プロローグ
デミ・オーガの群れに襲われて、娘が浚われてしまったんです。
始まりは、切欠は、経緯は。
そう、確かそうだった。
幼い少女がデミ・ウルフの群れに浚われたのだと、母親が泣きながら訴えてきた。
すぐさまウィンクルム達が集められ、救出および討伐の依頼が出された。
少女を連れた狼たちは、まるで巣に獲物を持ち帰るかのように、古い遺跡に入り込んだのだという。
とにかく早く後を、後をと急き立てられて向かったその場所へ踏み込んで。
それからの記憶が、途切れている。
断片的に覚えていることは、遺跡の道中で、何かに襲われたということ。
叩きつけられた壁が、ぐるり、回って。転がるようにどこかへ落ちた。
――どこへ? 誰と?
ぼんやりとした灯りは、遺跡の壁に映えている苔が、光っている為だった。
薄暗い中に、幾つも映えている苔が、次第に慣れた視界に広がる。
そこは、洞窟のような場所。狭くはない。見上げた頭上は高く、天上が見えない。
壁の途中に穴が見える。あそこから、落ちたのだろうか。
見渡した周囲には、幾つかの人影。仲間の神人と……見かけない、少女。
気を失っていたが、怪我をしているわけではないようだ。ひょっとしてこの少女が、浚われた少女だろうか。
洞窟の先に、道が見える。来た道を戻る事は不可能だろうから、この道の先へ、進むしかないのだろう。
武器も防具も手元にある。幸いだ。注意して進もうと、少女を抱え、誰かが一歩、踏み出した瞬間。
「あってんしょんぷりぃ~ず♪」
どこからともなく響き渡る、声。
ハイテンションで可愛らしい口調だが、形容しがたい何かを感じさせる程度には、野太い。
露骨に顔を歪めた神人達に、声は構わず続ける。
「かんわゆい神人しょくーん。お怪我はなぁい? あったらごっめんなさーい☆ でぇ、起きたばっかりの所悪いんだけどぉ、貴方達お仕事中だったはずだからぁ、働いて貰おうと思ってぇ」
語尾が逐一上がる声は、不快感と同時に、不安を煽る。
どこから語り掛けてきているのかは判らない。けれど、この誰かは、どこかで、にたりと笑っているに、違いなかった。
「かよわい少女を襲ったデミ・ウルフたちをー、ぶちのめしちゃってちょーだい♪」
声を、合図に。唸る声が幾つも幾つも、幾つも聞こえる。
苔の明かりに照らされて、現れたデミ・ウルフは、神人達を取り囲んでいる。
「十体ほどで足りるかなぁ? 逃げても良ーわよぉ、その道を真っ直ぐ、まーっすぐ走れば、愛しの精霊ちゃんたちと合流できちゃう☆ ……かーもね」
きゃは。笑い声が、洞窟に反響する。
じりじりと獲物を狙い済ます十体のデミ・ウルフ。一度に襲い掛かられれば、全滅は免れない。
精霊の居ない状態で、戦って勝ち目があるかと言えば、明らかに、否だった。
「どーするぅ? どーしよっかぁ。まぁ、とりあえず走るしかないわよねぇ、ないわよねぇ? ふふっ、ふふふ! 五分待ってあげる。五分経ったら、楽しい楽しい、鬼ごっこをしましょ☆」
――よーい、どん!
不愉快な声に、けれど体は反射的に動いていた。
武器はある。防具はある。体力もまぁある。怪我はない。
何もかもが未知数だが、一つしかないこの道を駆けるしかない。真っ直ぐ行けば合流できるという言葉は怪しいものだが、行くしかない。
「道は、流石に3人ぐらいしか並べないな」
「場所によってはもう少し狭い所があるかもしれない」
「どうにか撒いて、早く合流しないと!」
神人達は、一心不乱に、洞窟を駆けた。
一方、その頃。
残された精霊たちは、神人を探し、遺跡を駆け回っていた。
依頼された少女らしい姿はどこにもない。デミ・ウルフの姿すらない。
神人を飲み込んだ壁は、幾ら殴ってもびくともしなかった。
駆けて、駆けて、駆けて――。やがて精霊たちは、一つの部屋に行き当たる。
「ここで、最後だぞ……」
誰ともなく呟いた声には、悲痛な装いが滲んでいた。
何故なら、そこは、やたらと広い部屋で。
部屋の真ん中に、頑丈そうな檻があって。
檻の手前には古く埃の積もった観覧席があって。
檻の向こう側には、乾いた血だまりが、あった。
悪趣味な趣向を思わせる造り。ぞっと背筋に降りる怖気を感じると同時に、咆哮が、聞こえる。
狼のそれによく似た声は、部屋の奥にある通路の先から聞こえているようだ。
嫌な予感しか、しない。
「檻を、開ける方法はないのか!」
「調べろ! とにかくこの部屋を調べろ!」
精霊たちは一斉に動き出した。咆哮に、悲鳴の混ざらない事を祈りながら。
「んふ。いー感じに悲壮感にじみでてるじゃなぁい?」
ふりふりのゴシックロリータを身に纏った、華奢で可憐な乙女が楽しげに浮いた足を揺らす。
やっぱり野太い声は、その人の性別を如実に物語っていたが、容姿と不釣り合いな声さえ、対峙した者は気に留めなくなるだろう。
額に真っ直ぐ、伸びた角。
愉快気な男は、くつくつ、くつくつ、喉を鳴らす。
「ルードゥスちゃんの玩具壊しちゃうかなぁ。いいかなぁ、いいよねぇ。あたしもウィンクルムで遊びたいしぃ」
あぁ、早く来ないかな。男は楽しげに呟く。
檻に隔たれたまま、食い荒らされるパートナーを見たら、彼らはどんな顔をするだろう。
「でも、この窮地を乗り越えられるなら……やぁだ、期待しちゃう」
ちゃんと穴は開けておいたから。見つけてごらん。可愛い可愛い家畜たち。
解説
●目的
少女の生還(普通判定)
●前提
本来の目的は少女の救出
トランス済み
探索、討伐に必要な道具類は所持しているでしょう(照明やロープ類、マッピング用の物品など)
電波障害のためインカム等の使用不可
●神人さんの得られる情報
浚われた少女を連れている(気絶中)
光る苔が所々に在り仄かに明るい洞窟(ただし照明なしでは行動し辛い)
洞窟は3人が並べる程度。もっと狭い場所もあるだろうがそれ以上に広い場所は無い
今から5分後に、デミ・ウルフが10体、襲い掛かってくる
一部の隆起した壁が、少し時間を掛ければ崩せるかもしれない
何事もなく全力で走り抜けられれば、デミ・ウルフが追い付く前に洞窟を抜けられるかも?
●精霊さんの得た情報
柵状の檻が部屋の半分を仕切る部屋に居る
柵の間隔は人は通り抜けられないけど腕なら通せる程度の幅
檻を破壊することは可能
ただし特殊な魔法素材のようで、攻撃力や属性を問わずその場にいる全員の総力が必要
(=檻破壊後はMP消耗によりスキルが使えない状態)
なお、2R~4Rくらいの間隔で電流が流れる仕組みになっているのでライフビショップの方も例外なく含まれます
破壊することで部屋が崩れる事はなさそうだがそもそも部屋を崩すのは無理
部屋の捜索を行った際に、何やら装置のようなものを発見
檻の柵の内ランダムに一本を、数秒間だけ消す装置のよう
何処が消えるかは不明。一人だけなら、ダッシュで駆けつければ通る事が出来る
二度まで使用可能
●その他
檻破壊の為の総力に神人のMPは含まれません
ディスペンサによるMPの補給は、合流後なら可能です
謎の声は眺め見て楽しみたいだけなので襲ってくる事はありません
とても良い結果を見せつける事が出来ればコンタクトを取る事も可能かもしれません
ゲームマスターより
とても難しいの形を取っておりますが、レベル等、ジョブ等に推奨や制限はございません。
それなりに頭を使って頂く事になると言うだけですのでどうぞお気軽にご参加ください。
成功条件を満たす一番確実で簡単な手段は、お察しいただけるかと思います。
ですが、伴う犠牲は少ない方が望ましいでしょう。
なお、青ネコGM宅のルードゥス氏はお名前をお借りしただけでご本人は登場しません。
あしからずご了承ください。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
信城いつき(レーゲン)
事前用意:ライト(落ちないよう紐つけて首にかける) 目的:少女を無事に保護する。基本、少女を優先して行かせる行動をとる 全力で壁をくずす。時間にったら退避(後ろから二番目)※壁の固いカケラを数個ポケットへ 襲撃時は、敵が走り抜けないよう食い止める 敵が少し離れている場合などは、洞窟内の石(なければカケラ)やライトの光を顔面(目)に放ち、敵の行動を押さえる(セラフィムの火の準備時や危険と判断した時は殿に出て、攻撃のフォローまたは交代に入る) 室内戦はタイガの攻撃範囲外の敵を狙う。 変な格好のオーガが出現時は念の為女の子を庇うようにする オルガスコープでランク確認 「そう簡単に思いどうりになんかなってあげないよ」 |
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
”力”を生かし少女を抱える 脱出だ!急げ! *ライト点灯 俺が敵なら希望の先には絶望を配置する だからこのまま逃げれるとは思えない なので出来るだけ敵を阻みたい 狭窄箇所を見極め、3分間全力で壁を崩そうと提案 3分後に腕時計アラームセット 槍を岩壁下部に貫通させるように突き、ガスガス崩す 岩盤構造や劈開の性質を活用 下部を可能な限り砕き、抉る 上部が崩落したら成功だ アラームで全力疾走 ・少女を抱き真ん中 ・左右に不規則に走り攻撃回避率をあげる ・止まらず全力 柵の向こうに駆け込み、少女をラキアに ディスペンサ 誰かへの致命攻撃は懐中時計で遡及 ★戦闘後 少女は慰め、名を聞き、安心させたい 敵には「カーテンコールはないのかな?」と挑発 |
セラフィム・ロイス(火山 タイガ)
少女救出最優先。ウィンクルムとして受け流しも頑張りたい ■火を使うのを思いつき殿。予備懐中電灯も 最悪だ。神人だけで守りきるなんて デミ・ウルフ10匹とまともに戦って勝てる自信はないけど…守らないと ■壁崩し。セイジの案に賛同し3分全員で試みる (すぐ駆けつけてくれるタイガがこれないなんて、あちらも厄介なんだろう。少しでも確実に少女を救出するためにも。時間稼ぎにならないか。あわよくばダメージに) ※追いつかれそうになれば 持ってたランタンとランタン用の油を狼達にぶつけて、火で威嚇 その後、殿のまま逃げ優先で応戦 (もって、体力。頑張るんだ…来てくれる) ◆ タイガ!来てくれると思ってた (なくなれば初ディスペンサも |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
先頭担当。2人並んで進み隊列は短くするぜ。 マグナライトで足元を照らし、 ハンティングやサバイバルレベル3も活用、トラップ等警戒し先に進む。 何か気が付いたら皆に知らせる。 後ろと離れないよう注意。 途中壁が崩せそうな所はセイジの指示に従って壊す。 両手杖を突いて壁にダメージを入れるぜ。 3分間だけ壊す。 デミ狼が追いついてきたら後ろへ下が。 最後尾のセラフィムさんが巧く逃げられるよう 狼を杖で牽制し皆が逃げられるようにサポート。 いざとなったら彼を肩に抱えて走る。 檻部屋へ到達したらダメージを受けないようにチャーチ障壁ギリギリの範疇から狼を攻撃し引きつける。 レーゲンさんの射線を塞がないように位置取りに気をつける。 |
柳 大樹(クラウディオ)
この遊び半分な嫌な感じ。似てる。 全員で壁崩してデミ・ウルフの進路妨害。 アラーム鳴ったら、先頭から2番目について走る。 セイリューさんが後方の援護に行ったら、代わりに道先の安全確認。 障害物や罠は全員に逐次報告。 セイジくんがついて来てるのを確認しながら進む。 通路を抜けたら精霊達に現状報告。 女の子発見、確保。 デミ・ウルフ10匹。 野太いカマ口調の声が聞こえたこと。 近くの人と協力して一匹ずつ確実に倒す。 左の死角に回り込まれないように、味方と敵の位置を見ながら立ち回る。 囲まれるのも勘弁だよ。 「これ以上、くれてやるもんは無いんだよ」デミ・ウルフに吐き捨てように呟く。 スコープで、声の主の強さを確認しておきたい。 |
よーい、どん!
声に弾かれるように駆け出した五人の神人達。
気絶した少女は彼らの中で最も力のあるアキ・セイジが抱え上げた。
先頭を走るのはセイリュー・グラシア。少し後ろを柳 大樹。セイジを挟み、信城いつき、セラフィム・ロイスが続く。
「ここ、ちょっと大きい石があるから気を付けて!」
「……壁が、崩れた欠片のようだな」
マグナライトで照らし出された道の脇をちらりと確かめるように見て、セイジは小さく呟く。もしかしたら、この壁は意図的に崩すことが可能かもしれない、と。
「罠とか、無いといいんだけど」
視線は、主に右側に。それでも意識的に左も確かめながら走る大樹は、聞こえてきた声と、追いかけてくるだろう姿を思い起こして、きつく眉を寄せる。
遊び半分のようなノリの声は、気分の悪くなる記憶を蘇らせるし、デミ・ウルフはそれ以上に苛立ちを引き立てる要因。
けれど今は、感情に揺れるより、体を動かす方が先決。
見通せない洞窟の先を見つめ、セラフィムは唇を噛む。
(最悪だ。神人だけで守りきるなんて……)
正直、自信が無い。
それでも、守らなければならない。
揺れるカンテラを見つめて、セラフィムは前を走るいつきに声をかけた。
「火、使って、少し足止めできないか、試しても良いかな」
「いざって時に、良いかもしれない。フォローするよ」
努めて明るく笑んで頷いたいつき。
どれだけ進んだのか、何分経ったのか。判らないけれど、暗がりを探りながら進んで、進んで。
「この壁……崩してみないか?」
全員で、と。提案したのはセイジ。
腕時計のアラームを三分間でセットして、その時間だけ、と。
上手く行けば足止めになるだろう。少女を守るために、時間を稼げるなら。考えは、すぐに固まった。
ガッ! と、各々が手にした武器を壁に叩きつけるのを、男は楽しげに見つめていた。
「ふぅん? へーぇ?」
足、止めちゃうんだぁ。
くすくすと笑い、頑張れー、と声をかける。
提示した五分は、じきに、経過する。
◆
精霊達は数度檻を殴りつけてみて、その頑丈さに破壊は諦めた様子だ。
「魔法は撃てそうだな」
檻の隙間から手を伸ばし、ヴェルトール・ランスが告げる。通せるのは腕だけ。頭までは通りそうにないが、魔法を打つには十分だった。
同じように、銃を降りの隙間から突っ込み確認したレーゲンは、小さく小さく、繰り返し呟く。
「冷静になれ。大丈夫だ、焦っちゃ駄目だ……」
パートナーが心配になる気持ちは募るばかり。だけれど今考えるべきは、今、自分たちがするべきこと。
「セラ! セラ! ……ちくしょう」
がん、と檻を殴りつけた火山 タイガは、縋るような思いで、観覧席の下から発見された装置を持つラキア・ジェイドバインを振り返る。
「二回、使えるんだっけ」
「みたい、だね。綺麗な紙に綺麗な字で書かれてる。お遊び用の仕掛けみたいだから、あんまり融通が利く感じじゃ、ないけど」
柵上の檻を、ランダムに一本だけ消す装置。添えられた説明文には、簡素な説明と、『スリルを二度までお楽しみいただけます』という一文が書かれている。
かつてここで、悪趣味な催しを、楽しんだ誰かが居たのだろう。それを、また誰かが繰り返しているのだろうか。
「電流が流れる瞬間は、把握できるようだな。柵に直接触れなければ害はないようだが……」
伸ばした腕を左右に動かし、クラウディオは幅を確かめる。それを待つようなタイミングで、ばちっ、と電気の爆ぜる音がしてから、柵の上から下へと降りるように奔る電流。
柵の間に腕を置く分には、感電してダメージを受ける事はなさそうだが、左右の幅は、決して広い物でも、無い。
「さっきから、足音が聞こえるんだ。人の物だ。セイジたちは必ず、ここに来る」
地面に耳を当てるランスの言葉に、全員が頷く。
ラキアの持つ羅針盤も、檻の向こうを示し続けている。
「俺達はこっちに居るから早く来て!」
備えて、待つのだ。彼らの到着を。
「こっちはこっちでぇ、檻壊さないわけー? ふぅーん、おもしろーい」
これが絆の力ってやつ? と、首を傾げて。それでも、予想していなかった展開に面白そうに身を乗り出した。
彼らがどう出るのか、楽しみで楽しみで、仕方がなかった。
◆
「時間、大丈夫!?」
「まだアラームは鳴ってない!」
「そこ、もう少し下の方、崩れてきてる!」
「おっし、じゃぁここを重点的に……!」
「ッ、皆、下がって!」
セラフィムが声を上げたのは、二つの意味から。
一つは、後方より素早く近づいてくる足音を聞き留めて。
もう一つは、壁の隆起した部分が、大きく揺れたから。
派手な音を立てて、壁が崩れ、駆けてきた道を塞いだ。
「ぎり、ぎり……!」
「油断はできないぞ。上の方が開いている。獣なら、登るのに大した時間はかからない」
一つ成し遂げた事にほっと安堵の息を吐いたいつき。成果を確かめたセイジは、少女を抱え直して踵を返す。
「行こう。セラフィムさん、体大丈夫か?」
「うん、大丈夫。いけるよ」
デミ・ウルフが追い付いてきている事も鑑み、決して体の丈夫でないセラフィムを労わり後方に下がったセイリュー。代わりに先頭を走るのは大樹だ。
精霊ほど戦闘に秀でているわけではない。それでも感じる。背中に刺さるような殺気。
かしゃんっ――!
背後で、何かの割れる音。直後に響く、怯んだような狼の声。
「一匹……二匹、超えてきてる!」
ぶちまけたランタン用の油に、投じたランタン。燃える炎に後ずさった獣の数を確かめ叫ぶセラフィムの声。
壁を崩した後にポケットに幾つか詰め込んだ破片を握り締めながら、いつきは何度も後ろを振り返る。
「足止めは、結構うまく行ってるようだけど……」
「あぁ、油断はできない、なッ!」
ぎゅ、と杖を握り直したセイリューは、自身に急ブレーキをかけると、力任せに杖を振りぬく。
犬のような鳴き声が一つ響いて、狼の体が傾いだのを見届けて、再び駆けた。
「明るい……? 出口だ!」
大樹の声が響く。ちりちりと痛む胸を押さえ、セラフィムは歯を食いしばる。
(もって、体力。頑張るんだ……来てくれる)
信じてる。唇だけで小さく紡いだセラフィムが、洞窟の出口から飛び出した瞬間。待ち構えたように、ランスは杖を振り翳した。
「五人、全員来たな!」
魔法の壁が、通路を塞ぐ。きらきらと光る半透明の壁の向こうで、デミ・ウルフが壁にぶち当たって弾き返されるのを見た。
「今の内に、こっちに!」
ラキアが招くのは、自身を中心に展開された防壁の内側。
飛び込み、ちらりと通路の方を確認して。大樹はクラウディオの姿を見止めると、口早に告げる。
「女の子発見、確保。デミ・ウルフ十匹。野太いカマ口調の声が聞こえたよ。遊ばれてる」
「判った。こちらの檻を壊すのは難しい。装置で数秒だけ柵が一本消えるようだ。檻には電流が流れる。あまり近づきすぎるな」
「了解。なら、セイジ君、一先ず女の子をあっち側に預けよう」
淡々としたやり取りの間で、クラウディオは大樹の表情を窺う。
デミ・ウルフが関われば、大樹の表情が消える事は理解していた。
今も、そう。だけれどクラウディオはそれを支える事が出来ない位置に、居る。
(ある種、これが大樹と私の距離に近いのかも知れん)
物理的に目視できるようになった、精神的な彼との距離感。
触れさせまいと隔たれているような心地は、もどかしさゆえだろうか。
それでも、手を伸ばすことは、出来る距離で――その気になれば、隔たりさえ、壊せる。
「行くぞ、セイジ」
「あぁ」
ランスが装置を作動させれば、柵が一本、すぅ、と消えた。
目掛けて駆け込んだ直後、また、すぅ、と音もなく現れる柵。
「もう一回、頼む!」
「よし、行くぞ」
不思議な柵を凝視して、タイガは二度目の作動で消えた檻の隙間に体を捻じ込ませた。
「ぅおっ!?」
背負ったリュックが両脇に引っ掛かり、柵は何事もなかったかのように、リュックを平然と貫いて元に戻る。
もしもタイミングを逃していたら、人の体も、あっさりと貫かれていただろうことを思い、ぞっとする。
けれど、駆け付ける事が出来た。今にも倒れそうなセラフィムを支え、タイガは初めて笑顔を浮かべた。
「タイガ! 来てくれると思ってた」
「当たり前! 後は任せろ!」
向き直った入口。魔法の壁は、もうじき消える。
『五分を待てる』狼達は、最初に勢いよくぶつかって弾き返されて以降、警戒したように洞窟の奥の方で唸るばかりで、追加の攻撃を加える事は出来なかった。
壁が消えるや、飛びかかってくるだろう狼に備え、タイガは己の武器を敵と同じ狼の頭部に似た形状に変化させた。
タイガを援護すべく、コネクトハーツを構えるいつき。
「そう簡単に思いどうりになんかなってあげないよ」
「いつき、あんまり無茶はしないでね」
努めて、努めて、冷静に。自らに繰り返し暗示をかけたレーゲンは静かに告げる。
幾ら檻越しに攻撃できる銃があっても、当たらなければ意味がないのだ。
(いつきを守りたいなら、集中しろ)
軍用拳銃として作られた大型の拳銃は、それでもレーゲンの手にしっくりと馴染む。
大きく息を吸って、吐いて。壁が消えると同時に飛び出してきた一体の鼻っ面に、念弾をぶち込んだ。
◆
少女の身を確かめて、怪我のない事を確かめたラキアは、次いで神人に怪我がないか、見つめる。
「手、少し擦りむいてる?」
「本当だ。壁を壊した時のものだろうか」
「あぁ、途中の派手な音は、それだったんだね」
槍を手放した己の手を確かめたセイジの言葉に、納得したように頷くラキア。
神人達も彼らなりに、行動したのだ。杖を握り締めているセイリューの手も、きっと同じだろう。
ぎゅ、と目の前の柵を握り締めて、ばちっ、と爆ぜる音がして慌てて手を放すラキア。
寄る事さえできないのを悔しく思うが、セイリューは極力、ラキアのチャーチの範囲内での行動を心掛けてくれている。
とはいえ、流石に3メートルの半円では、神人四人が自由に動くにはやや狭い。
何度も出たり入ったりを繰り返しながらの彼らを、はらはらと見つめていた。
「怪我をしたら、すぐに下がってね……!」
「大丈夫だ! サンキュー、ラキア」
レーゲンの射線を塞がないようにと気を付けながら立ち回るセイリュー。
タイガの攻撃範囲外の敵を中心に狙ういつき。
そんないつきに攻撃を合わせ、集中して一体ずつ狙う大樹。
迫る敵をいなすセラフィム。
それぞれが出来る行動を取る神人達を、男は楽しそうに見つめる。
流石に精霊に寄る檻越しの攻撃は精度に掛ける。タイミングも限られるようで、速攻、というわけにはいかない。
――と。
「あらあらあら?」
カナリアの声が、響く。あぁ、懐かしいと男が笑う。
「いーなぁいーなぁ、強そうで良いなぁ。でもぉ、それってぇ……」
この魔法は、きっと『状況を動かす』一撃になるだろう。
ぞくぞくとした心地に、ついつい身を乗り出す。
結ばれた詠唱。繰り出される魔法は、檻の向こうへと突き刺さり。
「――そぉれ、弾けろ!」
檻の、内側に、炸裂した。
「……あらぁん?」
限られた空間の中での対象を選べない範囲攻撃は、味方を攻撃しうる。
仲間同士傷つけ合って愕然とする姿が見れるかと、思ったのだけれど。
それを防いだのは、煌く防壁。薄い水の膜にも見える避難所の存在が、神人達を守る。
「なーるーほーどーねー?」
声は、不満げにトーンが下がった。
◆
ランスの合図と共に放たれたカナリアの囀りで、多くのデミ・ウルフにダメージを与える事が出来た。
これであと一息、と。チャーチの内側で伏せた体を起こした神人達――セラフィムは、同時に、ずっと前に立ってくれていたタイガの体が傾ぐのを、見た。
「ッ……タイガ!?」
やたらと広い部屋とはいえ。檻で半分に仕切られた空間に数がひしめき合えば、行動範囲は自然と限られる。
合図に合わせて伏せることはできても、それは躱すための足を止める事と同義。
ラキアの展開したチャーチは、精霊の侵入を許可していない。
そして、シンクロサモナーであるタイガは、侵食効果の影響を受けていた。
それは、それぞれがごくごく些細な事だったかもしれないけれど。重なれば、深刻な事だった。
「タイガさん!」
「タイガ、タイガ、しっかりして!」
「クラウディオ、補佐出来る?」
「ラキア、回復頼む!」
蒼白したいつきとセラフィムが駆け寄り、群がろうとする狼を大樹とセイリューが防ぐ。
「無理だ大樹、その位置では射線が……!」
一所に集中されては、射線が通らない。
「ッ、ぅ……!」
「いつき!!」
補佐に走った神人の横を抜けた狼が、いつきの背に飛びかかるのを見て、それで、冷静でいられるはずがなかった。
ばちりと弾ける電流に、縋りついたレーゲンの掌が焼けるけれど、構ってなどいられない。
「いつきから、離れろ!」
嵩んだダメージがあるのだろう。その一発で狼は力なく転がり、その隙にタイガを抱えて後退した。
「ランス、俺もあっち側に……!」
「もう装置は動かせない!」
何度押しても、最早柵は反応しない。
セイジの握り締める懐中時計は、他人には作用しない。
このまま、このままで乗り切るしか、無いのだ。
「後何匹?」
「五匹……に見えるけど」
飛びかかってくる狼を忌々しげに蹴り返しながら尋ねる大樹に、肩で息をし始めたセイリューが返す。
どれもこれも、それなりに傷を負っている。けれど、タイガの欠けた穴は決して小さくない。
「射線、開けないとね」
「数が減った分、動きやすくなったしな」
出来る。やれる。常に周りをよく見れていた二人だからこそ、動けた。
檻に近い位置に引付けては、クラウディオの手裏剣とレーゲンの銃弾に貫かせ。横から噛み付いてくる敵には、杖を叩きつけ、剣を突き立てて。
「これ以上、くれてやるもんは無いんだよ」
吐き捨てるように呟いた大樹は、最後の敵に、手裏剣が突き刺さり、横倒しに動かなくなったのを見届けた瞬間、その場で膝をついた。
セイリューも杖に縋るようにしながら立っている。振り返れば、ラキアと目が合った。
「……応急処置には、なったよ」
回復力を高めて臨んだ甲斐もあったけれど。きちんとした治療は、必要だった。
「装置が動かない以上、どうにかしてこれを壊すしかないな」
周囲の安全を確保して後、ごん、と杖の先で檻を小突くランス。
いつまでも隔たれたままでいる道理もなく、せーので檻に攻撃を仕掛けようとした瞬間、響く、不快な笑い声。
「あーもーほんっと笑える。あ、おつかれさま~☆」
これが大樹の言っていた野太いカマ口調の声か、と、一同が眉を寄せるが、声は構わず続ける。
「女の子守るためにわざわざ檻残しとくなんて、王子様ねーすってきー☆」
きゃはは。笑う声が、やたらと大きく響く。
「でもさー、一人二人いるんじゃないの? おでこにチュッてして魔力補充できる子ー。何でそれ使わないわけー?」
ディスペンサが使える人間は、ゼロではなかった。けれど、全員ではなかったから。
後の対峙の為に、檻を破壊することは、避けたのだ。
けれど、一人、二人でも、使えるのなら。使うべきだった。
早々に檻を破壊して、洞窟へと追いかければ。一度に相手をする数を限る事ができていた。
「つーかさぁ、壊さないにしても、チャーチ使えんのにわざわざ一回分使って女の子移動する意味無くなぁい?」
精霊が二人、檻の向こうに移動していたならば、攻撃力以上に防御力が増し、もっと立ち回りも楽になったはずだ。
頼れる防壁を使える者が居たのなら。その手段は、選んで良かった。
「まぁ、総合して70点ってとこかなぁ?」
けらけらと笑う声に、眉を顰めて。セイジは声高に返す。
「カーテンコールはないのかな?」
「百点満点じゃないから却下☆ それに、こっちのこと探ろうって腹が見え見えだからぁ、出て行ってなんてあーげない」
オルガスコープを装備し、相手がオーガならばランクをと思っていた大樹といつきが、小さく舌を打つ。
「ま、いつまでも辛気臭いのも嫌だろうから、特別にその檻消してあげるぅ。ほーら下がって下がってー?」
さん、にー、いち、はい!
カウントダウンと同時に、檻がぽんと軽い音を立て、消える。
ようやく無くなった隔たりに、安堵を覚えながらも、どこか複雑な顔をしている一同をくすくすと笑いながら見つめて、声は最後に告げたのだ。
「それじゃ今日は解散ってことでぇ。――また今度、遊びましょ?」
やたらと語尾が上がる声は、それきり、聞こえなくなった。
ウィンクルム達は燻る物を胸中に抱えながらも、少女を連れて遺跡を後にするのであった。
依頼結果:成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 錘里 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | とても難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 11月28日 |
出発日 | 12月06日 00:00 |
予定納品日 | 12月16日 |
参加者
- 信城いつき(レーゲン)
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- セラフィム・ロイス(火山 タイガ)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- 柳 大樹(クラウディオ)
会議室
-
2014/12/05-23:54
プランは提出で来てるぜ。
後は上手くいく事を祈るばかり!
相談その他諸々、皆さんお疲れさまでした。
・・・しかし、オレ達的には、敵って
『野太い声のオネェ口調な奴』としか解らねーな。
なんだ、ただの変態か(違。 -
2014/12/05-23:20
こちらもプラン提出。
大樹まとめありがとう。その内容に沿って(檻も壊さない)プラン書いた。
みんなで無事に女の子連れて帰ろうね。
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2014/12/05-22:42
プランは提出できた。
うまくいっているといいな。 -
2014/12/05-22:21
>セイジ
そうか・・・懸念の危惧を書いておくだけでも大丈夫かな。時間がほしいよ(苦笑)
背後さん、お疲れ様。そしてどうか頑張ってくださいw
◆とりあえずは
また〆切直前には覗きに来るけど、プランは提出したよ
檻壊し、通す詳細の件は・・・分担的に書いてないけど【皆に合わせる、優先で】
とも書いたから動きがあっても何とかなるはず
では書きそびれる前に、皆お疲れ様でした。これからの人は頑張って -
2014/12/05-22:01
>セラフィムさん
この時間まで壊す話が立ち上がらないので、檻は壊さない方向だと思うよ。
今寝たら白紙だ。起きろ背後。 -
2014/12/05-19:07
■追いつかれそうになったら
油をまいて火を、の他だね?
正直、戦力としては僕は体力に自信ない。まともに応戦するより、構わず逃げたい
警戒させて追うのを緩めるだけでもできないかと
前と女の子は先に逃がしたいのは、いつきと同意見。チャーチや回復もあることだし -
2014/12/05-18:43
■檻壊しするか否か
ディスペンサ、今日帰ってきたので覚えてた!セット完了。7日も早く届くなんてすごい・・・
セイジと僕で2人は使えるようになったけどどうしようね
【懸念】僕もおもってた。それだと他は動けないしできたら皆で戦いたいから困る
その関係で電流のも変な効果があるのかなぁと。
懸念次第で檻壊しするかどうか決めてもいいと思うよ。文字数はかさみそうだけど
◆檻壊しは別枠で、2人が通った後するんだよね?救出優先で
■タイガが抜けた場合
神人の前にでてデミ・ウルフと戦いつつ後方に下がって部屋で皆で戦うつもり
スキルの使いどころはディスペンサもあるから問題ないかな?
なさそうなら、
ウルフファング(武器憑依・威力92、連続かみつき、消費12)で押して確実に倒すか
スネイクヘッド(武器憑依・瞬時発動、威力59、消費8)で数うつって防戦か
ブラッティローズ(防具憑依・カウンター、威力65、防御80)でながら戦うか多少迷ってるけど
特になければ「ウルフファング」「ブラッティローズ」でいく予定だよ
重ねかけはしたことないからわからない・・・・
■まとめ
あってると思う。今回もありがとう
ひとついうなら【他】が少し変わりそうかな・・・?簡易なら十分だよ
■油ランタン、隊列
では殿として頑張らせてもらうね。
情報もありがとう。思ったけどできるか不安だったから確実性が上がった気がする -
2014/12/05-11:44
クラウディオ:
救助対象の少女は、私が受け取ろう。
檻から少し離れた位置に寝かせておくつもりだ。 -
2014/12/05-09:32
壁崩す件も、殿がセラフィムさんになるのも問題無いよ。
セイジくんの何かあったときの為に女の子は中央にってのは同意。
いつきくんが後ろにくるなら、俺が前から2番目に入ろうか。
セイリューさんが後ろの援護に向うときに、代わりに道先確認する為にもね。
んで、そこら踏まえてのすっごい簡単な現状のまとめ。
---(敬称略)
【神人】
・全員で壁を崩し、デミ・ウルフの行動妨害
→3分壊せるだけ壁を壊す。
→3分のアラームが鳴ったら、走る。
隊列:
進行方向↑
セイリュー
大樹
セイジ(女の子抱え)
いつき
セラフィム
デミ・ウルフ↓
【精霊】
檻越え:
タイガ
【他】
・女の子を檻の反対側へ
・檻は壊さない
---
この認識であってるかな?
気になったこととか、間違ってることあったら遠慮無くどーぞ。 -
2014/12/05-03:17
深夜三時過ぎに変身があって驚く俺がいる。(起きてる俺も俺だが)
>信城さん
先に表明していてくれたのにすみません。なんとしてでも安全に届けるべく頑張ります。 -
2014/12/05-03:16
わ、さらに追加が
>懸念
多分、そこは大丈夫とは思うよ
メタ的な話になるけど、通らない場合それはちゃんと事前情報で言われると思う
ただ保険として入れておくのは問題ないよ。
-
2014/12/05-03:03
ごめん、書いてる間に話し合いが進んでた。
女の子を運ぶの、セイジが立候補するならお願いするね。俺は後ろの方に行くよ。
壁破壊についても了解。
・追いつかれそうになったらどうするか
俺は前(女の子)を逃がす方を選びたい。前方の安全が問題なければセイリューの援護がくるの助かるな。
レーゲンも檻越えせず、スキル「スナイピング」「ラピットファイア」で檻越しの攻撃
電流直後に手を伸ばして攻撃するか、檻の隙間から撃てないかやってみる。もちろん俺も戦うよ
檻を壊すのは、デミを倒してから安全が確保されてからでも脱出用として壊せばいいんじゃないかな
-
2014/12/05-02:31
電流が流れる影響を受ける対象としてLBが特別に例に挙がってる謎は俺にも分からない。
◆檻について、可能性は低いけど一応提案しておきたい話
ただひとつ、懸念としてることはある。(多分杞憂だが)。
それは、「魔法の檻なので、柵の向こう側へは魔法も銃弾も通過できません」という場合だ。
その場合、檻を壊さない限り、最悪神人4人と精霊1人で狼と戦わなくてはならない。
そこで、「魔法や銃が柵の隙間から先に届くかかを確認し、届かない(魔法の檻で防がれる)場合は檻は破壊する」こともも提案する。
確認方法は簡単だ。柵の隙間から腕が出せれば良い。
腕が出せるなら銃も入るし、魔法の杖も入る。そこから撃てばいいんだ。
ま、ガイドに「腕なら通せる程度の幅」とあるから、通るとは思うけどな。
「通るくらいの幅はあるけれど、通れますとは書いてありませんでしょ?」…なんていうパターンでなければ通ると思うよ(笑)
なお、魔法や銃弾が檻越しに届く場合は、先述のとおりディスペンサ非所有PCの意見で決めたい。 -
2014/12/05-02:17
◆檻破壊について
ラキアは先の行動予定があるので
何もしないうちに檻を破壊してしまうと
防御スキルも回復スキルも無しになってしまうので困るな。
近接系の人達が回復や防御なくても大丈夫
檻破壊を優先したいという事ならそれはそれで。
◆追いつかれそうになった場合は
しんがりの人達の意見を優先したい。
オレとしては後ろの人達の援護に行きたいけどな。
◆電流の解説はオレにも謎だ。
電流は檻に触れていなかったら大丈夫かも
とやや希望的解釈で行動しよう。
触れないような位置でスキルを使う予定。 -
2014/12/05-01:58
◆檻破壊について
精霊のMPがゼロになるのがネックなんだ。スキルなしで戦うことになるからなあ。
スキルなしで普通に戦う!っていうなら檻を破壊もしていいと思う。
俺はディスペンサが使えるので、檻破壊に関しては皆の希望を優先したい。
◆罠について
多分無い(笑)けど、ま、先頭が軽く、な。
◆油について
ランタンとランタン用の油を持っていたのでランタンを合わせて狼達にぶつけるってのは、用意していても不自然じゃないし行動可能だと思う。灯油式のランタンは現代でも使うからさ。
◆壁崩しについて
では、過半数超えの賛成になったので、行う方向で話をすすめて良いかな?
相手は「五分後」に追いかけさせるといっていた。
だから、3分だけ全力で壊そう。壊せるだけ壊そう。
3分後に腕時計のアラームなるようにしておくから、アラーム鳴ったら通路を走ろうか。
◆追いつかれそうになったらどうするか
追いつかれそうになったらどうするかも決めたい。
殿の人達が応戦しながら前を逃がすか、背後から飛び掛られるけど逃げるのに専念するか。 -
2014/12/05-01:33
そうなんだよね。タイガが剣で届かず何もできず・・・
■壁の部分破壊、道のり
なるほど。確かに他に罠があったらと考えると辛いか
神人はこの先に何があるかわからないわけだし
神人全員で部分破壊するか、神人全員でいくかが妥当か。複数の方が対処もしやすいもんね
■油まき
『狼つえええ!?』
(大樹をみて)
どうしようか。ライターと油で火をためしてよければ殿は僕がするよ
あくまで追いつかれそうな場合だけ、ね。しなくて済むなら壁崩しだけにしたい
■檻の柵が一人分開いた時に何かを挟む件
じゃあ自然に大荷物もっていて荷物がひっかかるのが妥当かなと(笑)
成功すれば他の皆も抜けることができるしね
■ラキアのスキル
助かる。それがあるなら戦うにしてもやりやすいし回復は心強いね
■少女と精霊等、通る順番
ううん・・・壁壊した後、到達するまでかかりそうな気がするけど
無駄にする気はもちろんないけれど、それまで持つか不安が
この辺は皆の意見に従うよ。大事な2回だし
ちなみにタイガなら飛び出す勢いから、開いたらすぐ入る(わからなくても)
今の段階だと
檻破壊はせずに檻ごしのフィールドで戦う感じだね
■疑問
(引用)
2R~4Rくらいの間隔で電流が流れる仕組みになっているのでライフビショップの方も例外なく含まれます
ふっと思い出したけど、柵の破壊の項目で、電流の解説にライフビショップがでてるのは・・・どういう意味だろ
柵ごしだと触れてなくても危ない・・・? -
2014/12/05-01:03
◆檻通過と少女の移動
少女を護る事を優先し優先し、
檻部分で少女を部屋(精霊側)へまず移動させたい。
神人が檻部分へたどり着いた時、『精霊さんの得た情報』は
「判っている事」として行動してもいいと思う。
だから確認の為に貴重な機会を1回潰すような真似をせず
少女を先に通した方がいいと思う。
◆セイジさんの提案
『くずせるかもしれない壁』は崩してみたい。
オレは賛成。
◆じゃ先頭はオレが担当してトラップなどに注意するぜ。
◆ラキアも檻通り抜けは希望しない。
檻ギリギリでチャーチをまず発動させる
効果範囲は6m。敵の侵入を多少は防げると思う。
その後負傷者発生時にはサンクチュアリで回復の予定。
チャーチ維持したまま使用可だし。 -
2014/12/05-00:40
◆精霊が1人行く必要が有る理由
神人を守るためだ。
神人が1人安全な部屋に逃げるより、
精霊が残りの神人を全員背後に庇いつつ戦う方が倒しやすいと思ったからだよ。
魔法や銃は隙間から放てる(と思う)が、剣は厳しいしな。
◆壁の部分破壊
できたら全員でやりたいんだよな。
理由は「累積ダメージが幾つになったら破壊される」とかある可能性があるから。
「先に何が有るか分からない状態で少女と神人1人だけを先にいかせる」のも、怖い。
◆少女を運ぶ人
俺が名乗りを上げたのは、たんに力が最も高い(力57)からという理由だ。
抱えて走るならパワーがほしいからだ。
◆油をまくことについて
フローリング等なら滑るだろうが、岩や土なら滑らない。ここは洞窟のような通路だ。
そして、ウルフは爪を大地に引っ掛けて走る。つまり滑りにくい生き物だよ。
だから滑らせる目的ではお勧めしない。
「油をまいて火をつけるのなら威嚇の効果はあるかも」しれない。
デミは恐怖心が無く効果が無い可能性もあるが、火ダメは入るかもしれない。
それと、油を撒くならセラフィムさんが殿だ。でなければ大樹さんが巻き込まれる。
◆檻の柵が一人分開いた時に何かを挟む件について
試す価値があると思う。鞄でも放り込んで閉じられないように試みるのは有りだ。
◆特に先頭を走る人へ
トラップにも注意払っておいてくれないだろうか?
触れると倒れるワイヤー。軽い落とし穴…。
まあ、敵は「柵にはばまれて絶望しながら死ぬ俺達が見たい」ようだから罠はないと思うが、速度をなるべく落とさないようにしながら、念の為、軽く注意しながら走って貰えたら嬉しい。 -
2014/12/05-00:24
あ。壁崩しの賛成の理由は時間稼ぎがどちらにしろいりそうだし
デミにもダメージを与えられそうかな、と思ったからだよ
神人だけ駆け抜けてもいいけど、その後が今は不鮮明だし、大人数でやれば出来そうな気がした -
2014/12/05-00:09
方向性を検討中だねぇ。若干時間がなさ過ぎる気が;
■精霊側が神人側へ行かなきゃならない理由
少女を守って、神人がやられないため?神人だけじゃデミ10匹いっぺんは無理だろうし
■目的
少女救出。脱出か。
・・・デミ・ウルフさえ突破すれば声の主がゲームだというし解除されるイメージだった。
全員脱出するなら檻壊しするべきなのか・・・(悩)
■セイジの案
■壁壊し
僕は構わないよ。プロローグにあるってことはヒントの一つだと思うし、やる価値はあると
攻撃力3だけどハンマーをもっていこう
■柵をどうするか
スイッチするには労力はいらないし、使ってもいいと思う
【少女を向こう側へ】は僕は賛成で。
壁壊しに神人全員じゃなくて少女を運んでる人は行ってもいいとも
危険だし追いつかれないためにも。抱えながら壊すのもきついし
接近戦のは多数決に任せる。行く場合はどう動くかも決めないとね
(あと順番として、仕組みを発見するのに少女が先は無理な気が・・・神人側が到達してなくて。その辺をどうするのかも)
壁が崩れて安全になった折に
通した反対側、両側から柵を破壊できたらいうことないんだけど・・・
破壊にかかる時間がわからないのがネックだよな
■神人側
先頭は・・・僕は走れないから誰かお願いするよ。懐中電灯はやろう(他もしてほしいけど)
油まきも道具がないかもしれないけど、追いつかれたらやってみる予定
それじゃあ、殿は大樹に任せておくね
運ぶのは、いつき?セイジ? -
2014/12/04-23:14
幾つか提案したい。
1.柵が開いたら誰を移動させるか
少女を最優先で部屋に移動させたい。次が接近戦が得意なジョブの精霊
2.少し時間を掛ければ崩せるかもしれない壁を、「神人全員で」壊さないか?
壊せないうちに魔物が接近してきたら諦めて逃げるが、うまくいけば時間稼ぎになる。
上方の隙間とか体当たりで崩すとかで、最終的に魔物は追いついてくると思うけど、でも、やる価値は有ると思う。
そして、やるからには意識統一して全員でやるべきだと思う。
嫌だ、壁はどうでもいい。とっとと逃げたいという人が多ければ諦める。どうだろうか?
◆俺の行動予定
気絶している少女を抱えて走る。
岩壁の崩壊を試みて、追いつかれない距離を見極めて逃走にシフトチェンジ。
その際隊列の中央付近を走る。(不慮の事態から少女を守るため中央が望ましい)
ランスはウイズなので通り抜けは希望しない。
杖の先を隙間から入れて、《天の川》の魔法壁を魔物と俺達との間にぶち立てることを試みる。 -
2014/12/04-22:52
まあ、元々女の子助けに遺跡に入った訳だしね。
というか、デミ・ウルフ倒しても檻が結局邪魔して帰れない気がするから。
やっぱ俺としては壊しちゃいたいけど。
その場合はジョブスキル使えない状態で、気絶した女の子護りながら10匹倒すってことになるね。
どっちにしろ、
俺は最初に言ったとおり、とりあえず殿務める予定。
クラウは、前衛のサポートかな。
逃げるときは、女の子抱えてる人より先、足元確認する人がいた方がいいと思う。
何もないといいとは思うけど。
何か障害あったら嫌だしね。 -
2014/12/04-21:55
やっぱり気になるこの依頼。
セイリュー・グラシアだ。今回もヨロシク。
ディスペンサは無い。
途中から参加なので今までの相談経緯に合わせるよ・・・と思ったけれど、
色々とまだ方向性が検討中なのか?
オレも檻の所では女の子を精霊側へ移動させるものだと思っていた。
精霊側が神人側へ行かなきゃならない理由は何だろう?
皆で無事に遺跡から脱出したいんだよな、オレ達?
色々と状況認識からずれがあるようだけど・・・? -
2014/12/04-19:28
顔見知りのメンバーで心強いよ。改めてよろしく
■ラピットファイア、ガンアサルト
問い合わせお疲れ様。いいと思うよ。MPなくても使えるのは強みだし助かるよ
■女の子の運び方
おんぶでいいと思う。僕は体力的に問題ありそうだし(設定的に)しんがりよりになりそうだ
■懐中電灯、マグナライト
良いと思う。けど、先頭がてらすのか、殿がてらすのかでかわりそうな。あと方向
懐中電灯なら皆持ってるとは思うけど、運ぶ人や戦う人以外が書いておいたほうがいいかな
■狭い洞窟、広い部屋の檻
全員突破(スキルなし)でいくなら部屋で戦うのがいいと思う。立ち回りやすそうだし
反対に、精霊が(1、2人)いくなら洞窟と部屋の境目で戦った方が取りこぼしや不意うちされなそうで良いとも思う
渋滞を逆手に取った方法ね
あ。すぐ精霊を向かわせて壁崩しができるなら時間稼ぎにはなりそうだよね。位置にもよるけれど
ちなみに接近戦型だから檻ぬけする場合は行きたいな。タイガは
(血気盛んで檻にかじりついてる状態。すぐに壊しに入りそう、抜ける試行錯誤してそう)
■デミ・ウルフ
別リザでトランスなしでも倒せたし、やり方次第だろうね・・・。10匹が厄介
■スイッチ
【確かめるスイッチを押す人】と、【通す人】は決めてた方がいいかな?電流流れるのもわからないし
女の子だけ通す(安全確保と判定:普通。のため)にしても、精霊が通るにしても、破壊するにしても
時間があまりないし話し合える所は話しておきたい
■檻
消えた瞬間に何か挟み込んで通れればいいのにね。
・・・魔法素材だしなあ(やりたい衝動がざわざわ) -
2014/12/04-09:58
連投ごめん。
思ったんだけど、精霊2人を檻からこっち(神人がいる方)に渡す必要が絶対ではない気がして。
救助対象の女の子を、デミ・ウルフも越えれないだろう部屋の入口側(精霊がいる方)に移動させた方がいいのかなって。
そしたら、女の子は一応襲われる心配が無くなる。
その場合は、後はどうデミ・ウルフを倒すかになるけど。(左手で眼帯を軽く掻く
うーん。なかなか難しいね。流石に。 -
2014/12/04-09:23
(誤字につき、再投稿)
やあ、途中参加で悪いね。
柳大樹です、よろしくー。(右手をひらひら
俺個人的には、
【神人】走り抜け
【精霊】檻破壊
走り抜けるのは、いつきくんが言ってる通り。
元々は女の子の救出が目的だからかな。
まあ、デミ・ウルフの相手をするにしても幅が1人分とかになったときに、1対1で相手出来る時だろうなって思うよ。
他の皆が先に行く時間稼ぎの為にもね。
まあ、その場合は言い出しっぺの俺が殿を務めるつもり。
檻の破壊についても、同じ。
救出対象の女の子を電流の流れる檻がある場所になんて置いとけないなー、って。
個人的な意見だから。
特に拘ってもいないし、合わせるよ。
ああ、そうだ。懐中電灯「マグナライト」は俺も持ってる。
道中の明かりは確保できると思うよ。 -
2014/12/04-00:16
レーゲン:
洞窟内は狭くて下手をすると渋滞のようになりそうだから、(檻を壊す・抜けるのどちらの場合でも)神人と精霊が合流できたら一旦部屋まで下がった方がいいかもしれない
部屋は広さがあるし、強力スキル使っても問題なさそうだし。
部屋の中なら、セラフィムの言う檻越しの攻撃も使えるかもしれないけれど
その場合、檻を「抜けた」状態だから電流には注意する必要がありそうだ。
スキルについては、運営に確認したところ
「ラピットファイア」(命中+50)は通常攻撃の時でも有効&MPゼロでも稼働。なのでスキルの一つはそれで行く予定。
攻撃スキルが使えるなら「ガン・アサルト」で回避をあげつつ敵を攪乱させたいと思っている
いつき:
女の子気絶してるから運ばなきゃいけないよね。問題なければ、俺やるよ。
調べた感じでは、おんぶして女の子の手首つかむのが一番早く確実にできそうなので
俺が運ぶとしたらその方法。(他にいい方法あったら、教えてもらえると助かるよ)
その場合ほとんど戦えないと思うんで、対デミはみんなに頼らないといけなくなるけど……
武器は振れなくても、ライトで道を照らしたりデミに目くらましかける事ぐらいはできると思う
まだ色々考えることはあるけど、とりあえず今考えてること書いてみたよ
変更については全然問題ないんで、指摘お願いします! -
2014/12/02-22:52
「とても難しい」についに入ってしまった。僕セラフィムとシンクロサモナーのタイガだ
ごめん。僕もぎりぎりディスペンサ使えない
・・・97だから次のハピで達してたら一か八かで間に合うけど(納品予定12日)
・・・ダメだよね・・・?
神人と精霊側の行動は皆に従うつもり
個人的には、神人◆走りぬけ、精霊◆檻を抜け(最大2人)、かな・・・精霊のは迷うところだけど
銃と魔法は檻の外からは放てないのだろうか・・・?
神人の走りぬけは精霊と早く合流したほうが援護してもらえそうな気がして
油まいて滑らせるのを出来たらしたいけども。時間稼ぎには厳しいか -
2014/12/02-00:32
こんばんは!信城いつきと相棒のレーゲンだよ。
……ディスペンサ使えないけど女の子助けられるよう頑張るよ。よろしくね!
【神人側】
・壁を崩す(少し時間を掛ければ崩せる「かもしれない」)
・全力で逃げる(「何も無ければ」5分程度で洞窟をぬけられる)
【精霊側】
・檻を壊す(全員移動できるが、ディスペンサしないとスキル使用不可)
・檻を抜ける(2人のみ移動可能)
のどちらかを選択という考えでいいのかな?
神人側は女の子もいるし、できるだけ敵とは距離おけたらと思ってるので、
個人的には「逃げる」推し(壁が本当に崩せるのか不明だし)
精霊側は他の参加者も来てからかな。 -
2014/12/01-22:40
アキ・セイジだ。相棒はウイズのランス。
とりあえず、エピが成立したらよろしく。