プロローグ
「ちっ、ちちちっ、うっちー!!」
「ちち……うちち、うち、うっちっちー」
※訳
「駄目だ、長、そんなこと!」
「しかし……行かねば、この、ショコランドのために!」
説明しよう。
ここはショコランドの片隅に、ひっそりと存在しているかすていら村。
自警団は、かすていら侍と呼ばれている。
さて、このかすていら侍の長、かす・ていらの助は悩んでいた。
卵も砂糖も小麦粉も使っていて、しっとり甘く焼きあがっているのに、ケーキとは呼べぬこの体。
ショコランドの文化に馴染めぬ、かすていら村民は、なんとなく肩身が狭い。
しかし、愛国心はいっとう強い。
なぜなら、熱き武士の魂を持ち合わせているからである。
(持つなら騎士の魂にしようよ、という言葉は受け付けません。彼らは武士なのです)
そこに今回の事件だ。
オーガに近づけば、妖精たちは、様子がすっかり変わってしまうと聞く。
かすていら侍も、然り。
だが、思うのだ。
もしここで一旗揚げれば、かすていら村がショコランドに広く名を知られることになるのではないかと。
それに自分は、侍である。
敵がいるのに、戦わぬことができようか。
近くの山にオーガ襲来の報を聞き、かす・ていらの助は武器をとった。
キャンディニア王国に特注した、自慢の飴刀(はっか味)である。
そこで、話は冒頭へと至る。
(※以下意訳でお伝えします)
「ええい、離せ! 武士たるもの、この国を守らなくてどうする!」
「しかし長、敵はオーガ! 出会えば錯乱すると聞いております。それに猪の顔をもつ怪物で、かなり巨大な様子……。このキャンディニアの刀で、どこまで抵抗できるものか……」
「そんな弱気ではいかん! 拙者は参るぞ! そなたらについて来いとは言わぬ。だが、村は守れよ。村人も守れずに、かすていら侍を名乗ることは許さぬからな!」
「お、長……! 感動いたしました。某、長に命を預けます!」
「そ、某も! 長とともに参ります!」
「おお……」
「いざ! 怪物のもとへ!」
「いざ! うっちっちー!」
(意訳終わり)
かすていら侍たちは旅立った。
しかし、猪の顔を持つ、ヤックアドガは強かった。
かすていら侍 壱号・弐号は敵の瘴気で錯乱状態。同士討ちを始めてしまった。
かす・ていらの助はなんとか仲間を押さえこもうと戦うも、オーガもいるため悪戦苦闘である。
(意訳始まり)
「やめるんだ! 拙者たちは、同じ釜の飯を食って育ってきた仲ぞ!」
「しかし……くっ……!」
「長、申し訳ございませ……ぐああああっ」
「ああ……拙者は仲間も救えぬのか……。どうにかして、こやつらを……おお、あれは! 異国からの使者、ウィンクルム!」
(意訳終わり)
ウィンクルムが目にしたものは、ヤックアドガと、その足に潰されそうになりながら、ちょろちょろしているかすていら侍たちであった。
解説
【目的】
ヤックアドガの討伐および、かすていら侍たちの保護をお願いします。
戦う場所は、一面見渡せる広い土地です。
【ヤックアドガとは】
ヤックアドガは、猪の頭を持つオーガです。
猛牛のように突進し、頭部についた巨大な角で攻撃をしてきます。
命中率は低いですが、当たれば威力は大きいです。
また、とても凶暴な性格をしており、戦いになるとかなり興奮します。
今回はちょっとコンパクトに、普通の猪サイズです。
【かすていら侍とは】
かすていら侍は、かすてらと聞いて想像する一般的な かすていら が、武士の格好をしている感じです。
しかめっ面で、目は糸目。口は常にへの字をしています。
サイズは30センチほど。切りわけていない かすていら くらいを設定しています。
武器はキャンディニア製の刀。しかし当然、オーガには効果はありません。
壱号・弐号はすでに錯乱状態で、同士討ちを始めています。長はそれを止めていますが、ふらふらとその辺を動き回ります。ウィンクルムの制止はききません。
あと、言葉は通じません。身振り手振りならわかります。たぶん。
【注意事項】
かすていら侍は必ず全員保護してください。
オーガに倒されても、ウィンクルムが食べてもいけません。
刀はキャンディニア製(飴)なので、人には刺さりません。痛いけど。
ゲームマスターより
コメディ寄りの、戦闘です。
要は、言うことを聞かないかすていら侍たちを守りつつ、オーガ退治をしてね、ということです。
(かす・ていらの助は仲間を説得するのに必死ですから、オーガやウィンクルムをうっかり邪魔してしまう可能性もあります)
え? 喋ってる言葉に聞き覚えがあるですって?
そうかもしれませんが、大丈夫、本人ではありません。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
☆心情 貴方達の刀は仲間を傷つける為にあるものじゃないでしょう? 大切な人を守りたくて刀をとった筈なのにその刀で大切な人を傷つけたらダメだよ 言葉は伝わらなくても気持ちは伝わってほしいな ☆ヤックアドガ&かすていら侍引き離し作戦 ・精霊とトランスした後【ハイトランス・ジェミニ】に移行 ・ヤックアドガとかすていら侍達の間に割り込み【魔守のオーブ】でバリアを展開、その間に双方を引き離すよう仲間に任せる ・その後も各組の中間地点に立ち、門番のような役目を担う L【ヤックアドガが突進してきた場合は鞭でオーガ討伐組の方へ追い払い】、【侍達がオーガの方へ向かってきてしまった場合は侍誘導組の方へ行くようジェスチャーで促す】 |
ニーナ・ルアルディ(グレン・カーヴェル)
えっと…戦いに巻き込まれたら勿体無…じゃなくて、 可哀想なので早く保護してあげないとです。 敵を確認したらトランス。 まずは長さんに助けに来たとことを 早く理解してもらわないと… 「私達が戦う」「長と皆は、あっちへ」 くらい短い文なら手振りで伝わるでしょうか? 長とは基本指差しや手振りを交えて会話します。 逃走に応じない素振りを見せたら、 いつでも運んで逃げられるよう側で護衛しつつ 「錯乱中の仲間達を守って欲しい」と 一応説得を続けます。 バリアより先へ出そうなら本人を運んで、 または参戦阻止のため刀を確保します 取り上げた刀はハンカチなどで包んであげましょう… 後で返す時は謝らないとですね。 |
篠宮潤(ヒュリアス)
戦地到着で即トランス オーガと距離が出来たら侍たちへ駆け寄る 水田さんが押さえて無い方の錯乱侍を護る 脆そうな体に気をつけ着物ごと手足抑え抱え込むように 「お、お侍さん、達!落ち着い…アイタタッ」 振り回される飴の剣抑えようとして地味に当たる 折れては申し訳ないと必死に真剣白刃取り風に受け止めようと。 持つ時は汚さないようハンカチで もしオーガが侍の甘い匂いや神人の集まりに反応して突進してきたら すぐ皆に知らせ。自精霊や他の精霊さん達が止めると信じて 侍を体で隠すよう促し一瞬でも時間稼ぎ ●戦い後 「大事、な剣取って…ごめん、だ」 恭しく返却(正座で) 「命、あって…だよ」 言葉通じずともつい姿勢低く目線合わせ声をかけたり |
七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
「カステラ、私も食べたくなりました……」 はっ、いけません!今は任務の事だけ考えないと。 それに、かすていら侍さん達も早く助けに行きましょう! 「よっ、涎なんて出ていませんからね?」 ミサさんがバリアを張っている間に、 ヒュリアスさんや他の神人達と、かすていら侍さんを救出。 この時、ヤックアドガを足止めする翡翠さん達精霊や ヒュリアスさんの様子を窺いながら動きましょう。 かすていら侍さんを助ける道具には、 トランク、大判タオルを3~5枚持参。 大判タオルでかすていら侍さんを包んだ後、 トランクに入れて直ちに離れます。 もし、かすていら侍さん達の近くにヤックアドガが来たら、 盾になって、彼らが潰されるのを阻止しましょう。 |
水田 茉莉花(八月一日 智)
申請:厚手のゴミ袋10枚パック、食品用シール式ビニル袋 ゴミ袋とビニル袋を分けたら、トランスして ほづみさんにヤックアドガに向かって貰うわ その後、フルールさんのバリア展開を待って かすてぃら侍さん達の回収よね 錯乱している2人(?)は神人2人ずつで かす・てぃらの助さんは神人1人で大丈夫よね? あたしは錯乱している近い方に行くわね まず、侍さんを拾い上げる 次に、刀を取り上げて、シール式ビニル袋に隔離 その後、ゴミ袋を広げてその中に侍さんを放り込む! 袋に空気をいっぱい入れて縛ったら 身振り手振りで 『踏まれてぺったんこにならない様にした』 事を伝えるわ …聞いちゃいないだろうけど ほづみさんが変な事言ったらツッコまなきゃ |
「交わるは――淡き雫」
七草・シエテ・イルゴはインスパイアスペルを呟いた後、翡翠・フェイツィの頬に口づけた。滴が滴り、淡い翡翠色のオーラが二人を包む。それはとても神秘的に見えたが、二人の口から飛び出した言葉は、まったく色合いの違うものだった。
「カステラ、私も食べたくなりました……」
「俺も食べたくなってきたな……っておい、シエ」
翡翠に呼ばれ、シエテは無意識に、自分の口元に当てていた手を離す。
「よっ、よだれなんて出ていませんからね」
彼らと同じように、かすていら侍を邪な目で見るのは、ニーナ・ルアルディとグレン・カーヴェルである。
「おいこれ何の嫌がらせだよ。甘党の俺にかすてらとか、腹減るんだよ……」
「えっと……戦いに巻き込まれたら勿体な……じゃなくて、可哀想なので、早く保護してあげないとです」
「……まあ、そうだよな」
ニーナの言葉に、グレンが不満顔のまま腰を曲げる。
「持てる力の全てを託す」
呟きの後。柔らかい唇が、グレンの頬に触れた
「じゃ、おれ達精霊は、ソッコーでヤックアドガ押さえに行きますか。みずたまり、トランスだ!」
「そんな大きな声で言わなくても……ハイハイ、わかりました!」
水田 茉莉花は、長い横髪を耳にかけた。自分より小柄な八月一日 智の頬に口づけるには、邪魔なのである。
「五月蝿い、黙れ!!」
同行するメンバーに新人がいたら驚いてしまうだろうインスパイアスペルを言って、智の頬に唇を押し付ける。
「ウル、いいかね?」
ヒュリアスに聞かれ、篠宮潤はこくりと頷いた。
「う、うん。ヒューリ……じゃあ」
潤がすべてを言い終わるより早く、ヒュリアスが潤の顔の前に頬を差し出す。
「あ、ありがとう」
潤は精霊の心遣いに笑顔を見せ、すぐに表情を引き締めた。
「バイス・エル」
決まった言葉を口にして、ヒュリアスの頬に口づける。
「かすていら侍さん、言葉は伝わらなくても、気持ちは繋がってほしいな」
「そうだね。侍たちを正気に戻すために、できることを全力でしないと」
ミサ・フルールとエミリオ・シュトルツは顔を見合わせた。
「絆を繋ぎ、想いを紡ごう」
ミサがエミリオの頬にキスをすると、透明の薔薇が舞い散り、青と赤の光が飛び交った。青く輝く右手の指輪。その手でエミリオの手をとり、甲に唇を落とした。粉雪と炎、白と黒のオーラが、ミサの、エミリオの体にまとわりつく。互いの力を分け合い、協力するためのトランスである。
※
五組のウィンクルムは、敵のいる場所に視線を向けた。
猪の顔を持つヤックアドガの数メートル前を、黄色い体のかすていら侍たちがうろついている。オーガはそれに目を奪われているようだが、まだかろうじて、攻撃を仕掛けてはいなかった。
「かすていら侍は、あたしたちに任せて!」
茉莉花は、荷物の中から、持って来たごみ袋2種を取り出した。大きな方にはあの暴れている侍たちを、小さな方には彼らの刀を入れてしまおうと考えていた。そうすれば、柔らかい体を潰してしまう心配もないし、動きも封じ込められる。
自分以外の神人が、揃って侍たちを目で追っている中、ミサは宝玉「魔守のオーブ」を両手で包む。
「じゃあ、私がバリアをはって、オーガとお侍さんたちの間に入るよ」
「ではまず、オーガを引き離さないとね」
エミリオの言葉に、精霊たちが頷く。
「四名がいるのなら……ヤックアドガは他のメンバーに任せて、俺は神人たちの護衛に回ろう」
ヒュリアスが言う。ミサは長身の彼を見上げた。
「こっちはオーブがあるし、大丈夫だよ」
「しかし、万が一の時にミサ嬢に危険が及んではいかんだろう。なあ、エミリオ」
エミリオは一瞬返事をためらった。自分とミサは、ハイトランスをして、力を二分にしている。彼女が危険にさらされることなど、あるだろうか。
その迷いが顔に出たのか、ヒュリアスが苦笑する。
「念には念を、だ」
そう言われれば、頷かないわけにはいかなかった。
「じゃあお願いするよ。ミサ、気をつけて。皆をしっかり守ってあげて」
「うん、エミリオさんこそ、気を付けて」
ミサに笑顔を返して、エミリオは、猪の顔を持つヤックアドガの正面方向に立った。双刀「キング&クイーン」を構える。まずは敵を引きつけて、かすていら侍たちから引き離さなくてはいけない。
ヤックアドガが、顔を上げる。かすていらよりも、こちらの方が倒しがいがありそうだと判断したのか、体自体も、向き直った。
「行くよ!」
エミリオが地面を蹴る。
そのとき智はヤックアドガの左側にいた。もともと、動きの遅いヤックアドガである。エミリオに注意が向いている今なら、攻撃はより当たりやすいだろうと、ダブルダガー「トリトン&ネリトン」を両手に構える。
駆けつけ三杯……ってわけじゃねーけど。
「先攻のスタッカートだ!」
エミリオの繰り出した刃が、ヤックアドガの肌を傷つけたすぐ後、智の刀は、敵の背中をえぐった。低い声を上げるヤックアドガ。しかし痛みに動きを緩めることはない。興奮しているのだ。
ヤックアドガは、智の方を向く。その間にも、連続攻撃の刃が固い肌に突き刺さっていた。しかし敵はそれに耐えた。猪さながらの前足が、足踏みをするようにして、地面を削る。
「おい!」
それを見、グレンが声を上げた。あの足の動きは、突撃の合図ではないかと思ったのだ。今正面にいるのは、智。相手は太く巨大な角を持つ敵だ。真っ向からぶち当たられれば、ただでは済まないだろう。テンペストダンサーの能力あってしても、避けられるとは限らない。
「戻れ!」
グレンは叫びながら、両手剣「ウィーゼル」の柄を握った。攻撃に夢中になっていた智は身を翻そうとしたが、その前に、ヤックアドガが動く。
「くそっ! 一直線に突っ込むからだ!」
剣を振り上げるグレン。狙うは敵に装甲を崩すこと。があんと激しい音ともに、両手剣がヤックアドガの角に当たった。しかし、角は折れない。突然のグレンの乱入に、智は体勢を崩しつつも、なんとかオーガから離れる。
「もっと、引き離してから戦うはずだったろうに!」
翡翠は月皇帝「狼」を手に、智の代わりにとヤックアドガの前に立つ。グレンの攻撃が効いているのか、敵は動きを止めている。突然猛進はしてこないだろう。ヤックアドガに近寄って、その眼前に斧の先を突き抜けた。このまま、もう少し先まで誘導したいところだった。計画では四人で四方を囲むつもりだったが、それが崩れてしまっている。
敵の前には、グレンと翡翠。脇に智。そして右横側に、エミリオ。その背後には、神人と、彼女らを守るヒュリアスがいる。
さて、時間は少し遡る。
トランスをした後、エミリオたちの攻撃を待って、ミサはかすていら侍の間に立った。そんなに広いバリアは作れないが、精霊たちがオーガを倒すまでの間、これで対処をしようということである。
「私はここで、みんなを守るよ」
立ち位置を決め、宝玉の力を発動させる。視線の先では、精霊たちがオーガと戦っている。
「わかったわ。お願いするわね」
言いながら、茉莉花はそのへんをうろうろしている、かすていら侍たちに目を向けた。
「あたしはあっちの錯乱している侍を回収するわね」
「じゃ、じゃあ、僕は、あっちの……」
「私は、長に話をしてみますね」
潤と、ニーナがそれぞれ言って、分担が決まった。
「ちっ、ちち、うっちっち!」
「ちいい!」
「うち、うちちっ!」
何を言っているかわからない侍たち。その一人の後ろに立って、茉莉花は問答無用で、小さな体を持ち上げた。ふわりとやわらかい体はまさにかすてら。甘い香りすらするが、それは「ちちち!」と小さな手足をばたつかせている。キャンディニア製の剣が大きく動き、それは茉莉花の肌をかする。
「もう、痛いわね!」
茉莉花は、侍を脇に抱えると、片手で剣をとり上げた。シール式の袋に入れて、それはとりあえず地面に置く。後はごみ袋を開けて、中に侍と空気を入れて、口をしめて捕獲完了……のはず、だったのだが。
「ちっ! ちちっ! ちいい!」
袋を縛った茉莉花の足元に、かす・ていらの助が駆け寄ってきた。はっかの刀で、足をつんつんつつかれる。
「ちょ、痛いじゃない!」
「ちいいいっ!」
「すみません、茉莉花さん。まだ捕まえられなくて」
ニーナが長を追ってくる。そして茉莉花に攻撃する姿を見て。
「もしかして、仲間が捕まえられたこと、怒ってるんじゃないでしょうか」
「は? あたしはこの侍を助けたのよ。踏まれてぺったんこにならないようにしたの」
茉莉花はなんとか身振りで、長にそれを伝えようとした。しかしもともと言葉が通じない上に、興奮している長に通じるわけがない。
「長さん、オーガとは、私たちが戦いますから」
ニーナは長の前に座り、ゆっくりと説明した。大きく口を開けて、子供に言い聞かせるように話す。長、オーガ、私。その単語を言う時は、指でそれぞれを指し示した。
長ははじめニーナにも敵対心を向けていたが、何度も繰り返される発言に、なにか通じるものがあったのだろう。そのうちに刀の動きを止めた。しかし仲間を囚われたことは許せないのか、茉莉花の足を、チクリと刺す。その背後で、潤の声が聞こえた。
「お、お侍さん、落ち着い……アイタタッ」
錯乱する弐号の振り回す剣が地味に当たる。折れてしまってもいけないので、両手で飴の刃を受け止めた。
「ちちいっ!」
「に、逃げないで!」
遠慮がちな潤は、なかなか弐号を捕えられないようだ。
「待ってください!」
シエテは、潤と一緒に弐号を追いかけた。トランクを持って来られれば、中に入れられたのに。A.R.O.A.職員に、そんな大きなものを持って行ったら、任務先で動きにくいでしょうと、反対されてしまった。大判バスタオルを手に、弐号を追う。その後を、これまた仲間の一大事と思ったらしい、かす・ていらの助が追いかける。
かすていら侍弐号は、小さな足をちょこまかと動かして、一直線に走った。もう逃げることしか頭にない。そしてかす・ていらの助は、そんな弐号しか目に入っていない。二人は、ミサのすぐ横にまで向かって行った。
「だめ!」
シエテは、潰さないように気を付けながら、長に向かって手を伸ばした。ミサのバリアを抜けてしまえば、万が一オーガが向かってきた場合、この小さな侍を守るすべがない。盾になる覚悟はあるが、可能な限り危険は避けたい。隣では、潤が弐号を捕まえようとしていた。
「私の前には行かないで!」
ミサが叫ぶ。
「ミサ?」
エミリオは、ちらりと背後を振り向った。ヤックアドガは今、グレンと翡翠、そして智がいる方を向いている。だからこそ、聞こえたミサの声に視線を向けたのだが、それが油断になった。声に振り向いたのは、オーガも同じだったのだ。
うなり声を上げるヤックアドガは、エミリオの注意がそれた瞬間を、見逃さなかった。あちらに神人がいて、無防備にも近いとわかれば、当然オーガはそちらを狙う。のっそりと体の向きを変えるヤックアドガ。正面となった方向近くには、エミリオが一人いるだけだ。
「だめだよ、お侍さん!」
ミサの声が聞こえる。あの場に、ヤックアドガを行かせるわけにはいかない。攻撃か、それとも守備か。武器をとるなら、一撃で仕留める必要がある。守るならば、絶対に突破させないようにしなければ。
ここまでの間に発動した、ユニゾンの気を纏った状態で、エミリオは武器の柄をきつく握り、今まさにこちらへ向かってくるヤックアドガを睨み付けた。敵の視界に入らないよう大回りをしながら、グレンがこちらに走って来ている。
今回のメンバーの中では、エミリオが一番経験豊富である。しかし、あの猪突猛進の猪に、ひとりで対処するのは危険だと、グレンは判断した。だから、敵に攻撃をするよりも、彼の援護に向かうことにしたのだ。
翡翠と智は、武器をとり、ヤックアドガを切りつけていた。しかし走り出した敵に、翡翠の攻撃は当たらず、智は敵の尻にはじかれた。後ろ足に、タイミング悪く土をかけられたのが災いした。
エミリオは、正面で敵を睨み付けていた。
……くるか。
ヤックアドガが勢いをつけて走り出す。遅い。避けられる。いや、避けてはだめだ。後ろには、ミサたちがいる。
「エミリオ! 避けろ!」
背後で、ヒュリアスの声が聞こえた。
二人の侍を追う仲間は、今にも自分の脇を抜けていきそうだ。ミサは宝玉を持ったまま彼らの前にあろうと、前進した。それを、ヒュリアスは見つめていた。どこまで彼女たちに任せるか。どうしたら、彼女たちの気持ちを汲んでやれるか。限界を見定めている。
神人同士協力して成し遂げる経験は、いくらあっても良かろうと、黙って様子を見守っていた。しかしさすがにミサに、大怪我をさせるわけにはいかない。
敵がこちらに進む様子を見せても、ミサはその場を動くことはなかった。逃げる気はないのだと、自分が仲間やかすていら侍たちを守るのだと、その表情は告げていた。しかし、とヒュリアスは思う。
ヤックアドガの爪が大地を抉り、こちらへと向かってくる。その前には、エミリオ。彼は立派な戦士だし、ミサの気持ちも大切にしたいが、誰かが傷つく可能性は、潰す必要がある。
「ミサ殿、失敬!」
「きゃっ!」
ヒュリアスは背後から、ミサを片腕で抱きかかえた。事前に、食人植物の力を纏っている。くるりと位置を反転し、自分がミサの前、すなわちオーガの向かってくる場所に立った。
エミリオはきっと、神人達を守るため、正面から立ち向かおうとしていた。その心根は素晴らしくも、英断とは言えない。どんな理由があろうとも、任務に犠牲が出ては、いけないのだ。
「避けろ!」
ヒュリアスは叫んだ。それだけでは足りないだろうと「ミサ殿は平気だ!」とも。
エミリオは、突撃してくる敵から、ひらりと身をかわした。角の先が、鎧の十数センチ先を抜ける。ヒュリアスはミサを背に、太刀「婀娜の蛟」を抜き放ち、人狼の牙のパワーを憑依させた。刀が、青白く輝く狼の頭部を模倣した形状になる。後方へと飛んだエミリオが、再びオーガに向かって行く。
グレンは、ヒュリアスがミサを庇ったことにより、すぐに攻撃に転じた。ヤックアドガの横腹に狙いを定める。敵後方には、翡翠と智。愚鈍な敵だ。全速で進めばきっと追いつける。
五人の精霊に囲まれているヤックアドガ。しかし勢いは止まらない。
「くそ、さっきふっとばしやがった仕返しだっ!」
智は後ろから猪の尻を切りつけた。きらりと煌めく刃が、ヤックアドガの血に濡れる。しかし傷は浅く、致命傷にはなりえなかった。翡翠が跳躍し、両手で斧を振り上げる。がっ! と激しい音ともに、敵の腰のあたりに刃が食い込んだ。苦しげな声ととともに、敵の体が崩れ落ちる。上半身が、それでも前に進もうと蠢く。そこに、グレンの大剣が落ちた。
耳を塞ぎたくなるような咆哮が、空気を震わす。しかし、それで最後だった。ヤックアドガは、絶命した。
オーガが倒れると同時に、かすていら侍壱号・弐号はくったりと脱力した。意識を失ったのだ。
戦いから、数十分後。
意識を取り戻したかすていら侍たちに、声を上げているのは智である。
「なに無茶してんだよカステラ! 食うぞ!」
「ちっ!ちちちっ!」
「は? 反論か? 甘いものには上下はないんだよ、ただ美味いだけだ!」
ジェスチャーを交えて説教をしていた智であったが、その足元には、先の戦いで茉莉花が捕らえた、かすていら侍壱号が張り付いていた。茉莉花から返してもらった刀で、智の足首をつんつん突く。どうやら、ごみ袋に入れられた屈辱は、忘れていないようである。
「お前、反省してんのか? は? おれが吹っ飛ばされたって? 無謀は同じ? 余計なとこばっか見てんじゃねえよ」
悪口は通じ合っているから不思議だ。
その横で、潤は、かすていら侍弐号の前に、正座をしていた。
「大事、な剣とって……ごめんだ」
両手で持って恭しく、キャンディニア製の刀を返却する。倒れた弐号をハンカチで包むようにして抱き上げ、危なくないようにと、小さな手から刀を抜いた。意識のないときのこととはいえ、武士に対して失礼なことをしたとは思っている。
「命、あって……だよ」
弐号に言葉は通じない。でも、言わずにはいられなかった。弐号はぱちりと目を瞬き、潤から刀を受け取った。
「ちいいっ」
小さな手が差し出される。
「え……握手?」
潤の指と、かすていら侍弐号の手が触れた。
「ごめんなさいね。私もこれ、返します」
ニーナもまた、かすていら侍――こちらは長である――に、ハンカチに包んだ刀を返していた。さらに、ミサの横を抜けようとした長を、止めようとしたときのことを詫びるため、深く頭を下げる。
「あのときは、乱暴に掴んでしまってごめんなさい」
長は相変わらずの仏頂面のまま、差し出された刀を手に取った。それを太陽の陽ざしにかざしてうなずいて、ニーナを見上げる。
「ちちいっ」
小さな体を曲げて、かすていらの長は頭を下げる。ありがとうとでも、言っているかのようだった。
「すまない、ミサ嬢。しかしけして、あなたの、みんなを守るという意思を軽んじたわけではないのだ。エミリオも……すまなかった」
ヒュリアスの言葉に、エミリオは柔らかく笑って、首を振った。
「謝る必要はないよ。グレンが向かってくれていたけど、正面にいたのは俺一人。あのまま突っ込んでこられたら、どうなっていたかはわからない」
どうにかできたと信じたい。でも、どんな場合にも100%確実なことはありえない。それは、多くの経験を積んできたからこそ、わかってもいるのだ。
ミサもまた、ヒュリアスに微笑みかける。
「私を軽んじたなんて思ってないよ。こちらこそ、助けてくれてありがとう」
※
かす・ていらの助は、天に向かってはっかの刀を振り上げた。
ウィンクルムの協力によって、仲間の命は守られた。
「ちちち、うっちっちー!」
訳:これにて、一件落着!
依頼結果:成功
MVP:
名前:篠宮潤 呼び名:ウル |
名前:ヒュリアス 呼び名:ヒューリ |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 瀬田一稀 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 02月04日 |
出発日 | 02月11日 00:00 |
予定納品日 | 02月21日 |
参加者
- ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
- ニーナ・ルアルディ(グレン・カーヴェル)
- 篠宮潤(ヒュリアス)
- 七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
- 水田 茉莉花(八月一日 智)
会議室
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2015/02/10-23:58
-
2015/02/10-23:58
-
2015/02/10-23:58
-
2015/02/10-23:12
ご、めんorz 水田、さんの発言、読み間違えて、た;
『片っ方』をなぜ、か…『片っぱし』か、と………
水田さんが抑えていない、お侍さん、って、書き直しておく、ねorz
30cm、なら…神人一人、で、体全体使え、ば…抑えられるかなー…
一応、ヒューリにも、暴れ方がすごいよう、なら、援護はお願いして、おくよ…!
>ニーナさん
食べる、わけじゃない、から、素手で持ってるつもり…満々だった、よ;
かわいそう、かな。
僕、持ってるのハンカチくらい、だけど…せめてハンカチ越しにしとこっか、な。
(書き忘れあって、一回削除、したよっ) -
2015/02/10-22:56
私も長とお仲間さん二人だと思ってました…
私は長の対応中心に回りますね。
持ち上げて運ぶとかの強硬手段はあまり考えたくはないんですけど、
バリアより先へ出そうなら確保しようと思います。
刀取り上げるとしたら、何かで包んであげたほうが
いいでしょうか…? -
2015/02/10-22:10
こここ来れた…っっ
水田、さん(の背後さん)、体調悪かった、んだ、ねっ。ご無理、は、しない、でね…っ
お侍、さん、は【壱号・弐号・長】の3人、かと思ってたん、だけど…、ちっ違ったらごめん、だ…!;
で、錯乱していない、のは、長さん、だけ…かなって。
ニーナさん、が、説得続けるって言ってくれてた、から、ニーナさんに長さんお願いする、つもりでいた、よ。
僕、は、錯乱している壱号・弐号さんどちらかを、
もしも運ぶ、なら、仲間と2人がかり、で、としか…書いて、なかった……;
ミサ、が、バリア担当してる、なら、ほぼ神人4人+ヒュリアス(護衛)で
お侍さん、守らなきゃ、だよね。
決めた方が…いい、かな?
そう、なら、そしたら僕、は、水田さんに協力、って形で書く、けど平気…かな?
もっと、具体的、な方…が、いい?
神人の手をすり抜けちゃったお侍、さん、ヒューリに抑えておいて…もらう?
(今のところ、ヒューリはお侍さん抑えるのに加わっていないんだけ、ど) -
2015/02/10-20:15
それもそうでしたね、このままでは漠然としてしまいますね。
私は錯乱していない、かすていらさん達保護したいと思います。
本当は長さんも助けるべきなのですが、ウィンクルムの制止はきかないのが気になります。
からといって、見殺しにするわけにもいきませんし。 -
2015/02/10-19:19
あれっ?
ちょっと気になったので聞くわね。
神人で、誰がどのかすてぃら侍さんをおさえに行くか、決めてたっけ?
あたしは錯乱している侍さんの片っ方を押さえようと思ってるんだけど
他の人はどうするのかしら? -
2015/02/10-15:45
全然問題ないですよーっ!
ちょっと立て込んでしまってて発言遅くなっちゃいましたっ
長さんにはジェスチャーで
・私達が攻撃に回ること
・長さんと仲間さんは安全な方へ向かって
ということを伝えようかなと思いますっ
ただ、長さんが素直に応じてくれない場合は
護衛しつつ説得を続けるつもりです
(今日相談覗けるのが22時以降になります、ごめんなさいっ) -
2015/02/10-14:31
おっとと、ごめんなさい、みんな!
背後さんが体長崩してて、今復活したところ!
昼間しかのぞけないから、今のうちにできる限り準備しておくわね!
フルールさんがバリアを張るんだ
だったらかすてぃら侍さんを回収するのに専念して良さそうね。
図を見ると・・・
錯乱している侍さんに対して、神人2人
かす・てぃらの助さんは、神人1人、でいいのかな?
あたしの方で、ゴミ袋とジップ○ックは申請してみるつもり。
現地に着いたらすぐにトランスする・・・って流れで良いのかしら?
『智:じゃねーとおれがヤックアドガ押さえらんねーだろが!』
えへ、確かにそうですね、ほづみさん。
で、ジップ○ックに飴の刀をしまいつつ、本体をビニール袋に入れるって事を
プランに明記しておくわ。
ほづみさんには、『スタッカート』で注意を引かせるようにプランをお願いするわね。
『智:おうさー、まかせなってんだ!
んで、説明不足で悪かったけどよ、「そいやそいや」ってのは
ヤックアドガを囲みつつ、カステラからじわじわ放していく
って意味だったんだ。
今回バリアがあるけどよ、念のため、おれのプランに書いておくなー!』 -
2015/02/10-09:19
ミサ:
[13]の図、PCからだとずれて見えちゃってるね、スマホからは大丈夫なんだけど…(しゅん)
(気を取り直し)いよいよ明日出発だね、頑張ろう!
ではでは、最終確認をさせてください。
【ヤックアドガ引きつけ組】
エミリオ
グレン
翡翠
八月一日 (敬称略)
【かすていら侍誘導組】
ニーナ
潤&ヒュリアス
シエテ
茉莉花 (敬称略)
組み分けはこれで大丈夫でしょうか。
何かあれば遠慮せず言ってください。
尚 最初 双方の間に割り込んでバリアを展開する私(ミサ)はその後も[13]の図のように各組の中間地点にいて、門番のような役割をしようと思っています(ハイトランス使用)
万が一ヤックアドガが突進してきた場合は鞭で引きつけ組の方に追い払い、侍さん達がオーガの方に向かってきちゃった場合は誘導組の方に行くよう促しますね(ぐっ)
エミリオ:
職業柄 回避能力が高い俺は、攻撃を回避しつつも通常攻撃でヤックアドガの注意を引きつけて侍達から引き離そうと考えているよ。
その後もヤックアドガの注意を引き付けて皆が攻撃を当てやすいようにしようと思っている。
皆の攻撃で敵がダウンしたら【アナリーゼ】で攻撃回数増加を狙いつつ、現在所持しているスキルの中で最も威力の高い【オスティナートⅡ】を叩き込むようプランに書いた。
俺もミサもプラン書き終わったよ、何か動きがあれば調整する。
俺達今日は仕事が休みだから、この後も時々会議室を覗きに来るよ。
不安に思うこととか、何かあったら遠慮せず教えてくれると嬉しい。 -
2015/02/10-09:06
ニ……ニーナさ、ん、と、水田、さん……大丈夫、かな……っ
ぼぼぼ僕、のせい、でっ、発言、しにくくさせて、たら……!
ご……ごめんなさい、だ………!orz(怯)
今夜、出発1時間前、には、確認しに来れると思う、から
気にせず、作戦変更とかあれ、ば、お話進めて、ね…っ
一応僕の方、は、神人のみんなと協力して、侍さんを押したり引いた、り、刀引っ張ったり
長さんにジェスチャーした、り、してる、よ。
ヒューリは、侍さんたち、が、オーガへ突撃しようとしない限、り、僕たちに任せて
護衛に集中してるみたい、だ。
ヒューリにも、何かやってもらいたい、こと、必要なこと、あれば、遠慮なく言って、ね…っ -
2015/02/09-08:27
ぁっ…みみみミ、サ、ありが、とう……っ(お茶うやうやしく受け取ってごっくん。ぷはー)
うん、ミサ、の言う構図、で僕はOK、だ。
ヒューリ、も、神人の方の護衛、引き受けるって言ってる、から、大丈夫だと思う、よ。
……魔守のオーブ、直径1m…だった気がする、けど…、……なんならその盾、で、
動き回る侍さん、ヤックアドガの方、へ、行きそうになった、ら、押し戻してもらってもゲフンッ。
そうだ、ねっ。刀取り上げる、の、僕も賛成、だよ。
体は脆そう、だけど、力は…どうなんだろ、ね?神人2人がかり、なら、でもきっと取れる、よねっ。
(全力でひったくる気満々。傍から見るといじめにしか見えないかもしれない←) -
2015/02/08-01:47
翡翠:
>智兄さん
んー、そうだな。イメージとしては俺もその考えに賛成する。
が、智兄さんの言う「そいやそいやと~」ってのがどういう行動を意味するかは読めなかった。
最初は引き離す事が目的だから、グレンの兄さんと俺は剣や斧でヤックアドガを押さえ付けたり、
智兄さんとエミリオの兄さんで双剣を振り回して、ヤックアドガを怯ませることで引き離せないか考えている。
そうそう、かすていら侍の刀を取り上げる事にも賛成だ。
刀を離さなかったら、そのまま救って運んでもいいかもしれない。 -
2015/02/08-00:33
連続投稿失礼します。
刀の件、八月一日さんと発言が被っちゃいました。
よく確認せずにごめんなさい(あせあせ)
私も刀を取り上げるのいいと思いますよー。
ただ侍さん達が大切にしている刀だったら食べちゃうのはかわいそうかもです。
飴でできた刀、すごく気になるんですけどね(口元を拭いつつ)← -
2015/02/08-00:18
わわ、潤、急に飲み込んで苦しくない?だいじょうぶ?(お茶を差し出し)
皆さん色々意見を有り難うございます、参考になります(微笑み)
私もいくつか案が思い浮かんだので聞いてください。
>ヤックアドガと侍達の距離
確かに依頼書を読むと双方の距離は近いようですね。
そこで私、ヤックアドガと侍さん達を発見したらすぐその間に割り込んで 『魔守のオーブ』でバリアを展開して侍さん達を守ろうと思うんです。
その間に他の皆さんにはそれぞれヤックアドガと侍さん達を引き離してもらえないかなと考えたのですがどうでしょう?
私が想像しているイメージ図は大体こんな感じです(ずれて見えてたらごめんなさい)
☆ ◆ ■ □■
←☆★☆ ◆◎ ■ □ →
☆ ◆ ■ □■
☆:ヤックアドガ引きつけ精霊4人 ★:ヤックアドガ
◆:バリア ◎:ミサ
■:侍誘導5人(神人4人+精霊1人)□:かすていら侍
>錯乱した侍達をどう誘導するか
カステラってふわふわしてておいしそ・・じゃなかった脆そうですよね。
侍さん達を何かに入れて運べなかった場合は『刀を取り上げて誘導する』のはどうですか?
侍にとって刀は大切なものだと思うからそれを取り上げたら怒ってついてくるんじゃないかな、と思って。
刀を取り上げてしまえば同士討ちなんてできなくなりますし、一石二鳥かなって思ったんです。
わ、もうこんな時間。
長々とごめんなさい。
-
2015/02/07-21:54
(もぐもぐ…もぐ!?)ごごごめ、ん!お腹すいてて、つつ、つい…っ
(ごっきゅん!)
ヤックアドガ、と、かすていら侍さんたち、の距離が近い間、は、僕たち神人は、
あまり近づかない方がいいかな、って思う…けど…、そう、だね、精霊4人、いっそ全員?で
一斉に引き離しにかかれ、ば、僕たちでもすぐ、守りに行ける、かな…。
>かすていら侍保護
う、んー…。ビニール袋、や、トランク…、確実性はある、と思うけど
持ってこれなかった時が怖い、かな…。
僕、は、基本的に、余分なアイテム無くても、皆で協力すれば何か出来る手段ある、と思ってる、から…
じゃ、両方、試す?
持ち込みダメだった時、のことも考えて。ダメだった時のこと、は、なんなら…僕の方で、プラン書くの引き受ける、よ。
(すごいメタってごめん、だ!;)
神人2人がかりなら、侍さん、一人くらい運べないかな、って思って。
着物、かな?着てるなら、こう…風呂敷にかすてら、包まれてるような状態、で…持ち上げて運べそう、な気も。
…うん、すっごく、暴れそう、だけど…;
かす・ていらの助(長)さん、は、正気、だから、どちらにしろ、
運ぶ時、は、危害を加えるつもり、じゃ、無いっていうこ、と、ジェスチャーで分かってもらわきゃ、かな。
-
2015/02/07-20:33
智
ふんむー、だとするとよフェイツィ、取り囲む精霊チームが
そいやそいやとヤックアドガを引き離しつつ、距離を取るってのはどうだろ?
そうすると、ほぼ同時に神人達でカステラ共を回収できるよな?
・・・かすてら・・・うまそーだな・・・。
じゃなくて!
カステラ共回収の時は、刀ぐらい取っておいても大丈夫だよな?
錯乱して振り回してるだろうから、取り上げて喰っておいた方がいいんじゃねーかな? -
2015/02/07-18:38
翡翠:
すまない。
何か勘違いしてると思ったら、ミサの嬢ちゃん、敵を取り囲んで~と言ってただけで、
どのようにとか、どんな形で取り囲むとは言っていなかったね……。
ヤックアドガの攻撃役に精霊4人、神人の護衛役に1人っていうのに、俺は賛成。
でも考えとしては、
うろつくかすていら侍の救出を優先するか、ヤックアドガの攻撃と同時進行でいくかのどっちかで悩むかな。 -
2015/02/07-17:57
先程はスタンプだけ押してしまい、失礼しました。
遅ればせながら、潤さんと茉莉花さんは初めまして。七草シエテです。
ミサさんニーナさんとは初任務になりますね。
皆さん、改めてよろしくお願いします。
私の考えとしては、
最初にヤックアドガを精霊2人で足止めをしている間、
他の人達がかすていら侍さん達を救出する考えでいます。
足止め役は、なるべく動かない事を前提に置いていますね。
足止めの他の仕方については、ミサさんが言っていたように
四方にヤックアドガを囲む形でも構いません。
どちらの方法でも、
その時に、動いた弾みでかすていら侍さん達を踏んでしまわないか気になりますが……。
かすていら侍さんを助ける事に関しては……。
うーん、袋に素早く入れられても何かの衝撃で潰してしまわないか心配です。
私としては、箱(小学生のお道具箱サイズ)かトランクを併用したいですね。
頑丈さや持ち運びにも使えるかと思いますので。 -
2015/02/07-16:08
-
2015/02/07-13:24
ヒュリアス:
改めて、神人・篠宮潤(しのみや うる)のパートナー、ヒュリアスという。
七草嬢、ニーナ嬢たちにはお初だろうかね。よろしく頼む。
精霊が攻撃組、護衛1名に分かれるのは構わん。なんなら俺が当たってもよいと思っている。
が…、少々気になるのは報告書の下記、
「ヤックアドガと、その足に潰されそうになりながら、ちょろちょろしているかすていら侍たちであった。」
……ほとんど、ヤックアドガと距離が無いのではない、かね……侍たちが錯乱している位置は。
そうなるとまずやることは、少しでもヤックアドガを侍たちから離すこと。
火力高いグレンや翡翠の重い攻撃で徐々に吹っ飛ばすくらいしか今のところ思いつかんが。
しかし……侍たちの体……脆そう、だな ←
近距離で精霊たちの攻撃の巻き添えを食わんように、距離を離すまで守る為に数名の精霊が必要なのではなかろうか。
なんせ動き回っているようだしな……
神人たちで侍たちを守るのは、ヤックアドガと距離が取れたその後ではなかろうか。
解釈違いがあったらすまんな。 -
2015/02/07-13:14
【作戦】
そうだなぁ・・・かすてぃら侍さん達は、厚手のビニール袋(ゴミ袋かジップ○ック)に入れて
引き離すってのはどうかしら?
フルールさんの言うとおり、精霊にオーガをお任せして、
あたし達でかすてぃら侍さんを回収するのが効率的かな?
・・・言うこと聞かなかったら、ハリセンで叩いてやるんだから! -
2015/02/07-13:09
-
2015/02/07-12:53
-
2015/02/07-05:29
ニーナですっ!
お久しぶり、そしてよろしくお願いしまーすっ!
抹茶カステラもおいしいですよね、上の焦げてるところが好きです。
おなかすいた…あ、な、なんでもないですよっ!
攻撃に4人、護衛に1人で問題ないと思います。
えっと…私達が侍さん達を保護する場合、
グレンを私達の側に置いておくと侍さん達に別の危険が…その、食べられ…(もご)
何かあったら本末転倒なので、グレンは攻撃班への配置を強く希望しますっ!
長さんは話(ジェスチャー)が通じそうなのでまだいいとして、
錯乱してる侍さん達、どうやって敵から引き離しましょう。
言葉が通じなさそうですし、ジェスチャーも
錯乱中とあっては見てもらえるかどうか…
手で掴んで無理矢理運びます…? -
2015/02/07-02:43
こんばんは、ミサ・フルールです!
みんな久しぶりだね(嬉しそうに手を振る)
私、はちみつカステラがす・・(ぶんぶんと頭を振り)ごめんなさい、かすていら侍さん達の救出がんばろうね!
今のところ私がイメージしているのは、【精霊が敵を引き付けている間に神人が かすていら侍達を説得し、安全な場所に誘導する】かな。
精霊さん達の職を見ると皆 接近職だし、【敵を取り囲んで一斉攻撃するのに4名、神人達の護衛に1名】の振り分けはどうかな?
皆の意見を聞かせてね。
参考までに精霊さん達の職をまとめました(※敬称略)
TD:エミリオ、八月一日
HB:グレン、翡翠
SS:ヒュリアス
長文失礼しました(ぺこり) -
2015/02/07-02:41