プロローグ
年末年始ともなれば、ご来光を拝もうと、山を登るものも多い。
タブロス近郊某所の某山は、ちょっとしたピクニック気分で登れる山であることから、その人気は高かった。しかも今年からはロープウェイも設置された。足の弱いお年寄りや、体力のない若人や、小さな子供も訪れる可能性は高い。
そのため、山頂付近の団子屋も蕎麦屋も、年末は休まずメンバーフル稼働。そう、すべては訪れる人のため、 だったのだが。
「なんかね、でっかいのが店の前に居座ってるんですよ!」
A.R.O.A.職員が、そんな電話を受けたのが、大みそか、31日昼過ぎのことだった。
「でっかいの?」
「ええ、土偶みたいな、でっかいものです。大きさ? 3メートルくらいですかね。最初はねえ、誰かの嫌がらせかと思ったんですよ。だってでっかい土偶でしょ? でもこれが、動くんですよ。生きてるんです。きっとあなた達関連のものでしょう、なんとかしてくださいよ。このままじゃ商売あがったりです」
そう言って、電話は切れた。しかも最後には。
「そう言えば最近ね、変な犬が出るみたいみたいなんで、ついでに様子見てもらえると助かります」
ときたものだ。
職員は、深くため息をついた。ああ、年末の受付当番。やっぱり引き受けるんじゃなかった。いや、じゃんけんに負けただけだけど。
いかにも怪しげな土偶は、おそらく……。
職員がテンコの元に足を運ぶと、テンコは涙でまっかに染まった目で職員を見上げた。
「みかぼしかがやひめの寄越した、塞の神じゃな」
鼻をすんすん言わせながらも、なんとか妖狐一族の長の面目を保とうと、きっちり背筋を伸ばしているあたりがいじらしい。
「塞の神は、倒そうとするとかなり辛いじゃろうな。なにせ固い。そりゃあもう固い。でも額に書いてあるなぞなぞを解けば、姿は消えるはずじゃ」
「え? じゃあ倒さなくても、どかすことはできるんですね?」
職員が尋ねると、テンコはこくりと頷いた。
「ちなみになぞなぞは、なんて書いてあったのか聞いたか?」
「たしか……『河童がもってるかきってなあに?』って言ってましたね」
「河童がもってるかき……まあそれはウィンクルムにまかせるとして。犬の方は知らぬ。ただの犬ならいいが……」
「変なって言ってましたからね。デミ・オーガが紛れ込んでいるかもしれません」
職員の言葉に、テンコの顔がゆがむ。もうやだこんなの。お正月楽しみたい。そう書いてある気がして、職員は同情した。ものすごく。
かわいい小さな子狐の機嫌を少しでも浮上させる物はないだろうかと、なんとなくポケットを探り、チョコレートを見つける。
「テンコ様……甘いものでも食べます?」
それは、小さな四角い駄菓子だった。テンコの顔が輝く。
「いいのか?」
「ええ、どうぞ」
テンコはそれを受け取ると、ぺりぺりと包装をはがして、口に入れた。ふわりとひろがる蜜の味。この味は珍しい。
「わあ、みつだんごの味だ」
耳を倒して尻尾を揺らすテンコに、職員の顔に笑顔が浮かんだ。そうそう、子供は笑っていなくちゃ。って、みつだんご?
「ああ、そういえば。団子屋さんが、変なのどかしてくれたら、みつだんご一皿サービスするよって言ってましたね。テンコ様にもお土産買って来てもらいましょうか」
「え? いいの? や、でも……あ、私は、そんな」
頭を抱え、葛藤するテンコ。面白い。
「まあそれは別としても、塞の神と、変な犬。ウィンクルムになんとかしてもらわないといけませんね。よくわからない犬と、戦わなくていい神様なら、初心者ウィンクルムでいいかな」
解説
【このエピソードの目的】
こちらは新人ウィンクルムさん向けのエピソードになります。
高レベルさんたちと戦うのは気が引けるという方、ぜひ参加してみてください。
話の流れとしては、
1、団子屋に向かっている途中で犬に遭遇。
2、塞の神をどかす。
3、団子屋さんでお団子を貰う。
となります。
【してほしいこと】
・変な犬(実はデミ・ワイルドドック)の討伐。
・ご来光の見える山にある団子屋。その前にいる塞の神をどかす。
【ヒント】
デミ・ワイルドドックは頭に角が生えた、犬のデミ・オーガです。
爪や牙で攻撃をしてきます。
皆さんのジョブやレベル、ステータスを見て何匹出現するか決めようと思っていますが、基本的にはウィンクルムの参加数と同数と考えてください。
全員がライフビショップ、とかでしたら、きついと思うので、減らす方向で調整します。
また、高レベルさんがいた場合は、増やす方向で調整します。
塞の神はプロローグに記載の通りの神様です。攻撃しても、そう簡単に勝てる相手ではありません。額に書いてあるなぞなぞを解けば、いなくなります。
なぞなぞは『河童がもってるかきってなあに?』です。
河童の全体図を想像してみてください。
ゲームマスターより
初心者さん向けということで、どんなプランを提出されても、デミ・ワイルドドックには勝つという方向に持っていきます。(塞の神はなぞなぞの答えによります)
しかし、PLさまのプランによっては、可愛い我が子が我をする可能性もあります。ご注意ください。
また、今回のプランでは、トランスをすると明記していなければ、トランスはさせません。
(スキルを使うとプランにあっても、こちらでトランスをさせることはありません)
昼間の戦いでライト等のアイテムも必要ありませんので、極力アイテムは持ち込まず、自分の武器で戦ってください。
団子屋でお団子を貰えるのは、ご褒美のような物です。
プランで文字数が足りなければ、内容は簡単で結構です。おまかせと書いていただければ、仲良しシーンをアドリブします。
新人ウィンクルムといっても、具体的なレベルで制限は致しません。
みんなでわいわい相談して、楽しんでいただければと思います。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ラブラ・D・ルッチ(アスタルア=ルーデンベルグ)
さ、美味しいお団子のために一働きしましょうか アス汰ちゃん今日は気合い入ってるのね!感心感心♪ トランス完了後精霊の後ろへ 精霊の死角に当たる位置があればそちらも警戒しつつ、 デミが攻撃してきたら精霊に知らせる デミが襲ってきた場合は剣で応戦 逃げ出そうとしているデミがいれば牽制 悪いワンちゃんはお墓に埋めやるんだからっ! なぞなぞの答えは「水掻き」 |
空香・ラトゥリー(鏡 ミチル)
★ みつだんごかぁ…美味しそう!あまいのだいすきっ! 戦闘するのはドキドキだけど、みんながいればだいじょーぶ! 空香よりも小さいウィンクルムさんもいるし、がんばります! 【なぞなぞ】 はーい、水かきー! ばいばい、さいのかみさん! 【戦闘】 戦闘前にまずトランス! 「みっちゃんとのふぁーすときすですー!きゃー!はずかしー!」 弓を使用。 ミチルの動きを気にかけ、 敵に当たれば儲けもの!なレベルで 向かってくる犬の進路を塞ぐ等 此方に向かわせないような牽制を。 味方への誤射を注意しつつ 「そっちにいっちゃだめですー!」と精霊達の後方から射撃。 【戦闘後】 おまかせ! 「テンコさまにもお団子持っていこうね、みっちゃん(にこ)」 |
花岡 美園(トラ)
行く途中、トラ君と仲良くなるために話しかけてみるの 「初めての依頼、頑張らないとね」 でもトラ君、作戦すら全然聞いてくれなくて もう…作戦通りにしないとみんなに迷惑がかかるのに 逃げるトラ君は、私が責任持って捕まえに行かなくちゃ! あっ…犬! トラ君は期待できないし、みんなの邪魔にもなりたくないから、苦手だけど私が戦わないと…痛っ! もしトラ君が助けに来てくれなかったらって思うと怖くって、足がすくんだまま、塞の神様も他の人に任せきり お団子屋さんでお茶を飲んだらやっと一安心 「トラ君、助けてくれてありがとう」 お礼は、今はお団子くらいでしかできないけれど…あっ、また逃げた! ほんとにトラ君と上手くやってけるのかな… |
名生 佳代(花木 宏介)
※子供は名前+ちゃん、くん。 それ以外は名前+姐さん、兄さん。 おほほ、依頼初め…むしろ初依頼ですわよ。 うわ、犬ころ凶暴! デミオーガって奴ぅ!? 自衛に両手剣は持ってきてるけどぉ。 気づかれてないなら、それ活かそうじゃん。 シノビでしょぉ?忍法霞使って…(耳打ち) 宏介、奴らを「メガネで殴ってきて!」 アタイはここから応援してるしぃ。 宏介ー!後ろ、後ろ!って。 宏介こんな簡単なのもわからないしぃ? プークス。 答えは…「水掻き」だしぃ! じゃあさ、頭脳がダメなら「メガネで殴れ!」 宏介なぞなぞ解けなくてヘコんでるのぉ? 確かにカッコ悪かったけどぉ。 ヘコんでるとまたガキンチョに笑われちゃうしぃ! 団子食って元気出せってぇ! |
オーレリア・テンノージャ(カナメ・グッドフェロー)
ううん…カナメさんははしゃいでいますが、大丈夫でしょうか でもやはり、不安がってもいられませんね 全てが終わったら、『We’ll all have tea.(みんなでお茶にしましょう』 山に登る途中でトランスをした方がいいかしら 私たち神人は後方に固まっていましょう カナメさんとは声をかけながら戦闘を 彼が弾いた後ならば、私でも切り伏せられるかしら。 老い先短い身ですもの 子供達を傷つけさせるわけにはいきませんわ。 こら、つまみ食いはいけませんよ。 …そうですねえ、皆で頑張ったから、帰ったらケーキを焼きましょうか? そうしたらテンコさんに報告がてら、お茶会ができますね ◆アドリブ歓迎 |
「みつだんごかあ……美味しそう!私、甘いのだいすきっ」
空香・ラトゥリーは、満面の笑みで鏡 ミチルを見上げた。ミチルは「はいはい」と呆れたような声を出す。まったくお子様は、とか。くっそかわいいなとか。言いたい気持ちをぐっと押さえた。
それにしたって、今回の任務に同行するウィンクルムの年齢層は、ばらつきがありすぎではないのか。ミチルは、仲間たちを見回した。10歳の空香より小さな子供がいるかと思えば、自分の母親より年上の女性も、妙齢の女性も、同年代の男性もいる。
空香は、小さな手をギュッと握った。
「みんながいれば、だいじょーぶ! がんばります!」
「なんちゅーか、遠足の引率みてぇだな。はい、喧嘩しなーい、仲良く歩け―、つてな」
「みっちゃんそんなこと言わないで!」
空香はぷうと頬を膨らめた。メンバー最年少のカナメ・グッドフェローはご機嫌で、最年長で相棒の、オーレリア・テンノージャの隣を歩いている。
「えへへ、魔法使うのって、楽しみにしてたの! オリィさんも他のみんなも、僕頑張って守っちゃうんだから」
「そう? ありがとう、カナメさん」
オーレリアはまるで孫のような年頃の、小さな精霊の頭を撫でた。だが、その行動の裏では、心配もしていた。
カナメさんははしゃいでいますが、大丈夫でしょうか。それに他の小さな方も……ああ、このような子たちが、戦わなくてはいけないなんて。
――でも、不安がってばかりは、いられませんね。
「すべてが終わったらWe’ll all have tea.(みんなでお茶にしましょう)」
オーレリアは、穏やかな笑みを浮かべた。そんな彼女に、アスタルア=ルーデンベルグが告げる。この中では一番戦いの経験が豊富なウィンクルムの、片割れである。
「大丈夫ですよ、僕も皆を守りますから」
アスタルアは賑やかな子供たちを見、愛おしそうに目を細めた。ラブラ・D・ルッチが楽しそうに声をかける。
「アス汰ちゃん、今日は気合入っているのね! 感心感心♪ さて、美味しいお団子のために、ひと働きしましょうか」
途中に出るという犬との戦い方を話し合いながら、ウィンクルムは、団子屋に向かって、山道を進んだ。
「初めての任務、頑張らないとね」
花岡 美園は勇気を出して、トラに話しかけた。トラは、思い切り顔をしかめる。
「けっ、契約なんかしちまったせいで、オレは一生不自由な身だ!」
「トラ君、そんなこと言わないで」
「は、弱虫女! ここまで一緒に来てやっただけでもありがたく思え! 作戦なんて知るかバーカ!」
ちょっと! と叫ぶ仲間の制止も聞かず、トラは一人で坂道を駆け上って行ってしまった。
「私のせいで……ごめんなさい、私が責任もってトラ君を捕まえます!」
美園は今にも泣き出しそうな顔で、トラを追って走り出す。
「危ないよ、トラくん、美園ちゃん!」
アスタルアは少女を捕まえようと手を伸ばしたが、一瞬遅かった。小さな体は遠く前へと進んでいく。すぐに追いかけようとしたが、ラブラが「大丈夫よ」とそれを止めた。
「あの子たち、初めての任務みたいだから、ケンカも仕方無いわよ。幸い道はまっすぐで、視界も広いし、放っておきましょ。そのかわり、私たちはしっかり戦う準備をしなくちゃね」
「それでは、そろそろトランスをしたほうがいいかしらねえ」
オートリアはゆったりと言い、小さなカナメの前にしゃがみ込んだ。
「カナメさん、いいですか?」
「うん!」
「では……We’ll all have tea」
子供らしくふくよかなカナメの頬に、オートリアはそっとキスをした。ふわりと紅茶の香りが薫った気がしたのは気のせいか。琥珀色の光が、二人を包む。
「じゃあ、私たちも……。みっちゃんとのふぁーすときすですー! きゃー! はずかしー!」
空香は両頬に手を当てて、顔を染めた。その前に跪くミチルは、不機嫌顔だ。
「うるせぇ黙れ、早くしろ」
「はい! え、えっと、Shooting star shining☆」
空香の小さな赤い唇が、頬に触れると、ミチルははっと息を吐いた。何でもないふうを装ってみたが、緊張している。くそ、こんなチビ相手に!
空を映したかのような、青く透き通った光に包み込まれる。その中で、ミチルは空香の頭に手を置いた。照れていても年上として、言わねばならないことがある。
「無理すんじゃねーぞ、空香」
「ああいいですねえ……あんな小さな子と頬にキス……」
「あらあら、アス汰ちゃん、私が不満なのかしら?」
ラブラはその唇に、挑戦的な笑みを浮かべた。わかってるくせにとじと目を向けて、アスタルアはラブラのキスを待つ。トランスするのに必須な行為、相棒はどうして年増なのか。幼女が良かった、幼女幼女。
「はいはい、埋葬しましょうか」
軽く流された上に、頬にラブラの唇を感じ、アスタルアはため息をついた。弾ける水泡も、深海の青を模したオーラも、美しく神秘的だが、ラブラを幼女にする力は持ち合わせていない。
仲間のウィンクルムがトランスしていくのを見ながら、名生 佳代が笑い声を上げる。
「おほほ、依頼始め、むしろ初依頼ですわよ。宏介、大丈夫でしょうね?」
「……イメトレならやってきた、大丈夫だ、多分な」
花木 宏介が眼鏡の淵を持ち上げる。
「まあ、あたいも自衛に両手剣持ってきてるし、敵に気付かれる前なら、それ生かそうじゃん。宏介はシノビでしょぉ? 忍法霞使って……」
ごにょごにょと耳打ちをする佳代の言葉に、宏介はいちいちうなずいて同意を示す。万が一にもここに敵が現れないとも限らないから、視線は周囲に向けたままだ。
――と。
視界の端で、何かが動いた。
※
「弱虫女に捕まらないように、敵に向かって逃げてやらぁ!」
トラは『オーガが出る』と言われていた道を、まっすぐに進んでいた。
「追えるもんなら追ってみな……って、まじで追って来やがる。あいつはバカか?」
走りながら振り返り、美園の姿に舌打ちをする。勝手に追ってくるんだから、転んだって俺のせいじゃない。ってか、すっげえ疲れ切ってんじゃねえか。
やっぱりバカだと呆れていると。
「……あれ、犬じゃねえ?」
道の左右の木々の間に、動くものが見えた。その道を、美園はまっすぐ、自分を追っている。
「俺のことばかり気にして、敵が目に入ってねえじゃん」
トラは足を止めた。それを見、美園は安堵の息を吐く。トラ君、やっと止まってくれた。これで追いつける……と思ったのだが。
「……犬!」
それは突然、目の前に現れた。三匹だ。頭に角が生えた姿は、明らかに普通の犬とは違っている。美園は思わず後退った。犬は襲い掛かっては来ない。だが、じわじわと距離と詰めてきている。もしかして、美園に飛び掛かろうかどうか、考えているのだろうか。
トラ君は期待できないし、みんなの邪魔にもなりたくないから、苦手だけど私が戦わないと……。
足がすくむ。それでも美園は、震える手で、ウィンクルムソードをとった。両手で柄を握り、体の前に構える。グルル、と犬の喉が鳴った。
「美園ちゃん!」
背後で仲間の声と、走って来る足音が聞こえた。でも美園は振り返れない。犬が、ついにその爪を向けてきたからだ。
「グワウッ!」
「きゃっ!」
武器を持っていても経験がなければ役に立たないことを、美園は知った。輝く刃は敵にはじかれ、その勢いで、美園は石畳の上に転がる。
「痛っ……」
どこも庇うことはできず、うちつけた肩や腰が痛んだ。見上げると、敵はとても大きく見える。自分を囲む三匹。六本の尖った犬歯が、自分を狙っているのがわかった。
トラはそれを、遠くからただ見ていた。
「ほら、犬に襲われた、ざまーみろ!」
うるさいことばっか言ってくるから、こんなことになるんだ、と。最初は少々、胸のすく思いだったのだ。しかし、一匹が美園の上に覆いかぶさり、残り二匹に囲まれている、となれば……。
「アイツ、結構やばいんじゃね?」
……癪だけど、さすがに目覚めが悪いから助けてやるか。トラは短刀を抜こうと、その柄に手を伸ばした。そこに、仲間の声が響く。
「美園ちゃんは僕が助けます!」
アスタルアだ。
彼は真っ先に美園に走り寄ると、敵に向けて、両手に持った手裏剣を放った。それは左右から同時に、美園の上の、敵の背中に突き刺さる。
「キャンッ」
続いたミチルが、高く鳴いた敵を蹴り飛ばした。石畳の上に転がる犬。そこにロングソードの刃が食い込む。
二人の戦いを、佳代は離れたところから見ていた。
「うわ、犬ころ凶暴! あれがデミオーガって奴ぅ!?」
犬というからそこらへんの犬を想像していたが。
「これは、トランスしないと駄目かぁ……。えっと……よし、宏介! 眼鏡で殴ってきて!」
「佳代、スペルが違う。眼鏡で殴れ! だ」
「そ、そんなの、ちょっと間違えだだけだしぃ!」
佳代は宏介の胸ぐらを掴むと、インスパイアスペルを口にした。
「宏介、眼鏡で殴れ!」
宏介の頬に、むぎゅっと唇を押し当てる。
「ガキンチョにばあちゃん……そしてか弱いア・タ・イ。守るのが王子ってやつっしょぉ!」
ドン、と背中を押され、たたらを踏む宏介は、真剣そのものの表情だ。
「まったくか弱く思えないが、神人を守るのが義務だ。果させてもらおう」
自身の相棒とオーレリア、そしてカナメを背後に残し、宏介は前線へと飛び込んで行った。カナメはマジックワンドをきつく握りしめる。少し前にはラブラと、弓を構えた空香がいたが、精霊は自分一人だ。皆を守る。そう、守らなくちゃいけない。
しかしそうは思っても、正直に言えば、怖い。始めてみるデミ・オーガはとても強そうに、凶暴そうに見えたのだ。
数メートル先では、アスタルアとミチルが敵の正面に対峙していた。宏介は石畳の道からそれ、脇を回り、デミ・オーガの背後に立った。周囲には、白い煙を纏わせている。これで後ろへ回ったことは、敵にはわからなかったはずだ。
何度もイメージしてきた姿勢を模倣するようにして、宏介は取り出した手裏剣で、犬を狙った。刃が風を切る音が鳴り、尖った先は、見事犬の背に当たる。犬の毛皮に、じんわりと血がにじんだ。少し浅かったか。怪我をした犬が振り返る。
来る、と思うのと、アスタルアが短刀を持ち、背後から切りつけるのが同時。
その刃は、犬の首元近くに深く刺さった。
犬はそれでも、前へと進もうとした。爪先がかちかちと石畳を叩き、がくりと体勢を崩す。もう一度、とアスタルアは武器を引き抜き、切りつけた。犬はなおも前進を試みるが、武器を構えた宏介までは、届かない。一歩二歩、体を引きずるようにして、絶命した。
残る一匹、ミチルがロングソードを構え、まっすぐに敵に向かって行く。
犬は高く跳躍した。ミチルはとっさに剣の角度を変えたが、それは犬の足先を切りつけることしかできなかった。前衛ウィンクルムの間を抜け、犬は後方へと向かって行く。
「すまん、後ろに行った!」
迫る犬に、空香が弓を、ラブラが剣を向ける。
「こっちきちゃだめですー!」
「悪いワンちゃんは、お墓に埋めてやるんだからっ!」
空香の狙いは犬の狭い眉間。ラブラの狙いは、犬の脳天。しかしそれらは残念ながら、敵をかすめたに過ぎなかった。
「ぼ、僕が!」
カナメは『サクリティ』を握り、オーレリアの前に立った。
「彼がはじいた後ならば、私でも切り伏せられるかしら」
オーレリアが剣を抜き、走り来る敵を見つめる。
「老い先短い身ですもの。子供たちを傷つけさせるわけにはいきませんわ」
犬の肉球が石を踏み、あっというまにカナメの前までやって来る。カナメは意を決して、武器を振り上げた。
「バリアー!」
犬ははじかれ、そこにオーレリアの剣が落ちる。
それは犬の肩に食い込んだ。だが、犬はまだ動く。この最後の一匹を、アスタルアとミチルが追ってくる。
アスタルアは、犬の尻尾をぎゅっと掴んだ。犬は当然暴れるが、逃げられない。カナメが大きな刃を振り上げる。
があん、と犬と石を絶つ音が響き、三匹目のデミ・ワイルドドックは息絶えた。
「ラブさん、お怪我はありませんでしたか? 墓場の時より、お役に立てたでしょうか……?」
犬の尾を離し、アスタルアが問う。
「そうね」
ラブラは微笑み、あとは埋葬するばかりとなった犬を見下ろした。
「み、美園」
すべてを終えた後、トラはおずおずと、美園の名を呼んだ。他のウィンクルムが戦っている間、ずっと美園の傍にはいたのだが、話しかけることができなかったのである。
「トラ君」
見上げる彼女の頬には、大きなすり傷。
カナメが駆け寄り、美園の顔に手を伸ばす。
「この怪我、僕が治してあげるね」
ふわり。あたたかい空気が美園を包む。
「あ……ありがとう」
消えた傷跡に手を置いて、美園は言った。しかしまだあちこち痛いし、驚きすぎて体が動かすことができない。
「お、俺が肩貸して連れてってやる! 感謝しろよな!」
「うん、ありがとうトラ君」
美園は擦り傷の残る体で、にっこりと微笑んだ。
※
団子屋の前の塞の神は、たしかに土偶のようだった。
「塞! 塞! 塞ぐ! とうさぬぞう!」
こもったような声で叫ぶ神に、団子屋の主人がため息をつく。
「ずっとこんな調子なんですよ。もうお客さん逃げちゃうし、邪魔だし、本当に困ってるんです」
「大丈夫です、額に書かれているなぞなぞに答えれば、消えるらしいので」
佳代が言うと、店主は疑うような目を向けた。
「こんな大きなものが消えるんですか」
「……って聞きました。ね、宏介!」
佳代は、隣の宏介の肩を叩いた。しかし彼は今まさに悩みの真っ最中。両手で頭を抱え込んでいる。
「……くっ、なぞなぞが分からない……。子供でさえわかったというのに……分かったというのに……」
「え? 宏介、こんなに簡単なのもわからないしぃ?」
プークスと音を立てて、佳代が笑う
「じゃあさ、頭脳がダメなら、眼鏡で殴れ!」
「さ、さすがに物理的には……くそ、分かった、やればいいんだろ!」
揉めるウィンクルムをよそに、カナメは巨大な土偶、もとい塞の神を見上げた。
「せっかくさっきも皆でデミ・オーガ倒したんだし、こっちも皆でやっつけたいなあ。あのね! 『せーの』で答え言わない?」
「それはいいですね!」
空香はぽんっと手を打った。しかし相棒ミチルは完全無視。
「なぞなぞは他の奴に任せる」
そう言ったきり、じっと見つめるのはラブラの、服からはみ出た下乳である。さすがにデミ・オーガを前にして見る余裕はなかったが、正直ずっと気になっていた。
空香に何食わせたら、あんな乳になるんだろうか……。
それこそ穴の開くほど見ていると、アスタルアと目が合った。彼の視線が追うのは空香であると気付いているので、わざと空香を背中に隠す。アスタルアは一瞬絶望したような表情を見せたが、すぐにカナメに目を向けた。ちょっと侮れない。
カナメは、大きく息を吸った。
「じゃあ言うよ、せーの!」
「みずかきー!」
年少者の高く元気な、年長者の落ち着いた声が重なって響く。
「ばいばい、さいのかみさん!」
空香はそう言って小さな手を振った。
が――。
「……消えないじゃん。これでいなくなるんじゃなかったの?」
「あらあら、答えはこれであっているはずだけれど」
佳代とラブラが顔を見合わせる。
「伝えてくれた人の情報が、間違っていたみたいね」
「ええ、そんなのありぃ?」
佳代は塞の神を睨み付けた。そして「なるほど水かきか」と納得している宏介を、ぐいと前につきだす。
「なぞなぞの答え言わなかったんだから、ほら、物理攻撃!」
「この巨大な物を相手にか? ……まあ、仕方がないか。しかしそれでいなくなるのか?」
宏介はぶつぶつ言いながらも、手裏剣を取り出した。ならばとアスタルアとミチルも武器をとり出す。
「アス汰ちゃん、小さい子たちの前だから気合入れてね」
「みっちゃん、頑張ってね」
「ほら宏介、行け! せーの!」
ガーン、と。それこそ寺の鐘が響くような巨大な音とともに、塞の神に、三人の武器がぶち当たる。が、神には、みりりとひびが入ったのみ。
「神人も一緒に行くぅ?」
佳代とラブラ、オートリアが剣をとり、空香は弓を手に持った。
「オリィさん、無理しないでね」
「大丈夫ですよ、カナメさん。あの神さまは、動きがゆっくりですから」
そうして、なんとも気の長い攻撃が始まった。
※
塞の神がその場から姿を消したのは、それから30分もたった後のことだった。
ぼわん、と白い煙を上げて巨大な姿がなくなったとき、周囲からは拍手が起こった。
「やりましたね!」
団子屋の店主は大層喜んで、店の前にある縁台に、ずらりと団子の皿とを並べた。当然渋いお茶も一緒である。
「お嬢ちゃんもお坊ちゃんも、おばあさまも疲れたでしょう。若い皆さんも! どうぞ召し上がってください」
「私も、いいの?」
美園は仲間のウィンクルムに尋ねた。犬を倒すのにも、なぞなぞをとくのにも協力できていない。カナメには怪我を治させてしまったし、と俯けば「気にしないで、お嬢さん」とオーレリアがお茶を差し出す。
「そんなことを言ったら、私もたいして役に立てていませんよ。頑張ってくれたのは、他の方々。でもお茶は皆で飲んだ方が楽しいものですよ」
ね、と彼女が微笑むと、他のウィンクルムはそれぞれ頷いた。
「皆さん、ありがとうございます」
湯呑を受けとり、美園はお茶を口にする。緊張が解け、ほっと息をついた。
「あ、トラくん。さっきは、ずっと傍についていてくれてありがとう」
「はっ!?」
トラは大きな声を上げた。
何で礼なんて言うんだよ。ケガしたのも、全部俺のせいなのによ……。
どう答えたらいいのか。うつむく視線の先に、団子が見える。
トラは素早く、目につく限りの団子を掴み、遠くの方へと駆けだした。
「畜生! お前といると調子狂っちまうぜ!」
ぎゃあぎゃあと叫んでいるトラを見、美園は肩を落とす。
「私、ほんとにトラ君と上手くやっていけるのかな」
「大丈夫ですよ、美園ちゃん」
アスタルアは、小さな肩にそっと手を置いた。
「僕もラブさんみたいな年増は嫌いですけど、なんとか上手くやっていますから」
「あらあら、今何か言った? アス汰ちゃん? こんなかわいい子に、汚い言葉、聞かせるわけにはいかないわよね?」
小さな騒動というか、睨みあい勃発。それを無視して、ミチルはひたすら団子の皿を空にしている。
「ね、テンコ様にもお団子持って行こうね、みっちゃん」
「それはこちらに取ってありますよ。美園さんは安心して、たくさん召し上がれ」
空香におっとり微笑むオートリア。その袖を掴んで、カナメが引く。
「ねえオリィさん、これ食べちゃだめ? 僕頑張ったよね?」
「こら、つまみ食いはいけませんよ。そうですねえ、みんなで頑張ったから、帰ったらケーキを焼きましょうか。そうしたら、テンコさんに報告がてら、お茶会ができますね」
オーレリアの言葉に、カナメがご機嫌の笑みでうなずく。しかし傍らには、穏やかな空気をぶち壊す、暗い男が一名。
「なに宏介、なぞなぞ解けなくてへこんでるのぉ? 確かにカッコ悪かったけどぉ。へこんでるとまたガキンチョに笑われちゃうしぃ! 団子食って元気だせってぇ!」
佳代は宏介に、ずいっと自分の分の団子の皿を差し出した。
「や、それは悪いから遠慮する」
「あ、ちょっと形崩れちゃったのでよかったら、団子出しましょうか? 塞の神にいらつきながら丸めてたら、潰れちゃったんですよね」
はははと笑いながら、店主が奥に引っ込んでいく。
「いただきまーす」
ウィンクルムの声は、そろって店主の背中を追いかけた。
依頼結果:成功
MVP:
名前:空香・ラトゥリー 呼び名:空香 |
名前:鏡 ミチル 呼び名:みっちゃん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 瀬田一稀 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 01月02日 |
出発日 | 01月09日 00:00 |
予定納品日 | 01月19日 |
参加者
- ラブラ・D・ルッチ(アスタルア=ルーデンベルグ)
- 空香・ラトゥリー(鏡 ミチル)
- 花岡 美園(トラ)
- 名生 佳代(花木 宏介)
- オーレリア・テンノージャ(カナメ・グッドフェロー)
会議室
-
2015/01/08-23:44
あ、そっかぁ自衛ぐらいはしないとかぁ。了解っす!
カナメ君が言うように、せーので一斉に答え言うの、イイじゃん!
じゃあそんな感じで、プラン直して最終提出しとくしぃ! -
2015/01/08-22:50
こんばんは。顔を出すのが遅くなって申し訳ありません…。
うふふ、おばあちゃんですが…頑張りますね。
ラブラさん、アスタルアさんは戦法の提案を、わかりやい図も含めてありがとうございます。
カナメさんは、神人さんを護る文字通り要になるかしら。ふふふ。
私も…せめて自分の身は守れるように、頑張りませんと。
カナメ
「なぞなぞはねー、ボク皆で『せーのっ』っで言えないかなって、言ってみるね!
どうせだったらみんなできょーりょくできたらなって!」
みなさんとお団子を頂いて、楽しい時間を過ごせるといいですね。 -
2015/01/08-20:14
ひとまずプラン提出完了だぜー。
トランスよし。
なぞなぞの答えは一応、空香も言えるようにしといたが
言いたいヤツは答えるといいと思う。
敵の数にも寄るが、精霊は敵倒すのでいっぱいいっぱいかもしれねぇし、
神人は最低限自分に火の粉降りかかってきたら払いおとせりゃいーんじゃねぇのかな。
ま、とりあえずギリギリまで変更もできるかと思うし、なんかあったら言ってくれなー。 -
2015/01/08-12:18
ラブラ姐さんは配置図ありがとだしぃ!
プランのイメージがしやすくなってめちゃ助かったしぃ。
戦闘中は神人は基本的に応援するだけかなぁ?
あたし攻撃手段ないしねぇ。
危なかったら「宏介!後ろ、後ろー!」するぐらいしかないしぃ。
団子楽しみだしぃ、成功記念でみんなで仲良く食べようしぃ!
私もなぞなぞの答えは「水かき」だとおm「言うな、俺はまだ考え中だ」
(なぞなぞの回答は他の方にお任せしますー) -
2015/01/08-11:09
そうねぇ、皆でさくっと倒してお団子を食べましょう♪
なぞなぞの答えは『水掻き』で当たってたかしら?
いよいよ今日出発ね。プランの方、忘れずにトランスって書いておかなくちゃ!
-
2015/01/07-19:53
ラブラさん、ありがとうございます。とてもよくわかりました!
でもトラ君、ちゃんと言うこと聞いてくれるかなぁ……?
もしも言うこと聞かないようなら、私の責任で何とかします!
なぞなぞは……多分、あれでいいと思うんだけど、答えるのは他の人にお任せで。
うん……一緒にお団子とか食べながら、トラ君とも、みんなとも仲良くなれればいいな。 -
2015/01/07-18:31
鏡ミチル:
ういーーっす、ラブラわかりやすい図ありがとなー。俺は異論ないぜ。
文章的には「犬ころを後ろに行かせないように前衛でガシガシ攻撃する」ってな具合で大丈夫か?
あとあれか、なぞなぞ。
誰か一人が答えりゃいいか?その方が他のヤツの文字数も削減できっかも、だし。
とりあえず答え、すり合わせとく?
答えたいヤツが答えりゃいいし、文字数皆厳しかったら空香に言わせるし。
犬と戦ったあとっぽいし、どかすは体力的にもキツそうだぜー。
無理するこたねぇよ、多分。
それよか団子食おうぜ!団子。
いっぱい動いて美味ぇもんでも食えば、ちったぁ仲良くなれるもんだぜ。な(美園ちゃんに向かって)
-
2015/01/07-16:26
ラブラ:
私達もウィンクルムとしてはまだ実力不足よ〜 戦闘って何回やっても慣れないわ。
あ、そうだ!出発も迫って来たから私から配置を提案させて貰うね
●←デミ ◎←精霊 ○←神人
●
◎1
● ◎2 ◎3 ●
◎4 ◎5
○ ○ ○ ○ ○
1:ミチルさん
2:宏介ちゃん
3:アス汰ちゃん
4:カナメちゃん
5:トラちゃん
という事で仮だけどぺたり。そういえば、なぞなぞもあったのよね〜。 -
2015/01/07-02:16
ラブラ姐さん達は戦闘慣れしてるっぽいし頼りにしてるっすよ!
…って年齢層広ぉ!?
ガキンチョからばあちゃんまで揃ってんじゃん!
女子供を守るのは王子の仕事だしぃ。
宏介ぇ、ちゃんと頑張れしぃ!
「王子ってなんだ。王子って。
ふむ、攻撃スキルを持ち合わせていないので、手裏剣による通常攻撃がメインになりそうだ。
俺が「忍法霞」を使って、敵に奇襲を仕掛け、全体が有利に戦えるようにしてみたいと思う。
あとは中遠距離で手裏剣を投げる程度だな。
イメトレならやってきた。イメトレなら。」
なぞなぞは言ったもん勝ちって感じぃ?
あえて力づくで塞の神をどかそうとするのもチャレンジかもしれない。徒労に終わる気がするけど。
パートナーと仲良くなりたいならガンガン突っ込めばいいじゃん?
「…よくわからないが、お互いを知るのは大事だと思う。
俺達もアドバイスできる立場ではないがな」 -
2015/01/06-20:33
アスタルア:
皆様初めまして、アスタルア=ルーデンベルグと申します。
ちびっ子の皆はお兄ちゃんとかにーにって呼んでくれて良いんですよ(菩薩顔)
……さて、まずはジョブに合わせた役割分担から。
HBの鏡さん、EWのトラ君は襲ってくる犬を攻撃
カナメ君は神人を護ったり、オーレリアさんから提案して頂いた通り怪我の治療でしょうか。
花木さんと僕はシノビなので……割と何でもいけるかもですね。
僕は今回、中衛を担当させていただこうかと思っています。
役割としては攻守両方で積極的にデミを攻撃しつつ、
神人や詠唱中のトラ君に向かってくる敵があればソイツを討ちます。
ので、武器は手裏剣とサブで小刀を。スキルは双葉でいこうと思います。
他の役割が良いという事であればそちらに回らせて頂きますね
僕なんかがデミ討伐出来るんでしょうか……。と、ともかく頑張ります。
ラブラ:
空香ちゃんの言う通り、神人は固まった方が良いかもしれないわね~。
そうすれば精霊さんも守り易くなるかなって。
ふふ、美園ちゃんはトラ君と仲良くなりたいのね。大切なのは諦めない事だと思うの!
そうすれば貴方の気持ち、いつかトラ君にも伝わる日が来ると思うわ。
-
2015/01/06-14:33
改めまして、こんにちはー!空香・ラトゥリーです!(ぺこ)
がんばりまっす!(にっこにこ)
なぞなぞはだいじょーぶ……かな?
戦闘は…やっぱり不安…!
空香はフェアリーボウをもっていきますっ。
めいちゅーは低いけど、敵がいっぱいだったら、けん制するのをメインにしようかな、っておもってます!
みっちゃんは前に出て、がつがつ攻撃、かな?
スキルはフロントアタックだねー。ちゃんと当たるといいけど…!
うーん、やっぱり皆で固まった方がいいかなぁ?
カナメくんやトラくんに敵が向かわないようにしないと、ですね!
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2015/01/06-00:10
こんばんは。ご挨拶が遅くなってしまいましたわ。
みなさん初めまして、オーレリアと申します。
どうぞよろしくお願いしますね。
戦闘は…私たち含めて、皆さんが初めてということになるかしら。緊張しますね。
やっぱり、皆さんで固まったり、隊列を組んだりした方がいいのかしら?
カナメ
「うーんとね!僕バリアー!ってするよ!したい!!がんばる!!(きらきら」
そうですね、それと、戦闘後に皆さんの怪我を治してもらうことが、カナメさんのお仕事でしょうか。
なぞなぞについては…私は大丈夫だと思いますが、カナメさんはどうかしら。 -
2015/01/05-12:22
花岡 美園です、はじめての依頼で緊張してますけど、よろしくお願いします。
でもちょっとトラ君が気むずかしくて、全然仲良くなれなくって、今もどこか行っちゃってるし……ご迷惑ばかりかけそうでごめんなさい……。
……どうやって仲良くなればいいのかな。いろいろ頑張ってるんだけど。 -
2015/01/05-10:54
鏡ミチル:
おぅ、俺は鏡ミチル。よろしく頼むわ。
えーと、
ハードブレイカーが1人
シノビが2人
エンドウィザードが1人
ライフビショップが1人
おー、なんかバランスは良さそうだな。
ラブラんとこ以外は今のところレベル1?な感じか。
変な犬がどんぐらい出るのかわかんねぇのが怖いところか。
しっかし…ここまでお子様率高いのもビックリだぜ…
っていうか、うん、みんな個性的。マジ個性的。
塞の神のなぞなぞは…うちのガキンチョも大丈夫だと思う。多分。 -
2015/01/05-00:58
ラブラ:
皆さんとは初めましてかしら~
私はラブラ・D・ルッチよ。こっちはマキナでシノビのアス汰ちゃん、宜しくね!
アス汰:
ああ、天使が……天使がたくさん居る……幸せ……(鼻血をボタボタ垂らしながら
ラブラ:
今回の相手はデミ・ワイルドドックなのね。皆で頑張って倒しちゃいましょ~!
-
2015/01/05-00:54
おほほ、皆様どうもはじめましてですわ。
わたくし、名生佳代と申しますわ。
精霊の宏介ともどもアドベンチャーエピソードは初参加ですが、頑張りますわ。
…げふんげふん、てな訳で、張り切って行くしぃ!
ちなみになぞなぞの答えはすぐにわかった気がするしぃ!
「マキナでシノビの花木宏介だ。やるだけやってみる。よろしく。
ふむ…妙な犬とは戦闘になるんだな。油断せずに行こう。
犬はチョッカイ出され次第、各個撃破という形でいいのだろうか。
ちなみに俺はなぞなぞの答えは分からなかった。」