【交戦】静謐なる白銀(錘里 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

 ――タブロス旧市街?
 彼女はその場所について、そしてその場所の現状についてを聞いて、片眉を釣り上げた。
 怪訝な顔をしている彼女の周りを、小さな子どもが三人、不思議そうな顔をしながら寄り添うようにして取り囲んでいる。
 ウィンクルムが演習を行っていた。
 しかし今、そこにギルティクラスのオーガが攻め込んできた。
 対応しうる手段として、『シンパシー・リバレイト』なる兵器の発動のために、愛の力を高める必要があるらしい。
 同時に、攻め込んできたオーガの相手もしなければならないそう。
「人間も危険を承知でわざわざデートできる場所を用意しに行くって言ってるんだし……こおりあめちゃんもお世話になってる『七色食堂』の名前担いで行ってきたらどう?」
「なんであんたに指図されないといけないのよ。余計なお世話だわ!」
 ツン。突っぱねる顔をしてそっぽを向いても、彼女はきっと行くのだろう。
 三人の雪童を伴って、その場所へ。
「オーガなんかに遅れを取らないでよねぇ?」
「だから、そんなのあんたにわざわざ言われなくても当然だわ。当然のことよ!」
 馬鹿にしないで頂戴。憤慨とともに翻した袖は真白で、冷たい結晶を飛び散らせる。
 雪女、ヒサメの扱いにはそろそろ慣れてきた遊火は、いってらっしゃぁい、とのんびり見送った。



 白が音を吸い込んだ。
 タブロス旧市街、東部。危険地帯となってしまったその場所だというのに、場違いなほどに静かな空間。
 そこに、彼女は一人、立っていた。
「遅い。遅いわ。緊急事態なら速やかに駆けつけなさい」
 彼女の周囲には冷たい白が積もり、その中に点々と、氷の像が見える。
「最近は少し強いのが出てきたのね。私の力で止めきれるのは弱い方全部までだわ」
 そう告げた彼女の視線を追えば、前方に巨大な植物のような陰が一つ、鎮座していた。
 白銀の中に、ひまわりに似た花が、ひとつ。
 それだけでも十分異様だが、そのひまわりもどきの周囲には蔦状の触手が無数に生えている。
 花の下には筒のような胴体。積もった雪を払うように緩慢な動きで身じろいだその物体から、たぷん、と水の揺れるような音がする。
 メダ・サテナ。植物形のオーガであり、そのスケールは、Cと記録されている。
「あの触手、邪魔なのよ」
 彼女とオーガとの距離感から察するに、後衛まで届くのだろう。
 全方位に向けて生えている触手は、一度に多数を相手取るのに長けているように思える。
 その一本が無造作に振り上げられ、オーガの周囲に佇む氷像――凍ったオーガを拾い上げると、胴の中に押し込む。
 じゅぅ、じゅぅ。音がする。溶けているのだ。オーガの体内で。
「捕まるとああなるみたい。私は嫌だから、離れるわ」
 その代わり、周りの雑魚は凍らせてあげる。
 そう言って、鮮烈な顔で、彼女は笑う。
 彼女は誇り高き雪女。その力は、一個人でウィンクルムと対峙できるほど。
 頼れる力には頼れば良い。
 ただし一つだけ覚えておいてほしい。
 雪女は熱が嫌いで、帰りを待つ子供が三人、いることを。

解説

●成功条件
メダ・サテナの討伐
敵全滅は必須条件ではありません

●敵情報
メダ・サテナ(Cスケールオーガ)
ひまわりに似た形状の植物形オーガ
蔦状触手で攻撃してくる
捕獲、捕食も行ってくるようなので要注意
捕食時は即座に溶かされることはありませんが、敵の生命力が回復します

ヤックアドガ(Dスケールオーガ)×10
猪のような頭部を持つオーガ
頑丈な角での突進攻撃(命中低)が主
現在は雪女の力で凍って動けない状態

●特別ルール
雪女の協力により、ヤックアドガが凍った状態で動かないようにしてくれます
また、メダ・サテナの触手の動きを鈍らせているようです
ただし彼女は妖怪でありウィンクルムではないのでオーガに対して攻撃力を持ちません
オーガに対してダメージは入っていません
メダ・サテナはヤックアドガを捕食して回復することがあるようです
戦闘が長引くと雪女の力がなくなります(トランス切れのような状態)

●その他
足元は雪ですが、滑らないように雪女が配慮してくれています
遊火はリザルトに登場しません

ゲームマスターより

雪女参戦特別ルールについては過去エピ『【封印】親愛なる我が君』で少しイメージ付くと思います
(https://lovetimate.com/scenario/scenario.cgi?type=1&seq=662&gender=1)
が、見なくても問題ありません。

錘里エピ「【浄化】堅牢なる氷城」と同じ時間軸となっております。
お互いの成功がお互いに影響することは基本的にはありません。
こちらのエピで雪童と接触することは出来ませんので予めご了承下さい。

相談期間は短めですので予めご了承下さい。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)

  現場到着後トランス→ハイトランス。
オレは太刀でメダ・サテナを斬るぜ。
ネカットさんの魔法発動まで敵の注意を引きつける。
魔法発動までに敵へダメージ与えて短期決戦にするぜ。
「ヒサメさんの力が有効な間にケリをつける」

敵触手はSスピアで反撃、巻きつかれないように注意。
誰か敵に食われたら直ぐ腕を引っ張りだして助けるぜ。
EWのスキル発動時は効果範囲から離れる。
発動タイミングはよく判っている。
EWが一撃入れた与ダメージが大きければ、
オレは攻撃対象をヤックアドガに変更。
敵の全討伐を狙うぜ。
オーガを逃がす訳にはいかない。
サテナがまだ元気ならサテナを更に攻撃。

終わったら皆でヒサメさんの店へ何か食いに行こうぜ!



俊・ブルックス(ネカット・グラキエス)
  トランスして、後衛より少し前へ
オトーリデコイを放ち少しでも触手の気をそらす
ネカの護衛をしつつ触手の届く範囲を観察
触手に狙われたら、カウンターの用意してくれてる仲間のLBのうち、距離が近い方へ逃げ触手を誘導
そのままコネクトハーツで触手を攻撃
…触手切っても威力の上がる効果ってつくのかな
とにかくネカの魔法を邪魔させないのが第一
第二に敵に回復をさせないこと
ヤックアドガを捕食しようと動いたらそちらに向かい触手を攻撃
ヤックアドガは凍ってる限りは無暗に手は出さない
氷が溶けて動き始めたら、後衛に近い奴から攻撃
後ろに行かせないように足止め

ネカが2回パン籠撃つか、自分が標的から外れた隙などに一時後退しディスペンサ



エルド・Y・ルーク(ディナス・フォーシス)
  さて、現場到着後、即トランス・精霊にコンフェイト・ドライブを行いますよ
足元が滑らないヒサメさんのご配慮や、その力の限界等を思案し、どれだけお力になれるかは分かりませんが短期決戦を目指しましょう

雪女さんに、今まで防いでくださったお礼と共に『あと何分保てそうか』を伺い
可能であれば『無茶かも知れませんが、力が切れる前に声を上げて、場にお知らせ頂けたら』とお願いをします

戦線開始と共に、EWのネカットさんの前に精霊と共に陣取ります
最初は私が精霊より前に出て、触手をおびき寄せ
近づいて来たら即座に精霊の後ろに戻ります
精霊が倒れましたら、その代わりにEWの盾に

以降はコネクトハーツで敵へのダメージを狙いましょう


鳥飼(鴉)
  遅れてすみません。ヒサメさん。

トランスして、後衛よりは前に出ます。
後衛がメダ・サテナの攻撃に集中できるように、触手の対処です。
傘を広げて、受け止め。もしくは受け流して斬ります。
斬り落とせたらいいんですけど。

味方から離れ過ぎないように。
ネカットさんの射線上に立たないように気を付けます。
鴉さんが4回パペットを使ったら、下がってディスペンサです。
回避低下中は無理せずに防御します。
その後は、また前に出て触手の対処です。

味方が触手に拘束されたら、ミイラ取りにならないように気を付けながら抜け出す手伝いをします。(触手を斬りつける

メダ・サテナ討伐後、ヤックアドガ討伐に加わります。
怯んだ隙等を狙って攻撃です。


シムレス(ロックリーン)
  トランス

基本戦法「ハーツ連携」
コネクトハーツで斬り付けロックに合図
ロックが本の物理かスキルダメージ入れハーツ効果生かす

メダサテナ
ロックの後ろ近くに位置
シャイニングアロー利用しヒット&アウェイで触手の対応したい
詠唱阻害しそうな触手は優先的に斬りつけ
カウンター警戒ならライトを花部にチカチカ当て挑発試す

捕食は最大限警戒
下や後ろからの触手気配に気を付けたい

記憶3
ヤックアドガの変化警戒※情報聞ければそれも元に
解けかけなら雪女の護衛にロックと移動

雪女守り戦闘
ロックと「ハーツ連携」を
突進は良く見て、回避しざまに斬りつけたい

必要なら何度でもサクリファイス
ラキアさんの回復も近寄れるなら利用したい


 タブロス旧市街に、季節外れの雪が降る。
 日増しに暑さを強めていくこの頃でさえ、心地よさを通り越す冷たさをはらんだそれは、一人の妖怪によるもの。
 雪女、ヒサメ。彼女と既知である者は少なくなく、鳥飼もその一人であった。
「遅れてすみません。ヒサメさん」
「遅れた分の働きはしますよ」
 精霊の鴉と共に一声ずつかければ、ふん、とつっけんどんな態度だけが返る。
 相変わらずの様子にエルド・Y・ルークは小さく笑みを浮かべてから、待たせた間の足止めに対し礼を述べ、そして尋ねた。
「あと何分保ちそうですか?」
「……何分、ですって?」
 あ。と、ディナス・フォーシスはあからさまな雪女の不機嫌モードに小さく声を上げる。
 途端、ひゅぉ、と空気を裂くような音がして、周囲の温度が一層、下がった。
「そんな情けないことを聞くなんて、耄碌したんじゃなくって? 知ってるじゃない。知ってるはずよ。私を溶かせるのは炎竜王さまだけだわ!」
 要するに、こちらが折れない限りは付き合うということらしい。
 口でそう言えれば良いのだろうが、いかんせんこの雪女、プライドが高い。
(可能であれば、力が切れる前に声を上げて、場にお知らせ頂けたらと思いましたが……言わぬ方が良さそうですな)
 戦闘を放棄してしまうようなことはなくとも、機嫌を損ねるのは得策ではない。
 だが、彼女がその気なら、それはとてもありがたいことなのである。
「ヒサメさんの力が有効な間にケリをつける」
 ハイトランス状態のセイリュー・グラシアの言葉に、ラキア・ジェイドバインは応じるように光の輪を自分とセイリューへと展開した。
 くるりと回る光輪は、白の降り積もる中でも一層白く煌めいて、二人を守らんとしている。
 彼らのように雪女と既知である者はある程度その性格の面倒臭さにも慣れているが、初対面の者は、そうも行かず。
(やっぱ苦手だな、このタイプ……)
 俊・ブルックスは胸中で苦虫を噛み潰す。高飛車な女性にいい印象はない。
 彼女を信頼している仲間がいるのは理解しているので毛嫌いする気もないが、あまり積極的に関わらない方が自分のためだろうとも認識していた。
 軽く視線だけを向けて、それから、前方へ。
 駆け出した俊の後を、ネカット・グラキエスの詠唱が追う。
 後衛を護れる位置で足を止め、新たな敵対者の存在を確かめるように触手を振るってくるオーガの攻撃を避けるようにしながら、俊はアヒル特務隊を明後日の方向に放った。
 派手な音を立てて行進するアヒルを捉えようと触手が蠢く。
 そこを狙いすまして、シムレスはコネクトハーツを一閃した。
「ロック、今だ!」
「了解だよ」
 精霊の攻撃威力を増加する絆の剣を追うように、小振りな刀が触手を斬りつけた。
 悲鳴のようなものは上がらない。けれどそれが効果を成していることは、触手のうねりを見れば、判った。
(ヒサメさんが意固地になったって、いつかは限界が来るんだ……兆候は、見逃さないようにしないとな)
 ぐるりとヤックアドガの状態を見渡して、記憶に焼き付けて。シムレスは再び襲いかかって来ようとする触手を、改めて睨めつけた。
「ディナス、来ますよ」
 やや前のめりになっていた立ち位置を後方へ引き下げながら、エルドが精霊を促す。
 神人のスキルとして撫でられた頭に一度触れてから、ディナスは己の力が緩やかに上昇する自覚とともに、前へ出た。
(……今は出来る限りの事を)
 エルドとディナスがすれ違った瞬間、触手が振り下ろされるが、光の輪が幾つも、ディナスを護るように滑り込んで、それを防ぐ。
 きん、と光が爆ぜる音がして、触手へとダメージが返った。
「ッ、耐えられ、ますね。いけます、大丈夫です」
 今回、仲間のジョブ構成がライフビショップ三人と極端に偏った事を受け、作戦としてライフビショップのカウンターを積極的に用いることを決めていた。
 その中でディナスにあった不安が、敵の攻撃力である。
 カウンターが功を奏す前に術者が沈んでしまっては話にならない。初撃は威力の分からない分、緊張が強かった。
 けれど、耐えれるものだった。
 それはディナスに安堵を与え、少しだけ張り詰めていた緊張をほぐしたが、優勢になったわけではない。
 捕縛目的であったり攻撃目的であったりとで攻撃に多少のバラつきがあるのだろう。そこは、普段使わない脳をフル回転させてこれから見極めていかねばならない。
「流石に全方位触手……多数を相手にするのに向いていますね」
 つぃ、と。中空をなぞる鴉の指先に合わせるように、鷹のパペットが滑空する。
 その軌跡は真っ直ぐ花の部分へと向かうが、たどり着くより先に、触手に絡め取られ、数本を巻き込んで爆ぜた。
「ふむ……」
 続いて、胴へ。これもまた、辿り着くのを制するように伸びた触手が、爆発に巻き込まれて焼け落ちる。
「さすがに、本体への攻撃は嫌いますか」
 たぷん、と液体の揺れるような音を立てている胴部を、観察するように見やる。
(溶解液のある胴を裂けば、捕食は免れそうですが……出た液で溶けるやも、か。何より裂く手段が無い)
 どのみち届かせてくれないのであれば、無理に狙うものでもないかと結論付けた。
 見たところ触手が次から次へと再生することはないようだ。ヤックアドガを――あるいはウィンクルムを――捕食すれば、また戻るのだろうけれど。
 ならばなおのこと、本体への攻撃を嫌がって遮るように伸びてきた触手が勝手に巻き込まれてくれるのは、好都合。
「削ぎ落としてやりましょうか」
「お任せください、そういうの得意です」
 ぽたり、花に水を注ぐように、敵の頭上で肥大化していたネカットの属性エネルギーが雫を零す。
 詠唱の終わりと共にメダ・サテナへ向けて真っ直ぐに落下したその巨大な水の塊は、花に水をやるような穏やかなものではなく。
 ただ全てを押し流し押し潰す水圧となって直撃した。
「移動、する気はなさそうですね」
 ぽつり、振り回される触手や跳ねる水を傘で受け流しながら、鳥飼が呟く。
 鴉のパペットを排除しようとしたのだ。頭上に魔法が構築されているのを認識していないはずがなかったが、それでもなお、敵は動かなかった。
 魔法入れ放題の状況だが、やはりというべきか、それを警戒するように、ネカットへ向けられる触手の量が、格段に増えた。
「っと、ネカ、捕まるなよ」
「分かってます、シュンも気をつけて下さいね!」
 比較的動きの遅い触手をコネクトハーツで切り落とし、俊は次を警戒して素早く左右に視線を走らせる。
 ディナスとロックリーンもネカットに近い位置に寄り、彼らのカウンターに導くように、エルドとシムレスも立ち位置を細かく調節しながら攻撃を繰り返していた。
(あと、一回……)
 影を落として飛来する鷹のパペットをちらと見上げて、鳥飼は少し下がる。
 後一回で、鴉の力が尽きる。素早くディスペンサを施せる位置へ、つかねば。
「鳥飼さん!」
 ざんっ、と。音を立てて触手が切り落とされ、鳥飼の足元に落ちる。
 声と音に振り返った鳥飼の傍らに、太刀を構えたセイリューの姿が。
「後ろからも来るから気をつけて!」
「すみません、ありがとうございました」
 ぼーっとしていたわけでもないけれど、縦横無尽の触手は死角を容易く突いてくるのだと、改めて痛感した。
 表情を引き締めて、四体目の鷹のパペットとすれ違うようにして、鳥飼は鴉の元へ駆けた。
「主殿、無茶は」
「してません」
 きっぱりと言い切って、額に口付ける。鳥飼の力がそのまま鴉に移り、少しの脱力感が鳥飼の動きを鈍くした。
「回復するまでは後ろに」
「防御に専念してますよ」
 パッと広げた傘は、盾にも刃にもなる優れもの。
 春先の不審者よりも凶悪な触手に対しても良い効果を発揮してくれることを、鴉は期待した。



 Cスケールオーガは上位ほどとは言わずとも強力で、易く倒せる相手ではないことは、元よりの認識。
 加えて、ウィンクルム達は集まった面子が火力に乏しいことを自覚していた。
 ゆえに、ライフビショップらは回復より防御、カウンターを選び、神人達は火力たる後衛を護るために前へ出た。
 工夫ある最善の判断は、上手く機能しているように、見えた。
 ただ、前衛神人の過半数が所持しているコネクトハーツは連携用。どうしてもそれそのものの切れ味は劣る。
 理解しているからこそ細心の注意を払ってタイミングを合わせてきた神人達だが、前衛主戦力が神人であるこの構成に加え、カウンター発動のため積極的な誘引に当っている最中で、それは致命的だった。
「うわっ、くそ……!」
 斬ったつもりで斬りきれなかった触手に絡め取られ、俊の足がかすかに浮き上がる。
 ネカットの魔法はまだ詠唱中。鴉のパペットは巻き込めない対象がいる局所対応は不向き。
「この、離せ!」
 シムレスが切りつけ、追ってロックリーンが攻撃を仕掛ければ、俊の身は解放されるが、後手に回る一方だ。
「触手の数も、随分減ったと思ったのですが……」
「ヤックアドガで、再生した部分もあるようですし、ね……!」
 エルドの呟きに、銀のスプーンを叩きつけながら、前線復帰した鳥飼が微かに苦い顔をする。
 たぷたぷと音を立てる胴体にねじ込まれたヤックアドガを幾つか見た。その分、削った触手が再生しているのは明らかだった。
「って、ちょ、何で俺ばっかり!」
 転がるようにして逃げる俊に、執拗に触手が迫る。ただ単純に、回避能力が一番低そうな相手を捕食対象として選んでいるのだろう。
「シュン! 下がってください!」
「そうしたいのはやまやまなんだけどな!?」
 足に絡みついた触手にぐらりと体勢を崩されて、げっ、と唸った俊。
 だが、その体が再び釣り上げられるようなことは、なかった。
 冷たい音を立てて、触手が、凍る。
 ピタリと動きを止めた隙に、エルドがそれを斬り落とした。
「……助かった」
 触手の追撃をかわすべくシムレスと共に退避した俊は、触手を凍らせた雪女に礼を述べる。
 が、つん、とそっぽを向かれた。
「雑魚の数が減って、動けるようになったからよ。礼ならあっちに言いなさいよ」
 あっち、とは、ヤックアドガの数を減らすべく奔走しているラキアのこと。
 殆どの者がメダ・サテナに集中しており、動き出さない限りは放置する意向でいた中、ラキアだけはヤックアドガのオーガとしての危険性を踏まえ、雪女の助力がある内にと行動していた。
 それがまさに功を奏した。捕食と相まって彼が雪女が抑えている敵の数を減らしたために、余力が出来たのだ。
 ――もっとも、ラキアとてまたライフビショップ。主な攻撃手段はカウンターとなる中で、一人で相当数のオーガを仕留めることは、不可能で。
 本来ならば、協力体制を敷くべきだったのだろう。途中からセイリューも混ざっていたが、可能であれば、最初から。
 だが、完全に停止した状態の敵を捕食していた触手の攻撃範囲と、ハイトランスや物理攻撃の準備、自衛の手段。上手く噛み合ったことで、結果的に優位を得ることが出来た。
「温存を考えなくて良いのなら、良いことですよね」
 くつり、喉を鳴らして笑ったネカットの魔法が、再び放たれる。
 反省があるとしても、それは後だ。
「ラキア、もうひと踏ん張り」
「うん。ヒサメさん、全部は凍らせないでほしいな。カウンターできなくなる」
「言われなくても、最初から全部は無理よ」
 ラキアの要望に、返されるのは小さな溜息。
 なんでもない顔をしているが、メダ・サテナを止めるために、余力を注ぎ込んだのだろう。
 そんな雪女をちらりと見て、俊にディスペンサを求めていたネカットは独り言のように呟く。
「無茶はしない方だと思ってましたが」
「してないわよ」
「そうですか」
 彼女がそういうのなら、それ以上は何も言うまい。
 無様を晒さない主義なのだろうと、認識して。ネカットは恐らく止めとなる詠唱に集中した。
「ディナス、最後までネカットさんを護りますよ」
「言われずとも。ミスター、今日の私、普段より強くなってるんですからね」
 少しずつ少しずつ、膨らんだ力がトランスのオーラを一層煌めかせているのだ。
 今日は、負ける気がしない。
「あっちも死に物狂いになってきたし……挑発するまでも、ないか」
 カチカチとライトの電源をつけたり消したりしていたシムレスだが、いよいよ手当たり次第になってきた触手を見据え、駆ける。
「主殿、は……」
「勿論、前に出ます」
「聞くまでも、ありませんでしたね」
 前衛の道を開けるように、飛翔する鷹の人形がけたたましく爆ぜて。一つ空いた穴を広げるように、それぞれの刃が閃いた。
 幾つかの攻撃が、光輪を押しのけるようにして術者を穿つが、膝を折るには至らない。
(サクリファイスの出番は、なさそうか……)
 喜ぶべきか、残念がるべきか。ロックリーンは少しだけ思案して、それから、思考を断つように脇差しを抜き払う。
 機会はいつでも、幾らでも――。
 剣戟を追うように、水球が爆ぜて。
 萎れるように崩れたひまわりもどきの触手が最後まで動かなくなるのを、ウィンクルム達は確かに見届けた。



「緊急の回復が必要なくて、良かったよ」
 危うい場面はなくもなかった気はするが、全員の無事を確かめて、ラキアはホッと息を吐く。
 重傷者が複数出るような自体に陥れば、もしものための回復手段も用意していたが、使わずに済んだことを喜ばしく思う。
 各々が自分の状態を確認し、討伐を喜び合った。
「雪女さん、今回はありがとう」
 改まったように雪女の前に立ち、ロックリーンが礼を述べる。
 それに対し、返るのはやはり、つっけんどんな態度。
「私がいなきゃ話にならないようじゃ、やっていけないわよ」
「耳に痛いな」
「はは、確かにね」
 雪女の切り返しに苦い顔をしたシムレスだが、妖怪では、オーガを倒せないのだ。だからこそウィンクルムは強くならなくてはならない。
 それを胸にとめるように、ロックリーンは、うん、と一つ頷いた。
「俊さん、怪我はありませんか?」
「ん、コケてちょっと擦りむいたぐらいですんだな」
 締め付けられた部分はちょっとまだ違和感あるけど、と肩を竦める俊に、鳥飼もまたホッとしたように胸をなでおろす。
「ヤックアドガとの連戦のつもりでいましたが……そうならなくて、よかったですね」
「全部残したままだと後がキツいと思ったからな、ラキアに頑張ってもらった!」
 やれやれと言うように本を閉じた鴉に、セイリューは胸を張って応える。
 実際連戦していたなら、どうなっていただろう。雪女の余力が尽きていたか、メダ・サテナの触手に誰か捕まっていたか……。
(短期決戦も難しいですね。戦力配分、数減らし……まだ、改善の余地はありますか)
 ふむ、と思案するような所作のエルドを覗くが、今日は頭を目一杯使ったディナスは、考えるのをやめた。
 無事に倒せた。いまは、それだけで。
「なぁ、ヒサメさんこっちでまた店やってるんだろ? 折角だから何か食いに行こうぜ!」
「……苺スフレしかないわよ」
「甘いものですか。少し疲れましたし、小腹を満たすにはちょうどいいですね」
 セイリューの明るい声と、同調するように笑顔を見せたネカットに、雪女は露骨な溜息を付いて見せて。
 勝手にすればいいじゃない。そう言って踵を返したその足が向かうのは、タブロス旧市街の西部、己が能力で構えた、氷の城なのだろう。



依頼結果:大成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 錘里
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 男性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 05月17日
出発日 05月23日 00:00
予定納品日 06月02日

参加者

会議室

  • プラン提出できたー。
    いろいろな部分でホント皆を頼りにしているので
    後はうまくいきますようにと天に祈るばかり。
    ヒサメさんと喋る余力がモ=ジスウ的に無かった・・・強敵だ。

    相談その他色々とお疲れさまでした。
    良い結果になりますように!

  • [31]シムレス

    2016/05/22-23:52 

    ロックリーン:
    表現少し修正してプラン提出しました。
    うまくいきますように。

  • [30]エルド・Y・ルーク

    2016/05/22-23:48 

    >触手を切る
    鳥飼さん、ありがとうございます。
    それでは、こちらはその分で精霊がダウンした場合の、ネカットさんへの攻撃を逸らす盾になりましょう。まあ、この防御力では紙的ではありますが…。

    それでは、上手くいきます事を心より願いまして……

  • [29]鳥飼

    2016/05/22-23:35 

    一応、拘束された人が抜け出す手伝いに、触手を斬りつけるという行動を入れてあります。
    鴉さんも[9]の通りに、拘束された人の触手にパペットで攻撃する予定です。

  • 触手に捕まって捕縛された、なら触手を刃物で切って解放などの対処を頼む。
    オレは敵間近にいるので仲間の守りを固めるのは皆が頼りだ!
    (俊さんもいるからきっと大丈夫!)
    Cスケールオーガの防御やHPがどの程度か見当つかないので厳しいけど、
    ネカットさんの魔法が入ればきっと倒せると信じてるから!

  • [27]エルド・Y・ルーク

    2016/05/22-23:17 

    ディナス:

    む……敵の行動内容に、捕縛……?
    複数ラウンドの拘束か何かでしょうか。

    だとしたら──直前ですみません、[26]の自発回復行動は撤回します。
    もしネカットさんが攻撃を受け捕縛されたら、作戦が長期戦になってしまいます。それだけは絶対避けなくては。

    的は多い方がいいです。
    こうなったら、ただの的になってもネカットさんを守ってみせます……!

  • [26]エルド・Y・ルーク

    2016/05/22-23:00 

    ディナス:
    みなさん、お疲れさまです。

    僕のプランの中に、シャイニングアローII発動中であっても、
    『SアローIIと自分の防御を超えるダメージを受けた場合には注意を払い、試算
    後1撃で戦闘不能の際、一旦場を離れてでもラキアさんの元へ走り回復をお願いし、回復し次第ネカットさんの元へ』というような内容を入れてみました。

    恐らくそのダメージがあった場合、受けた時に戦闘不能になったらカウンターが発動しないと思うので……言葉にするなら『生きていてナンボ』という言葉になると思うのですよね。
    発動中なら、なおのこと生きていないといけません。
    逆に言うと、後一撃で沈む事が確定しているLB(僕)は、シャイニングアローII発動時であっても役立たずです。

    あ、プランに念の為「ネカットさんの無事を最優先に」と追加しておきますね。これで動けない時も、Sアローが消えてただの的になっても安心です!

    ラキアさんは、ヤックアドガの数も減らさなければいけません。
    回復手とカウンター役も兼ねてもらう以上、その手間は最小限にしなくては。

  • [25]シムレス

    2016/05/22-22:16 


    ロックリーン:
    雪女の護衛をプランに入れて提出しました。
    まだ調整は可能です。

    >雪女関係(プランそのまま貼り付け
    ----------------------------------------------
    ヤックアドガの解ける時期警戒※情報聞ければそれを元に
    解けかけなら雪女の護衛にロックと移動
    ----------------------------------------------
    彼女に聞き、解けるタイミングを皆に大声で知らせたい
    ----------------------------------------------
    皆さんの発言取り入れさせてもらいました。

    >僕等の回復
    サクリファイスでの回復と
    ラキアさんに近寄れるなら回復利用したい
    と入れています。

    >触手誘導
    アロー利用歓迎と入れました。

  • [24]俊・ブルックス

    2016/05/22-22:15 

    そういや俺オトーリデコイ持ってたわ。
    触手の一本くらいちょっと意識をそらす時間稼ぎくらいには使えるかも。
    それも併せて、ギリギリになるけど調整してみる。

  • [23]エルド・Y・ルーク

    2016/05/22-21:06 

    >氷がどの位もつか

    ふむ、現行の仮プランでは、
    『あと何分保てそうか』のお伺い、
    可能であれば『無茶かも知れませんが、力が切れる前に声を上げて、場にお知らせ頂けたら』とのお願いをする予定ですよ。
    ですが、後者は雪女さんの状況により声が届かない、間に合わない可能性がありますので、氷の解け具合・ヤックアドガの動きから判断しても良いかもしれません。

    >触手誘導
    精霊のプランに俊さんの誘導の旨を含ませていただきました。
    盾のように扱ってくれれば、との事です。こちらもコネクトハーツで追加ダメージを率先して狙う予定ですよ。

    >回復
    ラキアさん、ありがとうございます。
    インベル・ヴィテは術者は動けず、その場固定……これはディナスに覚えていてもらわなければなりませんねぇ。
    こちらは初期位置より、ネカットさんを護衛しながらとなりますので、その場より動けないかもしれませんが、頼りにしていますよ。

  • ラキア:
    負傷者が出た段階でサンクチュアリⅠを発動させる。
    負傷具合によってはファストエイドも使う予定。
    だから負傷したらこちらからも行くけれど、近くに寄って貰えると嬉しいな。
    もうひとつの回復スキルインベル・ヴィテは
    スキル説明に書いていない
    『Q.インペル・ヴィテ発動後、術者は移動する事が出来るか。
    その場合術フィールドは術者と一緒に移動するのか場所は固定されるのか。
    A.術者は移動することができません。 術者を中心に固定です。 』
    という制限があってね。発動中移動できなくなるから使いづらくて。
    (なのでこのスキルはサンクチュアリⅠの上位補完にならないんだよ)
    メダ・サテナからの被ダメが大きかった場合は使うので3m以内へ寄って下さい。

    自分達2人は敵のHPを削るのを主目的にしたいので
    どうしても敵の傍に張り付くから、
    なるべくサンクⅠの範囲内での回復を図りたいと思ってるけど。
    回復量の数字的部分は今までの実感ではけっこうふんわりなのかも。
    (なので思ったより回復しないかもしれないし、するかもしれない)
    攻撃力的にはネカットさんにほぼ一任の厳しい戦いになりそうだけれど、皆で頑張ろうね。

  • [21]俊・ブルックス

    2016/05/22-20:30 

    雪女への対応については、もう任せる。
    たぶん俺の苦手なタイプだ…
    ただ3、4Rくらいじゃ氷は溶けないと思うから、護衛に走るのは
    実際にどれくらい持つか聞いてみた後、戦闘が長引きすぎて本当に氷が溶けてきてから、
    にしておいた方がいいかもしれない。
    雪女は後ろの方にいるんだから、触手がまず狙うのは前衛だろうし、そっちを守る方を優先した方がいいと思う。

    >触手引き付け
    LBの方へ走ってカウンターしてもらうのは、俺が触手に狙われたタイミングでってしてある。
    カウンター張る役のどこに行くかは、近い奴の所へ行かせてもらおうかと。
    それで守ってもらいながらその場でコネクトハーツで攻撃もする予定だ。

  • [20]エルド・Y・ルーク

    2016/05/22-19:54 

    >ヤックアドガ
    同じくです。言葉足らずならびに言葉が迷子で、本当にお恥ずかしい限りで…(眉間押さえ)
    それでは、雪女さんに時間を伺うのは早速プランに入れさせていただきます。

    ロックリーンさん、ありがとうございます。
    それでは、ディナスにはぎりぎり戦闘不能にならない範囲までネカットさんの護衛に当たらせましょう。

    ○LBの戦闘不能時にはカウンターは発動しないであろうと判断
    ○戦闘不能者も捕食消化対象となり得る可能性
    以上を懸念いたしますと、もしHPぎりぎりの状態になった際の立ち振る舞いが悩ましいところです。
    (超過ダメージが無ければ、当然アローが切れるまで盾)

    ●回避を優先しつつも、戦闘不能になるまでターゲットの一つとしてネカットさんを守る
    ●今まで届いていた触手の回避も兼ねてその場を離れ、凍っているヤックアドガを倒しに行く

    ……さてどうしたものでしょうか。時間もそろそろプランに手をつけなければなりませんが、悩ましいところですねぇ……

  • [19]シムレス

    2016/05/22-19:14 


    ロックリーン:

    >雪女さんの護衛
    それなら僕等が当たるのが妥当かな。アロー的な都合で。
    3Rか4R目に雪女さんの護衛に走る感じになるかな。
    早め対応なら3R目、4R目には解けた奴出てきそう。
    移動出来たら雪女さん守る位置で待機になるか解けた奴いれば戦闘に入る。

    僕等が護衛に当る場合こんな感じになるよ。
    皆さんの考えも聞いておきたいですね。

  • [18]鳥飼

    2016/05/22-18:57 

    鴉:
    雪女殿は、「離れる」とプロローグで宣言しているので。
    護りが要るとするなら雪女殿の力が尽きて、ヤックアドガが動くようになってからだろうと考えておりました。

    氷漬けの時間がどの程度持ちそうなのかは、確かに伺って置きたい事柄ですね。

  • [17]エルド・Y・ルーク

    2016/05/22-17:51 

    >ロックリーンさん

    昨日までは、こちら神人を餌にカウンターにあかせて攻撃集中の為、最前線に出ようかと思っていたのですが…、
    もし超過ダメージが発生し、そちらを受け続けましてディナスが倒れましたら、そのまま文字通りこちらがメダ・サテナの消化餌になってしまう可能性と、
    物理攻撃ダメージを出せるようになった事で、ヤックアドガの対応が出来るようになったことから、ただいま一から思考の練り直しをしているところでした。
    一度立てたものを白紙といたしましても、脳の片隅に残ってしまうのがいけませんねぇ……


    ●それでは、最初はネカットさんの側に。俊さんの引き付けも一緒に行えますので、これは都合が良いですねぇ。
    シャイニングアローII後、伸びて来た触手にコネクトハーツと物理攻撃での連携を狙います。

    ヒサメさん……雪女さんについては、どうしましょうかねぇ。
    ●雪女さんから情報を聞く為には、誰かがいなくてはなりませんが……ですが、これに関しましては雪女さんに事前に声を上げていただくようにお願いすれば何とかなりそうです。こちらでお願いしてみましょう。

    ●雪女さんに絶対護衛が必要となるのは、ヤックアドガが動き出した瞬間でしょうか。
    この状況になりましたら、誰かしらが即時、護衛に回る必要があるかと。
    もし後3時間程でお声が無かったら、私とディナスで雪女さんの方へ移動したいと思っております。
    ディナスはネカットさんのお側にいてもらいたいと思いつつ、私一人では防御に不安がある為、護りようもありませんので……

    現状はそのような形で考えておりますが、問題点などの方を是非ご指摘いただけましたら、そちらを踏まえ思案を組み直したいと考えています。どうかよろしくお願いしますよ。

  • [16]シムレス

    2016/05/22-16:29 


    ロックリーン:

    >エルドさん
    物理手段おめでとうございます!
    えーと、エルドさん達は現在、立ち位置をどう考えているんでしょうか?
    僕の個人的希望としては
    僕等と一緒にネカットさん守る壁になってほしいかな。
    僕は4Rでアローが切れるから、その後もディナスさんにアロー張っててもらえると安心です。
    それに固まってた方が攻撃も来やすくてカウンターが捗るんじゃないかな。

    >雪女さんから『後、何ラウンドで力切れを起こすか』をお伺い
    これは確かに聞いておきたいですねチャンスがあればよろしくお願いします。

  • [15]エルド・Y・ルーク

    2016/05/22-15:39 

    >消化回復とヤックアドガ
    ふむ……現状のプランですと、私が間違いなく捕まりそうです。
    我ながら酷いプランですねぇ、改めて振り返る事の出来る皆さんのお声に感謝の言葉もありません。

    ディナス曰く「MPも無ければ、回復も少ない、超過ダメージでカウンターも出来ないかも知れない、そんなLBに何の価値が!」との事ですが、昨日トレジャーとフリーオークションに足を運ばせていただきましたところ、幸いにして「物理攻撃威力:+10」の片手本を手にする事ができました。
    「コネクトハーツ(追加点35)」も手に入りましたので、こちらも微々たるものですが、ヤックアドガも倒すのでしたら、双方ともに無茶をしないプランに切り替えたいと思います。

    ●超過ダメージが発生した際も、ぎりぎりまでメダ・サテナ相手に粘ろうと考えていますが、
    戦闘不能時ではシャイニングアローIIは発動不可となりそうですからねぇ……


    ●状況(メダ・サテナの攻撃が防ぎきれない、HPが危険時)の行動選択肢といたしましては、
    1.回避優先にして、尚メダ・サテナを狙う
    2.メダ・サテナをネカットさんに任せ、凍っているヤックアドガを狙う
    3.雪女さんの護衛

    現状では、以上のどれかを思案しています。
    ネカットさんにはロックリーンさんが護衛でついておりますので、現行では他の方からの行動にご要望がなければ、ノーマークでもありますし、一応の安心感をお伝えできればという理由から3にしようかとも。
    こちらは、セイリューさんたちのお手が足りなさそうでしたら、ご報告いただければ2へ変更いたしますよ。

    3の場合は、雪女さんから『後、何ラウンドで力切れを起こすか』をお伺いして全体告知出来れば、『いきなり想定外にヤックアドガが動き出して大惨事』が避けられるのではないかというのを期待しておりますよ。

    ……戦闘不能であっても消化で回復される可能性もありますし、現行のプランですとディナスが倒れた時点で、余程の事がない限り私にターゲットが移りますので、そちらで捕獲となりましては大変ですからねぇ。短期決戦での状況下で回復されては大変です。(昨日までの自分のプランを見てため息)

  • 【片手本】レゴラメントマローネには推奨レベル以下の場合
    物理攻撃力が加算されるギミックがあるのかな?
    ロックリーンさんに物理攻撃力があるのは正直ありがたい。
    LBは攻撃の選択肢制限がかなり厳しいもんな。

    ヤックアドガも出来れば全部討伐してしまいたい。
    デミじゃなくてDスケールオーガだから単独でも普段なら討伐対象だから逃がしたくない。
    別の所で被害が出たら困るからさ。
    オレはハイトランスでメダ・サテナを斬りに行くけど、
    ラキアは装備でなんとか物理攻撃63が出せそうなんだ。
    Sスピアを使った後ラキアは凍った状態のヤックアドガを攻撃して敵の数を減らそうと思っている。
    死んでいるヤックアドガでも捕食すればメダ・サテナは回復すると考えた方が良いだろうが、敵の数を少しでも減らしていきたいからさ。
    ネカットさんの火力はメダ・サテナへ集中させたいし。
    メダ・サテナへある程度ダメージ入ったらオレもヤックアドガへ攻撃するつもりだ。

    皆に気をつけて貰いたいのは「ヤックアドガ以外でも敵は回復する」かもしれないこと。
    つまりオレ達の中の誰かが触手に掴まれてメダ・サテナに飲み込まれた場合
    敵がHP回復する可能性があるってことだ。
    その場合死なないにしてもダメージは来るだろうし
    その状態でEWのスキルが入ったら捕食されている人にもダメージ入ると思うんだ。
    だから敵の触手に掴まれ飲みこまれないようにしようぜ。

  • [13]シムレス

    2016/05/22-02:14 


    ロックリーン:
    ちょっと迷走してました

    僕の片手銃はやめて通常装備で行く事にしました。
    ワールドガイドに不吉な記述を見つけたからというのもあるんですが
    短期決戦ならダメージ量の見込めるアローの方が良さそうだなと。

    僕のスキルはシャイニングアローⅡ 発動は1回
    シムさんとあれこれ挑発してカウンター狙います。
    シムさんはコネクトハーツで効果生かして少しでもダメージ稼ぎたい。

    立ち位置は、僕はできればネカットさんをガードする位置で前衛に立ちたいかな。
    シムさんは僕の近くでヒットアンドアウェイとかライトチカチカ挑発とか。(あいつ目あるのかな
    解けたヤックアドガも警戒しときたい
    捕食は脇差投げて阻止かな
    雪女さんは圏外退避を呼びかける事しかできなそう

    メダ・サテナ倒した後、ヤックアドガはどうするのかな。
    全討伐するならハーツの効果でちまちまダメージ貢献はできる。

  • 遅くなってゴメンヨ。
    ラキアがサンクⅠを持っていく予定。
    サンクⅡは使用コスト大き過ぎだから持っていかない。
    シャインスパークは今回「敵の命中-10%」が困るので使用候補から外している。
    カウンターに頼らない火力を上げる為ハイトランスジェミニでオレが太刀使用。
    オレとラキアが1回ずつシャイニングスピアを使用し敵からの触手攻撃も利用予定だ。

    8Rあればネカットさんのスキルが4回発動できるので、
    エルドさんの言うとおり、それまでには敵を倒したいな。
    EWもMPコスト大きいからこれ以上の長期戦は厳し過ぎる。

  • [11]エルド・Y・ルーク

    2016/05/21-23:03 

    >溶ける速度
    なるほど。お二人ともお話ありがとうございますよ。
    それでしたら、ヤックアドガが1R毎に増える可能性は完全に置いても良さそうですねぇ。

    >捕食対象と誘導
    現状ですと、私とディナスがディスペンサの利用が出来ない為、危険ですがMP枯渇になってしまいます前に、可能な限り的になりたいと思っています。
    シャイニングアローの防御を超える可能性のある、Cスケールオーガのダメージも不安ではありますが、そうも言っていられません。
    率先して触手攻撃範囲内に入る予定ですので、鴉さんの案は非常にありがたく思われますねぇ。

    そして持続が4Rですので、俊さんの誘導案も是非拾わせて頂ければと思われます。仮案を練っている最中となっておりますので、精霊側にその旨を記載させていただきますよ。


    >シャイニングアローの回数
    現状、MPにより、シャイニングアローIIの使用回数が2回と、苦し紛れのシャイニングアロー1回。
    IIではないシャイニングアローは、最初ファストエイドへの差し替えを思案したのですが…3ポイント回復する程度では……(この間、無力さを痛切に思い知ったばかり)

    IIから無印のシャイニングアローに切り替えた際の、防御が半減するのが恐ろしいところですが、可能であれば、IIが2回発動できる8R中に決着をつけたいところですねぇ。

  • [10]俊・ブルックス

    2016/05/21-20:50 

    ヤックアドガの溶ける速度は、炎龍王の時ほど速くはないと思うな。
    まあ敵が火でも吹いて来たら別だが、そんな素振り見せてねえし。
    とはいえ長引かせるとジリ貧になるし、早めに勝負を決めないとな。

    俺の位置は鳥飼と同じくらいの距離、後衛よりは前に出てネカの護衛の予定。
    触手にタゲられたらカウンター積んだLBの方へ逃げて触手を誘導してみようと思うんだが…案に乗ってくれると嬉しい。
    スキルはハイトランスだと火力が落ちるから今回はディスペンサかな。
    2Rに一発だがガンガン攻撃してもらう。

  • [9]鳥飼

    2016/05/21-07:37 

    鴉:
    以前の雪女殿との共闘ですね。
    あの時は炎龍王の分身が相手でしたので、熱で氷が溶かされ少数の相手を対処する必要がありましたが。
    今回は溶かす要素は無いとはいえ、時間経過により徐々に解放はあるかも知れませんね。

    >メダ・サテナ
    全方位に触手ですからね。嫌な絵面です。
    雪女殿の位置的に、本体に後衛から攻撃を届かせるには触手の射程圏内に入る必要があると考えています。

    その為、主殿は後衛よりは前に出て触手の対処を。
    私はメダ・サテナ本体をトリのパペットで頭上から狙おうかと思っております。
    パペットマペット2は現状5回。ディスペンサを含めれば更に5回。
    計10回程の使用が可能です。
    主殿には、その間の護りを頼む形になりますね。
    片手剣で触手を斬り落とせるなら良いのですが、Cスケールの触手ですからあまり期待しない方が良いですか。

    後は、ヤックアドガだけでなく。
    私共も捕食対象でしょうから、誰かが捕まった際に触手をパペットで攻撃し拘束が緩むのに期待しようかと思っております。

  • [8]エルド・Y・ルーク

    2016/05/21-03:35 

    おや、俊さんにネカットさん。これはこれは、いやはやこれ以上に望むべくもないジョブの方がいらっしゃいましたねぇ。どうぞよろしくお願いしますよ。

    >短期決戦
    鴉さんのおっしゃる通り、こちらも2の心持ちです。
    ネカットさんが仰った通り食料として凍ったヤックアドガに手を出す瞬間を狙う等、こちらの方が適切にダメージが与える隙がありそうですので……

    問題は、過去作戦資料(『【封印】親愛なる我が君』)では、力が続いていても少しずつ敵が解放されていたのですが、今回もヤックアドガが少しずつ解放されるのだろうかと、少し気がかりでしたものの……
    ですが、どちらにしてもヤックアドガは後回しですねぇ。時間経過で、メダ・サテナの触手の動きが元に戻りましたら大惨事です。


    それでは、現状ではこちらも。『まだディスペンサーが使えない』という切ない事情から、
    精霊「シャイニングアロ-II」にて敵前に飛び込ませ、(タイミングは考慮中)
    神人はその陰に隠れて、後ろから武器「エムシ」で「攻撃命中時:対象防御-7」を狙おうかと。
    オーガにとって神人は美味しいとの事ですから、こちらにターゲットが行った所で精霊のカウンターを狙うのもありですねぇ。

    回復に関しましては、セイリューさんからそれについての提案があった時に思案しようかと思っておりますが、短期決戦である事から、現状ではこちらも回復の予定はありません。
    ……回復量も微々たるものですので……(目頭にハンカチ)

  • [7]鳥飼

    2016/05/20-23:09 

    鴉:
    挨拶が遅くなりました。
    見知った顔ばかりですね。

    改めてトリックスターをしております。私の事は鴉と。
    そして神人の鳥飼で今回の任務に参加致します。
    どうぞよろしくお願いしますよ。

    短期決戦となるならば、大きく分けて方法は二通りでしょうか。
     1.回復する前に火力で押し切る。
     2.回復させないように対処しつつ、攻撃を行う。

    その他に、
     3.通常攻撃でメダ・サテナの体力を削り、回復剤であるヤックアドガが減ったところを火力で押し切る。
    まあ、3は時間がかかりますので却下ですかね。

    現状は2の方針が多いようなので、そちらの方向で私も考えてみると致します。

  • [6]俊・ブルックス

    2016/05/20-15:36 

    というわけで、火力が必要そうなので参加させてもらった。
    俊・ブルックスとエンドウィザードのネカだ。よろしく頼む。

    とはいえ作戦らしい作戦はまだ思いついてなくてな…
    まあ純火力職だから細かいこと言わずにメダ・サテナを攻撃するのが一番か。
    動いてくれるなという願いを込めてパン籠と、移動された時に備えて恋心Ⅱを持っていく予定だ。

    ヤックアドガは…攻撃の手数が少ないこともあるし、とりあえず放っておいて
    捕食の瞬間をうまく狙って攻撃できないかなと思ってる。
    えーっと…例えば凍ったヤックアドガの前に陣取って、敵が捕食のために触手を伸ばしてきたタイミングでカウンター、とか?

  • [5]シムレス

    2016/05/20-13:12 


    ロックリーン:
    火力職さんが入ってくれました!
    ありがとうございます、よろしくお願いします。

    僕なんですが、片手銃装備して触手の牽制しようかとちょっと考えてます。
    片手銃なら命中補正高いから僕でも扱えるし、手数3も生かして何とかいけないかな。
    ヤックアドガを捕食するのを阻止したいんだよね。
    銃装備もしてみたかったし…ボソ

    >雪女の護衛
    >「捕まるとああなるみたい。私は嫌だから、離れるわ」
    と言っているので触手圏外にいるみたいですね。
    メダ・サテナが移動する可能性もあるから気を付けてはおきたい所。
    行動には入れたいと思ってます。

    >回復
    僕は自分の都合的に回復はお任せしたいと思ってます。

    >マジックブックの混乱
    レス、ありがとうございます(恐縮です><
    Dでもカウンター警戒して攻撃控える奴もいるから攻撃誘う手の1つとして
    上げてみたんですが、逆に攻撃してこなくなるかもしれない可能性(汗)

  • [3]エルド・Y・ルーク

    2016/05/20-09:12 

    お邪魔しますよ。エルド・Y・ルークと精霊のディナスです。どうぞよろしくお願いしますよ。
    現状、4組中こちらも含めて3組が主だった攻撃手段がカウンターのLBとなっておりますが、ご参加の皆さん、案や行動に頼りになる色がつけられる方ばかりですので、むしろ頼りになるところです。
    さて、私も少しでも恥ずかしくない程度に何か考えなくてはなりませんねぇ……

    >マジックブックの混乱
    ●個人といたしましては『メダ・サテナを混乱させたところに、シャイニングアロー発動中のLBが複数で一気に飛び込んでみる』と云うのも、個人的には有りかと思われましたねぇ。
    蔦状攻撃、捕獲、捕食──これら以外の攻撃手段は無さそうですし、どちらもカウンター攻撃の対象となるものと思われます。

    ……しかしながら確かに、混乱いたしましたら『こちらにはわき目もふらずにヤックアドガだけ食べ続ける』という可能性も否定できませんねぇ……(汗)
    ですが、何も案が出なかった際の最終手段といたしましては、是非取っておきたい案ではあるかと。

    >回復役
    ●今回は、短期決戦が望ましいとは思われますが、全体的に回復役としてのLBは必要でしょうか。
    この度はカウンターも重要な攻撃と思われます事から、個人的には『要らない』か『いても一人』を推させていただきたいところですが……

    >雪女さん
    こちらは神人の行動になるかと思われますが、
    過去の依頼書(【封印】親愛なる我が君)では護る必要はなかったそうですが、今回のオーガは無差別ターゲットと思われます。
    ●メダ・サテナからは距離を取っていますが、ヤックアドガからの攻撃を懸念しての、雪女さんの護衛は必要でしょか。

    これらにつきまして、是非皆さんのお話がお伺いできれば幸いです。どうかよろしくお願いしますよ。

  • [2]シムレス

    2016/05/20-01:47 


    ロックリーン:
    よろしくお願いします。

    1つ、思いつきました。
    マジックブックに相手を混乱させる効果をもつ本がありますが
    これであいつを混乱させてがむしゃら攻撃させたらカウンター
    入れ放題にならないかな。
    混乱した敵がどう動くかはわからないから賭け要素もあるけど。
    すいません、無茶言いました。

  • セイリュー・グラシアとライフビショップのラキアだ。
    今回も頼りになる顔ぶれ。ヨロシク!
    特に回復的にまったく心配ない布陣で、超心強いぜ。

    参加メンバーの攻撃方法がカウンター主体だという事に気がついた。
    今回敵は少なくてもヤックアドガ10体という回復剤を持っている状態だよな。
    こちらの火力が少なめだけれど、長期戦は自分達にも不利なので
    できるぎり戦闘時間を短くしたいと考えている。
    具体的にどうするかは今考え中。


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