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フェスティバルイベント

『侵略の悪鬼羅刹、新たな絶望の影』

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リザルトノベル【男性側】シンパシー・リバレイト死守チーム

チーム一覧

神人:エルド・Y・ルーク
精霊:ディナス・フォーシス
神人:セラフィム・ロイス
精霊:火山 タイガ
神人:蔡 盟羅
精霊:K9
神人:ローランド・ホデア
精霊:リーリェン・ラウ
神人:初瀬=秀
精霊:イグニス=アルデバラン
神人:羽瀬川 千代
精霊:ラセルタ=ブラドッツ
神人:ハティ
精霊:ブリンド
神人:鳥飼
精霊:鴉
神人:柳 大樹
精霊:クラウディオ
神人:スウィン
精霊:イルド
神人:天原 秋乃
精霊:イチカ・ククル

リザルトノベル


『シンパシー・リバレイト』を死守する。
 それが今、ウィンクルムに課せられた役割の一つ。それと同時に。
「お待ちしていましたよぉ、ウィンクルムの皆さん」
 間延びした雑音めいた声。
「俺らを止めに来たのか?」
 掠れてざらつくもう一つの声。そして、そこに現れる別の3つのオーガの姿。
 ラウナ・テクニカと、ラウナ・ジュードを筆頭に、5体のオーガがウィンクルムたちの任務を妨害せんと立ち塞がる。
『シンパシー・リバレイト』を庇いながら、それぞれが布陣する。
 ラウナ・ジュードが一歩、踏み出す。
「そいつを壊せば俺らの勝ちか」
「だったら、全力で狙えばいいんですよねぇ」
 ラウナ・テクニカが答えると、オーガたちは一気にウィンクルムを目掛けて飛びかかった。
 決して、狙わせるわけにはいかない。
 ウィンクルムたちは身構えるとトランスを発動。
 そのまま一部のウィンクルムがハイトランス・ジェミニへと移行する。

『シンパシー・リバレイト』を死守すべく、戦いの火蓋が切って落とされる。


●VSメダ・ルオ、メダ・エヒャン
 空中から、急転直下で下降してくるメダ・エヒャンは、真っ直ぐにセラフィム・ロイスを狙った。
「セラフィムさん!」
 鳥飼が叫ぶ。
 セラフィムはその動きをしっかりと見極め、ぎりぎりまで引き付けると、横に飛んで避ける。
 急旋回し、再びメダ・エヒャンは鉤爪でセラフィムを狙う。
 だが、その攻撃にもセラフィムは冷静に対処し、引き付けてかわす。
「狙われてばかりじゃないんだよ……!」
 お返しとばかりに一撃を見舞うと、メダ・エヒャンの体勢が崩れる。
「行くぜ、鴉」
「任せてください」
 ブリンドの声に、鴉はパペットマペットIIでヘビのぬいぐるみを呼び出す。
 ぬいぐるみはメダ・エヒャンを目掛けて攻撃を仕掛ける。
 それに合わせるように、ブリンドがスナイピングで狙い撃つ。
「どうだ!」
「いい手応えですね」
 メダ・エヒャンへ確実に傷を負わせる。
 再び飛翔を試みるメダ・エヒャンに、鳥飼がエレガンスパラソルで羽へとダメージを与える。
 飛翔能力が著しく落ちたとはいえ、攻撃の手が止むわけではない。
 浮かび上がり、鋭く鉤爪を鳥飼へと剥く。
「そんな攻撃なら、当たりません!」
 鳥飼が上手く立ち回り、攻撃を逸らす。
 メダ・エヒャンが向かうその先には、鴉とブリンドが再び連携攻撃を仕掛けようと待ち受けている。
「ここで行き止まりだ」
 ブリンドが再びスナイピングで狙いを定めると、鴉がパペットマペットIIでトリのぬいぐるみを呼び出す。
 同時に双方がぶつかり、空を舞っていたメダ・エヒャンが地面に叩きつけられた。
「鳥飼、時間を稼ぐよ」
「はい!」
 三度、鴉とイルドの連撃までの時間を二人が作る。
 鳥飼がエレガンスパラソルで殴り、そのあと追ってセラフィムが仕掛ける。
 このままま力押しを続ければ勝機は十分だ。
 鴉がネコのぬいぐるみをメダ・エヒャンへとぶつけると、ブリンドがスナイピングで狙う。
 攻撃に巻き込まれないようにセラフィムと鳥飼が後方へと飛んで距離を取ると同時に、攻撃が直撃したメダ・エヒャンの断末魔が響く。
 これが、メダ・エヒャンへのとどめの一撃となった。
「やった……!?」
「――みたいだな」
 しばらくは警戒しつつ見守って、しかしピクリとも動かなくなったことを確認すると、気を緩めずメダ・ルオへと目を向けた。
「援護に向かいましょう」
 あの頑丈なメダ・ルオを防がねばならない。



 2体いるメダ・ルオは二手に分かれて討伐に当たる。
「なになに? つえーの? 遊んでくれんの? 血塗れにしてくれる?」
 リーリェン・ラウがメダ・ルオに嬉々として仕掛ける。
 複数を相手に出来るメダ・ルオには、単騎での攻撃ならば弾かれる可能性が極めて高くなる。
 それを証明するかのように、リーリェンはメダ・ルオに弾き飛ばされた。
 上手く着地し、ダメージは最小限に抑える。
「ヒャッハァ大いに暴れられるってサイコー!」
 強い相手に嬉々とするリーリェンに対して、蔡 盟羅はメダ・ルオを真っ直ぐ見据える。
「あんたと戦って死んだら、家と桜蘭に言い訳もたつかなぁ」
 ぽつりと零して、盟羅はメダ・ルオへと攻撃を仕掛ける。
 それは、見ようによっては無防備に突っ込んでいったようにも見えた。
「無茶な戦い方しやがって……!」
 ローランド・ホデアがその後を追う。盟羅は、まるで死にたがっているようだったからだ。
 K9が更にそれに続く。
「だいたい、てめぇは止めねぇのかよ」
 ローランドが、何も言わないK9に問えば、
「俺も同じ気持ちだ」
 と、まるで止める気配もない。
「あの時桜蘭を守れなかった自分を罰してほしい」
「なに?」
 K9の言葉に、ローランドが問う。
「――……、なりたい」
 小さく呟かれた言葉は、ほとんど聞き取れなかったが、ローランドが何とも言えない表情で顔を背けた。
 おそらく、あまりいい言葉ではなかったのだろう。
 メダ・ルオが剛腕を繰り出す。
 捉えたのは――盟羅だ。一気に振り下ろし、叩きつける。
 盟羅は紙一重で回避行動を取ったが、完全に回避することはできない。
「っぐ、……つぅ……」
 掠っただけとはいえ、相当な破壊力だ。
 傷を押さえて蹲っていると、再び盟羅に向けて剛腕が振り下ろされる。
「ふざけてんなよ、てめぇ」
 ローランドが盟羅を突き飛ばすと、メダ・ルオの攻撃から庇う。
 ほとんど直撃に等しかったが、リーリェンが間に入ってその衝撃を僅かだが緩和した。
「君ら……なにしてるんや……」
 呆然とする盟羅に、ローランドが吐き捨てるように口を開く。
「目の前で幼馴染に死なれちゃ夢見がぃんだよ。自棄になるな」
「俺はロゥが喜ぶかと思って」
「……なんやの、それ……」
 血塗れの二人を何とも言えない気持ちで見上げて、盟羅は立ち上がる。
「とにかく今は、ここを守ることだけ考えろ」
「……せやね。――とりあえずは」
 言って、メダ・ルオに再び対峙する。



 もう一体のメダ・ルオには、初瀬=秀とスウィンがあたる。
 二人で連携し、一撃を見舞うと、ダメージは確かに届いている。
 しかし、そのダメージに対してメダ・ルオは歯牙にもかけていない様子を見せている。
「本当に頑丈だな」
「結構いい当たりだと思ったんだけどね」
 メダ・ルオから距離を取り、次の一手を斬り込む方法を思案する。
「――とにかく、時間を稼ぐぞ」
「消耗戦にならない?」
「上手くいけば、イグニスの攻撃に巻き込めるかもしれないからな」
「なるほど。じゃあ俺たちは引き付けておびき寄せて逃げる作戦ってことね」
「言葉にするとぱっとしない作戦だな」
 2体のメダ・ルオに対して、火力不足が否めない。
 ならば、高火力の攻撃に巻き込むのが手っ取り早い。
 メダ・ルオがスウィンにパンチを繰り出す。
 繰り出される腕に一撃を見舞って隙を作る。それを見逃さず、秀は波状攻撃を仕掛ける。
 分厚い皮膚を貫通し、たっぷりと蓄えられた脂肪がメダ・ルオのダメージを軽くしている。
 おかげで急所を狙いに行っても、あと一歩が届かない。
 メダ・ルオが腕を振り上げ、秀を捕らえる。
「……っ、しま……っ」
 反応が、僅かに遅れた。
 メダ・ルオが勢いに任せて秀の頭上から振り下ろす。
「秀……!」
 反応したのは、他でもないスウィンだ。
 秀の前に立ち塞がり、その剛腕を全身で受ける。
「ぐ、あぁっ!」
「スウィン!」
 弾き飛ばされたスウィンを抱き止めて、秀ももろとも吹き飛ばされる。
 幸いにも、スウィンが身を挺したおかげで秀はほとんど無傷だったが――。
「スウィン、しっかりしろ! おい!」
 直撃だ。
 秀の背筋に、嫌な汗が伝う。
「スウィ……」
 再び呼びかけようとした時、スウィンの持つ白ウサギの懐中時計がスウィンの傷を癒していく。
 針が巻き戻っていく。
「……い、っつ……」
「大丈夫か……?」
「うん、まあ……でも、二度はもう食らわない……!」
 メダ・ルオの攻撃が視界に入ると、秀とスウィンが後方へと飛ぶ。
 二人に気を取られ、がら空きになった側方から、一発の銃弾が撃ち込まれる。
「さすがに効かねぇな」
 ブリンドが放った弾丸を見つめて言葉を漏らすと、再び狙いを定める。
「僕たちも加勢します」
 セラフィムの声に、鳥飼と鴉も加わる。
「そっちは余裕だな」
 秀が言えば、
「撃ち尽くした感はあります」
 と鴉が答える。
 決して、メダ・エヒャンとの戦闘が楽勝だったわけではない。
「それでも、何とかなります」
 鳥飼の言葉に、スウィンが頷く。
「もうひと踏ん張りってところね」
 態勢を立て直し、メダ・ルオ討伐に再び挑む。


●VSラウナ・テクニカ
 天原 秋乃が、イチカ・ククルにコンフェイト・ドライブをかける。
 見計らったかのように、ノイズ混じりの声が楽し気に響く。
「さあ、遊びましょう!」
 ラウナ・テクニカが初手を取った。
 イルド目がけてパンチを炸裂させる。咄嗟だったが横飛びで反応し、その一撃をかわす。
「当たってやるかよ」
 イルドがやや距離を取る。
 それとほぼ同時に、ラセルタ=ブラドッツが声を発した。
「巻き込まれるなよ」
 声に呼応するように、ラウナ・テクニカからさらに全員が距離を取り、ラセルタの視界を開く。
 見計らって、ラセルタがグレネード・ショットを撃ち込む。
 激しい炸裂弾が、ラウナ・テクニカに向かって真っすぐ向かう。
 ラウナ・テクニカはすぐに反応して回避行動を取ったが、見てから動いたのでは遅い。
 一拍ほど後手に回ったその動きは、ラセルタの弾丸に捉えられ、着弾すると瞬間的に炸裂した。
「く、ぅ……っ、よくも……!」
 目を凝らして、その動きを注視する。
 ラウナ・テクニカの弱点はどこだ――。
 その弱点を看破しなければ、勝ちはない。
 超人並みの頭脳を持っていれば別だが、人間並みの知能を持つオーガになら、負けはしない。
「見えたか?」
 イルドが声を掛ける。
「確信はないけど、たぶん……」
 イチカが見つめる。
 そして、オスティナートを仕掛ける。
「……! 小賢しい!」
 ラウナ・テクニカが素早く動くイチカを捕らえようと立ち回る。
 しかし、イチカの流れるような動きがそれを翻弄する。
「確かめさせてもらうよ!」
 イチカが斬撃を繰り出す。
 首輪を掠めるように、連撃を続ける。
 ラウナ・テクニカが思わず身を引き、首輪を隠すように身構えた。
 ――間違いない。
 身を守るオーラがある分、余裕が増し防御を後回しにしがちだ。
 ましてそれが、貫通してこないと分かっていればなおさら。
 だからこそ、今の動きは不自然だ。
「首輪を狙え!」
 秋乃が声を発する。
 ラセルタがスナイピングで首輪を確実に狙い――射抜く。
 はらりと首輪が崩れ落ちると、ラウナ・テクニカを包み込んでいた黒いオーラがふっと消える。
「畳みかけるぞ」
 ハティが合図を出す。
「これで俺たちが有利になればいいんだけどな」
 ラウナ・テクニカへと迫り、ハティが斬りかかると同時に、それぞれが一斉に攻撃を仕掛ける。
 だが、ラウナ・テクニカの攻撃能力が劣るわけではない。
 採取機を手に、視界に映った千代を狙う。
「千代さん、避けろ!」
 秋乃の声にはっとして羽瀬川 千代が一歩下がる。
 ラウナ・テクニカを追いつめながら、ラセルタが狙い撃つ。
 それに続いて千代が再度距離を詰めて斬りかかると、イチカが上手く連携し、ラウナ・テクニカに斬りかかる。
「う、ぐっ……くそ……、ウィンクルム、ごときに……!」
 よろめくラウナ・テクニカに、もう一押しとばかりにイルドがグラビティブレイクを繰り出す。
 ナイトメアパニッシャーが頭上に落ちるぎりぎりでラウナテ・テクニカは回避行動を取った。
 だが、完全回避はできなかったのか、バッサリと身体に傷が走る。
「イルドさん、追撃を……!」
 千代が調律剣シンフォニアを掲げ、チューニング・シンフォニアでイルドに力を与える。
「ああ、任せろ」
 イルドがさらに一撃を振りかざす。想定外の追撃にラウナ・テクニカの反応がわずかに遅れた。
 重い一撃が肩口を深く抉り、腕を伝って血が滴っている。
「ああぁ……、こんな、こんなことが……!」
 忌々し気にウィンクルムたちを睨みつけると、ラウナ・テクニカがよろよろとした足取りで離れて行く。
 それを追うように、ラセルタがスナイピングで的確に急所を捕らえた。
「あ、ああぁっ、が、あぁっ!」
 雑音のような声が、最後の壊れた音を紡ぐと、ふつりと掻き消え、ラウナ・テクニカはその場に倒れ込み、絶命した。


●VSラウナ・ジュード
 ディナス・フォーシスはエルド・Y・ルークにコンフェイト・ドライブを掛け、戦況が動く瞬間を見極める。
 事前情報では、ラウナ・ジュードは擬態能力を持っていると言う。
「擬態される前に仕掛けた方がいいな」
 クラウディオが初動を取った。
 ラウナ・ジュードへと一気に詰め寄ると、霞切りを仕掛ける。
 ダメージにならずとも、弱点を探せればそれでいい。
「へっ、舐めた真似しやがって。なら、これでどうだ……!?」
 ラウナ・ジュードは、ふっと超音速針をクラウディオ目掛けて口から吹き出した。
「――!」
 身構えるより先に針はクラウディオの身体へと届く。
「……く……っ」
 たかが針だが、その威力はかなりのもののようだ。
 蹲ったクラウディオに全員が目を向けた一瞬で、ラウナ・ジュードはそっと姿を消した。
「どこだ!?」
「影を探せ」
 全員が西日に伸びる影を探す。
 だが、さすがにそこまで知能は低くないらしく、影に溶け込んでしまっているようだ。
「上手く隠れるものですね」
「ミスター、感心している場合ではありません」
 エルドとディナスも周囲に警戒する。
 見つからなければ攻撃もままならない。
 が――。
「ディナス、避けろ!」
 火山 タイガが唐突に叫ぶ。
 反射的にエルドがディナスを引っ張ると同時に、金属音が小さく響く。
「針……?」
 僅かな空気の振動、テイルスゆえの聴力で聞き分け、タイガはディナスへの直撃を回避した。
 ディナスが心なしか呆然としている中、タイガがコスモ・ノバを空間へと向けて放つ。
「ちぃっ!?」
 擬態が解けたラウナ・ジュードが回避のため少し距離を取った。
 この機を逃さず、クラウディオが陽炎で詰め寄り、かく乱する。
 それに続いて柳 大樹が弱点を探るために攻撃を仕掛けた。
「何かを庇う気配がないですね」
 エルドが言うように、ラウナ・ジュードは不自然に庇う行為を見せない。
「……みなさん、離れてください」
 イグニス=アルデバランが詠唱を終え、お日様と散歩をラウナ・ジュードの頭上へ展開させる。
 熱線が、ラウナ・ジュードを目掛けて照射される。
「ああ! くそ、うぜぇ!」
 ラウナ・ジュードが煩わしそうに熱線を払う。
 そんな仕草の合間も、目を凝らし少しの異変も見逃さないように注視する。
 それでも、不自然な気配がない。
「……庇わないってことは……」
 タイガがクラウディオに目を向ける。
「庇うのが当たり前の場所、ってことだろうな」
「心臓だったりして」
 大樹がぽつりと漏らした途端、クラウディオが動いた。
「案外、正解かもしれません」
「……そう?」
 ディナスの言葉に、抑揚なく大樹が返事をする。その後、ラウナ・ジュードへと向けてライフルを撃つ。
 クラウディオがタイミングを合わせて連撃でラウナ・ジュードの態勢を崩す。
 その隙を逃さず、タイガがコスモノバを撃ち込んだ。
 狙ったのは当然、心臓だ。
 はずれていれば探し直さなくてはならないが――。
「貴様あああぁぁ!」
 ラウナ・ジュードを取り巻く黒いオーラガ徐々に消えて行く。
「とにかく攻撃を叩き込むぜ!」
 一斉に攻撃を仕掛ける。
 イグニスがすでに始めている詠唱が終わるまで持たせれば強烈な一撃へと繋がるはずだ。
 大樹がラウナ・ジュードの意識を向けるように射撃すると、クラウディオが霞切りで斬りつける。
 タイガのコスモ・ノバに巻き込まれないよう距離を取り、再びクラウディオは攻撃へと打って出る。
 少しずつ。
 周囲のメダ・ルオ達との距離を詰めながら、イグニスの攻撃の射程へと入るように立ち回る。

「みんな、離れろ!」

 頃合いを見計らい、一閃の声が響く。
 メダ・ルオを引き寄せていた秀が、イグニスの攻撃の発動を知らせる声だ。
「消え去りなさい……!」
 イグニスが、神様のパン籠を発動させ、ラウナ・ジュード、メダ・ルオ目掛けて降り落ちる。
「が、ああぁぁ!」
 炸裂し、煙を巻き上げるエネルギー球の奥から、ラウナ・ジュードが咆哮する。
 次手を警戒して身構えたが、それがラウナ・ジュードの最後に放った声だった。
 舞い上がる煙が静まると、そこにいたオーガの姿はなく、全てのオーガの殲滅に成功したことが窺える。
 一様に、ほっと胸を撫で下ろす。

『シンパシー・リバレイト』の死守は成功を納めた。



(執筆GM:真崎 華凪 GM)

戦闘判定:大成功

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