プロローグ
●青年実業家はケセラだらけの夢を見る
「A.R.O.A.とも縁の深い実業家――ケルマン氏が、トラオム・オーガの夢の世界に引き摺り込まれてしまったらしい」
A.R.O.A.職員の男は、渋い顔でそう切り出した。ケルマン氏は、男の言う通りA.R.O.A.と少なからず繋がりのある青年実業家で、「もきゅう」と鳴くふわふわの毛玉のような愛らしい生き物『ケセラ』をこよなく愛していることでも有名だ。そのケルマン氏が突然覚めない眠りにつき――その傍らには、『ハーメルンの笛吹き男』の絵本が落ちていたのだという。
「今回の依頼の目的は、トラオム・オーガが作ったケルマン氏の夢の世界に赴き、ケルマン氏を無事目覚めさせることだ」
それはすなわち、トラオム・オーガを退治することと同義となる。依頼を受けた面々は、早速ケルマン氏の夢の世界へと旅立つのだった。
●ケセラがいっぱい!
町は、ふわふわもふもふに溢れていました。
森から大移動をしてきたケセラの群れが町中をうろうろぴょこぴょことしていて、通りを歩いていると、この愛らしい生き物を踏んでしまわないかと難儀するほどです。そういう次第で、町の人たちはとてもとても困っていました。
ある日の朝、対応に追われる町長の元へ、整った身なりの男がやってきて言うことには。
「私はこの町の外れの屋敷に暮らしている者でケルマンと申します。私に、町に下ってきたケセラたちを皆引き取らせてはもらえませんか?」
この申し出に、町長は難しい顔をしました。
「君、本当にそんなことが可能なのかね? 一体どうやってあの沢山のケセラたちを、君の屋敷に連れていくというんだ?」
「我が家には代々、自分の望む生き物を誘うことができる魔法の笛が伝わっております。その笛で、今日にでも町中のケセラを集めて屋敷へと案内いたしましょう」
ふむ、と町長は顎に手を遣って思案顔を作りました。そうしてやがて、一つ頷くと、
「よし、わかった。君に全てを任せよう」
「ありがとうございます」
「但し、今日中に必ずその笛の力を見せてくれたまえよ。もしもそれが叶わなければ――我々は力づくで、ケセラたちを森へ追い払うことにしよう」
「そのような可哀想なことには、決してさせません。必ず今日のうちに、魔法の笛の音色を町中に響かせましょう」
しかし――ケルマン氏が屋敷へ帰ると、家宝の笛は何者かに盗まれていました。このままでは、ケセラたちは無理矢理に森へと追い払われてしまうでしょう。見事なバットエンドの完成――それはすなわちオーガの勝利、ケルマン氏の死亡を意味します。
一方夢の世界へと辿り着いたウィンクルムたちは、屋敷で困り果てているケルマン氏と面会することに成功しました。この先紡がれる物語は、ウィンクルムたちの行動次第です。
解説
●目的
ケルマン氏を無事目覚めさせること。
この目的は、物語をハッピーエンドで終わらせるか又はトラオム・オーガを倒すことで達成されます。
●敵
トラオム・オーガ1体
姑息な手段でケルマン氏を死に追いやろうとしている今回の敵。
登場人物の姿を取り夢の世界に紛れ込んでいるかどこかにこっそりと隠れています。
戦闘能力は低く、一旦見つけてしまえば退治は難しくありません。
●本エピソードについて
プロローグの通りの状況からのスタートとなります。
町中でもきゅもきゅしているケセラを1日で全て集めるのは不可能に近く、ハッピーエンドを以って目的を達するには魔法の笛を取り返すことが必須かと思います。
トラオム・オーガも見つかっていない状況ですので、オーガを退治し目的を達成する場合も調査が必要になるかと。
どちらの手段を選ぶか(両方を探す、という選択もアリです)を皆様で決定していただけますと幸いですが、いずれにせよ調査パートがメインになるかと思います。
●ケルマン氏について
夢の世界では街外れの屋敷に住む魔法の笛の持ち主。
現実世界ではケセラを愛する心優しい青年実業家です。
プロローグの段階では自分が夢の世界にいるとは認識していませんが、柔軟な思考の持ち主のため、事情を話せば出来る限りの協力をしてくれるでしょう。
『もっきゅもきゅのしあわせを』というエピソードにも登場しておりますが、該当エピソードをご参照いただかなくとも今回の依頼に差し支えはございません。
●ケセラについて
りんごくらいの大きさのふわふわ毛玉に、それよりやや小ぶりの同じく毛玉なしっぽを生やした生き物。
見た目はポメラニアンに似ていますが、動きはリスのように機敏です。
好奇心旺盛で賢く、鳴き声は「もきゅう」。
果汁の多い果実が好物です。
●その他
夢の世界へは童話の本以外のアイテムを持っていくことが可能です。
また、能力も現実世界と同じです。
ゲームマスターより
お世話になっております、巴めろです。
このページを開いてくださりありがとうございます!!
調査がメインのちょっぴり変則的なアドベンチャーエピソードとなっております。
難易度は簡単となっておりますので、お話の続きを考えるようなつもりで自由に推理を繰り広げていただければと。
但し、あまりにも穴の目立つプランなどはマスタリングさせていただくことがございます。
参加者の皆様同士で協力して、めでたしめでたしを目指していただけますと幸いです。
皆様に楽しんでいただけるよう全力を尽くしますので、ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします!!
また、余談ではありますがGMページにちょっとした近況を載せております。
こちらもよろしくお願いいたします。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
初瀬=秀(イグニス=アルデバラン)
白鳥の湖、白雪姫ときてハーメルンか 元は結構シビアな話だがさて、ハッピーエンドのために頑張らな… おいイグニス。仕事はちゃんとやれよ? もふもふするのは終わってからな ケルマンに事情を説明し笛の特徴を聞いたら情報収集の為街へ 酒場や路地裏なんかの未成年が立ち入りにくそうな場所メインに 聞き込み 内容は見慣れない人物・不審人物や、笛を見なかったか 有力な情報が手に入ったら仲間に連絡 笛の情報が入ったら場所に向かい奪還 戦闘時はできるだけケセラや一般人のいない場所で 巻き込まれそうならトランスだけ済ませて避難誘導に回る 果物とか買えたらそれで誘導 無事笛を取り戻せたらケセラを撫でる お前も頑張ったな、お疲れイグニス(撫で) |
シルヴァ・アルネヴ(マギウス・マグス)
目的 ケルマンさんの無事救出だな! インカムを申請。 「ケセラってこういう生き物だったのかー…」 夢に入る前、もきゅもきゅふわふわの生き物にもふり衝動にかられたけど なんだか心配そう…? 「そもそもさ、ケセラ達がなんで森から待ちに大移動してきたのか謎だよなー」 首を傾げながら森の近くに住んでいる住人に大移動があった日の事を聞いてみる どこからか笛の音が聞こえたとか、ケセラ以外の生き物が森から移動したとか 何か異変があったりしたかな? 森の中で変わった事があったという情報があれば森を探索 もしその日町の方から笛の音が聞こえた。という情報があれば 早めにインカムで皆に伝える。 ケルマン氏以外に笛の事を知ってる人物が怪しい? |
栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
…ふかふか…もふもふ……(恐る恐るなでなで) 道が白いもこもこで埋まってるね。まるで雪道みたいだ 君たちはどうして森から出て来てしまったんだろうね?(小首を傾げ) 森に何かあるのかな?…君達の巣はどこにあるの? (森に異変がないか調査) 『ハーメルンの笛吹き男』ってどんなお話? …ふぅん?それって面白い話なのかな?そんなに沢山の子供の世話とか大変そうだよね まぁ、ケルマンさんは資産家だから問題ないのかな? 森に異常(食料がなくなる・住処が荒らされている等)があれば全員に情報共有 最初に笛の特徴なども聞いておき、一緒に捜索 ケセラのもこもこに興味津々 |
セラフィム・ロイス(火山 タイガ)
(ケセラ!また会えた いや解決するまで駄目だ …終われば遊びにいく口実作れるだろうか) ケセラのため必ず解決してみせます ■笛の先にオーガが関係してるのも考慮し両方調べ インカムで情報共有。オーガ発見時には避難誘導 持物:オカリナ、木の実(ケセラ用 スキル:【演奏】【動物学】【礼法】 ◆屋敷担当。聞く事 笛の特徴、誰でも吹けるのかどうか、最後にみた時間と場所、怪しい人、屋敷住人のアリバイ、 集まってる動物がいなかったかどうか ◆探査 笛置き場は念入りに。痕跡がないか 笛吹きとしては演奏で集まるなんて夢みたいで 見てみたいのはもちろん、ケセラをオーガから遠ざけるのに使いたい (…吹けたら。いや)ケルマン氏よろしくお願いします |
アイオライト・セプテンバー(白露)
籠一杯の茱萸、インカムを夢の中に持ち込み あたし、街を歩いてみようと思うの 実際にケセラちゃんがあふれてるとこ見たいから わーい。もきゅもきゅかわいいー欲しいよーパパーおうちでも飼おうよー ほらー、茱萸食べる? …じゃなかった オーガがバッドエンドをめざしてんなら、もうケセラちゃん苛めててもおかしくないかなって それから、セラフィムさんが言ってたけど、ケセラちゃんが笛持ってるかもしれないし もきゅうって鳴くケセラちゃんにもきゅうって鳴く笛がくっついてたら、きっとかわいいよ あたしカンケツセン持ってきたけど、ケセラちゃん、温泉は嫌い?洗っちゃダメ? もふーもふー ←普通に遊んでる 何かあったらインカムで連絡しあうね |
●調査の基本は現場から
「笛の特徴を教えてもらえませんか?」
夢の中の屋敷にて。セラフィム・ロイスは笛を保管してあったという氏の書斎に入る前に、先ずは当のケルマン氏へと問うた。不安げに視線を揺らしていたケルマン氏が、弾かれたように顔を上げる。
「あ……も、申し訳ありません。もう一度お願いできますか?」
彼の足元では、現実世界で彼の枕元に心配そうに集っていたのと同じケセラたちが、やはり育ての親を案じるようにもきゅもきゅとしている。現実世界のこの子たちのためにも必ずケルマン氏を助けなくてはという強い想いが、セラフィムの心を過った。
「大丈夫ですよ、ケルマン氏。この事件、ケセラのため必ず解決してみせますから」
真っ直ぐに氏を見やって言うセラフィム。真摯な決意が伝わったのだろう、ケルマン氏は一つ息をつくと、幾らか落ちつきを取り戻したようだった。セラフィムが重ねた問いに、今度は淀みのない答えが返る。
「笛は、貴方の瞳のような銀の光が星のように散った、夜空の色のオカリナです」
その他にも、笛は邪な想いを抱く者には吹けないと伝えられていること。怪しい人物に心当たりはなく、セラフィムの頼みで念の為に調べたが使用人たちには皆アリバイがあること。不自然に動物が集っているのを見た者もいないことを確認し、適宜インカムで仲間に報告する。次は書斎の調査だ。共に部屋へと足を踏み入れた火山 タイガが、
「酷いな……」
と思わずといった調子で言葉を零した。部屋中がめちゃくちゃに荒らされている。窓の付近には、割れた窓ガラスがちらちらと光っていた。これだけ派手に犯行が行われたのに屋敷の誰も気がつかなかったのは、この書斎が、職務の際は静けさを好むというケルマン氏の為に離れに作られているからだ。支給されたポラロイドカメラを弄りながら、タイガがぽつりと言った。
「ケセラがオーガって線も考えてたけど……これはケセラには無理だな」
じとーっとタイガに注がれる銀の視線。
「タイガ、そんなこと考えてたんだ……」
「な、そ、そんな顔すんなって! 色んな可能性考えるのは調査の基本だろ?!」
「それはそうだけど……」
なんてやり取りをしつつ、2人は念入りに部屋を調べて回る。
「ガラス片は殆ど内側に落ちてる……外部犯の仕業で間違いないかな」
「もきゅ!」
「……もきゅ?」
ふと声の方を見やれば、ケルマン氏のケセラが部屋に入り込んでいた。セラフィム、優しい顔になって、
「駄目だよ、あまり近づいちゃ。ガラスで怪我をしたりしたらケルマン氏が悲しむ」
とケセラの頭をそっと撫でてやる。写真を撮る手を休めて、呆れたように息をつくタイガ。
(依頼に飛びつく勢いだとは思ってたけどさ。でれでれじゃん……)
複雑な想いを抱えつつ、タイガは床に残った足跡を写真に収めた。
●町はもっきゅもきゅ!
一方、アイオライト・セプテンバーと白露は、旅の親子を名乗って町で聞き込みをしていた。主なターゲットは町の子どもたちだ。
「子どもの扱いは比較的得意ですし、アイは子どもですしね」
「むー。また子どもあつかいするー」
茱萸の実が溢れんばかりに詰まった籠を手に提げたアイオライトが、白露の言葉に唇を尖らせる。けれどその不機嫌も長くは続かない。何と言っても、町にはもきゅもきゅが溢れているのだから。
「わーい。もきゅもきゅかわいいー欲しいよーパパーおうちでも飼おうよー」
「……アイ、だから、真面目に調査しましょう」
ため息をつく白露を余所に「ほらー、茱萸食べる?」と煉瓦道にしゃがみ込み小さな赤い実を差し出せば、恐る恐るというふうにケセラがアイオライトの元へと寄ってくる。
「大丈夫だよ、怖くないよー」
ケセラが、アイオライトの手から実を食べた。その可愛らしい仕草にアイオライトはふにゃりと笑み零すも、すぐにその青の瞳に憂いを乗せる。
「パパ、町の子たちが言ってた通りだね。ケセラちゃんたち、人間をちょっと怖がってるみたい」
「そうみたいですね。町に下りてくる前は人懐っこかったそうですが……」
白露の読み通り子どもたちは以前からケセラとの交流があったらしく、その様子が変わってしまったことを敏感に感じ取っていた。
「オーガがバッドエンドを目指して、もうケセラちゃん苛めてるのかな?」
「分かりませんが、関連があると見た方が自然でしょうか」
「笛、どこにいっちゃったのかな? ケセラちゃんが持ってたら可愛かったのに」
でも残念ながら、ケセラが笛を持っている、若しくはケセラがオーガだという可能性は屋敷の調査で殆ど0になった。
「あ、そうだ! あたしカンケツセン持ってきたけど、ケセラちゃん、温泉は嫌い? 洗っちゃダメ?」
取り出したる温泉水噴き出す水鉄砲からぴゅうと水を出せば、ケセラたちが驚いたように後ずさる。
「って、アイが苛めてどうするんですか」
「ぶー、苛めてないもんっ。ケセラちゃんが嫌なら洗わないもん。ねー?」
そしてもふーもふーとケセラたちと遊び始めるアイオライト。と、痛む頭を抑えた白露の視線の先に、タイガがこちらへと駆けてくるのが映った。
「あ、タイガさんだ! おーい!」
アイオライトがぶんぶんと手を振れば、タイガもそれに応えて。間もなく2人の元へ辿り着いたタイガが取り出したのは、幾枚もの写真だった。
「セラがさ、『見落しがあるかもしれない。視覚情報で思い当たることがあるかもしれないし頼む』って」
「わ、今のセラフィムさんの真似? ちょっと似てるー!」
ころころと笑うアイオライトの隣で、白露は写真を手に難しい顔を作る。
「ええと……うーん、特に気になることはないでしょうか……」
「あ、犯人は2人組かな?」
1枚の写真を手にアイオライトが何でもないように言った。
「え?」
「だってほら、この足跡とこっちの足跡、よく見たら違う靴だもん」
「ほんとだ……」
「アイ、お手柄ですよ」
白露に頭を撫でられて、アイオライトが「えへへ」と嬉しそうに笑う。タイガがインカムを弄った。
「早速皆に連絡だな。俺もさ、ちょっとは情報ゲットしたんだぜ」
タイガのターゲットも子どもたちだ。悪戯盛りの子どもを捕まえて話を聞けば、この町の子どもは皆不思議な笛の噂を知っているということが分かった。
「そういうネットワークも馬鹿にできねぇんだよな。俺、昔は悪ガキでそういうのに詳しかったしさ」
とにっと白い歯を零して、タイガはインカムのスイッチを入れた。
●森へ
「……ふかふか……もふもふ……」
恐る恐るといった手つきで、栗花落 雨佳はケセラを撫でる。ふわもふが「もきゅー」と気持ち良さそうに鳴いた。
「道が白いもこもこで埋まってるね。まるで雪道みたいだ」
雨佳の言葉に、彼の傍らに立つアルヴァード=ヴィスナーも煉瓦道へと視線を向ける。成る程雨佳の言う通り、ケセラの集まっている箇所は雪が積もったような様子だ。
「君たちはどうして森から出てきてしまったんだろうね?」
ケセラを撫でる手は止めないままで、雨佳は真顔のままことりと首を傾げて問う。
「森に何かあるのかな? ……君たちの巣はどこにあるの?」
「もきゅー」
問いを重ねる雨佳を見やって、アルヴァードは呆れたような疲れたような顔。
「なんつーか……脱力するな」
「え? 何で?」
「真顔で話しかけるなよ……」
アルヴァードの唇から知らず零れ出るため息。また首を傾げた雨佳が、ふっと誘われるように森の方角へと深い青の視線を遣る。
「……ねえ、アル。森へ行ってみようか」
「そうだな……まだ誰も調べてねぇし、悪くないんじゃないか?」
「じゃあ、決まりだね。道中に、『ハーメルンの笛吹き男』ってどんなお話か聞かせてよ」
寸の間、アルヴァードが押し黙った。
「……アル?」
「いや……お前、ホント童話とか知らねぇんだな……」
呆れ返った顔を作りながらも、さてどこから話せばいいかとアルヴァードは一人思案した。
●酒場にけぶる怪しい影は
「白鳥の湖、白雪姫ときてハーメルンか」
町の裏通りにて。自らの顎に手を宛がい、初瀬=秀は色付き眼鏡の奥の目を鋭くした。
「元は結構シビアな話だがさて、ハッピーエンドのために頑張らな……」
「わー秀様もふもふさんがたくさんですよ!」
もふもふもふもふ。しゃがみ込みケセラを愛でるイグニス=アルデバランの姿に、秀、寸の間言葉を失う。その後、喉元から絞り出した言葉は。
「……おいイグニス。仕事はちゃんとやれよ?」
「……はい!」
「おい何だその間は不安になる」
「大丈夫です!! ケセラさんの為にもハッピーエンドになるよう頑張りましょう!!」
気合十分! というようにぐっと拳を握り、眩しいような笑みを秀へと向けるイグニス。秀はため息一つ、酒場の扉へと手を掛けた。
「もふもふするのは終わってからな」
「了解です!」
元気のいい返事を背に、秀は酒場へと足を踏み入れ、カウンターへと向かう。
「マスター。ここ最近不審な、見慣れない人物を見かけなかったか?」
カウンターの向こうに問い掛ければ、グラスを磨いていた店の主人が、半眼で秀を見やった。
「不審かはまだ分からんが、見慣れないという意味では今まさにといった感じだね」
この町にゃ余所者は珍しいのさ、と主人。さてどう事情を説明したものかと目元を険しくする秀の隣から、イグニスがひょこりと顔を出した。
「それじゃあ、ケルマン様はご存知ですか? 街外れのお屋敷の」
「……ああ、知っとるよ。何でも、町のケセラを何とかするって町長に訴えたらしいじゃないか」
「そうなんです! 私たち、そのケルマン様のお手伝いをしているんですが、何か怪しい人物に心当たりはありませんか? 後は、笛をご存じじゃないでしょうか? 夜空の色のオカリナです!」
にこにこと人当たりの良いイグニスの喋りに、店主はすっかり毒気を抜かれたようだった。ぽつぽつと、その口が語るのは。
「……昨晩、ガラの悪い余所者が2人うちに来たよ。服装は汚らしいのに、妙に羽振りが良くって。前祝いだとか言ってたね。笛といえば、金を生む笛がどうとかも聞いたような……」
秀とイグニスは顔を見合わせた。仲間たちからの情報によると笛泥棒は2人組だ。
「なあマスター。その2人組、他に何か言ってなかったか?」
秀が問う。主人が、記憶を手繰るようにグラスを磨く手を止めた。
「……森。そう、森がどうとか話していたような気がするよ。今なら何もいない、とか」
秀様、とイグニスが真面目な声音で秀を呼ぶ。そんな相棒に頷きを一つ返し、秀は主人に礼を述べると、イグニスを伴って酒場を後にした。
●森に急げ!
「うーん。ケルマンさん以外に笛のことを知ってる奴がいたら怪しいかと思ったけど、空振りかー」
森の近くに暮らす住民に聞き込みを行っていたシルヴァ・アルネヴ、よく晴れた空を見上げて難しいような顔をする。「あなた以外に魔法の笛のことをご存知の方はいらっしゃいますか?」と屋敷を発つ前にマギウス・マグスはケルマン氏へと問いを零したが、氏の答えは「分からない」だった。笛のことを吹聴して回るようなことはしていないが、厳重にその存在を隠していたわけでもないのだと。その後仲間からの情報で笛のことを知っている住民が少なからずいることが分かり、シルヴァのアテは外れてしまったのだった。
「それにしてもさ、ケルマンさんのケセラたち、何だか心配そうだったな」
シルヴァ、足元でもきゅもきゅしているケセラたちの姿に夢に入る前に見たもきゅもきゅふわふわのことを思い出す。思い切りもふりたい衝動に駆られたけれど、ケルマン氏の枕元に集うケセラたちの円らな瞳がどことなく悲しい色を帯びていたから、そのふわふわを慰めるように優しく撫でるだけに留めて夢の世界へと旅立ったシルヴァだ。
「彼らの為にも、無事に目覚めさせないといけませんね」
ふわふわの毛並みの感触を思い出すように自らの手を見つめながら、マギウスは真摯な面持ちで言う。そしてふとシルヴァへと視線を遣って、
「この依頼を無事解決したら、きっと思う存分ケセラと触れ合えますよ」
と目元を柔らかくした。寸の間目を丸くして、シルヴァもマギウスへと笑みを向ける。
「よっし! そしたら益々頑張らないとな!」
「ええ」
「そもそもさ、ケセラたちが何で森から町に大移動してきたのかが結局謎なんだよなー」
首を傾げ、考え込むシルヴァ。住民の話によるとケセラしか住まないという件の森。その異変について、詳しく知る者はいなかった。ただ数日前突然に、怯えたケセラたちが一斉に町へ下りてきたのを森の近くに住まう者たち皆が目撃したばかりだ。
「ケセラが移動した原因がないか、森の方も調べてみた方がいいかもしれませんね」
「だな」
2人が頷き合ったその時、インカムに秀からの連絡が入った。
『怪しい2人組が森に向かった可能性がある。俺たちもすぐに行く』
2対の紫の瞳が、自然と森へと向けられる。ケセラの森。今は何も住んでいないはずの森。
「成る程。確かに隠れるには丁度いい、か」
「シルヴァ、急ぎましょう。森に向かった2人が心配です」
頷きを返し、シルヴァは走り出したマギウスの背中を追った。
●笛泥棒を追いかけて
「あー……。ネズミ被害で困ってた村に男がきて、ネズミを駆除したら報酬を出すことを条件に笛でネズミを操って川で溺れ死にさせるんだが村が報酬を出さなくて、怒った男が村の子どもを笛で操って連れ去る……みたいな話だ確か」
「……ふぅん?」
「ふぅんってお前なぁ……」
「えっと、それって面白い話なのかな? そんなに沢山の子供の世話とか大変そうだよね」
まぁ、ケルマンさんは資産家だから問題ないのかな? と雨佳がぼんやりと言う。アルヴァードは再びのため息を零した。
「いや、疑問点おかしいだろ……」
「そうかな?」
「それにコレは笛吹き男をベースにした夢ってだけで内容は全然違うだろ……って、ホント、お前と話してると危機感薄れて困る」
呆れを通り越して脱力した様子のアルヴァードの傍らを歩きながら、改めて森の様子を見回す雨佳。点在しているケセラの巣と思しき大樹、それに苺に似た実が生っていたことが痕跡から分かる植物のみが、人為的に荒らされていた。大樹に残る斧を叩きつけた跡や踏み潰された赤の実の生る植物の姿が痛々しい。雨佳の視線に気づいて、アルヴァードが表情を厳しくした。
「……誰かが無理矢理にケセラを町に追い払ったように見えるよな」
「そうだね。皆に連絡しておいた方がいいかな?」
常と変わらない雨佳の口ぶり。アルヴァードの胸に、危機感の薄い相棒への心配が過ぎる。と、その時インカムに秀から森が怪しいとの連絡が入った。アルヴァードの表情が益々険しくなる。
「その2人組がオーガだったら……俺たちだけじゃ危ないか」
「ねえ、アル」
「他の奴らと合流するのを待った方が……」
「ね、アルってば」
「ああもう、今度は何なんだよ?!」
アルヴァードが声を荒げれば、雨佳、人差し指をアルヴァードの唇へとそっと押し当てて。
「何か、聞こえる」
「え……?」
思案の世界を離れれば、アルヴァードの精霊の耳に確かによく聞こえてくるものがあった。森の更に奥から響くのは、下卑た笑い声が2人分。
「……犯人発見、か?」
「行ってみる?」
「馬鹿、お前には危機感ってもんがないのか」
等と言い合っているうちに、森の近くを調査していたシルヴァとマギウスが雨佳たちへと追いついた。
「いたいた! 良かった、無事だったか」
「どうやら、件の笛泥棒はこの奥にいるようですね」
シルヴァがほっとしたように笑み零し、マギウスは機械を思わせる耳を澄ます。密か笛泥棒の様子を窺っている間に、秀とイグニス、アイオライトに白露、最後にセラフィムとタイガも森へと駆けつけた。一人にしておくのも躊躇われ、ケルマン氏も一緒である。
「うっし! それじゃ、殴り込みにいくか!」
他の皆と同様にトランスを済ませたタイガが、『バトルスプーン』をくるりと回した。
●オーガは怠慢?
酒杯を片手に品のない笑い声を森に響かせていた2人の男。彼らの酒宴は、唐突に終わりを告げた。
「食らえ!」
「覚悟!」
真っ先にとび出したのはシンクロサモナーの2人。タイガの武器に宿った青白く輝き放つ狼の牙が地面を抉り、マギウスの月皇帝『狼』が転じた白蛇が酒瓶を割った。攻撃が外れたのではない、万が一にも笛を壊さないよう敢えて外した牽制の一撃だ。
「ひっ……!」
小さく悲鳴を上げて這うように逃げ出そうとした男の1人の頬を正確な弾丸が掠める。
「どこに行くんですか? 逃がしませんよ」
「わーい! パパカッコいい!」
古銃『すてがまり』を構えキリリと言った白露に、アイオライトの賑やかな声援がとぶ。白露の口からため息が漏れた。武器を取ることもなくあわあわとウィンクルムたちを見上げるだけの男たちの前で、キャンディーワンドを構えたアルヴァードと神聖な輝き宿す星の杖を男たちへと向けたイグニスが詠唱を終える。
「おい、とっとと尻尾を出しやがれ」
「アル。この場合、オーガだから尻尾じゃなくて角じゃない?」
「わ、雨佳様お上手ですね!」
「言ってる場合か! イグニス、集中!」
雨佳とイグニスが醸すのほほんとした雰囲気に、秀がつっこみを入れアルヴァードは疲れ果てたようなため息をついた。と、その時。
「ま、まま待ってくれ! 笛なら返すから! 勘弁してくれぇ!!」
男の1人が震える声で懇願し、夜空の色のオカリナを覚束ない手つきでウィンクルムたちへと差し出した。首を傾げながらシルヴァが言う。
「もしかして……オーガじゃないのか?」
「し、知らない男に頼まれたんだ。金と引き換えに、森を荒らしてケセラを町に追い払って、街外れの屋敷から笛を盗み出して暫くの間姿をくらませろって」
男の言葉に、秀は目を細くした。低い声で問うことには。
「オーガはそっちか……おい、その男は今どうしてる」
「し、知らねぇ! でも、これで仕事は終わりだゆっくり眠れるって笑ってやがった」
青い目をぱちぱちとするアイオライト。
「じゃあ今、オーガはお昼寝中?」
「夢の中でも眠ってるって……随分と怠け者なんだな」
「でも、これはチャンスかもしれません」
呆れたように零したシルヴァに、マギウスがそっと言い添える。ハッピーエンドを目指すならば、今だ。
(……吹けたら。いや)
男から笛を受け取ったセラフィム、寸の間目を伏せて手の中の笛へと想いを馳せるがすぐにケルマン氏へと向き直り、
「よろしくお願いします」
と笛を差し出した。が、氏はゆるゆると首を横に振って。
「その笛は、どうか貴方が吹いてください」
●ハッピーエンドを歌う笛
「皆さん、本当にありがとうございました」
場所は再びケルマン氏の屋敷。足の踏み場もないほどのふわもこに溢れた大広間で、氏はウィンクルムへと深く頭を下げた。
「これ、お返しします」
セラフィム、未だ夢心地に頬を火照らせたままでケルマン氏へと笛を手渡す。どう吹けばケセラたちを集めることができるかは不思議と自然に分かった。セラフィムの奏でた音色が柔らかく優しく町中に響き、ケセラを屋敷へと導いたのだ。皆で奇襲を警戒したが、怠惰なオーガは結局現れなかった。
「わーふかふかー。元気に暮らすんですよー」
終わったらもふもふしていいんですよね! と青の瞳を輝かせていたイグニスが、今度こそ思い切りケセラたちと戯れている。その傍らで、秀もそっとケセラの柔らかな毛並みを撫でた。そんな秀の姿に、イグニスは思わず笑みを零す。
(もふもふさん相手だと秀様も優しい顔ですね)
なんて思っていたら、自分の頭に秀の掌が触れた。
「お前も頑張ったな、お疲れイグニス」
金の髪をわしゃわしゃと撫でる心地良い温度。その温もりに溶けるようにして、夢の世界がほろほろと解けていく。
「また是非、遊びにきてくださいね。私も、この子たちも待っています」
揺らいでいく世界の中で交わされた約束の続きは、きっと現実の世界で。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:初瀬=秀 呼び名:秀様 |
名前:イグニス=アルデバラン 呼び名:イグニス |
名前:セラフィム・ロイス 呼び名:セラ |
名前:火山 タイガ 呼び名:タイガ |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 巴めろ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 推理 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 簡単 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 10月17日 |
出発日 | 10月28日 00:00 |
予定納品日 | 11月07日 |
参加者
- 初瀬=秀(イグニス=アルデバラン)
- シルヴァ・アルネヴ(マギウス・マグス)
- 栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
- セラフィム・ロイス(火山 タイガ)
- アイオライト・セプテンバー(白露)
会議室
-
2014/10/27-23:57
あたしもインカムのことはプランに入れられたよ-。
あとプランのぱんつはパパのだよっ☆彡(どうでもいい)
(うしろでなにかが頭を抱える気配)
じゃ、がんばろねっ♪ -
2014/10/27-23:53
スタンプで賑やかしゅっぱつ~~っと!探査でどんだけいけるかわかんねーけど頑張るからっ
>シルヴァ
>戦闘姿が印象に残ってた
そっか、そっか~へへっ(尻尾がご機嫌)
おーっ!今回駄目でもそれは是非やってみてぇ
シンクロサモナーつってもマギウスと性格かなり違うし個性でそうだよなー
連携連携♪出来る日をまってるぜ! -
2014/10/27-23:50
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2014/10/27-23:40
お疲れさん、こっちもプラン提出済みだ。
何かあったらちょくちょく連絡入れさせてもらうな。 -
2014/10/27-23:39
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2014/10/27-23:10
オレもプラン送信済!一応、インカム申請も書いておいたぞ。
ううーん、微妙にフツー過ぎて面白味に欠けてしまったよーな……
(アイちゃんのパンツの使い方が気になるけど、女の子の下着について想像するのはダメだよな)
まだ修正可能だから、何かあったら出発直前までちょこちょこのぞいてるな。
>タイガ
オレも言われて見返してみたら確かにそうだった!
なんか、報告書見ててタイガの戦闘姿が印象に残ってたから
すっかり一緒した事あるような気持ちになってたぞ……。
今回も調査中心っぽいから、一緒に戦闘!にはならないかもだけど
同じシンクロサモナー同士で組んで戦うのも面白そうだってマギが言ってた。
その時はよろしくなー。 -
2014/10/27-22:29
皆おつかれさま。
僕らも提出したよ。手がかりにポラロイドカメラで写真もとってみる
から(笛置き場の写真等)、近くに寄った際や合流時には配ろうと思う
こちらも時間一杯まで変更できるよう待機してるから
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2014/10/27-21:12
僕達の方もプラン提出完了済みです。
ふふ、もふもふ触るの楽しみです。 -
2014/10/27-21:11
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2014/10/27-19:24
危うく「ぱんつにケセラを入れる」と書きそうになったけど、プラン出せたよー。
でも、ぎりぎりまで粘るつもりだったから、なにかあったら言ってね☆彡 -
2014/10/27-19:23
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2014/10/27-00:05
皆の行きたい場所でそろったみたいだね。
じゃあ僕らはケルマン氏の屋敷中心に探査してみる。
屋敷が完全に白なら、時間がある限り町のその周辺の民家への聞き込みとか町長の所とか
何かあったらインカムで連絡する。
戦う場合はタイガを向かわせるから。僕はケセラや人の非難で
>ケセラがオーガの場合
万が一だけどカラーボールでももって行った方がいいかな
>森
シルヴァだね
痕跡や来た理由がわかるのなら調べてほしいけれど・・・・
インカム連絡か、町で森が怪しいとなれば調べに応援がいくし、まかせるよ -
2014/10/25-23:08
あ、ごめんなさい。
前回リロードせずに書き込んじゃった。ごめんなさい。
あたしは街のほう行こうと思うの。
んで、実際に街にあふれてるケセラに街の人がどう対応するかみながら、いろいろ調査していこうかなって。
ついでに、ケセラちゃんともふもふ遊んで……いや、なんでもないよ? -
2014/10/25-22:29
こんばんは。遅くなりました。
栗花落雨佳とアルヴァードヴィスナーです。どうぞよろしく。
うーん、僕達はどうしようか……
アル『取敢えず、問題と解決策として提示されているのが
・ケセラがなぜ村にあふれたのか→森を調査
・笛の行方→村人に聞き込み
って感じか。
森にオーガが居てケセラを追い出したのか、ケセラの中にオーガが居て先導しているのか。
はたまた他の影響か。
笛の行方もオーガが持って行ったのか…まぁ、笛の方はこれが一番有力だよな』
森の方は今の所セイリューさん達だけですかね。それなら僕達もそちらに行きましょうか。
…あ、アイオライト君も森かな…?
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2014/10/25-18:45
初瀬もよろしく頼む! ああ!シルヴァとはアドエピは初めなんじゃね!?以外だー
>酒場
Σはっ俺ら未成年だった・・・
なら大人が行きそうなそっちや路地あたりは任せてぇ
>オーガ対処場
広い場所かな・・・?広場とか
ケセラを非難させたいならアイオライトみたいなに果物をもっていくか、現地調達
で気を引いてその隙に対処したいよなー
人に非難よびかけもいるかなー
個人的にはハーメルンの笛すっげーみてぇけどな~。インカムでかけつけるようにはしとくよ -
2014/10/25-14:47
初瀬と相方のイグニスだ、よろしくな。
一応街での聞き込みメインにやってみようかと。
不審人物も笛の行方も両方聞いてみる。
酒場とか未成年の入りにくそうなところをカバーできそうだしな。
オーガ退治するならどうにか場所は選びたいな……街中だとケセラが巻き込まれそうで。
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2014/10/25-02:01
>タイガ
戦闘ありの依頼で一緒になるの久しぶりな気がするけど、こっちこそよろしくなー。
そうだな、森を少し調べてみるつもりだけど、森に原因がなかったら
ケセラの群れが町に移動してきたのは、別の理由があるかも知れないから
他の場所の調査と関連づけできるかな?と思ってたりもする。
一応、森⇔町を行き来してる感じ。
森にオーガはいないかもなんだけど、もしいたら連絡するな
インカムの申請しといた方が良かったら、こっちで文字数持ってもOKなので
最終調整までに教えてもらえたら。 -
2014/10/25-01:47
いつものアイオライト・セプテンバーだよ、よろしくー♪
あたし1回ケセラちゃんと遊んでみたかったんだーー♪
トラウム・オーガを見付けるか、魔法の笛を見付けるか、かー。
ケセラが笛を運んでたら、たしかにかわいいと思う。ホイッスルみたいなサイズだったら、できるよね。もきゅうがもきゅうを運んでるの。
……じゃなくてー。
うーん、あたしはオーガ探しに行ってみようかなー。
もしかしたらもう、ケセラちゃんいじめてるかもしれないし。その伝手で。
他にもいい方法ありそうだけど、うーん。
そうだなー、籠いっぱいの茱萸の果実なら持ち込めるかな(ひよこ饅頭もぐもぐしながら)。 -
2014/10/25-01:43
タイガ:
雨佳もアイオライトもシルヴァもよろしく頼む!
これで出発できるし町中探査するってのも現実味でてきたな!
で、どこに行きたい?
俺らは人数居ないから個別でやったけど、ウィンクルムだしペアで動くのが妥当で安全かなと思ってる。トランスいるしさ
シルヴァは森かその辺かな?
俺らは~二人で動くとしたら
ケルマンの屋敷中心か、町の公園とか酒場とかの2択で考えてるから
誰か中心でやりたい奴がいるなら譲るしフォローしていきたいな
オーガはみつけたらインカムで連絡。討伐は一応考えてっけど -
2014/10/25-01:18
あ、ケセラだケセラ……!ケルマンさんの前で間違えたら
気を悪くさせちゃいそうだから、注意しとかないとだなー(頬かき) -
2014/10/25-01:15
シルヴァ・アルネヴと精霊のマギだ、よろしくなー。
あんまり関係ないかも知れないんだけど、ケサラたちが森から大移動してきた理由が
ちょっと気になってるんだよな……。そっちも調べてみたいと思ってる。
調査を協力してやる場合は、手分けするのOKだから、何か気になる事があったら教えてなー。 -
2014/10/25-00:27
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2014/10/21-07:57
・・・ケセラが笛を運んでいたら可愛いな
オーガがケセラに化けてる可能性はないだろうかと、ふと思った
サイズとしては厳しいけど案外、本物がそうだったりして
あ。あとインカムは連絡用にもっていくよ。別の夢で有効だったし使えると思う -
2014/10/21-07:53
まだ一人だけれど・・・時間あるしな。ゆっくり考えてようか
僕セラフィムと相棒のタイガだ。ケセラのため・・・じゃないケルマン氏のために頑張るよ
探査できること、やれることを書き出そうか
【笛探し】
・笛の特徴をケルマン氏に聞く
・最後に見たのはいつか、普段どこにあるか
・屋敷の住人やケルマン氏のアリバイ
→時間帯など割れればそれを元に町へ探査や屋敷捜索
【オーガ探査】
・時間帯や近辺に怪しい人物か、収集家、笛を持った人物がいないかどうかきく
・「何かが集まってる」場面をみてないか
・笛に心当たりはないか
→いたらどうやって退治するか、取り返すのか
オーガと笛探査は一緒にしてもいいと思ってるけど、集った皆や個人にまかせていいかな
暫定で
タイガは町の子供たち中心聞き取りで、僕はケルマン氏や屋敷中心かもしれない
人数にもよるけれど融通きくから、代える可能性もある