込みたい所ではある…此方は千代次第だな。 -
2016/05/31-00:08
俺も近距離専門だし、お荷物要員になるな。
一応ユニゾンで自衛はしとく。
心の器っぽいものも、探せそうなら少しは貢献したいところ。
後は動けないなりに神人の近くに寄っておこうかと思う。
寄り集まっても的かと思うんで、集まろうとは言わないけど、
事故防止ぐらいにはなるだろうというか…まぁ、気休めにな。 -
2016/05/30-23:21
どこまで石化するか分からないが足を封じられて殆ど身動きは出来なくなると思うので、
遠距離攻撃が出来ない俺は足手まといになると思う。
なのでルードゥスが暴言を吐きに近くによった時に、ルードゥス自身が心の器を持っていないか探ってみる。
空間のどこかに絶対あるとのことだから、その空間に隠してる可能性の方が高そうだが。
サーシャと合流できて、中盤ぐらいになったらディスペンサをするつもりだ。 -
2016/05/30-23:06
クラウディオ:
プロローグから判断すると、
透明な壁に遮られているが、徐々に石化する側の姿は見えるのだろう。
死んだ大切な者が見えるという事だが。此方に問題は無い。
叶より遅れる可能性があるが、私も急ぎ向かう。
今回、大樹が動けない事からハイトランスを行う予定はない。 -
2016/05/29-00:21
おー?
俺が魂食われかけて石化開始で?
クロちゃんが幻見んの?
へえ、そう。 -
2016/05/29-00:15
柳大樹とシノビのクラウディオでーす。
よろしく。
さてさて。
ダイスの女神さまはどんな結果を出してくんのかね。
【ダイスA(6面):6】【ダイスB(6面):2】 -
2016/05/29-00:14
へー、へー、ふーん……。
僕が幻を見る側でー、桐華さんが食われかけててー、
死んじゃった大切な人が見えるのかぁ……
……ふぅん。
僕、たぶん、躊躇わないから。
先に行って、待ってるね?
桐華さんが動けないみたいだし、ハイトランスオーバーで、
そこら中破壊し尽くしていけば、いいかな。
あはは、憂さ晴らしだ。 -
2016/05/29-00:10
はろー、叶と愉快な桐華さんだよどうぞよろしくねー。
今度こそルードゥスを倒すぞーと意気込んでるよ。
さてまぁ、まずは酷い罠の突破からだねーってことで、ダイスよいしょー
【ダイスA(6面):1】【ダイスB(6面):2】 -
2016/05/28-16:03
俺が幻を見る側、ラセルタさんが魂を食われかけている側になりました。
亡くした大切な方がいないため、恐らくラセルタさんの幻が見えるのかと。
短い時間の中で打開策を考えないと、ですね。
(※一部間違いがあったので訂正致しました) -
2016/05/28-02:07
こんばんは、羽瀬川千代とパートナーのラセルタさんです。
…今までの決着をつけにきました(そっと目を伏せ)
現時点で既に出発確定ですね、お二人ともどうぞ宜しくお願い致します。
短い時間の中でどれだけ動けるか考えていきたいと思います…まずはご挨拶まで。
【ダイスA(6面):1】【ダイスB(6面):2】 -
2016/05/28-01:24
アレクサンドル:
我が幻を見る側、アーノが魂を食われている側か。
アーノが幻を見る側でなくて安堵したのだよ。はっきりと意思がある状態ではなかなかに酷であろう。
しかし…我の方だが大切な故人は思い当たる節がない。
その場合はアーノ(幻)を手にかけろということか…どういう方法で打破するか暫く考えるとしよう。
(幻と分かれば我に躊躇いはないのだがね。) -
2016/05/28-00:57
まだ俺達のみしかいないが、先に決められることだけやっておく(運に身を任せ
前回の依頼は報告書で読んだが…相当ルードゥスは恨んでそうだな。
今回で幕を下ろせるように尽力を尽くす。
その為にも心の器をいち早く見つけることが先決だが、この空間内のどこにあるのかだな。
聞いて教えてくれれば手っ取り早いが、難しい場合は地道に探すしかないか。
【ダイスA(6面):6】【ダイスB(6面):4】