プロローグ
きらびやかなキャンディニア王国。
しかしオーガの侵略とそれに伴うマントゥール教団の暗躍で、キャンディニア王国もトラブルに見舞われていた。楽しいイベントが妨害されたり、気持ちのこもったチョコレートが強奪される被害が多発している。
キャンディニア王国のとある街で、盛大なキャンディコンテストが開催される。コンテスト実行委員の妖精はオーガからの被害を心配して、ウィンクルムに会場の警備を依頼した。あなたたちはA.R.O.A.を通してその仕事を請けたウィンクルムの集団の一員だ。
コンテスト当日、昼の12時頃。あなたたちが会場の警備をしていると、一人の妖精がとても慌てた様子で飛んでくる。
「非常事態発生! 大食らいがこっちにやってくるよーっ!」
大食らいとは、巨大なワニ型生物ハングリー・ジョーのことだ。知能はさほど高くはなく、移動速度もゆっくりなのだが、進路上にあるものをなんでもムシャムシャと食べてしまう。
ハングリー・ジョーがこのまま進めば、コンテスト会場の街はメチャクチャだ。
翅のある妖精が、警備ウィンクルムの中からあなたたちに目を留めて助けを求めた。
「大食らいは匂いに敏感。自分の好きな匂いを嗅ぎつけたら、そっちに向きを変えるはずだよ。ただ匂いの好みには個体差があって、あの大食らいがどんな匂いを好むのかは、ハッキリとはわからない……。でも! この会場に向かってきてるってことは、会場にあるキャンディの中のどれかに、大食らいの好みの匂いがするものがあるのかも」
妖精は、五種類のうずまきキャンディを指し示す。
ミルク。コーヒー。イチゴ。ソーダ。レモン。どれもふわりとした芳香をまとっている。
「ここにキャンディ職人が腕によりをかけて作った、とびきり上等のキャンディがあるよね。特に良い匂いが香り立つように作られたキャンディだよ。君たちにこのキャンディをあげる! これで大食らいの進行方向を会場からそらしてほしいんだ!」
会場警備の依頼を請けたウィンクルムは大勢いるので、街の方は彼女たちに任せて問題ないだろう。
「会場からそらしても、別の街や村に大食らいがいっちゃったら大変だよね。オススメの誘導場所は、キャラメルの沼地か氷砂糖の谷だよ」
周辺一帯の地図が妖精から手渡される。
「細かい手順だとかどっちの誘導場所を選ぶかは、君たちの判断に任せるね。仲間同士で相談して、チームワークと愛と勇気で、えいえいっおーっ! じゃ、そういうわけで頼んだよ」
解説
・ハングリー・ジョー
ワニに似た外見の巨大生物。通称、大食らい。デミ・オーガなどではなく、ショコランドにもともと生息している生き物。
体長15m、体重25t、移動速度は時速4~6km(人の歩く速度。走れば追いつかれない)
あらゆるものを食べながらゆっくりと前進する。お菓子製の建物も食べてしまう。
かなりタフ。たとえ危険が迫っても食べることはやめず、尻尾を振り回して対応する。人家の近くで戦闘を仕掛けると、戦いの余波が周辺に及ぶ可能性があるだろう。
美味しそうな匂いを感じると、そちらへ方向転換する。匂いの好みには個体差がある。
・キャラメルの沼地
会場から北東の位置にある。
ショコランドの野生動物が暮らすワイルドかつナチュラルな地帯。周辺に人家はない。
5kmの直線ルートで誘導できる。
・氷砂糖の谷
会場から北西の位置にある。
最近、オーガやマントゥール教団らしき不審人物の目撃情報が多い場所。
6kmの直線ルートで谷にいく場合、小さな村や家が途中にある。小回りに避けることは不可能ではないが、ハングリー・ジョーを的確にコントロールする必要がある。
点在する民家から大きく迂回したルートで谷にいく場合、約48kmのコースになる。コースの中程には開けた場所がある。
・五種類のキャンディ
妖精から譲渡された。返却する必要はなく、アイディア次第で好きに使って構わない。
この中に会場に向かっているハングリー・ジョーの好む匂いを発するものがあるが、どのキャンディが有効なのかは現時点では特定できない。
・当日の天候
晴れ。夜には明るい月が出る。風向きは不定。
・目的
ハングリー・ジョーが及ぼす被害をできるだけ抑える。
ゲームマスターより
山内ヤトです。
プロローグではオーガの存在をほのめかしていますが、実際にはこのエピソードに敵オーガは出てきません。ハングリー・ジョー対策がメインです。
こちらが平均的なサイズのハングリー・ジョーで、フェスイベのハングリー・ジョーは特別ビッグサイズとなっております。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
☆心情 よく食べるのは素敵なことだけど何でも食べちゃうのは問題だね 仲間と協力してジョーの誘導頑張るよ ☆キャンディとお菓子を大量に用意する(自分が使う分とハロルドと輝にも渡す) ・輝ちゃんが調べた結果を見てすぐハングリー・ジョーの好きな香りのするキャンディを妖精から多めに貰う ・念の為【お菓子が沢山詰まったバスケット】も用意 会場にお菓子がなかった場合は大急ぎで街で購入(Jr消費可) ☆ハングリージョーを【氷砂糖の谷(6km直線ルート)】に誘導 ・輝ちゃんやハルと一緒に前方でキャンディやお菓子を使いながらハングリー・ジョーを誘導 ハングリー・ジョーに食べ物をあげる時は一度に沢山あげず適度に様子を見ながら与える |
月野 輝(アルベルト)
デミ化してる訳じゃないし、できたら退治しない方向で行きたい ただ大食いなだけなら村や町から引き離せれば充分かなって 命は大切にしたいわ まず貰ったキャンディを一つずつ離してばらまいてみて ジョーがどれに向かうか試して、 好きな香りが判ったらそのキャンディを大量に持ってジョーの前を歩き、凶暴かどうか観察しつつ誘導 ■氷砂糖の谷直線ルートへ 沼には野生の動物達がいるみたいだし、そこにジョーを連れて行ったら動物にとって迷惑よね 谷にジョーがいればおかしな連中への牽制になれるかもしれないし ■民家や村を見つけたら連絡に走る ハングリージョーが通るので決して家から出ないで欲しい いい匂いのするお料理等もしないで欲しいとお願い |
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
誘導開始時トランス 氷砂糖の谷の奥へ直線ルート進行 【心情】 道中ジョーを観察(【動物学】) 討伐が必要か 周りに危害を加えず生きられる可能性があればそれを潰したくない 【行動】 ジョー好みのキャンディは多めに確保 簡易釣り竿でジョーがキャンディ以外に興味が向かないように目の前に吊るす 携帯のアラームを15分毎に鳴るように設定 都度キャンディをジョーに食べさせる ジョーの餌があるか 周りに危険が及ばないか 人里に簡単に降りられない 谷内で条件が揃う場所探索を提案 エミリオさんのその後の対応も納得 【討伐】 討伐する事になればハイトランス ジョーが暴れる場合、鞭で尻尾の方を拘束 ウィンクルムの在り方や戦う理由を初めて考え込む |
●非常事態発生
キャンディニア王国でのキャンディコンテスト開催中。ハングリー・ジョーの接近というハプニングに、コンテスト会場で警備をしていた三組のウィンクルムが急遽対応することになった。
「デミ化してる訳じゃないし、できたら退治しない方向で行きたいわよね。ただ大食いなだけなら村や町から引き離せれば充分かなって」
というのが『月野 輝』の意見だ。彼女が指摘しているように、このハングリー・ジョーはデミ化しておらず、ショコランドに生息する普通の生き物。いわゆるネイチャーと呼ばれる存在だ。
「このハングリー・ジョーを退治するかどうかは様子を見てからですね」
「退治……。命は大切にしたいわ」
「ええ。ですが、凶暴で人々に危害を与えそうなら討伐しなければなりません。できればそうならない事を祈ります」
『アルベルト』は、あくまでも冷静な視点と合理的な思考に基づいた行動をとるつもりだ。
「よく食べるのは素敵なことだけど何でも食べちゃうのは問題だね」
『ミサ・フルール』は困り顔でむむっと考えこんでから、明るい表情に変わってこんな結論を出した。
「みんなと協力してジョーの誘導頑張るよ!」
「無闇に命を奪うつもりはないけれど、ジョーが生態系に悪影響を及ぼすくらい凶暴だった場合は……容赦しないよ」
『エミリオ・シュトルツ』は双刀「キング&クィーン」の柄に軽く触れた。
ハングリー・ジョーの討伐が本当に必要か見極めた上で、決断をしたいと『ハロルド』は願っていた。
「周りに危害を加えず生きられる可能性があればそれを潰したくないです」
「中途半端な情けや手段は結局ジョーも不幸にする」
そう言い放ったのは、『ディエゴ・ルナ・クィンテロ』だ。
「自分達が受けた任務である以上、覚悟はしておくことだ」
言葉の内容そのものは厳しく聞こえるが、神人の心境を察しての発言だった。自分たちが手を下すことになるかもしれない生き物に、過度の情を寄せすぎないように注意を促したのだ。
ウィンクルムたちはすみやかに準備にとりかかった。
コンテスト会場内をミサがパタパタと軽快に走り抜ける。ハングリー・ジョーの食欲を満たすためのお菓子は、できるだけたくさん持っていきたかった。
「大急ぎでお菓子を集めないとね!」
場所がキャンディコンテストの会場であること。お菓子を提供するのとハングリー・ジョーの直撃を受けるのとなら、前者の方が妖精たちの損が圧倒的に少ないこと。そういった状況と条件がそろっていたので、ミサは必要とするだけのお菓子を手に入れることができた。
ディエゴは簡易道具の作成にとりかかる。
「時間に余裕がないのであまりこった構造のものは作れないが……。一時的な道具としては問題なく使えるだろう」
ディエゴが作っているのは、神人たちがハングリー・ジョーの誘導に使うための道具だ。木の枝や紐といった身近で手に入りやすいものを材料にして、簡単な釣り竿を作る。これにお菓子を吊るして、ハングリー・ジョーを上手くコントロールできないか試すのだ。
月野 輝とアルベルトは、一足先にハングリー・ジョーのそばにまできていた。好みの匂いを特定するためだ。
ミルク、コーヒー、イチゴ、ソーダ、レモンのキャンディを一つずつ離してばらまく。ハングリー・ジョーの反応から、匂いの好き嫌いを判別するのだ。
特に強い関心を示したのはレモンで、逆に苦手そうな反応を見せたのはミルクだった。ぷいと鼻先をそむけた。
アルベルトはミルクキャンディをビニール袋で包み、芳香が漂わないようにした。
「あら、アル? そっちはジョーの好みじゃないみたいだけど、どうするの?」
「ミルクキャンディの香りを嫌がる素振りをしたということは、好みの匂いとは真逆の使い道があるということですよ。ジョーの進路がそれた時に、苦手なミルクキャンディの香りをまくことで元の位置へ戻すことができそうだとは思いませんか?」
なるほど、と頷いてアルベルトの行動に納得する輝。忌避剤ほど劇的な効果はないかもしれないが、誘導作戦の補助にはなりそうだ。それに鼻先をそむける程度のリアクションなら、苦手な匂いから逃れるために暴走! ……といったトラブルも心配ないだろう。
ハングリー・ジョーの好みが特定できたところで、輝は急いで会場に戻る。ハロルドと手分けして、レモンの香りのするお菓子をかき集めていく。
●誘導
誘導を開始する際に、ハロルドとディエゴのペアがトランスをおこなう。
「Semper fidelis(常に忠実であれ)」
通常のトランスだ。ハイトランスではない。
「……」
もしハイトランスをするとすれば、それはハングリー・ジョーを討伐する必要があるとウィンクルムたちが判断した時だ。
アルベルト、エミリオ、ディエゴの三者は、冷徹な覚悟と決意を宿した意味深な視線をかわした。
ウィンクルムたちが誘導場所として定めたのは、氷砂糖の谷だ。選んだルートは6kmの直線コース。途中に小さな村や家がポツポツと点在するため、精密な誘導が必須だろう。
ディエゴは完成した簡易釣り竿を神人たちに手渡した。
レモンキャンディを釣り竿にぶらさげて持つ、輝、ミサ、ハロルドの姿は、メルヘンチックでほのぼのとした雰囲気だ。ふわりと香る甘いレモンのフレーバーも相まって、一瞬だけ神人たちは穏やかな気持ちになった。
しかしすぐに任務に挑む凛とした表情に変わり、ハングリー・ジョーの巨体の前方へと移動する。
軌道がそれないように、精霊三人でハングリー・ジョーを囲む形で見張りにつく。
ハングリー・ジョーの右側の位置にアルベルト。
左側の警戒を担当するのがエミリオだ。
ディエゴは後ろに陣取った。
この陣形を維持しながら、氷砂糖の谷まで進む。
ウィンクルムたちは、ハングリー・ジョーの凶暴性が高いようであれば、氷砂糖の谷に到着後に殺傷するつもりで任務にあたっていた。
ウィンクルム全員が、ハングリー・ジョーの動向に注意を払う。
その中でも特に動物学の知識を持つハロルドは静かに、だが真剣にハングリー・ジョーを観察する。
体長15m、体重25tのワニに似た生き物。人が歩くほどのゆっくりとしたスピードで、口をパクパクさせながら、ぶら下げられたレモンキャンディを追っている。
「……オーガや瘴気の影響を受けている様子もないですね。主観的な意見ですが、のんびりとした生き物のように感じます」
というのが、ハロルドの観察結果だ。
またディエゴは、道中でオーガなどが乱入してハングリー・ジョーが暴れ出すといった事態を想定し、覆面「サイレントナイト」による殺気感知で周囲を警戒している。特に危険な気配は感じない。
ハングリー・ジョーという生き物は、凶暴というより傍迷惑という表現が適しているように思える。のっしのっしとマイペースに進んでいく。
近距離にウィンクルムがいるというのに、特に気にする素振りもない。揺れるレモンキャンディにしか興味がないようだ。
生態系への影響を心配する者の意見もあったが、ジャングルのゾウや大海原のシロナガスクジラのように、その巨体と旺盛な食欲に見合う環境に誘導してやれば問題はない。ハングリー・ジョーもショコランドの在来の野生生物であり、自然界を構成する一員だ。そう見なして良いだろう。
問題はシンプルで、そんな大きな生き物が人里近くにきてしまったこと。ウィンクルムたちに任されたのは、その状況からハングリー・ジョーが及ぼす被害をできるだけ抑えること。ただそれだけだ。
問題解決に向けて、ウィンクルムたちはそれぞれ的確な対応をとっていた。
あとは氷砂糖の谷までの道中で民家にぶつからないよう細かな誘導さえ達成できれば、ハングリー・ジョー問題は穏便な手段で解決できそうだ。そんな目処が立った。
「良かったぁ!」
「……ホッとしました」
「この調子なら順調にいきそうね」
できることなら、デミ化していない自然の生き物は殺傷せずに済ませたいと思っていた神人一同は、ひとまず胸を撫で下ろす。
小さな電子音がした。
「15分経過です」
ハロルドが15分間隔で鳴るように設定した携帯のアラームだった。ハングリー・ジョーにお菓子を食べさせる時間をこうやって分刻みで管理しているのだ。キャンディを与えて食べさせる。
「一度にたくさんあげるより、こうやって適度に様子を見ながら食べさせるのが良いよね」
お菓子を集めてきたミサも、ハングリー・ジョーの大きな口の中に、レモン風味のグミや一口ケーキを優しく丁寧に投げ入れた。
もしゃもしゃゴクンとすぐにお菓子をたいらげるハングリー・ジョーを見て、ミサは軽いため息をつく。
「ああ、もう食べちゃったんだ。あんなに美味しそうなお菓子だったのに。お願いしてもきいてもらえそうにないけど、できればしっかり味わって食べてほしいよ!」
パティシエ志望の彼女は、そんな感想をもらした。エミリオはそんな彼女の反応が、可愛らしいと思うのだった。
民家などが点在するエリアに近づいてきた。
キャンディをぶら下げて持つミサとハロルドは、今までよりもさらに慎重に先導をおこなう。
アルベルト、エミリオ、ディエゴも神経をとがらせる。ハングリー・ジョーはのどかな気質の生き物だが体が大きい。民家の近くでもしハングリー・ジョーが大騒ぎをすれば、大変なことになるだろう。
そして住民への被害を防ぐために……最悪、ハングリー・ジョー殺害することで事態を沈静化させなくてはならなくなる。
そんな悲しいケースにならないように、神人も精霊も自分にできることを精一杯努力した。
ここでは、輝が何度も走ることになった。
ハングリー・ジョーが通るので決して家から出ないで欲しい。いい匂いのするお料理等もしないで欲しい。そう連絡するために、家々に走って回っているのだ。
「輝。これを渡します。民家にいく時にこれを携えていけば、ジョー避けにもなって一石二鳥かと」
アルベルトがビニール袋に密封して持ってきたミルクキャンディを輝に渡す。連絡のために民家を訪ねる輝が、ハングリー・ジョーにとって苦手な香りのキャンディを持っていれば、家にジョーが向かっていく可能性を少しでも減らせる。
苦しそうに息を切らせて走る輝の姿を見て、アルベルトは彼女に協力したくなった。手分けして連絡すれば、輝の負担を減らすことができる。
だが、あえてその思いは抑えた。今アルベルトが持ち場から離れれば、精霊三人の囲みが崩れてしまう。
ショコランド住民の安全ために、輝は黒い髪をなびかせて走る。
●氷砂糖の谷
ウィンクルムたちの的確な行動で、民家のあるエリアも無事に通り抜けることができ、氷砂糖の谷の入口にまで辿り着いた。
見た目は白っぽい岩山地帯だが、ここはお菓子な国のショコランド、全部氷砂糖でできている。
キラキラとアラザンみたいに光るピンク色や水色の甲虫や、ピョンピョン飛び跳ねて移動するドレンチェリーに似た赤や緑のスライムっぽい生き物たち。氷砂糖の岩肌にクチバシで穴を開けて巣を作っている鳥の姿もある。
「ここの出入口を封鎖できませんかね?」
と提案したのはアルベルトだ。ハングリー・ジョーが人里に戻ってこないようにするためだ。
そう思ったものの、谷を観察するうちにこのアイディアの実現は難しそうだとアルベルトは冷静に判断した。
谷の出入口を封鎖するには、工事現場にあるような大掛かりな機械や多くの労働力を手配しなければならないだろう。とても三組のウィンクルムだけではできそうにない。
「残念ながら、どうやら無理そうですね」
アルベルトは軽く肩をすくめて、眼鏡をかけ直した。
「この辺りには、マントゥール教団らしい不審人物がうろついてるんだってね」
エミリオが冷ややかな赤い眼光で周囲を見渡す。氷砂糖の谷はあまり人気のない場所だ。人の目がないのを良いことに不審人物が拠点にしているというのでは、というウワサが立っていた。
「任務が完了したらそっちの対応も考えておこうか。とりあえず今は、できるだけ谷の奥の方でハングリー・ジョーを放つよ」
怪しいウワサにも、抜かりない対応をするエミリオ。
奥の方に誘導するだけでなく、さらに条件のそろった場所にハングリー・ジョーを放ちたいと、ハロルドからの意見があった。
「ジョーの餌があるか、周りに危険が及ばないか、人里に簡単に降りられないか、という点が重要です」
そういった最適な場所が谷の中にないか探索をしてみたいと仲間たちに申し出る。
承諾が得られた。輝たちとミサたちがその場に残り、ハロルドとディエゴの二人が谷の探索へと出発することになった。
しばらくの間、探索にいった者の帰りを待つ。
エミリオとアルベルトは、マントゥール教団らしき目撃情報のある場所ということで、周囲の警戒にあたる。慎重で隙のない彼らとは対照的に、ハングリー・ジョーはその辺りにいくらでも転がっている氷砂糖の岩をかじってマイペースに食事を楽しんでいた。
やがてハロルドとディエゴが戻ってきた。良い場所が見つかったという報せと共に。
谷全体が氷砂糖でできているので、食べ物の心配はまずない。そこでハロルドは水場を探した。調度良い具合に、レモネードの炭酸池を発見したという。池のある場所は人里からも離れているので、理想的な条件を満たしている。
そう仲間たちに説明した。
「氷砂糖が主食でレモネードが水代わりだなんて、楽園みたいな暮らしだね! ハングリー・ジョーにとって、住みやすい環境が見つかったみたいで良かったよ」
明るい笑顔を浮かべるミサ。
「でも普通の生き物なら、お菓子の食べ過ぎで病気になってしまいそうよね……。ショコランドの生き物だから、こういう糖分いっぱいの食生活でも大丈夫なのでしょうけれど」
そういって輝は軽く苦笑する。
「案内します」
ハロルドが先頭となり、最後の誘導をおこなう。
ハングリー・ジョーはレモネードの池を見つけると、ちょっとだけ早足になって、気持ち良さそうに水中に入っていった。しぶきが上がって、氷砂糖の谷に甘くて爽やかなレモンの香りが広がる。
こうして誘導は完了した。
ショコランドの住民が涙を流すことも、ハングリー・ジョーが血を流すこともなかった。
●キャンディコンテスト会場へ
ウィンクルムたちは、報告のために街へと戻る。
ハングリー・ジョーの衝突を避けてくれた彼女たちを妖精や小人はとても歓迎して出迎えた。
「大食らいを追っ払ってくれたんだ、ありがと!」
この仕事を頼んだ妖精が、元気良く手を振っている。
「追い払う、という表現を使ったな。つまり、討伐する必要性はなかったということか?」
ディエゴが尋ねる。
「ん、討伐? どっちでもOKだったんだよ。とにかくハングリー・ジョーが街や家から離れて、ショコランド住民への被害がゼロなら、僕はそれで良い! 気にするのはあくまで被害状況結果だけ! 結果さえ満足のいくものなら、その手段や過程にはこだわらないよー」
というのが依頼者の妖精の真意だった。適当というか、放任主義というか……。プラスに解釈すれば、それだけこの妖精がウィンクルム各自の判断力や独創性を期待していたともいえるのだろうか。
「あ、ほら! ウィンクルムによって、強さも考え方もそれぞれ違うだろうからね」
ハングリー・ジョーのような巨大な生き物と、ぜひ戦ってみたいという武闘派ウィンクルムもいるかもしれない。
逆にオーガ以外の生き物とは、できる限り戦いを避けたいという穏健派ウィンクルムもいるかもしれない。
また仮に、集まったメンバーが駆け出しウィンクルムばかりなら、武力行使は避ける方針で作戦をたてていく流れになったかもしれない。
「方針を決めるのに必要そうな情報だけ渡して、後はウィンクルムに全部お任せしたー。細かい方法についてまで、僕が指示したり口出しすることじゃないかなって」
「そう。ハングリー・ジョーは氷砂糖の谷まで置いてきたわ。あの場所が気に入ったようだし、人里まで戻ってくることはなさそうよ。それに、谷にジョーがいればおかしな連中への牽制になれるかもしれないし」
輝がそう報告した。
エミリオはさらに踏み込んだ提案をする。
「氷砂糖の谷に、キャンディニア王国の方で定期的に調査隊を派遣してもらうことはできないかな? ジョーに異変があったり、何か困ったことがあればA.R.O.A.に連絡して。それに、普段から目を光らせることで、谷に不審人物が寄り付くのも防げるだろうし」
妖精は感心したような表情をして、王国の方へ伝えておくと返事をした。
「上手くいって良かったわ」
「お疲れさまです。輝も、息を切らして走り回ったかいがあるんじゃないですか?」
少々皮肉めいた口ぶりで、労いの言葉をかけるアルベルト。
民家に注意を呼びかけるために、輝はせわしなく走り回った。彼女の努力を精霊はちゃんと見ていた。
「誘導だけで良いのか討伐しなくちゃいけないのか悩んだけど、最終的に良い感じに落ち着いたね」
「そうだね、ミサ。ベストな対応にたどり着けたと思うよ」
本気で戦えばハングリー・ジョーを倒せるほどの力量を持つミサとエミリオのペアだったが、戦わずに最良の結果を出すことができた。
実際には戦闘は起きなかったが、集まったウィンクルムの方針や対応次第では、ハングリー・ジョーと交戦していた可能性もあった。
「……」
ハロルドはウィンクルムの在り方や戦う理由について、初めて考え込む。
複雑かつ繊細な心を持つ彼女の美しい横顔を、パートナーの精霊ディエゴは黙って見守っていた。
ハングリー・ジョーが及ぼす被害をできるだけ抑える。
目的は、達成された。
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 山内ヤト |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 3 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 02月10日 |
出発日 | 02月16日 00:00 |
予定納品日 | 02月26日 |
参加者
会議室
-
2015/02/15-23:16
-
2015/02/15-23:10
-
2015/02/15-23:10
顔出しが遅くなってごめんなさいね。
とりあえず変更はなさそうよね。
今のこちらのプランは
【輝】
・まずキャンディを一つずつ撒いてみて好きな香りを特定する
・特定できたら、その香りのキャンディを大量に貰ってくる
・前でジョーを誘導しつつ、村や家を見かけたら、家の外に出ないように・匂いがするような料理を控えて貰うように連絡に走る
【アル】
・ジョーの右側に陣取り、道を逸れないように
・もし苦手な香りが判るようなら、そのキャンディをビニールに入れて持ち歩く(逸れそうな時はそれを使って軌道修正させる)
・神人に危険が及ばないよう注意
・討伐する事になった場合は、万が一に供えて戦闘態勢
ざっとこんな所ね。
時間的にももう修正する時間はないと思うし、私もこれで行かせて貰うわ。
それでは皆さん…… -
2015/02/15-22:46
プラン変更なのですが
諸事情により23時以降の変更・プランの確認は無理そうです
ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません -
2015/02/15-22:07
プランできました、内容としては
ハロルド
・精霊が作った竿で飴をジョーの目の前に吊るす
・適度な時間を設定し、空腹によりジョーが暴れださないように適度に飴を与える
(ミサさん飴のできれば確保多めにお願いします)
・谷につき次第ジョーが周りに危害を及ぼさず暮らせる、そんな条件に合う場所を探索
ディエゴ
・簡易竿を作る
・ジョーの後ろについて周囲を警戒
・討伐時には両手銃のスナイピングで頭を狙う
という感じです
変更はぎりぎりでなければ大丈夫です -
2015/02/15-09:39
おはよう。
ではキャンディニア王国に派遣を頼むことについては俺のプランの方に書いておくよ。
ジョーが落ち着けそうな場所を探すことについてはハロルドに任せる。
プラン、完成したよ。
会議室に何か動きがあれば仕事終了後(本日19時帰宅予定)確認してプランを修正するよ。
それでは、また夜に(一礼し会議室を出ていく) -
2015/02/15-07:29
ああ、そう言えば言い忘れていました。
誘導中の位置取りですが、[8]でエミリオさんが左側と仰ってたので、私は右にしてあります。
もし認識が違っていましたら仰ってください。 -
2015/02/15-01:11
>谷の封鎖
そうね、エミリオさんの案が現実的よね。
定期的に様子を見て、できれば餌になるような物を与えて貰えれば、谷から出ようとはしないかもだし。
谷を構成してる氷砂糖で食料が足りてくれるのが一番かなとも思うけど、その辺は判らないものね。
ジョーが落ち着けそうな場所を探すのは構わないわよ。
ただ、どんな場所だと落ち着けるのかは謎よね。
普通のワニとは違う生物な訳だし……
とりあえず、なるべく奥の方で、食料になりそうな物がある場所、を探してみるのがいいかしらね。 -
2015/02/15-00:51
直線ルートでいくなら、時間には少し余裕がありますよね?
あの、自分のわがままなのですが
谷に着いたらジョーが落ち着くのに良さそうな場所を探してみませんか?
エミリオさんの方法も合わせて… -
2015/02/15-00:02
>出入り口の封鎖
連続で失礼するよ。
封鎖が難しいなら任務が終わった後にキャンディニア王国の方で定期的に谷に調査隊を派遣してもらうよう頼むってのはどう?
ジョーに異変が起きたり、谷で何か困ったことがあったらA.R.O.A に報告してもらうってことで普段から目を光らせておけば最近目撃されるっていう不振人物達も寄り付きにくくなるんじゃないかな。 -
2015/02/14-23:36
こんばんはー遅くなりましたー。
>クーヘンバスケット
あーやっぱりデートコーデは使えないのかー。
プランには『お菓子の詰まったバスケット』と書いたよ。
輝ちゃん、教えてくれてどうもありがとう。
私がお菓子を用意しようと言ったのはアルベルトさんが仰ったようにジョーを確実に進ませる為です。
『コンテストに必要という理由でキャンディが多めに貰えなかった場合』にも備えた方がいいかなって。
あとキャンディってもともと小さいし、ジョーからしてみればもっと小さく見えると思うから、視覚的にもキャンディの他にも食べ物があった方がより魅力的に見えてついて来てくれるんじゃないかなーと思ったんです(えへへ、と笑う)
言葉が足りずに申し訳ないです。
ではでは、お菓子の用意は私に任せてもらっていいですか?
もし会場内にお菓子がなかった場合は私がダッシュでお菓子屋さんに買いに行ってきますね。
>配置
了解です、そのように書いておきますね。
>討伐することになったら
エミリオ:
俺もディエゴが撃つことに賛成だ。
ジョーの性格も考えて念の為俺も攻撃の用意をしておくよ。 -
2015/02/14-23:26
谷に置いてもジョーが興味をもつ餌が無ければ人里に降りてくるだろうな
なんでも食べるということだからその可能性は低いだろうが
出入り口封鎖は谷の構造や人の行き来があるのかを調査しておかないと難しいと思う
氷砂糖を削って道を塞ぐことは可能かもしれないが判断しかねる
行きどまりの所があれば閉じ込める事はできる…が
少し酷な気もする、そうも言ってられないか
-
2015/02/14-22:55
あぁ、すまない
直線ルートだったんだな
ではそちらの方針でプランを固める -
2015/02/14-22:53
認識間違いならすまないんだが
今は直線ルートで話を進めていたのか?
てっきり迂回ルートをいくものかと思っていた -
2015/02/14-22:43
直線コースで行くのなら、我々がジョーと一緒なのは1~2時間だと思いますよ。
1時間一緒なだけでもそれなりに観察は出来ると思いますが、
まあ、みんなでそれなりに観察するのが良いのではないかと思います。
>村人への連絡
そうですね…精霊がジョーの側を離れるのは得策ではありませんから、
連絡役は神人がやるのがいいかもしれませんね。
輝:
「じゃあ、私、少し走って先に村へ知らせてくるわ。
何の匂いに惹かれるか判らないから、お料理とかもしないようにお願いしておくわね」
>食料
1~2時間なら、我々の食料までは必要ないような気がしますが……。
ミサさんの仰ってたのは、ジョーを確実に進ませる為の菓子を持っていくと言う事ですよね。
違っていたら申し訳ない。
>討伐する事になったら
ディエゴさんが撃つのは構いませんが、油断は禁物かと。
「かなりタフ」だと解説にもありますから、私も攻撃の用意はしておきます。
できれば命を取らずに済めばいいのですが。
輝:
「そう言えばね、谷ってハングリージョーが簡単に出て来れたりしないのかしら?
軽く出入口を塞ぐとかできればいいなって思うんだけど」 -
2015/02/14-15:48
そうだ、もし…討伐することになったら
俺にやらせてもらっていいか?
スナイピングで頭を撃ち抜けば、デミではないから一発でできる
剣でやると、感触が残って嫌な気持にもなりそうだとも思うし…。
討伐しない方向に向かえばそれで良いんだがな。
-
2015/02/14-09:11
ジョーを理解するにはレベルが足りないが、ハロルドにジョーを観察してもらうことにする
5時間も一緒なら…恐らく情が移ってしまうかもしれない
>ルート
直線ルートにするのならば
村の協力を仰ぐ必要があると思う
一組先行し、村人たちに事情を説明して家にいてもらう(その間扉も窓も閉める)
ジョーが村を通り過ぎたら合図をして安全を知らせる、という風に。
>デートコーデ
釣り竿作りの道具が揃うなら、携帯食料も調達できると思う
ジョーの興味のこともあるから片手間ですぐに食べられそうなブロックタイプのクッキー(カ○リーメイト)のようなものが最適なんじゃないか?
…水も必要だな
メンバーの食料周りやストレスマネジメントはこちらでも書いておこう
>ポジション
わかった
オーガやマントゥール(出ないっぽいですが)による乱入でジョーも手が付けられなくなる可能性もある、警戒は十分にすべきだろう。
-
2015/02/14-08:54
>クーヘンバスケット
バスケットを持っていくのね、判ったわ、装備しておくわね。
ただ、このバスケットはデートコーデの装備品だから、持ち物として認識されない可能性あるのよね。
アドの依頼だと冒険携帯品じゃないと使えないって、以前問い合わせした時に返答貰ったの。
だから「お菓子を山盛りに入れたバスケット」を持ち物としてプランに書いた方がいいかもしれないわ。
>配置
ディエゴさんとハルちゃんが来てくれたし、配置も少し考え直してみたわ。
近接のエミリオさんとアルで左右、は変わらないけど、遠距離のディエゴさんに後ろをお願いして、
ミサちゃんとハルちゃんと私で前を担当したらどうかしら。
三人でキャンディやお菓子を持ってたら効果大じゃないかなって思うのよね。 -
2015/02/14-08:29
ミサ:
わわっ、リロードするの忘れてた!
ディエゴさん達は迂回ルート推しなのですね、よく確認せずにごめんなさい。
とりあえず仕事終わってからまた来ますー(バタバタと駆けていく) -
2015/02/14-08:23
エミリオ:
やあ、ディエゴ、ハロルド(微笑み)
今回もよろしく。
では誘導先は氷砂糖の谷の通常ルート(6kmの直線)で大丈夫、かな。
>ハングリー・ジョーを討伐するか否か
うん、そうだね・・・。
バレンタイン城のジョーは(長いから略すよ)ボッカの影響でデミ化しているけれど、今回のはネイチャーだからね。
[4]で討伐の方向で考えようと意見を出したけれど、実際のところ俺とミサもどうするか悩んでいるんだ。
それなら実際にジョーと接してみて、ジョーが【人を襲ったり、氷砂糖の谷の生態系を変えてしまうくらい凶暴な奴だったら討伐、そうでないなら退治はせずそのまま谷に置いてくる】という方向でプランを立てるのはどう?
討伐になった場合はせめて苦しまないよう一瞬で、
谷に放置することになった場合はジョーが谷から降りて悪さしないようできるだけ奥で放つというのはどうだろうか。
皆の意見を聞かせてほしいな。
>配置
ミサ:
挟み込む配置は私(ミサ)が前で左側がエミリオさんってことでいいのかな?
了解です。
>釣り竿のような道具
その案いいですね。
なら輝ちゃんがジョーの好物を調べている間にディエゴさんの方で道具を作ってもらうことって可能ですか?
あ、それと私、念には念を入れてキャンディの他にハロウィンの時に配布された【クーヘンバスケット】も持っていこうと思うんです。
本当は調理スキルを使いたかったけれど流石にお菓子を作ってる時間はないかなと思って。
食べ物は沢山あった方がいいよね。
もしよかったら輝ちゃんやハルも一緒に装備しない?(バスケットを掲げ)
それでは仕事にいってきますー(※会議室に来れるのは20時以降になります)
長文失礼しました。 -
2015/02/14-07:46
ディエゴさん、ハル…ハロルドさん、こんにちは。
またご一緒できて嬉しいわ。よろしくお願いしますね。
>討伐
そうなのよね…できれば無闇に命は奪わない方が良いと思うんだけど……
アルベルト:
「依頼書を読み返してみましたが、やはり依頼人は『逸らして欲しい』としか言ってないのですよね。
戦闘に関する記述も、危険が迫った時の説明の一貫のようですし。
誘導先を氷砂糖の谷にするなら、オーガや教団が目撃されてる場所のようですし、
そう言う連中の驚異になる相手として、ハングリージョーをそのままにしておくのがいいかもしれません」
>誘導
ディエゴさんは、迂回コース推奨なのね。
と言う事は、誘導場所は谷でいいと言う事でいい?
そうすると場所は谷でいいとして、問題はコースよね。
時間が掛かっても人家がないコースの方がいいのかしら……
私は注意を払いながら直線コースを進んでもいいんじゃないかって思うんだけど。
キャンディを目の前にぶら下げて……馬に人参みたいね(くすくす
匂いに敏感って事だから、前を行く人が「好きなキャンディ」を大量に持って、
たまに道に撒いてやれば追いかけるんじゃないかって思ってたんだけど、
目の前にぶら下げるのもいいかもしれないわね。 -
2015/02/14-00:22
ディエゴ・ルナ・クィンテロとハロルド、着任した
よろしく頼む
デミというわけではないし
できることなら討伐はしたくはないが…
二人の方針に従う
48Kmが周囲の被害は少ないか…
だが時間は4~5時間はかかる
体力も温存しなければいけない事を考えると
村で携帯食料等買っておいたほうが良いと思う
あと気になることがあるとすれば風向きだな
キャンディを適度に与えないと、周囲の香りにつられてそちらに興味が…という事になっても面倒そうだ
釣り竿のような道具を作ってそれにキャンディを吊るし、ジョーの目の前から外さないようにする…っていうのはどうだろう
時間を決めて都度そのキャンディを与えるということで。 -
2015/02/13-23:27
>キャンディ
ええ、了解よ。
それじゃ好きな香りを探すのは私の方でプランに組み込むわね。
ついでに、もしかして苦手そうな香りがないかどうかも見てみるわ。
私も好みのキャンディは大量に貰うって事にしておくわね。
そうね、食べてる間なら隙が大きくなりそうだし、その間に…と言うのは良い案だと思うわ。
それにキャンディ食べてれば、周りの建物なんかに気が行かないかもしれないし。
>誘導先
討伐の方向で行くなら、確かに開けた場所は戦いやすいんでしょうけど、
48Kmの迂回コースの中程…って事は、20Km以上先って事よね。
ハングリージョーはかなり遅いみたいだし、一体何時間かかるか……
討伐前に疲れそうだし、キャンディも無くなりそうよね。
何か早く移動させられる手段があればいいんでしょうけど、うーん?
それじゃ、直線ルートを行くなら前後左右で挟み込んで、ね。
前後をミサちゃんと私、左右をエミリオさんとアルに、と思ったのだけど、どうかしら? -
2015/02/13-21:30
それじゃあ討伐の方向で考えてみようか。
>キャンディ
同じことを書いても仕方ないし、【ハングリージョーの好きな香りを調べる】ことについては輝ちゃんの方でお任せしてもいいかな?
ハングリージョーって名前からして本当によく食べそうだよね。
途中で切らしたらいけないから予備として私の方でもキャンディを貰っておくよ。
輝ちゃんが調べた結果を見てすぐハングリージョーの好きな香りのキャンディを妖精さんから多めに貰っておくよ。
キャンディって誘導の時だけじゃなく、戦闘の時も役立ちそう。
「危険が迫っても食べることはやめず」とあるから私達で食べ物を与えて、ハングリージョーがもぐもぐしている間にエミリオさんとアルベルトさんが一斉攻撃するのはどうかなーと、まだ漠然にだけど考えていたり。
>誘導先
私としては【氷砂糖の谷の迂回ルートの中程にある開けた場所】で戦いたいなと思ったのだけど、距離が…むむむ。
だとすると氷砂糖の谷の通常ルートの方がいいかな、輝ちゃんが言うように人家へ被害がいかないようにしないとだね。
前後左右で挟み込む形だね、私も賛成だよ。 -
2015/02/13-20:09
ええ、こちらこそよろしくお願いしますね♪
>目的
私も誘導だけでいいのかな?ってちょっと混乱してて。
「討伐して欲しい」ってどこにも書いてないなーって……。
でもそうね、戦闘についての記述あるわよね……その辺は私達で判断しなさいって事なのかしら?
『目的・ハングリー・ジョーが及ぼす被害をできるだけ抑える。』
って事だし、討伐した方がいいのかも?
>誘導先
あ、そうね。野生の動物達がいる場所で戦いになったりしたらマズいわよね。
戦わなかった場合は、ハングリージョーをそのまま沼地に置いてくるって事だし、
それも動物達には迷惑な話よね……。これは氷砂糖の谷の方がいいかもよね。
となると、人家に被害が及ばないように注意を払う必要があるわよね。
この人数なら、前方でキャンディを撒いて行く人、後ろで退路を塞ぐ人で前後を、
左右に逸れないように見張る人で左右から挟み込む形で進むのがいいかしら? -
2015/02/13-13:43
輝ちゃん、アルベルトさん、またご一緒できて嬉しいです!
今回もよろしくお願いします(微笑みながらお辞儀)
>目的
最初エミリオさんがハングリージョーを倒す気満々だったのだけど(苦笑)よく読んでみれば依頼書には退治してほしいとは書いてないものね。
誘導するだけでいいのかな、ちょっと不安だね。
・・・あ、読み返してて気づいたのだけど、解説に『人家の近くで戦闘を仕掛けると、戦いの余波が周辺に及ぶ可能性があるだろう。』って書いてある。
これは戦えってことかな?(あははと苦笑い)
>キャンディ
うん、輝ちゃんが言った方法で私もいいと思うな。
>誘導する場所
私も沼地がいいなと思ったのだけど、もし戦わなければならなかった場合、野生動物達が暮らす場所を荒らしてしまうんじゃないかと心配になったよ・・・うーん(悩み)
あ、もうすぐ休憩が終わるから一旦失礼するね。
今日は早番で仕事が早く終わるの。
16時以降に会議室に来れると思います。
また後でね!(手を振る) -
2015/02/13-12:20
こんにちは、ミサちゃん、エミリオさん、お久しぶり……でもないかしら。
バレンタイン城の件(フェス)で会ってるものね。
昨夜こちらを受けた時は私達だけだったからどうなるかと思ってたので嬉しいわ。
頑張りましょうね。
今回はネイチャーのハングリージョー対策って事で、沼か谷に誘導すれば退治はしなくていいのかしら?
できれば無益な殺生はしたくないから、被害出さないように誘導できればいいわね。
とりあえず、貰ったキャンディをハングリージョーの周りに一つずつばらまいてみて、
どの香りが好きなのか調べてから、そのキャンディを使って誘導って事でいい?
誘導する場所は、キャラメルの沼地の方が近くていいかなって思ってるけど、
もし谷の方が良かったら言ってね。