幼くして独りとなり、A.R.O.Aに保護された経歴の少年。 クローエと契約した後はル・カリエの家で使用人見習いとなり、クローエの陽となり影となり動いている。
「…畏まりました、お嬢様」
耳が隠れる程度で揃えた濃い蜂蜜色の髪に、抜けるような空色の瞳。内面が滲み出るように表情は大抵堅いが、顔立ち自体は甘くまだあどけなさを残す。 服装は身動きのしやすい使用人用の拵え。ダークグレーのジュストコールにジレ、半ズボン状のキュロット。
生真面目で任務に忠実であり、戦闘技術は勿論、パートナーの役に立てるようにと家事炊事洗濯裁縫に至るまで黙々と完璧を目指す。 大人びるが心根は年相応で、誰彼にからかわれて慌てる姿も屡々である。
家族というものを知らずに育ったため、初めて出来たパートナーとの絆を大事にしようとしているが、今のところその奇想天外に振り回される日々。
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