ターコイズの悪夢(あご マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「……しっかし、ブキミな森だな~
何があるかわかんないな、気をつけなきゃ」

 辺りを見回しながら、神人・ハヤトが呟く。

「報告書にきちんと書いてあっただろう
読んでいないのか?」

 ハヤトの呑気な呟きに、精霊・ヒロは眉間に皺を寄せた。

二人は、この宝石の森の調査の為に派遣されたウィンクルムだ。
前回の騒動から一月、異変が起きていないか確認しに来たのだった。


「あはは、オレ、頭使うの苦手だから……」

 悪びれず笑うハヤトに、ヒロは溜息をつく。
ハヤトはいつもこうだ。よく考えずに突っ走って失敗する。

(……いつか大きな怪我をするぞ)

 苦い顔でハヤトの方を睨めつけ
ヒロは自分が読んで来た報告書の内容を伝えるべく口を開いた。

幸い、前回この森に派遣されたウィンクルムの中に、絵心のある者がいたらしく
森の様子や対峙した敵の姿はわかりやすいイラスト付きで詳細が書かれていたため 
内容を把握するのが非常に容易だった。

「いいかハヤト、敵は獏だ
そこらに落ちているトパーズを拾うとヤツの悪夢に捕らわれて……」

「でもヒロ、トパーズなんて一つも落ちてない
落ちてるのはターコイズだよ、ほら」

 見たことのない広葉樹の下に落ちていたさくらんぼ大の蒼い石をハヤトが拾い上げ
掌に乗せて転がした……途端。


ハヤトの瞳は光を失い、がくりとその場に倒れこんだ。


「ハヤト!」


 ヒロが駆け寄るが、固く閉じられたハヤトの瞳は開かない。
時折、瞼の裏で眼球がぐるりと動くのがわかる。

「くっ、こういう場合は……」

 ヒロは必死で報告書の内容を思い出していた。
悪夢に捕らわれた場合の対処法を。










ハヤトは闇の中に立っていた。
見回しても、そこにはタールのようにどろりとした暗黒が広がるばかりで
森も、敵も、相棒の姿も見当たらない。

「……ヒロ?」

 心細くなり名を呼ぶと、闇の中に人魂のような光が浮かび相棒の姿が浮かんだ。

「ヒロ!」

『ハヤト、どこへ行っていた
敵の本丸だというのに私から離れるなんて何を考えているんだ』

 駆け寄ると、いつものように眉間に皺を寄せハヤトを叱る。
この依頼の内容は思い出せないが、どうやらここは敵の本拠地であるらしい。

「ごめん、ちょっと考え事してたみたい」

へへ、と笑えば、ヒロの眉間の皺が深くなる。
お説教されるかもしれないけど、それでもいいんだ。
眉間に皺が寄っているときは、ヒロは俺の事を心配してくれているんだから。


あまり賢くはないハヤトは、正直なところ依頼の事も、ウィンクルムについても
ヒロほど深く考えたことはない。

ただ、ヒロの近くにいるためにウィンクルムという名目が有効ならば
それに従おうと思っているだけだった。

依頼を受け、こなしていくのも
成功を重ねることによってヒロの相棒は俺だと主張するため。
自分本位の神人だとわかってはいるが、それがハヤトの戦う理由だった。


『ハヤト、いよいよ正念場だ』

 少し意識を逸らしている間に、二人は石畳の広がる広場に着いたようだ。
薄暗い明りに照らされた自分たちの周囲は見えるものの
石畳の終りは暗闇に溶け込んでしまって見えない。

広さを確認しようと目を凝らすハヤトの耳に、獣の低いうなり声が聞こえ
顔を向けると、先ほどは何もいなかった正面の石畳の上にゆらりと影が立ち上った。
四つ足で姿勢を低くしているその姿が狼や豹のような生き物を連想させる。

不気味なその姿にハヤトは身を固くするが、ヒロはファストガンで先制攻撃を仕掛けた。



確実に当たったと見えた銃弾はなぜか獣の体を通り抜け
地を蹴りヒロに飛びかかった獣の牙がヒロの喉笛に喰らいついた。

「ヒロ!!!」

 闇を彩る赤に、ハヤトは悲鳴交じりの声で相棒を呼ぶ。
影の獣は、いつの間にか姿を消している。
倒れた相棒に駆けよるが、土気色のその頬から生気は全く感じられなかった。

「ヒロっ!」

 名を呼ぶと相棒の瞳が揺れ、かすかにハヤトの姿を捉える。

『ハヤト、……任務は、失敗だ』

 言葉にひゅうひゅうとノイズが混じるのは喉に開いた傷のせいだろう。

『お前、だけでも、逃げろ』

ヒロの、弱々しい腕が力なくハヤトの胸を押し、そのままぱたりと地に落ちる。
ひゅうひゅうという風音は、いつの間にか聞こえなくなっていた。

「ヒロ、いやだ、ヒロ!」

 お前を置いていけるか、と
叫んだ腕の中、斃れた相棒の姿は足元の石畳ごと闇に溶け
気付けばハヤトは、再度タールの暗闇の中に一人で立っていた。

「ヒロ……」

 腕の中からも消えた相棒の名を呼べば、暗闇に光が灯る。


『ハヤト、どこへ行っていた』

 目の前に現れたのは、傷一つないヒロの姿。

『敵の本丸だというのに私から離れるなんて何を考えているんだ』


そしてまた 失敗が始まる。























「また、宝石の森です」

 ウィンクルムを集め、イワンが苦々しい顔で呟いた。

「調査の為に派遣したウィンクルムの神人の目が覚めません」

 気を失ったハヤトの傍でヒロは彼が手にしたターコイズを割った。
しかし、ハヤトの目は覚めず、調査の続行は不可能と判断したヒロは
魘されるハヤトを連れて近隣の村まで退避し、本部へ連絡を取ったのだという。

「おそらく、‶獏‶の力が強まっているのだと思います
無茶を承知でお手伝いをお願いできませんか」

 その場のウィンクルム達に、イワンは頭を下げた。

解説

~トパーズからの引き継ぎ~

●宝石の森
宝石が生る樹が生えている不思議な森。
異変により、落ちている宝石は手にした人に様々な害をもたらす。

●敵
瘴気に当てられ
人々の悪夢を宝石に込めるようになったデミ・獏。

~新規情報~

●瘴気に当てられたターコイズ
手にしたものに、宝石言葉成功とは反対に
任務が失敗する幻を繰り返し見せる力を持ってしまった。
前回悪夢を打ち破った「宝石を砕く」方法が使えなくなっている。

●成功条件
獏の討伐or逃走
獏が森から離れた時点で
ターコイズに込められた悪夢は効果を失います。


●プランとその他
<悪夢を見る場合は>
見る方(神人or精霊)
任務失敗の内容
どちらかに怪我がある場合はその程度をご記入ください
悪夢で見た怪我は、現実には反映されません。


<悪夢を見ない場合は>
通常通り、獏戦に対する作戦をお書きください。

今回は、悪夢を見る方は悪夢が持続しますので獏戦には参戦できなくなります。
敵は強めとはいえ「デミ」ですのでトランスしなくても頑張れば倒せます。
悪夢内の敵は倒せません。倒しても復活する夢の生き物です。


アドではありますが、ハピに近いアド、暗いハピくらいの気持ちで
歩み寄りのきっかけづくり等に使っていただければと思います。


ゲームマスターより

12月内に間に合ってなかったら鼻で笑ってやってください

リザルトノベル

◆アクション・プラン

羽瀬川 千代(ラセルタ=ブラドッツ)

  宝石は綺麗な物のはずなのに、何だか禍々しく見えるね
これ以上誰も悪夢を見る事がないように尽力するよ

!ラセルタさ…これは、もしかしてターコイズ?
昏倒した相手は他の被害者と共に寝かせ、上着掛けておく
(こんな時こそ冷静でないと…きっとラセルタさんなら大丈夫だって笑うんだろうな
微かに震える指先をぐ、と握り締めて前を向き

現れた獏を後衛陣と挟んで退路絶つように位置取り
光射さない森であればライトで光源作り閃光効果の補助に使用
獏の様子を常に注視
逃亡の予兆あれば身を挺して逃げ道塞ぐ(※魂の牢獄使用)

戦闘後ターコイズ割り肩揺らして相手を起こす
遅くなって本当にごめん、目を覚ましてくれて良かった…(二の句告げず押し黙る



スウィン(イルド)
  森に入る直前にトランス
全員一緒に行動していたがイルド他数人が悪夢に囚われ
安全な場所に寝かせる

意味はなくても宝石を砕く
これのせいでイルド達が…
顔色の悪いイルドの頬を撫で
「すぐに獏を倒してくるわ…それまで頑張って」

■戦闘
適度に距離を取りながら獏の退路を塞ぐ位置に移動しつつ
クリアレインで遠距離攻撃+目くらまし+逃走阻止
「イルドを…皆を返して貰うわよ!」

■後
急いでイルドの元へ
夢だったと気付く余裕もなく必死に抱き締めてくるイルド
「もう大丈夫、獏のせいで悪夢を見たのよ」
落ち着くまでこうしていようと黙って抱き締め返し
子供をあやす様に背中をぽん、ぽんと優しく叩く
悪夢の内容はきかない
ただの夢なんだから…


信城いつき(レーゲン)
  前回はレーゲンが悪夢を見た。もうあんな思いはさせない

【夢】
あれ?みんないない。いるのはレーゲンと倒れている誰か
あぁ、この人レーゲンの大事な人だ

そばにいてあげて。俺は大丈夫「相棒」だから、ちゃんと戦えるよ
(敵の数が多すぎて段々傷が増えていく)
しっかりしなきゃ。二人を守らないと
身体が痛いのは平気。だけど心のどこかが痛いんだ。
…どうして一度もこっちを見てくれないの?

目が覚めたらレーゲンが自分を見てくれてた
幸せなような泣きたいような気分

「大事な人」はダメでも「相棒」なら側にいられると思った。けど違った
「相棒」も「レーゲンの大事な人」も全部欲しいんだ
居場所をくれただけで満足できずに
ものすごい我儘だ、俺。



栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
  鮮明に覚えている
白い髪から弧を描いて突き出る対の黒い角と
額から聳える三つの角
艶やかな微笑と楽しそうに細められた金の目に心を奪われる
淀んでいた世界に、眩しく貫く閃光の様に焼き付いて離れない

畏怖と羨望

無くなったはずの故郷を眺めて眉間に皺を寄せる
大丈夫だと微笑んで見せる彼にぎこちなく笑みを返す
此処にはもう、何もない
何もないんだ…
自分を縛るものなど、此処にはもう何もない

湖に出るオーガ退治、難しくはない任務
湖の中心で人が微笑んでいる

考えるより先に体が動いてその人物に駆け寄ろうとする
引留める声も聞こえない
そして、自分を庇って貫かれる彼の胸

…僕のせい、死ぬのは、君じゃなくて僕の筈なのに

ごめんね…


暁 千尋(ジルヴェール・シフォン)
  本来悪夢を食べる良い生物が悪夢を見せる側になるとは…
トランスは森に入る直前に済ませておく

■宝石を拾う
ここは…?あれはオーガ?
なんだか釈然としませんが、敵ならば殲滅しなければいけませんね
僕が時間を稼ぎますので、その間に先生は詠唱を
(攻撃を受け止めようとした所を咄嗟に庇われる)
先生!?どうしてっ…どうしよう…
血が、止まらない…このままじゃ、先生が…
冷たくなっていく先生の口が微かに動いて

「ごめんなさいね」

違う、そうじゃない
僕が守らなくちゃいけなかったのに―――

目が覚めても体の震えが止まらない
夢だというのは分かっています
でも僕のせいで…先生が…

あたたかい…ちゃんと生きてる
…可愛いは褒め言葉じゃないです



その森は、人里離れた山の奥にある。

以前の報告との差異から鑑みて確実に力を増しているであろう敵に
ウィンクルムたちはしっかりと作戦を立てて臨む。



森の入口付近。
何が起きても対応できるよう、一同はトランスした。

「静かに、微睡みが近寄るように」
 
「燃え上がれ炎」

「アレルヤ」

「我は請う
栗の花散らし潤いを与えん」

「解放!」


 周囲に、力強いオーラが満ちる。
一度視線を交わすと、一行は森の奥へと進んで行った。



「以前の報告書だと、獏は最深部にいたって話だったわね」

「なら寄り道はせず、真っ直ぐ最深部に向かう方が賢明だな」

 来るまでに読んでいた以前の報告書の内容をスウィンが思い出して話すと
イルドが周囲を見渡しながら答える。
どうやらこのあたりには敵の気配はないようだ。


「クソ獏め……今度こそ逃がさねぇぞ」

「アル、そんなに怒ると獏が逃げちゃうよ」

 以前の依頼で味わった屈辱を思い出してか
初めから敵意剥き出しのアルヴァード=ヴィスナーを見て栗花落 雨佳がくすりと笑う。


「本来悪夢を食べる良い生物が悪夢を見せる側になるとは……」

「食べ過ぎて胃もたれでも起こしちゃったのかしらね」

 興味津々の様子で獏についての知識を手繰っている暁 千尋を
ジルヴェール・シフォンが微笑ましげに眺めていた。


歩きながら樹上を見上げれば木の葉の陰に蒼い宝石が実っている。
その鮮やかな蒼は、見るものを甘く誘っているようだった。


「宝石は綺麗な物のはずなのに、何だか禍々しく見えるね
これ以上誰も悪夢を見る事がないように尽力するよ」

 羽瀬川 千代が呟く横で
ラセルタ=ブラドッツがふんと鼻を鳴らす。

「宝石の価値もわからん獏めには
早々にお引取り願わねばなるまい」



歩みを進める毎に森は深くなり、その緑を濃くしていく。



「いつき、気をつけて……」

 信城いつきは心配そうに自分を見るレーゲンの瞳を見て
前回見たレーゲンの恐怖と安堵の表情を思い出した。

(前回はレーゲンが悪夢を見た
もうあんな思いはさせない)


彼のあんな表情をもう二度と見たくはない。


勇ましく一歩踏み出したいつきを、強い風が正面から打った。


森の最深部から吹き付ける瘴気の風が辺りの木々を激しく揺らして駆け抜けると
まるで雨でも降るように、枝から落ちた蒼が頭上に降り注ぐ。

危ない、という誰かの叫びに皆各々の相棒を守ろうと動いた。



「いつき!」

 レーゲンを庇ってターコイズを額に受けたいつきがその場に倒れ込む。






「あれ?みんないない」

 俺が目を開けると、今まで行動を共にしていた仲間の姿は無く
すぐ側の石畳にレーゲンが座り込んでいた。よく見れば、誰かを抱え込んでいるようだ。

その人の顔は、彼の陰になってしまっていてよく見えないが
触れる彼の手の優しさが、向けられる視線の熱が、全てを物語っていた。

(ああ、この人レーゲンの大事な人だ)

 石畳に伸ばされた足は深い傷を負っていて、立つ事もままならないのが見て取れた。
助けを呼ぼうとは思うが、なぜか俺は二人から目が離せずその場に立ち尽くした。


ぐにゃり、と闇が歪み、目の前に影の塊が現れる。

はっとして立ち上がろうとした彼を手で制し、俺はピースメーカーを構える。

「そばにいてあげて
俺は大丈夫「相棒」だから、ちゃんと戦えるよ」

 オルガスコープはなぜか反応しない。
だが、相手が強くても戦わなきゃならないんだ。
振り返れば、彼はその人をぎゅっと抱えて蹲っている。
胸の奥に、疼くような痛みを感じた。



奴の腕に弾き飛ばされ、俺は見えない壁に叩きつけられた。
腕も足も血が滲み、疲労がとっくに限界を超えていた。
奴には、まだ傷一つない。


(しっかりしなきゃ、二人を守らないと)

 こちらに背を向けた彼に、また胸の奥が痛む。

(身体が痛いのは平気
だけど心のどこかが痛いんだ

……どうして一度もこっちを見てくれないの?)


 一瞬、彼に縋るような瞳を向けた俺に奴の鉤爪が伸びてきて
俺の目の前は真っ暗になった。






意識を失ったいつきを抱え上げたレーゲンが周囲を見れば

千代に降りかかった蒼を手で弾き飛ばしたラセルタも

スウィンを引っ張って立ち位置を入れ替えたイルドも

アルヴァードをそっと押し退けた雨佳も

ジルヴェールを突き飛ばした千尋も

小さな蒼い一粒をその身に受け、意識を失っていた。

「これのせいでイルド達が……」

 スウィンは試しに蒼を割り
血の気の引いたイルドの頬をそっと撫でた。

目が覚める気配は、ない。

「すぐに獏を倒してくるわ…それまで頑張って」









「……ていきましょう
イルド、聞いてるの?」

「あ、ああ、大丈夫だ」

 聞こえた声に、俺は我に返った。目の前は広間のように見える。
夜のせいか周囲がはっきりしないが、俺はこれがかの教団の本拠地であると知っていた。

そうだ、潜入任務の途中だった。


「じゃ、行くわよ」

 スウィンが部屋の戸に手をかけそっと押した瞬間
俺の視界は暗転した。





両手首には重たい鎖。両足首には鉛の分銅。
鎖の先は壁に埋め込まれている。

奴らの卑劣な罠に捉えられ拘束された俺は
なす術もなく目の前の光景を愕然と見つめていた。


木床の上に描かれた曰くありげな魔法陣。
中央に坐しているのは


「スウィン……」


 名を呼ぶと、ちらりと俺の方を見た奴が真っ青な顔でにこりと微笑む。


『神人をオーガ様の生贄に
無力な精霊はそこで見ていろ』


 響いてきた暗い声に、俺は思わず耳を疑った。
慌てて奴の元に向かおうとするが叶わない。

壁から引き抜かんばかりの勢いで手首の鎖を引くが
鎖は抜けず千切れず俺の手首に擦り傷が出来た。

擦り傷に構わず手首を引くと、今度は擦り傷から血が滲む。


「スウィン!」

「イルド……目を閉じて」


 それは、俺がこれからの光景に傷つかないようにという、奴なりの優しさだ。


閉じれるわけが、あるか……っ!


響き渡った金属音に、叫ぼうとした言葉は喉の奥に詰まる。
魔法陣の上に零れ落ちる朱に目を奪われた。



「あ……あ……アアアァァッ!」


 震えた喉が灼け付くように熱い。
激しい慟哭と共に、イルドの赤い瞳から涙が
胸の奥底から怨嗟の言葉が溢れだす。

「お前ら、殺す……殺してやる……ッ!」

涙が血の色をしていないのが不思議なほど、心に切り裂かれるような痛みを感じた。

憤怒、後悔、怨嗟、絶望

全てを混ぜたイルドの哭きが、辺りに響き渡った。





「ここまできたら後に引けないわ……
気を引き締めていきましょう
イルド、聞いてるの?」

 気が付くと、俺はまた広間に立っていた。

奴が目の前の戸に手をかける。


やめろ、と言う声はなぜか声にならないまま
奴が戸をそっと押した










ジルヴェールはスウィンと同じく石を砕いてみたが千尋は目覚めない。
倒れてしまった他の仲間と共に柔らかそうな草の上に寝かせた

あまり離れるとトランス状態が解けてしまうので
戦いの影響を受けない程度に配慮しつつも適度な距離を計る。


「やっぱり原因を断たなくちゃダメね
チヒロちゃん、ごめんなさいね
なるべく早く戻ってくるから、もう少し待っててちょうだいね」

よしよし、と頭を撫で立ち上がるとジルヴェールは
眉を吊り上げて最深部へと一歩進んだ。





「ここは……?」


僕が目を開けると、闇に溶けた街道の先で角の生えた影がこちらを見ていた。
隣に立つ彼も、その存在に気が付いたようだ。


「あれはオーガ?」


角の生えた影は大きな体を揺らしながら近づいてくる。


「なんだか釈然としませんが、敵ならば殲滅しなければいけませんね
僕が時間を稼ぎますので、その間に先生は詠唱を」

 見上げると、頷いた彼は呪文の詠唱に入る。

(先生の詠唱が終わるまで奴を引き付けておきましょう)

 僕は彼より一歩前に出るとわざとオーガの目の前を横切ったり
時折切りつけたりしてオーガの意識を彼から逸らした。


何度目かに振り下ろされた右腕もうまく躱した、はずだった。

「なっ……!?」

 今振り下ろされたはずの腕は、気づけばなぜか僕の頭上にあった。

(避けきれない!)

 迫る鉤爪を受け止めようと、咄嗟に剣を掲げる。


その時ふわりと嗅ぎ慣れた香りがして、何かに押された体が後ろに倒れ込んだ。

目を上げると、綺麗に結い上げていたはずの赤紫の髪がはらりと解け
彼が僕の腕の中に倒れ込んできた。

髪留めが、軽い音を立てて石畳に落ちる。

思わず抱き留めると、彼の背に回した手にぬるりと生暖かい物が触れた。

「先生!?」

 僕を庇った彼の背は、オーガの鉤爪に切り裂かれていた。

「どうしてっ……どうしよう
血が、止まらない……このままじゃ、先生が……」

 服の袖で背の傷を抑えるが、服は見る見る赤く染まっていく。

抱きかかえた体が徐々にその温もりを失っていくのを感じ
頭が真っ白になったのがわかった。

そんな僕を見上げた彼の朱い唇がわずかに動く。

聞き取るのがやっとのか細い声はひとこと、ごめんなさいね、と告げて
二度と動くことは無かった。

違う、そうじゃない

「先生は、悪くない……っ」

僕が守らなくちゃいけなかったのに――


僕の頭上に、オーガの腕が振り下ろされた







「なんで同じ轍を踏むんだ……っ!」

 文句を言いながらも、雨佳を柔らかな草の上に寝かせ
アルヴァードも立ち上がった。

「待ってろよ、獏の野郎!」






目の前には忘れる事の出来ない白髪と真っ黒な角。
それは世界中の畏怖を凝縮したような
それでいてどこか僕を引き付けるその人の唇が弧を描き
金色の目が細められる。

心が震えた。

白黒だった世界は、彼を中心に鮮やかな色彩を帯びていく。
淀んでいた世界に眩しく貫く閃光の様に焼き付いて離れないその人の姿は
狂おしいほどに恐ろしく、美しかった。


彼が去った後、故郷は焦土と化したはずだった。
しかし、今はどうだ。

建物も街路樹も、昔と変わらない。
異質なのは、隣に佇む僕の相棒だ。
大丈夫か、と尋ねてくる、彼なりの気遣いに
大丈夫だよ、と笑う。……うまく、笑えているだろうか。

(此処にはもう、何もない)

 何もないんだ……
自分を縛るものなど、此処にはもう何もない
わかってはいても、視線は無意識に街並みを追う。

と、

湖に、何かの気配を感じた。

僕の街に、湖なんてあっただろうか。
頭に靄がかかったようにうまく思い出せないけれど
今日の任務は湖に出るオーガ退治だ。

難しくはない任務

そのはずだった。



湖の中心で、誰かが微笑んでいる。
その姿に、僕は思わず駆けだした。

彼が背後で強く僕を呼ぶが、今の僕にはそれさえも耳に入らず
水の中にいるように重たい足を必死に動かしていた。

「雨佳!」

 首根っこを掴まれ、ぐいと引き戻される。

なにするの、もうすぐあの人のところに着けたのに

そう言おうとした僕の目に飛び込んできたのは
僕を庇って胸を貫かれた相棒の姿だった。


倒れ込んだ彼を抱き起こす。
出血が酷かった。おそらく、もう……

冷えていく手に、そっと僕の手を添える。

……僕のせい、死ぬのは、君じゃなくて僕の筈なのに


(ごめんね……)

 目を閉じた彼に、心の中で謝る。







(こんな時こそ冷静でないと……
きっとラセルタさんなら大丈夫だって笑うんだろうな)

 眠ってしまったラセルタに、自身の上着をかけてやった千代は
微かに震える指先をぐ、と握り締めて前を向き歩きだす。
彼らを悪夢から救うために。









「随分と暗い森だ。明りを点けるべきだろうか」

 そう、確かに森を探索する任務だった。しかし、こんなに暗かったか?

俺様は少し疑問に思いつつも、手持ちのライトを点灯させた。
マグナライトの明るい輪の中に、ぼんやりと仲間の一人の姿が浮かぶ。

そして、その背後にゆっくりと忍び寄る、角の生えた影
そいつが鉤爪の生えた手をゆっくりと振りかざして……

「おい!」

 俺様が動くよりも早く仲間を背に庇って
陰の前に立ちはだかったのはお人好しな相棒だった。

「千代!」

 防御する間もなく影の一撃を至近距離で食らった奴は
声を発する事もなくその場に倒れ込んだ。

駆け寄ると、庇われた仲間が千代を抱き起こしている。
肩口から袈裟がけに切り裂かれた傷は深く、とめどなく彼の命が流れ出している。

……怪我は無い?

開くのがやっとの口で、仲間の心配をする。
仲間が強くうなずくのを確認すると

良かった

と呟く。
深いため息をひとつ吐いて、そして、そのまま。

奴が息を吸う事は二度となく、暖かだった手は徐々に冷たくなってゆく。


死んだのか、と問うても

勝手に殺さないでよ、と言う声は聞こえなかった。



俺様はホルスターに収めた龍眼を取り出すと、真っ直ぐにこめかみに当てた。

(己の誓いも約束も破られた、最早生きている意味など)

 躊躇いなく引き金を引くと、俺様の意識は途切れた。





目を開くと、真っ暗な森の中に立っていた。

「随分と暗い森だ。明りを……」

 はっと気づくが、指は勝手にライトのスイッチを入れている。
ライトの輪の中、繰り返される悲劇。


俺様は腹を決めた。
何の任務に出たか、なぜこんなことになっているかも思い出していた。

失ったものが戻る事など有り得ない。
俺様は身を持って知っている。
これが悪夢か、随分と見せつけてくれる


「……此処からは我慢比べといこうじゃないか」

知らず知らずのうちに、俺様は不敵な笑みを浮かべていた。







森の最深部。

獏は、以前とは比べ物にならない瘴気に包まれていた。

以前の姿を見た者は一瞬驚くが、獏を追い出さねば相棒の目は覚めないのだ。

「二度とこんな迷惑被らない為にも殲滅がマストだ」

「悪夢の恐怖はよく分かっている
いつきも倒れたみんなも早く開放してあげないと」

 アルヴァードとレーゲンが呟き
一同は作戦会議通りに獏を取り囲むように動いた。


ジルヴェールは周囲の樹を傷つけないよう配慮して乙女の恋心を、
アルヴァードは天空の涙で威力を増した乙女の恋心Ⅱをそれぞれ詠唱し始める。


ジルヴェールの茜色の瞳は詠唱中も獏の動きを注視する。

未知の敵の出方を警戒しているのだ。
少しでも不穏な動きがあれば仲間に知らせるつもりだった。

千代も、逃げ出す予兆を見逃すまいと全体に目を光らせていた。


攻撃の気配を感じた獏は逃げようと辺りをを見回すが
周囲は囲まれていて隙がない。

頭突きをして無理やり逃げようと足を踏み出せば
それを避けたレーゲンのガンアサルトが行く手を阻んだ。

きゅううん、と困ったような声を上げ、獏が先ほどとは別の方向へと足を向けると
再度足元に撃ち込まれた弾丸に獏は後退る。

獏の頭突きを右に左に躱しながら、レーゲンは獏の逃げ道を塞いでいった。

が。


「くっ、MP切れか……」


 いつきのために、皆のために。

早めに決着を付けようといつもよりハイペースでガンアサルトを使ったレーゲンのMPは
ついに底をついてしまった。

ジルヴェールとアルヴァードの詠唱が終わるまではあと少し。


仕方なくスキルを使わずに獏の逃げ道を塞ぐが
獏はレーゲンの鳩尾に狙いを定めた。
まっすぐ突進してくる獏にレーゲンは身構える。

「レーゲンさん!」

 レーゲンの危機に気づいた千代が、急いで割って入る。

獏の頭突きを思いきり体に受ける直前
千代の耳元で揺れるイヤーフックが鈍い光を放った。


牢獄から解き放たれた悪霊達の魂が、悲痛な叫びを上げながら千代の体を包む。
悪霊の魂が壁となり千代を獏の頭突きから守ったため
千代はダメージを受けずに獏の逃走を阻害することができた。

獏は慌てた様子できゅんっ、とひと鳴きすると
先ほどまで千代がいた、今は誰もいない空間に向かって走り出した。

「逃がすものですか!
イルドを……皆を返してもらうわよ!」

 スウィンがクリアレインを構え、引き絞って放つ。
薄暗い森の中では、クリアレインの矢尻に光が当たらない。

それを見越して、千代は手にしたマグナライトのスイッチを入れた。

夜道や地下での使用を見据えて作られた大型の懐中電灯の光は強力で
閃光の効果をを引き出すには十分だった。

クリアレインの矢尻から発された光が、獏の目を眩ませる。


「お待たせ、行くわよ!」

「食らえクソ獏!」


視界を奪われ思ったように動けない獏に
詠唱を終えたジルヴェールとアルヴァードの
乙女の恋心、乙女の恋心Ⅱが力一杯叩き込まれた。


恋の炎に身を焦がされ、獏はきゅうん、と声を上げ泡のように弾けて消えた。






獏が消え、森の中の瘴気が薄れた始めているのを確認し
一同は眠ったままの相棒の元へと戻った。



目を開けたイルドは、隣に座るスウィンを確認するや否や飛び起きてしがみついた。

「もう大丈夫
獏のせいで悪夢を見たのよ、覚えてる?」

 優しいスウィンの声に、イルドは抱き締める腕の力を強くした。
縋り付くようなその力にスウィンはそっとイルドを抱き締め返し
落ち着くまでこうしていてやろうとその背をゆっくりと叩いてやる。

「大丈夫、ただの夢なんだから……」






 千尋が目を開けると、頬には涙が流れていた。
今しがた見ていた光景の恐ろしさに体の震えが止まらない。
涙を拭うのも忘れ、まるで幼子のように敬愛する師の姿を探した。

「夢は人に話すと現実にならないっていうわ」

 聞こえてきた涼やかな声の主に千尋は急いで駆け寄り
確かめるようにそっとその手に触れた。

あたたかい……ちゃんと生きてる

安堵の溜息を吐く千尋の涙の流れる頬をジルヴェールが両手でぎゅっと挟んだ。
そのままにっこり笑うと、親指の腹で流れた涙を拭ってやる。

「さあ、悪い夢は終わったのよ」

 ジルヴェールの言葉に、千尋は俯いた。

「夢だというのは分かっています
でも、僕のせいで……先生が……」

俯いた千尋の頬を再度挟み、ジルヴェールは顔を上げさせ、笑みを深くする。

「大丈夫よ、ワタシはここにいるわ
笑って見せてちょうだい
チヒロちゃんは笑ったほうが可愛いんだから」

「……可愛いは誉め言葉じゃないです」

 笑みを深くするジルヴェールに
千尋はつられて泣き笑いを浮かべた。







目を開けた瞬間、若草色の瞳が心配そうにこちらを見ているのと目が合った。

「レーゲン」

「いつき、よかった……」

 心底安心した様子のレーゲンが、いつきの両手をを優しく包み込む。
まだぼんやりとした様子で座り込むいつきは
レーゲンの瞳が自分をまっすぐ見ていてくれることが嬉しく、溢れそうな涙を堪えた。

「「相棒」なら側にいられると思ったんだ」

(「大事な人」がダメでも)

「けど、違った」

ぼうっとした口調で、いつきが譫言のように呟くのを聞き
レーゲンが優しい口調で答える。

「相棒でなければ心配しちゃダメなのかい?
私は「相棒」である以前に「いつき」が心配だったよ
目が覚めてくれて、本当によかった」

 そう言って頭を撫でてくれるレーゲンの手に
少しずつ意識がはっきりしてきたいつきは、自分の心を振り返る。


(違ったんだ
「相棒」も「大事な人」も全部欲しいんだ

居場所をくれただけじゃ満足できずに
ものすごい我儘だ、俺)


いつきの心は強い罪悪感と独占欲に満たされていた。







「雨佳大丈夫か!?……雨佳?」

 アルヴァードが蒼を砕くと、雨佳がうっすらとその目を開けた。
抱き起こして、その青白い顔を覗き込むと、雨佳は不自然に目を逸らす。

「雨佳?」

 アルヴァードは、雨佳の背を支えた手に震えを感じた。
目を合わせようとしないまま、小さな声でごめん、ごめんと繰り返す雨佳。
アルヴァードはその姿に既視感を感じた。

(出逢ったばっかの頃みたいだな……)

出逢った頃の、まだ心を閉ざしきっていた頃の雨佳を思い出しながら
アルヴァードはそっとその背を撫でてやった。





「ラセルタさんっ!」

千代は蒼を砕くと、ラセルタの肩を揺さぶった。
眉間に皺を寄せ、ゆっくりと目を開けたラセルタに千代は安堵の溜息を吐いた。

「遅くなって本当にごめん、目を覚ましてくれて良かった……」

 それだけ言うと、千代はそれきり押し黙ってしまった。
その表情は、苦渋に満ちていた。
優しい千代が、相棒を庇いきれなかったことを強く悔いているのであろうことは
ラセルタにも容易に想像できる。

「……そんな顔をするのは、俺様相手だけにしろ
もう暫く見たくない」

 そっと手を伸ばし、慰めるように頭を撫でてやると
千代は膝の上でぎゅっと拳を握った。





ウィンクルムたちの活躍でハヤトとヒロにも宝石の森にもまた平和が戻ってきた。
樹上の宝石は今日もきらきらと輝き続けるのだった。




依頼結果:大成功
MVP
名前:羽瀬川 千代
呼び名:千代
  名前:ラセルタ=ブラドッツ
呼び名:ラセルタさん

 

名前:スウィン
呼び名:スウィン、おっさん
  名前:イルド
呼び名:イルド、若者

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター あご
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 男性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 多い
リリース日 01月01日
出発日 01月07日 00:00
予定納品日 01月17日

参加者

会議室

  • [9]スウィン

    2015/01/06-23:17 

    ■瘴気
    それじゃ、おっさんもアドリブでいくわね。

    ■戦闘
    前回の報告で「獏が瘴気の原因」って書いてあったわ。獏周辺の瘴気が強い可能性はあるかも。
    一応「退路を塞ぐ位置に移動しつつ攻撃」って書いたわ。

    プランは提出済み。ぎりぎりまで修正は出来るわ。頑張りましょうね!

  • [8]暁 千尋

    2015/01/06-22:37 

    ジルヴェール:
    こちらも拘りはないから、状況はアドリブでお任せしちゃうことにするわ

    前回の報告を読んで、獏が瘴気の原因もしくはその近辺を棲家にしていると
    思ったんだけど…勘違いだったらごめんなさいね
    油断は禁物だけど、できれば今回で仕留められるよう頑張りましょう

  • [7]栗花落 雨佳

    2015/01/06-01:55 

    うちも特に状況に拘りはないからアドリブでも構わない。
    ただ何分俺達は二回目だからな……まぁ、この状況で二度目のドジを踏むのは確実だから今更なんだが…。

    ……俺は前回先走り過ぎた。今回は確り連携を取って臨みたい。

    獏の周りは瘴気が強い…のか?
    獏の能力がいまいち未知数だから何とも言えないな…。
    宝石に悪夢を込める以外の特殊能力があると厄介だ。

    遠距離からの攻撃に異存はない。
    千代の言うとおり、挟み込んで退路を塞いで一気に仕留めたいな。

  • [6]羽瀬川 千代

    2015/01/06-01:21 

    ご挨拶が遅くなってごめんなさい。
    羽瀬川千代とパートナーのラセルタさんです。
    暁さんとジルさんは初めまして、此方の事もお好きに呼んで下さいね。

    ■瘴気
    此方はラセルタさんがターコイズに触れてしまったようです。
    状況に拘りは無いので俺の方はアドリブでも問題ありません、なので他の方に合わせようと思っています。

    ■戦闘
    トランスは捜索前に済ませて、全員で森へ向かうという認識で良さそうですね。
    前回同様、獏との距離がある可能性もありますから遠距離装備の方が着実に攻撃は出来るかも知れません。
    俺もクリアレイン装備で閃光効果を狙うつもりです。
    逃がさないように挟み撃ちのような陣形が取れれば御の字ですが…。

  • [5]スウィン

    2015/01/06-00:56 

    ありがとね、ジル♪

    ■瘴気
    二人の案よさそうね。
    「地面が脆く、踏み出した場所が崩れて前を歩いていた人達が窪地に落ちる。
    手をついた所に石があった」…って感じ?

    レーゲンの言うように、詳しい状況を決めなくてもいいんじゃないかっていうのも
    それはそれでありとは思うのよね。アドリブに任せる感じ。
    ただRPに合わない可能性もあるかもしれない。

    詳しい状況はあった方がいいって人が一人でもいたら、
    おっさんのプランに全員共通事項として書こうか?
    そしたら字数厳しい人は省けるし、
    独自の状況にしたい人は自分のプランに書けば優先されるだろうし。

    逆に全員状況はアドリブでいいって事だったらおっさんもあわせるわ。

    ■戦闘
    近付き過ぎるのは避けた方がいいなら、遠距離攻撃の方がいいかしら?
    それならクリアレインで目くらまししようかねぇ?

  • [4]信城いつき

    2015/01/05-23:37 

    遅くなってごめん。レーゲンと相棒の信城いつきです。
    今回はいつきの方が瘴気に当てられてしまったよ。
    前回私がトパーズに触れてしまったから、今度はそうさせまいと庇ってくれたんだ。
    (メタだけど、前回も「突然倒れた」だけだったので詳しい状況の説明はなくても行けるんじゃないかな)

    前回はアルヴァードが攻撃してくれたのに、足止め出来ずに逃がしてしまったので
    今回はアルヴァードとジル(私もそう呼ばせてもらうね)の詠唱の間、ガン・アサルトで獏の逃走を押さえようと思ってる

    獏の周囲の瘴気も強そうだし、あまり近づき過ぎるのは避けたほうがいいかもしれないね

  • [3]栗花落 雨佳

    2015/01/05-17:35 

    リベンジだと意気込んできたんだがな…。

    アルヴァード・ヴィスナーだ。相方は栗花落雨佳。
    前回は俺が悪夢を見たが、今回は雨佳の方が囚われたみたいだな…。

    雨佳の方は転んだ拍子にとっさに掴んじまったみたいだ。…て事にしとこうかと思ってたんだが←
    ……後はなんだ…ハマった窪地にターコイズが溜まってて、不可抗力、みたいな感じ、窪地が広ければ先歩いてた奴らが全員で落ちても何とか(設定を)誤魔化せるんじゃないかと思ってる…。

    俺はどちらにせよウィザードだし後衛だな…。最初にトランスを済ませて火力で一気にカタを付けたい所だ。

  • [2]暁 千尋

    2015/01/05-08:59 

    羽瀬川さんは初めましてですね。
    暁千尋です。皆さん宜しくお願い致します。

    トランスについては森に入る直前で良いと思います。
    何があるか分かりませんし、しておいて損はないかと。

    おそらく獏は瘴気が強い所にいるんでしょうね。
    目指す場所が一か所なら全員で一緒に行動していた方が楽かと思いますが、
    一斉にターコイズを拾うというのも何だか間抜けな気がしますね。
    警戒しているのに落ちている石を拾う・・・?
    スウィンさんの仰る通り、降ってきたのを咄嗟に手にしたとか、あとはうっかり転んで手をついた所に石があったとか・・・
    うーん・・・・・・?


    ジルヴェール:
    こんにちは、エンドウィザードのジルヴェールよ。
    今回はチヒロちゃんが悪夢を見る側になるから、ワタシは後衛で頑張らせてもらうわね。

    >スウィンちゃん
    もちろんよ!気軽に呼んでちょうだいね。
    他の皆さんも「ジル」って呼んでくれると嬉しいわ。

  • [1]スウィン

    2015/01/04-16:08 

    スウィンとイルドよ、今回もよろしくぅ♪
    あ、ジルヴェール。よければジルって呼んでもいいかしら?

    決める事は…
    ■前
    敵はデミだからトランスしなくても倒せるらしいけど
    森に入る直前にトランスしたって事にすればトランスしていけるかしら?

    皆で一緒に行動するか、別行動か。
    今回瘴気に当てられた人は宝石を砕いても目覚めないから
    一箇所にまとめて寝かせた方がいいかしら。それなら一緒に行動した方が楽ではあるけど。
    護衛もつけれたら安全だけど、獏退治役が減っちゃうし…う~ん。
    倒れた場所と獏が出る場所が近ければ、遠距離攻撃持ちが護衛しながら獏攻撃できそうだけど。

    ■瘴気
    誰が瘴気に当てられるか。うちはイルドの予定。

    どういう理由でターコイズを拾うか。前回のトパーズの時と違って、
    今回はターコイズを拾うと瘴気に当てられるって分かってるのよね?
    なのに態々拾うのも変だし…。
    上から何か降ってくるor自分に向かって何かが飛んでくる

    咄嗟に受け止めたらトパーズだった
    くらいしか思い浮かばないんだけど…何かないかしら。

    ■戦闘
    おっさんは前衛かねぇ。
    敵の防御ダウンか、目くらましか、少しでも火力か。皆次第で決める予定。


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