故郷での読みは『ジャン・ファラン』。 ファータにしては耳は短め(あくまで比較的)。 中性的な美人だが、気紛れで気障な一面も。
元彫刻家で、地元ではかなり名が売れていた。 しかし、初めての作品を友誼の証として渡した親友が、熱狂的な女性ファンによって詰め寄られ殺されて以来、彫刻は一切作っておらず、また女性不信に。 その女性が作品だけでなく、花欖自身のファンであった事もそれに拍車をかけているようだ。
聖に対してもズケズケと物を言うが、彼なりに彼女の事は気に入っているらしい。飾り気のなさが良いのだとか。 音楽家としての聖の事も、ある程度評価している。但し技術ばかりが先行し表現力が疎かになっているのが非常に残念であるとの事。 逆に言えばそれさえ克服すれば素晴らしい芸術となるだろうと信じて疑わず、いつかこの耳で聴いてみたいものだと思っている。
願わくは、彼女が己と同じ末路を迎える事がないように。
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