プロローグ
ショコランドの【忘れられた古都ウルプス】周辺には、【幸運の兎(プレジール・ラビット)】と呼ばれる兎たちが住んでいる。
直立し、それぞれ思いのままに着飾った兎たち。しかし彼らも、幸福色に染まってばかりはいられない。
「あああああ」
赤い長靴をはいた兎(仮称アカ)は、頭……もとい、長い耳を抱えて、うずくまった。その隣では、白い長靴の(仮称シロ)が、こしこしと目をこすっている。
「私のかわいい息子が……」
アカとシロは、共にオス兎の、幼なじみである。彼らには愛すべき家族がいたが、皆、瘴気にやられてしまったのだ。
「真っ白だった毛並みは、すっかり黒くなってしまった。滑らかだった毛はぼさぼさになってしまった」
「あんなに優しい子だったのに、人に噛みつくようになってしまった」
「そうだよ、うちの子も、人を感電させるようになってしまった。しかも三回関電攻撃を受けると、十五分は動けないんだ」
青色の長靴をはいた兎(仮称アオ)もやってきて、アカとシロの隣に並ぶ。
「というかね、アカさん、シロさん。うちらの子だけじゃないんですよ。ここいらのプレジール・ラビットは、危険なラピット・ラビットになってしまっているんです。なんでも、片手の指じゃ足りないほどが、そうなっているのだとか。……あ、人間の片手の指、ですけど」
「なんとかして、子供たちを助けてもらえないだろうか」
アカは丘の向こうを見つめた。
「息子が、あっちに行くのを見たんだ」
「うちの息子もそうさ」
シロもまた、遠くに目を向ける。しかしアオは、そっと視線を下げた。
「難しいでしょうね。僕たちには戦闘能力がありませんし……それに噂なんですが、いなくなった子供たちを、【ラビットリーダー】と呼ばれる兎が、率いているらしいんです。なんでも、大きさは息子たちの倍。罠をかけるのもうまくて、飛び道具も使うとか」
「でもきっと、息子たちの弱点はかわらないよ。うちの子は、尻尾をつかむとそれは大人しくなるんだ。あのかわいい尻尾に触れることができれば、きっといい子に戻るさ」
アカが立ち上がる。その目は、愛息子を救うのだという決意に満ちていた。
「嘆いていても仕方がない、行こう、シロさん、アオさん」
しかし二匹は、だが、と首を振る。息子たちに攻撃をされるのも、するのも気がすすまない。そこで、アオははたと手をうった。
「そういえば、最近はA.R.O.A.のウィンクルムというのが来ていて、頼めば家族を連れ戻してくれるらしいですよ。お願いしてみませんか」
「それはいい」
アカとシロは、長い耳をぴくぴくと動かした。
「もし家族を助けてくれたら、にんじんジュースを飲ませてあげよう」
「キャベツのサラダも食べさせてあげよう」
「それよりも、僕たちの幸せを分けてあげましょう」
最後にアオが言うと、三匹は急いでA.R.O.A.職員を探しに、丘を走り出した。
解説
アオ「さて、僕がいろいろ解説しますね」
【まず大事なこと】
僕たち幸運の兎(プレジール・ラビット)の家族が、危険な兎ラピット・ラビットになってしまいました。
彼らをもとのかわいい兎に戻し、家族の元へと連れ帰ってあげてください。
【プレジール・ラビットとは】
人語を解する二足歩行の兎です。身長は50~75センチくらいが普通。喋るのと二足歩行以外は、たぶん皆さんが知っている兎です。
【ラピット・ラビットとは】
瘴気の影響で凶暴化したプレジール・ラビット。詳細は本文を読んでくださいね。
彼らをまとめるのが【ラビットリーダー】です。
【今回のお願い】
僕たちの家族を含む、10匹のプレジール・ラビット(+ラビットリーダー)を救出してください。
彼らは丘の向こうの野原にいます。水深20センチほどの流れの緩やかな川がありますが、視界は良好です。
家族は尻尾を握れば元のプレジール・ラビットに戻ると言われていますので、ぜったいに命はとらないでくださいね!
無事に助け出してもらえたら、みなさんが持つ【幸運のランプ】に【幸せの灯火】を付けてあげることができます。
ゲームマスターより
救うべき兎は、合計11匹です。
今はすっかり凶暴化してしまっていますが、みんな誰かの大切な家族です。
絶対に殺さないでくださいね。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
叶(桐華)
兎さんかむばーっく 基本は前衛寄り、桐華に近い位置で、尻尾掴むのを頑張る 狙う順番は手近な位置、向かってくる子から優先的に対処 逃走もあるかもだし、全体の数は常に把握しておきたい クリアライトは切らないよう、ちらちらだけさせて行動を阻害してみる 2回までは感電も気にせずに挑む 元の兎さんに戻った子から順番に、秀君と秋乃君に預けて安全な場所まで後退してもらう 安全圏確保のためにも、川の手前はすっきりさせたい 半数以下からリーダー狙い 最終的には包囲出来るような形に持ち込めたら理想 飛び道具はなるべく避けたいけど、流れ弾で怪我させちゃうのも可愛そうだし、庇えるなら庇う 終わったら、怪我がないか確かめて、皆でおうちに帰ろ |
初瀬=秀(イグニス=アルデバラン)
もはやうさぎが立っても喋っても違和感がなくなってきたが まさか罠仕掛けたり電撃発したりするとは…… ま、早いところ家族の下に帰してやらんとな 基本は元に戻った兎の回収と罠の撤去 あとリーダー格の飛び道具の警戒 使う個体がわかれば仲間に伝達 近寄ってきたらフライパンで対応 隙あらば尻尾を握って確保 万が一にも命を落とさないように手加減しつつ行動 プレジールラビットは戦場手前側、 ラピッドラビットのいない方で保護 一応ニンジンをもってきては見たが…… これで隙作れたら楽なんだがな(試しに放り投げ) 全部元に戻せたら全員揃ってるか確認 怪我をしていたら持参の救急箱で応急手当てをして 家まで送り届けるか |
天原 秋乃(イチカ・ククル)
罠が設置されてるかもだから、足元には十分注意しておく 最初は後方支援。全体の位置を把握して、狙えそうな兎の位置や、ラビットリーダーの飛び道具の攻撃範囲に入りそうな人へ注意を促したりする ある程度数が減ったら、残りの狂暴化している兎達のことは皆に任せて、正気に戻ったプレジール・ラビットの保護を優先して動く 人語を解するみたいだし、俺の傍から離れないように注意喚起しておく 狂暴兎が追ってこられない場所(川を挟んだ反対側とか)までの移動を援護 狂暴化した兎が襲ってきたら、銃を空撃ちして音で威嚇してみる(赤鼻キッスの音じゃ正直気が抜けそうな気もするけど…) この時、正気に戻ってる奴らには耳を塞ぐように指示しておく |
俊・ブルックス(ネカット・グラキエス)
いいか絶対殺すなよ 絶対!殺すな!よ!! 到着後トランス 野原の状態を確認、罠等を探しつつ後衛のネカよりは少し前、 川を渡らない程度の場所に位置しラビットを迎え撃つ形に (川の向こう側とこちら側にばらけてラビットがいる可能性も考慮) その後索敵、ラビット発見次第ネカに見つけた数と方向を合図 スキルが使用されたらリーダーの射程範囲に入らないように気を付けて近づく こちらに向かってくるラビットの、自分に近い奴から対処 武器を構えるだけ構えて回避に重点を置きラビットを引き付ける 仲間が尻尾を握ってくれればそれでよし こっちに来なかったら、他の神人を追ってる奴の尻尾を狙って握ってみる 半数ほど保護できたら保護班の手伝いに回る |
月岡 尊(アルフレド=リィン)
トランスは兎と接触前に。 俺の役目は兎の気を引き、仲間が後ろを取る隙を作る事と心得。 向かってくる者から優先。 閃光効果も見込みクリアライトで攻撃。 不用意にダメージを与えないよう、狙うのは衣服や武器を。 攻撃手の此方を危険視し、意識を向けて呉れるなら上々。 但しそれでは効果が見込まれない場合や、 此方が傷付ける意思が無いと兎に見做された様子があれば、 倒さぬよう留意しながらではあるが、直に攻撃。 光の反射、風や水の流れの違和感など、罠が無いかは移動の前にざっと見ておき。 兎に電光を見るなど、感電は極力回避するか武器で逸らし、直接受けないように。 「馬鹿な事してないで、帰るぞ」 声も掛ける。 攻撃は彼らを戻す為だから。 |
青い空に映える緑の芝。水の音が聞こえることから察するに、少し先には、話に聞いていた川があるはずだ。そしてそのあたりには、目的のラピット・ラビットたちがいる。
「もはや兎が立っても喋っても違和感がなくなってきたが、まさか罠仕掛けたり電撃発したりするとは……。ま、早いところ家族の下に帰してやらんとな」
「ええ、もちろんです! 家族を引き裂くなんて、かわいそうなことは許しませんよ」
初瀬=秀の言葉に、相棒イグニス=アルデバランは力強くうなずいた。愛らしく大人しかった兎たちが、瘴気のせいで凶暴化してしまったという話を聞いて以来、彼は憤慨している。
「みんな誰かの大切な家族、なんだもんね。早く元に戻してあげないとだよねぇ~」
イチカ・ククルが言う。口調はのんびりだが、眼差しは真剣だ。兎がいるとされている方向を見つめている、が。
「ここからじゃ、まだ見えないか」
「とはいっても、罠は設置されてるかもだから、足元には十分注意しないとな」
天原 秋乃は、足元の草原に視線を落とした。兎が仕掛ける罠とは、いったいどんなものだろう。プレジール・ラビットは人間の言葉を解するというから、それが凶暴化したというラピット・ラビットも、知能はそこそこ高いはずだ。
その見晴らしのいい原っぱで、月岡 尊はアルフレド=リィンを見上げた。
「ここらへんで、トランスをしておくか」
「勝手に凶暴化させられて家族を傷つけるなんざ、させらんねー。キッチリ、元に戻してやろうぜ」
「ああ、そうだな」
短く答え、尊はインスパイアスペルを口にする。
「最短で最適に、最善を。」
アルフレドの頬に唇を押し付けて、トランスは完了。迷いも戸惑いも一切ない、実に事務的な流れである。その横で、俊・ブルックスもまた、相棒を見やった。
「まあ野原は見えてるし、俺たちも……ネカ」
「はい、わかりました」
ネカット・グラキエスが振り向く。その顔のすぐ近くに、俊は唇を寄せた。
「輝け、凍てつく虹光」
眼前の頬に口づけると、青白いダイヤモンドダストの幻影がきらきらと輝いた。しかし俊は、その美しさに目を見張ることはない。小さな光に見惚れるよりも大事なことがあるのだとばかり、ネカットの肩をぐいと掴む。
「いいか絶対殺すなよ。絶対! 殺すな! よ!!」
なにせ、温厚な外見に反して、好戦的なネカットである。ネカットは俊の勢いに驚いたようだったが、すぐににっこりと完璧な笑みを見せた。
「はいっ、殺しません。私は殺戮は望みません! 望むのは勝利です!」
「……良い笑顔ですね、ネカットさん」
呟いたのはイグニスである。彼は、傍らに立つ秀を見下ろした。
「さあ、私たちも、秀様」
「あー……」
秀は小さく嘆息した。このトランスは、何度やっても好きになれない……が、必要とあれば仕方がない。抱えた荷物があるので、横側から、イグニスに近づく。
「顕現せよ、天球の焔!」
イグニスが横髪を避けた頬に、秀は唇を寄せた。戦いを前にして、彼が微笑んでいるのは、このトランスを楽しみにしているのだとは思いたくないが、……どうだろうか。
こうして、三組のウィンクルムがトランスをした。向かうは、兎のいる野原である。
カラフルな長靴をはいた兎が10匹と、その他兎が1匹。おそらくその他が、リーダーだろう。長く大きな耳が動いているので、全部はっきりと目視できる。
熱心に穴を掘り、あるいは草をかきわけしている彼らは、すべて川の向こうにいた。成人男性ならば飛び越えられるこの水流も、兎にとってはそれなりのものに見えるだろう。だが、いくら彼らにとっては広い川だからといって、こちら側に罠がないとは言いきれない。
「足元は、気を付けないとな」
俊は周囲――おもに地面の上である――を見回してから、慎重に一歩を踏み出した。ラピット・ラビットたちがとくにまとまっている場所は、右手前方。5匹だ。あとは中央に3匹、ばらけているのが3匹である。
「ネカ、とりあえず右手だ」
「わかりました!」
兎はこちらに気付いていないから、詠唱の時間は十分にある。ネカットは俊の示す方向に、魔法の霧を発生させた。兎は突如生まれた霧に動揺し、右を見、左を見、ちょこちょこと小さな足を動かす。倒していい相手ならば魔法で狙い撃ちもできるだろう。しかし今回は、あくまで無事に捕まえなくてはならない。
「この後は、魔法攻撃絶対禁止です。我慢我慢」
杖を握りしめて、ネカットはそう自分に言い聞かせた。
その場を、最初に踏み出したのは、叶と桐華である。
「兎さんかむばーっく、しに行かないと。ね、桐華」
「ああ、こちらへ来るのを待ってもいられないからな」
「あ、川超えるときは目視できる罠がないか、ちらっとでも確認してからにしてね。見つけた場合は教えて」
「人の心配は良いから、お前もしっかり確認しろよ、叶」
二人は、小川をひょいと飛び越え、兎たちの待ち受ける霧の中に進んでいった。川の向こう側から見た限りでは、このあたりには5匹のプレジール・ラビットがいたはずだ。しかし今見えるのは、2匹だけだった。どうやら、この霧に困惑して、身を隠してしまったらしい。
「穴掘ってるみたいだったから、その中にいるのかな」
叶が、地面を靴のつま先で蹴る。巣穴があるようには見えないが、兎が小さく丸まれば、そのあたりの草の中にでも、隠れることができるだろう。
「とりあえずは、目の前に入る奴らを捕まえるほうが先だろ」
桐華は双剣『チェリーベリー』の柄に手を伸ばした。しかし叶が、それを止める。
「桐華、まだそれはなしにしようよ」
剣は、万が一にも兎を傷つけてしまわないよう、布がぐるぐる巻きにされている。それでも、使わないに越したことはないということか。
叶の言うことならばと桐華はうなずいた。ここにいる2匹は、まだこちらには気付いていない。ゆっくり背後に回り尻尾を狙おう……と叶が足を進めたところで、兎の耳が、ぴくりと動いた。でも、耳だけだ。
兎さん、こっち向かないでね。今僕、普通の武器しか持ってないから。『クリアライト』持って来ようと思ったけど、忘れちゃったんだよ。
じっくりゆっくり進んで、尻尾に手を伸ばす。それをぎゅっとすれば、凶暴兎は普通の兎に戻るらしい。……と、ぼさぼさの毛に触れた、直後。
「うわっ!」
叶が叫ぶ。手のひらにびりりと電流が走ったのだ。それでも、後は今触れている場所を握るのみで、この子は大人しい子に戻る。わかっているからこそ、叶はそれを思い切り、もぎゅっと握り込んだ。あたたかくて柔らかい……でも痺れて痛い。目の前で、兎がくったりと脱力する。が、同時に叶も、その場にしゃがみ込んでしまう。
「おい、大丈夫か」
「……たぶん。桐華は別の子、お願い」
震える体、尻尾を握った状態のままで言われては、言うことを聞くしかない。
桐華は兎たちの中へと向かった。いつのまにか、さきほど見えていた兎のほかにも3匹が、顔を出していた。
噛みつこうと飛び掛かってくる兎たち。しかし相手はこちらが見えないから、音を聞いての攻撃だ。桐華はそれを、するりと避けた。そして背後から、兎の尻尾をむぎゅっと握る。地面に転がるラピット・ラビット。他の2匹はそれを見て、逃げ出してしまった。
「あ、待て!」
追いかけようとするも、目の前には普通の兎と、痺れた叶。さすがに放っておくわけにはいかない。
一方秋乃は、罠の所在を確認しながら、野原を進んでいた。前衛は兎を積極的に捕まえる。後衛の秋乃の仕事は、こうして罠を解除したり、全体の位置を把握することだ。
「さっきはここらに、いたはずなんだけどな」
兎を探しながら歩いていると、不意に足が何かに引っかかった。あるのは芝生と少々の葉ばかり……いや、違う。
違和感のある場所の葉を、靴裏で払いのける。するとそこには、大きな石が隠されていた。これが兎の罠か? 子供の悪戯程度だと思いはしたが、走り抜ければ思い切り転ぶ可能性はある。
見えれば違うだろうと、石の上の草をはらう。と、背後でかさりと音が聞こえた。なんだと、振り返った目の前に、兎。しかもそのひげは、ちりちりと震えている。まずい、話に聞いていた電撃か。
逃げねばと思う足が、たった今見ていたはずの石に引っかかった。武器に手を伸ばすも、銃による攻撃を当ててしまえば、兎がどうなってしまうかわからない。
いや、空に向かって撃てば、音で逃げるか……と、思った矢先。
きらりと煌めく小さな刃。
目の前の地面に、ダガーが突き刺さった。
「イチカ……!」
「リーダー探してたんだけど、お前やばそうだったからね」
軽い口調で言い、イチカは目の前の兎を見やった。さっきまでびりびり小さな光を発していた兎は、すっかり驚いて、ただの兎のように大人しくなっている。
チャンスだ!
秋乃はすぐにその兎に手を伸ばした。とっさに逃げ出そうと背中を向けるラピット・ラビット。まさに好機と、その尻尾を掴む。むぎゅっ!
地面に体を伸ばして脱力する兎。捕獲としては3匹目である。そこに、2匹の兎を抱いた、叶がやって来た。
「天原くんが兎の保護だったよね。この子たち、捕まえたよ」
「あ、ああ……俺も今、1匹」
「秋乃、川の向こうで兎と一緒に待機しとけよ。あとは俺たちに任せてよ」
イチカに言われ、秋乃は叶とともに、川の向こうへと向かった。当然、腕には兎を抱いている。
野原の中央、川を超える前に確認した限りでは、3匹の兎が集まる辺りに、秀とイグニスはいた。
リーダー兎がいたはずだと思ったが、どうやら移動してしまったようだ。残念ではあるが、あまり深追いもできない。そろそろ霧が晴れてきている
「ネカット様の次は、私の番ですね」
イグニスは、すぐに呪文の詠唱を始めた。その声を聞いたからか、兎が1匹、ぴょこりと顔を出す。とててと向かってくるラピット・ラビット。
「うわ、どうっすか……」
秀はフライパンを手に、兎を見下ろした。これで叩いて、こいつら潰れないか? いや、加減すれば平気か。なんにせよ、詠唱中のイグニスを守ってやらねばならない。
「一応ニンジンを持ってきてはいるが……これで隙作れたら楽なんだがな」
ひとりぶつぶつ言いながら荷物から取り出すと、不意に兎が突撃してきた。
「うおっ!」
兎のジャンプは、秀の膝辺りまで。スピードはそこそこ。その頭に、かわいそうだと思いつつも、ぺしりとにんじんを投げつける。それは兎の額に当たってはねて、秀の足元に落ちた。てて、とやって来る兎が……ずぼ!
目の前で、消えた。落とし穴に落ちたのだ。
「これが兎の罠……」
穴の中でもがいている兎の傍にしゃがみ込み、ニンジンを差し出しつつ、ふかふかの尻尾を思い切り握ってやった。むぎゅうっ! 兎はすぐに大人しくなる。
「こりゃ、安全な場所に連れてかねえとな」
秀が兎を抱き上げる。探していたリーダーの捜索は、また後でということになりそうだ。
しかし、兎はニンジンに食いつくことはわかった。
「おーい、呪文完成したら、このへんにニンジンまくぞ!」
秀が叫ぶ。そうすれば兎たちが餌を食べている間に、誰かが尻尾を掴むこともできるだろう。
イグニスの放った霧が、もくもくと周囲を覆っている。
「なるほど、ラピット・ラビットはニンジンを食べるのか」
尊とアルフレドがその場に向かうと、そこでは2匹の兎が食事中だった。目の前のニンジンに夢中なあたりは、一般的な兎と変わらない。
このうちに尻尾を握ろうと背後に回っても、食べることをやめない兎。これは幸運と手を伸ばしたところで、兎の毛が電気を帯び、逆立ち始める。だがしかし、こちらには普段は使えない、今は強力な武器がある。
「紙なら電気を通さなねえよな」
――ぽすん!
アルフレドはハリセンで、帯電中の1匹の頭をはたいた。力を加減している上に、紙自体が薄いので、くぐもった音しかならない。それでも兎は驚いたようで、すっかり動きを止めてしまった。
隣では、尊がもう1匹のびりびり兎に、短剣『クリアライト』を向けている。切りつけるためではない。クリスタルの刃に日光を当てて、反射で視界を奪うのだ。
しかし、霧が発生している中で、小さな兎の小さな顔に光を当てるのは、なかなかに難しかった。兎は音を頼りに、尊に向かって行く。これは、アルフレドにとってみれば好機でもある。なにせ兎は今、尊しか見ていない。
アルフレドはハリセンで叩いた兎の尻尾を握った後、覚悟を決めて、帯電兎の尻尾を握った。幸いハーフフィンガー『ナックルラダー』をつけている。電気を感じるところは、出ている指先だけだ。ということで、もっふ! びりり!
「大丈夫か、アル」
「いってえ! けど、まあ……動けないほどじゃない」
二人はその後、2匹の兎を抱いて、川の向こうへと連れて行った。
「とりあえず、感電して動けない仲間はいないみたいですね」
ネカットは、川の手前側から、兎たちの動向を確認していた。残りは、ラピット・ラビットが4匹と、リーダーだ。彼らは、仲間が減っていくのがわかったのか、一か所に集合している。
「皆さん、中央に兎たちが集まっています!」
ネカットは大きな声を出した。川の向こうでは、前衛部隊がネカットの指示に従い、移動していく。秋乃はそれを川のこちらから見ていたのだが、リーダーの様子がおかしい、気がした。小さな体を高く伸ばして、辺りの様子を確認しているようなのだ。
「おーい、一応、注意しろよ! リーダーだ!」
秋乃が叫ぶ……が。
「注意するのは、そっちだ!」
向こう岸から声が戻る。それもそのはず。リーダーは、突然仲間の兎を持ち上げると、それを思い切り、川の手前側に向かって投げつけたのだ。
川を超えて飛んでくる兎、兎、兎、兎の4連発! しかも。
「みんなびりびりしてます!」
ネカットは飛んできた兎を避け、その眼前に杖を差し出した。案の定、兎はそれに噛みついてくる。
その背後に、川を飛び越えてきた俊が回る。
「ネカ!」
尻尾をむっぎゅう! 痺れながらも1匹捕獲!
秋乃は、足元に保護しているプレジール・ラビットたちの前に立った。近くにやってきた危険なラピット・ラビットから、意識のないこの兎たちを守ってやらなければいけない。でも、凶暴兎を傷つけるわけにもいかない。
銃器「赤い鼻のキッス」を手に取る。効果があるかわからないが、それを空に向けて一発撃った。ぼわん! という、なんとも気の抜ける音が周囲に響く。これで兎が臆してくれたらと思ったが、3匹は全く気にしていないようだ。
「やべえな……武器向けるか?」
イチカは川の向こうにいる。どうしたものかとためらう一瞬。そこにやって来たのは、秀である。
「ごめんな、ちょっと痛いだろうが、許してくれよ!」
秀はラピット・ラビットの背中を、とんとバトルフライパン『新婚さん』で叩いた。アルミのフライパンは電気を通すが、持ち手のグリップが幸いして、秀の手は無事である。隣では、イグニスが霊錫『黄泉塞岩』で兎を叩いている。
「痛いかもしれませんが、魔法よりは痛くないはず! 我慢してくださいね!」
杖がこつんと兎に触れる。どちらの兎も一撃ではめげなかった。1匹はフライパンを避けて上手く秀の服に、もう1匹は杖から逃れ、イグニスの袖に噛みついた。
秀とイグニスは顔を見合わせると、うなずき、意を決して、兎の尻尾を掴んだ。ぎゅ、ぎゅぎゅっと握ってやれば、兎の体からは力が抜ける。それを二人は、あいた片腕で抱き留める。
「痛いっ! これ、痺れますね」
ハーフフィンガー『ナックルラダー』を身につけているイグニスの、指にあいた穴から、電流が伝わってきた。秀の方は『ホワイトラヴァーズハンド』――耐寒性に優れた厚手の手袋のせいで、ちりりとした程度だ。
「こっちも痛みは感じたが……予期せぬところに役立つな、コレ」
秀は自分の手をまじまじと見つめた。
残る1匹は、秋乃が銃のグリップでこつりとやった。兎は忌々しげに秋乃を見上げ、噛みつこうとしてきたが、フライパンがまた落ちて、兎は地面の上にぺしょり。ショックで電気がなくなった尻尾を、秋乃が『キタキツネハンド』で、もふっ!
「もふもふですね、秋乃様」
「すっげえふかふかする」
イグニスが笑い、秋乃は手をグッパー握りしめた。
さて、川の向こうに残っているのは、リーダーが1匹。叶と桐華が対峙している。
リーダーは、小さな口をかっと開けて、桐華に飛び掛かってきた。それをひらりひらりと避ける桐華だが。
「さて、どうするか」
兎の攻撃を避け続けていても意味はない。攻撃に転じなければと思うのだが、叶から兎攻撃禁止令が出ている。危険な敵ならばそんな司令は無視するとしても、たかが兎とくれば、話は違ってくる。
武器には布を巻いてあるし、加減をすれば怪我はないのではないだろうか。いっそこれで……と桐華は武器を握りしめる。ちょうどそのとき。
「おっと、俺もいるぜ?」
飛び込んできたのは、ハリセン持ったアルフレドだった。横にはイチカ、後ろには、尊もいる。
リーダー兎は、今や5人に囲まれている。誰に攻撃したものか、中央できょろきょろとしている兎。そのうちに、ひげがびりびりと震え始めた。
桐華はついに、双剣『チェリーベリー』を兎に向けた。
「桐華! ……仕方無いな。僕が兎さんの尻尾掴むよ。桐華は兎さん、ひきつけといて」
「って叶、一度痺れてるだろ!」
「二回までなら平気だよ」
「それなら俺に任せろよ」
アルフレドが、ハリセンを手にじりじりと兎に寄っていく。音も効果も大したことないこのハリセンが、電気を通さないことは確認済みだ。
桐華は、攻撃のためではなく、威嚇のために布を巻いた『チェリーベリー』を兎に向けた。イチカはダブルダガー『ハイ&ロー』を、尊は『クリアライト』を持ち、兎に近づいていく。
しかし、物事は計画通りにはいかないものだ。兎はこともあろうか、桐華の方へと向かってきた。布を巻いた双剣で、飛び掛かってくる兎の背中を叩く桐華。兎はべしょりと地面に倒れ、起き上がろうとするところを、アルフレドのハリセンがパシリとはたいた。帯電が消えた尻尾を、叶がぎゅっと握った……と思いきや。
「……まだ、電気残ってたみたい」
痺れる手を、叶はひらひらと振った。
川の手前側に集められたプレジール・ラビットたち。その全員を、秀は指さし数えた。
「……8、9、10、11! よし、全員いるな。怪我をしている奴はいるか?」
ウィンクルムはそれぞれ、意識を失ったままの兎たちを丁寧に観察する。どうやら傷を負ったものはいないらしい。気を使った甲斐があり、ほっと安堵の息をつく。
「みんな、家族の下送ってあげないといけませんね。どのくらいで目を覚ますのでしょうか」
しゃがんだイグニスが、その膝の上に抱き上げた兎を撫ぜながら言った。その件については誰も聞いていない。
「怪我はなかったんだし、皆でおうちに帰ろ。この子たち、抱っこしてあげてさ」
しばらく休み、復活した叶が兎を抱き上げて言う。
「じゃあオレ2匹連れてくぜ。うわ、あったけえ、ふかふかだな!」
両手に1匹ずつを抱いたアルフレドは、楽しそうに兎の耳に、頬をすりよせた。尊は呆れた顔で、相棒を見る。
「馬鹿なことしてないで、帰るぞ」
真面目な仕事人間の尊が、もっふもふの兎を抱き上げる姿はなかなかの違和感だ。アルフレドははいはいと返事としつつ、笑いをかみ殺すのに必死だった。
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 瀬田一稀 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 02月26日 |
出発日 | 03月05日 00:00 |
予定納品日 | 03月15日 |
参加者
会議室
-
2015/03/04-23:32
みんな相談お疲れ様
こっちもプラン提出してきたぜ。うまくいってるといいな -
2015/03/04-23:28
わーい土壇場で言いだしてごめんね。
俊君達言ってくんなかったらずっと気付かなかったやありがとう。
僕もプランは一先ずオッケーだよ。もーちょっと見直してくる。
相談お疲れ様。頑張って兎さんつれもどそー。 -
2015/03/04-23:18
色々、対策感謝する。
我々もプラン提出、完了した。
改めて、頼りにしているな。皆、よろしく頼む。 -
2015/03/04-23:15
こっちもプランはできた。
念のため、三回感電した奴が出てきた場合の対策もちらっとだけ盛り込んでみた。
といってもネカが前に出て囮になる程度のことだけど。 -
2015/03/04-22:45
飛び道具と罠警戒了解、プランに盛り込んどいた。
保護の方はざくっと「戦場外」で書いてたな……
「手前側、ラピッドラビットのいない方」にしておけば問題なさそうか?
他には大きな齟齬はないと思う、ちっと早いが俺はこの辺で。
頑張ろうな。 -
2015/03/04-22:41
>後方支援
戦闘序盤だけだが、俺も後方支援にまわらせてもらうぜ
『リーダーの飛び道具の攻撃範囲内にいる人への注意喚起』を主にやろうと思う
>川
俺も叶さんや尊さんと同じ認識でいたけど、改めて解説見た感じだと戦場を横切っているととれますね…
うん、まあどちらにせよ叶さんが言うように手前を保護拠点にしていけば問題なさそうかな -
2015/03/04-21:25
>狙う順
俊も叶も回答感謝だ。
向かってくる順で、それでは考えておくな。
逃げそうな者への対応、アルにも頼んでおく。
……面白いハリセンが道具箱の底にあったんでな。
下手にダメージを与えることは無いはずだ(笑って)
>川
ああ……俺も、叶と同じ印象でいたな。
そうか。川は手前ではなく、戦場の中を横切っている可能性もあるか。
いずれにせよ、
「向かってくる者から順に対応」
「元に戻した兎は保護し後方へ」
「川に罠が無いか確認、注意して渡る」
辺りを盛り込んでおけば、どちらもカバー出来そうか?
叶の提案の焼き直しな様で申し訳ないが……。
後は、3回感電させられれば実質身動き取れなくなるから、
兎からの攻撃は極力、防御より回避重視でいった方が良さそうかね? -
2015/03/04-18:51
あ。ネカットさんの発言で気が付いたんだけど、ちょっと僕勘違いしてる気がする。
川って戦場になる野原にゆるーっと横切ってる感じなのかな。
川渡った向こう側に野原あるようなイメージで居たけど、
川挟んだあっちにもこっちにも兎さんいる感じ…なのかな。
かわって字が並びすぎてゲシュタルト崩壊しそう。
兎 川 兎 ←進行方向 ウィンクルム
↑な状態だったら、とりあえず川手前から順番に捕まえてって
手前を保護拠点に向こう側もどんどーんって流れになるだろうし
兎兎 川 ←進行方向 ウィンクルム
↑な状態だったら、一先ず川に罠とかないか確認してから川超えて、
向かってくる子優先に捕まえては川超えて保護してーって流れになる、かな?
…あれ、もしかして大差ない?
どっちにしろ手前の方、襲ってくる子からの対処になることは変わりないと思うけど、
保護する方が、川の向こうーって基準だったらちょっと齟齬出ちゃうかも?って思ったので…念のため、確認も兼ねて。
前者の、川挟んでわらわらいる感じで想定してれば概ね困る状況にならないかな…?と思うし、僕はそっちの方向に頭切り替えるー。 -
2015/03/04-15:51
ネカット:
分かりました、それじゃあ後方から兎の動きを見てみますね。
おもに『こちらに向かってくる兎』『リーダー以外にも投石等で攻撃してくる兎の可能性』に注意を払っています。
とはいえ最初の2ラウンドは朝霧詠唱に集中、
その後も遠くからでは全部を把握するのは難しいと思うので、他の方にも担当してほしいところですね…
シュンにも川を渡らない程度に前に出てもらって連絡の中継をやってもらおうと思っています。
うまくシュンに引っ掛かって追いかけて来てくれれば、他の方が後ろから尻尾を握ることもできるかもしれません。
あ、となると私がラビットの動きを止める役になるのはちょっと前に出過ぎでしょうか。 -
2015/03/04-06:46
長くなったから分けちゃうー。
飛び道具=魔法はメルヘンチックで可愛いから見てみたい気もするけど、
銃か弓が妥当な路線かなーとは思ってるよ。リーダーって言葉のイメージ的にも。
投石くらいだったら、ひょっとしたら他の子がしてくるかもしんないね。
秀君か秋乃君、もしくはネカットさんかイグニス辺り?
ちょっと後方に位置してる子に見てて貰って、狙われてる子を教えて貰えたら、
都度対処できなくもないかなーと思うけど如何だろ。
あ、さっきの発言補足。
数が減ってきたら踏み込んでーって言った「精霊の子」は、
基本が前衛のイチカさん、アルフレド、桐華の3人で随時行ける子からーって思ってたよ
桐華にはエトワールメインでぎりぎりで躱すを頑張って貰う予定ー。
その隙に後ろからにぎにぎしに行けたらいいなーと。
そんでこのタイミングまで引き延ばしちゃったけど改めて秀君と尊君は宜しくね…!
お気遣いありがとうの勢いではぐをしかねないのを我慢しておきます。 -
2015/03/04-06:36
お心づかいありがとう…リロード、大事、僕学んだ…(伏)
(がば)流れはそんな感じで僕も把握して、ますっ!
>狙う順
向かって来てくれると信じている!
リーダーが居る間はそこそこ果敢に来てくれると思うんだ
と、兎さんの数が戦闘に関わる事になる8人より少なくなるくらいから、
リーダーも狙っていく準備段階として、精霊の子に少し踏み込んでもらって、
囲うまで行かなくても逃げそうな子を把握できたらいいかなーと思ってるよ。
いつの間にかどっか行ってたーじゃ困るし。数はみんなで把握してく感じになると思うけど。
秀君と秋乃君が保護の方回ってくれるなら、僕は捕まえる側に回るよー。
武器は今回クリアライトにしておいて、ちかちかさせてたら少しは捕まえやすくならないかなって期待する。
罠に関しては、ある程度予想たてておいて、遭遇時に回避…か、
掛った子のフォローする、ぐらいが出来る事かなぁ。
戦場に罠があったら、解除して回るってのは難しいかもだし
移動中とか、特に川とか超える時には慎重に探して解除できたらして行きたい所かな
罠の内容については大体俊君とおんなじ感じの認識だよ。
強いて言うなら、トラバサミみたいな痛いのが無ければ嬉しいなーぐらい。 -
2015/03/04-03:11
>狙う順
凶暴化してるらしいからな、こっちに気が付いたら向かってこられると思う。
逃げる奴がいてもそっちは後回しにして、向かってきた奴からがいいかな。
で、あとはラピット・ラビット対処中のラビットリーダーからの飛び道具や罠の対策か…
開けた場所なら、落とし穴とか草むらに足引っ掛けるやつとかが仕掛けられてそうだな。
あとは川があるってことで、向こう側にもいるなら渡っていかなきゃいけない。
水の中にも何か仕掛けてる可能性もありそうな…
飛び道具は、二足歩行とはいえ手が兎のままなら銃や弓は使えるのか…?あとは投石とかか?
もし飛び道具=魔法攻撃とかだったら全力でツッコミ入れるしかない。 -
2015/03/04-00:43
特に……違和感などは感じなかったが。
それに、初瀬もああ言っている。気にしなくて良いと思うぞ、叶。
それで話は戻るが。
流れについては、概ね決したとみていいか。
天原の言う認識と、俺も同じく。
戻した者たちの回収に、初瀬と天原が回ってくれるのであれば、
我々は戻す方に注力しようかと思う。
俺が攪乱と牽制、アルが忍法霞も利用しながら、尻尾を掴んでまわると
……相手方の陰が『障害物の影』とされるかは、まあ賭けだが。
無理だった場合も踏まえて対応できるようしておく。
ところで、近いだの遠いだのといった、狙う順の基準だとか、
ラピット・ラビットを戻してる間の、ラビットリーダー対応の人員だとかは、
決めておいた方が良さそうかね……? -
2015/03/03-23:32
半数のラピット・ラビットを元に戻したのち、ラビットリーダーを狙う。
リーダーを元に戻したら、残りを…って流れでいいのかな?
イチカには「エトワール」と「オブリガート」のスキルをセットさせて回避&カウンターメインで動いてもらおうかなと…。
俺自身は元に戻した兎の回収&保護をできればいいかな。 -
2015/03/03-22:01
発言被りあるある、叶はあんま気にしないでな。
弱い武器でも3桁だからな……こっちも俊が言ってる様に
魔法攻撃しないで杖で殴ったりの方向がよさそうか。
トランスは攪乱の朝霧用で。
俺はどうするかね、今のところは元に戻った兎の回収運搬の方を考えてるが。
武器…フライパンでいいか…… -
2015/03/02-07:39
挨拶遅れて悪い、俊・ブルックスと相方はエンドウィザードのネカットだ。
皆よろしく頼む。
ネカとイグニスは武器を威力低いのに変えてもまだ結構攻撃力高いしなぁ…
トランスはするだけして、攻撃はしない方針で行こうと思ってる。
スキルは朝霧をセットしてサポートに回らせる。
それで、三回噛みつかれると感電するんだったよな?
杖は物理攻撃力がないから、振り回したり防御に使ったりして杖に噛みつかせて動きを止めようと思いついてみた。
で、俺の方はできれば動きの止まった兎の尻尾を掴むのに回りたい、かな。 -
2015/03/02-01:07
とてもこじんてきなことでごめんなのだけどぎゅりぎゅりしゃべってたら
はつげんめっちゃかぶってたわぁんごめんちがうのぼくのみてたときさんにんだったのわぁんっ!
(こほん)
ほぼほぼ間をおかずでごめんね、折角なのでもうちょっと。
威力低めの武器変えるとか、スキルじゃない魔法攻撃で威嚇とか、なら、大丈夫かなって思ってる、よ…(伏した)
攻撃されるかもだし、やっぱり精霊さんには保護する側よりも凶暴兎さん対応側に居て欲しいので、
なんらかの対処があると、いーかなーっていう、個人的な意見!
(言い逃げ) -
2015/03/02-01:01
遅参にて失礼する。
見知った顔もあるが、改めて。
月岡尊。ツレは、シノビのアルフレド。
よろしく頼む。
さて、早速だが。
俺も、狂暴化したプレジール・ラビットを先にどうにかする方に一票を。
足元の心配のある戦場で、10人で10匹を掻い潜って1匹のリーダーのみ狙うのは
正直どうにも厳しいと思うんでな……。
防御一辺倒も一つの手だし、何なら武器を変え威力を落として、
弱らせるか、気を逸らすかした所に、尻尾を掴んで無力化する――と、
そういう手もアリかと思うが、如何なものだろうか。
保護についても、1人か2人、川向うにでも運ぶ専任要員を置ければと。
そうすると、目安は矢張り叶の言うように、半数くらいになるかね。 -
2015/03/02-00:36
ちょいと出遅れ混ざりの叶と愉快な桐華さんだよ。
秋乃君はこないだのお仕事ぶりー。
俊君達は年始以来だから結構お久しぶりな感じかな。今回も宜しくね。
んーでっで。
11匹居るんだったら、リーダー狙う前にちょっとは減らした方がいいかなぁ?って言う所かな。
罠仕掛けてくるみたいだし、飛び道具もちょっと厄介だけど、10匹に妨害されたら近づくのも難しそうだし。
目安は半分くらいかなぁ…?って印象
あとちょっとだけ気になったのが、命取らないでって言われてるけど、
スキル攻撃は控えた方がいいのかな?ってところ。
桐華とイチカさんはそこまで深刻じゃないかもだけど、ネカットさんの魔法は直撃しちゃうと危なそうかなって。
倒す依頼じゃないし、トランスはしても、ガンガン攻撃ーってよりは、防御しつつ走り回って尻尾掴むのに勤しむイメージで、いいのかな? -
2015/03/02-00:35
初瀬とエンドウィザードのイグニスだ。よろしくな。
そうだな……いきなりリーダー狙って落とせれば統率崩せるだろうが
てんでばらばらに逃げられたら逆に厄介になりそうだし、
ある程度数減らしてからでもいいんじゃないかね?
元に戻した兎の保護方法とかも考えんとな。 -
2015/03/01-23:15
天原秋乃とテンペストダンサーのイチカだ。
とりあえず、今回もよろしく頼む。
俺としては、ラピット・ラビットの数をある程度減らしてからラビットリーダーに向かうべきかなと思っているんだが…どうだろう?
ラビットリーダーを真っ先に狙っていくべきかな?