プロローグ
彼女は夏が嫌いだった。
彼女は祭が嫌いだった。
彼女は、人間が嫌いだった。
ウィンクルムと出会って、その辺りは少しだけ変わった気がする。
けれど、彼女は変わらなかった。
「あぁ、こおりあめちゃんだぁ」
雪女は、敬愛する炎龍王の気に入りで、炎を扱うこの男が、大嫌いなのだ。
「鼻を明かしてやりたいの」
私怨だ。言いかけた誰かを、察したようにじとりと睨んで、雪女は続けた。
「封印石とかいう物が、森の中に散らばってるんですってね。で、それを守るように、敵が配置されてるんですってね?」
「そんな感じですが……あの、ひょっとしてご協力いただけるんですか」
「冬に寒い土地で雪女に喧嘩売る事がどういうことか思い知らせてあげるだけよ」
要するに手伝ってくれるらしい。
どこから拾ってきたのか、雪女は向かおうとしている場所の情報を並べ告げていく。
封印石の数は一つ。それを守る敵は炎龍王の分身と、デミ・コボルトが沢山。
「……沢山って?」
「沢山は沢山よ。数えるのが面倒になったからやめて帰って来たわ」
覚えている限りでも十は下らないとのこと。ひょっとしたら倍ぐらいいたかもしれないと言う彼女の言葉に、何人かが青ざめた顔をした。
「なによ。そんな物数の内に入らないわよ。全部私が凍らせるんだから」
ふん。と鼻を鳴らした雪女は、あっさりと言ってから、とにかく、と続けた。
「分身でも、私は炎龍王様には到底敵わないわ。雑魚を纏めて戦力外にしといてあげるから、その間に分身を仕留めて頂戴」
仕留めろ、と。はっきりと告げた雪女の表情を、窺うように見る者は一人二人ではなく。
その目線に、雪女は静かな瞳を返して。
「仕留めなさい。あんなの、私の炎龍王様じゃないもの」
凄惨な顔で、微笑んだ。
「裏切り者に喧嘩売ったら買われちゃった」
『然様で』
「愉しい事には、なると思うけどねぇ」
『愉しいのは、貴方だけでしょう?』
封印石の傍らで身を伏せる分身の上でくすくすと笑ってから、遊火はするりと雪の上に降り立つ。
「こおりあめちゃんのヒステリーに巻き込まれたくないから、後は任せても良いかな」
『ご随意に』
しれっとした分身の態度に肩を竦めてから、遊火はぼんやりと考える。
寡黙な主とはまるで違う存在に見えるこの分身を、彼女はきっと、嫌うだろうと。
解説
目的:封印石を破壊すること
敵の討伐は目的に含まれませんが、敵を倒さなければ瘴気によるバリアが破れません
●敵情報
炎龍王分身体×1
強烈な炎を吐く龍です。西洋竜仕様。でかい
攻撃範囲は3M~最大10M四方
威力が高いほどに範囲が狭くなります
とても頑丈な鱗を持っています
鱗を剥しての攻撃や体のどこかにある逆鱗への攻撃以外は、余程の火力でない限り有効打が望めません
逆鱗の位置は不明です
あまり物事に頓着しない性格のようです
横を素通りして封印石を破壊しようとしてもそんなに気にしません
『無駄だと思いますが』な感じであっさり対応
デミ・コボルト×沢山
数は不明です。鈍器で武装しています
各個体はさほど強くありませんが、数が集まると危険です
なお、今回は雪女が協力してくれるため、全てのデミ・コボルトと同時に対峙する事は基本的にありません(後述)
●特別ルール
雪女の協力により、炎龍王の分身以外の敵は最初の段階では凍っていて動けない状態です
ただし炎龍王>>>雪女くらいの力関係の為、戦闘の最中で、炎の熱によって溶け出す事があります
1Rに0~2体のデミ・コボルトが戦闘に参加します(最初の1R目はいません)
デミ・コボルトが2体以上にならないよう雪女が頑張ってくれますが、
戦闘があまりに長引くと、力尽きてしまう可能性がありますのでご注意ください(具体的なR数は不明)
デミ・コボルトは動けないだけで体力が減っているとかはありません
なお、物事に頓着しない炎龍王が雪女を意図的に攻撃する事は無いので護る必要はありません
●諸注意
推奨は防熱対策
雪女に対する追加指示は受け付けておりません
デミ・コボルトは戦闘後に勝手に散りますので処遇はご随意に
ゲームマスターより
VS炎龍王、with雪女。錘里的に第二ラウンドとなります
今回は最初から積極的に協力してくださる雪女さんです
まごうことなき純戦エピソードです。準備と覚悟はどうぞ入念に
遊火さんはちょっと様子を見に来ただけなのでリザルトに出てくる事はありません
「こおりあめちゃん」の呼称はヒサメ(氷雨)に由来しますって言う、余談
リザルトノベル
◆アクション・プラン
羽瀬川 千代(ラセルタ=ブラドッツ)
氷雨さんのお手伝い、とても頼もしいです 危険な任務になると思うけれど…俺も頑張らないと 水入りペットボトル500ml×2、濡らした羽織を持参 封印石までの道のりは方位磁石で確認しておく 分身目視後に羽織着用してトランス ラセルタさん、どうか気を付けて 配置は後衛 戦闘開始直後に閃光効果を狙い分身へ弓矢を放つ デミコボルトが動き出した後はそちらの対処に集中 単身、一定距離を保って動きコボルトを引き付けながら攻撃 仲間の元には行かせない。此処で食い止めてみせる! 緊急時は声を上げて知らせ、必要に応じて囮のデコイ使用 戦闘終了後は延焼箇所無いか確認。消火活動を行う 元居た動物たちの健やかな暮らしが戻れば嬉しいな |
スウィン(イルド)
★は精霊と共通 ■氷雨 初めまして おっさんはスウィン、こっちはイルドよ よろしくね 今日は頑張りましょう!気をつけて、無理はしないでね ★用意 露出の少ない服装 水入りペットボトル2 吸水性のいい羽織り物 タオル ★防熱対策 敵の気配がしたら水1や雪で羽織り物とタオルを濡らし タオルは首に、羽織り物は着用 戦闘中火が付く、火傷等したら水1や雪で消火・冷やす ★戦 逆鱗発見前は二人で同じ箇所を集中攻撃し鱗を剥す 鱗が剥げた時・逆鱗発見時仲間に知らせる 発見後は逆鱗か鱗の剥げた箇所を攻撃 ■戦 回避>防御 狩衣効果で味方の全属性耐性強化 初のハイトランスに気合が入る ■氷雨 大丈夫?お疲れ様 コボルトを凍らせてくれて助かったわ どうもありがとう! |
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
「水耐」防具は無いから防御を高くして盾を持つよ 出来るだけ避けるよ 背後から接近し逆さの鱗を探す 見付からなければ戦いつつ探す 奴が隠す素振りも見逃さないぞ 散開しろ タゲを固定させるな 交互に攻撃するんだ *ブレスの前駆動作に注意 *致命撃は”懐中時計”で遡及 左右から喉や目に攻撃離脱を繰り返す 本体の言いなりかとか、何のためだ等も叫ぶ 注意力を削いだり、口を開けさせたり顔を上げさせる狙いだ チャンスを掴み、持参の折畳みコンテナ(箱にしてある)を奴の足元にスローイン バランスを崩させ隙を作るのだ あとは頼むぞランス! ・戦闘後、封印石を皆で壊す(破片は本部に提出 ・デミは余力が有れば倒す ・雪女には心から礼(ツンデレも可愛いな |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
・クリスマスの頃に 雪のような真白ふわふわアイスケーキを ヒサメさんと一緒に作って食べたい。 巧くいったら約束してくれる? オレ頑張る。 ・現場で即トランス。 ボトル水や周りの雪を被って炎対策。 ・炎龍王の逆鱗を探す。 剣は身長程の長さ。そのリーチも生かす。 ラセルタさんの射撃援護の隙に 敵首付け根~胸や脇腹等を剣で攻撃。 鱗からの手応えで逆鱗を探す。 前衛2人の攻撃と被らないように位置取りも工夫。 背中へ廻って翼の付け根等も攻撃。 逆鱗を見付けたら大声で叫び皆に知らせる。 その後ラセルタさんの射線を邪魔せず彼が巧く狙えて ランスさんが魔法詠唱中逆鱗を視認できるよう敵を攻撃しながら誘導するぜ。 ・倒したら封印石も手早く破壊。 |
鳥飼(鴉)
濡らしたコート着用。 以前から随分外見が変わったみたいです。 ヒサメさんは外見の事を言っていたんでしょうか? それとも、性格でしょうか。 固まっていると的です。 けど、離れすぎても危険ですよね。 味方と敵の位置に注意して行動します。 コボルトの注意を引き、できるだけ分身から引き離すように戦います。 足場に注意し、コボルトの攻撃を剣で受け止め時間稼ぎです。 詠唱する方に行く前の足止め役です。 無理はしません。 分身の動向にも注意し、炎を吐く兆候があれば皆さんに伝えて大きく避けます。 回避が無理なら、鴉さん。パペットで防御をお願いします。 コボルトが来ないときは、逆鱗を頭部→胸部の順で探します。 発見次第、皆さんに伝えます。 |
ひゅぅ。スノーウッドの雪景色が不意に途切れ、一面の白がウィンクルム達を迎えた。
その中で、冷めた顔で佇んでいた雪女は、彼らを見止めるなり、言ったのだ。
「遅い」
それがただの文句であることを、彼女と数度相対している鳥飼と鴉は自然と認識する。
「丁度、だと思ったのですが」
ふん、とそっぽを向いた雪女が白を――吹雪を止めれば、見える。雪に飲まれて凍り付いているデミ・コボルトの群れと、ふわふわ浮いている封印石。
そして、その傍らで気のない顔で伏せている、炎龍王の分身体の姿が。
目視するや、濡れた羽織を纏うラセルタ=ブラドッツ。濡れた衣類や水、雪などで炎への対策は、道中から行えば凍えかねないという判断と、分身の性格からして先制攻撃を行わないという考えからのもの。
案の定、分身はちらりと視線を向けはしたが、周囲の配下が凍らされようと、我関せずと言った顔をしていた。
「何だか舐められてるみたいね」
「余裕綽々って調子なら、遠慮なく先手を打たせて貰おうか」
――燃え上がれ炎。
頬へ、次いで、紋章へ。二度の口付けでスウィンとイルドの力が拮抗する。
精霊と比べて戦う力に乏しい神人でも、これで、前に出る事が出来る。
「おっさんはスウィン、こっちはイルドよ。よろしくね。今日は頑張りましょう! 気をつけて、無理はしないでね」
一度振り返り、にこりと雪女に微笑みかけたスウィンに、雪女はかすかに目を丸くしたが、それには構わずに、駆ける。
恐らくは炎龍王の力だろう。雪の溶けた足場は動きやすく、踏みしめる足は力強い。
素早く肉薄する彼らを追うように、アキ・セイジは分身の逆鱗を探るべく、側面から背後へと回り込む。
よし、と一つ気合を入れたセイリュー・グラシアも、反対側に駆け出しかけて、ふと、思い出したように雪女を振り返った。
「クリスマスの頃に。雪のような真白ふわふわアイスケーキをヒサメさんと一緒に作って食べたい。巧くいったら約束してくれる?」
屈託のない笑顔に見つめられて、雪女は再び目を丸くする。だが、また無茶を言って、と、ラキア・ジェイドバインが苦笑するのも見て取り、ふぅ、と小さく息を吐くと、腕を組んで、つん、とすました顔をした。
「最高の結果以外は、認めないから」
「了解!」
ささやかな約束一つでも、力になる。駆けるセイリューの背を見つめ追いかけるラキアが、それを支えようと思う気持ちも、一つの任務を終える度に、強くなっていた。
「なによ。はしゃいじゃって」
言いながらも少し優しい顔をしていた雪女は、ちらと見つめてくる視線に、はっとしたように手元の袖を顔まで持ち上げる。
「……なによ」
「いや、ヒサメさんのお手伝いが、とても頼もしいなって」
穏やかに微笑んだ羽瀬川 千代のトランスを受けたラセルタは、周囲のデミ・コボルトを一瞥すると、千代に向かい直り。
「三人で手が足らぬ場合は俺様を呼べ、千代」
「分かった。ありがとう、ラセルタさん」
頷きを交し合い、ラセルタが射程へとつけば、気だるげに体を起こした炎龍王は足元に群がる者達を一瞥ずつしていった。
左右に展開した人間は取るに足らない。
後方に控える人間も同じ。
ディアボロの銃口が顔に向いているのは酷く面倒。
だけれど一番疎ましいのは、一番近い、足元の二人――。
『……おや』
白銀の森に、カナリアが囀る。
周囲の空気が震えるような感覚は、彼の――ヴェルトール・ランスの元へ、力を貸与しているゆえだろうか。
あれは、厄介だ。とても、厄介だ。
一番に始末しなければ、面倒になるのは、目に見えていた。
「ちょっとー、足元お留守よ」
廻った視線が、真っ直ぐに後方へ向いたのを見上げて、スウィンは唇を尖らせ抗議する。
けれどすぐに口元を引き締め、目の前の巨躯に、力を籠めて拳を叩きこんだ。
「ッ……、硬っ!」
「さすがに頑丈か……これならどうだ!」
愛らしいくまの顔が、殺意に満ちる。叩きつけられた鱗の一部が、ぺきりと音を立てて剥がれたのを見止め、スウィンは笑みを浮かべて追い打ちをかける。
かすかな苦悶を浮かべた表情を見上げたラセルタもまた、開いた穴を狙わんとして、銃口の位置を下げた。
スキルを使わずとも高い命中精度を持つラセルタの銃弾は吸い込まれるように欠けた鱗を捉え、ぎろりと向けられる視線を得ることに成功した。
「小賢しさも、気にせん性質かね」
『気にもしますよ。程々に』
「ならば精々、疎ましく思うことだな」
立ち位置を変え、狙う角度を変化させ。視界でうろちょろするディアボロに、小さく舌打ちはすれど、やはり分身の狙いは一番面倒と判断したランス。
ラキアが素早くそれを気取り、攻撃を防ぐためにランスの前へと戻る。
「ランスさん、お願いします」
託される願いへの返答は、結ばれる詠唱。強烈なプラズマ球を、ランスは炎龍王の口――口腔内へ目がけて、放った。
キュゥ、キュゥ――。
囀るカナリアは、炎龍王の眼前で、炎に飲まれた。
ぶつかり合った攻撃同士の余波は、地上にも届き、炎熱と、プラズマの欠片に思わず伏したセイジが、収まった頃に期待を込めて見上げたそこには、焦げ後の残る顔をふるりと振るっている炎龍王の、姿。
『互角とは。甘く見ました』
鱗に覆われていない顔部分への衝撃は、少なくはないけれど、分身は意外そうな顔をするだけ。逆にランスは、悔しげな顔をしているというのに。
『発想は素晴らしいですが、最大火力はこちらも同じ』
すぅ。一呼吸は、ほんの一瞬だ。
狙いを知り、タイミングを合わせられるなら、当然、防ぐ手段を取る。
気性荒く叫ぶような性格ならば、効果はもっと、高くなっただろうけれど。
ぽつぽつと言葉を零す程度の敵が、わざわざ大口を開けて敵の技を飲み込んでやる義理は、無い。
「くそ……けど、ダメージはゼロじゃない! 何度でも喰らわせてやる!」
『ご随意に』
無駄だと思いますが。
しれっと付け加えた炎龍王を、見上げ、見つめ。鳥飼は小さく呟く。
「ヒサメさんは、外見の事を言っていたんでしょうか?それとも、性格でしょうか」
あんなのは私の炎龍王様じゃない。きっぱりと告げて、仕留めろと言い切った雪女にとって、嫌悪すべきはどちらか。
おそらくは、どちらも、が正解だろう。
傍らで苛立たしげな顔をした雪女が、ふわりと袖を翻して吹雪を呼ぶ。
鳥飼、鴉、千代の、逆鱗を探す時間は、先の攻防の瞬間に終わった。熱によって溶け出したデミ・コボルトが、奇声をあげて襲い掛かってきた。
「やはり、凄いものですね、濡らしたコートがもう乾きました」
足場に少し残っていたはずの雪も、綺麗に消えている。気にするものが減ったのはありがたい事だが、いざという時の消火に仕える雪は、遠ざかってしまった。
それらを確かめるように剣を握り直した鳥飼は、コボルトの攻撃を受け止め、押し返す。
「一瞬、五体ほど動いたように見えましたが……」
「気のせいよ」
「でしょうね」
動き出したコボルトを把握しようとした鴉がぽつりと零した独り言に、即座に返されて。鴉はぺたりと張り付けたような笑みを浮かべると、鳥飼の攻撃した対象へ攻撃を重ねる。
実際襲い掛かってきている数は2体。後は、溶けた瞬間に再度凍らされたのだろう。「数の内にも入らない」と言い切った彼女のプライドが垣間見えるようだった。
引き絞ったクリスタルの矢を放ちながら、千代はかすかに汗ばむのを感じた。
先ほどの一撃でラセルタに目立つ外傷は無く見えるが、身じろぐような炎龍王の動き一つも、その巨大さゆえに重い打撃となる。自分より近い位置に居る彼らが全くの無傷で居るようにも、思えなかった。
自身の立つ位置を、ほんの少し前に運んで。千代は再び矢を番える。
「仲間の元には行かせない。此処で食い止めてみせる!」
二体のコボルトは、三人がかり、大した時間を掛けることなく駆逐できた。
けれど、その間にも炎龍王の攻撃は続いている。
じわり、また、コボルトが動き出す。
◆
一瞬、ラセルタはコボルトの相手をする己が神人の様子を見た。
苦戦をしているわけではないが、必死な顔。万が一には頼れと言い添えたが、万一に至らぬ内に倒し切る事が出来れば、理想だろう。
「その為には逆鱗、か」
イルドのグラビティブレイクは、数度繰り返されるうちに鱗を幾つか削いでいる。それに即座に続く事が出来るスウィンの攻撃は大きい。ランスの魔法も、何度か炸裂している。
「このまま、力押しで勝てると思う?」
「コボルトが居なきゃ、な」
スウィンの問いに、イルドが短く答える。
そう、コボルトという邪魔が居なければ、このまま強引に押し切る事も決して無理ではない。だが、短期決戦を望むなら、総力を押し付けられる逆鱗の発見は、必須だった。
冷静に分析するラセルタの呟きを聞き留め、セイリューは今まで探した個所を思い浮かべる。
顔から下、喉や胸、脇腹……背の付け根も、確かめた。
降りて言った視線が、足元に落ち着く。上に無ければ、下だと。
「体がでかいと探す範囲も広いな!」
「全くだ……どこに隠してる?」
対の位置から探るセイジも、頻りに攻撃を仕掛けながら炎龍王の逆鱗を探すが、見えづらい位置なのか、巧妙に隠しているのか……探す当てが外れているのか、なかなか見つけられない。
見上げた顔は、主にランスとイルドを見比べ、どちらを先に仕留めるべきかと見定めているようで。歯噛みしながら、セイジは声を張り上げた。
「本体の言いなりか! 何のためにこんなことをしている!」
『ご想像にお任せします』
かすかな一瞥だけで返され、挑発の意味をまるで成していない。
ゆらり、薙ぐでもなく振られた尻尾は、悠々と楽しむ気分を表しているかのようで、セイジは眉を寄せた。
(あ……)
揺れた尻尾の、付け根。狙うには向かないながらも、確かに一つだけ逆さに張り付いた鱗があるのを、見つけた。
「見つけたぞ、逆鱗だ!」
叫んだ瞬間、分身の表情が変わる。
何にも関心を持たないながらも、己の弱点だけは、気取られてはいけない物だ。
だから、薙いだ。セイジが他へ伝える前に、その口を封じる為に。
「ッ――!?」
詠唱は、止められない。ランスは動けない。
ライフビショップであるラキアとて、優先して守れるのは一人。一人きり。
「セイジさ……」
尻尾の付け根の逆鱗。そこに一番近い位置に居たセイジは、振り下ろされた尾の下に、一瞬で飲み込まれた。
――その一瞬が、巻戻る。
一日に一度だけ動く懐中時計が、その瞬間にと決めていたセイジの致命傷を、無効化したのだ。
「尻尾の付け根だ……逆鱗は、尻尾の付け根だ!」
叫ぶのと、炎龍王が忌々しげに炎を吐き出すのとは、同時だった。
広範囲にぶちまける為だろう、大きく息を吸いこんだのを見止めた鳥飼が注意喚起に叫び、辛うじて距離を取る事は出来たけれど、寄せ付けまいとするような炎に、長いとはいえリーチに限界のあるセイリューは悔しげに唇を噛む。
「ラセルタさん、狙えそうか?」
「問題ないな」
せめて届かせられる者の助けを。頼もしい即答に笑みを取り戻しながら、セイリューはぱちぱちと音を立てて残る炎を迂回しながら、自身の攻撃できる位置を探し駆けた。
「セイリュー、無茶は駄目だよ……」
炎の中からセイジとランスを庇いながら、ラキアは胸が締め付けられる思いで見守った。
己の神人ではなくとも、目の前でセイジが尾の下敷きになった瞬間、いつか感じた恐ろしさに背筋が凍った。
振り返ったランスが、それでも詠唱を止めずに居たから。彼の代わりに、自分が、盾となるべきだと判断した。
「流石に肝が冷えたな」
「無事で、何よりだよ」
かすかにふるえる指で懐中時計を撫でたセイジにようやく安堵を浮かべたラキアは、目がけるように薙ぎ払われた尾を見止め、その前に立ちはだかる。
光輪が次々と弾き飛ばされ、ラキア自身も背後の木へと叩きつけられたが、ラキアの意志は、ランスに繋がった。
「今度こそ、全力で喰らえ!」
天高くより、落ちるエネルギー球。それが、見据えた先の逆鱗へと沈み込み、炸裂する。
初めて、炎龍王が苦悶の声を上げた。
「イルド、続くわよ」
「任せろ!」
ダンッ、強く地を蹴り、飛びあがったイルドは、焼け焦げた鱗の中から一枚の目標を見定めると、大きく振りかぶった武器を、叩きつけた。
逆鱗を中心に、焦げた鱗諸共に広がるひび割れ。それがぱらりと剥がれるのを見据えながら、ラセルタは繰り返し銃弾を浴びせる。
「これでもまだ、小賢しいと思うか?」
凶暴な顔をする狐人形を付けた銃を手に、狐よりも凶悪な笑みを浮かべて見せるラセルタ。
『小賢しい……小賢しい!』
語気の荒くなる様に笑みを深くすれば、忌々しげな顔が、再び炎を吐かんと開口する。
「これ以上、こちらを増やされても困ります」
動いているコボルトの数は確実に増えていたが、千代が目晦ましを行っていたり、鴉が連携攻撃の効果で動きを鈍らせていた分、致命的に不利な状況に陥る事は免れていた。
それでも限界はある。一体、また一体と蓄積するように数を増すコボルトの増殖を防ぐには、もはや元凶を断つしかない。
鴉はハトの矛先を炎龍王の逆鱗へと向け、その隙を狙うような攻撃は、鳥飼が受け止める。
「無理はしません。約束します。だから、炎龍王に、集中してください」
触れた背に告げられる鳥飼の言葉に、鴉は何も言わず、再びハトをけしかける。
千代の放つ矢に貫かれ、また一体コボルトを仕留めたけれど、雪女の消耗も決して少なくはない。
鴉の言う通り、これ以上、増える事態となれば、皆が危険だ。
「ラセルタさん……!」
「そう不安な顔をするな、千代」
ラセルタには見えていた。武器を叩きつけた瞬間、その大きな手応えに、イルドがかすかに笑んだのを。
最早その口から迸るのは炎ではなく悲鳴。闇雲に振り回される尾は、近づく事を許さぬようだが、長い射程を持つ術士やガンナーには、高価の薄い事。
残った鱗をさらに剥ぐように繰り返される射撃。最早守る物の何もない尾に、神人から受け取った魔力で放たれたエネルギー球が、落ちた。
「――伏せ……!」
その瞬間、ラキアが見たのは大きく膨れる分身の姿。
風船が爆ぜるのを連想した彼の喚起の刹那、分身は粉々に爆ぜ飛んだ。
飛散した体躯は、さらさらと砂のように崩れ、ふわり、消滅する。
「あー……回収、し損ねたな」
研究素材としてA.R.O.A.に提出しようと思っていたセイジとランスは残念がるが、強大な敵が完全に潰えた証拠に、安堵の息を吐いた。
◆
瘴気の薄れた地に浮かぶ封印石は、頑丈の過ぎる炎龍王と比べ、呆気ないほどに脆かった。
氷漬けだったコボルトの多くは最後の爆発の余波で溶けて逃げ出すか吹き飛ぶかしており、封印石の周りは急に、静かな空間になった。
千代の心配していた周囲への延焼は、見られない。元々雪の多い場所だったことに加え、雪女が絶えず吹雪を呼んでいたためだろう。
「やー、まさか防熱対策のタオルで汗ふく事になるとは思わなかったわ」
一仕事どころじゃない運動量にすっかり汗だくのスウィンは、一息ついて後雪女に駆け寄ると、笑顔を見せた。
「大丈夫? お疲れ様。コボルトを凍らせてくれて助かったわ。どうもありがとう!」
「人間だけじゃ荷が重すぎるって思っただけよ」
つん、とそっぽを向く雪女にセイリューが成果のほどを問えば、まずまずね。とそっけない返事。
「アイスケーキ……」
「コボルトも結構倒しましたし……」
「報酬に色を付けて貰ってもいいですよねぇ」
「もう、しつこいわね、判ったわよ!」
しゅんとしたセイリューに乗っかる鳥飼。緩く首を傾げる鴉に、根負けした雪女がそう言うのを、ラキアは窘める顔をしながらも、くすくす、笑って見ていた。
あぁ、これがツンデレか……と微笑ましい視線を向けるセイジの後ろでは、分身の一部でも残ってはいまいかと探すランスの姿。
(デミを元に戻す方法も、もしかしたら調べられるかもしれないのにな……)
肩を落とし、けれど気持ちを切り替えて。帰路を促すラセルタに倣い、一行は森の外を目指した。
「――いつか本体を倒してやる」
ぴたり、足を止め、振り返ったイルドの呟きは、雪女にしてみれば不穏なのかもしれないけれど。
例えばそれで、敬愛した主の苦しみが途切れるのなら。
彼女はまた、毅然とした顔で言うのだろう。
炎龍王を、仕留めろ、と――。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:羽瀬川 千代 呼び名:千代 |
名前:ラセルタ=ブラドッツ 呼び名:ラセルタさん |
名前:スウィン 呼び名:スウィン、おっさん |
名前:イルド 呼び名:イルド、若者 |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 錘里 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 11月22日 |
出発日 | 11月30日 00:00 |
予定納品日 | 12月10日 |
参加者
- 羽瀬川 千代(ラセルタ=ブラドッツ)
- スウィン(イルド)
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- 鳥飼(鴉)
会議室
-
2014/11/29-23:59
-
2014/11/29-23:59
-
2014/11/29-23:46
オレもプラン提出済みだ。
全てうまくいきますように!
相談その他諸々、皆さんお疲れさまでした。 -
2014/11/29-23:31
プランは提出済みだ。うまくいくといいな。
-
2014/11/29-23:17
はい、相談お疲れ様です。
プランは提出しました。
頑張りましょうね。 -
2014/11/29-22:24
お祝いありがとね!プランは大体できたから微調整中よ。ぎりぎりまで修正できると思うわ。
ちょっと早いかもしれないけど、相談お疲れ様。頑張りましょうね! -
2014/11/29-20:37
会議室色々進んでる。内容は把握した。
◆スウィンさんハイトランスおめでとうございます。
前衛攻撃力として大いに頼りにしてるぜ。
◆行動予定変更で、敵の逆鱗を探す手が少なくなったんだな。
オレは敵の逆鱗捜して剣で攻撃の予定。
微攻撃力なのでホントに敵の逆鱗を探すだけだが
逆鱗を見つからないと、敵を倒すのが難しい。
早期発見の為には攻撃の手が多い方がいいだろ。
神人も1R1回攻撃だし。
◆ラキアはシャイニングアローⅡで
他の人の防御+カウンター攻撃で逆鱗の場所も捜す。
回復は色々考えてサンクチュアリⅠで。
ワードオブゴッドで回復量増加と武器装備+数字が乗るし
発動中移動可というのが大きい。
効果範囲3mなので回復したい人は出来るだけ寄ってきて欲しい。
怪我している人にはラキアからも近づくけど
負傷者が複数いる場合はラキアの移動だけはダメな場合もあるから。 -
2014/11/29-13:19
「コボルトと炎龍王とを引き離すように戦う」ですね。
わかりました。
僕も出来る限り頑張りますね。 -
2014/11/28-16:45
短期決戦への同意有難う。
俺達も炎龍王に対処する。
「お日様と散歩」は逆鱗が判明したら鱗を対象として発動の予定だ。
鱗がが剥げたら「パン籠」をそこ目掛けて落とす予定。
俺はそんな相棒の詠唱をガードしつつ戦うよ。(ラキアさんの回復と守護にも期待している。)
ところで、コボルトと炎龍王との行動は連携させたくないよな。
「コボルトと炎龍王とを引き離すように戦う」ことを提案するよ。 -
2014/11/28-09:51
鴉:
炎龍王の分身の討伐が主ではありますが、最終的な目的は封印石の破壊。
短期決戦の考えでよろしいと思います。
■防熱対策
準備に時間がかかっては、雪女殿が先に始めている可能性は確かにありますね。
千代殿の言うとおり、各自で水の用意。
そして、事前に濡れた衣服の着用程度でしょうか。
■戦闘
スウィン殿、レベルアップおめでとうございます。
現状明言されたものですと。
---(敬称略)
炎龍王:
イルド、スウィン、セイリュー、ラセルタ
コボルト:
千代(前衛の補助込み)、鴉、鳥飼
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区分としてはこうですかね。
やはり私は露払いにコボルトの相手をしましょう。
分身を相手にされている方の周りをうろつかれては邪魔ですから。 -
2014/11/28-02:32
■防熱対策
短期決戦を目指すのなら、時間が掛かる台車やソリの用意は無しで良いかもしれませんね。
ただ雪が積もっているとは言えど、炎龍王の強烈な炎の威力を考えると
手頃な積雪は戦闘中に溶けきってしまう可能性もありますから
各自の判断でペットボトル程度の水は用意しておいて損はないかと思います。
都度、その場を離れて雪を取りに行くのも時間が勿体ないですし…。
■戦闘
スウィンさんはレベルアップおめでとうございます。ハイトランスの力、とても頼もしいです。
攻撃の手が増えたのなら、俺はクリアレイン装備で前衛の援護、及び
デミコボルトの対処へ回ります…属性的に火が不得手なので足手纏いにならないよう気を付けますね。
ラセルタさんは後衛から顔周辺の鱗の無い部分への攻撃を主に行ってもらい、
逆鱗を見つけるまで炎龍王の注意を引いたり出来ればと思っています。
発見後はスキル使用で逆鱗、封印石破壊まで一気にいけたらと。 -
2014/11/27-23:29
地面の上の雪なんて気持ち的に嫌だという場合、
木を揺すれば上から枝に積もった雪がドサドサと、だな…(笑
とはまあ余談はそれくらいにして本題だ。
なるべく短期決戦のつもでいけば良いんだよな?
それによってセットするスキルが変わってくるからさ。 -
2014/11/27-23:26
■防熱対策
おっさんは水・氷・ソリ・台車に固執してるわけじゃないから、なしならなしでいいと思うわ。
元々雪があるの見逃してたし、純戦だしね。 -
2014/11/27-22:54
◆ソリの件
森の中に道が開けているなら兎も角、
それ以外の森って、木の根っこはごろごろしているし、倒木はゴロゴロしているし、
ソリや台車を通そうとするとすごく労力と時間がかかるよ。
水と氷を用意する時間。ソリを用意する時間。道なき森を移動する時間。
…その間に雪女さんの体力がだな…(汗)。
メタ的に言うと、「遅れたぶん数R目からのスタート扱い」になる。なんて可能性も…。
下が雪なら水も氷も要らない。下に有る雪を使えばいいと思うんだ。
火が付いたら転がれば良いし、最初に塊を服に仕込んでも良い。俺はそれを意見する。 -
2014/11/27-21:10
■戦闘
Lvが上がって装備の効果を引き出せるようになったわ!
予定変更で、ハイトランス・ジェミニでおっさんも前衛。
スカルナイトナックルで、イルドと一緒に炎龍王にあたろうかと思うわ。 -
2014/11/27-12:52
鴉:
■防熱対策
スウィン殿の言うとおり、
炎龍王の分身が積極的に攻勢に出る事は無いように思えますね。
1R目はコボルトも氷漬けで来ないということは。
分身の出方次第ではありますが、戦闘直前に着用できる可能性はあります。
■戦闘
主殿は氷の解けたコボルトの対処になるかと。
コボルトが来ないRでは逆鱗の位置を目視で探す形になりますかね。
私も、コボルトの相手に回ろうかと思います。
神人だけでは、倒すのにも手間取りますし。
皆さんに比べれば私の攻撃力は低いですからね。
コボルトが来ないRでは分身に攻撃でしょうか。
スキルは温存し、鱗が剥がれるか逆鱗の場所がわかればそこを攻撃。
そう考えています。
■逆鱗
コボルトの相手をしながらではあまり探す役には立てない可能性がありますが。
主に頭部を確認しようと思います。
頭部に見つからなければ続いて胸部ですね。
重点的に探す部位を決める事で、発見が早いと良いのですが。 -
2014/11/27-01:28
■戦闘
おっさんも「2.炎龍王と戦い、向ってくるコボルトを都度倒す」でイメージしてたわ。
出発前におっさんのLvが上がれば別の戦い方もできるんだけど…。
■防熱対策
なるほど、雪が積もってるのね。じゃあソリでいいかも。一台で大丈夫かしら?
雪で火事の心配も少しは減るといいけど。
「横を素通りして封印石を破壊しようとしてもそんなに気にしません」って事は
敵がいきなり襲ってくる事はないのかしら。
森に入る時から濡れた服着ると寒そうだから、戦闘直前に着れたらいいな~って思うけど。 -
2014/11/26-20:37
セイリュー・グラシアとLBの精霊ラキアだ。
今回も見知った顔触れで心強い。皆頼りにしているぜ!
◆戦闘
鴉さんの言ってる
2.炎龍王と戦い、向ってくるコボルトを都度倒す
でイメージしていた。
◆逆鱗
オレは遠距離武器もないし、逆鱗の場所も分身毎に違うので
それを探すためにも前で分身を殴って捜そうと思っている。
攻撃力低くても手ごたえで何か判ればラッキーじゃん。
前回はヒサメさんに教えてもらえたけど、今回は彼女も知らないだろ。
ラキアの行動は考え中。
回復と前衛神人の防御中心のカウンターで逆鱗も捜す感じかな。
何か良い作戦等あったら合わせるぜ? -
2014/11/26-09:24
鴉:
■防熱対策
「水と氷を積んだ台車」ですか。
私と主殿が前回炎龍王の分身と対峙したときのものですね。(エピ:【夏祭り・鎮守の不知火】爛れて、溶けて)
これは紅月ノ神社で水、氷、そして台車を用意するとプロローグの時点で表明がありましてね。
今回持って行くとしても、雪深い森の中。
持って行くのなら台車よりはソリの方が無難でしょう。
スウィン殿の狩衣の効果は素晴らしいですね。
頼りにさせていただきます。
■戦闘
私の中では大まかに3つ程選択肢がありました。
1.コボルトを倒してから炎龍王を倒す
2.炎龍王と戦い、向ってくるコボルトを都度倒す
3.炎龍王に集中してコボルトを無視する
まあ、コボルトは邪魔ですからね。
溶けて向かってくるコボルトを倒す方向に私も賛成です。
雪女殿のおかげで多くて2体ということですから。
神人でもコボルトの対応は可能でしょう。
■逆鱗
封印石に行くと見せかけて別の角度から探すというのもありますが。
この場合は、結果的に味方から離れることになるので危険が伴いますね。
■使用スキル
現状、私は「パペットマペット2」を予定しています。
鱗が剥がれた部位。または逆鱗を発見した場合はそこに使わせていただこうかと。
いざというときは防御に使うかも知れませんが。 -
2014/11/26-07:23
■戦闘
よく考えると、コボルトの対応は神人でもいいわね -
2014/11/26-02:27
羽瀬川千代とパートナーのラセルタさんです。
皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
■防熱対策
濡らした衣服はダメージの軽減にも役立っていたようですし、
特に前衛へ就かれる方は必ず着用しておいた方が良さそうですね。
火事に関しては季節が冬なので乾燥具合が気になりますが、
前回、水を台車で運ぶのにやや時間が掛かっていた事も考慮すると
優先度は低めになってしまうでしょうか…他の方のご意見も伺いたいです。
スウィンさんの装備効果は有り難いですね、お相伴に与ります。
■戦闘
ラセルタさんにはパッシブで命中を上げてもらい、後衛から
確実にダメージを蓄積して貰おう…くらいのぼんやりした想定しか
していないので今後の作戦次第で如何様にも変更できると思います。
逆鱗を探すにも、様々な場所から観察した方が早く見つけられそうですし。
俺は今回、前衛でエムシを使って防御力を下げるよう試みる予定です。
状況によってはデミコボルトの対処に回るのも問題ありません。
■戦闘後
前回の熾烈な戦いをみるに、体力が残っていれば…になってしまいそうですね。
出来れば氷雨さんに止めて貰えたコボルトまでは、倒してしまいたいですけれど。 -
2014/11/25-22:22
スウィンとイルドよ、よろしく!今回のメンバーは ハードブレイカー1 トリックスター1
プレストガンナー1 ライフビショップ1 エンドウィザード1 ね。
■防熱対策
以前の報告書を見てみると
「水や氷を台車で運ぶ、露出の少ない服装、濡らした羽織・マスク・タオル」とかかしら?
場所が森で、敵は炎を吐くから、水は消火にも役立つかも。
純戦だから火事は心配しなくてもいいのかしら?
おっさんの狩衣装備効果で皆の全属性耐性を強化できるわ。
■スキル
イルドは前衛で、スキルは
インプロージョン:パッシブ、威力+30
グラビティブレイク:消費MP12、威力92、回避-3、敵を3R防御-5
ヘルダイバー:消費MP24、威力235、命中-5、回避-15、属性修正+25上乗せダメージ
おっさんは後衛で、クリアレインで目くらまし
の予定。おっさんも必要なら前衛やれるけどね。
■戦闘
イルドが炎龍王を抑えておくから、コボルトがきたら他の皆で倒してもらえると助かるわね。
範囲攻撃で両方攻撃もありかも。
イルドも範囲攻撃がいるなら、どれかの代わりにトルネードクラッシュⅡにする事もできるわ。
炎龍王の逆鱗を見付けたいわね。
■戦闘後
封印石を破壊して、余力があればコボルトを倒したいけどきついかしらねぇ。 -
2014/11/25-21:32
鳥飼です。
皆さん、よろしくお願いします。
こちらは鴉さんです。
鴉:
見知った方ばかりで頼もしいですね。
千代殿とラセルタ殿との戦闘任務は初めてでしょうか。
トリックスターをしています。
私の事は、鴉。そうお呼びください。
今回もよろしくお願いしますよ。 -
2014/11/25-00:16
アキ・セイジだ。相棒はウイズのランス。よろしくな。