プロローグ
フウインノ イシ ココニアリ
シュゴシャ デミ・オーガ ゴタイ
ウィンクルム コラレタシ
「――なんていう手紙が、届けられたんですけどね」
職員が、そう言って同封されていたという地図を見せる。ここからそう遠くはない。
「デミ・オーガの種類はデミ・ホワイトウルフとあります。周辺に棲息する狼が変異したもののようですね」
地図には詳細な情報が記されている。有益な情報といえた。
ただこの手紙には差出人の名もなく、それにより職員の顔も一抹の不安を帯びていた。
「いずれにしろ、情報の真偽を確かめる必要があります。そして本当であることも考えると、デミ・オーガに対抗できるウィンクルムの皆さんに行ってもらうのが適任、という判断になりました」
そして封印石があれば破壊を。
ですがくれぐれもお気を付け下さいと、その職員は言った。
古の森との境界線付近。
スノーウッドの森の中に、全身を黒い覆面とプロテクターに着込んだ人物がいた。
その目前には、高さ1mほどの円筒形の石が地面から浮き、ゆっくり回転していた。
「硬度は石くらいか。戦いの最中に壊れないか心配だな」
「それを守るのが、貴方の役目でしょうね」
プロテクターの人物に、そんな女声が投げられた。仮面をつけた赤い衣の人物が、言葉を続ける。
「私の占術だと、そろそろウィンクルムが来る頃合いです。しっかり戦ってくださいね」
「心得た。神人の牽制はそちらに任せる」
歩み去っていく赤い衣の者。その姿を五頭のデミ・オーガがじっと見つめていた。
黒い人物が手にした邪眼のオーブを揺らめかせ、告げた。
「さあ、狩りの時間だ」
解説
目的:封印石の破壊
※情報が嘘である可能性
敵はデミ・オーガに加え、マントゥール教団員らしき黒衣の男と赤衣の女。他数名の教団員。
後者の教団員の存在は、現地に向かったウィンクルムたちは知る由もありませんが、黒衣の方は最初から封印石の前で待ち構えており、赤衣の人物は後ほど姿を現します。
黒衣は精霊を、赤衣は神人を狙ってきます。
黒衣は長剣、赤衣は双剣使いとなります。
黒衣との戦い自体は最初、正々堂々に近い形で始まりますが、それ以降の経過や不明瞭な情報など諸々含めて、石を破壊して無事に帰還するまでの難易度を「難しい」とさせていただきます。
ゲームマスターより
こんにちは、叶エイジャです。
戦いです。激戦です。
ベストを尽くしても、状況的に厳しいことに変わりはありません。
トランスをする場合も、成功できるか判定する可能性があります。
神人の方にも危険が及ぶ可能性大。精霊がそれをフォローできるほど余裕があるかも、分かりません。
少々危険ですが、皆様の無事の帰還を祈りつつ、プランをお待ちしています。
ヒント:
偽情報と言うことで、デミ・オーガが五体とは限りません
(※オーガは出ません)
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ハティ(ブリンド)
双眼鏡を手配 目的地周辺の敵情報を確認、あれば報告を 覆面の数も含め敵が5体以上ならデミの数を減らす事を優先 敵密度の高い方を攻撃し閃光効果の連鎖を図る リンと攻撃対象を分け牽制、トランスの隙を作る 敵が5体以下で弱ったデミ狙いに切り替え 射線を開き遠距離から封印石を狙う 破壊も試みるが、覆面の気を逸らしオーブ破壊を支援する事が主目的 覆面達は撃退出来れば追わないが、退かない場合はデミと同様状況の打開を優先 オーブ破壊後増援があればオトーリデコイを使用 リンのデコイとは反対方向に放つ 可能な限りデミを撃破 封印石破壊後引き上げ 撤退時は殿 リンと共に援護射撃しつつ後退 双眼鏡も使い空を見て星の位置等から方角を確認、森を出る |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
敵からの襲撃前提で任務に向かうぜ。 手紙が来ているなら、今までの例から考え教団員が絡んでいるだろ。数人以上を想定。 森に入ったらトランスする。 封印石へ向かうまでは周りに警戒するが敵との交戦は避ける。 封印石では黒衣の敵と交戦。両手杖での突きを使って敵を攻撃。喉などの急所を狙うぜ。 ラキアとの交戦の隙を狙い、敵への攻撃総数を増やす。 敵からの攻撃は回避主体で凌ぐぜ。 人間型の敵との交戦の隙に封印石を攻撃できないか窺うぜ。隙があれば石を杖で殴って破壊。敵に手こずるようなら敵をひきつけるぜ。その間に味方の皆が石を破壊してくれれば。 封印石が破壊されるよう全体を見ながら臨機応変に対応する。(封印石の破壊達成優先) |
瑪瑙 瑠璃(瑪瑙 珊瑚)
本当なら封印石の前にデミ・オーガが5体いると信じたい。 けど、今回は疑ってかかる必要があるな。 デミ・オーガが言葉でウィンクルムを誘う事は考え難いから、 この背後にマントゥール教団が潜んでいるかもしれない。 短刀で封印石を破壊する前に デミ・オーガの気配を警戒しながら、慎重に森を歩く。 敵は極力避けるようにして、封印石へ向かうが、 数が多かったり、やむを得なければヒットアンドアウェイで反撃。 封印石を壊す前に 敵から奇襲攻撃を受けないか警戒し、左右背後見る。 奇襲される場合は、封印石や森の木々を盾にしながら回避。 破壊した後は、周りの仲間が怪我していたら運ぶ事を前提にしつつも、敵からの攻撃を回避し、一目散に逃げる。 |
不束 奏戯(艶村 雅)
『事前申請』 ・インカム 【使用スキル】 ・サバイバル 噂では聞いてたけど、実際マントゥール教団に 関わるのって初めてだな 瑪瑙ちゃん達の話だと過去にオーブを使って オーガを操ってる姿も目撃されてるって事だし 今回の件にも関わってる可能性があるっぽい 一応、不意打ちにも対応できるように 件の森に入る直前にトランスしとこうか あとは俺が狙われたら、だよな そういう時はあれだ 「俺に乱暴する気でしょ!?エロ同人みたいに、エロ同人みたいに!」 って言いながら全力で逃げる! 馬鹿だなぁ、俺を誰だと思ってんだw サバイバルLv1だぜ?(自慢げ 俺の脚力についてこれるかー!(ダッシュで逃げてそのまま精霊の戦闘が終わるまで時間を稼ぐ |
鳥飼(鴉)
合図を確認したらトランスです。 精霊の皆さんがデミ・オーガの相手をしている隙に、封印石の破壊を試みます。 辿り着けたら破壊。 阻まれたら、近くの人と協力して対処します。 他の方の攻撃後をカバーです。 杖でも受け止めることはできるはずです。 相手が力押しして来た所で、力を抜いて。体勢を崩したなら杖で叩きます。これで離脱してください! 無理な攻撃はしません。 固まっても邪魔ですけど、分断は嫌ですね。 味方から離れ過ぎないように気をつけます。 少しぐらいの怪我は、この状況ですし。 鴉さんも多めに見てくれますよね。 こけないように足元に注意して行動します。 封印石を破壊して、まだ敵が向かって来るなら、他の方に合わせて撤退です。 |
●
「見当たらないな」
ハティが双眼鏡を下ろし、告げた。
五組のウィンクルムは、件の手紙が示す場所へ来ていた。スノーウッドの奥、古の森の近く。そこは人がほとんど訪れぬ場所だ。
木々の中には情報通り、封印石が揺らめく。事前情報がなければ、景色に溶け込むようなそれに気付けたかどうか。
だが石を守っているというデミ・オーガの姿は見えなかった。
「木の影に隠れてんじゃねえの?」
ブリンドが投げやりに言ったが、彼の目はデミ・オーガ以外を警戒しているようにも見えた。
今回は、情報の出どころが怪しいのだ。
「怪しげな手紙か……名前くらい書きそうだけどな」
事情のあったのか、それとも――セイリュー・グラシアは考える。どうしてそんな真似をしたのかは気になる。ラキア・ジェイドバインも頷いた。
「警戒するだけで終わればいいけどね」
「本当ならデミ・オーガが五体だと信じたい。けど、今回は疑ってかかる必要があるな」
瑪瑙 瑠璃が短刀を手に、周囲の様子を探る。森に入った時から警戒していたのだが、今も特に怪しげな気配は感じない。
「いないなら、見える場所まで先行するだけだぜ」
瑠璃のパートナーである瑪瑙 珊瑚がペンライトを手に進んだ。テイルスの鴉が鳥飼を見て、彼が頷くのを見ると、鴉は珊瑚の少し後ろから続く。
だが、二人の歩みはほどなくして終わった。
「フフ、探す手間を省こうか?」
そんな声が上がったかと思えば、前方の木陰から長身の影が現れたのだ。
おそらくは、男だろう。
黒い覆面とプロテクターを着込んだ、やや異様な人物だった。
だがそれ以上に目を引いたのは、彼につき従うように姿を現した五匹の狼だ。
「先に聞くが、不審者の自覚はあるか?」
ブリンドが改造銃を男に向ける。
「デミ・オーガ連れの時点で怪しい上に覆面とはな。浮いてるぜ?」
「それは失礼した」
覆面の下、のぞいた口が薄く弧を描く。
「だがこの格好の方だと『敵』と分かりやすいだろう?」
「その手に持ってるのもな、マントゥールの教団員さんよ」
セイリューが、黒衣の男が左手に持つオーブを見る。邪眼のオーブ――マントゥール教団員がオーガ類と現れる際、携行している道具だ。
「ああ。確か、報告書か何かでデミ・オーガを操る連中がいたな」
記憶を探る珊瑚。不束 奏戯が緊張しつつ呟いた。
「噂では聞いてたけど、実際に関わるのって初めてだな」
「ではあの手紙は、あなたが?」
「そういうことになるな」
奏戯の精霊である艶村 雅の声に、男があっさり首肯した。その右手が剣を引き抜く。
「実は一度、ウィンクルムとの戦闘をやりたくてな。そこでゲームを考えた」
「ゲーム?」
「簡単な話だ。私たちは石を守りつつ君たちを狩る。君たちは狩られないよう、石を破壊する……既にトランス状態の者もいるが、ちょうどいいだろう」
森に入った時点でトランスをしている奏戯やセイリューたちに、むしろ楽しげに刃を向ける黒衣。
「ではこの勝負、受けてくれるかな?」
「断っても襲ってくるんだろ?」
奏戯が面倒そうに返す。男が今度こそ笑った。
「当然だ――殺れ」
声に狼が遠吠えを上げた。襲いかかってくる。
●
猛然と迫る五頭のデミ・ホワイトウルフ。その中央へ、ハティはルミノックス鉱弓の矢を放った。威力は低いが矢じりのクリスタルが光を反射し、狼の視界を奪う。
「こちらもいきます!」
雅が魔本「目眩」から魔法を解き放った。閃光を逃れた狼の足が、あらぬ方向へ彷徨う。いずれも打倒する力はないが、迎撃態勢を整えるには十分な攻撃だ。
先頭にいた珊瑚が後退しつつ、瑠璃に迫ろうとしていた一頭にダガーで切りつけた。苦鳴を上げた狼に、鴉がトリニティサインの魔本を指し向ける。傍らの鳥飼が並んだ。
「鴉さん、僕たちもトランスを」
この先の為に――短い言葉を交わした二人を緋色のオーラが包みこむ。
「まずは、数を減らしましょうか」
鴉の生み出す、第二段階のパペットマペット。今日は時季的にトナカイの人形だ。ファンシーな見た目とは裏腹に、トナカイは狼に激突し薙ぎ払っていく。跳ね飛ばされた狼が数度痙攣したきり、動かなくなった。
「ふむ、まずまずの連携と技といったところか」
「そうかい」
余裕といった態度の黒衣に、ブリンドが銃を向ける。
「一つ聞くけどな、不審者。この依頼の報酬は?」
「ふむ?」
パイレーツスペシャルの銃口を向けられても、男は浮かべた微笑を崩さない。
「A.R.O.Aは報酬を提示しなかったか?」
「ちげーよ。おたくの報酬の話だよ」
「ああ」
面白い話を聞いたように、黒衣は何度か頷く。
「そうだな。私は君らと戦えれば満足だが、神人を五人も捕えれば相応の見返りはあるだろうな……抵抗しなければ君たち精霊の命はとらないが?」
「寝言は寝て言え」
ブリンドは引き金を引いた。
銃声とそれに連なる甲高い音が轟く。
「急所を撃つ素振りでオーブ狙いか。悪くはないが――当たらんぞ?」
剣を振った黒衣の傍に、ひしゃげた弾丸が落ちた。斬撃で打ち払ったのだ。今だ崩れぬその笑みに『挑発』を感じ取り、ブリンドの目から『遊び』が消える。
当ててやるよ。
銃口が獲物へ走る――その時だった。
「リンっ」
ハティの警句。頭上の気配に気付いた彼が銃撃を止め、腕でガードした瞬間、襲撃者が彼は押し倒してきた。
倒れた彼の上にのしかかるのは、デミ・オーガ化した狼だった。
六頭目の狼だ。
「痛えだろが」
喰らいつこうとする狼を盾で押しのけ、銃が咆哮をあげる。轟音に身体を震わせ、狼が倒れた。精霊が顔をしかめる。腕が裂けていた。
新たに現れた狼は、一頭だけではない。
「……っ」
背後から跳びかかってきた狼を、鳥飼が杖で受け止めた。力を抜いて衝撃を流し、態勢を崩した狼をすかさず杖で叩く。間をおかず瑠璃がルミノックス短剣を突き入れ、狼の苦鳴は断末魔へと変わった。その刃を引き抜いた瑠璃はしかし、背後の唸り声に総毛立つ。
振り返った先には狼の口。目前に鋭い牙が迫った。
「瑠璃!」
珊瑚が彼を突き飛ばした時には、目を瞑っている。オブリガードだ。闇の中から迫る気配へと、珊瑚は最適な刃の通り道を思い描く。
(そこだ!)
閃いた軌跡に沿って、珊瑚のダガーが跳ねあがった。転瞬、カウンターの刃は狼の急所を断ち切っている。
「くそ……!」
だが、本来は立ち止った状態で放つ技の代償を、珊瑚は払うことになった。地面の雪を、狼の物とは違う赤が染めていく。
「みなさん、目を閉じて!」
ラキアが魔道書を掲げた。『森の隠者』から眩い光が発し、輝きが周囲を埋め尽くしていく。森の加護を得たシャインスパークに、再び視界を奪われた狼たちの鳴き声があがる。
光は味方にとって回復手段でもあった。傷を癒す精霊たちを横目に、鴉が周囲を見渡した。増えた狼の数は十頭。彼の張り付いたような笑みも、さすがに厳しさを刻む。
「背後には気を付けて下さい、主殿」
「こんな状況ですし、怪我は大目に見て下さいね」
「こけないよう注意するなら、善処しましょう」
「……頑張ります」
苦笑しつつ、鳥飼は『ジェンマ』の杖を軽く振った。
「セイリュー、俺たちも今の内に」
「ああ!」
セイリューが応じ、ラキアとともに黒衣へと仕掛けた。状況を根本的に解決するには、男をどうにかするしかない。
「ようやく接近戦か」
覆面の男が楽しげに笑い――刃が奔った。セイリューの突き出したアルフェラッツの大杖と、黒衣の剣が激突する。重い斬撃だった。
かろうじて弾き返した時には、次の斬撃が迫ってきている。神人の目前に刃が迫った。
「させません」
ラキアがスカルナイトの盾が、刃を迎え撃つ。
禍々しい表面を刃が削り、火花と擦過音が撒き散らされる。重い斬撃を精霊が受け流したタイミングで、セイリューは渾身の力で杖を突き入れた。
手応えは、ない。
「悪くないコンビネーションだ」
地を蹴り後退した男はそう言うと、間をおかず開けた距離を再び詰めてきた。速い判断だった。セイリューたちは攻撃直後で、態勢はまだ整っていない。
畳みかけられると厳しい――そう判断したラキアの魔法が光の輪を生み出した。光輪は幾重にも周囲を取り囲む。男の前進が止まった。
「第二段階のシャイニングアローか。確かに攻め切ることはできないが、それはそちらもだぞ?」
「……!」
あわよくば攻めを誘発するつもりが、「待ち」を選択された。どうにも敵は戦いなれている。油断なく相手を見据えるラキアの中で、黒衣の正体についての推論が出来ていく。
(この身体能力は、おそらく……)
「こちらは構わんが、睨み合いで困るのはそちらではないかな?」
「やばいな」
男の声にセイリューが背後を見て、呟く。
狼が統制を取り戻しつつあった。
●
狼たちは奏戯を集中して狙い出した。執拗な動きに応戦もままならず、奏戯は走って避けながら叫ぶ。
「お、俺に乱暴する気かよ!? エロ同人みたいに、エロ同人みたいに!」
「あら。薄い本なら、どちらかといえば貴方の精霊さんの方が好みだけど」
まさかの反応は、楽しげな女の声だった。
視線を向けた先、ウィンクルム達が来た方面から新手の人影が歩いてくる。赤い法衣に、白い仮面。そしてそれを縁取る長い黒髪。後方に、手に邪眼のオーブを持った二人の教団員を従えていた。足元には狼の群れ。
どういう手合いか、確かめるまでもない。
「敵の増援に、前後を挟まれた形か」
ハティの持つ弓が、躊躇いに揺れる。今対処している敵に加え、あの頭数となると撤退すら怪しい。
「これは、まずいですね」
鴉もまたどこに突破口があるか、視線を左右の森に彷徨わせた。
(逃げるにせよ、決め手がありませんね……)
この状況で左右に罠がないとは、言い切れない。
そんなウィンクルムたちの焦燥を知ってか知らずか、赤法衣の女は存外明るい声で告げた。
「あ、警戒しなくていいのよ。貴方たちと闘いたいのは彼と、私だけ。一緒に来たコたちには手出しさせないから」
「……?」
黒衣と自らを指し、不可解な事を言う女を瑠璃が見つめる。仮面に覆われた顔からは、当然表情を読むことができない。黒衣が笑った。
「要は、我々にとってこれは本来の目的の『ついでの遊び』ということだ。もっとも――手を抜くならこの場で殺すが」
そう言った男に変化が起きた。腕が剣を取り込みながら、膨張していく。腕のプロテクターが爆ぜ割れ、五指が硬化伸長。鋭利な輝きを宿す。
生み出されたのは、巨大な獣の爪だった。
「!」
それを見たラキアは反射的に、神人を背にしていた。
(精霊かもとは、思っていたけど)
爪の形成と同時、黒衣から吹き寄せたのは禍々しい風だった。空気が急に重みを増したような錯覚すら覚える、鬼気と存在感だ。セイリューが息を絞り出す。
「シンクロ状態、でもなさそうだな」
獣の爪……見た目はシンクロサモナーに近い。だが感じる力は、この上なく禍々しかった。なによりこの圧迫感――オーガに匹敵するか、それ以上だ。
「ルール違反に近いが、少し本気を出すぞ。死ぬ気で抗え」
巨爪が蠢く。わずかな予備動作から撃ち出される、五つの刃――それはラキアの密集させた光輪と激突し、カウンターをものともせず砕き散らした。
轟音と、爆風。
光輪を構成していた力が弾け飛び、セイリューたちは地面に投げ出される。
それを見ていた奏戯の耳に、鍔鳴りの音が聞こえた。
「ちなみに私はただの人だけど……そうね、貴方から頂きましょうか」
冗句のつもりか、赤法衣は両腰から剣を抜き放ち、奏戯に迫る。
「さあ、闘わないと乱暴しちゃうわよ? 血なまぐさいけど」
「ハッ、馬鹿だなぁ。俺を誰だと思ってんだ?」
女性が自分を求めて迫ってくる状況――普段なら「喜んで!」というシチュエーションも、今回は別だ。猟奇的な彼女は奏戯としてもご遠慮願いたい。
故に、奏戯もウィンクルムソードを構え、駆け出した。
「俺の実力、見せてやるぜ!」
「それは楽しみね――って、ちょっと、どこ行くの!?」
赤法衣から離れる方向へ走る奏戯が不敵に笑う。
「これが俺の実力(サバイバル技術Lv1)! 俺の脚力についてこれるか!」
と、自慢げに叫ぶ奏戯。
ちなみにサバイバル技術Lv1というのは、主に山野の知識に詳しいといえるレベル。身体能力が優れているというわけではない。
よって――
「はい、追いついた♪」
「いやあああああああ!?」
あっさり窮地に立たされた奏戯の目前で、刃が光る羽目となっていた。
「かなちゃん!」
雅が魔道書を手に二人の元へ向かう。左右から襲ってきた狼の牙を避け、混乱の魔法で怯んだ隙に押し通る。赤法衣がそれを見て、奏戯に笑いかけた。
「ふふ、上手く釣れたわね」
「……! 雅ちゃん来ちゃダメ――」
奏戯が叫ぶのと、雅が女に魔法を放つのは同時だった。
赤衣の手足を狙った魔法はしかし、直前で避けられる。本を弾かれた雅が目を見開いた時には、その首筋に剣が叩きつけられていた。雅の意識がその一撃で刈り取られる。
「あ……」
「まず、一人」
膝をついて倒れていく精霊へ、赤衣の剣が振り下ろされた。
刃の突き立った首筋から、血が流れていく。
「――そうこなくてはね」
刃をウィンクルムソードで受け止めた奏戯は、食い込もうとする刃に懸命に抗っていた。
「俺って、口説いた相手はだ、大事にするし……」
「健気な子は、好きよ」
言いながら刃を押しこむ赤衣。痛い。かなり痛い。唇を噛みしめた奏戯の視界が、赤に染まっていく。
(やばい、これは、死――)
「やめろ!」
(瑪瑙ちゃんたちの声が聞こえる……)
不意に重圧がなくなり、奏戯は倒れる。
視界が完全に暗くなるのを最後に、神人は意識を手放した。
●
「やめろ!」
右の剣を奏戯に押し込もうとする赤法衣の女に、瑠璃が斬りかかる。赤法衣も動いた。右の剣をそのままに、左の剣が瑠璃の一撃を迎撃する。
「そこだっ」
そしてがら空きとなった女の左側面へ、絶妙のタイミングで珊瑚のダブルダガーが走った。盛大な火花が散り、女が飛び退る。
「……お見事」
死角からの剣は、回避も防御を許さなかった。肩口から流れ出る血に、赤法衣は楽しそうによく似た二人の顔を見比べる。
「精霊と神人、今度はどちらが先に倒れるかしら」
「倒れるのは、お前だ」
「そう――行くわよ」
瑠璃の声に、女は踏み出す。
「!」
急速に視界で大きくなる赤法衣に、瑠璃の身体が動いた。
右からの斬り下げに短刀を合わせ、受け流す。そこへ左剣が雷撃の如く叩きつけられた。豪快な一撃は完全には受け止めず、バックステップで衝撃を緩和する。
追撃はなかった。赤衣は瑠璃に背を向け、今度は珊瑚と戦っていた。
「喰らえ!」
珊瑚の一撃は、赤法衣の片腕での防御を越えられない。意地でも押し通すべく、珊瑚が裂帛の呼気を放った。
そこへ迫る、もう片方の剣。慌てて回避した珊瑚には、血の筋が伴っている。赤法衣が追撃の姿勢に入った。
――いまだ。
そこで瑠璃は踏み込んだ。赤衣が彼に気付いたところで、珊瑚も反撃に移る。敵の動きが停滞した。
「!?」
完全に虚を突いた形だった。二人の一太刀目は旋回する双剣に弾かれるが、示し合わせたように瑠璃と珊瑚は立ち位置を変え、二撃目を繰り出す。まるで鏡像が動いているように、二つの刃が呼吸を合わせて放たれる。三撃目で手傷を負った赤法衣が、仮面の奥で目を細めた。
「面白いわね……でも」
女が旋回の速度を増した。加速した刃が僅かに、二人の腕に触れる。変化した敵の動きに緊張を強いられながら、瑠璃たちは竜巻のような太刀筋の中へ向かっていった。
●
矢を放とうとしたところで、狼が足に喰らいついてきた。
「く……」
ハティは激痛よりも、攻撃が途絶えないよう集中した。
狼は残り五頭にまで減っていた。だが教団員たちをも相手にしているため、狼への手数が当初より減っている。負傷の危険も増えていた。
ハティは素早く、矢じりで狼を突く。拘束が緩んだところで一気に引きはがした。鴉のパペットマペットが狼に止めを刺すも、ハティは膝を突いてしまう。鳥飼が別の一頭を杖で撃退し、駆け寄った。
「大丈夫ですか?」
「防具があったから、たぶん……」
丈夫なキタキツネの足具のおかげか、重傷と言うほどではない。息を荒げながらも、ハティは次の矢を放った。
矢はちょうど立ち止まった一頭を貫く――寸前、巨大な爪に分断される。
「そろそろ、限界のようだな?」
黒衣が、獣の爪を振るい迫ってくる。硬質化した爪が鴉のトナカイを切り裂き、ブリンドの銃撃を打ち払う。一直線に神人二人へ。
「ハティ!」
「主殿!」
そんな精霊の声すら断ち切って、爪が大上段から下ろされた。鳥飼がハティを突き飛ばし、自らも地面を蹴って身を投げ出す。
が、間にあわない。
鳥飼の前髪が数本、裁断されて宙を舞った。
「……っ」
「……ほう?」
男が肩を見る。プロテクター越しに、セイリューの投げた大杖が刺さっていた。
それが攻撃を鈍らせたのだ。
「さすがに痛いな」
突き立った杖を無理やり引き抜く黒衣。無手となったセイリューが動くより早く、その爪が別の形へと変わっていく。
「さて、どう対処する?」
生み出された黒い狼の頭――それがセイリューを襲った。
「セイリュー!」
ラキアが割り入って、もう一度光の輪を展開……するよりも早く、狼の牙は精霊を吹き飛ばしている。
「ラキア!」
倒れたまま動かぬ精霊に、一瞬血の気の引いたセイリュー。気を失っただけと知って、息を吐く――が、すぐさま厳しい表情で敵を見やった。
(やばい……)
無手ではおいそれと動けない。ラキアは気絶。ハティは足に負傷。鳥飼たちは無事だが、残る三頭の狼が牽制している。離れた場所を見れば奏戯たちが倒れていた。その近くで瑠璃たちは赤法衣と戦っているが、遠目にも怪我をし、動きも鈍っているのが分かる。
「今度こそ、詰みだな」
黒衣の腕の狼が、再び咆哮をあげる。
その身体に次の瞬間、弾丸が突き刺さった。立て続けの轟音が、森にこだまする。
「詰みはてめえだよ」
よろめく男にブリンドが言った。彼もまた狼との戦いで怪我をしていたが、銃把を持つ手は力強い。
「しくじったな」
黒衣が起き上った。胸からひしゃげた弾丸が落ち、仰け反っていた男の上体が戻る。
「狙いは私ではなく、石の方だったか」
封印石が砕けていた。黒衣と石が一直線に並ぶ瞬間を狙い、連続射撃を行ったのだ。
「興じすぎたな。我々の負けか」
男は剣をしまった。赤衣も双剣を納め、警戒する瑠璃たちから離れていく。あっさりと戦闘を止めた二人を、珊瑚が睨んだ。
「本当に引くのかよ」
「言ったろう、ゲームだと。言った以上約束は守ろう」
男が合図すると、教団員と狼が森の奥へと下がっていく。
「我々の本来の目的は、この地のデミ・オーガを教団戦力として持ち帰ることだ。途中たまたま石を見つけ、ウィンクルムと戦う口実に利用した――それだけのことだ」
「元より勝ち負けは気にしてないし、神人を連れ帰る余裕はないのよね」
赤法衣が残念そうに、森の中へと消える。
「少しは楽しめた。次会った時……強くなっていることを期待しよう」
黒衣もそう言い、遠ざかっていった。
あまりに突然の幕切れに、しばし誰もしゃべれなかった。
「遊ばれてた……ってことでしょうか」
鴉が、険のある表情でそう言った。セイリューがラキアを背負う。
「命拾いはしたな」
いずれにしろ教団員は、タチが悪そうだ。
「……」
「ネジが飛んでんじゃねーの?」
黙するハティに、ブリンドが苛正しげに息を吐く。不可解な行動基準は、彼らもまた狂った倫理の元にいるからなのか。
「とにかく、石の破壊はできましたね……黒衣の男の力は気になりますが」
鳥飼の言葉に、歩いてきた瑠璃たちも頷く。意識を取り戻した雅に肩を貸していた。
「そうちゃんは無事ですか?」
「応急処置はした。町に戻れば大丈夫だろう」
瑠璃の返事に「よかった」と力を抜く雅。奏戯を背負った珊瑚が言った。
「行こうぜ。長居は無用だ」
森の静けさが、今はどこか薄気味悪い。
災難に遭った気分で、ウィンクルムたちは帰路についた。
依頼結果:普通
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 叶エイジャ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 12月04日 |
出発日 | 12月13日 00:00 |
予定納品日 | 12月23日 |
参加者
- ハティ(ブリンド)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- 瑪瑙 瑠璃(瑪瑙 珊瑚)
- 不束 奏戯(艶村 雅)
- 鳥飼(鴉)
会議室
-
2014/12/12-23:56
プランは提出済み。
うまく行くように祈っている・・・・!
相談諸々、皆さんお疲れさまでした。 -
2014/12/12-23:51
赤衣の対応助かる。
というと視察に先行気味になる感じだろうか?
双眼鏡の下りは一応プランに記入してある。
こちらは同行しつつの確認で、確認できたことがあれば口頭で伝えるつもり。 -
2014/12/12-23:50
プラン完了!
俺も俺を狙ってくる奴が居た場合とりあえず名乗りを上げて注意を引く感じで書いておいた!
サバイバルで、逃げ切る予定ではあるけど…
もし皆とプラン齟齬があったらあれだから一応確認しとく!
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2014/12/12-23:36
ああ、こちらこそすみません。
デミ・オーガの数が確かでなかった為、予め敵の数を視察し、ペンライトで知らせてから、
ウィンクルム達が臨機応変に戦うという考えがあったんです。
神人を狙う人に関しては、こちらは珊瑚が神人への防衛中心で対応する予定です。
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2014/12/12-23:21
ブリンド:
ん?その場に見えるくらいまで近付いてからだったら、合図とか考えるよりそれぞれで確認、警戒しといた方がいいんじゃねえか?なんか読み違えてたらワリィ。 -
2014/12/12-23:16
ブリンド:
おつかれで、確認さんきゅーな。
いちおープランは提出完了してる。
黒衣については俺の方で触れてるが赤衣に触れる余裕が無さそうなのが何とも。
もっと言えば覆面剥ぎたかったんだが文字数が倒せねえ。
オーブ破壊後の増援があればオトーリデコイ使ってみるつもり。ハティと俺んのでニ羽な。
コントロール下にある時はあんま効果ねえかもと思って。
撤退時の混乱も考えると方位磁石が欲しかったが手に入らなかったんで、天文学(星を見て方角がわかる)と医学(可能なら手当て)用意しといた。気休め程度のレベルだが。 -
2014/12/12-22:57
そうなりますと、索敵するよりは
目の前にいたデミ・オーガの数をその場で知らせる方がいいかもしれませんね。
数のお知らせはペンライトで知らせます。
戦闘に関してはハティさんの言うように、デミ・オーガが増援されて
長丁場になるよりは、封印石を破壊次第引き上げる方向がいいと思っています。 -
2014/12/12-22:50
遅くなってごめんー;
なるなる、そういう意図なら了解!
優先順位は成功条件である封印石を壊す事で教団員は必要に迫られてから。
だな!
OK、じゃそいう方向でプラン仕上げる! -
2014/12/12-05:07
連投すまない。とは言っても教団員らしい二人の実力を知らないので、狙って仕留められる相手とも限らないのはわかっている。そして必要に迫られたらの話だな。
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2014/12/12-04:55
教団員らしい二人とその他についての行動は読めないが、デミに関しては封印石の破壊関係なく襲ってくるだろうな。
倒した後に破壊したとしても増援は十分考えられる。ので、いつ破壊するかではなく破壊できる機会にしてしまった方がいいと考えている。
その上でできればデミをコントロールするオーブの破壊も狙いたい。
最初に状況によっては教団員にそれ以上の攻撃を行うと言ったのは教団員二人の生死は問わないという意味だな。
皆が不殺の方向なら考え直そうと思うが。
わざわざ壊されたくないらしい封印石のある場所に呼び出した理由は何だ…?
俺達に害するのが目的なら、こちらが不利な状況であれば向こうに引く理由はないだろうけど。
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2014/12/12-03:56
ブリンド:
あー、言い忘れスマン。俺のスキルはダブルシューターの予定だ。
装備は現装備で行くことになると思うわ。 -
2014/12/12-03:53
書き込み遅くなってごめん;
セイリューはハーレム以来ーwひっさびさーw
ハティと鳥飼は初めましてだなー♪
不束さん家の奏戯君ですよー♪
宜しくなーw
>インカムが使えない可能性
あ、なるほど。
地場か…そこまで考えてなかった…。
音だと相手に見つかる可能性もあるから俺は光のがいいかなーって思う。
そっちのが見つかりにくそうな気がする。
>封印石の破壊について
あー、俺もそれはちょっと思ったんだけど…。
でもよくガイド見ると
石を破壊して無事に帰還するまでの難易度を「難しい」とさせていただきます。
って書いてたから…。
もしかして、石壊した後で無事に帰還できずに襲いかかってくるんじゃね?(がくぶる
ってなってた;
そう考えると時間がちょっとかかっても倒してからの封印石の破壊の方が無難なのかなーって;
どちらにしろ奴等俺達の事、襲うつもりなんじゃないかってちょっとドキドキしてる(胸を半泣き状態で押え
>戦闘
人が集まってくれて助かったーw
雅ちゃんの装備が「眩暈」だから戦闘が始まったら相手を混乱させられないか試してみる!
さってどこまで通じるかなー(白目
あ、うん。
俺の選択肢は変わらず戦闘が始まったら敢えて的になる方向で今のとこ組んでた。
森の中ならサバイバル知識で少しは有利に動けないかなー…動けたらいいなー…(遠い目 -
2014/12/12-03:42
セイリューとラキアもよっしくな。
黒衣と赤衣はまず張ってると見ていいだろーな。
デミは数が固まってるとも限らねえし、他教団員がドコにいるかもわかんね、インカムもダメとなると俺もあんま薦められねえかなぁ。
人を割くならもっと割って油断誘ってもと思ったがデミに囮仕込む意味はねえし、でなくても相手がやる気まんまんなんでナシだな。
増援がくると想定しといて総員で短期狙ってった方がいいかもしれん。
実際そういうケースもあったし、そこは警戒してもおかしくはねえはずだ。
ハティにはデミを三体以内(赤衣と黒衣を含めても計五体以下)にするまでは石よりデミの数を減らす事を優先させるつもり。
フリーになったら封印石を狙って教団員の気を散らしたり。
黒衣は精霊狙いらしいんで相手する時オーブの破壊は狙いたいとこ。
んー。双眼鏡持っていけるように申請出しとくわ。現地に着くまでしか確認出来ねえんで役に立つかはわからんが。
着くまでに出来る警戒はしておこうってな。職員も怪しんでるし、許可は降りるんじゃねーかな。 -
2014/12/12-00:34
最終参加、セイリュー・グラシアとLBの精霊ラキアだ。
今までの相談の流れに合わせるぜ。
ひとつだけ気になる点を確認したい。
任務の目的は『封印石』の破壊なので
森の中を広範囲にデミ・オーガ探しはしなくてもいいかなと。
目的の封印石破壊の邪魔になる敵だけ相手にした方がいいと思う。
森の中には魔物が沢山いるので
捜しまわってわざわざ遭遇率を上げる事はない。
地図で封印石の位置は判っているので
そこまで分散せず移動する方が危険は少ないかと。
ただ、分散してデミ・オーガを探したいということであれば、
そっちを優先してもらっても構わない。
ラキアはシャイニングアローⅡで敵からの攻撃防御&カウンター攻撃、
シャインスパークで敵の命中率低下(と味方負傷の回復)を考えている。
ディスペンサは無い。 -
2014/12/12-00:23
おっ!セイリューにラキアじゃん!参加してくれてあr
瑠璃:
こら、馴れ馴れしいぞ。
珊瑚:
ンだよ、もうっ!
そうそう!オレ、索敵に入ってデミ・オーガの数を知らせるよ!
倒した後は、瑠璃を狙う奴から、瑠璃をオブリガートで守りに出るからな! -
2014/12/12-00:08
ハティさん、ブリンドさん。依頼では初めまして、瑪瑙瑠璃です。
改めてよろしくお願いします。
インカムが通じなかったときは、んー、そうですね。
デミ・オーガの数だけカスタネットを鳴らすか、モールス信号のように光を点滅させて知らせる策で
いけないでしょうか?
大きい声ですと、敵に気づかれないか気になるからです。
鳥飼さん達、鴉さん達の行動、了解しました。
そうなると、デミ・オーガを倒してから封印石の破壊が無難でしょうか? -
2014/12/11-21:04
ルーメンぶり。あれは思い出深かった。
不束さんは初めまして。瑪瑙さんも仕事では初めましてだな。皆よろしく。
封印石を守る任があるようなので、デミも黒衣も封印石に辿り着く前には間に入ってくると思われる。
俺は弓(クリアレイン)を持って行く予定だ。
クリアシリーズの効果がより活かせそうなのはデミの方なので、デミ狙いメイン。
デミウルフが例に漏れず闇属性だったらだけど。
封印石の破壊については俺もブリンドも隙あれば狙うつもり。
赤衣もおとなしくは見ていてくれないだろうが、合流される前に少しはデミの数を減らしておきたいところ。
黒衣と赤衣以外の他教団員についてはどこに、どのくらいの数がいるのか。まるでわからないな。
あまり長居したい条件下ではないのは確かだが、封印石の破壊は必須として、どこまでを目標にしようか。
撤退戦になった場合、ブリンドと牽制射撃にある程度残ろうと思ってる。時間稼ぎだな。 -
2014/12/11-12:04
ハティさん、ブリンドさん。お久しぶりです。
葛のヴァーミン以来ですね。(にっこり
僕はジェンマを入手できたので、こちら持って行こうと思っています。
親密度はあまり無いですけど。
鴉さんの攻撃力を僅かでも上げて、デミ・オーガの数を減らす事を優先したいと思います。
適正レベルに足りないので、命中率はありませんけど。
相手の攻撃を受け止めることはできると思います。
>インカムが使えない可能性
方位磁石「デューンの呼び声」にもある
『スノーウッドの森は魔法的に磁場が狂っている場所が多い』
という記述もありますし、可能性は高そうです。
使えない場合は、大きな声で伝えるしか、無いでしょうか。(首傾げ -
2014/12/10-23:43
もう一組追加で頼む。ハティとプレストガンナーのブリンドだ。よろしく。
過去の報告書を見てきたが、磁場の乱れでインカムが使えない可能性はありそうだな。
デミの数を調査するとして、報告は合流してからになるだろうか。
教団員風の二人についてはある程度攻撃に出ようかと思っているが、デミ優先で統一した方が良いだろうか。
特に黒衣だな。オーブの早期破壊が目的だが、状況によってはそれ以上の攻撃も考えていた。
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2014/12/10-22:51
鴉:
大凡は把握しました。
封印石に辿り着き、戦闘前にトランス。
デミ・オーガと精霊が交戦。内一人は、索敵しデミ・オーガを数え周知。
その間に神人が封印石の破壊を試みる。
奏戯殿が封印石破壊中に襲撃を受けた場合の引き付け役を行うと。
なら、私はデミ・オーガを削るとしましょうか。
メタな話ですが、黒い方も確実に参戦してくると思いますが。
敵の数を減らす為に、私はデミ・オーガを優先したいと考えています。
よろしいでしょうか。 -
2014/12/10-19:16
珊瑚:
奏戯と雅、鳥飼と鴉は初めましてだな!珊瑚やっさ!よろしく!
瑠璃:
鳥飼さん、鴉さん初めまして。瑪瑙瑠璃と、相方の珊瑚です。
参加して下さり、大変心強いです。よろしくお願いします。
今のところ、精霊メンバーでデミ・オーガの相手。
その隙に封印石を神人が破壊する考えでいます。
ただ、デミ・オーガの数が把握できないので、精霊の内の一人は、
視察と同時に皆に連絡する必要があると思いまして。
不束さんは、封印石の破壊中に何者かが襲う人がいたらを想定して、
その人を引き付けるとの事です。 -
2014/12/10-17:26
はじめまして。
人手不足と聞いたので、少しでも力に成れればと参加させていただきました。
僕は鳥飼と呼ばれています。お好きに呼んでくださいね。
こちらは鴉さん、トリックスターです。
今回はよろしくお願いします。
鴉:
お会いするのは初めてとなりますね。
私の事は鴉とお呼び下さい。
主殿共々よろしくお願い致しますよ。
手紙の内容がまるで果たし状のようですね。
間違いなく誰かがウィンクルムを呼び出して何かしたいんでしょう。
そう考えると、職員が情報を信じていいのか不安になるのも解るというもの。
会議の流れは、後ほど把握させていただこうと思います。
とりあえず、挨拶として書き込ませていただきました。 -
2014/12/10-12:39
確かに。
人数が不確定だからとりあえず熊さんがどれくらい居るか確認か…。
うん、その方が良さそうだな~。
雅さんが装備してる武器が丁度「眩暈」だから、それでとりあえず援護する予定なんだけど…。
問題は人数によってはかなり追い込まれるよねーってとこだよなー。
一応、タロットダンスをセットしておくけど…。どこまでいけるかなー。
※PLより
マントゥール教団の示唆ありがとうございます!
こちら一度もマントゥールの関わった事がなかったのでありがたいです!
あとは、もうちょい人数が入ると、いい、な(吐血 -
2014/12/09-01:33
※PLより
・GM様の解説からして、マントゥール教団の話はPL情報の可能性があります。
よって、PCメンバーにマントゥール教団の可能性をリザルトで意識させる為、
過去の報告書で、デミ・オーガをオーブで操っていたという記録をプランに記す予定です。 -
2014/12/09-01:14
五体とは限らない。
逆をいえば、五体以上でもあるし、以下の可能性もありますよね。
なので、デミ・オーガの実数を把握する為に
インカム付きで一人が調査し、数だけ知らせるのはどうでしょう? -
2014/12/09-00:45
瑪瑙ちゃんは初めましてだなー♪
パートナーはトリックスターの雅ちゃんだぜ!
宜しくな!
だなー…勝てる見込みがあんまなさそうだしなー。
ただ、問題はオーガが何体居るかってところだよな。
5体とは限らないって結構難しい。
逃げながら探りを入れる感じの方が恐らくいいんだよなこれ。
戦闘してる方はきっとそこまで余裕ないだろうから…。
とはいえ逃げる俺らも余裕がある訳じゃないからどうなるかってとこになると思うけど…。
んー、最悪、マントゥール教団の奴等の戦闘が終わらない内はデミ・オーガもこちらに惹きつけておくべきかなーとかちょっと考えてた。
うん、他に案があればそっちにしたい…物凄い体力消耗しそうだこれ(白目 -
2014/12/09-00:22
不束さんは初めましてですね。
瑪瑙瑠璃と、相方の珊瑚です。よろしくお願いします。
戦闘前にトランスをしておくのは、自分も賛成します。
デミ・オーガの事もあるかと思いますから。 -
2014/12/08-09:49
どもー♪
不束さん家の奏戯君だぜー♪
うん、俺思ったんだ。
ハイトランス出来る訳でなし。
俺に戦闘ができると思えないんだ。
だからとりあえず赤い人をこっちに引きつけながら逃げる選択肢を、俺は選ぶぜ(いい笑顔で親指をびっ!
とりあえずトランスは戦闘が入る前に済ませる予定だぜー。
まだ俺しか入ってないからあれだけどそんな感じ♪
宜しくなー♪